JP3090137B2 - 直交周波数分割多重復調装置、及び直交周波数分割多重復調におけるシンボルの位相誤差の補正方法 - Google Patents

直交周波数分割多重復調装置、及び直交周波数分割多重復調におけるシンボルの位相誤差の補正方法

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JP3090137B2
JP3090137B2 JP11021169A JP2116999A JP3090137B2 JP 3090137 B2 JP3090137 B2 JP 3090137B2 JP 11021169 A JP11021169 A JP 11021169A JP 2116999 A JP2116999 A JP 2116999A JP 3090137 B2 JP3090137 B2 JP 3090137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交周波数分割多重復調
に関する技術に関し、特にキャリアの周波数誤差とガー
ドインタバル期間に起因するシンボルの位相誤差を補正
する直交周波数分割多重復調装置及び位相誤差の補正方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号や音声信号の伝送におい
て、高品質で周波数利用効率の高い種々のディジタル復
変調の技術が開発されている。中でも、マルチパス干渉
に強い直交周波数分割多重(以下、OFDM(orthogon
al frequency division multiplex )と言う)方式は、
既に欧州のディジタル音声放送システムに採用されてお
り、また我国においてもOFDM方式のディジタルテレ
ビジョン放送が研究されている。
【0003】OFDM方式は、伝送ディジタルデータを
互いに直交する多数のキャリアに分散し、変調する方式
である。更に詳細に説明すれば、伝送帯域を分割した所
定の伝送帯域幅毎にキャリアを発生させ、逆フーリエ変
換を用いてそれぞれのキャリアを伝送するディジタルデ
ータによって一括して位相変調等の変調を施して伝送す
る方式である。すなわち、伝送すべきディジタルデータ
によって位相変調等によって変調された各キャリアを加
算して合成することにより、OFDM変調信号が得られ
る。
【0004】ところで、OFDM方式によるデータ伝送
は、伝送シンボルを単位として行われる。各伝送シンボ
ルは、図14に示される如く、有効シンボルとガードイ
ンタバル期間とから成る。有効シンボル期間は、データ
伝送のために実質的に必要とされる信号期間である。ま
た、ガードインタバル期間は、マルチパスの影響を軽減
するための冗長的な信号期間であり、有効シンボル期間
の終端期間の信号をコピーしたものである。従って、ガ
ードインタバル期間の信号と有効シンボル期間の終端期
間の信号とは強い相関関係にある。
【0005】そこで、この相関関係を利用し、引き込み
特性の向上を図った技術が特開平8―102771号公
報(以下、従来技術と言う)に開示されている。この従
来技術では、ガードインタバル期間の信号と有効シンボ
ル期間の終端期間の信号との強い相関関係を利用し、F
FT回路の出力に含まれるキャリア間隔の1/2以内の
周波数誤差を周波数誤差検出回路で検出している。そし
て、この検出された周波数誤差を用いればキャリアの周
波数誤差をキャリア間隔の整数倍となるように制御する
ことが出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た通り、OFDMシンボルには、ガードインタバル期間
が含まれているため、現シンボルと次シンボルとの間に
は、ガードインタバル期間とFFTに入力されるデータ
に含まれる周波数誤差とに応じて、固定の位相回転が生
じてしまう。
【0007】従って、ガードインタバル期間があるシン
ボルを受信する場合には、キャリアの周波数誤差をキャ
リア間隔の整数倍となるように制御した後、キャリアシ
フトによって周波数誤差を補正しても正しい復調データ
を得ることはできなかった。そこで、本発明の目的は、
キャリアの周波数誤差とガードインタバル期間とに起因
するシンボルの位相誤差を補正し、正しいデータを得る
ことが出来る直交周波数分割多重復調装置及び位相誤差
の補正方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る直交周波数分
割多重復調装置は、有効シンボル期間とこの有効シンボ
ル期間のデータの一部に一致したガードインターバル期
間とを有する直交周波数分割多重変調信号を復調する直
交周波数分割多重復調装置において、直交周波数分割多
重変調信号が周波数分割多重復調されたデータからキャ
リア間隔の整数倍の周波数誤差を検出する周波数誤差検
出手段と、前記周波数誤差検出手段が検出した周波数誤
差をn(nは整数)としたとき、ガードインタバル期間
長と周波数誤差とから生じるシンボルの固定位相回転Δ
θを、式Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シ
ンボル期間長)×360度から求め、1シンボル毎に−
Δθを増加させた位相量を各シンボルの補正量として
シンボルの位相誤差を補正する補正手段とを有すること
を特徴とする。また、上記周波数誤差検出手段は、送信
側で特定の変調方式により変調され、かつ特定のキャリ
ア位置に配置されているキャリアを検出することによ
り、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差を検出するよう
に構成することが可能である。
【0009】また、上記周波数誤差検出手段は、送信側
で予め定められたキャリア位置にあるキャリアのデータ
に挿入された識別データを検出することにより、キャリ
ア間隔の整数倍の周波数誤差を検出するように構成する
ことも可能である。
【0010】さらに、本発明に係る直交周波数分割多重
復調装置は、有効シンボル期間とこの有効シンボル期間
のデータの一部に一致したガードインタバル期間とを有
する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周波数
分割多重復調装置において、周波数分割多重復調された
データから、特定の変調方式により変調されかつ特定の
キャリア位置に配置されているキャリアを検出すること
