JP4527046B2 - Ofdm復調装置、ofdm復調プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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本発明は、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)の変調信号を復調するOFDM復調装置に関する。
デジタル信号を伝送する方式として、直交周波数分割多重方式(OFDM方式、OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式が、広く用いられている。OFDM方式では、伝送帯域内に多数の互いに直交する副搬送波(サブキャリア)を設ける。これにより、各サブキャリアの振幅および位相にPSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデータを割り当て、デジタル変調する。
OFDM方式では、多数のサブキャリアによって伝送帯域が分割される。そのため、サブキャリア一波あたりの帯域は狭くなる。一方、変調速度は遅くなる。しかし、トータルの伝送速度は、従来の変調方式と変わらない。また、OFDM方式は、多数のサブキャリアが並列に伝送される。これによりシンボル速度が遅くなるため、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができる。すなわち、マルチパス妨害を受けにくい。
また、OFDM方式では、複数のサブキャリアに対して、データが割り当てられる。したがって、変調時には、逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse FAST Fourier Transform)演算回路を用い、復調時には、フーリエ変換を行うFFT(FAST Fourier Transform)演算回路を用いることにより、送受信回路を構成できる。
以上の特徴から、OFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に多く適用される。このようなOFDM方式を採用した地上波デジタル放送として、たとえば、DVB−T(Digital Video Broadcasting−Terrestrial)、またはISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting Terrestrial)といった規格がある。
OFDM方式の伝送シンボル(以下、OFDMシンボルと呼ぶ)について、図24を参照して以下に説明する。図24は、OFDM方式の伝送シンボルの構成を示す図である。図24に示すように、OFDMシンボルは、送信時にIFFTが行われる信号期間である有効シンボルと、この有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされたガードインターバルとから構成されている。ガードインターバルは、OFDMシンボルの前半部分に設けられている。OFDM方式では、このようなガードインターバルがOFDMシンボルに設けられることにより、マルチパスによるシンボル間干渉を許容し、マルチパス耐性を向上させている。
たとえば、ISDB−T規格(日本において採用されている地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式)のモード3では、サブキャリア間隔が125/126≒0.992kHzである。このとき1セグメントは、432本のサブキャリアによって構成されている。また、ISDB−T規格のモード3では、ガードインターバルの時間長が、有効シンボルの時間長の1/4、1/8、1/16、または1/32のいずれかとなる。
OFDM方式では、OFDM伝送フレームと呼ばれる伝送単位が定められている。OFDM伝送フレームは、一般的に、複数の連続するOFDMシンボルによって構成されている。OFDM方式では、OFDM伝送フレーム単位で、所定の位相および振幅のパイロット信号、および伝送制御情報の挿入位置が定められている。パイロット信号には、CP(Continual Pilot)信号やSP(Scattered Pilot)信号がある。伝送制御情報には、TMCC(TransmissIon and MultiplexIng Configuration Control)やTPS(Transmission Parameter Signaling)がある。
OFDM方式では、パイロット信号(CP、SP)および伝送制御情報(TMCC、TPS)などの情報を伝送する。これにより、受信機側において、各種の同期処理や、復調および復号の制御を行うことができる。たとえばISDB−T規格では、204OFDMシンボルによって、1つのOFDM伝送フレームを形成している。
従来のOFDM復調装置の構成例は、たとえば、非特許文献1に開示されている。そこで以下に、非特許文献1に開示されている従来のOFDM復調装置について説明する。
図25は、従来のOFDM復調装置100の構成を示すブロック図である。OFDM復調装置100は、図25に示すように、アンテナ101、チューナ102、バンドパスフィルタ(BPF)103、A/D変換回路104、DCキャンセル回路105、デジタル直交復調回路106、FFT演算回路107、フレーム抽出回路108、同期回路109、キャリア復調回路110、周波数デインタリーブ回路111、時間デインタリーブ回路112、デマッピング回路113、ビットデインタリーブ回路114、デパンクチャ回路115、ビタビ回路116、バイトデインタリーブ回路117、拡散信号除去回路118、トランスポートストリーム生成回路119、RS復号回路120、伝送制御情報復号回路121、およびチャンネル選択回路122を備えている。
放送局から放送されたデジタル放送の放送波は、OFDM復調装置100のアンテナ101により受信され、RF信号としてチューナ102に供給される。アンテナ101により受信されたRF信号は、乗算器102aおよび局部発振器102bからなるチューナ102によりIF信号に周波数変換され、BPF103に供給される。局部発振器102bから発振される受信キャリア信号の発振周波数は、チャンネル選択回路122から供給されるチャンネル選択信号に応じて切り換えられる。
チューナ102から出力されたIF信号は、BPF103によりフィルタリングされた後、A/D変換回路104によりデジタル化される。デジタル化されたIF信号は、DCキャンセル回路105によりDC成分が除去され、デジタル直交復調回路106に供給される。
デジタル直交復調回路106は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を出力する。ベースバンドのOFDM信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号に変換される。デジタル直交復調回路106から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算回路107および同期回路109に供給される。
FFT演算回路107は、ベースバンドのOFDM信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されている信号を抽出して出力する。
FFT演算回路107は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長分の信号を抜き出し、抜き出した信号に対してFFT演算を行う。すなわちFFT演算回路107は、1つのOFDMシンボルからガードインターバル長分の信号を除き、残った信号に対してFFT演算を行う。FFT演算を行うために抜き出される信号の範囲は、その抜き出した信号点が連続していれば、1つのOFDMシンボルの任意の位置でよい。つまり抜き出す信号の範囲の開始位置は、図24に示すように、OFDMシンボルの先頭の境界位置(図24中のAの位置)から、ガードインターバルの終了位置(図24中のBの位置)までの間のいずれかの位置となる。
FFT演算回路107により抽出された各サブキャリアに変調されていた信号は、実軸成分(Iチャネル信号)と虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号である。FFT演算回路107により抽出された信号は、フレーム抽出回路108、同期回路109およびキャリア復調回路110に供給される。
フレーム抽出回路108は、FFT演算回路107により復調された信号に基づき、OFDM伝送フレームの境界を抽出するとともに、OFDM伝送フレーム内に含まれているCPおよびSP等のパイロット信号、TMCCおよびTPC等の伝送制御情報を復調し、同期回路109および伝送制御情報復号回路121に供給する。
同期回路109は、ベースバンドのOFDM信号、FFT演算回路107により復調された後の各サブキャリアに変調されていた信号、フレーム抽出回路108により検出されたCP、SP等のパイロット信号、および、チャンネル選択回路122から供給されるチャンネル選択信号を用いて、OFDMシンボルの境界を算出し、FFT回路107に対してFFT演算の演算開始タイミングを設定する。
