JP4279861B2 - 刻印装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金型成型時に成型品表面に刻印表示を行う刻印装置に関し、より詳しくは、ガス抜き機能を備える刻印装置に関する。
プラスチック成型技術並びに樹脂開発技術の発展により、今日において様々な樹脂材料が金型成型に用いられている。金型成型に用いられる樹脂材料の中には、金型成型加工中の加熱により、ガスを生ずる性質のものもある。このような樹脂から発生するガスは、成型不良の原因となる。
金型成型加工中に発生するガスを、金型のキャビティから排出する手段として、ガス抜き入れ子が用いられる。特許文献1は、ガス抜き入れ子の一例を示す。図26は、特許文献1に提案されるガス抜き入れ子を示す。
図26には、キャビティ(C)と、キャビティ(C)の上側面を形成する上型(U)と、キャビティ(C)の下側面を形成する下型(L)を有する金型(M)が示されている。ガス抜き入れ子(E)は、下型(L)を上下に貫通する貫通穴に下方から挿入されている。そして、金型(M)は、ガス抜き入れ子(E)を下方から支持する押え板(S)を備える。
ガス抜き入れ子(E)上面には、複数のガス抜き穴が設けられ、このガス抜き穴は、ガス抜き入れ子(E)内部に形成されたガス抜き用流路(P)と連通し、ガス抜き入れ子(E)外周面と下型(L)の貫通穴壁面との間に形成された空隙並びに下型(L)と押え板(S)の間に形成された空隙へと更に連なる。このような構造により、キャビティ(C)内で発生したガスが外部へ排出される。
更に、特許文献1のガス抜き入れ子(E)は内部に水が流入することにより冷却機能を発揮する冷却構造部(F)を備える。
特開2002−127145号公報
特許文献1に開示されるガス抜き入れ子(E)は、ガス抜き機能とともに冷却機能を発揮する優れたものであるが、以下のような短所を有する。
まず、成型物の形状が複雑である場合、特に、成型物縁部において複雑な形状を有する場合、成型物縁部を形成するキャビティ隅部においてガスが溜まりやすいが、特許文献1に開示されるガス抜き入れ子(E)は、比較的大型であり、また下方から押え板(S)により支持して固定する必要があることから、複雑な形状を有するキャビティ隅部に配置しにくい。したがって、成型物の形状によっては、必要なガス抜き機能を発揮することができないこととなる。
更に、多くの成型品には、成型品の製造日、ロット番号、製造ライン番号などが刻設されている。これらの刻印は、成型品の流通管理・品質管理に用いられているが、その一方で成型品表面の平滑な面を必然的に損なわしめるものとなる。
特許文献1のガス抜き入れ子(E)を用いて、流通管理・品質管理用の刻印付の成型品を製造しようとすれば、ガス抜き入れ子(E)に加えて、別途刻印装置をキャビティ(C)に面するように配設する必要を生じ、その結果、刻印による成型品表面の凹凸に加えて、ガス抜き入れ子(E)の上面形状に起因する凹凸を生ずることとなる。
このことは、成型品の外観上好ましくないものである。
更に、このような凹凸を最小限化するために、ガス抜き入れ子(E)及び刻印装置の金型への取り付けを慎重に行う必要を生じ、成型品製造のための金型準備過程において多大な労力を要することとなる。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであって、複雑な形状を有する成型品であっても、確実にガス抜き機能を発揮できるように適切な部位に配設可能であるとともに、金型に対する取り付けが容易なガス抜き機能付刻印装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記ナットと前記頭部下面との間にコイルバネが配され、該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、前記頭部下面には、複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記外殻体の周壁には、貫通穴が形成され、該貫通穴にピンが挿入され、該ピンの先端は、前記頭部下面に形成された凹溝と係合し、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、前記ナットの下面には下方に突出する突起部が形成されることを特徴とする刻印装置である。
請求項2記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記ナットと前記頭部下面との間にコイルバネが配され、該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、前記頭部下面には、複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記外殻体の周壁には、貫通穴が形成され、該貫通穴にピンが挿入され、該ピンの先端は、前記頭部下面に形成された凹溝と係合し、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、前記蓋体の上面には上方に突出する突起部が形成されることを特徴とする刻印装置である。
請求項3記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記頭部収容空間には、前記頭部下面と当接する第1ワッシャが配され、前記脚部収容空間には、該脚部収容空間の上側境界を定める前記外殻体の内壁面及び前記第1ワッシャ下面と当接する第2ワッシャが配され、前記ナットと前記第2ワッシャ下面との間にコイルバネが配され、該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、前記第2ワッシャ上面には、複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記頭部下面には凹溝が形成され、前記第1ワッシャは、前記頭部の凹溝と係合する上方突出部と、前記第2ワッシャの凹溝に係合する下方突出部を備え、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、前記ナットの下面には下方に突出する突起部が形成され、前記第2ワッシャは、前記ガス流入部と前記脚部収容空間を連通させる貫通穴を備えることを特徴とする刻印装置である。
請求項4記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記頭部収容空間には、前記頭部下面と当接する第1ワッシャが配され、前記脚部収容空間には、該脚部収容空間の上側境界を定める前記外殻体の内壁面及び前記第1ワッシャ下面と当接する第2ワッシャが配され、前記ナットと前記第2ワッシャ下面との間にコイルバネが配され、該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、前記第2ワッシャ上面には、複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記頭部下面には凹溝が形成され、前記第1ワッシャは、前記頭部の凹溝と係合する上方突出部と、前記第2ワッシャの凹溝に係合する下方突出部を備え、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、前記蓋体の上面には上方に突出する突起部が形成され、前記第2ワッシャは、前記ガス流入部と前記脚部収容空間を連通させる貫通穴を備えることを特徴とする刻印装置である。
請求項5記載の発明は、前記脚部収容空間周面を形成する前記外殻体の内壁面に、上下方向に延びる係合溝が形成され、前記ナットは、該ナット周面から半径方向に延出する舌片を備え、該舌片が前記係合溝に係合することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の刻印装置である。
請求項6記載の発明は、前記脚部収容空間周面を形成する前記外殻体の内壁面に、上下方向に延びる係合溝が形成され、前記第2ワッシャは、該第2ワッシャ周面から半径方向に延出する舌片を備え、該舌片が、前記係合溝に係合することを特徴とする請求項3又は4に記載の刻印装置である。
請求項7記載の発明は、前記係合溝が複数形成され、前記舌片が複数設けられることを特徴とする請求項5記載の刻印装置である。
請求項8記載の発明は、前記係合溝が複数形成され、前記第2ワッシャが複数の前記舌片を備えることを特徴とする請求項6記載の刻印装置である。
請求項9記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、該指標体と前記外殻体との間に挿入される円筒形状の回転筒と、前記外殻体下端開口部を閉塞する蓋体と、該蓋体上面と前記指標体並びに前記回転筒の底面の間に配される台座部からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、円柱形状の下部柱と、該下部柱上面から上方に延出するとともに前記下部柱よりも細く形成される上部柱からなり、前記回転筒内部には、前記下部柱を収容する下部空間と、前記上部柱を収容する上部空間が形成され、前記下部空間は、前記下部柱が収容される円柱空間と該円柱空間から半径方向に突出する複数の突出空間からなり、前記下部柱には、該下部柱周面から出没可能な固定子が取り付けられ、前記突出空間は、前記円柱空間から外方に延出するとともに固定子の出没方向に平行な第1の面と、前記円柱空間から外方に向かって延出するとともに前記第1の面に向かって傾斜する第2の面を備え、前記指標体を一の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第1の面に当接し、これにより前記指標体と前記回転筒がともに回転し、前記指標体を他の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第2の面に案内され、前記下部柱内部に埋没し、これにより前記指標体のみが回転し、前記上部柱が、前記回転筒内壁面と接触しない第1の面と、前記回転筒内壁面と接触する第2の面を備え、前記ガス流入部が前記上部柱の前記第1の面と前記回転筒内壁面との間に形成され、前記ガス排出部が、前記台座部を上下に貫通するとともに前記突出空間と連通する貫通穴と、前記蓋体を上下に貫通するとともに前記台座部の貫通穴と連通する貫通穴により形成され、前記下部空間の上側境界をなす前記回転筒内壁面には前記ガス流入部と前記突出空間を連通させる凹溝が形成されることを特徴とする刻印装置である。
請求項10記載の発明は、前記回転筒底面には、複数の凹部が形成され、該複数の凹部は、前記回転筒の軸心周りに等間隔に配され、前記台座部は、該台座部上面に対して出没可能な係合球を備え、該係合球が前記回転筒底面の凹部に係合することを特徴とする請求項9記載の刻印装置である。
請求項11記載の発明は、前記台座部上面には複数の凹部が形成され、該複数の凹部は、前記回転筒の軸心周りに等間隔に配され、前記回転筒は、該回転筒の底面に対して出没可能な係合球を備え、該係合球が前記回転筒底面の凹部に係合することを特徴とする請求項9記載の刻印装置である。
請求項12記載の発明は、ピンを更に備え、前記外殻体周壁に貫通穴が形成され、前記台座部周面に前記外殻体の前記貫通穴に連通する穴部が形成され、前記ピンが、前記外殻体の貫通穴と前記台座部の穴部に挿入されることを特徴とする請求項9記載の刻印装置である。
請求項13記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、該指標体と前記外殻体との間に挿入される円筒形状の回転筒と、前記外殻体下端開口部を閉塞する蓋体と、該蓋体上面と前記指標体並びに前記回転筒の底面の間に配される台座部からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、円柱形状の下部柱と、該下部柱上面から上方に延出するとともに前記下部柱よりも細く形成される上部柱からなり、前記回転筒内部には、前記下部柱を収容する下部空間と、前記上部柱を収容する上部空間が形成され、前記下部空間は、前記下部柱が収容される円柱空間と該円柱空間から半径方向に突出する複数の突出空間からなり、前記下部柱には、該下部柱周面から出没可能な固定子が取り付けられ、前記突出空間は、前記円柱空間から外方に延出するとともに固定子の出没方向に平行な第1の面と、前記円柱空間から外方に向かって延出するとともに前記第1の面に向かって傾斜する第2の面を備え、前記指標体を一の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第1の面に当接し、これにより前記指標体と前記回転筒がともに回転し、前記指標体を他の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第2の面に案内され、前記下部柱内部に埋没し、これにより前記指標体のみが回転し、前記ガス排出部が、前記台座部を上下に貫通するとともに前記突出空間と連通する貫通穴と、前記蓋体を上下に貫通するとともに前記台座部の貫通穴と連通する貫通穴により形成され、前記回転筒が連続気孔型の多孔質金属からなり、前記回転筒の上面が前記ガス流入部となることを特徴とする刻印装置である。
請求項14記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、該埋設穴にはコイルバネが埋設され、該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成され、前記ナットの下面には下方に突出する突起部が形成され、前記頭部下面には前記第1の面と前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝を連通させる凹溝が形成されることを特徴とする刻印装置である。
