JPS6117362Y2 - - Google Patents
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- JPS6117362Y2 JPS6117362Y2 JP16520581U JP16520581U JPS6117362Y2 JP S6117362 Y2 JPS6117362 Y2 JP S6117362Y2 JP 16520581 U JP16520581 U JP 16520581U JP 16520581 U JP16520581 U JP 16520581U JP S6117362 Y2 JPS6117362 Y2 JP S6117362Y2
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- spindle
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Landscapes
- Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、基準寸法品に対する寸法差を測定す
る比較測定器に関する。
る比較測定器に関する。
第1図には従来の比較測定器が示され、この図
において、U字状のフレーム1の図中右上端には
マイクロメータヘツド2が固定され、このマイク
ロメータヘツド2のシンブル3の回動調整により
スピンドル4がその軸方向に進退移動されるよう
になつている。また、フレーム1の図中左上端に
はアンビル5がその軸線を前記スピンドル4の軸
線と一致して摺動自在に設けられるとともに、こ
のアンビル5はスピンドル4側にばね(図示せ
ず)などにより常時付勢されている。このアンビ
ル5は、フレーム1の図中左側面に設けられた操
作つまみ6を前記ばねに抗して押込むことにより
反スピンドル4側に移動されるようにされてい
る。さらに、フレーム1の左側にはアンビル5の
移動量を表示するインジケータ7が設けられ、こ
のインジケータ7の部分には2本の限界指示針8
および限界指示針調整つまみ9が設けられてい
る。
において、U字状のフレーム1の図中右上端には
マイクロメータヘツド2が固定され、このマイク
ロメータヘツド2のシンブル3の回動調整により
スピンドル4がその軸方向に進退移動されるよう
になつている。また、フレーム1の図中左上端に
はアンビル5がその軸線を前記スピンドル4の軸
線と一致して摺動自在に設けられるとともに、こ
のアンビル5はスピンドル4側にばね(図示せ
ず)などにより常時付勢されている。このアンビ
ル5は、フレーム1の図中左側面に設けられた操
作つまみ6を前記ばねに抗して押込むことにより
反スピンドル4側に移動されるようにされてい
る。さらに、フレーム1の左側にはアンビル5の
移動量を表示するインジケータ7が設けられ、こ
のインジケータ7の部分には2本の限界指示針8
および限界指示針調整つまみ9が設けられてい
る。
このような構成において、被測定物(図示せ
ず)を測定するには、マイクロメータヘツド2を
所定寸法に設定し、限界指示針8を被測定物の製
作公差に合せ、操作つまみ6を用いて被測定物を
スピンドル4とアンビル5との間に挾持させ、こ
の時のインジケータ7の表示を読み取ることによ
りなされる。
ず)を測定するには、マイクロメータヘツド2を
所定寸法に設定し、限界指示針8を被測定物の製
作公差に合せ、操作つまみ6を用いて被測定物を
スピンドル4とアンビル5との間に挾持させ、こ
の時のインジケータ7の表示を読み取ることによ
りなされる。
しかし、このような従来の比較測定器を用いて
全く同一の被測定箇所を数回繰り返して測定した
場合、これらの測定値は同一値とはならないで、
かなりのバラツキを生じることがあり、いわゆ
る、測定の繰返し精度がよくないという欠点があ
つた。しかし、従来は、この繰返しがよくない主
要な原因が、アンビル5の移動量をインジケータ
7へ伝達する構成部品の加工上の誤差に起因する
と考えられていた。このため、現状以上に繰返し
精度を向上させることは、加工精度をより向上さ
せない限りできないとされており、この加工精度
の向上は現在の加工技術では大巾なコストアツプ
を招き、実用的でなくなるため、主に製品コスト
上の観点から繰返し精度の悪さを容認した上で使
用しているのが実情である。
全く同一の被測定箇所を数回繰り返して測定した
場合、これらの測定値は同一値とはならないで、
かなりのバラツキを生じることがあり、いわゆ
る、測定の繰返し精度がよくないという欠点があ
つた。しかし、従来は、この繰返しがよくない主
要な原因が、アンビル5の移動量をインジケータ
7へ伝達する構成部品の加工上の誤差に起因する
と考えられていた。このため、現状以上に繰返し
精度を向上させることは、加工精度をより向上さ
せない限りできないとされており、この加工精度
の向上は現在の加工技術では大巾なコストアツプ
を招き、実用的でなくなるため、主に製品コスト
上の観点から繰返し精度の悪さを容認した上で使
用しているのが実情である。
また、従来の測定器を使い勝手の点からみる
と、1種類の被測定物に対し1回の設定だけしか
操作しないマイクロメータヘツド2がフレーム1
の右側にあり、1種類の被測定物に対し測定回数
だけ操作する操作つまみ6が左側にあるため、使
用者の大多数が右ききであることを考慮すると使
い勝手が悪いという不都合もある。
と、1種類の被測定物に対し1回の設定だけしか
操作しないマイクロメータヘツド2がフレーム1
の右側にあり、1種類の被測定物に対し測定回数
だけ操作する操作つまみ6が左側にあるため、使
用者の大多数が右ききであることを考慮すると使
