JP2001219430A - 成形用金型のマーク形成装置 - Google Patents

成形用金型のマーク形成装置

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JP2001219430A
JP2001219430A JP2000029893A JP2000029893A JP2001219430A JP 2001219430 A JP2001219430 A JP 2001219430A JP 2000029893 A JP2000029893 A JP 2000029893A JP 2000029893 A JP2000029893 A JP 2000029893A JP 2001219430 A JP2001219430 A JP 2001219430A
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sleeve
pin
rear end
mark
end portion
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Hiroaki Kawasaki
博明 川崎
Hiroaki Maru
宏明 丸
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Futaba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形品に刻印されるマークの表示を金型の外側
から確認でき、表示の変更を短時間で容易に行えるマー
ク形成装置を提供する。また成形用金型の型材の厚みが
変更になっても、容易に対応できるマーク形成装置を提
供する。 【解決手段】マーク形成装置100は、第一のマークを
有するスリーブ先端部21と、第二のマークを有するピ
ン先端部20とが成形用金型のキャビティに臨んでい
る。一方、成形用金型の外側に露出した他方の面には、
ピン後端部26ならびにスリーブ後端部25が回転可能
に設けられている。そして、筒状のスリーブ連結部23
でスリーブ先端部25とスリーブ後端部25を連結し、
同様に、筒状のピン連結部24でピン先端部20とピン
後端部26を連結し、スリーブ後端部25ならびにピン
後端部26を回転することにより、それぞれ、第一のマ
ークと第二のマークの位置が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形用金型に組み
込まれ、品質管理やロット管理のための例えば日付やロ
ット番号等のマークを成形時に刻印するためのマーク形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型を用いて製造される各種成形品は、
金型に組み込まれたマーク形成装置により年月日の日付
やロット番号などの刻印が表面になされ、成形品の品質
管理やロット管理が行われるようになっている。特に、
近年では、成形品の品質保証の管理が日々細かくなって
おり、成形品の製品管理上、上記マーク形成装置等によ
る製品管理が必要不可欠となっている。
【0003】従来のマーク形成装置としては、金型内の
キャビティ部分に座ぐり穴を形成し、この穴に圧入して
埋め込めるタイプのもの、キャビティ部分に露出するエ
ジェクタピンの先端部にマークを形成たもの等が知られ
ている。
【0004】図12(a)、(b)は、従来のマーカー
の一例を示す図であり、図12(a)はマーク形成装置
を一端面側から見た斜視図、図12(b)は金型に組み
込んだ状態を示す拡大断面図である。マーク形成装置
は、図12(b)に示すように、キャビティ201と連
通するように金型202の内側に形成された凹部からな
る座ぐり穴203に圧入することにより金型202に組
み込まれる。図12(a)に示すように、マーク形成装
置200は、円柱状の内側部材204と、両端面が内側
部材204と面一をなし、内側部材204が回転可能に
取り付けられる筒状の外部部材205とからなる。
【0005】図12(a)及び図12(b)に示すよう
