JP4350089B2 - 上型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばタレットパンチプレス等のごとき適宜のパンチプレスに装着して使用される上型装置に係り、さらに詳細には、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディをパンチガイド内に上下動自在に設け、かつ前記パンチ刃部を囲繞した円板状のストリッパプレートを前記パンチガイドの下端部に着脱可能に設けた構成において、前記ストリッパプレートの着脱,固定が容易確実、パンチ刃部の再研磨後のハイト調整が容易な上型装置に関する。
本発明に係る先行例として、例えば特開平10−113725号(特許文献1),特開2000−288656号(特許文献2)等がある。
特開平10−113725号公報 特開2000−288656号公報
前記特許文献1(特開平10−113725号)においては、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを円筒形状のパンチガイド内に上下動自在に設け、前記ストリッパプレートの外周面に形成した係合溝に係合自在の係止部を下端部に備えた揺動ロック片を前記パンチガイドの下端部に内外方向へ揺動自在に設けると共に外方向へ付勢して設け、前記ストリッパプレートの前記係合溝に対して前記揺動ロック片の前記係止部を係合すべく前記揺動ロック片を内方向へ押圧するロック片押圧部を備えた回動リングを前記パンチガイドの下端部に回動自在に設けた構成である。
上記特許文献1においては、パンチガイドの下端部に対してストリッパプレートを比較的容易に着脱することができるものの、前記揺動ロック片は板バネよりなるものであって、パンチガイドへの取付部分において折損を生じることがある。
また、コイルスプリングによって回動リングを回動方向へ付勢することによって前記揺動ロック片の係止部をストリッパプレートの係合溝へ係合した状態に保持する構成であるから、パンチング加工時の振動等により前記コイルスプリングの付勢力に抗して回動することがあるなど、さらなる改善が望まれている。
前記特許文献2(特開2000−288656号)においては、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを円筒形状のパンチガイド内に上下動自在に設け、前記パンチ刃部を囲繞した円板状のストリッパプレートを前記パンチガイドの下端部に着脱可能に設けた構成において、前記パンチガイドの上部に上下動のみ自在に嵌合したパンチドライバの上端部に固定したリング部材と前記パンチガイドの上面との間にストッパスプリングを弾装し、前記パンチドライバ内に、上端部にパンチヘッドを備えたパンチヘッド部材を回転自在に嵌合し、このパンチヘッド部材に設けた雌ネジ部に、前記パンチボディの上部に備えた雄ネジ部を上下位置調節自在に螺合した構成である。
上記構成においては、パンチ刃部の再研磨後のハイト調整を容易に行うことができるものの、パンチ刃部の再研磨量の把握が難しいと共に、再研磨後の組立時に、前記雌ネジ部と雄ネジ部とを強固に締付けてしまうことがあるなど、さらなる改善が望まれている。
本発明は、上型装置における前述のごとき従来の諸問題に鑑みてなされたもので、パンチガイドの上面にリテーナカラーを回動固定自在に設け、前記パンチガイド内に、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを上下動のみ自在に備え、かつ前記パンチボディの上部を上下位置調節自在に螺合した雌ネジ部を備えたパンチドライバを、前記リテーナカラーと一体に回動する構成としてある上型装置であって、前記リテーナカラーの下面に形成した周溝に、複数の係合凹部を適宜間隔に設け、前記パンチガイドの上面に形成した放射方向のガイド溝内に摺動自在に係合したスライド部材に、前記周溝の位置及び前記係合凹部に係合した位置へ移動自在のストッパピンを備えていることを特徴とするものである。
