JP5261787B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

受信装置及び受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5261787B2
JP5261787B2 JP2008058537A JP2008058537A JP5261787B2 JP 5261787 B2 JP5261787 B2 JP 5261787B2 JP 2008058537 A JP2008058537 A JP 2008058537A JP 2008058537 A JP2008058537 A JP 2008058537A JP 5261787 B2 JP5261787 B2 JP 5261787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
unit
output
transmission path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008058537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009218737A (ja
Inventor
崇 飯田
敦志 清水
定則 坂口
弘幸 水谷
修二 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2008058537A priority Critical patent/JP5261787B2/ja
Publication of JP2009218737A publication Critical patent/JP2009218737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5261787B2 publication Critical patent/JP5261787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動体通信を行う受信装置、特に、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式で変調される信号を受信して復調する受信装置及び受信方法に関する。
近年、デジタル圧縮符号化技術や高速通信技術の発展に伴い、衛星及び地上波による放送通信におけるデジタル化や、携帯電話などの移動体通信におけるデジタル化が実現されている。そして、放送信号や移動体通信におけるデジタル化の実現に伴い、このデジタル通信技術が、車載デジタル放送受信、携帯移動体通信、無線LANなどの様々な方面で利用されている。
また、移動体通信の分野においては、受信装置が移動することにより受信する電波の周波数が変動したり、直接波及び遅延波が干渉したりすることによって、受信信号が時間方向及び周波数方向に歪むことが問題となる。そして、このような受信信号における歪を補正するために、受信装置において等化処理が行われる。等化処理は、例えば送信信号に含まれる既知の値のパイロット信号を用いて行われる。まず、受信信号に含まれるパイロット信号の振幅や位相の変化などに基づいて、伝送により与えられる歪みを推定し、伝送路特性を得る。そして、得られた伝送路特性に基づいて受信信号の歪みを補正する。
しかしながら、移動体の速度に応じて歪みが大きくなるなどの要因のため、推定される伝送路特性が実際の伝送路特性と大きく異なるものになる場合がある。そして、このような伝送路特性を用いて等化処理を行うことにより、等化処理後の信号がかえって悪化してしまうことがある。
そこで、伝送路特性をフィルタによって濾波し、補正する受信装置が特許文献1で提案されている。特に、ある期間以降に遅れて到来する信号をノイズと見なすとともに、ある期間に対応する周波数の信号以外を濾波することによって、良好な伝送路特性を得ることを可能としている。
上記の受信装置における伝送路特性推定部について、図面を用いて説明する。図8は、従来の受信装置に備えられる伝送路特性推定部のフィルタ部の構成について示すブロック図である。図8に示すように、フィルタ部100は、パイロット信号を用いて時間方向の補間を行う時間方向補間器(不図示)から入力される信号に第1シフト信号を積算する第1積算器101と、第1積算器101から出力される信号を濾波する第1〜第3フィルタ102〜104と、第1積算器101から出力される信号を第1〜第3フィルタ102〜104のいずれかから選択して入力する第1選択部105と、第1選択部105によって選択されたフィルタ102〜104に接続して当該フィルタ102〜104から出力される信号を後段の装置に入力させる第2選択部106と、第2選択部106から出力される信号に第2シフト信号を積算する第2積算器107と、を備える。
第1選択部105及び第2選択部106によって選択される第1〜第3フィルタ102〜104は、それぞれ特性が異なる。そして、これらのフィルタ102〜104と第1選択部105及び第2選択部106との接続の制御は、制御信号に基づいて行われる。また、第1シフト信号及び第2シフト信号を積算することによる入力信号のシフト量は、それぞれ反対方向であるが等しい大きさとなる。さらに、第1及び第2シフト信号は、それぞれ第1〜第3フィルタ102〜104に対応するように定められ、それぞれ3種類のいずれかの値から選択される。そのため、図8に示すフィルタ部100は、合計で3種類の通過帯域の設定が可能となる。
特開2006−5396号公報
しかしながら、図8に示すフィルタ部100は、実現可能な通過帯域の種類の数と同数のフィルタ102〜104が必要となる。即ち、様々な信号状態に対応して伝送路特性を精度よく求めるためには、多数のフィルタを設ける必要が生じる。そのため、フィルタ部100及びこれを備える受信装置が大型化する問題が生じる。
さらに、従来のフィルタ部100は、所定の方法で定める基準点からの信号強度を積分し、その値に基づいて基準点からどこまでの信号を通過させるかを決定する。即ち、通過させる信号の開始点は必ず基準点になってしまい、基準点と有効信号との間に生じるノイズが含まれることとなる。そのため、求められる伝送路特性の精度が劣化する問題が生じる。
