JP4529209B2 - ガス分解装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の空気の清浄化等に用いるガス分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空気中に含まれる臭いガス(例えば、たばこ3臭気といわれるアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸)を放電によって分解するガス分解装置が提案されており、これを粉塵の除去を行なう室内空気清浄器に具備させて脱臭も行なうようにしたものも提案されている。このようなガス分解装置は、ガスが流通するガス流路に一対の放電板を対向させて設けて放電板間を放電発生部として形成するものであって、放電板間に印加して放電発生部に放電を起こすと共に放電発生部にガス(ガスを含む空気)を導入することによって、放電発生部で生じた活性種(酸素ラジカルやイオンや電子など)でガスを分解(酸化分解)するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来からある上記のようなガス分解装置では、放電発生部の放電で臭いガスを分解する能力の高い活性種が生成される他に、活性種にまで至っていない励起分子が多数生成されるが、この励起分子は臭いガスの分解にあまり関与していない。そのため、ガス分解装置のガス分解性能が不十分であった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして活性種の量を増加させることによって、ガスの分解性能を高くすることができるガス分解装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
また、本発明は、電気集塵機能を合わせ持つガス分解装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
本発明の請求項1に係るガス分解装置は、ガス流路1に共通接地部2を有し、ガス流路1に対して直列に配置された複数個の放電発生部3を具備し、多孔を有する波形の放電板7で共通接地部2を形成し、放電板7に対向してガス流路1の上流と下流に放電線8を配置し、放電板7と放電線8の間を放電発生部3として形成して成ることを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項2に係るガス分解装置は、請求項1の構成に加えて、放電発生部3として交流電圧の印加で放電する交流放電発生部4と直流電圧の印加で放電する直流放電発生部5とを少なくとも一つずつ具備し、交流放電発生部4を直流放電発生部5の上流側に配置して成ることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の請求項3に係るガス分解装置は、請求項1の構成に加えて、放電発生部3として交流電圧の印加で放電する交流放電発生部4を少なくとも二つ具備し、一方の交流放電発生部4を他方の交流放電発生部4の上流側に配置して成ることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項4に係るガス分解装置は、請求項1の構成に加えて、放電発生部3としてパルス電圧の印加で放電するパルス放電発生部6と直流電圧の印加で放電する直流放電発生部5とを少なくとも一つずつ具備し、パルス放電発生部6を直流放電発生部5の上流側に配置して成ることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項5に係るガス分解装置は、請求項1の構成に加えて、放電発生部3としてパルス電圧の印加で放電するパルス放電発生部6を少なくとも二つ具備し、一方のパルス放電発生部6を他方のパルス放電発生部6の上流側に配置して成ることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項6に係るガス分解装置は、請求項1の構成に加えて、放電発生部3として直流電圧の印加で放電する直流放電発生部5を少なくとも二つ具備し、一方の直流放電発生部5を他方の直流放電発生部5の上流側に配置して成ることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1にガス分解装置の参考例を示す。ガス分解装置は臭いガス(臭いガスを含む空気)が流通するガス流路1に配置されるものであって、放電板7、上流側放電電極12、下流側放電電極13、上流側電源14、下流側電源15を具備して形成されている。放電板7は多数の貫通孔11が設けられて板状に形成されるものであって、例えば、パンチングメタルや金網などを用いることができる。尚、図1に示す放電板7は、パンチングメタルのような孔あき金属板である。放電板7は貫通孔11の貫通方向とガスの流通方向(図1に矢印で示す)をほぼ合致させた状態でガス流路1に配設されている。また、放電板7は接地されており、放電のための接地電極として形成されているが、上流側放電電極12と下流側放電電極13の両方が接地電極として利用する共通接地部2として形成されている。
【0016】
