JP5048234B2 - 妨害排除能力試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の妨害排除能力(イミュニティとも言う)試験のための妨害排除能力試験装置に関するものである。
従来、イミュニティ試験装置は、電波無響室の一端側に立てたターンテーブル上に試験対象となる供試機器を置き、他端側に立てたアンテナ支持柱上にアンテナを設けている。そして、アンテナから放射された電磁波を供試機器の置かれる規定された試験平面に浴びさせるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、試験方法としては、電波暗室内に供試機器を配置し、同じ電波暗室内に固定したバイコニカルアンテナや対数周期アンテナから、水平もしくは垂直偏波の電磁波を供試機器に印加する放射電磁界試験法や、TEMセルおよびGTEMセルなどを用いるTEM導波路法等が知られており、また、回転電磁界を供試機器に印加する方法もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−55863号公報 特開2003−98211号公報
ところで、従来のイミュニティ試験では、アンテナから放射する試験電波の電界強度を比較的低い200V/mに設定するようにされていたため、試験対象となる製品(供試機器)の使用状況によっては、充分なイミュニティ試験を行うことができないことがあった。
つまり、例えば、その製品が自動車等の移動体に搭載され、移動体が、航空機の離発着に使用される誘導用のレーダー装置の近くを走行するような場合には、200V/mの電界強度の試験電波でイミュニティ試験を行っていては、イミュニティ試験に合格していても電子機器が誤作動して正しく機能しなくなったり、場合によっては致命的な故障になったりするという問題が発生することがあった。
そのため、近年、イミュニティ試験においては、試験条件として、試験電波の電界強度を600V/mに変更することが行われている。
しかし、こうした600V/mの電界強度を実現するにあたり、これを上記提案の技術のように1台の増幅器・アンテナで実現する場合、高耐電圧のアンテナが必要になるばかりでなく、高耐電圧・高出力の電力増幅装置が必要であり、妨害排除能力試験装置が物理的に大型化すると共に、コストが高くなるというという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、その目的は、低コストな低出力電力増幅装置が使用できる妨害排除能力試験装置を提供することである。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、放射アンテナから供試機器に向けて電磁波を放射することにより、供試機器の妨害排除能力を試験するのに使用される妨害排除能力試験装置であって、
前記放射アンテナは、電磁ホーンと、該電磁ホーンと前記供試機器との間に配置されて前記電磁ホーンから放射された電磁波を前記供試機器に導く導波管と、を備え、
前記電磁ホーンと前記導波管とは、前記供試機器の試験条件にて規定される前記電磁波の波長と略等しい距離にて、間隔を空けて配置され、
前記導波管の軸方向の長さは、前記供試機器の試験条件にて規定される前記電磁ホーンの開口端面から前記供試機器迄の距離の略半分の長さに設定されていることを特徴とする。
このように、本発明の妨害排除能力試験装置においては、電磁ホーンから放射した電磁波を供試機器に導く導波管を備えているので、電磁ホーンからの電磁波を供試機器に対して効率よく放射することができるようになり、電磁ホーンから単に電磁波を放射するようにした場合に比べて、電磁ホーンから供試機器に至る放射経路で生じる電磁波の損失(換言すれば電力ロス)を低減することができる。
従って、本発明の妨害排除能力試験装置によれば、電磁ホーンに送信用の高周波信号を入力する際に、高出力の電力増幅装置を用いる必要がなく、その電力増幅装置を低出力にして、妨害排除能力試験装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
なお、導波管は、その中心軸が電磁ホーンの放射軸線と同一軸線上となるように配置することが望ましい。
また本発明では、電磁ホーンと導波管とを、端面を密着させて配置するのではなく、間隔を空けて配置するが、これは、電磁ホーンと導波管とを間隔を空けて配置しても、その間隔や導波管の軸方向の長さ等を調整すれば、電磁ホーンと導波管とを密着させた場合よりも、更に電力ロスを低減できるからである。
つまり、妨害排除能力試験装置では、前記電磁ホーンの開口端面から前記供試機器迄の距離、及び、前記電磁ホーンから放射する電磁波の周波数が、供試機器の試験条件にて規定されることから、本発明では、電磁ホーンと導波管との間隔等を、その試験条件に応じて適正に設定することで、電磁ホーンから供試機器に至る放射経路で生じる電磁波の電力ロスを低減する。
