JP4517507B2 - チップ型固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、各種電子機器に搭載される高密度表面実装に使用可能なチップ型固体電解コンデンサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているチップ型固体電解コンデンサとしては、例えば図8に示す実開昭48−88942号に記載されたようなものがある。このチップ型固体電解コンデンサ01は、タンタルのような弁金属粉末を成型して焼結することにより得た焼結体の表面に陽極酸化により誘電体となる酸化皮膜を形成して陽極体とし、この陽極体上に二酸化マンガンなどの固体電解質層と、カーボンや銀ペーストから成る陰極層とを積層形成することにより得られるコンデンサ素子02を陽極リード05並びに陰極リード06を有するリードフレームに取付けたものとされている。
【0003】
これらチップ型固体電解コンデンサ01に使用されるリードフレームは、例えば実開昭62−89126号の第5図或いは第6図に示されるような構造のもので、コンデンサ素子から導出した陽極導出線04を陽極のリードフレーム05に溶接するとともに、前記陰極層をその外周に有するコンデンサ素子02の本体部を陰極のリードフレーム06に半田等により接着した後、エポキシ樹脂03等によるトランスファーモールドによりコンデンサ素子02を樹脂封止し、更にリードフレーム06を切断して形成した外部リードを外装に沿って折り曲げてチップ型固体電解コンデンサ01が構成されている。
【0004】
しかしながら、これら従来のチップ型固体電解コンデンサ01のように、個々のチップ型固体電解コンデンサをトランスファーモールドしようとすると、個々のコンデンサ素子02毎にトランスファーモールド用の金型が必要になってしまい、製造装置が大がかりなものとなってしまうばかりか個々の製品の製造コストも大きくなってしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この問題を解決する手法として、本発明者らは先に、前記リードフレームのコンデンサ素子の非搭載面に耐熱性の粘着テープを貼付して前記外装樹脂のモール度を実施する手法を提案しているが、この手法の場合には、使用する耐熱性の粘着テープが繰り返し使用できず使い切りとなってしまうとともに、これら耐熱性の粘着テープの価格が比較的高価であることから、その製造コストが高くなってしまうばかりか、これら粘着テープを多数の開口部を有する前記リードフレームのコンデンサ素子の非搭載面に空隙なく貼付する必要があるため、これら貼付工程が煩雑であるという問題があった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、より安価にかつ簡便にチップ型固体電解コンデンサを得ることのできるチップ型固体電解コンデンサの製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造方法は、陽極導出線を有するとともに、弁作用金属から成る陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と電解質層と陰極層とを順次積層形成して、その外周が前記陰極層とされたコンデンサ素子と、該コンデンサ素子を被覆する外装樹脂と、を具備し、前記コンデンサ素子の陽極導出線並びに陰極層に接続された陽極端子と陰極端子を各端子の一部が前記外装樹脂から露出するように形成して成るチップ型固体電解コンデンサの製造方法であって、前記陽極端子と陰極端子となる部分を具備する繰返し単位を複数有して複数の前記コンデンサ素子を搭載可能なリードフレームにコンデンサ素子を搭載する搭載工程と、前記リードフレームに搭載された隣接するコンデンサ素子を前記外装樹脂にて被覆形成してコンデンサ連続体を得る被覆工程と、前記リードフレームの前記コンデンサ素子の非搭載面側より該リードフレームの前記陽極端子と陰極端子となる部分が露出するように非搭載面を平坦状とする平坦化工程と、該平坦化された前記コンデンサ連続体を所定の形状となるように切断する切断工程と、を少なくとも含むことを特徴としている。
