JP4460327B2 - 上型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばタレットパンチプレス等のごときパンチプレスに装着して使用される上型装置に係り、さらに詳細には、パンチ刃部の再研磨後のハイト調整が容易な上型装置に関する。
パンチプレスに使用される上型装置には、パンチボディの下端部に備えたパンチ刃部が摩耗すると、再研磨して使用される。この場合、パンチボディは再研磨分だけ短くなっているので、ハイト調整を行う必要がある(例えば特許文献1)。
特開2002−205130号公報
前記特許文献1に記載の上型装置1は、図6に示すように、例えばタレットパンチプレスなどのごときパンチプレスにおける上型ホルダ3(タレットパンチプレスにおいては上部タレットが相当する)に上下動自在に支持される円筒形状のパンチガイド5を備えている。このパンチガイド5は、当該パンチガイド5の上部に備えたフランジ部5Fと前記上型ホルダ3との間に介在したリフタースプリング(図示省略)を介して前記上型ホルダ3に上下動自在に支持されている。
前記パンチガイド5の上面にはリテーナカラー7が回動固定自在に設けてあり、このリテーナカラー7を上下動のみ自在に貫通したパンチドライバ9の上端部に取付けたパンチヘッド11と前記リテーナカラー7との間には、前記パンチドライバ9を上方向へ付勢するためのストリップ用弾性手段13が設けてある。
前記パンチドライバ9は前記リテーナカラー7を下方向から上下動自在に貫通しており、このパンチドライバ9の下端部には、リテーナカラー7の下面に当接自在の大径部15が設けてある。そして、この大径部15の下部には、前記パンチガイド5の上部内周面に内方向へ突出して備えた環状突出部17を前記リテーナカラー7との間に緩く挾持した下部フランジ19が形成してある。
前記リテーナカラー7と前記パンチドライバ9とは一体的に回転するが前記パンチドライバ9のみが上下動するように、パンチドライバ9の外周面に形成した上下方向のキー溝21に、前記リテーナカラー7に設けたキー23が係合してある。そして、複数のボルト25を介して前記パンチドライバ9の上端部に取付けた前記パンチヘッド11と前記リテーナカラー7との間には、前記ストリップ用弾性手段13の一例として強力な皿バネ,コイルバネ,ウレタンゴム等のごとき弾性部材27が弾装してあり、パンチドライバ9は常に上方向へ付勢してある。
前記パンチガイド5に対して前記リテーナカラー7を回動固定自在に支持するために、前記リテーナカラー7の下面には周溝29が形成してあり、この周溝29の外側には、円周方向に複数の係合凹部31が適宜間隔に設けてある。そして、前記パンチガイド5におけるフランジ部5Fの上面には径方向(放射方向)のガイド溝33が形成してあり、このガイド溝33内に摺動自在に係合したスライド部材35には、上端部が前記周溝29の位置及び前記係合凹部31に係合した位置へ移動自在のストッパピン37が取付けてある。そして、前記スライド部材35は、前記ガイド溝33内に装着したコイルスプリング等のごとき弾性部材39によって、前記係合凹部31へ前記ストッパピン37を係合した状態に常に保持すべく付勢されている。
上記構成において、弾性部材39の付勢力に抗してスライド部材35を移動して、ストッパピン37を係合凹部31に係合した位置から周溝29に係合した位置へ移動すると、リテーナカラー7はパンチガイド5に対して回動可能になる。
したがって、パンチガイド5に対してリテーナカラー7を回動すると、キー23を介してパンチドライバ9も一体に回動されることになる。
その後、弾性部材39の付勢力に抗したスライド部材35の移動を解除すると、前記弾性部材39の付勢力によって前記ストッパピン37が別個の係合凹部31に係合して、リテーナカラー7は回動不能の状態に固定される。
前記パンチガイド5内には、パンチ刃部41を下端部に備えたパンチボディ43が上下動自在に嵌入されている。このパンチボディ43は上部パンチボディ43Uと下部パンチボディ43Lとに分割してあり、上下のパンチボディ43U,43Lは連結具45によって一体的に連結してある。
前記上部パンチボディ43Uの上面中央部には上方向へ突出した上方突出部51が設けてあり、この上方突出部51の外周面には、前記パンチドライバ9の内周面に形成した雌ネジ部47に上下位置調節自在に螺合した雄ネジ部49が形成してある。
