JP2006284869A - レンズ鏡筒及びレンズユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な操作で全長を伸縮可能なレンズ鏡筒及びレンズユニットを低コストで提供する。
【解決手段】 固定筒40は、移動筒41を短縮位置と伸長位置との間で移動自在に保持している。カム筒42は、移動筒41によって回転自在に保持されている。カバー筒43は、移動筒41及びカム筒42を外側から覆うように、移動筒41に固定されている。ズームリング24は、カバー筒43によって回転自在に保持されている。カム筒42は、ズームリング24が回転操作された時に一体となって回転し、第2群レンズ52を光軸L方向に移動させる。ズームリング24が光軸L方向に移動されると、カム筒42、カバー筒43、及びズームリング24が移動筒41と一体となって移動し、移動筒41が伸長位置に移動された時にズームリング24の回転操作が可能となる。
【選択図】 図4
【解決手段】 固定筒40は、移動筒41を短縮位置と伸長位置との間で移動自在に保持している。カム筒42は、移動筒41によって回転自在に保持されている。カバー筒43は、移動筒41及びカム筒42を外側から覆うように、移動筒41に固定されている。ズームリング24は、カバー筒43によって回転自在に保持されている。カム筒42は、ズームリング24が回転操作された時に一体となって回転し、第2群レンズ52を光軸L方向に移動させる。ズームリング24が光軸L方向に移動されると、カム筒42、カバー筒43、及びズームリング24が移動筒41と一体となって移動し、移動筒41が伸長位置に移動された時にズームリング24の回転操作が可能となる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、不使用時に全長を短縮可能なレンズ鏡筒及びレンズユニットに関する。
従来、レンズ鏡筒がカメラ本体に一体に設けられたカメラでは、カメラ本体を薄くするために、レンズ鏡筒をカメラ本体内に沈胴可能にしている。また、カメラ本体に着脱自在に装着される交換式のレンズ鏡筒でも、不使用時の携帯性を向上させるために、レンズ鏡筒の全長が短縮可能にされている。しかし、このようなレンズ鏡筒の沈胴や繰り出しを電動で行う場合、アクチュエータや、複雑な駆動機構が必要となり、製造コストが高くなるという問題があった。
このような問題を解決するために、手動で回転操作されるフォーカスリングが、通常使用角度範囲を超えて回転された時に、フォーカスレンズを保持する鏡筒が固定筒内に収納されるレンズ鏡筒が知られている(例えば、特許文献1参照)。このレンズ鏡筒では、不使用時に、フォーカスレンズを回転操作することによって、鏡筒の全長を短縮することが可能である。
また、レンズ鏡筒の繰り出し動作及び沈胴動作が手動で行われた時に、その操作方向に付勢力が加わるようにして操作性を向上させたカメラが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭50−34531号公報
特開2002−318418号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のレンズ鏡筒は、鏡筒全長を短縮させるために、フォーカスリングを回転させる必要があり、短縮に必要なフォーカスリングの回転量も大きいため、操作性が悪いという問題があった。また、上記特許文献2に記載のカメラは、操作方向に付勢力を加えるために、トグルバネ等の付勢部材を使用するため、部品点数が増加するとともに、組み立て工数が増加して、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で全長を伸縮可能なレンズ鏡筒及びレンズユニットを低コストで提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のレンズ鏡筒は、後群レンズを保持する固定筒と、前群レンズを保持し、前記固定筒の内側または外側に配され、光軸方向の位置が前記固定筒と略等しくなる短縮位置とこの短縮位置よりも前方に移動された伸長位置との間で、移動自在に保持される移動筒と、前記移動筒の外側の所定位置で回転自在に保持され、焦点距離を変更する時に回転操作されるズームリングと、前記移動筒によって回転自在に保持され、前記ズームリングの回転操作によって回転し、前記前群レンズの少なくとも一部を前記光軸方向に沿って移動させるカム筒とを備え、前記ズームリングを前記光軸方向へ移動させることにより、前記短縮位置と前記伸長位置との間で、前記ズームリング及び前記カム筒が前記移動筒と一体となって移動し、前記伸長位置に移動された時に前記ズームリングの回転操作が可能となることを特徴とするものである。
