JP3497125B2 - マイクロメータ - Google Patents

マイクロメータ

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JP3497125B2 JP2000327529A JP2000327529A JP3497125B2 JP 3497125 B2 JP3497125 B2 JP 3497125B2 JP 2000327529 A JP2000327529 A JP 2000327529A JP 2000327529 A JP2000327529 A JP 2000327529A JP 3497125 B2 JP3497125 B2 JP 3497125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準寸法品に対す
る被測定物の寸法差を測定するマイクロメータに関す
る。例えば、マスタに対するワークの寸法差の測定に利
用できる。
【0002】
【背景技術】マスタに対するワークの寸法差を測定する
方法として、マイクロメータを使用する方法が知られて
いる。従来のマイクロメータは、フレームと、このフレ
ームに支持され軸方向に進退することによって互いに離
隔および近接するスピンドルおよびアンビルと、前記フ
レームに設けられ前記アンビルを前記スピンドルに向か
って付勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して前記ア
ンビルを前記スピンドルに対して後退させる離隔手段
と、前記フレームに設けられたインジケータと、前記フ
レームに設けられ前記アンビルの移動量を前記インジケ
ータに伝達するインジケータ駆動手段とで構成されてい
る。
【0003】このような構成において、マスタに対する
ワークの寸法差を測定するには、先ず、離隔手段によっ
てアンビルをスピンドルから離隔する方向に後退させ
る。そして、マスタをアンビルとスピンドルの間に挿入
した後、離隔手段の離隔動作を解除すると、付勢手段に
よってアンビルがスピンドルに向かって前進される。こ
れによりマスタがアンビルとスピンドルとで挟まれる。
この際、スピンドルを軸方向に移動させるか、または、
インジケータの目盛盤を回転させて、指針の零調整を行
う。その後、離隔手段によってアンビルを後退させてマ
スタをマイクロメータから取り外した後、同様な操作に
よって、今度はワークをアンビルとスピンドルとで挟ん
で測定する。すると、この時のインジケータの表示を、
マスタに対するワークの寸法差として求めることができ
る。この際、離隔手段は、フレームのアンビル側に回動
可能に設けられ、一端がアンビルに係合されるリンク
と、フレームのアンビル近傍の側面に設けられ、その内
端がリンクの他端に当接される押しボタンとを備えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、マイ
クロメータは、片手(右手)でフレームを掴み、その親
指と人差し指でシンブルを回転させながら、スピンドル
をアンビルに対して進退させながら、スピンドルとアン
ビルとの間にワークを挟んでワークの寸法を求めてい
る。つまり、片手操作によって寸法測定を行うことがで
きる構造になっている。一方、上述したようなマイクロ
メータは、左手でフレームを掴み、右手でシンブルを回
してスピンドルを進退させ、スピンドルがある定位置に
おいて、離隔手段の押しボタンを左手で押すことにより
アンビルを後退させて、ワークをスピンドルとアンビル
との間に挿入し、この状態で押しボタンを戻すと、アン
ビルがスピンドルに向かって前進する。そして、アンビ
ルの停止位置におけるインジケータの値を読取ることに
より、ワークの寸法を読取ることができる。つまり、両
手操作で寸法測定を行う構造となっていた。このため、
作業性、操作性の面から片手操作が可能なマイクロメー
タが要望されている。
【0005】本発明の目的は、片手で操作できるマイク
ロメータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のマイクロメータは、以下の構成を採用す
る。請求項1に記載のマイクロメータは、略U字形のフ
レームと、このフレームの両端に支持され軸方向に進退
することによって互いに離隔および近接するスピンドル
およびアンビルと、前記フレームに設けられ前記アンビ
ルを前記スピンドルに向かって付勢する付勢手段と、こ
の付勢手段に抗して前記アンビルを前記スピンドルに対
して後退させる離隔手段と、前記フレームに設けられた
インジケータと、前記フレームに設けられ、前記アンビ