により、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差n(整数)
を検出する周波数誤差検出手段と、ガードインタバル期
間長と周波数誤差とから生じるシンボルの固定位相回転
Δθを、 Δθ=周波数誤差n×(ガードインタバル期間長/有効
シンボル期間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
各シンボルの補正量とした補正データを生成し、シンボ
ルタイミングにあわせて補正データを出力する補正デー
タ発生手段と、前記補正データに基づいて、入力された
シンボルの位相誤差を補正する補正手段とを有すること
を特徴とする。
【0011】尚、上記周波数誤差検出手段は、前記特定
のキャリアが存在すべきキャリア位置において検出され
なかった場合、検出するキャリア位置を一つずつずらし
ながら前記特定のキャリアを検出し、前記特定のキャリ
アが検出されたキャリア位置と存在すべきキャリア位置
とのずれを周波数誤差データとして出力するように構成
することが可能である。
【0012】さらに、本発明に係る直交周波数分割多重
復調装置は、有効シンボル期間とこの有効シンボル期間
のデータの一部に一致したガードインタバル期間とを有
する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周波数
分割多重復調装置において、周波数分割多重復調された
データから、送信側で予め定められたキャリア位置にあ
るキャリアのデータに挿入された識別データを検出する
ことにより、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差n(整
数)を検出する周波数誤差検出手段と、ガードインタバ
ル期間長と周波数誤差とから生じるシンボルの固定位相
回転Δθを、 Δθ=周波数誤差n×(ガードインタバル期間長/有効
シンボル期間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
各シンボルの補正量とした補正データを生成し、シンボ
ルタイミングにあわせて補正データを出力する補正デー
タ発生手段と、前記補正データに基づいて、入力された
シンボルの位相誤差を補正する補正手段とを有すること
を特徴とする。
【0013】尚、上記周波数誤差検出手段は、予め定め
られたキャリア位置において前記識別データが検出され
ない場合、キャリア位置を一つずつずらしながら前記識
別データを検出し、前記識別データが検出されたキャリ
ア位置と予め定められたキャリア位置とのずれを周波数
誤差データとして出力するように構成することが可能で
ある。
【0014】さらに、本発明に係る直交周波数分割多重
復調装置は、有効シンボル期間とこの有効シンボル期間
のデータの一部に一致したガードインタバル期間とを有
する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周波数
分割多重復調装置において、直交周波数分割多重変調信
号を直交復調する直交復調手段と、前記直交復調手段か
ら出力されたデータの有効シンボル期間とガードインタ
バル期間との相関より、キャリアの周波数誤差をキャリ
ア間隔の整数倍となるようにキャリア周波数を制御する
制御手段と、前記制御手段の出力から、キャリア間隔の
整数倍に換算したキャリアずれ量を検出するキャリアず
れ検出手段と、前記キャリアずれ検出手段が検出したキ
ャリアずれ量とガードインタバル期間とによって生じる
シンボルの固定位相回転量を求め、前記固定位相回転量
を1シンボル毎に増加した位相補正量を補正データとし
て発生する補正データ発生手段と、前記補正データに基
づいて、各シンボルの位相回転の誤差を補正する補正手
段と、検出されたキャリアずれに基づいて、前記補正手
段から出力されるキャリアを前記キャリアずれ量だけシ
フトさせ、復調キャリアを選択するキャリア選択手段と
を有することを特徴とする。
【0015】尚、上記補正データ発生手段は、前記キャ
リアずれ検出手段が検出したキャリアずれ量をn(nは
整数)としたとき、ガードインタバル期間長と周波数誤
差とから生じるシンボルの固定位相回転Δθを、式 Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シンボル期
間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
各シンボルの補正量として補正データを発生するするよ
うに構成する。
【0016】また、上記キャリアずれ検出手段は、送信
側で特定の変調方式により変調されたキャリアが予め定
められたキャリア位置に配置されている場合、予め定め
られたキャリア位置でパルスを発生する位置パルス発生
手段と、前記パルスのタイミング時のキャリアが前記特
定の変調方式により変調されたものであるかを検出する
検出手段と、前記検出手段で前記特定の変調方式により
変調されたキャリアが検出されなかった場合、アドレス
値を1増加させて前記位置パルス発生手段のパルス発生
のタイミングを1キャリア分ずらさせるパルス位置調整
手段とを有し、前記検出手段が前記特定の変調方式によ
り変調されたキャリアを検出した際の前記パルス位置調
整手段のアドレス値をキャリアずれ量とするように構成
することが出来る。
【0017】さらに、上記パルス位置調整手段は、初期
値のアドレス値としてゼロが設定されており、前記検出
手段で前記特定の変調方式により変調されたキャリアが
検出されなかった場合に前記アドレス値をプラス側に1
増加させ、+側の周波数誤差追従範囲の上限まで増加し
ても前記特定の変調方式により変調されたキャリアが検
出されなかった場合には、アドレス値をマイナス側に1
増加させて−側の周波数誤差追従範囲の下限まで行う。
【0018】また、上記キャリアずれ検出手段は、送信
側で予め定められたキャリア位置にあるキャリアのデー
タに識別データが挿入されている場合において、前記キ
ャリア選択手段の出力からデータを再生し、キャリア位
置をずらしながら、前期識別データを検出する検出手段
と、前記検出手段で前記識別データが検出されるまでカ
ウント値をゼロから1ずつ増加させるカウント手段とを
有し、前記検出手段で前記識別データが検出された際の
前記カウント手段のカウント値をキャリアずれ量とする
ように構成することも可能である。
【0019】尚、上記カウント手段は、初期値としてゼ
ロが設定されており、前記検出手段で前記識別データが
