JP2002071302A - 直線移動長さ計測器 - Google Patents

直線移動長さ計測器

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JP2002071302A
JP2002071302A JP2000263390A JP2000263390A JP2002071302A JP 2002071302 A JP2002071302 A JP 2002071302A JP 2000263390 A JP2000263390 A JP 2000263390A JP 2000263390 A JP2000263390 A JP 2000263390A JP 2002071302 A JP2002071302 A JP 2002071302A
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drum
wire
housing
linear
linear body
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Yukio Shibuya
幸雄 渋谷
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Minebea Co Ltd
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Minebea Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/14Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
    • G01D5/16Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying resistance
    • G01D5/165Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying resistance by relative movement of a point of contact or actuation and a resistive track

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転式電位差計を用いた直線移動長さ計測器
の精度を高め、かつ精度の経時劣化をなくし、また小型
化を容易にする。 【解決手段】 ハウジング2内に収納され、ワイヤ10
と共に、直線長さ変位を回転角変位に変換する手段の構
成要素をなすドラム7の回転時に、そのドラムを軸方向
に移動させるねじ送り機構12で一重のワイヤ整列巻き
機構を構成して、正確な計測に必要な、ドラム上のワイ
ヤ各部のドラム回転中心からの等半径化をなすと共に、
整列巻き機構を小型化する。またそのねじ送り機構12
を、ドラム1回転につき、整列巻き状態のワイヤ10の
1ピッチに相当する距離分だけ、ドラム7を軸方向に移
動させることにして、ワイヤ10の繰り出し、巻き取り
が常にハウジング2の同一位置でなされるようにし、計
測精度の低下をもたらすドラム上のワイヤ10の巻き崩
れをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線方向の変位
(直線移動長さ変化)を回転方向の変位(回転角変化)
に変換してその回転方向の変位を回転式電位差計で検出
し電気信号として出力する直線移動長さ計測器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の計測器は、例えば航空機用のシ
ートの前後移動・フットレスト・背もたれ等の変位を検
出し、シートの位置や角度を適正に制御したい場合の簡
易な変位検出器として好適である。また航空機用以外に
も、直線方向の変位を比較的容易に電気信号として検出
し計測できる一般的な直線移動長さ計測器として有用で
ある。
【0003】ところでこの種の計測器において、直線方
向の変位を回転方向の変位に変換する手段の1つに、ワ
イヤとドラムを用いたものがある。これは、回転式電位
差計の入力軸と結合したドラムにワイヤの一端を連結す
ると共に、そのワイヤの他端(自由端)を被計測体に連
結することで、被計測体の直線方向の変位をワイヤに伝
えてドラムを回転させ、回転方向の変位に変換するとい
うものである。
【0004】これによれば、ドラムの回転が回転式電位
差計に伝えられ、その電位差計から回転角に応じた大き
さの電気信号が取り出され、その大きさから直線方向の
変位が計測される。
【0005】このような計測器においては、被計測体の
直線移動によるワイヤの長さ方向の移動長さとドラムの
回転角とが比例(基本的には正比例)関係になければ正
確な長さ計測ができない。そこで、ワイヤのドラム面へ
