JP2000212548A - 融雪剤 - Google Patents

融雪剤

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JP2000212548A
JP2000212548A JP1054399A JP1054399A JP2000212548A JP 2000212548 A JP2000212548 A JP 2000212548A JP 1054399 A JP1054399 A JP 1054399A JP 1054399 A JP1054399 A JP 1054399A JP 2000212548 A JP2000212548 A JP 2000212548A
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JP
Japan
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snow
melting agent
sodium chloride
snow melting
average
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Application number
JP1054399A
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English (en)
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Hachiro Hirano
八朗 平野
Otohiko Azuma
乙比古 東
Chuichi Takada
忠一 高田
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Hokkaido Soda Co Ltd
AGC Inc
Original Assignee
Hokkaido Soda Co Ltd
Asahi Glass Co Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】取扱い性が良好で、路面に均一に散布すること
が容易で、散布したときに路面への定着性が優れる融雪
剤を得る。 【解決手段】ロールプレス方式による圧縮成形によって
圧縮成形体4を得て、これを粉砕することにより製造さ
れる、塩化ナトリウムを80重量%より多く含有し、平
均粒径が1〜10mmの造粒体からなる融雪剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面の雪などを溶
解して除去するための融雪剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、路面の凍結防止、路面の融氷
または融雪方法として、塩化ナトリウム、塩化カルシウ
ム、酢酸ナトリウムなどを散布する方法が広く実施され
ている。塩化ナトリウム、塩化カルシウム、酢酸ナトリ
ウムなどは、各種の化学商品の副産物として得られるこ
とが多い。このような副産物として得られる場合は、通
常、平均粒径が0.5mm以下の微粉として得られる。
これらを融雪剤などとして用いる場合には、微粉のまま
では流動性が不足して、道路に散布して利用するには不
適であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取扱い性が
良好で、路面に均一に散布することが容易で、散布した
ときに路面への定着性が優れる融雪剤を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ナトリウ
ムを80重量%より多く含有し、平均粒径が1〜10m
mの造粒体からなる融雪剤を提供する。
【0005】本発明において、融雪剤とは、主として路
面に形成された氷面や雪面などの上に散布して、それら
を溶解して除去するための薬剤を意味し、いわゆる融氷
剤も含むものとする。さらに、本発明の融雪剤には、凍
結防止を目的としてあらかじめ路面などに散布してお
く、いわゆる凍結防止剤も含まれるものとする。
【0006】本発明の融雪剤は、塩化ナトリウムを80
重量%より多く含有する造粒体からなる。塩化ナトリウ
ムは、種々の化学製造プロセスからの副生物として安価
に得られる材料であるので、本発明の融雪剤を経済的に
製造することが容易となる。本発明の融雪剤は、塩化ナ
トリウムの他に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
の硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩からなる群
から選ばれる1種または2種以上をさらに含有するもの
であってもよい。このような塩としては、塩化カルシウ
