JP4520817B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻取り軸から繰出される開閉体により空間を仕切るようにした開閉装置に関し、より詳しくは、閉鎖動作中の開閉体が、全閉位置となったことや、物体に当接したことを感知できる開閉装置に関するものである。
従来、開閉体が全閉位置になったことを認識するようにした開閉装置には、例えば特許文献1に記載されているもののように、開閉体(巻上げ式シャッタS)の開閉動作に連動するリミットスイッチ装置(27)を備え、開閉体(巻上げ式シャッタS)を、上限位置(イ)と中間所望位置(ロ)と下限位置(ロ)とに位置した際に、前記リミットスイッチ装置(27)から発せられる接点信号によって停止させるようにしたものがある。
また、閉鎖動作中の開閉体が該開閉体よりも閉鎖方向側の物体に当接したことを認識するようにした開閉装置には、開閉体の下端に上下方向へスライド可能な可動部位を設け、該可動部位がその閉鎖方向側の物体に当接してスライドするのを接触式センサーにより感知するようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、前者の従来技術によれば、複雑な構成の機械式カウンター機構を、所望とする開閉体停止位置の数に応じて複数備える必要があるため、機械的な作動不良や、故障等を生じることが懸念される。
また、後者の従来技術のように、接触式センサーにより物体を感知するようにした開閉装置によれば、前記センサー等の支持構造が複雑であることや、開閉体等の可動部分に電気配線を備えていることなどから、機械的な故障や、動作不良、電気的な接点不良等を生じるおそれがある。
特開昭61−243624号公報 特開平9−170389号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、故障や動作不良等が少なく生産性の良い簡素な構造でもって、閉鎖動作中の開閉体が全閉位置となったことや、障害物等に当接したことを認識することができる開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は、下方へ閉鎖動作可能な開閉体と、巻かれた該開閉体を繰出す巻取り軸と、前記開閉体をその閉鎖動作中に開放方向へ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記巻取り軸を繰出し方向へ回転させる駆動源と、前記開閉体の全開位置からの変移量を認識する繰出し量検出手段とを備え、前記開閉体の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲内にある際に、前記付勢手段の付勢力が前記開閉体の自重による閉鎖方向の付勢力を超えるようにするとともに、前記開閉体の閉鎖動作においては、前記開閉体の自重による閉鎖方向の付勢力と前記付勢手段による開放方向の付勢力とが略バランスし、前記駆動源に加わる負荷値が比較的低い値であり、前記開閉体が着座すると前記駆動源の負荷値が急上昇するようにした開閉装置であって、初回の閉鎖動作で、閉鎖動作中の前記開閉体の閉鎖方向端部が前記所定範囲内にある際に、前記開閉体の閉鎖動作直後の前記駆動源の負荷値に基づいて閾値を設定し、前記駆動源の負荷値が前記閾値を超えた場合に前記駆動源を仮停止して、次回以降の閉鎖動作の際に前記開閉体を全閉位置で本停止するための開閉体停止位置値を、前記繰出し量検出手段により認識された繰出し量から算出し、次回以降の閉鎖動作では、前記繰出し量検出手段により繰出し量を検出し、その繰出し量が、前記開閉体停止位置値以上である場合に前記開閉体を本停止し、前記駆動源の負荷値が前記閾値を超えた場合に、前記開閉体がその閉鎖方向側の物体に当接したものと判断するようにしたことを特徴とする。
ここで、上記開閉体の好ましい具体例としては、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、単数もしくは複数のパネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等が挙げられる。
また、上記駆動源の好ましい具体例としては、直流電動モーターや、交流電動モーター等とすることができる。
また、上記付勢手段の具体例としては、上記開閉体を上記巻取り軸の周囲に巻かれたゼンマイやスプリング等により開放方向へ付勢するようにした態様が挙げられる。
また、上記負荷値とは、上記駆動源の負荷値であり、この負荷値には負荷トルクを含む。この負荷値を検出する手段は、例えば、上記駆動源が直流電動モーターである場合にその負荷電流を測定するようにした構成や、上記駆動源が交流電動モーターである場合にその回転数を測定するようにした構成、あるいは上記駆動源の出力軸等のトルクをトルクメータ等により測定するようにした構成等とすればよい。
