JP2002311133A - 管状埋設物延長方向検出装置 - Google Patents

管状埋設物延長方向検出装置

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JP2002311133A
JP2002311133A JP2001117801A JP2001117801A JP2002311133A JP 2002311133 A JP2002311133 A JP 2002311133A JP 2001117801 A JP2001117801 A JP 2001117801A JP 2001117801 A JP2001117801 A JP 2001117801A JP 2002311133 A JP2002311133 A JP 2002311133A
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JP
Japan
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signal
antenna
buried object
reflected
dipole
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Application number
JP2001117801A
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English (en)
Inventor
Kageyoshi Katakura
景義 片倉
Katsuji Miwa
勝二 三輪
Toshimitsu Nozu
俊光 野津
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Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Koden Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの規模を小さくする。 【解決手段】 送信器21よりの送信信号を分配器42
で2分配し、それぞれ可変減衰器52a,52bを通じ
て互いに直交したダイポールアンテナ16,17へ給電
し可変減衰器52a,52bの出力レベルと、位相反転
器53を制御して、放射電磁波の偏波面を360度にわ
たり任意の角度に設定し、アンテナ16,17により反
射波を受信し、これらから埋設物の反射信号を信号処理
器24a,24bで抽出し、この反射信号により表示器
33を上下方向と左右方向にそれぞれ駆動し、かつ偏波
面の角度に応じて駆動極性を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地中、建造物な
どに埋設された、ガス管、ケーブル埋設管、棒状体、線
状体など(これらを総称してこの明細書では管状埋設物
と記す)の延長方向を、電磁波を放射し、その反射波を
受信して検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】管状埋設物の延長方向を検出するには、
従来においては、細いビームの電磁波を、管状埋設物が
存在していると思われる。例えば地中に送信し、その管
状埋設物からの反射波を受信して、管状埋設物の一部
(一点)の位置を検出し、電磁波ビームにより2次元的
に地中を走査して、検出した反射点の位置を連ねること
により、管状埋設物の延長方向を検出していた。この従
来の装置では細いビームの電磁波を送信するためにアン
テナが大きなものとなり、また電磁波ビームで2次元的
に走査するために、装置を移動させているため、そのた
めの機構が必要であり、全体として大規模なものとな
る。
【0003】このような点から電磁波ビームによる2次
元走査を必要としない装置が特開昭59−79871号
公報により提案されている。これは図11に示すように
ダイポールアンテナ1及び2を直交させて配したクロス
ダイポールアンテナを囲うように4本のダイポールアン
テナ3乃至6を配し、互いに平行なダイポールアンテナ
3,4を交互に切換えてパルスを地中に送信し、かつこ
れらと平行なダイポールアンテナ1で受信して、矢印9
の方向における埋設物7までの概略距離を求め、次に同
様にしてダイポールアンテナ2とダイポールアンテナ
5,6によりパルスの送受波を行って矢印10方向にお
いて埋設物7の概略距離を求める。更にダイポールアン
テナ3からパルスを送信し、ダイポールアンテナ1及び
2で受信して、その受信レベルR1,R2から、埋設物7