請求項15記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、該埋設穴にはコイルバネが埋設され、該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成され、前記蓋体の上面には上方に突出する突起部が形成され、前記頭部下面には前記第1の面と前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝を連通させる凹溝が形成され、前記胴部には、他のもう1つの埋設穴が形成され、該埋設穴には、他のもう1つのコイルバネが埋設されることを特徴とする刻印装置である。
請求項16記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、該埋設穴にはコイルバネが埋設され、該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成されることを特徴とする刻印装置である。
請求項17記載の発明は、金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、該外殻体に挿入される指標体と、前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、前記脚部の周面にはねじ部が形成され、該ねじ部にナットが螺合し、前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、該埋設穴にはコイルバネが埋設され、該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成されることを特徴とする刻印装置である。
請求項18記載の発明は、前記蓋体が更に、貫通穴を備えることを特徴とする請求項14乃至17いずれかに記載の刻印装置である。
請求項19記載の発明は、前記脚部収容空間周面を形成する前記外殻体の内壁面に、上下方向に延びる係合溝が形成され、前記ナットは、該ナット周面から半径方向に延出する舌片を備え、該舌片が前記係合溝に係合することを特徴とする請求項14乃至17いずれかに記載の刻印装置である。
請求項20記載の発明は、前記胴部には、他のもう1つの埋設穴が形成され、該埋設穴には、他のもう1つのコイルバネが埋設され、該他のもう1つのコイルバネ先端には、他のもう1つの係合球が取り付けられ、前記外殻体内壁面に形成された凹溝の間には、前記外殻体軸心方向に突出する畝部が形成され、前記係合球のうち1つが、前記外殻体内壁面に形成された凹溝と係合するとき、他の係合球が前記畝部に当接することを特徴とする請求項14乃至17いずれかに記載の刻印装置である。
請求項1記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。刻印装置内部に流入したガスは、ナットと外殻体内壁面との間の空隙を通じて、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。ナット下面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された貫通穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、外殻体周壁から挿入されるとともに頭部下面に形成された凹溝に係合するピンにより、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項2記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。刻印装置内部に流入したガスは、ナットと外殻体内壁面との間の空隙を通じて、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。蓋体上面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された貫通穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、外殻体周壁から挿入されるとともに頭部下面に形成された凹溝に係合するピンにより、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項3記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。その後、ガスは第1ワッシャと外殻体内壁面との間の空隙を通過し、第2ワッシャに形成された貫通穴を介して、脚部収容空間に至る。脚部収容空間に流入したガスは、ナットに形成された貫通穴を介して、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。ナット下面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された貫通穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、第1ワッシャの上方突出部と頭部下面の凹溝との係合により第1ワッシャが指標体の回転とともに回転するが、第1ワッシャの下方突出部と第2ワッシャの凹溝の係合により、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項4記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。その後、ガスは第1ワッシャと外殻体内壁面との間の空隙を通過し、第2ワッシャに形成された貫通穴を介して、脚部収容空間に至る。脚部収容空間に流入したガスは、ナットに形成された貫通穴を介して、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。蓋体上面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された貫通穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、第1ワッシャの上方突出部と頭部下面の凹溝との係合により第1ワッシャが指標体の回転とともに回転するが、第1ワッシャの下方突出部と第2ワッシャの凹溝の係合により、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項5記載の発明によれば、ナットが指標体の回転とともに回転することを確実に防止でき、刻印装置の表示内容の調整作業の効率化を図ることが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、第2ワッシャが指標体の回転とともに回転することを確実に防止でき、指標体の位置決め精度を高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、刻印装置の表示内容の調整作業の効率を更に高めることが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、指標体の位置決め精度を更に高めることができる。
請求項9記載の発明によれば、上部柱の第1の面と回転筒内壁面との間からガスが刻印装置内部に流入する。そして、流入したガスは、下部空間の上側境界をなす回転筒内壁面に形成される凹溝を通じて、回転筒内部の突出空間に至る。突出空間内のガスは、台座部並びに蓋体に設けられた貫通穴を介して刻印装置外に排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。また、指標体の回転方向に応じて、回転筒を回転させるか否かを選択でき、刻印装置の部品を交換することなく、多くの表示を刻印可能となる。
請求項10及び11記載の発明によれば、回転筒の位置決め精度を高めることが可能となる。
請求項12記載の発明によれば、刻印装置の組立精度を高めることが可能となる。
請求項13記載の発明によれば、回転筒上面からガスが刻印装置内部に流入し、流入したガスは、回転筒内の突出空間に至る。突出空間内のガスは、台座部並びに蓋体に設けられた貫通穴を介して刻印装置外に排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。また、指標体の回転方向に応じて、回転筒を回転させるか否かを選択でき、刻印装置の部品を交換することなく、多くの表示を刻印可能となる。
請求項14記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。その後、ガスは頭部下面の凹溝を通じて、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝を通過し、脚部収容空間に至る。脚部収容空間に流入したガスは、ナットに形成された貫通穴を介して、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。ナット下面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された角穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、胴部から出没する係合球は、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝と係合し、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項15記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。その後、ガスは頭部下面の凹溝を通じて、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝を通過し、脚部収容空間に至る。脚部収容空間に流入したガスは、ナットに形成された貫通穴を介して、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。蓋体上面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された角穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、胴部から出没する係合球は、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝と係合し、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項16記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。その後、ガスは頭部下面の凹溝を通じて、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝を通過し、脚部収容空間に至る。脚部収容空間に流入したガスは、ナットと外殻体内壁面との間の空隙を通じて、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。ナット下面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された角穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、胴部から出没する係合球は、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝と係合し、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項17記載の発明によれば、指標体頭部の第1の面と外殻体内壁面との間の空隙からガスが刻印装置内部に流入する。その後、ガスは頭部下面の凹溝を通じて、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝を通過し、脚部収容空間に至る。脚部収容空間に流入したガスは、ナットと外殻体内壁面との間の空隙を通じて、ナット下面と蓋体上面との間の空間に流入する。蓋体上面の突起部は、ナットが下限位置にあるときにおいても、ナット下面と蓋体上面の間に所定の容積の空間を維持する。ナット下面と蓋体上面の間に流入したガスは、その後、蓋体に形成された角穴から排出される。結果として、ガス抜き用装置と刻印装置を別個に金型に取付ける必要性がなくなり、成型品製造のための金型準備にかかる労力を最小限化できる。更に、成型品表面に生ずる凹凸面の発生も最小限化できる。加えて、刻印装置全体を金型装置から取り外すことなく、指標体のみを交換することにより、刻印表示内容の変更を行うことが可能となる。更に、コイルバネがナットを下方に押し下げるので、指標体を回転させたときにおいても、指標体頭部上面位置を一定の高さに保つことが可能となる。また、胴部から出没する係合球は、胴部収容空間周面を形成される外殻体内壁面上の凹溝と係合し、指標体の位置決めが精度よくなされることとなる。
請求項18記載の発明によれば、貫通穴から更にガスが排出されることとなり、ガスの排出機能を高めることができる。
請求項19記載の発明によれば、ナットが指標体の回転とともに回転することを確実に防止でき、刻印装置の表示内容の調整作業の効率化を図ることが可能となる。
請求項20記載の発明によれば、胴部収容空間周面を形成する外殻体内壁上の凹溝の幅を広くすることができ、刻印装置の小型化を図ることができる。この結果、複雑な形状を有するキャビティの所望の場所に刻印装置上面を露出させることが可能となり、ガスの排出効果を高めることが可能となる。