に、キャビティ201に露出する内側部材204の一端
面204Aには、矢印の形状による正文字のマーク20
6が刻み込まれている。また、キャビティ201に露出
する外側部材205の一端205Aには、日付の十の位
を示す「0から3」による逆文字のマーク207が刻み
込まれている。
【0006】上記構成によるマーク形成装置200で
は、日付の変更が生じた場合、内側部材204のマーク
206(矢印)の溝部分にマイナスドライバー等の工具
を差し込み、内側部材204および金型部材205のマ
ーク206、207を確認しながら矢印の先端が所望の
文字の数字を指し示す位置まで内側部材204を回転さ
せている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示す従来のマーク形成装置200では、日付の変更が
生じると、その都度金型202を開き、内側部材204
のマーク206である矢印の先端と外側部材205のマ
ーク207である「0から3」との位置関係を確認しな
がら工具を用いて調整が行われるので、調整作業に手間
を必要とし、全体作業に時間がかかる。特に、マーク形
成装置が金型202の外から見えない位置にある場合に
は、成形機より金型をいったん取り外してマーク20
6、207の調整後、再び金型202を成形機に取り付
けなければならず、さらに作業を煩雑化させていた。
【0008】また、成形品に刻印されるマーク207が
日付の日を表示する場合、その表面には0から31まで
の32等分した目盛りと日を示す数字の逆文字(例えば
1、5、10、15、20の逆文字)が刻み込まれ、目
盛りも小さく字も反転しているので、場所によってはか
なり合せづらいという問題があった。
【0009】本願発明は、上述した問題点に鑑みてなさ
れたものであり、成形品に刻印されるマークの表示を金
型の外側から確認でき、表示の変更を短時間で容易に行
えるマーク形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本願の構成は、「固定側型板ならびに可動側型板
間に設けられ、樹脂等が注入されるキャビティを成形用
金型であって、前記キャビティ内に臨み、成形後の成形
品に所望の文字・数字等のマークを形成する成形用金型
のマーク形成装置において、固定側型板もしくは可動側
型板の一方の面に配設され、キャビティに臨む先端面に
第一のマークが形成され前記型板に対し回転可能に保持
されたスリーブ先端部と、前記スリーブ先端部に対し回
転可能に保持され、キャビティに臨む先端面に第二のマ
ークが形成されたピン先端部と、前記スリーブ先端部な
らびに前記ピン先端部が配設された型板の他方の面に配
設され、型板に対し回転可能に形成されたスリーブ後端
部と、前記スリーブ後端部に対し回動可能に保持された
ピン後端部と、前記ピン先端部に前記ピン後端部の回転
を伝えるピン連結部と、前記スリーブ先端部に前記スリ
ーブ後端部の回転を伝えるスリーブ連結部とを有し、前
記スリーブ後端部および又は前記ピン後端部を回動させ
ることにより、前記第一のマークと前記第二のマークの
成形用金型に対する回動位置を変更する」ことを特徴と
するものである。
【発明の実施の形態】
【0011】以下図面を用いて本願発明を詳細に説明す
る。図1は、本願発明の成形用金型のマーク形成装置の
一実施例を示したものである。図中1は成形用金型で、
成形機の固定盤に取り付けられる固定側取付板2と、成
形機の可動盤に取り付けられる可動側取付板3を有し、
これら取付板2、3間に各種型板が一体に取り付けられ
て構成されている。
【0012】また、前記固定側取付板2には、キャビテ
ィAの一方を構成する凹部4aを有する固定側型板4
や、成形材料となる溶融樹脂や溶融金属が通るスプール
10や成形機に対する位置決めのためのロケートリング
11を有している。これに対して、前記可動側取付板3
には、前記固定側型板4に当接し、前記凹部4aと対と
なってキャビティAを形成する凸部5aを有する可動側
型板5が、受け板6ならびにスペーサブロック7を介し
て取り付けられている。