検出されなかった場合に前記カウント値をプラス側に1
増加させ、+側の周波数誤差追従範囲の上限まで増加し
ても前記識別データが検出されなかった場合には、カウ
ント値をマイナス側に1増加させて−側の周波数誤差追
従範囲の下限まで行う。
【0020】本発明に係る補正方法は、有効シンボル期
間とこの有効シンボル期間のデータの一部に一致したガ
ードインタバル期間とを有する直交周波数分割多重変調
信号を復調する際、キャリアの周波数誤差とガードイン
タバル期間とから生じるシンボルの位相誤差を補正する
補正方法であって、直交周波数分割多重変調信号が周波
数分割多重復調されたデータからキャリア間隔の整数倍
の周波数誤差を検出するステップと、前記検出した周波
数誤差をn(整数)としたとき、ガードインタバル期間
長と周波数誤差とから生じるシンボルの固定位相誤差Δ
θを、式 Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シンボル期
間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθずつ増加した位相を1
シンボル毎の位相補正量として 算出するステップと、前
記算出された1シンボル毎の位相補正量に基づいて、各
シンボルの位相誤差を補正するステップとを有すること
を特徴とする。
【0021】尚、上記周波数誤差を検出するステップ
は、送信側で特定の変調方式により変調され、かつ特定
のキャリア位置に配置されたキャリアを検出することに
より、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差を検出するス
テップである。また、上記周波数誤差を検出するステッ
プは、送信側で予め定められたキャリアのデータに挿入
された識別データを検出することにより、キャリア間隔
の整数倍の周波数誤差を検出するステップでも良い。
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は本発明の実施の形態におけるOF
DM復調装置のブロック図である。図1において、1は
受信されたOFDM信号の帯域外の雑音成分を除去する
BPF、2はIF信号に変換するためのミキサ、3はミ
キサ2の出力で発生するイメージを除去するBPF、4
は局部発振器、5は直交復調部7に入力されるレベルを
一定にするためのAGCアンプ、6は直交復調後のデー
タからAGCアンプ5を制御する電圧を発生するエンベ
ロープ検出部、7はベースバンドデータ得るための直交
復調部、8は周波数誤差をキャリア間隔の整数倍となる
ように補正するローテータ、9はガードインタバル期間
の相関ベクトルを算出するガード相関演算部、10は相
関ベクトルの位相に応じた周波数誤差補正データを発生
させるローカル周波数誤差補正データ発生部、11は相
関ベクトルからクロックの再生及びFFTのウィンドウ
パルスを発生させるタイミング発生部、12は離散フー
リエ変換により直交周波数分割多重復調を行うFFT
部、13はキャリア間隔の整数倍の周波数誤差を補正す
ると共にガードインタバル期間と周波数誤差とから生じ
る各シンボル毎の位相誤差を補正する周波数誤差補正
部、14は各キャリアごとに復調ベクトルの残留位相誤
差の検出及び補正を行うローテータである。
【0024】次に、上記のOFDM復調装置の具体的な
構成及び動作について説明する。まず、受信されたOF
DM信号はBPF1に入力され、帯域外の雑音成分が除
去される。BPF1の出力信号は、ミキサ2、局部発振
器4及びBPF3により、IF信号に変換される。IF
信号は、外部から入力される電圧に応じて増幅度が可変
できるAGCアンプ5によって一定のレベルに増幅さ
れ、直交復調部7に入力される。
【0025】直交復調部7に入力されたIF信号は、タ
イミング発生部11から供給される再生クロックの周期
でサンプリングされ、デジタルデータに変換後、直交復
調される。そして、直交復調部7から同相検波軸信号と
直交検波軸信号が出力される。ここで直交復調部7の具
体的な構成について述べる。
【0026】図2は直交復調部7の構成の一例を示す図
である。図2 において、21は入力されるOFDM信号
をデジタルデータに変換するA/D変換器、22は直交
復調するためのCOS波及びSIN波を発生するSIN
/COS発生器、23は入力IF信号データとSIN/
COS発生器22のCOS波とを乗算する乗算器、24
は入力IF信号データとSIN/COS発生器22のS
IN波とを乗算する乗算器、25は乗算器23の出力デ
ータからベースバンドデータのみを取り出すためのデジ
タルローパスフィルタ、26は乗算器24の出力データ
からベースバンドデータのみを取り出すためのデジタル
ローパスフィルタ、27はデジタルローパスフィルタ2
5からのデータのレートを1/4にする1/4間引き
部、28はデジタルローパスフィルタ26からのデータ
のレートを1/4にする1/4間引き部である。
【0027】上記の如く構成された直交復調部7の動作
を述べると、入力されるアナログIF信号は、AD変換
器21に入力される。そして、FFT部12の動作クロ
ックの4倍の周期でサンプリングが行われ、デジタルデ
ータに変換される。このデジタルデータは、乗算器23
及び乗算器24によって、SIN/COS発生器22か
ら出力される周波数がfs(fsはFFT部12の動作
クロック)のCOS波データ及びSIN波データと乗算
される。乗算器23及び乗算器24の出力は、デジタル
LPF25,26にそれぞれ入力され、高調波成分が除
去される。高調波成分が除去されたデータは、1/4間
引き部27,28に入力され、データが4個中3個間引
かれる。そして、FFT部12の動作クロックのレート
で同相検波軸信号データと直交検波軸信号データとが出
力される。尚、直交復調部7の各部での周波数軸上のス
ペクトラムを図3に示す。
【0028】上記のように直交復調して得られたデータ
は、エンベロープ検出部6、ローテータ8に入力され
る。エンベロープ検出部6では、入力されたデータの平
均レベルを演算し、予め定められた基準値との差分を求
め、移動平均加算後、DA変換して発生される電圧によ
って、AGCアンプ5の増幅度の制御を行う。
【0029】一方、ローテータ8では、入力された直交
復調後のデータとローカル周波数誤差補正データ発生部
10から供給される周波数誤差補正データ(SIN波及