また、前記ズームリングが、ズーム操作角度範囲を越える回転位置に回転された時に、前記ズームリングの回転を規制するとともに、前記光軸方向への移動を案内する直進案内機構を備えていることが好ましい。
さらに、前記ズームリングが前記伸長位置に移動された時に、前記ズームリングの前記光軸方向の移動を規制するとともに、回転を案内する回転案内機構を備えていることが好ましい。
また、前記ズームリングが前記短縮位置に移動された時に、前記ズームリングの前記光軸方向への移動を規制する直進規制機構を備えていることが好ましい。
さらに、前記ズームリングの回転をロックする回転ロック機構と、この回転ロック機構によるロックを解除することが可能なロック解除操作部材とを備えていることが好ましい。
また、前記回転ロック機構は、前記ズームリングの回転を前記回転位置でロックすることが好ましい。さらに、前記回転ロック機構は、前記ズーム操作角度範囲の少なくとも一端で、前記ズーム操作角度範囲外への前記ズームリングの回転をロックすることが好ましい。
本発明のレンズユニットは、前記レンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒内に配置され、被写体像を撮像する撮像素子とを備え、カメラ本体に着脱自在に装着されることを特徴とするものである。
本発明のレンズ鏡筒によれば、レンズ鏡筒を使用する時には、ズームリングを伸長位置まで移動させることによって、ズームリングの回転操作が可能となる。また、不使用時には、ズームリングを短縮位置まで移動させることによって、レンズ鏡筒の全長を短縮することが可能であり、不使用時の携帯性を向上させることができる。また、レンズ鏡筒の全長を伸縮する際に、ズームリングのみを操作すれば良いので操作が簡単である。さらに、複雑な機構を必要としないため、製造コストを低くすることができる。
また、ズームリングの移動を案内する直進案内機構及び回転案内機構を備えているので、ズームリングが誤った方向に操作されることを防止できる。さらに、移動筒が短縮位置にある時に、ズームリングの光軸方向への移動を規制する直線規制機構を備えているので、不使用時に、移動筒が短縮位置から伸長位置まで誤って移動することを防止できる。
さらに、ズームリングの回転をロックするロック機構と、このロックを解除するロック解除操作部材を備えているので、ズームリングが不用意に回転されることを防止できる。
図1に示すレンズユニット10は、カメラ本体11に着脱自在に装着される交換式のレンズ鏡筒であり、後述するように、撮像素子であるCCDが収納されている。このレンズユニット10の前面には、対物レンズ20と、測距センサであるオートフォーカスセンサ(以下、AFセンサと称する)21とが露呈されており、背面には、マウント部22が設けられている。
カメラ本体11の前面には、マウント部30と、リリースボタン31と、ストロボ光を被写体に向けて発光するストロボ発光部32とが設けられている。また、上面には、電源ボタン33、シャッタボタン34、及び操作ダイヤル35で構成される操作部36が設けられている。電源ボタン33は、カメラ本体11の電源をONまたはOFFにする際に、押圧操作される。シャッタボタン34は、撮影を行う際に押圧操作される。また、操作ダイヤル35は、撮影モードと、再生モードとを切り替える際に操作される。また、図示せぬ背面には、画像や設定画面等を表示するLCDが設けられている。
レンズユニット10をカメラ本体11に装着する際は、マウント部22をマウント部30に形成された凹部30aに挿入することによって、レンズユニット10をカメラ本体11に装着する。このように、レンズユニット10がカメラ本体11に装着されると、レンズユニット10とカメラ本体11とが電気的に接続される。リリースボタン31は、カメラ本体11からレンズユニット10を取り外す時に押圧操作される。
また、レンズユニット10は、望遠ズームレンズ鏡筒であり、図2に示すように、フォーカスリング23、ズームリング24、及び絞りリング25を備えている。これらのリング23〜25は、後述する回転ロック機構によって回転がロックされている。また、リング23〜25の外周面には、ロック解除ボタン(ロック解除操作部材)26が各々に設けられており、ロック解除ボタン26を押圧操作することにより、これらが回転操作可能となる。
このレンズユニット10は、ズームリング24が絞りリング25に隣接してユニット全長が短縮される短縮位置(図2(A)に示す位置)と、ズームリング24を前方に移動させてユニット全長が伸長された伸長位置(図2(B)に示す位置)との間でユニット全長が伸縮可能にされている。レンズユニット10を使用しない場合、ズームリング24を短縮位置に移動させて、ユニット全長を短縮することが可能である。レンズユニット10を使用しない場合、ズームリング24を短縮位置に移動させ、レンズユニット10を使用する場合、ズームリング24を伸長位置に移動させて使用する。このズームリング24は、伸長位置に移動された時に回転操作可能となる。