このような問題を鑑みて、本発明は、小型化を図るとともに等化処理を行う際に求める伝送路特性の精度を向上させる受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における受信装置は、受信信号の伝送路特性に基づいて、受信信号の等化処理を行う受信装置において、受信信号に含まれる所定の信号に基づいて得られる伝送路特性を、時間方向に補間する時間方向補間部と、当該時間方向補間部から出力される伝送路特性を濾波する第1フィルタと、当該第1フィルタから出力される伝送路特性を濾波する第2フィルタと、当該第2フィルタから出力される伝送路特性を周波数方向に補間する周波数方向補間部と、当該周波数方向補間部から出力される伝送路特性に基づいて、受信信号の等化処理を行う等化処理部と、を備え、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの通過帯域がそれぞれ可変となることを特徴とする受信装置。
また、上記構成の受信装置において、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタが、帯域幅が一定であるとともに下限及び上限の周波数の値が可変となる通過帯域を有するものであることとしても構わない。
このように構成することによって、第1フィルタ及び第2フィルタの通過帯域の帯域幅を一定としながらも、通過帯域を可変とすることが可能となる。そのため、通過帯域の帯域幅を変更する構成を不要とすることができる。したがって、受信装置の小型化及び簡略化を図ることが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記時間方向補間部から出力される伝送路特性に基づいて、受信信号の時間方向の強度の変動を示す遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルに含まれる有効信号を検出するとともに、当該有効信号が含まれる期間を検出する有効信号検出部と、をさらに備え、前記有効信号検出部が検出する有効信号が含まれる期間に基づいて、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの通過帯域が定められることとしても構わない。
このように構成することによって、有効信号が含まれる期間に対応する通過帯域を設定するとともに、この通過帯域に含まれない信号を濾波することが可能となる。そのため、ノイズなどの成分を極力排除することが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記有効信号検出部が、所定の閾値以上の強度を有する信号を有効信号として検出するものであるとともに、前記有効信号検出部が、前記遅延プロファイル生成部から出力される遅延プロファイル中で、時間方向で最初に有効信号が入力される時間に基づいて、有効信号が含まれる期間の先頭位置を定めて先頭信号を出力する遅延プロファイル先頭位置検出部と、前記遅延プロファイル生成部から出力される遅延プロファイル中で、時間方向で最後に有効信号が入力される時間に基づいて、有効信号が含まれる期間の末尾位置を定めて末尾信号を出力する遅延プロファイル末尾位置検出部と、を備えることとしても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記遅延プロファイル末尾位置検出部が、先頭信号に基づいて末尾位置を定めることとしても構わない。このように構成することで、末尾位置の検出が容易となる。
また、上記構成の受信装置において、前記第1フィルタの通過帯域が、先頭信号に基づいて定められるものであるとともに、前記第2フィルタの通過帯域が、末尾信号に基づいて定められるものであるとしても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記第1フィルタの通過帯域の下限の値が、前記遅延プロファイル先頭位置検出部が定める有効信号が含まれる期間の先頭位置に対応した値になるとともに、前記第2フィルタの通過帯域の上限の値が、前記遅延プロファイル末尾位置検出部が定める有効信号が含まれる期間の末尾位置に対応した値になることとしても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記時間方向補間部から出力される伝送路特性と、前記第2フィルタから出力される伝送路特性と、がそれぞれ入力されるとともに、入力されるいずれか一方の伝送路特性を選択して出力するバイパス部をさらに備えることとしても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記バイパス部が、前記遅延プロファイル末尾位置検出部から出力される信号に基づいて、出力する伝送路特性を選択することとしても構わない。
このように構成することによって、第1及び第2フィルタで濾波することが適当でない場合に、第1及び第2フィルタで濾波していない伝送路特性、即ち時間方向補間部から出力される伝送路特性を周波数方向補間部に入力することが可能となる。また、末尾位置が検出できないなどの場合に、フィルタ部で濾波することが適当でないと判定しても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの少なくとも一方が、入力される信号に第1複素係数を積算する前段積算部と、所定の通過帯域を有するとともに、前記前段積算部から出力される信号を濾波する帯域通過フィルタと、前記第1複素係数と絶対値が等しく符号が反対となる第2複素係数を、前記帯域通過フィルタから出力される信号に積算する後段積算部と、を備えることとしても構わない。
このように構成することによって、前段積算部及び後段積算部において積算する複素係数を変更するだけで、任意の通過帯域とすることが可能となる。そのため、構成を簡略化することが可能となる。また、帯域通過フィルタをLPFとしても構わない。
また、本発明の受信方法は、受信信号に含まれる所定の信号に基づいて得られる伝送路特性を、時間方向に補間する第1ステップと、当該第1ステップによって得られる伝送路特性を濾波する第2ステップと、当該第2ステップによって得られる伝送路特性を濾波する第3ステップと、当該第3ステップによって得られる伝送路特性を周波数方向に補間する第4ステップと、当該第4ステップによって得られる伝送路特性に基づいて、受信信号の等化処理を行う第5ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によると、第1フィルタによって濾波された伝送路特性が、さらに第2フィルタによって濾波されることとなる。そのため、第1フィルタ及び第2フィルタの通過帯域をそれぞれ設定することにより、任意の通過帯域を実現することが可能となる。したがって、様々な信号状態に対応することが可能となり、精度よく伝送路特性を求めることが可能となる。
また、フィルタ部に備えるフィルタを、第1フィルタと第2フィルタの2つにすることが可能となる。したがって、多数のフィルタを備える必要がなくなるため、受信装置の小型化を図ることが可能となる。
<受信装置の構成>