の延長方向θ=tan-12/R1を求める。θが90゜
前後の場合はダイポールアンテナ6から送信して、ダイ
ポールアンテナ1及び2で受信し、これらの受信レベル
1,R2から90゜−θ=tan-11/R2により求め
ることにより高い精度で求めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この図11に示した装
置においてはダイポールアンテナを6本も使用してお
り、多くのダイポールアンテナを使用し、これらに対す
る切替え制御も複雑なものとなる問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この第1発明によれば、
偏波面を異にする第1及び第2アンテナの一方により電
磁波の放射、反射波受信が行われ、その受信信号から第
1信号抽出手段により管状埋設物から反射信号が検出さ
れ、また第1,第2アンテナの他方により、電磁波の放
射、反射波受信が行われ、その受信信号から第2信号抽
出手段により管状埋設物からの反射信号が抽出される。
この第2発明によれば、アンテナ手段から円偏波電磁波
が放射され、その反射波の互いに異なる2つの偏波面成
分が受信され、これら受信された2つの偏波面成分から
それぞれ第1,第2信号抽出手段により管状埋設物から
の反射信号が抽出される。
【0006】この第3発明によれば、アンテナ手段から
可変方向の偏波面の電磁波を放射し、その反射波の互い
に異なる2つの偏波面成分が受信され、これら受信され
た2つの偏波面成分からそれぞれ第1,第2信号抽出手
段により管状埋設物からの反射信号が抽出される。第1
乃至第3発明の何れにおいても第1及び第2信号抽出手
段によりそれぞれ抽出された両反射信号により、延長方
向検出手段により、管状埋設物の延長方向が検出され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1にこの発明装置の使用例を示す。地中11内に管状
埋設物12が地表11aとほぼ平行に延長して埋設され
ている。この発明の装置13より指向特性ビーム14の
アンテナ(図示せず)より電磁波が地中に放射され、そ
の反射波を受信するように構成されている。この第1実
施形態によれば、装置13は図2に示すように偏波面が
異なる2つのアンテナとして、互いに直交したダイポー
ルアンテナ16及び17が用いられる。つまりクロスダ
イポールアンテナが用いられる。これらダイポールアン
テナ16,17はアンテナ切替器18により送受切替器
19に切替接続される。送受切替器19には送信器21
及び受信器22が接続されている。
【0008】制御部23によりアンテナ切替器18、送
受切替器19、送信器21及び受信器22が制御され、
一方のダイポールアンテナ16を通して送信器21から
電磁波を放射し、その反射波をそのダイポールアンテナ
16で受信し、その受信信号を受信器22に入力し、受
信器22で受信信号を増幅検波し、その検波出力を信号
処理器24に入力し、信号処理器24で受信信号中の管
状埋設物12からの反射信号を取出し、その反射信号を
制御部23へ供給する。また他のダイポールアンテナ1
7を通じて送信器21から電磁波を放射し、その反射波
をそのダイポールアンテナ17にて受信し、その受信信
号を受信器22を通じて信号処理器24へ供給し、信号
処理器24で抽出された管状埋設物12からの反射信号
が制御部23へ供給される。
【0009】信号処理器24は例えば図3Aに示すよう
に、受信器22内の検波部25よりの検波出力はAD変
換器26によりデジタル信号に変換される。アンテナ選
択部27が制御部23により制御されて、ダイポールア
ンテナ16よりの受信信号に対するAD変換器26から
のデジタル信号はメモリ28に格納され、ダイポールア
ンテナ17よりの受信信号に対するAD変換器26から
のデジタル信号はメモリ29に格納される。これらメモ
リ28,29に格納されたデジタル化された受信信号は
信号抽出部31,32にそれぞれ供給され、信号抽出部
31,32でそれぞれ管状埋設物からの反射信号が抽出
され、それぞれ制御部23へ供給される。
【0010】この信号抽出部31,32における信号抽
出は、例えば、パルス状電磁波を放射する場合は、その
1パルスごとに得られる反射波受信信号中の最大レベル
を検出して、管状埋設物12からの反射信号とする。あ
るいは1パルスごとの反射波受信信号を、経過時間を横
軸とし、受信レベルを縦軸として、表示器33(図2)
に図3Bに示すように表示し、そのレベルが大きい所を
管状埋設物からの反射信号としてマーカにより指定する
