JP4519443B2 - レーザ加工装置及びそのワーク距離調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工用レーザ光を収束レンズで収束して、加工対象であるワーク上に加工用レーザ光の照射点を形成して加工を施すレーザ加工装置に関する。
この種のレーザ加工装置の一例として、レーザマーキング装置がある。これは、例えば印字用のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光の光路途中に配されてレーザ光の方向を変える一対のガルバノスキャナと、ガルバノスキャナからのレーザ光を収束して印字対象であるワーク上に照射点を形成する収束レンズとを備えている。そして、印字すべきマーキングパターン(文字、記号、図形等)に基づいてガルバノスキャナを駆動させることでワーク上で印字用レーザ光の照射点が走査され上記マーキングパターンが印字されるようになっている。
ここで、この種のものでは、レーザ光の効率を考慮して、収束レンズからのレーザ光のレーザ密度が最も高くなる当該収束レンズの焦点距離にワークの被印字表面が位置するように収束レンズからワークまでのワーク距離を調整する必要がある。
そこで、下記特許文献1,2には、収束レンズを挟むように1対のLEDポインタを設けて、これら1対のLEDポインタから出射した可視光を上記収束レンズの焦点位置で交差させる構成になっている。このような構成であれば、装着された収束レンズの焦点位置を各LEDポインタからの可視光の交差位置から視覚的に認識することができるから、この交差位置にワークの表面が来るようにレーザマーキング装置とワークとの距離を調整することで容易に焦点距離調整を行うことができるのである。
特開2000−15464公報 特開2000−15465公報
ところが、レーザマーキング装置の印字対象であるワークの材質は例えば金属や樹脂など様々であり、種々の材質のワークを焦点距離に配して最大エネルギー密度のレーザ光を照射することが常に最良であるとは限らない。即ち、ワークの材質、印字深さや印字太さなどの印字条件によっては収束レンズの焦点距離とは異なる距離でレーザ光を照射させることが必要となる場合がある。 例えば、金属製ワークと樹脂製ワークとではエネルギー吸収率が相違するため、それらのワークを収束レンズの焦点距離に配して同じエネルギー密度のレーザ光を照射すると、印字深さや太さが異なる。また、同一材質のワークであっても使用者側の好みであえて印字深さや太さを変えたい場合もある。
ここで、例えば樹脂製ワークに所定の印字深さ及び太さで印字を行うために、最大エネルギー密度より低いエネルギー密度で印字を行いたい場合を例に図11を参照しつつ説明する。なお、同図で、符号1は収束レンズで、符号2はその収束レンズ1で収束されたレーザ光である。
この場合、同図に示すように、樹脂製ワーク3の被印字面が上記可視光4,4の交差位置5に配される距離X1(収束レンズ1焦点距離。同図(A))にワーク距離を調整した状態から、例えばレーザマーキング装置6を下降させてワーク3の被印字面が上記可視光4,4の交差位置5から上方に外れた距離X2(<X1.同図(B))にワーク距離を調整する。
このとき、使用者はワークの被印字面に形成された可視光の照射像の形状やぼけ具合を頼りに感覚的に調整せざるを得ない。そして、上述した従来のレーザマーキング装置では、収束レンズの焦点位置のみを固定で指示する構成なので、例えばその調整後のワーク距離が一旦変更されると、同じ形状のワークに同一の印字条件で印字を行う場合であっても、再度使用者による感覚的な調整作業を繰り返さざるを得ない事態が生じる。
また、一旦ある樹脂製ワークに対して調整がされても、それとは高さ寸法が異なる他の樹脂製ワーク(図11(B)の二点破線で示した符号3’)について、同じ印字太さ及び深さで印字した場合には、使用者による感覚的な調整作業が再度必要になる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、加工条件に対応したワーク距離への調整を容易に行うことが可能なレーザ加工装置及びそのワーク距離調整方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を収束レンズで収束して、加工対象であるワーク上に前記加工用レーザ光の照射点を形成して加工を施すレーザ加工装置であって、前記ワークに加工を施す加工モードと、前記収束レンズから前記ワークまでのワーク距離を調整するためのワーク距離調整モードとを選択するモード選択手段と、前記モード選択手段で前記ワーク距離調整モードが選択されているときに、前記収束レンズの光軸方向において前記収束レンズから当該収束レンズの焦点距離だけ離れた位置を、可視光出射手段から出射した可視光による指示像によって指示するワーク距離指示手段とを備えたものにおいて、前記収束レンズの光軸方向において、前記ワーク距離指示手段による前記指示像の位置を前記収束レンズの焦点距離とは異なる距離に変更する指示位置変更手段を備えていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記指示位置変更手段を駆動制御する制御手段と、各種の加工条件に基づく設定を行う設定手段と、前記設定手段にて設定され得る各設定内容毎に対応つけて、前記各加工条件に適したワーク距離を示す位置に前記指示像を配するための制御情報が記憶される記憶手段とを備えて、前記制御手段は、前記設定手段で設定された設定内容に対応する制御情報を前記記憶手段から読み出して当該制御情報に基づき前記指示位置変更手段を駆動させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記記憶手段には、前記収束レンズからの焦点距離を指示する位置に前記指示像を配置するための制御情報が初期設定内容と対応付けて予め記憶され、前記指示位置変更手段の変更動作後、前記設定手段で前記初期設定内容が設定されたときには、前記制御手段は、前記記憶手段から前記初期設定内容に対応する前記制御情報を読み出して前記指示像を前記収束レンズからの焦点距離を指示する位置に戻すよう前記指示位置変更手段を駆動させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