上流側放電電極12と下流側放電電極13は、複数本の略丸棒状(断面略円形)の放電線8を上下に並べて形成されるものであり、各放電線8は放電板7の表面と略平行となるように配設されている。また、上流側放電電極12は放電板7と所定の間隔を介して放電板7よりも上流側(ガスが流れてくる方向)に配置されていると共に下流側放電電極13は放電板7と所定の間隔を介して放電板7よりも下流側(ガスが流れていく方向)に配置されている。そして、上流側放電電極12と放電板7の間の空間、及び下流側放電電極13と放電板7の間の空間がそれぞれ放電発生部3として形成されているが、上流側放電電極12と放電板7の間の放電発生部3は放電板7よりも上流側に位置する上流側放電発生部16として、また、下流側放電電極13と放電板7の間の放電発生部3は放電板7よりも下流側に位置する下流側放電発生部17としてそれぞれ形成されている。従って、これら上流側放電発生部16と下流側放電発生部17は放電板7を介してガス流路1のガスの流通方向に対して直列に真っ直ぐ並べて配置された状態となっている。放電板7及び放電線8の材質は金属等の導電特性を有する導電材料であれば何でもよいが、例えば、ステンレス鋼材やタングステン材などを用いることができる。
【0017】
上流側電源14は上流側放電発生部16に放電を発生させる大きさの電圧を印加することができる高圧電源が用いられており、また、下流側電源15は下流側放電発生部17に放電を発生させる大きさの電圧を印加することができる高圧電源が用いられている。そして、上流側電源14は導体30により上流側放電電極12の各放電線8と放電板7に電気的に接続されていると共に下流側電源15は導体31により下流側放電電極13の各放電線8と放電板7に電気的に接続されている。
【0018】
上記のように形成されるガス分解装置を用いて臭いガスの分解を行なうにあたっては次のようにして行なう。まず、上流側電源14により上流側放電発生部16に電圧を印加して放電を発生させると共に下流側電源15により下流側放電発生部17に電圧を印加して放電を発生させる。この放電により上流側放電発生部16と下流側放電発生部17に活性種と活性種に至らない励起分子が生成される。次に、ガス(ガスを含む空気)を上流側放電電極12の上流側から放電線8の間を通過させて上流側放電発生部16内に導入する。ここで臭いガスの一部が上流側放電発生部16で生成された活性種により分解(酸化分解)されて無臭のガスとなる。この後、臭いガスは放電板7の貫通孔11を通過して下流側放電発生部17内に導入されるが、この時、上流側放電発生部16で生成された励起分子もガスの流れにより貫通孔11を通過して下流側放電発生部17内に導入されることになり、上流側放電発生部16から導入された励起分子が下流側放電発生部17内の放電により活性種となり、下流側放電発生部17内の活性種の量が増大する。この後、下流側放電発生部17内に導入された臭いガスの一部が下流側放電発生部17内の活性種により分解されて無臭のガスとなる。このようにして大部分の臭いガスが無臭のガスに分解された後、無臭のガスが下流側放電電極13の下流側へと放電線8の間を通過して導出される。
【0019】
上記のように本参考例では、ガス流路1に上流側放電発生部16と下流側放電発生部17を並べて設けたので、ガス流路1を流通する臭いガスが上流側放電発生部16から下流側放電発生部17へと順に通過していくことによって、上流側放電発生部16で生成された励起分子を下流側放電発生部17に導入し、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして下流側放電発生部17における活性種の量を増大させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。
【0020】
また、上記の従来例では十分な活性種を作り出すために非常に高い周波数の電圧を印加したり非常に高い電圧を印加したりしなければならず、そのために高価な電源が必要となってコストの点でも問題を有していたが、本発明では、上流側電源14と下流側電源15の一つずつについては、非常に高い周波数の電圧を印加したり非常に高い電圧を印加したりすることができるものを使用する必要がなく、高価な電源が不要となって安価に形成することができるものである。しかも、周波数を高くするとエネルギー損失が大きくなるが、本発明では、周波数を低くすることができるので、エネルギー効率を高めることができるものである。尚、上記の実施例では二つの放電発生部3を形成したが、放電発生部3を三つ以上形成しても良い。
【0021】
図2に他の参考例を示す。このガス分解装置は図1のものにおいて、上流側電源14として交流電圧を発生する交流電源20を使用している。そして、上流側放電電極12は交流電源20で発生する交流電圧を上流側放電発生部16に印加するための交流印加放電電極21として形成されており、また、上流側放電発生部16は交流印加放電電極21からの交流電圧の印加で放電が発生する交流放電発生部4として形成されている。
【0022】
また、下流側電源15としては直流電圧を発生する直流電源22を使用している。そして、下流側放電電極13は直流電源22で発生する直流電圧を下流側放電発生部17に印加するための直流印加放電電極23として形成されており、また、下流側放電発生部17は直流印加放電電極23からの直流電圧の印加で放電が発生する直流放電発生部5として形成されている。その他の構成は図1のものと同様に形成されている。