そして、このために、本発明では、導波管の軸方向の長さを、その試験条件にて規定される電磁ホーンの開口端面から供試機器迄の距離の略半分の長さ(具体的には、距離の1/2の0.8〜1.2倍の長さ)に設定し、電磁ホーンと導波管との間隔を、電磁波の波長と略等しい距離(より具体的には、波長の0.8倍〜1.2倍の長さ)に設定する。なお、これらの数値は、本発明者等が行った後述の実験によって得られた値である。
また、この実験では、電磁ホーンと導波管とを間隔を空けて配置する場合、その間隔を変化させると、供試機器の配置位置での電界強度と、その電界強度が最大強度から−3dBの範囲内になる電力半値エリア(所謂クワイエットゾーン)とが変化することが判った。つまり、導波管を電磁ホーンに近づけると、電力半値エリアが広くなるが、電界強度が低くなり、逆に、導波管を電磁ホーンから遠ざけると、電界強度が高くなるが、電力半値エリアが狭くなるのである。
従って、イミュニティ試験の条件に、電力半値エリアと電界強度とが規定される場合や、複数の条件が設定される場合には、電磁ホーンと導波管との間隔を適宜調整できるようにすることが望ましく、このためには、請求項2に記載のように、導波管を電磁ホーンに対して接離可能に支持する支持部材を設けるとよい。
また、この場合、支持部材は、移動できるように車輪を付けるだけでもよいが、より好ましくは、請求項3に記載のように、スライドレールと、このスライドレール上に移動可能に設けられる複数の支持台とから構成するとよい。つまり、このようにすれば、電磁ホーンと導波管との中心軸を一致させた状態で、導波管を電磁ホーンに対して相対移動させることができるようになり、電磁ホーンと導波管との軸ずれを防止することができる。
一方、直線偏波の電磁波を利用してイミュニティ試験を行う場合、電磁ホーンには、請求項4に記載のように、電磁ホーンの放射軸線を中心に回転させるための回動手段を設けるとよい。つまり、このようにすれば、供試機器に放射する電磁波の偏波面を任意の角度に設定できることになる。
また次に、電磁ホーンは、その開口面から前方に電磁波を放射するものであるが、電磁ホーンから放射された電磁波の一部は、電磁ホーンの開口面から後方に回り込むことがある。このため、請求項5に記載のように、電磁ホーンの周囲に、その開口面から後方に回り込む電磁波を反射して供試機器に導く反射板を設けるようにすれば、電磁ホーンからの電磁波を供試機器に対してより効率よく放射させることができるようになる。
以下に、本発明を具体化した実施形態の例を、図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明を適用した妨害排除能力試験装置の説明図を示している。1は妨害排除能力試験装置であり電波無響室7の内部には、全面に電波吸収体11が貼り付けてあり、該電波無響室内に放射された電磁波および、供試機器等により反射した電磁波は電波吸収体11に吸収され熱エネルギーに変換される。
電波無響室7の内部には、一端側にテーブル3が備えられており、該テーブル3の上に高さ調整用の冶具3aを介して供試機器2が載置されている。また他端側には架台6aと架台6bを介して放射アンテナ5が備えられている。放射アンテナ5は電磁ホーン4と導波管8から構成され、電磁ホーン4の放射軸線上12に導波管8および、供試機器2が配置されている。
なお、17aは後述するサーキュレータ14と放射アンテナ5(より詳しくは電磁ホーン4)とを接続するための給電線である。また、20は送信装置である。
また、L1は導波管8の長さを表し、本実施例ではたとえば50cmに設定してある。L2は導波管8の開口端から供試機器2までの空間距離であり、本実施例ではたとえば50cmに設定されている。また、L0は電磁ホーン4の開口端から供試機器までの距離であり、本実施例では1mに設定されている。
次に、放射アンテナ5について図2を用いて詳細に説明する。放射アンテナ5は電磁ホーン4と導波管8からなり、電磁ホーン4は一方が開放された矩形の電磁ホーンを使用している。そして電磁ホーン4の他方にはプローブ40が保持体41とコネクタ42の間に配置してある。そして、コネクタ42には給電線17aが接続されている。なお、保持体41は誘電体で形成されている。
導波管8の開口部は前記電磁ホーン4の開口部と同一形状となるように形成した矩形導波管が使用されている。そして、前記電磁ホーン4から放射された電磁波の放射軸線12と前記導波管8の中心軸が一致するように配置すると共に、両者の各端面を密着させてある。