キャリア復調回路110には、FFT演算回路107から出力された各サブキャリアから復調された後の信号が供給される。これによりキャリア復調回路110は、入力された信号に対してキャリア復調を行う。ISDB−T規格のOFDM信号を復調する場合であれば、キャリア復調回路110は、たとえば、DQPSKの差動復調、または、QPSK、16QAM、または64QAMに対応した同期復調を行う。
キャリア復調された信号は、周波数デインタリーブ回路111によって周波数方向のデインタリーブ処理がされ、続いて、時間デインタリーブ回路112によって時間方向のデインタリーブ処理がされた後、デマッピング回路113に供給される。
デマッピング回路113は、キャリア復調された信号(複素信号)に対してデータの再割付処理(デマッピング処理)を行い、伝送データ系列を復元する。たとえば、ISDB−T規格のOFDM信号を復調する場合であれば、デマッピング回路113は、QPSK、16QAM、または64QAMに対応したデマッピング処理を行う。
デマッピング回路113から出力され伝送データ系列は、ビットデインタリーブ回路114、デパンクチャ回路115、ビタビ回路116、バイトデインタリーブ回路117、拡散信号除去回路118を通過する。これにより、順に、多値シンボルの誤り分散のためのビットインタリーブに対応したデインタリーブ処理、伝送ビットの削減のためのパンクチャリング処理に対応したデパンクチャリング処理、畳み込み符号化されたビット列の復号のためのビタビ復号処理、バイト単位でのデインタリーブ処理、およびエネルギ拡散処理に対応したエネルギ逆拡散処理が、それぞれ行われる。その後、データ系列は、トランスポートストリーム生成回路119に入力される。
トランスポートストリーム生成回路119は、たとえば、ヌルパケット等の各放送方式で規定されるデータを、ストリームの所定の位置に挿入する。また、トランスポートストリーム生成回路119は、断続的に供給されてくるストリームのビット間隔を平滑化して時間的に連続したストリームとする、いわゆるスムージング処理を行う。スムージング処理がされた伝送データ系列は、RS復号回路120に供給される。
RS復号回路120は、入力された伝送データ系列に対してリードソロモン復号処理を行い、MPEG−2システムズにおいて規定されているトランスポートストリームとして出力する。
伝送制御情報復号回路121は、OFDM伝送フレームの所定の位置に変調されているTMCCおよびTPCなどの伝送制御情報を復号する。復号された伝送制御情報は、キャリア復調回路110、時間デインタリーブ回路112、デマッピング回路113、ビットデインタリーブ回路114、および、トランスポートストリーム生成回路119に供給され、各回路の復調や再生等の制御に用いられる。
(キャリア周波数誤差の補正制御回路)
つぎに、同期回路109のキャリア周波数誤差の補正制御回路について説明をする。同期回路109は、図26に示すように、キャリア周波数誤差補正回路130と、NCO(数値制御発振回路)131とを備えている。
キャリア周波数誤差補正回路130は、デジタル直交復調回路106から出力されたベースバンドのOFDM信号に対して、NCO131から出力される周波数補正信号(複素信号)を複素乗算する。ベースバンドのOFDM信号は、周波数補正信号が複素乗算されると、その中心周波数が、当周波数誤差補正信号の周波数分、シフトする。したがって同期回路109では、OFDM信号のキャリア周波数誤差の補正、すなわち、OFDM信号の中心周波数をキャリア周波数に一致させる処理を行うことができる。
NCO131から出力される周波数補正信号の発振周波数を制御するため、同期回路109では、ベースバンドのOFDM信号に含まれているキャリア周波数誤差(OFDM信号の中心周波数のずれ量)を算出する。
一般に、OFDMの復調では、2種類のキャリア周波数誤差量を独立に検出し、その2種類のキャリア周波数誤差を加算して、NCO131に与える制御信号としている。2種類のキャリア周波数誤差のうちの一つは、サブキャリアの周波数間隔の精度の周波数誤差である広帯域キャリア周波数誤差である。もう一つは、サブキャリアの周波数間隔に対して±1/2以下の精度の周波数誤差である狭帯域キャリア周波数誤差である。
同期回路109では、広帯域のキャリア周波数誤差を、図26に示す、周波数誤差算出回路132と、累積加算回路133とによって算出している。
キャリア周波数誤差算出回路132は、FFT演算された後の各サブキャリアからパイロット信号を抽出し、そのパイロット信号のシンボル間の回転速度を算出する。パイロット信号の回転速度は、サブキャリアの周波数間隔精度のキャリア周波数誤差量を示す成分である。累積加算回路133は、キャリア周波数誤差算出回路132から出力された回転速度を累積することにより、NCO131に与える制御量に変換する。累積加算回路133にから出力される制御量は、NCO131に供給される。
また、同期回路109では、狭帯域のキャリア周波数誤差を、図26に示す、ガードインターバル相関演算回路134と、二乗演算回路135と、最大値検出回路136と、角度変換回路137と、移動平均フィルタ138と、累積加算回路139とにより算出している。
ガードインターバル相関演算回路134には、図27の(A)に示すような、キャリア周波数誤差補正回路130から出力されたベースバンドのOFDM信号が入力される。ガードインターバル相関演算回路134は、図27の(B)に示すように、入力されたOFDM信号を有効シンボル分遅延させた遅延信号を生成する。ガードインターバル相関演算回路134は、遅延していないOFDM信号と遅延したOFDM信号とを複素乗算したあと、さらに、ガードインターバル長の遅延量の移動和演算を行う。これにより、図27の(C)および(D)に示すようなガードインターバル部分の相関値を示す信号(ガード相関信号)を生成する。ガード相関信号は、OFDMシンボルの境界位置において振幅成分がちょうどピークとなる複素信号となる。
二乗演算回路135は、ガードインターバル相関演算回路134から出力されたガード相関信号(複素信号)の実数成分と虚数成分とをそれぞれ二乗する。さらに二乗した値を加算して、図27の(E)に示すような二乗成分を算出する。
最大値検出回路136は、図27の(F)に示すように、二乗成分のピーク位置を検出し、そのピーク位置のタイミング(ピークタイミング)を出力する。
角度変換回路137には、ガードインターバル相関演算回路134からガード相関信号が入力される。角度変換回路137は、図27の(G)に示すように、最大値検出回路136から与えられたピークタイミングにおけるガード相関信号の位相成分を検出する。したがって、位相成分は、OFDM信号のシンボル境界位置におけるガード相関信号の位相を示す。
ここで、この位相成分は、デジタル直交復号後のOFDM信号の中心周波数がずれていなければ、0となる。しかし、中心周波数がずれていれば、この位相成分は、そのずれ量分だけ位相回転する。つまり位相成分は、デジタル直交復号後における、OFDM信号の中心周波数のずれ量を示している。もっとも、この位相成分は、サブキャリアの周波数間隔で一回転してしまうため、サブキャリアの周波数間隔の±1/2以下の精度の情報となる。
移動平均フィルタ138には、角度変換回路137から出力された位相成分が入力される。移動平均フィルタ138は、シンボル単位で出力される位相成分に対して、タップ数X(Xは自然数)の移動平均を算出する。
移動平均フィルタ138から出力される位相成分の移動平均値は、累積加算回路139に入力される。累積加算回路139は、移動平均フィルタ138から出力された、平均化された位相成分を、タップ数1のレジスタを用いて累積する。これにより、平均化された位相成分を、NCO131に出力する制御量に変換する。累積加算回路139にから出力される制御量は、NCO131に供給される。
従来のOFDM復調装置では、以上のように、広帯域のキャリア周波数誤差および狭帯域のキャリア周波数誤差を求め、2つのキャリア周波数誤差に基づき周波数が制御された周波数補正信号を、OFDM信号に複素乗算している。これにより従来のOFDM復調装置は、デジタル直交復調回路106のキャリア周波数のずれの影響による、ベースバンドのOFDM信号における中心周波数のずれの補正を行うことができる。
ところで、ベースバンドのOFDM信号には、様々な伝送路の状態の影響による誤差やノイズが含まれている。これによりベースバンドOFDM信号に揺らぎが生じる。そのため、相関信号にも揺らぎが生じ、また、検出する狭帯域キャリア周波数誤差にも揺らぎが生じる。ベースバンドOFDM信号は、検出された狭帯域キャリア周波数誤差より補正される。これによりベースバンドOFDM信号には、さらに揺らぎが付加される。そのため、図27の(G)におけるη’で示すように、狭帯域キャリア周波数誤差量を示すガード相関信号の位相成分を正しく検出できないことがある。
このような問題を解決する技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1には、ガード相関検出手段により検出された位相成分のXサンプル(Xは2以上の偶数)に対する移動平均を算出する移動平均部と、移動平均部から出力された移動平均結果値に対して、タップ数がX/2の積分を行う積分部とを有し、積分部の積分結果に基づき、OFDM信号の中心周波数のずれ量を補正するキャリア周波数誤差算出手段が開示されている。