以下、本発明に係る刻印装置の実施形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る刻印装置を金型に取り付けた例を示す。
金型装置(2)は、固定型(21)と、固定型(21)に対して接離する可動型(22)と、可動型(22)並びにアクチュエータ(図示せず)と接続する可動盤(23)を備える。アクチュエータからの動力は可動盤(23)を介して可動型(22)に伝達され、可動型(22)の固定型(21)に対する接離動作を生じせしめる。
固定型(21)は、溶融樹脂が射出される射出口(211)を備える。
また、固定型(21)は、射出口(211)周辺において下方に突出する突出部(212)を備える。可動型(22)は、凹部(221)を備え、固定型(212)の突出部(212)が凹部(221)内に侵入する。突出部(212)の体積は、凹部(221)の容積よりも小さく、突出部(212)と凹部(221)の間には所定形状のキャビティ(200)が形成される。図1においては傾斜した周面壁を有する椀形状の成型品がキャビティ(200)内で形成される。
可動型(22)には、第1の穴部(222)と第2の穴部(223)が形成される。
第1の穴部(222)は、キャビティ(200)に連通する。また第1の穴部(222)は、キャビティ(200)のうち成型品の傾斜した周壁面を形成する面に対して略直角に所定深さまで可動型(22)内部に延設する。
第2の穴部(223)は、略平坦な可動型(22)の下面に対して略直角に上方に延設し、第1の穴部(222)端部に連通する。
可動盤(23)上面には、可動盤(23)側面に繋がる凹溝(231)が形成される。凹溝(231)は、第2の穴部(223)下端に連通する。
刻印装置(1)は、第1の穴部(22)のキャビティ(200)側端部に嵌入することにより固定される。刻印装置(1)の取り付けは、金型装置(2)を開いた状態で、所定の工具を用いて第1の穴部(222)に刻印装置(1)を押し込むことによりなされる。
図2は、図1に示される刻印装置(1)の一実施形態を示す。図2(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図2(b)は、刻印装置(1)の縦断面図であり、図2(c)は、刻印装置(1)の底面図である。
刻印装置(1)は、略円筒形状の外殻体(11)と、外殻体(11)に下方から挿入される略2段円柱形状の指標体(12)からなる。外殻体(11)と指標体(12)の上面には、それぞれ任意の文字が刻設されている(図2中においては、数字が刻設されている)。外殻体(11)と指標体(12)の上面は、金型装置(2)に取付けられたときにキャビティ(200)内に現れ、外殻体(11)と指標体(12)の上面に刻設された文字が成型品に刻印される。
指標体(12)は、指標体(12)の下部をなす下部円柱部材(121)と、下部円柱部材(121)上面から上方に延出するとともに下部円柱部材(121)よりも小径に形成される上部円柱部材(122)からなる。外殻体(11)は、その内部に下部円柱部材(121)を収容する略円柱形状の下部円柱空間(111)と、下部円柱空間から上方に延出するとともに上部円柱部材(122)を収容する上部円柱空間(119)を備える。
下部円柱部材(121)と下部円柱空間(111)の高さは等しく、上部円柱部材(122)と上部円柱空間(119)の高さは等しい。また、下部円柱部材(121)と下部円柱空間(111)の直径は等しく、上部円柱部材(122)と上部円柱空間(119)の直径は等しい。
下部円柱空間(111)と上部円柱空間(119)は、完全な円形断面を有する一方で、下部円柱部材(121)と上部円柱部材(122)は、その周面に円を一部切り取ったように形成される平坦な複数の切面(322,324)を備える。切面(322,324)はともに外殻体(11)の内周面には接触しない。下部円柱部材(121)と上部円柱部材(122)の周面のうち、切面(322,324)以外の面は、外殻体(11)の内周面に接触する。
下部円柱部材(121)の上面には、複数の凹溝(323)が形成される。凹溝(323)の一端部は上部円柱部材(122)の切面(324)下端まで延設し、他端部は下部円柱部材(121)の切面(322)上端まで延設する。
このようにして、切面(322,324)並びに凹溝(323)と外殻体(11)内周面の間には、連続する空隙が生ずる。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、上部円柱部材(122)の切面(324)と外殻体(11)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。そしてガスは、下部円柱部材(121)の上面に形成された凹溝(323)を通過し、更に、下部円柱部材(121)周面の切面(322)により形成された空隙を排出口として、第1の穴部(222)内に至る。その後、ガスは第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
尚、上部円柱部材(122)の切面(324)と外殻体(11)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から外殻体(11)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
図3は、刻印装置(1)の他の形態を示す。図3(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図3(b)は、刻印装置(1)の縦断面図であり、図3(c)は刻印装置(1)の底面図である。
刻印装置(1)は、一端有底円筒形状の外殻体(11)と、外殻体(11)の上部開口部から挿入される指標体(12)を備える。
指標体(12)は、略円柱形状の頭部(41)と、頭部(41)下面から下方に延出するとともに頭部(41)よりも小径に形成される脚部(42)を備える。脚部(42)の下部には、ねじ部(421)が形成され、このねじ部(421)は、外殻体(11)の底部(112)中心に形成されたねじ穴に螺合する。
指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面は、キャビティ(200)に臨む面であり、指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面には、任意の文字が刻設されている。そして、この文字が成型加工時に成型品に刻印されることとなる。
外殻体(11)に刻設される文字が、連続する数字であるような場合、成型品上に時計周りの数字の配置を表すために、外殻体(11)上面に刻設される数字は反時計回りに配列される。そして、指標体(12)の頭部(41)に刻設される指示標識(図3中、矢印の記号で表されている)が、外殻体(11)上面の数字を順次指し示すことができるように、指標体(12)の脚部(42)に形成されるねじ部(421)は逆ねじに形成される。
外殻体(11)内部には、コイルバネ(15)が配され、コイルバネ(15)は指標体(12)の脚部(42)を取り巻いている。コイルバネ(15)の下端は、外殻体(11)の底部(112)上面に当接し、コイルバネ(15)の上端は指標体(12)の頭部(41)下面に当接する。また、図3に示す状態において、コイルバネ(15)は圧縮されており、指標体(12)を上方に付勢する。
外殻体(11)の底部(112)には、貫通穴(113)が形成され、この貫通穴(113)はコイルバネ(15)下端により閉塞されない位置に配される。
このような構造の刻印装置(1)は、図2に示す刻印装置(1)と異なり、刻印装置(1)全体を金型装置(2)から取り外すことなく、指標体(12)を他の文字を備える指標体(12)に交換することにより、成型品への刻印表示内容を変更可能となる。
外殻体(11)の内部形状輪郭は、完全な円形断面を有する一方で、指標体(12)の頭部(41)は、その周面に、円を一部切り取ったように形成される複数の切面(324)が形成される。切面(324)は、外殻体(11)内周面には接触せず、指標体(12)の頭部(41)の周面のうち切面(324)以外の面は、外殻体(11)内周面に接触する。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、指標体(12)の切面(324)と外殻体(11)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。そしてガスは、刻印装置(1)内部のコイルバネ(15)が収容された空間に至り、外殻体(11)の底部(112)に形成された貫通穴(113)を排出口として、刻印装置(1)から排出される。その後、ガスは金型装置(2)の第1の穴部(222)及び第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
尚、指標体(12)の頭部(41)に形成された切面(324)と外殻体(11)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から外殻体(11)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
図4は、図3に示す刻印装置(1)の応用形態を示す。図4(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図4(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図4(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図4に示す刻印装置(1)は、略円筒形状の外殻体(11)と、外殻体(11)の上部開口部から挿入される指標体(12)と、外殻体(11)の下部開口部に螺着する略円板形状の蓋体(13)を備える。
指標体(12)は、略円柱形状の頭部(41)と、頭部(41)下面から下方に延出するとともに頭部(41)よりも小径に形成される脚部(42)を備える。脚部(42)の周面には、ねじ部(421)が形成される。脚部(42)の下端は、蓋体(13)の上面に当接する。また、ねじ部(421)には、蓋体(13)上方に配されるナット(14)が螺合する。更に、ねじ部(421)は図3に関連して説明したのと同様の理由で逆ねじに形成されている。
指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面は、キャビティ(200)に臨む面であり、指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面には、任意の文字が刻設されている。そして、この文字が成型加工時に成型品に刻印されることとなる。
外殻体(11)内部には、コイルバネ(15)が配され、コイルバネ(15)は指標体(12)の脚部(42)を取り巻いている。コイルバネ(15)の下端は、外殻体(11)内部に配されたナット(14)上面に当接し、コイルバネ(15)の上端は指標体(12)の頭部(41)下面に当接する。また、コイルバネ(15)は、ナット(14)を下方に付勢する。
ナット(14)には、ナット(14)を上下に貫通する貫通穴(141)が形成され、この貫通穴(141)はコイルバネ(15)下端により閉塞されない位置に配される。更に、図4に示す例においては、ナット(14)の下面から突出する少なくとも1つの突起部(142)が形成される。尚、突起部(142)はナット(14)の貫通穴(141)が存しない部分に配される。また、蓋体(13)には、蓋体(13)を上下に貫通する貫通穴(131)が形成される。この貫通穴(131)は、突起部(142)と当接しない位置に形成される。
このような構造の刻印装置(1)は、図3に示す刻印装置(1)と異なり、表示内容変更のために指標体(12)を回転させても、指標体(12)上面と外殻体(11)上面とを面一の状態に保つことができ、成型品に生ずる凹凸を最小限化できる。
外殻体(11)の内部形状輪郭は、完全な円形断面を有する一方で、指標体(12)の頭部(41)は、その周面に、円を一部切り取ったように形成される複数の切面(324)が形成される。切面(324)は、外殻体(11)内周面には接触せず、指標体(12)の頭部(41)の周面のうち切面(324)以外の面は、外殻体(11)内周面に接触する。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、指標体(12)の切面(324)と外殻体(11)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。そしてガスは、刻印装置(1)内部のコイルバネ(15)が収容された空間に至り、ナット(14)に形成された貫通穴(141)を通じて、ナット(14)下面と蓋体(15)上面との間に形成される空間内に至る。
ナット(14)は、指標体(12)の回転に伴い、外殻体(11)内部を上下動するが、ナット(14)の下限位置においても、ナット(14)下面に形成された突起部(142)により、ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間が確保される。
ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間に至ったガスは、蓋体(13)に形成された貫通穴(131)を排出口として、刻印装置(1)から排出される。その後、ガスは金型装置(2)の第1の穴部(222)及び第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
