JP4518708B2 - 工事用開閉器の装柱金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は工事用開閉器に使用する装柱金具の改良に係り、特に電柱に取り付けた既設の付属物や機材、例えば足場釘や配設した電力ケーブル、電線管等に影響されることなく工事用開閉器の装柱が可能な装柱金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
工事用開閉器は、電線の張り替え、柱上用の開閉器や変圧器等の機器の取り替え等の工事の際にバイパス回路を形成して、工事中も工事区間にある需要家に対し送電を継続できるように使用されるものである。この工事用開閉器は工事の際、工事車両によって工事現場まで運搬するため、プロテクターと称する運搬用金具に収納されて運ばれる。そして工事現場に到着すると運搬用金具から工事用開閉器を取り外し、電柱の所定位置に取り付け、更に工事用開閉器にバイパスケーブルを接続して使用する。
このような工事用開閉器を電柱に取り付ける際、先ず、装柱金具の本体を備え付けのバンド状金具、例えばチェーンを使用して電柱に巻き付け締め上げるようにして取り付けるのであるが、従来の装柱金具は、その電柱への取付側面の全面が電柱外面に接触する構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電柱には、電柱の側方に大きく突出した足場釘や電柱の外周面に縦方向に配置した電力ケーブルや電線管が取り付けられている。
そのため、前記従来の装柱金具においては、その取り付け時に、前記足場や電線管が邪魔になり、装柱金具を前記足場や電線管を避けた位置で装柱しなければならず、工事用開閉器の取り付けが不完全になるか取付不能になる問題があった。
そこで、本願発明は電柱より突出した足場釘等が敷設されていても装柱金具を電柱に支障なく取り付けでき、また、装柱金具を運搬用金具に収納する場合は小さくした状態で収納できるようにした装柱金具を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、一方側を電柱に接触させ、他方側に工事用開閉器をフックで引掛けて取外し可能に取り付ける工事用開閉器取付手段と、鎖を電柱に巻き付けて電柱に取外し可能に取り付ける電柱取付手段を設けた装柱金具であって、
前記装柱金具における電柱への接触側に、該装柱金具を電柱に取付けた際に、電柱の縦方向に設けられた既設の電力ケーブルや電線管を跨ぐことができる略円弧状の開口である切り欠き部と、電柱の側面より側方へ突出する既設の足場釘が貫通できる窓からなる回避部を形成したことを特徴とするものである。
【0005】
請求項2記載の第2の発明は、本体固定金具と本体可動金具とからなり、
本体可動金具を本体固定金具に嵌合可能に形成して両者を連結可能とし、電柱に、電力ケーブル、電線管、足場釘の障害物がある場合には、本体可動金具の回避部を電柱側に向け、前記本体可動金具の上辺を前記本体固定金具の連結部に嵌め合わせ、両金具に連結ピンを挿入して固定して、前記本体固定金具に対する前記本体可動金具の嵌合の重ね量が少ない状態とし、
電柱に、前記障害物がない場合には、前記本体可動金具の取付部を電柱側に向け、前記本体固定金具を本体可動金具の回避部に嵌合して収納し連結ピンで固定して、本体固定金具に対する本体可動金具の嵌合の重ね量が多い状態と
前記本体固定金具には、鎖を電柱に巻き付けて、これを電柱に取り付ける電柱取付手段と工事用開閉器をフックで引掛けて取外し可能に取り付ける工事用開閉器取付手段を設け、
前記本体可動金具には、本体固定金具に対する嵌合による重ね量が少ない状態においてその本体固定金具から突出する側に、電柱の縦方向に設けられた前記電力ケーブルや電線管を跨ぐことができる略円弧状の開口である切り欠き部と、電柱の側面より側方へ突出する前記足場釘が貫通できる窓からなる回避部を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の工事用開閉器の装柱金具について、図1乃至図31に基づき説明する。
