JP2019162645A - 刻印装置及びそれに用いられる刻印用部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型成型時に溶融材料が内部に流入することを防止することができる刻印用部品及びそれを用いた刻印装置を提供すること。【解決手段】アルミニウム鋳造品を成型するためのキャビティと、当該キャビティに連通された穴部とを有する成型用金型と、前記穴部に配設された刻印用部品とを具備し、前記刻印用部品は、円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印装置とする。【選択図】図3
Description
樹脂製品を自動車等のタイヤ関連位置等に使用すると、耐圧性、耐熱性に問題があると言われている。そのため、自動車等のタイヤ関連位置等にはアルミニウム鋳造品が使用されている。本発明は、金型による成型時にアルミニウム鋳造品の表面に刻印する刻印装置及びそれに用いられる刻印用部品に関し、より詳しくは外殻体と指標体とネジ体とを備え、金型による成型時に離型剤や潤滑油等が内部に流入することを防止することができる刻印用部品に関する。
成型技術の発展により、今日において様々な金属材料が成型加工に用いられている。これら材料の中には高融点を有するものがあり、高融点の材料を用いた成型加工は、高温環境下で行なわれる。高温環境下で行なわれる成型加工として、アルミニウムダイカスト成型(以下、「アルミダイカスト成型」ともいう)がよく知られている。
成型加工において、製品に製造日や製造ライン番号を付すことにより、製品識別機能をもたせることは、多くの成型加工工場において行なわれている。製品識別機能を製品に付すための様々な種類の刻印用部品が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図5は、従来の刻印用部品の一例を示す図である。図5の(a)は、刻印用部品の平面図であり、図5の(b)は、刻印用部品の縦断面図であり、図5の(c)は、刻印用部品の底面図である。
刻印用部品Mは、円筒形状の外殻体Oと、外殻体O内に配置される円筒形状の回転筒Rと、回転筒R内に配置される指標軸Iと、外殻体O内において回転筒R及び指標軸Iを支持する台座部Sと、外殻体Oの底面を閉塞する蓋体Lとからなる。
刻印用部品Mは、成型金型の穴部に配設され、外殻体Oの上面と回転筒Rの上面と指標軸Iの上面(刻設面)には、それぞれ対応刻印表示部Cが刻設され、その刻設面が、成型用金型のキャビティ内に臨む。その結果、キャビティ内に射出された溶融材料が対応刻印表示部Cに流入することにより、溶融材料の固化後、成型製品の表面に隆起した識別文字(刻印表示部)が形成される。
このような刻印用部品Mは、指標軸Iの回転方向によって、回転筒Rの回転及び静止を選択可能とする制御機構を内部に備える。例えば、指標軸Iを時計回りに回転させると、回転筒Rは静止状態を維持する一方、指標軸Iを反時計回りに回転させると、回転筒Rは指標軸Iとともに反時計回りに回転するようになっている。
ところで、アルミダイカスト成型は、650℃〜700℃、600kg/cm2という条件で行われる。このようなアルミダイカスト成型に用いられる離型剤や潤滑油等は、わずかな隙間にも流れ込むこととなる。
そのため、上述したような刻印用部品Mを、例えばアルミダイカスト成型に用いると、離型剤や潤滑油等が外殻体Oの内周面と回転筒Rの外周面との間や、回転筒Rの内周面と指標軸Iの外周面との間に流入する。この流入した離型剤や潤滑油等は、冷却工程を経て固化する。つまり、外殻体Oの内周面と回転筒Rの外周面との間や、回転筒Rの内周面と指標軸Iの外周面との間で固化した離型剤や潤滑油等が、指標軸Iの回転と回転筒Rの回転とを妨げるという問題点があった。
そのため、上述したような刻印用部品Mを、例えばアルミダイカスト成型に用いると、離型剤や潤滑油等が外殻体Oの内周面と回転筒Rの外周面との間や、回転筒Rの内周面と指標軸Iの外周面との間に流入する。この流入した離型剤や潤滑油等は、冷却工程を経て固化する。つまり、外殻体Oの内周面と回転筒Rの外周面との間や、回転筒Rの内周面と指標軸Iの外周面との間で固化した離型剤や潤滑油等が、指標軸Iの回転と回転筒Rの回転とを妨げるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した如き課題に鑑みてなされたものであり、金型成型時に溶融材料が内部に流入することを防止することができる刻印用部品及びそれを用いた刻印装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明の第一の態様に係る刻印装置は、アルミニウム鋳造品を成型するためのキャビティと、当該キャビティに連通された穴部とを有する成型用金型と、
前記穴部に配設された刻印用部品とを具備し、
前記刻印用部品は、円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、
前記外殻体の上面及び前記指標体の上面には、前記アルミニウム鋳造品の表面に刻印表示部を刻印するために、前記刻印表示部に対応する対応刻印表示部が形成されており、
前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、
前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、
前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印装置であって、
前記刻印用部品は、下記式(1)及び下記式(2)の関係を満足し、
R1<R2 ・・・ (1)
R3<R4 ・・・ (2)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示してなることを特徴とする。