びCOS波)との複素乗算が行われ、周波数誤差をキャ
リア間隔の整数倍となるように補正が行われる。ここ
で、周波数誤差の補正について述べる。
【0030】周波数誤差の補正は、ローテータ8、ガー
ド相関演算部9及びローカル周波数誤差補正データ発生
部10で行われる。まず、ローテータ8から出力された
データはガード相関演算部9に入力される。そして、ガ
ード相関演算部9により、ローテータ8から出力された
データと1有効シンボル期間だけ遅延された前データと
からガードインタバル期間の波形相関ベクトルが算出さ
れる。
【0031】このガード相関演算部9の具体的な構成を
図4に示す。図4中、41は1有効シンボル期間データ
の遅延を行う1有効シンボル遅延部、42は1有効シン
ボル遅延部41の出力データの複素共役データを算出す
る共役部、43は直交復調部7の出力データと共役部4
2の出力データとの複素乗算を行う複素乗算器、44は
ガードインタバル期間の長さだけデータを蓄積するため
のシフトレジスタ、45はシフトレジスタの出力を加算
する加算器、46は複数シンボルの移動平均を求める移
動平均加算部である。
【0032】上記の如く構成されたガード相関演算部9
の動作を述べると、ローテータ8から出力されるデータ
は、複素乗算器43と1有効シンボル遅延部41とに入
力される。1有効シンボル遅延部41の出力データは、
共役部42にて複素共役データに変換され、複素乗算器
43に入力される。複素乗算器43によって、ローテー
タ8から出力されたデータと共役部42の出力データと
の複素乗算が行われ、複素乗算器43の出力はシフトレ
ジスタ44に入力される。シフトレジスタ44の長さ
は、ガードインタバル期間の長さである。シフトレジス
タ44の出力は、加算器45に入力され、1有効シンボ
ル期間前のデータとの相関ベクトルが演算される。相関
ベクトルは移動平均加算部46によって平均化され、移
動平均加算部46から平均化された相関ベクトルが出力
される。
【0033】この相関ベクトルは、図5に示すようにシ
ンボル周期にピークを発生する。これは、受信されるO
FDM信号のガードインタバル期間のデータが有効シン
ボルの後半部(長さは、ガードインタバル長に応じて)
のデータをコピーしているので、この期間において現シ
ンボルと1シンボル期間前のシンボルとの相関が高くな
るからである。
【0034】そこで、ローカル周波数誤差補正データ発
生部10では、ガード相関演算部9から出力されたガー
ドインタバル期間の波形相関ベクトルの位相が0となる
ようにSIN波およびCOS波が発生される。そして、
ローテータ8により、これらのSIN波及びCOS波と
直交復調後のデータとの複素乗算を行うことによって、
周波数誤差をキャリア間隔の整数倍となるように補正す
るのである。
【0035】一方、タイミング発生部11では、ガード
相関演算部9から出力された波形相関ベクトルのピーク
値を検出し、FFTウィンドウパルスを発生させるとと
もに、PLL(フェーズロックループ)を構成し、クロ
ックの再生を行う。ローテータ8にて周波数誤差がキャ
リア間隔の整数倍となるように補正されたデータはFF
T部12に入力され、FFT部12によりタイミング発
生部11から入力されるウィンドウパルス内のデータが
離散フーリエ変換され、直交周波数分割多重復調され
る。
【0036】ところで、直交周波数分割多重復調された
データからキャリア間隔の整数倍の周波数誤差(キャリ
アずれ)を検出し、復調するキャリアを選択する訳であ
るが、単にキャリアのずれ量を検出して復調キャリアを
選択するだけでは正しいデータは得られない。なぜな
ら、上述したようにOFDMシンボルには、ガードイン
タバル期間が含まれているため、この期間の間に固定の
位相回転が生じるからである。
【0037】そこで、本実施の形態では、周波数誤差補
正部13により、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差を
補正すると共に、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差と
ガードインタバル期間によって生じる固定位相誤差を補
正する。図6は周波数誤差補正部13の構成の一例を示
す図である。図6中、61は周波数誤差検出部であり、
FFT後のデータからキャリア間隔の整数倍の周波数誤
差を検出する。62はSIN/COS発生器であり、F
FTに入力されるデータにキャリア間隔の整数倍の周波
数誤差があるときに発生する固定位相回転を補正する為
のSIN波及びCOS波を発生する。63はローテータ
であり、SIN/COS発生器62からのSIN波及び
COS波のデータを受けて、固定位相回転を補正する。
64は復調キャリア選択部であり、周波数誤差検出部6
1の検出結果を受けて、復調するキャリアを選択するも
のである。
【0038】ここで、周波数誤差を検出する周波数誤差
検出部61について更に構成を詳細に説明する。周波数
の誤差を検出する方法としては、データ信号とは異なる
信号を用いる方法がある。例えば、OFDM変調方式が
採用される地上波デジタル放送の原案では、CP(Cont
inual Pilot )信号は、送信側ではあらかじめ定められ
たキャリアがBPSKで変調されることにより、他のキ
ャリアと区別することが可能である。
【0039】本実施の形態においては、CP信号を用い
て周波数の誤差を検出する方法について述べる。図7は
周波数誤差検出部61のブロック図である。図7中、7
1はFFT後のデータを1シンボル遅延する為の1シン
ボル遅延バッファであり、72はFFT後のデータと1
シンボル遅延バッファ71から出力される1シンボル前
のデータとを用いてデータを差動復調する差動復調部で
あり、73はBPSK変調されたキャリア位置でパルス
発生するCP位置パルス発生器、74はCP位置パルス
発生器73のパルスをトリガとしてQCHの振幅成分を
累積加算する累積加算器、75はオフセット値を決定す
るオフセットアドレス発生器、76はあらかじめ定めら
れた基準値を発生する基準値発生回路、77は基準値と
累積加算器74の出力値とを比較するコンパレータであ
る。
【0040】上記の如く構成された周波数誤差検出部6
1の動作を説明する。尚、本動作において、オフセット
アドレス発生器75のオフセットアドレス値の初期値は
0とする。まず、FFT後のデータは差動復調部72に
入力される。差動復調部72は入力されたデータと1シ
