JP2011073053A - パンチ金型 - Google Patents

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【課題】パンチプレス機に設ける本体に内蔵されたパンチの着脱を本体の先端に装着されたストリッパを取り外して行うタイプのパンチ金型を、本体に対するストリッパの連結安定性を確保しながらそのストリッパの着脱を容易化することを課題としている。
【解決手段】本体2の先端外周にストリッパホルダ6を、相対回転可能、軸方向相対移動不可に装着し、そのストリッパホルダ6の先端外周に本体2によって回り止めされるストリッパ5を相対回転可能に嵌め、両者の間に、ストリッパホルダ6の一方向への回転によってストリッパ5の連結状態が維持され、反対方向への回転が規制された位置でその連結が解除されるバヨネット嵌合の連結部C2を設ける。そしてさらに、ストリッパ5がストリッパホルダ6に連結された位置でストリッパホルダ6の回転を止めるロック機構10を備えさせた。
【選択図】図1

Description

この発明は、パンチプレス機に用いるパンチ金型、特に、本体に内蔵されたパンチの着脱を本体の先端に装着されたストリッパを取り外して行うタイプのパンチ金型であって、本体に対するストリッパの連結安定性を確保しながらそのストリッパの着脱の容易化を図ったものである。
タレットパンチプレス機に採用するパンチ金型の従来技術として、例えば、下記特許文献1に開示されたものがある。
そのパンチ金型(パンチツール)は、パンチを本体(ボディ)に設けられたガイド孔に本体の先端側から挿入して本体に組み込まれているドライバ(タング)に連結する。このタイプのパンチ金型は、本体の先端に装着されたストリッパ(板押さえプレート)を本体から外してパンチの着脱を行う。
また、既知のパンチ金型の中にパンチの刃先のハイト調整機構を有するものがあり、その機構によるハイト調整の際にもストリッパを着け外しすることが要求されることがある
。ハイト調整は、パンチをドライバにねじ込み、そのねじ込み量を調整することで行うが、パンチが本体に対して相対的に回転してもパンチング加工に何ら支障がでないなどの理由によりパンチの回転規制がなされないことがある。そのときにはパンチを手で掴んでねじ込み量を調整することになるので、ストリッパを本体から一旦外し、調整作業完了後に再装着せざるを得ない。
従って、この種のパンチ金型は、ストリッパの着脱を容易に行えるものが望まれる。
本体に対するストリッパの取付けは、一般にボルトを用いて行われている。特許文献1のパンチ金型は、本体の下部に設けた小径部にストリッパを外嵌し、そのストリッパの固定をピンで行うとしているが、市場に提供されている製品は、本体に対するストリッパの固定がボルトでなされている。
特公平07−85816号公報
ストリッパをボルトで本体に固定するパンチ金型は、パンチを交換する度にボルトを操作してストリッパを着脱する必要がある。そのために、ストリッパの着脱を工具なしで簡単に行うことができず、着脱に手間と時間がかかってパンチプレス機の稼働率を低下させる。
パンチ刃先のハイト調整を、ストリッパを外して行うパンチ金型については、パンチ交換時だけでなくハイト調整時にもストリッパを着脱する必要があり、パンチプレス機の稼働率低下の問題が特に顕著になる。
なお、前記特許文献1に開示されたパンチ金型は、本体の下部に設けた小径部(ボス部)の外周とその小径部に外嵌したストリッパの内周との間にOリングを介在しており、そのOリングを介してストリッパを本体に連結することが考えられるが、下からの受け支えがなされないストリッパをOリングで安定して保持することは困難であり、ストリッパ保持の信頼性を確保できない。
この発明は、パンチ交換やハイト調整の容易化、迅速化のために、ストリッパの本体に対する連結安定性を確保しながらそのストリッパを工具無しで、大きな力を要せずに簡単に着脱できるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、本体の内部に摺動可能に収納して本体の上部に組み込まれたドライバに後部を連結するパンチを有し、そのパンチの着脱を前記本体の先端に装着されたパンチ挿通孔を有するストリッパを取り外して行うパンチ金型に以下の要素を付加した。
