JP2836553B2 - 屋外用機器の取付金具 - Google Patents

屋外用機器の取付金具

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JP2836553B2 JP30563395A JP30563395A JP2836553B2 JP 2836553 B2 JP2836553 B2 JP 2836553B2 JP 30563395 A JP30563395 A JP 30563395A JP 30563395 A JP30563395 A JP 30563395A JP 2836553 B2 JP2836553 B2 JP 2836553B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば簡易型携帯
電話システム(以下、PHSという)等に使用される屋
外用無線基地局装置を電信柱間に張架されたメッセンジ
ャーワイヤーに取付けるための屋外用機器の取付金具に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は屋外用機器の従来の取付構造を示
す斜視図である。同図においてこれを説明すると、2は
図示を省略した電信柱間に張架されたメッセンジャーワ
イヤー、30は屋外用機器としてのケーブルTV用アン
プである。このケーブルTV用アンプ30は、上面に取
付けられた固定片31とねじ33によって、固定片31
に取付けられる挟持片32とでメッセンジャーワイヤー
2を挟持してねじ33を締め付けることによって、メッ
センジャーワイヤー2に取付けられて固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の取付構造では、図6に示すように屋外用機器3
4が取付られたメッセンジャーワイヤー2aに近接して
他の通信ケーブル4が張架されているときには、この通
信ケーブル4が邪魔となって取付けることができない。
したがって、この場合には、通信ケーブル4を迂回する
側面視逆L字状の別の取付金具35を屋外用機器34の
背面に取付けて、メッセンジャーワイヤー2aに嵌挿さ
せたU字状のボルト36の両端を、取付金具35の上面
に穿設した長孔35aから上方に突出させてナット37
を螺合させることによって、屋外用機器34をメッセン
ジャーワイヤー2aに取付けるようにしている。このよ
うに従来の取付構造においては、通信ケーブル4がある
場合には、別の取付金具を用意する必要があった。
【0004】また、場所によってはメッセンジャーワイ
ヤーが複数本張架されているときがあり、このときに
は、図6に示すようにメッセンジャーワイヤー2bがメ
ッセンジャーワイヤー2aとが30cmの間隔で平行に張
架されている。このとき、屋外用機器34がPHS用の
無線基地局装置であってアンテナ38を備えていると、
通信ケーブル4が張架されていない図5の状態よりも屋
外用機器34をメッセンジャーワイヤー2aから下方に
位置させるため、アンテナ38が下方のメッセンジャー
ワイヤー2bに干渉するおそれがある。これを防止しよ
うとすると屋外用機器34やアンテナ38の寸法に制約
が生じて設計の自由度がなくなるといった問題があっ
た。すなわち、屋外用機器34の内部パネルの形状にも
影響を及ぼし最適な設計ができなかったり、アンテナ3
8の寸法を短くすることによって特性が悪くなってい
た。
【0005】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、どのような環境においても屋外用機器の取付けがで
き、かつ屋外用機器の特性を低下させることのない屋外
機器用の取付金具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る屋外用機器の取付金具は、柱上間に張
架されたメッセンジャーワイヤーに屋外用機器を吊り下
げて取付ける取付金具であって、メッセンジャーワイヤ
ーに取付けられる天井板部と、この天井板部の両側に間
隔を隔てて対向配置され屋外用機器を取付ける一対の側
板部とで形成し、前記天井板部に長孔を形成し、この長
孔に、メッセンジャーワイヤーに嵌挿されたU字状のボ
ルトを垂下させるように締結したものである。したがっ
て、屋外用機器は通信ケーブルの両側に離間して位置す
る。また、両側に離間して位置するため屋外用機器を上