この特徴によれば、前記被覆工程にてコンデンサ素子の非搭載面側へはみ出した外装樹脂が前記平坦化工程にて平坦化されるようになるため、従来のように耐熱性の粘着テープを使用せずとも良く、これら耐熱性の粘着テープのコストを省くことができるばかりか、その貼付工程も省くことができ、より安価にかつ簡便にチップ型固体電解コンデンサを得ることができる。
【0008】
本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造方法は、前記コンデンサ素子が搭載されたリードフレームのコンデンサ素子非搭載面を平坦板上に当接させた状態で前記被覆工程を実施することが好ましい。
このようにすれば、前記外装樹脂のコンデンサ素子の非搭載面側へのはみ出し量を少ないものに抑えることができ、前記平坦化工程における処理時間を短縮することができる。
【0009】
本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造方法は、前記平坦板が磁性体であることが好ましい。
このようにすれば、通常において使用される前記リードフレームが鉄材を含む合金であることから、前記平坦板を磁性体とすることで、前記リードフレームの非搭載面と平坦板とが強固に当接するようになり、より一層外装樹脂のコンデンサ素子の非搭載面側へのはみ出し量を少ないものに抑えることができとともに、被覆工程中にリードフレームが平坦板上を移動してしまうことを抑えることができる。
【0010】
本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造方法は、前記平坦化工程において、前記リードフレームの肉厚が薄肉の所定厚みとなるように前記外装樹脂とともに切削することが好ましい。
このようにすれば、得られるチップ型固体電解コンデンサ中に占めるリードフレームの体積を低減でき、よりコンデンサ素子の占有体積を向上できるばかりか、使用するリードフレームの肉厚も厚くすることができ、変形しにくくできること等から、該リードフレームの取り扱い性も向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
(実施例)
図1は本実施例のチップ型固体電解コンデンサの構造を示す斜視図であり、図2は、本実施例のチップ型固体電解コンデンサを示す断面図であり、図3は、本実施例に用いたリードフレームの形状を示す図であり、図4は、本実施例に用いたリードフレームの外観斜視図である。
【0012】
本実施例のチップ型固体電解コンデンサ1は、図1に示すように、コンデンサ素子2と、該コンデンサ素子2の1側面から導出された陽極導出線4がその上端面に溶接にて接続される断面視形状がL字状とされた陽極端子5と、該陽極端子5と前記コンデンサ素子2を挟んで対向する側に、該コンデンサ素子2の下方に配置されるとともに、該コンデンサ素子2の外周部下面と導電性接着剤10にて電気的並びに機械的に接合された陰極端子6と、これら陽極端子5並びに陰極端子6露出部を除く部分を、前記コンデンサ素子2を被覆するように覆う外装樹脂3と、から主に構成されている。
【0013】
この本実施例に用いた前記陽極端子5は、前述のように断面視形状がL字状とされ、該L字の内面側がコンデンサ素子2の下面並びに前記陽極導出線4が導出された側面に沿うように設けられており、該コンデンサ素子2の下面と陽極端子5のL字の内面とが当接すると、コンデンサ素子2の表面に形成されている陰極層を介して該陽極端子5と陰極端子6とが短絡することから、該コンデンサ素子2の下面との間に絶縁樹脂9が介在するように、前記L字の内面に絶縁樹脂9が設けられている。
【0014】
前記コンデンサ素子2としては、従来より固体電解コンデンサ素子として使用されている素子、例えばタンタルのような弁金属粉末を成型して焼結することにより得た焼結体の表面に陽極酸化により誘電体となる酸化皮膜を形成して陽極体とし、この陽極体上に二酸化マンガンなどの固体電解質層と、カーボンや銀ペーストから成る陰極層とを積層形成することにより得られるコンデンサ素子等を好適に使用することができる。尚、前記固体電解質としてポリピロール等の高分子電解質を用いたもの等も使用することができる。
【0015】