ンボル遅延部71から出力される1シンボル前のデータ
とを用いて差動復調する。
【0041】一方、CP位置パルス発生器73は、入力
されるシンボルパルスをトリガにして、クロックをカウ
ントし、オフセットアドレス発生器75からのオフセッ
トアドレス値に基づいたキャリア位置でパルスを発生す
る。初期状態は、オフセットアドレス値が0であるの
で、予め設定されているBPSK変調されたキャリア位
置で" 1" が出力される。
【0042】累積加算器74は、CP位置パルス発生器
73の出力が" 1" のときQCHの振幅成分を累積加算
する。そして、シンボルの先頭でクリアする。コンパレ
ータ77は、累積加算器74がクリアされる前に、累積
加算器74の累積結果と基準値発生回路76の基準値と
の比較を行い、低い場合にキャリア間隔単位の周波数誤
差が取れたと判断する。一方、基準値より高い場合に
は、周波数誤差が取れないとして、オフセットアドレス
発生器75のオフセットアドレス値を1カウントアップ
する。
【0043】そして、コンパレータ77により周波数誤
差が取れたと判断されるまで、上記と同じ動作を繰り返
し行う。尚、+側の周波数誤差追従範囲の上限まで増加
しても周波数誤差が取れない場合は、−側の周波数誤差
追従範囲の下限までオフセットアドレス値を下げる。コ
ンパレータ77により周波数誤差が取れた判断したとき
のオフセットアドレス発生器75のオフセットアドレス
値がキャリア間隔の周波数誤差となる。このようにして
周波数誤差を検出する。次に、上記の如く構成された周
波数誤差補正部13の動作を説明する。
【0044】まず、FFT部12に入力されるデータに
周波数誤差が含まれてない場合、ローテータ63では位
相回転せず、復調キャリア選択部64は送信側のIFF
Tに入力したキャリアと同一のキャリアを選択する。そ
して、変調方式がDQPSKであれば、ローテータ14
により差動復調され、復調ベクトルが出力される。この
場合の復調コンスタレーションを図8に示す。
【0045】一方、例えば、FFT部12に入力される
データに+nf(fはキャリア間隔であり、nは整数)
の周波数誤差が含まれている場合、送信側のIFFTの
入力でDC(0Hz)に割り当てられたデータは、FF
T後のデータでは+nfHzのデータとして出力され
る。また、下式で表される位相回転が、FFTに入力さ
れるデータに含まれる周波数誤差とガードインータバル
期間によって生じる。
【0046】Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有
効シンボル長)×360度 (n:周波数誤差) 例えば、周波数誤差が+f、即ちn=1 であり、ガード
インタバル期間の長さが有効シンボル長の1/8の場
合、45度の位相回転が生じる。従って、この誤差を含
んだまま、差動復調したときのコンスタレーションは図
9のように、45度位相回転を生る。これは、周波数誤
差補正部13に入力される2シンボル以降のデータが+
45度づつ位相回転して入力されることを意味する。詳
細に述べれば、基準となる位相から2シンボル目の位相
が45度の位相回転し、3シンボル目の位相が90度位
相回転して入力される。従って、ローテータ63に入力
される2シンボル目以降のシンボルを45度づつ増加し
た値で位相補正すれば正しいデータを得ることが可能と
なる。この例を図10に示す。
【0047】そこで、周波数誤差検出部61で検出され
た周波数誤差を用いて、固定の位相回転を補正する。例
えば、ガードインタバル期間長が1/8、周波数誤差が
+fのとき、Δθは45度である。従って、位相補正を
行う角度は、0、45、90…・315度の8通り存在
するので、SIN/COS発生器62は、0、−45、
−90…−315度のSIN/COSの値を出力する。
このように1シンボルごとには、45度づつ回転させる
角度は増加しているが、前シンボルと比較すると相対的
に45度づつ回転している。
【0048】上記のようなSIN/COS発生器62の
構成例を図11に示す。このSIN/COS発生器62
は3ビットの加算器81と、遅延器82と、加算器81
の出力に対応したSIN値及びCOS値が記憶されたS
IN/COS発生用ROM83とから構成される。尚、
SIN/COS発生用ROM83には、予め知り得た
(ガードインタバル期間長/有効シンボル長)の値か
ら、式、 Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シンボル
長)×360度 (n:周波数誤差) を用いて計算された補正角度が入力される数値に対応さ
れて格納されている。具体的には、0(000)=0
度、1(001)=−45度、2(010)=−90
度、3(011)=−135度、4(100)=−18
0度、5(101)=−225度、6(110)=−2
70度、7(111)=−315度である。
【0049】周波数誤差が1の場合、加算器81には周
波数誤差検出部61から" 1" が入力されるため、初期
値0と遅延器82の入力を考えると加算器の出力は、0
(000),1(001),2(010)…7(11
1),0(000),1(001)…とシンボル毎に1
ずつ増加する。SIN/COS発生用ROM83は、
0,1,2…7,0,1…7の加算器81の出力に対応
し、0,−45,−90…−315,0,−45…−3
15度のSIN/COSの値を出力する。
【0050】周波数誤差が2の場合には、加算器81に
は周波数誤差検出部61から" 2"が入力されるため、
初期値0と遅延器82の入力を考えると加算器の出力
は、0(000),2(010)…6(110),0
(000),1(001)…とシンボル毎に2ずつ増加
する。SIN/COS発生用ROM83は、0,2…
6,0,2…6の加算器81の出力に対応し、0,−9
0…−270,0,−90…−270度のSIN/CO
Sの値を出力する。
【0051】ここで、周波数誤差が1の場合におけるS
IN/COS発生器62から発生されるデータがローテ
ータ63に入力されるタイミングのタイミングチャート
を図12に示す。図12に示される如く、SIN/CO
S発生器62は、1シンボル、2シンボル、3シンボル
…に対応して0度、−45度、−90度…というように
−45度づつ増加したデータを出力する。ローテータ6
3では、入力された値によってシンボルデータの位相を
補正する。すなわち、2シンボル目では45度の位相補
正し、3シンボル目では90度の位相補正…と言うよう
