JP2011207196A - 樹脂基板成形用金型、磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法及び磁気記録媒体用樹脂基板 - Google Patents

樹脂基板成形用金型、磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法及び磁気記録媒体用樹脂基板 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、磁気記録媒体用樹脂基板の離型性の良好な樹脂基板成形用金型及び磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法並びに磁気記録媒体用樹脂基板の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の樹脂基板成形用金型は、固定側型部と、可動側型部とを備えている。又、固定側型部は、固定側キャビティ形成面24aを有するスタンパー24を備えている。又、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aは、第1領域24bと、その第1領域24bの径内側に配設され表面粗さが径内方向に漸次粗くなるように形成された第2領域24cとを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂基板成形用金型及び磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法並びに磁気記録媒体用樹脂基板に関するものである。
コンピュータなどに用いられる磁気ディスク装置には、アルミニウム基板やガラス基板が磁気記録媒体用基板として用いられている。磁気記録媒体用基板は、円板状の形状を有し、基板の中心に、基板の厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されている。この基板上に金属磁気薄膜が形成され、金属磁気薄膜を磁気ヘッドで磁化することによりデータが記録される。
これらの磁気記録媒体基板を安価に得る方法として、ガラス基板に換えて射出成形により樹脂基板を製造し使用する試みがなされている。磁気記録媒体基板は一般的な光記録媒体用樹脂基板以上の高い平坦度が要求されるが、射出成形の工程において金型の離型精度が低いと平坦度が悪くなるため、射出成形の工程において離型の精度を上げる必要がある。また、成膜の観点からは離型剤を利用せずに成形品を離型する事が望ましいが、平滑な金型転写面、エアブロー機構およびエジェクタ機構のみによる従来の離型方法では、面内の周方向で離型するタイミングにバラツキが生じる。このため、成形される基板の平坦度が悪化する。これらの問題を解決するため、磁気記録媒体基板の成形方法においては、金型のキャビティ内により均一な離型を可能とする工夫をする必要がある。
一方、射出成形により作製される光記録媒体用樹脂基板では、離型タイミングのバラツキにより一様に離型しない場合、パターンの二重転写が生じ、もしくは基板のソリの一因となる等の問題がある。これらの問題に対し、光記録媒体用樹脂基板の成形では、金型の鏡面またはスタンパーの本来データ面としては用いない部分の表面に、微細なパターンを付ける手法が、例えば特許文献1に提案されている。
特開平9−180252号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、金型の一部を粗面化する事で離型性能の向上を図っているが、磁気記録媒体用樹脂基板ではデータ記録に用いられる領域はパターンのない平滑面であり、上記特許文献1と同様に金型の転写面に平滑である第1領域と粗面である第2領域を併せて形成すると、第1領域と第2領域との間に表面粗さが不連続である境界が生じる。このため、境界において径方向の離型がスムーズに進行せず、結果として平滑面で離型が特定方向に進行する恐れがある(図7(b)参照)。これは基板周方向のうねり成分を増大させるもので、最終的に製品化された磁気記録媒体が磁気ディスク装置で使用される際に磁気ディスク装置の磁気ヘッドが接触してクラッシュを引き起こす等の問題の原因となる。
本発明は、磁気記録媒体用樹脂基板の離型性の良好な樹脂基板成形用金型及び磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法並びに磁気記録媒体用樹脂基板の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は固定側型部の円形状の固定側キャビティ形成面とその固定側キャビティ形成面に対向する可動側型部の円形状の可動側キャビティ形成面と前記固定側型部または前記可動側型部のいづれかに設けられたキャビティ側部形成面との間に形成されるキャビティに溶融状の合成樹脂を射出注入して磁気記録媒体用樹脂基板を成形する樹脂基板成形用金型であって、前記固定側キャビティ形成面と可動側キャビティ形成面との少なくとも一方は、表面粗さが径方向及び周方向に均一な第1領域と、前記第1領域の径内側に配設され前記第1領域から連続的に径内側に行くに従い漸次表面粗さが粗くなる第2領域とを備えていることを特徴とする樹脂基板成形用金型である。