【0013】さらに、100はマーク形成装置で、マー
クの形成された一端が、凸部5aを含む可動側型板5か
らキャビティAに向けて臨んでおり、他端が受け板6か
ら型板の外部に突出した構造である。この突出した部分
を操作することにより、マークの状態(例えば日付、製
造ロット番号等)を変更できる構成である。また、スペ
ーサブロック7、7間に形成される空間には、エジェク
タピン12、13ならびにリターンピン15が取り付け
られたエジェクタプレート12が配設されている。エジ
ェクタピン12、13は、型開きの際にエジェクタプレ
ート12と共に移動し、成形品を金型内から取り出すも
のであり、リターンピン15は、金型が閉じる際にエジ
ェクタプレート12を所定位置に復帰させるものであ
る。
【0014】さらに、マーク形成装置100の具体的な
構成を、図2、図3、図4、図5を用いて詳細に示す。
まず図2は、マーク形成装置100が成形用金型に組み
込まれた状態であり、図3はマーク形成装置のみを示し
た図である。マーク形成装置100は、凸部5aからキ
ャビティ4a方向に臨み、第一のマークが形成されたス
リーブ先端部21と、前記スリーブ先端部21に回転可
能に嵌合し、第二のマークが形成されたピン先端部と、
受け板6から成形用金型外に臨む略筒状のスリーブ後端
部25、このスリーブ後端部25に回転可能に嵌合する
ピン後端部26と、前記スリーブ先端部21とスリーブ
後端部25を連結するスリーブ連結部23、前記ピン先
端部20とピン後端部26とを連結するピン連結部24
を有している。
【0015】このほか、コア5a内には、前記スリーブ
先端部21の外周を取り囲むように基準スリーブ22が
圧入して配設され、前記基準スリーブ22に対し前記ス
リーブ先端部21は、回転可能に保持されると共に、C
リング等のストッパ28によって一体に形成されてい
る。
【0016】また、受け板6側には、断面略L字型の取
付け部材27が設けられ、前記スリーブ後端部は、Cリ
ング等のストッパ31を介して回転自在に一体に取り付
けられている。この取付け部材27は、ネジ27bによ
って受け板6に取り付けられて、抜け落ちない構成であ
る。さらに、取付け部材27には、内部に配設されたス
プリングによって外方に出没自在に付勢されたノッチ部
27a、27aが形成されて、前記スリーブ後端部25
ならびにピン後端部26の係合部25a、26aに係合
し、スリーブ後端部25ならびにピン後端部26の回転
位置を規制する構成である。
【0017】これに対し、ピン先端部20は、つば部2
0bとCリング等からなるストッパ29によって前記ス
リーブ先端部21を挟み込まれ、ピン先端部20はスリ
ーブ先端部21に対し、回転可能に保持されて一体にな
っている。同様に、ピン後端部26は、つば部26bと
Cリング等からなるストッパ30によってスリーブ後端
部25を挟み込まれ、ピン後端部26は、スリーブ後端
部25に対し、回転可能に保持されて脱落しない構成で
ある。
【0018】更に、図4(a)は、図3のA−A線断面
を示した図で、図4(b)は、図3のB−B線断面を示
した図である。この図からも分かるように、スリーブ連
結部23ならびにピン連結部24は断面六角の筒であ
り、スリーブ連結部23の一端は、スリーブ先端部21
の結合部21bに係合し、他端は、スリーブ後端部25
の結合部25cに係合する構成である。また前記結合部
21b、25cは、いずれも断面六角形状であり、スリ
ーブ連結部23の内壁に嵌合もしくは着脱できる程度に
圧入される構成である。同様にピン連結部24も、一端
はピン先端部20の結合部20cに、他端はピン後端部
26の結合部26cに係合する構成である。また、結合
部20c、26cの形状も断面六角で、ピン結合部24
の内壁に嵌合もしくは着脱できる程度に圧入される構成
である。
【0019】次に、図5は、コア5aからキャビティ4
a側に臨んだ状態を示したものである。基準スリーブ2
2には、半球状等の凹部または凸部からなるマーク22
aが設けられており、スリーブ先端部21に形成された
