JP4520722B2 - 回転運動変換機構および測定機 - Google Patents

回転運動変換機構および測定機 Download PDF

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Description

本発明は、回転体の回転運動を可動体の直線運動に変換する回転運動変換機構、および、スピンドルの直線方向の変位を測定する測定機に関する。
従来から、被測定物にスピンドルの一端を当接させて、スピンドルの直線方向の変位を測定することにより被測定物の寸法を計測する測定機としてマイクロメータ(例えば特許文献1参照)等が知られている。
特許文献1に記載されているマイクロメータは、本体フレームに固定されたインナースリーブと、このインナースリーブの外周に設けられたアウタースリーブと、スピンドルと、このスピンドルに取り付けられた駒部材とを備えている。インナースリーブは支持体として機能するものであって、その一端が本体フレームに固定されており、その周面部にはスピンドルの移動方向に沿ってスリットが形成されている。スピンドルの端部には駒部材が取り付けられており、この駒部材には、アウタースリーブの半径方向に突出した係合部材が設けられている。この係合部材の先端部は、アウタースリーブに形成された螺旋溝に係合している。ここで、アウタースリーブは回転体として機能するものであって、その回転に伴い、可動体であるスピンドルが回転を規制されつつ直線運動する。
特開平7−103747号公報(図3)
このような特許文献1のマイクロメータでは、その組立作業に際して、アウタースリーブに形成された螺旋溝に係合部材の先端をスムースに係合させるため、両者には、クリアランスが必ず生じている。このため、スピンドルが被測定物に当接した状態で、スピンドルに負荷が加わった場合、そのクリアランスの分だけ駒部材が微動する。この駒部材の微動に伴い、スピンドルも動いてしまうので、測定誤差を生じるという課題がある。また、このクリアランスは係合部材の移動を円滑にする機能も有するので、クリアランスをなくすと、螺旋溝と係合部材との摩擦が強くなり、スピンドルの移動がしづらくなるという課題がある。
本発明の目的は、可動体の直線運動に負荷がかかった際に可動体の微動を抑えることのできる回転運動変換機構および測定機を提供することである。
本発明の回転運動変換機構は、回転体の回転運動を可動体の直線運動に変換する回転運動変換機構において、前記可動体を移動自在に支持する本体フレームと、この本体フレームに固定され前記回転体を回転可能に支持するとともに、前記回転体の軸方向に沿ってスリットが形成された略円筒状の支持体とを備え、前記回転体の内周には螺旋溝が形成され、前記可動体には駒部材が設けられ、この駒部材は、前記スリットを挿通して先端部が前記螺旋溝に係合する係合部材を有し、前記駒部材の内部には、前記可動体の移動方向と直交する方向に前記可動体に螺合された棒状の係止部材が設けられ、前記駒部材はこの係止部材の中心を軸として回動可能であり、前記可動体の直線運動に負荷がかかった際に、前記駒部材が、前記回転体の回転により前記係合部材を介して前記係止部材の中心を軸として回動し、この回動に伴って前記係止部材が前記支持体の内周面に向けて前進し、前記支持体の内周面に当接して、前記駒部材を介して前記可動体の直線運動が停止されることを特徴とする。
この発明によれば、駒部材に係止部材が設けられ、可動体の直線運動に負荷がかかった際に、係止部材により駒部材が固定されるので、駒部材および可動体の微動を抑えることができる。
また、係止部材が前進して可動体の直線運動を停止させるので、この停止に関して構造簡易な棒状部材が主な役割を担うので、回転運動変換機構の内部構造を簡素化することができる。
また、可動体の直線運動に負荷がかかった際に、駒部材が回動し、この駒部材に設けられた係止部材が、内部支持体の内壁面に前進し、駒部材および可動体の直線運動を停止させる。この機構では、係止部材を前進させるために駒部材の回動を利用したので、内部構成をより簡素化することができる。
本発明の回転運動変換機構は、回転体の回転運動を可動体の直線運動に変換する回転運動変換機構において、前記可動体を移動自在に支持する本体フレームと、この本体フレームに固定され前記回転体を回転可能に支持するとともに、前記回転体の軸方向に沿ってスリットが形成された略円筒状の支持体とを備え、前記回転体の内周には螺旋溝が形成され、前記可動体には駒部材が設けられ、この駒部材は、前記スリットを挿通して先端部が前記螺旋溝に係合する係合部材を有し、前記回転体の軸方向と交差する方向を軸として回動可能とされ、前記可動体と前記支持体との間に、一端側で前記駒部材と係合し、他端側に向かうにしたがって厚さ寸法が大きくなるテーパ状に形成されて前記可動体の端部が当接されるテーパ部を有する係止部材が設けられ、前記可動体の直線運動に負荷がかかった際に、前記駒部材の回動に伴って、前記テーパ部が前記可動体と前記支持体との間に入り込み、前記係止部材が、前記可動体の端部によって前記テーパ部を介して前記支持体の内周面に向かって押し付けられて、前記可動体の直線運動が停止されることを特徴とする。