図1乃至図13は本願発明の第1実施例であり、1は第1実施例の組み付け変更方式の装柱金具を示すもので、該装柱金具1は図13に示すように、電柱100に取り付ける側の本体可動金具2と工事用開閉器21を取り付ける側の本体固定金具3の2つの金具から構成されている。
【0007】
上記本体可動金具2について図1乃至図3により説明する。本体可動金具2は図2及び図3に示すように、平面形状及び側面形状が夫々略コ字状に形成され、その上下端には、平面から見て後方が開口する略円弧状の切り欠き部4aを有する板4が溶接されている。また、両側壁には後方が開口する切り欠き部2aが形成されている。更に、正面板2bには窓6が形成されている。そして該本体可動金具2を電柱100に図11乃至図13に示すように装着した場合に、電柱100に沿って縦方向に設けられた電力ケーブルや電線管101が前記切り欠き部4aを貫通し、側方に大きく突出した足場釘102が前記窓6を貫通するようになっている。つまり、上記切り欠き部4a及び本体可動金具2内の空間5によって電柱100の前記電力ケーブルや足場釘などの障害物101,102を回避する回避部7が形成されている。8,8は上記本体可動金具2の正面板2b側に設けられた突起状の一対の取付部で、夫々の先端面8aは一対で電柱の周面に沿うようにテーパ状になっており、前記の障害物101,102が無い場合に一対の先端面8a,8aを電柱100に接触させて使用する。
【0008】
上記本体可動金具2は後述の本体固定金具3と連結して使用され、電柱100に障害物101,102がある場合には、本体可動金具2の回避部7を電柱100側に向けた状態で、上記窓6の角部の上辺6aを、後述の本体固定金具3に設けられた連結部10の溝10aに嵌合すると共に、同本体可動金具2の側面下方に形成された貫通穴2cと、後述の本体固定金具3側に形成された貫通穴3bに対して連結ピン9を挿入することによって本体可動金具2と本体固定金具3とが連結固定されるようになっている。
【0009】
また、工事用開閉器21の運搬時や上記障害物101,102が無い場合には、上記本体可動金具2に形成された突起状の取付部8を電柱100側に向けた状態で同本体可動金具2の回避部7内に後述の本体可動金具3を嵌合収納するようにして重ね合わせ、装柱金具1の全体を小さくし、上記と同様に本体可動金具2の上辺6aを本体固定金具3の連結部10の溝10aに嵌合し、本体可動金具2と本体固定金具3の貫通穴2c,3cに対し連結ピン10を挿入することで本体可動金具2と本体固定金具3とが連結固定されるようになっている。
【0010】
次に、本体固定金具3について図4乃至図6により説明する。
3は工事用開閉器21を取り付けると共に、上記本体可動金具2に連結する本体固定金具で、平面から見て図5に示すように略コ字状に形成され、その側壁3fの先端部3aには上記本体可動金具2の窓6の上辺6aに対して嵌合するスリット状の溝10aを形成した連結部10が設けられていると共に、側壁3fの下方には2つの貫通穴3b,3cが前後に位置して形成されている。この後側の貫通穴3bは上記本体可動金具2の回避部7を電柱100側に向けた状態で本体可動金具2と本体固定金具3を連結する場合に連結ピン9を挿通する貫通穴であり、前側の貫通穴3cは上記本体可動金具2の取付部8を電柱100側に向けた状態で本体可動金具2と本体固定金具3を連結する場合に連結ピン9を挿通する貫通穴である。なお、上記本体固定金具3の正面板3dには上記本体可動金具2と同様に四角形の窓3eが貫通形成されている。
【0011】
11は本体固定金具3の正面側の上部において、上方へ突出するように固設した持ち手兼用のフックであり、該フック11は後述の工事用開閉器21を取り付ける際に、工事用開閉器21側の引っ掛け部23aが掛かるようになっている。したがって、該フック11は、後述の受け部17、止め部18とともに工事用開閉器取付手段Bともなっている。
【0012】