請求項2のように、前記固定側型部は、固定側型部本体と、その固定側型部本体に着脱自在に組み付けられ前記可動側キャビティ形成面と対向するスタンパーとを備え、前記固定側キャビティ形成面は、前記スタンパーにおける可動側キャビティ形成面と対向する面に形成され、前記第1領域と第2領域とは、前記固定側キャビティ形成面に形成されていることが好ましい。
請求項3は、請求項1又は2記載の樹脂基板成形用金型を用いて磁気記録媒体用樹脂基板を製造する磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法である。
請求項4は、請求項1又は2記載の樹脂基板成形用金型を用いて成形された磁気記録媒体用樹脂基板であって、前記第1領域によって形成された平滑面と、前記第2領域によって形成された非平滑面とを備え、前記平滑面は、その一部又は全体が情報記録領域として用いられることを特徴とする磁気記録媒体用樹脂基板である。
本発明の請求項1によれば、固定側キャビティ形成面と可動側キャビティ形成面との少なくとも一方は、表面粗さが径方向及び周方向に均一な第1領域と、第1領域の径内側に配設され第1領域から連続的に径内側に行くに従い漸次表面粗さが粗くなる第2領域とを備えている。
これにより、成形品である磁気記録媒体用樹脂基板の離型に際して、磁気記録媒体用樹脂基板の周方向に略全体に同じタイミングで離型でき、周方向のうねりを抑えることができる。従って、平坦度の高い磁気記録媒体用樹脂基板を得ることができる。
請求項2によれば、固定側キャビティ形成面は、スタンパーにおける可動側キャビティ形成面と対向する面に形成され、そして、第1領域と第2領域とは、その固定側キャビティ形成面に形成されている。
これにより、例えば長時間の使用で金型の離型性が劣化した場合でも、スタンパーだけを交換できる。従って、第1領域と第2領域との形成を容易なものにできる。
請求項3によれば、樹脂基板成形用金型を用いて磁気記録媒体用樹脂基板を製造することによって、成形品である磁気記録媒体用樹脂基板の離型に際して、磁気記録媒体用樹脂基板の周方向に略全体に同じタイミングで離型でき、周方向のうねりを抑えることができる。従って、平坦度の高い磁気記録媒体用樹脂基板を得ることができる。
請求項4によれば、上記第1領域によって形成された磁気記録媒体用樹脂基板の平滑面はその一部又は全体が情報記録領域として用いられる。これにより、情報記録領域が周方向のうねりの小さいものにでき、使用に際して磁気ディスク装置の磁気ヘッドが接触するおそれの少ないものにできる。
本発明の一実施形態の樹脂基板成形用金型の断面図である。 スタンパーの底面図である。 図2のIII−III線に沿う要部拡大断面図である。 型閉めした状態の樹脂基板成形用金型の断面図である。 磁気記録媒体用樹脂基板の成形後の型開きした状態の樹脂基板成形用金型の断面図である。 成形後の磁気記録媒体用樹脂基板がスタンパーから離れる際の説明図である。 (a)は、スタンパーの比較例の要部拡大断面図、(b)は、磁気記録媒体用樹脂基板が比較例のスタンパーから離れる際の説明図である。 スタンパーの他の実施形態の底面図である。 図8のIX−IX線に沿う要部拡大断面図である。 図1の樹脂基板成形用金型を用いて製造した磁気記録媒体用樹脂基板の平面図である。 図10のXI−XI線に沿う要部拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の樹脂基板成形用金型の断面図、図2は、スタンパーの底面図、図3は、図2のIII−III線に沿う要部拡大断面図である。
本発明の樹脂基板成形用金型1は、磁気記録媒体用樹脂基板を射出成形により成形する際に用いられ、この樹脂基板成形用金型1によって、例えば成形品として、厚さが1mm〜2.5mm、外径が48mm〜64mm、クランプ穴101の内径が12mm〜20mmの円板状の磁気記録媒体用樹脂基板100(図10に図示)を成形できる。
この樹脂基板成形用金型1は、固定側型部2と、可動側型部3とを備えている。固定側型部2は、固定側型部本体と、スタンパー24とを備えている。
固定側型部本体は、固定側取付板21と、この固定側取付板21に保持された固定側受板22及び固定側型板23と、それらの固定側受板22及び固定側型板23の中心部に配設されたスプルーブッシュ25と、固定側エアー流路26とを備えている。