これによれば、可動体の直線運動に負荷がかかった際の駒部材の回動に伴い、可動体に係合する係止部材が、支持体の内周面に向かって押し付けられるので、可動体の直線運動の抵抗を大きくすることができる。従って、可動体の直線運動を停止させ、可動体の位置を維持することができる。
また、駒部材の回動に伴って係止部材が押し付けられるので、駒部材の回動と連動させることができ、可動体の直線運動の停止を迅速に行うことができる。
さらに、駒部材の回動を、係止部材が支持体の内周面に押し付けられる動力として利用しているので、係止部材が支持体の内周面に圧力をかけて、可動体の直線運動を停止させるのに、他の動力を必要としない。従って、回転運動変換機構の構成を簡素化することができる。
また、テーパ部は、可動体と支持体との間に配置された係止部材の端部に形成され、このテーパ部には、可動体の端部が当接されるので、係止部材が可動体の移動方向とは逆方向に移動する際に、係止部材は、テーパ部の傾斜に沿って、可動体の移動方向の略直交方向に移動する。これによれば、係止部材の支持体の内周面への押し付けと、係止部材の可動体移動方向とは反対方向への移動による可動体の係止を、同時に行うことができる。従って、係止部材による可動体の係止を迅速に、かつ、確実に行うことができる。また、このような可動体の係止は、係止部材の端部にテーパ部を形成することによってなされるので、係止部材の構造を簡素化でき、ひいては、回転運動変換機構の構成を簡易化することができる。
本発明では、前記係止部材は、前記可動体の軸心を中心として前記係合部材が設けられた前記駒部材の反対側に配置され、かつ、前記駒部材の回動により、前記可動体の移動方向とは反対方向に移動することが好ましい。
これによれば、駒部材の回動に伴って、係合部材が設けられた駒部材の側とは反対側に配置された係止部材は、可動体の移動方向とは反対側に移動する。これによれば、可動体には、駒部材によって移動する方向への力と、これに対して反対方向の力が加わるので、回転体の回転によって可動体にかかる移動力を相殺することができる。したがった、直線運動に負荷がかかった場合の可動体の位置を、確実に維持することができる。
本発明は、前記可動体と前記駒部材との間には、前記駒部材の回動を阻止する方向に付勢されるばねが介装されていることが好ましい。
これによれば、可動体の直線運動に負荷がかかっていない場合に、回転体の回転により直線運動が停止してしまうことを防ぐことができる。従って、可動体の直線運動の停止および係止は、その直線運動に負荷がかかった場合に限定することができ、可動体の直線運動およびその係止を安定して行うことができる。
本発明の測定機は、前述の回転運動変換機構を備え、直線方向の変位を測定する測定機であって、前記可動体は前記本体フレームに進退自在に設けられたスピンドルであり、前記支持体は前記本体フレームに端部が固定されたインナースリーブであり、前記回転体はアウタースリーブであることを特徴とする。
本発明によれば、可動体であるスピンドルの端部が被測定物に当接した際に、測定機内部に設けられた駒部材の微動を防ぐことができる。また、これにより、スピンドルに負荷が掛かってもスピンドルが動くことを防ぐことができるので、測定機の測定安定性を向上できるという効果がある。
また、スピンドルの端部が被測定物に当接した際に、回転体を回転させても、係止部材が内側支持体の内壁により強く押し付けられるだけであり、スピンドルの位置は変化がないので、スピンドルがさらに移動しようとして被測定物への圧力を上昇させるようなことがない。このため、被測定物に加わるスピンドルの圧力を略一定にすることができる。従って、これらのような測定機では、定測定力機能も提供することができる。
〔1.第1実施形態〕
(1)外部構成
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る測定機としてのデジタル表示式マイクロメータを示す正面図である。この図において、本体1は、内部が密閉構造とされており、この本体1に可動体であるスピンドル2が出没自在に取り付けられている。本体1には、断面略U字型の本体フレーム3と、スピンドル2をその軸方向に進退駆動する回転運動変換機構としてのスピンドル駆動機構4とがそれぞれ設けられている。
本体フレーム3の内部には、スピンドル2の移動量を検出する検出器(図示省略)が設けられており、また本体フレーム3の正面には蓋部材5が設けられている。検出器は静電容量型エンコーダである。その測定原理は、特公昭64−11883号およびスウェーデン特許出願第7714010−1号等に詳述されているように、一般的な構造である。検出器はデジタル表示器51と電気的に接続され、スピンドルの移動量をデジタル表示器51に表示するようになっている。