また、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを円筒形状のパンチガイド内に上下動のみ自在に設け、かつ前記パンチ刃部を囲繞したストリッパ部を前記パンチガイドの下端部に設けた上型装置において、前記パンチガイドの上部に回動固定自在に設けられたリテーナカラーに、上端部にパンチヘッドを備えたパンチドライバを上下動のみ自在に嵌合して設けると共に前記パンチヘッドと前記リテーナカラーとの間に、前記パンチドライバを上方向へ付勢するストリップ用弾性手段を設け、前記パンチガイドの上部に設けた前記リテーナカラーの下面又は前記パンチガイドの上面に周溝を設けると共に当該周溝の内側又は外側に適宜間隔で円周方向に複数の係合凹部を設け、上端部又は下端部が前記周溝及び係合凹部に係合自在のストッパピンを、前記パンチガイドの上部又は前記リテーナカラーの下部に放射方向へ移動自在に設けると共に、当該ストッパピンの上端部又は下端部が前記係合凹部に係合した状態を常に保持するように前記ストッパピンを付勢して設けた構成である。
また、前記上型装置において、前記パンチボディを上部パンチボディと下部パンチボディとに分割して設けると共に当該上下のパンチボディを連結具によって一体的に連結して設け、前記パンチドライバに形成した雌ネジ部に前記上部パンチボディの上部に設けた雄ネジ部を上下位置調節自在に螺合して設けると共に前記パンチガイドに形成したキー溝に係合したキーを、上下位置調節自在の当該上部パンチボディに設けた構成である。
また、前記上型装置において、前記上部パンチボディの上面又は前記パンチドライバの下面に、前記上面と下面との密着を防止するための弾性部材を設けた構成である。
また、前記上型装置において、上下のパンチボディを連結した連結具は流体通路を備えたボルトよりなり、下部パンチボディは、前記流体通路を経て供給された流体を外周面へ導くための導孔を備えた構成である。
また、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを円筒形状のパンチガイド内に上下動自在に設け、前記パンチ刃部を囲繞した円筒状のストリッパプレートを前記パンチガイドの下端部に着脱可能に設け、前記ストリッパプレートの外周面に形成した係合溝に係合自在の係止部を下端部に備えた揺動ロック片を前記パンチガイドの下端部に内外方向へ揺動自在に設けると共に外方向へ付勢して設け、前記ストリッパプレートの前記係合溝に対して前記揺動ロック片の前記係止部を係合すべく前記付勢力に抗して前記揺動ロック片を内方向へ押圧するロック片押圧部を備えた回動リングを前記パンチガイドの下端部に回動自在に設けてなり、前記パンチガイドの上部に回動固定自在に設けられたリテーナカラーに、上端部にパンチヘッドを備えたパンチドライバを上下動のみ自在に嵌合して設けると共に当該パンチドライバを上方向へ付勢して設け、前記パンチボディを上部パンチボディと下部パンチボディとに分割して設けると共に当該上下のパンチボディを流体通路を備えた連結具によって一体的に連結して設け、前記パンチドライバに形成した雌ネジ部に前記上部パンチボディの上部に設けた雄ネジ部を上下位置調節自在に螺合して設け、前記流体通路を経て供給された流体を外周面へ導くための導孔を前記下部パンチボディに設け、前記回動リングを回動自在に支持する複数のボールを前記パンチガイドの下端部に設けると共に各ボールを収納したボール収納孔の内側を閉止するための閉止リングを前記パンチガイドの下端部内周面に設けた構成である。
本発明によれば、パンチ刃部の再研磨及びその後のハイト調整が容易であり、前述したごとき従来の諸問題を解消し得るものである。
図1を参照するに、本発明の実施の形態に係る上型装置1は、例えばタレットパンチプレスなどのごときパンチプレスにおける上型ホルダ3(タレットパンチプレスにおいては上部タレットが相当する)に上下動自在に支持される円筒形状のパンチガイド5を備えている。このパンチガイド5は、当該パンチガイド5の上部に備えたフランジ部5Fと前記上型ホルダ3との間に介在したリフタースプリング(図示省略)を介して前記上型ホルダ3に上下動自在に支持されているものである。
