JP4048621B2 - マーカ付きエジェクターピン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形用金型に組み込まれ、品質管理やロット管理のための例えば日付けやロット番号等のマークを成形時に刻印するマーカ付きエジェクターピンに関する。
【0002】
【従来の技術】
金型を用いて製造される各種成形品は、金型に組み込まれた金型デートマーカにより年月日の日付けやロット番号等の刻印が表面になされ、成形品の品質管理やロット管理が行われるようになっている。
【0003】
特に、近年では、成形品の品質保証の管理が日々細かくなっている状態であり、成形品の製品管理上、上記金型データマーカ等による管理が必要不可欠となっている。
【0004】
従来の金型デートマーカ(以下、マーカと略称する)としては、金型内側の座ぐり穴に圧入して埋め込まれるタイプのもの、金型のキャビティに露出する面に所定のマークが刻み込まれたエジェクターピンを利用したタイプのもの等が知られている。
【0005】
図10(a),(b)は従来のマーカの一例を示す図であり、図10(a)はマーカを一端面側から見た斜視図、図10(b)は金型に組み込んだ状態を示す拡大断面図である。
【0006】
このマーカ200は、図10(b)に示すように、キャビティ201と連通するように金型202の内側に形成された凹部からなる座ぐり穴203に圧入することにより金型202に組み込まれる。図10(a)に示すように、マーカ200は、円柱状の内側部材204と、両端面が内側部材204と面一をなし、内側部材204が回転可能に取り付けられる筒状の外側部材205とからなる。
【0007】
図10(a)及び図10(b)に示すように、キャビティ201に露出する内側部材204の一端面204Aには、矢印の形状による正文字のマーク206が刻み込まれている。また、キャビティ201に露出する外側部材205の一端面205Aには、日付けの十の位を示す「0〜3」による逆文字のマーク207が刻み込まれている。
【0008】
上記構成によるマーカ200では、日付けの変更が生じた場合、内側部材204の矢印のマーク206の溝部分にマイナスドライバー等の工具を差し込み、内側部材204及び外側部材205のマーク206,207を確認しながら矢印の先端が所望の数字を指し示す位置まで内側部材204を回転させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す従来のマーカ200では、金型202にマーカ200を組み込むための座ぐり穴203を予め加工しておく必要があり、この座ぐり穴203の加工がしずらいという問題があった。
【0010】
日付けの変更が生じると、その都度金型202を開き、内側部材204のマーク206である矢印の先端と外側部材205のマーク207である「0〜3」との位置関係を確認しながら工具を用いて調整が行われるので、調整作業に手間を要し、全体作業に時間がかかる。特に、マーカ200が金型202の外から見えない位置にある場合には、成形機より金型202を一旦取り外し、マーク206,207の調整後、再び金型202を成形機に取り付けなければならず、更に作業を煩雑化させていた。
【0011】
また、成形品に刻印されるマーク207が日付けの日を表示する場合、その表面には32等分した目盛りと日を示す数字の逆文字(例えば1,5,10,15,20の逆文字)が刻み込まれ、目盛りも小さく字も反転しているので、場所によってはかなり合わせずらいという問題があった。
【0012】
上記マーカ200とは別に、エジェクターピンを利用したタイプのマーカも知られている。このマーカは、キャビティに露出する先端面にマークが刻み込まれたものである。しかしながら、この種のエジェクターピンを利用したマーカは、成形品に刻印されるマークが固定なので、マークの変更がある場合、その都度、金型を分解してエジェクトプレートを取り外し、新たなマーカを取り付けて金型を組み立てる必要がある。このため、マークの変更が有るものには適さなかった。
【0013】
また、従来知られているマーカは、一つにつき一表示のみの刻印が成形品になされるため、例えば日付けとして月の表示と日の表示を成形品に刻印する場合、2つのマーカを金型に取り付けなければならず、複数箇所に取付スペースを必要とするという問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、成形品に刻印されるマークの表示を金型の外側から確認でき、表示の変更を短時間で容易に行え、更には、一つで複数のマークによる刻印が行えるマーカ付きエジェクターピンを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、キャビティを有する固定側型板と、コアを有し前記固定側型板に対して相対的に移動可能とされた可動側型板とを有する金型に用いられるマーカ付きエジェクターピンであって、