即ち、前記本体の先端に形成した小径部の外周に、相対回転可能、軸方向相対移動不可に装着される環状のストリッパホルダと、
そのストリッパホルダの先端外周に相対回転可能に嵌める前記ストリッパと、
このストリッパホルダと前記ストリッパとの間に設ける、ストリッパホルダの一方向への回転が規制される側(回転が規制される位置やその近傍)で前記ストリッパの前記ストリッパホルダに対する連結状態を維持し、反対方向への回転が規制された位置でその連結状態を解除するように構成されたバヨネット嵌合の連結部と、
前記ストリッパと前記本体との間に対応して設けられて、本体とストリッパの相対回転を阻止し、軸方向相対移動を許容するキー及びキー溝と、
前記ストリッパホルダと前記ストリッパの連結状態が維持される位置で前記ストリッパホルダと前記本体の相対回転を止める、ロックの解除が可能なロック機構を備えさせた。
このパンチ金型の前記ロック機構は、外部開放の操作部を備えたロックピンと、そのロックピンを係止させるピン孔と、前記ロックピンを一方向に付勢する付勢手段とで構成し、前記ロックピンを前記ストリッパホルダ又は前記本体に軸方向出没自在に組み込み、ロックピンが組み込まれない前記本体又は前記ストリッパホルダのロックピンとの対向面に前記ピン孔を形成したものが好ましい。
中でも、前記ストリッパホルダが回転規制を受ける位置で前記ロック機構のロックピンが前記ピン孔に係止して前記ストリッパホルダと前記本体の相対回転が阻止されるようにしたものがより好ましい。
また、パンチのハイト調整機構を備えさせたものも好ましい。そのハイト調整機構は、周知の機構でもよいが、前記ドライバを前記本体に定位置回転可能に組み付け、前記パンチと前記ドライバの連結を、ドライバの軸心部に設けたねじ孔にパンチの後部に設けた雄ねじを螺合させて行うものが好ましい。
より詳しくは、前記ドライバの外周に設ける縦長のロック溝(前記ドライバのストロークを許容する長さの溝)と、本体側の部材に径方向スライド自在に支持される外部開放の操作部を備えたドライバロックピンと、そのドライバロックピンを径方向内側に付勢して前記ロック溝に進入させる付勢手段を設けて構成されるもの、特に、前記ロック溝をドライバの外周に周方向に定ピッチで複数設けたものや、パンチを本体に対して相対回転不可、かつ、軸方向移動可能に組み付けたものなどが好ましい。
この発明のパンチ金型は、前記ロック機構を外部から指先で操作してその機構によるロックを解除する。これによって、ストリッパホルダの本体に対する所定角度範囲での相対回転が許容されるので(このときに許容される回転方向は、先に反対方向への回転と述べた方向)、回転規制を受ける位置までストリッパホルダを回転させる。
回転規制を受けた位置ではストリッパホルダに対するストリッパのバヨネット嵌合による連結が解除され、ストリッパを引き動かしてストリッパホルダから外すことができる。このときのストリッパの動きは前記キーとキー溝の働きによって軸方向に制限されるので、ストリッパの引き外しは安定してなされる。
また、外したストリッパや交換した新たなストリッパを装着するときには、前記キー溝に対して前記キーが収まる位置にストリッパを位置決めして本体側に押し込む。次いで、押し込み終点でストリッパホルダを取り外し時とは逆の方向へ回転させる。その回転がある程度進むと、前記ロック機構の係止部材がロック点に動いてストリッパホルダが回転規制位置に固定される。その状態では、ストリッパのストリッパホルダに対するバヨネット嵌合による連結がなされており、ストリッパの外れ止めが信頼性よく安定してなされる。
このように、この発明のパンチ金型は、ロック機構によるロックの解除→ストリッパホルダの所定角度での回転→ストリッパの軸方向への引き抜きの単純動作でストリッパを取り外すことができ、また、ストリッパの軸方向への押し込み→ストリッパホルダの所定角度での回転の単純動作でストリッパの装着を行える。
また、ロック機構によるロックの解除、ストリッパホルダの回転、ストリッパの軸方向引き抜きや押し込みは作業者が工具を用いずに手先の操作で大きな力を要せずに行うことができ、ストリッパの着脱の容易化、迅速化が図れる。
なお、上記において好ましいとしたその他の構成の作用、効果は発明を実施するための形態の項で説明する。