また、導波管8は導電材料で形成されているが、導電材料を織り込んだ繊維で形成してもよく、また、使用する周波数においてその波長の4分の1より短い間隔の隙間であれば網目状に形成しても良い。このように繊維や網目状に形成しておけば、導波管の軽量化が可能となる。また、本実施例では矩形の電磁ホーン及び矩形導波管を使用したが円形の電磁ホーン及び円形導波管であっても良い。
次に、送信装置20について説明する。図2に示すように送信装置20は信号発生器10、電力増幅装置13、サーキュレータ14、ダミー抵抗器18により構成されている。10は信号発生器で、本実施例では1〜1.5GHzをスイープする発振器が使用されている。13は電力増幅装置である。なお、本実施例ではサーキュレータ14とダミー抵抗器18を使用したが、その代わりにアイソレータを使用してもよい。
次に、動作について説明する。信号発生器10で発生した1〜1.5GHzのスイープ信号は電力増幅装置13(本実施例では50W使用)で増幅される。そして、増幅された高周波信号はサーキュレータ14を介して電磁ホーン4に供給される。そして、プローブ40を介して電磁ホーン4から放射された電磁波は伝送ロスの少ない導波管8を伝送し供試機器2に放射される。本実施例の場合、電磁ホーン4の開口部と同一形状の開口部を持つ導波管8を相互の密着するように配置したため電磁ホーン4から放射した電磁波をロスなく効率よく導波管8に導くことができる。
導波管8に導波された電磁波は、導波管8の他方の端面から供試機器2に電磁波が放射される。そして、供試機器2が載置されているテーブル3の試験平面(本実施例ではφ30cm)に均一な電磁界を発生させる。
ところで、上記テーブル3上に載置した供試機器2の大きさや試験部位の位置などにより試験平面を変更する必要が生じた場合には、高さ調整用の冶具3aを変更したり、架台6、テーブル3の高さ等を変更することにより、当該試験平面に電磁波を放射できるようになる。
なお、サーキュレータ14は、放射アンテナ5から放射した電磁波が供試機器の金属部分で反射して前記放射アンテナ5で受信され、その受信電力によって、前記電力増幅装置13に印加され、前記電力増幅装置13が誤作動もしくは故障するのを未然に防止するためのものである。
次に、試験平面において1.3GHzにおける電界強度600V/mを実現するために必要な電磁ホーン4の供給電力を求める。
まず、受信電界強度が600(V/m)を(dBμ/m)の単位に変換すると、
受信電界強度A=20×Log(600×10
したがって、A=175.56(dBμ/m)となる。
次に、電界強度(dBμ/m)を電圧(dBμ)に変換する。
電圧Et=E+G+Le−(Lf×L)−6
この式において、
Et:受信機入力信号電圧(dBμ)
E:電界強度(dBμ/m)
G:アンテナ利得(dBi)
Le:アンテナの実効長(dB)=20×Log(λ/π)
λ:波長(m)
Lf:単位長あたりのケーブル損失(dB/m)
L:ケーブル長(m)
値6:開放値から終端値への換算のための補正値
である。
このため、アンテナ利得G=0dBi、ケーブル長L=0m、とすると、
λ=(3×10)/(1.3×10)=0.23(m)
Le=20×Log(0.23/3.14)=−22.7(dB)
Et=175.56−22.7−6=146.86(dBμ)
となる。
次に、電圧(dBμ)を電力(dBm)に換算する。
電力Pi=Et−20×Log(√0.001×√50×10
ここで、Pi:受信レベル(dBm)、Et:受信機入力信号電圧(dBμ)である。
従って、
電力Pi=146.86−20×5.35=39.86(dBm)
となる。
ここで、電磁ホーン4の端面から導波管8の一方の端面(電磁ホーンに接する側)までの損失G1が1dB、導波管8の損失G2が1dB、導波管8の他方の端面から試験平面までの損失G3を5dBとすると、電磁ホーン4の供給電力Pは上式より、
P=Pi+G1+G2+G3
=39.86+1+1+5
=46.86(dBm)
=48.5(W)
となる。
ところで、発明者らによる実験の結果、導波管8の開口端から試験平面までの損失G3は5dBであることがわかった。つまり、導波管8の開口端から試験平面までの損失を自由空間損失として算出すると28.7dBとなるが、本実施例のように電磁ホーン4と導波管8を近接して配置すると、その損失が著しく低減(23.7dB)することが解った。なお、この理由は、導波管8の開口端から放射された電磁波のエネルギーはその大部分が供試機器2が載置されたテーブル3上の試験空間に収束して放射されたためであると考えられる。
一方、自由空間に放射する従来の方法で、600V/mの電界強度を得るには下記に示すとおり、送受信点間の距離が1mの場合、供給電力は28(KW)必要になる。
自由空間に放射する場合の供給電力Pfは次式により求められる。