い勝手が悪いという不都合もある。
さらに、従来の測定器においては、インジケー
タ7の目盛板は動かないため、零調整が面倒であ
つた。
タ7の目盛板は動かないため、零調整が面倒であ
つた。
本考案の目的は、製作コストの大巾な上昇を招
来することなく繰返し精度のよい比較測定器を提
供するにある。
来することなく繰返し精度のよい比較測定器を提
供するにある。
本考案は、繰返し測定精度がよくない主要な原
因がアンビルの移動量をインジケータへ伝達する
機構自体にあることを実験により確認してなされ
たもので、アンビルの動きをインジケータに伝達
する連動部材の回転中心が、アンビルに設けられ
た当接面の延長線上に位置する状態で、連動部材
の一端に設けられた接触子がアンビルの軸心上で
当接面と当接するように連動部材と接触子との配
置をなし、前記目的を達成しようとするものであ
る。
因がアンビルの移動量をインジケータへ伝達する
機構自体にあることを実験により確認してなされ
たもので、アンビルの動きをインジケータに伝達
する連動部材の回転中心が、アンビルに設けられ
た当接面の延長線上に位置する状態で、連動部材
の一端に設けられた接触子がアンビルの軸心上で
当接面と当接するように連動部材と接触子との配
置をなし、前記目的を達成しようとするものであ
る。
以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第2図A,Bはそれぞれ従来及び本考案のアン
ビルと接触子との位置関係及び動作を説明する図
で、これらの図の同一もしくは相当構成部分には
同一符号を用い、重複部分の説明を簡略にする。
ビルと接触子との位置関係及び動作を説明する図
で、これらの図の同一もしくは相当構成部分には
同一符号を用い、重複部分の説明を簡略にする。
第2図Aの従来の比較測定器において、アンビ
ル5の中間位置にはアンビル5の軸線に垂直な当
接面5Aが形成され、かつ、このアンビル5は図
示しないフレームに支持されて軸線方向すなわち
矢印A方向に移動自在にされている。また、フレ
ームにはピン10を介して連動部材11が回動自
在に支持され、この連動部材11の一端には半球
状の接触子12が固着され、この接触子12は連
動部材11に設けられたばね(図示せず)の作用
により前記当接面に当接するよう付勢されてい
る。この際、従来構造においては、ピン10の中
心すなわち連動部材11の回動中心Oが当接面5
Aの延長線Hから距離Lだけ離れた状態で、接触
子12の点Q0が当接面5Aのアンビル軸心上の
点P0に当接するように設定されており、かつ、こ
の実線で示される状態が測定範囲のほぼ中央位置
となるよう設定されている。
ル5の中間位置にはアンビル5の軸線に垂直な当
接面5Aが形成され、かつ、このアンビル5は図
示しないフレームに支持されて軸線方向すなわち
矢印A方向に移動自在にされている。また、フレ
ームにはピン10を介して連動部材11が回動自
在に支持され、この連動部材11の一端には半球
状の接触子12が固着され、この接触子12は連
動部材11に設けられたばね(図示せず)の作用
により前記当接面に当接するよう付勢されてい
る。この際、従来構造においては、ピン10の中
心すなわち連動部材11の回動中心Oが当接面5
Aの延長線Hから距離Lだけ離れた状態で、接触
子12の点Q0が当接面5Aのアンビル軸心上の
点P0に当接するように設定されており、かつ、こ
の実線で示される状態が測定範囲のほぼ中央位置
となるよう設定されている。
このように構成された従来構造においては、接
触子12と当接面5Aとの当接部に作用する力
F1の方向がアンビル5の軸心と角度θだけずれ
た方向となり、従つてアンビル5が軸方向のみな
らず、半径方向にも付勢され、この半径方向の分
力がアンビル5の円滑な動きを阻害し、かつ、ア
ンビル5の外径とフレームの軸受穴径との間の隙
間内でアンビル5を傾斜させ、この傾斜がアンビ
ル5の停止位置を繰返し測定毎に変化させる原因
となり、この停止位置誤差が連動部材11を介し
て拡大してインジケータに表示され、繰返し精度
を悪化させていると考えられる。
触子12と当接面5Aとの当接部に作用する力
F1の方向がアンビル5の軸心と角度θだけずれ
た方向となり、従つてアンビル5が軸方向のみな
らず、半径方向にも付勢され、この半径方向の分
力がアンビル5の円滑な動きを阻害し、かつ、ア
ンビル5の外径とフレームの軸受穴径との間の隙
間内でアンビル5を傾斜させ、この傾斜がアンビ
ル5の停止位置を繰返し測定毎に変化させる原因
となり、この停止位置誤差が連動部材11を介し
て拡大してインジケータに表示され、繰返し精度
を悪化させていると考えられる。
また、アンビル5を図中実線位置からの鎖線位
置へと右方に動かした場合を考えると、連動部材
11は回動中心Oを中心として時計方向に回動さ
れ、当接面5Aと接触子12との当接位置はそれ
それぞれ点P0,Q0から点P1,Q1に移動すること
となる。この際、当接面5A側の当接位置の移動
量0 1に比べて接触子12側の移動量Q0Q1は比
較的大きく、この差が当接面5Aと接触子12と
のすべりを生じさせ、このすべりに基づくアンビ
ル半径方向の力が前述と同様にアンビル5の円滑
な動きを阻害し、この点からも繰返し精度を悪化
させていると考えられる。
置へと右方に動かした場合を考えると、連動部材
11は回動中心Oを中心として時計方向に回動さ
れ、当接面5Aと接触子12との当接位置はそれ
それぞれ点P0,Q0から点P1,Q1に移動すること
となる。この際、当接面5A側の当接位置の移動
量0 1に比べて接触子12側の移動量Q0Q1は比
較的大きく、この差が当接面5Aと接触子12と
のすべりを生じさせ、このすべりに基づくアンビ
