JP4515722B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示する画像表示装置に関し、特に、表示領域が重なるように配置した各液晶表示装置にそれぞれ画像を表示する画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一つの画面上に複数の画像を表示する画像表示装置が提案されている。例えば、特許文献1には、複数の画像が互いに他の画像を隠さないようにして各画像を表示することができる画像表示装置が記載されている。特許文献1に記載の画像表示装置は、複数の液晶スクリーンを備え、そのうち1枚の液晶スクリーンを順次選択し、選択した液晶スクリーンを半透明にし、他の液晶スクリーンを透明にする。そして、各液晶スクリーンを選択するのと同期して、複数の画像のうちの一つを画像投射装置から投射する。
【0003】
また、3次元画像を表示する表示装置も種々提案されている。図9は、3次元画像の表示原理を説明する説明図である。2枚の表示面に2次元画像を生成する。この2次元画像は、表示対象となる3次元物体を、観察者6の視線方向から各表示面に射影した画像である。このとき、観察者側の表示面における輝度を背面側の表示面(観察者6から見て奥の表示面)の輝度より低くすると、その画素に表示される表示対象は観察者6から遠い位置に存在するものとして観察される。各表示面の輝度を同じ程度にすると、その画素に表示される表示対象は、観察者6から少し離れた位置に存在するものとして観察される。さらに、観察者側の表示面における輝度を背面側の表示面の輝度より高くすると、その画素に表示される表示対象は観察者6に近い位置に存在するものとして観察される。
【0004】
例えば、図9(a)に示すように、画素201では、観察者側の表示面の輝度の方が低い。従って、画素201に表示される表示対象は、観察者6から遠い位置に存在するように観察される。特に、観察者側の表示面の輝度をゼロとすれば、図9(b)に示すように、画素201に表示される表示対象は、背面側の表示面に存在しているように観察される。また、画素202では、各表示面の輝度がいずれも同程度となっている。従って、画素202に表示される表示対象は、図9(b)に示すように、各表示面の間に存在しているように観察される。画素203では、観察者側の表示面の輝度の方が高い。従って、画素203に表示される表示対象は、観察者6に近い位置に存在するように観察される。特に、背面側の表示面の輝度をゼロとすれば、図9(b)に示すように、画素203に表示される表示対象は、観察者側の表示面に存在しているように観察される。
【0005】
特許文献2,3にはこの原理を利用した3次元画像の表示装置が記載されている。この3次元画像の表示原理は、非特許文献1にも記載されている。
【0006】
特許文献2に記載の画像表示装置は、図10に示すように、2次元表示装置211,212を備える。各2次元表示装置は、観察者方向から見て重ならないように配置される。一方の2次元画像表示装置212の像212は、部分反射鏡213によって、もう一方の2次元画像表示装置211の像211と重ねられる。そして、各像211,212の輝度をそれぞれ個別に定めることにより、観察者6は3次元画像を認識する。
【0007】
また、特許文献2には、散乱/透過を制御することができる散乱板を複数配置し、各散乱板にプロジェクタ型2次元表示装置から映像を投射する態様についても記載されている。この態様では、散乱板の散乱/透過のタイミングと2次元表示装置に設けられたシャッタの透過/遮断のタイミングとをあわせて駆動する。
【0008】
特許文献3に記載の画像表示装置は、図11に示すように透過型液晶表示装置221,222を備える。透過型液晶表示装置221,222は、観察者側から見て重なるように表示される。各透過型液晶表示装置221,222が表示する2次元画像の輝度をそれぞれ個別に定めることにより、観察者6は3次元画像を認識する。
【0009】
ただし、図11に示すように透過型液晶表示装置を配置すると、以下のような問題が生じる。観察者側の2次元画像の輝度を低くするために液晶表示装置222の透過率を低下させると、背面側の2次元画像の輝度を高くしたとしても、その2次元画像の光が液晶表示装置222で遮られてしまう。従って、観察者側の2次元画像の輝度が背面側の2次元画像の輝度より低くなる状態にして、各2次元画像の光を観察者6に到達させることが困難になってしまう。この問題を解決するために、特許文献3では、液晶表示装置221の通過光が液晶表示装置222を通過する際に、通過光の偏光角度を加算するようにし、液晶表示装置222と観察者6との間に偏光板(図11において図示せず。)を配置している。
【0010】
また、写真や絵画等に示される画像を元に、3次元データを作成する方法が提案されている(例えば、特許文献4、特許文献5参照。)。さらに、テレビジョン映像をリアルタイムに立体映像にすることができる技術が非特許文献2などに紹介されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平5−307185号公報(段落0014−0021、第1図)
【0012】
【特許文献2】
特許第3022558号公報(段落0007−0023、第1図−第21図)
【0013】
【特許文献3】
特開2001−54144公報(段落0017−0048、第1図−第25図)
【0014】
【特許文献4】
特開平9−185712号公報(第3頁−第6頁、第1図−第25図)
【0015】
【特許文献5】
特開平10−307926号公報(第1頁−第13頁、第1図−第50図)
【0016】
【非特許文献1】
陶山 史郎(S.Suyama)、他4名、「ア ノベル ダイレクトビジョン3−Dディスプレイ ユージング ルミネンスモジュレイテッド ツー2−Dイメージズ ディスプレイド アト ディファレント デプス(A Novel Direct-Vision 3-D Display Using Luminance-Modulated Two 2-D Images Displayed at Different Depth )、「エス・アイ・ディー 00 ダイジェスト(SID 00 DIGEST)」、ソサエティ フォーインフォメーション ディスプレイ 2000(Society for Information Display 2000)、2000年5月、p.1208〜1211