蓋部材5には、その正面にデジタル表示器51と、複数のスイッチ521が設けられた操作パネル52とを備えている。操作パネル52に設けられたスイッチ521は、電源のオン・オフや、原点セット、測定値の保持等を行うものである。
本体フレーム3は、その開口一端部に被測定物を当接するアンビル31が設けられ、その開口他端部には、一端面がアンビル31に当接可能とされたスピンドル2が軸方向移動可能に軸支されている。
(2)内部構成
図2は、スピンドル2の直線運動に負荷がかかっていない状態のスピンドル駆動機構4を示す図であり、図3は、スピンドル2の直線運動に負荷がかかっている状態のスピンドル駆動機構4を示す図である。それぞれの図において、(A)はスピンドル駆動機構4の要部を示す平面図であり、(B)はスピンドル駆動機構4を示す断面図である。これらの図において、スピンドル駆動機構4は、スピンドル2の軸芯上に設けられた駒部材41と、この駒部材41を中心として外側に向かってそれぞれ配置されるインナースリーブ42、アウタースリーブ43、および、シンブル44とを備えている。
図2および図3に示すように、スピンドル2はスピンドル本体21とスライド部材22を備えている。スピンドル本体21の一端部は、被測定物の測定部位と当接する面であり、他端部は、インナースリーブ42内を摺動自在に設けられているスライド部材22に、ねじ23により固定されている。
スライド部材22は、図2(A)および図3(A)に示されるように、両側に突出部22Bを備えた略U字型に形成されている。突出部22Bの内部には、スピンドル2の移動方向に直交する向きにナット溝(図示省略)が形成されており、図2(A)および図3(A)に示すように、このナット溝には、クランプねじ41Cが螺合している。このクランプねじ41Cは、スピンドル2の直線運動を停止させる係止部材として機能する棒状部材であり、その前進によってインナースリーブ42の内周面に当接する。なお、クランプねじ41Cの中心部には、駒部材41が止めねじ41Dで固定されている。
また、スライド部材22の内側には、図2(B)および図3(B)に示すように、ばね22Aが植設されている。このばね22Aは、駒部材41を図2(B)中時計方向に回動付勢するためのものである。
駒部材41には、ピン状の係合部材41Aが、クランプねじ41Cの軸と直交して設けられている。係合部材41Aは、止めねじ41Bにより駒部材41に取り付けられている。この係合部材41Aは、インナースリーブ42の軸方向に沿って形成されたスリット42Aを挿通し、その先端がアウタースリーブ43の内周面に形成された螺旋溝43Aに係合している。また駒部材41には、ばね22Aにより付勢された駒部材41の付勢位置を決定するための位置決め部材41Eが設けられている。この位置決め部材41Eは駒部材41に設けられたねじであり、駒部材41のスピンドル2側の面から突出する量(ねじ込み量)を調整することで駒部材41の回動角が決定される。
(3)スピンドル駆動機構
(3-1) 構成
図4は、スピンドル駆動機構4の配置を示す概要斜視図である。
図2〜図4において、支持体であるインナースリーブ42、回転体であるアウタースリーブ43、およびシンブル44は、スピンドル2と同軸上に配置されている。インナースリーブ42は略円筒形状をしており、その一端は本体フレーム3に固定されている。なお、本体フレーム3に固定されているインナースリーブ42端部とは反対側の端部には、エンドキャップ45が取り付けられている。これは、アウタースリーブ43およびシンブル44が外れないようにするためのものである。
アウタースリーブ43は略円筒状であり、インナースリーブ42の外周に沿って、周方向回転自在に配置されている。このアウタースリーブ43の内周面に形成された螺旋溝43Aは、比較的大きなピッチ、具体的には、従来のマイクロメータのねじピッチより大きなピッチとされており、スピンドル2の高速操作が行えるようになっている。
また、アウタースリーブ43の外周面には、板ばね43B(図4では図示省略)が設けられており、シンブル44の内周面と係合している。
シンブル44は略円筒状であり、アウタースリーブ43の外周に周方向回転自在に係合されている。シンブル44の内周面には、アウタースリーブ43に設けられたばね43Bが係合するラチェット溝(図示省略)が形成されており、シンブル44は、アウタースリーブ43に設けられたばね43Bを介してアウタースリーブ43と係合している。そのため、シンブル44は、スピンドル2前進方向には、その前進を所定圧力となるようにアウタースリーブを回転させ、その圧力が所定以上となったらシンブル44は空回りする構成とされる。
(3-2) 作用機序
図2および図3において、スピンドル駆動機構4の作用機序を説明する。
