JP4520480B2 - 受光素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、受光素子の製造方法に関する。
第1の導電型の第1半導体層上に第2の導電型の第2半導体層が設けられた受光素子において、受光部周辺に第2の導電型の不純物の拡散アニールを行う工程を含む製造方法が知られている。この拡散アニール工程においては、受光部周辺の第1半導体層の一部に第2の導電型の不純物が拡散アニールされるように、拡散マスクとして絶縁膜を用いていた(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術で用いられている絶縁膜は、従来から拡散マスクとして用いられており、十分に拡散が防止されていると考えられていた。
特開2006−339413号公報
しかしながら、発明者は、特許文献1の技術では拡散アニールによって受光部においても、第1の導電型の第1半導体層に第2の導電型の不純物が拡散してしまうことがあることを見出した。その結果、所望の光の応答速度が得られないおそれがある。
本発明は、受光部の第1半導体層に第2の導電型の不純物が拡散することが抑制される受光素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る受光素子の製造方法は、半導体基板上に第1導電型InPからなる第1半導体層と第2導電型InPからなる第2半導体層とが順に形成された積層体において、第2半導体層の受光領域上の少なくとも一部にInGaAsおよびInGaAsPの少なくとも一方を含む拡散抑制層を形成する工程と、拡散抑制層上に絶縁層を形成する工程と、拡散抑制層および絶縁層を熱拡散マスクとして用いて第2導電型の不純物を含む雰囲気中で熱拡散することによって第2導電型の不純物を第1半導体層の一部に熱拡散させる工程と、拡散抑制層を覆いかつその端部より広く延在するマスクを使ってエッチングすることで積層体をメサ型に形成する工程と、拡散抑制層上に電極を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明に係る受光素子の製造方法においては、第2半導体層における第2導電型不純物の拡散速度に比較して拡散抑制層における第2導電型不純物の拡散速度が小さくなることから、アニール工程における受光領域下方の第1半導体層への第2導電型不純物の拡散が抑制される。
電極を形成する工程の前に受光領域上の拡散抑制層を除去する工程をさらに含んでいてもよい。また、拡散抑制層を除去する工程において、拡散抑制層を略リング状にエッチングしてもよい
拡散抑制層を形成する工程において、第2半導体層の受光領域全体に拡散抑制層を形成してもよい。この場合、アニール工程における受光部下方の第1半導体層への第2導電型不純物の拡散がより抑制される。
拡散抑制層を形成する工程において、拡散抑制層を受光領域よりも広く形成してもよい。また、拡散抑制層を形成する工程において、拡散抑制層を絶縁層よりも広く形成してもよい。受光素子は、PIN型フォトダイオードまたはアバランシェフォトダイオードであってもよい。受光素子は、上面と側面とで画定されたメサ型構造を有していてもよい。また、第2導電型の不純物は、Zn、CdまたはMgであってもよい。
本発明に係る受光素子の他の製造方法は、半導体基板上に第1導電型InPからなる第1半導体層と第2導電型InPからなる第2半導体層とが順に形成された積層体において第2半導体層の受光領域上の少なくとも一部に第2半導体層における不純物拡散速度よりも小さい不純物拡散速度を有する拡散抑制層を形成する工程と、拡散抑制層上に絶縁層を形成する工程と、拡散層および絶縁層を熱拡散マスクとして用いて第2導電型の不純物を含む雰囲気中で熱拡散することによって第2導電型の不純物を第1半導体層の一部に熱拡散させる工程と、拡散抑制層を覆いかつその端部より広く延在するマスクを使ってエッチングすることで積層体をメサ型に形成する工程と、拡散抑制層上に電極を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。本発明に係る受光素子の他の製造方法においては、第2半導体層における第2導電型不純物の拡散速度に比較して拡散抑制層における第2導電型不純物の拡散速度が小さくなることから、アニール工程における受光領域下方の第1半導体層への第2導電型不純物の拡散が抑制される。
