JP4526945B2 - Emc試験用アンテナ装置及びemc試験装置 - Google Patents

Emc試験用アンテナ装置及びemc試験装置 Download PDF

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本発明は、EMC試験、特に、妨害波による試験対象物の耐性を測定するイミュニティ試験、を行うのに好適なEMC試験用アンテナ装置、及び、このアンテナ装置を用いたEMC試験装置に関する。
従来より、電子装置や電子部品の電磁環境適合性(EMC:Electro Magnetic Compatibility)を評価するEMC試験として、試験の対象物(電子装置や電子部品)自身から放射される妨害波の大きさを測定するエミッション試験(EMI試験)と、外部からの妨害波を受けた際の機器の耐性を測定するイミュニティ試験(EMS試験)とが知られている。
また、このイミュニティ試験(EMS試験)では、試験対象物に対し、妨害波として、所定周波数帯(例えば、放射電磁界試験では、数十MHz〜数GHz)の試験用電波を照射することになるが、このとき試験対象物に照射する試験用電波の強度や照射範囲は、国際電気標準会議(IEC)等の国際規格で規定されている。
このため、イミュニティ試験を行う際に用いられる妨害波(換言すれば試験用電波)の送信装置は、通常、所望の指向特性が得られるホーンアンテナと、そのホーンアンテナから試験用電波を放射させるための高周波信号を発生する発振器と、発振器からの高周波信号を所定レベルまで増幅してホーンアンテナに入力する増幅器とから構成され、この増幅器からホーンアンテナに入力される高周波信号の信号レベルを調整することにより、試験対象物に対して適正レベルの試験用電波を照射できるようにしている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2003−121485号
ところで、EMC試験を行う際には、通常、試験対象物や上述したホーンアンテナ等の送信アンテナ、電界強度測定用の受信アンテナ等は、電波暗室内に収納され、上述した発振器や増幅器等、他の測定用機器は電波暗室の外に配置される。
このため、上述したイミュニティ試験を行う際には、ホーンアンテナとホーンアンテナに送信用の高周波信号を入力する増幅器とは、同軸ケーブルを介して接続された状態で、電波暗室の中と外とに配置されることになり、その接続用の同軸ケーブルが長くなって、この同軸ケーブルによる高周波信号の伝送損失が大きくなる(例えば、同軸ケーブルが3mである場合、1.3GHzの高周波信号の伝送損失は約0.5dBとなる)ことから、その損失分を増幅器で補う必要があった。
しかし、イミュニティ試験では、試験対象物に対して高レベルの妨害波を照射する必要があるため、増幅器には高レベルの高周波信号を出力可能なものを使用する必要があり、増幅器とホーンアンテナとを接続する同軸ケーブルでの高周波信号の伝送損失を補うためには、増幅器の増幅率だけでなく、その出力レベルを更に大きくする必要があることから、増幅器のコストが著しく高くなり、場合によっては、同軸ケーブルでの伝送損失を補うことのできる増幅器を実現することができなくなる、という問題があった。
また、増幅器の増幅率や出力レベルを高めると、増幅器での消費電力、延いては、その発熱量が増加するため、増幅器の放熱対策が必要となり、これによっても、増幅器のコストアップを招くという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、EMC試験、特に、妨害波による試験対象物の耐性を測定するイミュニティ試験(EMS試験)を行うに当たって、妨害波としての試験用電波を送信するのに用いられる増幅器のコストアップを招くことなく、試験対象物に対して試験用電波を適正に照射できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、ホーンアンテナを備え、該ホーンアンテナから試験対象物に向けて試験用電波を放射することにより、該試験対象物のEMC試験を行うためのアンテナ装置であって、EMC試験用の高周波信号を増幅して前記ホーンアンテナに入力するための増幅器が、前記ホーンアンテナを開口面側から見たときに該開口面に隠れるように、前記ホーンアンテナの外壁に固定され、しかも、前記ホーンアンテナのホーンの開口端側には、試験用電波の放射特性を補正する導波管が設けられていることを特徴とする。
このように、本発明のEMC試験用アンテナ装置においては、ホーンアンテナと、このホーンアンテナにEMC試験用の高周波信号を入力する増幅器とが一体化され、しかも、ホーンアンテナのホーンの開口端側には、試験用電波の放射特性を補正するための導波管が設けられている。
このため、従来のように、ホーンアンテナと増幅器とを長い同軸ケーブルで接続する必要がなく、増幅器には従来に比べて低出力のものを使用することができるようになり、増幅器のコストを下げて、EMC試験(特にイミュニティ試験)用のシステムを低コストで実現できる。また、ホーンアンテナのホーンの開口端側に設けられた導波管により、試験用電波の放射特性を補正することができることから、試験対象物に対して試験用電波を適正に照射できるようになる。
また、増幅器は、ホーンアンテナを開口面側から見たときにその開口面に隠れるように、ホーンアンテナの外壁に固定されることから、ホーンアンテナが放射した試験用電波の反射波が増幅器に直接入射するようなことはない。このため、増幅器は、その反射波の影響を受けることなく動作できることになり、増幅器を反射波から保護するための特殊なシールド構造の筐体を使用することなく、増幅器をホーンアンテナと一体化することができる。
また更に、増幅器は、ホーンアンテナに一体化されることから、増幅器が発生した熱は、ホーンアンテナに伝わり、ホーンアンテナを介して放熱されることになる。このため、本発明によれば、増幅器の放熱のために増幅器に放熱用のフィンを設ける必要がなく、これによっても、増幅器(延いてはEMC試験用のシステム)の低コスト化を図ることができる。