尚、指標体(12)の頭部(41)に形成された切面(324)と外殻体(11)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から外殻体(11)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
図5は、図4に示す刻印装置(1)の変更形態を示す。図5(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図5(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図5(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図5に示す刻印装置(1)は、ナット(14)下面と蓋体(13)上面との間を確保するための突起(142)が、蓋体(13)上面から上方に突出している点で、図4に示す刻印装置(1)と異なる。図5に示す刻印装置(1)によっても、図4に示す刻印装置(1)と同様の機能を発揮する。
図6は、図4に示す刻印装置(1)の他の変更形態を示す。図6(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図6(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図6(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図6に示す刻印装置(1)は、ナット(14)の外径を外殻体(11)の内径よりも小さく形成し、ナット(14)周面と外殻体(11)内周面との間に形成される空隙をガスが流通可能にしたものである。このようにしても、図4に示す刻印装置(1)と同様の機能を発揮することができる。
尚、図5に示す刻印装置(1)と同様に、突起部(142)を蓋体(13)上面に設けてもよい。
図7は、図4に示す刻印装置(1)の更なる応用形態を示す。図7(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図7(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図7(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図7に示す刻印装置(1)は、略円筒形状の外殻体(11)と、外殻体(11)の上部開口部から挿入される指標体(12)と、外殻体(11)の下部開口部に螺着する略円板形状の蓋体(13)を備える。
指標体(12)は、略円柱形状の頭部(41)と、頭部(41)下面から下方に延出するとともに頭部(41)よりも径小に形成される脚部(42)を備える。脚部(42)の周面には、ねじ部(421)が形成される。脚部(42)の下端は、蓋体(13)の上面に当接する。また、ねじ部(421)には、蓋体(13)上方に配されるナット(14)が螺合する。更に、ねじ部(421)は図3に関連して説明したのと同様の理由で逆ねじに形成されている。
指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面は、キャビティ(200)に臨む面であり、指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面には、任意の文字が刻設されている。そして、この文字が成型加工時に成型品に刻印されることとなる。
外殻体(11)は、指標体(12)の頭部(41)を収容する頭部収容空間(51)と、指標体(12)の脚部(42)を収容する脚部収容空間(52)を備える。頭部収容空間(51)及び脚部収容空間(52)は、円柱形状の空間であるが、脚部収容空間(52)は頭部収容空間(51)よりも径大である。
脚部収容空間(52)には、コイルバネ(15)が配され、コイルバネ(15)は指標体(12)の脚部(42)を取り巻いている。コイルバネ(15)の下端は、脚部収容空間(52)に配されたナット(14)上面に当接し、コイルバネ(15)の上端は脚部収容空間(52)の上側境界を形成する外殻体(11)内壁面に当接する。また、コイルバネ(15)は、ナット(14)を下方に付勢する。
ナット(14)には、ナット(14)を上下に貫通する貫通穴(141)が形成され、この貫通穴(141)はコイルバネ(15)下端により閉塞されない位置に配される。更に、図7に示す例においては、ナット(14)の下面から突出する少なくとも1つの突起部(142)が形成される。尚、突起部(142)はナット(14)の貫通穴(141)が存しない部分に配される。また、蓋体(13)には、蓋体(13)を上下に貫通する貫通穴(131)が形成される。この貫通穴(131)は、突起部(142)と当接しない位置に形成される。
更に、外殻体(11)周壁には貫通穴が形成される。この貫通穴は、外殻体(11)の軸心方向に延びる。この貫通穴にピン(16)が挿入される。そして、ピン(16)の先端は、外殻体(11)内部の頭部収容空間(51)に侵入する。
指標体(12)の頭部(41)下面には、複数の凹溝(411)が形成される。凹溝(411)は、外殻体(11)上面に刻設される文字の位置に対応し、図7に示す実施形態においては、凹溝(411)は周方向に等間隔に連接している。
ピン(16)の先端は、凹溝(411)に係合する。この結果、指標体(12)上面に刻設された指示標識の方向・位置が精度よく位置決めされることとなる。
更に、このような構造の刻印装置(1)は、図4に示す刻印装置(1)と同様に、表示内容変更のために指標体(12)を回転させても、指標体(12)上面と外殻体(11)上面とを面一の状態に保つことができ、成型品に生ずる凹凸を最小限化できる。
外殻体(11)内部の頭部収容空間(51)の形状輪郭は、完全な円形断面を有する一方で、指標体(12)の頭部(41)は、その周面に、円を一部切り取ったように形成される複数の切面(324)が形成される。切面(324)は、頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面には接触せず、指標体(12)の頭部(41)の周面のうち切面(324)以外の面は、頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面に接触する。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、指標体(12)の切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。そしてガスは、脚部収容空間(52)に至り、ナット(14)に形成された貫通穴(141)を通じて、ナット(14)下面と蓋体(15)上面との間に形成される空間内に至る。
ナット(14)は、指標体(12)の回転に伴い、外殻体(11)内部を上下動するが、ナット(14)の下限位置においても、ナット(14)下面に形成された突起部(142)により、ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間が確保される。
ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間に至ったガスは、蓋体(13)に形成された貫通穴(131)を排出口として、刻印装置(1)から排出される。その後、ガスは金型装置(2)の第1の穴部(222)及び第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
尚、指標体(12)の頭部(41)に形成された切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
尚、図7に示す実施形態においても、蓋体(13)上面に突起部(142)を設ける形態や、ナット(14)外径を脚部収容空間(52)の径よりも小さく形成し、ナット(14)外周面と脚部収容空間(52)周面境界を形成する外殻体(11)との間をガスが流通可能とする形態などの変更形態も採用することができる。
図8は、図4に示す刻印装置(1)の他の応用形態を示す。図8(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図8(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図8(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図8に示す刻印装置(1)は、略円筒形状の外殻体(11)と、外殻体(11)の上部開口部から挿入される指標体(12)と、外殻体(11)の下部開口部に螺着する略円板形状の蓋体(13)を備える。
指標体(12)は、略円柱形状の頭部(41)と、頭部(41)下面から下方に延出するとともに頭部(41)よりも径小に形成される脚部(42)を備える。脚部(42)の周面には、ねじ部(421)が形成される。脚部(42)の下端は、蓋体(13)の上面に当接する。また、ねじ部(421)には、蓋体(13)上方に配されるナット(14)が螺合する。更に、ねじ部(421)は図3に関連して説明したのと同様の理由で逆ねじに形成されている。
指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面は、キャビティ(200)に臨む面であり、指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面には、任意の文字が刻設されている。そして、この文字が成型加工時に成型品に刻印されることとなる。
外殻体(11)は、指標体(12)の頭部(41)を収容する頭部収容空間(51)と、指標体(12)の脚部(42)を収容する脚部収容空間(52)を備える。頭部収容空間(51)及び脚部収容空間(52)は、円柱形状の空間であるが、脚部収容空間(52)は頭部収容空間(51)よりも径大である。
頭部収容空間(51)の下端には、環状薄板形状の第1ワッシャ(17)が配され、第1ワッシャ(17)の上面は指標体(12)の頭部(41)の下面に当接する。脚部収容空間(52)の上端には、環状薄板形状の第2ワッシャ(18)が配され、第2ワッシャ(18)の上面は、第1ワッシャ(17)の下面に当接する。
脚部収容空間(52)には、コイルバネ(15)が配され、コイルバネ(15)は指標体(12)の脚部(42)を取り巻いている。コイルバネ(15)の下端は、脚部収容空間(52)に配されたナット(14)上面に当接し、コイルバネ(15)の上端は脚部収容空間(52)の上端に配設された第2ワッシャ(18)下面に当接する。また、コイルバネ(15)は、ナット(14)を下方に付勢する。
ナット(14)には、ナット(14)を上下に貫通する貫通穴(141)が形成され、この貫通穴(141)はコイルバネ(15)下端により閉塞されない位置に配される。更に、図8に示す例においては、ナット(14)の下面から突出する少なくとも1つの突起部(142)が形成される。尚、突起部(142)はナット(14)の貫通穴(141)が存しない部分に配される。また、蓋体(13)には、蓋体(13)を上下に貫通する貫通穴(131)が形成される。この貫通穴(131)は、突起部(142)と当接しない位置に形成される。
外殻体(11)内部の頭部収容空間(51)の形状輪郭は、完全な円形断面を有する一方で、指標体(12)の頭部(41)は、その周面に、円を一部切り取ったように形成される複数の切面(324)が形成される。切面(324)は、頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面には接触せず、指標体(12)の頭部(41)の周面のうち切面(324)以外の面は、頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面に接触する。
第1ワッシャ(17)及び第2ワッシャ(18)は、指標体(12)の軸に対して同心である。
また、第1ワッシャ(17)は、指標体(12)の頭部(41)下面輪郭と同形・同大とされてもよい。或いは、第1ワッシャ(17)は、指標体(12)の頭部(41)の切面に対する内接円よりも小さな径となるように形成されてもよい。更には、切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に形成される空隙を塞がないような他の形状とすることもできる。
第2ワッシャ(18)は、頭部収容空間(51)の径よりも大きな径を備える。第2ワッシャ(18)は、コイルバネ(15)により脚部収容空間(52)の上側境界をなす外殻体(11)内壁面に押付けられる。
第2ワッシャ(18)は、第2ワッシャ(18)を上下に貫通する貫通穴(181)を備える。貫通穴(181)は、指標体(12)の頭部(41)並びに第1ワッシャ(17)の周面と外殻体(11)の頭部収容空間(51)の壁面との間に形成された空隙と、脚部収容空間(52)とを連通させる位置に形成される。
図9は、第1ワッシャ(17)と第2ワッシャ(18)の詳細を示す図である。図9(a)は、第1ワッシャ(17)の斜視図であり、図9(b)は第2ワッシャ(18)の斜視図である。
第1ワッシャ(17)は、略環状に形成される。第1ワッシャ(17)は、第1ワッシャ(17)の上面から上方に突出する上方突出部(171)と、第1ワッシャ(17)の下面から下方に突出する下方突出部(172)を備える。
図8に示す如く、指標体(12)の頭部(41)の下面には凹溝(412)が形成される。この凹溝(412)に第1ワッシャ(17)の上方突出部(171)が係合する。これにより、指標体(12)の回転とともに第1ワッシャ(17)が回転することとなる。