と、該当する信号をメモリ28又は29から読出して管
状埋設物からの反射信号として制御部23へ供給される
ようにしてもよい。
【0011】制御部23は入力された両埋設物反射信号
を、合成して表示器33に表示して、管状埋設物12の
延長方向が検出されるようにする。例えば一方のダイポ
ールアンテナ16からの埋設物反射信号により表示器3
3に対し、垂直方向(縦軸)駆動を行い、他方のダイポ
ールアンテナ17からの埋設物反射信号により表示器3
3に対し水平方向(横軸)駆動を行い、その両駆動の合
成が表示器33に表示されるようにする。このように構
成されているから、ダイポールアンテナ16,17は図
1に示した例では共に地表11aとほぼ平行に配され
て、電磁波の放射が行われる。例えば図4Aに示すよう
に、ダイポールアンテナ16が管状埋設物12と平行な
状態であれば、ダイポールアンテナ16からの放射電磁
波35は管状埋設物(金属のような導体)12により短
絡されて、大きな反射波36が生じ、この反射波36が
ダイポールアンテナ16に受信される。この状態では他
方のダイポールアンテナ17は図4Bに示すように管状
埋設物12とその延長方向が互いに直角であって、ダイ
ポールアンテナ17から放射した電磁波37は管状埋設
物12によりわずかしか影響されず、その反射波38は
小さなものとなり、この小さなレベルの反射波38がダ
イポールアンテナ17で受信されることになる。
【0012】従って、この状態の埋設物反射信号36の
振幅(レベル)に応じて、表示器33の垂直表示駆動を
表示面の中心に対し、±方向に行い、また埋設物反射信
号38の振幅(レベル)に応じて表示器33の水平表示
駆動を表示面の中心に対し±方向に行うと、図5Aに示
すように表示器33の表示面33aにはその中心に上下
(縦)の直線39として表示される。この図5Aの表示
は反射波38のレベルはゼロとした。つまりこのように
上下の直線が表示される場合は管状埋設物12の延長方
向はダイポールアンテナ16とほぼ平行な方向であるこ
とが理解される。
【0013】なお図5においてはダイポールアンテナ1
6及び17の直下に管状埋設物12が存在した場合の平
面図を表わしている。図5Bに示すように管状埋設物1
2の延長方向がダイポールアンテナ17に対して角度θ
の場合、ダイポールアンテナ16による埋設物反射信号
36のレベル(振幅)RVはAsinθに比例し、ダイ
ポールアンテナ17による埋設物反射信号38のレベル
(振幅)RHはAcosθに比例する。従ってダイポー
ルアンテナ16による埋設物反射信号36のレベルAs
inθにより表示器33を表示面33aの中心に対し上
下方向に駆動し、ダイポールアンテナ17による埋設物
反射信号38のレベルAcosθにより表示器33を表
示面33aの中心に対し左右方向に駆動し、表示面33
aには横軸に対し角度θの直線39が表示される。つま
り、この表示直線39の角度θから、管状埋設物12の
延長方向はダイポールアンテナ17に対し、角度θの方
向であることを知ることができる。
【0014】これらから理解されるように表示器33に
表示された直線39の角度θから管状埋設物12の延長
方向を検出することができる。なお、ダイポールアンテ
ナ16又は17よりの電磁波パルス放射から埋設物反射
信号36又は38の受信までの時間から、アンテナから
管状埋設物12までの距離を知ることもできる。この第
1実施形態ではダイポールアンテナ16と17とを切替
えた状態でそれぞれ電磁波の送受信を行った。つまり互
いに異なる偏波面のアンテナを切替えて使用する必要が
ある。第2実施形態 第2実施形態はアンテナの切替の必要を除去したもので
ある。この例では図6Aに示すようにアンテナ手段41
により円偏波電磁波の放射を行い、そのアンテナ手段4
1により、反射波の互いに異なる偏波面成分が受信され
る。図示例ではダイポールアンテナ16と17を直交さ
せてクロスダイポールアンテナとして設けられ、送信器
21よりの送信信号に分配器42で2分配され、その分
配出力の一方は直接ダイポールアンテナ16に給電さ
れ、分配器42よりの他方の分配出力は90度移相器4
3を通じてダイポールアンテナ17へ給電される。この
ようにしてダイポールアンテナ16及び17から放射さ
れる電磁波は円偏波となる。
【0015】またダイポールアンテナ16及び17に受
信された反射波は送受切替器19を通じてそれぞれ受信
器22a及び22bに供給される。このようにして反射
波の互いに異なる偏波面成分がダイポールアンテナ16
及び17に受信される。なお、図7に円偏波放射の様子