「地上デジタル音声放送用復調装置標準規格(望ましい仕様)、ARIB STD−B30 1.2版」、社団法人電波産業界、平成13年5月31日策定、平成15年7月29日1.2改定 M.Sandell、J.V.DBeek、and P.O.Borjesson、"Timing and frequencysynchronization in OFDM systems using the cyclic prefix"、Proc .International Symposiam on Synchronization、Essen、Germany、December 14−15、1995、pp.16−19 A.V.Oppenheim and R.W.Schafer、"Digital Signal Processing"、Prentice−Hall、Englewood Cliffs、NJ、1975 特開2004−214960号公報(2004年7月29日公開)
従来の技術では、キャリア周波数誤差補正ループは、図26に示すように、フィードバックループを形成している。狭帯域キャリア周波数誤差補正ループを1つの等価フィルタとみなせば、図26の例のように、移動平均や累積加算をフィードバックループ内に置くと、全体として不安定な等価フィルタになる可能性が生じる。
また、仮に等価フィルタが安定に動作したとしても、移動平均や累積加算の方法および配置により、0dBよりも大きいゲインを持つ、元信号を増幅するフィードバックループになる可能性をある。特許文献1の技術ように、移動平均を使用したときも、特定の周波数で多少のゲインを有するフィードバックループが形成される。したがって、AWGN(Additive White Gaussian Noise)のような、白色性の周波数スペクトルの雑音を対象にした場合、等価フィルタにおいて、0dBよりも小さくなる周波数帯域の雑音成分は除去されるが、0dBよりも大きくなる周波数帯域の雑音成分は逆に増幅されてしまう。これにより、白色雑音全体の抑制効果が、全体としては劣化してしまうおそれがある。したがって、狭帯域キャリア周波数誤差を精度よく検出し、かつ補正できない。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、狭帯域キャリア周波数誤差を精度よく検出し、かつ補正するOFDM復調装置、OFDM復調プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明に係るOFDM復調装置は、上記の課題を解決するために、
有効シンボルおよび有効シンボルの一部の信号波形が複写されることにより生成されたガードインターバルで構成された伝送シンボルを伝送単位とするOFDM信号を復調するOFDM復調装置において、
上記OFDM信号の中心周波数のずれ量を補正するによって、補正OFDM信号を出力するキャリア周波数誤差補正手段と、
上記補正OFDM信号と、有効シンボル期間長前に入力された遅延補正OFDM信号との複素相関値を算出する複素相関演算手段と、
上記複素相関から、一伝送シンボルごとに一定区間の区間平均値を求める区間平均演算手段と、
上記区間平均値から、一有効シンボル期間における位相回転量を求める位相回転演算手段と、
上記位相回転量をシンボル毎に累積加算した積分値を求めるシンボル単位積分演算手段と、
上記積分値から、1サンプリング点当たりの位相回転量を算出することによって、上記OFDM信号の中心周波数のずれ量を示す補正信号を、上記キャリア周波数誤差補正手段に出力するフィードバック演算手段とを備えており、
上記シンボル単位積分演算手段は、
上記位相回転量を累積加算することによって、積分値を求める累積加算手段と、
上記積分値を平滑化することによって、平滑化された積分値を求めるデジタルフィルタ手段と、
上記デジタルフィルタ手段によって平滑化された上記積分値を、1シンボル遅延させ、上記累積加算手段に出力するシンボル遅延手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、シンボル単位積分演算手段において、累積加算手段の直後に、デジタルフィルタ手段が挿入されている。これによりOFDM復調装置は、入力されたOFDM信号に重畳されたノイズ等の影響によって誤検出した狭帯域キャリア周波数誤差補正信号の揺らぎを、発散させることなく抑制できる。したがって、狭帯域キャリア周波数誤差を精度よく検出し、かつ補正できる効果を奏する。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記キャリア周波数誤差補正手段、上記複素相関演算手段、上記区間平均演算手段、上記位相回転演算手段、上記シンボル単位積分演算手段、および上記フィードバック演算手段によって構成されるフィードバックループを記述する伝達関数の極が、単位円内に存在することが好ましい。
上記の構成によれば、デジタルフィルタ手段が安定する。したがってOFDM復調装置は、周波数誤差をより精度良く検出し、かつ補正できる効果を奏する。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記伝達関数の利得が任意の周波数で0dB以下であることが好ましい。
上記の構成によれば、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックは、毎シンボル存在する入力OFDM信号の周波数誤差を正しく検出する。したがってOFDM復調装置は、周波数誤差をより精度良く検出し、かつ補正できる効果を奏する。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記デジタルフィルタ手段はFIR(Finite Impulse Response)フィルタであることが好ましい。
上記の構成によれば、OFDM復調装置は、FIRフィルタの特性に応じた、狭帯域キャリア周波数誤差補正の揺らぎの抑制効果を得ることができる。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記デジタルフィルタはIIRフィルタ(Infinite Impulse Response)であることが好ましい。
上記の構成によれば、OFDM復調装置は、IIRフィルタの特性に応じた、狭帯域キャリア周波数誤差補正の揺らぎの抑制効果を得ることができる。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更するフィルタ制御手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、フィルタ制御手段は、デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更する。これにより、デジタルフィルタ手段の時定数を変更できるので、デジタルフィルタ手段の応答性を変更できる。したがって、OFDM復調装置は、動作状況などに応じて、入力OFDM信号に対し最適に応答できる効果を奏する。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記フィルタ制御手段は、
上記OFDM信号に応じて、上記デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更することが好ましい。
上記の構成によれば、OFDM信号に応じて、最適に応答できるOFDM復調装置を実現できる効果を奏する。
また、本発明に係るOFDM復調装置では、さらに、
上記フィルタ制御手段は、
OFDM復調装置の動作状況に基づき、上記デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更することが好ましい。
上記の構成によれば、動作状況に基づき、入力OFDM信号に対して最適に応答できるOFDM復調装置を実現できる効果を奏する。
なお、上記OFDM復調装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記OFDM復調装置をコンピュータにおいて実現するOFDM復調プログラム、およびそのOFDM復調プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係るOFDM復調装置では、累積加算手段の直後にデジタルフィルタ手段が挿入されているため、狭帯域キャリア周波数誤差を精度よく検出し、かつ補正できる効果を奏する。
本発明に係る実施形態を以下に説明する。以下では、サンプリング周波数Fsが64/63MHzである例を説明する。
(複素相関と狭帯域キャリア周波数誤差)
シンボルmかつサンプリング点nにおける複素ベースバンド信号と、シンボルmかつサンプリング点(n−N)における複素ベースバンド信号との複素相関は、次式(1)として表現できる。
Figure 0004527046
ここでNは、有効シンボル期間長のサンプリング点数であり、かつ、IFFT時の多重化した全キャリア数である。
さらに、複素相関c(m、n)の実部は、自己相関として、次式(2)によって表される。
Figure 0004527046
