JP2883866B2 - Ofdm復調装置 - Google Patents

Ofdm復調装置

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JP2883866B2
JP2883866B2 JP9103156A JP10315697A JP2883866B2 JP 2883866 B2 JP2883866 B2 JP 2883866B2 JP 9103156 A JP9103156 A JP 9103156A JP 10315697 A JP10315697 A JP 10315697A JP 2883866 B2 JP2883866 B2 JP 2883866B2
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博志 野上
貞雄 鶴賀
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JISEDAI DEJITARU TEREBIJON HOSO SHISUTEMU KENKYUSHO KK
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    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2681Details of algorithms characterised by constraints
    • H04L27/2682Precision

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル伝送方式
である直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency
Division Multiplex 、略してOFDM)の復調装置に
関し、特に、タイミング同期技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の直交サブキャリアを同
時に伝送する方式であるOFDMは多方面にて利用され
ている。特に、地上系デジタルテレビジョン放送システ
ムにいては、欧州等で規格化が行なわれるなど、実用段
階に達している。以下、OFDM技術について概略説明
する。
【0003】まず、OFDMの伝送シンボルについて説
明する。図12は、OFDMの伝送シンボルの構成図で
ある。図12において、Sで示されるOFDMの1伝送
シンボルは、ガードインターバルS1と有効シンボルS
2で構成される。ガードインターバルS1は有効シンボ
ルS2の前にその有効シンボルS2の一部(図では後
部)をコピーしたものである。
【0004】以下、有効シンボル長をNTで表し、ガー
ドインターバル長をNg Tで表すことにする。但し、T
は基本タイミング周期であり、NとNg は整数である。
簡単に、N及びNg を単に有効シンボル長及びガードイ
ンターバル長と呼ぶ場合もある。OFDM伝送シンボル
長はTs =(N+Ng )Tと表される。
【0005】次に、上記OFDMの伝送シンボルを送信
信号として発生するOFDM変調装置の概略構成につい
て簡単に説明する。図13は従来のOFDM変調装置の
一構成例を示すブロック図である。このOFDM変調装
置には、16QAMや64QAM等の方式でマッピング
された(一般には複素表現される)送信データが入力さ
れる。この送信データはシリアル/パラレル(S/P)
変換部11にて各伝送サブキャリアに対応したパラレル
データに変換される。
【0006】このパラレルデータはIFFT(逆高速フ
ーリエ変換)部12にて逆離散フーリエ変換される。こ
れにより、1OFDM伝送シンボルに対する有効シンボ
ルを得ることができる。
【0007】このようにして生成された有効シンボル
は、ガードインターバル付加部13に入力される。ここ
では、入力された有効シンボルの後部の一部分を有効シ
ンボルの前部へ巡回的に付加し、OFDMの伝送シンボ
ルをベースバンド信号として出力する。一般に、ベース
バンド信号は複素形式で表現され、その実数に対応する
信号はI信号、虚数に対応する信号はQ信号と呼ばれて
いる。
【0008】このベースバンド信号は一般にデジタル信
号であるので、デジタル/アナログ(D/A)変換部1
4a,14bによりアナログ信号に変換される。この変
換タイミングは、基本タイミング発生部16で発生され
る基本タイミング周波数(1/T、またはその2倍な
ど)によって制御される。
【0009】さらに、このアナログ信号は、直交変調に
よる周波数変換部15にて所要の中間周波数または高周
波へ変換され、送信信号として出力される。そして、周
波数変換後の送信信号は、適切に増幅された後、空中線
などの伝送路へ供給されて送信される。
【0010】続いて、OFDM復調装置の基本構成につ
いて簡単に説明する。図14は従来のOFDM復調装置
の一構成例を示すブロック図である。このOFDM復調
装置には、前述のOFDM変調装置から伝送路へ送出さ
れ、受信側の空中線にて受信された信号が、フィルタリ
ングなどの信号処理を受けた後、受信信号として入力さ
れる。
【0011】この受信信号は、周波数変換部21によっ
て対応するベースベンド信号に変換され、アナログ/デ
ジタル(A/D)変換部22a,22bによってサンプ
リングされてデジタルのベースバンド信号(I及びQ信
号)となる。このデジタルのベースバンド信号は、ガー
ドインターバル除去部23に入力される。このガードイ
ンターバル除去部23は、入力されるベースバンドOF
DM信号から伝送シンボル毎にガードインターバル部分
を除去し、有効シンボルのみを出力する。
【0012】この有効シンボルの信号はFFT(高速フ
ーリエ変換)部24によって高速離散フーリエ変換さ
れ、これによって各サブキャリアに対応したパラレルの
受信データに変換される。最後に、このパラレル受信デ
ータはパラレル/シリアル(P/S)変換部25によっ
て所要のシリアルの受信データ(複素シンボルデータ)
に変換される。
【0013】ここで、ガードインターバル除去部23並
びにFFT部24等は、シンボルタイミング同期検出部
26にて受信信号から別途生成される伝送シンボルタイ
ミング同期信号、有効シンボルタイミング同期信号、あ
るいはガードタイミング同期信号などに従って動作す
る。
【0014】尚、本明細書では、上記の伝送シンボルタ
イミング同期信号、有効シンボルタイミング同期信号、
ガードタイミング同期信号は、その総称として、簡単に
シンボルタイミング同期信号あるいはタイミング同期信
号と呼ぶこともある。また、伝送シンボルを単にシンボ
ルと略記する場合もある。
【0015】ガードインターバルを用いたシンボルタイ
ミング同期(検出)部の一例が、特開平7−14309
7号公報にOFDM同期復調回路の一部として記載され
ている。
【0016】図15はその公報に記載されるシンボルタ
イミング同期部の構成を示すブロック図である。図15
において、遅延回路31,32は、それぞれOFDM復
調装置のA/D変換部(図示せず)の出力信号I,Qを
入力して有効シンボル長NTだけ遅延するもので、これ
らの遅延出力I′,Q′はそれぞれ遅延前のI信号と共
に相関器33,34に供給される。
【0017】各相関器33,34はそれぞれ遅延された
信号I′,Q′と遅延される前のI信号との相関値(こ
れは相関係数、相関信号とも呼ばれている)を求める。
この相関値とは、対象となる2つの信号の積をガードイ
ンターバル長Ng Tの期間にわたって積分したものであ
る。
【0018】図15中、SI は遅延されたI信号である
I′と遅延される前のI信号との相関値であり、SQ