前記パンチガイド5の上面にはリテーナカラー7が回動固定自在に設けてあり、このリテーナカラー7を上下動のみ自在に貫通したパンチドライバ9の上端部に取付けたパンチヘッド11と前記リテーナカラー7との間には、前記パンチドライバ9を上方向へ付勢するためのストリップ用弾性手段13が設けてある。
より詳細には、前記パンチドライバ9は前記リテーナカラー7を下方向から上下動自在に貫通しており、このパンチドライバ9の下端部には、リテーナカラー7の下面に当接自在の大径部15が設けてある。そして、この大径部15の下部には、前記パンチガイド5の上部内周面に内方向へ突出して備えた環状突出部17を前記リテーナカラー7との間に緩く挾持した下部フランジ19が形成してある。
前記リテーナカラー7と前記パンチドライバ9とは一体的に回転するが前記パンチドライバ9のみが上下動するように、パンチドライバ9の外周面に形成した上下方向のキー溝21に、前記リテーナカラー7に設けたキー23が係合してある。そして、複数のボルト25を介して前記パンチドライバ9の上端部に取付けた前記パンチヘッド11と前記リテーナカラー7との間には、ストリップ用弾性手段13の一例として強力な皿バネ,コイルバネ,ウレタンゴム等のごとき弾性部材27が弾装してあり、パンチドライバ9は常に上方向へ付勢してある。
前記パンチガイド5に対して前記リテーナカラー7を回動固定自在に支持するために、前記リテーナカラー7の下面には周溝29が形成してあり、この周溝29の内側又は外側(本例においては外側)には、円周方向に複数の係合凹部31が適宜間隔に設けてある。そして、前記パンチガイド5におけるフランジ部5Fの上面には径方向(放射方向)のガイド溝33が形成してあり、このガイド溝33内に摺動自在に係合したスライド部材35には、上端部が前記周溝29の位置及び前記係合凹部31に係合した位置へ移動自在のストッパピン37が取付けてある。そして、前記スライド部材35は、前記ガイド溝33内に装着したコイルスプリング等のごとき弾性部材39によって、前記係合凹部31へ前記ストッパピン37を係合した状態に常に保持すべく付勢されている。
上記構成において、弾性部材39の付勢力に抗してスライド部材35を移動して、ストッパピン37を係合凹部31に係合した位置から周溝29に係合した位置へ移動すると、リテーナカラー7はパンチガイド5に対して回動可能になる。
したがって、パンチガイド5に対してリテーナカラー7を回動すると、キー23を介してパンチドライバ9も一体に回動されることになる。
その後、弾性部材39の付勢力に抗したスライド部材35の移動を解除すると、前記弾性部材39の付勢力によって前記ストッパピン37が別個の係合凹部31に係合して、リテーナカラー7は回動不能の状態に固定される。
なお、前記周溝29,係合凹部31を設ける位置と前記ストッパピン37とを設ける位置は相対的なものであるから、前記パンチガイド5におけるフランジ部5Fの上面に周溝29,係合凹部31を設け、上記周溝29,係合凹部31に下端部が係合自在のストッパピン37を前記リテーナカラー7から下方向に突出しかつ径方向へ移動自在に設けた構成としても良いものである。
前記パンチガイド5内には、パンチ刃部41を下端部に備えたパンチボディ43が上下動自在に嵌入されている。このパンチボディ43は上部パンチボディ43Uと下部パンチボディ43Lとに分割してあり、上下のパンチボディ43U,43Lは連結具45によって一体的に連結してある。
より詳細には、前記上部パンチボディ43Uの上面中央部には上方向へ突出した上方突出部51が設けてあり、この上方突出部51の外周面には、前記パンチドライバ9の内周面に形成した雌ネジ部47に上下位置調節自在に螺合した雄ネジ部49が形成してある。
そして、前記パンチドライバ9の下面と対向した上部パンチボディ43Uの上面には、上記下面と上面との密着を防止するためのウレタンゴム等のごとき弾性部材53が上方向に突出して設けてある。なお、上記弾性部材53を設ける位置は相対的なものであり、前記パンチドライバ9の下面に下方向へ突出して設けても良いものである。
