JP4525014B2 - 副生塩の精製方法、副生塩及び融雪剤 - Google Patents

副生塩の精製方法、副生塩及び融雪剤 Download PDF

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Description

本発明は、一般ゴミ又は産業廃棄物の焼却排ガス中の酸性成分に、ナトリウム系のアルカリ成分を反応させて得られる副生塩水溶液の精製方法、精製した副生塩の水溶液から水を除去して得られる副生塩及びその副生塩から得られる融雪剤に関する。
廃棄物焼却炉などから排出される排ガスから、塩化水素や二酸化硫黄等の酸性成分を中和除去するために、乾式法において酸性成分除去剤として消石灰を使用することが知られている。この場合、消石灰は反応当量に対して3〜4倍と過剰に使用する必要があるために、埋立て処分が必要な廃棄物の量が増加する。消石灰の反応性の低さは、消石灰と酸性成分の反応において、消石灰の表面が反応生成物で覆われることに起因し、被処理ガス中の酸性成分を低くしようとするほど廃棄物量の増加傾向は著しい。これは、最終処分地である埋立地の残余年数が逼迫している状況において、大きな欠点である。さらに埋め立てた後も、カルシウムスケールを生成し易い浸出水の処理が必要となる等の欠点を有する。消石灰を使用する場合は、過剰に添加した未反応の部分は水酸化カルシウムで、硫黄酸化物ガスと反応して生成した中和物は硫酸カルシウムであり、共に水不溶性のために埋立て処理量が増加する。また未反応の消石灰を分離してリサイクル使用する、又は反応生成物である塩化カルシウムを分離して再利用することは非常に困難である。
廃棄物焼却炉などから排出される燃焼排ガス中には、酸性成分以外に、多種多様な被処理物の存在に起因して、排水基準が規定されている成分が含まれている。例えば、近年フッ素系の材料が使用され、廃棄されるために、これを焼却処分した排ガス中にはフッ化水素も含有される。このため、この排ガスをアルカリで処理することで発生する副生塩にも同様にフッ素成分が含まれる。よって、排ガス処理でナトリウム系の薬剤を使用し副生塩を水溶液として排水するとした場合には、フッ素の濃度を、少なくとも排水基準を満たす水準まで低減させる必要がある。また、原料としてリサイクル使用する場合においても、フッ素の基準があれば除去する必要がある。フッ素の河川等の公共用水域への排水の基準値は、2001年の法改正で8mg/Lに強化されており、処理操作により基準値未満とすることが必要であるが、ますます技術的に困難となってきている。
フッ素含有排水をアルカリ土類金属化合物で処理する方法としては、例えば、特許文献1に、フッ素含有排水に、希土類化合物、アルカリ土類金属化合物及びアルカリ金属化合物からなる水溶性組成物を加えて排水中のフッ素イオンを不溶化させた後、固液分離するフッ素含有排水の処理方法が提案されている。しかし、前記した消石灰を使用した、一般ゴミ又は産業廃棄物の廃棄物焼却炉の排ガス処理の中和物に当該方法を使用すれば水不溶性の固形廃棄物が多大となる。消石灰と塩化水素の反応生成物は塩化カルシウムであり水溶性の塩であるが、これを水溶液としてフッ素を処理しても、未反応の消石灰や石膏が多く存在するため、塩化カルシウムは排水できても埋め立て処理量はたいして減少できず、最終処分地の延命という重要な課題を解決できない。
ここで一般ゴミ又は産業廃棄物の廃棄物焼却炉の排ガス処理技術において、酸性成分除去剤として、ナトリウム系の薬剤、例えば、水酸化ナトリウムを湿式法で使用することが知られているが、この場合は反応効率が良いのでアルカリ成分の過剰な使用を低減でき、また、排ガス中の塩化水素と水酸化ナトリウムとの反応生成物である塩化ナトリウムも水溶性であるので適切な処理を施すことができれば、水溶液のまま廃棄することができ、埋立て処分が必要な固形廃棄物の量の削減に有効である。酸性成分除去剤として水酸化ナトリウムを使用する場合、水酸化ナトリウム水溶液はアルカリ性を有するので、これが酸性成分と中和反応し塩化ナトリウム、フッ化ナトリウム、硫酸ナトリウム等を成分とする水溶性の塩を生成する。