ルの移動量を前記インジケータに伝達するインジケータ
駆動手段とを備えたマイクロメータにおいて、前記離隔
手段は、前記フレームのアンビル側に回動可能に設けら
れ、かつ一端が前記アンビルに係合されるアンビル側リ
ンクと、このアンビル側リンクの他端側に連結される押
しボタン機構とを備えるとともに、前記押しボタン機構
は、前記フレームの前記スピンドル側側面に設けられた
押しボタンと、この押しボタンの押圧操作を前記アンビ
ル側リンクの他端側に伝達する伝達手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0007】この発明によれば、押しボタンを押すこと
により、この押圧操作が伝達手段によってアンビル側リ
ンクの他端側に伝達され、アンビル側リンクが回動され
てアンビルを後退させるから、片手でフレームを保持し
つつ押しボタンを押圧でき、マイクロメータを片手で操
作することができる。また、本発明に係るマイクロメー
タ、つまり押しボタンがスピンドル側側面に設けられて
いるマイクロメータと、従来のマイクロメータ、つまり
押しボタンがアンビル側側面に設けられているマイクロ
メータとは、スピンドル、アンビル、付勢手段、インジ
ケータ、インジケータ駆動手段および支持台の部品が共
通となるから、これらの部品を共用することによって、
本発明に係るマイクロメータを容易に製造でき、製造コ
ストを削減できる。
【0008】請求項2に記載のマイクロメータは、請求
項1に記載のマイクロメータにおいて、前記伝達手段
は、前記フレームに回動可能に設けられ、一端が前記押
しボタンに当接される押しボタン側リンクと、この押し
ボタン側リンクの他端側と前記アンビル側リンクの他端
側とを連結するリンク棒で構成され、このリンク棒は、
インジケータ駆動手段の背面に配置されていることを特
徴とする。この発明によれば、伝達手段をリンク棒を含
んで構成し、このリンク棒をインジケータ駆動手段の背
面に配置したので、リンク棒がその略軸方向に進退する
だけで押しボタンの動作がアンビル側リンクの他端側に
伝達されるから、マイクロメータの厚みを抑えることが
でき、製造コストを削減できる。
【0009】請求項3に記載のマイクロメータは、請求
項1または2に記載のマイクロメータにおいて、前記ア
ンビル側リンクは、途中を支点として回動可能に設けら
れるとともに、前記支点から前記他端側までの寸法が、
前記支点から前記一端までの寸法よりも長く設定されて
いることを特徴とする。この発明によれば、押しボタン
の押圧力が伝達手段を介してアンビル側リンクの他端側
に伝達されると、梃子の原理により、アンビル側リンク
の一端において押圧力が増幅されて、この増幅された押
圧力でアンビルを後退させるから、僅かな力で付勢手段
に抗してアンビルをスピンドルから離隔させることがで
き、マスタやワークの測定作業が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態のマイクロ
メータ1が示されている。マイクロメータ1は、U字状
のフレーム2と、このフレーム2の一端に支持され軸方
向に進退するスピンドル3と、フレーム2の他端に支持
され軸方向に進退することによってスピンドル3に対し
て離隔および近接するアンビル4と、フレーム2に設け
られアンビル4を前記スピンドル3に向かって付勢する
付勢手段5と、この付勢手段5の付勢力に抗してアンビ
ル4をスピンドル3に対して後退させる離隔手段6と、
フレーム2の略中央アンビル4寄りに設けられたインジ
ケータ7と、フレーム2に設けられアンビル4の移動量
をインジケータ7に伝達するインジケータ駆動手段8
と、フレーム2に設けられ被測定物を支持する支持台9
とを備えている。
【0011】スピンドル3は、シンブル31を備え、こ
のシンブル31を回転させることによって軸方向に進退
し、いわゆるマイクロメータヘッドと同じ構造となって
いる。
【0012】図2には、アンビル4の支持部、付勢手段
5、離隔手段6およびインジケータ駆動手段8の拡大断
面図が示されている。フレーム2の他端(スピンドル3
と反対側の端部)には、スピンドル3の軸方向と同軸上
に挿通孔41が形成され、この挿通孔41にアンビル4
が軸方向に進退可能に収納されている。アンビル4は、
その内端(スピンドル3側の端部)に硬質の接触子42
を備え、その略中央にはアンビル4の軸方向に対し直交
する当接面4Aおよび当接面4Bが切り欠き形成され、
かつ、アンビル4の軸方向に沿ってキー溝43が形成さ
れている。当接面4Aはアンビル4の内端面とは反対向
きに形成され、当接面4Bは当接面4Aと対向して形成