に補正し、シンボルの位相誤差をキャンセルする。これ
により、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差とガードイ
ンタバル期間とに起因する固定の位相回転を補正するこ
とが出来る。
【0052】ローテータ63により、キャリア間隔の整
数倍の周波数誤差とガードインタバル期間に起因する固
定の位相回転の補正後、復調キャリア選択部64で、周
波数誤差に応じて復調するキャリアの選択を行う。例え
ば、送信側で−Nから+Nのキャリアにデータを入力し
ていた場合、周波数誤差が+fのときは、復調するキャ
リアは、−(N−1)〜+(N+1)までのキャリアの
選択を行う。この選択キャリアの指示は、周波数誤差検
出部61から出力されるキャリア間隔の周波数誤差に基
づいて行われる。
【0053】最後に、ローテータ14によって各キャリ
アごとに残留位相誤差の検出及び補正が行われる。本発
明の他の実施の形態について説明する。本実施の形態が
前述した実施の形態と異なる点は、周波数誤差の検出方
法である。本実施の形態ではフレームの先頭を検出する
ためにTMCC(Transmissionand Multiplexing Confi
guration Control )に挿入された固定のデータを用い
て、周波数誤差を検出する例を説明する。尚、前述の実
施の形態と異なる点は周波数誤差補正部13の構成の
為、周波数誤差補正部13につてのみ説明する。
【0054】OFDM変調方式が採用される地上波デジ
タル放送の原案では、フレームの先頭を検出するため
に、固定のデータが挿入される。この固定データは、3
5EEと反転のCA11とがフレームごとに交互に現れ
るよう、TMCCという定められた位置のキャリアの第
1シンボルから第16シンボルに入力される。本実施の
形態では、この固定データが検出するまで、シンボルパ
ルスの位置を調整し、キャリア間隔の整数倍の周波数誤
差を検出することにより、キャリア間隔の整数倍の周波
数誤差とガードインタバル期間とによって生じる位相回
転の補正、復調キャリアの選択を行う。
【0055】次に、具体的な構成及び動作を図面を参照
して説明する。図13は他の実施の形態における周波数
誤差補正部のブロック図である。図13中、100は周
波数誤差(キャリアずれ)を検出する為の周波数誤差補
正データ切替部、101は固定データを検出する為の固
定データ検出部である。尚、図13中、前述した実施の
形態と同様な構成のものについては同じ符号を付してい
る。
【0056】この周波数誤差補正部において、まず周波
数誤差補正データ切替部100の初期値が0にセットさ
れる。そして、定められたフレーム数の間、固定データ
検出部101からの固定データの検出を示す検出信号を
待つ。定められたフレーム数の間に固定データが検出さ
れた場合は、周波数誤差は0であり同期とみなされる。
一方、定められたフレーム数の間に固定データが検出さ
れない場合は、初期値の0を1カウントアップし、同様
に定められたフレーム数の間、固定データの検出信号を
待つ。この操作を固定データが検出されるまで繰り返
す。そして、固定データが検出された時のカウント値が
周波数誤差(キャリアずれ)となる。尚、+側の周波数
誤差追従範囲の上限までカウント値を増加しても周波数
同期が取れない場合は、−側の周波数誤差追従範囲の下
限までカウント値を下げる。
【0057】周波数同期取れた時の出力データ(周波数
誤差)は、SIN/COS発生器62及び復調キャリア
選択部64に入力され、前述した同様な動作を行い、周
波数補正が行われる。尚、本実施の形態では、復調方式
として非同期検波方式(差動復調)を用いたが、同期検
波方式でも本発明の固定の位相補正が適用することが出
来る。なぜなら、正確にシンボル毎に正しい位相補正を
しているからである。これにより、差動復調のように現
シンボルと前シンボルとの位相差で復調する方式のもみ
ならず、絶対位相を再生する必要のある同期検波方式で
も適用することが出来るのである。
【0058】また、本実施の形態では、固定の位相回転
の補正した後に復調キャリアを選択しているが、復調キ
ャリアを選択した後に位相回転の補正しても良い。
【0059】
【効果の説明】本発明によれば、、キャリア間隔の整数
倍の周波数誤差とガードインタバル期間とに起因するシ
ンボルの位相誤差を補正し、正しいデータを得ることが
可能となる。また、各シンボル毎に位相が正しく補正さ
れているので、位相差を用いてキャリアを復調する差動
復調のみならず、同期検波方式であっても正しくデータ
を復調することが出来ると言う効果も奏する。
【0060】更に、本実施の形態に記載されているよう
に、前段にキャリアの周波数誤差がキャリア間隔の整数
倍となるように制御する制御手段を設け、位相補正手段
と併用すれば、精度の高い局部発振器を用いることが不
要となり、安価な受信機を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】直交復調部7の構成例を示す図である。
【図3】直交復調部7の各部のスペクトラムを示す図で
ある。
【図4】ガード相関演算部9の構成例を示す図である。
【図5】ガード相関演算部9におけるシンボルと相関波
形の関係を示す図である。
【図6】周波数誤差補正部13の構成を示す図である。
【図7】周波数誤差検出部61の構成例を示す図であ
る。
【図8】復調コンスタレーションの一例を示す図であ
る。
【図9】復調コンスタレーションの一例を示す図であ
る。
【図10】周波数誤差補正部13における補正の一例を
説明するための図である。
【図11】SIN/COS発生器62の構成を示す図で
ある。
【図12】SIN/COS発生器62から発生されるデ
ータのローテータ63への入力タイミングを示す図であ
る。
【図13】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図14】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 BPF 2 ミキサ 3 BPF 4 局部発振器 5 AGCアンプ 6 エンベロープ検出部 7 直交復調部 8 ローテータ 9 ガード相関演算部 10 ローカル周波数誤差補正データ発生部 11 タイミング発生部 12 FFT部 13 周波数誤差補正部 14 ローテータ

