JP4523681B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置に関するもので、チップレイアウト構成に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、1トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルで構成された種々のDRAMチップが開発され、大容量化、高速化のために、さまざまな工夫がなされてきた。
【0003】
図6は、従来の1トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルと、フォールデッド型ビット線対、シェアード・センスアンプで構成されたDRAMコアのレイアウトイメージ図である。同図において、1はセンスアンプユニットセル、2はセンスアンプユニットセル1内のセンスアンプ回路、3Lはセンスアンプユニットセル1内の左端に配置されたシェアード・スイッチ、3Rはセンスアンプユニットセル1内の右端に配置されたシェアード・スイッチ、4はワード線、5はビット線対、6はメモリセルトランジスタ、7はメモリセルキャパシタである。また、S1、S2、S3は、センスアンプユニットセルが、ビット線4本(2ビット線対)分のピッチで複数個1列にアレイ配置されて構成されたセンスアンプ列、M12は、センスアンプ列S1とセンスアンプ列S2の間に配置された第一のメモリセルアレイ、M23は、センスアンプ列S2とセンスアンプ列S3の間に配置された第二のメモリセルアレイである。隣接する2対のビット線対の一方は、メモリセルアレイの右側のセンスアンプユニットに接続され、もう一方は、左側のセンスアンプユニットに接続される。
【0004】
ここで、図6に示す1トランジスタ1キャパシタ型DRAMコアの動作について説明する。
【0005】
第一のメモリセルアレイM12内のワード線4が選択される場合には、センスアンプ列S1と、センスアンプ列S2が活性化し、センスアンプ列S1内の右側のシェアード・スイッチ3Rが、ONとなり、左側のシェアード・スイッチ3Lは、OFFとなる。他方、センスアンプ列S2内の右側のシェアード・スイッチ3Rは、OFFとなり、左側のシェアード・スイッチ3Lは、ONとなる。すなわち、選択されたワード線4に接続される全メモリセルのうちの半数が第一のメモリセルアレイM12の右側のセンスアンプ列S2のセンスアンプ2に接続され、あとの半数が、左側のセンスアンプ列S1のセンスアンプ2に接続される。同様に、第二のメモリセルアレイM23内のワード線4が選択される場合には、センスアンプ列S2と、センスアンプ列S3が活性化し、センスアンプ列S2内の右側のシェアード・スイッチ3Rが、ONとなり、左側のシェアード・スイッチ3Lは、OFFとなる。他方、センスアンプ列S3内の右側のシェアード・スイッチ3Rは、OFFとなり、左側のシェアード・スイッチ3Lは、ONとなる。すなわち、選択されたワード線4に接続される全メモリセルのうちの半数が第二のメモリセルアレイM23の右側のセンスアンプ列S3のセンスアンプ2に接続され、あとの半数が、左側のセンスアンプ列S2のセンスアンプ2に接続される。
【0006】
以上のようなレイアウト構成と動作によって、1トランジスタ1キャパシタ型DRAMコアとしては、レイアウト面積と動作性能を考慮した最適な構造となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のDRAMコアは、1ポートのみを有する1トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルで構成されたものであり、上記従来の技術のフォールデッド型ビット線対の構造を、2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMコアに適用した場合、レイアウト面積が大幅に増大するという問題がある。
【0008】
以下に、問題の例をあげて説明する。
【0009】