遅延されたQ信号であるQ′と遅延される前のI信号と
の相関値である。
【0019】図16に、相関器入力信号と相関器出力信
号の一例を示す。図16(a)並びに(b)に示され
る、遅延回路31の入力信号I、並びにその出力信号
I′が相関器33の入力信号となる。このとき、相関器
33の出力信号SI との関係は、周波数オフセットがな
い場合には図16(c)に示すようになり、相関器33
の出力信号はOFDM伝送シンボルごとにほぼ三角形の
ピークを持つ信号となる。
【0020】図15に示すシンボルタイミング同期部で
は、ガードタイミング検出回路35にてこの相関出力の
ピークを検出し、その検出位置からガードタイミングを
検出する。このガードタイミング検出回路35におい
て、上述の相関値SI 、SQ はそれぞれ2乗回路36、
37で2乗され、加算器38にて加算される。この加算
器38の出力信号はローパスフィルタ(LPF)39に
よって平滑された後、ピーク抽出回路40に供給され
る。
【0021】このピーク抽出回路40は所定の振幅以上
の信号を抽出するもので、その出力は判定回路41に供
給される。この判定回路41はピーク抽出回路40の抽
出結果からピーク位置を検出するもので、この検出結果
はフライホイール回路42に供給される。このフライホ
イール回路42は、判定回路41のピーク位置検出結果
からガードタイミング信号を生成出力するものである。
本公報記載の装置では、このように生成されたガードタ
イミング信号を、伝送シンボルタイミング同期信号とし
て用いている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
OFDM信号を精度よく、かつより安定に復調するため
には、正確に安定したタイミング周波数(タイミング周
期)にて受信信号をサンプリングし、さらにこのサンプ
リングされた信号から所要の有効シンボルのみを正しい
シンボルタイミング(フェーズ)にて抽出し、FFT処
理することが必要である。
【0023】すなわち、雑音等により、そのいずれか一
つでもずれると、各サブキャリア信号間や隣接するOF
DM伝送シンボル間にて干渉が生じ、復調信号が劣化し
てしまう。特に、上述のような相関出力ピークを利用す
る場合には、雑音等の影響を受けやすいと考えられるた
め、性能向上の必要が望まれる。
【0024】そこで、本発明の課題は、雑音下でもより
正確に安定したタイミング周波数同期並びにシンボルタ
イミング同期を行い、OFDM信号を正しく復調できる
OFDM復調装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、以下のように構成される。 (1)1伝送シンボルの時間長がTs であり、かつ、該
1伝送シンボルが有効シンボルと該有効シンボルの一部
分と同一内容を複写してなるガードインターバルとから
構成されるOFDM信号を入力し、このOFDM信号を
アナログ−デジタル変換部でサンプリングし、ガードイ
ンターバル除去部でガードインターバルを除去して有効
シンボルのみを取り出した後、高速離散フーリエ変換に
より各サブキャリアに対応した受信データを抽出するO
FDM復調装置において、前記アナログ−デジタル変換
部でサンプリングされたOFDM信号を有効シンボル時
間だけ遅延して、その遅延前後の信号の相関をとって相
関信号を求める相関演算部と、この相関演算部から出力
される相関信号に基づいて前記アナログ−デジタル変換
部でサンプリングされたOFDM信号から前記有効シン
ボルを取り出すためのシンボルタイミング同期信号を発
生するシンボルタイミング同期部と、前記相関信号と前
記シンボルタイミング同期信号に基づいて前記アナログ
−デジタル変換部のサンプリングタイミングを制御する
タイミング周波数同期部とを具備し、前記シンボルタイ
ミング同期部は、前記相関信号を入力して1/Ts 並び
にその整数倍の周波数を通過させ、それ以外の周波数を
抑圧する周波数特性を有するスペクトル強調フィルタを
備え、このフィルタ出力のピーク位置からシンボルタイ
ミングを検出することで、ピーク位置検出の雑音成分に
よる影響を軽減し、シンボルタイミング同期を良好に行
うようにしている。
【0026】(2)(1)の構成において、前記スペク
トル強調フィルタは、少なくとも、前記OFDMの1伝
送シンボル時間長Ts 分の遅延メモリ素子を有する巡回
形フィルタと、該巡回形フィルタの出力をM(但しM>
0)伝送シンボル時間(MTs )毎に出力し、かつ、そ
の出力毎に、前記巡回形フィルタの遅延メモリ素子をリ
セットするリセット手段とを備えることで実現してい
る。
【0027】(3)1伝送シンボルの時間長がTs であ
り、かつ、該1伝送シンボルが有効シンボルと該有効シ
ンボルの一部分と同一内容を複写してなるガードインタ
ーバルとから構成されるOFDM信号を入力し、このO
FDM信号をアナログ−デジタル変換部でサンプリング
し、ガードインターバル除去部でガードインターバルを
除去して有効シンボルのみを取り出した後、高速離散フ
ーリエ変換により各サブキャリアに対応した受信データ
を抽出するOFDM復調装置において、前記アナログ−
デジタル変換部でサンプリングされたOFDM信号を有
効シンボル時間だけ遅延して、その遅延前後の信号の相
関をとって相関信号を求める相関演算部と、この相関演
算部から出力される相関信号に基づいて前記アナログ−
デジタル変換部でサンプリングされたOFDM信号から
前記有効シンボルを取り出すためのシンボルタイミング
同期信号を発生するシンボルタイミング同期部と、前記
相関信号と前記シンボルタイミング同期信号に基づいて
前記アナログ−デジタル変換部のサンプリングタイミン
グを制御するタイミング周波数同期部とを具備し、前記
シンボルタイミング同期部に、前記相関信号を入力して
そのピーク位置を検出するピーク位置検出部と、このピ
ーク位置検出部で検出されたピーク位置を安定化させる
ピーク位置安定化部とを備えるようにして、検出された
ピーク位置が大きく揺らぐことを防いでいる。
【0028】(4)(3)の構成において、さらに、前
記シンボルタイミング同期部内には、前記ピーク位置安
定化部、前記ピーク位置検出部のいずれか一方から出力
されるピーク位置信号を入力し、現在のピーク位置信号
と、それまでにすでに検出されている最も最近のJ個
(J>0)のピーク位置の全てのピーク位置信号とが同
一か否かを判定し、同一であれば、シンボルタイミング
同期捕捉フラグを第1のレベルにし、同一でなければ、
前記シンボルタイミング同期捕捉フラグを第2のレベル
にするシンボルタイミング同期捕捉判定部を備えること
で、シンボルタイミングの同期捕捉完了が識別できるよ
うにしている。
【0029】(5)(4)の構成において、前記タイミ
ング周波数同期部は、前記シンボルタイミング同期捕捉
フラグが前記第1のレベルの場合に動作し、かつ、前記
シンボルタイミング同期捕捉フラグが前記第2のレベル
の場合には、出力信号の状態を保持することで、ピーク
位置検出が完了していない状態で、タイミング周波数オ
フセット検出部が正しくないピーク位置において全く誤
ったタイミング周波数オフセット信号を出力することに
対処するようにしている。
【0030】(6)1伝送シンボルの時間長がTs であ
り、かつ、該1伝送シンボルが有効シンボルと該有効シ
ンボルの一部分と同一内容を複写してなるガードインタ
ーバルとから構成されるOFDM信号を入力し、このO
FDM信号をアナログ−デジタル変換部でサンプリング
し、ガードインターバル除去部でガードインターバルを
除去して有効シンボルのみを取り出した後、高速離散フ
ーリエ変換により各サブキャリアに対応した受信データ