スプルーブッシュ25は、その中心部に、成形材料の流入流路であるスプルー25aを備えている。そして、このスプルーブッシュ25は、固定側受板22及び固定側型板23に設けられたブッシュ挿入孔29に入れられるようにして保持されており、これにより、スプルー25aが後述する成形部であるキャビティ4に連通するようになっている。
固定側エアー流路26は、この実施形態では、固定側受板22の外周からブッシュ挿入孔29に延ばされているとともに、図示しないがブッシュ挿入孔29に、その軸方向に沿ってキャビティ4まで延ばされるようにして形成されている。
スタンパー24は、図2に示すように、スタンパー24を固定側型部本体に固定するための中心孔20を有する円板状のものから構成されている。この実施形態のスタンパー24の外周及び中心孔20は、成形品である磁気記録媒体用樹脂基板100の外径、クランプ穴101の内径よりも、夫々、やや大きい程度に形成されている。
そして、スタンパー24は、図1に示すように、内周スタンパー押さえ27及び外周スタンパー押さえ28を介して固定側型板23に着脱自在に取付けられている。この取付けられた状態で、スタンパー24の底面(一面)が、後述の可動側型部3の可動側型板33と対向してキャビティ4の一部を形成する固定側キャビティ形成面24aを構成する。
又、この固定側キャビティ形成面24aは、図2に示すように第1領域24bと、その第1領域24bの径内側に第1領域24bと隣接して配設された第2領域24cとを備えている。
第1領域24bは、この実施形態では、固定側キャビティ形成面24aにおける中心孔20から外周端までの径方向の幅における中心孔20から1/4〜1/3の位置を内周端24fとし、その内周端24fから外周端までの範囲の全周に渡って形成されており、径方向及び周方向に表面粗さが均一且つ平滑な面に形成されている。尚、本願発明において、「平滑」とは、径方向の最大断面高さRmaxが10nm以下のものをいう。
第2領域24cは、径方向における第1領域24bの内周端24fから中心孔20近傍までの範囲(例えば径方向に5mm〜15mmの幅)全周に渡って形成されており、表面粗さが周方向に均一で且つ第1領域24bの内周端24fから連続的に中心孔20にかけて径内方向に漸次粗くなるように形成されている。
この実施形態では、第2領域24cは、複数の突条24dと複数の周溝24eとによって構成されている。詳しくは、第2領域24cには、第1領域24bの内周端24fから中心孔20近傍にかけて径内方向に一定の間隔を持って並ベられるようにして周方向に一定の高さで形成された複数の突条24dと、隣接する突条24dの間に、周方向に一定の深さで形成された複数の周溝24eとが設けられている。
これらの突条24dは、夫々、断面三角形状で、全周に延ばされて円状に形成されている。又、複数の周溝24eは、第1領域24bの内周端24fから中心孔20に行くに従い漸次深さが深くなって隣接する突条24dの高さが中心孔20側に漸次高くなるように形成されている。この実施形態では、中心孔20側寄りの領域で、径方向の最大断面高さRmaxが20nm程度に設定されている。
これにより、第2領域24cは、表面粗さが、第1領域24bの内周端24fから連続的に、即ち、第2領域24cと第1領域24bとの境界で表面粗さの差が大きくならないようにして、中心孔20側に行くに従い漸次粗くなるように構成されている。
この実施形態では、第2領域24cと第1領域24bとの境界で径方向の最大断面高さRmaxが10nm以下になるように設定されている。
次に、図1に戻って、可動側型部3について説明する。可動側型部3は、可動側取付板31と、この可動側取付板31に保持された可動側受板32及び可動側型板33と、カットパンチ34と、エジェクター35と、可動側エアー流路36とを備えている。
可動側型板33は、可動側キャビティ形成面33aと、キャビティ側部形成面33bとを備えている。可動側キャビティ形成面33aは、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aと対向しており、この可動側キャビティ形成面33aは、全体が均一な平滑面に形成されている。
キャビティ側部形成面33bは、キャビティ4の側面を形成するもので、可動側キャビティ形成面33aの周部から図の上側のスタンパー24側に所定の高さで突出するように形成されている。尚、このキャビティ側部形成面33bは、可動側型部3に設ける形態のものに限らず、固定側型部2に設けてもよく、適宜変更できる。
カットパンチ34は、磁気記録媒体用樹脂基板100のクランプ穴101をカット成形するためのもので、筒状のものから構成されている。そして、このカットパンチ34は、その先端が可動側型板33の可動側キャビティ形成面33aから突出可能に可動側型板33に対して移動可能に配設されている。
エジェクター35は、カットパンチ34の外周側に配設された筒状の基板用エジェクター35aと、カットパンチ34の内周側に配設された円柱状のスプルー用エジェクター35bとを備えている。