そして、前記パンチドライバ9の下面と対向した上部パンチボディ43Uの上面には、上記下面と上面との密着を防止するためのウレタンゴム等のごとき弾性部材53が上方向に突出して設けてある。なお、上記弾性部材53を設ける位置は相対的なものであり、前記パンチドライバ9の下面に下方向へ突出して設けても良いものである。
さらに前記上部パンチボディ43Uの下面には、前記パンチガイド5に設けたキー溝55に上下動自在に係合したキー57が複数のボルト59によって一体的に取付けてある。このキー57の外面には前記パンチガイド5に対する相対的な上下位置を示す水平な線の刻印等のごとき目印61が設けてあり、この目印61に対応して前記キー溝55の外側には、前記パンチ刃部41の調整範囲を示す調整目印63が設けてある。
前記上部パンチボディ43Uと下部パンチボディ43Lとの方向性を一致するために、前記下部パンチボディ43Lの上面には前記キー57と係合するキー溝65が形成してある。そして、前記パンチ刃部41を下端部に備えた前記下部パンチボディ43は、前記上部パンチボディ43Uの前記上方突出部51を上方向から貫通した前記連結具45によって前記上部パンチボディ43Uの下部に着脱可能に取付けてある。
前記連結具45は軸心部に上下に貫通した流体通路67を備えたボルトよりなるものであり、このボルトを螺合した下部パンチボディ43Lには前記流体通路67を経て供給されたオイルミスト等のごとき適宜流体を下部パンチボディ43Lの外周面へ導くための導孔69が設けてある。
したがって、パンチプレス(図示省略)に上下動自在に備えたストライカSTから前記パンチヘッド11の貫通孔11H,パンチドライバ9の貫通孔9Hを経て供給された流体は連結具45の流体通路67及び前記導孔69を経て下部パンチボディ43Lの外周面とパンチガイド5の内周面との間に導かれて潤滑を行うと共に前記パンチ刃部41を下端部に備えた下部パンチボディ43Lの小径部43Sと前記パンチガイド5の下部内周面との間の環状の圧縮室71に導入されることになる。
前記パンチガイド5の下端部には、前記パンチ刃部41を囲繞した円板状のストリッパプレート73が着脱可能に取付けてある。このストリッパプレート73は前記パンチ刃部41が嵌合した貫通孔を中央部に備えた構成であって、外周面には周溝のごとき係合溝75が形成してある。このストリッパプレート73をパンチガイド5の下端部に対して着脱可能に支持するために、パンチガイド5の下端外周面の複数箇所には、前記係合溝75に係合自在の係止部77を下端部に備えた揺動ロック片79が揺動自在に支持されている。
以上のごとき構成において、通常の上型装置と同様に前記上型装置1をパンチプレスにおける上型ホルダ3に上下動自在に装着し、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカSTによってパンチヘッド11を打圧し下降すると、リフタスプリング(図示省略)に抗して上型装置1全体が上型ホルダ3に対して下降され、下部に備えたストリッパプレート73が打抜き加工すべき板状のワーク(図示省略)に当接し、このワークを下型であるダイ(図示省略)に押圧固定する。
その後、前記ストライカSTをさらに下降すると、ストリップ用弾性手段13の付勢力に抗してパンチヘッド11,パンチドライバ9及び上下のパンチボディ43U,43Lがパンチガイド5に対して一体的に下降され、前記ダイと協働の下にパンチ刃部41でもってワークに打抜き加工を行うことになる。
上述のごとくストライカSTによってパンチヘッド11を打圧し降下するとき、上記ストライカSTに備えた流体供給口(図示省略)からパンチヘッド11の貫通孔11Hにオイルミストのごとき流体を噴出供給すると、上記圧力流体は連結具45の流体通路67,下部パンチボディ43Lの導孔69を経て下部パンチボディ43Lの外周面とパンチガイド5の内周面との間に達して潤滑を行うと共に環状の圧縮室71に流入する。
そして、パンチガイド5に対してパンチボディ43が下降すると、前記圧縮室71内の流体は圧縮され、パンチ刃部41によってワークが打抜かれると同時に、パンチ刃部41の周囲とストリッパプレート73の貫通孔の内周面との間の微小間隙から下方向へ噴出され、ダイ内のブランク又はスクラップを下方向へ噴出するように排出することになる。
前記パンチ刃部41が摩耗し再研磨が必要な場合には、前記上型装置1を前記上型ホルダ3から取り外した状態において、ストリッパプレート73を取り外すと共に下部パンチボディ43Lを取り外して前記パンチ刃部41の再研磨を行うものである。