拡散抑制層を形成する工程において、第2半導体層の受光領域全体に拡散抑制層を形成してもよい。この場合、アニール工程における受光部下方の第1半導体層への第2導電型不純物の拡散がより抑制される。拡散抑制層は、3元半導体層または4元半導体層からなるものであってもよい。拡散抑制層を形成する工程において、拡散抑制層を受光領域よりも広く形成してもよい。
本発明によれば、受光部の第1半導体層への第2の導電型の不純物の拡散を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。以下、図1〜図4を参照しつつ、受光素子の製造方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、InPからなる半導体基板1上に、n型InPからなるバッファ層2、n型またはi型InGaAsからなる光吸収層3、n型InGaAsPからなる衝撃緩和層4、n型InPからなる電界降下層5、n型またはi型InPからなる増倍層6、p型InPからなるウィンドウ層7およびp型InGaAsからなる拡散抑制層8を順に成長させる。
例えば、半導体基板1の厚さは350μmであり、バッファ層2の層厚は1.0μmであり、光吸収層3の層厚は1.0μmであり、衝撃緩和層4の層厚は0.05μmであり、電界降下層5の層厚は0.05μmであり、増倍層6の層厚は0.05μmであり、ウィンドウ層7の層厚は1.0μmであり、拡散抑制層8の層厚は0.3μmである。
次に、図1(b)に示すように、拡散抑制層8上にSiO等の絶縁体からなる絶縁層9を成膜し、絶縁層9の中央部上に略円形状のレジスト10を形成する。なお、絶縁層9の層厚は、例えば0.6μm程度である。次いで、図1(c)に示すように、レジスト10が形成されていない領域の絶縁層9および拡散抑制層8をエッチングにより除去する。拡散抑制層8のエッチングには、硫酸および過酸化水素を水で希釈したものをエッチング液として用いることができる。なお、拡散抑制層8が絶縁層9よりも広い面積を有するようにエッチング処理が施されてもよい。
次に、図2(a)に示すように、図1(c)に示す積層体に対して、ウィンドウ層7にドープされているp型不純物を含む雰囲気中で熱処理(アニール処理)を施す。このアニール処理は、例えば500ppm〜2000ppmのp型不純物濃度かつ600℃の雰囲気において30分行う。このアニール処理によって、拡散抑制層8が形成されていない領域の下方においては、ウィンドウ層7から増倍層6へp型不純物が拡散する。したがって、拡散抑制層8が形成されていない領域の下方において、ウィンドウ層7が増倍層6へ拡大する。なお、p型不純物として、Zn、Cd、Mg等を用いることができる。
次に、図2(b)に示すように、ウィンドウ層7の露出領域上および絶縁層9の外周部上にレジスト11を形成し、拡散抑制層8および絶縁層9の外周部以外の領域をエッチングにより除去する。次いで、図2(c)に示すように、レジスト11および絶縁層9を除去する。それにより、略リング状の拡散抑制層8が露出する。この拡散抑制層8の内側のウィンドウ層7が受光領域7aとなる。
次に、図3(a)に示すように、拡散抑制層8上およびウィンドウ層7の外周部を除く領域上に、SiO等の絶縁体からなる絶縁層12を形成する。次いで、図3(b)に示すように、絶縁層12をマスクとして用いてICPドライエッチング処理を施す。この場合、バッファ層2が露出するまでエッチング処理を施す。それにより、半導体基板1、バッファ層2、光吸収層3、衝撃緩和層4、電界降下層5、増倍層6、ウィンドウ層7および拡散抑制層8を含むメサ構造体20が形成される。この場合のICPドライエッチングにおいては、例えば、アンテナパワーを200Wに設定し、バイアスパワーを100Wに設定し、エッチングガスとしてSiCl/Arを用い、雰囲気を0.5Pa〜0.7Paかつ150℃〜250℃に調整する。
次に、図3(c)に示すように、バッファ層2の露出部およびメサ構造体20の側壁に、InPからなるパッシベーション膜13を形成する。この場合のパッシベーションにおいては、雰囲気をPHとし、温度を600℃、成長速度を2.0μm/hに設定する。次いで、図4(a)に示すように、絶縁層12を除去し、パッシベーション膜13上、ウィンドウ層7上および拡散抑制層8上にSiN等の絶縁体からなる保護膜14を形成する。その後、拡散抑制層8上の保護膜14を除去する。それにより、拡散抑制層8が露出する。
次に、図4(b)に示すように、拡散抑制層8上にTi/Pt/Au等からなるp側電極15を形成するとともに、半導体基板1の下面にAuGe/Au等からなるn側電極16を形成する。以上の工程により、アバランシェフォトダイオード型の受光素子100が完成する。受光素子100は、保護膜14側から光が入射する表面入射型の受光素子である。