Pf=Pi+G0
ここで、
G0=送受信点間の距離が1mの場合の自由空間伝搬損失(dB)
=34.7(dB)
である。従って、
Pf=39.86+34.7
=74.56(dBm)
=28576(W)
となる。
この結果、本実施形態の妨害排除能力試験装置によれば、従来のように放射アンテナから供試機器に電磁波を直接放射するようにした場合に比べて、600分の1程度の供給電力で所要の性能を得ることができることがわかる。
以上のように、本実施形態では、電磁ホーン4から放射された電磁波を導波管8に導波しているので、伝搬経路での損失(本実施例では電磁ホーン4の端面から導波管8の一方の端面までの損失G1が1dB、導波管8の損失G2が1dB、導波管8の他方の端面から試験平面までの損失G3を5dBとなり、総損失が7dBとなる)が、自由空間に放射する従来の方法に比べて伝播経路での損失(送受信間伝送距離1m、周波数1.3GHzの自由空間伝播損失G0は34.7dB)に比べて小さくなり、その結果、アンテナに供給する電力を約600分の1に少なくできるという優れた効果を奏する。
また、本実施形態では、電磁ホーン4の入力側にサーキュレータ14を設けたので、供試機器2の金属部分等で反射して戻ってきた電磁波が、前記増幅器13の出力端子から印加されることによる増幅器13の誤作動または故障を未然に防止できる。
次に本発明の第2の実施形態について図3を参照して説明する。
尚、以下の説明では、上記第1の実施形態の妨害排除能力試験装置と同様の構成要素については同一符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図3において、妨害排除能力試験装置100は第1の実施形態の電波無響室7に代わり、壁面に開口部を持ち、電磁波放射方向に長さを短くした小型の電波無響室70が使用されている。
また、電磁ホーン4及び、電磁ホーン4を載置する架台6aが電波無響室70の外部に設置されている点が異なっている。
電波無響室70の壁面に設けた開口部から電磁ホーン4の開口部を前記電波無響室70の内部に突出させてある。
そして突出させた電磁ホーン4の開口部に導波管8が接するように配置してある。
このように配置したので、妨害排除能力試験を実施する際、信号発生器10、電力増幅装置13などの機器を操作しやすく作業性が向上する。
次に本発明の第3の実施形態について図4を参照して説明する。
尚、以下の説明では、上記第1の実施形態の妨害排除能力試験装置と同様の構成要素については同一符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、第1の実施形態と本実施形態との異なる点は、放射アンテナ50を構成している電磁ホーン4と導波管8とを、これらの各端面の間が距離Laだけ離れるように、間隔を空けて配置し、電磁ホーン4の上下の外周面に、電磁ホーン4の開口面から後方に回り込む電磁波を反射して供試機器に導く反射板44を設けたことである。
このように電磁ホーン4と導波管8とを間隔を空けて配置した場合、伝送ロスはわずかに増えるものの、電磁ホーン4から放射された電磁波が供試機器2などの金属体で反射して電磁ホーン4に戻ってくる反射電力を、この空間距離Laによる空間伝搬損失分だけ減衰させることができ、延いては、アイソレータ14、ダミー抵抗器18、電力増幅器13の故障を未然に防止できる。
また、このように電磁ホーン4と導波管8とを間隔を空けて配置した場合、その間隔(つまりアンテナ−導波管間の距離La)や導波管8の軸方向の長さLb(図5参照)を調整すれば、電磁ホーン4と導波管8とを密着させた場合に比べて、電力ロスを低減できることが、本願発明者等の実験によりわかった。
以下、この実験について説明する。
(実験1)
まず、電磁ホーン4の開口部端面から供試機器までの長さが1m、電磁波の周波数が1.3GHz、という試験条件下で、最も電力ロスを低減し得る電磁ホーン4と導波管8との間隔(アンテナ−導波管間の距離La)、及び、導波管8の軸方向の長さLbを求めるために、図5(a)に示す如く、反射板44を設けていない電磁ホーン4と導波管8とを電磁ホーン4の放射軸線上に間隔Laを空けて配置し、更に、電磁ホーン4の放射軸線上で電磁ホーン4の開口端面から1m(100cm)離れた位置に、受信電界強度測定用の電界プローブを配置した。
また、この実験では、イミュニティ試験において実際に存在する特定の試験条件にあわせて、電磁ホーン4の放射軸線及び電磁プローブの床面からの高さを、それぞれ、100cm、105cmとし、電界プローブの下方15cmの位置には金属板を水平に配置した。なお、この金属板は、電界プローブよりも導波管8側に10cm突出させた。