を抽出するOFDM復調装置において、前記アナログ−
デジタル変換部でサンプリングされたOFDM信号を有
効シンボル時間だけ遅延して、その遅延前後の信号の相
関をとって相関信号を求める相関演算部と、この相関演
算部から出力される相関信号に基づいて前記アナログ−
デジタル変換部でサンプリングされたOFDM信号から
前記有効シンボルを取り出すためのシンボルタイミング
同期信号を発生するシンボルタイミング同期部と、前記
相関信号と前記シンボルタイミング同期信号に基づいて
前記アナログ−デジタル変換部のサンプリングタイミン
グを制御するタイミング周波数同期部とを具備し、前記
タイミング周波数同期部は、少なくとも、タップ数が2
L+1(L>0)であり、前記相関信号について所定の
タップ係数で畳み込み演算を行う非巡回形フィルタと、
前記シンボルタイミング同期信号により制御され、前記
非巡回形フィルタの出力を保持する保持部とからなるタ
イミング周波数オフセット検出部を備え、前記非巡回形
フィルタは、前記タップの係数がその中心において0で
あり、かつ、左右対象位置において絶対値が等しく互い
に極性符号が逆であるようにすることで、タイミング周
波数オフセット検出の雑音成分による影響を軽減するよ
うにしている。
【0031】(7)(1)、(3)、(6)のいずれか
の構成において、さらに、前記OFDM信号の変調側と
復調側のそれぞれの周波数変換部間に生じる周波数オフ
セットを検出する周波数オフセット検出部を備え、前記
相関演算部は、前記周波数オフセット検出部の出力信号
の絶対値が一定のしきい値より大きい場合には、前記サ
ンプリングされたOFDM信号の同相成分であるI信号
と該I信号の前記有効シンボル時間だけ遅延してなる
I′信号との相関信号Siiと、前記サンプリングされた
OFDM信号の直交成分であるQ信号と該Q信号の前記
有効シンボル時間だけ遅延してなるQ′信号との相関信
号Sqqとを求めて、これらの和信号Sii+Sqqの絶対値
信号のn乗信号|Sii+Sqqn (n>0)を生成し、
前記I信号と前記Q′信号の相関信号Siqと、前記Q信
号と前記I′信号の相関信号Sqiとを求めて、これらの
差信号Siq−Sqiの絶対値信号のn乗信号|Siq−Sqi
nを生成し、各n乗信号の和信号|Sii+Sqqn
|Siq−Sqin を生成して、前記シンボルタイミング
同期部並びに前記タイミング周波数同期部への入力信号
とし、前記周波数オフセット検出部の出力信号の絶対値
が、前記しきい値より小さい場合には、前記和信号Sii
+Sqqを前記シンボルタイミング同期部並びに前記タイ
ミング周波数同期部への入力信号とする切り替え手段を
備えるようにし、これによって不要な直流バイアス等が
生じないようにし、ピーク位置検出の動作特性を良好に
している。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図11を参照して
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明
に係る第1の実施形態におけるOFDM復調装置の構成
を示すブロック図である。このOFDM復調装置は、周
波数変換部51、A/D変換部52a,52b、ガード
インターバル除去部53、FFT部54、P/S変換部
55、相関信号計算部56、相関信号処理部57、シン
ボルタイミング同期部58、タイミング周波数同期部5
9、D/A変換部60、VCXO(電圧制御型発振器)
61から構成されている。
【0033】図1において、本発明のOFDM復調装置
には、図13に示したOFDM変調装置から伝送路へ送
出され、受信側の空中線等にて受信された信号が、フィ
ルタリングなどの信号処理をされた後、受信信号として
入力される。この受信信号は、周波数変換部51によっ
て対応するベースベンド信号に変換され、A/D変換部
52a,52bによりサンプリングされてデジタルのベ
ースバンド信号(I及びQ)となる。
【0034】このサンプリングされたベースバンド信号
は、ガードインターバル除去部53によってOFDM信
号の各伝送シンボルからガードインターバル部分が除去
され、これによって有効シンボルのみとなる。
【0035】この有効シンボルのみとなった信号はFF
T部54によって高速離散フーリエ変換され、各サブキ
ャリアに対応したパラレルの受信データに変換される。
最後に、このパラレル受信データはP/S変換部55に
よって所要のシリアルの受信データ(複素シンボルデー
タ)に変換される。
【0036】ここで、ガードインターバル除去部53並
びにFFT部54等の動作タイミングを決めるシンボル
タイミング同期信号は、I信号及びQ信号から相関信号
計算部56、相関信号処理部57並びにシンボルタイミ
ング同期部58を通じて生成される。また、A/D変換
部52a,52bのサンプリングタイミングは、タイミ
ング周波数同期部59、D/A変換部60、VCXO6
1などを通じて制御される。
【0037】以下に、これらの構成と動作を詳細に説明
する。まず、シンボルタイミング同期に係る部分につい
て説明する。図2は相関信号計算部56の詳細を示すブ
ロック図である。この相関信号計算部56では、入力さ
れたI及びQ信号から、有効シンボル長遅延部561
a,561bにより、それぞれ有効シンボル長NTだけ
遅延した信号I′、Q′が生成される。これらの遅延さ
れた信号I′、Q′はそれぞれ乗算器562a〜562
dに供給され、遅延される前のI、Q信号と乗算され
る。ここで、乗算器562aの出力uiiはIとI′の積
であり、乗算器562bの出力uqqはQとQ′の積であ
る。また、乗算器562cの出力uiqはIとQ′の積で
あり、乗算器562d の出力uqiはQとI′の積であ
る。
【0038】続いて、加算器563aによりuiiとuqq
の和が計算される。この出力は移動平均計算部564a
に入力され、ガードインターバル長Ng Tにわたる移動
平均が求められ、Sii+Sqqとして出力される。一方、
加算器563bによりuiqと−uqiの和が計算される。
この出力は移動平均計算部564bに入力され、ガード
インターバル長Ng Tにわたる移動平均が求められ、S
iq−Sqiとして出力される。
【0039】いま、周波数変換部51において、キャリ
アの周波数誤差がないと仮定すると、相関信号計算部5
6からの出力として、Sii+Sqqが図16(c)に示し
たようなほぼ三角形のピーク信号を示し、Siq−Sqi
(図示されていないが)大きなピークを示さない雑音信
号となる。しかしながら、周波数誤差があると、Sii
qqのピークが負の向きになったり、あるいは、Sii
qqの信号が雑音信号程度となり、反対にSiq−Sqi
大きなピークを示すなどの現象が現れる。
【0040】このため、相関信号処理部57では、Sii
+Sqq及びSiq−Sqiの両者の絶対値(または2乗値)
をとり、その和を計算して出力する。具体的には、Sii
+Sqq及びSiq−Sqiの絶対値はそれぞれ絶対値演算部
(abs)571a、571bにて計算され、また、そ
の出力の加算は加算器572にて行なわれる。
【0041】尚、本実施の形態における相関信号計算部
56では、Sii+Sqq並びにSiq−Sqiを出力して利用
する。つまり、SiiとSqqの両者、Siqと−Sqiの両者
を用いている。このため、図15に示したようなSI
(=Sii)のみ、並びにSQ (=Siq)のみを用いる従
来例に比べ、ピーク値の大きな良好な相関信号を得るこ
とができ、雑音下でもピーク検出を正確に行うことがで
きる。
【0042】相関信号の絶対値和である相関信号処理部
57の出力信号|Sii+Sqq|+|Siq−Sqi|は、ス
