JPH06130138A - 電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置、電波到来方位・偏波計測装置及びアンテナ指向装置 - Google Patents

電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置、電波到来方位・偏波計測装置及びアンテナ指向装置

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JPH06130138A
JPH06130138A JP27904192A JP27904192A JPH06130138A JP H06130138 A JPH06130138 A JP H06130138A JP 27904192 A JP27904192 A JP 27904192A JP 27904192 A JP27904192 A JP 27904192A JP H06130138 A JPH06130138 A JP H06130138A
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angle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電波の到来方向と到来電波の直線偏波の偏波面
角度を同時に計測することができる小型で安価な電波到
来方位・偏波計測用アンテナ装置、電波到来方位・偏波
計測装置及びアンテナ指向装置とする。 【構成】2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第1基
準軸上に各々の中心がくるように配置された第1アンテ
ナ11と第2アンテナ12とからなる第1のアンテナ対
と、前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第2基
準軸上に各々の中心がくるように配置された第3アンテ
ナ13と第4アンテナ14とからなる第2のアンテナ対
とを備え、第1アンテナ11と第2アンテナ12を夫々
右旋円偏波アンテナで構成し、第3アンテナ13と第4
アンテナ14を夫々左旋円偏波アンテナで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠方の送信局から輻射
される直線偏波の電波を受信し、受信点での電波の到来
方位と受信波の偏波面の傾き角(偏波面角度)を計測す
る、電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置、電波到来
方位・偏波計測装置及びこの電波到来方位・偏波計測装
置を備えたアンテナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信、特にマイクロ波を用いた通信
では、通信回線品質の高度化、及び通信路の空間的な分
離を行い周波数の有効利用を図る目的で、狭いビーム幅
を持ち、従って高い利得を有する指向性アンテナが使用
されることがきわめて多くなってきている。また、さら
なる周波数の高度利用の技術として電波の偏波の違いを
利用した偏波面多重技術も実用化されてきている。
【0003】このような技術を用いた通信を行うために
は、送信・受信アンテナが正確に正対し、且つ偏波面も
正確に一致するようアンテナの方位と姿勢を調整しなけ
ればならない。固定点間の通信の場合には、アンテナを
設置する際にこのような条件を満足するように調整して
設置すればその後の調整は不要となり、運用上の問題が
ない。しかし、アンテナが車両に搭載されるような半固
定通信局で通信を行う場合には、通信を開始する度にア
ンテナの方位と姿勢を正確に調整する必要がある。
【0004】従来は、送信の準備段階で相手局が送信す
る電波を受信し、その強度が最大になるようにアンテナ
の姿勢を調整し、且つ直交直線偏波を用いた偏波多重通
信ではこれから送信しようとする偏波と直交する偏波成
分を持つ受信波の受信強度が最小となるようにアンテナ
偏波面角度の調整を行うという作業を人手に頼って行っ
ていた。これらの調整は、各調整が独立でないため、熟
練した作業員にとっても多大の時間を要する作業となっ
ていた。
【0005】一方、近年その利用が広範囲に亘ってきた
人工衛星通信の分野では、船舶、車両、列車、航空機等
の移動体で衛星からの電波の受信及び直接衛星に送信す
るという運用も研究されてきている。この種の運用の場
合には、移動体上のアンテナの方位・姿勢、さらに偏波
面を実時間で制御する必要がある。このような半移動、
移動局のアンテナ制御の為のシステムとして、従来から
いくつかの方法が提案されている。
【0006】その一つの方法としては、ジャイロコンパ
スや加速度センサ等を用いて移動体の位置、姿勢、及び
方位を正確に検出し、これらをもとにアンテナの姿勢を
制御するというものである。また、別の方法としては、
移動体の相手局(例えば衛星)が送信している電波を受
信し、その電波の到来方向を機械的、電気的な手段で計
測し、常に移動体自身のアンテナを電波到来方向、即ち
相手局に指向させておく方法で、具体的には、コニカル
スキャン方式や各種モノパルス方式が提案されている。
【0007】コニカルスキャン方式の概略説明図を図1
0に示す。図10(a)に示すようにアンテナに連結さ
れた駆動手段を有し、この駆動手段によって中心軸から
少し傾いたアンテナビームを機械的に回転させながら受
信強度を測定する。図10(b)はアンテナの回転角度
と受信強度との関係を示したグラフである。電波の到来
方向がアンテナの回転軸と一致したときには、その受信
強度はアンテナの回転にかかわらず一定になるはずであ
る。グラフ中の(イ)は到来方向が回転軸上からずれて
いるとき、(ロ)は到来方向が回転軸上にあるときのも
のである。このように本方式は受信強度変動のない回転
中心を求め、この回転中心に相手局をとらえる方法であ
る。
【0008】また、モノパルス方式の一例を図11に示
す。本例では受信アンテナに4つのホーンアンテナを使
用している。各アンテナは偏波特性が同一で、所定距離
離れて配置され、それぞれのアンテナの出力端子はハイ
ブリッド回路に接続される。ハイブリッド回路からはア
ンテナの出力ベクトルの和信号と差信号に関する信号が
出力される。これら信号は、共通の局部発信器で駆動さ
れるミキサーで中間周波数信号とされ、利得可変IF増
幅器で振幅を一定に増幅される。この和信号と差信号は
到来方位の関数となっており、位相振幅検波器を経て、
これらの振幅比と位相差とから位相振幅検波器で二次元
の電波到来方向を決定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ジ