以下、本実施例のチップ型固体電解コンデンサ1をその製造工程に沿って説明する。まず、本実施例において前記陽極端子5と陰極端子6とは、図3並びに図4に示すような形状とされ、複数のコンデンサ素子2が搭載可能とされたリードフレーム11により形成されており、該リードフレーム11には、図3に示す折曲げ加工部に折曲げ加工がされることで、図4に示すような凸部20が形成され、該凸部20の高さは、コンデンサ素子2が搭載された際に該凸部20の上面と前記陽極導出線4の下端とが当接するような高さとされている。
【0016】
まず、このリードフレーム11の陽極端子5となる部分の上面に、図5(a)に示すように塗料を塗布、乾燥させて絶縁樹脂9を形成する。本実施例においては、これら塗料を塗布の方法として、図示しないインクジェットノズルを用いてリードフレーム11の該当部位に、絶縁樹脂9の厚みが十分な絶縁性が得られる厚みとなるように塗料を塗布、乾燥させて形成をしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら絶縁樹脂9の形成方法としては任意の方法を用いることができる。
【0017】
尚、前記インクジェットノズルによる塗布、乾燥においては、ピンホールのない良好な絶縁樹脂層を形成できるように、塗布、乾燥を複数回に渡り繰返し実施するようになっている。
【0018】
また、これら絶縁樹脂9としては、乾燥工程の効率化とともに、樹脂の固形分の高さから容易に比較的厚みの大きな塗膜を得られることから、本実施例では紫外線硬化樹脂を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】
これら絶縁樹脂9の形成後に、図5(b)に示すように、陰極端子6となる部分の上面に、導電性接着材10を塗布形成し、該塗布後に図5(c)に示すようにコンデンサ素子2を搭載する。
【0020】
これら導電性接着材10としては、接続する前記コンデンサ素子2の下面が前述のようにカーボンや銀ペーストから成る陰極層が露出していることから、これら陰極層との接着性等の観点から、通常においてIC等のマウントに使用される銀系の導電性接着材10が好適に使用されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら導電性接着材10に代えて半田ペースト等を塗布しておき、コンデンサ素子2の搭載後において該半田ペーストを溶融させてコンデンサ素子2を固定、搭載するようにしても良い。
【0021】
これらコンデンサ素子2の搭載において、前記陽極導出線4と前記凸部20の上面とを溶接にて接続するとともに、前記導電性接着材10の乾燥或いは硬化を行ってコンデンサ素子2を固定する。
【0022】
次いで、図5(d)に示すように、前記コンデンサ素子2を搭載したリードフレーム11を、該リードフレーム11のコンデンサ素子2の非搭載面を下面として平坦板であるフェライト板19上に配置し、前記下面とフェライト板19の上面とが当接するようにした後、前記リードフレーム11のコンデンサ素子2の搭載側より全体に外装樹脂3となる封止樹脂を、前記コンデンサ素子2全体が該外装樹脂3に覆われるような所定厚みとなるように流し込むとともに、該リードフレーム11の外部雰囲気を真空とすることで、内部の微細な領域まで外装樹脂3が充填されるようにした後、該外装樹脂3を硬化させる。
【0023】
このように、外部雰囲気を真空とすることは、内部の微細な領域まで外装樹脂3を迅速に充填できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
これら外装樹脂3としては、従来のトランスファーモールド成型に使用されるモールド樹脂であるエポキシアクリレート等のエポキシ系樹脂を好適に使用することができるとともに、基板実装時の半田耐熱に耐えられる耐熱性を有し、適宜な加熱状態或いは常温において液体状態を得ることができる樹脂であれば好適に使用することができる。
【0025】
また、本実施例では、前記のように、コンデンサ素子2が搭載されたリードフレーム11を、磁性体であり、耐熱性の高いフェライト板19上に載置して外装樹脂3となる封止樹脂を流し込むようにしており、このようにすることは、これら平坦板であるフェライト板19により、封止樹脂の前記リードフレーム11の下面への流出量を規制でき、外装樹脂のはみ出し部3’の大きさを低減できることから好ましいが、本実施例はこれに限定されるものではなく、これらフェライト板19等の平坦板を用いずに樹脂封止を実施するようにしても良い。