ム、酢酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、炭酸カリウ
ム、酢酸カルシウム・マグネシウム複塩などが好適であ
る。本発明の融雪剤において、塩化ナトリウムの含有量
が90重量%以上である場合は、さらに好ましい。
【0007】本発明の融雪剤は、平均粒径が1〜10m
mである。平均粒径が1mm未満では、均一に散布しに
くく、散布作業時に微粉の飛散により作業環境の悪化を
引き起こし、散布後も飛散により定着性が悪く、保管時
に固結しやすく保管が困難であるなどの点で不適当であ
る。平均粒径が10mmを超えると、工業的な生産が困
難であるだけでなく、散布後に融雪剤が飛散したときに
通行車輌を傷つけることがあるので不適当である。
【0008】本発明の融雪剤において、軸方向の平均の
長さが2〜10mm、軸に垂直な断面の平均の長径が2
〜6mmの柱状の造粒体である場合は、氷雪面へ散布す
る際の転がり、または路面の傾斜や風による転がりが抑
制され、飛散の少ない偏りのない散布が可能となるので
さらに好ましい。この場合、軸方向の平均の長さのより
好ましい範囲は3〜5mmである。軸に垂直な断面は、
円形、楕円形、矩形など種々の形状のものを採用でき
る。軸に垂直な断面において、平均の長径のより好まし
い範囲は3〜5mmである。ここで長径とは、断面をは
さみ込む1組の平行線の間隔が最大となるときの値であ
る。また、融雪剤の大きさについての平均とは、微粉末
を除いた造粒体についての個数基準の平均値である。
【0009】
【発明の実施の形態】造粒体の製造方法は、特に限定さ
れず、圧縮造粒、押出造粒、撹拌造粒または転動造粒な
どの、湿式または乾式の造粒方法が好適に採用できる。
特に、ロールプレス方式による圧縮成形によって圧縮成
形体を得て、これを粉砕する造粒方法は、低コストかつ
工業的規模の生産能力で、効率的に造粒体を製造できる
ので好ましい。ロールプレスの際の線圧は、1〜10t
/cmが好ましい。線圧が1t/cm未満では造粒体の
強度が不十分で、貯留時や散布時に破損しやすいので好
ましくない。逆に、線圧が10t/cmを超える場合
は、工業的に実施することが困難である。
【0010】上記のロールプレス方式による圧縮成形に
よって圧縮成形体を得て、これを粉砕する造粒方法を実
施するための造粒装置の一例を、図1に示す。図1にお
いて、ホッパー1に供給された原料粉末2は、圧縮ロー
ル3、3’により圧縮成形される。ここで、圧縮ロール
3、3’の表面には、円周方向に断面が半円形状の溝が
形成されており、この溝は圧縮ロールの軸の方向に多数
形成されている。このため、原料粉体からは円柱が紐状
に連結した圧縮成形体4が得られる。
【0011】造粒装置の圧縮ロールの材質は、原料が機
器を腐食しやすい物質であるので、クロムメッキした材
質であっても錆が発生し、ステンレス鋼ではその組成と
使用条件によっては応力腐食割れが発生するおそれがあ
る。このため、防食の観点から圧縮ロールの材質として
チタンが特に好ましい。
【0012】図1の装置においては、圧縮成形体4は、
次に切断ロール5、5’に供給される。切断ロール5
は、先端部を鋭角にした凸部を一定の間隔で有する歯車
状ロールで、切断ロール5’は、切断ロール5とほぼ同
一の外径を有する平ロールである。この切断ロール5、
5’の間隙を、圧縮成形体4の最大厚みより若干狭くす
ることにより、圧縮成形体4は、切断ロール5の凸部の
間隔に応じた長さに切断され、また、圧縮成形体4の連
結部も破壊されて円柱状の粒子6が得られる。なお、図
1において7は、圧縮成形体4のガイドである。
【0013】図1に示したような半円形の断面の溝を有
する圧縮ロールを用いた場合、上記のように円柱状の融
雪剤が得られる。この場合、柱状面は圧縮ロールの面に
接触して形成された面であり、底面は切断ロールで形成
された破断面となる。圧縮ロールの溝の断面が半円形の
場合は、安定して均質の造粒体が得られるので好ましい
が、溝の断面形状は特に限定されず、三角形、矩形など
を採用することもできる。
【0014】このようにして得られた造粒体を、そのま
ま用いることもできるが、さらに整粒を行う場合は、輸
送や保存中の粉化の少ない融雪剤が得られるので好まし
い。整粒は、通常の球形整粒機を用いて行うことができ
る。ここでいう球形整粒機とは、一般には円柱状の造粒
体を球形にする目的で使用されるが、例えば処理時間を
短くして処理することにより、造粒体の形状を実質的に
変化させずに造粒体に付着するバリを除去できる。さら
に、整粒された造粒体から篩い分けを行うのが好まし
い。
【0015】本発明の融雪剤には、造粒体の製造にあた
って、さらに添加剤を添加してもよい。例えば、湿式造
粒の場合は、ポリビニルアルコールやカルボキシメチル
セルロースなどの水溶性バインダーを添加することによ