以下に、このレンズユニット10の構成について、図3〜図6を用いて説明する。レンズユニット10は、固定筒40、移動筒41、カム筒42、及びカバー筒43を備えて構成されている。
固定筒40の背面には、前述のマウント部22が設けられており、固定筒40は、カメラ本体11に固定される。また、固定筒40の前端部には、3本のガイド軸40aが設けられている。ガイド軸40aは、外周面及び内周面から先端が突出されており、3本のガイド軸40aが、光軸Lを中心とする周方向の3分割位置に配置されている。
さらに、固定筒40の前端部には、ズームリング24が短縮位置にある時に後述するカムフォロワー68aと接触することを避けるために、切欠き40bが3箇所に形成されている。これらの切欠き40bは、周方向の3分割位置に配置されている。また、後端部の外周面には、絞りリング25が回転自在に設けられている。
移動筒41は、固定筒40よりも内側に配置されている。この移動筒41には、光軸Lと略平行に形成され、前述のガイド軸40aと係合する3本のガイド溝41aが設けられている。このため、移動筒41は、図3に示すように、固定筒40内に収納されて光軸L方向の位置が固定筒40と略等しくなる短縮位置と、図4に示すように、短縮位置よりも光軸L方向前方に移動された伸長位置との間で、固定筒40によって移動自在に保持されている。
また、カム筒42は、固定筒40よりも外側に配置され、移動筒41によって回転自在に保持されている。また、カバー筒43は、カム筒42よりも外側に配置され、カム筒42を覆うように設けられている。このカバー筒43は、移動筒41に固定されており、カバー筒43の前端は、移動筒41の前端よりも前方に突出している。また、ガバー筒43の外側には、フォーカスリング23と、ズームリング24とが配置されており、カバー筒43によって、これらのリング23,24が所定位置で回転自在に保持されている。このため、これらのリング23,24は、移動筒41に対して光軸L方向への移動が規制されている。
このように、カム筒42及びカバー筒43は、移動筒41によって保持されており、フォーカスリング23及びズームリング24は、カバー筒43によって保持されている。このため、ズームリング24を短縮位置(図3に示す位置)から伸長位置(図4に示す位置)に移動させた時に、固定筒40に対して、これらが一体となって移動する。
また、レンズユニット10内には、撮影レンズと、この撮影レンズによって結像された被写体像を撮像するCCD51とが設けられている。撮影レンズは、第1群レンズである対物レンズ20と、第2群レンズ52と、第3群レンズ53と、第4群レンズ54とで構成されている。
移動筒41は、対物レンズ20と、第2群レンズ52とを保持している。また、固定筒40は、絞り機能を有するシャッタユニット55と、第3群レンズ53と、フィルタユニット56と、第4群レンズ54と、CCD51とを保持している。
対物レンズ20は、レンズ保持枠58によって保持されており、このレンズ保持枠58が移動筒41の前面に固定されている。第2群レンズ52は、移動筒41内に配置されている。第2レンズ群52は、ズームレンズであり、光軸Lに沿って移動自在に保持されている。シャッタユニット55は、固定筒40内の前端部に固定されている。また、このシャッタユニット55の背後には、第3群レンズ53、フィルタユニット56が順に配置され、固定筒40内で固定されている。第3レンズ群53は、レンズ保持枠69によって保持されており、このレンズ保持枠69は、固定筒40に固定されている。また、シャッタユニット55及びフィルタユニット56は、このレンズ保持枠69によって保持されている。フィルタユニット56は、撮影光の光路にNDフィルタを挿脱自在に挿入することによって、CCD51に入射する撮影光を減光する。
また、第4群レンズ54は、フォーカスレンズであり、フィルタユニット56の背後に配置されている。この第4群レンズ54は、レンズ保持枠60によって保持されている。レンズ保持枠60は、フォーカスモータ61の駆動軸61aと螺合しており、さらに、ガイド軸62によって回転止めされている。このため、フォーカスモータ61が回転駆動されると、第4群レンズ54が光軸Lに沿って進退移動する。また、第4レンズ群54の後方には、CCD51が配置されており、撮影レンズによって結像された被写体像を撮像する。