を示す。ダイポールアンテナ16からの放射電磁波はダ
イポールアンテナ16を含む面45内でその電界は細い
実線46のように正弦波状に変化し、ダイポールアンテ
ナ17からの放射電磁波はダイポールアンテナ17を含
む面47内で点線48のように余弦波状に変化し、よっ
て、これらの合成電磁波は太い実線49に示すように、
偏波面の方向が回転する円偏波となる。
【0016】図6Aにおいて受信器22a,22bの出
力は信号処理器24a,24bへ供給され、信号処理器
24a,24bではそれぞれダイポールアンテナ16,
17の受信成分中の埋設物反射信号がそれぞれ抽出され
る。信号処理器24aは例えば図6Bに示すように受信
器22aよりの検波出力はAD変換器26でデジタル信
号に変換されてメモリ28に格納され、メモリ28内の
このデジタル信号は信号抽出部31にて、埋設物反射信
号が抽出される。この抽出は第1実施例の場合と同様に
して行えばよい。信号処理器24bも図6Bと同様に構
成される。
【0017】信号処理器24a,24bにより抽出され
た反射波の各偏波面成分は制御部23へ供給され制御部
23はこれら反射波の各偏波面成分を表示器33に、第
1実施形態の場合と同様に供給表示する。この場合は、
放射される偏波面がダイポールアンテナ17の放射偏波
面からダイポールアンテナ16の放射偏波面の方向に回
転してゆき、その回転が進み、360゜回転することが
繰返されることになる。第1実施形態から理解されるよ
うに放射電磁波の偏波面と管状埋設物12の延長方向と
が一致すると埋設物反射信号のレベルが最大となる。従
って、表示器33の表示面33aに表示される直線39
の長さが最大となる直線39の方向が管状埋設物12の
延長方向であることを検出することができる。
【0018】ところで第1実施形態、第2実施形態にお
いても、図5Cに示すように、管状埋設物12の延長方
向が、ダイポールアンテナ17に対して(180−θ)
度である場合は、ダイポールアンテナ16,17の受信
信号より抽出される各埋設物反射信号のレベルは、管状
埋設物12の延長方向がダイポールアンテナ17に対す
る角度がθの場合のそれと同一となり、図5BとCに示
すように表示面33aに表示される直線39は同一とな
り、これらを区別することができない。第3実施形態 この問題を解決したのが第3実施形態である。
【0019】図8にこの第3実施形態を、図6と対応す
る部分に同一参照符号を付けて示す。この第3実施形態
では可変設定した偏波面で電磁波を放射し、反射波の互
いに異なる2つの偏波面成分を受信するアンテナ手段5
1が設けられる。図8に示した例ではアンテナ手段51
として、ダイポールアンテナ16と17によりクロスダ
イポールアンテナが構成され、送信器21よりの送信信
号は分配器42で2分配されてそれぞれレベル調整器と
しての可変減衰器52a,52bを通じてダイポールア
ンテナ16,17に給電され、分配器42とダイポール
アンテナ16,17との両通路の一方、図8はアンテナ
17側に位相反転器53が挿入される。制御部23によ
り可変減衰器52a,52b、位相反転器53が制御さ
れて、放射電磁波の偏波面がダイポールアンテナ16及
び17を含む面と直交する面であって、ダイポールアン
テナ16及び17の中心を中心として360度にわたっ
て変化設定される。
【0020】例えば図9に示すように、可変減衰器52
aの減衰量が最小、可変減衰器52bの減衰量が最大と
され、ダイポールアンテナ16のみに給電され、ダイポ
ールアンテナ17の電力の供給がゼロとされた状態にお
いては図9Aに示すように、ダイポールアンテナ16を
含む面45内に偏波面をもつ電磁波が曲線54として放
射される。可変減衰器52a,52bの出力がほぼ等レ
ベルになるように可変減衰器52a,52bが調整さ
れ、かつ同位相とされた場合は、例えば図9Cに示すよ
うにダイポールアンテナ16による放射される電磁波は
アンテナ16を含む表面45内で点線55のようにな
り、ダイポールアンテナ17により放射される電磁波は
アンテナ17を含む面47内で一点鎖線56のようにな
り、これら点線55と一点鎖線56と合成された放射電
磁波の偏波面は、点線55の振幅とダイポールアンテナ
16と平行な方向のベクトルと、一点鎖線56の振幅と
ダイポールアンテナ17と平行な方向のベクトルとを合
成したベクトルの方向、つまり面47に対して斜めの面
57と一致し、実線58の放射電磁波となる。
【0021】可変減衰器52a,52bの各減衰量をこ
のままにした状態で位相反転器53により、ダイポール
アンテナ16と17に給電される送信電力の位相を互い