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効シンボル期間とこの有効シンボル期
    間のデータの一部に一致したガードインターバル期間と
    を有する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周
    波数分割多重復調装置において、 直交周波数分割多重変調信号が周波数分割多重復調され
    たデータからキャリア間隔の整数倍の周波数誤差を検出
    する周波数誤差検出手段と、前記周波数誤差検出手段が検出した周波数誤差をn(n
    は整数)としたとき、ガードインタバル期間長と周波数
    誤差とから生じるシンボルの固定位相回転Δθを、式 Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シンボル期
    間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
    各シンボルの補正量として 各シンボルの位相誤差を補正
    する補正手段とを有することを特徴とする直交周波数分
    割多重復調装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数誤差検出手段は、送信側で特
    定の変調方式により変調され、かつ特定のキャリア位置
    に配置されているキャリアを検出することにより、キャ
    リア間隔の整数倍の周波数誤差を検出するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の直交周波数
    分割多重復調装置。
  3. 【請求項3】 前記周波数誤差検出手段は、送信側で予
    め定められたキャリア位置にあるキャリアのデータに挿
    入された識別データを検出することにより、キャリア間
    隔の整数倍の周波数誤差を検出するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の直交周波数分割多
    重復調装置。
  4. 【請求項4】 有効シンボル期間とこの有効シンボル期
    間のデータの一部に一致したガードインタバル期間とを
    有する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周波
    数分割多重復調装置において、 周波数分割多重復調されたデータから、特定の変調方式
    により変調されかつ特定のキャリア位置に配置されてい
    るキャリアを検出することにより、キャリア間隔の整数
    倍の周波数誤差n(整数)を検出する周波数誤差検出手
    段と、 ガードインタバル期間長と周波数誤差とから生じるシン
    ボルの固定位相回転Δθを、 Δθ=周波数誤差n×(ガードインタバル期間長/有効
    シンボル期間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
    各シンボルの補正量とした補正データを生成し、シンボ
    ルタイミングにあわせて補正データを出力する補正デー
    タ発生手段と、 前記補正データに基づいて、入力されたシンボルの位相
    誤差を補正する補正手段とを有することを特徴とする直
    交周波数分割多重復調装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数誤差検出手段は、前記特定の
    キャリアが存在すべきキャリア位置において検出されな
    かった場合、検出するキャリア位置を一つずつずらしな
    がら前記特定のキャリアを検出し、前記特定のキャリア
    が検出されたキャリア位置と存在すべきキャリア位置と
    のずれを周波数誤差データとして出力するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項に記載の直交周波数
    分割多重復調装置。
  6. 【請求項6】 有効シンボル期間とこの有効シンボル期
    間のデータの一部に一致したガードインタバル期間とを
    有する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周波
    数分割多重復調装置において、 周波数分割多重復調されたデータから、送信側で予め定
    められたキャリア位置にあるキャリアのデータに挿入さ
    れた識別データを検出することにより、キャリア間隔の
    整数倍の周波数誤差n(整数)を検出する周波数誤差検
    出手段と、 ガードインタバル期間長と周波数誤差とから生じるシン
    ボルの固定位相回転Δθを、 Δθ=周波数誤差n×(ガードインタバル期間長/有効
    シンボル期間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
    各シンボルの補正量とした補正データを生成し、シンボ
    ルタイミングにあわせて補正データを出力する補正デー
    タ発生手段と、 前記補正データに基づいて、入力されたシンボルの位相
    誤差を補正する補正手段とを有することを特徴とする直
    交周波数分割多重復調装置。
  7. 【請求項7】 前記周波数誤差検出手段は、予め定めら
    れたキャリア位置において前記識別データが検出されな
    い場合、キャリア位置を一つずつずらしながら前記識別
    データを検出し、前記識別データが検出されたキャリア
    位置と予め定められたキャリア位置とのずれを周波数誤
    差データとして出力するように構成されていることを特
    徴とする請求項に記載の直交周波数分割多重復調装
    置。
  8. 【請求項8】 有効シンボル期間とこの有効シンボル期
    間のデータの一部に一致したガードインタバル期間とを
    有する直交周波数分割多重変調信号を復調する直交周波
    数分割多重復調装置において、 直交周波数分割多重変調信号を直交復調する直交復調手
    段と、 前記直交復調手段から出力されたデータの有効シンボル
    期間とガードインタバル期間との相関より、キャリアの
    周波数誤差をキャリア間隔の整数倍となるようにキャリ
    ア周波数を制御する制御手段と、 前記制御手段の出力から、キャリア間隔の整数倍に換算
    したキャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段