AFセンサ21は、屈曲性を有する回路基板であるFPC(Flexible Printed Circuit)66に実装された状態で、移動筒41の前面に設けられている。また、このFPC66は、対物レンズ20の外周に沿って配置されている。なお、AFセンサ21は、アクティブ方式のAFセンサでも良いし、パッシブ方式のAFセンサでも良い。
カバー筒43の前面には、化粧板67が設けられている。この化粧板67には、対物レンズ20を露呈させる開口67aと、AFセンサ21を露呈させる開口67bとが形成されており、対物レンズ20及びAFセンサ21が外部に露呈される。
第2群レンズ52は、レンズ保持枠68によって保持されている。このレンズ保持枠68には、3本のカムフォロワー68aが設けられており、光軸Lを中心とする周方向の3分割位置に配置されている。また、移動筒41には、光軸Lと略平行な3本の直進ガイド溝41bが形成されている。これらの直進ガイド溝41bは、カムフォロワー68aに対応する位置に形成されており、カムフォロワー68aが挿通されて、カムフォロワー68aの先端が突出される。レンズ保持枠68は、これらの直進ガイド溝41bによって回転止めされる。
また、カム筒42には、カムフォロワー68aと係合するカム開口71と、連結ピン72と、ガイド軸40aと係合する係合溝73とが設けられている。カム開口71は、直進ガイド溝41bから突出するカムフォロワー68aの先端部と係合する。このため、カム筒41が回転されると、カム開口71の光軸方向への変位に応じて、第2群レンズ52が、ワイド端(図4に示す位置)とテレ端(図5に示す位置)との間で光軸Lに沿って移動する。
カバー筒43には、光軸Lを中心とする周方向に沿って開口43aが形成されている。この開口43aには、連結ピン72が挿通されて先端が突出される。連結ピン72の先端部は、ズームリング24の内周面に形成された係合穴24aと係合し、カム筒42とズームリング24とが連結される。このため、ズームリング24が回転操作されると、カム筒42が一体となって回転する。
係合溝73は、光軸Lと略平行に形成された直進案内部73aと、この直進案内部73aの前端に連設され、光軸Lを中心とする周方向に沿って形成された直進規制部73bと、直進案内部73aの後端に連設され、光軸Lを中心とする周方向に沿って形成された回転案内部73cとで構成されている。
直進規制機構は、ガイド軸40aと、直進規制部73bとで構成される。この直進規制部73bは、ズームリング24が短縮位置(図3に示す位置)にある時にガイド軸40aと係合し、ズームリング24が直進方向(光軸L方向)に移動されることを規制する。
また、直進案内機構は、ガイド軸40aと、直進案内部73aとで構成される。この直進案内部73aは、ズームリング24が短縮位置(図3に示す位置)と伸長位置(図4に示す位置)との間にある時にガイド軸40aと係合して、ズームリング24の回転を規制するとともに、直進方向への移動を案内する。
回転案内機構は、ガイド軸40aと、回転案内部73cとで構成される。この回転案内部73cは、ズームリング24が伸長位置(図4に示す位置)にある時にガイド軸40aと係合して、ズームリング24の直進方向への移動を規制するとともに、回転を案内する。
また、前述のフォーカスリング23及び絞りリング25は、焦点調節、及び絞りの開口径の調節を手動で行う場合に、撮影者によって回転操作される。これらの回転位置は、ポジションセンサ(図示せず)によって検出され、これらのポジションセンサによって検出された回転位置に基づいて、第4群レンズ54の位置、及びシャッタユニット55の絞りの開口径が変更される。
前述したように、フォーカスリング23、ズームリング24、及び絞りリング25は、回転ロック機構によって、回転がロックされている。以下に、この回転ロック機構について説明する。なお、ズームリング24の回転ロック機構を代表させて説明を行う。
図7に示すように、カバー筒43には、ズームリング24と隣接する位置に、切欠き75a,75bと、突起76とが形成されており、これらが、光軸Lを中心とする周方向に沿って配置されている。
ズームリング24には、前述したように、ロック解除ボタン26が設けられている。このロック解除ボタン26は、カバー筒43に隣接する位置に配置されている。図8に示すように、このロック解除ボタン26は、上面がズームリング24の外周面から突出されている。このロック解除ボタン26の下面には、切欠き75a,75b及び突起76によって係止される被係止突起26aが一体に形成されている。また、このロック解除ボタン26は、後述する保持板79によって移動自在に保持される。回転ロック機構は、切欠き75a,75bと、突起76と、被係止突起26aと、保持板79とによって構成される。