に反転すると、点線矢印59で示すように、実線58の
電磁波の偏波面をダイポールアンテナ16を含む面に対
して対称な偏波面の電磁波が放射されるようになる。可
変減衰器52aの減衰量を最大、可変減衰器52bの減
衰量を最小にすると、図9Cに示すように、ダイポール
アンテナ17を含む面47内の実線61のように偏波面
がアンテナ17を含む面47と一致した電磁波が放射さ
れる。
【0022】以上の説明からこのアンテナ手段51から
放射される電磁波の偏波面を、ダイポールアンテナ1
6,17を含む面と垂直な面でかつ、ダイポールアンテ
ナ16,17の中心を中心とした360度の任意の角度
に設定することができる。通常は要求される精度に応じ
て、偏波面の角度は離散な値で設定される。また何れの
角度に偏波面を設定しても、両ダイポールアンテナ16
と17に給電される電力の和は常に一定になるように可
変減衰器52a,52bを調整する。このようにして放
射電磁波の偏波面の角度を変更設定し、その都度、ダイ
ポールアンテナ16及び17より反射波を受信し、これ
らを受信器22a,22bで受信処理し、更に信号処理
器24a,24bにより、第2実施形態と同様に処理す
ることにより、受信反射波から、管状埋設物の反射信号
の互いに直交した偏波成分が抽出され、これら両抽出成
分を例えば前述したように表示器33に合成表示するこ
とにより管状埋設物の延長方向を検出することができ
る。しかもこの場合は、その管状埋設物の延長方向と平
行な偏波面の電磁波を設定放射することができるから、
例えば放射電磁波の偏波面を図5Bに示す管状埋設物1
2の延長方向に設定した場合はダイポールアンテナ16
の受信信号から抽出した埋設物反射信号により表示面3
3aを下から上に駆動するようにし、ダイポールアンテ
ナ17の受信信号から抽出した埋設物反射信号により、
表示面33aを左から右へ駆動するようにする。これに
より、図5Bの表示面33aに示すように直線39が表
示され、埋設物の延長方向を正しく検出することができ
る。一方、放射電磁波の偏波面を図5Cに示す管状埋設
物12の延長方向に設定した場合は、ダイポールアンテ
ナ16の受信信号から抽出した埋設物反射信号により表
示面33aを図5Bの場合と同様に下から上に駆動する
が、ダイポールアンテナ17の受信信号から抽出した埋
設物反射信号により表示面33aを右から左へ駆動する
ようにする。これにより、図5Cの表示面33aに破線
で示すように直線39’が表示され、埋設物の延長方向
を正しく検出することができる。このように設定偏波面
の角度に応じて表示器の駆動極性を変更することによ
り、図5BとCに示す管状埋設物12の延長方向を区別
して検出することができる。
【0023】このような偏波面の角度の変更設定、これ
に応じた表示器33の駆動は制御部23により行う。な
おこの場合は、偏波面の角度を360度にわたり変更設
定し、表示された直線39の長さが最大になる方向を管
状埋設物12の延長方向とする。第1〜第3実施形態の
何れにおいても信号処理器24,24a,24b、制御
部23はマイクロコンピュータによりプログラムを実行
させて機能させるようにすることもできる。
【0024】なお、目的とする管状埋設物12の方向の
みならず、不要な方向に電磁波が放射されるのを防止す
るため、例えば図10に示すように導電性の角錐状ホー
ン63内にアンテナ64を配置するようにしてもよい。
またこの発明をパルスレーダ方式で説明したがFMレー
ダ方式を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば小
さなアンテナ規模により、管状埋設物の延長方向を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはこの発明装置の使用状態の例を示す図、B
はその管状埋設物12の平面図である。
【図2】この発明の第1実施形態の機能構成例を示す
図。
【図3】Aは図2中の信号処理器24の具体的機能構成
例を示す図、Bは反射波の例を示す図である。
【図4】放射電磁波の偏波面と管状埋設物の延長方向と
反射波との関係を示す図。
【図5】アンテナに対する管状埋設物の延長方向に応じ
た検出延長方向の表示例を示す図。
【図6】Aはこの発明の第2実施形態の機能構成を示す
図、Bはその信号処理器24aの具体的機能構成例を示
す図となる。
【図7】第2実施形態により放射される円偏波の形成を
説明するための図。
【図8】この発明の第3実施形態の機能構成を示す図。
【図9】第3実施形態における各種角度の偏波面の形成
を説明するための図。