そして、導波管8には、その軸方向の長さLbが25cm、50cm、75cmのものを用い、その導波管8を放射軸線上で移動させることにより、電磁ホーン4の開口端面から導波管8の開口端面までの距離(アンテナ−導波管間の距離)Laを変化させつつ、電界プローブで得られる受信電界強度を測定した。
その測定結果を、図5(b)及び図6(a)に示す。なお、この測定結果は、電磁ホーン4から放射させる電磁波の周波数fを1.3GHzに設定した場合の測定結果である。
図5(b)及び図6(a)から明らかなように、上述した試験条件下では、導波管8の長さLbを75cmにした場合には、電磁ホーン4と導波管8との間隔を開けるよりも密着させた方が伝送ロスが少なくなるものの、導波管8の長さLbを50cm、25cmにした場合には、電磁ホーン4と導波管8とを密着させるよりも間隔を空けて配置した方が伝送ロスが少なくなることがわかった。
また、導波管8の長さLbが50cmであるときに電磁波の伝送ロスを最も少なくできるアンテナ−導波管間の距離Laは、約25cmとなり、導波管8の長さLbが25cmであるときに電磁波の伝送ロスを最も少なくできるアンテナ−導波管間の距離Laは、約45cmとなることがわかった。
(実験2)
次に、電磁ホーン4の開口部端面から供試機器までの長さが1.1m、電磁波の周波数が2.9GHz、という試験条件下で、最も電力ロスを低減し得る電磁ホーン4と導波管8との間隔(アンテナ−導波管間の距離La)、及び、導波管8の軸方向の長さLbを求めるために、図7(a)に示す如く、反射板44を設けていない電磁ホーン4と導波管8とを電磁ホーン4の放射軸線上に間隔Laを空けて配置し、更に、電磁ホーン4の放射軸線上で電磁ホーン4の開口端面から1.1m(110cm)離れた位置に、受信電界強度測定用の電界プローブを配置した。
また、この実験では、イミュニティ試験において実際に存在する特定の試験条件にあわせて、電磁ホーン4の放射軸線及び電磁プローブの床面からの高さを、それぞれ、100cm、105cmとし、電界プローブの下方15cmの位置には金属板を水平に配置した。なお、この金属板は、電界プローブよりも導波管8側に20cm突出させた。
そして、導波管8には、その軸方向の長さLbが10cm、30cm、50cm、70cmのものを用い、その導波管8を放射軸線上で移動させることにより、電磁ホーン4の開口端面から導波管8の開口端面までの距離(アンテナ−導波管間の距離)Laを変化させつつ、電界プローブで得られる受信電界強度を測定した。
その測定結果を、図7(b)及び図8(a)に示す。なお、この測定結果は、電磁ホーン4から放射させる電磁波の周波数fを2.9GHzに設定した場合の測定結果である。
図7(b)及び図8(a)から明らかなように、上述した試験条件下では、導波管8の長さLbを70cmにした場合には、電磁ホーン4と導波管8との間隔を開けるよりも密着させた方が伝送ロスが少なくなるものの、導波管8の長さLbを50cm、30cm、10cmにした場合には、電磁ホーン4と導波管8とを密着させるよりも間隔を空けて配置した方が伝送ロスが少なくなることがわかった。
また、導波管8の長さLbが50cmであるときに電磁波の伝送ロスを最も少なくできるアンテナ−導波管間の距離Laは、約10cmとなり、導波管8の長さLbが30cmであるときに電磁波の伝送ロスを最も少なくできるアンテナ−導波管間の距離Laは、約30cmとなり、導波管8の長さLbが10cmであるときに電磁波の伝送ロスを最も少なくできるアンテナ−導波管間の距離Laは、約50cmとなることがわかった。
そして、上記各実験結果から、受信電界強度自体は、導波管8が長い程大きくなるので、電磁ホーン4と導波管8とを間隔を開けて配置する際には、導波管8の長さLbは、試験条件にて規定される電磁ホーン4の開口端面から供試機器迄の距離(100cm、110cm)の略半分の長さ(50cm)に設定し、電磁ホーン4と導波管8との間隔は、電磁波の波長λ(1.3GHzでは約23cm、2.9GHzでは約10cm)と略等しい距離(25cm、10cm)に設定するとよいことがわかった。
また、こうした実験を各種条件で行ったところ、電磁ホーン4と導波管8とを間隔を開けて配置する際には、導波管8の長さLbは、試験条件にて規定される電磁ホーン4の開口端面から供試機器迄の距離の半分の長さの0.8〜1.2倍に設定し、電磁ホーン4と導波管8との間隔は、電磁波の波長λ(1.3GHzでは約23cm、2.9GHzでは約10cm)の0.8倍〜1.2倍に設定すればよいことがわかった。
また、上記各実験1、2では、電磁ホーン4と導波管8との間隔Laを変化させると、供試機器の配置位置での受信電界強度だけでなく、その受信電界強度が最大強度から−3dBの範囲内になる電力半値エリア(所謂クワイエットゾーン)も変化することがわかった。つまり、図5(c)及び図6(b)、或いは、図7(c)及び図8(b)に示すように、電力半値エリアは、導波管8を電磁ホーン4に近づける程広くなるのである。