第2ワッシャ(18)は、その上面に複数の凹溝(182)を備える。凹溝(182)の位置・数は、外殻体(11)上面に刻設された文字に対応し、図8及び図9に示す実施形態においては、凹溝(182)は周方向に等間隔に連接する。
第1ワッシャ(17)の下方突出部(171)は、第2ワッシャ(18)上面の凹溝に係合する。第2ワッシャ(18)は、コイルバネ(15)により、脚部収容空間(52)の上側境界をなす外殻体(11)内壁面に押付けられるので、脚部収容空間(52)の上側境界をなす外殻体(11)内壁面と第2ワッシャ(18)上面との間に摩擦力を生じ、この摩擦力により、第2ワッシャ(18)は指標体(12)の回転に伴う第1ワッシャ(17)の回転にかかわらず、回転しない。
この結果、図7に示す実施形態と同様に、指標体(12)上面に刻設された指示標識の方向・位置が精度よく位置決めされることとなる。
更に、このような構造の刻印装置(1)は、図7に示す刻印装置(1)と同様に、表示内容変更のために指標体(12)を回転させても、指標体(12)上面と外殻体(11)上面とを面一の状態に保つことができ、成型品に生ずる凹凸を最小限化できる。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、指標体(12)の切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。そしてガスは、第1ワッシャ(17)周面と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に生じた空隙並びに第2ワッシャ(18)に形成された貫通穴(181)を通じて脚部収容空間(52)に至り、その後、ナット(14)に形成された貫通穴(141)を通じて、ナット(14)下面と蓋体(15)上面との間に形成される空間内に至る。
ナット(14)は、指標体(12)の回転に伴い、外殻体(11)内部を上下動するが、ナット(14)の下限位置においても、ナット(14)下面に形成された突起部(142)により、ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間が確保される。
ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間に至ったガスは、蓋体(13)に形成された貫通穴(131)を排出口として、刻印装置(1)から排出される。その後、ガスは金型装置(2)の第1の穴部(222)及び第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
尚、指標体(12)の頭部(41)に形成された切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
尚、図8に示す実施形態においても、蓋体(13)上面に突起部(142)を設ける形態や、ナット(14)外径を脚部収容空間(52)の径よりも小さく形成し、ナット(14)外周面と脚部収容空間(52)周面境界を形成する外殻体(11)との間をガスが流通可能とする形態などの変更形態も採用することができる。
図10は、図8に示す実施形態の変更例であり、図10(a)は刻印装置(1)の平面図であり、図10(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図10(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図11は、図10に示す実施形態に用いられる第2ワッシャ(18)及びナット(14)を示し、図11(a)は第2ワッシャ(18)の斜視図であり、図11(b)はナット(14)の斜視図である。
図10に示す刻印装置(1)において、外殻体(11)の脚部収容空間(52)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面には、係合溝(521)が形成される。そして、第2ワッシャ(18)並びにナット(14)の周面からは舌片(183,143)が半径方向に突出する。舌片(183,143)は、係合溝(521)に係合する。これにより、指標体(12)の回転に伴う第2ワッシャ(18)並びにナット(14)の共回りを確実に防止することができ、指標体(12)の位置決め精度並びに刻印装置(1)の操作性の向上が図られる。尚、図10及び図11に示す例においては、1つの係合溝(521)並びに1つの舌片(183,143)が示されているが、これらを複数設けてもよい。
その他の構造は、図8に関連したものと同様である。
尚、係合溝とナットに形成される舌片の係合構造を図4乃至図9に関連して説明した刻印装置(1)に適用してもよい。これにより、図4乃至図9に関連して説明した刻印装置(1)においても、ナットの共回りの防止の効果を発揮できる。
図12は、図10に示す刻印装置(1)の応用形態を示す。図12(a)は、刻印装置(1)の平面図であり、図12(b)は刻印装置(1)の縦断面図であり、図12(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図12に示す刻印装置(1)は、略円筒形状の外殻体(11)と、外殻体(11)の上部開口部から挿入される指標体(12)と、外殻体(11)の下部開口部に螺着する略円板形状の蓋体(13)を備える。
指標体(12)は、略円柱形状の頭部(41)と、頭部(41)下面から下方に延出するとともに頭部(41)よりも径小に形成される円柱形状の胴部(43)と、胴部(43)の下面から下方に突出するとともに胴部(43)よりも径小に形成される脚部(42)を備える。
指標体(12)の胴部(43)には、胴部(43)外周面から指標体(12)軸心方向に延びる埋設穴(431)が形成される。埋設穴(431)内には、コイルバネ(432)が埋設され、コイルバネ(432)先端には球状の係止球(433)が固定される。係止球(433)は、コイルバネ(432)の伸縮により、埋設穴(431)に対して出没可能となる。
脚部(42)の下端は、蓋体(13)中央に設けられるとともに蓋体(13)を貫通する角穴(132)に挿入される。角穴(132)の輪郭形状は、四角形状や六角形状など任意のものを採用できるが、六角レンチなどの工具が挿入可能な形状であることが好ましい。これにより、工具を用いて蓋体(13)の取り付けを行うことができる。
指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面は、キャビティ(200)に臨む面であり、指標体(12)の頭部(41)の上面並びに外殻体(11)の上面には、任意の文字が刻設されている。そして、この文字が成型加工時に成型品に刻印されることとなる。
脚部(42)周面にはねじ部(421)が設けられる。ねじ部(421)には、蓋体(13)上方に配されるナット(14)が螺合する。更に、ねじ部(421)は図3乃至図11で説明した形態とは異なり右ねじとされる。この形態において、外殻体(11)上面に数字が刻設されている場合、通常、反時計回りに数字が大きくなるように数字が配列されるが、指標体(12)を反時計回りに回転させたときに、ナット(14)は上方から下方に向かって移動する。
図13は、外殻体(11)の内部構造を示す斜視図であり、外殻体(11)の内部構造を示すために外殻体(11)の一部が除去されている。
外殻体(11)は、指標体(12)の頭部(41)を収容する頭部収容空間(51)と、指標体(12)の胴部(43)を収容する胴部収容空間(53)と、指標体(12)の脚部(42)を収容する脚部収容空間(52)を備える。胴部収容空間(53)は、頭部収容空間(51)より狭く形成され、脚部収容空間(52)は胴部収容空間(53)よりも広く形成される。
頭部円柱空間(51)は完全な円柱形状をなしている。胴部収容空間(53)は、略円柱形状をなすが、胴部収容空間(53)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面には、複数の凹溝(531)が形成される。複数の凹溝(531)は、外殻体(11)の内壁の上下方向に延びている。凹溝(531)の位置並びに数は、外殻体(11)上面に刻設された文字の位置並びに数に対応する。本実施例においては、凹溝(531)は胴部収容空間(53)周面をなす外殻体(11)内壁面上で周方向に等間隔に配列される。脚部収容空間(52)は、略円柱形状をなすが、脚部収容空間(52)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面には、複数の係合溝(521)が形成される。係合溝(521)は、外殻体(11)内壁面上で上下方向に延びている。刻印装置(1)が組み立てられたとき、係合溝(521)の上端は、ねじ部(421)の基端部よりも下方に位置する。
脚部収容空間(52)の下部は、他の部分よりも径大に形成され、この部分にねじ部(522)が形成される。そして蓋体(13)が、脚部収容空間(52)下部に螺着する。
脚部収容空間(52)には、コイルバネ(15)が配され、コイルバネ(15)は指標体(12)の脚部(42)を取り巻いている。コイルバネ(15)の下端は、脚部収容空間(52)に配されたナット(14)上面に当接し、コイルバネ(15)の上端は脚部収容空間(52)の上側境界をなす外殻体(11)の内壁面に当接する。また、コイルバネ(15)は、ナット(14)を下方に付勢する。
図14は、図12に示す刻印装置(1)に用いられるナット(14)の斜視図である。
ナット(14)には、ナット(14)を上下に貫通する貫通穴(141)が形成され、この貫通穴(141)はコイルバネ(15)下端により閉塞されない位置に配される。更に、図12に示す例においては、ナット(14)の下面から突出する少なくとも1つの突起部(142)が形成される。尚、突起部(142)はナット(14)の貫通穴(141)が存しない部分に配される。また、蓋体(13)には、蓋体(13)を上下に貫通する貫通穴(131)が形成される。この貫通穴(131)は、突起部(142)と当接しない位置に形成される。尚、蓋体(13)の貫通穴(131)は、図14に示す刻印装置(1)においては、省略可能である。
ナット(14)は、更にナット(14)周面から半径方向に突出する複数の舌片(143)を備える。舌片(143)は、脚部収容空間(52)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面に形成される係合溝(521)に係合する。これにより、指標体(12)の回転に伴うナット(14)の共回りを確実に防止することができ、指標体(12)の位置決め精度並びに刻印装置(1)の操作性の向上が図られる。
更に、このような構造の刻印装置(1)は、図10に示す刻印装置(1)と同様に、表示内容変更のために指標体(12)を回転させても、指標体(12)上面と外殻体(11)上面とを面一の状態に保つことができ、成型品に生ずる凹凸を最小限化できる。
外殻体(11)内部の頭部収容空間(51)の形状輪郭は、完全な円形断面を有する一方で、指標体(12)の頭部(41)は、その周面に、円を一部切り取ったように形成される複数の切面(324)が形成される。切面(324)は、頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面には接触せず、指標体(12)の頭部(41)の周面のうち切面(324)以外の面は、頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面に接触する。
指標体(12)の頭部(41)には、複数の凹溝(413)が形成される。各凹溝(413)の一端部は、各切面(324)に接続し、他端部は指標体(12)の頭部(41)と胴部(43)の接続縁に接続する。
指標体(12)が外殻体(11)に挿入されると、指標体(12)の胴部(43)周面から突出する係止球(433)は、胴部収容空間(53)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面に形成された凹溝(531)に係合される。この結果、指標体(12)の指標体軸周りの回転位置が精度よく位置決めされることとなる。この状態で、更に指標体(12)を一の方向に回転させると、係止球(433)は、隣接する凹溝(531)に係合し、指標体(12)の回転位置が定められる。
胴部収容空間(53)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面に形成された凹溝(531)と係止球(433)の係合により、指標体(12)の指標体(12)軸周りの回転位置が所定位置に定められるので、指標体(12)が所定の回転位置にあるときに、指標体(12)の頭部(41)下面に形成される凹溝(413)が胴部収容空間(53)の周面を形成する外殻体(11)の内壁面に形成された凹溝(531)に連通するように、指標体(12)の頭部(41)下面に形成される凹溝(413)の位置を定めることができる。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、指標体(12)の切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。その後、ガスは指標体(12)の頭部(41)下面に形成された凹溝(413)を通じて、外殻体(11)の胴部収容空間(53)を形成する外殻体(11)内壁面に形成された凹溝(531)に至る。そして、ガスは凹溝(531)を通じて、脚部収容空間(52)に至り、その後、ナット(14)に形成された貫通穴(141)を通じて、ナット(14)下面と蓋体(15)上面との間に形成される空間内に至る。