さらに前記上部パンチボディ43Uの下面には、前記パンチガイド5に設けたキー溝55に上下動自在に係合したキー57が複数のボルト59によって一体的に取付けてある。このキー57の外面には前記パンチガイド5に対する相対的な上下位置を示す水平な線の刻印等のごとき目印61が設けてあり、この目印61に対応して前記キー溝55の外側には、前記パンチ刃部41の調整範囲を示す調整目印63が設けてある。
なお、前記キー57の上面又は下面を目印とする場合には前記目印61を省略することができ、このキー57の目印61の上下位置と前記調整目印63との位置的関係を見ることにより、前記パンチ刃部41の再研磨後の摩耗量を知ることができるものである。換言すれば、前記調整目印63は一種の摩耗量目盛の機能を奏するものである。よって、目印61,63の位置関係により、パンチ刃部41の摩耗量又は残りの研磨代を知ることができる。
前記上部パンチボディ43Uと下部パンチボディ43Lとの方向性を一致するために、前記下部パンチボディ43Lの上面には前記キー57と係合するキー溝65が形成してある。そして、前記パンチ刃部41を下端部に備えた前記下部パンチボディ43は、前記上部パンチボディ43Uの前記上方突出部51を上方向から貫通した前記連結具45によって前記上部パンチボディ43Uの下部に着脱可能に取付けてある。
前記連結具45は軸心部に上下に貫通した流体通路67を備えたボルトよりなるものであり、このボルトを螺合した下部パンチボディ43Lには前記流体通路67を経て供給されたオイルミスト等のごとき適宜流体を下部パンチボディ43Lの外周面へ導くための導孔69が設けてある。
したがって、パンチプレス(図示省略)に上下動自在に備えたストライカSTから前記パンチヘッド11の貫通孔11H,パンチドライバ9の貫通孔9Hを経て供給された流体は連結具45の流体通路67及び前記導孔69を経て下部パンチボディ43Lの外周面とパンチガイド5の内周面との間に導かれて潤滑を行うと共に前記パンチ刃部41を下端部に備えた下部パンチボディ43Lの小径部43Sと前記パンチガイド5の下部内周面との間の環状の圧縮室71に導入されることになる。
前記パンチガイド5の下端部には、前記パンチ刃部41を囲繞した円板状のストリッパプレート73が着脱可能に取付けてある。このストリッパプレート73は前記パンチ刃部41が嵌合した貫通孔を中央部に備えた構成であって、外周面には周溝のごとき係合溝75が形成してある。このストリッパプレート73をパンチガイド5の下端部に対して着脱可能に支持するために、パンチガイド5の下端外周面の複数箇所には、前記係合溝75に係合自在の係止部77を下端部に備えた揺動ロック片79が揺動自在に支持されている。
より詳細には、前記パンチガイド5の下端部外周面の複数箇所に形成した切欠部81に取付けたピン又はボルトのごときロック片支持部材83に、前記揺動ロック片79の上部に備えた穴を緩く嵌合することによって内外方向へ揺動可能に支持されており、かつ前記揺動ロック片79とパンチガイド5の下端部との間に介在したコイルスプリングなどのごとき弾性部材85によって外方向へ付勢されている。すなわち、前記揺動ロック片79は、前記ロック片支持部材83によってパンチガイド5に一体的に締付け固定されることなく緩く吊り下げられた状態に支持されているものである。
そして、前記ストリッパプレート73の係合溝75に前記揺動ロック片79の下端部の係止部77を係合した状態に保持すべく、前記弾性部材85の付勢力に抗して前記揺動ロック片79を内方向へ押圧するためのロック片押圧部87(図2参照)を備えた回動リング89が前記パンチガイド5の下端部外周面に回動固定自在に取付けてある。
より詳細には、前記パンチガイド5の下端部の複数箇所にはボール91(図1参照)を回転自在に収納したボール収納孔93が形成してあり、このボール収納孔93から前記ボール91の一部を外方向へ突出して前記回動リング89の内周面に当接接触することによって、前記回動リング89を回動自在に支持している。前記ボール収納孔93から内方向へのボール91の脱落を防止しかつ前記ボール収納孔93の内側を閉止するために、前記ボール収納孔93に対応して前記パンチガイド5の下端部内周面に形成した周溝内に閉止リング95が係合してある。