ここで生成した副生塩は大部分が水溶性であるので、水に溶解すれば固形廃棄物を大幅に削減できる。しかし、この方法でも発生した副生塩を水に溶解すればフッ素が溶出するために排水できず、この排水中のフッ素を水酸化カルシウムで処理しても排水基準を満足できないなどフッ素成分の除去は必ずしも効果的に行えるとはいえない。
一般ゴミ又は産業廃棄物の廃棄物焼却炉の排ガスを処理して得た水溶液中のフッ素を除去する方法として、例えば水溶液にカルシウムを成分として含む無機塩類を固形または溶液、あるいはスラリーの状態で添加し難溶性の固形分を生成してこれを分離する方法が知られている。しかし、この手法は、難溶性であるフッ化カルシウムを形成させることでフッ素を除去するものであるが、排水基準値はフッ化カルシウムの溶解度以下であるために、固形廃棄物の削減を目的として副生塩を水に溶解しても事実上排水できない。さらにこの副生塩を再利用したりリサイクル使用する上でフッ素の残留は大きな障害となる。
特許第2911506号公報(特許請求の範囲)
本発明は、焼却排ガス中の酸性成分に、ナトリウム系のアルカリ成分を反応させて得られる副生塩水溶液中のフッ素濃度を低減し排水処理可能とすることで、焼却排ガス中の酸性成分の除去における固形廃棄物を大幅に削減する方法を提供することを目的とする。また、本発明は従来廃棄していた副生塩から得られる融雪剤を提供することを目的とする。
本発明は下記の手段を提供するものである。
(1)フッ素を含有する、一般ゴミ又は産業廃棄物の焼却排ガス中の酸性成分に、ナトリウム系のアルカリ成分を反応させて得られた副生塩水溶液に、カルシウム塩の1種以上を添加した後、希土類金属塩の1種以上、共沈剤の1種以上及び凝集剤の1種以上を添加して不溶性固形分を生成させてこれを分離し、該副生塩水溶液中のフッ素濃度を8mg/L以下とすることを特徴とする副生塩の精製方法。
(2)上記副生塩水溶液に、カルシウム塩の1種以上及び凝集剤の1種以上を添加して不溶性固形分を生成させてこれを分離した後、希土類金属塩の1種以上、共沈剤の1種以上及び凝集剤の1種以上を添加して不溶性固形分を生成させてこれを分離する(1)に記載の副生塩の精製方法。
(3)上記共沈剤が鉄及びアルミニウムの1種以上を含むものである(1)又は(2)に記載の副生塩の精製方法。
(4)上記希土類金属塩を上記副生塩水溶液あたり少なくとも10質量ppm、共沈剤を上記副生塩水溶液あたり少なくとも50質量ppm添加する(1)〜(3)のいずれかに記載の副生塩の精製方法。
(5)上記副生塩水溶液がナトリウム系のアルカリ成分として水酸化ナトリウムを使用して得た洗煙排水である(1)〜(4)のいずれかに記載の副生塩の精製方法。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の方法で精製した副生塩の水溶液から水を除去して得られる副生塩。
(7)(6)に記載の副生塩から得られる融雪剤。
(8)(6)に記載の副生塩を造粒して得られる融雪剤。
廃棄物焼却炉から排出される焼却排ガス中の酸性成分にナトリウム系のアルカリ成分を反応させて得られた副生塩水溶液中のフッ素濃度を効果的に低減することができ、排水処理が可能となり、固形廃棄物を大幅に削減できる。更にこの精製した副生塩の水溶液から水を除去して得られた副生塩は、溶解したときに排出されるフッ素の濃度が低いので融雪剤として利用することができる。
本明細書では、焼却排ガス中の塩化水素等の酸性成分とナトリウム系のアルカリ成分との反応で生成した塩を、副生塩と称し、またこの副生塩が溶解した水溶液を、副生塩水溶液と称する。
以下、図面を参照しながら本発明の具体的態様を説明するが、本発明の適用は下記の例に限定されない。
図1は、水酸化ナトリウムを使用した湿式の排ガス処理であり、家庭などから排出される一般廃棄物を焼却する廃棄物焼却炉から副生塩が排出される工程について例示する。廃棄物焼却炉1より発生した、塩化水素等のハロゲン化水素ガスや、二酸化硫黄等の酸性硫黄含有ガス等の酸性成分を含む排ガスは、廃熱ボイラ2で熱回収された後、電気集塵器3にて飛灰が除去される。次いで吸収塔4にて水酸化ナトリウム水溶液を使用し湿式で中和処理した後、ガスは煙突5より大気中に空放される。排ガス中の酸性成分を中和した水酸化ナトリウム水溶液は洗煙排水すなわち副生塩水溶液となる。
