JP4530689B2 - カメラのダイヤル切替装置 - Google Patents

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Description

本発明はカメラの撮影モード等の設定切り替えに用いるダイヤルの切替装置に関し、特にダイヤルを直接的及び間接的に切り替えることを可能にしたダイヤル切替装置に関するものである。
カメラには撮影に際してのオート撮影、絞り優先撮影、シャッター速度優先撮影等の各種モード(以下、ここでは撮影モードと称する)を切り替えるためのモード設定ダイヤルが設けられるが、このモード設定ダイヤルは通常ではカメラの上面部に設けられ、カメラの上方側から覗き込むようにしてダイヤル位置を確認するようになっている。例えば、特許文献1のカメラではカメラのいわゆる軍艦部の上面にモード設定ダイヤルが配置されている。そのため、カメラを撮影者の眼の高さ以上に持ち上げて手持ちあるいは三脚を用いて撮影する場合のようにカメラを上方側から除き込むことができない場合にはダイヤル位置を確認することが難しい。そのため、モード設定ダイヤルの設定を誤った状態のまま意図しない撮影モードでレリーズ操作を行ってしまうことがあり、適正な撮影ができない場合がある。特に、最近のデジタルカメラには、カメラの背面にモニタが設けられており、このモニタ画面に表示された被写体像を確認しながら撮影を行う場合にはカメラを上方側から覗き込むことが少なくなり、このような問題が生じ易いものとなっている。
また、近年ではカメラの小型化を目的として1つのモード設定ダイヤルで撮影モードの切り替えと共にWB(ホワイトバランス)、ISO、画質等の撮影前にカメラに設定することが必要な各種モード(以下、ここでは設定モードと称する)を切り替えるようにしたデジタルカメラが提案されているが、このような場合には、モード設定ダイヤルにて設定モードを切り替えた後に、当該ダイヤルを撮影モード位置に切り替えることを忘れてしまうことがあり、この場合にはレリーズ操作を行っても撮影が行われず、シャッターチャンスを逃がしてしまうおそれもある。なお、カメラにおけるモード設定用のダイヤルとしては特許文献1に記載の構成のものが提案されている。
特開2003−45292号公報
このような問題に対しては、例えばデジタルカメラの場合にはモード設定ダイヤルで設定されている設定モードや撮影モードをモニタ画面に表示させることで撮影者に注意を喚起することが考えられる。この場合には、その表示の一部に現在のモード設定ダイヤルのダイヤル位置を表示させることも可能である。これにより、少なくとも前記したようなモード設定ダイヤルの設定を間違えたまま、あるいはモード設定ダイヤルを撮影モードに設定することを忘れたままレリーズ操作を行う等の不具合を解消することは可能である。
しかしながら、このようにした場合でも、モニタ画面にてモード設定ダイヤルの設定誤りに気がついた場合には、カメラの上部まで手を延ばしてモード設定ダイヤルを操作する必要があり、操作が難しい場合がある一方で、手が届かずに操作できない場合があり、結局、カメラの操作性が悪いものになる。また、カメラの背面側にもモード設定ダイヤルあるいはこれと同等の機能のダイヤルを配設することも考えられるが、カメラの構造が複雑になり、また、複数のモード設定ダイヤルを電気接続する回路構造も複雑なり、さらにはカメラデザイン上の問題も生じることになる。
本発明の目的は、カメラに設けられたモード設定ダイヤル等のダイヤルをカメラに設けられたダイヤルとは異なる操作手段によって操作してモード切替等のダイヤル切替を可能にしたダイヤル切替装置を提供するものである。
本発明のダイヤル切替装置は、カメラボディに設けられて手操作により回転可能なダイヤル本体と、当該ダイヤル本体を回転させる回転駆動手段と、前記カメラボディに設けられて操作されたときに前記回転駆動手段を駆動させる操作手段と、前記ダイヤル本体の回転位置を検出する検出器と、前記検出器で検出したダイヤル位置の情報を表示する表示手段とを備え、前記表示手段に表示された情報を確認しながら前記操作手段を操作して前記ダイヤル本体を回転するように構成したことを特徴とする。また、本発明においては、回転駆動手段の回転力をダイヤル本体に伝達、遮断可能なクラッチ手段を備えることが好ましい。ここで、ダイヤル本体はカメラの撮影モードと設定モードで設定される複数のモードを切り替えるためのモード設定ダイヤルとして構成される。また、ダイヤル本体はカメラボディの上部に配設され、操作釦及び表示手段はカメラボディの背面に配設される。