パンチガイド5からストリッパプレート73を取り外した後、パンチヘッド11及びパンチドライバ9の貫通孔11H,9Hに適宜工具を挿入して連結具45を回動し弛めることにより、上部パンチボディ43Uから下部パンチボディ43Lを下方向へ取り外すことができる。このように下部パンチボディ43Lを取り外し、パンチ刃部41の再研磨を行った後、パンチガイド5に下方から挿入して上部パンチボディ43Uの下面に下部パンチボディ43Lの上面を当接し、かつ前記連結具45を締付けることにより、上下のパンチボディ43U,43Lを一体的に固定することができる。
その後、弾性部材39に抗してスライド部材35を移動し、ストッパピン37をリテーナカラー7の周溝29の位置に位置せしめた状態においてパンチヘッド11を介してパンチドライバ9を回動すると、このパンチドライバ9の雌ネジ部47に螺合した上部パンチボディ43Uの雄ネジ部49が相対的に回動することとなり、上下のパンチボディ43U,43Lがパンチドライバ9に対して相対的に上下動されることになり、ハイト調整が行われる。すなわち前記パンチ刃部41の再研磨量に相当する分だけパンチボディ43が下降調節されることになる。
ここで、キー57の目印61とキー溝55の外側に設けた調整目印63との位置的関係を見ることにより、パンチ刃部41の再研磨量の総量を知ることができ、前記パンチ刃部41に再研磨の余裕があるか否か、すなわち下部パンチボディ43Lが交換すべき寿命に近いか否かを知ることができるものである。
前述のごとく下部パンチボディ43Lを上部パンチボディ43Uの下部に一体的に取付けた後、ストリッパプレート73をパンチガイド5の下端部に取付けストリッパプレート73を固定する。
すなわち、従来の構成においては、ハイト調整を容易に行うことができるものの、リテーナカラー7の下面に周溝29を形成することにより、この部分が薄肉になり、強度が低下することがあると共に、パンチガイド5におけるフランジ部5Fに形成したガイド溝33に対するコイルスプリング39、スライド部材35の組付けが厄介であるなど、さらなる改善が求められる。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、下端部にパンチ刃部(41)を備えたパンチボディ(43)を、円筒形状のパンチガイド(5)内に上下動自在に設けると共に、前記パンチガイド(5)の上部に回転可能に備えたリテーナカラー(7)と一体的に回転可能かつ前記リテーナカラー(7)に対して上下動自在のパンチドライバ(9)に、前記パンチボディ(43)の上部を上下動可能に螺合してなる上型装置において、前記リテーナカラー(7)の周面に形成した係合凹部(83)と係合離脱自在の係合凸部(85)を先端部に備えたロックピース(87)を前記パンチガイド(5)の上部に径方向へ移動自在に設け、前記係合凹部(83)と係合凸部(85)との係合離脱の操作を行うために前記パンチガイド(5)の上部に径方向へ移動自在に設けた操作部材(89)と前記ロックピース(87)との間に、前記ロックピース(87)を内方向へ、また前記操作部材(89)を外方向へ移動するための弾性部材(91)を配置して備え、前記ロックピース(87)のロックピース本体(87A)を水平方向に貫通した長孔よりなる傾斜案内部(87B)を設けると共に、前記操作部材(89)に水平方向に貫通した長孔よりなる傾斜案内部(89C)を設け、前記両傾斜案内部(87B,89C)を互いに反対方向に傾斜して形成すると共に、上記両傾斜案内部(87B,89C)を貫通したピン部材(93)を、前記両傾斜案内部(87B,89C)に対して上下動自在に備えていることを特徴とするものである。
また、前記上型装置において、前記ロックピース(87)と前記操作部材(89)と前記弾性部材(91)と前記ピン部材(93)とは予め組み合わせてユニット化してあることを特徴とするものである。
また、前記上型装置において、前記ロックピース(87)及び前記操作部材(89)は、前記パンチガイド(5)におけるフランジ部(5F)の上面に形成した径方向のガイド溝(33)内に径方向へ移動自在に係合してあり、前記ピン部材(93)の両端部は、前記ガイド溝(33)の両側に形成した上下方向のピンガイド溝(95)に上下動可能に係合してあることを特徴とするものである。
本発明によれば、操作部材を内方向へ操作することにより、リテーナカラーに形成した係合凹部からロックピースの係合凸部を離脱することができ、リテーナカラーの固定及びその解除を容易に行うことができる。この際、操作部材の操作方向とロックピースの動作方向とを異なる方向とすることができ、前記係合凹部をリテーナカラーの所望位置に形成できるものである。