本実施形態においては、ウィンドウ層7におけるp型不純物の拡散速度に比較して、拡散抑制層8におけるp型不純物の拡散速度が小さくなる。ウィンドウ層7が2元半導体から構成されていることに対して、拡散抑制層8が3元半導体または4元半導体から構成されているからである。すなわち、拡散抑制層8を構成する半導体の元素数がウィンドウ層7を構成する半導体の元素数に比較して多いからである。
この場合、図2(a)に示すアニール処理において、p型不純物の受光領域7a下の増倍層6への拡散が抑制される。それにより、本実施形態に係る受光素子100の受光感度の低下を抑制することができる。また、拡散抑制層8をコンタクト層として用いているので、拡散抑制層8とコンタクト層とを個別に形成する必要がない。したがって、製造工程が簡略化される。
なお、アニール処理工程において拡散抑制層8がウィンドウ層7の受光領域7aの少なくとも一部に設けられていれば、p型不純物の受光領域7a下の増倍層6への拡散が抑制される。したがって、拡散抑制層8は、アニール処理工程においてウィンドウ層7の受光領域7aの少なくとも一部に設けられていればよい。ただし、拡散抑制層8がウィンドウ層7の受光領域7aの全面に設けられていれば、p型不純物の受光領域7a下の増倍層6への拡散がより抑制される。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。以下、図5を参照しつつ、受光素子の製造方法について説明する。まず、図5(a)に示すように、図3(c)のメサ構造体20を準備する。次に、図5(b)に示すように、絶縁層12を除去し、パッシベーション膜13上、ウィンドウ層7上および拡散抑制層8上にSiN等の絶縁体からなる保護膜14を形成する。その後、拡散抑制層8上、ウィンドウ層7上、およびバッファ層2上の一部のパッシベーション膜13および保護膜14をエッチングにより除去する。それにより、拡散抑制層8および受光領域7aが露出するとともにバッファ層2の一部が露出する。
次いで、図5(c)に示すように、拡散抑制層8の内側のウィンドウ層7上にSiN等からなる反射膜17を形成し、拡散抑制層8上および反射膜17上にTi/Pt/Au等からなるp側電極15を形成するとともに、バッファ層2の露出領域にAuGe/Au等からなるn側電極16を形成する。以上の工程により、受光素子100aが完成する。受光素子100aは、半導体基板1側から光が入射する裏面入射型の受光素子である。
本実施形態においても、アニール処理において、p型不純物の受光領域7a下の増倍層6への拡散が抑制される。それにより、本実施形態に係る受光素子100aの受光感度の低下を抑制することができる。また、拡散抑制層8をコンタクト層として用いているので、拡散抑制層8とコンタクト層とを個別に形成する必要がない。したがって、製造工程が簡略化される。
なお、アニール処理工程において拡散抑制層8がウィンドウ層7の受光領域7aの少なくとも一部に設けられていれば、p型不純物の受光領域7a下の増倍層6への拡散が抑制される。したがって、拡散抑制層8は、アニール処理工程においてウィンドウ層7の受光領域7aの少なくとも一部に設けられていればよい。ただし、拡散抑制層8がウィンドウ層7の受光領域7aの全面に設けられていれば、p型不純物の受光領域7a下の増倍層6への拡散がより抑制される。
なお、上記各実施形態においてはアバランシェフォトダイオード型の受光素子において受光領域に拡散抑制層を設けたが、PIN型フォトダイオード型の受光素子において受光領域に拡散抑制層を設けてアニール処理を施してもよい。また、上記実施形態においては、増倍層6が第1半導体層に相当し、ウィンドウ層7が第2半導体層に相当する。
(実験例)
以下、拡散抑制層8の効果を説明するための実験結果について説明する。まず、図6に示すサンプル200を準備した。サンプル200は、拡散抑制層8が受光領域7aの外周近傍にのみ設けられている点および拡散抑制層8の外周部分には絶縁層9が設けられていない点を除いて、図1(c)の積層体と同様の構造を有する。このサンプル200のウィンドウ層7は、拡散抑制層8および絶縁層9のいずれも設けられていない領域A、絶縁層9が設けられているが拡散抑制層8が設けられていない領域B、拡散抑制層8が設けられているが絶縁層9が設けられていない領域C、および、拡散抑制層8および絶縁層9の両方が設けられている領域Dに区分される。