前記可動側型板に移動可能に取り付けられたエジェクトプレートに固設され、先端面に第1のマークが形成され、かつ前記第1のマークの基準とする方向を指し示す第1の指標が前記金型の外部から確認可能な位置に形成されたピンと、
前記ピンが挿通された状態で前記エジェクトプレートに回転可能に保持され、前記第1のマークが形成された前記ピンの先端面と面一をなして前記キャビティに臨む先端面に第2のマークが形成され、かつ前記第2のマークの位置を指し示す第2の指標が前記第2のマークの正文字として前記金型の外部から確認可能な位置に形成されたスリーブとを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1のマーカ付きエジェクターピンにおいて、前記スリーブは、前記ピンを中心に同心上で個々に回転可能な多層構造からなることを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、キャビティを有する固定側型板と、コアを有し前記固定側型板に対して相対的に移動可能とされた可動側型板とを有する金型に用いられるマーカ付きエジェクターピンであって、
前記可動側型板に移動可能に取り付けられたエジェクトプレートに固設され、先端面に第1のマークが形成され、かつ前記第1のマークの基準とする方向を指し示す第1の指標が前記金型の外部から確認可能な位置に形成されたピンと、
前記第1のマークが形成された前記ピンの先端面と面一をなす先端面に第2のマークが形成され、前記ピンが挿通された状態で前記先端面が前記キャビティに露出して前記可動側型板に固定されたスリーブとを備え、
前記エジェクトプレートの前記金型の外部から確認可能な位置には、前記第2のマークの位置を指し示す第2の指標が前記第2のマークの正文字として形成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるマーカ付きエジェクターピンが採用される成形用金型の一例を示す断面図である。
【0019】
まず、図1を参照しながら各実施の形態のマーカ付きエジェクターピンが採用される成形用金型の全体構成について説明する。
【0020】
図1に示すように、成形用金型1は、成形機の固定側ホルダに取り付けられる固定側取付板2と、成形機の可動側ホルダに取り付けられる可動側取付板3を有している。
【0021】
固定側取付板2は、雌型であるキャビティ4aを有する固定側型板4が取り付けられている。可動側取付板3には、雄型となるコア5aを有する可動側型板5が、受け板6とスペーサブロック7を介して取り付けられている。
【0022】
この成形用金型1は、固定側型板4と可動側型板5の間で分割可能である。成形機のホルダの動きに合わせ、可動側型板5は板面に垂直な方向に沿って固定側型板4に対して移動し、これによって固定側型板4と可動側型板5の開閉が行われる。
【0023】
固定側型板4にはガイドブッシュ8が設けられ、可動側型板5にはガイドポスト9が設けられ、ガイドポスト9はガイドブッシュ8に摺動可能に挿入されている。固定側型板4と可動側型板5の開閉は、このガイドブッシュ8とガイドポスト9によって案内されるので、固定側型板4と可動側型板5が閉じた時にキャビティ4aとコア5aは正確な位置で組み合わされる。
【0024】
固定側取付板2には、成形機のシリンダのノズルから成形用金型内に溶融した樹脂を注入する際の経路となるスプル10と、成形用金型を成形機のシリンダのノズルに取り付ける際の位置決め手段となるロケートリング11が取り付けられている。
【0025】
可動側取付板5には、スペーサブロック7の空隙部S内で所定量移動可能なエジェクトプレート12が設けられている。エジェクトプレート12には、成形用金型が開いた時にコア5aから突出して成形品を金型外に突き出すエジェクターピン13(マーカ付きエジェクターピン21を含む)が設けられている。また、エジェクトプレート12の略中央には、スプル10内に形成された不要部分であるランナーを成形品とともに突き出すエジェクターピン14が設けられている。エジェクトプレート12には、成形用金型が閉じた時に、エジェクターピン13,14,21を所定位置に復帰させることによってエジェクターピン13,14,21を引っ込めるためのリターンピン15が設けられている。
【0026】
次に、図2(a)は上記成形用金型1に採用されるエジェクターピン21の第1実施の形態を示す図であり、成形用金型に組み込んだ状態の断面図、図2(b)はキャビティ側から見たエジェクターピンの先端面を示す図であり、成形品に刻印されるマークを示す図、図3(a)〜(c)は図2のエジェクターピンにおけるピンの構成図(正面図及び両側面図)、図4(a)〜(c)は図2のエジェクターピンにおけるスリーブの構成図(正面図及び両側面図)、図5はピンが挿通された状態のスリーブの部分拡大断面図である。
【0027】
図2(a)に示すように、エジェクターピン21(21A)は、ピン22と、ピン22が挿通されるスリーブ23とを備えて概略構成され、成形用金型1のエジェクトプレート12に取り付けられる。