したがって、前述した従来の上型装置における周溝を省略することができ、強度向上を図ることができるものである。また、前記ロックピースと操作部材とを予めユニット化してからパンチガイドに組み込むことができるものであり、組付けを容易に行うことができるものである。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明するに、上型装置の全体的構成は前述した従来の上型装置とほぼ同一の構成であるから、同一機構を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
図1を参照するに、本実施形態においては、上部パンチボディ43Uにおける上方突出部51に対してパンチドライバ9、リテーナカラー7を回動不能にロック自在かつ上記ロックを解除自在なロック装置81が設けられている。
すなわち、パンチガイド5におけるフランジ部5Fの上面に形成した径方向のガイド溝33内には、前記リテーナカラー7の周面に形成した係合凹部83と係合離脱自在の係合凸部85を備えたロックピース87が径方向へ移動自在に備えられている。また、前記ガイド溝33内には、前記ロックピース87を操作して前記係合凹部83と係合凸部85との係合離脱の操作を行うための操作部材89が径方向へ移動自在に設けられている。
前記ロックピース87と前記操作部材89は、操作部材89の操作方向に対して異なる方向へ前記ロックピース87が動作するように構成してある。すなわち、本件においては、操作部材89を内方向へ移動すると、ロックピース87は外方向へ動作するように構成してあり、前記ロックピース87と操作部材89は、動作方向を変換する動作方向変換機構を介して互に連動するように連動連結してある。
より詳細には、前記ロックピース87は、図3に示すように、直方体のロックピース本体87Aの先端部に前記係合凸部85を備えた構成であって、上記ロックピース本体87Aには、傾斜案内部87Bが設けられている。上記傾斜案内部87Bは、前記係合凸部85の突出方向に対して直交する方向にロックピース本体87Aを水平方向に貫通した長孔よりなるものであって、長孔は前記ロックピース本体87Aの先端部側が高くなるように傾斜してある。
前記操作部材89には、図3に示すように、前記ロックピース87が摺動自在に係合する係合溝89Aが形成してあり、この係合溝89Aの両側のガイド壁部89Bには、傾斜案内部89Cが形成してある。上記傾斜案内部89Cは、前記両ガイド壁部89Bを水平方向に貫通した長孔よりなるものであって、長孔は前述したロックピース87の傾斜案内部87Bとは反対の方向、すなわち先端側から低くなるように傾斜してある。
前記ロックピース87と操作部材89とを組み合わせてユニット化するには、前記操作部材89の係合溝89A内にコイルスプリング等のごとき弾性部材91を配置する。その後に、前記係合溝89A内に前記ロックピース87を係合し、前記弾性部材91を圧縮した状態において、前記操作部材89に形成した傾斜案内部89Cからロックピース87に形成した傾斜案内部87Bにピン部材93を貫通する(図4、図5を参照)。
上述のように、ロックピース87と操作部材89とを組み合わせてユニット化した後、前記操作部材89を、パンチガイド5のフランジ部5Fに形成したガイド溝33に係合すると共に、上記操作部材89から両側に突出した前記ピン部材93の両端部を、前記ガイド溝33の両側に形成した上下方向のピンガイド溝95(図2参照)内に上下動可能に係合することにより、図1、図2に示すように、上型装置に組み込まれるものである。
既に理解されるように、ロックピース87と操作部材89とを予め組み合わせてユニット化した後に前記ガイド溝33に組み込まれるものであるから、その組み込みを容易に行い得るものである。
前記構成において、図1において操作部材89を、弾性部材91の付勢力に抗して左方向(内方向)へ押圧移動すると、ピン部材93は、操作部材89に形成した傾斜案内部89Cに押圧され、ピンガイド溝95に沿って次第に上昇される。前記ピン部材93がピンガイド溝95に沿って次第に上昇すると、ロックピース87の傾斜案内部87Bに対しては定位置(ピンガイド溝95の位置)において上昇することになるので、前記ロックピース87は、前記弾性部材91の付勢力に抗して、図1において右方向に移動する。