第一のマーク21a、ならびにピン先端部20に形成さ
れた第二のマーク20aの基準位置を示すものである。
前記第一のマーク21aは、1から31の数字が逆文字
で形成され、日を現すものである。また、第二のマーク
20aは1から12の逆文字で、月を現すものである。
いずれのマークも成形品に正文字として記録されるよ
う、凹部または凸部で形成されている。
【0020】なお、前記スリーブ後端部25ならびにピ
ン後端部26に形成された係合部25a、26aは、前
記第一のマーク21aならびに第二のマーク20aと対
応して設けられ、スリーブ後端部ならびにピン後端部の
回転位置を前記マークごとに簡易的にロックできる構成
である。また、図示しないが、例えば1、5、10とい
った基準となる位置にマークと対応する目印を設けた
り、係合部の脇にマーク(日時)に対応する数字を設け
ておけば効果的である。
【0021】さらに、基準スリーブ22は、取付け部材
27に形成されたノッチ部27aとの位置合せが必要で
ある。その際、基準スリーブ22の外周部の形状を、多
角形とするなど、コア5aに対し、取付け位置が固定さ
れる構成であればよい。このほか、第一のマークと第二
のマークが日と月とのように倍数関係にないもの、第一
のマークが月で、第二のマークがこの月の位置を示す基
準マークであるような場合、基準スリーブ22は不要で
ある。なお、スリーブ連結部23ならびにピン連結部2
4は、断面が六角形状の筒であったが、スリーブ後端部
ならびにピン後端部の回転をスリーブ先端部ならびにピ
ン先端部に伝えられる構成であれば、スリーブ連結部2
3ならびにピン連結部24の断面形状が三角形状、四角
形状の多角形であってもよい。また、例えばスリーブ連
結部23ならびにピン連結部24を円筒体とし、結合部
20c、26c、21b、25cの形状を断面が多角形
や楕円など、種々変更可能である。
【0022】以上のような構成であるから、スリーブ後
端部25ならびにピン後端部26を回転させることによ
り、第一のマーク21aならびに第二のマーク20aの
位置を成形用金型を開くことなく外部から変更すること
ができ、成形用金型でのマークの位置が容易に変更する
ことができる。また、成形金型の固定側型板5や受け板
6の厚みが変わっても、連結部の長さを変更すれば容易
に対応でき、種々の成形用金型に適用できる。
【0023】図6、図7は、本願のマーク形成装置の他
の実施例を示したもので、図6は成形用金型に組み込ま
れた状態を示した図であり、図7は図6のC−C線断面
図である。マーク形成装置の基本的な構成は図2から図
5に示す前実施例と同様であるが、特にスリーブ先端部
とスリーブ後端部ならびにピン先端部とピン後端部の連
結部分の形状が異なるものである。
【0024】スリーブ先端部42には、一端部に2つの
突起部42c、42cと、これら突起部間に形成された
凹部42aを有している。これに対し、スリーブ後端部
43の一端には、前記突起部42cに対応する2つの凹
部43b、43bと、2つの凸部43cを有している。
そして、スリーブ先端部42の突起部42cは、スリー
ブ後端部43の凹部43bに挿入され、スリーブ先端部
の凹部に、スリーブ後端部の凸部が挿入されて、互いに
係合しあう構成で、連結部を構成している。また、それ
ぞれの突起部と凹部が長手方向に若干スライド可能な構
成である。
【0025】同様に、ピン先端部41ならびにピン後端
部44にはそれぞれ突起部41aと44a、凹部41b
と44bが形成され、互いに突起部と凹部が形成された
構成である。そして、長手方向にスライドできるように
若干スライド可能に余裕を持って係合している。なお、
前実施例と同様。図示しないストッパ等で、ピン先端部
41は、スリーブ先端部42に対し、回転可能に保持さ
れ、脱落しない構成である。また、ピン後端部44は、
スリーブ後端部43に対し、ストッパ等で回転自在に保
持され、脱落しない構成である。
【0026】以上のような構成であるから、ピン後端部
44を回転させると、連結部によって互いに連動し、ピ
ン先端部41が回転し、マークの位置を変更することが