記各加工条件下において、その加工条件に適した位置に前記指示像が配されるよう前記指示位置変更手段を駆動させた際、その位置に前記指示像を移動させるための前記制御情報を取得する制御情報取得手段と、前記制御情報取得手段で取得された前記制御情報を、それに対応する加工条件に基づく設定内容と対応付けて前記記憶手段に記憶させる書込手段とを備えていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記ワーク距離指示手段は、互いに光軸が前記ワーク側で交差するように可視光を出射する第1及び第2の可視光出射手段を備えて構成され、前記指示位置変更手段は、前記第1及び第2の可視光出射手段からの可視光の光軸を交差させつつ、それら前記第1及び第2の可視光出射手段のうち少なくともいずれか一方の出射角度を変更する出射角度変更手段で構成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載のものにおいて、前記可視光を出力する可視光源を1つ備え、前記第1の可視光出射手段は、前記可視光源からの可視光の一部を反射させる第1反射ミラーを備えて構成され、前記第2の可視光出射手段は、前記第1反射ミラーで反射されなかった可視光を反射させて前記第1の反射ミラーでの反射光と互いの光軸を交差させる第2の反射ミラーを備えて構成され、前記出射角度変更手段は、前記第1及び第2の反射ミラーのうち少なくともいずれか一方の反射角度を変更することで前記出射角度を変更するよう構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5記載のものにおいて、前記加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を、ガルバノミラーで反射させ、その反射された加工用レーザ光を前記収束レンズを介して前記ワーク上に照射させるよう構成され、所望のマーキングパターンに基づき前記ガルバノミラーを回動させることで前記ワーク上で前記加工用レーザ光の照射点を走査させて前記マーキングパターンをマーキングするガルバノスキャニング式のレーザ加工装置であって、前記可視光を出力する可視光源を備え、前記第1の可視光出射手段は、前記ワーク側の所定方向に向かって可視光を出射するよう構成され、前記第2の可視光出射手段は、前記可視光源からの可視光を前記ガルバノミラーで反射させ前記ワーク側で前記第1の可視光出射手段からの可視光と交差するよう構成され、前記指示位置変更手段は、前記ガルバノミラーの回動角度を変えることで前記第1の可視光出射手段からの可視光の出射方向を変えるよう構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6または請求項7に記載のものにおいて、前記可視光源は、半導体レーザから構成されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記指示像の現在位置に関する位置情報が表示される表示手段と、前記指示位置変更手段を制御する制御手段に操作信号を与えて、この操作信号に基づき前記指示像の位置を変更させるための操作手段とを備えたことを特徴とする。
請求項10の発明にかかるレーザ加工装置のワーク距離調整方法は、加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を収束レンズで収束して、加工対象であるワーク上に前記加工用レーザ光の照射点を形成して加工を施すレーザ加工装置において、可視光出射手段から出射した可視光による指示像によって前記収束レンズから前記ワークまでのワーク距離を調整するための調整方法であって、前記指示像を、前記収束レンズの光軸方向において前記収束レンズからその焦点距離だけ離れた位置から、ワークへの所望の加工条件に適した距離を指示する位置へと変更し、同一加工条件で加工する場合には、その変更後の前記指示像の位置に基づき前記ワーク距離を調整することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10記載のレーザ加工装置のワーク距離調整方法において、前記レーザ加工装置は、前記加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を、ガルバノミラーで反射させ、その反射された加工用レーザ光を前記収束レンズを介して前記ワーク上に照射させるよう構成され、所望のマーキングパターンに基づき前記ガルバノミラーを回動させることで前記ワーク上で前記加工用レーザ光の照射点を走査させて前記マーキングパターンをマーキングするガルバノスキャニング式のレーザ加工装置であって、第1の可視光を前記ワーク側へと所定方向に向けて出射するとともに、第2の可視光を前記ガルバノミラーで反射させ前記収束レンズを介して前記ワーク側へと出射させつつ前記第1の可視光と互いの光軸が交差させることで前記指示像を形成し、前記ガルバノミラーを回動させることで前記第1及び第2の可視光の交差によって形成される前記指示像の位置を変更することを特徴とする。
<請求項1及び請求項10の発明>
本構成によれば、ワーク距離調整のための可視光による指示像が、収束レンズの焦点距離からワーク距離の調整方向(収束レンズの光軸(中心軸)方向)において外れた位置に変えることができる。従って、印字条件(ワークの材質、印字の深さや太さなど)に応じて最大エネルギー密度より低いエネルギー密度でレーザ加工を施したい場合、まず、収束レンズの焦点距離を示す位置にある指示像に基づき適切な位置に配置し、そこから上記印字条件を満たすようなワーク距離に調整する。ここで、この調整後のワーク距離を示す位置に指示像を移動させることができるのである。
これにより、これ以降、同一印字条件で印字を行う場合、たとえ各ワークの寸法が異なるものであっても、上記移動後の指示像に基づきワーク距離を調整すれば、容易に最適なワーク距離に調整することができる。
<請求項2の発明>