また、本体固定金具3の側面上部には連結された本体可動金具2と共に電柱100に固定するための電柱取付手段Aが設けられている。該電柱取付手段Aは、一方の側面に固着した固定部12と、電柱100に巻き付ける鎖13と、該鎖13の一端と前記固定部12とを連結する調整部14と、他方の側面において前記鎖13の他端を連結する固定部15とからなり、鎖13を電柱100に巻き付けるとともに他端を固定部15に連結して調整部14により鎖13を引っ張ることにより、装柱金具1を電柱100に確実に取り付けできるようになっている。
【0013】
更に、本体固定金具3の両側壁3fの下部には工事用開閉器21を支持するための工事用開閉器取付手段Bが設けられており、該工事用開閉器取付手段Bは、両側壁3fの下部に固設した受け部17と、該受け部17の支持穴17aに差し込んだL形の止め部材18で構成され、後述の工事用開閉器21の取付部23が取外し可能に接続できるようになっている。なお、上記止め部材18には貫通穴18aが形成され、両側壁3fには、穴19aを形成した連結止め部材19が設けられ、これら両穴18a,19aとに四角形状にされた金属製のリング20を通して連結することで止め部材18が紛失しないようになっている。
【0014】
21は配電線路における工事、例えば電線の張り替え、柱上用の開閉器や変圧器等の機器の取り替えの際にバイパス回路を形成して工事中も工事区間にある需要家に対し送電を継続できるようにするための工事用開閉器であり、同開閉器21にはバイパス回路を形成するためのケーブルを接続するブッシング部25と、ケース22内に収納されたバイパス回路を入りきりするための開閉部(図示されていない)と、ケース22の背面22aに設けられた取付部23とから構成されている。
【0015】
上記工事開閉器21のケース22の背面22a側には上記工事用開閉21を装柱金具1に取り付けするための取付部23が設けられており、背面上部側には上記本体固定金具3の持ち手兼用のフック11に引っ掛けるための引っ掛け部23aが形成され、背面下部側22aには上記本体固定金具3に設けられた受け金具16の止め部材18を挿入する貫通穴23bが設けられている。
【0016】
なお、上記工事用開閉器21の運搬には専用のプロテクターと称する運搬用金具24に収納されて運ばれ、工事現場に到着すると運搬用金具24から工事用開閉器21を取り外し、電柱100の所定位置に取り付けされる。該運搬用金具24には上記工事用開閉器21の装柱金具1も空き空間24aに収納されるようになっている。
【0017】
次に、上記工事用開閉器21の電柱100への装柱について説明する。
まず、電柱100の工事用開閉器21を装柱しようとする箇所に足場釘やケーブル等の障害物101,102の有無を確認し、障害物が無い場合には図8及び図9に示すように、その本体可動金具2の取付部8が電柱100側に向くようにして本体固定金具3を本体可動金具2の回避部7に嵌合して収納するとともに、本体固定金具3の連結部10の溝10aに本体可動金具2の窓6の上辺6aを嵌め合わせ、本体可動金具2の下側に設けられた貫通穴2c並びに本体固定金具3の貫通穴3cに連結ピン9を挿入して両金具2,3を固定する。すなわち、両金具2,3を、これらの重ね量が多くなるようにして嵌合する。
【0018】
これに対し、電柱100に障害物101,102があった場合には図7に示すように本体可動金具2の回避部7を電柱100側に向くようにし、図7に示すように、上記と同様に本体可動金具2の上辺6aを本体固定金具3の連結部10の溝10aに嵌め合わせ、両金具2,3に設けられた貫通穴2c,3bに連結ピン9を挿入して両金具2,3を固定する。すなわち、両金具2,3を、これらの重ね量が少なくなるようにして嵌合する。
【0019】
電柱100に障害物101,102がある場合には、前記図7の状態で図11乃至図13に示すように本体可動金具2の回避部7側を電柱100に接触させる。すなわち、電柱100にある障害物101,102を回避部7によって避けて(跨いで)電柱100の周面に本体可動金具2の端面を接触させる。そして、本体固定金具3に設けられた電柱取付手段Aの鎖13を電柱100に巻き付け、他方の固定部15に固定する。鎖13を固定部15に固定後、調節部14のネジを締めることにより鎖13を引っ張り、工事用開閉器21の装柱金具1を電柱100に固定する。
