JP4327123B2 - ディスク基板成形金型およびディスク基板成形金型の鏡面板 - Google Patents

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Description

本発明は、情報記録用のディスク基板を射出成形する際に用いられるディスク基板成形金型およびディスク基板成形金型の鏡面板に関する。
ディスク基板の成形の際には、固定金型と可動金型が型合せされキャビティが形成された際に、固定金型および可動金型のいずれか一方の金型に配設される外周リングに対して、固定金型および可動金型のいずれかに配設される鏡面板が相対位置移動可能とされ、前記キャビティが容積可変に設けられたディスク基板成形金型が用いられる。
しかし前記ディスク基板成形金型は、成形時に一方の金型の外周リングと、前記外周リングに対して相対位置移動可能に設けられた鏡面板との間に、バリができるという問題があった。そして前記バリは、ディスク基板の信号面または信号面に対向する読取面に直交して縦方向に突出形成されるため、種々の問題があった。すわなち前記バリが折れて信号面等に付着して不良品となる場合や、バリが折れない場合についても触感が悪く、後工程の加工の際にも問題となっていた。それらの問題を解決するためのものとして、特許文献1、特許文献2に記載されたものがある。これらの特許文献では、固定鏡面板9や可動側支持部材22の外周に、別部材の固定鏡面板外側リング11や可動側スタンパ外周押さえリング部25bが設けられている。そしてそれらの部材11,25bと外周リング13,30の間にバリが突出形成されても、前記バリの高さが信号面または読取面より低くなるように考慮されている。なおDVD−Rにおいては、読取面を基準として前記バリの突出高さを0.03mm以下とする規格も多い。
特開平4−368645号公報(請求項1、図1、図2、図3、図4) 特開2000−218657号公報(請求項1、図1、図14)
しかし前記特許文献1における固定金型のキャビティ形成面は、固定鏡面板9と固定鏡面板外側リング11とが別部材からなっているので、前記部材9,11の間隙により成形時に信号面または読取面から直交して僅かに縦方向のバリが突出形成されるという問題があった。また前記特許文献2においても可動金型のキャビティ形成面は、可動側スタンパ23と可動側スタンパ外周押さえリング部25b側等とからなっているので、前記部材の間隙によって成形時に信号面に沿った横方向のバリが形成され、離型時に前記バリが縦方向にめくれて縦方向のバリが形成されるという問題があった。更には特許文献1、特許文献2においては、端面突起部11a等の寸法は明示されていないが、端面突起部11aの先端を鋭角にしすぎると溶融樹脂の射出時の樹脂圧により突起が変形し、固定鏡面板外側リング11とカジリを生じ、端面突起部11aの先端に幅を持たせすぎると、バリが信号面または読取面より低く形成されたとしても折れやすくなったり、突出したバリにより触感が悪くなるという問題や、ディスク基板の外周部に気泡が発生して不良となる場合があった。そこで本発明は、ディスク基板の読取面に直交した縦方向のバリが形成されず、前記読取面よりも低く形成されたバリも折れにくくすることのできるディスク基板成形金型およびディスク基板成形金型の鏡面板を提供することを目的とする。或いは本発明は、バリによるディスクの触感の悪さを減らすとともに、外周部に気泡が発生しないディスク基板を成形することのできるディスク基板成形金型およびディスク基板成形金型の鏡面板を提供することを目的とする。また前記金型によって成形され、貼り合わされたディスクを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のディスク基板成形金型は、固定金型と可動金型が型合せされキャビティが形成された際に、固定金型および可動金型のいずれか一方の金型に配設される外周リングに対して、固定金型および可動金型のいずれかに配設されキャビティ形成面を形成する鏡面板が相対位置移動可能とされるディスク基板成形金型において、鏡面板は外周リング内に嵌合される外周嵌合部と、キャビティ形成面の外周部に該キャビティ形成面と一体に形成され外周側に向かうほどキャビティ形成面の平面部から突出される面を有し平面部からの突出高さは0.05mmないし0.3mm、基部の幅が0.33mmないし0.68mmの環状突起部と、が形成され、外周リングにはスタンパ側ほどキャビティの内側へ0.2mm〜1mm突出し突端部の角度が30°〜60°の外周環状突出部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のディスク基板成形金型の鏡面板は、固定金型と可動金型が型合せされキャビティが形成された際に、固定金型および可動金型のいずれか一方の金型に配設される外周リングに対して相対位置移動可能に設けられ、固定金型および可動金型のいずれかに配設されるディスク基板成形金型のキャビティ形成面を形成する鏡面板において、外周リング内に嵌合される外周嵌合部と、キャビティ形成面の外周部に該キャビティ形成面と一体に形成され外周側に向かうほどキャビティ形成面の平面部から突出される面を有する環状突起部と、が形成され、環状突起部の頂部平坦面の幅は0.03mmないし0.08mmであって、平面部からの突出高さは0.05mmないし0.3mm、基部の幅が0.33mmないし0.68mmであることを特徴とする。