出来る。同様にスリーブ後端部43を回転させると、ス
リーブ先端部42が回転し、スリーブ先端部42に記載
されたマークの先端位置を変更することが出来る。
【0027】また、スリーブ先端部42ならびにスリー
ブ後端部43とピン先端部41ならびにピン後端部44
は、互いに長手方向に若干移動できる構成であるから、
コアならびに受け板の厚さが異なるものでも対応可能で
ある。このほか、ピン先端部ならびにスリーブ先端部を
一体に扱うことができ、両者がバラバラにならず、取り
扱いが容易である。同様にピン後端部とスリーブ後端部
も一体に扱うことができるので、取り扱いが容易にな
る。なお、連結部の構成は、上記構成のように互いに係
合しあう構成であれば、突起部の形状、これと対応する
凹部の形状は、さまざまに変更可能である。
【0028】さらに図8(a)、(b)本願発明のマー
ク形成装置の第三の実施例を示したもので、図8(a)
はマーク形成装置の側面図であり、図8(b)はマーク
形成装置の側断面図である。また、図9は、図8
(a)、(b)に示すマーク形成装置を、マークの形成
される面と対向するピン後端部側から見た平面図であ
る。
【0029】マーク形成装置の基本的な構成は、図2お
よび図3に示す第1の実施例と同様であるが、連結部の
形状ならびに結合部とピン後端部ならびにスリーブ後端
部との連結構造が異なるものである。以下第三の実施例
の具体的な構成を示す。ピン先端部50は、スリーブ先
端部51に対し回転可能な構成で、Cリング等からなる
ストッパ59によって抜けないように構成されている。
同様にスリーブ先端部51は、金型のコアに圧入される
基準スリーブ52に対し回転可能に保持され、ストッパ
58によって抜けない構成である。そして、スリーブ先
端部51には、第一のマークとして逆文字で日付の日を
示すマーク51aが形成され、ピン先端部50には、第
二のマークとして逆文字で日付の月を示すマーク50a
が形成されている。
【0030】これに対し、ピン後端部56は、側面に日
付の月を示すマーク56aならびにマーク56aと対応
し、ノッチ部と係合する凹部56bを有し、スリーブ後
端部55に対し回転可能に取り付けられている。そし
て、ピン後端部56は、ストッパ59によってスリーブ
後端部55に対し、抜けない構成になっている。同様に
スリーブ後端部55には、側面に日付の日を示すマーク
55aならびにマーク55aと対応し、後述するノッチ
部と係合する凹部55bが形成され、取付部材57に対
し、回転可能に取り付けられている。また、前記取付部
材57は、図示しないが成形用金型の受け板等にネジ6
1等で取り付けられるものである。
【0031】一方、スリーブ連結部材53ならびにピン
連結部54は、それぞれ軸直角方向の断面形状が四角形
の筒状で、スリーブ連結部材53の一端は、スリーブ先
端部51の結合部51b(断面四角形)に対し嵌合され
る構成である。そして、スリーブ連結部材53の他端
は、スリーブ後端部55の内側に形成された断面四角形
の結合部55aに対し嵌合する構成である。また、ピン
連結部材54は、スリーブ連結部材53の中に挿入され
ると共に、スリーブ連結部材53と同様にピン連結部材
54の一端は、ピン先端部の結合部50b(断面四角
形)に対し嵌合され、他端部は、ピン後端部56の結合
部56aに嵌合するように取り付けられる構成である。
【0032】なお、前記結合部50b、51bは、それ
ぞれ前記スリーブ連結部材53ならびにピン連結部54
の内面に嵌合するように断面が四角形状であり、同様に
前記結合部56a、56bは、それぞれ前記スリーブ連
結部材53ならびにピン連結部54の外面に嵌合するよ
うに、断面が四角形状の貫通孔または凹部によって構成
されている。このほか、ピン後端部56には、ネジによ
るストッパ58が設けられ、ピン連結部が脱落しない構
成である。更に、図9に示すように、取付け部材57に
は、ロック機構62が設けられ、内部に配設されたスプ
リングによって外方に出没自在に付勢された2つのノッ
チ部62aを有している。そして、ノッチ部62aは、