また、上記閾値とは、上記開閉体が物体に当接することで上記負荷値が増加した際に、その増加した負荷値により超えられるように設定された値である。
また、第二は、上記閾値は、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記所定範囲内にある際における上記負荷値に、所定のマージン値を加算することで算出されることを特徴とする。
ここで、上記マージン値は、上記閾値を求めるために、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記所定範囲内にある際における上記負荷値に対し加算される値である。このマージン値は、上記駆動源の負荷変動による誤感知を防ぐように、適宜に設定される値である。
また、第三は、上記マージン値は、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記所定範囲内にある際における上記負荷値が大きくなるほど大きくなるように設定されていることを特徴とする。
すなわち、この構成における上記マージン値は、上記負荷値が大きいほど大きく、上記負荷値が小さいほど小さく設定される。
また、第四は、上記駆動源の負荷値が上記閾値を超えた場合に、前記開閉体が全閉されたものと判断するようにしたことを特徴とする。
なお、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするために動作する方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の開閉体の厚さ方向を意味する。
本発明の実施の形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一には、開閉体の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲内にある際には、付勢手段の付勢力が開閉体の自重による閉鎖方向の付勢力を超えているため、その付勢力に対抗して駆動源の負荷値が比較的大きくなる。
また、開閉体が閉鎖方向側の物体に当接した際にも、該物体により開閉体の自重が支えられるため、付勢手段による開閉体開放方向の付勢力に対抗して駆動源の負荷値が比較的大きくなる。
そのため、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲内にある際に、駆動源の負荷値に基づいて閾値を設定すれば、その設定の後、駆動源の負荷値が前記閾値を超えたか否かによって、開閉体が物体に当接したか否かを判断することができる。
したがって、従来技術のような複雑な構成としなくとも、生産性の良い簡素な構造でもって、開閉体が全閉位置で当接対象部位に当接したことや、障害物に当接したことを認識することができる。
しかも、開閉体が物体に当接したことを判断するための閾値を、適切な値に設定することができる。
更に、第二には、風圧や振動等に起因して開閉体がばたつき、負荷変動が比較的大きい場合であっても、その負荷変動によって負荷値が閾値を超えることのないように、閾値を適切な値に設定することができ、ひいては、負荷変動による誤判断を防ぐことができる。
更に、第三には、マージン値が、全開位置近傍の負荷値の大きさに応じて相関的に設定されるため、開閉体の重量やサイズ等が異なる場合であっても、閾値を適切な値とすることができ、ひいては、開閉体が物体に当接したことを、より精度よく判断することができる。
更に、第四には、生産性の良い簡素な構造でもって、開閉体が全閉されたことを認識することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態による一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として説明する。
この開閉装置Aは、閉鎖方向端部をスライドさせて開閉動作する開閉体10と、該開閉体10の幅方向(図1における左右方向)の端部を囲み開閉方向へ案内するガイドレール20と、開閉体10を巻取ったり巻戻したりする巻取装置30とを備える。
開閉体10は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなる所謂スラットを、上下に隣接する該スラット間で回動するように複数連接することで開閉体本体11を構成し、該開閉体本体11の閉鎖方向側(図示例によれば下方側)の端部に、当接対象部位p(地面や、床面、枠部材等)に当接させるための座板部材12を開閉体幅方向にわたって接続している。