なお、こうした放熱効果をより有効に発揮できるようにするには、請求項2に記載のように、増幅器を、ホーンアンテナと一体化可能な金属筐体内に収納するようにするとよい。つまり、このようにすれば、増幅器にて発生した熱は、その金属筐体を介して、ホーンアンテナに効率よく伝達されることになり、ホーンアンテナによる放熱効果を有効に発揮することができるようになる。
一方、本発明のように、ホーンアンテナの外壁に増幅器を固定して、これら各部を一体化した場合、アンテナ装置全体の形状は、凹凸のある不安定な形状となるため、その運搬時や設置時の取り扱いが面倒で、作業性が低下するという問題がある。
そこで、こうした問題を防止するには、請求項3に記載のように、アンテナ装置全体を、矩形の箱体内に収納するようにしてもよい。そして、このようにすれば、本発明のアンテナ装置の外形は、矩形の箱形状となり、運搬時や設置時の取り扱いが簡単になって、その際の作業性を向上することができる。また、矩形の箱体にアンテナ装置を収納することで、アンテナ装置、特に増幅器を、保護することもできることから、アンテナ装置自体の信頼性も向上できる。
なお、このようにアンテナ装置を矩形の箱体に収納する場合、アンテナの開口面を除く箱体部分は、少なくともその表面を電波吸収体で形成することが望ましい。また、このようにアンテナ装置を矩形の箱体に収納することによって、増幅器からの熱を充分放熱できなくなった場合には、箱体に放熱用のファンを設けて、箱体内を強制的に冷却するようにしてもよい。
ところで、本発明のアンテナ装置において、ホーンアンテナは、試験用電波として、偏波面の角度(偏波角)が一定の電波を送信できるものであってもよいが、EMC試験(特にEMS試験)を効率よく行うには、ホーンアンテナから放射する電波の偏波面を垂直から水平へと段階的若しくは無段階に変化させることができるとよい。
そして、このためには、請求項4に記載のように、ホーンアンテナには、当該ホーンアンテナを開口面側から見たとき、外壁からホーンの中心軸に向かって延出され、その中心軸上で延長線同士が互いに直交するように配置された一対のプローブを設け、増幅器を、その一対のプローブにそれぞれ高周波信号を入力できるように構成するか、或いは、請求項5に記載のように、ホーンアンテナには、ホーンの後端側に延設された導波管内に、ホーンアンテナを開口面側から見たときホーンの中心軸上で互いに直行するように配置された一対のダイポールアンテナ素子を設け、増幅器を、その一対のダイポールアンテナ素子にそれぞれ高周波信号を入力できるように構成するとよい。
つまり、このようにすれば、増幅器から、ホーンアンテナに設けられた一対のプローブ若しくは一対のダイポールアンテナ素子に入力される高周波信号のレベル差を調整することによって、ホーンアンテナから放射される試験用電波の偏波角を変化させることができるようになり、各偏波角毎にEMC試験(特にEMS試験)を行う際には、ホーンアンテナの設置角度を調整する必要がなく、EMC試験(特にEMS試験)を極めて効率よく行うことが可能となる。
またこの場合、増幅器には、請求項6に記載のように、高周波信号を2分配する分配回路と、この分配回路にて分配された高周波信号をそれぞれ増幅して出力するための一対の増幅回路と、この増幅回路の前段若しくは後段で高周波信号を減衰させて高周波信号の信号レベルを調整するための一対の減衰回路とを設け、各増幅回路の増幅率及び各減衰回路の減衰量の少なくとも一方を外部から調整することにより、ホーンアンテナから放射される電波の偏波面を制御できるように構成するとよい。
つまり、このようにすれば、ホーンアンテナを構成する一対のプローブ若しくは一対のダイポールアンテナ素子に入力される高周波信号のレベル差を任意に設定して、ホーンアンテナから放射される試験用電波の偏波角を任意に切り換えることができるようになる。
また、請求項6に記載の装置において、増幅器には、更に請求項7に記載のように、分配回路にて2分配された高周波信号の位相差を調整可能な位相調整回路を設けるようにすれば、ホーンアンテナを構成する一対のプローブ若しくは一対のダイポールアンテナ素子に入力される高周波信号の位相差により、ホーンアンテナから放射される試験用電波を直線偏波から円偏波若しくは楕円偏波に切り換えることもできるようになり、EMC試験(EMS試験)に用いる電波をより広範囲に切り換えることができるようになる。
なお、ホーンアンテナから放射される試験用電波の偏波角を変化させるためには、必ずしも、ホーンアンテナに対して一対のプローブ若しくは一対のダイポールアンテナ素子(所謂クロスダイポール)を設ける必要はなく、請求項8に記載のように、ホーンアンテナには、ホーンの中心軸に直交するように配置された1本のプローブと、このプローブの中心軸回りの傾きを調整するための偏波切換用モータとを設けるようにしてもよい。
そして、ホーンアンテナをこのように構成すれば、偏波切換用モータを介してプローブの傾きを調整することにより、ホーンアンテナから放射される電波の偏波面を制御できるようになり、増幅器を、一対のプローブ若しくは一対のダイポールアンテナ素子に入力する高周波信号のレベル差を調整できるように構成する必要がないため、請求項6又は請求項7に記載のものに比べて、増幅器の構成を簡単にすることができる。
一方、本発明のEMC試験用アンテナ装置を用いて実際に試験対象物のEMC試験(詳しくはEMS試験)を行う場合、EMC試験用アンテナ装置から試験対象物への電波の放射特性や試験対象物のホーンアンテナに対する向きを手動で変化させつつ、これら各試験条件下での試験対象物の動作状態を監視するようにしてもよいが、このような試験方法では、試験対象物の妨害波に対する耐性を評価するのに手間と時間がかかる。