ャイロコンパスや加速度センサ等のセンサを使用する方
式では、移動体の方位、姿勢の検出精度を高めようとす
ればセンサ自身が非常に高価で大型の装置となり、移動
体の負担が大きくなり搭載することが困難になるという
問題がある。また、偏波面の制御も行うためには、大量
の計算を高速で行うことが必要となり装置がさらに複雑
化するという問題がある。
【0010】また、コニカルスキャン方式では、アンテ
ナを機械的に回転させるため、その機械的構造が大型、
複雑化する上に、原理的に相手局方向とビームのピーク
は一致しないため、通信回線品質が最大化できないとい
う問題がある。さらに、偏波面に関する情報を得ること
ができないという問題もある。次に、モノパルス方式で
は、電波の到来方向を知ることは可能であるが偏波面の
角度を知ることはできず、偏波面を知るために別の受信
系を用意する必要がある。従って、全体のアンテナシス
テムが大型化してしまうという問題がある。
【0011】一方、偏波面情報を電気的に得るための方
式として、例えば右旋偏波アンテナと左旋偏波アンテナ
とを用い両者の出力間の位相差を測定する方法がある
が、電波の到来方向からずれていると、到来方向のズレ
に起因する位相差も同時に発生し、正確な偏波面情報を
得ることができないという問題がある。このように、い
ずれの従来の方法でも、電波の到来方位と直線偏波の偏
波面の傾き角を同時に計測することができる小型で安価
な装置を得ることができなかった。
【0012】本発明は、上記問題点に着目し、遠方の送
信局から輻射される直線偏波の電波を受信し、受信点で
の電波の到来方位とその偏波面の傾き角を計測するため
の、小型で安価な電波到来方位・偏波計測用アンテナ装
置、電波到来方位・偏波計測装置を提供することを目的
とする。さらに、本発明は、送信局と通信等を行うため
の指向性直線偏波アンテナを電波の到来方向に正対さ
せ、その偏波面を送信局からの直線偏波に対して一定の
角度に保持させる小型で安価なアンテナ指向装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置
では、送信局から輻射される直線偏波の電波を受信し、
受信点における交差する第1基準軸と第2基準軸からみ
た2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を計測するた
めのものであって、前記2本の基準軸の交点に対して対
称に且つ第1基準軸上に各々の中心がくるように配置さ
れた第1アンテナと第2アンテナとからなる第1のアン
テナ対と、前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ
第2基準軸上に各々の中心がくるように配置された第3
アンテナと第4アンテナとからなる第2のアンテナ対と
を備え、第1アンテナと第2アンテナを夫々右旋円偏波
アンテナで構成し、第3アンテナと第4アンテナを夫々
左旋円偏波アンテナで構成すると共に、第1のアンテナ
対の出力から前記アンテナ対の直前での電磁界に対応す
るベクトル和信号を出力し、第2のアンテナ対の出力か
ら前記アンテナ対の直前での電磁界に対応するベクトル
和信号を出力する手段とを備える。
【0014】また、本発明の電波到来方位・偏波計測装
置では、前記電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置
と、受信部を備え、該受信部は、前記第1アンテナ対の
ベクトル和信号と前記第2アンテナ対のベクトル和信号
から到来電波の偏波面角度に対応する信号を出力する偏
波面角度計測用受信部と、各アンテナの出力から電波到
来方位に対応する信号を出力する電波到来方向計測用受
信部とを有する。
【0015】また、本発明の電波到来方位・偏波計測装
置では、送信局から輻射される直線偏波の電波を受信
し、受信点において交差する第1基準軸と第2基準軸か
らみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を計測す
るものであって、前記2本の基準軸の交点に対して対称
に且つ第1基準軸上に各々の中心がくるように配置され
た第1アンテナと第2アンテナとからなる第1のアンテ
ナ対と、前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第
2基準軸上に各々の中心がくるように配置された第3ア
ンテナと第4アンテナとからなる第2のアンテナ対とを
有し、第1アンテナと第2アンテナを夫々右旋円偏波ア
ンテナで構成し、第3アンテナと第4アンテナを夫々左
旋円偏波アンテナで構成したアンテナ部と、第1のアン
テナ対の出力から前記アンテナ対の直前での電磁界に対
応する第1ベクトル和信号と第1ベクトル差信号を出力
し、第2のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前
での電磁界に対応する第2ベクトル和信号と第2ベクト
ル差信号を出力する手段と、第1ベクトル和信号と第1
ベクトル差信号の振幅比及び位相差を用いて第2基準軸
の回りの到来角度に対応した誤差信号を発生する第1の
電波到来方向計測用受信部と、第2ベクトル和信号と第
2ベクトル差信号の振幅比及び位相差を用いて第1基準
軸の回りの到来角度に対応した誤差信号を発生する第2
の電波到来方向計測用受信部と、第1ベクトル和信号と
第2ベクトル和信号の位相差を用いて到来電波の偏波面
角度に対応した誤差信号を発生する偏波面角度計測用受
信部とを備える。
【0016】また、本発明による他の電波到来方位・偏
波計測装置では、送信局から輻射される直線偏波の電波
を受信し、受信点における交差する第1基準軸と第2基
準軸からみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を
計測するものであって、前記2本の基準軸の交点に対し
て対称に且つ第1基準軸上に各々の中心がくるように配
置された第1アンテナと第2アンテナとからなる第1の
アンテナ対と、前記2本の基準軸の交点に対して対称に
且つ第2基準軸上に各々の中心がくるように配置された
第3アンテナと第4アンテナとからなる第2のアンテナ
対を有し、第1アンテナと第2アンテナを夫々右旋円偏
波アンテナで構成し、第3アンテナと第4アンテナを夫
々左旋円偏波アンテナで構成したアンテナ部と、第1の
アンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前での電磁界
に対応する第1ベクトル和信号と第1ベクトル差信号を