ここで、I(m、n)は、Z(m、n)の実部(I成分)である。一方、Q(m、n)は、Z(m、n)の虚部(Q成分)である。また、複素相関c(m、n)の虚部は、相互相関として、以下の数式(3)によって表される。
Figure 0004527046
以下では、キャリア周波数誤差がキャリア間隔単位(=Fs/N)でδfである例を説明する。たとえば、δf=1は、ちょうど、1キャリア間隔のキャリア周波数誤差に相当する。キャリア周波数誤差がδfであるOFDMベースバンド信号では、時間に比例する位相誤差が発生する。有効シンボル期間長(Nサンプリング点)当たりの位相誤差をδθとすると、次式(4)が成立する。
Figure 0004527046
この時の複素ベースバンド信号Z(m、n)と、Z(m、n−N)との関係は、次式(5)を満たす。
Figure 0004527046
このとき、次式(6)が成立する。
Figure 0004527046
ここでr(m、n)は、複素ベースバンド信号Z(m、n)の振幅である。この式が示すように、複素相関の位相を検出することによって、キャリア周波数誤差δfも検出できる。ただし、δfと(δf+1)との各場合において、式(6)は同じ値となる。したがって、複素相関の位相誤差は、キャリア間隔単位の広帯域キャリア周波数誤差の検出には有効ではないが、キャリア間隔の半分以内の狭帯域キャリア周波数誤差の検出には有効である。
(OFDM復調装置1の基本構成)
本発明のOFDM復調装置1には、デジタルフィルタが挿入される。以下では、まず、デジタルフィルタを備えていない基本構成のOFDM復調装置1、およびそのと動作について説明する。図1は、デジタルフィルタを有していない構成のOFDM復調装置1を示すブロック図である。この図に示すように、OFDM復調装置1は、アンテナ2、チューナ3、A/Dコンバータ4、直交検波部5、CORDIC回路6(キャリア周波数誤差補正手段)、狭帯域キャリア周波数誤差検出部7、FFT回路8、複素相関演算部11(複素相関演算手段)、区間平均演算部12(区間平均演算手段)、CORDIC回路13(位相回転演算手段)、シンボル単位積分部14(シンボル単位積分演算手段)、およびフィードバック演算部15(フィードバック演算手段)を備えている。
アンテナ2は、図示しない伝送路を通過してくるOFDM信号を受信し、RF(Radio Frequency)信号としてチューナ3に供給する。チューナ3は、入力されたRF信号をIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、A/Dコンバータ4へ供給する。A/Dコンバータ4は、入力されたIF信号をデジタル化し、直交検波部5へ供給する。直交検波部5は、入力されたIFデジタル信号をベースバンド信号に周波数変換する。
このとき直交検波部5は、ベースバンドOFDM信号として、同窓検波(以下、I軸)信号と、直交検波(以下、Q軸)信号とから、複素データを生成する。直交検波部5は、この複素データによるベースバンドOFDM信号を、後述するCORDIC回路6に供給する。図17に示すように、直交検波部6は、Z(m、n)=I(m、n)+jQ(m、n)によって表されるベースバンドOFDM信号を出力する。ここでmはシンボルのカウント表し、nはサンプリング点数のカウントを表す。
CORDIC回路6は、後述する狭帯域キャリア周波数誤差検出部7にしたがって、OFDM信号Z(m、n)=I0(m、n)+jQ0(m、n)の関係を満たすキャリア周波数誤差を補正する。狭帯域キャリア周波数誤差検出部7が出力するφ(m−1、n)は、シンボルm、かつサンプリング点nのベースバンド信号Z(m、n)において補正すべき位相回転量である。CORDIC回路6は、デジタル直交復調後のOFDM信号Z(m、n)の位相を、−φ(m−1、n)だけ位相回転させる。これによりZ(m、n)を生成し、狭帯域キャリア周波数誤差検出部7およびFFT8に出力する。このとき、Z(m、n)は、以下の数式(7)を満たす。
Figure 0004527046
以下では、狭帯域キャリア周波数誤差検出部7について説明する。狭帯域キャリア周波数誤差検出部7は、CORDIC回路6の出力信号Z(m、n)より±1/2キャリア間隔内の狭帯域キャリア周波数誤差を検出し、CORDIC回路6に出力する。狭帯域キャリア周波数誤差検出部7に入力されたベースバンド信号Z(m、n)は、まず、複素相関演算部11に入力される。
図18は、複素相関演算部11の回路の一構成例を示す図である。である。図18に示すように、複素相関演算器11は、入力信号に相関長だけ遅延を与えるFIFO21と、入力信号とFIFOとの出力信号の複素乗算を行う複素乗算器24とをコントロールしている。複素乗算器24は、4個の乗算器22と、その後段の2個の加算器23とによって構成される。FIFO21は、データをFIFO(First In First Out)、すなわち先入れ先出しによって格納し出力するメモリである。複素相関演算器11は、自己相関を実数成分、相互相関を虚数成分とした複素相関値c(m、n)を出力する。次段の区間平均演算部12は、ガードインターバルと、その生成元信号との複素相関値にあたる信号に対し、ガードインターバル期間内の区間平均を行う。以下では、区間平均演算部12の出力を図17に示すように、d(m)と記載する。
次に、CORDIC回路13は、入力されたd(m)の位相を算出する。これにより、有効シンボル期間長N当たりの位相回転量δθ(m)を算出する。
図19は、シンボル単位積分部14の構成を示すブロック図である。図19に示すシンボル単位積分部14は、入力された位相回転量δθ(m)と、1シンボル前のシンボル単位積分部出力γ(m−1)との加算を行い、γ(m)を出力する。ここで、γ(m)は、遅延部31を通り、加算部32に入力される。シンボル単位積分部14の出力であるγ(m)は、シンボルmによって補正すべき有効シンボル期間長N当たりの位相回転量である。
フィードバック演算部15は、1サンプリング点当たりの補正すべき位相回転量φ(m、n)を算出する。具体的には、γ(m)を有効シンボル期間長Nによって除算し、かつ、有効シンボル期間によって積分する。このとき算出される位相回転量は、次式(8)を満たす。
Figure 0004527046
狭帯域キャリア周波数誤差検出部7は、上記のように周波数誤差補正信号φ(m、n)を算出し、出力する。
(デジタルフィルタの挿入)
以上に、OFDM復調装置1における、周波数誤差の検出と補正方法について説明した。雑音やフェージングが無い環境において、OFDM復調装置1がOFDM放送を受信した場合、上述した基本構成によって、狭帯域キャリア周波数誤差を安定して補正できる。しかし、雑音環境下やフェージング環境下においてOFDM復調装置1がOFDM放送を受信したとき、ベースバンド信号中の揺らぎによって複素相関にも揺らぎが発生する。これによりOFDM復調装置1は、真の狭帯域キャリア周波数誤差とは異なる狭帯域キャリア周波数誤差を検出し、そのままフィードバックしてしまう。
この狭帯域キャリア周波数誤差を補正したベースバンド信号をFFTによってOFDM復調すると、FFT出力のコンスタレーションにおいて、真の狭帯域キャリア周波数誤差と検出した狭帯域キャリア周波数誤差の差に比例して、位相が回転する。通常、雑音環境下やフェージング環境下においてOFDM復調装置1が受信したOFDM波のFFT出力は、広がっている。したがって、この状態のFFT出力に位相回転が生じると、QPSKや16QAMなどの復調時において、誤りが増大し、OFDM復調装置1全体における誤り訂正能力が低下する。
そこでOFDM復調装置1は、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループ中に挿入されている、デジタルフィルタを備える。これにより、ノイズの影響によって誤検出した周波数誤差(位相回転量)の揺らぎを抑制する。さらに、入力されたOFDM信号に含まれる、真の狭帯域キャリア周波数誤差のみを精度よく検出し、フィードバックする。したがって、真の狭帯域キャリア周波数誤差と検出した狭帯域キャリア周波数誤差との差に比例する、FFT出力のコンスタレーションの回転を抑制できる。また、雑音環境下やフェージング環境下においてOFDM信号を受信したときの、OFDM復調装置1全体における誤り訂正能力を改善できる。
以下の説明では、OFDM復調装置1が受信したOFDM波のベースバンド信号Z(m、n)に含まれる、真の狭帯域キャリア周波数誤差を、δfと表す。このキャリア周波数誤差の原因として、アナログチューナーのクロック周波数誤差等がある。この場合、たとえば数千シンボル以上の十分長い時間では、δfを一定とみなせる。
OFDM復調装置1において、シンボルm=0のとき、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループが起動する例を説明する。このとき、m=0の起動時にCORDIC回路6が補正する位相回転量の初期値φ(m=−1、n)と、シンボル単位積分14の内部の遅延部31の出力γ(−1)の初期値とを、それぞれ0とする。
まず、雑音やフェージングが無い理想通信路を経たOFDM波をOFDM復調装置1が受信し、その時の狭帯域キャリア周波数誤差がδfである場合を説明する。最初のシンボルm=0では、CORDIC回路6は、ベースバンド信号Z(m=0、n)の狭帯域キャリア周波数誤差を検出する。したがって、次式(9)が成立する。