そこで、本発明(請求項1〜請求項8)のEMC試験アンテナ装置を用いて試験対象物のEMC試験(詳しくはEMS試験)を行う際には、EMS試験装置を、請求項9に記載のように構成するとよい。
すなわち、請求項9に記載のEMC試験装置は、請求項1〜請求項8の何れかに記載のEMC試験用アンテナ装置と、試験対象物を載置するためのターンテーブルと、このターンテーブルを回転させてEMC試験用アンテナ装置に対する試験対象物の向きを変化させるテーブル駆動用モータと、EMC試験実行時に生じる試験対象物の異常動作を検出する検出手段と、EMC試験用アンテナ装置から試験対象物への電波の放射特性が予め設定された試験条件で変化するよう、EMC試験用アンテナ装置及びテーブル駆動用モータを制御し、その制御中に検出手段にて試験対象物の異常動作が検出されると、そのときの試験条件を記憶手段に格納する制御手段とを備えたことを特徴とする。
したがって、この請求項9に記載のEMC試験装置によれば、制御手段がEMC試験用アンテナ装置及びテーブル駆動用モータを制御を制御するのに用いる試験条件を予め設定しておくことで、EMC試験(詳しくはEMS試験)を、試験条件を所望の条件で変化させつつ自動で実行させることができるようになり、EMC試験を行う使用者は、その試験終了後に、記憶手段に格納されたデータに基づき、試験対象物が試験用電波の影響を受けるか否かを確認したり、試験対象物が試験用電波の影響を受けた際の試験条件(試験用電波の周波数、強度、偏波面といったホーンアンテナからの電波の放射特性やその放射電波を受ける試験対象物の向き等)を確認することができる。
なお、EMC試験用アンテナ装置として、特に請求項6又は請求項7に記載のアンテナ装置を用いる場合、増幅器からホーンアンテナの一対のプローブ(若しくは一対のダイポールアンテナ素子)に入力される高周波信号のレベル差や位相差を調整すれば、ホーンアンテナから放射される試験用電波の偏波面を制御できることから、制御手段としては、請求項10に記載のように、増幅器及びテーブル駆動用モータを制御することにより、EMC試験用アンテナ装置から放射される電波の偏波面及びこのEMC試験用アンテナ装置に対する試験対象物の向きを、予め設定された試験条件で変化させるように構成するとよい。
また、EMC試験用アンテナ装置として、請求項8に記載のアンテナ装置を用いる場合には、偏波切換用モータを介してホーンアンテナから放射される試験用電波の偏波面を制御できることから、制御手段としては、請求項11に記載のように、偏波切換用モータ及びテーブル駆動用モータを制御することにより、EMC試験用アンテナ装置から放射される電波の偏波面及びこのEMC試験用アンテナ装置に対する試験対象物の向きを、予め設定された試験条件で変化させるように構成するとよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された第1実施形態のEMC試験装置全体の構成を表す構成図である。
図1に示すように、本実施形態のEMC試験装置は、妨害波による試験対象物2の耐性を測定するイミュニティ試験を行うために、試験対象物2に向けて試験用の妨害波(試験用電波)を送信するものであり、試験用電波となる高周波信号を発生する発振器10と、この発振器10から出力される高周波信号を所定レベルまで増幅する増幅器20と、この増幅器20にて増幅された高周波信号を受けて、試験用電波を試験対象物2に向けて放射する角錐型のホーンアンテナ30とを備える。
また、後述するが、本実施形態では、増幅器20は、ホーンアンテナ30の外壁に固定されており、EMC試験の際には、ホーンアンテナ30と共にEMC試験用の電波暗室内に配置されることから、発振器10から増幅器20に至る高周波信号の伝送路(同軸ケーブルからなる)上には、電源装置12からの電源電圧(直流電圧)を高周波信号に重畳して、電波暗室内の増幅器20まで伝送させるための混合器14が設けられている。
次に、増幅器20は、図2に示すように、発振器10から混合器14を介して伝送されてくる高周波信号を入力するための入力端子T1と、増幅後の高周波信号をホーンアンテナ30に出力するための出力端子T2とを備える。なお、これら各端子T1,T2は、混合器14やホーンアンテナ30と同軸ケーブルを介して接続できるように、同軸型の接栓にて構成されている。
そして、入力端子T1には、入力信号を直流信号成分(電源信号)と高周波信号成分とに分離する電源分離フィルタ21が接続されており、この電源分離フィルタ21にて抽出された直流信号成分(電源信号)は、電源回路22に入力され、電源回路22で、内部回路駆動用の直流定電圧(電源電圧)に変換される。
また、電源分離フィルタ21を通過した高周波信号成分(つまり試験用電波発生用の高周波信号)は、増幅回路23、減衰量を調整可能な可変減衰回路(所謂アッテネータ)24、及び増幅回路25を介して、所定レベルまで増幅され、アイソレータ26を介して、出力端子T2まで伝送される。
この結果、出力端子T2からホーンアンテナ30には、一定レベルの高周波信号が出力され、ホーンアンテナ30から試験対象物に向けて試験用電波が放射されることになる。また、ホーンアンテナ30から放射した試験用電波が試験対象物2や試験対象物2周囲の物体で反射され、その反射波が、ホーンアンテナ30にて受信されて、その受信信号が出力端子T2に入力されたとしても、その受信信号をアイソレータ26にて減衰させることができることから、増幅回路25をその受信信号から保護することができる。
また、この増幅器20は、金属製の筐体内に収納されており、図3に示す如く、ホーンアンテナ30において、ホーン34の後端側に延設された方形の導波管32の一つの側壁に固定されている。そして、この増幅器20の出力端子T2と、ホーンアンテナ30の入力端子とは、同軸ケーブル31を介して接続されている。なお、図3(b)から明らかな如く、増幅器20は、ホーンアンテナ30を開口面側から見たとき、その開口面で全体が隠れるように、ホーンアンテナ30に固定されている。