本構成によれば、記憶手段には、設定手段にて設定され得る各加工条件毎に対応付けて、それら各加工条件を満たす位置に前記指示像を配するための制御情報が複数記憶される。そして、設定手段にて所望の加工条件を設定すると、その加工条件に対応する制御情報が記憶手段から読み出され、この制御情報に基づき指示像の位置が上記所望の加工条件に対応するワーク距離(例えば、上記所望の加工条件を満たすワーク距離)を指示する位置に自動で変更される。従って、各種の加工条件に対して最適なワーク距離への調整を簡単に行うことができる。
<請求項3の発明>
本構成によれば、指示像の位置が変更された後、再び最大エネルギー密度でレーザ加工を行いたいときには、その加工条件(例えば初期条件)を設定手段で設定すれば、収束レンズの焦点距離を示す位置に指示像を再び戻すことができる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、各印字条件下で最適なワーク距離を調整し、そのワーク距離を示す位置に指示像を移動させると、この位置に指示像を移動させるための制御情報が取得され、この制御情報を上記印字条件に対応つけて記憶手段に書き込むことができる。つまり、使用者自身の所望の印字条件に対応した制御情報を記憶手段に記憶することができるである。
<請求項5の発明>
本構成によれば、第1及び第2の可視光出射手段からの可視光の交差によって指示像を形成し、少なくとも一方の可視光出射手段の出射角度を変更することで上記指示像の位置を移動させる構成になっている。2つの可視光の交差によって指示像を形成する構成であるから、その指示像の位置を視認し易くワーク調整がより正確に行うことができる。また、少なくとも一方の可視光出射手段の出射角度を変更するという比較的に簡単な構成で上記指示像の位置移動を実現することができる。
<請求項6の発明>
本構成によれば、1つの可視光源で上記請求項5の構成を実現できるから、ワーク距離調整のための部品コストを抑えることができる。
<請求項7及び請求項11の発明>
本構成によれば、第2の可視光出射手段は、可視光源からの可視光をガルバノミラーで反射させワーク側で第1の可視光出射手段からの可視光と交差するようにして指示像を形成し、この指示像の位置移動はガルバノミラーの回動によって実現する構成になっている。つまり、指示位置変更手段を、加工のために使用される既存のガルバノミラーを使って実現できるのである。これにより、ワーク距離調整のために別途指示位置変更手段を設ける構成に比べて製造コストや部品点数・コストの低減を図ることができる。
<請求項8の発明>
本構成によれば、可視光源は、半導体レーザから構成されている。半導体レーザから出射されるレーザ光は直進性が高くビーム径の広がりが少ないから、より明確な指示像が形成でき、所望のワーク距離に正確に調整することができる。
<請求項9の発明>
本構成によれば、指示像の現在位置に関する位置情報を表示手段で見ることができ、指示像の位置調整がより行い易くなる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について、レーザ加工装置としてのレーザマーキング装置10を例に挙げて図1ないし図4を参照しつつ説明する。
1.レーザマーキング装置の構成
本実施形態に係るレーザマーキング装置10は、例えば図1に示すように印字対象であるワークWに対向配置されるレーザユニット11と、コントローラ50とを備えて構成されている。
(1)主として印字のための構成
レーザユニット11には、印字用レーザ光源12(以下、単に「レーザ光源12」ともいう)と、ガルバノスキャナ13と、収束レンズ14(例えばfθレンズ)とを備えている。
このうちレーザ光源12は、印字用レーザ光L1(例えばワークWに印字可能な程度のレーザパワーを有するレーザ光。以下、「レーザ光L1」ともいう。)を出射する。ガルバノスキャナ13は、レーザ光源12からのレーザ光L1の光路途中に配置されてレーザ光L1の方向を変える一対のガルバノミラーを備えている(図1では一方のガルバノミラーのみ図示)。収束レンズ14は、ガルバノスキャナ13からのレーザ光L1を収束してワークW上に照射点Mを形成する役割を果たす。
一方、コントローラ50は、印字すべき文字、記号、図形等(以下、「文字等」)の印字データに基づいてレーザ光源12にオンオフ信号を与えるとともにガルバノスキャナ13に駆動信号を与える。これにより、ガルバノスキャナ13が駆動してレーザ光L1がワークW上を走査するように照射され、もって所望の文字等をワークW上に印字することができる。
図2は、図1にて概念的に示したレーザマーキング装置10の構成を詳しく説明する説明図である。
レーザ光源12(例えば気体レーザである炭酸ガスレーザ、固定レーザであるYAGレーザ、半導体レーザ、ファイバレーザなど)から例えば平行光として出射された印字用レーザ光L1は、ガルバノスキャナ13によって向きが変更されてワークW表面(被印字面)上に照射される。ガルバノスキャナ13は、一対のガルバノミラー15X,15Yと、それぞれのガルバノミラー15X,15Yを回動可能に支持する駆動モータ16X,16Yとを備えている。
このうち、駆動モータ16Xは、回転軸がワークWが配される印字エリア上のXY平面に対して略垂直になるよう図示しないガルバノマウントにより支持固定され、その回転軸の先端に一方のガルバノミラー(以下、「X軸ガルバノミラー15X」という)が取り付けられている。そして、印字用レーザ光源12からの印字用レーザ光L1が、XY平面に略平行な方向からX軸ガルバノミラー15Xの反射面の回動軸心に入射するよう設計されている。
次いで、駆動モータ16Yは、回転軸がXY平面に対して略平行で、かつ駆動モータ16Xの回転軸に略直交するように図示しないガルバノマウントにより支持固定され、その回転軸の先端にもう一方のガルバノミラー(以下、「Y軸ガルバノミラー15Y」という)が取り付けられている。そして、Y軸ガルバノミラー15Yの反射面に対して、前記X軸ガルバノミラー15Xで反射された印字用レーザ光L1が入射するよう設計されている。そして、ガルバノスキャナ13とワークWとの間には上述したように収束レンズ14が設けられ、Y軸ガルバノミラー15Yで反射されたレーザ光L1は収束レンズ14を通ってその焦点位置に収束される。