前記ピン後端部56の凹部56bならびにスリーブ後端
部55の凹部55bに係合し、スリーブ後端部55なら
びにピン後端部56の回転位置を規制する構成である。
【0033】次に、マーク形成装置を成形用金型に取り
付け方を説明する。あらかじめ、ピン先端部50ならび
にスリーブ先端部51、基準スリーブ52を一体に組み
上げておき、金型内に圧入する。そして、取付け部材5
7にスリーブ後端部55を組込んだ状態で、取付け部材
57を金型に取り付ける。その後、スリーブ連結部54
を挿入し、必要な長さを確認した上で、必要な長さに裁
断して組み込むことができる。さらに、ピン後端部56
をスリーブ後端部に装着し、ピン連結部54を挿入し
て、必要な長さを確認してピン連結部54を裁断し、組
み込み、ねじからなるストッパ58で抑えるものであ
る。
【0034】以上のような構成であるから、スリーブ後
端部55ならびにピン後端部56を回転させることによ
り、ピン先端部50とスリーブ先端部51に形成された
第一、第二のマーク50a、50bの位置を、成形用金
型を開くことなく外部から変更することができ、成形用
金型でのマークの位置が容易に変更することができる。
また、成形金型の固定側型板や受け板の厚みが変わって
も、連結部の長さを変更すれば容易に対応でき、種々の
成形用金型に適用できる。このほか、ピン連結部ならび
にスリーブ連結部を断面四角形状の部材とすることで、
既に市販されている多くの部材を流用することができ、
両連結部を安価に仕上げることができる。
【0035】さらに、ピン連結部材やスリーブ連結部材
は多少短く形成しても実用状問題はないことから、加工
精度を比較的ラフにすることができる。また、前述のよ
うに、金型内にマーク形成装置の主要部を取付た後にピ
ン連結部やスリーブ連結部を取り付けることがでる。そ
のため、あらかじめ、金型の厚みがわかっていなくて
も、一度ピン連結部やスリーブ連結部を取り付けた後
に、どれだけ切断すればよいかを、スリーブ後端部ある
いはピン後端部から突出している部分を基準に簡単に求
めることができる。
【0036】前述のマーク形成装置では、スリーブ後端
部やピン後端部を、手で直接操作することにより第一の
マークならびに第二のマークを形成した例を示したが、
この方法では、金型外部とはいえ金型に手を差し伸べて
操作しなくては行けないので、金型が小さいものでは、
操作がしづらい場合が生じる。そこで、図10あるいは
図11に示すように、操作部を設けて操作しやすくして
もよい。
【0037】図10(a)は、マーク形成装置の操作部
の一例を示した側面図であり、図10(b)は、その底
面図である。マーク形成装置の基本的な構成は先の第一
から第三の実施例と同様であるので、ここでは、操作部
の構造に特化して説明する。操作部70は、後述するピ
ン後端部ならびにスリーブ後端部に対応して一対設けら
れ、それぞれ、バネ状のノッチ部71aを有する可動部
71と、操作アーム73aを有する操作レバー73が一
体に形成されている。
【0038】また操作部70は、一端部が、マーク形成
装置の取付け部材72に形成された支持部74aに支承
され、他端部が、成形用金型の受け板等に取り付けられ
た支持部76で支承された構成である。そして、可動部
71は、プリング72によって常に復帰方向(実線矢印
方向)に付勢力を受けた構成である。これに対しピン後
端部78ならびにスリーブ後端部79には、それぞれ、
図示しないスリーブ先端部の第一のマーク、ピン先端部
の第二のマークに対応した数だけ、均等に歯形状の凹部
78a、79aと、凹部に対応したマークを表示するマ
ーク表示部78b、79bが形成されており、ノッチバ
ネ74bによって、回転が規制される構成である。
【0039】前記操作部70、70は、それぞれ、ノッ
チ部71a、71aが前記凹部78a、79aに係合し
ており、それぞれの操作部レバー73、73を破線で示
す矢印方向に操作すると、ノッチ部71a,71aがそ
れぞれピン後端部78の凹部78aならびにピン後端部
79の凹部79aを押して回動し、図示しないピン先端