前記穴部に配設された刻印用部品とを具備し、
前記刻印用部品は、円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、
前記外殻体の上面及び前記指標体の上面には、前記アルミニウム鋳造品の表面に刻印表示部を刻印するために、前記刻印表示部に対応する対応刻印表示部が形成されており、
前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、
前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、
前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印装置であって、
前記刻印用部品は、下記式(1)及び下記式(2)の関係を満足し、
R1<R2 ・・・ (1)
R3<R4 ・・・ (2)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示してなることを特徴とする。
このような第一の態様に係る刻印装置によれば、アルミダイカスト成型に用いても、ネジ頭の直径(R2)が本体部の内径(R1)より大きく設定され、さらに雄ネジ部の外周面と本体部の内周面との間の上方にネジ頭が配置されるので、雄ネジ部の外周面と本体部の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。
また、上段部の外径(R4)が上部孔の直径(R3)より大きく設定され、さらに本体部の外周面と上部孔の内周面との間の上方に上段部が配置されるので、本体部の外周面と上部孔の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。
上記第一の態様に係る刻印装置は、直径(R2)を有するネジ頭の外周縁部が、前記指標体の上面上に載置され、外径(R4)を有する上段部の外周縁部が、前記外殻体の上面上に載置されるので好ましい。
上記第一の態様に係る刻印装置は、前記指標体の上段部の内周面に、溝部が形成されて、前記外殻体の孔部は、前記上部孔の上方に位置する最上部孔を有している。さらに、上記第一の態様に係る刻印装置は、下記式(1’)及び下記式(2’)の関係を満足し、
R1<R2<R2’ ・・・ (1’)
R3<R4<R4’ ・・・ (2’)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示し、前記(R2’)は溝部の外径を示し、前記(R4’)は最上部孔の直径を示してなり、
前記溝部内に前記ネジ頭が収容されるとともに、前記最上部孔に前記上段部が収容されるので、前記外殻体の上面と前記ネジ頭の上面と前記上段部の上面とが面一になるので好ましい。
R1<R2<R2’ ・・・ (1’)
R3<R4<R4’ ・・・ (2’)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示し、前記(R2’)は溝部の外径を示し、前記(R4’)は最上部孔の直径を示してなり、
前記溝部内に前記ネジ頭が収容されるとともに、前記最上部孔に前記上段部が収容されるので、前記外殻体の上面と前記ネジ頭の上面と前記上段部の上面とが面一になるので好ましい。
このような第一の態様に係る刻印装置によれば、外殻体の上面と前記ネジ頭の上面と前記上段部の上面とが面一になっているので、識別文字等以外による段差がアルミニウム鋳造品の表面に形成されることを防止することができる。
上記第一の態様に係る刻印装置は、前記ネジ体は、前記雄ネジ部の下方に位置する突出部を有し、前記外殻体の孔部には、前記突出部を下方に付勢するばねが配置されている構成を備えると、隙間に離型剤や潤滑油等が流入することを、より防止することができるので好ましい。
上記第一の態様に係る刻印装置は、前記指標体の本体部には、前記本体部の半径方向に突出する位置決め突起部が設けられ、前記外殻体の上部孔部の内周面には、前記上部孔部の軸方向に延びる複数の位置決め溝が、前記上部孔部の円周方向に沿って形成されており、前記位置決め突起部が所定の位置決め溝に嵌入されることで、前記外殻体の前記対応刻印表示部と前記指標体の前記対応刻印表示部とが位置合わせされるから好ましい。
上記第一の態様に係る刻印装置は、前記指標体の本体部には、前記本体部の半径方向に突出する位置決め突起部が設けられ、前記外殻体の上部孔部の内周面には、前記上部孔部の軸方向に延びる複数の位置決め溝が、前記上部孔部の円周方向に沿って形成されており、前記位置決め突起部が所定の位置決め溝に嵌入されることで、前記外殻体の前記対応刻印表示部と前記指標体の前記対応刻印表示部とが位置合わせされるから好ましい。
このような第一の態様に係る刻印装置によれば、外殻体に対して所望の位置で指標体の角位置を固定することができる。
上記第一の態様に係る刻印装置は、前記位置決め突起部が、前記位置決め部に設置される位置決めばねを有する構成を備えると、指標体の回転及び静止を容易に行うことができるので好ましい。
上記第一の態様に係る刻印装置は、前記刻印表示部が、文字、数字及び矢印からなる群の少なくとも1種からなる構成を備えると、アルミニウム鋳造品の表面に様々な種類の製造日等を形成することができるので好ましい。
本発明の第二の態様に係る刻印用部品は、アルミニウム鋳造品を成型するためのキャビティと、当該キャビティに連通された穴部とを有する成型金型に配設され、
円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、
前記外殻体の上面及び前記指標体の上面には、前記アルミニウム鋳造品の表面に刻印表示部を刻印するために、前記刻印表示部に対応する対応刻印表示部が形成されており、
前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、