ル半径方向の力が前述と同様にアンビル5の円滑
な動きを阻害し、この点からも繰返し精度を悪化
させていると考えられる。
これに対し、第2図Bの本考案の比較測定器に
おいては、ピン10の中心すなわち連動部材11
の回動中心Oが当接面5Aの延長線H上にある状
態で、接触子12の点Q0が当接点5Aのアンビ
ル軸心上の点P0に当接するように連動部材11と
接触子12との配置がなされており、かつ、この
実線で示される状態が測定範囲のほぼ中央位置と
なるよう設定されている。
おいては、ピン10の中心すなわち連動部材11
の回動中心Oが当接面5Aの延長線H上にある状
態で、接触子12の点Q0が当接点5Aのアンビ
ル軸心上の点P0に当接するように連動部材11と
接触子12との配置がなされており、かつ、この
実線で示される状態が測定範囲のほぼ中央位置と
なるよう設定されている。
このように構成された本考案の構造において
は、接触子12と当接面5Aとの当接部に作用す
る力F2の方向はアンビル5の中心軸線と同方向
となり、アンビル5の移動に不都合な作用をなす
ことがない。
は、接触子12と当接面5Aとの当接部に作用す
る力F2の方向はアンビル5の中心軸線と同方向
となり、アンビル5の移動に不都合な作用をなす
ことがない。
また、アンビル5を図中実線位置から鎖線位置
へと右方に動かした場合を考えると、当接面5A
と接触子12との当接位置はそれぞれ点P0,Q0
から点P2,Q2に移動することとなる。この際、
当接面5A側の当接位置の移動量0 2と接触子1
2側の当接位置の移動量Q0Q2とはほぼ等しく、
その差はほとんどないから、アンビル5の移動に
伴なう当接部の移動時に、当接面5Aと接触子1
2とはほぼ、ころがり接触しながら移動すること
となり、アンビル5にほとんど不都合な力が作用
せず、この点からもアンビル5の移動の円滑さが
妨げられることがなく、従つて繰返し測定の測定
値の再現性がよく、繰返し精度の向上がなされる
ものと考えられる。
へと右方に動かした場合を考えると、当接面5A
と接触子12との当接位置はそれぞれ点P0,Q0
から点P2,Q2に移動することとなる。この際、
当接面5A側の当接位置の移動量0 2と接触子1
2側の当接位置の移動量Q0Q2とはほぼ等しく、
その差はほとんどないから、アンビル5の移動に
伴なう当接部の移動時に、当接面5Aと接触子1
2とはほぼ、ころがり接触しながら移動すること
となり、アンビル5にほとんど不都合な力が作用
せず、この点からもアンビル5の移動の円滑さが
妨げられることがなく、従つて繰返し測定の測定
値の再現性がよく、繰返し精度の向上がなされる
ものと考えられる。
次に、本考案の具体的一実施例を第3図ないし
第6図に基づいて説明する。
第6図に基づいて説明する。
全体構成が示される第3,4図において、U字
状のフレーム21の一側、第3図中左側の上部に
はマイクロメータヘツド22が取付けられ、この
マイクロメータヘツド22を構成するシンブル2
3はフレーム21のU字の外方に、スピンドル2
4はフレーム21のU字の内方に突出するように
されている。このスピンドル24はシンブル23
の回動操作に伴ないその軸線方向に移動自在に設
けられるとともに、ロツクナツト25により所定
位置で固定されるようになつている。
状のフレーム21の一側、第3図中左側の上部に
はマイクロメータヘツド22が取付けられ、この
マイクロメータヘツド22を構成するシンブル2
3はフレーム21のU字の外方に、スピンドル2
4はフレーム21のU字の内方に突出するように
されている。このスピンドル24はシンブル23
の回動操作に伴ないその軸線方向に移動自在に設
けられるとともに、ロツクナツト25により所定
位置で固定されるようになつている。
前記フレーム21の他側、第3図中右側の上部
にはアンビル26がその軸線方向移動自在に設け
られ、前記スピンドル24と互いに離隔、近接可
能にされている。このアンビル26は前記スピン
ドル24とその軸線を一致して設けられるととも
に、このアンビル26の動きはフレーム21の第
3図中右側に設けられたインジケータ27の指針
28に伝達される。この指針28の動きはインジ
ケータ27の目盛板29により読取れるようにさ
れるとともに、インジケータ27の円周枠に移動
可能に取付けられた2本の限界指示針30により
所定範囲内にあるか否かを判定できるようにされ
ている。また、目盛板29は目盛板調整機構31
により旋回可能にされ、指針29の零点位置を設
定できるようにされている。
にはアンビル26がその軸線方向移動自在に設け
られ、前記スピンドル24と互いに離隔、近接可
能にされている。このアンビル26は前記スピン
ドル24とその軸線を一致して設けられるととも
に、このアンビル26の動きはフレーム21の第
3図中右側に設けられたインジケータ27の指針
28に伝達される。この指針28の動きはインジ
ケータ27の目盛板29により読取れるようにさ
れるとともに、インジケータ27の円周枠に移動
可能に取付けられた2本の限界指示針30により
所定範囲内にあるか否かを判定できるようにされ
ている。また、目盛板29は目盛板調整機構31
により旋回可能にされ、指針29の零点位置を設
定できるようにされている。
前記フレーム21の背面にはアンビル移動手段
としてのL字状レバー32が設けられ(第4図参
照)、このレバー32を第4図中反時計方向に回
動することによりアンビル26をスピンドル24
から離隔する方向に移動させうるようになつてい
る。このレバー32の横方向に突出されたアーム
32Aは、フレーム21を図示しないスタンドに
固定した際、フレーム21から突出した部分を下