ナット(14)は、指標体(12)の回転に伴い、外殻体(11)内部を上下動するが、ナット(14)の下限位置においても、ナット(14)下面に形成された突起部(142)により、ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間が確保される。
ナット(14)下面と蓋体(13)上面の間の空間に至ったガスは、蓋体(13)に形成された角穴(132)と指標体(12)の脚部(42)の間に形成される空隙及び/又は貫通穴(131)を排出口として、刻印装置(1)から排出される。その後、ガスは金型装置(2)の第1の穴部(222)及び第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
尚、指標体(12)の頭部(41)に形成された切面(324)と頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から頭部収容空間(51)を形成する外殻体(11)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
図15は、図12に示す刻印装置(1)の指標体(12)の胴部(43)の構造に変更を加えた形態を示す。図16は、図12に示す刻印装置(1)の外殻体(11)の胴部収容空間(53)の構造に変更を加えた形態を示す。図15(a)は指標体(12)の平面図であり、図15(b)は、指標体(12)の正面図である。尚、図15(b)に示す図において、胴部(43)の内部構造を示すため、一部破断されている。図16(a)は、外殻体(11)の平面図であり、図16(b)は外殻体(11)の縦断面図であり、図16(c)は外殻体(11)の底面図である。
図15に示す指標体(12)及び図16に示す外殻体(11)を図12に示す刻印装置(1)に使用することにより、刻印装置(1)の小型化を図ることが可能となる。
尚、図15に示す指標体(12)の胴部(43)並びに外殻体(11)の胴部収容空間(53)の構造以外は、図12及び図13に関連して説明したものと同様の構成である。
図12に示す例においては、単一の係止球(433)、係止球(433)に接続するとともに埋設穴(431)に埋設されるコイルバネ(432)が示されたが、図15に示す指標体(12)は、一対の埋設穴(431)を備え、各埋設穴(431)にコイルバネ(432)が埋設される。そして、各コイルバネ(432)の先端に係止球(433)が固定される。
図15に示す例においては、一対の埋設穴(431)は互いに直角の関係にある。
図12及び図13に示す外殻体(11)の胴部収容空間(53)を形成する外殻体(11)の内壁面には、外殻体(11)上面に刻設された文字の数と同数の凹溝(531)が形成されたが、図16に示す外殻体(11)の胴部収容空間(53)を形成する外殻体(11)の内壁面には、外殻体(11)上面に刻設された文字の数に対して半数の凹溝(531)が形成される。凹溝(531)は、胴部収容空間(53)を形成する外殻体(11)の内壁面上で、周方向に等間隔に整列し、各凹溝(531)は、胴部収容空間(53)を形成する外殻体(11)の内壁面上で上下方向に延びている。
一対の凹溝(531)の間には、畝部(532)が形成され、畝部(532)は凹溝(531)に対して外殻体(11)軸心方向に延出する。
図17は、指標体(12)を外殻体(11)に嵌入し、外殻体(11)内で指標体を時計回りに回転させたときの係合球(433)の凹溝(531)並びに畝部(532)に対する動きを示す。図17(a)は、指標体(12)の最初の位置を示し、図17(b)は次の位置決め箇所に向けて指標体(12)を回転させたときの位置を示し、図17(c)は更に次の位置決め箇所に向けて指標体(12)を回転させたときの位置を示す。
図17(a)において、一方の係合球(433a)は、凹溝(531)に嵌入し、他方の係合球(433b)は、一対の凹溝(531)の間の畝部(532)に当接している。このような状態において、係合球(433a)と凹溝(531)との係合により、指標体(12)は確実に位置決め固定される。また、係合球(433b)は畝部(532)の壁面に当接するので、指標体(12)の位置決め固定を補助する。
指標体(12)を時計回りに回すと、係合球(433a)は畝部(532)に当接し、係合球(433b)は、図17(a)において係合球(433b)が当接していた畝部(532)に隣接する凹溝(531)に係合する(図17(b)参照)。この状態において、係合球(433b)が指標体(12)に対する位置決め機能を発揮する。
更に、指標体(12)を時計回りに回転させると、係合球(433a)が凹溝(531)に係合し、係合球(433b)は、畝部(532)と当接する(図17(c)参照)。
このように、係合球(433a,433b)が交互に凹溝(531)に係合し、位置決め機能を発揮するので、凹溝(531)は、必要とされる位置決め箇所の半数だけ形成されればよく、結果として、凹溝(531)の幅を広く形成することが可能となる。凹溝(531)の幅の拡張は、凹溝(531)と係合球(433)との噛合い量の増大に繋がる。また、この噛合い量の増大は位置決め機能の安定化に繋がる。
したがって、図15乃至図17に関連した実施形態においては、刻印装置(1)の径を低減させたとしても、位置決め機能を発揮させるのに必要な凹溝(531)の幅を確保可能となり、刻印装置(1)の小型化を図ることが可能となる。
この実施形態において、凹溝(531)は胴部収容空間(53)周面を形成する外殻体(11)内壁面上で円周方向に等間隔に形成されるので、各凹溝(221)の中心を結ぶと正多角形を描くことができる。この正多角形の角数が4の倍数であるとき、対向する角を結んだ線が直交するので、本実施例を適用することができない。即ち、形成される凹溝(531)の数が、4、8、16等であるとき、係合球(433a)及び係合球(433b)がともに凹溝(531)に嵌入することとなり、本実施形態の係合球(433a)と係合球(433b)とが交互に凹溝(531)に嵌入するという特徴を発揮することができない。言い換えれば、凹溝(531)の数が、4の倍数以外であれば、実施例の上記特徴を発揮することが可能となる。
尚、必要とされる位置決め箇所の数が、8の倍数、即ち8、16、24等であるとき、本実施形態にしたがって形成される凹溝(531)の数は、4の倍数、即ち4、8、12となる。このような場合には、凹溝(531)の数を1つ増加させることで対処可能である。凹溝(531)の追加によって、2箇所更に位置決め箇所が増えるが、増えた位置決め箇所には、外殻体(11)の上面に文字を刻設せず、ブランク位置とすればよい。
その他の方法として、一対の埋設穴(431)のなす角度を直角以外の角度にし、該角度において、一つの係合球(433a)が凹溝(531)に係合しているときに、他のもう一つの係合球(433b)が凹溝(531)の間の畝部(532)に当接しているように凹溝(531)の数を定めてもよい。このようにすれば、任意の凹溝(531)の数を形成可能となり、必要な位置決め箇所の数を設定することが可能となる。またこの場合において、係合球(433)の数は複数であればよく、2つに限定されるものではない。複数の係合球(433)を設けることによって、位置決め機能を高めることが可能となる。また、係合球(433)の数を増やすことによって、更に刻印装置(1)の大きさを低減させることや、位置決め箇所を増加させることが可能となる。
図18は、刻印装置(1)の他の実施形態を示す。図18(a)は刻印装置(1)の平面図であり、図18(b)は刻印装置(1)の主要構成を示す縦断面図であり、図18(c)は刻印装置(1)の底面図である。
刻印装置(1)は、刻印装置(1)の外周輪郭を構成する略円筒状の外殻体(11)と、外殻体(11)に回転可能に挿入される略円筒状の回転筒(19)と、回転筒(19)に回転可能に挿入される指標体(12)と、回転筒(19)の下方に配される円板状の台座部(61)と、台座部(61)の下方に配されるとともに、外殻体(11)の下端開口部を閉塞する円板状の蓋体(13)から構成される。
外殻体(11)の内壁には、回転筒(19)、台座部(61)及び蓋体(13)の軸方向の位置を定めるための段部がそれぞれ形成され、外殻体(11)は、下方に向けて段々に広がる内空間を備える。回転筒(19)下端に形成されるとともに半径方向に突出する環状の突出部(191)が、外殻体(11)内壁の段部に当接し、また、台座部(61)及び蓋体(13)が、それぞれ外殻体(11)の内壁に形成された段部に当接することで、外殻体(11)と回転筒(19)の上面が面一となる。
図18に示す例においては、外殻体(11)の上面には成型品の製造月を示すために「1」から「12」までの数字が刻設されているが、これに限定されるものではなく、所望の数字を刻設可能である。
回転筒(19)の内壁には、指標体(12)の軸方向位置を定めるための段部が形成され、回転筒(19)内部は、上部空間(191)と該上部空間(191)より広く形成される下部空間(192)で構成され、この下部空間(192)に、後述する制御機構の一部を担う制御空間が形成される。
指標体(12)は、指標体(12)上部を構成する円柱状の上部柱(44)と、指標体(12)下部を構成するとともに上部柱(44)より径大に形成される下部柱(45)から構成され、下部柱(45)上面が回転筒(19)内壁に形成される段部に当接する。上部柱(44)は、上部空間(191)内に収容され、下部柱(45)は下部空間(192)内に収容される。
指標体(12)の長さは、回転筒(19)の長さと等しく形成され、上述の如く、台座部(61)及び蓋体(13)が、それぞれ外殻体(11)の内壁に形成された段部に当接することで、回転筒(19)と指標体(12)の上面とが面一とされる。
回転筒(19)上面には、製造年を表す「05」から「10」までの数字と、外殻体(11)上面の特定の数字を指し示す「三角」マークが刻設されている。
指標体(12)の上面には、上記の様々な実施形態と同様に「矢印」マークが刻設され、この「矢印」マークはマイナスドライバ先端が挿入可能な溝形状となっている。
回転筒(19)は、外殻体(11)に対して回転可能とされ、指標体(12)は、回転筒(19)に対して、回転可能とされる。例えば、回転筒(19)の「三角」マークが外殻体(11)の「1」の数字を指し示す位置にあり、指標体(12)の「矢印」マークが回転筒(19)の「05」の数字を指し示す位置にあるとき、成型品に「2005年1月」を示す製造年月の刻印を施すことができる。
台座部(61)は、回転筒(19)或いは指標体(12)の回転動作にかかわらず、回転しない。また蓋体(13)は、外殻体(11)下端開口部を閉塞し、刻印装置(1)内部の台座部(61)、回転筒(19)及び指標体(12)を支持する。
図19は、回転筒(19)の底面図であり、回転筒(19)の下部構造を詳細に示す。
回転筒(19)の下部空間(192)には、環状の回転制御リング(193)が固定される。回転制御リング(193)の厚さは、下部柱(45)の高さと等しくされ、下部空間(192)の領域に制御空間(71)が形成される。
制御空間(71)は、回転制御リング(193)内壁の内接円(即ち、図19中、点線で示される円)で定義される円柱空間(72)と、円柱空間(72)から半径方向に突出する突出空間(73)から構成される。
突出空間(73)は、図19において、回転筒(19)上面に刻設される数字或いはマークの総数と同数の数だけ形成され、これらの数字或いはマークの配置に対応して形成される。
即ち、図18に示す例においては、回転筒(19)上面には、「05」から「10」の数字と「三角」マークが刻設されており、7つの数字・マークが配されている。これら、数字・マークは周方向に等間隔に配されている。突出空間(73)は、回転筒(19)の数字・マークと同数且つ同配置とされ、7つの突出空間(73)が周方向に等間隔に形成されている。
図18に示す突出空間(73)は、台形断面を備えるが、本発明においては、これに限られるものではなく、以下のような条件を満たすものであればよい。
円柱空間(72)から延設する一対の面(S1,S2)を、ここで参照する。この一対の辺の端部のうち円柱空間側端部をそれぞれE1,E2とする。ここで点E1と点E2とを結んだ線に対する面(S1)の角度と、点E1と点E2とを結んだ線に対する面(S2)の角度が異なるものであれば、突出空間(73)の形状は任意の形状を採用可能である。
尚、好ましくは、一方の角度を鋭角とし、他方の角度を直角以上の鈍角とすることが好ましい。
回転筒(19)内の上部空間(191)と下部空間(192)との境界をなす回転筒(19)内壁面上には、複数の凹溝(195)が形成される。各凹溝(195)の一端部は上部空間(191)に接続し、他端部は突出空間(73)に接続する。
回転筒(19)はその下端面に更に、半球状の凹部(194)を備える。凹部(194)は、外殻体(11)上面に刻設される文字・数字・マークに対応する位置に配される。即ち、図18に示す例において、外殻体(11)上面には「1」から「12」までの数字が周方向に等間隔に刻設されている。したがって、回転筒(19)下面において、12個の凹部(194)が回転筒(19)軸心周りに等間隔に形成されている。
図20は、指標体(12)の断面図であり、指標体(12)内部の詳細を示す。
指標体(12)の下部柱(45)には、下部柱(45)直径に沿って埋設穴(74)が形成され、この埋設穴(74)内に固定子(75)が埋設される。
固定子(75)は、コイルバネ(751)と、コイルバネ(751)先端に取付けられる先端部(752)から構成され、先端部(752)は下部柱(45)周面から一部が突出し、且つコイルバネ(751)の圧縮により、この突出した一部が完全に埋設穴(74)内に収容可能とされる。先端部(751)の先端部分は半球形状に形成されている。