シンブル44を一方向に回転させると、この回転力は、ばね43Bを介してシンブル44に係合されたアウタースリーブ43に伝達される。これにより、アウタースリーブ43の内周面に形成された螺旋溝43Aが回転する。螺旋溝43Aの回転により、この螺旋溝43Aに係合した係合部材41Aを介して駒部材41は、アウタースリーブ43の回転と同方向に回転しようとする。しかしながら、係合部材41Aが挿通したスリット42Aが形成されたインナースリーブ42は、その一端が本体フレーム3に固定されているので、駒部材41のアウタースリーブ43と同方向の回転は許容されない。従って、駒部材41は、アウタースリーブ43の軸方向に直線運動する。駒部材41は、スライド部材22に植設されたばね22Aによって付勢されているので、駒部材41の直線運動はスライド部材22に伝達され、スピンドル2を前進させる。
シンブル44を逆方向に回転させると、逆に作用することとなり、スピンドル2は後退する。
スピンドル2の一端が被測定物の測定部位に達していない場合は、図2(B)または図3(B)で示すように、駒部材41は、スピンドル2の軸方向に対して傾斜して配置されている。このとき、駒部材41に設けられたクランプねじ41Cは、図2(A)に示すように、インナースリーブ42の内壁面には接触していない。
スピンドル2の一端が被測定物の測定部位に当接した状態では、スピンドル2には、その前進に抗するように負荷がかかる。この状態で、さらにシンブル44を回転させると、アウタースリーブ43も同様に回転する。アウタースリーブ43の回転は、係合部材41Aを介して、駒部材41を、さらにはスピンドル2を前進させようとする。
しかしながら、スピンドル2は被測定物に当接しているため前進できない。このため、スピンドル2の軸方向に対して傾斜して設けられていた駒部材41は、アウタースリーブ43の回転により係合部材41Aを介して、クランプねじ41Cの中心を軸として、ばね22Aの付勢力に抗して図2(B)中反時計方向に回動し、図3(B)に示すように、駒部材41はスライド部材22と対向する。
クランプねじ41Cは、スライド部材22のナット溝に螺合しているので、駒部材41の回動に伴い、クランプねじ41Cは、インナースリーブ42の内周面に向かって突出部22Bの側面から前進する。前進した駒部材41のクランプねじ41C先端は、図3(A)に示すように、インナースリーブ42の内周面に接触し、駒部材41がインナースリーブ42の内周面に固定される。また、駒部材41の固定に従って、スピンドル2の移動が停止される。この際、係合部材41Aは螺旋溝43Aに嵌まり込む。
この駒部材41の固定は、シンブル44を逆回転すれば、解除される。すなわち、シンブル44を逆回転させると、係合部材41Aはばね22Aの付勢力ならびにアウタースリーブ43の逆方向の回転により傾斜した状態となる。さらにアウタースリーブ43の回転により駒部材41およびスピンドル2は、アンビル31から離れる方向に移動する。
(4)第1実施形態の効果
従って、第1実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
スピンドル2の直線運動に負荷がかかった際に、スピンドル2の直線運動を停止させる係止部材であるクランプねじ41Cが駒部材41に設けられている。これにより、スピンドル2の微動を抑え、測定安定性を向上することができる。
また、スピンドル2の端部が被測定物に当接した際に、シンブルを更に回転させた時に生じるアウタースリーブの回転は、クランプねじ41Cを突出部22Bの側面から前進させる力に変換されるので、スピンドル2が更に前進しようとして被測定物への圧力を上昇させるようなことがない。従って、定測定圧機能を備えることができる。
クランプねじ41Cは、スピンドル2の直線運動に負荷がかかった際に、インナースリーブ42の内周面に前進して接触し、スピンドル2を停止させるので、構造簡易な棒状部材であるクランプねじ41Cが主な役割を担うことになり、本体1の内部構造を簡素化することができる。
スピンドル2の直線運動に負荷がかかった際に、駒部材41はクランプねじ41Cの中心を軸として図2A中反時計方向に回動し、その回動に伴ってスライド部材22の突出部22Bの側面から前進する。この構成では、クランプねじ41Cの前進が駒部材41の回動を利用するので、本体1内部の構造のさらなる簡素化を図ることができる。
スピンドル2端部のスライド部材22と駒部材41との間には、駒部材41の回動を阻止する方向に付勢されるばね22Aが設けられているので、スピンドル2の直線運動に負荷がかからない限り、駒部材41は回動しない。従って、スピンドル2の直線運動に負荷がかかっていない場合に、駒部材41が回動して、クランプねじ41Cが前進し、スピンドル2が固定されるといった誤動作を防ぐことができる。