また、ガイドレール20は、アルミ合金材料の引抜き成形または押し出し成形、鋼板や他の金属板の曲げ加工等の加工によって、開閉体10の幅方向の端部を囲む部位が横断面略コの字状に形成された部材であり、巻取装置30と当接対象部位pとの間にわたって配設されている。
また、巻取装置30は、下部側に開閉体10を出没させるための開口部を形成した収納ケース31内に、開閉体10を巻き取ったり繰出したりする巻取り軸32や、該巻取り軸32をチェーン及びスプロケット等の動力伝達手段を介して電動で双方向へ回転する電動駆動源33、巻取り軸32に内在される付勢手段34、開閉体10の所定位置(例えば全開位置)からの変位量を認識する繰出し量検出手段35、電動駆動源33の負荷トルクを検出する負荷値検出手段36、電動駆動源33を制御する制御部40等を具備している。
電動駆動源33は、直流モーター及びブレーキ機構等からなり、制御部40からの制御信号により、正転や逆転、停止等する。
また、付勢手段34は、開閉体10をその閉鎖動作中に開放方向へ付勢するスプリングである。この付勢手段34は、開閉体10の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲内にある際に、その付勢力が開閉体10の自重による閉鎖方向の付勢力を超え、且つ開閉体10の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲内にある際には、その付勢力が開閉体10の自重による閉鎖方向の付勢力と略同等になるように、付勢特性が設定されている。
すなわち、この付勢手段34は、当該開閉装置Aを所謂バランスシャッターとして構成するものであり、開閉体10の閉鎖方向端部が全開位置にある際には、該開閉体10の閉鎖方向端部が自重により天井面や秣等から垂れ下がってしまうのを阻み、開閉体10の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲以外にある際には、該開閉体10の閉鎖方向端部を開閉体開閉方向のどの位置であっても容易に停止し易いようにしている。
繰出し量検出手段35は、電動駆動源33の出力軸または巻取り軸32の回転に連動するように設けられたエンコーダ装置35aからパルス信号を出力し、該パルス信号を制御部40内で電子的にカウントすることで、開閉体10の繰出し量を、全開位置を基準とした変位量(より具体的にはパルス数)として認識するように構成されている。
前記エンコーダ装置35aには、例えば光学式エンコーダや磁気式エンコーダ等が用いられる。
負荷値検出手段36は、電動駆動源33の負荷電流を検出するように電気配線され、その負荷電流の大きさに応じた電気信号を制御部40へ発信する。
すなわち、電動駆動源33が直流モーターによる構成であるため、その負荷電流と負荷トルクとは、略比例的な相関関係を有する。したがって、負荷値検出手段36は、電動駆動源33の負荷電流を検出することにより、電動駆動源33の負荷値を間接的に検知している。
なお、上記一例によれば、電動駆動源33を直流モーターによる構成としているが、この電動駆動源33は、交流モーターによる構成とすることも可能であり、この場合、一般的な交流モーターでは負荷トルクと負荷回転数とが比例的な相関関係を有することから、負荷値検出手段36は、電動駆動源33の負荷回転数を検出し、その検出回転数に応じた電気信号を制御部40に発信する構成とすればよい。
制御部40は、繰出し量検出手段35のエンコーダ装置35aや、負荷値検出手段36、図示しない操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末、起動用センサ類等)などから入力される電気信号を、プログラムに基づいて電子的に演算処理し、その処理結果に応じた制御信号を電動駆動源33へ出力して、電動駆動源33を正転や逆転、停止等させる制御回路である。
なお、この制御部40は、回路構成や、制御のための設定値等を現場状況等に応じて容易に変更可能なように、例えばマイコンやプログラマブルコントローラー等が用いたプログラムドロジック回路による構成とするのが好ましいが、リレー回路やその他の電子回路を用いたワイヤードロジック回路とすることも可能である。
次に、制御部40による処理の一例をフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図2(a)に示すフローチャートは、当該開閉装置Aの設置後における初回の閉鎖動作を示している。
先ず、制御部40は、図示しない操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末、起動用センサ類等)による閉鎖信号を受信したか否かを判断(ステップ41a)し、閉鎖信号を受信した場合には次のステップ41bへ処理を移行し、そうでない場合には、閉鎖信号の受信待ちの状態となる。