【0023】
この実施の形態は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、上流側電源14として交流電源20を使用することによって、上流側放電発生部16を交流電圧の印加で放電が発生する交流放電発生部4として形成するので、後述のガス分解装置よりもガス分解性能を高くすることができるものである。
【0024】
図3に他の参考例を示す。このガス分解装置は図1のものにおいて、上流側電源14と下流側電源15として交流電圧を発生する交流電源20を使用している。そして、上流側放電電極12は上流側の交流電源20で発生する交流電圧を上流側放電発生部16に印加するための上流側の交流印加放電電極21として形成されており、また、上流側放電発生部16は上流側の交流印加放電電極21からの交流電圧の印加で放電が発生する上流側の交流放電発生部4として形成されている。さらに、下流側放電電極13は下流側の交流電源20で発生する交流電圧を下流側放電発生部17に印加するための下流側の交流印加放電電極21として形成されており、また、下流側放電発生部17は下流側の交流印加放電電極21からの交流電圧の印加で放電が発生する下流側の交流放電発生部4として形成されている。その他の構成は図1のものと同様に形成されている。
【0025】
この実施の形態は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、上流側電源14と下流側電源15として交流電源20を使用するので、電圧や周波数等の放電条件が同等の単一電源にすることができ、放電条件の管理を容易に行なうことができるものである。
【0026】
図4に他の参考例を示す。このガス分解装置は図1のものにおいて、上流側電源14としてパルス電圧を発生するパルス電源25を使用している。そして、上流側放電電極12はパルス電源25で発生するパルス電圧を上流側放電発生部16に印加するためのパルス印加放電電極26として形成されており、また、上流側放電発生部16はパルス印加放電電極26からのパルス電圧の印加で放電が発生するパルス放電発生部6として形成されている。
【0027】
また、下流側電源15としては直流電圧を発生する直流電源22を使用している。そして、下流側放電電極13は直流電源22で発生する直流電圧を下流側放電発生部17に印加するための直流印加放電電極23として形成されており、また、下流側放電発生部17は直流印加放電電極23からの直流電圧の印加で放電が発生する直流放電発生部5として形成されている。その他の構成は図1のものと同様に形成されている。
【0028】
この実施の形態は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、上流側電源14としてパルス電源25を使用するので、上流側放電発生部16において、ガス分解率に対する電力消費効率を高くすることができ、省電力化を図ることができるものである。
【0029】
図5に他の参考例を示す。このガス分解装置は図1のものにおいて、上流側電源14と下流側電源15としてパルス電圧を発生するパルス電源25を使用している。そして、上流側放電電極12は上流側のパルス電源25で発生するパルス電圧を上流側放電発生部16に印加するための上流側のパルス印加放電電極26として形成されており、また、上流側放電発生部16は上流側のパルス印加放電電極26からのパルス電圧の印加で放電が発生する上流側のパルス放電発生部6として形成されている。さらに、下流側放電電極13は下流側のパルス電源25で発生するパルス電圧を下流側放電発生部17に印加するための下流側のパルス印加放電電極26として形成されており、また、下流側放電発生部17は下流側のパルス印加放電電極26からのパルス電圧の印加で放電が発生する下流側のパルス放電発生部6として形成されている。その他の構成は図1のものと同様に形成されている。
【0030】
この実施の形態は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、上流側電源14と下流側電源15としてパルス電源25を使用するので、電圧や繰り返し周波数等の放電条件が同等の単一電源にすることができ、放電条件の管理が容易に行なうことができるものであり、しかも、上流側電源14と下流側電源15の両方がパルス電源25であるので、上流側放電発生部16と下流側放電発生部17の両方において、ガス分解率に対する電力消費効率を高くすることができ、より省電力化を図ることができるものである。
【0031】
図6に他の参考例を示す。このガス分解装置は図1のものにおいて、上流側電源14と下流側電源15として直流電圧を発生する直流電源22を使用している。そして、上流側放電電極12は上流側の直流電源22で発生するパルス電圧を上流側放電発生部16に印加するための上流側の直流印加放電電極23として形成されており、また、上流側放電発生部16は上流側の直流印加放電電極23からの直流電圧の印加で放電が発生する上流側の直流放電発生部5として形成されている。さらに、下流側放電電極13は下流側の直流電源22で発生する直流電圧を下流側放電発生部17に印加するための下流側の直流印加放電電極23として形成されており、また、下流側放電発生部17は下流側の直流印加放電電極23からの直流電圧の印加で放電が発生する下流側の直流放電発生部5として形成されている。その他の構成は図1のものと同様に形成されている。