p型不純物を含む雰囲気中で領域A〜領域Dに対してアニール処理を施し、各領域におけるp型不純物の拡散の様子を調べた。この場合のp型不純物として、Znを用いた。アニール条件は、図2(a)のアニール処理の場合と同様である。図7に、各領域の深さ方向におけるZn濃度プロファイルを示す。Zn濃度の測定には、SIMS分析を用いた。図7において、縦軸はZn濃度を示し、横軸はウィンドウ層7の上面からの深さを示す。また、図7のEは、アニール処理を施していない領域Aの測定結果を示している。
図7に示すように、領域AにおいてはZnのプロファイルが最も深いところまで到達している。絶縁層9および拡散抑制層8のいずれも設けられていないからである。領域Bおよび領域Cにおいては、領域Aに比較してZnプロファイルが浅くなった。絶縁層9または拡散抑制層8のいずれかが設けられているからである。領域Dにおいては、領域A〜領域Cに比較してZnプロファイルがさらに浅くなり、アニール処理前の領域A(領域E)のZnプロファイルとほぼ等しくなった。したがって、領域Dは、アニール処理の影響をほとんど受けていないことがわかった。これは、絶縁層9下に拡散抑制層8が設けられているからであると考えられる。
続いて、図8に各領域におけるZnの拡散深さとアニール時間との関係を示す。図8において、縦軸はZnの拡散深さを示し、横軸はアニール処理の時間を示す。領域Aにおいては、Znの拡散深さが最も大きくなった。領域Bおよび領域Cにおいては、領域Aに比較してZnの拡散深さが小さくなった。これに対して、領域Dにおいては、Znはほとんど拡散されていない。これは、絶縁層9下に拡散抑制層8が設けられることによって、Znの拡散が抑制されたからであると考えられる。なお、これらの関係は、アニール時間を長くしても変わらない。
次に、サンプル200の受光領域に光を入射させた状態でサンプル200に逆バイアスを印加した場合の電圧−電流特性について調べた。図9(a)は、サンプル200における逆バイアス印加時における電圧−電流特性を示す。図9(a)においては、横軸は印加電圧を示し、左側の縦軸は光入射によって流れる正味の電流(光電流)を示し、右側の縦軸は光電流を印加電圧で微分した値を示す。実線は電圧と光電流との関係を示し、破線は電圧と光電流を印加電圧で微分した値との関係を示す。
図9(a)に示すように、電圧の増加とともに、光電流が大きくなる。これは、空乏層の拡大に起因する。電圧の増加とともに、上記微分値は最初の極大値αを示す。これは、領域Aにおける空乏層が光吸収層3に到達したからであり、領域Aにおいてpn接合面が最も光吸収層3に近いからであると考えられる。さらに電圧を増加させると、上記微分値が次の極大値βを示す。これは、領域Bにおける空乏層が光吸収層3に到達したからであると考えられる。さらに電圧を増加させると、上記微分値が次の極大値γを示す。これは、領域Dにおける空乏層が光吸収層3に到達したからであると考えられる。
図9(a)に示す結果から、サンプル200においては、領域A、領域Bおよび領域DのそれぞれにおけるZn拡散距離に起因して、電圧−電流特性に変化が見られると考えられる。したがって、領域BにおけるZn拡散距離と領域DにおけるZn拡散距離との間に差があることが、電気的特性に基づいても立証されたことになる。図9(b)は、図1(c)の積層体における逆バイアス印加時における電圧−電流特性を示す。図1(c)の積層体においては領域Bにも拡散抑制層8が設けられていることから、図1(c)の積層体においては図6の領域Bに対応する領域がない。したがって、図9(b)に示すように領域Bに起因する極大値βは現れないと考えられる。その結果、サンプル200と比較して、図1(c)の積層体の受光領域においては、Znの拡散が抑制されることがわかる。
以上のことから、受光領域7aに拡散抑制層8を設けることによって、アニール処理におけるp型不純物の拡散を抑制できることが明らかとなった。
本発明の第1の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る受光素子の製造方法を説明するためのフロー図である。 実験例に係るサンプルを説明するための図である。 サンプルの各領域の深さ方向におけるZn濃度を示す図である。 サンプルの各領域におけるZnの拡散量を示す図である。 逆バイアス印加時における電圧−電流特性を示す図である。
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 光吸収層