このように、本実施形態のEMC試験装置においては、角錐型のホーンアンテナ30と、このホーンアンテナ30にEMC試験用の高周波信号を入力する増幅器20とが一体化されていることから、従来のように、ホーンアンテナ30と増幅器20とを長い同軸ケーブルで接続する必要がなく、ホーンアンテナ30と増幅器20とを接続する同軸ケーブル31にて生じる高周波信号の伝送損失を補うために、増幅器20に高出力のものを使用する必要がない。このため、ホーンアンテナ30と増幅器20とからなる本実施形態のアンテナ装置を用いれば、従来のEMC試験装置に比べて、増幅器20のコストを下げて、EMC試験装置を低コストで実現できるようになる。
また、増幅器20は、ホーンアンテナ30を開口面側から見たときにその開口面に隠れるように配置されることから、ホーンアンテナ30が放射した試験用電波の反射波が増幅器20に直接入射するようなことはない。このため、増幅器20は、その反射波の影響を受けることなく動作できることになり、増幅器20を反射波から保護するための特殊なシールド構造の筐体を使用することなく、増幅器20をホーンアンテナ30と一体化することができる。
また、増幅器20は、金属筐体に収納されてホーンアンテナ30の側壁に固定されることから、増幅器20が発生した熱は、金属筐体を介して、表面積が大きいホーンアンテナ30に伝わり、ホーンアンテナ30を介して放熱されることになる。このため、増幅器20の放熱のために増幅器20に放熱用のフィンを設ける必要がなく、これによっても増幅器20(延いてはEMC試験装置)の低コスト化を図ることができる。
なお、図3において、(a)は、ホーンアンテナ30に増幅器20を固定したアンテナ装置全体の構成を表す斜視図であり、(b)は、そのアンテナ装置を開口面とは反対側から見た状態を表す背面図である。
そして、本発明のアンテナ装置は、図4に示すように、ホーンアンテナ30のホーン34の開口端側に導波管36を設け、この導波管36により、試験用電波の放射特性を補正するように構成される。
なお、本発明のアンテナ装置は、図4に示すように、アンテナ装置全体を、電波の放射特性に影響を与えることのない合成樹脂製(若しくは紙製)の矩形の箱体(ケース)38内に収納するようにしてもよい。
なお、図4において、(a)は、アンテナ装置をホーンアンテナ30の上方から見た平面図、(b)は、アンテナ装置をホーンアンテナの中心軸とは直行する横方向(図4(a)に示す矢印X方向)から見た状態を表す側面図、(c)は、アンテナ装置をホーンアンテナ30の開口面側(図4(a)に示す矢印Y方向)から見た状態を表す側面図である。
そして、このように矩形のケース38内にアンテナ装置を収納すれば、アンテナ装置の外形が凹凸のない矩形の箱形状となり、運搬時や設置時の取り扱いが簡単になって、その際の作業性を向上することができる。
またこの場合、ケース38内に緩衝材39を設けて、アンテナ装置をケース38内に位置決めすることで、アンテナ装置(特に増幅器20)を、外部からの衝撃から保護することもでき、延いては、アンテナ装置の故障をなくして、その信頼性を向上することもできる。
なお、このようにアンテナ装置を矩形のケース38内に収納する場合、ケース38のホーンアンテナ30の開口面(図4では導波管36の開口面)に対応する開口側側壁38aは、特に電波の放射特性に影響を与えることのないよう、図4に示すように高発泡率の発泡性樹脂にて構成するとよい。また、ホーンアンテナ30の電波の放射特性に影響を与えることのないようにするためには、ケース38には開放側側壁38aは形成せず、ケース38のホーンアンテナ30の開口面に対応する部分は、そのまま開放するようにしてもよい。また、ケース38のホーンアンテナ30の開口面に対応する部分以外は、電波吸収体で覆うことにより、不要な電波を吸収するようにしてもよい。
一方、このようにアンテナ装置を矩形のケース38内に収納した場合、増幅器20からの熱を放熱できなくなることがあるので、図4(a)、(b)に示すように、ケース38に放熱用のファン38fを設けて、ケース38内を強制的に冷却するようにしてもよい。
ただし、この場合、ケース38の開口側側壁38aを開放せずに発泡性樹脂等で閉塞したときには、ホーンアンテナ30の開口面周囲に、外気導入孔38bを形成して、ケース38とホーンアンテナ30との間の空間部分に外気を導入できるようにし、冷却用のファン38fは、ケース38のホーンアンテナ30の開口面とは反対側側壁の上方位置に設けるようにするとよい。
つまり、このようにすれば、ファン38fの回転により、ホーンアンテナ30の開口面側からケース38とホーンアンテナ30との間の空間内に外気を導入して、ホーンアンテナ30の外壁に沿って外気を流動させることができるようになり、ケース38内のホーンアンテナ30を効率よく冷却することができるようになる。
[第2実施形態]
次に、図5は、第2実施形態のアンテナ装置の構成を表し、(a)は、そのアンテナ装置の斜視図であり、(b)は、そのアンテナ装置を開口面とは反対側から見た状態を表す背面図である。
図5に示す如く、本実施形態のホーンアンテナ30は、第1実施形態と同様、角錐型であるが、ホーンアンテナ30の後端側の導波管32内には、ホーンアンテナ30を開口面側から見たとき、外壁からホーン34の中心軸に向かって延出されてその中心軸上では延長線同士が互いに直交するように、一対のプローブPa、Pbが固定されている。
そして、これら各プローブPa、Pbが導波管32内部に向けて突設された導波管32の2つの側壁(外壁)には、それぞれ、各プローブPa、Pbに直接接続されて高周波信号を供給するための出力増幅器20a、20bが固定されており、導波管32の更にもう一つの側壁(外壁)には、図1に示した混合器14からの入力信号を2分配し、同軸ケーブル31a、31bを介して、各出力増幅器20a、20bに入力するための分配増幅器20sが固定されている。