図2では、図1で得られた副生塩水溶液に含まれるフッ素を、カルシウム塩と希土類金属塩水溶液、凝集剤、共沈剤を使用して処理する工程について例示する。洗煙排水として得た副生塩水溶液は、pH調整槽11にて塩酸によりpHを6〜8に調整される。さらに、第1反応槽12にて塩化カルシウム等のカルシウム塩を添加してフッ化カルシウムを形成させ、残余のフッ素を処理するため第2反応槽13で希土類金属塩水溶液、次いで共沈剤と反応させた後、高分子凝集剤を添加した後分離機14で不溶性固形分を除去して処理液、すなわち精製した副生塩の水溶液を得る。
本発明において処理される副生塩の生成経路には湿式の排ガス処理方式又は乾式の排ガス処理方式が例示される。湿式の排ガス処理方式は一般ゴミ又は産業廃棄物の焼却排ガス中の酸性成分を水酸化ナトリウム水溶液等のナトリウム系アルカリ成分で中和処理する方法である。ここで約150〜300℃の焼却排ガスは、廃熱回収した後に電気集塵器で飛灰を除去し、スクラバーあるいはスプレー塔で水酸化ナトリウム水溶液等のナトリウム系アルカリ成分により、排ガス中の酸性成分を中和する。この操作によりガス中の酸性成分は除去され、煙突を経由して大気中に空放される。一方、吸収塔での中和反応によって副生塩の水溶液である洗煙排水を得る。湿式の排ガス処理方式により得られた副生塩は、水溶液のまま不純物を精製する。副生塩水溶液は、電気集塵機で捕捉しきれなかった飛灰を固形分として含む。なお、本発明は、吸収塔から排出される洗煙排水の水分を一旦蒸発させることにより得られる副生塩の全量あるいは一部分を再度水に溶解させて処理する場合にも適用することができる。
乾式の排ガス処理方式は一般ゴミ又は産業廃棄物の焼却排ガス中の酸性成分を炭酸ナトリウム粉体、炭酸水素ナトリウム粉体等のナトリウム系アルカリ成分で中和処理する方法である。乾式の排ガス処理方式により得られた副生塩は、水に溶解し、不純物を精製する。
副生塩は主として水酸化ナトリウムと排ガス中の塩化水素との反応生成物である塩化ナトリウムを主成分とし、他の酸性ガス(硫黄酸化物、フッ化水素等)との反応物である硫酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、水酸化ナトリウムと二酸化炭素ガスとの反応物の炭酸ナトリウム等を含む。さらに、排ガス中の他の固形分、重金属類、飛灰等を含む。副生塩の主成分は塩化ナトリウムであり、精製すればこれを炭酸ナトリウムの原料や融雪剤等としてリサイクル又は再利用できる。あるいは副生塩水溶液を排水基準値まで有害物を除去して排水する場合も、消石灰を使用した乾式の排ガス処理方式と比較して中和生成物が水溶性のため、重金属やフッ素の除去等の無害化処理がしやすく、精製した副生塩を廃棄したり再利用したりリサイクルしたりすることによって、固形廃棄物も大幅に削減できる。
次いで副生塩水溶液中のフッ素成分を除去するにあたって、副生塩水溶液を希土類金属塩の1種以上、共沈剤の1種以上および凝集剤の1種以上で処理するか、あるいは前記方法にカルシウム塩の1種以上で処理する方法を併用することで生ずる不溶性固形分を分離除去した後の溶液中のフッ素濃度を8mg/L以下とする。さらにここで得られた、精製した副生塩の水溶液を乾燥固化して精製した副生塩となし、これより融雪剤を得る。
副生塩水溶液の濃度は、水溶液中の溶解塩類の濃度として10〜25質量%が好ましく、15〜20質量%がより好ましい。10質量%未満の場合、液量が増加し設備が大型化するおそれがある。また、25質量%を超えると生成される不溶性固形分の沈降分離効率が低下する傾向にある。副生塩水溶液の濃度は、使用する水酸ナトリウム水溶液の濃度を調整したり、副生塩水溶液に水を加える等して調整することができる。