ペクトル強調フィルタ581、ピーク位置検出部58
2、ピーク位置安定化部583、フライホイール部58
4、及びシンボルタイミング同期捕捉判定部585から
構成されるシンボルタイミング同期部58に供給され、
ここでシンボルタイミング同期信号並びにシンボルタイ
ミングの同期捕捉フラグが発生される。
【0043】基本的に、このシンボルタイミング同期部
58は、(N+Ng )Tの周期で生じる相関信号のピー
クを検出し、このピーク位置を基準としてフライホイー
ル部を動作させることで所要の同期信号を得るが、特に
本実施形態では、そのシンボルタイミング同期信号をよ
り精度良く安定に得るために、スペクトル強調フィルタ
581並びにピーク位置安定化部583を導入してい
る。以下に、このシンボルタイミング同期部58につい
て詳細に説明する。
【0044】一般に、相関信号処理部57の出力信号
(|Sii+Sqq|+|Siq−Sqi|)は所要のピーク信
号に不要な雑音成分を含むため、そのピークの正確な検
出は容易ではない。この不要な雑音成分を抑圧するため
に、従来の技術としては図15に示されるようなローパ
スフィルタ(LPF)39を導入することが知られてい
る。しかしながら、鋭いピーク信号には、(N+Ng )
Tを基本周期信号としてその多数の高調波成分が含まれ
る。このため、ローパスフィルタを入れることによって
信号が平滑されてしまい、ピークが不鮮明になってしま
うことがある。
【0045】そこで、本実施形態に係るOFDM復調装
置では、シンボルタイミング同期部58において、ピー
ク位置検出をより正しく行うために、対象とする相関信
号の基本周波数1/{(N+Ng )T}並びにその高調
波成分を通過させ、その他の雑音成分はなるべく抑圧す
る性質を持つ、スペクトル強調フィルタ581を用いて
いる。
【0046】図3は、このスペクトル強調フィルタ58
1の第1の構成例を示すブロック図である。図3におい
て、スペクトル強調フィルタ581は伝送シンボル遅延
メモリ5811、加算器5812、スイッチ5813、
並びにタイマ部5814から構成される。
【0047】伝送シンボル遅延メモリ5811と加算器
5812によるフィードバック系は、基本的には巡回形
(Infinite Impulse Response :IIR)フィルタを構
成している。ここで、伝送シンボル遅延メモリ5811
の遅延時間は(N+Ng )Tである。つまり、N+Ng
個の遅延メモリ素子を有する。
【0048】図4はこのIIRフィルタ部分の周波数対
振幅利得を示す特性図である。このIIRフィルタは、
図4に示す通り、基本周波数1/{(N+Ng )T}及
びその高調波を通過させる特性を持つため、このフィル
タを通しても、ピークが不鮮明になることなく、不要雑
音成分を抑圧することができる。
【0049】但し、このIIRフィルタは単位円周上に
極をもち不安定であるため、本発明に係るスペクトル強
調フィルタ581では、タイマ部5814からの信号に
より、Mシンボル毎に伝送シンボル遅延メモリ5811
のN+Ng 個のメモリ内容を全てリフレッシュして0に
する。但し、M>0である。
【0050】また、このスペクトル強調フィルタ581
の出力は、伝送シンボル遅延メモリ5811をリフレッ
シュする直前の結果のみが、M伝送シンボル毎に1伝送
シンボル分だけ、タイマ部5814により制御されるス
イッチ5813を通じて出力されるものである。例とし
て、図5(a)〜(c)に、それぞれM=8の場合にお
けるスイッチ5813のオン−オフタイミング、メモリ
リフレッシュ信号の出力タイミング、スペクトル強調フ
ィルタ581の出力信号のタイミング波形を示す。
【0051】Mの値を増加させることにより、スペクト
ル強調フィルタ581の出力はよりピークの鮮明な信号
となる。これは、スペクトル強調フィルタ581が、そ
の入力信号について、(N+Ng )Tを周期としてその
N+Ng 各点ごとにM回の平均を求めているとみなすこ
とができるため、この平均回数Mを増加することによ
り、雑音の抑圧効果が増大するからと考えることもでき
る。以上がスペクトル強調フィルタ581の構成と動作
である。
【0052】スペクトル強調フィルタ581の出力はピ
ーク位置検出部582に供給され、ここでそのピーク位
置が検出され、その位置を示す信号が出力される。尚、
このピーク位置は、前述のスペクトル強調フィルタ58
1から信号が出力されるときのみ、すなわち、M伝送シ
ンボル毎に1回づつ検出される。本実施形態では、スペ
クトル強調フィルタ581により必要なスペクトルが強
調され、雑音が抑圧された相関信号を用いるため、ピー
ク位置検出部582でのピークの検出が単なるローパス
フィルタを用いた場合より精度よく行うことができる。
【0053】さらに、このピーク位置を示す信号はピー
ク位置安定化部583へ入力され、検出されたピーク位
置が大きく揺らぐことを防いでいる。ピーク位置安定化
部583の構成例のブロック図を図6に示す。
【0054】図6に示す通り、ピーク位置安定化部58
3は、利得α(0<α<1)を持つ増幅器5831、利
得1−αを持つ増幅器5834、加算器5832、並び
に、1タップの遅延部5833から構成されるIIRフ
ィルタである。ピーク位置安定化部583において、加
算器5832と遅延部5833は、ピーク位置検出部5
82の動作毎に、つまり、Mシンボル毎に動作し、安定
化されたピーク位置信号を出力する。
【0055】このように、安定化されたピーク位置信号
は、フライホイール部584に供給される。図示してい
ないが、フライホイール部584では、入力されたピー
ク位置信号により生成されるリセット信号にて、伝送シ
ンボル長を1周期とする内蔵カウンタが適切にリセット
され、この内蔵カウンタの出力信号から所要のシンボル
タイミング同期信号、あるいは、ガードタイミング同期
信号などが生成される。
【0056】尚、この内蔵カウンタのリセットはMシン
ボル毎であるが、シンボルタイミング同期信号などは、
Mの値にかかわらず、毎シンボルごとに出力される。こ
のシンボルタイミング信号は、これを必要とするガード
インターバル除去部53、FFT部54やタイミング周
波数同期部59のタイミング周波数オフセット検出部5
91などに供給される。
【0057】また、ピーク位置安定化部583からのピ
ーク位置信号は、シンボルタイミング同期捕捉判定部5
85にも供給される。このシンボルタイミング同期捕捉
判定部585では、それまでにすでに検出されている最
も最近のJ個(J>0)のピーク位置と現在のピーク位
置を比較し、全て一致している場合に限りピーク位置が
ロックしているものとし、シンボルタイミングの同期捕
捉フラグを立てる(例えば“H”レベルにする)もので
ある。
【0058】逆に、現在のピーク位置も含めてJ+1個
のピーク位置のうち一つでも異なるものがある場合は、
ピーク位置の同期はまだ捕捉されていないか、あるい
は、はずれたものと判定し、シンボルタイミングの同期
捕捉フラグは立てない(例えば“L”レベルにする)も
のとする。本実施形態では、このようにシンボルタイミ
ングの同期捕捉を判定する。
【0059】尚、図1において、シンボルタイミング同
期捕捉判定部585の入力信号は、ピーク位置安定化部
583の出力を用いているが、この入力信号をピーク位
置検出部582の出力としても、判定に使用するJの値
を適切に選択することで同様の効果を得ることができ
る。
【0060】尚、本発明におけるピーク位置安定化部5
83は、スペクトル強調フィルタを通さない相関信号に
対しても用いることができ、本発明によるスペクトル強
調フィルタのかわりに単なるLPFを用いた場合におい