図7は、2トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルの回路図である。2個のトランジスタTRa、TRbと1個のキャパシタCcellで構成され、キャパシタCcellの一方の端子はセルプレート電位Vcpに接続され、もう一方の端子は、ワード線WLaが選択された場合に、トランジスタTRaを介してビット線BLaに接続され、ワード線WLbが選択された場合に、トランジスタTRbを介してビット線BLbに接続されるようになっている。以下、トランジスタTRaを介してビット線BLaとキャパシタCcellが接続される経路をポートa、トランジスタTRbを介してビット線BLbとキャパシタCcellが接続される経路をポートbという。図8は、2トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルのレイアウト図である。同図において、TRa、TRbはトランジスタ、Ccellはキャパシタ、WLaはトランジスタTRaのゲートを制御するワード線、WLbはトランジスタTRbのゲートを制御するワード線、BLaは、ワード線WLaが選択された場合にキャパシタCcellと接続されるビット線、BLbは、ワード線WLbが選択された場合にキャパシタCcellと接続されるビット線である。さらに、図9は、上記図8の2トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルと、従来の技術のフォールデッド型ビット線対、シェアード・センスアンプで構成されたDRAMコアのレイアウトイメージ図である。同図において、Sa0、Sa1、Sb0はセンスアンプユニットセルであり、これらのセンスアンプユニットセルは、それぞれ中央にセンスアンプ回路2、左端にシェアード・スイッチ3L、右端にシェアード・スイッチ3Rを有している。また、WLa0、WLa1はポートaに対応するワード線、WLb0、WLb1はポートbに対応するワード線、BLa0、/BLa0はセンスアンプユニットセルSa0に接続されポートaに対応するビット線対、BLb0、/BLb0はセンスアンプユニットセルSb0に接続されポートbに対応するビット線対、BLa1、/BLa1はセンスアンプユニットセルSa1に接続されポートaに対応するビット線対である。また、S1、S2、S3は、センスアンプユニットセルが、ビット線4本(2ビット線対)分のピッチで複数個1列にアレイ配置されて構成されたセンスアンプ列、M12は、センスアンプ列S1とセンスアンプ列S2の間に配置された第一のメモリセルアレイ、M23は、センスアンプ列S2とセンスアンプ列S3の間に配置された第二のメモリセルアレイである。隣接する2対のビット線対の一方は、メモリセルアレイの右側のセンスアンプユニットに接続され、もう一方は、左側のセンスアンプユニットに接続される。
【0010】
ここで、図9に示す2トランジスタ1キャパシタ型DRAMコアの動作について説明する。
第一のメモリセルアレイM12内のワード線WLa0、あるいはWLa1が選択される場合には、センスアンプ列S1のみが活性化し、センスアンプ列S1内の右側のシェアード・スイッチ3Rが、ONとなり、左側のシェアード・スイッチ3Lは、OFFとなる。すなわち、選択されたワード線WLa0、あるいはWLa1に接続される全メモリセルの半数のみが第一のメモリセルアレイM12の左側のセンスアンプ列S1のセンスアンプ2に接続される。また、第一のメモリセルアレイM12内のワード線WLb0、あるいはWLb1が選択される場合には、センスアンプ列S2のみが活性化し、センスアンプ列S2内の左側のシェアード・スイッチ3Lが、ONとなり、右側のシェアード・スイッチ3Rは、OFFとなる。すなわち、選択されたワード線WLb0、あるいはWLb1に接続される全メモリセルの半数のみが第一のメモリセルアレイM12の右側のセンスアンプ列S2のセンスアンプ2に接続される。
【0011】
第二のメモリセルアレイM23内のワード線が選択される場合も、同様の動作である。
【0012】
以上のようなレイアウト構成と動作によって、上記従来の技術のフォールデッド型ビット線対とシェアード・センスアンプの構成を用いた2トランジスタ1キャパシタ型DRAMコアを実現することは可能である。ところが、このような構成では、メモリセルアレイ内の全メモリセルの半数が、センス動作時のリファレンスとしてのみ使用されるダミーセルとなり、従来の1トランジスタ1キャパシタ型DRAMと同じデータ記憶容量を実現しようとすると、レイアウト面積が4倍に増大するという問題が発生する。
【0013】
本発明は、上記問題点を解決するもので、レイアウト面積の増大を抑え、2トランジスタ1キャパシタ型DRAMコアとして最適なレイアウト構成を有する半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の半導体集積回路装置は、2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数個のメモリセルアレイと、複数個のメモリセルアレイの間に配置される、センスアンプユニットからなる2列のセンスアンプ列とを備え、2列のセンスアンプ列に於いては、センスアンプ回路部と、センスアンプ回路部に接続されず、配線終端の両端ともセンスアンプユニットのセル枠に接している1本のスルービット線と、センスアンプ回路部に接続され、配線終端の両端がともにセンスアンプユニットのセル枠に接している第1のビット線と、センスアンプ回路部に接続され、配線終端の片端のみがセンスアンプユニットのセル枠に接している第2のビット線を有するセンスアンプ・ユニットセルを、複数個1列にアレイ配置することで、一方のセンスアンプ列が構成され、センスアンプ・ユニットセルを180度回転配置して、複数個1列にアレイ配置することで、他方のセンスアンプ列が構成され、一方のセンスアンプ列のスルービット線の配線終端と、他方のセンスアンプ列の第2のビット線の配線終端が、センスアンプユニットのセル枠に於いて同一配線層で直接接続されることで一本の配線として互いに接続し合うように、それぞれ2つのセンスアンプ列が配置されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項記載の半導体集積回路装置によれば、センスアンプ・ユニットセルを、複数個1列にアレイ配置する際のピッチサイズを、ビット線4本分の長さにすることができる。これは従来方式を採用した場合と同じであるため、センスアンプの特性を損なうことのないレイアウトを容易に実現することができ、また2列のセンスアンプ列間にこれらを接続するための特殊な配線領域等は必要なく、同一のセンスアンプ・ユニットセルで構成された2列のセンスアンプ列を相互に180度回転配置するだけでよいため、小面積の最適レイアウトを実現できる。
【0018】
請求項記載の半導体集積回路装置は、2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数のメモリセルアレイとセンスアンプ列とがオープンビット線方式で接続され、複数個のメモリセルアレイは、コアブロック内部に配置される通常のメモリセルアレイと、コアブロック端部に配置されるダミーメモリセルアレイを含み、ダミーメモリセルアレイのビット線方向の長さは、通常のメモリセルアレイのビット線方向の長さの1/2であって、センスアンプ列が接続配置されない側のアレイ終端部で隣り合った2本のビット線を折り返し接続することで、通常のメモリセルアレイのビット線1本分と同じ長さのビット線を形成することを特徴とするものである。
【0019】
請求項記載の半導体集積回路装置によれば、ダミーメモリセルアレイ領域の面積を、通常メモリセルアレイ領域の1/2にでき、レイアウト面積の縮小化を図ることができる。
請求項3記載の半導体集積回路は、請求項1に記載の半導体集積回路装置において、2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数のメモリセルアレイとセンスアンプ列とがオープンビット線方式で接続され、複数個のメモリセルアレイは、コアブロック内部に配置される通常のメモリセルアレイと、コアブロック端部に配置されるダミーメモリセルアレイを含み、ダミーメモリセルアレイのビット線方向の長さは、通常のメモリセルアレイのビット線方向の長さの1/2であって、センスアンプ列が接続配置されない側のアレイ終端部で隣り合った2本のビット線を折り返し接続することで、通常のメモリセルアレイのビット線1本分と同じ長さのビット線を形成することを特徴とする。
請求項3記載の半導体集積回路によれば、請求項2と同様の効果を有する。
【0020】
請求項4記載の半導体集積回路装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体集積回路装置において、2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数のメモリセルアレイとセンスアンプ列とがオープンビット線方式で接続され、複数個のメモリセルアレイと、複数個のメモリセルアレイ間にそれぞれ配置された各々2列からなるセンスアンプ列群と、センスアンプ列群の各々を2ポートのどちらか一方に対応させて、センスアンプ列を構成する2列のセンスアンプ列を区別することなく同時に制御するセンスアンプ制御回路とを備えたものである。
【0021】
請求項4記載の半導体集積回路装置によれば、2列のセンスアンプ列に対して、1個のセンスアンプ制御回路を設けるだけでよく、センスアンプ制御回路を配置するためのレイアウト面積を削減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリを指す)コア全体レイアウト構成の概要を示す図である。同図において、1は通常のメモリセルアレイ、2はDRAMコアのブロック端に配置されるもので半数のビット線は無効で残りの半数のビット線のみが有効である。ダミーメモリセルアレイ、3は通常のメモリセルアレイ1とダミーメモリセルアレイ2の間、および通常のメモリセルアレイ1と通常のメモリセルアレイ1の間に配置される2列のセンスアンプ列、4は通常のメモリセルアレイ1に接して配置されるローデコーダ、5は2列のセンスアンプ列3に接して配置されるセンスアンプ制御回路、6はダミーメモリセルアレイ2に接するダミーロー領域である。