【0026】
また、本実施例では、平坦板としてフェライト板19を用いており、このようにすることは、該フェライト板19は封止樹脂の硬化温度にも十分耐えられる良好な耐熱性と強度を有し、繰り返し使用できるばかりか、通常において使用される42アロイ等のリードフレーム材が鉄分を含む合金であって、着磁性を有することから、前記フェライト板19に密着、保持されるようになり、前記リードフレーム11の下面にはみ出す樹脂の量を大幅に低減できるようになるばかりか該樹脂封止(被覆)工程中におけるリードフレーム11の移動が規制されるようになることから好ましいが、本実施例はこれに限定されるものではなく、十分な平坦性並びに機械的強度等が得られれば、樹脂、金属等の任意の平坦板を使用することができる。
【0027】
尚、これらフェライト板19の上面に外装樹脂3との接着を阻害する離型剤等を塗布すること等は任意とされる。
【0028】
前記外装樹脂3が適宜な硬化状態となった後において、図5(e)に示すように、封止樹脂されたリードフレーム11を前記フェライト板19より剥がした後に、前記外装樹脂のはみ出し部3’とリードフレーム11とを、図7に示すように、該リードフレーム11の肉厚が寸法dだけ薄肉となるように該リードフレーム11の下面より弾性研磨体を用いて研削する。尚、本実施例では該弾性研磨体として弾性研磨体の側面外周を前記リードフレーム11の下面に当接させて研磨しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら弾性研磨体として円盤状のものを使用し、該盤面を前記リードフレーム11の下面に当接させて研磨するようにしても良い。
【0029】
このように、前記外装樹脂のはみ出し部3’のみならず、リードフレーム11の下面全体を薄肉に研削するようにすることは、樹脂封止される以前のリードフレーム11として高強度で変形しにくく、取り扱い性に優れた厚肉のリードフレームを使用できるようになり、作業性を向上できるとともに、得られるコンデンサ中に占めるリードフレーム11の体積比率を、図7に示すように、リードフレーム11の下面全体を薄肉に研削しないものに比較して低減できるとともに、より大きな(高さのある)コンデンサ素子2を搭載することが可能となることから、該コンデンサに占めるコンデンサ素子2の体積比率をより高いものとできることから好ましいが、本実施例はこれに限定されるものではない。
【0030】
これら研削の後、前記リードフレーム11の凸部20の裏面凹部13を、該凹部13に入り込んだ前記外装樹脂3とともに図6(f)に示すようにリードフレーム11の角部が曲部をなるようにR加工を実施することで、図2に示す陽極端子5並びに陰極端子6の半田収容部7、8を形成する。
【0031】
このようにして半田収容部7、8を形成することは、得られたチップ型固体電解コンデンサ1を基板実装する際に、半田との接触面積を十分に取れるようになるり良好な実装強度が得られるばかりか、チップ型固体電解コンデンサ1の外周に露出する半田フィレットの領域を大幅に少ないものとすることができ、実装効率を向上できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0032】
これらR加工の実施後において、図6(g)に示すように、リードフレーム11の露出部に半田メッキ14等の半田との塗れ性を向上できる金属のメッキ加工を実施した後、チップ型固体電解コンデンサ1の上面に相当する該リードフレーム11の露出面とは反対面に、図6(h)に示すように、ダイシングテープ15を貼着して、図6(i)に示すように、前記凹部13側より切断溝16を形成し、図3の切断エリアが切り出されてチップ型固体電解コンデンサ1が得られる。
【0033】
以上、本発明を図面に基づいて説明してきたが、本発明はこれら前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変更や追加があっても、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、前記被覆工程にてコンデンサ素子の非搭載面側へはみ出した外装樹脂が前記平坦化工程にて平坦化されるようになるため、従来のように耐熱性の粘着テープを使用せずとも良く、これら耐熱性の粘着テープのコストを省くことができるばかりか、その貼付工程も省くことができ、より安価にかつ簡便にチップ型固体電解コンデンサを得ることができる。