ても、検出ピーク位置を安定化することができる。
【0061】以上が、シンボルタイミング同期部58の
詳細説明である。次に、タイミング周波数同期部59の
構成及び動作について説明する。このタイミング周波数
同期部59は、変調装置側での基本タイミング周波数
に、復調装置側のサンプリングタイミングを同期させる
ために設けられている。
【0062】すなわち、このタイミング周波数同期部5
9は、相関信号処理部57からの相関信号(絶対和信
号)とシンボルタイミング同期部58からのシンボルタ
イミング同期信号に従い、D/A変換部60を通じてV
CXO61を制御することで、A/D変換部52a,5
2bのサンプリング周波数を制御するものである。
【0063】上記タイミング周波数同期部59は、タイ
ミング周波数オフセット検出部591とタイミング周波
数制御部592とから構成されている。図7は上記タイ
ミング周波数オフセット検出部591の具体的な構成を
示すブロック図である。このタイミング周波数オフセッ
ト検出部591は、タップ数2L+1(L>0)の非巡
回形(Finite Impulse Response :FIR)フィルタ5
911と、シンボルタイミング同期信号により動作する
保持部5912とからなる。FIRフィルタ5911
は、遅延部(遅延時間T)A1〜A8とタップ(利得)
B1〜B9並びに加算器Cから構成される。
【0064】図7ではL=4(タップ数9)の場合が示
されている。図7において、FIRフィルタ5911の
タップ係数bl は、例えば、bl =−1(l>0),bl
=1(l<0)のように添え字lの正負に応じて、その
係数値の正負を反転させるように設定する。また、b1
とb2 などl>0側(あるいはb-1とb-2などl<0
側)のタップ係数bl の全ての値が同一である必要はな
いが、|bl|=|b-l|(但しl=1,…,L)と設
定する。特に、中心のタップ係数はb0 =0とする(
が0であるためタップB5は省略可)。
【0065】このFIRフィルタ5911へは、相関信
号処理部57からの相関信号が入力され、保持部591
2はシンボルタイミング同期部58にて生成されたシン
ボルタイミング同期信号に従って保持動作がなされる。
【0066】変調装置側の基本タイミング周波数(1/
T)に、復調装置側でのそれが一致しているか否かによ
り、タイミング周波数オフセット検出部591からの出
力信号(タイミング周波数オフセット信号)が変化す
る。
【0067】図8は、相関信号処理部57の出力である
相関信号とFIRフィルタ5911の中心位置との関係
を示す説明図である。この図の1つ前のOFDMシンボ
ルにおいては、相関信号のピーク位置とFIRフィルタ
5911の中心が一致していたと仮定する。すなわち、
FIRフィルタ5911の出力がシンボルタイミング同
期信号にて保持されるとき、相関信号のピーク位置がF
IRフィルタ5911の中心にあるとする。
【0068】このとき、変調側と復調側でタイミング周
波数が一致しているとすると、図8(a)に示す通り、
現在のOFDMシンボルの受信に際しても、相関ピーク
がFIRフィルタ5911の中心に位置し、ずれること
はない。このため、シンボルタイミング同期信号にて保
持されるFIRフィルタ5911の出力、すなわち、タ
イミング周波数オフセット検出部591の出力は0とな
る。
【0069】もし、復調装置側のタイミング周波数が変
調装置側のそれより遅くなると、図8(b)に示すよう
に、僅かづつ相関信号のピーク位置がタップ係数bl
添え字lの負の方へずれていく。このため、添え字lが
負のタップ係数が正(bl >0,l<0)であれば、そ
の出力は正となる。
【0070】逆に、もし、復調装置側のタイミング周波
数が変調装置側のそれより速くなると、図8(c)に示
すように、僅かづつ相関信号のピーク位置がタップ係数
lの添え字lの正の方向へずれていき、その出力は負
となる。いずれの場合も、そのずれ量が大きいほど出力
の絶対値が大きくなるため、この出力信号をタイミング
周波数オフセット信号として利用することができる。
【0071】以上が、タイミング周波数オフセット検出
部591の構成と動作の詳細である。このタイミング周
波数オフセット検出部591から出力されるタイミング
周波数オフセット信号をD/A変換部60によりD/A
変換し、VCXO61を制御するのであるが、より安定
した動作をさせるため、ここでは、主に低域を通過させ
るフィルタから構成されるタイミング周波数制御部59
2により、この出力信号をフィルタリングしてからVC
XO61に供給するようにしている。
【0072】上述のように、復調側でのタイミング周波
数が変調側でのそれより遅い場合は、タイミング周波数
制御部592の出力信号は正となり、VCXO61の発
振周波数を増大させる方向へ制御が働く。また、逆に速
い場合は、VCXO61の発振周波数を減少させる方向
へ制御が働く。このように、VCXO61の発振周波数
を制御することで、復調装置側でのタイミング周波数を
変調装置側でのそれに同期させることができる。
【0073】また、本発明におけるタイミング周波数オ
フセット検出部591の構成は、本発明におけるスペク
トル強調フィルタ581やピーク位置安定化部583を
有さない従来のシンボルタイミング同期手段を用いる場
合においても、タイミング周波数オフセットを検出する
ことができる。
【0074】次に、シンボルタイミング同期部58とタ
イミング周波数同期部59の動作順序について説明す
る。本発明に係るOFDM復調装置では、シンボルタイ
ミング同期部58の同期捕捉が完了した後、タイミング
周波数同期部59を動作させるようにしている。すなわ
ち、シンボルタイミング同期捕捉判定部585から出力
される同期捕捉フラグが“H”レベルの場合に、タイミ
ング周波数同期部59を動作させるようにしている。ま
た、シンボルタイミングの同期捕捉が完了するまで、す
なわち、シンボルタイミング同期捕捉判定部585から
出力される同期捕捉フラグが“L”レベルの場合には、
タイミング周波数制御部592の出力を一定に保持し、
変化させないようにしている。
【0075】これは、ピーク位置検出が完了していない
状態では、正しくないピーク位置におけるタイミング周
波数オフセット検出部591が全く誤ったタイミング周
波数オフセット信号を出力する可能性があり、これを防
ぐためである。
【0076】例えば、正しくない相関ピークの位置で
は、たとえタイミング周波数にオフセットがなくても、
タイミング周波数オフセット検出部591の出力が0か
ら大きくずれてしまうことがある。この出力がそのまま
D/A変換部60を介してVCXO61に供給される
と、同期すべき周波数とは全く異なるタイミング周波数
の方向へA/D変換部52a,52bが動作してしま
う。
【0077】そこで、上記のようにシンボルタイミング
の同期捕捉がなされていない状態では、タイミング周波
数制御部592の出力信号を一定に保持することによ
り、不用意なタイミングずれを防止することができる。
【0078】さらに、図3に示した実施の形態とは異な
る、スペクトル強調フィルタ581の別の構成例を図9
に示す。このスペクトル強調フィルタ581は、遅延時
間長が(N+Ng )Tである伝送シンボル遅延メモリ5
815a,5815b、加算器5816a,5816
b、セレクタ5817並びにタイマ部5818から構成
されている。
【0079】伝送シンボル遅延メモリ5815aと加算
器5816aは、図3に示されるスペクトル強調フィル
タの構成例と同様にIIRフィルタをなし、出力信号と
して相関信号Aを出力する。また、伝送シンボル遅延メ
モリ5815bと加算器5816bについても同様にI