まず、本発明における受信装置の構成について図面を参照して説明する。なお、以下では、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)方式の地上波デジタルテレビジョン放送に対応する受信装置を例に挙げて説明するが、本発明の受信装置は他の通信方式に対応するものであっても構わない。
図1は、本発明の実施形態における受信装置の基本構成を示すブロック図である。図1に示すように、受信装置1は、デジタル放送信号を受信するアンテナ2と、アンテナ2で受信されたRF信号から所望の帯域のデジタル放送信号を選局するとともにIF信号に変換したり増幅を行なったりするチューナ部3と、チューナ部3から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC部4と、ADC部4から出力される信号をベースバンド信号に変換する直交復調部5と、直交復調部5から出力される信号をサンプリングし直すリサンプラ6と、リサンプラ6から出力される信号のRF周波数誤差を除去するデロテータ7と、デロテータ7から出力される信号を高速フーリエ変換して時間軸の信号から周波数軸の信号へと変換するFFT(Fast Fourier transform)部8と、FFT部8から出力されるそれぞれの信号に等化処理を施して伝送による信号の歪みを除去する等化部9と、等化部9から出力される信号を変調方式に応じてデマッピングしてビットデータに変換するデジタル復調部10と、デジタル復調部10から出力されるデータを復号化してエラー訂正を行うとともに出力信号を出力するエラー訂正部11と、を備える。
なお、図示していないが、出力信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)圧縮方式に基づいて復号化するMPEGデコーダや、ディスプレイやスピーカなどの出力装置に信号を出力するためのアナログ変換などの処理を行う出力信号処理部などを備えても構わない。
<受信動作>
次に、受信装置1の受信動作について説明する。受信装置1は、まずOFDM伝送方式によるデジタル放送の信号をアンテナ2で受信する。なお、OFDM方式は、1チャネルの帯域内に互いに直交する多数のサブキャリアを多重して伝送する方式である。チューナ部3では、所望するチャネルのRF信号であるOFDM信号(デジタル放送信号)を選局し、選局したOFDM信号をIF信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。
チューナ部3から出力される信号は、ADC部4においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、ADC部4から出力される信号は、直交復調部5に入力されてベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は、実数成分であるI(In-phase)成分と虚数成分であるQ(Quadrature-phase)成分との2つの成分を有する。なお、以下において説明する処理はそれぞれの成分に対して行われるが、簡単のために1つの信号としてまとめて説明する。
直交復調部5から出力されるベースバンド信号は、リサンプラ6に入力されて再度サンプリングが行われる。これにより、ADC部4におけるクロック速度と、後段の処理で要求されるクロック速度との誤差が修正される。また、リサンプラ6から出力される信号は、デロテータ7に入力されてRF周波数誤差が修正される。
なお、ここでシンボル同期を行うこととしても構わない。シンボル同期は時間方向の同期であり、例えば図2の模式図に示すような信号に対して行う。図2に示すように、信号は、有効シンボルの後半の一部と同一の信号であるとともにシンボルの先頭に設けられるガードインターバルを備えている。ガードインターバルの期間は、有効シンボルの期間の1/4や、1/8、1/16及び1/32などの値に設定されており、想定し得る遅延時間よりも長くなるように設定されている。そして、ガードインターバルを設けることにより、シンボル間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)の発生を抑制する。
シンボル同期は、信号と、有効シンボル分だけ遅らせた信号と、の相関を取ることによって行われる。より具体的には、相関が高くなることによってガードインターバルの位置が把握され、それに基づいてシンボルの先頭位置が検出される。
上述したように誤差の修正や同期が行われた信号は、次にFFT部8に入力される。FFT部8は、入力される信号にFFT処理を施して周波数軸の信号であるOFDM信号に変換する。OFDM信号は、周波数方向及び時間方向に配列されたデータシンボルとパイロットシンボルとを備える。また、図3にOFDMシンボル信号の一例を示す。
なお、ISDB−T方式では、パイロットシンボルとして、既知の値を有するスキャッタードパイロットシンボル(以下において、「SPシンボル」とする)が用いられる。また、周波数方向及び時間方向は、それぞれキャリア方向及びシンボル方向とも呼ばれる。図3においては、時間方向に対応するシンボル番号をs(s≧0の整数)で表し、周波数方向に対応するキャリア番号をl(0≦l≦(L−1)の整数、L:サブキャリアの総本数)で表す。また、sは、OFDM信号のシンボル長を単位としたときの時刻を表す。さらに、sとlとによって一意に定められるOFDMシンボル信号内の位置をキャリア位置と呼び、このキャリア位置を(s,l)で表すものとする。
SPシンボルは、l=3×(s mod 4)+12p、を満たすキャリア位置に配置される。なお、modは剰余演算を表しpは整数であるものとする。即ち、図3に示すように、ある時刻sの信号では、SPシンボルは周波数軸上に12サブキャリア毎に配置される。そして、時刻s+1におけるSP信号は、時刻sの状態から3サブキャリア分だけ周波数方向にシフトしたキャリア位置に配置されている。換言すると、SPシンボルが配置されるサブキャリアlでは、SPシンボルが時間軸上に4シンボル毎に配置されることとなる。
例えば、時刻s=0では、キャリア位置(0,0)、(0,12)、(0,24)、(0,36)、・・・にSPシンボルが配置され、時刻s=1では、キャリア位置(1,3)、(1,15)、(1,27)、(1,39)、・・・にSPシンボルが配置される。又、このSPシンボルが配置されたキャリア位置以外のキャリア位置には、データシンボルが配置される。
上述したOFDM信号が等化部9に入力され、図3に示したSPシンボルに基づいて各サブキャリアのシンボル方向及びキャリア方向の伝送路特性が推定される。そして、推定された伝送路特性を用いて信号を複素除算することにより、等化処理が行われる。なお、この等化部9の構成及び動作の詳細については後述する。
