JP4519093B2 - 中間膜形成用樹脂組成物、合わせガラス用中間膜、および合わせガラス - Google Patents
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Description
前記エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)は、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体からなる樹脂であり、従来公知のエチレン酢酸ビニル共重合体を用いることができる。さらに、ポリビニルアセタール系樹脂(例えば、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)、変性PVB)、塩化ビニル樹脂を副次的に使用することもできる。その場合、特にPVBが好ましい。
本発明の中間膜形成用樹脂組成物では、架橋助剤として、エチレン性不飽和二重結合を二個有するモノマーを用いるのが好ましい。前記モノマーを用いることで、熱や放射線の照射などによる重合時にエチレン酢酸ビニル共重合体におけるポリマー主鎖切断による樹脂の劣化を抑制して、効率よく連続的に架橋を展開することができ、得られる中間膜の引張強度を向上させることが可能となる。このような効果が前記モノマーによって得られる理由は、明確ではないが、架橋後の高分子成分が直鎖構造を多く含むため、これにより中間膜の引張強度が向上すると考えられる。
次に、本発明の樹脂組成物に用いられる架橋剤としては、有機過酸化物又は光重合開始剤を用いることが好ましい。なかでも、接着力、透明性、耐湿性、耐貫通性の温度依存性が改善された中間膜が得られることから、有機過酸化物を用いるのが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、膜の種々の物性(機械的強度、接着性、透明性等の光学的特性、耐熱性、耐光性、架橋速度等)の改良あるいは調整、特に機械的強度の改良のため、必要に応じて可塑剤、接着向上剤、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物などの上述したもの以外の架橋助剤をさらに含んでいることが好ましい。
本発明の樹脂組成物によれば、上述した通り、高い透明度を有すると共に、引張強度が向上されることにより耐貫通性に優れる合わせガラス用中間膜を形成することができる。前記樹脂組成物は、公知の方法を用いて、シート状に形成することにより合わせガラス用中間膜として用いることができる。
前記合わせガラス用中間膜は、二枚の透明基板の間に挟持されて合わせガラスとして用いられる。なお、本発明において、合わせガラスにおける「ガラス」とは透明基板全般を意味するものであり、したがって「合わせガラス」とは透明基板に中間膜を挟持してなるものを意味する。
合わせガラスに用いられる透明基板としては、特に限定されないが、例えば珪酸塩ガラス、無機ガラス板、無着色透明ガラス板などのガラス板、プラスチックフィルムを用いてもよい。前記プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンアフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンブチレートフィルムを挙げることができ、PETフィルムが好ましい。
本発明による合わせガラスにおいて、透明基板の少なくとも一方にプラスチックフィルムを用いた場合、前記プラスチックフィルムの表面にはハードコート層が形成されてもよい。
表1に示す材料をロールミルに供給し、80℃、10分、混練して樹脂組成物を調製した。得られた樹脂組成物を、90℃でカレンダ成形し、放冷後、合わせガラス用中間膜(厚さ0.4mm)を得た。
表1に示す材料をロールミルに供給した以外は、実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
表1に示す材料をロールミルに供給した以外は、実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
1.耐貫通性
上記で作製した各合わせガラスの耐貫通性の評価を、JIS R 3211(1998)の手法に従って2260gの鉄球を用い、鉄球が50%貫通しない高さを合格とし、その高さ(m)を測定することにより行った。
JIS K 7105(1981年)の手法に従って、合わせガラスのヘイズ値(%)を測定した。その際、全自動直読ヘイズコンピューターHGM−2DP(スガ試験機株式会社製)を用いた。
Claims (8)
- エチレン酢酸ビニル共重合体、架橋剤、および架橋助剤を含む合わせガラス用中間膜形成用樹脂組成物であって、
前記架橋助剤として、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、およびテトラエチレングリコールジメタクリレートよりなる群から選択される少なくとも一種を含み、且つ
前記エチレン酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含有量が、前記エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対して21〜24質量部であることを特徴とする合わせガラス用中間膜形成用樹脂組成物。 - 前記架橋助剤を、前記エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対して、0.1〜5質量部含むことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス用中間膜形成用樹脂組成物。
- 前記架橋剤が、有機過酸化物であることを特徴とする請求項1または2に記載の合わせガラス用中間膜形成用樹脂組成物。
- 前記有機過酸化物を、前記エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対して0.1〜10質量部含むことを特徴とする請求項3に記載の合わせガラス用中間膜形成用樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の合わせガラス用中間膜形成用樹脂組成物を用いてシート状に形成されてなることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
- 二枚の透明基板の間に、請求項5に記載の合わせガラス用中間膜が挟持され、架橋一体化されてなることを特徴とする合わせガラス。
- 前記二枚の透明基板の一方がガラス板で、他方がプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項6に記載の合わせガラス。
- 前記二枚の透明基板が共にガラス板であることを特徴とする請求項6に記載の合わせガラス。
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