駒部材41には、位置決め部材41Eが設けられているので、駒部材41の回動角を調整することができ、また、クランプねじ41Cの前進量を容易に調整することができる。すなわち、駒部材41が回動するに従って前進したクランプねじ41Cの先端が、インナースリーブ42の内周面に接触するように、位置決め部材41Eを駒部材41のばね22Aとの係合面から突出させて駒部材41の回動角を調整すれば、クランプねじ41Cの前進量が調整できる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る測定器としてのデジタル表示式マイクロメータについて説明する。第2実施形態のデジタル表示式マイクロメータは、第1実施形態で示したデジタル表示式マイクロメータと略同じ構成を備えているが、スピンドル駆動機構の構成および作用機序について、第1実施形態と相違点を有する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係るデジタル表示式マイクロメータのスピンドル駆動機構8を示す図である。このうち、図5(A)は、スピンドル駆動機構8を示す断面図であり、図5(B)は、スピンドル駆動機構8の要部を示す平面図である。なお、図5(B)は、図5(A)中の下方からスピンドル駆動機構8の要部を見た図である。
第2実施形態に係るデジタル表示式マイクロメータは、図示を略すが、マイクロメータ本体である本体1と、スピンドル2と、本体フレーム3と、スピンドル駆動機構8とを備えている。
図5に示すように、スピンドル駆動機構8は、スピンドル2の軸心上に設けられた駒部材81と、駒部材81およびスピンドル2に係合し、スピンドル2を係止する係止部材であるテーパキー82と、これら駒部材81およびテーパキー82を中心として外側に向かってそれぞれ配置されるインナースリーブ42、アウタースリーブ43およびシンブル44とを備えている。
駒部材81は、前述の駒部材41と同様に、シンブル44の回転をスピンドル2の直線運動に変換するための平面視略矩形状部材であり、スピンドル2のスライド部材22に形成された突出部22Bと係合するとともに、スライド部材22に植設されたばね22Aの先端部に、駒部材81のスライド部材22に対向する面が接触している。この駒部材81には、係合部材81Aが止めねじ81Eによって取り付けられ、延出部81B、突出部81Cおよび位置決め部81Dが形成されている。
係合部材81Aは、ピン状部材であり、前述の係合部材41Aと同様に、その先端側がインナースリーブ42に形成されたスリット42Aを挿通し、アウタースリーブ43に形成された螺旋溝43Aに係合する。この係合部材81Aは、駒部材81の中心軸に略直交する方向、すなわち、駒部材81をスピンドル2のスライド部材22に係合させた際のスピンドル2の中心軸に略直交する方向から、駒部材81の中心軸に向かって挿入され、駒部材81の一方の端面から挿入される止めねじ81Eによって、駒部材81に固定されている。
延出部81Bは、前述のクランプねじ41Cと同様に、スライド部材22に係合して、駒部材81の回動軸となる棒状部である。この延出部81Bの外周面には、図示しないねじ山が形成され、このねじ山は、スライド部材22の突出部22Bに形成されたナット溝に係合する。
突出部81Cは、係合部材81Aが形成された面とは反対側の面に、面外方向に突出して形成された部分である。また、この突出部81Cは、テーパキー82と係合し、駒部材81の回動により、テーパキー82を移動させる部分である。なお、駒部材81の回動によるテーパキー82の移動については、後に詳述する。
位置決め部81Dは、スライド部材22に対向する駒部材81の面から面外方向に突設されている。この位置決め部81Dは、スライド部材22に当接され、スライド部材22に設けられたばね22Aとともに、スライド部材22に対する駒部材81の位置決めをするためのものである。
テーパキー82は、スライド部材22とインナースリーブ42との間に配置されるとともに、スライド部材22と駒部材81とに係合する板状部材である。このテーパキー82には、長手方向略中央に、スライド部材22の側面が当接される当接面82Aが形成され、基端側に溝82Bが、先端側にテーパ部82Cが形成されている。
溝82Bは、テーパキー82の長手方向に直交する方向に形成され、前述の駒部材81に形成された突出部81Cが係合する溝である。この溝82Bは、テーパキー82の長手方向における長さ寸法が、突出部81Cの同方向の長さ寸法より大きく形成されている。
テーパ部82Cは、テーパキー82の先端に向かうにしたがって、テーパキー82の厚さ寸法が大きくなるようにテーパ状に形成されている。このテーパ部82Cの先端側端部は、当接面82Aに当接されるスライド部材22の側面よりも、スピンドル2の軸心に近接するように突出している。このテーパ部82Cにスライド部材22先端が当接した場合では、スライド部材22の先端側への移動は抑制され、スピンドル2の移動が規制される。
ここで、スピンドル駆動機構8の作用機序について説明する。
第1実施形態で示したスピンドル駆動機構4と同様に、シンブル44を一方向に回転させると、この回転はアウタースリーブ43に伝達され、アウタースリーブ43が回転する。この回転により、図5(A)の一点鎖線で示すように、駒部材81は、アウタースリーブ43の内周面に形成された螺旋溝43Aに係合しインナースリーブ42のスリット42Aを挿通する係合部材81Aを介して、スリット42Aの形成方向に沿って移動する。駒部材81が矢印A1方向に移動すると、この駒部材81にばね22Aを介して係合するスライド部材22と、駒部材81端部に形成された突出部81Cを介して係合するテーパキー82とが、駒部材81に押しやられるように矢印A1方向に移動する。