Figure 0004527046
このとき、次式(10)が成立する
Figure 0004527046
CORDIC回路6は、シンボルm=1において、γ(0)から計算したφ(0、n)によって、ベースバンド信号Z(1、n)を補正する。これにより、入力ベースバンド信号Z(1、n)に含まれている狭帯域キャリア周波数誤差を補正する。したがって、出力信号Z(1、n)に含まれる狭帯域キャリア周波数誤差は、δf−δf=0となる。このとき、次式(11)が成立する。
Figure 0004527046
シンボルm≧1においても、同様である。すなわちm≧1では、次式(12)および次式(13)が常に成立する。
Figure 0004527046
Figure 0004527046
このときにおける、入力ベースバンド信号Z(m、n)の狭帯域キャリア周波数誤差δf、および、出力ベースバンド信号Z(m、n)の狭帯域キャリア周波数誤差δfの時間変化を、図20に示す。
つぎに、OFDM復調装置1が、雑音やフェージングがある通信路を経たOFDM波を受信した場合を説明する。以下では、CORDIC回路13が誤検出する位相の揺らぎ成分を、δθ(m)として表す。この場合、式(12)は図23に示すようになる。したがって、次式(14)が成立する。
Figure 0004527046
このとき、式(13)は、次式(15)となる。
Figure 0004527046
すなわち、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループでは、入力ベースバンド信号Z(m、n)に対し、真の狭帯域キャリア周波数誤差δfだけではなく、CORDIC回路13が誤検出した成分δθ(m)も補正される。この時の出力ベースバンド信号Z(m、n)の各狭帯域キャリア周波数誤差δfの時間変化は、図21に示す通りである。すなわち、図21の210に示すように、δθ(m)に相当する周波数誤差が残留し、その値は揺らぐ。周波数誤差が残留している出力ベースバンド信号Z(m、n)がFFT8に入力されると、FFT8の出力信号のコンスタレーションは、図22に示すように回転する。すなわち、δfが0でないとき、図22の220に示すコンスタレーションは、221に示すコンスタレーションに回転する。このとき、はみ出す領域が増大し、ビタビ前のBER(Bit Error Ratio)が悪化する。
雑音環境下やフェージング環境下においてOFDM復調装置1が受信したOFDM波のFFT出力は、広がっている。したがって、この状態のFFT出力に位相回転が生じると、QPSKや16QAMなどの復調時における誤りが増大し、OFDM復調装置1全体での誤り訂正能力が低下する。
OFDM復調装置1が、BER―CNR(Carrier to Noise Ratio)特性を改善するには、FFT出力信号の広がったコンスタレーションの位相回転を抑制する必要がある。そのためには、OFDM復調装置1は、式(15)に示すγ(m)におけるδθ(m)の項を抑制する必要がある。そこでOFDM復調装置1では、δθ(m)を抑制するデジタルフィルタが、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループに挿入されている。
δθ(m)に着目すると、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループは、2πδf+δθ(m)を入力とし、シンボル単位積分部14の出力γ(m)を出力とするフィルタと等価である。これにより、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループにおける揺らぎを抑制することは、等価フィルタの出力γ(m)からδθ(m)成分の影響を取り除いて、真の狭帯域キャリア周波数誤差補正2πδfのみを取り出すこと等価になる。ところで、OFDM復調装置1は、雑音やフェージングを有する環境では、δθ(m)を白色性の雑音とみなせる。そこで、上記の等価フィルタは、DC成分のみを取り出すデジタルのローパスフィルタであればよい。
以下に、等価フィルタの伝達関数として、次式(16)を導入する。
Figure 0004527046
この式において、Θ(z)は、2πδf+δθ(m)のz変換である。一方、Γ(z)は、γ(m)のz変換である。
上述した非特許文献3によると、伝達関数H(z)によって記述されるデジタルフィルタおよび線形システムが安定して動作するためには、伝達関数H(z)の極が単位円内に存在することを要する。また、伝達関数H(z)の利得が0dB以上となる周波数帯域が、DC成分以外であると、δθ(m)における周波数帯域成分の揺らぎが増幅されてしまう。これにより、H(z)によるローパスフィルタリングによる雑音抑制効果が、その分、相殺される。
図1は、本発明の一実施形態に係るOFDM復調装置1の要部を示すブロック図である。この図に示すOFDM復調装置1では、シンボル単位積分14に含まれている加算部17の直後に、デジタルフィルタ18が挿入されている。このデジタルフィルタ18は、後述するように、FIRフィルタ33またはIIRフィルタ35であることが好ましい。
〔実施形態1〕
本発明に係る第1の実施形態について、以下に説明する。図2は、加算部32の直後にNa次のFIRフィルタ33が挿入されているシンボル単位積分部14の構成を示すブロック図である。このシンボル単位積分部14は、図2に示すように、1シンボル遅延部31、加算部32、およびFIRフィルタ33を備えている。ここで、FIRフィルタ33は、加算部32の直後に挿入されている。加算部32は、入力された位相回転量を累積加算することによって、積分値を求める。FIRフィルタ33は、加算部32の出力である積分値を平滑化することによって、平滑化された積分値を求める。1シンボル遅延部31は、FIRフィルタ33によって平滑化された積分値を、1シンボル遅延させ、加算部32に出力する。
以下では、一例として、FIRフィルタ33の伝達関数H(z)を、次式(17)に示すように定義する。
Figure 0004527046
図2に示すようにFIRフィルタ33が加算部32の直後に挿入されていれば、δθ(m)は式(14)によって表される。これにより、加算部32は、入力信号からγ(m−1)を消去する演算を行い、2πδf+δθ(m)を出力する。さらに、加算部32の直後にFIRフィルタ33が挿入されているため、γ(m)は、FIRフィルタ33によって分散を抑制される位相回転量となる。ここで、CORDIC回路6に入力されるベースバンドOFDM信号Z(m、n)に含まれている周波数誤差fを、OFDM復調装置1は、毎シンボル、ほぼ同程度と見なせる。すなわち、fに多少の揺らぎがあったとしても、OFDM復調装置1は、その揺らぎを、誤検出された位相成分δθ(m)の一部と見なせる。これにより、γ(m)は、次式(18)として表すことができる。
Figure 0004527046
ここで式(18)は、OFDM復調装置1が動作を開始してから十分な時間が経過したときのγ(m)を表す。したがって、補正すべき誤差成分2πδfをそのまま検出し、誤検出した位相成分に当たるδθ(m)の揺らぎのみ抑制された周波数誤差補正信号を出力する。これにより、ノイズの影響によって補正値が揺らぐことがない。すなわちCORDIC回路6は、周波数誤差補正を精度よく行える。ここで、(18)式を(16)式に代入すると、伝達関数Γ(z)とΘ(z)とは、次式(19)によって表すことができる。
Figure 0004527046
ここで、Naが20であるとき、伝達関数H(z)の零点と極は、図3に示す通りになる。図3は、図2の構成においてNaが20であるときにおける狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。この図に示すように、極は、全て単位円内に存在する。これにより、伝達関数H(z)を持つデジタルフィルタは安定する。
図4は、Naが20であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。この図に示すように、伝達関数H(z)の利得のうち、DC成分のみが0dBとなり、他の周波数帯域の成分は0dB以下となる。そのため、OFDM復調装置1は、揺らぎを抑制できる。
(好ましくない構成例)
つぎに、比較対象として、好ましくないFIRフィルタ34の使用例について説明する。図5は、FIRフィルタ34の好ましくない挿入例を示す図である。この図に示すOFDM復調装置1では、加算部32の前にFIRフィルタ34が挿入されている。このとき、CORDIC回路13が出力したδθ(m)が、FIRフィルタ34に入力される。これにより、δθ(m)が有する揺らぎを抑制する。なお、図2に示すOFDM復調装置1では、δθ(m)の揺らぎのみを抑制する。ここで、δθ(m)は、式(14)によって表すことができる。したがって、FIRフィルタ34は、δθ(m)およびγ(m−1)の両方の揺らぎを抑制している。そのため加算部32はγ(m−1)を消すことができない。これにより加算部32の出力γ(m)は、次式(20)に示すようになる。
Figure 0004527046