【0017】
【非特許文献2】
”テレビ映像をリアルタイムで立体映像に”、[online]、[平成15年4月29日検索]、インターネット<URL:http://www.zdnet.co.jp/mobile/0211/14/n_mercury.html>
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に記載の表示装置は、観察者方向から見て重ならないように各2次元表示装置を配置するため、2次元表示装置とは別に部分反射鏡を設置しなければならない。そのため、装置の構成が大がかりになってしまう。
【0019】
また、複数の散乱板を設け、プロジェクタ型2次元表示装置から映像を投射する場合も、映像の表示面(散乱板)とは別に、複数のプロジェクタ型2次元表示装置を設置しなければならないため、大がかりな構成になってしまう。同様に、特許文献1に記載の表示装置も、表示面とは別に画像投射装置を設けているため、大がかりな構成になってしまう。また、装置の構成が大がかりになると、生産コストも上昇してしまう。
【0020】
特許文献3に記載の表示装置は、一対の偏光板の間に、複数の液晶表示装置を配置する構成になっている。そのため、各液晶表示装置に別々の画像を同時に表示させて各画像を同時に観察できるようにするという用途には適用できない。
【0021】
そこで、本発明は、簡単な構成で複数の面に画像を表示することができる画像表示装置を提供することを目的とする。また、3次元画像を表示することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の態様1は、2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる2枚の液晶表示装置と、各液晶表示装置の表示状態を制御する制御部と、液晶表示装置に光を照射する照明手段とを備え、各液晶表示装置は、表示領域が重なるように配置され、制御部は、2枚の液晶表示装置のうち、一つの液晶表示装置の表示領域に、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定されている画素によって表される2次元画像を表示させ、他方の液晶表示装置の表示領域を光透過状態にすることを順次行い、周波数40Hz以上で、液晶表示装置の表示領域に2次元画像を表示させることを繰り返し、2次元画像を各液晶表示装置に表示させる際に、画素に対して決定されている奥行き座標が示す位置が観察者に近いほど、観察者側の液晶表示装置におけるその画素の輝度を高くし、もう一方の液晶表示装置におけるその画素の輝度を低くし、また、画素に対して決定されている奥行き座標が示す位置が観察者から遠いほど、観察者側の液晶表示装置におけるその画素の輝度を低くし、もう一方の液晶表示装置におけるその画素の輝度を高くすることによって、各液晶表示装置における2次元画像の各画素の輝度を定め、定めた輝度で液晶表示装置毎に2次元画像を表示させることを特徴とする画像表示装置を提供する。そのような構成によれば、表示対象を立体的に表示することができる。
【0023】
本発明の態様2は、2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる2枚の液晶表示装置と、各液晶表示装置の表示状態を制御する制御部と、液晶表示装置に光を照射する照明手段とを備え、各液晶表示装置は、表示領域が重なるように配置され、制御部は、2枚の液晶表示装置のうち、一つの液晶表示装置の表示領域に、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定されている画素によって表される2次元画像を表示させ、他方の液晶表示装置の表示領域を光透過状態にすることを順次行い、周波数40Hz以上で、各液晶表示装置の表示領域に2次元画像を表示させることを繰り返し、2次元画像を各液晶表示装置に表示させる際に、2次元画像に描かれた表示対象の観察者から最も遠い箇所を表す画素の奥行き座標Z far とその表示対象の観察者に最も近い箇所を表す画素の奥行き座標Z near との差をZ とし、表示する画素の奥行き座標Z と座標Z near との差をZ とし、その画素に予め定められている輝度をPとしたときに、観察者側の液晶表示装置におけるその画素の輝度をP×((Z −Z )/Z )と定め、もう一方の液晶表示装置におけるその画素の輝度をP×(Z /Z )と定めることによって、各液晶表示装置における2次元画像の各画素の輝度を定め、定めた輝度で液晶表示装置毎に2次元画像を表示させることを特徴とする画像表示装置を提供する。そのような構成によれば、表示対象を立体的に表示することができる。
【0027】
本発明の態様は、態様1または態様2において、制御部が、2次元画像を表示させる液晶表示装置を切り替える場合、照明手段を消灯し、2次元画像を表示していた液晶表示装置の表示領域を光透過状態にし、次に2次元画像を表示すべき液晶表示装置に2次元画像を表示させてから、照明手段を点灯する画像表示装置を提供する。そのような構成によれば、画像がぼやけるのを防ぐことができる。
【0028】
本発明の態様は、態様1または態様2において、制御部が、2次元画像を表示させる液晶表示装置を切り替える場合、2次元画像を表示していた液晶表示装置の表示領域を光透過状態にしてから、次に2次元画像を表示すべき液晶表示装置に2次元画像を表示させる画像表示装置を提供する。そのような構成によれば、画像がぼやけるのを防ぐことができる。
【0029】
本発明の態様は、態様1から態様のいずれかにおいて、各液晶表示装置が、液晶を挟持する基板を備え、隣接する液晶表示装置の間に、前記基板の屈折率との差が0.2以内である屈折率を有する物質を備えた画像表示装置を提供する。そのような構成によれば、画像がぼやけるのを防ぐことができる。
【0030】