ズームリング24は、被係止突起26aが切欠き75aによって係止されて回転がロックされる第1回転位置と、切欠き75bに係止されて回転がロックされる第2回転位置と、突起76によって係止されて回転がロックされる第3回転位置との3つの回転位置で、回転がロックされる。
第1及び第2回転位置において、ズームリング24は、矢印A及び矢印Bの両方向への回転がロックされる。また、第3回転位置において、ズームリング24は、矢印B方向への回転のみがロックされる。
また、ズームリング24には、ロック解除ボタン26よりも内側に保持板79が配置されている。この保持板79の上面には、突起79aが形成されており、この突起79aをズームリング24に形成された嵌合穴24bに嵌め込むことによって、ズームリング24に固定されている。
また、ロック解除ボタン26の下面には、円柱状のピン26bが一体に形成されており、保持板79の上面は、ピン26bが挿入されるボス79bが形成されている。また、ロック解除ボタン26と保持板79との間には、バネ80が配置されており、ピン26b及びボス79bが挿入された状態で保持されている。このため、ロック解除ボタン26は、保持板79によって上下方向に移動自在に保持される。
ズームリング24が、例えば、第1回転位置に回転された場合、被係止突起26aが、切欠き75aによって係止されて、ズームリング24の回転がロックされる。この時、ロック解除ボタン26が押圧されると、ロック解除ボタン26がバネ80の付勢力に抗して、ズームリング24の回転がロックされるロック位置(図8(A)に示す位置)から、被係止突起26aが切欠き75aよりも下方に退避してロックが解除される解除位置(図8(B)に示す位置)へ移動する。
これにより、回転ロック機構によるロックが解除されて、ズームリング24の回転操作が可能となる。また、解除位置において、ロック解除ボタン26の押圧をやめると、バネ80の付勢力によってロック解除ボタン26がロック位置に復帰して、ズームリング24の回転がロックされる。
同様に、第2及び第3回転位置においても、ロック解除ボタン26を押圧することによってロックが解除される。なお、ズームリング24のロック機構について説明したが、フォーカスリング23及び絞りリング25のロック機構も同様に構成すれば良い。
次に、上記構成のレンズユニット10の作用を説明する。ズームリング24が短縮位置(図2(A)及び図3に示す位置)にあり、ズームリング24の回転位置が第1回転位置である場合、図9に示すように、ガイド軸40aが直進規制部73bと係合しており、ズームリング24の直進移動が規制されている。この時、ズームリング24は、回転ロック機構によって回転がロックされている。
この状態で、ロック解除ボタン26が押圧されると、第1回転位置でのロックが解除される。この状態で、ズームリング24を矢印A方向に回転させ、第2回転位置まで回転すると、図10に示すように、ガイド軸40aがカム筒42に対して相対的に移動し、直進案内部73aと係合する。このため、ズームリング24の直進移動の規制が解除される。この時、ロック解除ボタン26の押圧をやめると、ズームリング24は、回転がロックされる。つまり、直進移動のみが可能となる。
図10に示す状態で、ズームリング24を直進方向に移動させると、直進案内部73aにガイドされて、ズームリング24及びカム筒42が伸長位置(図4に示す位置)まで移動する。この時、移動筒41及びカバー筒43も同様に伸長位置まで移動して、図11に示す状態となる。
図11に示す状態で、ロック解除ボタン26が押圧されると、第2回転位置でのロックが解除される。この状態で、ズームリング24を矢印A方向に回転させると、回転案内部73cに案内されて、ズームリング24及びカム筒42が回転する。ズームリング24を第3回転位置まで回転させると、図12に示すように、カムフォロワー68aがカム開口71内で相対的に移動して、ズーム域内のワイド端に移動する。この時、ロック解除ボタン26から手を離すと、ズームリング24の矢印B方向への回転がロックされ、矢印A方向への回転のみが可能となる。つまり、ズームリング24は、このズーム域に対応するズーム操作角度範囲外への回転がロックされる。
図13は、ズームリング24を矢印A方向にさらに回転させ、カムフォロワー68aがカム開口71内で相対的に移動して、ズーム域のテレ端に到達した状態である。つまり、ズームリング24をズーム操作角度範囲内で回転させることによって、カム開口71の光軸方向の変位に応じて、第2群レンズ52が、ワイド端(図4に示す位置)とテレ端(図5に示す位置)との間で移動する。
以上、ズームリング24を伸長位置に移動させて、回転操作を行う場合について説明したが、ズームリング24を短縮位置(図2(A)及び図3に示す位置)に戻す場合は、前述の手順を逆に行えば良い。