方に押圧操作するためのもので、一方、下方向に
突出されたアーム32Bはフレーム21の第3図
左側を左手で把持した際、左手の人差指で引張操
作するためのものである。
としてのL字状レバー32が設けられ(第4図参
照)、このレバー32を第4図中反時計方向に回
動することによりアンビル26をスピンドル24
から離隔する方向に移動させうるようになつてい
る。このレバー32の横方向に突出されたアーム
32Aは、フレーム21を図示しないスタンドに
固定した際、フレーム21から突出した部分を下
方に押圧操作するためのもので、一方、下方向に
突出されたアーム32Bはフレーム21の第3図
左側を左手で把持した際、左手の人差指で引張操
作するためのものである。
フレーム21のU字形の底部にはスピンドル2
4の下方位置に被測定物受台33が上下位置調整
可能にねじ込まれ、ロツクナツト34により所定
位置で固定できるようにされている。
4の下方位置に被測定物受台33が上下位置調整
可能にねじ込まれ、ロツクナツト34により所定
位置で固定できるようにされている。
第5図及び第6図のフレーム内部構造を示す拡
大図において、アンビル26の途中にはアンビル
26の軸線に対し垂直な当接面26Aがアンビル
26を切欠いて形成されている。この当接面26
Aはアンビル突出側に面して形成され、この当接
面26Aの反対側にはアンビル駆動用当接面26
Bが形成されている。この駆動用当接面26Bに
は、前記L字状レバー32に中心軸35を介して
一体回転可能に連結された連結ロツド36の一端
球状部36Aが当接可能にされている。この連結
ロツド36は、中心軸35に内端が固定されると
ともに外端がフレーム21に固定されたぜんまい
ばね37により第5図中常時時計方向に付勢さ
れ、こ付勢力により連結ロツド36の球状部36
Aが駆動用当接面26Bに常時当接するようにさ
れている。また、アンビル26の内端、第5図中
右端とフレーム21にねじ込まれたばね受け38
との間には圧縮ばね39が介装され、このばね3
9の付勢力によりアンビル26は常時突出する方
向に付勢され、かつ、この突出方向の移動は前記
連結ロツド36の他端側がフレーム21に固定さ
れたストツプピン40に当接することにより停止
され、アンビル26の突出位置が規制されてい
る。
大図において、アンビル26の途中にはアンビル
26の軸線に対し垂直な当接面26Aがアンビル
26を切欠いて形成されている。この当接面26
Aはアンビル突出側に面して形成され、この当接
面26Aの反対側にはアンビル駆動用当接面26
Bが形成されている。この駆動用当接面26Bに
は、前記L字状レバー32に中心軸35を介して
一体回転可能に連結された連結ロツド36の一端
球状部36Aが当接可能にされている。この連結
ロツド36は、中心軸35に内端が固定されると
ともに外端がフレーム21に固定されたぜんまい
ばね37により第5図中常時時計方向に付勢さ
れ、こ付勢力により連結ロツド36の球状部36
Aが駆動用当接面26Bに常時当接するようにさ
れている。また、アンビル26の内端、第5図中
右端とフレーム21にねじ込まれたばね受け38
との間には圧縮ばね39が介装され、このばね3
9の付勢力によりアンビル26は常時突出する方
向に付勢され、かつ、この突出方向の移動は前記
連結ロツド36の他端側がフレーム21に固定さ
れたストツプピン40に当接することにより停止
され、アンビル26の突出位置が規制されてい
る。
前記フレーム21に形成された凹部21A内に
は、この凹部21Aの形状にほぼ合致した形状の
底部地板41がねじ止め固定され、この底部地板
41には図示しないスペーサを介して天部地板4
2が所定間隔を置いてねじ止め固定されている。
これらの地板41,42間において、第5図中上
部にはピン43を介して連動部材44の一端近傍
が回動自在に支持されている。この連動部材44
の一端には半球状の接触子45がろう付けなどに
より固着され、この接触子45の連動部材44へ
の取付位置は、アンビル26の当接面26Aの延
長線が連動部材44の回動中心すなわちピン43
の中心線上に位置したとき(以下、この状態を基
準位置という。)、接触子45が丁度アンビル26
の軸心で当接面26Aに当接するようにされてい
る。また、アンビル26は前記基準位置の左右に
移動可能とされ、左方すなわちアンビル突出方向
への移動は前記連結ロツド36を介してストツプ
ピン40で規制されている。この左方への移動量
は比較的少なくされ、かつ、測定時にアンビル2
6とスピンドル24との間にブロツクゲージなど
の基準寸法品を挾んでこの基準寸法品の寸法にマ
イクロメーターヘツド22の目盛を合せたとき、
もしくはマイクロメータヘツド22の目盛を零に
してスピンドル24でアンビル26を少し押込ん
だとき、アンビル29が圧縮ばね39に抗して右
方に移動してほぼ基準位置に位置するようにアン
ビル26の長さ、当接面26Aの設定位置、連結
部材44の形状等が設定されている。従つて、被
測定物の測定時に被測定物の寸法が基準寸法に対
して正、負にほぼ均等にばらついているものとす
れば、基準位置の左右のわずかな範囲で測定が行
なわれるようになつている。一方アンビル26の
右方への移動量は比較的大きくできるようにさ
れ、アンビル26とストツパ24との間への被測
定物の挿入が容易となるようにされている。
は、この凹部21Aの形状にほぼ合致した形状の
底部地板41がねじ止め固定され、この底部地板
41には図示しないスペーサを介して天部地板4
2が所定間隔を置いてねじ止め固定されている。
これらの地板41,42間において、第5図中上
部にはピン43を介して連動部材44の一端近傍
が回動自在に支持されている。この連動部材44