そして、後述する調整方法により所望のスポット径となるように収束レンズ14とのワーク距離が調整されたワークW表面上において、レーザ光L1を結像させて照射点Mを形成させる。そして、設定手段51にて設定された所望の文字、記号、図形等のマーキングパターンに関する印字情報を受けて制御手段52が記憶手段53のフォトデータ用領域に記憶されたフォントデータに基づき座標データを生成する。そして、それら座標データに応じた駆動信号が駆動モータ16X、16Yに与えられるとともに、オンオフ信号がレーザ光源12に与えられることでX軸及びY軸のガルバノミラー15X,15Yが回動されてワークW上において前記照射点Mが二次元方向に移動し、もって上記マーキングパターンが印字される。
(2)主としてワーク距離調整のための構成
図1,2において、符号17は、可視光L2を出射するガイド用の可視光源であり、レーザ光源12から出射されたレーザ光L1の光路の側方からこの光路に光軸を向けて配置されている。また、レーザ光L1の光路と可視光L2とが交差する位置には、可視光L2を反射させてレーザ光L1がガルバノスキャナ13側に向う光路方向と同方向に導く反射ミラー18が回動可能に配置されている。
具体的には、反射ミラー18は、一端側が回転軸19に支持され、この回転軸19に連なる図示しないレバーの操作によって次の2つの姿勢間で回動するようになっている。その1つの姿勢は、レーザ光源12の光路上に位置して上記ガイド用の可視光源17からの可視光L2を反射させてその反射光がレーザ光L1と同一方向に向きを変更してガルバノスキャナ13側に向うようにする反射姿勢(図2では実線で図示)である。もう1つの姿勢は、レーザ光L1の光路から外れた待避姿勢(同図では2点鎖線で図示)である。
制御手段52は、例えば図示しない検知手段によってレバー(または反射ミラー18)の回動位置に応じた信号を受けて、反射ミラー18が待避姿勢にあるときには、レーザ光源12をオン動作させ、かつ、可視光源17をオフにする。一方、反射ミラー18が反射姿勢にあるときには、反対にレーザ光源12をオフにして、かつ、可視光源17をオン動作させる。
さらに、設定手段51には、ワークWに実際に印字を行う「マーキングモード」と、マーキング前にワーク距離を調整するための「ワーク距離調整モード」との間で切り換え可能なモード切換スイッチ(図示せず)が設けられている。このモード切換スイッチによって「マーキングモード」が選択されたときには、上述したようなマーキング動作を行う。即ち、このモードでは文字等に関するマーキングパターンの座標データを生成し、この座標データに基づいてガルバノミラー15X,15Yを駆動して、ワークWに対しマーキングパターンをマーキングするようになっている。
一方、モード切換スイッチによって「ワーク距離調整モード」に選択されたときには、可視光源17からの可視光L2がガルバノミラー15X,15Yで反射され、収束レンズ14を通過してワークW側に出射される。従って、ガルバノミラー15X,15Yを駆動することで収束レンズ14から出射される可視光L2の出射方向を変更することが可能になる。
次いで、収束レンズ14とワークWとの離間距離の調整方向(収束レンズ14の光軸(中心軸)方向)に対して所定角度傾いた光軸の可視光L3を照射する可視光スポット用光源としてのLEDポインタ20が設けられている。このLEDポインタ20は、「ワーク距離調整モード」においては、図3に示すように、このLEDポインタ20から出射される可視光が反射ミラー21で反射され、収束レンズ22(例えばfθレンズ)を介して収束レンズ14の焦点位置に向けて出射される。より詳しくは、LEDポインタ20からの可視光L3は、印字エリア上のXY座標に垂直で、かつX軸を含む平面上に沿って、収束レンズ14の焦点位置を通過する方向に出射される。
(3)ガルバノスキャナ13の動作と指示像位置との関係
次に、ガルバノスキャナ13の動作に伴う指示像Hの変位について説明する。図3は、そのための説明図であり、ここでは、説明を簡略化するために、X軸ガルバノミラー15Xのみ図示されている。
本実施形態では、上記X軸及びY軸のガルバノミラー15X,15Yがともに例えば傾き角度0度のとき(図3で実線で示したX軸ガルバノミラーの傾き角度)、それらで反射したレーザ光L1または可視光L2は収束レンズ14の中心軸を通って透過し、その焦点位置(印字エリア上のXY座標の原点)を通過するようになっている。これにより、同図に示すように、「ワーク距離調整モード」時において、X軸及びY軸のガルバノミラー15X,15Yがともに例えば傾き角度0度のとき、可視光源17からの可視光L2とLEDポインタ20からの可視光L3とは、収束レンズ14の焦点位置P1で交差して本発明でいう「指示像H」を形成することになる。
従って、「ワーク距離調整モード」時において、可視光源17からの可視光L2とLEDポインタ20からの可視光L3との交差で形成される上記指示像Hが、ワークWの被印字面上に位置するようにレーザユニット11とワークWとを相対的に移動させることで、ワーク距離を収束レンズ14の焦点距離R1に一致させることができる。つまり、この状態で、「マーキングモード」に切り換えれば、ワークWに対して最大エネルギー密度でレーザ光L1を照射させて印字を行うことができるのである。
なお、本実施形態では、レーザユニット11を上下動させることでワーク距離を調整するようになっている。また、このように、ワークWを収束レンズ14の焦点距離R1に調整するために、上記指示像Hが収束レンズ14の焦点位置にある状態を、以下において「初期状態」という。
(4)ワークWに対して最大エネルギー密度より低いレーザ光を照射させるためのワーク距離に調整する場合
さて、前述の[発明が解決しようとする課題]でも述べたように、レーザマーキング装置10の印字対象であるワークWの材質は例えば金属や樹脂など様々であり、種々の材質のワークWを焦点距離R1に配して最大エネルギー密度のレーザ光L1を照射することが常に最良であるとは限らない。即ち、ワークWの材質、印字深さや印字太さなどの印字条件によっては収束レンズ14の焦点距離R1とは異なる距離でレーザ光L1を照射させることが必要となる場合がある。例えば、金属製ワークと樹脂製ワークとではエネルギー吸収率が相違するため、それらのワークWを収束レンズ14の焦点距離R1に配して同じエネルギー密度のレーザ光L1を照射すると、印字深さや太さが異なる。また、同一材質のワークWであっても使用者側の好みであえて印字深さや太さを変えたい場合もある。