【0020】
なお、電柱100に障害物101,102が無い場合には、上記図8及び図9に示すように連結した状態で本体可動金具2の取付部8を電柱100に接触させ、上記同様に鎖13によって固定させる。
【0021】
上記装柱金具1を装柱した後、該装柱金具1に対し工事用開閉器21を取り付ける。この取り付けは、図13に示すように、工事用開閉器21のケース22に設けられた引っ掛け部23aを、本体固定金具3に設けた持ち手兼用のフック11に対し、該フック11の上方から通すと共に装柱金具1に設けられた工事用開閉器取付手段Bの止め部材18を工事用開閉器21の貫通穴23bに通して、工事用開閉器21を装柱金具1へ取り付ける。これにより、工事用開閉器21の電柱100への装柱が完了する。
なお、装柱された工事用開閉器21を外す場合は、上記手順を逆に行えば取り外すことができる。
【0022】
次に、図14乃至図26に基づいて本願発明の第2実施例について説明する。
図20乃至図26において、30は第2実施例のスライド方式の工事用開閉器の装柱金具を示すもので、同金具30は、電柱100に取り付ける側の本体可動金具31と工事用開閉器を取り付ける側の本体固定金具32の2つから構成されている。
【0023】
上記本体可動金具31は、前記第1実施例と同様に全体が略コ字状に形成され、その上下面には略円弧状の切り欠き部31aを有する板が溶接され、正面板には窓部35が形成されており、前記第1実施例と同様に、電柱100に沿ってその周面に設けられた電力ケーブルや電線管、側方に大きく突出した足場釘などの障害物101,102を避ける(跨ぐ)ための空間34が形成されている。つまり、上記切り欠き部31aと空間34と窓部35によって電柱100の障害物101,102を回避する回避部36となっている。
【0024】
また、本体可動金具31は、後述する本体固定金具32内に前後方向にスライド可能に収納され、電柱100に足場釘やケーブルなどの障害物101,102がある場合に、図22に示すように、本体可動金具31を電柱100側へスライドさせてその先部を本体固定金具32より突出させ、すなわち、両金具30,31の重ね量を少なくして、該障害物101,102を避けて(跨いで)電柱100に装柱することができるようにしている。
【0025】
また、電柱100に障害物101,102が無い場合や運搬時には、本体固定金具32内に本体可動金具31を図20に示すように収納し、すなわち、両金具30,31の重ね量を多くして、装柱金具30自体を小さくできるようになっている。
また、上記本体可動金具31の側壁における反電柱側の上方と下方には、図16に示すように貫通穴31b,31cがそれぞれ設けられている。上記本体固定金具32に本体可動金具31が収納あるいはスライドさせて使用する場合に、それぞれの貫通穴31b,31cに対し、連結ピン37を挿通して本体固定金具32と本体可動金具31との連結をするようになっている。
【0026】
32は、電柱100に取り付けられる本体可動金具31に連結し、工事用開閉器21を電柱100に取り付けるための本体固定金具であり、前記第1実施例のように、平面から見て略コ字状に形成され、正面32a側には上記可動金具31と同様に四角形の窓部32bが形成され、更に、本体固定金具32の側壁32f,32fには、その電柱取付側と工事用開閉器取付側に位置し、かつ前記本体可動金具31の貫通孔31b,31bに合致する貫通穴32c,32dが設けられている。
【0027】
また、正面上部側には上方に突出固設した持ち手兼用のフック38、側壁上部側には連結された本体可動金具31と共に電柱100に巻き付け、装柱金具30を電柱100に固定する前記第1実施例と同様の鎖40などからなる電柱取付手段Aが設けられている。上記電柱取付手段Aは電柱100に巻き付ける鎖40と、電柱100に巻き付けた鎖40を固定する固定部41と、ネジを締めることにより鎖40を引っ張り、装柱金具30と電柱Aとの取り付けを確実にする調節部42から構成されている。