この発明のパンチ金型の一例を示す断面図 図1のX−Xに沿った断面図 図1の金型に採用したストリッパホルダの側面図 図3のストリッパホルダの断面図 図3のストリッパホルダの平面図 図3のストリッパホルダの底面図 ロック機構の操作部の側面図 図1の金型に採用したストリッパの断面図 図8のストリッパの平面図 図1のY−Yに沿った断面図
以下、添付図面の図1〜図10に基づいてこの発明のパンチ金型の実施の形態を説明する。図示のパンチ金型1は、図1に示す本体2、パンチ3、ドライバ4、ストリッパ5、ストリッパホルダ6、ドライバの復帰スプリング7、本体2の上端に固定されるスプリングサポート8、及びそのスプリングサポート8上に固定されるリテーナカラー9と、ストリッパホルダ6の回転規制を行うロック機構10と、パンチ刃先の初期位置を調整するハイト調整機構15を組み合わせて構成されている。
本体2は、軸方向に貫通したガイド孔2aを内部に有しており、そのガイド孔2aにパンチ3が軸方向摺動自在に収納される。また、ガイド孔2aよりも大径の孔によって構成されるスプリング室2bがガイド孔2aの上部に形成され、そのスプリング室2bに復帰スプリング7が収納されている。さらに、ガイド孔2aの内面に好ましい要素として軸方向に延びたキー溝2cを有している。
この本体2の下部には、外径を縮めた小径部2dが設けられている。そして、その小径部2dの外周にストリッパホルダ6との間にバヨネット嵌合の連結部C1を構成する凸部2eが周方向に所定の間隔をあけて複数(図のそれは180°ピッチで2個)設けられている。
この本体2は、パンチプレス機のタレット(図示せず)に、そのタレット内での回転がキー2fによって阻止されるようにして昇降可能に組み付けられる。
パンチ3は、刃先部3aのサイズ、形状を要求に応じて変化させたものが用いられる。このパンチ3の外周には、キー3cを設けてあり、ここでは、そのキー3cを本体のガイド孔の内面に設けたキー溝2cに挿入して本体2に対するパンチ3の回り止めが行われる
このパンチ3は、後部に形成した雄ねじ3bをドライバ4の軸心部に形成したねじ孔4aにねじ込んでドライバ4に連結される。そのパンチ3は、連結部C1のねじ込み量を変化させることで刃先のハイト調整を行うことができる。例示の金型には、その作業を行うためのハイト調整機構15を設けている。そのハイト調整機構15については、後に詳しく説明する。
ドライバ4は、本体2に対して相対回転と軸方向摺動が許容されるように組み込まれている。このドライバ4が、プレス機のラム20に係合し、そのラム20によって駆動される。その際の運動がパンチ3に伝わってパンチ3がストロークし、同パンチ3による板材のパンチング加工がなされる。
パンチング加工の初期にパンチ金型1の全体がプレス機のラム20によって押し下げられ、これによりストリッパ5が板材を押さえつけ、その後にパンチ3がストロークして板材の加工がなされる。
ストリッパ5は、リング状の周壁と底壁とからなる有底筒状の板押え部材であり、パンチの軸直角断面形状と相似形のパンチ挿通孔5a(図9参照。そこからパンチ3を出没させる)を底壁に有している。また、周壁の内面に環状溝5b(図1、図8、図9参照)と、周壁の上端から環状溝5bに至る凸部抜き差し溝5cと、周壁の上端に開放する軸方向に延びた縦長のキー溝5dを有している。凸部抜き差し溝5cは、周方向に定ピッチで複数設けられている。
キー溝5dも、ストリッパ5を、軸心を中心にして一定角度回転させたときに、回転前後のストリッパの平面視形状が合致して重なるものについては、所定ピッチで複数設けることができるが、このキー溝5dは1つあれば本体2に対する位置決めの目的が達成される。
環状溝5bと凸部抜き差し溝5cは、後述するストリッパホルダの凸部6dと組み合わせてバヨネット嵌合の連結部C2を構成するものである。
ストリッパホルダ6は、図4〜図6に示すような円環状のホルダであり、外径の小さいボス部6aを下側に有している。また、内周面に、環状溝6bと、ホルダの上端から環状溝6bに至る凸部抜き差し溝6cを有し、さらに、ボス部6aの外周に、ストリッパの凸部抜き差し溝5cに対応させた凸部6dを有している。凸部抜き差し溝6cは、本体先端の小径部2dの外周に設けた凸部2eに対応させて凸部2eと同数設けられている。