なお、これら各増幅器20a、20b、20sは、第1実施例の増幅器20と同様、金属製の筐体内に収納され、内部で発生した熱をこの筐体を介してホーンアンテナ30側に放熱できるようにされている。
ここで、分配増幅器20sには、図6に示すように、図1に示した発振器10から混合器14を介して伝送されてくる高周波信号を入力するための入力端子T1と、増幅後の高周波信号を上記各出力増幅器20a、20bに出力するための一対の出力端子T2a、T2bとが設けられている。なお、これら各端子T1、T2a、T2bは、混合器14や各出力増幅器20a、20bと同軸ケーブルを介して接続できるように、同軸型の接栓にて構成されている。
そして、第1実施形態の増幅器20と同様、入力端子T1には、入力信号を直流信号成分(電源信号)と高周波信号成分とに分離する電源分離フィルタ21が接続されており、この電源分離フィルタ21にて抽出された直流信号成分(電源信号)は、電源回路22に入力され、電源回路22で、内部回路及び各出力増幅器20a、20bを定電圧駆動するための直流定電圧(電源電圧)に変換される。
一方、電源分離フィルタ21を通過した高周波信号成分(つまり試験用電波発生用の高周波信号)は、増幅回路23により所定レベルまで増幅された後、分配回路27にて2分配されて、出力端子T2a、T2bまで伝送される。
また、分配回路27から各出力端子T2a、T2bに至る信号線路上には、分配回路27にて2分配された各系統の高周波信号に対し、電源回路22から出力された電源電圧を重畳するための混合回路28a、28bが設けられている。
従って、分配増幅器20sから各出力増幅器20a,20bには、増幅回路23にて増幅された高周波信号と電源回路22にて生成された直流定電圧(電源電圧)とが、同軸ケーブル31a、31bを介して伝送されることになる。
次に、出力増幅器20a、20bには、それぞれ、分配増幅器20sから同軸ケーブル31a、31bを介して伝送されてくる高周波信号を入力するための入力端子T3a、T3bが備えられている。なお、この入力端子T3a、T3bも、上述した他の端子と同様、同軸型の接栓にて構成されている。
そして、各出力増幅器20a、20bにおいて、入力端子T3a、T3bには、それぞれ、入力信号を直流信号成分と高周波信号成分とに分離する電源分離フィルタ21a、21bが接続されており、この電源分離フィルタ21a、21bにて抽出された直流信号成分は、電源電圧として内部回路に供給される。
また、電源分離フィルタ21a、21bを通過した高周波信号成分(つまり試験用電波発生用の高周波信号)は、位相調整用の移相回路29a、29b、及び、減衰量を調整可能な可変減衰回路(所謂アッテネータ)24a、24bを介して、増幅回路25a、25bに入力され、これら各増幅回路25a、25bにて所定レベルまで増幅された後、アイソレータ26a、26bを介して、ホーンアンテナ30内の各プローブPa、Pbまで伝送される。
この結果、ホーンアンテナ30から放射される試験用電波の偏波方式は、各出力増幅器20a、20b内の可変減衰回路24a,24bの減衰量を調整することにより決定される高周波信号の出力レベルと、各出力増幅器20a、20b内の移相回路29a,29bによる移相量を調整することにより決定される高周波信号の位相とにより、直線偏波、円偏波、楕円偏波の何れかに設定できることになる。
つまり、各出力増幅器20a、20b内の移相回路29a,29bによる移相量を調整することにより、各出力増幅器20a、20bから出力される高周波信号の位相を同相(位相差:0)に設定すれば、ホーンアンテナ30からは、各プローブPa、Pbに入力される高周波信号のレベル差に応じて偏波面の角度(偏波角)が決定される直線偏波の電波が放射されることになる。
具体的には、出力増幅器20aからプローブPaに所定レベルの高周波信号を出力させ、出力増幅器20bからプローブPbへの高周波信号の出力を停止(信号レベル:0)させれば、ホーンアンテナ30からは垂直偏波の電波が放射され、逆に、出力増幅器20bからプローブPbには所定レベルの高周波信号を出力させ、出力増幅器20aからプローブPaへの高周波信号の出力を停止(信号レベル:0)させれば、ホーンアンテナ30からは水平偏波の電波が放射され、各出力増幅器20a、20bから各プローブPa、Pbに同レベルの高周波信号を出力させれば、ホーンアンテナ30からは偏波角45度の直線偏波の電波が放射される。
また、各出力増幅器20a、20b内の可変減衰回路24a、24bの減衰量を調整することにより、各出力増幅器20a、20bから出力される高周波信号の信号レベルを同レベルに設定し、各出力増幅器20a、20b内の移相回路29a、29bによる移相量を調整することにより、各出力増幅器20a、20bから出力される高周波信号に位相差を設定(位相差≠0)すれば、ホーンアンテナ30からは、円偏波若しくは楕円偏波の電波が放射されることになる。
具体的には、各出力増幅器20a、20bから出力される高周波信号の位相差を90度(若しくはその奇数倍)に設定すれば、ホーンアンテナ30からは円偏波の電波が放射され、各出力増幅器20a、20bから出力される高周波信号の位相差を90度(若しくはその奇数倍)以外の角度に設定すれば、ホーンアンテナ30からは楕円偏波の電波が放射される。
従って、本実施形態のアンテナ装置によれば、各出力増幅器20a、20b内の移相回路29a,29bによる移相量及び可変減衰回路24a、24bの減衰量を調整することにより、各出力増幅器20a、20bから出力される高周波信号の位相差及び信号レベルを調整すれば、ホーンアンテナ30から放射される電波を直線偏波、円偏波、楕円偏波の何れかに設定し、しかも、そのときの偏波角や偏波面の旋回方向を任意に設定できるようになる。
よって、本実施形態のアンテナ装置を用いれば、試験用電波として所望の偏波方式の電波を放射できることになり、各種電波を用いたEMC試験(詳しくはEMS試験)を一つのアンテナ装置で効率よく行うことができるようになる。