上部空間(191)は、完全な円形断面を有する一方で、上部柱(44)は、その周面に円を一部切り取ったように形成される平坦な複数の切面(324)を備える(図18(a)参照)。切面(324)は回転筒(19)の内周面には接触しない。上部柱(44)の周面のうち、切面(324)以外の面は、回転筒(19)内の上部空間(191)周面を形成する内壁面に接触する。
回転筒(19)内の上部空間(191)と下部空間(192)との境界をなす回転筒(19)内壁面上に形成される凹溝(195)は、切面(324)と回転筒(19)内壁面との間に形成される空隙と、回転筒(19)内部に形成された突出空間(73)とを連通させる。
尚、上部柱(44)の切面(324)と回転筒(19)内周面との間に形成される空隙の大きさは、使用される樹脂の粘度や表面張力により適宜定められるが、例えば、切面(324)の中心線から回転筒(19)内周面までの最短距離が0.015mm以下であることが好ましい。このような寸法とすることで、溶融樹脂の刻印装置(1)内部への侵入を防ぐことができる。
図21は、刻印装置(1)の底面図であり、蓋体(13)並びに台座部(61)を取り除いた状態を示す。
制御機構は、上記の固定子(75)と制御空間(71)により構成される。
指標体(12)の下部柱(45)は、図19において点線で囲まれた円柱空間(72)内に挿入され、下部柱(45)の周面輪郭は、図19の点線と一致している。そして、下部柱(45)に埋設される固定子(75)の先端部(752)は、突出空間(73)内に突出する。
本実施例において、固定子(752)を収容する埋設穴(74)の軸は、指標体(12)の軸心を通過し、突出空間(73)の面(S2)は埋設穴(74)の軸に対して略平行な方向に延出する。その一方で、突出空間(73)の面(S1)は、円柱空間(72)との交点(E1)を起点として面(S2)に向かって緩やかに傾斜する。
この状態において、緩い傾斜勾配である突出空間(73)の面(S1)側に向かって、指標体(12)を回転させる(即ち、反時計回りに指標体(12)を回転させる)。このとき、固定子(75)の先端部(752)は、面(S1)に沿って案内され、コイルバネ(751)を圧縮変位させながら、下部柱(45)に形成された埋設穴(74)内に埋没する。そして、隣接する突出空間(73)に至ったとき、再度、下部柱(45)から突出し、指標体(12)の回転動作の位置決めを行う。
一方で、きつい傾斜勾配である突出空間(73)の面(S2)側に向かって、指標体(12)を回転させる(即ち、時計回りに指標体(12)を回転させる)。このとき、固定子(75)の先端部(752)は、面(S2)に引掛かり、回転筒(19)を指標体(12)とともに回転させる。
このようにして、制御機構は、回転方向によって、指標体(12)のみを回転可能とするか、指標体(12)と回転筒(19)をともに回転可能とするかを選択可能にする。
図22は、台座部(61)の断面詳細図である。
台座部(61)は、上面に埋設穴(611)が形成され、埋設穴(611)にコイルバネ(612)が埋設される。コイルバネ(612)の上端には係合球(613)が取付けられる。係合球(613)の一部は、台座部(61)上面から突出可能であるとともに、コイルバネ(612)の圧縮により埋設穴(611)内部に埋没可能となる。
係合球(613)は、図19及び図21に示す回転筒(19)下面に形成される凹部(194)に嵌入される。これにより、回転筒(19)の回転位置の位置決めが行われる。
尚、外殻体(11)周面を貫く穴部を形成し、更に、台座部(61)の周面に台座部(61)直径に沿って穴部を形成し、これら穴部を連通させるとともにピンを挿入することが好ましい。
このように構成することで、台座部(61)の係合球(613)と外殻体(11)上面の文字・数字・マークの位置関係が常に一定となり、組立による位置決めの誤差が取り除かれる。
更には、回転筒(19)の凹部(194)の代わりに、埋設穴(611)を形成し、この埋設穴(611)にコイルバネ(612)を埋設し、コイルバネ(612)の下端に係合球(613)を取り付けてもよい。そして、台座部(61)上面に凹部(194)を設けてもよい。
図18及び図22に示すように台座部(61)は、更に、台座部(61)を上下に貫通する複数の貫通穴(614)を備える。貫通穴(614)は、突出空間(73)に連通する。
図18に示すように蓋体(13)は、蓋体(13)を上下に貫通する複数の貫通穴(131)を備える。蓋体(13)の貫通穴(131)は台座部(61)の貫通穴と連通する。
キャビティ(200)内部に生じたガスは、射出口(211)から射出される溶融樹脂により押し流され、キャビティ(200)周縁に向けて押し流される。キャビティ(200)周縁に押し流されたガスは、刻印装置(1)の上面が現れる位置に達すると、指標体(12)の切面(324)と回転筒(19)内周面との間に生じた空隙をガス流入口として、刻印装置(1)内部に侵入する。そしてガスは、回転筒(19)内の上部空間(191)と下部空間(192)との境界をなす回転筒(19)内壁面上に形成される凹溝(195)を介して、突出空間(73)に至り、その後、台座部(61)及び蓋体(13)に形成された貫通穴(614,131)を通じて、刻印装置(1)から排出される。そして、ガスは金型装置(2)の第1の穴部(222)及び第2の穴部(223)を通過し、可動盤(23)上面に形成された凹溝(231)を通じて、金型装置(2)外部へ排出される。
上記一連の実施例において、指標体(12)外周面と外殻体(11)内周面若しくは指標体(12)外周面と回転筒(19)内周面との間にガスが流通可能な流路若しくは空間を形成し、この流路若しくは空間を通じて、金型装置(2)外部へガスを排出可能な刻印装置(1)が示されてきたが、他の形態で同様の機能を発揮することも可能である。
図23は、図2に示す刻印装置(1)と略同様の構造を備える刻印装置(1)の斜視図である。図23に示す刻印装置(1)は、図2に示す刻印装置(1)と異なり、上部円柱部材(122)及び下部円柱部材(121)に切面(322,324)は形成されず、下部円柱部材(111)は更に凹溝(323)も備えない。したがって、指標体(12)の周面全体が外殻体(11)内壁面に接触することとなる。
指標体(12)及び/又は外殻体(11)は、連続気孔型の多孔質金属体からなる。連続気孔型の多孔質金属は、ガス体を透過可能であるので、このような形態においても、指標体(12)及び/又は外殻体(11)がガス流入口及び/又はガス排出口となり、キャビティ(200)内に生じたガスを刻印装置(1)上面から下面に向けて通気させ、ガスを金型装置(2)外部へ排出可能となる。
図24は、図12に関連して説明した刻印装置(1)と略同様の構成を備える刻印装置(1)の展開斜視図である。図24に示す刻印装置(1)は、指標体(12)の頭部(41)に切面(324)並びに凹溝(413)を備えない点で、図12に示す刻印装置(1)と異なる。
図24に示す刻印装置(1)の指標体(12)及び/又は外殻体(11)は、連続気孔型の多孔質金属体からなる。連続気孔型の多孔質金属は、ガス体を透過可能であるので、このような形態においても、キャビティ(200)内に生じたガスを刻印装置(1)上面から下面に向けて通気させ、ガスを金型装置(2)外部へ排出可能となる。
尚、図3乃至図11及び図15乃至図17に関連して説明した刻印装置(1)の構造についても、指標体(12)及び/又は外殻体(11)に、連続気孔型の多孔質金属体を用いることにより、切面や凹溝を指標体(12)の頭部(41)に形成することなしに、ガス体排出機能を同様に生じさせることができる。
図25は、図18に関連して説明した刻印装置(1)と略同様の構成を備える刻印装置(1)を示す。図25(a)は刻印装置(1)の平面図であり、図25(b)は刻印装置(1)の主要構成を示す縦断面図であり、図25(c)は刻印装置(1)の底面図である。
図25に示す刻印装置(1)は、指標体(12)を構成する上部柱(44)に切面を有さず、回転筒(19)内壁面に凹溝(195)を有さない点で、図18に示す刻印装置(1)と異なる。
図25に示す刻印装置(1)の回転筒(19)、指標体(12)及び/又は外殻体(11)は、連続気孔型の多孔質金属体からなる。連続気孔型の多孔質金属は、ガス体を透過可能であるので、このような形態においても、回転筒(19)、指標体(12)及び/又は外殻体(11)上面がガス流入部となり、キャビティ(200)内に生じたガスが刻印装置(1)内部に侵入し、ガスが金型装置(2)外部へ排出可能となる。
本発明は、ガスを生じさせる樹脂材を用いた成型加工に好適に適用される。
本発明に係る刻印装置を金型装置に取り付けた状態を示す図である。 本発明に係る刻印装置の一実施形態を示す図である。 本発明に係る刻印装置の他の実施形態を示す図である。 図3に示す刻印装置の応用形態を示す図である。 図4に示す刻印装置の変更形態を示す図である。 図4に示す刻印装置の変更形態を示す図である。 図4に示す刻印装置の応用形態を示す図である。 図4に示す刻印装置の応用形態を示す図である。 図8に示す刻印装置が備える第1ワッシャ及び第2ワッシャを示す斜視図である。 図8に示す刻印装置の応用形態を示す図である。 図10に示す刻印装置が備える第2ワッシャ並びにナットの斜視図である。 図10に示す刻印装置の応用形態を示す図である。 図12に示す刻印装置が備える外殻体の内部構造を示す図である。 図12に示す刻印装置が備えるナットを示す斜視図である。 図12に示す刻印装置の応用形態において使用される指標体を示す図である。 図12に示す刻印装置の応用形態において使用される外殻体を示す図である。 図12に示す刻印装置の応用形態に係る刻印装置が備える係合球と凹溝の位置関係を示す図である。 本発明に係る刻印装置の他の実施形態を示す図である。 図18に示す刻印装置が備える回転筒の底面図である。 図18に示す刻印装置が備える指標体の縦断面図である。 図18に示す刻印装置の内部構造を示す底面図である。 図18に示す刻印装置が備える台座部の断面図である。 本発明に係る刻印装置の他の実施形態を示す図である。 本発明に係る刻印装置の他の実施形態を示す図である。 本発明に係る刻印装置の他の実施形態を示す図である。 従来のキャビティ内のガス抜きを行う装置を示す図である。
符号の説明
1・・・・・刻印装置
11・・・・外殻体
111・・・下部円柱空間
112・・・外殻体底部
113・・・貫通穴
119・・・上部円柱空間
12・・・・指標体
121・・・下部円柱部材
122・・・上部円柱部材
13・・・・蓋体
131・・・貫通穴
14・・・・ナット
141・・・貫通穴
142・・・突起部
143・・・舌片
15・・・・コイルバネ
16・・・・ピン
17・・・・第1ワッシャ
171・・・上方突出部
172・・・下方突出部
18・・・・第2ワッシャ
181・・・貫通穴
182・・・凹溝
183・・・舌片
19・・・・回転筒
194・・・凹部
195・・・凹溝
2・・・・・金型装置
200・・・キャビティ
324・・・切面
323・・・凹溝
322・・・切面
41・・・・頭部
411・・・凹溝
412・・・凹溝
413・・・凹溝
42・・・・脚部
421・・・ねじ部
43・・・・胴部
433・・・係合球
44・・・・上部柱
45・・・・下部柱
51・・・・頭部収容空間
52・・・・脚部収容空間
521・・・係合溝
53・・・・胴部収容空間
531・・・凹溝
532・・・畝部
61・・・・台座部
613・・・係合球
614・・・貫通穴
72・・・・円柱空間
73・・・・突出空間
75・・・・固定子

Claims (20)

  1. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記ナットと前記頭部下面との間にコイルバネが配され、
    該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、
    前記頭部下面には、複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記外殻体の周壁には、貫通穴が形成され、
    該貫通穴にピンが挿入され、
    該ピンの先端は、前記頭部下面に形成された凹溝と係合し、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、
    前記ナットの下面には下方に突出する突起部が形成されることを特徴とする刻印装置。
  2. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記ナットと前記頭部下面との間にコイルバネが配され、
    該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、
    前記頭部下面には、複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記外殻体の周壁には、貫通穴が形成され、
    該貫通穴にピンが挿入され、
    該ピンの先端は、前記頭部下面に形成された凹溝と係合し、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、
    前記蓋体の上面には上方に突出する突起部が形成されることを特徴とする刻印装置。
  3. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記頭部収容空間には、前記頭部下面と当接する第1ワッシャが配され、
    前記脚部収容空間には、該脚部収容空間の上側境界を定める前記外殻体の内壁面及び前記第1ワッシャ下面と当接する第2ワッシャが配され、