そして、等化部9から出力される信号が、デジタル復調部10に入力される。デジタル復調部10では、サブキャリア毎に設定されているデジタル変調方式に基づいた復調が行われる。即ち、デマッピングが行われ、入力される信号のI成分及びQ成分がビットデータに変換される。デジタル変調方式としては、例えば、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)などがある。
そして、デジタル復調部10から出力される信号は、エラー訂正部11でビタビ復号やリードソロモン復号が行われ、伝送によって生じたエラーが訂正される。そして、エラー訂正部11から出力される出力信号は、MPEG圧縮方式に基づいて復号化されたり、出力用のアナログ信号に変換されたりする。そして、受信装置1から出力される信号が出力装置に与えられることで、映像や音声などが出力される。
<等化部>
等化部9の構成について図面を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態における受信装置に備えられる等化部の構成について示したブロック図である。図4に示すように、等化部9は、FFT部8から出力される周波数軸の信号からSPシンボルを抽出してSPシンボルの伝送路特性を推定するSP抽出部91と、SP抽出部91から出力されるSPシンボルの伝送路特性を時間方向に補間した伝送路特性であるCTF(Channel Transfer Function)を得る時間方向補間部92と、時間方向補間部92から出力されるCTFを濾波してノイズを除去するフィルタ部93と、フィルタ部93から出力されるCTFを周波数方向に補間してデータシンボル全ての伝送路特性を求める周波数方向補間部94と、を備える。
また、等化部9は、時間方向補間部92から出力されるCTFを逆高速フーリエ変換してCIR(Channel Impulse Response)を得るとともにCIRに基づいて遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部95と、遅延プロファイル生成部95から出力される遅延プロファイルにおける有効信号の先頭位置を検出して先頭信号を出力する遅延プロファイル先頭位置検出部96と、遅延プロファイル先頭位置検出部96から出力される先頭信号と遅延プロファイル生成部95から出力される遅延プロファイルとに基づいて遅延プロファイルにおける有効信号の末尾位置を検出して末尾信号またはバイパス信号を出力する遅延プロファイル末尾位置検出部97と、を備える。先頭信号、末尾信号及びバイパス信号は、それぞれフィルタ部93に入力される。
また、等化部9は、FFT部8から出力される周波数軸の信号に対して、周波数方向補間部94から出力される伝送路特性で複素除算する等化処理部98を備える。この等化処理部98で複素除算することによって等化処理がなされ、等化処理された信号はデジタル復調部10に入力される。
次に、等化部9の動作について説明する。まず、FFT部9から出力される周波数軸の信号は、SP抽出部91と、等化処理部98と、にそれぞれ入力されて保持される。SP抽出部91は、入力される信号から図3に示すSPシンボルのみを抽出し、これをSP抽出部91で生成した所定の値のSPシンボルで複素除算する。SPシンボルはある所定の値となるように定められて伝送されているため、所定の値のSPシンボルを生成して複素除算することにより、SPシンボルそれぞれの伝送路特性を推定することができる。
SP抽出部91から出力されるSPシンボルの伝送路特性は、次に時間方向補間部92に入力される。時間方向補間部92は、同一サブキャリアに4シンボル毎に配置されたSPシンボルの伝送路特性を利用して時間方向の補間を行う。これにより、SPシンボルを4シンボル毎に有するサブキャリアの全てのシンボルに対して伝送路特性が推定される。即ち、CTFが得られる。この時間方向の伝送路特性の補間を行う際、例えば、IIR(Infinite Impulse Response)型のLPF(Low Pass Filter)により、SPシンボルを用いて推定された伝送路特性の平均化処理が行われる。
次に、時間方向の補間によって得られたCTFに対して、フィルタ部93で濾波を行う。上述したように、伝送路特性にはノイズ成分が含まれることがある。詳細については後述するが、フィルタ部93は、先頭信号及び末尾信号に基づいてこのノイズ成分を濾波する。
また、フィルタ部93に入力される先頭信号、末尾信号及びバイパス信号は、遅延プロファイルに基づいて生成される。この遅延プロファイルは、時間方向補間部92から出力されるCTFを遅延プロファイル生成部95で逆高速フーリエ変換することによって得られるCIRに基づいて生成される。遅延プロファイルは時間軸の信号であり、時間方向の信号強度の変動を示したものとなる。なお、CIRの絶対値の2乗をすることにより、遅延プロファイルを求めることとしても構わない。
遅延プロファイルは、遅延プロファイル生成部95から遅延プロファイル先頭位置検出部96及び遅延プロファイル末尾位置検出部97にそれぞれ入力され、有効信号の時間方向における先頭位置及び末尾位置がそれぞれ検出される。なお、遅延プロファイル生成部95、遅延プロファイル先頭位置検出部96及び遅延プロファイル末尾位置検出部97の動作の詳細についても、フィルタ部95の説明と併せて後述する。
フィルタ部95より出力されるCTFは、次に周波数方向補間部94に入力される。周波数方向補間部94は、CTFを用いて周波数方向の内挿を行う。具体的には、時間方向の補間はSPシンボルが配置されている3サブキャリア毎に行われるため、周波数方向補間部94は、この時間方向に補間されたサブキャリア間の補間を行う。即ち、SPシンボルが配置されていないサブキャリアに対して補間を行う。
この周波数方向の補間によって、各データシンボルの伝送路特性が推定される。この周波数方向の伝送路特性の補間を行う際、例えば、FIR(Finite Impulse Response)型のLPFに、SPシンボルを有するサブキャリアに対して推定された伝送路特性が入力されることで、SPシンボルの配置されていないサブキャリアの伝送路特性が推定される。
以上のように、SPシンボルに基づいて全てのデータシンボルの伝送路特性が推定される。そして、等化処理部98において、FFT部8から出力される周波数軸の信号を伝送路特性で複素除算する。これにより、伝送により生じた歪、即ち伝送路特性が低減される。なお、この等化処理として、推定された伝送路特性を直接除算するゼロ・フォーシング等化方式を用いても構わない。また、ゼロ・フォーシング等化処理では雑音強調の問題があるため、雑音強調を軽減するために最小平均2乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)等化方式を用いても構わない。MMSE等化方式を用いる場合、伝送路上で付加された雑音(付加雑音)の平均電力の値も推定することとする。