本発明の態様は、態様1から態様のいずれかにおいて、各液晶表示装置が、カラーフィルタを備えた液晶表示装置である画像表示装置を提供する。そのような構成によれば、各液晶表示装置でカラーの画像を表示することができ、その結果、カラーの3次元画像を表示することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の画像表示装置の一例を示す説明図である。本発明の画像表示装置は、図1に示すように、二つの液晶表示装置1,2と、バックライト(照明手段)3と、制御部4とを備える。また、液晶表示装置1,2の間は、透明な物質5で満たされている。
【0032】
液晶表示装置1,2は、マトリクス表示によって2次元画像を表示し、また、2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる液晶表示装置である。光透過状態とは、透明状態のことである。液晶表示装置1,2は、表示領域が重なるように配置される。液晶表示装置1,2は、例えば、ネマチック液晶を備える。ネマチック液晶を用いた液晶モードとして、旋光を利用する90度ツイスト系、複屈折を利用する平行配向または垂直配向系、πセル系がある。液晶表示装置1,2の液晶モードは、これらの各種モードのいずれであってもよい。また、液晶表示装置1,2は、位相差板を設けた液晶表示装置であってもよい。
【0033】
また、液晶表示装置1,2は、強誘電性液晶や反強誘電性液晶などのネマチック液晶以外の液晶を用いた液晶表示装置であってもよい。
【0034】
また、フルドット表示を高速に実現するために、液晶表示装置1,2を、アクティブマトリクス表示装置とすることが好ましい。この場合、アクティブ素子として、例えば、アモルファスTFT(Thin Film Transistor)、ポリシリコンTFT、2端子素子であるMIM(Metal Insulator Metal )等を用いることができる。
【0035】
図2は、液晶表示装置1,2の構成例を示す模式的断面図である。一方の透明基板102にはカラーフィルタ103が設けられ、その上層に平滑化層104が設けられる。平滑化層104の上にはパターニングした透明電極105が形成され、さらに配向膜106が設けられる。もう一方の透明基板111には、アクティブ素子(図示せず。)が設けられる。そして、その上に透明電極110が形成され、さらに配向膜109が設けられる。液晶表示装置1,2は、この透明基板102,111およびシール材108によって、液晶107を封止する。以下、透明基板102,111がガラス基板である場合を例に説明する。
【0036】
図2に示すように、液晶表示装置1,2にカラーフィルタ103を設けておくことが好ましい。カラーフィルタ103を設けておくことにより、各液晶表示装置1,2でカラーの画像を表示することができ、その結果、カラーの3次元画像を表示することができる。
【0037】
ガラス基板102において、液晶107とは反対側の面には偏光板101が設けられる。同様に、ガラス基板111においても、液晶107とは反対側の面に偏光板112が設けられる。各配向膜106,109は、ラビング処理が施され、ラビング方向によって液晶分子の配向方向を規定する。各配向膜106,109のラビング方向および偏光板101,112の偏光方向は、画素への印加電圧がオフレベルのときにその画素が光透過状態になり、各画素の輝度が印加電圧の大きさに応じて変化するように定められる。オフレベルとは、画素を光透過状態にするための電圧である。オフレベルは0Vとは限らず、絶対値が0Vより大きい電圧を印加したときに画素が光透過状態になるようにしてもよい。以下の説明では、オフレベルが0Vである場合を例に説明する。
【0038】
液晶表示装置1,2の間に充填される透明物質5は、透明物質5自身の屈折率と、各液晶表示装置1,2が備える透明基板102,111の屈折率との差が0.2以下になるという条件を満足する物質である。特に、透明物質5の屈折率と、透明基板102,111の屈折率との差は0.1以下であることが好ましい。一般に偏光板やガラス基板の屈折率は、1.5程度ある。従って、透明物質5として屈折率が1.3〜1.7の透明物質を選択すればよく、屈折率1.4〜1.6の透明物質を選択するすることが特に好ましい。そのような透明物質として、例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂などがある。また、透明物質5は、液体であってもよい。
【0039】
液晶表示装置1,2の間に空気層が存在すると、空気層の界面で反射が発生し、像がぼやける等の問題が生じる。しかし、ガラス基板とほぼ等しい屈折率を有する透明物質5で液晶表示装置1,2の間を満たしておくことで、空気層を排除することができる。すなわち、像がぼやける等の問題の発生を防ぐことができる。
【0040】
以下、観察者6側の液晶表示装置1を、表側液晶表示装置1と記し、もう一方の液晶表示装置2を背面側液晶表示装置2と記す。
【0041】
制御部4は、表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2を駆動し、2次元画像を表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2に表示させる。制御部4は、表側液晶表示装置1に2次元画像を表示させる場合、画像表示指示信号をハイレベルにして、表側液晶表示装置1の駆動回路(図示せず。)に画像表示を指示する。画像表示指示信号がハイレベルになると、駆動回路は、各画素に対して、2次元画像に応じた電圧を印加する。この結果、表側液晶表示装置1は、2次元画像を表示する。また、制御部4は、表側液晶表示装置1に光透過状態への移行を指示する場合、画像表示指示信号をローレベルにする。画像表示指示信号がローレベルになると、駆動回路は、各画素への印加電圧をオフレベルにすることによって、表側液晶表示装置1の表示領域を光透過状態にする。制御部4が背面側液晶表示装置2に2次元画像を表示させたり、背面側液晶表示装置2の表示領域を光透過状態にする場合の動作も同様である。
【0042】