したがって、前記ロックピース87に備えた係合凸部85は、リテーナカラー7に形成した係合凹部83から離脱することとなり、リテーナカラー7及びパンチドライバ9を、パンチボディ43に対して回転することができることになる。よって、前記パンチドライバ9に対してパンチボディ43を上下に調整することができ、パンチ刃部41を再研磨した後のハイト調整を行うことができるものである。
その後、前記操作部材89の押圧を解除すると、前記弾性部材91の蓄勢力により、前記ロックピース87は内方向へ、また前記操作部材89は外方向へ移動される。そして、前記ロックピース87の係合凸部85は、リテーナカラー7に形成した別個の係合凹部83に係合して、リテーナカラー7を回転不能状態に固定するものである。
ところで、前記説明においては、操作部材89を内方向へ操作すると、ロックピース87は反対方向である外方向へ動作する旨の説明をしたが、前記リテーナカラー7に形成した係合凹部83に対して、ロックピース87に備えた係合凸部85を係合離脱する方向へ前記ロックピース87を動作すれば良いものであるから、前記係合凹部83がリテーナカラー7の下面に形成されている場合には、ロックピース87に備えた係合凹部85が上下方向に動作するようにすることもできる。
この場合、前記操作部材89とロックピース87との接合部をカムにより構成し、操作部材89の移動操作によってロックピース87が上下動作する構成とすることができるものである。
既に理解されるように、操作部材89の操作方向とロックピース87の動作方向とを異にして、リテーナカラー7に形成した係合凹部83に対して前記ロックピース87に備えた係合凸部85を係合離脱する構成としては、カム機構やリンク機構を採用することによって種々の構成とすることができるものである。
本発明の実施形態に係る上型装置における主要部分を示す断面説明図である。 同上の平面説明図である。 ロック装置の分解斜視説明図である。 同上の分解説明図である。 ロック装置の組立状態の説明図である。 従来の上型装置の断面説明図である。
符号の説明
1…上型装置
5…パンチガイド
7…リテーナカラー
9…パンチドライバ
11…パンチヘッド
41…パンチ刃部
43…パンチボディ
47…雌ネジ部
49…雄ネジ部
51…上方突出部
81…ロック装置
83…係合凹部
85…係合凸部
87…ロックピース
87B…傾斜案内部
89…操作部材
89C…傾斜案内部
91…弾性部材
93…ピン部材
95…ピンガイド溝

Claims (3)

  1. 下端部にパンチ刃部(41)を備えたパンチボディ(43)を、円筒形状のパンチガイド(5)内に上下動自在に設けると共に、前記パンチガイド(5)の上部に回転可能に備えたリテーナカラー(7)と一体的に回転可能かつ前記リテーナカラー(7)に対して上下動自在のパンチドライバ(9)に、前記パンチボディ(43)の上部を上下動可能に螺合してなる上型装置において、前記リテーナカラー(7)の周面に形成した係合凹部(83)と係合離脱自在の係合凸部(85)を先端部に備えたロックピース(87)を前記パンチガイド(5)の上部に径方向へ移動自在に設け、前記係合凹部(83)と係合凸部(85)との係合離脱の操作を行うために前記パンチガイド(5)の上部に径方向へ移動自在に設けた操作部材(89)と前記ロックピース(87)との間に、前記ロックピース(87)を内方向へ、また前記操作部材(89)を外方向へ移動するための弾性部材(91)を配置して備え、前記ロックピース(87)のロックピース本体(87A)を水平方向に貫通した長孔よりなる傾斜案内部(87B)を設けると共に、前記操作部材(89)に水平方向に貫通した長孔よりなる傾斜案内部(89C)を設け、前記両傾斜案内部(87B,89C)を互いに反対方向に傾斜して形成すると共に、上記両傾斜案内部(87B,89C)を貫通したピン部材(93)を、前記両傾斜案内部(87B,89C)に対して上下動自在に備えていることを特徴とする上型装置。
  2. 請求項1に記載の上型装置において、前記ロックピース(87)と前記操作部材(89)と前記弾性部材(91)と前記ピン部材(93)とは予め組み合わせてユニット化してあることを特徴とする上型装置。
  3. 請求項1又は2に記載の上型装置において、前記ロックピース(87)及び前記操作部材(89)は、前記パンチガイド(5)におけるフランジ部(5F)の上面に形成した径方向のガイド溝(33)内に径方向へ移動自在に係合してあり、前記ピン部材(93)の両端部は、前記ガイド溝(33)の両側に形成した上下方向のピンガイド溝(95)に上下動可能に係合してあることを特徴とする上型装置。
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