<フィルタ部>
次に、等化部9に備えられるフィルタ部93の構成について図面を参照して説明する。図5は、本発明の実施形態における受信装置に備えられるフィルタ部の構成について示したブロック図である。図5に示すように、フィルタ部93は、時間方向補間部92から出力されるCTFが入力される第1フィルタ93aと、第1フィルタ93aの出力が入力される第2フィルタ93bと、第2フィルタ93bの出力と時間方向補間部92の出力とが入力されるバイパス部93cと、を備える。第1フィルタ93aには先頭信号が入力され、第2フィルタ93b及びバイパス部93cには末尾信号またはバイパス信号が入力される。
第1フィルタ93aは、入力される信号に複素係数を積算する第1積算部93a1と、第1積算部93a1から出力される信号を濾波する第1LPF93a2と、第1LPF93a2から出力される信号に複素係数を積算する第2積算部93a3と、先頭信号に基づいて第1積算部93a1と第2積算部93a3とにおいて積算する複素係数を決定する第1係数決定部93a4と、を備える。
第2フィルタ93bは、入力される信号に複素係数を積算する第3積算部93b1と、第3積算部93b1から出力される信号を濾波する第2LPF93b2と、第2LPF93b2から出力される信号に複素係数を積算する第4積算部93b3と、末尾信号に基づいて第3積算部93b1と第4積算部93b3とにおいて積算する複素係数を決定する第2係数決定部93b4と、を備える。
第1LPF93a2は、正の周波数帯と負の周波数帯に等しい広がりの通過帯域を有する。そのため、周波数0を中心として所定の通過帯域を有するBPF(Band Pass Filter)と同様のものとなる。また、第2LPF93b2も同様のものとする。
第1積算部93a1で積算される複素係数と、第2積算部93a3で積算される複素係数と、は絶対値が等しく符号が反対となる。即ち、第1積算部93a1で入力信号がシフトされる周波数と、第2積算部93a3で入力信号がシフトされる周波数と、は大きさが等しく向きが逆向きとなる。したがって、結果的には信号を周波数軸上でシフトさせないこととなる。しかしながら、第1LPF93a2の通過時には信号が周波数軸上でシフトするものとなるため、あたかも第1LPF93a2の通過帯域が周波数軸上をシフトしたようになる。なお、以下では簡単のため、第1積算部93a1と第2積算部93a3において複素係数を積算することにより、第1フィルタ93aの通過帯域がシフトするものとして説明する。
また、第2フィルタ93bも第1フィルタ93aと同様であり、第3積算部93b1で積算される複素係数と、第4積算部93b3で積算される複素係数と、は絶対値が等しく符号が反対となる。なお、以下では簡単のため第2フィルタ93bについても、第3積算部93b1と第4積算部93b3において複素係数を積算することにより、第2フィルタ93bの通過帯域がシフトするものとして説明する。
また、遅延プロファイル生成部95から出力される遅延プロファイルについて図6を用いて説明する。図6は、遅延プロファイルの一例を示すグラフであり、縦軸が信号の強度、横軸が時間を示している。
遅延プロファイル生成部95から出力される遅延プロファイルは、図4に示す遅延プロファイル先頭位置検出部96に入力される。遅延プロファイル先頭位置検出部96は、遅延プロファイル中の有効信号の時間方向の先頭位置を検出する。このとき、図6の破線で示す所定の閾値よりも強度が大きいか否かを判定することにより、有効信号であるかノイズであるかを判定する。図6に示す例では、遅延プロファイル中において時間方向で最初に閾値よりも大きい信号(有効信号)が入力される時間を先頭位置として決定している。
先頭位置が決定されると、先頭位置を示す先頭信号が遅延プロファイル先頭位置検出部96から出力される。そして、図5に示す第1フィルタ93aの第1係数決定部93a4に先頭信号が入力される。第1係数決定部93a4は、入力される先頭信号に基づいて、第1積算部93a1及び第2積算部93a3に入力する複素係数を決定する。このとき、第1係数決定部93a4は、時間と周波数との双対性に基づいてフィルタ部93を通過させる周波数の下限を求める。そして、その周波数の下限よりも大きい周波数の信号(伝送路特性)が第1フィルタ93aを通過するように、複素係数を決定する。
一方、遅延プロファイル末尾位置検出部97は、遅延プロファイル生成部95から入力される遅延プロファイルの末尾位置を検出する。具体的には、遅延プロファイル先頭位置検出部96から出力される先頭信号に基づいて、遅延プロファイル中で、先頭位置よりも後でありかつ有効信号の末尾となる位置を検出する。図6に示す例では、遅延プロファイル中において時間方向で最後に有効信号が入力される時間を末尾位置として決定している。
また、遅延プロファイル末尾位置検出部97は、末尾位置が検出できない場合や、強度が弱く先頭位置も末尾位置も検出できない場合など、フィルタ部93で濾波することが適当でない場合の判定も行う。このとき、遅延プロファイル末尾位置検出部97からはバイパス信号が出力される。バイパス信号が出力されない場合は、末尾位置を示す末尾信号が遅延プロファイル末尾位置検出部97から出力される。
遅延プロファイル末尾位置検出部97から末尾信号が出力される場合、図5に示す第2フィルタ93bの第2係数決定部93b4に末尾信号が入力される。第2係数決定部93b4は、入力される末尾信号に基づいて、第3積算部93b1及び第4積算部93b3に入力する複素係数を決定する。このとき第2係数決定部93b4は、時間と周波数との双対性に基づいて、フィルタ部93を通過させる周波数の上限を求める。そして、その周波数の上限よりも小さい周波数の信号(伝送路特性)が第2フィルタ93bを通過するように、複素係数を決定する。
また、バイパス部93cにも末尾信号が入力される。バイパス部93cに末尾信号が入力される場合、バイパス部93cは、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bにおいて濾波された伝送路特性を出力する。そして、この濾波された伝送路特性がフィルタ部93の出力となり、周波数方向補間部94に入力される。
第1フィルタ及び第2フィルタで濾波されて出力される信号(伝送路特性)について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態における受信装置に備えられるフィルタ部の通過帯域を示す模式図である。図7では、第1フィルタの通過帯域を破線、第2フィルタの通過帯域を実線で示している。