方に移設しても通信用ケーブルに接触しない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る屋外用機器の取
付状態を示す斜視図、図2は同じく要部を示す側面図、
図3は同じく分解した斜視図である。これらの図におい
て、メッセンジャーワイヤー2a,2bは電信柱3間に
張架され通信ケーブル4はメッセンジャーワイヤー2a
に吊り下げられている。5は屋外用機器ユニットであっ
て、取付金具6とこの取付金具6に取付けられた通信機
器としての屋外用無線基地局装置12および通信線をN
TT回線から接続する際の責任分界点となる付属装置と
しての保安器ボックス13とで構成されている。
【0008】取付金具6は、天井板部7と、この天井板
部7の両側端縁に溶接等によって溶着され通信ケーブル
4の径よりも大なる間隔を隔てた一対の対向した側板部
8,9とで構成されており、側面視H字状に形成されて
いる。天井板部7には、両側板部8,9方向に延設され
た長孔7aが一対穿設されている。両側板部8,9には
それぞれ屋外用無線基地局装置12,保安器ボックス1
3をボルト17,18で取付ける孔8a,9aが穿設さ
れている。14は屋外用無線基地局装置12の下面から
突出したアンテナ、15,16は屋外用無線基地局装置
12の側面から導出された通信ケーブルおよび電源ケー
ブルである。
【0009】このような構成において、メッセンジャー
ワイヤー2aにU字状のボルト10を嵌挿させてナット
11を螺合させることによって、両側板部8,9に屋外
用無線基地局装置12および保安器ボックス13を取付
けた取付金具6がメッセンジャーワイヤー2aに取付け
られる。
【0010】この取付金具6の取付作業に際しては、両
側板部8,9の間隔が通信ケーブル4の径よりも大に形
成されているので、通信ケーブル4に接触することな
く、行えるので、通信ケーブル4に傷を付けることがな
い。また、従来のように屋外用無線基地局装置12を通
信ケーブル4を避けて下方に位置させることがないの
で、メッセンジャーワイヤー2a,2b間の一定の間隔
L(30cm)に対してアンテナ14の下端とメッセンジ
ャーワイヤー2b間は互いに干渉しないだけの充分な間
隔l(3cm)が確保される。
【0011】ここで屋外用無線基地局装置12の上下方
向の寸法が大きくてアンテナ14の下端とメッセンジャ
ーワイヤー2bとが近接して互いに干渉するときには、
側面部8,9の上端部を上方に延設して、屋外用無線基
地局装置12の取付位置を上方に移動させることによっ
て干渉を防止することができる。このように干渉を防止
するために、従来のように屋外用無線基地局装置12の
内部パネルの形状にも影響を及ぼし最適な設計ができな
いとか、アンテナ14の寸法を短くして特性が悪くなる
といったようなことがない。
【0012】また、従来、屋外用無線基地局装置12と
離れて屋外用無線基地局装置12とは別の作業で電信柱
3に取付けていた保安器ボックス13を、屋外用無線基
地局装置12に近接して対向する側の側板部9に取付け
ることができる。このため、屋外用無線基地局装置12
の設置と同時に保安器ボックス13の設置を同時に行う
ことができるとともに、保安器ボックス13と屋外用無
線基地局装置12の配線作業を同時に行うことができる
ので、作業が簡略化される。さらに、電信柱3に保安器
ボックス13を取付けるための別の金具が不要となるの
で、部品点数の削減が図られる。なお、付属装置として
は、保安器ボックス13の他に、光ケーブル通信網を使
う場合には、光伝送端末装置(BST)としてもよく、
またバックアップ用の電池パックでもよく、種々の設計
変更が可能である。
【0013】図4は本発明の第2の実施の形態を示す斜
視図である。同図において、全体を符号20で示す取付
金具は、一対の長孔21aが穿設された天井板部21
と、この天井板部21の両側部を下方に直角に折曲げ形
成した一対の側面部22,23とで構成され、側面視コ
の字状に形成されている。これら側面部22,23に
は、上述した第1の実施の形態と同様に、通信装置およ
び付属装置をねじで取付ける孔22a,23aがそれぞ
れ穿設され、一方の側面部22には取付金具20を軽量
化するための矩形状の抜き孔22bが穿設されている。
この第2の実施の形態では、取付金具20が側面視コの
字状に形成されているので、1枚の板部材を折曲げて形
成することができ、このため製造が容易で、かつ製造コ