ステップ41bでは、電動駆動源33へ電力が供給されることで、巻取り軸32が回転し、該巻取り軸32から開閉体10が繰出される。
そして、その直後に、電動駆動源33の負荷値の検出が開始される(ステップ41c)。
次のステップ41dでは、開閉体10の閉鎖動作直後の負荷値に対し所定のマージン値Mが加算されることで、閾値sが算出される。そして、この閾値sは、制御部40の図示しないメモリーに記憶される。
前記閉鎖動作直後の負荷値とは、より詳細に説明すれば、開閉体10の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲W内にある際に、負荷値検出手段36によって検出された負荷値の最大値である。
すなわち、閉鎖動作開始後の負荷値は、理論的には開閉体10の繰出し量に伴って徐々に低下していくが、実際には、開閉体10のバタツキや振動等に起因して変動する。そのため、本実施の形態の好ましい一例によれば、図2(a)に示すように、所定範囲W内における負荷値の最大値を求め、この最大の負荷値に対し所定のマージン値Mを加算して閾値sを算出している。
また、前記マージン値Mは、閾値sが設定された後に、予期しない不意の負荷変動やノイズ等により、負荷値が閾値sを超えてしまうのを防ぐための値である。
このマージン値Mは、所定範囲W内における負荷値の最大値が大きい程大きく設定され、同最大値が小さい程小さく設定される。
すなわち、大型の開閉装置の場合、開閉体10の重量や付勢手段34の付勢力が比較的大きいため、前記負荷値の最大値が大きくなるとともに、負荷変動も大きくなる。そのため、マージン値Mを大きめに設定しておく必要がある。
また、小型の開閉装置の場合には、開閉体10の重量や付勢手段34の付勢力が比較的小さいため、前記とは逆の作用により、マージン値Mを小さめに設定しておく必要がある。
マージン値Mを設定する処理について、より具体的に説明すれば、制御部40内のメモリーに、前記負荷値の最大値と、該最大値に対応するマージン値Mとの関係を表すテーブルもしくは数式が記憶され、制御部40内の所定のプログラムが実行されることで、前記負荷値の最大値から、対応するマージン値Mが自動的に設定されるようになっている。
なお、このマージン値Mは、開閉装置のサイズに応じて、予め固定された値に設定しておくことも可能である。
上記ステップ41dによりマージン値M及び閾値sが設定された後、次のステップ41eでは、電動駆動源33の負荷値が閾値sを超えたか否かが判断される。
そして、電動駆動源33の負荷値が閾値sを超えた場合には、次のステップ41fへ処理が移行し、そうでない場合には、前記ステップ41eを繰り返す。
すなわち、このステップ41eによれば、負荷値検出手段36及び制御部40は、開閉体10の閉鎖方向端部(より具体的には座板部材12)が当接対象部位p(地面や床面、枠部材等)に当接したことを判断する当接検出手段として作用する。
なお、座板部材12の着座により電動駆動源33の負荷値が急上昇する理由について詳述すれば、開閉体10の閉鎖動作中においては、開閉体10の自重による閉鎖方向の付勢力と、付勢手段34による開放方向の付勢力とが略バランスするため、電動駆動源33に加わる負荷値が比較的低い値で安定する。しかし、座板部材12が着座すると、開閉体10の自重が当接対象部位pにより支えられるため、電動駆動源33には、付勢手段34により開放方向の付勢力が急激に加わる。したがって、図3に示すように、電動駆動源33の負荷値が急上昇することになる。
次に、上記ステップ41eの直後、ステップ41fでは、電動駆動源33の制御により電動駆動源33が仮停止される。
なお、本明細書では、開閉体10の停止について、初回の閉鎖動作の際に負荷値が閾値を超えて開閉体10が停止することを前記仮停止と云うとともに、次回以降の閉鎖動作の際に開閉体10が全閉位置で停止することを本停止と云う。
更に次のステップ41gでは、繰出し量検出手段35により認識された繰出し量から、所定の補正値Nを減算することで、次回以降の閉鎖動作の際に開閉体10を本停止させるための開閉体停止位置値が算出される。そして、この開閉体停止位置値は、制御部40内のメモリーに記憶される。
前記繰出し量は、より詳細に説明すれば、開閉体10が全開位置にある時点から、電動駆動源33の負荷値が閾値sを超えた時点(ステップ41eの時点)までの間において、繰出し量検出手段35により検出されたパルスカウント値である。
また、上記補正値Nは、開閉体10の停止位置を補正するための値である。