図7に示すように、第1積算部93a1及び第2積算部93a3において複素係数が積算されることにより、第1フィルタ93aの通過帯域がシフトする。また、第2フィルタ93bも同様であり、第3積算部93b及び第4積算部93b3において複素係数が積算されることにより、第2フィルタ93bの通過帯域がシフトする。そして、第1フィルタ93aを通過するとともに第2フィルタ93bを通過する周波数帯域、即ち、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bの通過帯域の重なる帯域(図中の斜線部分)に含まれる信号(伝送路特性)が、フィルタ部93から出力される。
一方、遅延プロファイル末尾位置検出部97からバイパス信号が出力される場合、バイパス部93cにバイパス信号が入力される。このとき、バイパス部93cは、時間方向補間部92から出力されるCTFをバイパス部93cから出力する。即ち、時間方向補間部92から出力されるCTFが濾波されることなく、そのまま周波数方向補間部94に入力されることとなる。
以上のように構成することによって、フィルタ部93に第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bを備えて濾波することにより、任意の周波数帯の信号を得ることができる。特に、フィルタ部93全体の通過帯域を無段階で設定することができるため、様々な信号状態に対して最適な濾波を行うことが可能となる。
また、有効信号の先頭位置及び末尾位置を検出し、その範囲に対応する周波数帯の信号を通過させる構成としているため、任意の時間範囲の信号を通過させることが可能となる。したがって、伝送路特性を精度良く求めることが可能となる。
また、フィルタ部93で濾波することが適当でない信号状態であると判定される場合には、バイパス部93cを介して、時間方向補間部92から出力されるCTFをそのまま周波数方向補間部94へ出力することを可能としている。そのため、さらに多様な信号状態に対応することが可能となる。
また、フィルタ部93に、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bの2つを備えるだけで様々な信号状態に対応することができるため、想定し得る多数の信号状態に対応するためにフィルタを多数備える必要がなくなる。したがって、受信装置1の小型化を図ることが可能となる。
また、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bの通過帯域の帯域幅を一定としても、フィルタ部93全体の通過帯域幅を可変とすることが可能となる。そのため、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bに、通過帯域の帯域幅を変更する装置を付加する必要がなくなる。したがって、受信装置1の小型化及び簡略化を図ることが可能となる。
なお、遅延プロファイル末尾位置検出部97からバイパス信号が出力される場合、図5に示す第2フィルタ部93bの第2係数決定部93b4は、どのような信号を出力することとしても構わない。例えば、第2フィルタ93bの通過帯域をシフトさせないこととしても構わない。また、第1係数決定部93a4も同様であり、先頭位置が検出されなかった場合はどのような信号を出力しても構わない。以上の場合は、時間方向補間部92から出力される信号がそのまま周波数方向補間部94に入力されることとなるため、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bでどのような処理をしても構わない。
また、第1LPF93a2及び第2LPF93b2として、レイズドコサインフィルタを用いても構わない。また、第1LPF93a2及び第2LPF93b2の通過帯域を、ガードインターバルの時間幅(例えば、有効シンボルの時間幅の1/8)に対応したものとしても構わない。また、通過帯域の幅を広くすると、第1フィルタ93a及び第2フィルタ93bの通過帯域の重なる部分の幅の変動範囲を広くすることができる。
また、第1フィルタ93aがフィルタ部93の通過帯域の上限を設定し、第2フィルタ93bがフィルタ部93の通過帯域の下限を設定することとしても構わない。また、第1フィルタ93aの通過帯域の幅と、第2フィルタ93bの通過帯域の幅と、を異なるものとしても構わない。
また、遅延プロファイル末尾位置検出部97で末尾位置を決定する際に、先頭位置からガードインターバルの時間幅より短くなる時間内で決定することとしても構わない。ガードインターバルの時間幅以上遅れて到来する信号は本来ないものであり、ノイズと見なすことができる。そのため、このように末尾位置を決定することで、確実にノイズを濾波することが可能となる。また、末尾位置の検出を迅速に行うことが可能となる。
また、上述した受信装置1において、フィルタ部93が行う信号処理などの動作を、マイコンなどの制御装置が行うこととしても構わない。さらに、このような制御装置によって実現される機能の全部または一部をプログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部または一部を実現するようにしても構わない。
また、上述した場合に限らず、受信装置1は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。また、ソフトウェアを用いて受信装置1を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すこととする。
以上、本発明における実施形態についてそれぞれ説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
本発明は、移動体通信を行う受信装置、特に、OFDM方式で変調された信号を受信して復調する受信装置及び受信方法に関する。
は、本発明の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 は、シンボル同期を行う信号の模式図である。 は、OFDMシンボル信号の模式図である。 は、本発明の実施形態における受信装置に備えられる等化部の構成について示したブロック図である。 は、本発明の実施形態における受信装置に備えられるフィルタ部の構成について示したブロック図である。 は、遅延プロファイルの一例を示すグラフである。 は、本発明の実施形態における受信装置に備えられるフィルタ部の通過帯域を示す模式図である。 は、従来の受信装置に備えられる伝送路特性推定部のフィルタ部の構成について示すブロック図である。
符号の説明
1 受信装置
2 アンテナ
3 チューナ部
4 ADC部
5 直交復調部
6 リサンプラ