副生塩水溶液に希土類金属塩を添加する前に、副生塩水溶液のpHを6〜8に調整するのが好ましい。このpHの調整は、本発明において任意に選択できる重金属キレート剤の添加前に調整することがさらに好ましい。これによって、不溶性固形分の分離を厳密にできるようになる。該水溶液のpHは、希土類金属塩とフッ素との不溶性固形分の生成、凝集性及び沈降性に影響する。なお、本明細書においてpHとは、25℃で測定した値をいう。
副生塩は、未反応のアルカリ成分を炭酸ナトリウムとして含むため、その水溶液のpHが8〜10となり、炭酸イオンを大量に含有することが多い。この場合、凝集沈澱の際に二酸化炭素ガスの発生によって沈澱分離が不良となったり、重金属キレート剤と水銀の反応が不良となったりする。よって、希土類金属塩を添加する前に、酸を添加しpHを8以下として、炭酸イオンや溶存炭酸ガスを除くことが好ましい。また、この副生塩水溶液に空気や窒素ガスを吹き込んで炭酸イオンを追い出すエアレーションを併用してもよい。ここでpHの調整は副生塩水溶液をろ過して飛灰等の固形分を除去した後に行っても良い。これは後の処理方法の都合によって選択する。酸の種類については特に限定されるものではないが、有機酸の場合、排水として処理する場合は排水のBODやCODを上昇させる可能性があるので好ましくなく、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸より選択すると良い。ここで副生塩を精製して、工業原料として使用する場合は再利用やリサイクル時において支障とならない無機酸を選択する。副生塩水溶液を精製後、排水する場合には排水規準に支障のない無機酸を選択する。精製した副生塩を融雪剤とするには、塩化ナトリウムを生成する塩酸の使用が好ましい。
希土類金属塩を添加する前にカルシウムを含む無機塩類を添加する方法を併用することによって高価な希土類金属塩の使用量を低減できる。カルシウム塩としては塩化カルシウム、消石灰、炭酸カルシウムが例示されるが、塩化カルシウムが反応性が高く好適である。特に塩化カルシウム水溶液が、反応性と取り扱いやすさから好適である。
副生塩水溶液には、重金属を除去するために、重金属キレート剤を添加することが好ましい。重金属キレート剤としてはチオール基、チオエーテル基、ジチオカルバミン酸基を有する構成のキレート剤などが好適に使用できる。
副生塩水溶液にフッ素除去の目的で添加される希土類金属塩としては、例えばセリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、イットリウム等の塩化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩等が例示され、これから選択される1種以上を用いればよく、添加するに際して水溶液とすると扱いやすく好適である。 副生塩水溶液に対しての希土類金属塩水溶液の添加は、一般の定量ポンプ等を用いることができる。希土類金属塩の添加量は、副生塩水溶液中のフッ素濃度によって増減するが、好ましくは副生塩水溶液あたり少なくとも10質量ppmであり、より好ましくは副生塩水溶液あたり少なくとも20質量ppmである。
共沈剤の例として38%塩化鉄(III)溶液など鉄系や8%硫酸バンド溶液などアルミ系の品種が挙げられる。共沈剤の添加量は、好ましくは副生塩水溶液あたり少なくとも50質量ppmであり、より好ましくは副生塩水溶液あたり100〜1000質量ppmである。ただし、塩化鉄はFeCl3換算、硫酸バンドはAl23換算とする。
高分子凝集剤の例として、アニオン系高分子凝集剤、ノニオン系高分子凝集剤、カチオン系高分子凝集剤が挙げられる。高分子凝集剤の具体的な効果は、不溶性固形分の分離速度の上昇や分離液の清澄度の向上が挙げられ、これらの効果により設備の小型化、簡素化を図ることができる。
本発明においては、前記希土類金属塩等を添加して処理した副生塩水溶液中のフッ素濃度は8mg/L以下であることが必要である。フッ素濃度が8mg/L以下である場合は、フッ素の排水基準を満足するので、精製した副生塩水溶液を排水できる。また精製した副生塩水溶液を蒸発乾固して精製した副生塩を得、精製した副生塩からなる融雪剤としたときにこの融雪剤が溶解した際にフッ素の排水基準を満足できる。