スピンドル2先端に設けられたアンビル31が被測定物に当接すると、スピンドル2は直線運動が停止する。この状態で、シンブル44をさらに回転させると、図5(A)の実線で示すように、駒部材81は、延出部81Bを軸として矢印B1方向に回動する。この回動に合わせて、駒部材81端部に形成された突出部81Cは、矢印B2方向に移動するので、この突出部81Cに係合するテーパキー82は、矢印A1方向に対する反対方向である矢印A2方向に移動する。テーパキー82の移動により、テーパキー82のテーパ部82Cには、テーパキー82の当接面82Aと当接するスライド部材22の先端部分が当接され、駒部材81の回動によりスライド部材22が矢印A1方向に移動しようとしても、その移動が制限される。
さらにテーパキー82がA2方向に移動しようとすると、テーパキー82は、テーパ部82Cの傾斜に沿って、インナースリーブ42の内周面に押し付けられ、インナースリーブ42の内側からインナースリーブ42に対して圧力をかけることとなる。この圧力は、スライド部材22の移動に対する抵抗を大きくし、ブレーキのように作用する。従って、スライド部材22は、テーパキー82により係止され、矢印A1方向への移動が規制される。
スピンドル2が係止された状態で、シンブル44を前述の方向とは逆方向に回転させると、駒部材81が矢印B1,B2方向の逆方向に回動する。この回動に伴い、テーパキー82は、駒部材81に形成された突出部81Cに押されるようにして矢印A1方向に移動し、インナースリーブ42の内周面への押し付けが解除される。さらにシンブル44を回転させると、駒部材81は矢印A2方向に移動し、これに伴い、テーパキー82についても矢印A2方向に移動する。ここで、スピンドル2のスライド部材22は、テーパキー82に形成された当接面82Aおよびテーパ部82Cに当接されているので、テーパキー82の移動に伴い、矢印A2方向に移動する。
従って、本発明の第2実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
スピンドル駆動機構8は、可動体であるスピンドル2のスライド部材22と、スピンドル2を進退させる駒部材81とに係合するテーパキー82を備えている。このテーパキー82は、スピンドル2の直線運動に負荷がかかった際に、駒部材81の回動とともに、その直線運動の方向とは反対方向に移動して、スライド部材22を係止するとともに、インナースリーブ42の内周面に押し付けられる。これによれば、スライド部材22に係合するテーパキー82が、スピンドル2を係止するとともに、スピンドル2の移動の抵抗を大きくするので、スピンドル2の移動を一層抑えることができる。従って、スピンドル2の位置を維持することができる。
また、スピンドル2の直線運動の方向と反対方向のテーパキー82の移動およびインナースリーブ42内周面への押し付けは、駒部材81の回動に伴って行われるので、スピンドル2の直線運動の抑制を、この直線運動に対して負荷がかかった際の駒部材81の回動に伴って行うようにすることができる。従って、スピンドル2の位置固定を、その直線運動に対する負荷が発生した際に、迅速に行うことができる。
さらに、テーパキー82によるスピンドル2の係止、すなわち、テーパキー82のスピンドル2移動方向に対する反対方向(図5中矢印A1)への移動およびインナースリーブ42への押し付けは、駒部材81の回動力を利用している。これによれば、テーパキー82の移動および押し付けを、簡単な構成で実現できる。従って、スピンドル駆動機構8の構成を簡素化することができる。
テーパキー82は、係合部材81Aが設けられた駒部材81の端部とは反対側の端部に形成された突出部81Cに係合する。これによれば、駒部材81の回動によって発生し、スライド部材22に植設されたばね22Aを介して伝達されるスピンドル2の直線運動方向の移動力を、駒部材81の突出部81Cにより、この方向とは反対側の方向に加わるテーパキー82の移動力で相殺することができる。従って、スピンドル2の位置を変化させることがなく、確実にスピンドル2の位置を維持できる。
テーパキー82のスライド部材22先端と当接する部分は、テーパキー82の先端側に向かうにしたがって面外方向に突出したテーパ状に形成されたテーパ部82Cを有している。これによれば、駒部材81の回動によりテーパキー82の移動に伴って、テーパ部82Cにスライド部材22先端が当接されるので、テーパキー82のインナースリーブ42内周面への押し付けと、テーパキー82の移動によるスライド部材22の係止を、駒部材81の回動時に同時に行うことができる。また、このようなテーパキー82によるスライド部材22の係止は、テーパ部82Cによってなされるので、テーパキー82の構造、ひいては、スピンドル駆動機構8の構成を簡易化することができる。従って、簡単な構成でスピンドル2を一層強固に係止できる。