基板用エジェクター35aは、成形した磁気記録媒体用樹脂基板100を可動側型板33から突き放すもので、その先端が可動側型板33の可動側キャビティ形成面33aから突出可能に、可動側取付板31と可動側型板33と可動側受板32との夫々の中心部に設けられたエジェクター挿入孔37に移動可能に挿入されている。
スプルー用エジェクター35bは、カットパンチ34によってカットされた成形材料及びスプルー25a内で固まった成形材料を突き放すもので、その先端がカットパンチ34から突出可能にカットパンチ34に対して移動可能とされている。
可動側エアー流路36は、可動側受板32の外周からエジェクター挿入孔37に延ばされているとともに、図示しないがエジェクター挿入孔37に、その軸方向に沿ってキャビティ4まで延ばされるようにして形成されている。
このように構成された可動側型部3は、固定側型部2に対して退行・接近する方向(図の上下方向)に可動するように配設されている。又、可動側型板33の可動側キャビティ形成面33aがスタンパー24の固定側キャビティ形成面24aと対向し、図4に示すように可動側型部3が固定側型部2に接近して型閉めされた状態で、可動側キャビティ形成面33a、固定側キャビティ形成面24a、内周スタンパー押さえ27、及びキャビティ側部形成面33bとで閉空間のキャビティ4を形成する。
次に、上記樹脂基板成形用金型1を用いて、磁気記録媒体用樹脂基板を製造する方法について説明する。
型閉めされた図4に示す状態から、成形材料として合成樹脂、例えばポリカーボネートが溶融状態でスプルーブッシュ25のスプルー25aからキャビティ4に射出注入される。
次に、カットパンチ34が可動し、キャビティ4内で円形状に形成された成形材料から、磁気記録媒体用樹脂基板100のクランプ穴101に相当する部分がカットされ、その後、冷却固化される。これにより、キャビティ4内に、円板状の磁気記録媒体用樹脂基板100が成形される(図5参照)。
次に、可動側型部3が固定側型部2と退行する方向(図4の下方向)に移動して、図5に示すように型開きされる。尚、この図5では、カットパンチ34によってカットされ、スプルー25a側に残って固化した成形材料は省略している。
又、その型開きに際して、固定側エアー流路26からエアーがキャビティ4に送られ、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aと磁気記録媒体用樹脂基板100との間に送られて、磁気記録媒体用樹脂基板100の径内側の部分にエアーが噴射される。
その際、例えばスタンパー24の固定側キャビティ形成面24aにおける第2領域224cを、図7(a)に示すように表面粗さが径方向に一定の均一な表面粗さにして第1領域24bと第2領域224cとの境界部に表面粗さの差が大きい不連続部を形成した場合には、図7(b)に示すように、固定側キャビティ形成面24aに対して磁気記録媒体用樹脂基板100の一部110が他の部分に先行してスタンパー24から離れ、その結果、磁気記録媒体用樹脂基板100の周方向にうねり(歪)が生じるおそれが高くなる。
しかし、この実施形態では、第1領域24bと第2領域24cとの境界部を表面粗さの差が小さい連続したものにしているため、図6に示すように、固定側キャビティ形成面24aの第2領域24cによって、固定側キャビティ形成面24aに対して磁気記録媒体用樹脂基板100の周方向の全体を徐々に離していくことができる。これにより、磁気記録媒体用樹脂基板100の周方向にうねりが生じ難いものにできる。
尚、図6、図7(b)中の102はスタンパー対向面を、103は平滑部を、104は非平滑部を夫々示しており、これらについては後述する。
その後、基板用エジェクター35aが可動し、磁気記録媒体用樹脂基板100は基板用エジェクター35aによって可動側型板33から突き放されるとともに、可動側エアー流路36から送られてくるエアーによって可動側型板33から突き放される。
以上により、図10に示すような、中心部にクランプ穴101を有する円板状磁気記録媒体用樹脂基板100が得られる。
このようにして得られた磁気記録媒体用樹脂基板100は、スタンパー24と対向して形成されたスタンパー対向面102に平滑部(第1領域転写部)103と、非平滑部(第2領域転写部)104とを備えている。
平滑部103は、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aの第1領域24bが転写された部分で、径方向の最大断面高さRmaxが10nm以下の平滑面に形成されている。そして、この平滑部103は、情報が記録される情報記録領域として用いられる部分で、例えば金属磁気薄膜が形成されてその金属磁気薄膜が磁気ヘッドによって磁化されることにより、情報が記録される。