【0028】
次に、図2は本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のセンスアンプユニットセルのレイアウト構成図である。同図において、tBLはセンスアンプユニットセル内を素通りするスルービット線、SAはセンスアンプ回路部、BLはセンスアンプ回路SAに接続されるトゥルービット線、/BLはセンスアンプ回路SAに接続されるバービット線である。スルービット線tBL、バービット線/BLは、配線終端の左右両端とも、センスアンプユニットセルのセル枠に接しており、トゥルービット線BLは、配線終端の一方がセンスアンプユニットセルのセル枠に接し、もう一方は、センスアンプユニットセル内で閉じた形になっている。
【0029】
以上のように、本発明の半導体集積回路装置のセンスアンプユニットセルは、3本のビット線を有している。
【0030】
さらに、図3は本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のメモリセルとセンスアンプの接続関係、およびセンスアンプ制御方式を示す図である。同図において、1は通常のメモリセルアレイ、2はDRAMコアのブロック端に配置されるダミーメモリセルアレイ、3aは通常のメモリセルアレイ1とダミーメモリセルアレイ2の間に配置される2列のセンスアンプ列、3bは通常のメモリセルアレイ1と通常のメモリセルアレイ1の間に配置される2列のセンスアンプ列である。2列のセンスアンプ列は、ともに、同一のセンスアンプユニットセルが、ビット線4本分のピッチで複数個1列にアレイ配置された構成になっており、相互に180度回転配置された関係になっている。こうした構成により、センスアンプに繋がるビット線対は、センスアンプを挟んで左右すなわちビット線方向に延びるオープンビット線型になっている。なお、ビット線対の一方のトゥルービット線と、他方のバービット線の関係は、選択されるワード線により、その役割が逆となることは言うまでもない。また、5a、5bは2列のセンスアンプ列3a、3bに接して配置されるセンスアンプ制御回路、7はポートaに対応するワード線、8はポートbに対応するワード線である。なお、通常のメモリセルアレイ内のワード線端に記載の“a”あるいは“b”は、それぞれ“ポートa”と“ポートb”を意味し、それぞれのワード線が、a,bどちらのポートに対応するのかを示してある。さらに、9はメモリセルキャパシタ、10はメモリセルトランジスタ、11はダミーメモリセルアレイ2の終端部で隣り合った2本のビット線を接続した折り返しバービット線である。また、ctrl_aはポートa活性化信号で、2列のセンスアンプ列3aを制御するセンスアンプ制御回路5aに接続され、ctrl_bはポートb活性化信号で、2列のセンスアンプ列3bを制御するセンスアンプ制御回路5bに接続される。
【0031】
以上のように構成された半導体集積回路装置について、以下、その動作について説明する。
【0032】
まず、ポートa活性化信号ctrl_aが発生されると、センスアンプ制御回路5aが活性化され、2列のセンスアンプ列3aがセンスアンプ制御回路5aによって制御される。同時に、通常のメモリセル1内の複数のワード線の中から、ポートaに対応する1本のワード線aが選択され、ワード線aに繋がるすべてのメモリセルトランジスタ10がONし、メモリセルキャパシタ9とビット線が接続され、2列のセンスアンプ列3aをとおして、メモリセルキャパシタ9のデータがアクセスされる。このとき、センス動作のリファレンスとして使用されるのがダミーメモリセルアレイ2内の折り返しバービット線11である。また、ポートb活性化信号ctrl_bが発生されると、センスアンプ制御回路5bが活性化され、2列のセンスアンプ列3bがセンスアンプ制御回路5bによって制御される。同時に、2列のセンスアンプ列3bの左右に配置された通常のメモリセルアレイ1のどちらか一方の通常のメモリセルアレイ1内の複数のワード線の中から、ポートbに対応する1本のワード線bが選択され、ワード線bに繋がるすべてのメモリセルトランジスタ10がONし、メモリセルキャパシタ9とビット線が接続され、2列のセンスアンプ列3bをとおして、メモリセルキャパシタ9のデータがアクセスされる。このとき、センス動作のリファレンスとして使用されるのは、非選択側の通常のメモリセルアレイ1内のビット線である。
【0033】