従って、電力半値エリアを含む各種条件下でイミュニティ試験を実行可能な試験装置を構成する際には、その試験条件にあわせて電磁ホーン4と導波管8との間隔を適宜調整できるようにようにすることが望ましい。
そして、そのためには、図9に示すように、電磁ホーン4及び導波管8を、それぞれ、支柱22若しくは支柱32を介して、アンテナ支持台24若しくは導波管支持台34上に固定し、更に、これら各支持台24,34を、スライドレール38上にスライド可能に配置して、スライドレール38上で移動させることにより、電磁ホーン4と導波管8との間隔を任意に設定できるようにするとよい。
そしてこのようにすれば、電磁ホーン4と導波管8との中心軸を一致させた状態で、導波管8と電磁ホーン4との間隔を調整できることから、電磁ホーン4と導波管8との軸ずれを防止することができる。
また、図9に示す装置では、電磁ホーン4もスライドレール38上で移動させることができるので、スライドレール38を固定した状態で、電磁ホーン4と供試機器との間隔を調整することもできるようになり、例えば、その間隔を1mにする試験条件と1.1mにする試験条件とが存在するような場合にでも、これら各試験を容易に行うことが可能となる。
なお、図9において、(a)は電磁ホーン4と導波管8とを横方向から見た側面図であり、(b)は、電磁ホーン4を開口面側から見た正面図であり、(c)は、導波管8を開口面側から見た正面図である。
そして、この図から明らかな如く、スライドレール38には2本の溝39が形成されており、アンテナ支持台24及び導波管支持台34の下方には、その溝39に嵌って回転する複数のローラ(車輪)26、36が設けられている。従って、電磁ホーン4及び導波管8は、スライドレール38の溝に沿って極めて容易に移動させることが可能となる。
次に、図4に示した本実施形態の妨害排除能力試験装置では、電磁ホーン4の上下の外周面に反射板44を設けているが、この反射板44は、電磁ホーン4の外周面の内、開口端からの距離Liが20cmとなる位置に固定されている。また、この反射板44の板面と電磁ホーン4の外周面とがなす開口端側の角度Dは、41°に設定されている。
そして、このように電磁ホーン4に反射板44を取り付けた場合と、反射板44を取り付けない場合とで、受信電界強度がどのように変化するかを測定した結果、反射板44を取り付けていないときの受信電界強度が600V/mである場合、反射板44を取り付けると、受信電界強度を619V/mに増加できることがわかった。なお、この測定は、図5に示した実験1の試験条件下で行い、導波管8の長さLbは50cm、電磁ホーン4と導波管8との間隔Laは25cmとした。
そして、この測定結果から、本実施形態のように電磁ホーン4に反射板44を設ければ、電磁ホーン4からの電磁波を供試機器に対してより効率よく放射させることができること
がわかる。
なお、電磁ホーン4に反射板44を設ける場合、反射板44は、電磁ホーン4の上下の外周面ではなく、左右の外周面に設けてもよく、上下左右の外周面に設けてもよい。また、反射板44は、単に1枚の金属板にて構成するのではなく、図4に変形例として示すように、複数枚の金属板を略平行に配置することによって構成してもよい。そしてこのようにすれば、反射板44による電磁波の反射効率を高め、電磁ホーン4からの電磁波をより効率よく供試機器に放射させることができる。
次に本発明の第4の実施形態として図10を参照して説明する。
尚、以下の説明では、上記第1の実施形態の妨害排除能力試験装置と同様の構成要素については同一符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図10において、放射アンテナ5に代わって放射アンテナ51を備えている。
放射アンテナ51は供試機器2に放射する電磁波の偏波面を任意の角度に調整できるようになっている。
6cは架台であり放射アンテナ51を放射軸線12を中心に回動可能に保持するためのものである。
9は距離測定装置であり、導波管80の端面(供試機器側)から供試機器2までの距離を計測するための装置である。
15は電動機であり、前記51を回動するための動力源である。
16は駆動用ベルトであり、電動機の動力を放射アンテナ51に伝達するためのものである。
電磁ホーン45の開口面にはフランジ47が形成されている。
また、導波管80の端部にもフランジ82が形成されている。
そして、フランジ47の端面46とフランジ82の端面81を当接させボルト90、ナット91でもって締着されている。
また、電磁ホーン45の端部(プローブ側)には支持体61とプーリー62が一体形成されている。