部ならびにスリーブ先端部に形成された第一、第二のマ
ークの位置を変更することができる。
【0040】なお、操作レバー73、73の操作を止め
れば、スプリング75の付勢力により復帰位置に戻る
が、この時、前記ノッチ部71a、71aはバネ性を有
しており、しかも、ピン後端部78ならびにスリーブ後
端部79は、ノッチ部74bにより回動を規制されてい
るので、復帰位置に戻る際にピン後端部78ならびにピ
ン先端部79を回動させることはない。
【0041】図11は操作部の他の例を示したもので、
図10に示した操作部70に対し、可動部の形状を変え
たものである。可動部81には、回動軸81bを中心に
回動(揺動)する駒81aを有し、前記駒81aが、前
述のピン後端部78ならびにスリーブ後端部79の凹部
78a,79aに係合した構成である。そして、図示し
ない操作レバーを操作すると、可動部81が破線で示す
矢印の方向に移動し、それにつられて駒81aも移動す
る。駒81aは、前述のピン後端部78ならびにスリー
ブ後端部79の凹部78a,79aに係合した構成であ
るから、可動部の動きに応じて回動し、図11(a)に示
すように、操作軸とほぼ直交する位置で回動を停止す
る。
【0042】更に可動部81が移動すると、駒81a
は、ピン後端部78ならびにスリーブ後端部79を回動
させて、その後凹部78a,79aとの係合が解除さ
れ、ピン後端部78ならびにスリーブ後端部79の回動
が停止する。そして、操作レバーの操作を中止すれば、
図示しないスプリングの付勢力によって、可動部81は
元の位置に復帰するが、その際には、図11(b)に示
すように駒81aが回動して逃げることにより、ピン後
端部78ならびにスリーブ後端部79を回動させる力は
生じない構成となっている。以上のように操作部を設け
ることにより、ピン先端部やスリーブ後端部直接手で操
作しなくても回動させることができるので、小型の金型
など、操作しづらいものでも、容易に操作が可能とな
る。
【0043】
【効果】以上のような構成であるから、本願発明のマー
ク形成装置は、成形用金型の外面(外側)に位置するス
リーブ後端部ならびにピン後端部を回転させることによ
り、数字等からなる第一のマークならびに第二のマーク
位置を、成形用金型を開くことなく外部から変更するこ
とができる。従って、マークの位置を変更する場合、成
形用金型を分解する必要もなく、容易に変更することが
できる。また、成形金型の固定側型板や受け板の厚みが
変わっても、連結部の長さを変更すれば容易に対応で
き、種々の成形用金型に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のマーク形成装置が成形用金型に組み
込まれた状態を示した図
【図2】本願発明のマーク形成装置の第一の実施例を示
した図
【図3】図2に示すマーク形成装置の拡大図
【図4】(a)は、図3におけるA−A線断面図であ
り、(b)は同図B−B線断面を示した図
【図5】マーク形成装置に形成された第一、第二のマー
クを示した図
【図6】本願発明のマーク形成装置の第二の実施例を示
した図
【図7】図6におけるC−C線断面図
【図8】本願発明の第三の実施例を示した図
【図9】図8に示すマーク形成装置をピン後端部から見
た図
【図10】(a),(b)は、マーク形成装置の操作部
の一例を示した図
【図11】マーク形成装置の操作部の他の例を示した図
【図12】(a)、(b)は、従来のマーク形成装置を
示した斜視図ならびに金型内に組み込んだ拡大断面図。
【符号の説明】
100、110、120・・・・マーク形成装置 20、41、50・・・・ピン先端部 20a、50a・・・・第二のマーク 21、42、51・・・・スリーブ先端部 21a、51a・・・・第一のマーク 23、42c、43b、53・・・・スリーブ連結部 24、42c、43b、54・・・・ピン連結部 25、43、55・・・・スリーブ後端部 26、44、56・・・・ピン後端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側型板ならびに可動側型板間に設けら