ここで、EMC試験(詳しくはEMS試験)を行うに当たって、ホーンアンテナ30から垂直偏波及び水平偏波の2種類の電波を放射できればよい場合には、ホーンアンテナ30に設けられた2つのプローブPa、Pbの一方にだけ高周波信号を入力するようにすればよい。
そして、このためには、図7(a)に示すように、ホーンアンテナ30に対して一つの増幅器20を設け、図7(b)に示すように、この増幅器20には、図2に示した第1実施例のものに2つの出力端子T2a、T2bを設け、更に、アイソレータ26a、26bの出力を2つの出力端子T2a、T2bの何れかに選択的に接続する偏波切換スイッチSWを設けるようにすればよい。
また、本実施形態のアンテナ装置のように、各出力増幅器20a、20b内の移相回路29a,29bによる移相量及び可変減衰回路24a、24bの減衰量を調整することにより、ホーンアンテナ30から放射される電波の偏波方式を任意に設定できるようにする場合、ホーンアンテナ30には、必ずしも2つのプローブPa、Pbを設ける必要はなく、図8に示すように、導波管32内で、その後端(ただし、後端は閉塞されているものとする)から試験用電波の波長λの4分の1(λ/4)だけ入った位置に、ホーンアンテナ30を開口面側から見たときホーン34の中心軸上で互いに直行するように配置された一対のダイポールアンテナ素子A、A′及びB、B′からなるクロスダイポール33を設けるようにしてもよい。
なお、図8において、(a)は、導波管32内にクロスダイポール33を設けたホーンアンテナ30の構成を表す斜視図であり、(b)は、そのホーンアンテナ30を用いて構成されたアンテナ装置を開口面とは反対側から見た状態を表す背面図である。
また、このようにホーンアンテナ30の導波管32内にダイポールアンテナ素子A、A′及びB、B′からなるクロスダイポール33を設けた場合には、各出力増幅器20a及び20bから、各ダイポールアンテナ素子A、A′及びB、B′に高周波信号を入力するようにすればよいが、各ダイポールアンテナ素子A、A′及びB、B′にはアイソレータ26a、26bから出力された同軸系の高周波信号を直接入力することができないことから、図9に示すように、各出力増幅器20a及び20bには、アイソレータ26a、26bからの出力を各ダイポールアンテナ素子A、A′及びB、B′に入力できるようにするために、伝送路を、同軸系の不平衡な伝送路からダイポールアンテナ素子側の平衡な伝送路に変換(所謂、不平衡−平衡変換)を行うバラン35a及び35bをそれぞれ設け、このバラン35a及び35bを介して、各ダイポールアンテナ素子A、A′及びB、B′に高周波信号を入力するようにすればよい。
そして、このようにホーンアンテナ30内に給電用のアンテナ素子としてクロスダイポール33を設けた場合、ホーンアンテナ30から放射可能な電波の周波数範囲を広範囲(例えば20MHz〜18GHz)に設定する際に、プローブPa、Pbを用いた場合に比べて、ホーンアンテナ30全体を小型化することができる。なお、クロスダイポール33に代えて、対数周期アンテナ等、他のアンテナ素子を設けるようにしても同様の効果は得られる。
一方、本実施形態では、ホーンアンテナ30から放射する電波の偏波方式を変更できるようにするために、ホーンアンテナ30には、給電用の2つのプローブPa、Pb(若しくはクロスダイポール33)を設けるものとして説明したが、ホーンアンテナ30からは直線偏波の電波を放射し、その偏波角だけを変更できればよい場合には、図10に示すように、ホーンアンテナ30を円錐型にし、その導波管32内に、導波管32(延いてはホーン34)の中心軸と平行となるようにカギ状のプローブP1を配置すると共に、このプローブP1を、導波管32の後端側に設けた偏波切換用モータ40の回転軸42に固定し、この偏波切換用モータ40を用いて、プローブP1を導波管32の中心軸周りに回転させることにより、ホーンアンテナ30からの放射電波(直線偏波)の偏波角を調整するようにしてもよい。
そして、このようにすれば、偏波切換用モータ40を利用して試験用電波の偏波角を調整できることから、ホーンアンテナ30に一体的に固定する増幅器としては、図2に示した第1実施形態の増幅器20をそのまま利用することができ、増幅器20の構成を簡素化できる。
なお、このように偏波切換用モータ40を利用して試験用電波の偏波角を調整する場合には、その回転位置を正確に検知する必要があるため、偏波切換用モータ40には、ステッピングモータ、若しくは、サーボモータを使用すればよい。
そして、偏波切換用モータ40にステッピングモータを使用する場合には、図10に例示すように、その回転軸42に基準回転位置検出用のスリットを設けた回転板46を設け、その回転板46のスリットを、投・受光素子からなる位置センサ48にて検出するようにすればよい。つまり、このようにすれば、ステッピングモータの回転位置を、基準回転位置からのステッピングモータの駆動ステップ数に基づき検知して、ホーンアンテナ30から放射される試験用電波の偏波角を正確に制御することができるようになる。
また、偏波切換用モータ40にサーボモータを使用する場合には、サーボモータに内蔵されたロータリエンコーダからの検出信号に基づきステッピングモータの回転位置を検知して、ホーンアンテナ30から放射される試験用電波の偏波角を制御するようにすればよい。
また、このように偏波切換用モータ40を利用してプローブP1を回転させる場合、プローブP1には、高周波信号を直接給電することが困難であるため、図10に示す如く、そのプローブP1への高周波信号の給電のために、偏波切換用モータ40の回転軸42に固定されているプローブP1の後端側を、導波管44内に配置し、この導波管44の一端に設けた給電用のプローブP0を介して、プローブP1に高周波信号を給電するようにすればよい。
つまり、導波管44とプローブP0とにより、同軸導波管変換器を構成し、この変換器をプローブP1と結合させることにより、プローブP0を介してプローブP1に高周波信号を給電するようにするのである。