ストを下げることができる。
【0014】なお、本実施の形態では、屋外用機器とし
て無線通信基地局装置12を挙げたが、これに限定され
ず、ケーブルTV用アンプ等種々の設計変更が可能であ
ることはいうまでのないことである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、柱
上間に張架されたメッセンジャーワイヤーに吊り下げら
れる屋外用機器をメッセンジャーワイヤーに取付ける取
付金具であって、メッセンジャーワイヤーに吊り下げら
れる天井板部と、この天井板部の両側に間隔を隔てて対
向配置された屋外用機器を取付ける一対の側板部とで形
成し、前記天井板部に長孔を形成し、この長孔に、メッ
センジャーワイヤーに嵌挿されたU字状のボルトを垂下
させるように締結したことにより、取付作業中において
涌信ケーブルが取付金具やボルトあるいはボルトを締結
する工具に接触することがないので、通信ケーブルに傷
を付けるようなことがないとともに、メッセンジャーワ
イヤーに吊り下げるのにボルトを用いたことにより、製
造コストを低減できる。また、取付金具は1つで済むの
で、取付金具を交換することがなく、このため取付けの
作業性が良好となる。また、通信装置の取付位置を上下
に移動することができるので、他のメッセンジャーワイ
ヤーとの干渉を防止でき、このため通信装置の特性を劣
化させることがない。さらに、付属装置を屋外用機器と
同じ取付金具に取付けることができるので、部品点数を
削減できるとともに、取付作業が簡略化される。
【0016】また、本発明によれば、両側板部と天井板
部とを1枚の板部材によって断面コの字状に折曲げ形成
したことにより、製造が容易で、かつ製造コストを下げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る取付金具を用いて屋外用機器を
メッセンジャーワイヤーに取付けた状態を示す斜視図で
ある。
【図2】 本発明に係る取付金具に屋外用機器を取付け
た状態の側面図である。
【図3】 本発明に係る屋外用機器の取付金具から屋外
用機器を取外した状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係る屋外用機器の取付金具の第2の
実施の形態を示す斜視図である。
【図5】 屋外用機器の従来の取付構造を示す斜視図で
ある。
【図6】 屋外用機器の従来の取付構造の第2の例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
2a,2b…メッセンジャーワイヤー、4…通信ケーブ
ル、5…屋外用通信機器ユニット、6,20…取付金
具、7…天井板部、8,9…側板部、12…屋外用無線
基地局装置、13…保安器ボックス、14…アンテナ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱上間に張架されたメッセンジャーワイ
    ヤーに屋外用機器を吊り下げて取付ける取付金具であっ
    て、メッセンジャーワイヤーに取付けられる天井板部
    と、この天井板部の両側に間隔を隔てて対向配置され屋
    外用機器を取付ける一対の側板部とで形成し、前記天井
    板部に長孔を形成し、この長孔に、メッセンジャーワイ
    ヤーに嵌挿されたU字状のボルトを垂下させるように締
    結したことを特徴とする屋外用機器の取付金具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屋外用機器の取付金具に
    おいて、両側板部と天井板部とを1枚の板部材によって
    断面コの字状に折曲げ形成したことを特徴とする屋外用
    機器の取付金具。
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JP4995246B2 (ja) * 2009-09-30 2012-08-08 株式会社エネゲート 架空支持線への屋外用機器取付構体
JP5838134B2 (ja) * 2012-08-22 2015-12-24 イワブチ株式会社 箱状機器取付金具
JP6255263B2 (ja) * 2014-02-05 2017-12-27 イワブチ株式会社 箱状機器取付け金具

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