出力し、第2のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の
直前での電磁界に対応する第2ベクトル和信号と第2ベ
クトル差信号を出力する手段と、第1ベクトル和信号と
第2ベクトル和信号との和信号である第3ベクトル和信
号と第1ベクトル和信号と第2ベクトル和信号との差信
号である第3ベクトル差信号とを出力する手段と、第3
ベクトル和信号と第1ベクトル差信号の振幅比及び位相
差を用いて第2基準軸の回りの到来角度に対応した誤差
信号を発生する第1の電波到来方向計測用受信部と、第
3ベクトル和信号と第2ベクトル差信号の振幅比及び位
相差を用いて第1基準軸の回りの到来角度に対応した誤
差信号を発生する第2の電波到来方向計測用受信部と、
第3ベクトル和信号と第3ベクトル差信号の振幅比及び
位相差を用いて到来電波の偏波面角度に対応した誤差信
号を発生する偏波面角度計測用受信部とを備える。
【0017】また、本発明による他の電波到来方位・偏
波計測装置では、送信局から輻射される直線偏波の電波
を受信し、受信点における交差する第1基準軸と第2基
準軸からみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を
計測するものであって、前記2本の基準軸の交点に対し
て対称に且つ第1基準軸上に各々の中心がくるように配
置された第1アンテナと第2アンテナとからなる第1の
アンテナ対と、前記2本の基準軸の交点に対して対称に
且つ第2基準軸上に各々の中心がくるように配置された
第3アンテナと第4アンテナとからなる第2のアンテナ
対とを有し、第1アンテナと第2アンテナを夫々右旋円
偏波指向性アンテナで構成して夫々のアンテナの指向方
向が第2基準軸の回りで所定の角度差を持つように配置
し、第3アンテナと第4アンテナを夫々左旋円指向性偏
波アンテナで構成して夫々のアンテナの指向方向が第1
基準軸の回りで所定の角度差を持つように配置したアン
テナ部と、第1のアンテナ対の出力から前記アンテナ対
の直前での電磁界に対応する第1ベクトル和信号を出力
し、第2のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前
での電磁界に対応する第2ベクトル和信号を出力する手
段と、第1アンテナと第2アンテナの出力の振幅比を用
いて第2基準軸の回りの到来角度に対応した誤差信号を
発生する第1の電波到来方向計測用受信部と、第3アン
テナと第4アンテナの出力の振幅比を用いて第1基準軸
の回りの到来角度に対応した誤差信号を発生する第2の
電波到来方向計測用受信部と、第1ベクトル和信号と第
2ベクトル和信号の位相差を用いて到来電波の偏波面角
度に対応した誤差信号を発生する偏波面角度計測用受信
部とを備える。
【0018】さらに、本発明のアンテナ指向装置は、指
向性直線偏波アンテナを直線偏波の電波を輻射する送信
局に対して正対させ、該指向性直線偏波アンテナの偏波
面を送信局からの直線偏波の偏波面に対して一定の角度
に保持させるためのものであって、前記電波到来方位・
偏波計測装置と、前記電波到来方位・偏波計測装置から
の偏波面角度に対応する信号に基づき前記指向性直線偏
波アンテナの偏波面を回転させ、前記電波到来方位・偏
波計測装置からの電波到来方位に対応する信号に基づき
前記指向性直線偏波アンテナの方位を変える駆動部を備
える。
【0019】
【作用】図3に示す座標系を用いて本発明の原理及び作
用を説明する。図3において第1基準軸(X軸)上に配
置された右旋円偏波アンテナの位相中心をA1 、A2
表し、第1基準軸(X軸)と交差する第2基準軸(Y
軸)上に配置された左旋円偏波アンテナの位相中心をA
3 、A4 で表す。第1のアンテナ対である右旋円偏波ア
ンテナ対は原点に対して対称的にr1 だけ離れた位置に
位相中心が配置され、一方、第2のアンテナ対である左
旋円偏波アンテナ対は原点に対して対称的にr2 だけ離
れた位置にその位相中心が配置されている。
【0020】このアンテナ装置にX軸回りに角度β、Y
軸回りに角度αで送信局から直線偏波の電波が送られた
場合を考える。直線偏波は、周知のように振幅の等しい
右旋円偏波と左旋円偏波の合成されたものと見なせ、そ
の偏波面は、右旋円偏波と左旋円偏波の位相差によって
決定される。入射する直線偏波をEinとし、右旋偏波、
左旋偏波の単位ベクトルをer とel 、両偏波の位相差
を2γとすると、
【0021】
【数1】 Ein={er exp (jγ)+el exp (−jγ)}/2 (1) と表される。ここで、jは虚数単位である。位相差γ
は、入射直線偏波Einの偏波面の傾き(偏波面角度)を
表すパラメータでもあり、ここでは便宜上、γ=0のと
きに垂直偏波(電気ベクトルがYZ平面内にある電波)
を表すものとする。
【0022】次に、各アンテナの輻射パターンPを偏波
特性を含めた形で表すと、位相中心がA1 、A2 にある
右旋円偏波アンテナの輻射パターンは、
【0023】
【数2】 P1 =G1 (θ,φ)er ・exp (jδ1 ) P2 =G2 (θ,φ)er ・exp (jδ2 ) (2) と表せ、位相中心がA3 、A4 にある左旋円偏波アンテ
ナの輻射パターンは、
【0024】
【数3】 P3 =G3 (θ,φ)el ・exp (−jδ3 ) P4 =G4 (θ,φ)el ・exp (−jδ4 ) (3) と表せられる。ここで、Gi (i=1,・・4)は図示
の到来角θ、φの電波を受信したときの振幅、位相特性
を表す部分であるが、等方性アンテナでは1とみなすこ
とができるので、以下簡単のため各アンテナが等方性ア
ンテナであるとしGi (θ,φ)=1とおく。また、δ
i (i=1,・・4)は、各アンテナ自身の中心軸回り
の回転角である。
【0025】直線偏波を円偏波アンテナで受信すると、
アンテナの偏波特性と一致した成分だけがアンテナの受
信出力として得られることになる。即ち、直線電波Ein
をP i の特性を持つ円偏波アンテナで受信すると、それ
らの受信出力Ei は、
【0026】
【数4】 Ei =Ein*Pi (i=1,・・・4) (4) で表せる。ここで、*はベクトルの内積演算である。図
示の電波を各アンテナで受信したときの出力を求めるた
め(4)式に(1)、(2)、(3)式を代入し、さら
に各アンテナのそれぞれの原点に対する光路差を考慮に
入れると、er とel の内積は0であることから、
【0027】
【数5】 E1 = {er exp(jγ)+el exp(−jγ) }/2* er exp(jδ1 ) 〕・exp {jk・r1 sin(α) } ∴ E1 =exp j{k・r1 sin(α)+γ+ δ1 } /2 (5) となり、同様に、