本発明によれば、操作手段を操作することによってダイヤル本体を回転させ、モード切替等のダイヤル切替を実現することが可能になる。これにより、ダイヤル本体がカメラの上部に配設されている場合でも、カメラの背面に配設されている操作手段によるダイヤル切替が可能になり、カメラの操作性を向上することが可能になる。また、ダイヤル本体の回転位置を検出器により検出し、この回転位置を表示手段で表示し、その表示を確認しながら操作手段を操作することで、ダイヤル本体を所望の回転位置に設定することが可能になる。
本発明の好ましい形態として、クラッチ手段は、回転駆動手段又はダイヤル本体の一方に円周方向に配列されたクリック溝と、他方に設けられて前記クリック溝に弾性力をもって嵌合するクリックボールとで構成される。また、回転駆動手段はDCモータまたはステップモータであり、ギヤ機構を介してダイヤル本体を回転駆動する構成とする。あるいは、回転駆動手段は超音波モータであり、ダイヤル本体と同軸に配設されて当該ダイヤル本体を直接的に回転駆動する構成とする。さらに、回転位置を検出する検出器はダイヤル本体の円周方向の一部に設けられた摺動ブラシと、ダイヤル本体の円周に沿った領域に配設されて摺動ブラシが摺動して電気的な導電状態が切り替えられる導電パターンを有する回路基板とで構成される。また、表示手段は撮像する被写体像を表示するLCDモニタで構成する。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明を一眼レフカメラとして構成したデジタルカメラを背面側からみた概略外観図である。このデジタルカメラはカメラボディ1の前面に図には表れない撮影レンズが着脱可能に装着される。また、カメラボディ1の上部の上飾り10にはファインダ窓2、LCD表示部3、シャッター釦4、モード設定ダイヤル5が配設されている。さらに、カメラボディ1の背面には撮像する被写体像を表示するとともに、撮影モードや設定モード等の各種のデータを表示することが可能なLCDモニタ6が配設され、その隣接位置にモード設定釦7が配設されている。このデジタルカメラでは、前記モード設定ダイヤル5を手操作によって回転することで撮影モードや設定モードの設定が可能であるとともに、前記モード設定釦7を押圧操作することによっても同じ撮影モードや設定モードを設定することができるように構成されている。
図2は前記カメラボディ1の一部を破断して前記モード設定ダイヤル5の全体構成を示す斜視図、図3はそのAA線に沿った1/4円周部を破断した斜視図、図4は縦断面図である。前記カメラボディ1の軍艦部を構成している上飾り10には円形の開口10aが開けられており、この開口10a内に板状をしたカメラボディ1の内部本体101が臨まされている。前記内部本体101には前記開口10aの中心位置においてほぼ垂直に主軸102が固定支持されており、この主軸102に厚肉円板状のダイヤル本体103が遊挿され、手操作によってダイヤル本体103を主軸102の回りに回転することができるようになっている。前記ダイヤル本体103は前記主軸102の上部に螺合されたネジ104により主軸102からの抜け止めされるとともに、前記ダイヤル本体103上には円板状の飾りカバー105が接着剤等により接着され、前記ネジ104を覆い隠すとともに、表面には撮影モードと設定モードを示す指標、ここでは撮影モードとして「P:プログラム撮影」,「Av:絞り優先撮影」,「Tv:シャッター優先撮影」,「B:バルブ」が表示され、設定モードとして「ISO」,「画質」,「WB」が表示され、合計で7つ、すなわち7つの回転位置に切り替え可能な構成とされている(図1参照)。