非平滑部104は、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aの第2領域24cが転写された部分で、図11に示すように、径方向における平滑部103の内周端からクランプ穴101近傍までの範囲の全周に渡って形成されており、表面粗さが周方向に均一で且つ平滑部103の内周端からクランプ穴101近傍にかけて径内方向に漸次粗くなるように形成されている。
このようにして平滑部103が情報記録領域として用いられるようにすれば、周方向にうねりが小さいため、磁気ディスク装置の磁気ヘッドが接触するおそれのすくないものにできる。
尚、上記実施形態では、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aの第2領域24cの突条24d及び突条24d同士間に形成される周溝24eの形状を、断面三角形状のものから構成しているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば、図8、図9に示すように、突条124d及び周溝124eを、断面台形状のものから構成するようにしてもよい。又、周溝24eの幅Lは、100nm以下にしておくのが好ましいが、これに限定されず、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、第2領域を、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aにのみ形成しているが、この形態のものに限らず、スタンパー24の固定側キャビティ形成面24aと可動側型板33の可動側キャビティ形成面33aとの一方又は両方に形成してもよく、適宜変更し得る。
また、上記実施形態では、第2領域24cを形成する突条24dを、全周に渡って同高さで周方向に平滑なものとしているが、例えば周方向に凹凸を有するものでもよい。又、その場合において、凹凸を周方向に表面粗さがほぼ一定な均一なものにしてもよいが、周方向に表面粗さが不均一なものにしてもよい。
又、可動側型板33に対向しキャビティの一部を形成する内周スタンパー押さえ27にも第2領域を、スタンパー24の第2領域24cから連続して形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、平滑部103の全体を情報記録領域として用いるようにしているが、例えば平滑部103の一部を情報記録領域として用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スタンパー24を設けたものとしているが、スタンパー24を設けずに、固定側型板23の一部を可動側型板33に対向させて固定側キャビティ形成面とし、その固定側型板23の一部を可動側型板33に対向させて固定側キャビティ形成面と可動側型板33の可動側キャビティ形成面33aとの一方又は両方に第2領域を形成するようにしてもよい。
1 樹脂基板成形用金型
2 固定側型部
3 可動側型部
24 スタンパー
24a 固定側キャビティ形成面
24b 第1領域
24c 第2領域
33a 可動側キャビティ形成面
100 磁気記録媒体用樹脂基板
103 平滑部
104 非平滑部

Claims (4)

  1. 固定側型部の円形状の固定側キャビティ形成面とその固定側キャビティ形成面に対向する可動側型部の円形状の可動側キャビティ形成面と前記固定側型部または前記可動側型部のいづれかに設けられたキャビティ側部形成面との間に形成されるキャビティに溶融状の合成樹脂を射出注入して磁気記録媒体用樹脂基板を成形する樹脂基板成形用金型であって、
    前記固定側キャビティ形成面と可動側キャビティ形成面との少なくとも一方は、表面粗さが径方向及び周方向に均一な第1領域と、前記第1領域の径内側に配設され前記第1領域から連続的に径内側に行くに従い漸次表面粗さが粗くなる第2領域とを備えていることを特徴とする樹脂基板成形用金型。
  2. 前記固定側型部は、固定側型部本体と、その固定側型部本体に着脱自在に組み付けられ前記可動側キャビティ形成面と対向するスタンパーとを備え、
    前記固定側キャビティ形成面は、前記スタンパーにおける可動側キャビティ形成面と対向する面に形成され、
    前記第1領域と第2領域とは、前記固定側キャビティ形成面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂基板成形用金型。
  3. 請求項1又は2記載の樹脂基板成形用金型を用いて磁気記録媒体用樹脂基板を製造する磁気記録媒体用樹脂基板の製造方法。
  4. 請求項1又は2記載の樹脂基板成形用金型を用いて成形された磁気記録媒体用樹脂基板であって、
    前記第1領域によって形成された平滑面と、前記第2領域によって形成された非平滑面とを備え、
    前記平滑面は、その一部又は全体が情報記録領域として用いられることを特徴とする磁気記録媒体用樹脂基板。
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