また、ボス部6aには、所定の角度範囲(図6のα)でボス部6aを切欠く切欠き部6eを有し、さらに、ボス部6aよりも上に位置する胴部の周方向途中に、ロックピン組み込み孔6fを有する。
このストリッパホルダ6は、凸部抜き差し溝6cが、上記凸部2eと対応する位置で軸方向に移動させて本体2の下部に設けられた小径部2dの外周に嵌める。その後、ストリッパホルダ6を適当な角度(180°以下)回転させ、凸部2eを環状溝6bに導入して
ストリッパホルダ6を本体2に連結する。そして、その連結が維持された位置で切欠き部6eの部分において本体2にストッパ兼用のキー14を打ち込む(図2参照)。
これにより、本体2に対するストリッパホルダ6の回転量がキー14と切欠き部6eとによって図6の角度αに規制される。その角度αの範囲の回転が環状溝6bに対して凸部2eが入り込んでいる領域で起こるようにキー14の設置点と切欠き部6eの設置範囲を設定しており、そのため、キー14を外さない限り、連結部C1による本体2とストリッパホルダ6の連結は解けない。
このようにして本体2に取り付けたストリッパホルダ6に対して、ストリッパ5を着脱自在に装着する。ストリッパホルダ6がキー14によって一方向への回転規制を受ける位置でストリッパ5を、キー溝5dに対してキー14が嵌り込む位置に位置決めする。それにより、ボス部6aの外周に設けた凸部6dとストリッパ5の内周の凸部抜き差し溝5cの位置を対応させ、その位置でストリッパ5を軸方向に移動させてボス部6aの外周に嵌める。
嵌め込みが完了したときには、ボス部6aの外周の凸部6dがストリッパ5の内周の環状溝5bの位置に到達しており、この位置でストリッパホルダ6を回転が規制なされていない方向に回転させる。
その回転で凸部6dが環状溝5bに入り込み、連結部C2による連結が行われてストリッパ5がストリッパホルダ6に連結される。そして、さらに、ロック機構10によってストリッパホルダ6の回転が阻止され、ストリッパ5とストリッパホルダ6の連結状態が保持される。
ロック機構10は、ここでは、外部開放の操作部11aを備えたロックピン11と、そのロックピン11を係止させるピン孔12と、ロックピン11を一方向に付勢する付勢手段(図のそれはスプリング)13とで構成されるものを設けている。ロックピン11と付勢手段13は、図1に示すように、ストリッパホルダ6に設けたロックピン組み込み孔6fに組み込まれている(図7も参照)。また、ピン孔12は、ロックピン11の先端(上端)に対向した本体2の大径部の下面(小径部2dとの境界点にある段差面)の周方向途中に設けられている(図1参照)。
ロックピン11は、付勢手段13の力でストリッパホルダ6の上端から上方に押し出され、本体2に設けたピン孔12に嵌まり込む。この状態では、ロックピン11がストリッパホルダ6と本体2の両者に係止する。そのために、ストリッパホルダ6の回転がロックピン11によって阻止され、ストリッパ5とストリッパホルダ6の連結状態の保持が安定してなされる。
ロックピン11は、外部に開放した操作部11aを指先で操作してリリース点に引き下げる(その移動のために操作部11aの組み込み部を縦長の長孔にしている)。その動作でロックピン11がピン孔12から抜け出し、ロック機構10によるロック(回転拘束)が解除されて本体2に対するストリッパホルダ6の回転が許容されるようになる。
そこで、ストリッパホルダ6をロックが解除された位置から回転の規制がなされていない方向に回転させる。このときの回転方向は、ストリッパホルダ6のボス部6aにストリッパ5を嵌め込んだ位置から回転規制を受けていない方向に回転させるときの方向とは逆になる。
今、ロック機構10によるロックがなされる位置でストリッパホルダ6に右回りの回転が許容されたとすると、右回り回転の終点でストリッパホルダ6に対する連結を解除してストリッパ5を取り外すことができる。
また、ストリッパ5をボス部6aの外周に嵌めて左回り回転の終点までストリッパホルダ6を回転させるとロックピン11がピン孔12に嵌まり込んで回転のロックがなされ、
ストリッパホルダ6に対するストリッパ5の連結状態が保持される。
以上の通りに構成した例示のパンチ金型1は、操作部11aを操作してロックピン11をリリース点に引き下げ、この状態でストリッパホルダ6をストリッパ5の連結が解除される位置に回転させてストリッパ5を本体2から取り外すことができる。