本発明のディスク基板成形金型及びその鏡面板は、固定金型と可動金型が型合せされキャビティが形成された際に、固定金型および可動金型のいずれか一方の金型に配設される外周リングに対して、固定金型および可動金型のいずれかに配設される鏡面板が相対位置移動可能とされるディスク基板成形金型において、鏡面板に前記外周リング内に嵌合される外周嵌合部と、キャビティ形成面の外周部にキャビティ形成面と一体に形成され外周側に向かうほどキャビティ形成面から突出される面を有する環状突起部とが形成されているので、読取面に直交した縦方向にバリが突出形成されないという利点がある。
本発明の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。図1は、本実施形態のディスク基板成形金型の断面図である。図2は、本実施形態のディスク基板成形金型の要部拡大断面図である。図3は、本実施形態のディスクの要部拡大断面図である。図4は、本実施形態のディスク基板成形金型による成形テストの結果である。また図5は別の実施形態におけるディスク基板成形金型の要部拡大断面図である。
ディスク基板成形金型10は、図1、図2において左側に位置し図示しない射出成形機の可動盤に取付けられる可動金型11と、右側に位置し図示しない固定盤に取付けられる固定金型31とからなっている。可動金型11と固定金型31は、型合せされた際に協働して容積可変のキャビティC1が形成されるようになっている。そして前記キャビティC1には、図示しない射出成形機の射出装置から溶融樹脂を射出充填され圧縮成形されることにより、ディスク基板M1の成形が行われる。
図1、図2により、可動金型11について説明すると、可動金型11は、可動盤に取付板を介して取付けられる金型本体部12と、金型本体部12に取付けられるバックプレート13を備えている。そしてバックプレート13の前面には鏡面板14がボルトにより取付けられている。バックプレート13及び鏡面板14はそれぞれ、中心開口を有する所定板厚の円盤形状の部材であり、鏡面板14には冷却溝が形成されている。そして鏡面板14の前面には、成形されるディスク基板M1の信号面41を転写成形するスタンパ15が取付けられている。そして前記したバックプレート13と鏡面板14の中心開口には、エジェクタスリーブ16や、スタンパ15の内周縁部を保持する内周スタンパホルダ17が配設されている。更に鏡面板14の外周部には、キャビティC1においてディスク基板M1の外周面45を形成し外周スタンパホルダを兼ねた外周リング18が固定的に配設されている。
図2に示すように、本実施形態の外周リング18は、スタンパ押え部19と内周部20とを有する環状部材である。スタンパ押え部19は外周リング18の反固定金型側に設けられる環状の面で、スタンパ15の外周縁部の表面に当接、或いはスタンパ15の外周縁部が浮上がらないよう保持する。内周部20は、固定金型31側に向けて延長して形成され、その一部はスタンパ15の表面に直交する方向に対して角度AだけキャビティC1の外周側に傾斜し、固定金型側に向けて拡径された第1テーパー面21となっている。第1テーパー面21の角度Aは、後述する固定金型31の鏡面板34の外周嵌合部38に、可動金型11の外周リング18が相対位置移動可能に嵌合される際に、齧りが生じない範囲で大きく、かつ溶融樹脂の圧縮時に間隔Bに溶融樹脂が浸入しにくい範囲で小さくなるような値である3°に設定されている。なおこの角度Aについては2°ないし8°が望ましい。第1テーパー面21は、型合せ時に、固定金型31の鏡面板34の外周嵌合部38と0.005〜0.01mmの間隙Bを隔てて対向される嵌合面と、図3に示されるディスク基板M1の外周面45を形成するキャビティ形成面とを兼ねている。そして前記嵌合面とキャビティ形成面との境界は、圧縮成形時に外周リング18と鏡面板34が嵌合される相対位置によって変化する。なお、前記第1テーパー面21の嵌合面と固定金型31の鏡面板34における外周嵌合部38は、いずれか一方または双方が段状に形成されていてもよい。