IRフィルタをなし、相関信号Bを出力する。
【0080】それぞれのIIRフィルタはMシンボル分
の積分動作毎に相関信号A,Bを出力する。但し、互い
に出力位相はM/2シンボル時間だけずれるようにす
る。これらの2つの出力はM/2シンボル時間毎にその
出力がセレクタ5817により交互に選択され、選択さ
れた方は選択後その伝送シンボル遅延メモリ(5815
aまたは5815b)のメモリ内容が0にリフレッシュ
される。つまり、メモリリフレッシュ信号A及びBも相
関信号A,Bの出力に対応して、M/2シンボル時間だ
けその位相がずれている。尚、ここでは、簡単のためM
を偶数としているが、奇数の場合はずれ量を(M−1)
/2と(M+1)/2に分ければよい。
【0081】上記セレクタ5817における相関信号
A,Bの選択信号及びメモリリフレッシュ信号A,Bは
タイマ部5818にて発生される。図10(a)〜
(d)に、それぞれM=8とした場合のタイマ部581
8から出力される選択信号、メモリリフレッシュ信号
A,B、さらに当該スペクトル強調フィルタ581の出
力信号のタイミング波形を示す。
【0082】同図からわかるように、セレクタ5817
によって相関信号A,Bが選択されるタイミング及びメ
モリ5815a,5815bをリフレッシュするタイミ
ングは、互いにM/2(=4)シンボル分だけずれてい
る。
【0083】このように動作させることにより、先の構
成例と同じ程度にスペクトルの強調された相関ピーク信
号を、その2倍の頻度であるM/2伝送シンボル毎に利
用することができ、先の構成例で示したスペクトル強調
フィルタよりも安定したピーク位置検出を行うことがで
きる。
【0084】この考え方を発展させると、1つのIIR
フィルタにてMシンボル分毎の積分を行う場合(Mシン
ボル毎にその出力を使用する場合)には、最大M個のI
IRフィルタを並列使用し、1シンボル分ずつシフトし
たタイミングにてその出力を選択すればよい。これによ
れば、スペクトルの強調された相関ピーク信号を毎シン
ボルごとに使用することができるようになり、ピーク位
置検出をさらに安定に行うことができる。
【0085】したがって、上記構成による第1の実施の
形態におけるOFDM復調装置は、従来装置に比して、
より安定したタイミング同期を行い、OFDM信号をよ
り安定に復調することができる。
【0086】次に、本発明に係る第2の実施の形態にお
けるOFDM復調装置について説明する。図11は、本
発明に係る第2の実施の形態におけるOFDM復調装置
の構成を示すブロック図である。図11において、周波
数変換部51、A/D変換部52a,52b、ガードイ
ンターバル除去部53、FFT部54、P/S変換部5
5、相関信号計算部56、シンボルタイミング同期部5
8、タイミング周波数同期部59、D/A変換部60、
VCXO61は、図1に示した第1の実施形態と同様で
ある。
【0087】図11に示すOFDM復調装置は、図1に
示した構成に加えて、複素乗算器71、数値制御発振器
(NCO)72、周波数制御部73、周波数オフセット
検出部74、しきい値判定部75、相関信号処理部76
から構成されている。
【0088】ここで、相関信号処理部76は、図1に示
した相関信号処理部57の構成と同様に、Sii+Sqq
びSiq−Sqiの絶対値を計算する絶対値演算部(ab
s)761a、761bと、その出力の加算を行う加算
器762を備え、さらに加算器762の出力と相関信号
計算部56から出力されるSii+Sqqとをしきい値判定
部75の判定結果に基づいて選択的に出力する切り替え
スイッチ763を備えている。
【0089】複素乗算部71、相関信号計算部56、周
波数オフセット検出部74、周波数制御部73並びにN
CO72は、全体で周波数同期制御(AFC)動作を行
うものである。
【0090】すなわち、周波数オフセット検出部74は
相関信号計算部56からの出力Sii+Sqq並びにSiq
qiを入力とし、周波数変換部51などにより生じた周
波数オフセットを伝送シンボル毎に計算し、周波数制御
部73へ出力する。周波数制御部73はこの周波数オフ
セットが0になるように、NCO72への入力信号を制
御し、NCO72の出力である複素正弦波の発振周波数
を制御する。複素乗算器71は、このNCO72の出力
をA/D変換部52a、52bの出力に乗じることで、
前記の周波数オフセットを補正するものである。この周
波数オフセット検出部74の出力は同時にしきい値判定
部75へも出力される。
【0091】本第2の実施の形態では、この周波数オフ
セット検出部74の出力値により、相関信号制御部76
における信号処理方法を切り替えるものである。つま
り、しきい値判定部75において、その入力の絶対値が
あるしきい値(例えばOFDMキャリア間隔の1%)以
上のとき、相関信号処理部76の切り替えスイッチ76
3を相関信号の絶対値和|Sii+Sqq|+|Siq−Sqi
|側(図11における下側)に設定し、前記入力の絶対
値がそのしきい値以下のとき(あるいは、一定時間以
上、そのしきい値以下のとき)、切り替えスイッチ76
3をSii+Sqq(図11における上側)側に設定するも
のである。
【0092】一般に、周波数オフセットΔfがある場合
には、相関信号計算部56の出力であるSii+Sqq並び
にSiq−Sqiはそのピークの正負及び大小が、その周波
数オフセットΔfに依存する(Δf∝arctan{(Siq
qi)/(Sii+Sqq)})。このため、周波数同期が
捕捉される前では、相関信号Sii+SqqとSiq−Sqi
それぞれの絶対値和|Sii+Sqq|+|Siq−Sqi|を
利用して、ピーク検出を行う。
【0093】しかしながら、周波数オフセットがほぼ0
に近くなった状態では、Sii+Sqqのみに正方向のピー
クが現れるため、絶対値を利用する必要がなく、また、
iq−Sqiを利用する必要もなくなる。特に、相関信号
の絶対値をとった信号(|Sii+Sqq|や|Siq−Sqi
|)では、スペクトル強調フィルタ581の出力が、雑
音成分などによって不要な直流バイアス等を含むように
なる場合がある。
【0094】そこで、本第2の実施の形態である図11
のOFDM復調装置においては、周波数同期捕捉がほぼ
完了した時点で、切り替えスイッチ763を上記の通り
制御して、相関信号の絶対値和|Sii+Sqq|+|Siq
−Sqi|から絶対値をとらないSii+Sqqのみをスペク
トル強調フィルタ581に供給するように切り替える。
これにより、上記の不要な直流バイアス等が生じないよ
うにし、ピーク位置検出部(582)の動作特性を良好
にすることができるようになる。
【0095】尚、他の部分の構成並びに動作は、第1の
実施の形態に示されるOFDM復調装置と同様である。
また、スペクトル強調フィルタ581は、図3に示され
る第1の構成例、図9に示される第2の構成例のいずれ
でもよい。さらに、その周波数対振幅利得特性が、図4
に示されるような、基本周波数1/{(N+Ng )T}
及びその高調波を通過させる特性を持つならば、IIR
型のフィルタである必要はなく、FIR型でも有効であ
る。
【0096】また、第2の実施の形態におけるOFDM
復調装置の周波数オフセット検出部には、相関信号を利
用するものを例示したが、もちろん他の構成による周波
数オフセット検出手段を用いてもよい。
【0097】また、図1、図11に示した各実施の形態
の構成においては、571a,571b,761a,7
61bを絶対値演算部としたが、これを絶対値のn乗
(n>0)と置き換えてもほぼ同様の効果が得られる。
その一例として、n=2の場合の2乗演算があげられ
る。
【0098】さらに、本発明の実施の形態では、ベース