前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、
前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印用部品であって、
前記刻印用部品は、下記式(1)及び下記式(2)の関係を満足し、
R1<R2 ・・・ (1)
R3<R4 ・・・ (2)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示してなることを特徴とする。
円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、
前記外殻体の上面及び前記指標体の上面には、前記アルミニウム鋳造品の表面に刻印表示部を刻印するために、前記刻印表示部に対応する対応刻印表示部が形成されており、
前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、
前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、
前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印用部品であって、
前記刻印用部品は、下記式(1)及び下記式(2)の関係を満足し、
R1<R2 ・・・ (1)
R3<R4 ・・・ (2)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示してなることを特徴とする。
このような本発明に係る刻印装置によれば、アルミダイカスト成型に用いても、ネジ頭の直径(R2)が本体部の内径(R1)より大きく設定され、さらに雄ネジ部の外周面と本体部の内周面との間の上方にネジ頭が配置されるので、雄ネジ部の外周面と本体部の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。また、上段部の外径(R4)が上部孔の直径(R3)より大きく設定され、さらに本体部の外周面と上部孔の内周面との間の上方に上段部が配置されるので、本体部の外周面と上部孔の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。
このような本発明に係る刻印用部品によれば、アルミダイカスト成型に用いても、ネジ頭の直径(R2)が本体部の内径(R1)より大きく設定され、さらに雄ネジ部の外周面と本体部の内周面との間の上方にネジ頭が配置されるので、雄ネジ部の外周面と本体部の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。また、上段部の外径(R4)が上部孔の直径(R3)より大きく設定され、さらに本体部の外周面と上部孔の内周面との間の上方に上段部が配置されるので、本体部の外周面と上部孔の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第一の態様)
<刻印装置>
図1は、第一の態様に係る刻印装置の一例を示す縦断面図である。刻印装置2は、650℃〜700℃、600kg/cm2、0.5分程度でアルミニウム鋳造品を成型するためのものであり、固定金型21と、固定金型21の下方に配置された可動金型22と、可動金型22とアクチュエータ(図示せず)とを連結し固定金型21に対して可動金型22を接離させる可動盤23とを備える。
<刻印装置>
図1は、第一の態様に係る刻印装置の一例を示す縦断面図である。刻印装置2は、650℃〜700℃、600kg/cm2、0.5分程度でアルミニウム鋳造品を成型するためのものであり、固定金型21と、固定金型21の下方に配置された可動金型22と、可動金型22とアクチュエータ(図示せず)とを連結し固定金型21に対して可動金型22を接離させる可動盤23とを備える。
固定金型21には、溶融金属が射出される射出口211が形成されている。また、固定金型21の下面における射出口211の周辺部には、下方に突出する凸部212が形成されている。
アクチュエータからの動力は可動盤23を介して可動金型22に伝達され、可動金型22の固定金型21に対する接離動作を生じさせる。可動金型22の上面には、凹部221が形成されており、固定金型21の凸部212が凹部221内に侵入する。このとき、凸部212の容積は、凹部221の容積よりも小さくなっており、凸部212と凹部221との間には所定形状のキャビティ200が形成される。なお、固定金型21及び可動金型22の材質としてはSKD61等の金属等が挙げられ、凸部212と凹部221とには離型剤が塗布されており、射出口211から溶融金属を射出させるための機構等に潤滑油等が用いられている。離型剤や潤滑油としては、例えばダイカスト用離型剤(「GL6300」、「GL6000」、Moresco社製)、プランジャー潤滑剤(「CF−W2」、Moresco社製)、エマルジョン型離型剤(「KM−740T」、「KM−742T」、信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
また、可動金型22には、可動金型22を上下に貫通するとともにキャビティ200に連通する穴部222が形成され、穴部222に第二の態様に係る刻印用部品1が嵌入し固定される。刻印用部品1の上面(刻設面)10は、凹部221の上面と面一にされ、キャビティ200に臨む。これにより、例えば図1においては傾斜した周面壁を有する椀形状のアルミニウム鋳造品(例えば厚さD(10mm程度)の成型製品)がキャビティ200内で形成されとともに、アルミニウム鋳造品の表面に隆起した識別文字(刻印表示部)が形成されることになる。
次に、刻印用部品1について詳細に説明する。
(第二の態様)
<刻印用部品>
図2は、第二の態様に係る刻印用部品1の平面図であり、図3は、第二の態様に係る刻印用部品1の縦断面図である。