    と、 前記キャリアずれ検出手段が検出したキャリアずれ量と
    ガードインタバル期間とによって生じるシンボルの固定
    位相回転量を求め、前記固定位相回転量を1シンボル毎
    に増加した位相補正量を補正データとして発生する補正
    データ発生手段と、 前記補正データに基づいて、各シンボルの位相回転の誤
    差を補正する補正手段と、 検出されたキャリアずれに基づいて、前記補正手段から
    出力されるキャリアを前記キャリアずれ量だけシフトさ
    せ、復調キャリアを選択するキャリア選択手段とを有す
    ることを特徴とする直交周波数分割多重復調装置。
  9. 【請求項9】 前記補正データ発生手段は、 前記キャリアずれ検出手段が検出したキャリアずれ量を
    n(nは整数)としたとき、ガードインタバル期間長と
    周波数誤差とから生じるシンボルの固定位相回転Δθ
    を、式 Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シンボル期
    間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθを増加させた位相量を
    各シンボルの補正量として補正データを発生するするよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項に記載の
    直交周波数分割多重復調装置。
  10. 【請求項10】 送信側で特定の変調方式により変調さ
    れたキャリアが予め定められたキャリア位置に配置され
    ている場合において、 前記キャリアずれ検出手段は、 予め定められたキャリア位置でパルスを発生する位置パ
    ルス発生手段と、前記パルスのタイミング時のキャリア
    が前記特定の変調方式により変調されたものであるかを
    検出する検出手段と、前記検出手段で前記特定の変調方
    式により変調されたキャリアが検出されなかった場合、
    アドレス値を1増加させて前記位置パルス発生手段のパ
    ルス発生のタイミングを1キャリア分ずらさせるパルス
    位置調整手段とを有し、 前記検出手段が前記特定の変調方式により変調されたキ
    ャリアを検出した際の前記パルス位置調整手段のアドレ
    ス値をキャリアずれ量とすることを特徴とする請求項
    又は請求項に記載の直交周波数分割多重復調装置。
  11. 【請求項11】 前記パルス位置調整手段は、初期値の
    アドレス値としてゼロが設定されており、前記検出手段
    で前記特定の変調方式により変調されたキャリアが検出
    されなかった場合に前記アドレス値をプラス側に1増加
    させ、+側の周波数誤差追従範囲の上限まで増加しても
    前記特定の変調方式により変調されたキャリアが検出さ
    れなかった場合には、アドレス値をマイナス側に1増加
    させて−側の周波数誤差追従範囲の下限まで行うことを
    特徴とする請求項10に記載の直交周波数分割多重復調
    装置。
  12. 【請求項12】 送信側で予め定められたキャリア位置
    にあるキャリアのデータに識別データが挿入されている
    場合において、 前記キャリアずれ検出手段は、 前記キャリア選択手段の出力からデータを再生し、キャ
    リア位置をずらしながら、前期識別データを検出する検
    出手段と、前記検出手段で前記識別データが検出される
    までカウント値をゼロから1ずつ増加させるカウント手
    段とを有し、前記検出手段で前記識別データが検出され
    た際の前記カウント手段のカウント値をキャリアずれ量
    とすることを特徴とする請求項又は請求項記載の
    直交周波数分割多重復調装置。
  13. 【請求項13】 前記カウント手段は、初期値としてゼ
    ロが設定されており、前記検出手段で前記識別データが
    検出されなかった場合に前記カウント値をプラス側に1
    増加させ、+側の周波数誤差追従範囲の上限まで増加し
    ても前記識別データが検出されなかった場合には、カウ
    ント値をマイナス側に1増加させて−側の周波数誤差追
    従範囲の下限まで行うことを特徴とする請求項12に記
    載の直交周波数分割多重復調装置。
  14. 【請求項14】 有効シンボル期間とこの有効シンボル
    期間のデータの一部に一致したガードインタバル期間と
    を有する直交周波数分割多重変調信号を復調する際、キ
    ャリアの周波数誤差とガードインタバル期間とから生じ
    るシンボルの位相誤差を補正する補正方法であって、 直交周波数分割多重変調信号が周波数分割多重復調され
    たデータからキャリア間隔の整数倍の周波数誤差を検出
    するステップと、前記検出した周波数誤差をn(整数)としたとき、ガー
    ドインタバル期間長と周波数誤差とから生じるシンボル
    の固定位相誤差Δθを、式 Δθ=n×(ガードインタバル期間長/有効シンボル期
    間長)×360度 から求め、1シンボル毎に−Δθずつ増加した位相を1
    シンボル毎の位相補正量として 算出するステップと、 前記算出された1シンボル毎の位相補正量に基づいて、
    各シンボルの位相誤差を補正するステップとを有するこ
    とを特徴とする直交周波数分割多重復調におけるシンボ
    ルの位相誤差の補正方法。
  15. 【請求項15】 前記周波数誤差を検出するステップ
    は、送信側で特定の変調方式により変調され、かつ特定
    のキャリア位置に配置されたキャリアを検出することに
    より、キャリア間隔の整数倍の周波数誤差を検出するス
    テップであることを特徴とする請求項14に記載の直交
    周波数分割多重復調におけるシンボルの位相誤差の補正
    方法。
  16. 【請求項16】 前記周波数誤差を検出するステップ
    は、送信側で予め定められたキャリアのデータに挿入さ
    れた識別データを検出することにより、キャリア間隔の
    整数倍の周波数誤差を検出するステップであることを特
    徴とする請求項14に記載の直交周波数分割多重復調に
    おけるシンボルの位相誤差の補正方法。
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