7 デロテータ
8 FFT部
9 等化処理部
91 SP抽出
92 時間方向補間部
93 フィルタ部
93a 第1フィルタ
93a1 第1積算部
93a2 第1LPF
93a3 第2積算部
93a4 第1係数決定部
93b 第2フィルタ
93b1 第3積算部
93b2 第2LPF
93b3 第4積算部
93b4 第2係数決定部
93c バイパス部
94 周波数方向補間部
95 遅延プロファイル生成部
96 遅延プロファイル先頭位置検出部
97 遅延プロファイル末尾位置検出部
98 等化処理部
10 デジタル復調部
11 エラー訂正部

Claims (8)

  1. 受信信号の伝送路特性に基づいて、受信信号の等化処理を行う受信装置において、
    受信信号に含まれる所定の信号に基づいて得られる伝送路特性を、時間方向に補間する時間方向補間部と、
    前記時間方向補間部から出力される伝送路特性を濾波する第1フィルタと、
    前記第1フィルタから出力される伝送路特性を濾波する第2フィルタと、
    前記第2フィルタから出力される伝送路特性を周波数方向に補間する周波数方向補間部と、
    前記周波数方向補間部から出力される伝送路特性に基づいて、受信信号の等化処理を行う等化処理部と、
    前記時間方向補間部から出力される伝送路特性に基づいて、受信信号の時間方向の強度の変動を示す遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、
    を備え、
    前記第1フィルタは、
    前記時間方向補間部から入力される信号に第1の複素係数を積算する第1積算部と、
    前記第1積算部から出力される信号を濾波する第1帯域フィルタと、
    前記第1帯域フィルタから出力される信号に第2の複素係数を積算する第2積算部と、
    前記遅延プロファイルにおける有効信号の先頭位置にある先頭信号に基づいて前記第1積算部と前記第2積算部とにおいて積算する前記第1及び前記第2の複素係数を決定する第1係数決定部と、
    を備え、
    前記第2フィルタは、
    前記第1フィルタから入力される信号に第3の複素係数を積算する第3積算部と、
    前記第3積算部から出力される信号を濾波する第2帯域フィルタと、
    前記第2帯域フィルタから出力される信号に第4の複素係数を積算する第4積算部と、
    前記遅延プロファイルにおける有効信号の末尾位置にある末尾信号に基づいて前記第3積算部と前記第4積算部とにおいて積算する前記第3及び前記第4の複素係数を決定する第2係数決定部と、
    を備え、
    前記第1積算部で積算される前記第1の複素係数と、前記第2積算部で積算される前記第2の複素係数とは絶対値が等しく符号が反対であり、
    前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの通過帯域がそれぞれ可変となることを特徴とする受信装置。
  2. 前記第1フィルタ及び前記第2フィルタが、帯域幅が一定であるとともに下限及び上限の周波数の値が可変となる通過帯域を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 記遅延プロファイルに含まれる有効信号を検出するとともに、当該有効信号が含まれる期間を検出する有効信号検出部さらに備え、
    前記有効信号検出部が検出する有効信号が含まれる期間に基づいて、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの通過帯域が定められることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記有効信号検出部が、所定の閾値以上の強度を有する信号を有効信号として検出するものであるとともに、
    前記有効信号検出部が、
    前記遅延プロファイル生成部から出力される遅延プロファイル中で、時間方向で最初に有効信号が入力される時間に基づいて、有効信号が含まれる期間の前記先頭位置を定めて前記先頭信号を出力する遅延プロファイル先頭位置検出部と、
    前記遅延プロファイル生成部から出力される遅延プロファイル中で、時間方向で最後に有効信号が入力される時間に基づいて、有効信号が含まれる期間の前記末尾位置を定めて前記末尾信号を出力する遅延プロファイル末尾位置検出部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記第1フィルタの通過帯域が、前記先頭信号に基づいて定められるものであるとともに、前記第2フィルタの通過帯域が、前記末尾信号に基づいて定められるものであることを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記第1フィルタの通過帯域の下限の値が、前記遅延プロファイル先頭位置検出部が定める有効信号が含まれる期間の前記先頭位置に対応した値になるとともに、
    前記第2フィルタの通過帯域の上限の値が、前記遅延プロファイル末尾位置検出部が定める有効信号が含まれる期間の前記末尾位置に対応した値になることを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記時間方向補間部から出力される伝送路特性と、前記第2フィルタから出力される伝送路特性と、がそれぞれ入力されるとともに、入力されるいずれか一方の伝送路特性を選択して出力するバイパス部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の受信装置。
  8. 受信信号に含まれる所定の信号に基づいて得られる伝送路特性を、時間方向に補間する第1ステップと、
    前記第1ステップによって得られる伝送路特性を濾波する第2ステップと、
    前記第2ステップによって得られる伝送路特性を濾波する第3ステップと、
    前記第3ステップによって得られる伝送路特性を周波数方向に補間する第4ステップと、
    前記第4ステップによって得られる伝送路特性に基づいて、受信信号の等化処理を行う第5ステップと、
    前記第1ステップで補間された伝送路特性に基づいて、受信信号の時間方向の強度の変動を示す遅延プロファイルを生成する第6ステップと、
    を備え、
    前記第2ステップは、
    前記第1ステップで補間された信号に第1の複素係数を積算する第7ステップと、
    前記第7ステップで積算された信号を濾波する第8ステップと、
    前記第8ステップで濾波された信号に第2の複素係数を積算する第9ステップと、
    前記第6ステップで生成された前記遅延プロファイルにおける有効信号の先頭位置にある先頭信号に基づいて前記7ステップと前記第9ステップにおいて積算する前記第1及び前記第2の複素係数を決定する第10ステップと、