具体的には、ワークWが樹脂製である場合、上記初期状態でワーク距離を調整すると、最大エネルギー密度のレーザ光L1が照射され予想以上に太いマーキングパターンや深いマーキングパターンが印字されてしまう。そこで、作業者は、レーザユニット11を下動させて、所望の印字条件に適したレーザ光L1照射点Mになるようにワーク距離を調整する(以下、このときの印字条件を「印字条件2」という)。このときのワーク距離をR2とする。そして、作業者はX軸ガルバノミラー15Xを回動させる。このときに、X軸ガルバノミラー15Xの回動に伴い、可視光源17からの可視光L2の照射点Mは、印字エリアのXY座標のX軸上を走査するように移動する。つまり、可視光源17からの可視光L2とLEDポインタ20からの可視光L3とは常時交差しつつ、その交差によって形成される指示像Hの位置がワーク調整方向(収束レンズ14の光軸方向)において上下動することになる。
作業者は、設定手段51の所定の操作によって制御手段52に制御信号を与え、この制御手段52によってX軸ガルバノミラー15Xを駆動させて、ワーク距離R2に位置するワークWの被印字面上に上記指示像Hが位置するようにする。ここで、本実施形態では、コントローラ50に表示部54が設けられている。この表示部54には、図4に示すようにX軸及びY軸のガルバノミラー15X,15Yの回動に伴い移動するレーザ光L1または可視光L2の照射位置が、XY座標系で図式化されて表示される。またそれとともに、指示像Hのワーク調整方向(収束レンズ14の光軸方向)における位置変位t(図4にも図示)が表示されるようになっている。従って、作業者は表示部54の画面を見ながら指示像Hの調整を効率的に行うことが可能になっている(請求項の構成)。
また、上記位置変位tを憶えておけば、その後、例えば一旦上記初期状態に戻されても、表示部54の画面を見ながら位置変位がtとなるように設定手段51で操作すれば、指示像Hの位置を容易に上記P2の位置に変更することができ、これに基づき上記印字条件2に適したワーク距離に調整することが可能になる。なお、本実施形態では、設定手段51で所定の操作を行うことで、指示像HをP2に位置変更させるためにガルバノスキャナ13に与えられた座標データを、例えば上記印字条件2に対応付けて次述する記憶手段53の制御情報用領域に記憶することができる。このとき、制御手段52は、本発明でいう「制御情報所得手段」及び「書込手段」として機能する。
(5)各印字条件に対応した制御情報について
本実施形態では、各印字条件に対応した制御情報が記憶手段53の制御情報用領域に予め記憶されている。具体的に、図5に示すように、各アドレス毎に、印字条件(ワーク材質、印字の深さ・太さ)と、その各印字条件に適したワーク距離を示す位置に指示像Hを移動させるためにガルバノスキャナ13に与える座標データが記憶されている。これらは、例えば上記制御情報所得手段及び書込手段として機能する制御手段52によって実験的に求めることができる。
作業者は、所望の印字条件、例えば金属製のワークWに所定の印字深さ・太さ(例えばパターン1)で印字を行いたい場合、設定手段51でこの印字条件を指定する設定を行う。すると、制御手段52は、設定手段51で指定された印字条件(金属・パターン1)に対応する座標データ(X1,Y1)を記憶手段53から読み出してガルバノスキャナ13に与えるよう動作する。これにより、作業者は各印字条件を設定手段51で指定するだけその条件に適した位置に指示像Hを移動させ、この指示像Hに基づき簡単にワーク距離調整を行うことができる。
なお、設定手段51に各印字条件を設定する構成としては、印字条件(ワーク材質、印字の深さ・太さ)を設定入力する構成であっても、また、予め定められた印字条件に対応する番号(例えばアドレス番号)を設定入力する構成であってもよい。後者の場合、記憶手段53に印字条件(ワーク材質、印字の深さ・太さ)を記憶する記憶領域が不要となり記憶容量の軽減を図ることができる。
また、本実施形態では、図5に示すように記憶領域には、上記初期状態に対応する座標データも記憶されている。他の印字条件に対応して指示像Hを移動した後、再び最大エネルギー密度でワークWへの印字を行いたい場合には、設定手段51で初期状態(初期条件。或いはアドレス番号「00」)を指定すればよい。そうすると、X軸及びY軸ガルバノミラー15X,15Yは、回動角度が0度になり、指示像Hが収束レンズ14の焦点位置に戻り、これによりワーク距離を収束レンズ14の焦点距離R1に再調整することができる。
2.本実施形態の作用効果
(1)以上のように、本実施形態によれば、ワーク距離調整のための可視光L2、L3による指示像Hが、収束レンズ14の焦点距離R1からワーク距離の調整方向(収束レンズ14の光軸方向)において外れた位置に変えることができる。従って、印字条件(ワークWの材質、印字の深さや太さなど)に応じて最大エネルギー密度より低いエネルギー密度でレーザ加工を施したい場合、まず、収束レンズ14の焦点距離R1を示す位置にある指示像Hに基づき適切な位置に配置し、そこから上記印字条件を満たすようなワーク距離に調整する。ここで、この調整後のワーク距離を示す位置に指示像Hを移動させることができるのである。
これにより、これ以降、同一印字条件で印字を行う場合、たとえ各ワークWの寸法が異なるものであっても、上記移動後の指示像Hに基づきワーク距離を調整すれば、容易に最適なワーク距離に調整することができる(請求項1及び請求項の構成)。
(2)また、記憶手段53には、設定手段51にて設定され得る各印字条件毎に対応付けて、それら各印字条件を満たす位置に前記指示像Hを配するための制御情報(座標データ)が複数記憶される。そして、設定手段51にて所望の印字条件を設定すると、その印字条件に対応する座標データが記憶手段53から読み出され、この座標データに基づき指示像Hの位置が上記所望の印字条件に対応するワーク距離を指示する位置に自動で変更される。従って、各種の印字条件に対して最適なワーク距離への調整を簡単に行うことができる(請求項2の構成)。
(3)更に、上記記憶手段53には、予め初期条件に対応する座標データが記憶されているから、一旦指示像Hの位置が変更された後、再び最大エネルギー密度で印字を行いたいときには、その初期初期条件を設定手段51で指定すれば、収束レンズ14の焦点距離R1を示す位置に指示像Hを再び戻すことが自動でできる(請求項3の構成)。