り、造粒を容易にできる。
【0016】本発明の融雪剤は、他の融雪剤と同様に凍
結した路面などに散布して使用する。融雪剤の散布量
は、路面の状況によるが、一般的には1〜100g/m
2、好ましくは5〜50g/m2であるのが好ましい。
【0017】
【実施例】[実施例]電解法による塩素酸ナトリウムの
製造工程から副生された平均粒径125μmの塩化ナト
リウムを、図1に示す装置を用いて造粒した。すなわち
周方向に沿って半径1.3mmの半円溝を有する2個1
組のチタン製の圧縮ロールからなるロールプレスを使用
して、圧縮ロール3と圧縮ロール3’のクリアランスは
0.4mmとし、ロールプレスの線圧を2.3t/cm
とし、圧縮ロールの周速を毎秒0.95mとし、紐状の
成形物を得た。
【0018】次いで、ピッチ3.4mmの先端が鋭利な
凸部分を有する、歯車状の切断ロールを周速毎秒1.1
mで回転させ、ここに上記の、紐状の成形物を導入し、
直径3mm、切断長3mmの円柱状に造粒し、さらにこ
れを2mmと4mmの篩で分級し2mmと4mmの間を
製品とし、本発明の融雪剤を得た。製品の篩分けでの収
率は85%であった。
【0019】この融雪剤を25kg詰めの袋に充填し
た。この融雪剤10袋を車載式のディスク盤式融雪剤散
布機の容量1m3のホッパーに人手で投入したところ、
粉塵の発生はまったく無く、作業環境は良好であった。
次にこの融雪剤散布機を用いて、融雪剤を50g/m2
の散布量で路面に散布した。散布時の条件は、外気温は
−12℃で、凍結路面の氷盤の厚みは0.5mm〜1m
mであった。散布直後には融雪剤の若干の飛散が見られ
たが、後続車輌通過時には融雪剤の飛散はほとんど見ら
れず、路面表面への定着性に優れていた。
【0020】[比較例]比較のために、前記の平均粒径
125μmの塩化ナトリウムを、造粒せずに同様に25
kg詰めの袋に充填した。この塩化ナトリウム10袋を
車載式のディスク盤式融雪剤散布機の容量1m3のホッ
パーに人手で投入したところ、微粉が粉塵として発生し
たため、防塵マスクとゴーグルの使用が不可欠であり衣
服にも粉塵が付着し、作業環境としては実施例の融雪剤
に比較すると劣悪であった。
【0021】次にこの塩化ナトリウムを、散布機を用い
て同様の条件でを路面に散布した。散布時の気流により
微粉が舞い上がり、後続車輌にまで飛散した。さらに後
続車輌通過による気流でさらに飛散し路外に散逸した。
すなわち、路面表面への定着性は実施例と比較すると大
幅に劣っていた。
【0022】
【発明の効果】本発明の融雪剤は、取扱い性が良好で、
路面に散布したときに路面への定着性や均一散布性が優
れる。本発明の融雪剤は、他の液体凍結防止剤、防氷
剤、融氷剤、融雪剤などと併用することも可能である。
さらに、路面などの発塵防止の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の融雪剤を製造するための装置の説明
図。
【符号の説明】
1:ホッパー 2:原料粉末 3、3’:圧縮ロール 4:圧縮成形体 5、5’:切断ロール 6:粒子 7:ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 乙比古 北海道苫小牧市字沼ノ端134番地122 北海 道曹達株式会社内 (72)発明者 高田 忠一 北海道苫小牧市字沼ノ端134番地122 北海 道曹達株式会社内 Fターム(参考) 4H020 AA02 AB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ナトリウムを80重量%より多く含有
    し、平均粒径が1〜10mmの造粒体からなる融雪剤。
  2. 【請求項2】軸方向の平均の長さが2〜10mm、軸に
    垂直な断面の平均の長径が2〜6mmである柱状粒子か
    らなる請求項1に記載の融雪剤。
JP1054399A 1999-01-19 1999-01-19 融雪剤 Pending JP2000212548A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004042041A (ja) * 2002-07-08 2004-02-12 Asahi Glass Co Ltd 副生塩の精製方法、副生塩及び融雪剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004042041A (ja) * 2002-07-08 2004-02-12 Asahi Glass Co Ltd 副生塩の精製方法、副生塩及び融雪剤
JP4525014B2 (ja) * 2002-07-08 2010-08-18 旭硝子株式会社 副生塩の精製方法、副生塩及び融雪剤

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