また、制御部4は、2次元画像を表側液晶表示装置1に表示する際の画素の輝度と、2次元画像を背面側液晶表示装置2に表示する際の画素の輝度をそれぞれ定める。各液晶表示装置1,2に表示される画素の輝度差によって、観察者6は、3次元画像を観察することができる。また、制御部4は、表側液晶表示装置1に2次元画像を表示させる場合には、背面側液晶表示装置2の表示領域を光透過状態にする。また、背面側液晶表示装置2に2次元画像を表示させる場合には、表側液晶表示装置1の表示領域を光透過状態にする。
【0043】
また、制御部4は、バックライト3の点灯および消灯を制御する。バックライト3は、制御部4が点灯を指示した場合には各液晶表示装置の方向に光を照射し、制御部4が消灯を指示した場合には消灯する。
【0044】
次に、制御部4が、各液晶表示装置1,2に表示させる画素の輝度を決定する処理について説明する。制御部4が表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2に表示させる2次元画像は、3次元立体を2次元平面上に表した画像である。例えば、3次元立体を観察者6の視線方向から平面に射影することによって得られる2次元画像である。
【0045】
2次元画像の画素には、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定される。例えば、3次元立体(本例では角錐台とする)を平面に射影することによって得られる2次元画像(図3(a)参照。)を表示するとする。そして、表示対象である3次元立体のうち、観察者に最も近い箇所の奥行き座標をZnearとし、観察者から最も遠い箇所の奥行き座標をZfarとする(図3(b)参照。)。図3(c)は、3次元立体を射影した2次元画像の画素に対して決定される奥行き座標の例を示す説明図である。図3(c)に示す画素Aは、角錐台のうち観察者に最も近い箇所を表示している。よって、画素Aには奥行き座標としてZnearが決定される。また、画素Bは、観察者から最も遠い箇所を表示しているので、奥行き座標としてZfarが決定される。画素Cは、観察者からみて角錐台の手前の面と奥の面との中間に位置する部分を表示しているので、奥行き座標として(Znear+Zfar)/2が決定される。ここでは、3つの画素A〜Cを例に説明したが、図3(c)において、角錐台を表す他の画素にも、Znear〜Zfarの範囲の奥行き座標が決定される。
【0046】
なお、2次元画像の画素に対して決定される奥行き座標は、2次元画像に基づいて算出することができる。また、3次元立体を射影した2次元画像の画素には、予め輝度も定められている。
【0047】
制御部4は、輝度が定められた画素に対して奥行き座標が決定されている2次元画像を表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2に表示させる。ただし、制御部4は、3次元立体を表す2次元画像の輝度を、表側液晶表示装置1に表示する場合と、背面側液晶表示装置2に表示する場合とで、それぞれ個別に設定する。また、各液晶表示装置1,2における画素の輝度をどのように設定するかは、その画素の奥行き座標と、その画素に予め定められている輝度に基づいて決定する。
【0048】
制御部4は、画素の奥行き座標が示す位置が観察者に近いほど、表側液晶表示装置1ではその画素の輝度を高くし、背面側液晶表示装置2ではその画素の輝度を低くする。また、制御部4は、画素の奥行き座標が示す位置が観察者から遠いほど、表側液晶表示装置1ではその画素の輝度を低くし、背面側液晶表示装置2ではその画素の輝度を高くする。
【0049】
例えば、図3(c)に例示する2次元画像を各液晶表示装置1,2に表示させるとする。また、図3(c)に示す画素A,B,Cに予め定められていた輝度はいずれもPであるとする。画素Aは、3次元立体のうち最も観察者に近い箇所を表している。制御部4は、表側液晶表示装置1にこの2次元画像を表示する場合には、画素Aの輝度をPと定め、背面側液晶表示装置2にこの2次元画像を表示する場合には、画素Aの輝度をゼロに定める。画素Cは、3次元立体のうち奥行き座標が中間値となる箇所を表している。制御部4は、表側液晶表示装置1にこの2次元画像を表示する場合には、画素Cの輝度をP/2と定め、背面側液晶表示装置2にこの2次元画像を表示する場合にも、画素Cの輝度をP/2に定める。画素Bは、3次元立体のうち最も観察者から遠い箇所を表している。制御部4は、表側液晶表示装置1にこの2次元画像を表示する場合には、画素Bの輝度をゼロと定め、背面側液晶表示装置2にこの2次元画像を表示する場合には、画素Bの輝度をPに定める。
【0050】
ここでは、画素A,B,Cを例に説明したが、他の画素についても、予め定められていた輝度および画素の奥行き座標に応じて、液晶表示装置毎に輝度を定める。以下、3次元立体の任意の箇所を表示する画素の輝度を定める具体的処理について説明する。図4(a)は、図3(b)と同様に、表示対象(ここでは角錐台)の奥行き座標を示す。図4(a)に示すように、座標Zfarと座標Znearとの差をZとする。また、角錐台の任意の箇所の奥行き座標をZとし、座標Zと座標Znearとの差をZとする。
【0051】
図4(b)は、表示対象を描いた2次元画像の例である。図4(b)において、画素Dは、奥行き座標がZである箇所を表示しているものとする。また、画素Dの輝度が予めPとして定められていたとする。制御部4は、表示対象を表す2次元画像(図4(b))を表側液晶表示装置1に表示させる場合、画素Dの輝度をP×((Z−Z)/Z)と定める。また、制御部4は、この2次元画像を背面側液晶表示装置2に表示させる場合、画素Dの輝度をP×(Z/Z)と定める。制御部4は、他の各画素に関しても同様に、表側液晶表示装置1に表示させる際の輝度と、背面側液晶表示装置2に表示させる際の輝度を決定し、各液晶表示装置に2次元画像を表示させる。
【0052】
制御部4は、2次元画像を表示する際の輝度を、奥行き座標と予め定められていた輝度とに基づいて決定する。従って、奥行き座標が同一であっても、制御部4によって決定される輝度が同一になるとは限らない。例えば、図4(b)に示す画素Eの奥行き座標は画素Dと同一のZであるが、画素Eに予め定められている輝度はP’であるとする。制御部4は、表側液晶表示装置1に2次元画像を表示させる場合、画素Eの輝度をP’×(Z/Z)と定める。また、背面側液晶表示装置2に2次元画像を表示させる場合、画素Eの輝度をP’×(Z/Z)と定める。このように、奥行き座標が同一であっても、画素D,Eの輝度は同一にならないことがある。