前記ダイヤル本体103の下部は若干小径に形成されたスリーブ部103aとして構成された上で前記上飾り10の開口10a内に内挿されており、図5(a)に一部の概略斜視図を示すように、ダイヤル本体103の下部の周面一部には弾性のある導電板を加工した摺動ブラシ106が固定支持されている。また、前記内部本体101の上面に沿って支持されたフレキシブル回路基板107の一部が前記ダイヤル本体103の前記スリーブ部103a部の周面に対向するように前記開口10aの内周面に円筒状に曲げられた状態で配設されている。このフレキシブル回路基板107の円筒状部分107aの内面には前記ダイヤル本体103を回転したときに前記摺動ブラシ106が摺接する導電パターン108が形成されており、前記ダイヤル本体103の異なる回転位置に対応して導電パターンの導通状態が切り替えられ、これにより前記モード設定ダイヤル5の7つの回転位置が検知されるようになっている。これらの摺動ブラシ106と導電パターン108は図7において後述するモード位置検出器211を構成することになる。なお、前記フレキシブル回路基板107の円筒状部分107aの内面に形成された導電パターン108は、図5(b)に一部の拡大正面図を示すように、板厚方向に貫通するスルーホール108aによって外面側にまで導出され、当該外面に設けられた配線パターン109によってカメラボディ1内に構築されている後述するカメラ回路に電気接続される。
一方、前記ダイヤル本体103の下側には図7において後述するようにダイヤル駆動機構212が配設されている。このダイヤル駆動機構212は駆動源としてDCモータ110を備えており、前記内部本体101の下側において前記主軸102の下部にネジ111により固定支持されたモータ取付板112に固定柱113等によって固定支持されている。前記DCモータ110の回転軸110aは前記モータ取付板112の上側に配置されており、ピニオン114が固定支持されている。なお、DCモータ110はロータ110b及びステータ110cを備えているがその詳細な説明については省略する。また、前記モータ取付板112の上側には軸115が立設され、この軸115には前記ピニオン114に噛合した減速ギヤ116が回転可能に遊挿され、止め輪117により抜け止めされている。前記減速ギヤ116は大径ギヤ116aと小径ギヤ116bが同軸に一体形成されたもので、大径ギヤ116aが前記ピニオン114に噛合されるとともに、小径ギヤ116bは前記ダイヤル本体103の下側において前記主軸102に遊挿されている回動部材、すなわちこの実施例ではクラッチギヤ118に噛合されている。
前記クラッチギヤ118は前記ダイヤル本体103とは独立して前記主軸102の回りに回転可能であり、前記ダイヤル本体103とはクラッチ機構によって連結される構成とされている。このクラッチ機構として、図6に概略斜視図を示すように、ここではクラッチギヤ118の上面には円周方向に7等分した位置に円錐状をした凹部からなるクリック溝119が形成される。また、前記クリック溝119には、前記ダイヤル本体103の下面に設けられた盲穴120内に内装されたコイルバネ121によって下方に向けて付勢されたクリックボール122が、弾性的に当接されるようになっている。このクリックボール122は前記コイルバネ121の弾性力によってその下面側の一部が前記クリック溝119に嵌合されており、前記コイルバネ121を撓ませるのに必要な力以下では前記ダイヤル本体103とクラッチギヤ118とを円周方向に一体のクラッチ接続の状態とし、それよりも大きな力が加えられたときにはダイヤル本体103をクラッチギヤ118から独立した状態で回転することが可能なクラッチ断の状態とする構成とされている。
図7は前記カメラ回路のブロック回路図である。撮影レンズ11で結像し、光学ローパスフィルタ201を通した被写体像を撮像するCCD撮像素子202の撮像信号はアンプ(AMP)203により増幅され、A/D変換回路204によりデジタル信号に変換された上で信号処理回路205により所要の信号とされ、圧縮又は非圧縮回路206により圧縮又は非圧縮の状態で画像メモリ207に記録される。また、前記撮像信号はCPU200に取り込まれ、前記LDCモニタ6において撮像画像が表示される。