【0028】
【数6】 E2 =exp j{−k・r1 sin(α)+γ+ δ2 } /2 (6) E3 =exp j{k・r2 sin(β)-γ+ δ3 } /2 (7) E4 =exp j{−k・r2 sin(β)-γ+ δ4 } /2 (8) となる。尚、ここでkは波数である。第1のアンテナ対
からは右旋円偏波成分のみが受信され、第2のアンテナ
対からは左旋円偏波成分のみが受信されることがわか
る。
【0029】以下、電波の到来方向と偏波面傾き角を計
測する電波到来方位・偏波計測装置の一態様として振幅
比、位相差から求める振幅位相モノパルス方式を利用し
た場合を例にとって説明すると、第1のアンテナ対から
得られた出力(5)、(6)式を用いて、Y軸回りの角
度αを求め、第2のアンテナ対から得られた出力
(7)、(8)式を用いてX軸回りの角度βを求める。
【0030】そのため、まず(5)、(6)式からベク
トル和Σ1 とベクトル差Δ1 を作る。具体的には回路構
成は、δ1 とδ2 が等しいとき、若しくは180度ずれ
ているときには、第1のアンテナ対の両出力を180度
ハイブリッドに導くことで得られる。又、δ2 =δ1
π/2等、一方のアンテナが他方のアンテナに対して9
0度回転している関係にあるときには第1アンテナ対の
出力を90度ハイブリッドに導くことによってΣ1 とΔ
1 が得られる。数式上これらの操作は等価であり、δ2
=δ1 であるとすると、Σ1 とΔ1 は次のように表され
る。
【0031】
【数7】 Σ1 =exp {j( γ+ δ1)} exp{jk・r1 sin(α) }+ exp {- jk・r1 sin(α) } /2 Δ1 =exp {j(γ+δ1 )}〔exp {jk・r1 sin (α)}− exp {−jk・r1 sin (α)}〕/2 ∴ Σ1 =exp {j(γ+δ1 )}cos {k・r1 sin (α)} (9) Δ1 =j・exp {j(γ+δ1 )}sin {k・r1 sin (α)}(10) 同様に、(7)、(8)式からベクトル和Σ2 とベクト
ル差Δ2 を作ると、δ 4 =δ3 として、
【0032】
【数8】 Σ2 =exp {j(−γ−δ3 )}cos {k・r2 sin (β)} (11) Δ2 =j・exp {j(−γ−δ3 )}sin {k・r2 sin (β)}(12) となる。そして、誤差関数S1 =Δ1 /jΣ1 を作る
と、
【0033】
【数9】 S1 =tan {k・r1 sin (α)} (13) となり、到来方位αだけに関する関数が得られる。同様
に、誤差関数S2 =Δ2 /jΣ2 を作ると、
【0034】
【数10】 S2 =tan {k・r2 sin (β)} (14) となり、到来方位βだけに関する関数が得られる。次
に、偏波面傾き角は、以下によって得られる。アンテナ
対は原点に対して対称に配置されているため、右旋偏波
アンテナ対からなる第1のアンテナ対の出力のベクトル
和信号は原点に置かれた仮想的な右旋偏波アンテナの出
力と見なせる。即ち、第1のアンテナ対の和出力である
(9)式を見ると、振幅特性がcos {k・r1 sin
(α)}で、位相特性が偏波面の傾きγとアンテナの機
械的回転角δ1 のみによって決まる原点に置かれた仮想
右旋アンテナの出力であるとみなす事が出来る。同様
に、左旋偏波アンテナ対からなる第2のアンテナ対の出
力のベクトル和信号は、アンテナ対が原点に対して対称
に配置されているため、原点におかれた仮想的な左旋偏
波アンテナの出力と見なせる。即ち、第2のアンテナ対
の和出力である(11)式を見ると、振幅特性がcos
{k・r2 sin (β)}で、位相特性が偏波面の傾きγ
とアンテナの機械的回転角δ3 のみによって決まり、且
つその変化方向が第1のアンテナ対とは逆である原点に
置かれた仮想左旋アンテナの出力であるとみなす事が出
来る。従って、原点に置かれ、位相中心の一致した一対
の逆旋偏波アンテナの出力を得るのと同じ結果が得られ
ていることになる。これらの仮想アンテナは、その位相
中心が一致しているので、電波の到来方向が変化しても
受信位相差は変化することはなく、偏波面角度γによっ
てのみ変化する。従って、各アンテナ対のベクトル和間
の位相差を計測することによって、偏波面角度に関する
情報のみを分離して得ることができる。
【0035】第3の誤差関数S3 として、arg(Σ1 /Σ
2)を作ると、
【0036】
【数11】
【0037】となる。δ1 、δ3 は設計パラメータで既
知であるので、偏波面傾き角γだけに関する信号が得ら
れる。尚、電波到来方位・偏波計測装置の別態様とし
て、アンテナ出力の振幅比から誤差関数S1 、S2 を求
める振幅比較モノパルス方式、位相差から誤差関数
1、S2 を求める位相モノパルス方式等の方式、或い
はこれらの方式の組み合わせを利用した装置を採用する
ことができる。従って、電波到来方位・偏波計測装置は
求める誤差関数に応じて、その他同様の態様を採用する
ことができる。
【0038】本発明のアンテナ指向装置は、前記で求め
られた誤差関数S1 、S2 、S3 に基づいて駆動部が指
向性直線偏波アンテナを送信局に対して正対させ、該指
向性直線偏波アンテナの偏波面を送信局からの直線偏波
の偏波面に対して一定の角度に保持させる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る電波到来方位・偏波計測用アンテナ装
置及びこのアンテナ装置を用いた電波到来方位・偏波計
測装置の実施例の概略ブロック図である。図において、
電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置はアンテナ部1
とモノパルス回路2から構成され、さらに電波到来方位
・偏波計測装置はこのアンテナ装置と受信部4から構成
される。アンテナ部1は、第1のアンテナ対を構成する
右旋偏波アンテナ11、12と第2のアンテナ対を構成
する左旋偏波アンテナ13、14とを備える。アンテナ
11とアンテナ12は、その位相中心がX軸上に原点か
ら対称に±r1 の距離になるように配置され、主輻射方
向をZ軸方向に向けられている。また、アンテナ13と
アンテナ14は、その位相中心がY軸上に原点から対称
に±r2 の距離になるように配置され主輻射方向をZ軸
方向に向けられている。尚、r1 とr2 はその大きさが
同じである必要はない。
【0040】これらアンテナの具体例としては、ヘリカ
ルアンテナ、スパイラルアンテナ等及びそれらのアレイ
がある。ヘリカルアンテナやスパイラルアンテナではそ
の巻線方向を逆にすることにより容易に逆旋偏波アンテ
ナを形成することができる。又、図中、アンテナの外周