前記回動リング89が前記揺動ロック片79に対応する位置には内側を開口した切欠凹部97(図2参照)が形成してあり、この切欠凹部97には前記ロック片押圧部87が内方向へ突出して形成してあると共に前記揺動ロック片79の内方向への押圧を解除する押圧解除部99が前記ロック片押圧部87に隣接して形成してある。
したがって、図2に示すように、前記ロック片押圧部87が揺動ロック片79に当接した状態においては揺動ロック片79を内方向へ押圧した状態にあり、この揺動ロック片79の係止部77はストリッパプレート73の係合溝77に係合した状態にある。そして、図2において回動リング89を反時計回り方向に回動して押圧解除部99を揺動ロック片79に対応すると、揺動ロック片79の押圧が解除され、前記ストリッパプレート73の着脱を行うことが可能になるものである。
前記回動リング89を不動状態に固定するために、前記回動リング89の上部の適宜位置には、図3に示すように、係合凹部101が形成してあり、パンチガイド5の外周面に形成した凹部103内には前記係合凹部101に係合自在の係合部材105を下部に備えたロック部材107が上下動自在に設けてあり、かつコイルスプリング等のごとき弾性部材109によって常に下方向へ付勢してある。
前記回動リング89の係合凹部101に係合部材105が係合した状態は、前記ロック片押圧部87が前記揺動ロック片79を内方向へ押圧した状態であって回動不能な状態である。
ところで、前記上型ホルダ3には前記上型装置1の方向性を一定に保持するためのキー(図示省略)が設けてあり、前記パンチガイド5の外周面には当該キーと係合離脱自在のキー溝111(図1参照)が形成してあり、前記回動リング89が上記キー溝111に対応した位置にはキー溝113(図2参照)が形成してある。そして、上記キー溝113と対向した位置には、前記ストリッパプレート73をパンチガイド5の下端部から取り外すための切欠部のごとき取出し溝115が形成してある。
以上のごとき構成において、通常の上型装置と同様に前記上型装置1をパンチプレスにおける上型ホルダ3に上下動自在に装着し、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカSTによってパンチヘッド11を打圧し下降すると、リフタスプリング(図示省略)に抗して上型装置1全体が上型ホルダ3に対して下降され、下部に備えたストリッパプレート73が打抜き加工すべき板状のワーク(図示省略)に当接し、このワークを下型であるダイ(図示省略)に押圧固定する。
その後、前記ストライカSTをさらに下降すると、ストリップ用弾性手段13の付勢力に抗してパンチヘッド11,パンチドライバ9及び上下のパンチボディ43U,43Lがパンチガイド5に対して一体的に下降され、前記ダイと協働の下にパンチ刃部41でもってワークに打抜き加工を行うことになる。
上述のごとくストライカSTによってパンチヘッド11を打圧し降下するとき、上記ストライカSTに備えた流体供給口(図示省略)からパンチヘッド11の貫通孔11Hにオイルミストのごとき流体を噴出供給すると、上記圧力流体は連結具45の流体通路67,下部パンチボディ43Lの導孔69を経て下部パンチボディ43Lの外周面とパンチガイド5の内周面との間に達して潤滑を行うと共に環状の圧縮室71に流入する。
そして、パンチガイド5に対してパンチボディ43が下降すると、前記圧縮室71内の流体は圧縮され、パンチ刃部41によってワークが打抜かれると同時に、パンチ刃部41の周囲とストリッパプレート73の貫通孔の内周面との間の微小間隙から下方向へ噴出され、ダイ内のブランク又はスクラップを下方向へ噴出するように排出することになる。
前述のごとく環状の圧縮室71内の流体を圧縮するとき、ボール収納孔93から外部へ噴出する傾向にあるが、このボール収納孔93は閉止リング95によって閉止されているので、ボール収納孔93からの流体の噴出を防止でき、圧縮室71内において流体を効果的に圧縮することができるものである。