前記CPU200は、前記シャッター釦4の押下によって動作される測光スイッチ・レリーズスイッチ210のスイッチ信号、前記モード設定ダイヤル5において手操作により設定され、あるいは後述するように前記モード設定釦7の操作により駆動するダイヤル駆動機構212によって回転設定された回転位置をモード位置検出器211によって検出されたダイヤル位置信号、前記モード設定釦7が押されときに出力される釦状態信号が入力される。また、絞り12、可動ハーフミラー13、焦点板14、ペンタプリズム15等を透過した前記撮像レンズ11により結像される被写体像を測光する測光素子213の露出データと前記CCD撮像素子202の撮像信号とに基づいて露出制御を行う露出制御回路214からの露出信号、AFセンサ226からの信号も入力される。そして、前記CPU200は、これらの入力された信号に基づいて、シャッタ駆動回路220、ミラー駆動機構221、絞り駆動機構222、AF(自動焦点)駆動機構223を制御し、設定された条件での撮像を実行させる。このとき、前記CPU200は前記露出情報に基づいてストロボ制御回路224を制御してストロボ225を発光動作させることもある。さらに、前記CPU200は、クロックジェネレータ230を制御して、前記CCD撮像素子202を駆動するためのCCDドライバ231に撮像クロックを供給する。なお、同図には、カメラ回路の電源となる電池232及びDC/DCコンバータ233が図示されている。また、前記LCDモニタ6の表示の一例も図示されている。
以上の構成のデジタルカメラにおけるモード設定ダイヤル5によるモード設定動作について説明する。撮影者がモード設定を行う場合には、モード設定ダイヤル5を手操作により回転させる。すなわち、撮影者がダイヤル本体103を摘んで回転操作すると、ダイヤル本体103は主軸102の回りに回転され、ダイヤル本体103の下部スリーブ部103a周面に設けられた摺動ブラシ106がフレキシブル回路基板107の円筒状部分107aの内面に沿って接しながら移動される。これにより、フレキシブル回路基板107に設けられた導電パターン108の導通状態がダイヤル本体103の回転位置に対応して切り替えられ、そのときの導通状態からモード位置が検出され、図7のモード位置検出器211から検出されたモード位置がCPU200に入力される。CPU200は検出されたモード位置によりカメラ回路の図7に示した各部を制御し、モード位置に対応する撮影モードあるいは設定モードに設定し、適正な撮影が可能になる。
このとき、ダイヤル駆動機構212の駆動源としてのDCモータ110は回転駆動されていないため減速ギヤ116を介して連結されているクラッチギヤ118は回転がロックされた状態にある。そのため、前述したようにダイヤル本体103が回転操作されたときには、クリックボール122はコイルバネ121を撓ませながらクリック溝119から離脱され、あるいはコイルバネの弾性力によってクリック溝に嵌合されながら当該ダイヤル本体103のみの回転を可能とし、いわゆるクラッチ断の状態となる。撮影者はこのときのクリック感を得ながら飾りカバー105の指標を利用してモード設定ダイヤル5を希望するモードに設定することができる。また、設定されたモードはCPU200によって図7に示したような形態でLCDモニタ6に表示される。
一方、被写体をLCDモニタ6の画面で確認しながら撮影を行う場合のように、カメラを撮影者の眼の高さよりも高い位置にセットして撮影を行うような場合には、前述したようにモード設定ダイヤル5によるモード指標を確認することが困難になる。この場合には、LCDモニタ6に表示されるモードを視認してモード確認を行うことになる。そして、この状態でモードを切り替えるときには、撮影者はモード設定釦7を押圧する。CPU200は、モード設定釦7が押された状態信号、すなわちモード設定信号が入力されたときには、ダイヤル駆動機構212のDCモータ110の駆動を開始する。DCモータ110が駆動されてピニオン114が回転されると、減速ギヤ116が回転され、これに噛合しているクラッチギヤ118が回転される。前述のようにダイヤル本体103は主軸102に遊挿されている構成であるため、クラッチギヤ118が回転されるとクリック溝119とクリックボール122との嵌合力によって、クラッチギヤ118の回転力はダイヤル本体103にまで伝達されることになり、すなわちクラッチ接の状態となってダイヤル本体103はクラッチギヤ118と一体的に回転される。