の巻き取り及びドラム面からの繰り出しがドラム回転中
心から常に等半径でなされるよう、ワイヤ巻き取り時
に、そのワイヤをドラム面軸方向に一重(1層)に整列
巻きさせる整列巻き機構が用いられている。
【0006】従来のこのような計測器においては、上記
整列巻き機構として、ワイヤガイドをドラムの回転に連
動させてドラム面軸方向に移動させるように構成された
ものが用いられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では次のような問題点があった。すなわち、ワイヤ
をドラム面軸方向に正しく一重に整列巻きするために
は、ドラムの回転と正確に同期させて上記ワイヤガイド
を移動させなければならないが、そのための整列巻き機
構の構成が複雑で大掛かりになり、小型化が難しい。
【0008】また、ワイヤの繰り出しや巻き取りの際に
上記整列巻きを崩さず、常に正確な計測を行わせるため
には、ワイヤはドラム面の軸方向にほぼ直交する方向で
繰り出され、あるいは巻き取られることが望ましいが、
従来、この点については配慮されていない。
【0009】同様に、上記整列巻きを崩さず、常に正確
な計測を行わせるためには、ワイヤの繰り出しや巻き取
りが常に同一位置でなされること、換言すれば、ワイヤ
を動かさずドラムを軸方向に動かして整列巻きすること
が極めて有効であるが、従来、この点については何ら配
慮されていない。
【0010】更に、正確かつ応答性よく計測を行うため
等の理由から、ワイヤは常に張った状態にされるが、そ
のための構成も大型化する傾向にある等、種々の問題点
があった。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るためになされたもので、常に正確な計測が行え、かつ
容易に小型化可能な直線移動長さ計測器を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、入力軸の回転角に応じた
電気信号を出力する回転式電位差計と、 この電位差計
と一体に取り付け固定され、同電位差計の入力軸の周り
を囲むように形成されたハウジングと、このハウジング
内に収納され、前記入力軸と同軸的に一体に回転する円
筒状のドラム面を有し、かつその入力軸の軸方向に移動
自在のドラムと、このドラムの軸方向一端側に後端が連
結され、先端側がドラム面の軸方向他端側に向けて一重
に整列巻きされてドラム面の軸方向にほぼ直交する方向
に延出し、前記ハウジングを貫通して同ハウジングの外
方に導出され、被計測体に連結される線状体と、前記ド
ラムに対して前記線状体をドラム面に巻き取る方向に偏
倚力を与える弾性体と、前記ドラム1回転につき、前記
整列巻きされた線状体のほぼ1ピッチに相当する距離分
だけ、ドラムが軸方向に移動するよう送りねじピッチが
設定されたねじ送り機構とを具備することを特徴とす
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、弾性体は、ドラムと同心状に形成され
た渦巻きばねであることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、ハウジングの線状体貫通部分に
はふっ素樹脂材料からなる線状体ガイドが取着され、線
状体はそのガイドの線状体挿通孔を通してハウジング外
方に導出されることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1、2又
は3に記載の発明において、線状体は、ステンレス鋼撚
り線であることを特徴とする。
【0016】請求項1に記載の発明において、線状体及
びドラムは被計測体の直線方向の変位を回転方向の変位
に変換し、回転式電位差計による被計測体の直線方向の
変位を計測可能とする。
【0017】また、ねじ送り機構はドラムの回転時にそ
のドラムを軸方向に移動させる。このとき、ねじ送り機
構は線状体の繰り出し又は巻き取りが、常にハウジング
の同一位置でなされるよう、ドラム1回転につき、整列
巻きされたときの線状体のほぼ1ピッチに相当する距離
分だけ、ドラムを軸方向に移動させる。
【0018】これにより、線状体は巻き取り時にドラム
面軸方向に正しく一重に整列巻きされ、線状体のドラム
面への巻き取り及びドラム面からの繰り出しがドラム回
転中心から常に等半径でなされる。
【0019】したがって、被計測体の変位長さとドラム
の変位角、延いては回転式電位差計の入力軸の回転角と
の間に正確な比例関係を成立させ、同電位差計の出力信
号による被計測体の直線方向の変位(直線移動長さ)の
計測の精度を高める。なお弾性体は、ドラムに対し、線
状体をドラム面に巻き取る方向に偏倚力を与え、線状体
を常に張った状態として正確で応答性のよい計測が行わ
れるよう作用する。
【0020】請求項2に記載の発明では、弾性体は、ド
ラムと同心状に形成された渦巻きばねで構成されてお
り、他の弾性体に比較して軸方向寸法を短縮させる。