さらに、図4は本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のメモリセルアレイ上に配置されたデータ線のレイアウト構成を示す図である。同図において、1は通常のメモリセルアレイ、3は通常のメモリセルアレイ1の両側に配置される2列のセンスアンプ列である。また、DLaはポートa用のデータ線対、DLbはポートb用のデータ線対、Yは列選択線である。各配線名の接尾につけた(n−1)、(n)、(n+1)はそれぞれの配線の順番を表すもので、同じ順番のポートa用のデータ線対DLaとポートb用のデータ線対DLbの間には、これらのデータ線対と同じ順番の列選択線Yが配置される。また、順番が1つ異なるポートa用のデータ線対DLaとポートb用のデータ線対DLbの間には、電源配線VDDあるいは接地配線VSSが配置される。このようなレイアウト構成により、ポートa用のデータとポートb用のデータが相互に干渉することがなくなり、干渉ノイズによる誤動作を防止することができる。
【0034】
さらに、図5(a)は、本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のロー冗長フューズ信号配線のレイアウト構成を示す図である。同図において、4はローデコーダ、5はセンスアンプ制御回路、6はダミーロー領域である。また、12はダミーロー領域に配置されたロー冗長フューズ回路、13はロー冗長フューズ回路12から延びるロー冗長フューズ信号線である。ロー冗長フューズ回路12は、ローデコーダブロックの両端にあるそれぞれのダミーロー領域6に配置され、ロー冗長フューズ信号線13はそれぞれのロー冗長フューズ回路12からローデコーダブロックの中央に向かって延び、中央のセンスアンプ制御回路5に到達したところで終端されている。
【0035】
これに対し、図5(b)は、ロー冗長フューズ回路12をローデコーダブロックの左端に接する周辺回路領域14に配置した場合の、ロー冗長フューズ信号配線のレイアウト構成を示す図である。同図において、ロー冗長フューズ回路12から延びるロー冗長フューズ信号線13は、ローデコーダブロックに配置される最も右側のセンスアンプ制御回路5に到達したところで終端されている。
【0036】
上記図5(a)と図5(b)のレイアウト構成を比較すれば明らかであるが、図5(a)のように、ローデコーダブロック両端のそれぞれのダミーロー領域に、ロー冗長フューズ回路を配置することにより、ローデコーダ上を走るロー冗長フューズ信号線の本数を半減させることができ、ローデコーダブロックのレイアウト面積を大幅に縮小することができる。
【0038】
【発明の効果】
請求項記載の半導体集積回路装置によれば、センスアンプ・ユニットセルを、複数個1列にアレイ配置する際のピッチサイズを、ビット線4本分の長さにすることができる。これは従来方式を採用した場合と同じであるため、センスアンプの特性を損なうことのないレイアウトを容易に実現することができ、また2列のセンスアンプ列間にこれらを接続するための特殊な配線領域等は必要なく、同一のセンスアンプ・ユニットセルで構成された2列のセンスアンプ列を相互に180度回転配置するだけでよいため、小面積の最適レイアウトを実現できる。
【0039】
請求項2、3記載の半導体集積回路装置によれば、ダミーメモリセルアレイ領域の面積を、通常メモリセルアレイ領域の1/2にでき、レイアウト面積の縮小化を図ることができる。
【0040】
請求項4記載の半導体集積回路装置によれば、2列のセンスアンプ列に対して、1個のセンスアンプ制御回路を設けるだけでよく、センスアンプ制御回路を配置するためのレイアウト面積を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のDRAMコア全体レイアウト構成を概略的に示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のセンスアンプユニットセルのレイアウト構成を概略的に示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のメモリセルとセンスアンプの接続関係、およびセンスアンプ制御方式を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のメモリセルアレイ上に配置されたデータ線のレイアウト構成を概略的に示す説明図である。
【図5】(a)は本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置のロー冗長フューズ信号配線のレイアウト構成を概略的に示す図、(b)はロー冗長フューズ回路を周辺回路領域に配置した場合の、ロー冗長フューズ信号配線のレイアウト構成を示す図である。