【0053】
続いて、制御部4が、2次元画像を表示させる液晶表示装置を切り替える動作について説明する。制御部4は、繰り返し周波数を40Hz以上にして、表側液晶表示装置1に2次元画像を表示させ、次に背面側液晶表示装置2に2次元画像を表示させることを繰り返す。この繰り返し周波数は40Hz以上であればよいが、70Hz以上であることが好ましい。
【0054】
図5は、2次元画像を表示させる液晶表示装置の切り替えを示す説明図である。既に説明したように、制御部4は、表側液晶表示装置1に2次元画像を表示させている間は、背面側液晶表示装置2の表示領域を光透過状態にする。また、背面側液晶表示装置2に2次元画像を表示させている間は、表側液晶表示装置1の表示領域を光透過状態にする。そして、各液晶表示装置1,2それぞれに2次元画像を表示させる期間を1周期として、画像を表示させる動作を繰り返す。
【0055】
繰り返し周波数を40Hzとする場合、表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2にそれぞれ2次元画像の表示時間を1回ずつ割り当てる周期は25msである。そして、一方の液晶表示装置に割り当てられる2次元画像の表示時間は、約12msとなる。一つの液晶表示装置に割り当てられる約12msの時間内で、液晶を2次元画像を表示する状態(画像表示状態)に変化させ、さらに光透過状態に戻さなければならない。従って、光透過状態から画像表示状態への変化に要する時間をτriseとし、画像表示状態から光透過状態への変化に要する時間をτdecayとすると、τrise+τdecayは、12ms以下でなければならない。繰り返し周波数を70Hzにする場合、1周期は1/70msであり、一方の液晶表示装置に割り当てられる2次元画像の表示時間は1/140ms(=約7ms)である。従って、繰り返し周波数を70Hzにすることが好ましい点を考慮すると、τrise+τdecayは7ms以下であることが好ましい。
【0056】
一般的に用いられているネマチック液晶の場合、セルギャップを薄くすることで、液晶の応答時間(τrise+τdecay)を短縮することができる。応答時間はセルギャップの二乗に比例する。従って、例えば、セルギャップが5μmのときの応答時間が50msであるとすると、セルギャップを2μmにすることで応答時間を8ms程度にすることができる。
【0057】
図6は、制御部4が各液晶表示装置に画像の表示および光透過状態への移行を指示するタイミングの例を示す説明図である。制御部4が、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにすると、表側液晶表示装置1の駆動回路(図示せず。)は、2次元画像に応じた電圧を各画素に印加する。しかし、液晶の状態変化(光透過状態から画像表示状態への変化)が完了するまでには若干の時間がかかる。この時間をTとする(図6参照。)。制御部4は、続くTの時間、2次元画像の表示を維持する。制御部4は、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてからT+Tの時間が経過したときに、画像表示指示信号をローレベルにする。すると、表側液晶表示装置1の駆動回路は、各画素の印加電圧をオフレベルにする。しかし、液晶の状態変化(画像表示状態から光透過状態への変化)が完了するまでには若干の時間がかかる。この時間をTとする(図6参照。)。制御部4は、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をローレベルに切り替えてから、Tの時間が経過したときに、背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をハイレベルにする。
【0058】
制御部4が背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をハイレベルにすると、背面側液晶表示装置2の駆動回路(図示せず。)は、2次元画像に応じた電圧を各画素に印加する。しかし、液晶の状態変化(光透過状態から画像表示状態への変化)が完了するまでには若干の時間がかかる。この時間をTとする(図6参照。)。制御部4は、続くTの時間、2次元画像の表示を維持する。制御部4は、背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてからT+Tの時間が経過したときに、画像表示指示信号をローレベルにする。すると、背面側液晶表示装置2の駆動回路は、各画素の印加電圧をオフレベルにする。しかし、液晶の状態変化(画像表示状態から光透過状態への変化)が完了するまでには若干の時間がかかる。この時間をTとする(図6参照。)。制御部4は、背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をローレベルに切り替えてから、Tの時間が経過したときに、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにする。
【0059】
制御部4は、以上のように、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてから、次にその画像表示指示信号をハイレベルにするまでを1周期として、同様の動作を繰り返す。
【0060】
また、制御部4は、バックライト3を点灯状態のままにする。
【0061】
一方の液晶表示装置に対する画像表示指示信号をローレベルにすると同時に、もう一方の液晶表示装置に対する画像表示指示信号をハイレベルにすると、一方の液晶表示装置における画像表示状態から光透過状態への変化と、もう一方の液晶表示装置における光透過状態から画像表示状態への変化とが時間的に重なってしまう。すると、各液晶表示装置における表示画像が重なって画像がぼやけて認識される場合がある。図6に示すように一方の液晶表示装置に対する画像表示指示信号をローレベルにしてからT(またはT)経過後に、他方の液晶表示装置に対する画像表示指示信号をハイレベルにすることで、画像がぼやけるのを防止することができる。