【0032】
この参考例は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、上流側電源14と下流側電源15として直流電源22を使用するので、電圧等の放電条件が同等の単一電源にすることができ、放電条件の管理が容易に行なうことができるものである。しかも、上流側放電発生部16での放電による副生成物(特に、オゾン)の分解を下流側放電発生部17での放電で行なうことができ、副生成物を低減することができるものである。
【0033】
図7に実施の形態の一例を示す。このガス分解装置は図1〜図6のものにおいて、放電板7を厚み方向に蛇行する波形に形成したものである。その他の構成は図1〜図6のものと同様に形成されている。
【0034】
この実施の形態は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、放電板7を厚み方向に蛇行する波形に形成したので、放電板7の表面積が大きくなってガス流路1の断面方向のほぼ全てに亘って放電を発生させることができ、ガスの分解性能を向上させることができるものである。
【0035】
図8に他の参考例を示す。このガス分解装置は図2、図4、図6のもの、すなわち、下流側電源15として直流電源22を用いたものにおいて、下流側放電電極13の下流側に電気集塵部9を設けたものである。この電気集塵部9は帯電させた粉塵を吸着するものであり、下流側放電発生部17で帯電される粉塵と逆の極性の電圧が印加されている。また、電気集塵部9は接地されている。
【0036】
この参考例は上記と同様にしてガスの分解を行なうことができるものであるが、電気集塵部9を設けたので、下流側放電発生部17の通過によりガス中に含まれている粉塵を帯電させて電気集塵部9で集塵することができ、ガスの分解と共に集塵(除塵)も行なうことができるものである。
【0037】
尚、上記の図7の実施の形態、および図1〜図6、図8の参考例において、上流側放電電極12と放電板7の間隔は13mm、下流側放電電極13と放電板7の間隔は8〜13mm、交流電圧を用いた場合は放電発生部3に印加される電圧が4kV以上で周波数が10kHz以上(エネルギー効率や音も考慮に入れると25kHz程度)、直流電圧を用いた場合は放電発生部3に印加される電圧が6.5kV以上、パルス電圧を用いた場合は放電発生部3に印加される電圧が4kV以上で繰り返し周波数が10kHz以上(エネルギー効率や音も考慮に入れると25kHz程度)でパルス幅が2〜10msecにそれぞれ設定することが好ましいが、これらは装置の大きさや所望のガス分解能力の大きさなどによって、適宜、設計変更可能である。
【0038】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、ガス流路に共通接地部を有し、前記ガス流路に対して直列に配置された複数個の放電発生部を具備し、多孔を有する波形の放電板で前記共通接地部を形成し、前記放電板に対向してガス流路の上流と下流に放電線を配置し、前記放電板と前記放電線の間を前記放電発生部として形成して成るので、放電板の表面積が大きくなってガス流路の断面方向のほぼ全てに亘って放電を発生させることができ、ガスの分解性能を向上させることができるものである。また、ガスを上流側の放電発生部から下流側の放電発生部に順に通過させて上流側の放電発生部で生成された励起分子を下流側の放電発生部に導入することによって、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして下流側の放電発生部における活性種の量を増加させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。
【0039】
また、本発明の請求項2の発明は、放電発生部として交流電圧の印加で放電する交流放電発生部と直流電圧の印加で放電する直流放電発生部とを少なくとも一つずつ具備し、交流放電発生部を直流放電発生部の上流側に配置するので、ガスを上流側の交流放電発生部から下流側の直流放電発生部に順に通過させて交流放電発生部で生成された励起分子を直流放電発生部に導入することによって、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして直流放電発生部における活性種の量を増加させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。
【0040】
また、本発明の請求項3の発明は、放電発生部として交流電圧の印加で放電する交流放電発生部を少なくとも二つ具備し、一方の交流放電発生部を他方の交流放電発生部の上流側に配置するので、ガスを上流側の交流放電発生部から下流側の交流放電発生部に順に通過させて上流側の交流放電発生部で生成された励起分子を下流側の交流放電発生部に導入することによって、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして下流側の交流放電発生部における活性種の量を増加させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。また、両方の交流放電発生部に対して電圧や周波数等の放電条件が同等の単一電源を使用することができ、放電条件の管理を容易に行なうことができるものである。