【図6】従来の1トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルと、フォールデッド型ビット線対、シェアード・センスアンプで構成されたDRAMコアのレイアウトイメージ図である。
【図7】2トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルの回路図である。
【図8】2トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルのレイアウト概略図である。
【図9】2トランジスタ1キャパシタ型DRAMメモリセルと、従来の技術のフォールデッド型ビット線対、シェアード・センスアンプで構成されたDRAMコアのレイアウト概略図である。
【符号の説明】
1 通常のメモリセルアレイ
2 ダミーメモリセルアレイ
3、3a、3b 2列のセンスアンプ列
4 ローデコーダ
5、5a、5b センスアンプ制御回路
6 ダミーロー領域
7 ポートaに対応するワード線
8 ポートbに対応するワード線
10 メモリセルトランジスタ
11 折り返しバービット線
12 ロー冗長フューズ回路
13 ロー冗長フューズ信号線
14 周辺回路領域

Claims (4)

  1. 2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数個のメモリセルアレイと、前記複数個のメモリセルアレイの間に配置される、センスアンプユニットからなる2列のセンスアンプ列とを備え、前記2列のセンスアンプ列に於いては、センスアンプ回路部と、前記センスアンプ回路部に接続されず、配線終端の両端とも前記センスアンプユニットのセル枠に接している1本のスルービット線と、前記センスアンプ回路部に接続され、配線終端の両端がともに前記センスアンプユニットのセル枠に接している第1のビット線と、前記センスアンプ回路部に接続され、配線終端の片端のみが前記センスアンプユニットのセル枠に接している第2のビット線を有するセンスアンプ・ユニットセルを、複数個1列にアレイ配置することで、一方のセンスアンプ列が構成され、前記センスアンプ・ユニットセルを180度回転配置して、複数個1列にアレイ配置することで、他方のセンスアンプ列が構成され、前記一方のセンスアンプ列の前記スルービット線の配線終端と、前記他方のセンスアンプ列の前記第2のビット線の配線終端が、前記センスアンプユニットのセル枠に於いて同一配線層で直接接続されることで一本の配線として互いに接続し合うように、それぞれ2つのセンスアンプ列が配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数のメモリセルアレイとセンスアンプ列とがオープンビット線方式で接続され、前記複数個のメモリセルアレイは、コアブロック内部に配置される通常のメモリセルアレイと、コアブロック端部に配置されるダミーメモリセルアレイを含み、前記ダミーメモリセルアレイのビット線方向の長さは、前記通常のメモリセルアレイのビット線方向の長さの1/2であって、前記センスアンプ列が接続配置されない側のアレイ終端部で隣り合った2本のビット線を折り返し接続することで、前記通常のメモリセルアレイのビット線1本分と同じ長さのビット線を形成することを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数のメモリセルアレイとセンスアンプ列とがオープンビット線方式で接続され、前記複数個のメモリセルアレイは、コアブロック内部に配置される通常のメモリセルアレイと、コアブロック端部に配置されるダミーメモリセルアレイを含み、前記ダミーメモリセルアレイのビット線方向の長さは、前記通常のメモリセルアレイのビット線方向の長さの1/2であって、前記センスアンプ列が接続配置されない側のアレイ終端部で隣り合った2本のビット線を折り返し接続することで、前記通常のメモリセルアレイのビット線1本分と同じ長さのビット線を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  4. 2ポートを有する2トランジスタ1キャパシタ型DRAMセルで構成された複数のメモリセルアレイとセンスアンプ列とがオープンビット線方式で接続され、前記複数個のメモリセルアレイと、前記複数個のメモリセルアレイ間にそれぞれ配置された各々2列からなるセンスアンプ列群と、前記センスアンプ列群の各々を前記2ポートのどちらか一方に対応させて、前記センスアンプ列を構成する2列のセンスアンプ列を区別することなく同時に制御するセンスアンプ制御回路とを備えた請求項1〜3のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
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