バンド帯に周波数変換されたI,Q信号をA/D変換し
てデジタルのベースバンド信号を得る場合を対象とした
が、RF帯やIF帯において、A/D変換された信号を
デジタル信号処理にて周波数変換し、デジタルのベース
バンド信号を得る場合にも本発明は適用できる。その
他、本発明は、種々の変形が可能であることはいうまで
もない。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、タイミ
ング周波数同期並びにシンボルタイミング同期を正確に
安定に行うことができ、OFDM信号を雑音下でも正し
く復調できるOFDM復調装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施の形態におけるO
FDM復調装置の構成を示すブロック図。
【図2】 図1に示すOFDM復調装置の相関信号計
算部の具体的な構成を示すブロック図。
【図3】 図1に示すOFDM復調装置のスペクトル
強調フィルタの第1の具体的な構成を示すブロック図。
【図4】 図3に示すスペクトル強調フィルタ(II
Rフィルタ)の周波数対振幅利得特性を示す特性図。
【図5】 図3に示すスペクトル強調フィルタの動作
を説明するためのタイミング図。
【図6】 図1に示すOFDM復調装置のピーク位置
安定化部の具体的な構成を示すブロック図。
【図7】 図1に示すOFDM復調装置のタイミング
周波数オフセット検出部の具体的な構成を示すブロック
図。
【図8】 図7に示すタイミング周波数オフセット検
出部の動作を説明するためのタイミング図。
【図9】 図1に示すOFDM復調装置のスペクトル
強調フィルタの第2の具体的な構成を示すブロック図。
【図10】 図9に示すスペクトル強調フィルタの動作
を説明するためのタイミング図。
【図11】 本発明に係る第2の実施の形態におけるO
FDM復調装置の構成を示すブロック図。
【図12】 従来の技術を説明するためのOFDM伝送
シンボルの構成を示す構成図。
【図13】 従来のOFDM変調装置の構成を示すブロ
ック図。
【図14】 従来のOFDM復調装置の構成を示すブロ
ック図。
【図15】 従来のOFDM復調装置に用いられるシン
ボルタイミング同期部の構成を示すブロック図。
【図16】 従来のOFDM復調装置に用いられる相関
器の入力信号とその相関出力信号の関係を説明するため
のタイミング図。
【符号の説明】
11…S/P変換部 12…IFFT部 13…ガードインターバル付加部 14a,14b…D/A変換部 15…周波数変換部 16…基本タイミング発生部 S…伝送シンボル S1…ガードインターバル S2…有効シンボル 21…周波数変換部 22a,22b…A/D変換器 23…ガードインターバル除去部 24…FFT部 25…P/S変換部 26…シンボルタイミング同期検出部 31,32…遅延回路 33,34…相関器 35…ガードタイミング検出回路 36,37…2乗回路 38…加算器 39…LPF 40…ピーク抽出回路 41…判定回路 42…フライホイール回路 51…周波数変換部 52a,52b…A/D変換部 53…ガードインターバル除去部 54…FFT部 55…P/S変換部 56…相関信号計算部、561a,561b…有効シン
ボル長遅延部、562a〜562d…乗算器、563
a,562b…加算器、564a,564b…移動平均
計算部 57…相関信号処理部、572…加算器、571a,5
71b…絶対値演算部 58…シンボルタイミング同期部、581…スペクトル
強調フィルタ、5811…伝送シンボル遅延メモリ、5
812…加算器、5813…スイッチ、5814…タイ
マ部、5815a,5815b…伝送シンボル遅延メモ
リ、5816a,5816b…加算器、5817…セレ
クタ、5818…タイマ部、582…ピーク位置検出
部、583…ピーク位置安定化部、5831…増幅器、
5832…加算器、5833…遅延部、5834…増幅
器、584…フライホイール部、585…シンボルタイ
ミング同期捕捉判定部 59…タイミング周波数同期部、591…タイミング周
波数オフセット検出部、5911…FIRフィルタ、5
912…保持部、A1〜A8…遅延部、B1〜B9…タ
ップ(利得)、C…加算器、592…タイミング周波数
制御部 60…D/A変換部 61…VCXO 71…複素乗算器 72…NCO 73…周波数制御部 74…周波数オフセット検出部 75…しきい値判定部 76…相関信号処理部、761a,761b…絶対値演
算部、762…加算器、763…切り替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−143096(JP,A) 特開 平8−265291(JP,A) 特開 平9−321733(JP,A) 特開 平7−99486(JP,A) 特開 平7−143097(JP,A) 特開 平10−190610(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 11/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1伝送シンボルの時間長がTs であり、
    かつ、該1伝送シンボルが有効シンボルと該有効シンボ
    ルの一部分と同一内容を複写してなるガードインターバ
    ルとから構成されるOFDM信号を入力し、このOFD
    M信号をアナログ−デジタル変換部でサンプリングし、
    ガードインターバル除去部でガードインターバル長に相
    当する部分を除去して有効シンボル長に相当する部分
    取り出した後、高速離散フーリエ変換により各サブキャ
    リアに対応した受信データを抽出するOFDM復調装置
    において、 前記アナログ−デジタル変換部でサンプリングされたO
    FDM信号を有効シンボル時間だけ遅延して、その遅延
    前後の信号の相関をとって相関信号を求める相関演算部
    と、 この相関演算部から出力される相関信号に基づいて前記
    アナログ−デジタル変換部でサンプリングされたOFD
    M信号から前記有効シンボル長に相当する部分を取り出
    すためのシンボルタイミング同期信号を発生するシンボ
    ルタイミング同期部とを具備し、 前記シンボルタイミング同期部は、前記相関信号を入力
    して1/Ts 並びにその整数倍の周波数を通過させ、そ
    れ以外の周波数を抑圧する周波数特性を有するスペクト
    ル強調フィルタと、このフィルタ出力の時間的なピーク
    位置を検出するピーク位置検出部とを備え、このピーク
    位置検出部により検出されたピーク位置に基づいて前記
    シンボルタイミング同期信号を発生するようにしたこと
    を特徴とするOFDM復調装置。
  2. 【請求項2】 前記スペクトル強調フィルタは、少なく
    とも、前記OFDM信号の1伝送シンボル時間長Ts 分
    の遅延メモリ素子を有する巡回形フィルタと、該巡回形
    フィルタの出力をM(但しM>0)伝送シンボル時間
    (MTs)毎に出力し、かつ、その出力毎に、前記巡回
    形フィルタの遅延メモリ素子をリセットするリセット手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載のOFDM
    復調装置。
  3. 【請求項3】 前記スペクトル強調フィルタは、少なく
    とも、前記OFDM信号の1伝送シンボル時間長Ts 分
    の遅延メモリ素子を有するn個(但し、 2≦n≦M)の
    巡回形フィルタと、該n個の巡回形フィルタの出力を選
    択し当該スペクトル強調フィルタの出力として出力する