シンブル44の回転は、アウタースリーブ43の螺旋溝43Aと、この螺旋溝43Aに係合しインナースリーブ42のスリット42Aを挿通する係合部材81Aを介して、駒部材81を直線運動させるとともに、スピンドル2を移動させる。ここで、このスピンドル2の直線運動に負荷がかかった場合、シンブル44の回転は、延出部81Bを回動軸として、駒部材81を回動させる。この際、この回動は、スライド部材22を、スピンドル2の移動方向(図5中矢印A1方向)に移動させようとするが、逆方向(図5中矢印A2方向)に移動するとともにインナースリーブ42の内周面に押し付けられるテーパキー82により、スライド部材22の移動が抑えられる。これによれば、スピンドル2の直線運動に負荷がかかった際に、シンブル44を回転させても、スピンドル2に設けられたスライド部材22の移動が抑えられるので、アンビル31に当接される被測定物への圧力は略変化がない。従って、測定の際の定測定圧機能を具備することができる。
駒部材81は、スライド部材22に植設されたばね22Aにより、回動が阻止される方向に付勢されている。これによれば、前述の第1実施形態の場合と同様に、スピンドル2の直線運動に負荷がかかっていない場合に、駒部材81が回動し、テーパキー82がスピンドル2の直線運動を停止させるのを防ぐことができる。従って、スピンドル2の直線運動を安定して行うことができる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、デジタル表示式マイクロメータとしていたが、本発明ではこれに限らない。すなわち、デジタル表示式でないマイクロメータに本発明を採用してもよい。また、ホールテスト、デプスメータおよびマイクロメータヘッドなどの測定機に本発明を採用してもよい。また、測定機に限らず、柔らかな部材を位置決めする装置などに本発明を採用してもよい。
前記各実施形態では、ばね22Aが駒部材の回動を阻止する方向に付勢するとしていたが、本発明では、ゴムのような弾性体を利用しても構わない。
前記各実施形態では、係合部材41A,81Aはピン状であるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、螺旋溝43Aに係合部材41Aの先端部が係合し、スリット42Aを挿通できる形状であれば、その形状は問わない。ただし、このピン状とすれば、螺旋溝43Aとの係合が容易にでき、またスリット42Aの幅を大きく取る必要がない上、本体1の内部構造が簡素化できる。
前記各実施形態では、検出器は静電容量式エンコーダとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、光電式や磁気式のエンコーダであってもよい。
本発明では、図6に示されるように、検出された測定値をホールドするホールド機構を備えて構成するものでもよい。
図6は、前述の第1実施形態の図3(B)に対応する図である。この図において、ホールドスイッチ61は、スライド部材22に植設されたばね22Aの底部に設けられており、ホールド機構6に電気的に接続されている。このホールド機構6は、ホールドスイッチ61がオンになると、スピンドル2の移動量を検出する検出器からの検出結果を被測定物の長さ寸法に演算する演算部7に、ホールド指令の電気信号を送るためのものである。この演算部7による演算結果はデジタル表示器51に出力・表示される。なお、スピンドル2の直線運動に負荷がかかっていない場合、ホールドスイッチ61はオフになっており、この場合は測定値のホールドは行われない。
すなわち、スピンドル2の直線運動に負荷がかかっていない場合は、ばね22Aには大きな負荷がかからないので、ホールドスイッチ61はオフのままである。そのため、ホールドスイッチ61はホールド機構6にホールド指令の電気信号を送らないので、演算部7は検出器による検出結果を演算する。ここで、スピンドル2端部が被測定物に当接するなどして、スピンドル2の直線運動に負荷がかかった場合にシンブル44をさらに回転させると、駒部材41が回動してばね22Aに大きな負荷がかかる。この負荷によりばね22A底部に設けられたホールドスイッチ61がオンとなる。オンとなったホールドスイッチ61は、ホールド機構6にホールド指令の電気信号を送り、この信号は演算部7に伝達され、測定値がホールドされる。ホールドされた測定値は、デジタル表示器51のほかに外部機器が本体1に接続されている場合は、その外部機器にも出力される。
ここで、ホールドスイッチ61は、ばね型のスイッチであってもよく、また、スイッチの代わりに圧力センサが設けられていてもよい。なお、後者の場合は、あらかじめ規定の圧力を設定しておき、駒部材41の回動によりばね22Aの圧力が規定の圧力を越えた場合に、測定値をホールドするような構成である。
このような測定器であれば、測定値が自動的にホールドされるので、測定安定性がさらに向上する。