されている。キー溝43には、フレーム2に螺合された
ボルト44の先端が係合され、アンビル4の回転を規制
している。また、アンビル4の内端側かつフレームから
突出する境界部分には、筒状かつ断面蛇腹形状であって
伸縮可能なシール部材45が設けられている。
【0013】付勢手段5は、挿通孔41内においてアン
ビル4の外端側に収納された圧縮ばね51と、挿通孔4
1の外端側に嵌合されたキャップ52とから構成されて
いる。キャップ52と挿通孔41との間には、環状のシ
ール部材53が介在され、キャップ52と挿通孔41と
の隙間を密封している。
【0014】離隔手段6は、押しボタン機構11と、こ
の押しボタン機構11の操作に連動して、アンビル4を
スピンドル3に対して後退させるアンビル側リンクとし
ての連動アーム61とを備え、押しボタン機構11は、
フレーム2のスピンドル3側側面の内部から外部へ突出
した押しボタン12と、この押しボタン12の押圧操作
を連動アーム61に伝達する伝達手段13とを備えてい
る。
【0015】押しボタン12は、棒状部材であって、そ
の内端面に当接面12Aを有し、その外端に操作つまみ
14が設けられている。押しボタン12は、フレーム2
のスピンドル3側側面に設けられた挿通孔15内部に収
納され、挿通孔15の外端に嵌合された挿通筒16と、
挿通孔15の内端側に形成された挿通筒17とを介して
フレーム2に支持されて、その軸方向に進退可能となっ
ている。挿通筒16と操作つまみ14との間には、筒状
かつ断面蛇腹形状であって伸縮可能なシール部材18が
設けられている。
【0016】伝達手段13は、押しボタン12の進退運
動に連動して揺動する押しボタン側リンク19と、この
押しボタン側リンク19の揺動に連動して略軸方向に進
退運動するリンク棒21とを備えている。押しボタン側
リンク19は、中心軸22を介して回動可能に支持さ
れ、その一端は押しボタン12の当接面12Aに当接さ
れている。リンク棒21は、棒状部材であって、インジ
ケータ駆動手段8の背面に配置され、その一端は押しボ
タン側リンク19の他端にピン23を介して連結されて
いる。
【0017】連動アーム61は、その途中の支点として
の中心軸62を介して回動可能に支持され、その一端は
アンビル4の当接面4Bに当接され、その他端はピン2
4を介してリンク棒21に連結されている。また、連動
アーム61は、中心軸61から他端までの寸法が、中心
軸61から一端までの寸法よりも長く設定されており、
連動アーム61の他端と中心軸62との間は、フレーム
2から突出して設けられたストッパ63に当接されてい
る。これにより、アンビル4の移動が停止されるから、
それ以上のアンビル4の内端側への移動が規制されてい
る。
【0018】インジケータ駆動手段8は、フレーム2内
に形成された凹部81に固定された底部地板82と、こ
の底部地板82に図示しないスペーサを介して所定間隔
を置いて固定された天部地板83と、これらの地板8
2,83間に設けられてアンビル4の移動に従って揺動
する連動部材84と、この連動部材84の揺動に連動し
て揺動する揺動部材85と、この揺動部材85に連動し
て回転するピニオン86とを備えている。連動部材84
は、その一端近傍に設けられた中心軸87を介して回動
可能に支持されるとともに、その一端が当接面4Aに当
接され、その他端に当接面84Aを有している。また、
連動部材84の他端近傍が、ばね88によって常時アン
ビル4の軸方向外端側、つまり図2中時計方向に付勢さ
れている。よって、連動部材84の一端は常に当接面4
Aに当接されている。
【0019】揺動部材85は、中心軸89を介して回動
可能に支持されるとともに、その一端で、かつこの中心
軸89を中心とする同一円周上に、ピニオン86に噛合
するセクターギア91が設けられ、その他端には、当接
面84Aに当接されるピン92が設けられている。ピニ
オン86は、中心軸93を介して両地板82,83に回
転可能に支持されるとともに、一端は天部地板83を貫
通して突出されている。
【0020】インジケータ7は、目盛盤71と、指針7
2と、これら目盛盤71および指針72を覆う透明板
(図示省略)とを備えている。目盛盤71は、二点鎖線
で示される円盤状であって、天部地板83上に設けら
れ、中心軸93を中心として回転可能に支持される。ま
た、目盛盤71の外周には、図示しない歯が形成され、
この歯に外部から操作可能な調整つまみ(図示省略)が
噛合されている。指針72は、天部地板83および目盛
盤71を貫通する中心軸93に固定され、ピニオン86
と一体化して回転するようになっている。