以上によって、ゴミ焼却場の焼却排ガス処理に消石灰を使用していた場合と比較して最終処分場に埋め立てる固形廃棄物を大幅に削減するのみでなく、得られた副生塩をリサイクルあるいは再利用により有効に活用することもできる。
以下本発明を実施例により更に詳細に説明するがそれにより限定されるものではない。 フッ素濃度の分析は、JIS K 0102 34に従い、行った。
〔例1〕
一般ゴミ用の廃棄物焼却炉から排出される排ガスから飛灰を電気集塵機で除去した後に、水酸化ナトリウム水溶液で処理する吸収塔から排出される洗煙排水、即ち副生塩水溶液について処理を実施した。
副生塩水溶液に、35%塩酸を添加してpHを7に調整後、38%塩化カルシウム水溶液を添加し、撹拌し、ミヨシ油脂社製キレート液エポフロックL−1を100ppm添加し撹拌した。ついで20質量%の濃度の塩化セリウム水溶液を副生塩水溶液あたり500質量ppm、すなわち塩化セリウムを副生塩水溶液あたり100質量ppm添加し、撹拌した。その後、8%硫酸バンド水溶液をAl23換算で副生塩水溶液あたり100ppm添加して撹拌し、固形分を形成させた。最後に高分子凝集剤として栗田工業(株)製のクリフィックスCP−933の0.1%水溶液を副生塩水溶液あたり5ppmを添加して処理した。液の上澄みを濾過し、その濾液中のフッ素濃度を分析した結果を表1に示す。
〔例2〕
例1において、8%硫酸バンド水溶液をAl23換算で副生塩水溶液あたり100ppm添加したことを38%塩化鉄(III)水溶液をFeCl3換算で副生塩水溶液あたり100ppm添加したことに変更した以外は例1と同様に行った。液の上澄みを濾過し、その濾液中のフッ素濃度を分析した結果を表1に示す。
〔例3〕
例1と同じロットの前記副生塩水溶液に、35%塩酸を添加してpHを7に調整後、38%塩化カルシウム水溶液を添加し、撹拌し、ついでミヨシ油脂社製キレート液エポフロックL−1を100ppm添加して固形分を形成させた。次いで高分子凝集剤として栗田工業(株)製のクリフィックスCP−933の0.1%水溶液を副生塩水溶液あたり5ppmを添加して固形分を沈降処理した。上澄みを分取して、これに20質量%濃度の塩化セリウム水溶液を副生塩水溶液あたり500ppm、すなわち塩化セリウムを副生塩水溶液あたり100質量ppm添加して撹拌した。その後、8%硫酸バンド溶液を、Al23換算で300ppm添加、撹拌した。最後に高分子凝集剤を例1と同様に添加して処理した。液の上澄みを濾過し、その濾液中のフッ素濃度を分析した結果を表1に示す。
〔例4(比較例)〕
例1と同じロットの副生塩水溶液に、35%塩酸を添加してpHを7に調整後、38%塩化カルシウム水溶液を添加して撹拌した。その後高分子凝集剤を例1と同様に添加して処理した。液の上澄みを濾過し、その濾液中のフッ素濃度を分析した結果を表1に示す。
〔例5(比較例)〕
例1と同じロットの副生塩水溶液に、消石灰の粉末を添加して撹拌した後、35%塩酸を添加してpHを7に調整して撹拌した。その後高分子凝集剤を例1と同様に添加して処理した液の上澄みを濾過した。液の上澄みを濾過し、その濾液中のフッ素濃度を分析した結果を表1に示す。
〔例6〕
一般ゴミ用の廃棄物焼却炉から排出される排ガスに炭酸水素ナトリウム粉体を噴霧しバグフィルターで回収した副生塩と飛灰を水に溶解して15質量%の水溶液となした。副生塩水溶液に35%塩酸を添加してpHを7に調整後、38%塩化カルシウム水溶液を添加、撹拌しミヨシ油脂社製キレート液エポフロックL−1を100ppm添加し撹拌した。ついで20質量%濃度の塩化セリウム水溶液を副生塩水溶液あたり500質量ppm、すなわち塩化セリウムを副生塩水溶液あたり100質量ppm添加して撹拌した。その後、8%硫酸バンド水溶液をAl23換算で副生塩水溶液あたり100ppm添加し、撹拌して、固形分を形成させた。最後に高分子凝集剤を例1と同様に添加して処理した液の上澄みを濾過した。液の上澄みを濾過し、その濾液中のフッ素濃度を分析した結果を表1に示す。