刻印用部品1は、円形の孔部301を有する円筒形の外殻体3と、外殻体3の孔部301に配置される円柱形のネジ体5と、外殻体3の孔部301の上部の内周面とネジ体5の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体4とを備える。
(第二の態様)
<刻印用部品>
図2は、第二の態様に係る刻印用部品1の平面図であり、図3は、第二の態様に係る刻印用部品1の縦断面図である。
刻印用部品1は、円形の孔部301を有する円筒形の外殻体3と、外殻体3の孔部301に配置される円柱形のネジ体5と、外殻体3の孔部301の上部の内周面とネジ体5の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体4とを備える。
ここで、アルミニウム鋳造品の表面に識別文字(刻印表示部)を刻印するための刻印用部品1の刻設面10について説明する。
<刻設面>
刻印用部品1の刻設面10は、外殻体3の上面と指標体4の上面とから構成される。
外殻体3の上面は、円環形状を呈しており、外殻体3の上面に「1」から「12」までの数字からなる印部(対応刻印表示部)31が円周方向に沿って等間隔に刻設されている。図2に示す例においては、外殻体3の上面の印部31は、「月」を意味する。
<刻設面>
刻印用部品1の刻設面10は、外殻体3の上面と指標体4の上面とから構成される。
外殻体3の上面は、円環形状を呈しており、外殻体3の上面に「1」から「12」までの数字からなる印部(対応刻印表示部)31が円周方向に沿って等間隔に刻設されている。図2に示す例においては、外殻体3の上面の印部31は、「月」を意味する。
指標体4の上面も、円環形状を呈しており、指標体4の上面に「0」及び「9」の数字と「三角形」の矢印とからなる印部41が刻設されている。図2に示す例においては、「0」及び「9」の数字からなる印部41は、西暦の「2009年」を意味する。また、「三角形」の矢印からなる印部41は、外殻体3の上面上の「1」から「12」までの数字の内の1つの数字を指し示す。これにより、刻印用部品1が、「年月」をアルミニウム鋳造品の表面に記すことが可能となり、例えば図2に示す例においては、「2009年12月」を意味する文字をアルミニウム鋳造品の表面に記すことが可能となる。
なお、ネジ体5の上面は、円形状を呈しており、ネジ体5の上面にマイナスドライバ等の工具の先端を挿入可能な印部51が刻設されている。
なお、ネジ体5の上面は、円形状を呈しており、ネジ体5の上面にマイナスドライバ等の工具の先端を挿入可能な印部51が刻設されている。
次に、刻印用部品1の構成部材について説明する。
<外殻体>
外殻体3は、円形の孔部301を有する外径(R)、高さ(H)の円筒形を呈しており、孔部301は、直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302と、下部雌ネジ孔302の上方に位置する直径(R3)の円形の上部孔303と、可動金型22に取付けるための金型取付部304とを有する。直径(R3)は直径(R1)より大きくなっており、2段構造の貫通孔となっている。上記(R)は、例えば3mm以上20mm以下となっており、上記(H)は、例えば5mm以上20mm以下となっている。
<外殻体>
外殻体3は、円形の孔部301を有する外径(R)、高さ(H)の円筒形を呈しており、孔部301は、直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302と、下部雌ネジ孔302の上方に位置する直径(R3)の円形の上部孔303と、可動金型22に取付けるための金型取付部304とを有する。直径(R3)は直径(R1)より大きくなっており、2段構造の貫通孔となっている。上記(R)は、例えば3mm以上20mm以下となっており、上記(H)は、例えば5mm以上20mm以下となっている。
また、上部孔303の内周面には、12個の位置決め溝(図示せず)が形成されている。各位置決め溝は、外殻体3の上面から下方に向けて延設されている。そして、位置決め溝は、円周方向に沿って連続的に且つ等間隔に配列されている。位置決め溝は、平面視で略U字形状に形成されており、位置決め溝の深さは、後述する(R4−R3)より小さくなっている。なお、位置決め溝の数は、「月」の数の12となっている。
さらに、下部雌ネジ孔302の内周面には、雄ネジ部502の外周面と螺合するネジ溝が形成されている。
さらに、下部雌ネジ孔302の内周面には、雄ネジ部502の外周面と螺合するネジ溝が形成されている。
<指標体>
指標体4は、内径(R1)、外径(R3)の円筒形の本体部401と、本体部401の上方に位置する内径(R1)、外径(R4)、高さ(H1)の円筒形の上段部(ツバ部)402とを有する。外径(R4)は外径(R3)より大きくなっており、2段構造の円筒体となっている。
指標体4は、内径(R1)、外径(R3)の円筒形の本体部401と、本体部401の上方に位置する内径(R1)、外径(R4)、高さ(H1)の円筒形の上段部(ツバ部)402とを有する。外径(R4)は外径(R3)より大きくなっており、2段構造の円筒体となっている。
外径(R3)の円筒形の本体部401は、外殻体3の直径(R3)の円形の上部孔303と相補的な形状を呈している。本体部401が上部孔303に完全に収容されると、外殻体3の上面上に、外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)402の外周縁部が載置されるようになっている。つまり、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間の上方には上段部(ツバ部)402の外周縁部が配置され、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。このとき、(R4)は(R3)より0.1mm〜1.0mm、大きくなっていることが好ましい。