【0028】
更に、本体固定金具32の両側壁下側には前記第1実施例と同様の工事用開閉器21を支持するための工事用開閉器取付手段Bが設けられており、該工事用開閉器取付手段Bは、両側壁下側に固設する受け部44と受け部44の支持穴44aに差し込んだL形の止め部材45で構成され、後述の工事用開閉器21の取付部23が取外し可能に接続できるようになっている。なお、上記止め部材45には貫通穴45aが形成され、両側壁には穴46aを形成した連結止め部材46が設けられ、これら両穴45a,46aとに四角形状にされた金属製のリング47を通して連結することで止め部材45が紛失しないようになっている。
21は工事用開閉器であり、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0029】
次に、上記した工事用開閉器21の電柱100への装柱について説明する。
先ず、電柱100の工事用開閉器21を装柱しようとする箇所に足場釘やケーブルなどの障害物101,102の有無を確認し、障害物101,102が無い場合には本体固定金具32の側壁に設けられた連結ピン37を抜き、本体可動金具31をスライドさせ、上記本体固定金具32内に本体可動金具31を収納し、連結ピン37を本体可動金具31と本体固定金具32の貫通穴31b,31c,32d,32dに挿通して両金具31,32を固定する。
【0030】
これに対し、障害物101,102がある場合には前記の状態から連結ピン37を抜き、本体可動金具31を本体固定金具32からスライドさせてその本体可動金具31の後方部を図22に示すように本体固定金具32外に引き出し、再度連結ピン37を両金具31,32の貫通穴31b,31c,32c,32cに差し込むことによって両金具31,32が固定される。
【0031】
上記電柱100に障害物101,102がある場合には、前記図22の状態で、図23乃至図25に示すように、本体可動金具31の回避部36側の端面を電柱100に接触させる。すなわち、電柱100にある障害物101,102を回避部36によって避けて(跨いで)電柱100の周面に本体可動金具31を接触させる。そして、本体固定金具32に設けられた固定装置39の鎖40を電柱100に巻き付け、固定部41に固定する。鎖40を固定部41に固定後、調節部42のネジを締めることにより鎖40を引っ張り、工事用開閉器21の装柱金具30を電柱100に固定する。
【0032】
なお、電柱100に障害物101,102がない場合には本体可動金具31を本体固定金具32内にスライドさせた図20の状態の装柱金具30を使用し、その端面を電柱100に接触させ、上記同様に鎖40等によって固定させる。
【0033】
上記装柱金具30を装柱した後、該装柱金具30に対し工事用開閉器21を取付ける。この取り付けは、図25に示すように、工事用開閉器21のケース22に設けられた引っ掛け部23aを、本体固定金具32に設けた持ち手兼用のフック38に対し、該フック38の上方から通すと共に装柱金具30に設けられた受け金具43の止め部材45を工事用開閉器21の貫通穴23bに通して、工事用開閉器21を装柱金具30へ取り付ける。これにより、工事用開閉器21の電柱100への装柱が完了する。
なお、装柱された工事用開閉器21を外す場合は、上記手順を逆に行えば取り外すことができる。
【0034】
図27及び図28は第3実施例を示す。
前記第1実施例及び第2実施例は、本体可動金具と本体固定金具を別体に形成し、その一方を他方内に収納する方式であるが、本第3実施例は、図27に示すように、前記実施例の本体固定金具3と同様の本体固定金具50に、前記実施例の本体可動金具2と同様の本体可動金具51をヒンジ52で平面的に回転可能に連結し、電柱に装着する場合は本体可動金具51を図27に示すように本体固定金具50に直列的に配置して止め金具53で固定し、不使用状態、すなわち前記の運搬用金具に収める場合には、図28に示すように本体可動金具51を開いて本体固定金具50に並列状態に配置するようにして装柱金具54を形成したものである。また、本体固定金具50には前記と同様な調節部及び鎖などからなる電柱取付手段Aが設けられている。