【0041】
また、本発明の請求項4の発明は、放電発生部としてパルス電圧の印加で放電するパルス放電発生部と直流電圧の印加で放電する直流放電発生部とを少なくとも一つずつ具備し、パルス放電発生部を直流放電発生部の上流側に配置するので、ガスを上流側のパルス放電発生部から下流側の直流放電発生部に順に通過させてパルス放電発生部で生成された励起分子を直流放電発生部に導入することによって、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして直流放電発生部における活性種の量を増加させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。
【0042】
また、本発明の請求項5の発明は、放電発生部としてパルス電圧の印加で放電するパルス放電発生部を少なくとも二つ具備し、一方のパルス放電発生部を他方のパルス放電発生部の上流側に配置するので、ガスを上流側のパルス放電発生部から下流側のパルス放電発生部に順に通過させて上流側のパルス放電発生部で生成された励起分子を下流側のパルス放電発生部に導入することによって、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして下流側のパルス放電発生部における活性種の量を増加させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。また、両方のパルス放電発生部に対して電圧や繰り返し周波数等の放電条件が同等の単一電源を使用することができ、放電条件の管理を容易に行なうことができるものである。
【0043】
また、本発明の請求項6の発明は、放電発生部として直流電圧の印加で放電する直流放電発生部を少なくとも二つ具備し、一方の直流放電発生部を他方の直流放電発生部の上流側に配置するので、ガスを上流側の直流放電発生部から下流側の直流放電発生部に順に通過させて上流側の直流放電発生部で生成された励起分子を下流側の直流放電発生部に導入することによって、ガスの分解能力が低い励起分子をガスの分解能力の高い活性種にして下流側の直流放電発生部における活性種の量を増加させることができ、ガスの分解性能を高くすることができるものである。また、両方の直流放電発生部に対して電圧等の放電条件が同等の単一電源を使用することができ、放電条件の管理が容易に行なうことができるものである。しかも、上流側の直流放電発生部での放電による副生成物の分解を下流側の直流放電発生部での放電で行なうことができ、副生成物を低減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例を示す概略の正面図
【図2】他の参考例を示す概略の正面図
【図3】他の参考例を示す概略の正面図
【図4】他の参考例を示す概略の正面図
【図5】他の参考例を示す概略の正面図
【図6】他の参考例を示す概略の正面図
【図7】本発明の実施の形態の一例を示す概略の正面図
【図8】他の参考例を示す概略の正面図
【符号の説明】
1 ガス流路
2 共通接地部
3 放電発生部
4 交流放電発生部
5 直流放電発生部
6 パルス放電発生部
7 放電板
8 放電線
9 電気集塵部
Claims (6)
- ガス流路に共通接地部を有し、前記ガス流路に対して直列に配置された複数個の放電発生部を具備し、多孔を有する波形の放電板で前記共通接地部を形成し、前記放電板に対向してガス流路の上流と下流に放電線を配置し、前記放電板と前記放電線の間を前記放電発生部として形成して成ることを特徴とするガス分解装置。
- 放電発生部として交流電圧の印加で放電する交流放電発生部と直流電圧の印加で放電する直流放電発生部とを少なくとも一つずつ具備し、交流放電発生部を直流放電発生部の上流側に配置して成ることを特徴とする請求項1に記載のガス分解装置。
- 放電発生部として交流電圧の印加で放電する交流放電発生部を少なくとも二つ具備し、一方の交流放電発生部を他方の交流放電発生部の上流側に配置して成ることを特徴とする請求項1に記載のガス分解装置。
- 放電発生部としてパルス電圧の印加で放電するパルス放電発生部と直流電圧の印加で放電する直流放電発生部とを少なくとも一つずつ具備し、パルス放電発生部を直流放電発生部の上流側に配置して成ることを特徴とする請求項1に記載のガス分解装置。
- 放電発生部としてパルス電圧の印加で放電するパルス放電発生部を少なくとも二つ具備し、一方のパルス放電発生部を他方のパルス放電発生部の上流側に配置して成ることを特徴とする請求項1に記載のガス分解装置。
- 放電発生部として直流電圧の印加で放電する直流放電発生部を少なくとも二つ具備し、一方の直流放電発生部を他方の直流放電発生部の上流側に配置して成ることを特徴とする請求項1に記載のガス分解装置。
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JP2001170439A (ja) | 2001-06-26 |
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