上の点は各アンテナの機械的な対称点を表し、本実施例
ではこれらのアンテナは機械的に同一方向を向いて配置
されている。
【0041】各アンテナからの出力はモノパルス回路2
へと導かれる。モノパルス回路2はハイブリッド回路等
を備え、各アンテナ対の出力の和信号等を出力してそれ
を受信部4へ送出する。受信部4では、モノパルス回路
2からの出力に基づいて、送信局から輻射された直線偏
波の電波の電波到来方位と偏波傾き角を求めて出力す
る。
【0042】モノパルス回路2と受信部4の具体的構成
例のブロック図を図2に示す。モノパルス回路2は、ハ
イブリッド回路21、22を備える。ハイブリッド回路
21、22はアンテナの配置によって適切なものが選択
されるが、本実施例のように各アンテナ対が機械的対称
点を同一方向となるように配置されている場合には、直
線偏波を受信するとアンテナ対を構成するアンテナの出
力が同相となるため、180度ハイブリッド(マジック
T)が用いられる。本実施例とは異なり、アンテナ対が
機械的対称点を90度方向となるように配置されている
場合には、90度ハイブリッドを使用すればよい。
【0043】ハイブリッド回路21からは、第1アンテ
ナ対(11、12)の直前の電磁界に対応するベクトル
和Σ1 とベクトル差Δ1 が出力され、ハイブリッド回路
22からは、第2アンテナ対(13、14)の直前の電
磁界に対応するベクトル和Σ 2 とベクトル差Δ2 が出力
され、これらの出力は受信部4へと供給される。受信部
4は、電波到来方向計測用受信部41、42と偏波面角
度計測用受信部43を備える。ハイブリッド回路21か
らのベクトル和Σ1 とベクトル差Δ1 は、それぞれ電波
到来方向計測用受信部41のΣチャンネルとΔチャンネ
ルに供給される。同様にハイブリッド回路22からのベ
クトル和Σ2 とベクトル差Δ2 は、それぞれ電波到来方
向計測用受信部42のΣチャンネルとΔチャンネルに供
給される。
【0044】電波到来方向計測用受信部41は、移相器
411、ミキサ412、413、局部発振器400、利
得可変IF増幅器414、415、振幅検波器416、
AGC回路417及びドットプロダクト角度検出器41
8を有する。移相器411は、ΣチャンネルからのΣ1
信号を90度移相するためのもので、具体的には周波数
が固定の場合、四分の一波長の伝送線路から構成するこ
とができる。90度移相されたjΣ1 信号と、Δチャン
ネルからのΔ1 信号は、共通の局部発信器400によっ
て駆動されるミキサ412、413にそれぞれ入力さ
れ、位相、振幅関係を保持したままで中間周波数信号に
変換される。
【0045】次に、これら信号は利得可変IF増幅器4
14、415に入力される。利得可変IF増幅器414
は、次の振幅検波器416とAGC回路417と協動し
て次段へのjΣ1 信号の入力振幅が一定になるように利
得を変化させる。AGC回路417からの信号は利得可
変IF増幅器415にも供給されることにより、Δ1
号にも同じ利得の増幅がなされ、従ってjΣ1 とΔ1
振幅比は保存される。例えば、AGC回路417で、j
Σ1 信号の検波出力が一定値E0 となるように利得Gを
自動的に調整するとすると、利得Gは、
【0046】
【数12】 G=C・E0 /jΣ1 (16) となる。ここでCは回路で決まる定数である。Δ信号の
方の利得も同じであるので、その出力Δ0 は、
【0047】
【数13】 Δ0 =C・E0 ・Δ1 /jΣ1 (17) となる。増幅器414、415からの出力は、ドットプ
ロダクト角度検出器418へ入力され、そこで到来方位
角αに関する信号が出力される。ドットプロダクト角度
検出器418の具体的構成例を図4に示す。ドットプロ
ダクト角度検出器418への入力がE0 とΔ0 で、それ
ら入力信号の位相差をξと表した場合に、ドットプロダ
クト角度検出器418からの出力は、
【0048】
【数14】 e=kd・|E0 |・|Δ0 |・cos ξ (18) で表される。ここで、kdは回路の検波効率である。こ
れに(17)式を代入し、定数をくくりだしてKで代表
させると、
【0049】
【数15】 e=K・|Δ0 /Σ1 |・cos ξ (19) となる。ξは移送器411によって0かπになってお
り、cos ξ=±1のどちらかの値しかとらず、(19)
式は(13)式の誤差関数に比例した信号となる。
【0050】電波到来方向計測用受信部42も、受信部
41とほぼ同様の構成をしており、移相器421、ミキ
サ422、423、利得可変IF増幅器424、42
5、振幅検波器426、AGC回路427及びドットプ
ロダクト角度検出器428を有し、ドットプロダクト角
度検出器428から(14)式の誤差関数に比例した信
号が出力される。尚、局部発振器は受信部41と共通の
ものを使用する。
【0051】また、偏波面角度計測用受信部43は、位
相検波器431を有し、利得可変IF増幅器414と利
得可変IF増幅器424からのΣ1 信号とΣ2 信号との
位相差を検出して、偏波面傾き角γに関する信号を出力
する。Σ1 信号とΣ2 信号は上述のように共通の局部発
振器400を用いることにより、位相関係が保持されて
いる。位相検波器431の具体的構成例を図5に示す。
図5は公知の位相検波回路であり、入力信号の位相差の
正弦、余弦に比例した出力が得られる。位相差として3
60度の情報が必要な場合には、この2出力から求める
必要があるが、位相差が小さい場合にはsin (2γ)出
力だけを使用することができる。尚、この偏波面角度計
測用受信部43として、本実施例では位相差を直接得る
回路を使用しているが、Σ1 信号とΣ2 信号の位相差を
振幅比に変換して電気信号とするか又は時間差に換算す
るように構成することも可能である。
【0052】以上の電波到来方位・偏波計測装置におい
て、ドットプロダクト角度検出器418から得られる出
力は、前述の(13)式の誤差関数S1 に比例した信号
となり、従って到来方位角αに関する信号を得ることが
できる。同様にドットプロダクト角度検出器428から
得られる出力は、前述の(14)式の誤差関数S2 に比
例した信号となり、従って到来方位角βに関する信号を
得ることができる。また、位相検波器431からは前述
の(15)式の誤差関数S3 、従って傾き角γに関する
信号を得ることができる。
【0053】図6は、電波到来方位・偏波計測装置の受
信部の第2の実施例である。図の受信部4は、ハイブリ
ッド回路440、移相器441、局部発振器400、ミ
キサ442、443、452、462、利得可変IF増
幅器444、445、454、464、振幅検波器44
6、AGC回路447、ドットプロダクト角度検出器4