このように、レンズユニット10を使用する時に、ズームリング24を伸長位置に移動させると、回転操作が可能となる。また、不使用時には、ズームリング24を短縮位置に移動させることにより、ユニット全長を短縮することが可能であり、不使用時の携帯性を向上させることができる。また、ズームリング24のみを操作して、ユニット全長を伸縮することができるので操作が簡単である。
次に、レンズユニット10の電気的構成について説明する。図14に示すように、レンズユニット10には、ユニット内の各部を制御するユニット制御部90が設けられている。ユニット制御部90は、各部を制御する制御プログラムが記憶されたROMと、作業用データを一時的に記憶するRAMとを備えている。ユニット制御部90は、この制御プログラムに基づいて各部を制御する。
ユニット制御部90には、AFセンサ21、モータドライバ91、及びポジションセンサ92,93が接続されている。AFセンサ21は被写体距離を検出し、ユニット制御部90に出力する。モータドライバ91は、フォーカスモータ61に接続されており、ユニット制御部90は、AFセンサ21によって検出された被写体距離に基づいて、モータドライバ91を制御してフォーカスモータ61を駆動する。このフォーカスモータ61によって、第4群レンズ54が光軸L1に沿って進退移動され、焦点調節が行われる。
また、ポジションセンサ92は、フォーカスリング23の回転位置を検出し、ポジションセンサ93は、絞りリング25の回転位置を検出する。ユニット制御部90は、フォーカスリング23が回転操作された時に、この回転位置に基づいて第4群レンズ54を移動させて焦点調整を行う。また、ユニット制御部90は、絞りリング25が回転操作された時に、この回転位置に基づいて、シャッタユニット55及びフィルタユニット56を制御して、CCD51に入射する撮影光の光量を調節する。
また、ユニット制御部90には、CCDドライバ95を介してCCD51が接続されている。ユニット制御部90は、CCDドライバ95を制御してCCD51を駆動する。CCD51は、光電変換により被写体像を電気信号に変換して、アナログ信号である画像データを取得する。
さらに、このCCD51は、アナログ信号処理部96と接続されており、画像データをアナログ信号処理部96に出力する。このアナログ信号処理部96は、データバス97を介してユニット制御部90に接続されており、ユニット制御部90によって制御される。アナログ信号処理部96は、画像データに対してノイズの除去や増幅処理を施して、A/D変換器98に出力する。A/D変換器98は、画像データをアナログ信号からデジタル信号に変換する。
A/D変換器98には、AE/AF検出部99が接続されており、デジタル信号に変換された画像データを出力する。AE/AF検出部99は、ユニット制御部90によって制御され、画像データの高周波成分の振幅値が最大となる合焦位置を検出してAF検出値を出力する。さらに、AE/AF検出部99は、露出が最適となるAE検出値を検出してAE検出値を出力する。
ユニット制御部90は、AFセンサ21によって検出された被写体距離に基づいて第4群レンズ54の位置調整を行った後、AE/AF検出部99から取得したAF検出値に基づいて、第4群レンズ54の位置を微調整する。さらに、ユニット制御部90は、AE検出値に基づいて、シャッタユニット55及びフィルタユニット56を制御して、CCD51に入射する撮影光の光量を調節する。
また、ユニット制御部90には、データバス97を介して、シリアルドライバ100及び電源制御部101が接続されている。ユニット制御部90は、シリアルドライバ100を制御し、マウント部22の背面に設けられたマウント接点102、及びカメラ本体11のマウント部30に設けられたマウント接点103を介して、カメラ本体11との間で各種操作信号や画像データの送受信を行う。
つまり、ユニット制御部90は、シリアルドライバ100を制御して、A/D変換器98によってデジタル信号化された画像データをシリアル信号に変換して、カメラ本体11に出力する。
電源制御部101は、マウント接点102に接続されている。電源制御部101は、マウント接点102,103を介して、カメラ本体11から給電される。ユニット制御部90は、電源制御部101を制御してレンズユニット10内の各部に給電させる。また、ユニット制御部90は、マウント接点102,103を介して、カメラ本体11内の制御部90から制御信号を取得し、この制御信号に基づいてユニット内の各部を制御する。
次に、カメラ本体11の電気的構成について説明する。カメラ本体11には、本体内の各部を制御する制御部110が設けられている。制御部110は、各部を制御する制御プログラムが記憶されたROMと、作業用データを一時的に記憶するRAMとを備えている。制御部90は、この制御プログラムに基づいて各部を制御する。