また、本体部401が上部孔303に完全に収容されると、指標体4の直径(R1)の円形の貫通孔が、直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302と連通するようになっている。
また、本体部401が上部孔303に完全に収容されると、指標体4の直径(R1)の円形の貫通孔が、直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302と連通するようになっている。
本体部401には、半径方向に延設された穴部403が設けられており、穴部403に位置決め突起部404が配置されている。位置決め突起部404は、弾性体(コイルばねや板ばね等)が用いられたものが挙げられ、例えば、位置決めばね(コイルばね)と、位置決めばねの先端に配設される嵌入部とからなる。位置決めばねは、穴部403に埋設され、嵌入部は本体部401の外周面から突出している。
これにより、指標体4を指標体4の軸周りに回転させるときに、嵌入部が位置決め溝と噛み合い、指標体4を所定角度で停止させることができる。この結果、指標体4の上面に刻設された「三角形」の矢印からなる印部41を、外殻体4の上面に刻設された対応する数字の印部31に合わせやすくなる。
これにより、指標体4を指標体4の軸周りに回転させるときに、嵌入部が位置決め溝と噛み合い、指標体4を所定角度で停止させることができる。この結果、指標体4の上面に刻設された「三角形」の矢印からなる印部41を、外殻体4の上面に刻設された対応する数字の印部31に合わせやすくなる。
なお、嵌入部は、球状に形成するのが好ましい。このように形成すると、ある位置決め溝から隣接する位置決め溝へ嵌入部が移動するとき、位置決め溝の縁に嵌入部が引っかからず、位置決め溝の損傷を防ぐことが可能となる。また、位置決め溝の壁面は、球状の嵌入部の半径と略等しい曲率半径を有する曲面状に形成されることが好ましい。このようにすると、位置決め溝と嵌入部とが線接触するため、より確実な位置決め機能を発揮することができる。さらに好ましくは、位置決め溝を断面半円形状とすると、嵌入部との接触面積を最大限化でき、さらに確実な位置決め機能を発揮せしめることができる。
<ネジ体>
ネジ体5は、直径(R2)、高さ(H1)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501と、ネジ頭501の下方に位置する直径(R1)の円柱形の雄ネジ部502とを有する。直径(R2)は直径(R1)より大きくなっており、2段構造の円柱体となっている。
ネジ体5は、直径(R2)、高さ(H1)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501と、ネジ頭501の下方に位置する直径(R1)の円柱形の雄ネジ部502とを有する。直径(R2)は直径(R1)より大きくなっており、2段構造の円柱体となっている。
ネジ頭501の上面は、円形状を呈しており、ネジ頭501の上面にマイナスドライバ等の工具の先端を挿入可能な印部51が刻設されている。これにより、印部51に挿入された工具の回転操作により、ネジ体5は回転するようになっている。
直径(R1)の円柱形の雄ネジ部502が、指標体4の直径(R1)の円形の貫通孔及び直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302に挿入され、外殻体3の下部雌ネジ孔302と螺合し固定されると、指標体4の上面上に、直径(R2)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501の外周縁部が載置されるようになっている。つまり、雄ネジ部502の外周面と指標体4の貫通孔の内周面との間の上方にはネジ頭(ツバ部)501の外周縁部が配置され、雄ネジ部502の外周面と指標体4の貫通孔の内周面の間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。このとき、(R2)は(R1)より0.1mm〜1.0mm、大きくなっていることが好ましい。
なお、図3の引き出し図に示されるように、ネジ体5は、雄ネジ部502の下方に位置し水平方向に突出する突出部5’を有し、外殻体3の孔部には、突出部5’の上面を下方に付勢するコイルばね6’が配置されていてもよい。これにより、外殻体3の上面上に、外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)402の外周縁部が下方に付勢されて載置されるとともに、指標体4の上面上に、直径(R2)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501の外周縁部が下方に付勢されて載置されるため、雄ネジ部502の外周面と本体部401の内周面との間や、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを、より防止することができる。
なお、図3の引き出し図に示されるように、ネジ体5は、雄ネジ部502の下方に位置し水平方向に突出する突出部5’を有し、外殻体3の孔部には、突出部5’の上面を下方に付勢するコイルばね6’が配置されていてもよい。これにより、外殻体3の上面上に、外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)402の外周縁部が下方に付勢されて載置されるとともに、指標体4の上面上に、直径(R2)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501の外周縁部が下方に付勢されて載置されるため、雄ネジ部502の外周面と本体部401の内周面との間や、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを、より防止することができる。