【0028】
図3(a)〜(c)に示すように、ピン22は、棒状部24とツバ部25を備えて構成される。棒状部24は、所定長さの円柱状に形成され、図2に示すように、一端が2枚のエジェクトプレート12a,12bの間に挟持固定されている。図3(a)に示すように、棒状部24の外周の一端から中途位置までの外周部分は、上部が切除されて平坦面26を形成している。棒状部24の先端面には、成形品に刻印される凹状又は凸状のマーク27が形成されている。図3(b)の例におけるマーク27は、後述するスリーブ23のマークの位置を指し示すための矢印となっている。
【0029】
図3(a)に示すように、ツバ部25は、ツバ部25を棒状部24の一端から挿通させるための取付穴28が形成されたリング形状をなしている。ツバ部25の外周部分には、棒状部24のマーク27の基準とする方向を示す指標29が形成されている。図3(c)の例では、ツバ部25の外周に形成された中心軸と平行な直線の指標29により、棒状部24のマーク27である矢印の基準とする方向(矢印の先端)を示している。ツバ部25には、ツバ部25を棒状部24の平坦面26上で固定するためのネジ部(雌ネジ部)30aを有する固定用穴30が取付穴28に連通して形成されている。
【0030】
ツバ部25は、使用される成形用金型1に応じた長さに棒状部24が切除された状態で、棒状部24の一端から取付穴28に挿通される。そして、ツバ部25と棒状部24の端面を揃えた状態で、固定手段としてのネジ31をツバ部25の固定用穴30に取り付け、ネジ31の先端面が平坦面26に押圧当接するまで螺合する。これにより、ツバ部25が棒状部24に固定される。
【0031】
図4(a)〜(c)に示すように、スリーブ23は、棒状部32と回転リング部33を備えて構成される。図5に示すように、棒状部32は、ピン22が挿通される挿通穴34を有する所定長さの円筒状に形成されている。図4(a)に示すように、棒状部32の外周の一端から中途位置までの外周部分は、上部が切除されて平坦面35を形成している。棒状部32の先端面には、成形品に刻印される凹状又は凸状のマーク36が形成されている。図4(b)の例におけるマーク36は、所定間隔おきに刻み込まれた日付けの一の位を表示する数字「0〜9」の逆文字となっている。
【0032】
図4(a)に示すように、回転リング部33は、円筒部37と頭部38を備えている。図5に示すように、円筒部37には、棒状部32を一端から挿通させるための取付穴39が形成されている。円筒部37には、回転リング部33を棒状部32の平坦面34上で固定するためのネジ部(雌ネジ部)40aを有する固定用穴40が取付穴39に連通して形成されている。
【0033】
頭部38は、円筒部37よりも大径に形成され、一方の面が開放され、他方の面に円筒部37の一端が嵌合される嵌合穴41が形成されている。頭部38の嵌合穴41に円筒部37が嵌合され、嵌合部分を例えばロウ付けすることにより、円筒部37と頭部38とが一体化された回転リング部33が構成される。
【0034】
頭部38の開口部38a内には、回転リング部33をエジェクトプレート12に対して回転可能に保持(仮固定)するための保持手段としてのリング状の磁石42が固設されている。頭部38の外周部分には、棒状部32のマーク36を指し示す指標43が形成されている。図4(a)の例の指標43は、棒状部32のマーク36の各数字を指し示すように、各数字の位置と対応して日付けの一の位を表示する数字「0〜9」の正文字が頭部38の外周面に所定間隔おきに形成されたものである。
【0035】
回転リング部33は、使用される成形用金型1に応じた長さに棒状部32が切除された状態で、棒状部32の一端から取付穴39に挿通される。そして、回転リング部33と棒状部32の端面を揃えた状態で、固定手段としてのネジ44を固定用穴40に取り付け、ネジ44の先端面が平坦面35に押圧当接するまで螺合することにより棒状部32に固定される。
【0036】
上記構成によるエジェクターピン21Aは、ピン22の棒状部24をスリーブ23の取付穴39及び挿通穴34に挿通させ、ピン22のマーク27及びスリーブ23のマーク36がキャビティ4aの壁面と面一になるように、ツバ部25がエジェクトプレート12bの凹部12cに収納された状態で2枚のエジェクトプレート12a,12b間に挟持固定され、スリーブ23の頭部38が磁石42によりエジェクトプレート12bに回転可能に吸引保持され、成形用金型1に組み込まれる。
【0037】
上記エジェクターピン21Aが採用された成形用金型1では、溶融した材料がキャビティ4a内に射出されると、エジェクターピン13,14,21Aの先端に材料の圧力が加わる。成形が完了して適当な冷却時間が経過すると、可動側型板5と固定側型板4との間が開いて成形品が可動側型板5に付いた状態で取り出される。その後、エジェクトプレート12が上方に所定量移動すると、エジェクターピン13,14,21Aの先端が可動側型板5の表面より突出し、その先端の全面積が成形品の突き出しに関与する。そして、完成された成形品には、図2(b)に示すエジェクターピン21Aにセットされたマークによる刻印がなされる。