前記パンチ刃部41が摩耗し再研磨が必要な場合には、前記上型装置1を前記上型ホルダ3から取り外した状態において、ストリッパプレート73を取り外すと共に下部パンチボディ43Lを取り外して前記パンチ刃部41の再研磨を行うものである。
前記パンチガイド5の下端部からストリッパプレート73を取り外すには、図3において、弾性部材109に抗してロック部材107を上方向に移動して回動リング89の係合凹部101から係合部材105を離脱する。そして、図2において回動リング89を反時計回り方向に回動し、ロック片押圧部87による揺動ロック片79の内方向への押圧を解除すると、この揺動ロック片79が弾性部材85の作用によって外方向へ移動され、上記揺動ロック片79の係止部77がストリッパプレート73の係合溝75から離脱し、ストリッパプレート73の固定が解除される。
その後、回動リング89の取出し溝115に指を挿入しストリッパプレート73を把持することにより、前記パンチガイド5の下端部からストリッパプレート73を取り外すことができる。
上述のごとくパンチガイド5からストリッパプレート73を取り外した後、パンチヘッド11及びパンチドライバ9の貫通孔11H,9Hに適宜工具を挿入して連結具45を回動し弛めることにより、上部パンチボディ43Uから下部パンチボディ43Lを下方向へ取り外すことができる。このように下部パンチボディ43Lを取り外し、パンチ刃部41の再研磨を行った後、パンチガイド5に下方から挿入して上部パンチボディ43Uの下面に下部パンチボディ43Lの上面を当接し、かつ前記連結具45を締付けることにより、上下のパンチボディ43U,43Lを一体的に固定することができる。
その後、弾性部材39に抗してスライド部材35を移動し、ストッパピン37をリテーナカラー7の周溝29の位置に位置せしめた状態においてパンチヘッド11を介してパンチドライバ9を回動すると、このパンチドライバ9の雌ネジ部47に螺合した上部パンチボディ43Uの雄ネジ部49が相対的に回動することとなり、上下のパンチボディ43U,43Lがパンチドライバ9に対して相対的に上下動されることになり、ハイト調整が行われる。すなわち前記パンチ刃部41の再研磨量に相当する分だけパンチボディ43が下降調節されることになる。
ここで、キー57の目印61とキー溝55の外側に設けた調整目印63との位置的関係を見ることにより、パンチ刃部41の再研磨量の総量を知ることができ、前記パンチ刃部41に再研磨の余裕があるか否か、すなわち下部パンチボディ43Lが交換すべき寿命に近いか否かを知ることができるものである。
前述のごとく下部パンチボディ43Lを上部パンチボディ43Uの下部に一体的に取付けた後、ストリッパプレート73をパンチガイド5の下端部に取付け、回動リング89を時計回り方向に回動して、図2に示すように、ロック片押圧部87でもって揺動ロック片79を内方向へ押圧すると、揺動ロック片79の係止部77がストリッパプレート73の係合溝75に係合し、ストリッパプレート73を固定する。
その後、図3に示すように、係合部材105を回動リング89の係合凹部101に係合することにより、回動リング89が回動不能に固定され初期状態となるものであり、打抜き加工時の振動等によって回動リング89が回動することが阻止されて、ストリッパプレート73の固定状態が維持されるものである。
ところで、前述のごとく揺動ロック片79を内外に押圧し揺動するとき、上記揺動ロック片79はロック片支持部材83に緩く揺動自在に支持されているので、前記揺動ロック片79に折曲げ作用を生じることがなく、長時間の使用によっても揺動ロック片79が折損するようなことがないものである。
また、前述のごとく上部パンチボディ43Uに対してパンチドライバ9を回転することによって上部パンチボディ43Uを相対的に上下位置調節するとき、パンチドライバ9の下面と上部パンチボディ43Uの上面とが接近すると、弾性部材53が圧縮されて抵抗が大きくなるので、前記下面と上面とが接近したことを知ることができ、前記上面と下面とを密着して前記雌ネジ部47と雄ネジ部49とを固く締付けることを未然に防止することができるものである。