48、458、468を有する。
【0054】モノパルス回路2から供給されるベクトル
和Σ1 とΣ2 はハイブリッド回路440に入力され、そ
こで第3のベクトル和Σ3 とベクトル差Δ3 が作られ
る。
【0055】
【数16】 Σ3 =Σ1 +Σ2 (20) Δ3 =Σ1 −Σ2 (21) その後のミキサ、利得可変IF増幅器、振幅検波器、A
GC回路は、第1実施例と同様の動作を行う。そしてド
ットプロダクト角度検出器448では、jΣ3信号とΔ
1 信号が入力され、誤差関数S1 ’=Δ1 /jΣ3 に比
例した信号が出力される。また、ドットプロダクト角度
検出器458では、jΣ3 信号とΔ2 信号が入力され、
誤差関数S2 ’=Δ2 /jΣ3 に比例した信号が出力さ
れ、ドットプロダクト角度検出器468では、jΣ3
号とΔ3 信号が入力され、誤差関数S3 ’=Δ3 /jΣ
3 に比例した信号が出力される。
【0056】この第2実施例の原理を以下に説明する。
到来角αとβ及び偏波面傾き角γが小さいときには、co
s {k・r1 sin (α)}、cos {k・r2sin(β)}
は1と近似でき、また、δ1 、δ3 を等しく0とするこ
とは可能である。このとき、(9)式、(11)式は、
Σ1 =exp {jγ}、Σ2 =exp {−jγ}となり、こ
れを(20)式、(21)式に代入すると、
【0057】
【数17】 Σ3 =exp {jγ}+exp {−jγ} ≒2cos (γ) ≒2 (22) Δ3 =exp {jγ}−exp {−jγ} ≒2jsin (γ) ≒2jγ (23) となる。一方、exp {j(γ+δ1 )}は1と近似で
き、(10)式、(12)式は、
【0058】
【数18】 Δ1 =jsin {k・r1 sin (α)} ≒j・k・r1 ・α (24) Δ2 =jsin {k・r2 sin (β)} ≒j・k・r2 ・β (25) となる。
【0059】従って、上述の誤差関数S1 ’、S2 ’、
3 ’はそれぞれ、
【0060】
【数19】 S1 ’=k・r1 ・α/2 (26) S2 ’=k・r2 ・β/2 (27) S3 ’=γ (28) となり、それぞれ到来角α、β、偏波傾き角γに比例し
た信号を得ることができる。
【0061】このように、本実施例では近似的な情報が
得られることになるが、電波到来方向がZ軸に近く、偏
波面が所定の傾きに近い場合には、極めて良い近似とな
り、実用的にも十分な精度が得られる。尚、本実施例で
はδ1 =δ3 =0としたが、δ1 とδ3 を90度変化さ
せてアンテナを配置させた場合には、ハイブリッド回路
440として90度ハイブリッドとし、さらにΔ1 とΔ
2 のチャンネルに移相器を追加することによって、同じ
ように作用させることができる。
【0062】図7には、本発明に係る電波到来方位・偏
波計測用アンテナ装置及びこのアンテナ装置を用いた電
波到来方位・偏波計測装置の第3実施例を示す。本実施
例は、振幅比較モノパルス方式を利用したもので、アン
テナ部1を構成するアンテナ15、16、17、18は
指向性を持ち、それぞれZ軸に対して少し傾いた姿勢で
配置されている。その傾き角はそれぞれのアンテナのビ
ームパターンの−3から−6dB点がZ軸上に来るよう
に決められ、これにより各アンテナのビームパターンは
空間的に少しずつ傾いた状態で重なるように配置され
る。第1アンテナ対を構成するアンテナ15、16は右
旋偏波アンテナであり、その位相中心がX軸上にあり且
つその主輻射方向がY軸の回りで所定の角度差を持つよ
うに配置される。第2アンテナ対を構成するアンテナ1
7、18は左旋偏波アンテナであり、その位相中心がY
軸上にあり且つその主輻射方向がX軸の回りで所定の角
度差を持つように配置される。
【0063】モノパルス回路2は電力分配器23、2
4、25、26とハイブリッド回路28、29を有す
る。電力分配器は、各アンテナからの受信電力を2分
し、一方の出力を受信部4へ、他方をハイブリッド回路
へ供給する。ハイブリッド回路28、29は、各アンテ
ナ対の出力の和信号Σ1 、Σ2 を出力して、受信部4へ
供給する。
【0064】受信部4は、電波到来方向計測用受信部4
7、48と偏波面角度計測用受信部49を有する。電波
到来方向計測用受信部47は、さらにミキサ471、4
72、対数増幅/検波器473、474及び減算器47
5を有する。受信部47は、電力分配器23、24から
アンテナ15と16の受信信号を受け、それらをミキサ
471、472で中間周波数信号に変換し、さらに対数
増幅/検波器473、474で対数変換し、減算器47
5で減算することにより、両アンテナの振幅比を得るこ
とができる。上述のように本実施例のアンテナは、指向
性を持ちそれらが傾きを持って配置されているため、両
アンテナの振幅比は到来角の関数となる。
【0065】同様に、電波到来方向計測用受信部48も
受信部47と同様に構成され、両受信部によって2次元
の到来方位を得ることができる。偏波面角度計測用受信
部49は、ミキサ491、492、振幅制限増幅器49
3、494、位相検波器495を有する。受信部49
は、ハイブリッド回路28、29からの信号Σ1 とΣ2
を受け、それらをミキサ491、492で中間周波数信
号に変換し、さらに振幅制限増幅器493、494でそ
れぞれの信号の振幅が一定値に制限される。このためア
ンテナの傾きによるビームパターンの影響を除去するこ
とができ、その後、位相検波器495で第1実施例と同
様、位相差が検出され、(15)式の誤差関数に比例し
た信号を得る。
【0066】このように本実施例によっても、同様に電
波到来方向と偏波面角度の情報を得ることができる。本
実施例は、原理的にアンテナ15と16間、またアンテ
ナ17と18間の距離に対して制限がないので、これら
のアンテナの配置により大きな自由度を持つという利点
を有する。次に、本発明に係るアンテナ指向装置の実施
例の斜視図を図8にまたそのブロック図を図9に示す。
図9において、前実施例と同一の構成要素は同一の符号
で表す。3は直線偏波の1次輻射器、6は反射鏡であ
り、リフレクタアンテナを構成している。本実施例のア
ンテナ指向装置は、このリフレクタアンテナを電波到来
方向、即ち送信局に正対させ、さらに送信局から輻射さ
れる直進偏波の偏波面に対し所定の角度に保持するよう
に指向させるための装置で、前実施例で説明したアンテ
ナ部1、モノパルス回路2及び受信部4から構成される
電波到来方位・偏波計測装置の他に、第1駆動部53、
第2駆動部56及び第3駆動部59からなる駆動部5を
有する。
【0067】アンテナ部1は、1次輻射器3の周囲に配
置され、これらアンテナはモノパルス回路2を収納する