【0038】
ここで、成形品に刻印されるマークの表示を変更する場合には、外部から確認できるピン22のツバ部25の指標29にスリーブ23の指標43の所望の表示が位置するようにスリーブ23を回転させる。
【0039】
具体的には、ピン22のマーク27である矢印の先端にスリーブ23のマーク36の数字「1」が位置している状態(図2(b)の状態)から数字「7」に変更する場合には、ピン22は動かさず、ピン22のツバ部25の指標29にスリーブ23の指標43である数字「7」が位置するようにスリーブ23を回転させる。
【0040】
これにより、ピン22のマーク27である矢印の先端にスリーブ23のマーク36の数字「7」に位置し、成形品に刻印されるマークの表示の変更がなされる。
【0041】
なお、上記第1実施の形態では、ピン22が棒状部24とツバ部25とに分割された部品の組み立てによって構成されるものとしたが、棒状部24とツバ部25を一体部品としてピン22を構成するようにしてもよい。同様に、スリーブ23についても、棒状部32と回転リング部33の一体部品で構成してもよい。
【0042】
また、ピン22のマーク27を矢印として説明したが、矢印に限定されるものではなく、矢印と日付けの年等の他の表示との組み合わせとしてもよい。同様に、スリーブ23のマーク36についても、日付けの一の位に限らず、日付けの十の位、年、月、日等としてもよい。
【0043】
次に、図6及び図7はエジェクターピンの第2実施の形態を示す図であり、図6はエジェクターピンの斜視図、図7は成形用金型に組み込んだときの断面図である。なお、ピン22の構成については第1実施の形態と同一なので、その説明を省略している。
【0044】
図6に示すように、第2実施の形態のエジェクターピン21Bは、第1実施の形態におけるエジェクターピン21Aのスリーブ23が一つであるのに対し、スリーブが2層構造となっている。
【0045】
更にその構造について説明すると、第2実施の形態のエジェクターピン21Bは、一つのピン22と、ピン22を中心として同心上で個々に回転可能な2つのスリーブ53(53A,53B)を備えて構成される。
【0046】
内側に位置する一方のスリーブ53Aは、棒状部54と回転リング部55を備えて構成される。棒状部54は、ピン22が挿通される挿通穴56を有する所定長さの円筒状に形成されている。図7に示すように、棒状部54の外周の一端から中途位置までの外周部分は、上部が切除されて平坦面57を形成している。棒状部54の先端面には、成形品に刻印される凹状又は凸状のマーク58が形成されている。図6の例におけるマーク58は、所定間隔おきに形成された日付けの月を表示する数字「1〜12」の逆文字である。
【0047】
回転リング部55は頭部59と円筒部60を備えている。頭部59には、棒状部54を一端から挿通させるための取付穴61が形成されている。頭部59には、回転リング部55を棒状部54の平坦面57上で固定するためのネジ部(雌ネジ部)62aを有する固定用穴62が取付穴61に連通して形成されている。
【0048】
円筒部60は、頭部59よりも大径に形成され、一方の面が開放され、他方の面に頭部59の一端が嵌合される嵌合穴63が形成されている。円筒部60と頭部59の接合部分を例えばロウ付けすることにより、一体化された回転リング部55が構成される。
【0049】
円筒部60の開口部60a内には、回転リング部55をエジェクトプレート12に対して回転可能に保持(仮固定)するための保持手段としてのリング状の磁石64が固設されている。円筒部60の外周部分には、棒状部54のマーク58を指し示す指標65が形成されている。図6の例の指標65は、棒状部54のマーク58の各数字を指し示すように、外周部分が12等分された目盛りと、日付けの月を示す数字「1〜12」の数字が目盛りの対応する位置に付されたものである。
【0050】
回転リング部55は、使用される成形用金型1に応じた長さに棒状部54が切除された状態で、棒状部54の一端から取付穴61に挿通される。そして、回転リング部55と棒状部54の端面を揃えた状態で、固定手段としてのネジ66を固定用穴62に取り付け、ネジ66の先端面が平坦面57に押圧当接するまで螺合することにより棒状部54に固定される。
【0051】
他方のスリーブ53Bは、棒状部71と回転リング部72を備えて構成される。棒状部71は、スリーブ53Aの棒状部54が挿通される挿通穴73を有する所定長さの円筒状に形成されている。図7に示すように、棒状部71の外周の一端から中途位置までの外周部分は、上部が切除されて平坦面74を形成している。棒状部71の先端面には、成形品に刻印される凹状又は凸状のマーク75が形成されている。図6の例におけるマーク75は、円周部分が32等分された目盛りと、日付けの日を示す一部の数字(例えば1,5,10,15,20,25)が逆文字で目盛りの対応する位置に付与されたものである。