    前記ナットと前記第2ワッシャ下面との間にコイルバネが配され、
    該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、
    前記第2ワッシャ上面には、複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記頭部下面には凹溝が形成され、
    前記第1ワッシャは、前記頭部の凹溝と係合する上方突出部と、前記第2ワッシャの凹溝に係合する下方突出部を備え、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、
    前記ナットの下面には下方に突出する突起部が形成され、
    前記第2ワッシャは、前記ガス流入部と前記脚部収容空間を連通させる貫通穴を備えることを特徴とする刻印装置。
  4. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記脚部下端は前記蓋体の上面に当接し、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記頭部収容空間には、前記頭部下面と当接する第1ワッシャが配され、
    前記脚部収容空間には、該脚部収容空間の上側境界を定める前記外殻体の内壁面及び前記第1ワッシャ下面と当接する第2ワッシャが配され、
    前記ナットと前記第2ワッシャ下面との間にコイルバネが配され、
    該コイルバネは、前記ナットを下方に付勢し、
    前記第2ワッシャ上面には、複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記頭部下面には凹溝が形成され、
    前記第1ワッシャは、前記頭部の凹溝と係合する上方突出部と、前記第2ワッシャの凹溝に係合する下方突出部を備え、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記蓋体を上下に貫通する貫通穴により形成され、
    前記蓋体の上面には上方に突出する突起部が形成され、
    前記第2ワッシャは、前記ガス流入部と前記脚部収容空間を連通させる貫通穴を備えることを特徴とする刻印装置。
  5. 前記脚部収容空間周面を形成する前記外殻体の内壁面に、上下方向に延びる係合溝が形成され、
    前記ナットは、該ナット周面から半径方向に延出する舌片を備え、
    該舌片が前記係合溝に係合することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の刻印装置。
  6. 前記脚部収容空間周面を形成する前記外殻体の内壁面に、上下方向に延びる係合溝が形成され、
    前記第2ワッシャは、該第2ワッシャ周面から半径方向に延出する舌片を備え、
    該舌片が、前記係合溝に係合することを特徴とする請求項3又は4に記載の刻印装置。
  7. 前記係合溝が複数形成され、
    前記舌片が複数設けられることを特徴とする請求項5記載の刻印装置。
  8. 前記係合溝が複数形成され、
    前記第2ワッシャが複数の前記舌片を備えることを特徴とする請求項6記載の刻印装置。
  9. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    該指標体と前記外殻体との間に挿入される円筒形状の回転筒と、
    前記外殻体下端開口部を閉塞する蓋体と、
    該蓋体上面と前記指標体並びに前記回転筒の底面の間に配される台座部からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、円柱形状の下部柱と、該下部柱上面から上方に延出するとともに前記下部柱よりも細く形成される上部柱からなり、
    前記回転筒内部には、前記下部柱を収容する下部空間と、前記上部柱を収容する上部空間が形成され、
    前記下部空間は、前記下部柱が収容される円柱空間と該円柱空間から半径方向に突出する複数の突出空間からなり、
    前記下部柱には、該下部柱周面から出没可能な固定子が取り付けられ、
    前記突出空間は、前記円柱空間から外方に延出するとともに固定子の出没方向に平行な第1の面と、前記円柱空間から外方に向かって延出するとともに前記第1の面に向かって傾斜する第2の面を備え、
    前記指標体を一の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第1の面に当接し、これにより前記指標体と前記回転筒がともに回転し、
    前記指標体を他の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第2の面に案内され、前記下部柱内部に埋没し、これにより前記指標体のみが回転し、
    前記上部柱が、前記回転筒内壁面と接触しない第1の面と、前記回転筒内壁面と接触する第2の面を備え、
    前記ガス流入部が前記上部柱の前記第1の面と前記回転筒内壁面との間に形成され、
    前記ガス排出部が、前記台座部を上下に貫通するとともに前記突出空間と連通する貫通穴と、前記蓋体を上下に貫通するとともに前記台座部の貫通穴と連通する貫通穴により形成され、
    前記下部空間の上側境界をなす前記回転筒内壁面には前記ガス流入部と前記突出空間を連通させる凹溝が形成されることを特徴とする刻印装置。
  10. 前記回転筒底面には、複数の凹部が形成され、
    該複数の凹部は、前記回転筒の軸心周りに等間隔に配され、
    前記台座部は、該台座部上面に対して出没可能な係合球を備え、
    該係合球が前記回転筒底面の凹部に係合することを特徴とする請求項9記載の刻印装置。
  11. 前記台座部上面には複数の凹部が形成され、
    該複数の凹部は、前記回転筒の軸心周りに等間隔に配され、
    前記回転筒は、該回転筒の底面に対して出没可能な係合球を備え、
    該係合球が前記回転筒底面の凹部に係合することを特徴とする請求項9記載の刻印装置。
  12. ピンを更に備え、
    前記外殻体周壁に貫通穴が形成され、
    前記台座部周面に前記外殻体の前記貫通穴に連通する穴部が形成され、
    前記ピンが、前記外殻体の貫通穴と前記台座部の穴部に挿入されることを特徴とする請求項9記載の刻印装置。
  13. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    該指標体と前記外殻体との間に挿入される円筒形状の回転筒と、
    前記外殻体下端開口部を閉塞する蓋体と、
    該蓋体上面と前記指標体並びに前記回転筒の底面の間に配される台座部からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、円柱形状の下部柱と、該下部柱上面から上方に延出するとともに前記下部柱よりも細く形成される上部柱からなり、
    前記回転筒内部には、前記下部柱を収容する下部空間と、前記上部柱を収容する上部空間が形成され、
    前記下部空間は、前記下部柱が収容される円柱空間と該円柱空間から半径方向に突出する複数の突出空間からなり、
    前記下部柱には、該下部柱周面から出没可能な固定子が取り付けられ、
    前記突出空間は、前記円柱空間から外方に延出するとともに固定子の出没方向に平行な第1の面と、前記円柱空間から外方に向かって延出するとともに前記第1の面に向かって傾斜する第2の面を備え、
    前記指標体を一の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第1の面に当接し、これにより前記指標体と前記回転筒がともに回転し、
    前記指標体を他の方向に回転させると、前記固定子が前記突出空間の第2の面に案内され、前記下部柱内部に埋没し、これにより前記指標体のみが回転し、
    前記ガス排出部が、前記台座部を上下に貫通するとともに前記突出空間と連通する貫通穴と、前記蓋体を上下に貫通するとともに前記台座部の貫通穴と連通する貫通穴により形成され、
    前記回転筒が連続気孔型の多孔質金属からなり、
    前記回転筒の上面が前記ガス流入部となることを特徴とする刻印装置。
  14. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、
    前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、
    該埋設穴にはコイルバネが埋設され、
    該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成され、
    前記ナットの下面には下方に突出する突起部が形成され、
    前記頭部下面には前記第1の面と前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝を連通させる凹溝が形成されることを特徴とする刻印装置。
  15. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、
    前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、
    該埋設穴にはコイルバネが埋設され、
    該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットには、該ナットを上下に貫通する貫通穴が形成され、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成され、
    前記蓋体の上面には上方に突出する突起部が形成され、
    前記頭部下面には前記第1の面と前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝を連通させる凹溝が形成され、
    前記胴部には、他のもう1つの埋設穴が形成され、
    該埋設穴には、他のもう1つのコイルバネが埋設されることを特徴とする刻印装置。
  16. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、
    前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、
    該埋設穴にはコイルバネが埋設され、
    該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成されることを特徴とする刻印装置。
  17. 金型内部のキャビティ壁面に形成される嵌入穴に嵌入される刻印装置であって、
    該刻印装置は、円筒形状の外殻体と、
    該外殻体に挿入される指標体と、
    前記外殻体の下端開口部を閉塞する蓋体からなり、
    前記刻印装置の上面にガス流入部が形成され、
    前記刻印装置の下面にガス排出部が形成され、
    前記刻印装置が前記ガス流入部から前記ガス排出部までガス体が通過可能な内部構造を備え、
    前記指標体は、頭部と、該頭部下面から下方に延出するとともに前記頭部よりも細く形成される胴部と、該胴部下面から下方に延出するとともに前記胴部よりも細く形成される脚部からなり、
    前記外殻体は、前記頭部を収容する頭部収容空間と、該頭部収容空間よりも径小に形成されるとともに前記胴部を収容する胴部収容空間と、該胴部収容空間よりも径大に形成されるとともに前記脚部を収容する脚部収容空間を備え、
    前記蓋体は、該蓋体を貫通する角穴を備え、
    前記脚部の下端は前記角穴に挿入され、
    前記脚部の周面にはねじ部が形成され、
    該ねじ部にナットが螺合し、
    前記胴部収容空間の周面を形成する前記外殻体の内壁面には、上下方向に延びる複数の凹溝が形成され、
    該複数の凹溝は、周方向に等間隔に配され、
    前記胴部には、該胴部外周面から前記指標体軸心方向に延びる埋設穴が形成され、
    該埋設穴にはコイルバネが埋設され、
    該埋設されたコイルバネには、前記外殻体内壁面に形成された前記凹溝に係合する係合球が取り付けられ、
    前記頭部の周面は、前記外殻体の内壁面に接触しない第1の面と前記外殻体の内壁面に接触する第2の面からなり、
    前記ナットの周面は、前記外殻体の内壁面に接触せず、
    前記ガス流入部は、前記第1の面と前記外殻体内壁面の間に形成され、
    前記ガス排出部は、前記角穴を形成する前記蓋体の内壁面と前記脚部周面との間に形成されることを特徴とする刻印装置。
  18. 前記蓋体が更に、貫通穴を備えることを特徴とする請求項14乃至17いずれかに記載の刻印装置。
  19. 前記脚部収容空間周面を形成する前記外殻体の内壁面に、上下方向に延びる係合溝が形成され、
    前記ナットは、該ナット周面から半径方向に延出する舌片を備え、
    該舌片が前記係合溝に係合することを特徴とする請求項14乃至17いずれかに記載の刻印装置。
  20. 前記胴部には、他のもう1つの埋設穴が形成され、
    該埋設穴には、他のもう1つのコイルバネが埋設され、
    該他のもう1つのコイルバネ先端には、他のもう1つの係合球が取り付けられ、
    前記外殻体内壁面に形成された凹溝の間には、前記外殻体軸心方向に突出する畝部が形成され、
    前記係合球のうち1つが、前記外殻体内壁面に形成された凹溝と係合するとき、他の係合球が前記畝部に当接することを特徴とする請求項14乃至17いずれかに記載の刻印装置。
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