これにより、ダイヤル本体103の摺動ブラシ106はフレキシブル回路基板107の導電パターン108上を摺動し、モード位置がモード位置検出器211によって検出される。そのため、モード設定ダイヤル5を手操作した場合と同様に、CPU200は検出されたモード位置に基づいて対応するモードをLCDモニタ6に表示する。ここで、モード設定釦7が押圧されている間はダイヤル本体103は継続して回転動作が行われるため、LCDモニタ6に表示されるモードも順次切り替えられる。撮影者は希望するモードの表示が行われた時点でモード設定釦7の押圧を開放することで、モード設定を行うことができる。
このように、モード設定釦7の操作によってもモード設定ダイヤル5を回転動作してその回転位置、すなわちモード位置を切り替え、モード位置検出器211により検出されるモード位置信号に基づいて当該カメラのモードを切り替えることが可能になる。したがって、カメラを上方側から覗き込むことができず、またモード設定ダイヤル5を回転操作することが難しい撮影状態の場合でも、カメラの背面のLCDモニタ6の表示でモードを確認しながらモード設定を容易に行うことが可能になり、適正な撮影を迅速かつ容易に実現することが可能になる。
図8は本発明にかかるモード設定ダイヤルの実施例2の斜視図、図9はそのBB線に沿う1/4円周部分を破断した斜視図、図10は断面図である。実施例2の構成は基本的には実施例1の構成と同じであるので、等価な部分には同一符号を付してある。また、共通する部分の説明は省略する。実施例2では、ダイヤル駆動機構212の駆動源として、実施例1のDCモータに代えて圧電振動素子110Aとロータを兼ねた円形板118からなる超音波モータを用いている。また、回動部材として実施例1のクラッチギヤに代えて円形板118Aを用いている。ここで、超音波モータ自体については既に知られている技術であるのでその原理的な説明は省略するが、前記円形板118Aの直下に円形をした圧電振動素子110Aを配設して内部本体101に固定するとともに、円形板118Aの下面が圧電振動素子の上面に押圧した構成がとられている。
この実施例2においても、モード設定ダイヤル5のダイヤル本体103を手操作により回転するときには、円形板118Aは圧電振動素子110Aに対して回転が係止された状態にあるので、クリックボール122がクリック溝119に対して離脱するクラッチ断状態によってダイヤル本体103のみを回転することができ、モードの切り替えを行うことが可能になる。また、モード設定釦7を押圧したときには圧電振動素子110Aでの振動によって円形板118Aが回転されるため、クリックボール122の嵌合力によるクラッチ接状態によってダイヤル本体103が一体的に回転され、モードの切り替えが可能になる。
実施例2では、超音波モータを採用することで薄型かつ小型、軽量に構成できるという利点が得られる。なお、本実施例では回転タイプの超音波モータを使用したがリニアタイプでも構成することは可能である。
実施例1,2における回動部材、すなわち実施例1のクラッチギヤと実施例2の円形板とダイヤル本体とをクラッチ接続するクラッチ手段としてのクリック機構は、摩擦クラッチ機構の一種であるが、この摩擦クラッチ機構として回動部材とダイヤル本体とを摩擦係数の大きな材料を貼り付ける等して構成した摩擦面を当接させた構成であってもよい。また、モード設定釦の押圧に連動して連結動作する電磁的なクラッチ機構とすることも可能である。
実施例1,2では摺動ブラシをダイヤル本体の周面の一部に設け、導電パターンを円筒状にしたフレキシブル回路基板に設けた例を示してが、スペースに余裕がある場合には、摺動ブラシをダイヤル本体の下面の円周一部に設け、導電パターンは内部本体の上面に平面配置した回路基板に設けるようにしてもよい。
本発明は実施例1,2で例示したモード設定ダイヤルに限られるものでなく、手操作によって回転するダイヤルを釦或いはスイッチ操作によってモータにより回転させることによりダイヤルによる設定を可能にするものであれば、他の用途のダイヤルに対しても本発明を適用することが可能である。