また図2に説明されるように、外周リング18の第1テーパー面21に連続して、スタンパ15側には、スタンパ15側ほどキャビティC1の内方へ突出した外周環状突出部22が形成されている。外周環状突出部22は、スタンパ押えの一部である押え面22a、スタンパ15表面に略当接した突端部22bと該突端部22bに向けて拡径された第2テーパー面22cが設けられるとともに、前記第2テーパー面22cは、内周部20の第1テーパー面21と所定の曲率半径の曲面22dによって滑らかに接続されている。なお図2に示される第1テーパー面21における位置Eは、キャビティC1が圧縮完了された際に、キャビティC1の最外周となる位置であり、キャビティC1の直径はディスク基板M1の外径寸法として規定されている120±0.3mmに溶融樹脂の冷却時収縮分を見越した寸法に設定されている。そしてディスク基板M1がDVD用であれば、ディスク基板M1の厚さは0.6mmであり、キャビティC1の厚さも0.6mmに溶融樹脂の冷却時収縮分を見越した寸法になるように設定されている。
また外周環状突出部22の突端部22bと前記第1テーパー面21における位置Eとのスタンパ15表面方向における距離である突出高さFは、それが最大値であるときは信号面41に信号ピットを形成させ得る規格上の最外周の限度位置でありかつ、それが最小値であっても効果が発揮できるような範囲に設定される。外周環状突出部22の数値は、突端部22bの角度Gが30〜60°、前記突出高さFが0.2〜1mm、また、前記曲面22dの曲率半径は0.1〜0.8mmの範囲であることが好ましい。なお本発明において、外周環状突出部22は必須のものではない。
次に図1、図2により固定金型31について説明すると、固定金型31は、固定盤に取付けられる金型本体部32と、金型本体部32に取付けられるバックプレート33を備えている。そして可動金型11の対向面であって前記バックプレート33の前面には鏡面板34がボルトにより、取付けられている。バックプレート33及び鏡面板34はそれぞれ、中心開口を有する所定板厚の円盤形状の部材であって、鏡面板34には冷却溝が形成されている。そして前記したバックプレート33と鏡面板34の中心開口には、センタブッシュ35やスプルブッシュ36等が配設されている。また鏡面板34の表面(可動金型対向面)は、スタンパが配設されておらず、ディスク基板M1の読取面42を形成するキャビティ形成面37が形成されている。更に鏡面板34の外周には、型合わせされキャビティが形成された際に、可動金型11の外周リング18との間で溶融樹脂を封止する外周嵌合部38の嵌合面が形成されている。外周嵌合部38の嵌合面は、外周リング18の第1テーパー面21と同様に固定盤側に向けて拡径されるテーパー面となっている。
そして本実施形態における鏡面板34のキャビティ形成面37における外周部には、図2に示されるように、環状突起部39がキャビティ形成面37の平面部37aと一体に形成されている。環状突起部39は、外周嵌合部38の一部である嵌合面39aと、所定の幅Iを有する頂部平坦面39bと、外周側に向うほどキャビティ形成面37の平面部37aから突出されるような所定の曲率半径の曲面39cから形成され、前記曲面39cがキャビティ形成面37の平面部37aに接続されている。
なお本発明においては、環状突起部39の頂部平坦面39bの幅Iは、0.03mmないし0.08mmが望ましく、環状突起部39の突出高さHは、0.05mmないし0.3mmが望ましく、更には0.10mmないし0.20mmがより望ましい。
その理由としては、環状突起部39の寸法を変更して行った図4の成形テスト結果のように、環状突起部39の幅Iが、0.08mmより広いと、使用される樹脂によっては図3に示されるディスク基板M1の外周部43に気泡が発生する。また環状突起部39の突出高さHが、0.30mmより高い場合についても、外周部43には気泡が発生し、不良品となった。また頂部平坦面39bの幅Iを0.03mmよりも薄肉とすると、射出充填時の溶融樹脂の圧力により環状突起部39の頂部付近が外側に向けて曲がってしまい、環状突起部39の嵌合面39aと外周リング18の第1テーパー面21とがカジリを生じる可能性がある。なお環状突起部39の頂部は、平坦面でなく緩やかに突出するR面であってもよい。