の一端には半球状の接触子45がろう付けなどに
より固着され、この接触子45の連動部材44へ
の取付位置は、アンビル26の当接面26Aの延
長線が連動部材44の回動中心すなわちピン43
の中心線上に位置したとき(以下、この状態を基
準位置という。)、接触子45が丁度アンビル26
の軸心で当接面26Aに当接するようにされてい
る。また、アンビル26は前記基準位置の左右に
移動可能とされ、左方すなわちアンビル突出方向
への移動は前記連結ロツド36を介してストツプ
ピン40で規制されている。この左方への移動量
は比較的少なくされ、かつ、測定時にアンビル2
6とスピンドル24との間にブロツクゲージなど
の基準寸法品を挾んでこの基準寸法品の寸法にマ
イクロメーターヘツド22の目盛を合せたとき、
もしくはマイクロメータヘツド22の目盛を零に
してスピンドル24でアンビル26を少し押込ん
だとき、アンビル29が圧縮ばね39に抗して右
方に移動してほぼ基準位置に位置するようにアン
ビル26の長さ、当接面26Aの設定位置、連結
部材44の形状等が設定されている。従つて、被
測定物の測定時に被測定物の寸法が基準寸法に対
して正、負にほぼ均等にばらついているものとす
れば、基準位置の左右のわずかな範囲で測定が行
なわれるようになつている。一方アンビル26の
右方への移動量は比較的大きくできるようにさ
れ、アンビル26とストツパ24との間への被測
定物の挿入が容易となるようにされている。
前記連動部材44の他端側の途中には引張ばね
46の一端が係止され、このばね46の他端は両
地板41,42間に設けられたばね掛けピン47
に係止されている。これにより、連動部材44は
第5図中常時反時計方向に付勢され、接触子45
がアンビル26の当接面26Aに常時所定圧力で
当接するようにされている。
46の一端が係止され、このばね46の他端は両
地板41,42間に設けられたばね掛けピン47
に係止されている。これにより、連動部材44は
第5図中常時反時計方向に付勢され、接触子45
がアンビル26の当接面26Aに常時所定圧力で
当接するようにされている。
前記連動部材44の他端にはインジケータ駆動
部としての半球状のポイント48がろう付けなど
により固定され、かつ、このポイント46のピン
43からの距離は、ピン43と接触子45との距
離の数倍に設定され、接触子45の動きが数倍に
拡大されてポイント48の動きとなるようにされ
ている。このポイント48は回動ブロツク49の
一側面に固着された硬質の受板50に当接され、
この回動ブロツク49は支点軸51を中心に旋回
可能なセクターギヤ52に固定され、セクターギ
ヤ52と一体回転するようにされている。このセ
クターギヤ52にはピニオン53が噛合され、こ
のピニオン53の中心軸54は前記両地板41,
42に回転自在に支持されるとともに、一端は地
板42を貫通して突出され、この突出部には指針
28が固定されている。また、中心軸54にはひ
げぜんまい55の内端が固定されるとともに、ひ
げぜんまい55の外端は底部地板41に固定さ
れ、このひげぜんまい55の作用によりピニオン
53とセクターギヤ52とのバツクラツシユがな
くなるようにされている。
部としての半球状のポイント48がろう付けなど
により固定され、かつ、このポイント46のピン
43からの距離は、ピン43と接触子45との距
離の数倍に設定され、接触子45の動きが数倍に
拡大されてポイント48の動きとなるようにされ
ている。このポイント48は回動ブロツク49の
一側面に固着された硬質の受板50に当接され、
この回動ブロツク49は支点軸51を中心に旋回
可能なセクターギヤ52に固定され、セクターギ
ヤ52と一体回転するようにされている。このセ
クターギヤ52にはピニオン53が噛合され、こ
のピニオン53の中心軸54は前記両地板41,
42に回転自在に支持されるとともに、一端は地
板42を貫通して突出され、この突出部には指針
28が固定されている。また、中心軸54にはひ
げぜんまい55の内端が固定されるとともに、ひ
げぜんまい55の外端は底部地板41に固定さ
れ、このひげぜんまい55の作用によりピニオン
53とセクターギヤ52とのバツクラツシユがな
くなるようにされている。
前記中心軸54が地板42を貫通する部分にお
いて地板42に設けられた軸受56(第6図参
照)の外端外周にはインジケータ27の目盛板2
9が回転可能に支持され、この目盛板29と地板
42との間にはリング状の波板ばね57が介装さ
れて目盛板29がインジケータ27のフレーム側
に付勢されている。
いて地板42に設けられた軸受56(第6図参
照)の外端外周にはインジケータ27の目盛板2
9が回転可能に支持され、この目盛板29と地板
42との間にはリング状の波板ばね57が介装さ
れて目盛板29がインジケータ27のフレーム側
に付勢されている。
前記目盛板29の裏面には図示しないクラウン
ギヤもしくはラツクが設けられ、このクラウンギ
ヤには前記目盛板調整機構31のピニオン58
(第5図参照)が噛合されている。このピニオン
58は軸59に一体に固定され、この軸59は軸
受60に介してフレーム21に回転自在かつ軸方
向摺動可能に支持されている。また、軸59の一
端にはねじ61が一体に形成され、このねじ61
はフレーム21に圧入、接着などにより固着され
たつば付きナツト62にねじ込まれている。軸5
9の他端にはピン63が突設され、このピン63
は軸59の両側においてフレーム21から突設さ
れたストツパ64に当接可能にされ、これら両側
のストツパ64に当接する迄の範囲内において軸
59は回動可能にされ、この軸59の回動に伴な
いピニオン58及び図示しないクラウンギヤを介