そして、上記外殻体3、上記指標体4及び上記ネジ体5を構成する材質としては、SKD61等の金属等が挙げられる。また、上記外殻体3、上記指標体4及び上記ネジ体5をそれぞれ異なる材料から形成してもよい。例えば、ネジ体5を指標体4より高い熱膨張率を有する材料から形成することにより、高熱環境下で、ネジ体5と指標体4との間の圧力をさらに高めることが可能となる。また、指標体4を外殻体3より高い熱膨張率を有する材料から形成することにより、高熱環境下で、指標体4と外殻体3との間の圧力をさらに高めることが可能となる。
以上のように、本発明に係る刻印装置2及び刻印用部品1によれば、ネジ頭(ツバ部)501の直径(R2)が本体部401の内径(R1)より大きく設定され、さらに雄ネジ部502の外周面と本体部401の内周面との間の上方にネジ頭(ツバ部)501が配置されるので、雄ネジ部502の外周面と本体部401の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。また、上段部(ツバ部)402の外径(R4)が上部孔303の直径(R3)より大きく設定され、さらに本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間の上方に上段部(ツバ部)402が配置されるので、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。
(第二の態様の他の一例)
<刻印用部品>
図4は、第二の態様の他の一例に係る刻印用部品111の縦断面図である。なお、上述した刻印用部品1と同様の構成要素については、同じ符号を付している。
刻印用部品111は、円形の孔部311を有する円筒形の外殻体113と、外殻体113の孔部311に配置される円柱形のネジ体115と、外殻体113の孔部311の上部の内周面とネジ体115の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体114とを備える。
<刻印用部品>
図4は、第二の態様の他の一例に係る刻印用部品111の縦断面図である。なお、上述した刻印用部品1と同様の構成要素については、同じ符号を付している。
刻印用部品111は、円形の孔部311を有する円筒形の外殻体113と、外殻体113の孔部311に配置される円柱形のネジ体115と、外殻体113の孔部311の上部の内周面とネジ体115の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体114とを備える。
<外殻体>
外殻体113は、円形の孔部311を有する外径(R)、高さ(H1)の円筒形を呈しており、孔部311は、直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302と、下部雌ネジ孔302の上方に位置する直径(R3)の円形の上部孔303と、上部孔303の上方に位置する直径(R4’)、高さ(H)の円形の最上部孔315とを有する。直径(R3)は直径(R1)より大きくなっており、直径(R4’)は直径(R3)より大きくなっており、3段構造の貫通孔となっている。なお、高さ(H1)は、0.01mm以上1mm以下であることが好ましく、(R4’)は、(R4)より0.01mm〜1mm、大きくなっていることが好ましい。
外殻体113は、円形の孔部311を有する外径(R)、高さ(H1)の円筒形を呈しており、孔部311は、直径(R1)の円形の下部雌ネジ孔302と、下部雌ネジ孔302の上方に位置する直径(R3)の円形の上部孔303と、上部孔303の上方に位置する直径(R4’)、高さ(H)の円形の最上部孔315とを有する。直径(R3)は直径(R1)より大きくなっており、直径(R4’)は直径(R3)より大きくなっており、3段構造の貫通孔となっている。なお、高さ(H1)は、0.01mm以上1mm以下であることが好ましく、(R4’)は、(R4)より0.01mm〜1mm、大きくなっていることが好ましい。
<指標体>
指標体114は、内径(R1)、外径(R3)の円筒形の本体部401と、本体部401の上方に位置する内径(R2’)、外径(R4)、高さ(H1)の円筒形の上段部(ツバ部)412とを有する。外径(R4)は外径(R3)より大きくなるとともに、内径(R2’)は内径(R1)より大きくなっており、2段構造の円筒体となっている。なお、(R2’)は、(R2)より0.01mm〜1.0mm、大きくなっていることが好ましい。
指標体114は、内径(R1)、外径(R3)の円筒形の本体部401と、本体部401の上方に位置する内径(R2’)、外径(R4)、高さ(H1)の円筒形の上段部(ツバ部)412とを有する。外径(R4)は外径(R3)より大きくなるとともに、内径(R2’)は内径(R1)より大きくなっており、2段構造の円筒体となっている。なお、(R2’)は、(R2)より0.01mm〜1.0mm、大きくなっていることが好ましい。
本体部401が上部孔303に収容されると、外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)412が、直径(R4’)の円形の最上部孔314に収容されるようになっている。つまり、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間の上方には外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)412の外周縁部が配置され、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。また、外殻体115の上面と上段部(ツバ部)412の上面とが面一になっているので、識別文字等以外による段差がアルミニウム鋳造品の表面に形成されることを防止することができる。