【0035】
この第3実施例における装柱金具54においても図27に示す状態にすることにより、前記第1実施例や第2実施例のように、電柱100の障害物101,102を避けて(跨いで)装柱金具54を設置できる。また、運搬用金具内における装柱金具収納空間が横に長い場合には、前記の装柱金具54を前記のように開いて収納することができる。
【0036】
図29及び図30は第4実施例を示すもので、前記実施例の本体可動金具と本体固定金具を一体式にした方式の装柱金具の例を示すもので、前記実施例の本体可動金具に相当する2枚の側板60,61の夫々の一端に前記実施例の本体固定金具に相当する端板62,63をヒンジ64,65で回転可能に連結し、更に、該両端板62,63相互をヒンジ66で回転可能に連結している。更に、前記両端板62,63にはストッパ材67,68をピン71,72で回転可能に備え、これらのストッパ材67,68の他端を、前記側板60,61に設けたピン69,70に係合、離脱可能に設けて、該ストッパ材67,68を図29に示すようにピン69,70に係止することにより両側板60,61の開き状態を保持し、ストッパ材67,68をピン69,70より外すことにより、両側板60,61を図30に示すように折り畳みできるようにして装柱金具73を構成したものである。また、両側板60,61には前記と同様の電柱取付手段Aが設けられている。
【0037】
この第4実施例における装柱金具73においても、図29に示す状態にするこにより、前記実施例のように、電柱100の障害物101,102を避けて(跨いで)装柱金具73を設置できる。また、運搬用金具内の収納空間に収納する場合は図30に示すように折り畳む。
【0038】
なお、前記第3実施例における本体固定金具50及び第4実施例における端板62,63には前記第1及び第2実施例と同様に工事用開閉器21を取り付ける工事用開閉取付手段が設けられているが、図においては、この機構は省略されている。
【0039】
図31は第5実施例を示す。
本第5実施例は、前記本体固定金具と本体可動金具を完全一体化した装柱金具81を示すもので、後側に前記第1実施例の回避部7と同様な障害物101,102を回避する回避部82を形成し、側壁に前記調節部及び鎖などからなる電柱取付手段Aが設けられ、前側には図示しないが前記と同様の工事用開閉器21を取り付ける工事用開閉取付手段が設けられている。
【0040】
本第5実施例においても、前記各実施例と同様に、電柱100の障害物101,102を避けて(跨いで)装柱金具81を設置できる。しかし、本第5実施例は、その装柱金具81を前記実施例のように小型化、折り畳みはできない。
【0041】
【発明の効果】
以上のようであるから、本発明によれば、工事用開閉器を電柱に装柱する際に、電柱に設けられている側方に大きく突出した足場釘や電柱の周面において縦方向に設けられた電力ケーブルや電線管等の障害物を回避部により回避あるいは跨ぐようにして装柱金具を取り付けることができるため、上記の障害物がある位置においても工事用開閉器の電柱への装柱が容易かつ確実に行えるようになった。
【0042】
また、請求項2記載の発明によれば、電柱に障害物が無い場合や、運搬時には装柱金具を小さくして使用することができるようになり、運搬が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の装柱金具における本体可動金具の正面図。
【図2】図1における本体可動金具の平面図。
【図3】図1における本体可動金具の右側面図。
【図4】本発明の第1実施例の装柱金具における本体固定金具の正面図。
【図5】図4における本体固定金具の平面図。
【図6】図4における本体固定金具の右側面図。
【図7】本発明の第1実施例の装柱金具において、電柱に障害物がある場合の連結状態の右側面図。