して目盛板29が回動されるようになつている。
ここにおいて、ピニオン58、軸59、軸受6
0、ねじ61、ナツト62及び図示しないクラウ
ンギヤにより目盛板調整機構31が構成されてい
る。
ギヤもしくはラツクが設けられ、このクラウンギ
ヤには前記目盛板調整機構31のピニオン58
(第5図参照)が噛合されている。このピニオン
58は軸59に一体に固定され、この軸59は軸
受60に介してフレーム21に回転自在かつ軸方
向摺動可能に支持されている。また、軸59の一
端にはねじ61が一体に形成され、このねじ61
はフレーム21に圧入、接着などにより固着され
たつば付きナツト62にねじ込まれている。軸5
9の他端にはピン63が突設され、このピン63
は軸59の両側においてフレーム21から突設さ
れたストツパ64に当接可能にされ、これら両側
のストツパ64に当接する迄の範囲内において軸
59は回動可能にされ、この軸59の回動に伴な
いピニオン58及び図示しないクラウンギヤを介
して目盛板29が回動されるようになつている。
ここにおいて、ピニオン58、軸59、軸受6
0、ねじ61、ナツト62及び図示しないクラウ
ンギヤにより目盛板調整機構31が構成されてい
る。
次に本実施例の使用法を説明する。
被測定物の加工寸法に合つたブロツクゲージ
(または基準寸法品)を用意するとともに、被測
定物の形状に合せて被測定物受台33の位置調整
をし、ロツクナツト34で固定する。ついで、マ
イクロメータヘツド22のロツクナツト25をゆ
るめた状態でシンブル23を回転させてスピンド
ル24の位置をブロツクゲージの寸法に設定し、
ロツクナツト25で固定する。この状態でL字状
レバー32を操作し、連結ロツド36を介してシ
ンブル26を圧縮ばね39に抗してフレーム21
内に引込む方向に移動させ、スピンドル24とシ
ンブル26との間にブロツクゲージを介装してレ
バー32を開放する。この際、フレーム21が図
示しないスタンドに固定されているときは、右手
レバー32の横方向アーム32Aを操作するとと
もに、左手でブロツクゲージを挿入し、一方、左
手でフレーム21を把持しているときは左手の指
で下方向アーム32Bを操作するとともに、右手
でブロツクゲージを挿入する。
(または基準寸法品)を用意するとともに、被測
定物の形状に合せて被測定物受台33の位置調整
をし、ロツクナツト34で固定する。ついで、マ
イクロメータヘツド22のロツクナツト25をゆ
るめた状態でシンブル23を回転させてスピンド
ル24の位置をブロツクゲージの寸法に設定し、
ロツクナツト25で固定する。この状態でL字状
レバー32を操作し、連結ロツド36を介してシ
ンブル26を圧縮ばね39に抗してフレーム21
内に引込む方向に移動させ、スピンドル24とシ
ンブル26との間にブロツクゲージを介装してレ
バー32を開放する。この際、フレーム21が図
示しないスタンドに固定されているときは、右手
レバー32の横方向アーム32Aを操作するとと
もに、左手でブロツクゲージを挿入し、一方、左
手でフレーム21を把持しているときは左手の指
で下方向アーム32Bを操作するとともに、右手
でブロツクゲージを挿入する。
前記レバー32の開放に伴ないシンブル26は
圧縮ばね39の作用により突出し、このシンブル
26とスピンドル24との間にブロツクゲージが
挾持される。これらのシンブル26の動きは、当
接面26Aに当接されている接触子45、連結部
材44、ポイント48、受板50、回動ブロツク
49、セクターギヤ50、ピニオン53及び中心
軸54を介して指針28に伝達される。このブロ
ツクゲージを挾持した状態で、指針28は第3図
中鎖線で示されるようにフレーム21のほぼ真上
を指すように設定されているが、この時指針28
の方向が目盛板29の零目盛を指すとは限らない
ので、指針28が丁度零目盛を指すように目盛板
調整機構31のねじ61を回わして調整する。
圧縮ばね39の作用により突出し、このシンブル
26とスピンドル24との間にブロツクゲージが
挾持される。これらのシンブル26の動きは、当
接面26Aに当接されている接触子45、連結部
材44、ポイント48、受板50、回動ブロツク
49、セクターギヤ50、ピニオン53及び中心
軸54を介して指針28に伝達される。このブロ
ツクゲージを挾持した状態で、指針28は第3図
中鎖線で示されるようにフレーム21のほぼ真上
を指すように設定されているが、この時指針28
の方向が目盛板29の零目盛を指すとは限らない
ので、指針28が丁度零目盛を指すように目盛板
調整機構31のねじ61を回わして調整する。
目盛板29の調整後、被測定物の寸法に許容誤
差がある場合は、この許容誤差に合せて両側に限
界指示針30を目盛板29の目盛を見ながら位置
調整する。
差がある場合は、この許容誤差に合せて両側に限
界指示針30を目盛板29の目盛を見ながら位置
調整する。
ついで、レバー32を操作してアンビル26と
スピンドル24とに挾持されていたブロツクゲー
ジを開放して取出し、ブロツクゲージの代りに被
測定物を挿入してレバー31を開放すれば、アン
ビル26とスピンドル24との間にこの被測定物
が挾持される。この被測定物の挾持によるアンビ
ル26の変位量すなわちブロツクゲージ挾持時に
対する移動量が指針28の零目盛からのずれとし
て判読でき、これから被測定物の寸法を得ること
ができる。
スピンドル24とに挾持されていたブロツクゲー
ジを開放して取出し、ブロツクゲージの代りに被
測定物を挿入してレバー31を開放すれば、アン
ビル26とスピンドル24との間にこの被測定物
が挾持される。この被測定物の挾持によるアンビ
ル26の変位量すなわちブロツクゲージ挾持時に