【0021】次に本実施形態に係るマイクロメータの使
用方法を説明する。先ず、ワークの加工寸法に合ったマ
スタを用意するとともに、右手でフレーム2を掴みなが
ら、その親指と人差し指でスピンドル3のシンブル31
を回転させ、マスタの形状に合わせて、スピンドル3の
位置をマスタの寸法に合わせて設定する。この状態で、
右手の親指で操作つまみ14を押し込むと、押しボタン
12が前進し、押しボタン側リンク19が、図2中二点
鎖線で示すように、反時計方向に回動する。すると、リ
ンク棒21を介して、連動アーム61が反時計方向に回
動され、アンビル4が圧縮ばね51に抗して外端側(ス
ピンドル3と反対側)に後退される。その後、スピンド
ル3とアンビル4との間にマスタを挿入して支持台9で
支持し、操作つまみ14の押し込みを解除する。
【0022】操作つまみ14の解除に伴い、アンビル4
は圧縮ばね51の作用により前進され、このアンビル4
とスピンドル3との間にマスタが挟持される。アンビル
4の動作は、当接面4Aに当接されている連動部材8
4、揺動部材85、ピニオン86、中心軸93を介し
て、指針72に伝達される。マスタを挟持した状態で、
指針72は、図2中二点鎖線で示される方向を指すよう
に設定されているが、この時指針72の方向が目盛盤7
1の零目盛を示すとは限らないので、指針72が丁度零
目盛を示すように調整つまみを回転させて調整する。
【0023】この後、操作つまみ14を押し込んで、ス
ピンドル3とアンビル4とで挟持されていたマスタを解
除して取り出し、マスタの替わりにワークを挿入した
後、操作つまみ14の押し込みを解除すれば、スピンド
ル3とアンビル4との間にワークが挟持される。この時
のアンビル4の変位量が指針72の零目盛からのずれと
して判読でき、これから、ワークの寸法を得ることがで
きる。
【0024】したがって、本実施形態によれば以下の効
果がある。 (1)押しボタン12を押すことにより、この押圧操作
が伝達手段13によって連動アーム61の他端側に伝達
され、連動アーム61が回動されてアンビル4を後退さ
せるから、片手でフレーム2を保持しつつ押しボタン1
2を押圧でき、マイクロメータ1を片手で操作すること
ができる。
【0025】また、本発明に係るマイクロメータ1、つ
まり押しボタン12がスピンドル3側側面に設けられて
いるマイクロメータ1と、従来のマイクロメータ、つま
り押しボタン12がアンビル4側側面に設けられている
マイクロメータとは、以下のような異なる点がある。例
えば、従来のマイクロメータ20は、図3に示すよう
に、マイクロメータ1と異なり、押しボタン機構28は
押しボタン22を備えて構成され、この押しボタン22
は、フレーム2のアンビル4側側面の内部から外部へ突
出して設けられるとともに、その内端面に当接面22A
を有し、軸方向に進退可能となっている。また、連動ア
ーム21は、中心軸25を介して回動可能に支持され、
その一端は当接面4Bに当接され、その他端は押しボタ
ン22の内端に当接されている。連動アーム21の他端
と中心軸25との間には、突起部26が設けられ、フレ
ーム2に設けられたストッパ27に当接されている。し
たがって、スピンドル3、アンビル4、付勢手段5、イ
ンジケータ7、インジケータ駆動手段8および支持台9
の部品が共通となるから、これらの部品を共用すること
によって、本発明に係るマイクロメータ1を容易に製造
でき、製造コストを削減できる。
【0026】(2)伝達手段13をリンク棒21を含ん
で構成し、このリンク棒21をインジケータ駆動手段8
の背面に配置したので、リンク棒21がその略軸方向に
進退するだけで押しボタン12の動作が連動アーム61
の他端側に伝達されるから、マイクロメータ1の厚みを
抑えることができ、製造コストを削減できる。
【0027】(3)押しボタン12の押圧力が伝達手段
13を介して連動アーム61の他端側に伝達されると、
梃子の原理により、連動アーム61の一端において押圧
力が増幅されて、この増幅された押圧力でアンビル4を
後退させるから、僅かな力で付勢手段に抗してアンビル
4をスピンドル3から離隔させることができ、マスタや
ワークの測定作業が容易になる。
【0028】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、例
えば、前記実施形態では、伝達手段13を、押しボタン
側リンク19とリンク棒21とで構成したが、これに限
定されず、一端が押しボタン12に当接され、他端がア
ンビル4に係合されて、中間部を支点として回動する揺
動アームを用いてもよい。
【0029】また、前記実施形態では、リンク棒21を