また、前記構成においては、パンチ刃部41の形状の変化に対しては下部パンチボディ43Lとストリッパプレート73を代えることによって、その他の構成部を共通化することができ、共通部品の標準化を図ることができ、パンチ刃部の形状が種々の場合であっても、容易迅速に製造することができるものである。
本発明の実施の形態に係る上型装置の断面説明図である。 本発明の実施の形態に係る上型装置の底面説明図である。 主要部分の説明図である。
符号の説明
1 上型装置
5 パンチガイド
7 リテーナカラー
9 パンチドライバ
11 パンチヘッド
13 ストリップ用弾性手段
29 周溝
31 係合凹部
37 ストッパピン 41 パンチ刃部
43 パンチボディ
43U 上部パンチボディ
43L 下部パンチボディ
45 連結具
47 雌ネジ部
49 雄ネジ部
57 キー
61 目印
63 調整目印
67 流体通路
69 導孔
71 圧縮室
73 ストリッパプレート
75 係合溝
77 係止部
79 揺動ロック片
83 ロック片支持部材
85 弾性部材
87 ロック片押圧部
89 回動リング
91 ボール
95 閉止リング
101 係合凹部
105 係合部材
107 ロック部材
115 取出し溝

Claims (5)

  1. パンチガイドの上面にリテーナカラーを回動固定自在に設け、前記パンチガイド内に、パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを上下動のみ自在に備え、かつ前記パンチボディの上部を上下位置調節自在に螺合した雌ネジ部を備えたパンチドライバを、前記リテーナカラーと一体に回動する構成としてある上型装置であって、前記リテーナカラーの下面に形成した周溝に、複数の係合凹部を適宜間隔に設け、前記パンチガイドの上面に形成した放射方向のガイド溝内に摺動自在に係合したスライド部材に、前記周溝の位置及び前記係合凹部に係合した位置へ移動自在のストッパピンを備えていることを特徴とする上型装置。
  2. パンチ刃部を下端部に備えたパンチボディを円筒形状のパンチガイド内に上下動のみ自在に設け、かつ前記パンチ刃部を囲繞したストリッパ部を前記パンチガイドの下端部に設けた上型装置において、前記パンチガイドの上部に回動固定自在に設けられたリテーナカラーに、上端部にパンチヘッドを備えたパンチドライバを上下動のみ自在に嵌合して設けると共に前記パンチヘッドと前記リテーナカラーとの間に、前記パンチドライバを上方向へ付勢するストリップ用弾性手段を設け、前記パンチガイドの上部に設けた前記リテーナカラーの下面又は前記パンチガイドの上面に周溝を設けると共に当該周溝の内側又は外側に適宜間隔で円周方向に複数の係合凹部を設け、上端部又は下端部が前記周溝及び係合凹部に係合自在のストッパピンを、前記パンチガイドの上部又は前記リテーナカラーの下部に放射方向へ移動自在に設けると共に、当該ストッパピンの上端部又は下端部が前記係合凹部に係合した状態を常に保持するように前記ストッパピンを付勢して設けたことを特徴とする上型装置。
  3. 請求項2に記載の上型装置において、前記パンチボディを上部パンチボディと下部パンチボディとに分割して設けると共に当該上下のパンチボディを連結具によって一体的に連結して設け、前記パンチドライバに形成した雌ネジ部に前記上部パンチボディの上部に設けた雄ネジ部を上下位置調節自在に螺合して設けると共に前記パンチガイドに形成したキー溝に係合したキーを、上下位置調節自在の当該上部パンチボディに設けたことを特徴とする上型装置。
  4. 請求項3に記載の上型装置において、前記上部パンチボディの上面又は前記パンチドライバの下面に、前記上面と下面との密着を防止するための弾性部材を設けたことを特徴とする上型装置。
  5. 請求項3又は4に記載の上型装置において、上下のパンチボディを連結した連結具は流体通路を備えたボルトよりなり、下部パンチボディは、前記流体通路を経て供給された流体を外周面へ導くための導孔を備えたことを特徴とする上型装置。
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