【0052】
回転リング部72は、回転リング部55の円筒部60と略同等の外径を有する頭部76と円筒部77を備えている。頭部76には、スリーブ53Aの棒状部71を一端から挿通させるための取付穴78が形成されている。頭部76には、回転リング部72を棒状部71の平坦面74上で固定するためのネジ部(雌ネジ部)79aを有する固定用穴79が取付穴78に連通して形成されている。円筒部77と頭部76の接合部分を例えばロウ付けすることにより、一体化された回転リング部72が構成される。
【0053】
円筒部77内には、回転リング部55,72の間を回転可能に保持(仮固定)するための保持手段としてのリング状の磁石81が固設されている。円筒部77の外周部分には、棒状部71のマーク75を指し示す指標82が形成されている。図6の例の指標82は、棒状部71のマーク75の目盛り(各数字)を指し示すように、各目盛り及び各数字の位置と対応して日付けの日を表示する目盛りと数字「1,5,10,15,20,25」の正文字である。
【0054】
回転リング部72は、使用される成形用金型1に応じた長さに棒状部71が切除された状態で、棒状部71の一端から取付穴78に挿通される。そして、回転リング部72は、回転リング部55との間を磁石81により密着させて吸引保持させ、かつ棒状部71の端面をピン22の棒状部24及び回転リング部55の棒状部54の端面に揃えた状態で、固定手段としてのネジ83を固定用穴79に取り付け、ネジ83の先端面が平坦面74に押圧当接するまで螺合することにより棒状部71に固定される。
【0055】
第2実施の形態におけるピン22は、予めエジェクトプレート12の凹部12cにツバ部25が収納されるとともに、凹部12cに形成された回り止め溝12dにネジ31が当接して回り止めされた状態でエジェクトプレート12に固設されている。
【0056】
上記構成のエジェクターピン21Bでは、外部から確認できるピン22のツバ部25の指標29にスリーブ53Aの指標(月の目盛り、数字)65、及び又はスリーブ53Bの指標82(日の目盛り、数字)の所望の表示が位置するようにスリーブ53A及び又はスリーブ53Bを回転させる。
【0057】
これにより、月日の2つの表示によるマークのセット及び変更を一つのエジェクターピンで行うことができる。
【0058】
なお、上記第2実施の形態において、ピン22のマーク27及びスリーブ53のマーク58,75は、第1実施の形態と同様に、矢印や日付けの月日に限定されるものではない。
【0059】
また、上記第2実施の形態では、ピン22が棒状部24とツバ部25の分割構造からなり、同様にスリーブ53も棒状部54,57と回転リング部55,72の分割構造からなるものを図示して説明したが、ピン22又はスリーブ53の少なくとも一方を一体構造としてエジェクターピン21Bを構成することもできる。
【0060】
次に、図8はエジェクターピンの第3実施の形態を示す斜視図である。なお、ピン22の構成については第1実施の形態と同一なので、その説明を省略している。
【0061】
図8に示す第3実施の形態のエジェクターピン21Cは、第2実施の形態の変形例であって、日付けの年月日をマークとして表示するべく、更にスリーブが一つ増えた3層構造となっている。
【0062】
すなわち、第3実施の形態のエジェクターピン21Cは、一つのピン22と、3つのスリーブ91(91A,91B,91C)を備えている。一番内側に位置するスリーブ91Aの棒状部92の先端面に形成される凹状又は凸状のマーク93は、日付けの年を示す数字「95,96,…,02,03」の逆文字である。また、スリーブ91の回転リング部94の指標95は、棒状部92のマーク93の各数字の位置と対応して日付けの年を表示する数字「95,96,…,02,03」の正文字と目盛りである。
【0063】
スリーブ91Aの外側に位置するスリーブ91Bの棒状部96の先端面に形成される凹状又は凸状のマーク97は、日付けの月を示す数字「1〜12」の逆文字である。また、スリーブ91Bの回転リング部98の指標99は、棒状部96のマーク97の各数字の位置と対応して日付けの月を表示する数字「1〜12」の正文字と目盛りである。
【0064】
スリーブ91Bの外側に位置するスリーブ91Cの棒状部100の先端面に形成される凹状又は凸状のマーク101は、日付けの日を示す数字「1〜31」の逆文字である。また、スリーブ91Cの回転リング部102の指標103は、棒状部100のマーク101の各数字の位置と対応して日付けの日を表示する数字「1〜31」の正文字と目盛りである。
【0065】
なお、上記エジェクターピン21Cの断面については図示していないが、棒状部24とツバ部25からなるピン22と、棒状部92,96,100と回転リング部94,98,102からなるスリーブ91は、それぞれが第1実施の形態や第2実施の形態に示すような分割構造、又は一体構造のいずれの構造であってもよく、またピン22とスリーブ91の一方が分割構造であってもよい。