なお、第2実施形態で示したデジタル表示式マイクロメータに、ホールド機構6を採用しても、前述の効果と略同じ効果を奏することができる。
第1実施形態では、係止部材としてクランプねじ41Cを採用し、第2実施形態では、テーパキー82を採用したが、これらを合わせて用いてもよい。すなわち、1つのスピンドル駆動機構に、クランプねじおよびテーパキーを採用してもよい。この場合、一層強固にスピンドル2を係止することができる。また、この場合においても、前述の測定値をホールドするホールド機構を備えた構成としてもよい。
本発明は、マイクロメータに利用できる他、ホールテスト等の測定機にも利用することができる。
本発明の第1実施形態にかかるデジタル表示式マイクロメータを示す正面図。 (A)は前記実施形態のスピンドル駆動機構の要部を示す平面図。 (B)は前記実施形態のスピンドル駆動機構を示す断面図。 (A)は前記実施形態のスピンドル駆動機構の要部を示す平面図。 (B)は前記実施形態のスピンドル駆動機構を示す断面図。 前記実施形態のスピンドル駆動機構の配置を示す分解斜視図。 (A)は本発明の第2実施形態にかかるスピンドル駆動機構を示す断面図。 (B)は前記実施形態のスピンドル駆動機構の要部を示す平面図。 本発明の実施形態の変形を示す図。
符号の説明
1…本体(測定機)
2…スピンドル(可動体)
3…本体フレーム
4,…スピンドル駆動機構(回転運動変換機構)
41,81…駒部材
42…インナースリーブ(支持体)
43…アウタースリーブ(回転体)
82…テーパキー(係止部材)
22A…ばね
41A…係合部材
41C…クランプねじ(係止部材)
42A…スリット
43A…螺旋溝
82C…テーパ部

Claims (5)

  1. 回転体の回転運動を可動体の直線運動に変換する回転運動変換機構において、
    前記可動体を移動自在に支持する本体フレームと、この本体フレームに固定され前記回転体を回転可能に支持するとともに、前記回転体の軸方向に沿ってスリットが形成された略円筒状の支持体とを備え、
    前記回転体の内周には螺旋溝が形成され、前記可動体には駒部材が設けられ、
    この駒部材は、前記スリットを挿通して先端部が前記螺旋溝に係合する係合部材を有し、
    前記駒部材の内部には、前記可動体の移動方向と直交する方向に前記可動体に螺合された棒状の係止部材が設けられ、前記駒部材はこの係止部材の中心を軸として回動可能であり、
    前記可動体の直線運動に負荷がかかった際に、前記駒部材が、前記回転体の回転により前記係合部材を介して前記係止部材の中心を軸として回動し、この回動に伴って前記係止部材が前記支持体の内周面に向けて前進し、前記支持体の内周面に当接して、前記駒部材を介して前記可動体の直線運動が停止されることを特徴とする回転運動変換機構。
  2. 回転体の回転運動を可動体の直線運動に変換する回転運動変換機構において、
    前記可動体を移動自在に支持する本体フレームと、この本体フレームに固定され前記回転体を回転可能に支持するとともに、前記回転体の軸方向に沿ってスリットが形成された略円筒状の支持体とを備え、
    前記回転体の内周には螺旋溝が形成され、前記可動体には駒部材が設けられ、
    この駒部材は、前記スリットを挿通して先端部が前記螺旋溝に係合する係合部材を有し、前記回転体の軸方向と交差する方向を軸として回動可能とされ、
    前記可動体と前記支持体との間に、一端側で前記駒部材と係合し、他端側に向かうにしたがって厚さ寸法が大きくなるテーパ状に形成されて前記可動体の端部が当接されるテーパ部を有する係止部材が設けられ、
    前記可動体の直線運動に負荷がかかった際に、前記駒部材の回動に伴って、前記テーパ部が前記可動体と前記支持体との間に入り込み、前記係止部材が、前記可動体の端部によって前記テーパ部を介して前記支持体の内周面に向かって押し付けられて、前記可動体の直線運動が停止されることを特徴とする回転運動変換機構。
  3. 請求項に記載の回転運動変換機構において、
    前記係止部材は、前記可動体の軸心を中心として前記係合部材が設けられた前記駒部材の反対側に配置され、かつ、前記駒部材の回動により、前記可動体の移動方向とは反対方向に移動することを特徴とする回転運動変換機構。
  4. 請求項2または請求項3に記載の回転運動変換機構において、
    前記可動体と前記駒部材との間には、前記駒部材の回動を阻止する方向に付勢されるばねが介装されていることを特徴とする回転運動変換機構。
  5. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の回転運動変換機構を備え、直線方向の変位を測定する測定機であって、
    前記可動体は前記本体フレームに進退自在に設けられたスピンドルであり、前記支持体は前記本体フレームに端部が固定されたインナースリーブであり、前記回転体はアウタースリーブであることを特徴とする測定機。
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