【0035】
(b)請求項2の発明によれば、前記外装樹脂のコンデンサ素子の非搭載面側へのはみ出し量を少ないものに抑えることができ、前記平坦化工程における処理時間を短縮することができる。
【0036】
(c)請求項3の発明によれば、通常において使用される前記リードフレームが鉄材を含む合金であることから、前記平坦板を磁性体とすることで、前記リードフレームの非搭載面と平坦板とが強固に当接するようになり、より一層外装樹脂のコンデンサ素子の非搭載面側へのはみ出し量を少ないものに抑えることができとともに、被覆工程中にリードフレームが平坦板上を移動してしまうことを抑えることができる。
【0037】
(d)請求項4の発明によれば、得られるチップ型固体電解コンデンサ中に占めるリードフレームの体積を低減でき、よりコンデンサ素子の占有体積を向上できるばかりか、使用するリードフレームの肉厚も厚くすることができ、変形しにくくできること等から、該リードフレームの取り扱い性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるチップ型固体電解コンデンサの構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例におけるチップ型固体電解コンデンサを示す断面図である。
【図3】本発明の本実施例にて用いたリードフレームの形状を示す図である。
【図4】本発明の本実施例にて用いたリードフレームの外観斜視図である。
【図5】本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造工程を示す図である。
【図6】本発明のチップ型固体電解コンデンサの製造工程を示す図である。
【図7】(a)並びに(b)は、本実施例の平坦化工程における研削状況を示す図である。
【図8】従来のチップ型固体電解コンデンサを示す断面図である。
【符号の説明】
1 チップ型固体電解コンデンサ
2 コンデンサ素子
3 外装樹脂
3’ 外装樹脂(はみ出し部)
4 陽極導出線
5 陽極端子
6 陰極端子
7 半田収容部(陽極)
8 半田収容部(陰極)
9 絶縁樹脂
10 導電性接着剤
11 リードフレーム
12 弾性研磨体
13 凹部
14 半田メッキ
15 ダイシングテープ
16 切断溝
19 フェライト板(平坦板)
20 凸部
Claims (4)
- 陽極導出線を有するとともに、弁作用金属から成る陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と電解質層と陰極層とを順次積層形成して、その外周が前記陰極層とされたコンデンサ素子と、該コンデンサ素子を被覆する外装樹脂と、を具備し、前記コンデンサ素子の陽極導出線並びに陰極層に接続された陽極端子と陰極端子を各端子の一部が前記外装樹脂から露出するように形成して成るチップ型固体電解コンデンサの製造方法であって、前記陽極端子と陰極端子となる部分を具備する繰返し単位を複数有して複数の前記コンデンサ素子を搭載可能なリードフレームにコンデンサ素子を搭載する搭載工程と、前記リードフレームに搭載された隣接するコンデンサ素子を前記外装樹脂にて被覆形成してコンデンサ連続体を得る被覆工程と、前記リードフレームの前記コンデンサ素子の非搭載面側より該リードフレームの前記陽極端子と陰極端子となる部分が露出するように非搭載面を平坦状とする平坦化工程と、該平坦化された前記コンデンサ連続体を所定の形状となるように切断する切断工程と、を少なくとも含むことを特徴とするチップ型固体電解コンデンサの製造方法。
- 前記コンデンサ素子が搭載されたリードフレームのコンデンサ素子非搭載面を平坦板上に当接させた状態で前記被覆工程を実施する請求項1に記載のチップ型固体電解コンデンサの製造方法。
- 前記平坦板が磁性体である請求項1または2に記載のチップ型固体電解コンデンサの製造方法。
- 前記平坦化工程において、前記リードフレームの肉厚が薄肉の所定厚みとなるように前記外装樹脂とともに切削する請求項1〜3のいずれかに記載のチップ型固体電解コンデンサの製造方法。
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