【0066】
上記構成によるエジェクターピン21Cにおいて、成形品に刻印されるマークの表示をセット又は変更する場合には、前述した第1実施の形態や第2実施の形態と同様に、ピン22は動かさず、外部から確認できるピン22のツバ部25の指標29に各スリーブ91A,91B,91Cの指標95,99,103の所望の表示が位置するように必要なスリーブ91のみを回転させる。
【0067】
また、上記第3実施の形態において、ピン22のマーク27及びスリーブ91のマーク93,97,101は、第1実施の形態と同様に、矢印や日付けの年月日に限定されるものではない。
【0068】
次に、図9(a)はエジェクターピンの第4実施の形態を示す図であって、金型に組み込んだ状態を示す断面図、図9(b)は同エジェクターピンをキャビティ側から見たときの先端面を示す図であり、成形品に刻印されるマークを示す図である。なお、図9における金型1は、固定側型板4と可動側型板5のみを示し、その他の構成については省略している。
【0069】
図9に示すように、エジェクターピン21(21D)は、スリーブ110と、先端部がスリーブ110に挿通されるピン111とを備えて構成される。
【0070】
スリーブ110は、ピン111の先端部が挿通される挿通穴112を有する所定長さの円筒状に形成されている。スリーブ110の先端面には、成形品に刻印される凹状又は凸状のマーク113が形成されている。図9(b)の例におけるマーク113は、所定間隔おきに形成された日付けの月を表示する数字「1〜12」の逆文字である。
【0071】
エジェクトプレート12bのスリーブ110と対向する面には、スリーブ110のマーク113を指し示す指標114が形成されている。図9(b)に示すように、日付けの月を表示する数字「1〜12」の逆文字がマーク113として形成されたスリーブ110の場合、エジェクトプレート12bの面には、マーク113の各数字「1〜12」の逆文字と対応した位置に数字「1〜12」の正文字が指標114として付される。
【0072】
上記のように構成されるスリーブ110は、金型1の可動側型板5に形成された凹部5bに対し、マーク113が形成された先端面がキャビティ4aに露出して圧入される。
【0073】
ピン111は、先端部がスリーブ110の挿通穴112に挿通される棒状部115と、棒状部115の基端部に一体形成されたツバ部116とを備えて構成される。棒状部115は所定長さの円柱状に形成されており、先端面には成形品に刻印される凹状又は凸状のマーク117が形成されている。図9(b)の例におけるマーク117は、スリーブ110のマーク113の位置を指し示すための矢印となっている。
【0074】
図9(a)に示すように、ツバ部116の外周部分には、棒状部115のマーク117の方向を指し示す指標118が形成されている。図9(b)の例では、ツバ部116の外周に形成された矢印の指標118により、スリーブ110のマーク113を指し示している。この矢印の指標118は、棒状部115のマーク117の矢印の先端と一致してピン111の中心軸と平行にツバ部116の外周部分に形成されている。ツバ部116には、ピン111をエジェクトプレート12に対して回転可能に保持するための保持手段としての磁石119が埋設されている。
【0075】
上記構成によるエジェクターピン21Dは、マーク113がキャビティ4aに露出してキャビティ4aの壁面と面一になるように、スリーブ110を可動側型板5の凹部5bに圧入する。続いて、ピン111のマーク117がスリーブ110のマーク113と面一となるように、ピン111の先端部をスリーブ110の挿通穴112に挿通する。そして、ピン111のツバ部116を磁石によりエジェクトプレート12bに回転可能に吸引保持させることにより、金型1に組み込まれる。
【0076】
上記エジェクターピン21Dにより成形品に刻印されるマークの表示を変更する場合には、外部から確認できるピン111のツバ部116の指標118がエジェクトプレート12bの指標114の所望の表示に位置するようにピン111を回転させる。
【0077】
具体的には、ピン111のマーク117である矢印の先端にスリーブ110のマーク113の数字「1」が位置している状態(図9(b)の状態)から数字「7」に変更する場合には、ピン111のツバ部116の指標118である矢印の先端がエジェクトプレート12bの指標114である数字「7」を指し示すようにピン111を回転させる。
【0078】
これにより、ピン111のマーク117である矢印の先端がスリーブ110のマーク113の数字「7」に位置し、成形品に刻印されるマークの表示の変更がなされる。
【0079】
このように、第4実施の形態のエジェクターピン21Dは、成形品へのマークの刻印の機能を備えており、エジェクトプレート12bの指標14とピン111のツバ部116に形成された指標118を見ることにより、金型内部のマーク(マーク113,117)の表示を外部から確認することができる。
【0080】