    れ、樹脂等が注入されるキャビティを有する成形用金型
    であって、前記キャビティ内に臨み、成形後の成形品に
    所望の文字・数字等のマークを形成する成形用金型のマ
    ーク形成装置において、 固定側型板もしくは可動側型板の一方の面に配設され、
    キャビティに臨む先端面に第一のマークが形成され前記
    型板に対し回転可能に保持されたスリーブ先端部と、 前記スリーブ先端部に対し回転可能に保持され、キャビ
    ティに臨む先端面に第二のマークが形成されたピン先端
    部と、 前記スリーブ先端部ならびに前記ピン先端部が配設され
    た型板の他方の面に配設され、型板に対し回転可能に形
    成されたスリーブ後端部と、 前記スリーブ後端部に対し回動可能に保持されたピン後
    端部と、 前記ピン先端部に前記ピン後端部の回転を伝えるピン連
    結部と、 前記スリーブ先端部に前記スリーブ後端部の回転を伝え
    るスリーブ連結部とを有し、 前記スリーブ後端部および又は前記ピン後端部を回動さ
    せることにより、前記第一のマークと前記第二のマーク
    の成形用金型に対する回動位置を変更することを特徴と
    する成形用金型のマーク形成装置。
  2. 【請求項2】前記スリーブ連結部ならびに前記ピン連結
    部の両方もしくは一方が、ピン先端部およびピン後端
    部、スリーブ先端部およびスリーブ後端部と独立した部
    材で形成されたことを特徴とする請求項1記載の成形用
    金型のマーク形成装置。
  3. 【請求項3】前記スリーブ連結部は、前記スリーブ先端
    部ならびにスリーブ後端部に形成され、互いに係合し合
    う櫛歯状の凹凸で形成され、前記ピン連結部は、前記ピ
    ン先端部ならびにピン後端部に形成され、互いに係合し
    合う櫛歯状の凹凸で形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の成形用金型のマーク形成装置。
  4. 【請求項4】前記スリーブ連結部は、一端が前記スリー
    ブ部先端部に連結され、他端がスリーブ後端部に連結さ
    れたパイプ状の部材で形成され、前記ピン連結部は、一
    端が前記ピン先端部に連結され、他端がピン後端部に連
    結された棒状もしくはパイプ状の部材で形成されたこと
    を特徴とする請求項2記載の成形用金型のマーク形成装
    置。
  5. 【請求項5】前記スリーブ連結部は、一端が前記スリー
    ブ部先端部に連結され、他端がスリーブ後端部に連結さ
    れたパイプ状の部材で形成され、前記ピン連結部は、前
    記ピン先端部ならびにピン後端部に形成され、互いに係
    合し合う櫛歯状の凹凸で形成されたことを特徴とする請
    求項2記載の成形用金型のマーク形成装置。
  6. 【請求項6】前記スリーブ連結部は、前記スリーブ先端
    部ならびにスリーブ後端部に形成され、互いに係合し合
    う櫛歯状の凹凸で形成され、前記ピン連結部は、一端が
    前記ピン先端部に連結され、他端がピン後端部に連結さ
    れた棒状もしくはパイプ状の部材で形成されたことを特
    徴とする請求項2記載の成形用金型のマーク形成装置。
  7. 【請求項7】前記ピン後端部ならびに前記スリーブ後端
    部には、それぞれ第一のマークに対応した第一の指標
    と、第二のマークに対応した第二の指標が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1または2または3記載の成形用
    金型のマーク形成装置。
  8. 【請求項8】前記ピン後端部ならびにスリーブ後端部に
    は、操作レバーの操作によって回動する回動機構が成形
    用金型外に配設されたことを特徴とする請求項1または
    2または3記載の成形用金型のマーク形成装置。
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