また、偏波切換用モータ40の回転軸42は、偏波切換用モータ40とプローブP1とを電気的に遮断できるだけでなく、強度が必要であることから、例えばポリスチレン等の合成樹脂で構成すればよい。
[第3実施形態]
次に、図11は、第3実施形態のEMC試験装置全体の構成を表す構成図である。
図11に示すように、本実施形態のEMC試験装置は、図10に示したホーンアンテナ30を用いて試験対象物2のイミュニティ試験を自動で行うためのものであり、試験対象物2を載置するターンテーブル4と、このターンテーブル4の支柱6の下方に設けられ、ターンテーブル4を支柱6を中心に回転させるためのテーブル駆動用モータ8と、このテーブル駆動用モータ8を駆動するためのモータ駆動回路52と、ターンテーブル4に載置された試験対象物2からの出力信号に基づき、試験対象物2の異常動作を検知するためのエラー検出回路56と、ホーンアンテナ30の偏波切換用モータ40を駆動するためのモータ駆動回路54と、ホーンアンテナ30から試験用電波を放射させるための高周波信号を発生する周波数可変型の発振器10と、これら各部(詳しくは、モータ駆動回路52、54、エラー検出回路56、及び発振器10)に接続されて、各種試験条件下でのイミュニティ試験を自動で行う測定装置50とが備えられている。
この測定装置50は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータから構成されており、ハードディスク等に記憶されたイミュニティ試験用の制御プログラムに従い、下記の手順でイミュニティ試験を実行する。
すなわち、測定装置50は、モータ駆動回路52及び54を介して、テーブル駆動用モータ8及び偏波切換用モータ40を駆動することにより、試験対象物2の試験条件を変化させつつ、各試験条件下でエラー検出回路56にて試験対象物2の異常が検出されたか否かを判定し、エラー検出回路56にて試験対象物2の異常が検出されると、その異常内容とそのときの試験条件とを関連づけてハードディスク等の記憶手段に格納する。
なお、偏波切換用モータ40に設けられた基準位置検出用の位置センサ48からの検出信号は、測定装置50に入力され、測定装置50は、イミュニティ試験の開始直後には、偏波切換用モータ40を駆動して、位置センサ48からの検出信号に基づき、偏波切換用モータ40の回転位置を基準位置に設定する初期設定処理を行い、その後、偏波切換用モータ40の駆動ステップ数に基づき試験用電波の偏波角を確認しつつ、その偏波角を予め設定された試験条件に従い変化させる。
また、テーブル駆動用モータ8は、例えば、サーボモータにて構成されており、測定装置50には、そのテーブル駆動用モータ8に内蔵されたロータリエンコーダ9からの検出信号が入力される。そして、測定装置50は、このロータリエンコーダ9からの検出信号に基づき、ターンテーブル4の回転位置(延いては、試験対象物2のホーンアンテナ30に対する向き)を確認しつつ、その回転位置を試験条件に従い変化させる。
このように、本実施形態のEMC試験装置によれば、ホーンアンテナ30から放射される試験用電波の偏波角や、試験対象物2のホーンアンテナ30に対する向き、或いは、発振器10の発振周波数で決まる試験用電波の周波数、といった各種試験条件を、予め設定された試験条件に従い変化させつつ、イミュニティ試験を自動で行うことができる。そして、試験後は、使用者がパーソナルコンピュータを操作して、ハードディスク等の記憶手段に格納された異常時の試験条件等を読み取ることで、試験対象物2の妨害波に対する耐性を判定することができる。
またこの場合、試験結果をグラフや図形で表示するようにすれば、使用者は、試験対象物2において妨害波の影響を受けやすい場所を視覚的に認識することができるようになり、試験対象物2の耐性向上のための対策を効率よく検討することが可能となる。
なお、本実施形態においては、図10に示した偏波切換用モータ40付きのホーンアンテナ30を用いてイミュニティ試験を行うEMC試験装置について説明したが、第2実施形態にて説明した他のアンテナ装置、つまり、ホーンアンテナ30の導波管32内に一対のプローブPa、Pb若しくはクロスダイポール33を設けたアンテナ装置を用いることによっても、試験条件を変化させつつイミュニティ試験を自動で行うEMC試験装置を実現することができる。
そして、この場合には、測定装置50において、偏波切換用モータ40を駆動制御する代わりに、図6又は図9に示した出力増幅器20a、20b内の移相回路29a、29b及び可変減衰器24a、24bの移相量や減衰量を制御するか、或いは、図7に示した増幅器20内の偏波切換スイッチSWを切り換えるようにすればよい。
第1実施形態のEMC試験装置全体の構成を表す構成図である。 第1実施形態の増幅器の構成を表す構成図である。 第1実施形態のアンテナ装置の構成を表す説明図である。 第1実施形態のアンテナ装置をケース内に収納した状態を表す説明図である。 第2実施形態のアンテナ装置の構成を表す説明図である。 第2実施形態のアンテナ装置に設けられる分配増幅器及び出力増幅器の構成を表す説明図である。 第2実施形態のアンテナ装置の第1の変形例を表す説明図である。 第2実施形態のアンテナ装置の第2の変形例を表す説明図である。 図8に示したアンテナ装置に設けられる出力増幅器の構成を表す説明図である。 第2実施形態のアンテナ装置の第3の変形例を表す説明図である。 第3実施形態のEMC試験装置全体の構成を表す説明図である。
符号の説明