【0021】請求項3に記載の発明では、線状体はふっ
素樹脂材料からなる線状体ガイドの線状体挿通孔を通し
てハウジング外方に導出される。線状体ガイドは、線状
体の繰り出しや巻き取り時での線状体との接触によるそ
れら相互の摩擦、磨耗を低減させるように作用する。
【0022】請求項4に記載の発明では、線状体はステ
ンレス鋼撚り線からなる。ステンレス鋼は防錆作用を、
撚り線は長期間使用による弛み発生防止作用を各々有す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明による直線移動長さ
計測器の一実施形態を示す一部切断側面図である。図2
は同計測器を図1中の矢印A方向から示す図、図3は図
1中のB−B線断面矢視図、また、図4は図1中のC−
C線断面矢視図、図5は図1中のD−D線断面矢視図で
ある。各図において、同一符号は同一又は相当部分を示
す。
【0024】なお、図1は一部を切断して示すが、図2
〜図5は図1において一部が切断されていないものとし
て示す。また、図1〜図4においては、図5中のリード
線を図示省略している。図4は線状体(ワイヤ)を巻き
始め端から示す。
【0025】図1において、1は回転式電位差計(ポテ
ンショメータ)で、図5に示すリード線51を介して端
子1a〜1cに所定の電位を与えることにより、入力軸
1dの回転角に応じた電気信号を上記端子1a〜1c、
延いてはリード線51から出力する。
【0026】ハウジング2は、上記電位差計1と一体に
取り付け固定されており、電位差計1の入力軸1dの周
りを囲むように、ほぼ円筒状に形成されている。ハウジ
ング2で囲まれていない電位差計1の残余の部分は有底
円筒状のカバー3aで覆われている。
【0027】電位差計1とハウジング2との一体取り付
けは、まず、ハウジング2の電位差計1側(図1中、右
側)に形成された隔壁2aの中央部の孔2b内に、電位
差計入力軸1dの後端側のボス部1eを位置させる。次
に、そのボス部1eの外周に螺設された電位差計取り付
け用の雄ねじ部1eにワッシャ4を通してナット5を螺
入、締め付けすることでなされる。なお、ハウジング2
はアングル6にねじ止めされている。
【0028】ドラム7は、ハウジング2内に収納されて
おり、電位差計入力軸1dと同軸的に一体に回転する円
筒状のドラム面7aを有して形成され、上記入力軸1d
の軸方向に摺動自在である。ドラム7が電位差計入力軸
1dと一体に回転自在で、かつその入力軸1dの軸方向
に摺動自在とするために、ここでは、次のように構成さ
れている。
【0029】すなわち、電位差計入力軸1dにはスリー
ブ状のスペーサ8が嵌め込み固定され、このスペーサ8
を介してドラム7のボス部7bが電位差計入力軸1dへ
嵌着されており、入力軸1dがドラム7に対し空回りし
ないようになされている。
【0030】また、ドラム7のボス部7bに形成した電
位差計入力軸1dへの嵌着孔7cの内面軸方向にキー溝
7dが形成され、上記嵌着孔7cに電位差計入力軸1d
が挿通された後に、そのキー溝7d内に、キー溝7d内
面と摺動可能にキー9が嵌め込まれている。
【0031】ドラム7の材料は、キー9との円滑摺動及
び耐磨耗性を考慮して黄銅系の材料が好ましいが、合成
樹脂系の材料でもよい。
【0032】図1及び図4中の線状体、ここではワイヤ
10は、後端(巻き始め端)がドラム7のドラム面7a
の軸方向一端、ここでは図1中、左端に連結されてい
る。ワイヤ10の先端(自由端)側は、ドラム面7aを
その軸方向他端、ここでは図1中、右端に向けて一重
(1層)に整列巻きされてドラム面7aの軸方向右端か
ら、ドラム面7aの軸方向にほぼ直交する方向、ここで
は図1中、上方に延出する。そして、ハウジング2を貫
通してハウジング外方に導出され、被計測体M1に連結
される。
【0033】このようにワイヤ10の先端は、ドラム面
軸方向にほぼ直交する方向に延出して被計測体M1に連
結されるが、その延出する方向の延長線上で被計測体M
1に連結されることがワイヤ10を円滑に繰り出し、巻
き取る上で、また誤差の少ない計測を行う上で好まし
い。なお、ワイヤ10としては、長期間使用しても伸び
が少なく、錆も発生しにくい、例えばステンレス鋼撚り
線等が好適する。
【0034】図1及び図3中の弾性体、ここでは渦巻き
ばね11は、ワイヤ10をドラム面7aに巻き取る方向
の偏倚力をドラム7に対して与えるもので、これにより
ワイヤ10は常に張った状態になされ、正確かつ応答性
よく計測が行われることになる。
【0035】渦巻きばね11は、ここでは鋼鉄製で、図
3から分かるように、ドラム7と同心状に形成されてお
り、ハウジング2の、電位差計1とは反対側(図1中、
左側)の開口部2c内周及び電位差計入力軸1dの先端
部分外周相互間に装着されている。
【0036】この渦巻きばね11は、巻き始め端がドラ
ム7のボス部7bの端面に連結され、また巻き終り端が