対する移動量が指針28の零目盛からのずれとし
て判読でき、これから被測定物の寸法を得ること
ができる。
以下、同様にレバー32を操作して被測定物を
取換えて順次測定していくこととなる。この際、
アンビル26は基準位置を中心として被測定物の
加工上のバラツキ分だけ左右にわずかに移動する
だけであるから、アンビル26に軸方向と大きく
ずれた力が作用することなく、アンビル26の動
きはきわめて円滑に行なわれる。
取換えて順次測定していくこととなる。この際、
アンビル26は基準位置を中心として被測定物の
加工上のバラツキ分だけ左右にわずかに移動する
だけであるから、アンビル26に軸方向と大きく
ずれた力が作用することなく、アンビル26の動
きはきわめて円滑に行なわれる。
上述のような本実施例によれば、アンビル26
が基準位置にあるとき、接触子45がアンビル2
6のほぼ軸心で当接面26Aに当るから、アンビ
ル26に軸方向以外の力がほとんど作用せず、か
つ、被測定物の寸法のバラツキ分アンビル26が
動いたとしても、前記第2図Bで説明したよう
に、当接面26Aと接触子45とはほぼころがり
接触となつて移動し、この点からもアンビル26
に軸方向以外の力が作用することがなく、従つて
アンビル26の円滑な動作が確保でき、繰返し測
定におけるアンビル26の停止位置のずれの発
生、換言すると繰返し測定誤差の発生が有効に防
止できる。また、従来の比較測定器と異なり、マ
イクロメータヘツド22を左側に設け、アンビル
操作用レバー32を右側に設けているから、繰返
し使用するレバー32の操作性がよく、測定能率
を大巾に向上できる。さらに、このレバー32は
L字状に配置された2本のアーム32A,32B
を有するから、フレーム21をスタンドに固定し
ても、手に把持してもどちらでも測定ができ、こ
の点からも使い勝手がよく、測定能率を向上でき
る。また、目盛板調整機構31が設けられている
から指針28の零調整を正確かつ簡易にできる。
さらに、アンビル26、連結部材44等の構造は
従来例と大巾に変るところがなく、かつ、加工精
度も従来程度でよいから、配置の変更だけです
み、製作コストの上昇を招くこともない。
が基準位置にあるとき、接触子45がアンビル2
6のほぼ軸心で当接面26Aに当るから、アンビ
ル26に軸方向以外の力がほとんど作用せず、か
つ、被測定物の寸法のバラツキ分アンビル26が
動いたとしても、前記第2図Bで説明したよう
に、当接面26Aと接触子45とはほぼころがり
接触となつて移動し、この点からもアンビル26
に軸方向以外の力が作用することがなく、従つて
アンビル26の円滑な動作が確保でき、繰返し測
定におけるアンビル26の停止位置のずれの発
生、換言すると繰返し測定誤差の発生が有効に防
止できる。また、従来の比較測定器と異なり、マ
イクロメータヘツド22を左側に設け、アンビル
操作用レバー32を右側に設けているから、繰返
し使用するレバー32の操作性がよく、測定能率
を大巾に向上できる。さらに、このレバー32は
L字状に配置された2本のアーム32A,32B
を有するから、フレーム21をスタンドに固定し
ても、手に把持してもどちらでも測定ができ、こ
の点からも使い勝手がよく、測定能率を向上でき
る。また、目盛板調整機構31が設けられている
から指針28の零調整を正確かつ簡易にできる。
さらに、アンビル26、連結部材44等の構造は
従来例と大巾に変るところがなく、かつ、加工精
度も従来程度でよいから、配置の変更だけです
み、製作コストの上昇を招くこともない。
なお、前記実施例ではインジケータ27をいわ
ゆるダイヤルインジケータで構成したが、本考案
はこれに限定されず、機械式カウンタによるデジ
タル表示タイプでもよく、さらに他の形式でもよ
い。また、前記実施例ではアンビル26とスピン
ドル24との間にブロツクゲージを挾み、かつ、
マイクロメータヘツド22の目盛を当該ブロツク
ゲージの寸法に合せたとき当接面26Aの延長線
が連結部材44の回転中心上に位置する(基準位
置に位置する)ように構成されるとしたが、本考
案はこれに限定されず、マイクロメータヘツド2
2のシンブル23内には一般にラチエツト機構な
どからなる定圧装置が組込まれているものである
から、この定圧装置の設定圧を、アンビル26の
押圧用ばねである圧縮ばね39を所定量押圧した
ときの圧力と等しくし、このときに当接面26A
の位置が基準位置となるように設定してもよく、
さらに、目盛板29が調整可能であることを利用
し、アンビル26を目盛を見ながら所定量フレー
ム21内に押込んだときにアンビル26が基準位
置になるように設定しておき、このときに目盛板
29を動かして目盛板29の零位置を指針28に
一致させるようにしてもよい。さらに、実施にあ
たり、マイクロメータヘツド22は、測定が比較
測定であることから、通常のマイクロメータヘツ
ドを用いるものに限らず目盛のないものでもよ
く、要するにスピンドル24を少量づつ進退でき
る構造であれば足りる。また、その他の構造も前
記実施例に限定されず、本考案の目的を達成でき
る範囲での変形は本考案に含まれるものである。
ゆるダイヤルインジケータで構成したが、本考案
はこれに限定されず、機械式カウンタによるデジ
タル表示タイプでもよく、さらに他の形式でもよ
い。また、前記実施例ではアンビル26とスピン
ドル24との間にブロツクゲージを挾み、かつ、
マイクロメータヘツド22の目盛を当該ブロツク
ゲージの寸法に合せたとき当接面26Aの延長線
が連結部材44の回転中心上に位置する(基準位
置に位置する)ように構成されるとしたが、本考
案はこれに限定されず、マイクロメータヘツド2
2のシンブル23内には一般にラチエツト機構な