また、ストリッパ5を本体2から取り外した位置では、本体2の大径部の下面にロックピン11が接触してそのロックピン11がリリース点に保持されているので、ストリッパ5の装着も、本体2に対して位置決めして軸方向に押し込んだ後、ストリッパホルダ6を回転させて初期位置に戻すだけでよく、工具や大きな力を要せずにストリッパの着脱を行える。
なお、本体2に対するストリッパホルダ6の連結は、図示の連結部C1とは異なる連結部によっても行える。例えば、ストリッパホルダ6に径方向に貫通した周方向に長い座付き長孔(ボルトの頭部を沈み込ませ得る孔)を設け、その座付き長孔にボルトを通してそのボルトを本体にねじ込み、そのボルトでストリッパホルダ6を所定角度の回転が許容され、軸方向への相対移動は阻止されるように本体に連結すると言った方法でも連結の目的が達成される。
また、凸部抜き差し溝5cと凸部6dは、図示したように、周方向に定ピッチで複数設けると、環状溝5bに対する凸部6dの係合がバランスよくなされて連結の安定性が高まる。
さらに、ロック機構10は、ロックピン11を本体2のストリッパホルダ6よりも上側部分に組み込んで本体2から下向きに出没させ、ストリッパホルダ6の上面に設けたピン孔に入り込ませるものであってもよい。この構造は、ロックピンを自重で本体から突出させてピン孔に落ち込ませることができるので付勢手段が無くても成立するが、この構造でも、ピン孔に対するロックピンの係止が付勢手段の力でなされるようにすることでロック動作を安定させることができる。
このほか実施例のパンチ金型は、切欠き部6eの端がキー14に当たった位置でロックピン11がピン孔12に嵌り込むが、切欠き部6eの端がキー14に接触する前にロックピン11がピン孔12に嵌り込むように構成されていても構わない。
次に、図1、図10を参照してハイト調整機構15について説明する。図示のハイト調整機構15は、外部開放の操作部16aを備えたドライバロックピン16と、このドライバロックピン16を径方向内向きに付勢する付勢手段(図のそれはスプリング)17と、ドライバロックピン16を係止させる縦長のロック溝18とで構成されている。
ドライバロックピン16は、リテーナカラー9に設けた径方向の貫通孔19にスライド自在に組み込まれている。付勢手段17も貫通孔19の内部に配置されている。また、ロック溝18は、本体2に定位置回転可能に組み付けられたドライバ4の外周に周方向に定ピッチで複数(図はその数が10)設けられている。ロック溝18はドライバ4の正常なストロークを許容する長さを有している。
ドライバロックピン16は、付勢手段17の力でリテーナカラー9の内径側に押し出されてロック溝18に係止する。操作部16aを操作してこのドライバロックピン16をロック溝18から引き抜くとドライバ4を手で掴んで回転させることができ、その回転でドライバ4に対するパンチ3のねじ込み量を変化させてパンチの刃先位置を調整する。
この作業(ハイト調整)は、パンチ3が断面円形であると、ストリッパ5によるパンチ3の回り止めが行えないので、図示の金型では、キー3cをキー溝2cに係合させ本体に対するパンチ3の相対回転を止めるようにしている。
これにより、ドライバ4を、ドライバロックピン16の係合を解いて必要量回転させるという単純な作業でハイト調整を行うことができる。なお、パンチ3を交換するときにはストリッパ5もパンチ形状に適合したものに交換するが、パンチ3の交換を伴わないパンチ刃先再研磨後のハイト調整では、元のストリッパ5が再装着される。
ロック溝18は、その数が1個でも構わない。ただし、その数が多くなるほどロック溝の割り出し角が小さくなって緻密なハイト調整が行える。そのロック溝18の数をnとしたときに、ドライバの回転量を(360/n)°の割り出し角で調整することが可能であり、その割り出し角と(360/n)°の回転によるパンチの軸方向移動量を予め関連づけておくことで、ハイト調整を容易化することができる。