デジタル信号処理部111は、データバス112を介してメモリ113が接続されている。このデジタル信号処理部111は、画像データをレンズユニット10から取得して、画像データをメモリ113に記憶させる。デジタル信号処理部111は、画像データがメモリ113に記憶されている時に、画像データに対して階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正等の各種画像処理、YC変換処理等を施す。
撮影モードにおいて、デジタル信号処理部111は、撮影処理が実行される前に、画像データに対して簡易な画像処理と簡易なYC処理とを施して、LCDドライバ115に出力する。制御部110は、LCDドライバ115を制御して画像データをLCD116にスルー画として表示させる。
また、撮影処理が実行された時に、デジタル信号処理部111は、画像データに対して画像処理、YC変換処理、及び圧縮処理等を施す。制御部110には、メディアコントローラ117に接続されており、メディアコントローラ117を制御して、圧縮処理された画像データを記録メディア118に記録させる。
また、再生モードでは、制御部110が、メディアコントローラ117を制御して、記録メディア118から画像データを読み出させ、デジタル信号処理部111によって伸張処理が施された後、画像データを再生画像としてLCD116に表示させる。
また、制御部110には、操作部36、及びストロボ制御部119が接続されている。制御部110は、操作部36から各種操作信号を取得して、各操作信号に対応する処理を実行する。ストロボ制御部119には、ストロボ発光部32が接続されている。制御部110は、ストロボ制御部119を制御して、ストロボ発光部32を発光させる。
また、制御部110には、データバス112を介して、シリアルドライバ120及び電源制御部121が接続されている。制御部110は、シリアルドライバ120を制御し、マウント接点102,103を介して、レンズユニット10との間で各種操作信号や画像データの送受信を行う。
電源制御部121は、バッテリ122に接続されている。この電源制御部121は、制御部110によって制御され、バッテリ122の出力電圧を所定電圧に変圧し、カメラ本体11内の各部に給電を行う。また、電源制御部121は、マウント接点103と接続されており、マウント接点102,103を介してレンズユニット10に対して給電を行う。
なお、上記実施形態において、移動筒を固定筒の内側に配置した場合を例に説明したが、これに限るものではなく、移動筒を固定筒の外側に配置して本発明のレンズ鏡筒及びレンズユニットを構成しても良い。
また、上記実施形態において、撮影レンズを4群レンズで構成する場合を例に説明したが、これに限るものではなく、撮影レンズの構成は適宜変更可能である。
さらに、上記実施形態において、回転ロック機構によって、ズーム操作角度範囲外へのズームリングの回転をワイド端でロックする場合を例に説明したが、これに限るものではなく、テレ端で回転をロックしても良いし、両端でロックしても良い。
また、上記実施形態において、撮像素子としてCCDを用いる場合を例に説明したが、これに限るものではなく、例えば、CMOSイメージセンサを用いても良い。
さらに、上記実施形態において、レンズ鏡筒内に撮像素子を備えたレンズユニットを例に説明したが、撮像素子を備えていない通常のレンズ鏡筒にも本発明を適用できる。また、カメラ本体に着脱自在のレンズ鏡筒ではなく、カメラ本体に一体に設けられたレンズ鏡筒に本発明を適用しても良い。
さらに、上記実施形態において、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、これに限るものではなく、デジタルビデオカメラや銀塩カメラ等に本発明を適用しても良い。
10 レンズユニット
11 カメラ本体
20 対物レンズ
24 ズームリング
40 固定筒
41 移動筒
42 カム筒
43 カバー筒
52 第2群レンズ
53 第3群レンズ
54 第4群レンズ
51 CCD
11 カメラ本体
20 対物レンズ
24 ズームリング
40 固定筒
41 移動筒
42 カム筒
43 カバー筒
52 第2群レンズ
53 第3群レンズ
54 第4群レンズ
51 CCD
Claims (8)
- 後群レンズを保持する固定筒と、
前群レンズを保持し、前記固定筒の内側または外側に配され、光軸方向の位置が前記固定筒と略等しくなる短縮位置とこの短縮位置よりも前方に移動された伸長位置との間で、移動自在に保持される移動筒と、
前記移動筒の外側の所定位置で回転自在に保持され、焦点距離を変更する時に回転操作されるズームリングと、