【0062】
ただし、画像がぼやけて認識されること無しに、一方の液晶表示装置に対する画像表示指示信号をローレベルにすると同時に、もう一方の液晶表示装置に対する画像表示指示信号をハイレベルにすることもできる。図7は、制御部4が各液晶表示装置に画像の表示および光透過状態への移行を指示するタイミングの他の例を示す説明図である。
【0063】
本例において、背面側液晶表示装置2が画像表示状態から光透過状態への変化を完了するまでに要する時間と、表側液晶表示装置1が光透過状態から画像表示状態への変化を完了するまでに要する時間のうち、長い方をTとする。また、表側液晶表示装置1が画像表示状態から光透過状態への変化を完了するまでに要する時間と、背面側液晶表示装置2が光透過状態から画像表示状態への変化を完了するまでに要する時間のうち、長い方をTとする。
【0064】
制御部4は、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにすると同時に、バックライト3を消灯させる。画像表示指示信号がハイレベルになると、表側液晶表示装置1の駆動回路は、2次元画像に応じた電圧を各画素に印加する。制御部4は、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてからTが経過すると、バックライト3を点灯させる。この時間Tの間に、表側液晶表示装置1の液晶の状態変化は完了し、2次元画像を表示する状態になっている。制御部4は、続くTの時間、2次元画像の表示を維持する。制御部4は、バックライト3を点灯させてからTの時間が経過したときに、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をローレベルに切り替える。同時に、制御部4は、背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をローレベルからハイレベルに切り替え、バックライト3を消灯させる。
【0065】
すると、表側液晶表示装置1の駆動回路は、各画素の印加電圧をオフレベルにする。同時に、背面側液晶表示装置2の駆動回路は、2次元画像に応じた電圧を各画素に印加する。
【0066】
制御部4は、背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてからTが経過すると、バックライト3を点灯させる。この時間Tの間に、背面側液晶表示装置2の液晶の状態変化は完了し、2次元画像を表示する状態になっている。また、時間Tの間に、表側液晶表示装置1の液晶の状態変化も完了し、表側液晶表示装置1は光透過状態になっている。制御部4は、続くT10の時間、2次元画像の表示を維持する。制御部4は、バックライト3を点灯させてからT10の時間が経過したときに、背面側液晶表示装置2に対する画像表示指示信号をローレベルに切り替える。同時に、制御部4は、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をローレベルからハイレベルに切り替え、バックライト3を消灯させる。
【0067】
すると、背面側液晶表示装置2の駆動回路は、各画素の印加電圧をオフレベルにする。同時に、表側液晶表示装置1の駆動回路は、2次元画像に応じた電圧を各画素に印加する。
【0068】
制御部4は、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてからTが経過すると、バックライト3を点灯させる。この時間Tの間に、表側液晶表示装置1の液晶の状態変化は完了し、2次元画像を表示する状態になっている。また、時間Tの間に、背面側液晶表示装置2の液晶の状態変化も完了し、背面側液晶表示装置1は光透過状態になっている。
【0069】
制御部4は、以上のように、表側液晶表示装置1に対する画像表示指示信号をハイレベルにしてから、次にその画像表示指示信号をハイレベルにするまでを1周期として、同様の動作を繰り返す。
【0070】
図7に示すようなタイミングで各液晶表示装置1,2を駆動すると、一方の液晶表示装置における画像表示状態から光透過状態への変化と、もう一方の液晶表示装置における光透過状態から画像表示状態への変化とが時間的に重なる。しかし、この期間中(時間T,Tの間)、バックライト3を消灯させているので、2次元画像の重なりが観察者に認識されることはなく、ぼやけた画像が認識されないようにすることができる。
【0071】
本発明によれば、背面側液晶表示装置2に2次元画像を表示させているときには、表側液晶表示装置1を光透過状態にしている。従って、背面側液晶表示装置2に表示された画像が表側液晶表示装置1で遮られてしまうことを防ぐことができる。
【0072】
また、表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2が画像を表示するので、プロジェクタ等の画像投射装置を設ける必要がない。従って、画像表示装置を簡単な構成にすることができる。
【0073】
また、繰り返し周波数が低ければ、観察者は、各液晶表示装置1,2の画像が、時間経過とともに切り替わっていると認識する。しかし、本発明のように繰り替え周波数を40Hz以上にすることで、観察者は、各液晶表示装置1,2の画像を同時に見ているように錯覚する。従って、個別に輝度が設定された2つの画像を観察者に同時に認識させて、観察者に3次元画像を観察させることができる。観察者は、3次元画像を見ることで、臨場感の高い画像を楽しむことができる。
【0074】
本発明において、制御部4は、動画の2次元画像を各液晶表示装置1,2に表示させてもよい。この場合、動画の2次元画像の画素の奥行き座標の変化にあわせて、液晶表示装置1,2それぞれに2次元画像を表示する際の輝度を変化させればよい。
【0075】
次に、制御部4が奥行き座標を生成または入力する態様について説明する。制御部4に2次元画像が入力され、制御部4が、その2次元画像に基づいて奥行き座標を作成してもよい。また、制御部4に、2次元画像と、予めその2次元画像の画素に対して決定された奥行き座標とが入力されてもよい。