ハウジング2の開口部2c内周壁に形成された凹部2d
(図3参照)に連結されている。これにより、ワイヤ1
0がドラム面7aから外方に繰り出されると、ワイヤ1
0をドラム面7aに巻き取る方向に偏倚力が作用する。
【0037】ワイヤ10がドラム面7aから全く繰り出
されていない状態でも、上記偏倚力を発生させるように
設定してもよく、これによると計測器休止状態における
ワイヤ10の上記整列巻き状態の保持がより確実にな
る。なお、ハウジング2の開口部2cは平板状のカバー
3bで覆われており、渦巻きばね11の崩れや脱落が防
止される。
【0038】また、ドラム7の外周とハウジング2の内
周相互間には、ドラム7の回転時にドラム7を軸方向に
移動させるねじ送り機構12が構成されている。
【0039】このねじ送り機構12は、ワイヤ10の繰
り出しや巻き取りが、常にハウジング2の同一位置(電
位差計入力軸1dの軸方向に沿うハウジング2上の同一
位置)でなされるように設定されている。すなわちねじ
送り機構12は、ドラム7の1回転につき、ドラム面7
aの軸方向に整列巻きされたときのワイヤ10のほぼ1
ピッチに相当する距離分だけ、ドラム7が軸方向に移動
するよう送りねじピッチが設定されている。
【0040】ねじ送り機構12は、ここではドラム面7
aに隣接しドラム面7aより径大のドラム7の外周面に
螺設された雄ねじ部12aと、電位差計入力軸1dの後
端側部分に対応するハウジング2の内周面に螺設された
雌ねじ部12bとの螺合構造で構成されている。
【0041】この場合、雄ねじ部12aのねじピッチは
ドラム面軸方向に整列巻きされたときのワイヤ10の1
ピッチとほぼ同寸法に設定されており、ドラム1回転に
つき、整列巻きされたときのワイヤ10のほぼ1ピッチ
に相当する距離分の、ドラム7の軸方向移動を実現して
いる。
【0042】本実施形態では、ハウジング2のワイヤ貫
通部分にはワイヤガイド13が取着され、ワイヤ10は
そこに穿設されたワイヤ挿通孔13aを通してハウジン
グ2外方に導出される。
【0043】このワイヤガイド13は、低摩擦・耐磨耗
性を有するテフロン(登録商標)等のふっ素樹脂材料で
作製することが好ましい。ワイヤガイド13をふっ素樹
脂材料で作製すれば、ワイヤ10及びワイヤガイド13
の耐久性を高めることができ、また、ワイヤ10の繰り
出しや巻き取り時におけるそれらワイヤ10及びワイヤ
ガイド13からの摩擦熱の発生を抑制できる。
【0044】次に動作について説明する。ワイヤ10の
先端は予め被計測体M1に連結されているものとする。
この状態から被計測体M1が図1中の上方又は下方に直
線移動し、ワイヤ10がその長さ方向に移動すると、ワ
イヤ10のドラム面7aへの巻き取り又はドラム面7a
からの繰り出しが行われる。図1では、ワイヤ10がド
ラム面軸方向全寸法に亘って一重に整列巻きされてお
り、被計測体M1が図中下方側限界位置から上方側に直
線移動する場合の移動長さ計測を例示する。したがって
この例では、ワイヤ10のドラム面7aからの繰り出し
が行われる。
【0045】この際、ドラム7に対し、渦巻きばね11
がワイヤ10をドラム面7aに巻き取る方向の偏倚力を
与えているので、ワイヤ10は常に張った状態にある。
したがって、ドラム7は被計測体M1の直線移動(ワイ
ヤ10の長さ方向の移動)に伴って、かつその移動長さ
相当分だけ回転すると共に、電位差計1の入力軸1dも
同様に回転する。
【0046】これにより、電位差計1は入力軸1dの回
転角に応じた電気信号をその端子1a〜1cから出力
し、具体的には端子1a〜1cのうちの所定の2つの端
子相互間から電位差として出力し、被計測体M1の直線
移動長さが計測される。
【0047】ワイヤ10の移動長さLとドラム面7a
(ドラム7)の回転角(電位差計入力軸1dの回転角)
Θとの関係は次式(1)の通りである。 Θ=L/2(D+d) (rad) …(1) ただし、Dはドラム面7a(ドラム7)の直径、dはワ
イヤ10の直径を表す。
【0048】計測精度を上げるには、上式(1)中の
(D+d)の値の精度、換言すればワイヤ10の巻き取
り精度(ワイヤ10がドラム面軸方向に正しく一重に整
列巻きされているかの精度)を高めることが重要であ
る。
【0049】このため従来は、ワイヤガイドを備えた整
列巻き機構を用いたが、本発明では、これをねじ送り機
構12で実現している。ねじ送り機構12は、ドラム7
の1回転につき、上記整列巻きされたときのワイヤ10
のほぼ1ピッチに相当する距離分だけ、ドラム7が軸方
向に移動するよう送りねじピッチが設定された送り機構
である。
【0050】このねじ送り機構12によると、ワイヤ1
0の繰り出しや巻き取りが常に同一位置でなされること
になり、ワイヤ10を動かさずドラム7を軸方向に動か
して整列巻きすることが可能となる。したがって、上記
整列巻きを崩さず、常に正確な計測を行わせるための、