ピン23,24を介して押しボタン側リンク19および
連動アーム61と連結したが、両端に軸方向に直交する
方向に折り曲げられた折曲片を備えたリンク棒を用い
て、押しボタン側リンク19および連動アーム61と回
動可能に係合してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明のマイクロメータによれば、押し
ボタンを押すことにより、この押圧操作が伝達手段によ
ってアンビル側リンクの他端側に伝達され、アンビル側
リンクが回動されてアンビルを後退させるから、片手で
フレームを保持しつつ押しボタンを押圧でき、マイクロ
メータを片手で操作することができる。また、本発明に
係るマイクロメータ、つまり押しボタンがスピンドル側
側面に設けられているマイクロメータと、従来のマイク
ロメータ、つまり押しボタンがアンビル側側面に設けら
れているマイクロメータとは、フレーム、アンビル側リ
ンクおよび押しボタン機構の部品のみが異なるから、従
来のマイクロメータから、これらの部品を交換してその
他の部品を共用すれば、本発明に係るマイクロメータを
容易に製造でき、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るマイクロメータを示す
全体図である。
【図2】前記実施形態に係るアンビルの支持部、付勢手
段、離隔手段およびインジケータ駆動手段の拡大断面図
である。
【図3】前記実施形態に係るマイクロメータの従来例で
ある。
【符号の説明】
1 マイクロメータ 2 フレーム 3 スピンドル 4 アンビル 5 付勢手段 6 離隔手段 7 インジケータ 8 インジケータ駆動手段 11 押しボタン機構 12 押しボタン 13 伝達手段 19 押しボタン側リンク 21 リンク棒 61 アンビル側リンクとしての連動アーム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略U字形のフレームと、このフレームの
    両端に支持され軸方向に進退することによって互いに離
    隔および近接するスピンドルおよびアンビルと、前記フ
    レームに設けられ前記アンビルを前記スピンドルに向か
    って付勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して前記ア
    ンビルを前記スピンドルに対して後退させる離隔手段
    と、前記フレームに設けられたインジケータと、前記フ
    レームに設けられ、前記アンビルの移動量を前記インジ
    ケータに伝達するインジケータ駆動手段とを備えたマイ
    クロメータにおいて、 前記離隔手段は、前記フレームのアンビル側に回動可能
    に設けられ、かつ一端が前記アンビルに係合されるアン
    ビル側リンクと、このアンビル側リンクの他端側に連結
    される押しボタン機構とを備えるとともに、前記押しボ
    タン機構は、前記フレームの前記スピンドル側側面に設
    けられた押しボタンと、この押しボタンの押圧操作を前
    記アンビル側リンクの他端側に伝達する伝達手段を備え
    ていることを特徴とするマイクロメータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマイクロメータにおい
    て、前記伝達手段は、前記フレームに回動可能に設けら
    れ、一端が前記押しボタンに当接される押しボタン側リ
    ンクと、この押しボタン側リンクの他端側と前記アンビ
    ル側リンクの他端側とを連結するリンク棒で構成され、
    このリンク棒は、インジケータ駆動手段の背面に配置さ
    れていることを特徴とするマイクロメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のマイクロメー
    タにおいて、前記アンビル側リンクは、途中を支点とし
    て回動可能に設けられるとともに、前記支点から前記他
    端側までの寸法が、前記支点から前記一端までの寸法よ
    りも長く設定されていることを特徴とするマイクロメー
    タ。
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DE102015208403B4 (de) * 2014-05-15 2020-10-29 Mitutoyo Corporation Digitalkomparator

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