【0076】
制御部4は、2次元画像から奥行き座標を作成する場合、例えば、特許文献4,5に記載の方法と同様に奥行き座標を作成してもよい。なお、特許文献4,5に記載されている方法では、オペレータが2次元画像内の画像の輪郭を指定する。制御部4は、例えば、オペレータが画像の輪郭を指定するためのディスプレイ装置(図示せず。)に2次元画像を表示して、オペレータに輪郭の指定を促すようにしてもよい。また、非特許文献2に紹介されている技術(動画をリアルタイムに立体映像にする技術)を制御部4に適用して、画像を立体化するときに得られるZ座標を奥行き座標としてもよい。オペレータの操作なしに奥行き座標を生成することができるので、非特許文献1に紹介されている技術を制御部4に適用して奥行き座標を算出することが好ましい。ただし、奥行き座標を作成する方法は、特定の方法に限定されない。制御部4は、他の方法によって2次元画像から奥行き情報を作成してもよい。
【0077】
制御部4は、2次元画像のデータと、予め画像表示装置の外部で作成された奥行き情報とをそれぞれ別々に入力してもよい。その場合、制御部4は、入力した2次元画像のデータが規定する輝度の情報と、入力した奥行き座標とに基づいて、各液晶表示装置1,2に画像を表示させる際の画素の輝度を算出すればよい。
【0078】
本発明による画像表示装置は、例えば、携帯電話機の表示部として用いることができる。図8に示すように、携帯電話機7の表示部8として、本発明による画像表示装置を使用することによって、観察者(携帯電話機の使用者)6は、3次元画像を見ることができる。
【0079】
また、以上の説明では、表側液晶表示装置1と背面側液晶表示装置2との間に透明物質5を配置する場合を説明したが、表側液晶表示装置1と背面側液晶表示装置2とを直接接触させてもよい。二つの液晶表示装置を直接接触させることで、空気層を排除することができる。ガラス基板102,111に厚みがある。そのため、二つの液晶表示装置を直接接触させたとしても、二つの液晶表示装置の液晶層の位置(観察者から見た奥行き方向の位置)は一致せず、3次元画像を表示することができる。
【0080】
また、以上の説明では、同一の表示対象を描いた画面を各液晶表示装置に表示させる場合を説明したが、制御部4は、表側液晶表示装置1と背面側液晶表示装置2に、全く別々の画像を表示させてもよい。この場合、異なる画像を互いに隠すことなく、観察者に表示することができる。また、各液晶表示装置1,2に異なる画像を表示させる場合であっても、画像に奥行きを持たせて表示することができる。例えば、表面側液晶表示装置1に鳥の画像を表示し、表面側液晶表示装置1の鳥を表示している領域以外の表示領域の輝度をゼロにし、背面側液晶表示装置2に空を表示し、背面側液晶表示装置2の表示領域のうち表面側液晶表示装置1に鳥の画像を表示している領域に相当する領域の輝度をゼロにすれば、背景に対して鳥が手前に存在しているような奥行きのある画像を表示することになる。
【0081】
また、以上の説明では、画像表示装置が2枚の液晶表示を備える場合を例に説明したが、画像表示装置が複数の液晶表示装置を備えていてもよい。この場合、制御部4が各液晶表示装置に順番に2次元画像を表示させ、一つの液晶表示装置に画像を表示させているときには、他の液晶表示装置を光透過状態にすればよい。
【0082】
【実施例】
ガラス基板102,111として厚さ0.7mmのガラス基板を用い、対角サイズが約50mmの液晶表示装置1,2を作成した。ガラス基板102にはカラーフィルタ103を付け、さらに平滑化層104を塗布成膜した。さらに、透明電極105としてパターニングしたITO(酸化インジウム−酸化錫)を形成した。その上に配向膜106を設けてラビング処理により液晶分子の配向方向を規定するようにした。ガラス基板111上には、アモルファスシリコンタイプのTFTを設け、その上に透明電極110と配向膜109を設けた。配向膜109にはラビング処理を施して、液晶分子の配向方向を規定するようにした。
【0083】
透明電極の形成などの各種工程を経たガラス基板102とガラス基板111とを、シール材108によって貼り合わせて空セルを作成した。このとき、スペーサ(図2において図示せず。)によって、セルギャップを2μmとした。そして、空セル内に液晶を注入し、各ガラス基板102,111の外側の面に偏光板101,111を貼ることで液晶表示装置1を作成した。もう一つの液晶表示装置2も同様に作成した。この液晶表示装置1,2の応答時間は5msであった。
【0084】
表側液晶表示装置1と背面側液晶表示装置2とを、樹脂層5を介して接着し、液晶表示装置間に空気層が存在しないようにした。また、樹脂層5によって液晶表示装置間に約10mmの間隔をあけた。そして、表側液晶表示装置1、背面側液晶表示装置2およびバックライト3を制御部4に配線し、各液晶表示装置を駆動した。このとき、繰り返し周波数を70Hzにして、表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2それぞれに画像を表示させた。このとき、図7に示すように、一方の液晶表示装置を光透過状態にするのと同時に、もう一方の液晶表示装置に対する画像の書き込みを開始するようにした。また、一方の液晶表示装置を光透過状態にし、もう一方の液晶表示装置に対する画像の書き込みを開始するタイミングから所定時間(図7に示すT,T)が経過するまでの間、バックライト3を消灯させるようにした。また、バックライト3の消灯時間に相当するT,Tについては、T≒3ms,T≒3msとして駆動した。表側液晶表示装置1において画像を表示する時間Tと、背面側液晶表示装置2において画像を表示する時間T10については、T≒4ms,T10≒4msとして駆動した。
【0085】
画像として、表側液晶表示装置1には「本日のスケジュール(1日分のスケジュール)」を表示させた。また、背面側液晶表示装置2には「1週間分のスケジュール」を表示させた。この結果、「本日のスケジュール」が「1週間分のスケジュール」よりも手前に見え、奥行きのある3次元画像を表示することができた。
【0086】