本発明のデジタルカメラの背面側の外観図である。 実施例1のモード設定ダイヤルの外観斜視図である。 図2のAA線に沿った部分を破断した斜視図である。 実施例1のモード設定ダイヤルの断面図である。 モード位置検出器の概略斜視図である。 クラッチ機構の概略斜視図である。 カメラ回路のブロック回路図である。 実施例2のモード設定ダイヤルの外観斜視図である。 図8のBB線に沿った部分を破断した斜視図である。 実施例2のモード設定ダイヤルの断面図である。
符号の説明
1 カメラボディ
3 LCD表示部
4 シャッター釦
5 モード設定ダイヤル
6 LCDモニタ
7 モード設定釦
10 上飾り
101 内部本体
103 ダイヤル本体
106 摺動ブラシ
107 フレキシブル回路基板
110 DCモータ
110A 圧電振動素子
116 減速ギヤ
118 クラッチギヤ(回動部材)
118A 円形板(回動部材)
119 クリック溝(クラッチ機構)
122 クリックボール(クラッチ機構)
200 CPU
211 モード位置検出器
212 ダイヤル駆動機構

Claims (9)

  1. カメラボディに設けられて手操作により回転可能なダイヤル本体と、前記ダイヤル本体を回転させる回転駆動手段と、前記カメラボディに設けられて操作されたときに前記回転駆動手段を駆動させる操作手段と、前記ダイヤル本体の回転位置を検出する検出器と、前記検出器で検出したダイヤル位置の情報を表示する表示手段とを備え、前記表示手段に表示された情報を確認しながら前記操作手段を操作して前記ダイヤル本体を回転するように構成したことを特徴とするカメラのダイヤル切替装置。
  2. 前記回転駆動手段の回転力を前記ダイヤル本体に伝達、遮断可能なクラッチ手段を備えることを特徴とする請求項に記載のカメラのダイヤル切替装置。
  3. 前記ダイヤル本体はカメラの撮影モードと設定モードで設定される複数のモードを切り替えるためのモード設定ダイヤルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラのダイヤル切替装置。
  4. 前記ダイヤル本体は前記カメラボディの上部に配設され、前記操作手段及び前記表示手段は前記カメラボディの背面に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカメラのダイヤル切替装置。
  5. 前記クラッチ手段は、前記回転駆動手段により回動される回動部材又は前記ダイヤル本体の一方に円周方向に配列されたクリック溝と、他方に設けられて前記クリック溝に弾性力をもって嵌合するクリックボールとで構成されることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のカメラのダイヤル切替装置。
  6. 前記回転駆動手段はDCモータ又はステップモータであり、ギヤ機構を介して前記ダイヤル本体を回転駆動する構成であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカメラのダイヤル切替装置。
  7. 前記回転駆動手段は超音波モータであり、前記ダイヤル本体と同軸に配設されて当該ダイヤル本体を直接的に回転駆動する構成であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のカメラのダイヤル切替装置。
  8. 前記回転位置を検出する検出器は、前記ダイヤル本体の円周方向の一部に設けられた摺動ブラシと、前記ダイヤル本体の円周に沿った領域に配設されて前記摺動ブラシが摺動して電気的な導電状態が切り替えられる導電パターンを有する回路基板とで構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のカメラのダイヤル切替装置。
  9. 前記表示手段は撮像する被写体像を表示するLCDモニタで構成することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のカメラのダイヤル切替装置。
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