ケース27に一体に固定され、これら全体で偏波軸の回
りに回転可能に設置される。第1駆動部53は、ケース
27を偏波軸の回りに回転させるためのもので、モータ
51とサーボアンプ52から構成される。また、アンテ
ナ部1、1次輻射器3、ケース27及び反射鏡6は、2
軸ターンテーブル10の上に搭載され、アジマス軸及び
エレベーション軸の回りで回転可能に設置される。第2
駆動部56は、エレベーション軸回りに回転をさせるた
めのもので、モータ54とサーボアンプ55から構成さ
れ、第3駆動部59は、アジマス軸の回りに回転させる
ためのもので、モータ57とサーボアンプ58から構成
される。また、受信部4はターンテーブル10上に固定
される。
【0068】第1駆動部53は、受信部4から出力され
スリップリング9を介して送出される偏波傾き角γに関
連した誤差関数信号S3 に基づいて駆動され、アンテナ
3と送信局から輻射される直進偏波の偏波面の傾き角に
一致するように調整される。また、第2駆動部56は、
受信部4から出力される電波到来角βに関連した誤差関
数信号S2 に基づいて駆動され、第3駆動部59は、受
信部から出力される電波到来角αに関連した誤差関数信
号S1 に基づいて駆動され、従って電波到来方向に対し
てアンテナ3が正対するように調整される。
【0069】このようにして、正確な姿勢に調整された
アンテナ3は、送信局との通信等の本来の用途に供され
る。アンテナ3からの出力は、各回転軸間にあるロータ
リジョイント8を介して外部の受信部7へ送出され、そ
の後の処理が行われる。又、外部電源からの電力V0
スリップリング9を介して受信部4へ供給され、受信部
4からさらに電路を通って各構成要素へ供給される。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、2本の基準軸の交点に
対して対称に且つ第1基準軸上に各々の中心がくるよう
に配置された第1アンテナと第2アンテナとからなる第
1のアンテナ対と、前記2本の基準軸の交点に対して対
称に且つ第2基準軸上に各々の中心がくるように配置さ
れた第3アンテナと第4アンテナとからなる第2のアン
テナ対とを備え、第1アンテナと第2アンテナを夫々右
旋円偏波アンテナで構成し、第3アンテナと第4アンテ
ナを夫々左旋円偏波アンテナで構成することにより、電
波の到来方向と到来電波の直線偏波の偏波面角度を同時
に計測することができる小型で安価な電波到来方位・偏
波計測用アンテナ装置、電波到来方位・偏波計測装置及
びアンテナ指向装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電波到来方位・偏波計測用アンテ
ナ装置及びこのアンテナ装置を用いた電波到来方位・偏
波計測装置の概略ブロック図である。
【図2】電波到来方位・偏波計測装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図3】本発明の原理を説明するための座標系である。
【図4】実施例のドットプロダクト角度検出器の具体的
構成例である。
【図5】実施例の位相検波回路の具体的構成例である。
【図6】本発明による電波到来方位・偏波計測装置の受
信部の第2実施例である。
【図7】本発明による電波到来方位・偏波計測用アンテ
ナ装置及びこのアンテナ装置を用いた電波到来方位・偏
波計測装置の第3実施例である。
【図8】本発明によるアンテナ指向装置の実施例の斜視
図である。
【図9】図8のアンテナ指向装置のブロック図である。
【図10】(a)は、従来のコニカルスキャン方式の概
略説明図であり、(b)はアンテナの回転角度と受信強
度との関係を示したグラフである。
【図11】従来のモノパルス方式のブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ部 2 モノパルス回路 4 受信部 5 駆動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信局から輻射される直線偏波の電波を
    受信し、受信点における交差する第1基準軸と第2基準
    軸からみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を計
    測するための電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置で
    あって、 前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第1基準軸
    上に各々の中心がくるように配置された第1アンテナと
    第2アンテナとからなる第1のアンテナ対と、 前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第2基準軸
    上に各々の中心がくるように配置された第3アンテナと
    第4アンテナとからなる第2のアンテナ対とを備え、 第1アンテナと第2アンテナを夫々右旋円偏波アンテナ
    で構成し、第3アンテナと第4アンテナを夫々左旋円偏
    波アンテナで構成し、 第1のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前での
    電磁界に対応するベクトル和信号を出力し、第2のアン
    テナ対の出力から前記アンテナ対の直前での電磁界に対
    応するベクトル和信号を出力する手段とを備えることを
    特徴とする電波到来方位・偏波計測用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電波到来方位・偏波計測
    用アンテナ装置と、受信部を備え、 該受信部は、前記第1アンテナ対のベクトル和信号と前
    記第2アンテナ対のベクトル和信号から到来電波の偏波
    面角度に対応する信号を出力する偏波面角度計測用受信
    部と、各アンテナの出力から電波到来方位に対応する信
    号を出力する電波到来方向計測用受信部とを有すること
    を特徴とする電波到来方位・偏波計測装置。
  3. 【請求項3】 送信局から輻射される直線偏波の電波を
    受信し、受信点における交差する第1基準軸と第2基準
    軸からみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を計
    測する電波到来方位・偏波計測装置であって、 前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第1基準軸
    上に各々の中心がくるように配置された第1アンテナと