どからなる定圧装置が組込まれているものである
から、この定圧装置の設定圧を、アンビル26の
押圧用ばねである圧縮ばね39を所定量押圧した
ときの圧力と等しくし、このときに当接面26A
の位置が基準位置となるように設定してもよく、
さらに、目盛板29が調整可能であることを利用
し、アンビル26を目盛を見ながら所定量フレー
ム21内に押込んだときにアンビル26が基準位
置になるように設定しておき、このときに目盛板
29を動かして目盛板29の零位置を指針28に
一致させるようにしてもよい。さらに、実施にあ
たり、マイクロメータヘツド22は、測定が比較
測定であることから、通常のマイクロメータヘツ
ドを用いるものに限らず目盛のないものでもよ
く、要するにスピンドル24を少量づつ進退でき
る構造であれば足りる。また、その他の構造も前
記実施例に限定されず、本考案の目的を達成でき
る範囲での変形は本考案に含まれるものである。
上述のように本考案によれば、製作コストの大
巾な上昇を招来することなく繰返し測定精度のよ
い比較測定器を提供できる。
巾な上昇を招来することなく繰返し測定精度のよ
い比較測定器を提供できる。
第1図は従来の比較測定器を示す正面図、第2
図A,Bは従来及び本考案の動作原理説明図、第
3図は本考案に係る比較測定器の一実施例の全体
構造を示す正面図、第4図はその背面図、第5図
はその内部構造を示す拡大断面図、第6図は第5
図の−線に沿いかつ一部を省略して示す断面
図である。 21……フレーム、24……スピンドル、26
……アンビル、26A……当接面、27……イン
ジケータ、32……アンビル移動手段としてのレ
バー、43……回動中心としてのピン、44……
連動部材、45……接触子、48……インジケー
タ駆動部としてのポイント、H……延長線、O…
…回動中心。
図A,Bは従来及び本考案の動作原理説明図、第
3図は本考案に係る比較測定器の一実施例の全体
構造を示す正面図、第4図はその背面図、第5図
はその内部構造を示す拡大断面図、第6図は第5
図の−線に沿いかつ一部を省略して示す断面
図である。 21……フレーム、24……スピンドル、26
……アンビル、26A……当接面、27……イン
ジケータ、32……アンビル移動手段としてのレ
バー、43……回動中心としてのピン、44……
連動部材、45……接触子、48……インジケー
タ駆動部としてのポイント、H……延長線、O…
…回動中心。
Claims (1)
- 相互に対向されるとともに離隔及び近接自在に
フレームに支持されたスピンドルとアンビルとを
備え、このアンビルにはアンビルの軸線に対し垂
直な当接面が設けられ、この当接面に当接される
接触子を一端に有し他端にインジケータ駆動部を
有する連動部材が前記フレームに回動自在に設け
られ、かつ、前記アンビルをスピンドルから離隔
する方向に移動手段がフレームに設けられた比較
測定器において、前記アンビルの当接面の延長線
上に連動部材の回動中心が位置する状態で、接触
子と当接面との当接位置がアンビルの軸心となる
よう接触子が連動部材に配置されたことを特徴と
する比較測定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16520581U JPS5871101U (ja) | 1981-11-05 | 1981-11-05 | 比較測定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16520581U JPS5871101U (ja) | 1981-11-05 | 1981-11-05 | 比較測定器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5871101U JPS5871101U (ja) | 1983-05-14 |
JPS6117362Y2 true JPS6117362Y2 (ja) | 1986-05-28 |
Family
ID=29957412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16520581U Granted JPS5871101U (ja) | 1981-11-05 | 1981-11-05 | 比較測定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5871101U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6505414B2 (en) | 2000-06-19 | 2003-01-14 | Mitutoyo Corporation | Comparator |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6416499B2 (ja) * | 2014-05-15 | 2018-10-31 | 株式会社ミツトヨ | デジタル式比較測定器 |
-
1981
- 1981-11-05 JP JP16520581U patent/JPS5871101U/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6505414B2 (en) | 2000-06-19 | 2003-01-14 | Mitutoyo Corporation | Comparator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5871101U (ja) | 1983-05-14 |
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