この式に示すように、図5に示す構成のOFDM復調装置1では、過去に検出して補正した位相成分が累積する。さらに、加算部32は、揺らぎを抑制せずにそのまま残したまま、γ(m−1)を累積加算する。これにより、γ(m)における揺らぎは、図2の構成における揺らぎよりも大きくなる。
ここで、式(20)は、次式(21)に示すように展開できる。
Figure 0004527046
ここで、式(21)を式(16)に代入すれば、伝達関数Γ(z)およびΘ(z)は、次式(22)によって表すことができる。
Figure 0004527046
ここで、Naが20であるとき、伝達関数H(z)の零点と極は、図6に示す通りになる。図6は、図5の構成においてNaが20であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。この図に示すように、一部の極は、単位円の外に存在する。したがって、この伝達関数H(z)を持つデジタルフィルタは安定しない。図7は、図5の構成においてNaが20であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。
〔実施形態2〕
本発明に係る第2の実施形態について、以下に説明する。図8は、加算部32の直後にIIRフィルタ35が挿入されているシンボル単位積分部14の構成を示すブロック図である。このシンボル単位積分部14は、図2に示すように、1シンボル遅延部31、加算部32、およびIIRフィルタ35を備えている。ここで、FIRフィルタ35は、加算部32の直後に挿入されている。加算部32は、入力された位相回転量を累積加算することによって、積分値を求める。IIRフィルタ35は、加算部32の出力である積分値を平滑化することによって、平滑化された積分値を求める。1シンボル遅延部31は、IIRフィルタ35によって平滑化された積分値を、1シンボル遅延させ、加算部32に出力する。
以下では、一例として、IIRフィルタ35の伝達関数H(z)を、次式(23)に示すように定義する。
Figure 0004527046
図8に示すように、IIRフィルタ35がシンボル単位積分部14に挿入されることによって、δθ(m)を式(14)によって表すことができる。これにより加算部32は、入力信号からγ(m−1)を消去でき、その結果、2πδf+δθ(m)を出力する。さらに、加算部32の直後にIIRフィルタ35が挿入されているため、γ(m)は、IIRフィルタ35によって分散を抑制された位相回転量となる。ここで、OFDM復調装置1は、CORDIC回路6に入力されるベースバンドOFDM信号Z(m、n)が有している周波数誤差δfを、毎シンボル、ほぼ同程度と見なせる。さらに、δfに多少の揺らぎがあったとしても、その揺らぎを、誤検出された位相成分δθ(m)の一部と見なせる。このとき、γ(m)は次式(24)によって表すことができる。
Figure 0004527046
ここで式(24)は、OFDM復調装置1が動作を開始してから十分な時間が経った時のγ(m)を表す。IIRフィルタ35では、DC成分のゲインは0dBである。したがってIIRフィルタ35は、2πδfをそのまま出力する。これにより式(24)では、mによらず、常に2πδfの項が存在する。したがってIIRフィルタ35は、補正すべき誤差成分2πδfをそのまま検出する一方、誤検出された位相成分に相当するδθ(m)の揺らぎのみ抑制された周波数誤差補正信号を出力する。これによりCORDIC回路6は、ノイズの影響によって補正値が揺らぐことのない、精度の高い周波数誤差補正をで実行できる。
また、IIRフィルタ35が安定であれば、式(24)におけるγ(m)は発散しない。式(24)の2πδfは、常に一定である。したがって、式(24)の伝達関数において、2πδfの項を無視すると、伝達関数H(z)は式(23)に示すものと同様になる。ここで、式(23)の伝達関数H(z)における零点と極は、図9に示すとおりになる。図9は、図8の構成においてNaが1であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。この図に示す例では、極が単位円内に存在する。したがってγ(m)は安定となる。
図10は、図8の構成においてNaが1であるときにおける狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。この図に示す、式(23)によって表される伝達関数H(z)における周波数特性では、伝達関数H(z)の利得のうち、DC成分のみが0dBとなり、他の周波数帯域の成分は0dB以下となる。そのため、狭帯域キャリア周波数誤差の揺らぎを抑制できる。
(好ましくない構成例)
つぎに、比較対象として、好ましくないIIRフィルタ36の使用例について説明する。図11は、IIRフィルタ36の好ましくない挿入例を示す図である。この図に示すOFDM復調装置1では、加算部32の前にIIRフィルタ36が挿入されている。このとき、CORDIC回路13が出力したδθ(m)が、IIRフィルタ36に入力される。これにより、δθ(m)が有する揺らぎを抑制する。なお、図8に示すOFDM復調装置1では、δθ(m)の揺らぎのみを抑制する。ここで、δθ(m)は、式(14)によって表すことができる。したがって、IIRフィルタ36は、δθ(m)およびγ(m−1)の両方の揺らぎを抑制している。そのため加算部32はγ(m−1)を消すことができない。したがって、加算部32の出力γ(m)は、次式(25)に示すようになる。
Figure 0004527046
ここで、式(25)は、OFDM復調装置1が動作を開始してから十分な時間が経った時のγ(m)を表す。この式に示すように、図11に示す構成のOFDM復調装置1では、過去に検出して補正した位相成分が累積する。さらに、加算部32は、揺らぎを抑制せずにそのまま残したまま、γ(m−1)を累積加算する。これにより、γ(m)における揺らぎは、図8の例よりも大きくなる。
IIRフィルタ36では、DC成分のゲインが0dBである。
これにより、IIRフィルタ36は、2πδfをそのまま出力する。したがって、加算部32の出力は、十分な時間が経った後、次式(26)に示すとおりになる。
Figure 0004527046
このように、r(m)には、常に2πδfの項が存在する。したがってOFDM復調装置1は、式(26)の伝達関数において、2πδfを無視できる。これにより、γ(m)は、次式(27)に示す伝達関数を有するデジタルフィルタと等価である。
Figure 0004527046
ここで、α=0.9とした場合の、式(27)の伝達関数H(z)の零点と極は、図12に示すようになる。図12は、図11の構成においてNaが0.9であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。この図に示すように、極は、単位円内に存在する。したがって、γ(m)は安定する。
図13は、図11の構成においてNaが0.9であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。式(27)の伝達関数H(z)の周波数特性では、図13に示すように、伝達関数H(z)の利得が0dB以上となる周波数帯域が、DC成分以外にもある。したがって、δθ(m)の周波数帯域成分の揺らぎが増幅されてしまう。さらに、DC成分が−13dB付近となり、増幅される揺らぎが顕著に現れる。このように、図11に示す構成のシンボル単位積分部14は、安定に動作はするが、揺らぎの抑制効果は非常に低い。
(まとめ)
以上の様に、OFDM復調装置1では、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループを1つのフィルタとして見た場合、等価フィルタの伝達関数H(z)は安定する。すなわち極が単位円内に存在する。これにより、任意の周波数において、ゲインを持たない。したがって、検出する狭帯域キャリア周波数誤差の揺らぎを抑制できる。
図2および図8の構成は、これらの2点を満たしている。したがって、安定して揺らぎを抑制できる。しかし、図5の比較例では、図6に示すように、伝達関数H(z)の極が単位円内に存在しない。したがって安定しない。すなわち、図5に示す構成のOFDM復調装置1は使用できない。また、図11に示す比較例では、図12に示すように、伝達関数H(z)の極が単位円内に存在する。このとき、図13に示すように、任意の周波数において0dBを超えるゲインを持っているなら、安定して動作する。しかし、任意の周波数の揺らぎを増幅してしまうため、揺らぎの抑制効果は低くなってしまう。そのため、図11に示す比較例は、最適な構成とは言えない。すなわち、図2および図8の構成が最適である。
〔第3の実施の形態〕
第1および第2の実施形態では、OFDM復調装置1において、加算部32の直後に、デジタルフィルタが挿入されている。一般に、デジタルフィルタの応答速度は、時定数によって決まる。入力されるOFDM信号の周波数誤差の揺らぎが非常に大きければ、フィルタの応答速度を速くし、追随性を上げることが好ましい。しかし、このとき、検出周波数誤差(位相回転量)の揺らぎの抑制効果が弱くなる。そこで、OFDM復調装置1に入力されるOFDM信号に含まれている周波数誤差が、ある程度小さければ、フィルタの応答速度を遅くし、検出周波数誤差(位相回転量)の揺らぎの抑制効果を大きくする方がよい。このように、OFDM復調装置1において、デジタルフィルタの応答速度は、可変である方が好ましい。