なお、直径(R4’)の円形の最上部孔314の内周面と外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)412の外周面との間には、離型剤や潤滑油等が流入することになるが、所定の距離の隙間((R4’)−(R4))を有しているため、成型製品を作製するときに可動金型22を動かした際に成型製品とともに除去される。
なお、直径(R4’)の円形の最上部孔314の内周面と外径(R4)の円筒形の上段部(ツバ部)412の外周面との間には、離型剤や潤滑油等が流入することになるが、所定の距離の隙間((R4’)−(R4))を有しているため、成型製品を作製するときに可動金型22を動かした際に成型製品とともに除去される。
<ネジ体>
ネジ体115は、直径(R2)、高さ(H1)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501と、ネジ頭501の下方に位置する直径(R1)の円柱形の雄ネジ部502とを有する。直径(R2)は直径(R1)より大きくなっており、2段構造の円柱体となっている。
ネジ頭501の上面は、円形状を呈しており、ネジ頭501の上面に六角棒レンチ等の工具の先端を挿入可能な印部503が刻設されている。これにより、印部503に挿入された工具の回転操作により、ネジ体115は回転するようになっている。
ネジ体115は、直径(R2)、高さ(H1)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501と、ネジ頭501の下方に位置する直径(R1)の円柱形の雄ネジ部502とを有する。直径(R2)は直径(R1)より大きくなっており、2段構造の円柱体となっている。
ネジ頭501の上面は、円形状を呈しており、ネジ頭501の上面に六角棒レンチ等の工具の先端を挿入可能な印部503が刻設されている。これにより、印部503に挿入された工具の回転操作により、ネジ体115は回転するようになっている。
雄ネジ部502が指標体114の貫通孔及び下部雌ネジ孔302に収容され、外殻体113の下部雌ネジ孔302と螺合し固定されると、直径(R2)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501が、内径(R2’)の円筒形の最上部孔315に収容されるようになっている。つまり、雄ネジ部502の外周面と指標体114の貫通孔の内周面との間の上方にはネジ頭(ツバ部)501の外周縁部が配置され、雄ネジ部502の外周面と指標体114の貫通孔の内周面に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。また、ネジ頭501の上面と上段部412の上面とが面一になっているので、識別文字等以外による段差がアルミニウム鋳造品の表面に形成されることを防止することができる。
なお、内径(R2’)の円筒形の最上部孔315の内周面と直径(R2)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501の外周面との間には、離型剤や潤滑油等が流入することになるが、所定の距離の隙間((R2’)−(R2))を有しているため、成型製品を作製するときに可動金型22を動かした際に成型製品とともに除去される。
なお、内径(R2’)の円筒形の最上部孔315の内周面と直径(R2)の円柱形のネジ頭(ツバ部)501の外周面との間には、離型剤や潤滑油等が流入することになるが、所定の距離の隙間((R2’)−(R2))を有しているため、成型製品を作製するときに可動金型22を動かした際に成型製品とともに除去される。
以上のように、本発明に係る刻印用部品111によれば、アルミダイカスト成型に用いても、ネジ頭(ツバ部)501の直径(R2)が本体部401の内径(R1)より大きく設定され、さらに雄ネジ部502の外周面と本体部401の内周面との間の上方にネジ頭(ツバ部)501が配置されるので、雄ネジ部502の外周面と本体部401の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。また、上段部412の外径(R4)が上部孔303の直径(R3)より大きく設定され、さらに本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間の上方に上段部(ツバ部)412が配置されるので、本体部401の外周面と上部孔303の内周面との間に離型剤や潤滑油等が流入することを防止することができる。さらに、外殻体113の上面とネジ頭501の上面と上段部412の上面とが面一になっているので、識別文字等以外による段差がアルミニウム鋳造品の表面に形成されることを防止することができる。
本発明に係る刻印用部品は、自動車等のタイヤ関連位置等に使用されるアルミニウム鋳造品の表面に刻印する刻印装置等に有用である。
1 刻印用部品
2 刻印装置
3 外殻体
4 指標体
5 ネジ体
21 固定金型(成型用金型)
22 可動金型(成型用金型)
31 印部(対応刻印表示部)
41 印部(対応刻印表示部)
200 キャビティ
222 穴部
301 孔部
302 下部雌ネジ孔
303 上部孔
401 本体部
402 上段部
501 ネジ頭
502 雄ネジ部
2 刻印装置
3 外殻体
4 指標体
5 ネジ体
21 固定金型(成型用金型)
22 可動金型(成型用金型)
31 印部(対応刻印表示部)
41 印部(対応刻印表示部)
200 キャビティ
222 穴部
301 孔部
302 下部雌ネジ孔
303 上部孔
401 本体部
402 上段部
501 ネジ頭
502 雄ネジ部
Claims (8)