なお、上記第4実施の形態において、スリーブ110のマーク113は、日付けの月に限らず、日付けの一の位、十の位、年、日等としてもよい。
【0081】
このように、上記各実施の形態のエジェクターピン21(21A,21B,21C,21D)によれば、以下に示すような効果を奏する。
【0082】
各実施の形態のエジェクターピン21(21A,21B,21C,21D)は、成形品へのマークの刻印の機能を備えており、今までのエジェクターピンと同様の加工で成形用金型1に容易に取り付けを行うことができる。
【0083】
第1乃至第3実施の形態のエジェクターピン21A,21B,21Cによれば、ピン22のツバ部25に形成された指標29、スリーブ23(又は53、又は91)の回転リング部33(又は55,72、又は94,98,102)の指標43(又は65,82、又は95,99,103)を見ることにより、金型内部のマークの表示を外部から確認することができる。しかも、マークの表示を変更する際、回転操作される回転リング部の指標が正文字であり、従来のように反転してしないので、読み易く間違えることが無い。
【0084】
従って、成形用金型1を成形機に装着したままで成形用金型1の外から容易に成形品に刻印されるマークの表示を変えることができる。その結果、従来不可能であった短時間での頻繁な変更が可能となり、生産ロットの細かい区分が可能となる。
【0085】
図10に示す従来のマーカは矢印を回転させているのに対し、本実施の形態ではピン22のマーク27である矢印の方向が固定されており、ピン22を中心としてスリーブ23(又は53、又は91)を回転させることにより表示の変更が行われるので、成形品の表面に刻印された数字、文字等のマークが常に同一位置に示されて読み易い。特に、複数使用する場合のメリットが大きい。
【0086】
図10に示す従来のマーカでは、日付けの表示として、月と日など二つの表示をするには、二つのマーカを金型に取り付けなければならなかったのに対し、第2実施の形態のように2層構造のスリーブ53とすることにより、二つの表示を一つの取り付けで行うことができる。しかも、取付スペースが従来よりも少なくて済む。
【0087】
第3実施の形態に示すように、更にスリーブを多層とすれば、ピン22のマーク27である1つの矢印に対し、多層のスリーブを個々に回して所望の表示を矢印の先端に合わせることで複数の表示が対応可能となる。
【0088】
ピン22及びスリーブ23(又は53、又は91)に長さ調整できる分割構造を採用することにより、使用する成形用金型1に応じてピン及びスリーブを所望の長さに調整加工することができる。
【0089】
ところで、上記各実施の形態では、磁石42を介してスリーブ23をエジェクトプレート12に回転可能に吸引保持する構成として説明したが、この構成に限定されるものではない。例えばスリーブ23の頭部38を板バネを介してエジェクトプレート12に回転可能に保持してもよい。また、ピン22の棒状部24とツバ部25の固定構造と同様の構成により、スリーブ23の棒状部32の複数箇所をピン22の棒状部24にネジ固定してもよい。
【0090】
各実施の形態のピン22は、指標29が成形用金型1の外から確認できれば、エジェクトプレート12に対する固定は図示の構成に限定されない。また、各実施の形態のスリーブ23(又は53、又は91)は、指標43(又は65,82、又は95,99,103)が成形用金型1の外から確認でき、かつ可動側型板3の移動時にずれることなくエジェクトプレート12又はピン22に対して回転可能に保持される構成であればよく、図示のものに限定されない。
【0091】
ところで、第1実施の形態において、スリーブ23の回転リング部33に挿通穴34に連通する段付きの凹部を形成し、この凹部にピン22のツバ部25を収納して端面を面一に揃え2枚のエジェクトプレート12a,12bで挟み込む構成としてもよい。この場合には、ピン22の指標29が透けて外部から見えるように回転リング部33を透明部材で構成すればよい。なお、回転リング部を透明部材とする構成は、スリーブが多層構造である第2実施の形態や第3実施の形態に採用してもよい。その場合、ピン22の指標29は、各スリーブ91A,91B,91Cの回転リング部94,98,102に形成されるマーク93,97,101に対向して形成される。
【0092】
また、スリーブ23(又は53、又は91)に形成される指標43(又は65,82、又は95,99,103)に色付けを行ってもよい。特に、第2実施の形態や第3実施の形態のように、多層構造のスリーブ53(又は91)に色付けの構成を採用した場合、予め色毎の指標65,82(又は95,99,103)を決めておけば、各スリーブ53(又は91)の指標65,82(又は95,99,103)を外部から色で判別することができる。
【0093】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1、2の発明に係るエジェクターピンによれば、今までのエジェクターピンと同様の加工で金型に容易に取り付けることができる。