(4)また、本実施形態では、各印字条件下で最適なワーク距離を調整し、そのワーク距離を示す位置に指示像Hを移動させたときに、そのときにガルバノスキャナ13に与えられた座標データを、当該印字条件と対応付けて記憶手段53に記憶することができる。つまり、使用者が独自で所望の印字条件に対応した座標データ(制御情報)を記憶手段53に記憶することができるである(請求項5の構成)。
(5)本実施形態では、第2の可視光出射手段は、可視光源17からの可視光をガルバノミラーで反射させワークW側で第1の可視光出射手段(LEDポインタ20)からの可視光と交差するようにして指示像Hを形成し、この指示像Hの位置移動はガルバノミラーの回動によって実現する構成になっている。つまり、指示位置変更手段を、印字のために使用される既存のガルバノミラーを使って実現できるのである。これにより、ワーク距離調整のために別途指示位置変更手段を設ける構成に比べて製造コストや部品点数・コストの低減を図ることができる(請求項7及び請求項11の構成)。
<実施形態2>
図6は(請求項5の発明に対応する)実施形態2を示す。前記実施形態との相違は、主としてワーク距離指示手段の構成にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
本実施形態では、図6に示すように、例えば収束レンズ14を挟むように配された1対のLEDポインタ60,61(第1及び第2の可視光出射手段)によって指示像Hを形成するようになっている。具体的には、一方のLEDポインタ60(同図で右側)は、出射方向が収束レンズ14の焦点位置に向けられた状態で固定され、そこからの可視光L2が当該焦点位置P1を通過するようになっている。一方、他方のLEDポインタ61(同図で左側)は、例えば図示しないレバーの操作によってレーザユニット11に対して出射方向が回動可能に設けられている。具体的には、このLEDポインタ61は、そこから出射された可視光L3が上記LEDポインタ60からの可視光L2と常時交差しつつ回動するようになっている。従って、LEDポインタ61を回動することで、両LEDポインタ60,61からの可視光L2、L3の交差によって形成される指示像Hをワーク距離調整方向(収束レンズ14の光軸方向)において上下動させることができる。
このような構成であれば、1対のLEDポインタ60,61からの可視光L2、L3の交差によって指示像Hを形成する構成であるから、その指示像Hの位置を視認し易くワーク調整がより正確に行うことができる。また、一方のLEDポインタ61の出射角度を変更するという比較的に簡単な構成で上記指示像Hの位置移動を実現することができる。
なお、本実施形態では、1対のLEDポインタ60,61のうち一方だけを回動可能とした構成としたが、両方のLEDポインタ60,61を回動可能な構成として、互いの可視光L2、L3を交差させつつ両LEDポインタ60,61を回動させて指示像Hを上下動させる構成であってもよい。
<実施形態3>
図7は(請求項6の発明に対応する)実施形態3を示す。前記実施形態との相違は、やはりワーク距離指示手段の構成にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図7に示すように、本実施形態では、レーザユニット11の内側において、収束レンズ14の側方に可視光源としてLEDポインタ20が1つを備えている。また、このLEDポインタ20からの可視光L2の光路上には、収束レンズ14を挟むように第1及び第2の反射ミラー70、71が設けられている。
このうち、上記LEDポインタ20に近い側に配された第1反射ミラー70はハーフミラーであって、受けた光の一部を反射させ、残りの光を透過させる。この第1反射ミラー70で反射した可視光L3は、透光部材72を介して収束レンズ14の焦点位置P1に向かうように出射される。なお、第1反射ミラー70をハーフミラーで構成する以外に、LEDポインタ20から可視光L2の一部のみを受けるように配置し、それ以外の残りの可視光L2を第1反射ミラー70の側方を通過させる構成であってもよい。
一方、LEDポインタ20から遠い側に配された第2反射ミラー71は、一端を軸に例えば図示しないレバーの操作によって回動可能に設けられている。また、第2反射ミラー71は、第1反射ミラー70を透過した可視光L2を反射して、その反射光L4は、図7で実線で示す姿勢で収束レンズ14の焦点位置P1に向かうようになっている。つまり、このとき、第1及び第2の反射ミラー70,71でそれぞれ反射した可視光L3、L4は、収束レンズ14の焦点位置P1に交差して指示像Hを形成することになる。
このような構成により、第2反射ミラー71を回動することで、第1及び第2の反射ミラー70,71からの可視光L3、L4の交差によって形成される指示像Hを上下動させることができる。しかも、1つの可視光源(LEDポインタ20)で上記ワーク距離指示手段を実現できるから、ワーク距離調整のための部品コストを抑えることができる。
なお、本実施形態では、第2の反射ミラー71だけを回動可能とした構成としたが、第1及び第2の反射ミラー70,71の両方を回動可能な構成として、互いの可視光L3、L4を交差させつつ両反射ミラー70,71を回動させて指示像Hを上下動させる構成であってもよい。
<実施形態4>
図8,9は(請求項1の発明に含まれる構成)実施形態4を示す。前記実施形態との相違は、ワーク距離指示手段及び指示位置変更手段の構成にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
本実施形態では、可視光源17と、その可視光源17から出射される可視光L2を透過させることによって第1及び第2の焦点F1、F2を形成させるニ焦点レンズ80とを設け、このニ焦点レンズ80の第1及び第2の焦点F1,F2を収束レンズ14によるレーザ光L1の焦点合わせ方向に関して前後に位置させる構成になっている。
具体的には、図8に示すように、可視光源17から出射された可視光L2は、ニ焦点レンズ80を通ってハーフミラー81に対して、そのハーフミラー81で反射したレーザ光L1と同軸となるように照射される。これによりハーフミラー81からワークWに至る光路においてレーザ光源12からのレーザ光L1と、可視光源17からの可視光L2とが同軸上を進行することになる。