2…試験対象物、4…ターンテーブル、6…支柱、8…テーブル駆動用モータ、9…ロータリエンコーダ、10…発振器、12…電源装置、14…混合器、20…増幅器、20a,20b…出力増幅器、20s…分配増幅器、21,21a,21b…電源分離フィルタ、22…電源回路、23,25,25a,25b…増幅回路、24a,24b…可変減衰回路、26,26a,26b…アイソレータ、27…分配回路、28a,28b…混合回路、29a,29b…移相回路、30…ホーンアンテナ、31,31a,31b…同軸ケーブル、32,36,44,…導波管、33…クロスダイポール、34…ホーン、35a,35b…バラン、38…ケース、38a…開口側側壁、38b…外気導入孔、38c…ファン、39…緩衝材、40…偏波切換用モータ、42…回転軸、46…回転板、48…位置センサ、50…測定装置、52,54…モータ駆動回路、56…エラー検出回路、A,A′,B,B′…ダイポールアンテナ素子、Pa,Pb,P0,P1…プローブ、SW…偏波切換スイッチ。

Claims (11)

  1. ホーンアンテナを備え、該ホーンアンテナから試験対象物に向けて試験用電波を放射することにより、該試験対象物のEMC試験を行うためのアンテナ装置であって、
    EMC試験用の高周波信号を増幅して前記ホーンアンテナに入力するための増幅器が、前記ホーンアンテナを開口面側から見たときに該開口面に隠れるように、前記ホーンアンテナの外壁に固定され、
    しかも、前記ホーンアンテナのホーンの開口端側には、試験用電波の放射特性を補正する導波管が設けられていることを特徴とするEMC試験用アンテナ装置。
  2. 前記増幅器が発する熱を前記ホーンアンテナを介して放熱できるように、前記増幅器を、前記ホーンアンテナと一体化可能な金属筐体内に収納してなることを特徴とする請求項1記載のEMC試験用アンテナ装置。
  3. 当該アンテナ装置は、矩形の箱体に収納されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のEMC試験用アンテナ装置。
  4. 前記ホーンアンテナは、当該ホーンアンテナを開口面側から見たとき、外壁からホーンの中心軸に向かって延出され、該中心軸上では延長線同士が互いに直交するように配置された一対のプローブを備え、
    前記増幅器は、該一対のプローブにそれぞれ高周波信号を入力可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のEMC試験用アンテナ装置。
  5. 前記ホーンアンテナは、ホーンの後端側に延設された導波管内に、当該ホーンアンテナを開口面側から見たときホーンの中心軸上で互いに直行するように配置された一対のダイポールアンテナ素子を備え、
    前記増幅器は、該一対のダイポールアンテナ素子にそれぞれ高周波信号を入力可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のEMC試験用アンテナ装置。
  6. 前記増幅器は、
    前記高周波信号を2分配する分配回路と、
    該分配回路にて分配された高周波信号をそれぞれ増幅して出力するための一対の増幅回路と、
    該増幅回路の前段若しくは後段で前記高周波信号を減衰させて、該高周波信号の信号レベルを調整するための一対の減衰回路とを備え、
    前記各増幅回路の増幅率及び前記各減衰回路の減衰量の少なくとも一方を外部から調整することにより、前記ホーンアンテナから放射される電波の偏波面を制御可能に構成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のEMC試験用アンテナ装置。
  7. 前記増幅器は、前記分配回路にて2分配された高周波信号の位相差を調整可能な位相調整回路を備えたことを特徴とする請求項6に記載のEMC試験用アンテナ装置。
  8. 前記ホーンアンテナは、ホーンの中心軸に直交するように配置された1本のプローブと、該プローブの中心軸回りの傾きを調整するための偏波切換用モータとを備え、該偏波切換用モータを介して前記プローブの傾きを調整することにより、当該ホーンアンテナから放射される電波の偏波面を制御可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のEMC試験用アンテナ装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れかに記載のEMC試験用アンテナ装置と、
    試験対象物を載置するためのターンテーブルと、
    該ターンテーブルを回転させて前記EMC試験用アンテナ装置に対する前記試験対象物の向きを変化させるテーブル駆動用モータと、
    EMC試験実行時に生じる前記試験対象物の異常動作を検出する検出手段と、
    前記EMC試験用アンテナ装置から前記試験対象物への電波の放射特性が予め設定された試験条件で変化するよう、前記EMC試験用アンテナ装置及び前記テーブル駆動用モータを制御し、該制御中に前記検出手段にて前記試験対象物の異常動作が検出されると、そのときの試験条件を記憶手段に格納する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするEMC試験装置。
  10. 前記EMC試験用アンテナ装置として、請求項6又は請求項7に記載のEMC試験用アンテナ装置を備え、
    前記制御手段は、少なくとも該EMC試験用アンテナ装置から放射される電波の偏波面及び該EMC試験用アンテナ装置に対する前記試験対象物の向きが予め設定された試験条件で変化するよう、前記増幅器及び前記テーブル駆動用モータを制御することを特徴とする請求項9に記載のEMC試験装置。
  11. 前記EMC試験用アンテナ装置として、請求項8に記載のEMC試験用アンテナ装置を備え、
    前記制御手段は、少なくとも該EMC試験用アンテナ装置から放射される電波の偏波面及び該EMC試験用アンテナ装置に対する前記試験対象物の向きが予め設定された試験条件で変化するよう、前記EMC試験用アンテナ装置の偏波切換用モータ及び前記テーブル駆動用モータを制御することを特徴とする請求項9に記載のEMC試験装置。
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