    を備え、
    前記第3ステップは、
    前記第2ステップで濾波された信号に第3の複素係数を積算する第11ステップと、
    前記第11ステップで積算された信号を濾波する第12ステップと、
    前記第12ステップで濾波された信号に第4の複素係数を積算する第13ステップと、
    前記第6ステップで生成された前記遅延プロファイルにおける有効信号の末尾位置にある末尾信号に基づいて、前記第11ステップと前記第13ステップとにおいて積算する前記第3及び前記第4の複素係数を決定する第14ステップと、
    を備え、
    前記第7ステップで積算される前記第1の複素係数と、前記第9ステップで積算される前記第2の複素係数とは絶対値が等しく符号が反対であることを特徴とする受信方法。
JP2008058537A 2008-03-07 2008-03-07 受信装置及び受信方法 Active JP5261787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008058537A JP5261787B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 受信装置及び受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008058537A JP5261787B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 受信装置及び受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009218737A JP2009218737A (ja) 2009-09-24
JP5261787B2 true JP5261787B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=41190204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008058537A Active JP5261787B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 受信装置及び受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5261787B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5473546B2 (ja) * 2009-11-09 2014-04-16 三菱電機株式会社 Ofdm復調装置
JP5676513B2 (ja) * 2012-03-30 2015-02-25 富士通テン株式会社 受信装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62227206A (ja) * 1986-03-29 1987-10-06 Nec Corp フイルタバンク
SE510569C2 (sv) * 1996-05-31 1999-06-07 Allgon Ab Repeterare med variabel bandbredd
JP2006005396A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 等化装置及び復調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009218737A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4297093B2 (ja) ドップラー周波数算出装置及び方法、並びにofdm復調装置
JP3981898B2 (ja) 信号受信装置および方法、並びに記録媒体
US7664189B2 (en) OFDM demodulator, receiver, and method
JP4728227B2 (ja) Ofdm受信装置及びofdm受信方法
JP4816353B2 (ja) Ofdm受信装置及びofdm信号受信方法
JP4951000B2 (ja) Amインバンド・オンチャンネルラジオ受信機の記号追跡
US7852958B2 (en) Receiving apparatus, integrated circuit and receiving method
EP1349337A2 (en) Multicarrier reception with interference detection
WO2006068186A1 (ja) Ofdm受信装置
WO2005109711A1 (ja) Ofdm受信装置及びofdm受信方法
US8155223B2 (en) Receiving device, receiving method, and program
US20060146690A1 (en) Methods, circuits and computer program products for estimating frequency domain channel in a DVB-T receiver using transform domain complex filtering
JP2006042025A (ja) Ofdm信号復調回路及びofdm信号復調方法
JP5261787B2 (ja) 受信装置及び受信方法
JP4362954B2 (ja) 復調装置及び復調方法
JP2001313628A (ja) Ofdm受信装置及び方法
JP2004282613A (ja) 等化装置およびこれを有する受信装置
EP2051467A1 (en) Apparatus and method for channel estimation
JP2002026861A (ja) 復調装置及び復調方法
JP4684308B2 (ja) 復調装置
JP2009044443A (ja) 受信装置及び受信方法
JP2008288681A (ja) 等化処理装置、等化処理方法、及びデジタル信号受信機
JP5349096B2 (ja) 直交周波数分割多重信号の受信装置及び受信方法
JP2009017246A (ja) 伝送路推定用の周波数方向補間フィルタおよびデジタル信号受信機
JP4929323B2 (ja) Ofdm受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5261787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250