前記移動筒によって回転自在に保持され、前記ズームリングの回転操作によって回転し、前記前群レンズの少なくとも一部を前記光軸方向に沿って移動させるカム筒とを備え、
前記ズームリングを前記光軸方向へ移動させることにより、前記短縮位置と前記伸長位置との間で、前記ズームリング及び前記カム筒が前記移動筒と一体となって移動し、前記伸長位置に移動された時に前記ズームリングの回転操作が可能となることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記ズームリングが、ズーム操作角度範囲を越える回転位置に回転された時に、前記ズームリングの回転を規制するとともに、前記光軸方向への移動を案内する直進案内機構を備えていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
- 前記ズームリングが前記伸長位置に移動された時に、前記ズームリングの前記光軸方向の移動を規制するとともに、回転を案内する回転案内機構を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレンズ鏡筒。
- 前記ズームリングが前記短縮位置に移動された時に、前記ズームリングの前記光軸方向への移動を規制する直進規制機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載のレンズ鏡筒。
- 前記ズームリングの回転をロックする回転ロック機構と、この回転ロック機構によるロックを解除することが可能なロック解除操作部材とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載のレンズ鏡筒。
- 前記回転ロック機構は、前記ズームリングの回転を前記回転位置でロックすることを特徴とする請求項5記載のレンズ鏡筒。
- 前記回転ロック機構は、前記ズーム操作角度範囲の少なくとも一端で、前記ズーム操作角度範囲外への前記ズームリングの回転をロックすることを特徴とする請求項5または6記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか記載のレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒内に配置され、被写体像を撮像する撮像素子とを備え、カメラ本体に着脱自在に装着されることを特徴とするレンズユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005104043A JP2006284869A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | レンズ鏡筒及びレンズユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005104043A JP2006284869A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | レンズ鏡筒及びレンズユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006284869A true JP2006284869A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37406881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005104043A Pending JP2006284869A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | レンズ鏡筒及びレンズユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006284869A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008216764A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2009128596A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Canon Inc | レンズ鏡筒及び撮影装置 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005104043A patent/JP2006284869A/ja active Pending
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