    セレクタと、前記n個の巡回形フィルタの遅延メモリ素
    子を選択的にリセットするリセット手段とを備え、前記
    セレクタは、M伝送シンボル時間MTs (但し、M≧
    2)を1周期とし、該1周期毎に前記n個の巡回形フィ
    ルタの出力のうち2つ以上の出力をそれぞれ異なる時刻
    にて選択出力し、 前記リセット手段は、前記n個の巡回形フィルタのうち
    前記セレクタにより出力が選択された巡回形フィルタの
    遅延メモリ素子を出力毎にリセットすることを特徴とす
    る請求項1記載のOFDM復調装置。
  4. 【請求項4】 1伝送シンボルの時間長がTs であり、
    かつ、該1伝送シンボルが有効シンボルと該有効シンボ
    ルの一部分と同一内容を複写してなるガードインターバ
    ルとから構成されるOFDM信号を入力し、このOFD
    M信号をアナログ−デジタル変換部でサンプリングし、
    ガードインターバル除去部でガードインターバル長に相
    当する部分を除去して有効シンボル長に相当する部分
    取り出した後、高速離散フーリエ変換により各サブキャ
    リアに対応した受信データを抽出するOFDM復調装置
    において、 前記アナログ−デジタル変換部でサンプリングされたO
    FDM信号を有効シンボル時間だけ遅延して、その遅延
    前後の信号の相関をとって相関信号を求める相関演算部
    と、 この相関演算部から出力される相関信号に基づいて前記
    アナログ−デジタル変換部でサンプリングされたOFD
    M信号から前記有効シンボル長に相当する部分を取り出
    すためのシンボルタイミング同期信号を発生するシンボ
    ルタイミング同期部とを具備し、 前記シンボルタイミング同期部は、前記相関信号を入力
    してその時間的なピーク位置を検出するピーク位置検出
    部と、このピーク位置検出部で検出されたピーク位置を
    安定化させるピーク位置安定化部とを備え、このピーク
    位置安定化部で安定化されたピーク位置に基づいて前記
    シンボルタイミング同期信号を発生するようにしたこと
    を特徴とするOFDM復調装置。
  5. 【請求項5】 前記ピーク位置安定化部は、1タップの
    遅延部を有する巡 回形フィルタを有し、該巡回形フィル
    タを前記ピーク位置検出部にて検出されたピーク位置を
    表す信号が入力される毎に駆動することを特徴とする請
    求項4記載のOFDM復調装置。
  6. 【請求項6】 さらに前記シンボルタイミング同期部内
    には、前記ピーク位置安定化部、前記ピーク位置検出部
    のいずれか一方から出力されるピーク位置信号を入力
    し、現在のピーク位置信号と、それまでにすでに検出さ
    れている最も最近のJ個(J>0)のピーク位置の全て
    のピーク位置信号とが同一か否かを判定し、同一であれ
    ば、シンボルタイミング同期捕捉フラグを第1のレベル
    にし、同一でなければ、前記シンボルタイミング同期捕
    捉フラグを第2のレベルにするシンボルタイミング同期
    捕捉判定部を備えることを特徴とする請求項1または4
    記載のOFDM復調装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記アナログ−デジタル変換部
    のサンプリングタイミングを制御するタイミング周波数
    同期部を備え、このタイミング周波数同期部は、前記シ
    ンボルタイミング同期捕捉フラグが前記第1のレベルの
    場合に動作し、かつ、前記シンボルタイミング同期捕捉
    フラグが前記第2のレベルの場合には、当該タイミング
    周波数同期部の出力信号の状態を保持することを特徴と
    する請求項記載のOFDM復調装置。
  8. 【請求項8】 1伝送シンボルの時間長がTs であり、
    かつ、該1伝送シンボルが有効シンボルと該有効シンボ
    ルの一部分と同一内容を複写してなるガードインターバ
    ルとから構成されるOFDM信号を入力し、このOFD
    M信号をアナログ−デジタル変換部でサンプリングし、
    ガードインターバル除去部でガードインターバル長に相
    当する部分を除去して有効シンボル長に相当する部分
    取り出した後、高速離散フーリエ変換により各サブキャ
    リアに対応した受信データを抽出するOFDM復調装置
    において、 前記アナログ−デジタル変換部でサンプリングされたO
    FDM信号を有効シンボル時間だけ遅延して、その遅延
    前後の信号の相関をとって相関信号を求める相関演算部
    と、 記アナログ−デジタル変換部でサンプリングされたO
    FDM信号から前記有効シンボル長に相当する部分を取
    り出すためのシンボルタイミング同期信号を発生するシ
    ンボルタイミング同期部と、 前記相関信号と前記シンボルタイミング同期信号に基づ
    いて前記アナログ−デジタル変換部のサンプリングタイ
    ミングを制御するタイミング周波数同期部とを具備する
    ことを特徴とするOFDM復調装置。
  9. 【請求項9】 前記タイミング周波数同期部は、少なく
    とも、タップ数が2L+1(L>0)であり、前記相関
    信号について所定のタップ係数で畳み込み演算を行う非
    巡回形フィルタと、前記シンボルタイミング同期信号に
    より制御され、前記非巡回形フィルタの出力を保持する
    保持部とからなるタイミング周波数オフセット検出部を
    備え、 前記非巡回形フィルタは、前記タップの係数がその中心
    において0であり、かつ、左右対象位置において絶対値
    が等しく互いに極性符号が逆であることを特徴とする請
    求項8記載のOFDM復調装置。
  10. 【請求項10】 さらに、入力されるOFDM信号に生
    じている周波数オフセットを検出する周波数オフセット
    検出部を備え、 前記相関演算部は、 前記周波数オフセット検出部の出力信号の絶対値が一定
    のしきい値より大きい場合には、前記サンプリングされ
    たOFDM信号の同相成分であるI信号と該I信号の前
    記有効シンボル時間だけ遅延してなるI′信号との相関
    信号Siiと、前記サンプリングされたOFDM信号の直
    交成分であるQ信号と該Q信号の前記有効シンボル時間
    だけ遅延してなるQ′信号との相関信号Sqqとを求め
    て、これらの和信号Sii+Sqqの絶対値信号のn乗信号
    |Sii+Sqqn(n>0)を生成し、前記I信号と前
    記Q′信号の相関信号Siqと、前記Q信号と前記I′信
    号の相関信号Sqiとを求めて、これらの差信号Siq−S
    qiの絶対値信号のn乗信号|Siq−Sqinを生成し、
    各n乗信号の和信号|Sii+Sqqn+|Siq−Sqin
    を生成して、前記シンボルタイミング同期部及び前記タ
    イミング周波数同期部の少なくともいずれかへの入力信
    号とし、 前記周波数オフセット検出部の出力信号の絶対値が、前
    記しきい値より小さい場合には、前記和信号Sii+Sqq
    を前記シンボルタイミング同期部及び前記タイミング周
    波数同期部の少なくともいずれかへの入力信号とする切
    り替え手段を備えることを特徴とする請求項1、4、8
    のいずれか記載のOFDM復調装置。
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