    第2アンテナとからなる第1のアンテナ対と、前記2本
    の基準軸の交点に対して対称に且つ第2基準軸上に各々
    の中心がくるように配置された第3アンテナと第4アン
    テナとからなる第2のアンテナ対とを有し、第1アンテ
    ナと第2アンテナを夫々右旋円偏波アンテナで構成し、
    第3アンテナと第4アンテナを夫々左旋円偏波アンテナ
    で構成したアンテナ部と、 第1のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前での
    電磁界に対応する第1ベクトル和信号と第1ベクトル差
    信号を出力し、第2のアンテナ対の出力から前記アンテ
    ナ対の直前での電磁界に対応する第2ベクトル和信号と
    第2ベクトル差信号を出力する手段と、 第1ベクトル和信号と第1ベクトル差信号の振幅比及び
    位相差を用いて第2基準軸の回りの到来角度に対応した
    誤差信号を発生する第1の電波到来方向計測用受信部
    と、 第2ベクトル和信号と第2ベクトル差信号の振幅比及び
    位相差を用いて第1基準軸の回りの到来角度に対応した
    誤差信号を発生する第2の電波到来方向計測用受信部
    と、 第1ベクトル和信号と第2ベクトル和信号の位相差を用
    いて到来電波の偏波面角度に対応した誤差信号を発生す
    る偏波面角度計測用受信部と、を備えることを特徴とす
    る電波到来方位・偏波計測装置。
  4. 【請求項4】 送信局から輻射される直線偏波の電波を
    受信し、受信点における交差する第1基準軸と第2基準
    軸からみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を計
    測する電波到来方位・偏波計測装置であって、 前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第1基準軸
    上に各々の中心がくるように配置された第1アンテナと
    第2アンテナとからなる第1のアンテナ対と、前記2本
    の基準軸の交点に対して対称に且つ第2基準軸上に各々
    の中心がくるように配置された第3アンテナと第4アン
    テナとからなる第2のアンテナ対とを有し、第1アンテ
    ナと第2アンテナを夫々右旋円偏波アンテナで構成し、
    第3アンテナと第4アンテナを夫々左旋円偏波アンテナ
    で構成したアンテナ部と、 第1のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前での
    電磁界に対応する第1ベクトル和信号と第1ベクトル差
    信号を出力し、第2のアンテナ対の出力から前記アンテ
    ナ対の直前での電磁界に対応する第2ベクトル和信号と
    第2ベクトル差信号を出力する手段と、 第1ベクトル和信号と第2ベクトル和信号との和信号で
    ある第3ベクトル和信号と第1ベクトル和信号と第2ベ
    クトル和信号との差信号である第3ベクトル差信号とを
    出力する手段と、 第3ベクトル和信号と第1ベクトル差信号の振幅比及び
    位相差を用いて第2基準軸の回りの到来角度に対応した
    誤差信号を発生する第1の電波到来方向計測用受信部
    と、 第3ベクトル和信号と第2ベクトル差信号の振幅比及び
    位相差を用いて第1基準軸の回りの到来角度に対応した
    誤差信号を発生する第2の電波到来方向計測用受信部
    と、 第3ベクトル和信号と第3ベクトル差信号の振幅比及び
    位相差を用いて到来電波の偏波面角度に対応した誤差信
    号を発生する偏波面角度計測用受信部と、を備えること
    を特徴とする電波到来方位・偏波計測装置。
  5. 【請求項5】 送信局から輻射される直線偏波の電波を
    受信し、受信点における交差する第1基準軸と第2基準
    軸からみた2次元の電波到来方位角度と偏波面角度を計
    測する電波到来方位・偏波計測装置であって、 前記2本の基準軸の交点に対して対称に且つ第1基準軸
    上に各々の中心がくるように配置された第1アンテナと
    第2アンテナとからなる第1のアンテナ対と、前記2本
    の基準軸の交点に対して対称に且つ第2基準軸上に各々
    の中心がくるように配置された第3アンテナと第4アン
    テナとからなる第2のアンテナ対とを有し、第1アンテ
    ナと第2アンテナを夫々右旋円偏波指向性アンテナで構
    成して夫々のアンテナの指向方向が第2基準軸の回りで
    所定の角度差を持つように配置し、第3アンテナと第4
    アンテナを夫々左旋円指向性偏波アンテナで構成して夫
    々のアンテナの指向方向が第1基準軸の回りで所定の角
    度差を持つように配置したアンテナ部と、 第1のアンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前での
    電磁界に対応する第1ベクトル和信号を出力し、第2の
    アンテナ対の出力から前記アンテナ対の直前での電磁界
    に対応する第2ベクトル和信号を出力する手段と、 第1アンテナと第2アンテナの出力の振幅比を用いて第
    2基準軸の回りの到来角度に対応した誤差信号を発生す
    る第1の電波到来方向計測用受信部と、 第3アンテナと第4アンテナの出力の振幅比を用いて第
    1基準軸の回りの到来角度に対応した誤差信号を発生す
    る第2の電波到来方向計測用受信部と、 第1ベクトル和信号と第2ベクトル和信号の位相差を用
    いて到来電波の偏波面角度に対応した誤差信号を発生す
    る偏波面角度計測用受信部と、 を備えることを特徴とする電波到来方位・偏波計測装
    置。
  6. 【請求項6】 指向性直線偏波アンテナを直線偏波の電
    波を輻射する送信局に対して正対させ、該指向性直線偏
    波アンテナの偏波面を送信局からの直線偏波の偏波面に
    対して一定の角度に保持させるためのアンテナ指向装置
    であって、 請求項2ないし請求項5のいずれか1に記載の前記電波
    到来方位・偏波計測装置と、前記電波到来方位・偏波計
    測装置からの偏波面角度に対応する信号に基づき前記指
    向性直線偏波アンテナの偏波面を回転させ、前記電波到
    来方位・偏波計測装置からの電波到来方位に対応する信
    号に基づき前記指向性直線偏波アンテナの方位を変える
    駆動部を備えることを特徴とするアンテナ指向装置。
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