そして、上記ニ焦点レンズ80は、図9に模式的に示すように、可視光L2をレンズの光軸上において異なる位置に第1及び第2の焦点F1,F2を結ばせる機能を有し、その焦点位置F1、F2は同軸上にあるレーザ光L1の焦点Frに対して等距離離れた前後に位置する。即ち、レーザ光L1の焦点Frは、収束レンズ14によってレーザ光L1の焦点合わせ方向(収束レンズ14の中心軸に沿った方向)に関して可視光L2の第1及び第2の両焦点F1,F2の中間に位置する。従って、両焦点F1,F2の中間に位置する像が本発明の指示像Hに相当する。
さて、本実施形態では、ニ焦点レンズ80は、可視光源17から出射される可視光L2の光路に沿って前後(図8,9では紙面上下方向)に移動可能になっている。従って、図9(A)に示すように、上記両焦点F1,F2の中間に収束レンズ14の焦点位置が位置した状態から、同図(B)に示すように、例えばニ焦点レンズ80を上方に移動することで、両焦点F1,F2からなる指示像Hを上方に移動させることができる。
このような構成であれば、ニ焦点レンズ80による可視光L2の2つの焦点F1,F2の中間にワークWの被印字面を位置させればよいから、1つの焦点スポットにぴったりと合わせることに比べれば極めて容易であり、焦点合わせ作業に要する時間を大幅に短縮することができる。また、特に本実施形態では、可視光L2とレーザ光L1とが同軸上を進んでワークWに照射されるようにしたから、微小な照射範囲で焦点合わせ作業を行うことができる。
ただし、必ずしも本実施形態のようにレーザ光L1と同軸上に可視光L2を照射しなくとも、図10に示すように、レーザ光L1の光軸と可視光L2の光軸とを傾けるようにしてもよい。なお、同図において符号12はレーザ光源で収束レンズ14により一点Fr に焦点を結ぶ。符号17はLED等の可視光源で可視光L2を出射し、二焦点レンズ44によって第1及び第2の焦点F1,F2を形成する。この焦点F1,F2は、収束レンズ14によるレーザ光L1の焦点合わせ方向(同図中で紙面上下方向)に関して、そのレーザ光L1の焦点Fr の前後に位置するようになっている。
この構成によっても、可視光L2の焦点スポットF1、F2が観察される位置の中間でマーキングヘッドの位置を設定すればよく、焦点合わせ作業は極めて簡単である。そして、このような構成でも、同図(B)に示すように、ニ焦点レンズ80等を上下動することで、両焦点F1,F2からなる指示像Hを上下に移動させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)可視光源を半導体レーザとしても良い。半導体レーザから出射されるレーザ光は直進性が高くビーム径の広がりが少ないから、より明確な指示像が形成でき、所望のワーク距離に正確に調整することができる(請求項の構成)。
(2)上記実施形態では、ガルバノスキャニング方式のレーザマーキング装置に適用した例を説明したが、加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を収束レンズで収束して、加工対象であるワーク上に前記加工用レーザ光の照射点を形成して加工を施すレーザ加工装置であれば本発明を適用することで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3)上記指示像は、円形スポットでなくても良く、所定の形状であってもよい。例えば、第1実施形態であれば、可視光L2による照射像を例えば十字形とし、可視光L3による照射像を例えば円形で中央部が上記十字形状に刳り貫かれた形状とし、両可視光L2、L3の交差位置において両照射像が組み合わせて円形を構成するようなものであってもよい。要するに、所定のワーク距離(収束レンズの焦点距離)と、それ以外の距離とで指示像が識別できるものであればよい。
本発明の実施形態1に係るレーザマーキング装置の全体構成図 その具体的構成図 ガルバノミラーの回動と指示像の位置との関係を示した説明図 表示部の画面を示した模式図 記憶手段のデータ構造を示した説明図 実施形態2のLEDポインタの回動と指示像の位置との関係を示した説明図 実施形態3の反射ミラーの回動と指示像の位置との関係を示した説明図 実施形態4に係るレーザマーキング装置の全体構成図 ニ焦点レンズの位置と指示像との位置との関係を示した説明図 その変形例を示した模式図 従来説明のための説明図
符号の説明
10…レーザマーキング装置(レーザ加工装置)
12…レーザ光源(加工用レーザ光源)
13…ガルバノスキャナ(指示位置変更手段)
14…収束レンズ
15X,15Y…ガルバノミラー
17…可視光源
20…LEDポインタ(可視光源)
21…反射ミラー(可視光出射手段)
51…設定手段
52…制御手段
53…記憶手段
54…表示部(表示手段)
60,61…LEDポインタ(可視光出射手段)
70、71…反射ミラー(可視光出射手段)
80…ニ焦点レンズ(ワーク距離指示手段)
F1、F2…指示像
Fr…焦点
H…指示像
L1…レーザ光(加工用レーザ光)
L2、L3、L4…可視光
M…照射点
P1…焦点位置
R1…焦点距離
R2…ワーク距離
W…ワーク

Claims (11)

  1. 加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を収束レンズで収束して、加工対象であるワーク上に前記加工用レーザ光の照射点を形成して加工を施すレーザ加工装置であって、
    前記ワークに加工を施す加工モードと、前記収束レンズから前記ワークまでのワーク距離を調整するためのワーク距離調整モードとを選択するモード選択手段と、
    前記モード選択手段で前記ワーク距離調整モードが選択されているときに、前記収束レンズの光軸方向において前記収束レンズから当該収束レンズの焦点距離だけ離れた位置を、可視光出射手段から出射した可視光による指示像によって指示するワーク距離指示手段とを備えたものにおいて、
    前記収束レンズの光軸方向において、前記ワーク距離指示手段による前記指示像の位置を前記収束レンズの焦点距離とは異なる距離に変更する指示位置変更手段を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記指示位置変更手段を駆動制御する制御手段と、