【図8】本発明の第1実施例の装柱金具において、電柱に障害物がない場合の連結状態の右側面図。
【図9】図8における一部切開した平面図。
【図10】本発明の第1実施例の装柱金具と工事用開閉器を運搬用金具に収納した状態の平面図。
【図11】本発明の第1実施例の装柱金具を電柱の障害物を避けて取り付けた状態を示す側面図。
【図12】図11の平面図。
【図13】図11の状態で工事用開閉器を電柱に装柱した状態の図。
【図14】本発明の第2実施例の装柱金具における本体可動金具の正面図。
【図15】図14における本体可動金具の平面図。
【図16】図14における本体可動金具の右側面図。
【図17】本発明の第2実施例の装柱金具における本体固定金具の正面図。
【図18】図17における本体固定金具の平面図。
【図19】図17における本体固定金具の右側面図。
【図20】本発明の第2実施例の装柱金具において、電柱に障害物がない場合の連結状態の右側面図。
【図21】図20における平面図。
【図22】本発明の第2実施例の装柱金具において、電柱に障害物がある場合の連結状態の右側面図。
【図23】本発明の第2実施例の装柱金具を電柱の障害物を避けて取り付けた状態を示す平面図。
【図24】図23の側面図。
【図25】図24の状態で工事用開閉器を電柱に装柱した状態の側面図。
【図26】本発明の第2実施例の装柱金具と工事用開閉器を運搬用金具に収納した状態の平面図。
【図27】本発明の第3実施例を示す平面図。
【図28】図27における本体可動金具を開いた状態の平面図。
【図29】本発明の第4実施例を示す平面図。
【図30】図27における装柱金具を折り畳んだ平面図。
【図31】本発明の第5実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1,30,54,73 装柱金具
2 本体可動金具
3 本体固定金具
7 回避部
21 工事用開閉器
24 運搬金具
A 電柱取付手段
B 工事用開閉器取付手段
101,102 突起物である障害物

Claims (2)

  1. 一方側を電柱に接触させ、他方側に工事用開閉器をフックで引掛けて取外し可能に取り付ける工事用開閉器取付手段と、鎖を電柱に巻き付けて電柱に取外し可能に取り付ける電柱取付手段を設けた装柱金具であって、
    前記装柱金具における電柱への接触側に、該装柱金具を電柱に取付けた際に、電柱の縦方向に設けられた既設の電力ケーブルや電線管を跨ぐことができる略円弧状の開口である切り欠き部と、電柱の側面より側方へ突出する既設の足場釘が貫通できる窓からなる回避部を形成したことを特徴とする工事用開閉器の装柱金具。
  2. 本体固定金具と本体可動金具とからなり、
    本体可動金具を本体固定金具に嵌合可能に形成して両者を連結可能とし、電柱に、電力ケーブル、電線管、足場釘の障害物がある場合には、本体可動金具の回避部を電柱側に向け、前記本体可動金具の上辺を前記本体固定金具の連結部に嵌め合わせ、両金具に連結ピンを挿入して固定して、前記本体固定金具に対する前記本体可動金具の嵌合の重ね量が少ない状態とし、
    電柱に、前記障害物がない場合には、前記本体可動金具の取付部を電柱側に向け、前記本体固定金具を本体可動金具の回避部に嵌合して収納し連結ピンで固定して、本体固定金具に対する本体可動金具の嵌合の重ね量が多い状態と
    前記本体固定金具には、鎖を電柱に巻き付けて、これを電柱に取り付ける電柱取付手段と工事用開閉器をフックで引掛けて取外し可能に取り付ける工事用開閉器取付手段を設け、
    前記本体可動金具には、本体固定金具に対する嵌合による重ね量が少ない状態においてその本体固定金具から突出する側に、電柱の縦方向に設けられた前記電力ケーブルや電線管を跨ぐことができる略円弧状の開口である切り欠き部と、電柱の側面より側方へ突出する前記足場釘が貫通できる窓からなる回避部を形成したことを特徴とする工事用開閉器の装柱金具。
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