また環状突起部39の突出高さHについて、前記寸法が望ましい理由としては、環状突起部39の突出高さHが0.05mmよりも低いとバリ46が読取面42の近傍に形成されるので折れやすくなるからである。また環状突起部39の突出高さHが0.3mmよりも高いと、ディスク基板M1の離型不良が発生する上に、1枚のステンレス鋼材から鏡面板34を加工する際に、環状突起部39を残してキャビティ形成面37の平面部37aを研削加工および仕上加工を行う時間が非常に長く必要になるからである。そして前記曲面39cの曲率半径は、0.3mmないし0.6mmが望ましく、その結果、環状突起部39の基部の幅Jは、0.33mmないし0.68mmとなる。また環状突起部39の曲面39cは、一定に拡径されるテーパー面またはテーパー面と曲面との組合せでもよい。なお鏡面板34の環状突起部39を含むキャビティ形成面37全体にTin、DLC、WCC、CrN等の耐摩耗コーティングまたはメッキを行なってもよい。そのことにより前記環状突起部39の摩耗が防止され、鏡面板34の寿命が延びる。また前記環状突起部39は固定金型31の鏡面板34において最も突出しているので、キズが付きやすいが硬度を上げることにより環状突起部39を防護することができる。なお前記耐磨耗コーティング等は環状突起部39のみに行ってもよい。
次に本発明のディスク基板M1の成形方法およびディスク基板M1同士を貼り合わせて製造されるディスクDの製造方法について説明する。図示しない射出成形機の可動盤が前進駆動され、固定金型31と可動金型11が型合せされて容積可変のキャビティC1が形成され、図示しない射出装置から、溶融樹脂がスプルブッシュ36を介して前記キャビティC1内に供給される。そして可動金型11が更に前進され、キャビティC1内における溶融樹脂が圧縮される。そしてキャビティC1内の溶融樹脂の冷却固化が進行し、所定時間が経過すると可動金型11が型開きされ、ディスク基板M1が取出される。
図3に示されるように、ディスク基板M1は、ディスク基板M1の信号面41(ブランク信号面を含む)の側に、スタンパ15と外周リング18との間隙に溶融樹脂が入り込むことによって長さ0.02mm、厚さ0.01mm程度のバリ44が形成される。またディスク基板M1の外周面45の側には、環状突起部39の嵌合面39aと外周リング18の内周部20との間隙に溶融樹脂が入り込むことによって、突出高さ0.02mm、厚さ0.01mm程度のバリ46が形成される。このバリ46はディスク基板M1の読取面42よりも高さが低くなっている。そして環状突起部39の曲面39cによって読取面側外周曲面47が形成され、環状突起部39の頂部平坦面39bによって前記読取面側外周曲面47とバリ46との間隙部48が形成されるが、本実施形態において前記間隙部48の幅Iは、わずかに0.07mmとなっており、それにバリ46の厚みを加えた寸法も0.08mm程度となっている。よって本実施形態のディスク基板M1は、外周部43の本体部とバリ46との間隔が著しく狭いので、バリ46が折れにくい。更には、環状突起部39の基部の幅Jに間隔Bを加えた寸法によって規定されるディスク基板M1の読取面42の外周部が外周側に向かって薄く形成される部分の幅Kは、前記したように狭いので、より一層バリ46が折れにくい。また出願人が成形テストした種類のポリカーボネート樹脂においては、前記間隙部48を狭くした結果、図4に示されるとおりディスク基板M1の外周部43には、気泡が発生することがない。
そして成形されたディスク基板M1は後工程に搬送され、信号面41へのアルミ蒸着等の工程を経た後に、同一または異なる金型により成形された別のディスク基板M1と、接着剤49により信号面41(一方がブランク信号面である場合を含む)同士が貼り合わされ、図3に示されるDVD等の貼り合わせディスクDが製造される。なおディスク基板M1を貼り合わせる際に、接着剤49が外周部43に向けて流れたとしても、外周リング18の外周環状突出部22によりディスク基板M1の信号面41の外周側は一部薄肉となっているので、前記接着剤49が外周面45からはみ出すことがない。またバリ46の高さが非転写面42に対して低く形成され、前記バリ46が外周部43の本体部の近くに形成されているので、貼り合わせディスクDの外周側を触っても従来品と比較してバリ46が特別目立つような触感がない。
なお本実施形態では可動金型11の鏡面板14にスタンパ15と外周リング18が配設され、固定金型31の鏡面板34に環状突起部39が設けられた例について説明した。しかし固定金型の鏡面板にスタンパと外周リングが配設され、可動金型の鏡面板に環状突起部が設けられたものでもよい。また鏡面板にスタンパがまったく配設されていないものであってもよい。
次に図5に示される別の実施形態におけるディスク基板成形金型51について説明する。図5に示される例では、固定金型52の鏡面板53にはディスク基板M2の信号面を形成するスタンパ54が配設され、鏡面板53の外周側には外周ブロック55が配設されている。また可動金型56の図示しない金型本体部には、ディスク基板M2の外周部を形成する外周リング57が図示しないバネにより型開閉方向に位置移動可能に取付けられている。そして外周リング57内には鏡面板58が嵌合され、前記外周リング57に対して鏡面板58が相対位置移動可能に設けられている。よって外周リング57の内周部59と鏡面板58の外周嵌合部60とは僅かな間隔を隔てて対向している。そして前記鏡面板58のキャビティ形成面61の外周部には、環状突起部62が該キャビティ形成面61の平坦面61aから連続して一体に形成されている。また外周リング57の内周部59におけるスタンパ54に近い側(固定金型52側)には、外周環状突出部63が形成されている。なお環状突起部62、外周環状突出部63の寸法、形状等は、図1等に示される実施形態と近似しているので説明を省略する。