ワイヤ10のドラム面軸方向にほぼ直交する方向での繰
り出し、あるいは巻き取りが可能となる。
【0051】またこのねじ送り機構12は、上述したよ
うに、例えばドラム7の外周面に螺設された雄ねじ部1
2aと、ハウジング2の内周面に螺設された雌ねじ部1
2bとの螺合構造からなる小型で簡易なものであり、計
測器全体構成の小型化が容易に可能となる。
【0052】計測を正確かつ応答性よく行うため等の理
由から、ワイヤ10を常に張った状態にするために、こ
こでは、ドラム7と同心状に形成された渦巻きばね11
を用いている。この渦巻きばね11によると、軸方向寸
法は極めて小さくでき、径方向寸法を電位差計1の径方
向寸法以内に収めることで大型化を避け得、計測器全体
として小型化できる。
【0053】なお実施例として、ワイヤ10に0.5Φ
のステンレス鋼撚り線を使用し、また回転式電位差計1
に入力電圧がDC5Vのものを使用して本発明の直線移
動長さ計測器を構成した結果、小型コンパクト化が実現
できた。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明では、ハウジン
グ内のドラムの回転時にそのドラムを軸方向に移動させ
るもので、線状体の繰り出しや巻き取りが、電位差計入
力軸を囲むハウジングの同一位置で常になされるよう、
ドラム1回転につき、整列巻き状態の線状体のほぼ1ピ
ッチに相当する距離分だけ、ドラムを軸方向に移動させ
るねじ送り機構を、ワイヤ整列巻き機構として設けた。
【0055】これにより、線状体は巻き取り時にドラム
面軸方向に正しく一重に整列巻きされ、線状体のドラム
面への巻き取り及びドラム面からの繰り出しがドラム回
転中心から常に等半径でなされる。
【0056】したがって、被計測体の変位長さとドラム
の変位角、延いては回転式電位差計の入力軸の回転角と
の間に正確な比例関係が得られ、同電位差計の出力信号
による被計測体の直線方向の変位(直線移動長さ)の計
測を、常に正確に行えるという効果が得られる。
【0057】またねじ送り機構は、例えばドラム外周面
の雄ねじ部とハウジングの内周面の雌ねじ部との螺合構
造で構成でき、ワイヤ整列巻きを行う機構の小型化、延
いては計測器自体の小型化が容易であるという効果も得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による直線移動長さ計測器の一実施形態
を示す一部切断側面図である。
【図2】同計測器を図1中の矢印A方向から示す図であ
る。
【図3】図1中のB−B線断面矢視図である。
【図4】図1中のC−C線断面矢視図である。
【図5】図1中のD−D線断面矢視図である。
【符号の説明】
1 回転式電位差計(ポテンショメータ) 1a 回転式電位差計の入力軸 2 ハウジング 7 ドラム 7a ドラム面 10 ワイヤ(線状体) 11 渦巻きばね(弾性体) 12 ねじ送り機構 12a 雄ねじ部 12b 雌ねじ部 M1 被計測体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸の回転角に応じた電気信号を出力
    する回転式電位差計と、 この電位差計と一体に取り付け固定され、同電位差計の
    入力軸の周りを囲むように形成されたハウジングと、 このハウジング内に収納され、前記入力軸と同軸的に一
    体に回転する円筒状のドラム面を有し、かつその入力軸
    の軸方向に移動自在のドラムと、 このドラムの軸方向一端側に後端が連結され、先端側が
    ドラム面の軸方向他端側に向けて一重に整列巻きされて
    ドラム面の軸方向にほぼ直交する方向に延出し、前記ハ
    ウジングを貫通して同ハウジングの外方に導出され、被
    計測体に連結される線状体と、 前記ドラムに対して前記線状体をドラム面に巻き取る方
    向に偏倚力を与える弾性体と、 前記ドラム1回転につき、前記整列巻きされた線状体の
    ほぼ1ピッチに相当する距離分だけ、ドラムが軸方向に
    移動するよう送りねじピッチが設定されたねじ送り機構
    とを具備することを特徴とする直線移動長さ計測器。
  2. 【請求項2】 弾性体は、ドラムと同心状に形成された
    渦巻きばねであることを特徴とする請求項1に記載の直
    線移動長さ計測器。
  3. 【請求項3】 ハウジングの線状体貫通部分にはふっ素
    樹脂材料からなる線状体ガイドが取着され、線状体はそ
    のガイドの線状体挿通孔を通してハウジング外方に導出
    されることを特徴とする請求項1又は2に記載の直線移
    動長さ計測器。
  4. 【請求項4】 線状体は、ステンレス鋼撚り線であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の直線移動長
    さ計測器。
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