パンチの着脱を本体の先端に装着されたストリッパを取り外して行うタイプのパンチ金型は、本体、ドライバ、ドライバの復帰スプリングを共通の要素としてパンチ交換後もそのまま使用することができ、パンチ交換時に構成要素の全てを交換するタイプのパンチ金型に比べて経済性に優れる。この発明は、そのタイプのパンチ金型、中でも、ハイト調整もストリッパを本体から外して行わなければならないパンチ金型に適用すると、ストリッパ着脱の容易化、迅速化によるパンチプレス機の稼働率向上の効果が特に顕著に引き出される。
1 パンチ金型
2 本体
2a ガイド孔
2b スプリング室
2c キー溝
2d 小径部
2e 凸部
2f キー
3 パンチ
3a 刃先部
3b 雄ねじ
3c キー
4 ドライバ
4a ねじ孔
5 ストリッパ
5a パンチ挿通孔
5b 環状溝
5c 凸部抜き差し溝
5d キー溝
6 ストリッパホルダ
6a ボス部
6b 環状溝
6c 凸部抜き差し溝
6d 凸部
6e 切欠き部
6f ロックピン組み込み孔
7 復帰スプリング
8 スプリングサポート
9 リテーナカラー
10 ロック機構
11 ロックピン
11a 操作部
12 ピン孔
13 付勢手段
14 キー
15 ハイト調整機構
16 ドライバロックピン
17 付勢手段
18 ロック溝
19 貫通孔
20 ラム
C1 連結部
C2 連結部
α ストリッパホルダの許容回転角

Claims (5)

  1. 本体(2)の内部に摺動可能に収納して本体の上部に組み込まれたドライバ(4)に後部を連結するパンチ(3)を有し、そのパンチ(3)の着脱を前記本体(2)の先端に装着されたパンチ挿通孔(5a)を有するストリッパ(5)を取り外して行うパンチ金型であって、
    前記本体(2)の先端に形成した小径部(2d)の外周に、相対回転可能、軸方向相対移動不可に装着される環状のストリッパホルダ(6)と、
    そのストリッパホルダ(6)の先端外周に相対回転可能に嵌める前記ストリッパ(5)と、
    前記ストリッパホルダ(6)と前記ストリッパ(5)との間に設ける、ストリッパホルダの一方向への回転が規制される側で前記ストリッパ(5)の前記ストリッパホルダ(6)に対する連結状態を維持し、反対方向への回転が規制された位置でその連結状態を解除するように構成されたバヨネット嵌合の連結部(C2)と、
    前記ストリッパ(5)と前記本体(2)との間に対応して設けられて、本体(2)とストリッパ(5)の相対回転を阻止し、軸方向相対移動を許容するキー(14)及びキー溝(5d)と、
    前記ストリッパホルダ(6)と前記ストリッパ(5)の連結状態が維持される位置で前記ストリッパホルダ(6)と前記本体(2)の相対回転を止める、ロックの解除が可能なロック機構(10)を備えたパンチ金型。
  2. 前記ロック機構(10)を、外部開放の操作部(11a)を備えた係止部材としてのロックピン(11)と、そのロックピンを係止させるピン孔(12)と、前記ロックピン(11)を一方向に付勢する付勢手段(13)とで構成し、前記ロックピン(11)を前記ストリッパホルダ(6)又は前記本体(2)に軸方向出没自在に組み込み、ロックピンが組み込まれない前記本体(2)又は前記ストリッパホルダ(6)のロックピンとの対向面に前記ピン孔(12)を形成した請求項1に記載のパンチ金型。
  3. 前記ストリッパホルダ(6)が回転規制を受ける位置で前記ロック機構(10)のロックピン(11)が前記ピン孔(12)に係止して前記ストリッパホルダ(6)と前記本体(2)の相対回転が阻止されるようにした請求項2に記載のパンチ金型。
  4. 前記ドライバ(4)を前記本体(2)に定位置回転可能に組み付け、前記パンチ(3)と前記ドライバ(4)の連結を、ドライバの軸心部に設けたねじ孔(4a)にパンチの後部に設けた雄ねじ(3b)を螺合させて行い、
    さらに、前記ドライバ(4)の外周に設ける縦長のロック溝(18)と、本体側の部材に径方向スライド自在に支持される外部開放の操作部(16a)を備えたドライバロックピン(16)と、そのドライバロックピン(16)を径方向内向きに付勢して前記ロック溝(18)に係止させる付勢手段(17)を有するパンチのハイト調整機構(15)を備えさせた請求項1又は2に記載のパンチ金型。
  5. 前記パンチ(3)を本体(2)に対して相対回転不可、かつ、軸方向相対移動可能に組み付けた請求項4に記載のパンチ金型。
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