【0094】
請求項1乃至3の発明に係るエジェクターピンによれば、金型を成形機に装着したままで金型の外から容易に成形品に刻印されるマークの表示を変えることができる。その結果、従来不可能であった短時間での頻繁な変更が可能となり、生産ロットの細かい区分が可能となる。しかも、ピンの指標、スリーブの指標を見ることにより、金型内部のマークの表示を外部から確認することができる。
【0095】
請求項1、2の発明に係るエジェクターピンによれば、回転操作されるスリーブの指標が正文字なので、マークの表示を変更する際、読み易く間違えを無くすことができる。また、ピンを中心としてスリーブを回転させることによりマークの表示の変更が行えるので、成形品の表面に刻印される数字、文字等のマークが常に同一位置に示されて読み易い。特に、複数使用する場合のメリットが大きい。
【0096】
請求項2の発明に係るエジェクターピンは、スリーブがピンを中心として個々に回転可能な多層構造なので、例えば日付けの月と日等、複数の表示を一つの取り付けで行うことが可能となり、しかも、従来より取付スペースが少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエジェクターピンが採用される成形用金型の一例を示す断面図
【図2】(a)図1の成形用金型に採用されるエジェクターピンの第1実施の形態を示す図であり、成形用金型に組み込んだ状態の断面図
(b)キャビティ側から見たエジェクターピンの先端面を示す図であり、成形品に刻印されるマークを示す図
【図3】(a)図2のエジェクターピンにおけるピンの正面図
(b)同ピンの右側面図
(c)同ピンの左側面図
【図4】(a)図2のエジェクターピンにおけるスリーブの正面図
(b)同スリーブの右側面図
(c)同スリーブの左側面図
【図5】ピンが挿通された状態のスリーブの部分拡大断面図
【図6】エジェクターピンの第2実施の形態を示す斜視図
【図7】図6のエジェクターピンを成形用金型に組み込んだときの断面図
【図8】エジェクターピンの第3実施の形態を示す斜視図
【図9】(a)エジェクターピンの第4実施の形態を示す図
(b)キャビティ側から見たエジェクターピンの先端面を示す図であり、成形品に刻印されるマークを示す図
【図10】(a)従来のマーカを一端面側から見た斜視図
(b)金型に組み込んだ状態を示す拡大断面図
【符号の説明】
1…成形用金型、4…固定側型板、4a…キャビティ、5…可動側型板、5a…コア、12…エジェクトプレート、21(21A,21B,21C,21D)…エジェクターピン、22…ピン、23…スリーブ、27,36…マーク、29,43…指標、53(53A,53B)…スリーブ、58…マーク、65…指標、75…マーク、82…指標、91(91A,91B,91C)…スリーブ、93,97,101…マーク、95,99,103…指標、110…スリーブ、111…ピン、113,117…マーク、114,118…指標。
Claims (3)
- キャビティを有する固定側型板と、コアを有し前記固定側型板に対して相対的に移動可能とされた可動側型板とを有する金型に用いられるマーカ付きエジェクターピンであって、
前記可動側型板に移動可能に取り付けられたエジェクトプレートに固設され、先端面に第1のマークが形成され、かつ前記第1のマークの基準とする方向を指し示す第1の指標が前記金型の外部から確認可能な位置に形成されたピンと、
前記ピンが挿通された状態で前記エジェクトプレートに回転可能に保持され、前記第1のマークが形成された前記ピンの先端面と面一をなして前記キャビティに臨む先端面に第2のマークが形成され、かつ前記第2のマークの位置を指し示す第2の指標が前記第2のマークの正文字として前記金型の外部から確認可能な位置に形成されたスリーブとを備えたことを特徴とするマーカ付きエジェクターピン。 - 前記スリーブは、前記ピンを中心に同心上で個々に回転可能な多層構造からなる請求項1記載のマーカ付きエジェクターピン。
- キャビティを有する固定側型板と、コアを有し前記固定側型板に対して相対的に移動可能とされた可動側型板とを有する金型に用いられるマーカ付きエジェクターピンであって、
前記可動側型板に移動可能に取り付けられたエジェクトプレートに固設され、先端面に第1のマークが形成され、かつ前記第1のマークの基準とする方向を指し示す第1の指標が前記金型の外部から確認可能な位置に形成されたピンと、
前記第1のマークが形成された前記ピンの先端面と面一をなす先端面に第2のマークが形成され、前記ピンが挿通された状態で前記先端面が前記キャビティに露出して前記可動側型板に固定されたスリーブとを備え、
前記エジェクトプレートの前記金型の外部から確認可能な位置には、前記第2のマークの位置を指し示す第2の指標が前記第2のマークの正文字として形成されていることを特徴とするマーカ付きエジェクターピン。
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