〔例7〕
例3より得た濾液、すなわち精製した副生塩の水溶液を日本乾燥機株式会社製のドラムドライヤーD−58×10にて乾燥し精製した副生塩の微粉体を得た。平均粒子径は顕微鏡による観察では50μm程度の1次結晶が凝集した2次結晶で150μm程度であった。このままでは、融雪剤として道路に散布した際に飛散してしまうので、この固体副生塩を、特開平3−146127号及び特開平3−207437号各公報に記載された方法で造粒した。すなわち周方向に沿って1.3mmの半円溝を有する2個1組のチタン製のロールからなるロールプレスを使用して、ロールとロールのクリアランスは0.4mmとし、ロールの線圧を2.3t/cmとし、ロールの周速を毎秒0.95mとし、紐状の成型物を得た。次いで、ピッチ3.4mmの先端が鋭利な凸部分を有する、歯車状の切断ロールを周速毎秒1.1mで回転させ、ここに前述の、紐状の成型物を導入し、直径3mm、切断長3mmの円柱状ペレットを得た。さらにこれを2mmと4mmの篩で分級し2mmと4mmの間を製品とした。製品の篩分けでの収率は80%であった。
これを25kg詰めの小袋とし、10袋を車載式のデイスク盤式凍結防止剤散布機の1m3のホッパーに人手で投入したところ、粉塵の発生はまったく無く、作業環境は良好であった。次に本散布機を用いて50g/m2の散布量で路面に散布した。散布時の条件は、外気温は−15℃で、凍結路面の氷盤の厚みは0.5mmから1mmであった。散布時の状況は散布直後の若干の飛散は見られたが、後続車輌通過時の飛散はほとんど見られず、路面表面への定着性に優れていた。またこの融雪剤を水に溶解して25質量%の水溶液となして、そのフッ素の含有を測定したところ5mg/Lであった。
Figure 0004525014
本発明によれば、一般ゴミまたは廃棄物焼却炉から排出される焼却排ガス中の酸性成分にナトリウム系のアルカリ成分を反応させて得られた副生塩水溶液中のフッ素を効果的に除去することができ、これを排水処理することが可能であるので焼却排ガス中の処理方法として有効である。更に精製した副生塩水溶液から水を除去して得られた副生塩は融雪剤として利用できる。
本発明の副生塩の精製方法に係るフローシートの一具体的態様を示す部分図(I)。 本発明の副生塩の精製方法に係るフローシートの一具体的態様を示す部分図(II)。

Claims (8)

  1. フッ素を含有する、一般ゴミ又は産業廃棄物の焼却排ガス中の酸性成分に、ナトリウム系のアルカリ成分を反応させて得られた副生塩水溶液に、カルシウム塩の1種以上を添加した後、希土類金属塩の1種以上、共沈剤の1種以上及び凝集剤の1種以上を添加して不溶性固形分を生成させてこれを分離し、該副生塩水溶液中のフッ素濃度を8mg/L以下とすることを特徴とする副生塩の精製方法。
  2. 上記副生塩水溶液に、カルシウム塩の1種以上及び凝集剤の1種以上を添加して不溶性固形分を生成させてこれを分離した後、希土類金属塩の1種以上、共沈剤の1種以上及び凝集剤の1種以上を添加して不溶性固形分を生成させてこれを分離する請求項1に記載の副生塩の精製方法。
  3. 上記共沈剤が鉄及びアルミニウムの1種以上を含むものである請求項1又は2に記載の副生塩の精製方法。
  4. 上記希土類金属塩を上記副生塩水溶液あたり少なくとも10質量ppm、共沈剤を上記副生塩水溶液あたり少なくとも50質量ppm添加する請求項1〜3のいずれかに記載の副生塩の精製方法。
  5. 上記副生塩水溶液がナトリウム系のアルカリ成分として水酸化ナトリウムを使用して得た洗煙排水である請求項1〜4のいずれかに記載の副生塩の精製方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の方法で精製した副生塩の水溶液から水を除去して得られる副生塩。
  7. 請求項6に記載の副生塩から得られる融雪剤。
  8. 請求項6に記載の副生塩を造粒して得られる融雪剤。
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