すなわち、上記ステップ41fの時点で仮停止した開閉体10は、図3に示すように着座(座板部材12が当接対象部位pに当接した時点)してから、負荷値が閾値sを超えるまでは繰出されるため、若干弛んだ状態となる。上記補正値Nは、次回の閉鎖動作の際に、開閉体10が略着座時点で停止するように、開閉体10の繰出し量を補正するものである。
この補正値Nは、閉鎖動作中の開閉体10の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲W内にある際における電動駆動源33の負荷値に基づいて設定される。
すなわち、大型の開閉装置の場合、開閉体10の重量や付勢手段34の付勢力が比較的大きいため、所定範囲W内での負荷値の最大値が大きくなるとともに、慣性力が大きいため、実際に開閉体10が停止するまでの制動距離も大きい。
逆に、小型の開閉装置の場合には、開閉体10の重量や付勢手段34の付勢力が比較的小さいため、所定範囲W内での負荷値の最大値が小さくなるとともに、慣性力が小さいため、実際に開閉体10が停止するまでの制動距離も小さい。
したがって、所定範囲W内の負荷値が比較的大きい場合には補正値Nを大きくし、同所定範囲W内の負荷値が比較的小さい場合には、補正値Nも小さくすることで、該補正値Nを適切な値とすることができる。
補正値Nを設定するための処理については、具体的には、制御部40内のメモリーに、前記負荷値の最大値と、該最大値に対応する補正値Nとの関係を表すテーブルもしくは数式が記憶され、制御部40内の所定のプログラムが機能することで、前記負荷値の最大値から、対応する補正値Nが自動的に設定されるようになっている。
また、補正値Nが自動的に設定される際に、開閉体10が仮停止するまでの繰出し量に相関した値を、補正値Nに対し更に加減算するようにしてもよい。
そして、上記ステップ41gにより開閉体停止位置値が設定された後、次のステップ41hでは、電動駆動源33の制御により、開閉体10を反転動作し、再度停止する。この際の反転動作量は、上記補正値Nと略同等の値とすればよい。
よって、再度停止した開閉体10は、前記反転動作により、開閉方向にわたる弛みが略除去された状態となる。
次に、次回以降の閉鎖動作について、図2(b)のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
先ず、制御部40は、上述した初回の閉鎖動作と略同様に、図示しない操作部による閉鎖信号を受信したか否かを判断(ステップ42a)し、閉鎖信号を受信した場合には次のステップ42bへ処理を移行し、そうでない場合には、閉鎖信号の受信待ちの状態となる。
ステップ42bでは、電動駆動源33へ電力が供給されることで、巻取り軸32が回転し、該巻取り軸32から開閉体10が繰出される。
次のステップ42cでは、繰出し量検出手段35により開閉体10の繰出し量が検出され、その繰出し量が、上記ステップ41gにて算出された開閉体停止位置値以上であるか否かが判断される。繰出し量が開閉体停止位置値以上である場合には、次のステップ42dへ処理が移行し、そうでない場合には、ステップ42cの処理が繰り返される。
ステップ42dでは、電動駆動源33の制御により、開閉体10を本停止する。
開閉体10は、その繰出し量が上記補正値Nにより補正されるため、その停止状態では、開閉方向へわたる弛みが少ない。したがって、上記初回の閉鎖動作のように、弛みを解消するために開閉体10を反転動作させる必要もない。
なお、図2(b)に例示するフローチャートによれば、次回以降の閉鎖動作では負荷値検出手段36による電動駆動源33の負荷値の検出を行っていないが、次回以降の閉鎖動作でも負荷値検出手段36による負荷値の検出を行い、その検出された負荷値が上記閾値を超えた場合に、開閉体10の閉鎖方向端部が障害物等の物体に当接したものと判断して、開閉体10を停止や反転等させるようにしてもよい。
このような障害物感知を行うようにした場合、開閉体10を障害物等の物体に当接した際に反転させる反転動作量は、物体に対する衝撃をより軽減するために、補正値N以上に大きくすることが望ましい。
更に、前記反転動作量は、設定された補正値Nと相関する値として、開閉装置毎に自動的に設定されるようにすることも可能である。
次に、上記構成の開閉装置Aにおいて、上記開閉体10を比較的軽量なものとした場合の閉鎖動作について説明する(図4参照)。
開閉体10が比較的軽量である場合には、電動駆動源33の負荷変動も比較的小さくなる。また、該開閉体10による慣性力が小さくなるため、開閉体10が着座後に生じる弛みも比較的小さくなる。
そのため、制御部40は、所定のプログラムを機能させることで、所定範囲W内の比較的小さな負荷値の最大値に応じて、比較的小さいマージン値M’、及び比較小さい補正値N’を設定する。そして、このマージン値M’及び補正値N’に応じて、閾値s’及び開閉体停止位置値が算出される。