そこでOFDM復調装置1では、デジタルフィルタ41はフィルタ係数を変えることができる。これにより、デジタルフィルタ41の時定数を変更する事ができる。具体的には、OFDM復調装置1は、図14に示すように、デジタルフィルタ41のフィルタ係数を制御するための制御回路42(フィルタ制御手段)をさらに備えている。ここでデジタルフィルタ41は、フィードバックループ内ゲイン201およびフィードフォーワードループ内ゲインを有している。さらに、フィルタ入力レベル調整回路203を備えている。
制御回路42は、デジタルフィルタ41のフィルタ係数であるフィードバックループ内ゲイン201内のゲインa〜aNa、およびフィードフォワードループ内ゲイン202内のゲインb〜bNaの倍率を制御する。制御回路42は、デジタルフィルタ41のフィルタ段数およびフィルタ係数を変更することによって、デジタルフィルタ41の時定数を決定する。この時定数により、応答速度が決定される。制御回路42がフィルタ段数を増加させると、デジタルフィルタ41の時定数が大きくなるので、応答速度が増加する。また、制御回路42が、フィルタ係数全体に対して、次数の高いフィルタ係数の比重を大きくさせると、デジタルフィルタ41の時定数が大きくなるので応答速度が増加する。この制御方法では、制御回路42はデジタルフィルタ41のフィルタ係数に0を設定することによって、フィルタ段数も制御する。
なお、図14に示すデジタルフィルタ41において、フィードバックループ内ゲイン201内のゲインが、aを除いて全て0であるデジタルフィルタを、本発明の説明ではFIRフィルタと呼び、フィードバックループ内ゲイン201内のゲインのaともう1つ以上が0でない場合をIIRフィルタと呼んでいる。ちなみに、実施形態2において例として説明したIIRフィルタ35は、フィルタ入力レベル調整回路203の増幅率が1−αであり、フィードバックループ内ゲイン201内のゲインaが1かつaがαの場合のデジタルフィルタ41に相当する。
また、制御回路41は、αの値を0から1の範囲において変更することによって、デジタルフィルタ41の時定数を簡単に変更できる。このとき制御手段がαを大きく設定するほど、デジタルフィルタ41の応答速度が遅くなるが、揺らぎの抑制効果は大きくなる。
OFDM復調装置1において、入力されるOFDM信号の周波数誤差に基づき、適応的にフィルタ41のフィルタ係数を変化させる場合は、一例として、図15に示すように、シンボル単位積分部14が、γ(m)を制御回路43に入力する。これにより制御回路43は、γ(m)の変化量を測定する。測定した変化量が一定以内なら、制御回路43は、フィルタ41の時定数をより大きくするようにフィルタ係数を制御する。一方、一定以上なら、フィルタ41の時定数をより小さくするようにフィルタ係数を制御する。
OFDM復調装置1の初期動作時においては、フィルタ41の応答性を上げる必要がある。この場合、一例として、図16に示すように、制御回路44は、内部にカウンタを備える。図16は、内部にカウンタ45を備えている制御回路44の構成を示すブロック図である。これにより制御回路44は、カウンタ45の値に基づき、OFDM復調装置1が起動してから、特定のある一定時間が過ぎたと判定したなら、フィルタ41の時定数を一度に上げるようにフィルタ係数を制御する。または、徐々に上げるようにフィルタ係数を制御する。このように、時定数が可変であるため、フィルタ41は、状況に応じて、入力信号に対して最適に応答できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
(他の構成)
なお、本発明を、以下に示す各構成としても実現できる。
(第1の構成)
有効シンボルおよび有効シンボルの一部の信号波形が複写されることにより生成されたガードインターバルで構成された伝送シンボルを伝送単位とする直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調するOFDM復調装置において、
a)OFDM信号の中心周波数のずれ量を補正して補正OFDM信号を出力するキャリア周波数誤差補正手段6と、
b)キャリア周波数誤差補正手段により補正がされた後の補正OFDM信号が入力され、入力された補正OFDM信号と有効シンボル期間長前に入力された遅延補正OFDM信号との複素相関値を算出する複素相関演算手段11と、
c)複素相関値を入力として、1伝送シンボル毎に一定区間の区間平均値を出力する区間平均演算手段12と、
d)区間平均値を入力として、1有効シンボル期間での位相回転量を出力する位相回転演算手段13と、
e)位相回転量を入力として、シンボル毎に累積加算した積分値を出力するシンボル単位積分演算手段14と、
f)積分値を入力として、1サンプリング点当たりの位相回転量を算出し、OFDM信号の中心周波数のずれ量を示す補正信号をキャリア周波数誤差補正手段へ出力するフィードバック演算手段15とを具備し、
シンボル単位積分演算手段14は、
累積加算器17と、
累積加算器17の出力を受けて、平滑化した積分値を出力するデジタルフィルタ18と、
デジタルフィルタ18の出力を1シンボル遅延させた後に累積加算器17に出力するシンボル遅延器16とを具備することを特徴とするOFDM復調装置。
(第2の構成)
a)〜f)で構成されるフィードバックループを記述する伝達関数の極が単位円内にあることを特徴とする第1の構成に記載のOFDM復調装置。
(第3の構成)
伝達関数の利得が任意の周波数で0dB以下であることを特徴とする第2の構成に記載のOFDM復調装置。
(第4の構成)
デジタルフィルタが、FIRフィルタであることを特徴とする第1〜第3のいずれかの構成に記載のOFDM復調装置。
(第5の構成)
デジタルフィルタが、IIRフィルタであることを特徴とする第1〜第3のいずれかの構成に記載ののOFDM復調装置。
(第6の構成)
FIRフィルタの時定数を変えられることを特徴とする第4の構成に記載のOFDM復調装置。
(第7の構成)
IIRフィルタの時定数を変えられることを特徴とする第5の構成に記載のOFDM復調装置。
(第8の構成)
FIRフィルタが、OFDM信号に応じて時定数を変えられることを特徴とする第4の構成に記載のOFDM復調装置。
(第9の構成)
IIRフィルタが、OFDM信号に応じて時定数を変えられることを特徴とする第5の構成に記載のOFDM復調装置。
(第10の構成)
FIRフィルタが、OFDM復調装置の動作状況により時定数を変えられることを特徴とする第4の構成に記載のOFDM復調装置。
(第11の構成)
IIRフィルタが、OFDM復調装置の動作状況により時定数を変えられることを特徴とする第5の構成に記載のOFDM復調装置。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、OFDM復調装置1に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、OFDM復調装置1は、各機能を実現するOFDM復調プログラムの命令を実行するCPU、このOFDM復調プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記OFDM復調プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Randam Access Memory)、および、上記OFDM復調プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるOFDM復調装置1のOFDM復調プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。OFDM復調装置1に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのOFDM復調装置1(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードをOFDM復調装置1に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわち、この記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、OFDM復調装置1を、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してOFDM復調装置1に供給する。この通信ネットワークは、OFDM復調装置1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Assymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、OFDM方式によって送信されるOFDM波を復調し、テレビ信号等を得るOFDM復調装置として、幅広く利用できる。