    各種の加工条件に基づく設定を行う設定手段と、
    前記設定手段にて設定され得る各設定内容毎に対応つけて、前記各加工条件に適したワーク距離を示す位置に前記指示像を配するための制御情報が記憶される記憶手段とを備えて、
    前記制御手段は、前記設定手段で設定された設定内容に対応する制御情報を前記記憶手段から読み出して当該制御情報に基づき前記指示位置変更手段を駆動させることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 前記記憶手段には、前記収束レンズからの焦点距離を指示する位置に前記指示像を配置するための制御情報が初期設定内容と対応付けて予め記憶され、
    前記指示位置変更手段の変更動作後、前記設定手段で前記初期設定内容が設定されたときには、前記制御手段は、前記記憶手段から前記初期設定内容に対応する前記制御情報を読み出して前記指示像を前記収束レンズからの焦点距離を指示する位置に戻すよう前記指示位置変更手段を駆動させることを特徴とする請求項2記載のレーザ加工装置。
  4. 前記各加工条件下において、その加工条件に適した位置に前記指示像が配されるよう前記指示位置変更手段を駆動させた際、その位置に前記指示像を移動させるための前記制御情報を取得する制御情報取得手段と、
    前記制御情報取得手段で取得された前記制御情報を、それに対応する加工条件に基づく設定内容と対応付けて前記記憶手段に記憶させる書込手段とを備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記ワーク距離指示手段は、互いに光軸が前記ワーク側で交差するように可視光を出射する第1及び第2の可視光出射手段を備えて構成され、
    前記指示位置変更手段は、前記第1及び第2の可視光出射手段からの可視光の光軸を交差させつつ、それら前記第1及び第2の可視光出射手段のうち少なくともいずれか一方の出射角度を変更する出射角度変更手段で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記可視光を出力する可視光源を1つ備え、
    前記第1の可視光出射手段は、前記可視光源からの可視光の一部を反射させる第1反射ミラーを備えて構成され、
    前記第2の可視光出射手段は、前記第1反射ミラーで反射されなかった可視光を反射させて前記第1の反射ミラーでの反射光と互いの光軸を交差させる第2の反射ミラーを備えて構成され、
    前記出射角度変更手段は、前記第1及び第2の反射ミラーのうち少なくともいずれか一方の反射角度を変更することで前記出射角度を変更するよう構成されていることを特徴とする請求項5記載のレーザ加工装置。
  7. 前記加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を、ガルバノミラーで反射させ、その反射された加工用レーザ光を前記収束レンズを介して前記ワーク上に照射させるよう構成され、所望のマーキングパターンに基づき前記ガルバノミラーを回動させることで前記ワーク上で前記加工用レーザ光の照射点を走査させて前記マーキングパターンをマーキングするガルバノスキャニング式のレーザ加工装置であって、
    前記可視光を出力する可視光源を備え、
    前記第1の可視光出射手段は、前記ワーク側の所定方向に向かって可視光を出射するよう構成され、
    前記第2の可視光出射手段は、前記可視光源からの可視光を前記ガルバノミラーで反射させ前記ワーク側で前記第1の可視光出射手段からの可視光と交差するよう構成され、
    前記指示位置変更手段は、前記ガルバノミラーの回動角度を変えることで前記第1の可視光出射手段からの可視光の出射方向を変えるよう構成されていることを特徴とする請求項5記載のレーザ加工装置。
  8. 前記可視光源は、半導体レーザから構成されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記指示像の現在位置に関する位置情報が表示される表示手段と、前記指示位置変更手段を制御する制御手段に操作信号を与えて、この操作信号に基づき前記指示像の位置を変更させるための操作手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  10. 加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を収束レンズで収束して、加工対象であるワーク上に前記加工用レーザ光の照射点を形成して加工を施すレーザ加工装置において、可視光出射手段から出射した可視光による指示像によって前記収束レンズから前記ワークまでのワーク距離を調整するための調整方法であって、
    前記指示像を、前記収束レンズの光軸方向において前記収束レンズからその焦点距離だけ離れた位置から、ワークへの所望の加工条件に適した距離を指示する位置へと変更し、同一加工条件で加工する場合には、その変更後の前記指示像の位置に基づき前記ワーク距離を調整することを特徴とするレーザ加工装置のワーク距離調整方法。
  11. 前記レーザ加工装置は、前記加工用レーザ光源から出射された加工用レーザ光を、ガルバノミラーで反射させ、その反射された加工用レーザ光を前記収束レンズを介して前記ワーク上に照射させるよう構成され、所望のマーキングパターンに基づき前記ガルバノミラーを回動させることで前記ワーク上で前記加工用レーザ光の照射点を走査させて前記マーキングパターンをマーキングするガルバノスキャニング式のレーザ加工装置であって、
    第1の可視光を前記ワーク側へと所定方向に向けて出射するとともに、第2の可視光を前記ガルバノミラーで反射させ前記収束レンズを介して前記ワーク側へと出射させつつ前記第1の可視光と互いの光軸が交差させることで前記指示像を形成し、
    前記ガルバノミラーを回動させることで前記第1及び第2の可視光の交差によって形成される前記指示像の位置を変更することを特徴とする請求項10記載のレーザ加工装置のワーク距離調整方法。
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