【図10】不要輻射防止手段を設けた例を示す図。
【図11】従来の管状埋設物延長方向検出装置の原理を
説明するための図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 9/16 H01Q 9/16 21/24 21/24 Fターム(参考) 5J021 AA02 AB03 CA06 DB03 DB04 FA05 FA31 FA32 GA08 HA04 HA05 JA05 5J070 AB01 AC02 AD16 AD17 AE11 AK13 AK27 BG08 BG10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を管状埋設物に放射して、その反
    射波を受信し、その受信信号を表示器に表示する装置に
    おいて、 偏波面が異なる第1及び第2アンテナと、 これら第1アンテナと第2アンテナとを切替えるアンテ
    ナ切替器と、 そのアンテナ切替器に送信器と受信器とを切替え接続す
    る送受切替器と、 送信と受信を上記第1アンテナにより行い、その受信信
    号から埋設物の反射信号を抽出する第1信号抽出手段
    と、 送信と受信を上記第2アンテナにより行い、その受信信
    号から埋設物の反射信号を抽出する第2信号抽出手段
    と、 上記第1信号抽出手段の抽出信号と第2信号抽出手段の
    抽出信号とから上記埋設物の延長方向を検出する延長方
    向検出手段とを備えることを特徴とする管状埋設物延長
    方向検出装置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2アンテナはクロスダイ
    ポールアンテナを構成していることを特徴とする請求項
    1記載の管状埋設物延長方向検出装置。
  3. 【請求項3】 電磁波を管状埋設物に放射して、その反
    射波を受信し、その受信信号を表示器に表示する装置に
    おいて、 円偏波電磁波を放射し、反射波の互いに異なる2つの偏
    波面成分を受信するアンテナ手段と、 上記アンテナ手段に送信器と受信器を切替え接続する送
    受切替器と、 上記アンテナ手段よりの受信した反射波の2つの偏波面
    成分の受信信号よりそれぞれ埋設物からの反射信号を抽
    出する第1及び第2信号抽出手段と、 これら第1及び第2信号抽出手段から両抽出信号により
    上記埋設物の延長方向を検出する延長方向検出手段とを
    備えることを特徴とする管状埋設物延長方向検出装置。
  4. 【請求項4】 上記アンテナ手段はクロスダイポールア
    ンテナで構成され、 クロスダイポールアンテナを構成する第1及び第2ダイ
    ポールアンテナに対し、上記送信器からの送信信号を、
    互いにほぼ位相を90度ずらして給電する移相手段を備
    え、 上記第1及び第2ダイポールアンテナの各受信信号が上
    記第1及び第2信号抽出手段へ供給されることを特徴と
    する請求項3記載の管状埋設物延長方向検出装置。
  5. 【請求項5】 電磁波を管状埋設物に放射して、その反
    射波を受信し、その受信信号を表示器に表示する装置に
    おいて、 可変設定した偏波面で電磁波を放射し、反射波の互いに
    異なる2つの偏波面成分を受信するアンテナ手段と、 上記アンテナ手段に送信器と受信器を切替え接続する送
    受切替器と、 上記アンテナ手段よりの受信した反射波の2つの偏波面
    成分の受信信号からそれぞれ埋設物よりの反射信号を抽
    出する第1及び第2信号抽出手段と、 これら第1及び第2信号抽出手段から両抽出信号により
    上記埋設物の延長方向を検出する延長方向検出手段とを
    備えることを特徴とする管状埋設物延長方向検出装置。
  6. 【請求項6】 上記アンテナ手段は第1ダイポールアン
    テナと第2ダイポールアンテナからなるクロスダイポー
    ルアンテナと、上記第1及び第2ダイポールアンテナに
    それぞれ給電する送信電力の大きさを制御する第1及び
    第2レベル調整手段と、第1及び第2ダイポールアンテ
    ナに給電される送信電力の位相を互いに反転させる位相
    反転手段と、上記第1及び第2ダイポールアンテナより
    各反射波受信信号を上記第1及び第2信号抽出手段へ供
    給する手段とを備えることを特徴とする請求項5記載の
    管状埋設物延長方向検出装置。
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