図5に示されるディスク基板成形金型51は、前記可動金型56の外周リング57が固定金型52の外周ブロック55に当接された際に前記外周リング57とスタンパ54の間隔が溶融樹脂が入り込まない間隔となるよう設定されており、容積可変のキャビティC2が形成される。そして溶融樹脂がキャビティC2に射出充填され、更に可動金型56が固定金型52に向けて移動されるにつれて、外周リング57と金型本体部との間のバネが収縮される結果、外周リング57と鏡面板58とが相対位置移動され、キャビティC2内の溶融樹脂が圧縮される。なおバリができる場所、バリの寸法等についても、図1等に示される実施形態と略同じであるので、説明を省略する。なお図5に示される例において、可動金型にスタンパを取付け、固定金型に外周突起部の形成された鏡面板と外周リングを設けることも可能であり、両方の金型にスタンパを設けないことも可能である。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。本実施形態は、DVDについて記載したが、書き込みの可、不可を問わず、CDやブルーレイディスク等の他のディスク基板の成形についても適用できる。
本実施形態のディスク基板成形金型の断面図である。 本実施形態のディスク基板成形金型の要部拡大断面図である。 本実施形態のディスクの要部拡大断面図である。 本実施形態のディスク基板成形金型による成形テストの結果である。 別の実施形態におけるディスク基板成形金型の要部拡大断面図である。
符号の説明
10,51 ディスク基板成形金型
11,56 可動金型
12,32 金型本体部
13,33 バックプレート
14,34,53,58 鏡面板
15 スタンパ
18,57 外周リング
19 スタンパ押え部
20,59 内周部
21 第1テーパー面
22 外周環状突出部
22a 押え面
22b 突端部
22c 第2テーパー面
22d,39c 曲面
31,52 固定金型
37,61 キャビティ形成面
37a 平面部
38,60 外周嵌合部
39,62 環状突起部
39a 嵌合面
39b 頂部平坦面
41 信号面
42 読取面
43 外周部
44,46 バリ
45 外周面
47 読取面側外周曲面
48 間隙部
49 接着剤
A,G 角度
B 間隔
C1,C2 キャビティ
D ディスク
E 位置
F,H 突出高さ
I,J,K 幅
M1,M2 ディスク基板

Claims (2)

  1. 固定金型と可動金型が型合せされキャビティが形成された際に、前記固定金型および可動金型のいずれか一方の金型に配設される外周リングに対して、固定金型および可動金型のいずれかに配設されキャビティ形成面を形成する鏡面板が相対位置移動可能とされるディスク基板成形金型において、
    前記鏡面板は前記外周リング内に嵌合される外周嵌合部と、キャビティ形成面の外周部に該キャビティ形成面と一体に形成され外周側に向かうほどキャビティ形成面の平面部から突出される面を有し平面部からの突出高さは0.05mmないし0.3mm、基部の幅が0.33mmないし0.68mmの環状突起部と、が形成され、
    前記外周リングにはスタンパ側ほどキャビティの内側へ0.2mm〜1mm突出し突端部の角度が30°〜60°の外周環状突出部が形成されていることを特徴とするディスク基板成形金型。
  2. 固定金型と可動金型が型合せされキャビティが形成された際に、固定金型および可動金型のいずれか一方の金型に配設される外周リングに対して相対位置移動可能に設けられ、固定金型および可動金型のいずれかに配設されるディスク基板成形金型のキャビティ形成面を形成する鏡面板において、
    外周リング内に嵌合される外周嵌合部と、
    キャビティ形成面の外周部に該キャビティ形成面と一体に形成され外周側に向かうほどキャビティ形成面の平面部から突出される面を有する環状突起部と、が形成され、
    前記環状突起部の頂部平坦面の幅は0.03mmないし0.08mmであって、平面部からの突出高さは0.05mmないし0.3mm、基部の幅が0.33mmないし0.68mmであることを特徴とするディスク基板成形金型の鏡面板。
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