4 衝撃緩和層
5 電界降下層
6 増倍層
7 ウィンドウ層
7a 受光領域
8 拡散抑制層
9 絶縁層
15 p側電極
16 n側電極
20 メサ構造体
100 受光素子

Claims (13)

  1. 半導体基板上に第1導電型InPからなる第1半導体層と第2導電型InPからなる第2半導体層とが順に形成された積層体において、前記第2半導体層の受光領域上の少なくとも一部にInGaAsおよびInGaAsPの少なくとも一方を含む拡散抑制層を形成する工程と、
    前記拡散抑制層上に絶縁層を形成する工程と、
    前記拡散抑制層および前記絶縁層を熱拡散マスクとして用いて、前記第2導電型の不純物を含む雰囲気中で熱拡散することによって、前記第2導電型の不純物を前記第1半導体層の一部に熱拡散させる工程と、
    前記拡散抑制層を覆い、かつその端部より広く延在するマスクを使ってエッチングすることで、前記積層体をメサ型に形成する工程と、
    前記拡散抑制層上に電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする受光素子の製造方法。
  2. 前記電極を形成する工程の前に前記受光領域上の前記拡散抑制層を除去する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の受光素子の製造方法。
  3. 前記拡散抑制層を除去する工程において、前記拡散抑制層を略リング状にエッチングすることを特徴とする請求項1記載の受光素子の製造方法。
  4. 前記拡散抑制層を形成する工程において、前記第2半導体層の受光領域全体に前記拡散抑制層を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
  5. 前記拡散抑制層を形成する工程において、前記拡散抑制層を前記受光領域よりも広く形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
  6. 前記拡散抑制層を形成する工程において、前記拡散抑制層を前記絶縁層よりも広く形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
  7. 前記受光素子は、PIN型フォトダイオードまたはアバランシェフォトダイオードであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
  8. 前記受光素子は、上面と側面とで画定されたメサ型構造を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
  9. 前記第2導電型の不純物は、Zn、CdまたはMgであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
  10. 半導体基板上に第1導電型InPからなる第1半導体層と第2導電型InPからなる第2半導体層とが順に形成された積層体において、前記第2半導体層の受光領域上の少なくとも一部に、前記第2半導体層における不純物拡散速度よりも小さい不純物拡散速度を有する拡散抑制層を形成する工程と、
    前記拡散抑制層上に絶縁層を形成する工程と、
    前記拡散層および前記絶縁層を熱拡散マスクとして用いて、前記第2導電型の不純物を含む雰囲気中で熱拡散することによって、前記第2導電型の不純物を前記第1半導体層の一部に熱拡散させる工程と、
    前記拡散抑制層を覆い、かつその端部より広く延在するマスクを使ってエッチングすることで、前記積層体をメサ型に形成する工程と、
    前記拡散抑制層上に電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする受光素子の製造方法。
  11. 前記拡散抑制層を形成する工程において、前記第2半導体層の受光領域全体に前記拡散抑制層を形成することを特徴とする請求項10記載の受光素子の製造方法。
  12. 前記拡散抑制層は、3元半導体層または4元半導体層からなることを特徴とする請求項10または11記載の受光素子の製造方法。
  13. 前記拡散抑制層を形成する工程において、前記拡散抑制層を前記受光領域よりも広く形成することを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の受光素子の製造方法。
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