よって、上記構成の開閉装置Aによれば、異なる重量の開閉体10が用いられた場合であっても、初回の閉鎖動作中における着座後の開閉体10の弛み、及び反転動作量を必要最小限とすることができる上、次回の閉鎖動作時には、開閉体10を、反転動作することなく、弛みの少ない状態で停止させることができる。
なお、上記実施の形態によれば、繰出し量検出手段35は、全開位置を基準にして、開閉体10が繰出される量を検出する構成としたが、開閉体開閉方向の中途位置を基準にして開閉体10が繰出される量を検出する構成とすることも可能である。
また、上記開閉体停止位置値は、開閉体10を略全閉位置にて弛みのないように停止させるための値としているが、この開閉体停止位置値は、開閉体10をその開閉方向の中途位置で停止させるための値とすることも可能である。
また、複数の開閉体停止位置値を設定しておき、これら複数の開閉体停止位置値の内、何れかの値が操作部からの信号に応じて選択される態様としてもよい。この場合、開閉体10を、予め設定された複数の停止位置に、選択的に停止させることができる。
更に、この態様において、開閉体10を複数のスリット部(図示せず)を有する所謂スリットシャッターとし、選択される上記開閉体停止位置値に応じて前記スリット部が開閉する構成としてもよい。
また、上記開閉体停止位置値と略同様の設定方法で別の値を別途設定し、この別途設定された値を、例えば開閉体10を徐々に減速させて停止させるなどの速度制御を行うようにした場合に、その速度制御のための位置(開始位置や限界位置、制御範囲を特定するための位置等を含む)の値として利用することも可能である。
本発明に関わる開閉装置の一例を示す模式図である。 同開閉装置において、(a)は初回の閉鎖動作を示す制御フローチャートであり、(b)は次回以降の閉鎖動作を示す制御フローチャートである。 同開閉装置において、閉鎖動作中の負荷値(負荷トルク)の変化を示すグラフである。 本発明に関わる開閉装置の他例において、閉鎖動作中の負荷値(負荷トルク)の変化を示すグラフである。
10:開閉体
30:巻取装置
32:巻取り軸
33:電動駆動源
34:付勢手段
35:繰出し量検出手段
35a:エンコーダ装置
36:負荷値検出手段
40:制御部
p:当接対象部位
s,s’:閾値
N,N’:補正値
M,M’:マージン値
W:所定範囲

Claims (2)

  1. 下方へ閉鎖動作可能な開閉体と、巻かれた該開閉体を繰出す巻取り軸と、前記開閉体をその閉鎖動作中に開放方向へ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記巻取り軸を繰出し方向へ回転させる駆動源と、前記開閉体の全開位置からの変移量を認識する繰出し量検出手段とを備え、前記開閉体の閉鎖方向端部が全開位置近傍の所定範囲内にある際に、前記付勢手段の付勢力が前記開閉体の自重による閉鎖方向の付勢力を超えるようにするとともに、前記開閉体の閉鎖動作においては、前記開閉体の自重による閉鎖方向の付勢力と前記付勢手段による開放方向の付勢力とが略バランスし、前記駆動源に加わる負荷値が比較的低い値であり、前記開閉体が着座すると前記駆動源の負荷値が急上昇するようにした開閉装置であって、
    初回の閉鎖動作で、閉鎖動作中の前記開閉体の閉鎖方向端部が前記所定範囲内にある際に、前記開閉体の閉鎖動作直後の前記駆動源の負荷値に基づいて閾値を設定し、前記駆動源の負荷値が前記閾値を超えた場合に前記駆動源を仮停止して、次回以降の閉鎖動作の際に前記開閉体を全閉位置で本停止するための開閉体停止位置値を、前記繰出し量検出手段により認識された繰出し量から算出し、
    次回以降の閉鎖動作では、前記繰出し量検出手段により繰出し量を検出し、その繰出し量が、前記開閉体停止位置値以上である場合に前記開閉体を本停止し、前記駆動源の負荷値が前記閾値を超えた場合に、前記開閉体がその閉鎖方向側の物体に当接したものと判断するようにしたことを特徴とする開閉装置。
  2. 上記閾値は、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記所定範囲内にある際における上記負荷値に、所定のマージン値を加算することで算出され
    上記マージン値は、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記所定範囲内にある際における上記負荷値が大きくなるほど大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
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