架台6cの上部には凹部65が設けてあり、ベアリング60を介して前記支持体61を支持している。
また、図11に図10のA−A矢視端面図を示す。48は電磁ホーン45の開口部であり、導波管80の開口部も同一形状に形成してある。
92は前記ボルト90を挿通するための貫通孔である。
また、前記放射アンテナ5がスムーズに回動するように複数個のローラー64を配置してある。
次に、動作について説明する。
放射アンテナ5に供給された高周波信号は電磁ホーン45から導波管80を介して供試機器2に所定の電磁界を放射する。
そこで、放射する電磁界の偏波面を変更して妨害排除能力を試験する場合は、前記電動機15を駆動して放射アンテナ51を放射軸を中心に回動させることで試験平面において任意の角度の偏波面による妨害排除能力の試験が可能となる。
次に、距離測定装置9についてその測定方法を述べる。図12に示すように電磁波を放射する放射アンテナ51の下方には距離L3を隔てて複数の距離測定装置9a、9bが備えられている。
距離測定装置としてはたとえばレーザーポインターが用いられる。そして、各レーザーポインターを供試機器2の試験平面の中心に向けて照射する。
このときの水平面に対する角度をθ1とし、垂直面に対する角度をθ2とすると、下式より導波管80の開口端から供試機器2の試験平面までの距離L4を算出することができる。
L4=(L3/2)tan(θ1)sin(θ2)−L5
なお、L5は導波管80の突出量であり既知な値である。
このようにレーザーポインターを用いることにより、測定器を使用しなくても比較的容易に導波管80の端面から供試機器2の試験平面までの距離L4を算出することができる。
なお、上記θ1及びθ2の値は直読できるようにしておくことが望ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部を適宜に変更して実施することも可能である。
上記各実施例では、直線偏波の電磁波による試験装置の例を示したが、電磁ホーン内(詳しくはプローブ40とホーンの間に位相差板などの円偏波発生器を介在させることにより、円偏波の電磁波を放射でき、円偏波による試験を行うことができる。また、電磁波の周波数は、1GHz帯、或いは3GHz帯であるとして説明したが、イミュニティ試験に使用する電磁波の周波数としては、UHF帯〜SHF帯であれば使用できる。
また、本実施例では架台6を固定架台として説明したが、架台の底部にキャスターを設けることで、移動が容易になる。また、測定中は誤って架台が移動しないように、キャスターの回転をロックできる機能を備えていることが望ましい。
また、サーキュレータ14と電力増幅装置13の間に前記反射電力を検出する検出器を設け、検出器が出力する検出信号により、この検出信号が所定値を超えた場合は、前記信号発生器が出力する信号レベルを低下又はOFFするように構成することもできる。
このように構成することにより、反射電力による前記電力増幅装置の故障を未然に防止できる効果がある。
一方、上記各実施形態の説明では、導波管8(或いは80)の開口面積は、電磁ホーン4(或いは45)の開口と一致しているものとして説明したが、例えば、図13(a−1)、(a−2)に示すように、開口面積が電磁ホーン4の開口よりも広い導波管8aであっても、或いは、図13(b−1)、(b−2)に示すように、開口面積が電磁ホーン4の開口よりも狭い導波管8bであっても、電磁ホーン4からの電磁波の放射方向を供試機器に導くように補正できる。
また、図13(c−1)、(c−2)に示すように、電磁ホーン4側より供試機器側の方が開口が狭くなるようにテーパが付けられた導波管8cであっても、逆に、図13(d−1)、(d−2)に示すように、電磁ホーン4側より供試機器側の方が開口が広くなるようにテーパが付けられた導波管8dであっても、電磁ホーン4からの電磁波の放射方向を供試機器に導くように補正できるし、図13(e−1)、(e−2)に示すように、電磁ホーン4の前方に、水平或いは垂直方向に導波板8e、8fを設けるだけでも、効果は得られる。
なお、図13において、「−1」を付与した図は、電磁ホーン4と導波管8とを横方向から見た側面図であり、「−2」を付与した図は、電磁ホーン4の開口面を導波管8を通して見た状態を表す説明図である。そして、上記導波板8e、8fや導波管8a〜8dは、必ずしも金属板で構成する必要はなく、シールド効果があるメッシュ状のもので構成してもよい。
また次に、上記各実施例の説明では、イミュニティ試験の試験条件では、電磁ホーン4の開口端から供試機器(受信点)までの距離が規定されるものとして説明したが、図14に示すように、試験条件として、導波管8の供試機器側開口端から供試機器までの距離が規定される場合であっても、その試験条件に対応して、導波管8の長さLbや電磁ホーン4と導波管8との間の距離Laを設定することにより、供試機器に対して効率よく電磁波を放射し得る試験装置を実現することができる。