本発明の一実施形態に係るOFDM復調装置の構成を示すブロック図である。 加算部の直後にNa次のFIRフィルタが挿入されているシンボル単位積分部の構成を示すブロック図である。 図2の構成においてNaが20であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。 図2の構成においてNaが20であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。 FIRフィルタの好ましくない挿入例を示す図である。 図5の構成においてNaが20であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。 図5の構成においてNaが20であるときにおける、狭帯域キャア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。 加算部の直後にIIRフィルタが挿入されているシンボル単位積分部14の構成を示すブロック図である。 図8の構成においてNaが1であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。 図8の構成においてNaが1であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である。 IIRフィルタの好ましくない挿入例を示す図である。 図11の構成においてNaが0.9であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の零点および極を示す図である。 図11の構成においてNaが0.9であるときにおける、狭帯域キャリア周波数誤差補正フィードバックループの伝達関数H(z)の周波数特性を示す図である フィルタと、フィルタの時定数を制御する制御回路との構成をブロック図の一例である。 フィルタと、フィルタの時定数を制御する制御回路との構成をブロック図の一例である。 内部にカウンタを備えている制御回路の構成を示すブロック図である。 デジタルフィルタを有していない構成のOFDM復調装置を示すブロック図である。 複素相関演算部の回路構成を示すブロック図である。 シンボル単位積分部の構成を示すブロック図である。 理想条件の通信路を経たOFDM波を受信したときにおける、入力ベースバンド信号Z(m、n)と、出力ベースバンド信号Z(m、n)の各狭帯域キャリア周波数誤差δf、δfとの時間変化を示す図である。 雑音やフェージングがある通信路を経たOFDM波を受信したときにおける、入力ベースバンド信号Z(m、n)と、出力ベースバンド信号Z(m、n)の各狭帯域キャリア周波数誤差δf,δfとの時間変化について図示した。 雑音やフェージングがある通信路を経たOFDM波を受信したときにおける、出力ベースバンド信号Z(m、n)の狭帯域キャリア周波数誤差δfによるFFT出力信号のコンスタレーションの回転を示す図である。 シンボル単位積分部の構成を示すブロック図である。 OFDM方式における伝送シンボルの構成を示す図である。 従来のOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 従来のOFDM受信装置が備えている、同期回路内の狭帯域キャリア周波数誤差補正処理および広帯域キャリア周波数誤差補正処理を行う回路の構成を示すブロック図である。 従来の狭帯域キャリア周波数誤差補正処理において用いられる各信号のタイミングチャートである。
符号の説明
1 OFDM復調装置
2 アンテナ
3 チューナ
4 A/Dコンバータ
5 直交検波部
6 CORDIC回路(キャリア周波数誤差補正手段)
7 狭帯域キャリア周波数誤差検出部
8 FFT回路
11 複素相関演算部(複素相関演算手段)
12 区間平均演算部(区間平均演算手段)
13 CORDIC回路(位相回転演算手段)
14 シンボル単位積分部(シンボル単位積分演算手段)
15 フィードバック演算部(フィードバック演算手段)
16 1シンボル遅延部(1シンボル遅延手段)
17 加算部(累積加算手段)
18 デジタルフィルタ(デジタルフィルタ手段)
21 FIFO
22 乗算部
23 加算部
24 複素乗算部
31 1シンボル遅延部(1シンボル遅延手段)
32 加算部(累積加算手段)
33 FIRフィルタ(デジタルフィルタ手段)
34 FIRフィルタ(デジタルフィルタ手段)
35 IIRフィルタ(デジタルフィルタ手段)
36 IIRフィルタ(デジタルフィルタ手段)
41 フィルタ(デジタルフィルタ手段)
42 制御回路(フィルタ制御手段)
43 制御回路(フィルタ制御手段)
44 制御回路(フィルタ制御手段)
45 カウンタ
100 従来のOFDM復調装置
101 アンテナ
102 チューナ
103 バンドパスフィルタ
104 A/D変換回路
105 DCキャンセル回路
106 デジタル直交復調回路
107 FFT演算回路
108 フレーム抽出回路
109 同期回路
110 キャリア復調回路
111 周波数デインタリーブ回路
112 時間デインタリーブ回路
113 デマッピング回路
114 ビットデインタリーブ回路
115 デパンクチャ回路
116 ビタビ回路
117 バイトデインタリーブ
118 拡散信号除去回路
119 ストリーム生成回路
120 RS復号回路
121 伝送制御情報復号回路
122 チャンネル選択回路
130 キャリア周波数誤差補正回路
131 NCO(数値制御発振回路)
132 周波数誤差算出回路
133 累積加算回路
134 ガードインターバル相関演算回路
135 二乗演算回路
136 最大値検出回路
137 角度変換回路
138 移動平均フィルタ
139 累積加算回路
201 フィードバックループ内ゲイン
202 フィードフォワードループ内ゲイン
203 フィルタ入力調整回路

Claims (10)

  1. 有効シンボルおよび有効シンボルの一部の信号波形が複写されることにより生成されたガードインターバルで構成された伝送シンボルを伝送単位とするOFDM信号を復調するOFDM復調装置において、
    上記OFDM信号の中心周波数のずれ量を補正するによって、補正OFDM信号を出力するキャリア周波数誤差補正手段と、
    上記補正OFDM信号と、有効シンボル期間長前に入力された遅延補正OFDM信号との複素相関値を算出する複素相関演算手段と、
    上記複素相関から、一伝送シンボルごとに一定区間の区間平均値を求める区間平均演算手段と、
    上記区間平均値から、一有効シンボル期間における位相回転量を求める位相回転演算手段と、
    上記位相回転量をシンボル毎に累積加算した積分値を求めるシンボル単位積分演算手段と、
    上記積分値から、1サンプリング点当たりの位相回転量を算出することによって、上記OFDM信号の中心周波数のずれ量を示す補正信号を、上記キャリア周波数誤差補正手段に出力するフィードバック演算手段とを備えており、
    上記シンボル単位積分演算手段は、
    上記位相回転量を累積加算することによって、積分値を求める累積加算手段と、
    上記積分値を平滑化することによって、平滑化された積分値を求めるデジタルフィルタ手段と、
    上記デジタルフィルタ手段によって平滑化された上記積分値を、1シンボル遅延させ、上記累積加算手段に出力するシンボル遅延手段とを備えていることを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 上記キャリア周波数誤差補正手段、上記複素相関演算手段、上記区間平均演算手段、上記位相回転演算手段、上記シンボル単位積分演算手段、および上記フィードバック演算手段によって構成されるフィードバックループを記述する伝達関数の極が、単位円内に存在することを特徴とする請求項1に記載のOFDM復調装置。
  3. 上記伝達関数の利得が任意の周波数で0dB以下であることを特徴とする請求項2に記載のOFDM復調装置。
  4. 上記デジタルフィルタ手段はFIR(Finite Impulse Response)フィルタであることを特徴とする請求項1に記載のOFDM復調装置。
  5. 上記デジタルフィルタ手段はIIRフィルタ(Infinite Impulse Response)であることを特徴とする請求項1に記載のOFDM復調装置。
  6. 上記デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更するフィルタ制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のOFDM復調装置。
  7. 上記フィルタ制御手段は、
    上記OFDM信号に応じて、上記デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更することを特徴とする請求項6に記載のOFDM復調装置。
  8. 上記フィルタ制御手段は、
    OFDM復調装置の動作状況に基づき、上記デジタルフィルタ手段のフィルタ係数を変更することを特徴とする請求項6に記載のOFDM復調装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のOFDM復調装置を動作させるOFDM復調プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのOFDM復調プログラム。
  10. 請求項9に記載のOFDM復調プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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