- アルミニウム鋳造品を成型するためのキャビティと、当該キャビティに連通された穴部とを有する成型用金型と、
前記穴部に配設された刻印用部品とを具備し、
前記刻印用部品は、円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、
前記外殻体の上面及び前記指標体の上面には、前記アルミニウム鋳造品の表面に刻印表示部を刻印するために、前記刻印表示部に対応する対応刻印表示部が形成されており、
前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、
前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、
前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印装置であって、
前記刻印用部品は、下記式(1)及び下記式(2)の関係を満足し、
R1<R2 ・・・ (1)
R3<R4 ・・・ (2)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示してなることを特徴とする刻印装置。 - 直径(R2)を有するネジ頭の外周縁部が、前記指標体の上面上に載置され、外径(R4)を有する上段部の外周縁部が、前記外殻体の上面上に載置されることを特徴とする請求項1に記載の刻印装置。
- 前記指標体の上段部の内周面に、溝部が形成されて、
前記外殻体の孔部は、前記上部孔の上方に位置する最上部孔を有し、
前記刻印用部品は、下記式(1’)及び下記式(2’)の関係を満足し、
R1<R2<R2’ ・・・ (1’)
R3<R4<R4’ ・・・ (2’)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示し、前記(R2’)は溝部の外径を示し、前記(R4’)は最上部孔の直径を示してなり、
前記溝部内に前記ネジ頭が収容されるとともに、前記最上部孔に前記上段部が収容されることで、前記外殻体の上面と前記ネジ頭の上面と前記上段部の上面とが面一になることを特徴とする請求項1に記載の刻印装置。 - 前記ネジ体は、前記雄ネジ部の下方に位置する突出部を有し、
前記外殻体の孔部には、前記突出部を下方に付勢するばねが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずか1項に記載の刻印装置。 - 前記指標体の本体部には、前記本体部の半径方向に突出する位置決め突起部が設けられ、
前記外殻体の上部孔部の内周面には、前記上部孔部の軸方向に延びる複数の位置決め溝が、前記上部孔部の円周方向に沿って形成されており、
前記位置決め突起部が所定の位置決め溝に嵌入されることで、前記外殻体の前記対応刻印表示部と前記指標体の前記対応刻印表示部とが位置合わせされることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずか1項に記載の刻印装置。 - 前記位置決め突起部が、前記位置決め部に設置される位置決めばねを有することを特徴とする請求項5に記載の刻印装置。
- 前記刻印表示部が、文字、数字及び矢印からなる群の少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずか1項に記載の刻印装置。
- アルミニウム鋳造品を成型するためのキャビティと、当該キャビティに連通された穴部とを有する成型金型に配設され、
円形の孔部を有する筒形の外殻体と、当該外殻体の孔部に配置される円柱形のネジ体と、前記外殻体の孔部の上部の内周面と前記ネジ体の上部の外周面との間に配置される円筒形の指標体とを備え、
前記外殻体の上面及び前記指標体の上面には、前記アルミニウム鋳造品の表面に刻印表示部を刻印するために、前記刻印表示部に対応する対応刻印表示部が形成されており、
前記外殻体の孔部は、下部雌ネジ孔と、当該下部雌ネジ孔の上方に位置する上部孔とを有し、
前記指標体は、円筒形の本体部と、当該本体部の上方に位置する円筒形の上段部とを有し、
前記ネジ体は、前記下部雌ネジ孔に螺合される雄ネジ部と、当該雄ネジ部の上方に位置するネジ頭とを有してなる刻印用部品であって、
前記刻印用部品は、下記式(1)及び下記式(2)の関係を満足し、
R1<R2 ・・・ (1)
R3<R4 ・・・ (2)
ここで、前記(R1)は本体部の内径を示し、前記(R2)はネジ頭の直径を示し、前記(R3)は上部孔の直径を示し、前記(R4)は上段部の外径を示してなることを特徴とする刻印用部品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018051565A JP2019162645A (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 刻印装置及びそれに用いられる刻印用部品 |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021040712A (ja) * | 2019-09-06 | 2021-03-18 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
-
2018
- 2018-03-19 JP JP2018051565A patent/JP2019162645A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021040712A (ja) * | 2019-09-06 | 2021-03-18 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
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