また、上記実施例の説明では、電磁ホーン4自体の大きさについては特に説明しなかったが、放射アンテナ5のアンテナゲインは、電磁ホーン4の開口面積とゲイン低下量で決まり、電磁ホーン4の開口面積が大きいほど大きくなる。また、電磁ホーン4のゲイン低下量は、電磁ホーン4の中心軸方向の長さが長い程、小さくなる。
つまり、図15に示すように、電磁ホーン4として、長さLSの電磁ホーン4Sを用いる場合と、長さLL(LL>LS)の電磁ホーン4Lを用いる場合とでは、受信点での電界強度を同一電界強度にするために各電磁ホーン4S、4Lに入力する入力信号Sin1,Sin2を、それぞれ、異なる信号レベルに設定することができ、長さの長い電磁ホーン4Lを用いる方が入力信号の信号レベルを小さくすることができる。
このため、放射アンテナ5のアンテナゲインを大きくして、電磁波の放射効率を高めるには、電磁ホーン4に、中心軸方向の長さが長いものを使用するとよい。
本発明を適用した妨害排除能力試験装置の説明図である。 放射アンテナの説明図である。 本発明の異なる実施例を示す説明図である。 放射アンテナの異なる実施例を示す説明図である。 実験1の試験条件及びその実験結果を表す説明図である。 実験1による実験結果を表すグラフである。 実験2の試験条件及びその実験結果を表す説明図である。 実験2による実験結果を表すグラフである。 電磁ホーンと導波管との間隔を調整可能とした実施例を示す説明図である。 電磁波の偏波面を調整可能とした実施例を示す説明図である。 図8のA−A矢視端面図である。 距離測定装置の測定方法を説明するための説明図である。 導波管の他の構成例を表す説明図である。 イミュニティ試験の試験条件の他の例を説明する説明図である。 電磁ホーンの長さによる受信電界強度の変化を説明する説明図である。
符号の説明
1…妨害排除能力試験装置、2…供試機器、3…テーブル、4…電磁ホーン、5…放射アンテナ、6…架台、7…電波無響室、8、8a〜8d…導波管、8e,8f…導波板、9…距離測定装置、10…信号発生器、11…電波吸収体、12…放射軸線、13…電力増幅装置、14…サーキュレータ、15…電動機、16…駆動用ベルト、17…給電線、18…ダミー抵抗器、20…送信装置、40…プローブ、41…保持体、42…コネクタ、44…反射板、45…電磁ホーン、46…端面、47…フランジ、48…開口部、50…放射アンテナ、51…放射アンテナ、60…ベアリング、61…支持体、62…プーリー、63…プーリー、64…ローラー、65…凹部、70…電波無響室、80…導波管、81…端面、82…フランジ、90…ボルト、91…ナット、92…貫通孔、100…妨害排除能力試験装置。

Claims (5)

  1. 放射アンテナから供試機器に向けて電磁波を放射することにより、供試機器の妨害排除能力を試験するのに使用される妨害排除能力試験装置であって、
    前記放射アンテナは、電磁ホーンと、該電磁ホーンと前記供試機器との間に配置されて前記電磁ホーンから放射された電磁波を前記供試機器に導く導波管と、を備え、
    前記電磁ホーンと前記導波管とは、前記供試機器の試験条件にて規定される前記電磁波の波長と略等しい距離にて、間隔を空けて配置され、
    前記導波管の軸方向の長さは、前記供試機器の試験条件にて規定される前記電磁ホーンの開口端面から前記供試機器迄の距離の略半分の長さに設定されていることを特徴とする妨害排除能力試験装置。
  2. 前記導波管を前記電磁ホーンに対して接離可能に支持する支持部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の妨害排除能力試験装置。
  3. 前記支持部材は、スライドレールと、該スライドレール上に移動可能に設けられ前記導波管を支持する支持台と、からなることを特徴とする請求項2に記載の妨害排除能力試験装置。
  4. 前記電磁ホーンを、その放射軸線を中心に回転させる回動手段を設けると共に、前記電磁ホーンからは、直線偏波の電磁波を放射するよう構成してなることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の妨害排除能力試験装置。
  5. 前記電磁ホーンの周囲に、前記電磁ホーン開口面から後方に回り込む電磁波を反射して前記供試機器に導く反射板を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の妨害排除能力試験装置。
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