また、表側液晶表示装置1および背面側液晶表示装置2にそれぞれ、同一の表示対象を描いた画像を表示させた。ただし、画素に対して決定された奥行き情報に基づいて、画像を表示する際の輝度を液晶表示装置毎に別々に定めた。この結果、画像を立体的に見ることができ、高い臨場感のある3次元画像を確認することができた。また、動画表示も立体的にみることができ、高い臨場感のある表示を実現することができた。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる2枚の液晶表示装置と、各液晶表示装置の表示状態を制御する制御部と、液晶表示装置に光を照射する照明手段とを備え、各液晶表示装置は、表示領域が重なるように配置され、制御部は、2枚の液晶表示装置のうち、一つの液晶表示装置の表示領域に、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定されている画素によって表される2次元画像を表示させ、他方の液晶表示装置の表示領域を光透過状態にすることを順次行い、周波数40Hz以上で、液晶表示装置の表示領域に2次元画像を表示させることを繰り返し、2次元画像を各液晶表示装置に表示させる際に、画素に対して決定されている奥行き座標が示す位置が観察者に近いほど、観察者側の液晶表示装置におけるその画素の輝度を高くし、もう一方の液晶表示装置におけるその画素の輝度を低くし、また、画素に対して決定されている奥行き座標が示す位置が観察者から遠いほど、観察者側の液晶表示装置におけるその画素の輝度を低くし、もう一方の液晶表示装置におけるその画素の輝度を高くすることによって、各液晶表示装置における2次元画像の各画素の輝度を定め、定めた輝度で液晶表示装置毎に2次元画像を表示させるあるいは、2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる2枚の液晶表示装置と、各液晶表示装置の表示状態を制御する制御部と、液晶表示装置に光を照射する照明手段とを備え、各液晶表示装置は、表示領域が重なるように配置され、制御部は、2枚の液晶表示装置のうち、一つの液晶表示装置の表示領域に、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定されている画素によって表される2次元画像を表示させ、他方の液晶表示装置の表示領域を光透過状態にすることを順次行い、周波数40Hz以上で、各液晶表示装置の表示領域に2次元画像を表示させることを繰り返し、2次元画像を各液晶表示装置に表示させる際に、2次元画像に描かれた表示対象の観察者から最も遠い箇所を表す画素の奥行き座標Z far とその表示対象の観察者に最も近い箇所を表す画素の奥行き座標Z near との差をZ とし、表示する画素の奥行き座標Z と座標Z near との差をZ とし、その画素に予め定められている輝度をPとしたときに、観察者側の液晶表示装置におけるその画素の輝度をP×((Z −Z )/Z )と定め、もう一方の液晶表示装置におけるその画素の輝度をP×(Z /Z )と定めることによって、各液晶表示装置における2次元画像の各画素の輝度を定め、定めた輝度で液晶表示装置毎に2次元画像を表示させる。従って、簡単な構成で、観察者に複数の画像を見せることができる。また、複数の画像が互いに他の画像を隠さないようにすることができる。また、奥行きのある画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像表示装置の一例を示す説明図。
【図2】 液晶表示装置の構成例を示す模式的断面図。
【図3】 奥行き座標を示す説明図。
【図4】 輝度の決定方法の例を示す説明図。
【図5】 2次元画像を表示させる液晶表示装置の切り替えを示す説明図。
【図6】 画像の表示および光透過状態への移行を各液晶表示装置に指示するタイミングの例を示す説明図。
【図7】 画像の表示および光透過状態への移行を各液晶表示装置に指示するタイミングの例を示す説明図。
【図8】 本発明の適用例を示す説明図。
【図9】 3次元画像の表示原理を説明する説明図。
【図10】 従来の3次元画像の表示装置の例を示す説明図。
【図11】 従来の3次元画像の表示装置の例を示す説明図。
【符号の説明】
1 表側液晶表示装置
2 背面側液晶表示装置
3 バックライト
4 制御部
5 透明物質

Claims (6)

  1. 2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる2枚の液晶表示装置と、
    各液晶表示装置の表示状態を制御する制御部と、
    液晶表示装置に光を照射する照明手段とを備え、
    各液晶表示装置は、表示領域が重なるように配置され、
    制御部は、
    2枚の液晶表示装置のうち、一つの液晶表示装置の表示領域に、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定されている画素によって表される2次元画像を表示させ、他方の液晶表示装置の表示領域を光透過状態にすることを順次行い、周波数40Hz以上で、液晶表示装置の表示領域に2次元画像を表示させることを繰り返し、
    2次元画像を各液晶表示装置に表示させる際に、画素に対して決定されている奥行き座標が示す位置が観察者に近いほど、観察者側の液晶表示装置における前記画素の輝度を高くし、もう一方の液晶表示装置における前記画素の輝度を低くし、また、画素に対して決定されている奥行き座標が示す位置が観察者から遠いほど、観察者側の液晶表示装置における前記画素の輝度を低くし、もう一方の液晶表示装置における前記画素の輝度を高くすることによって、各液晶表示装置における2次元画像の各画素の輝度を定め、定めた輝度で液晶表示装置毎に2次元画像を表示させる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 2次元画像を表示する表示領域を光透過状態にすることができる2枚の液晶表示装置と、
    各液晶表示装置の表示状態を制御する制御部と、
    液晶表示装置に光を照射する照明手段とを備え、
    各液晶表示装置は、表示領域が重なるように配置され、
    制御部は、
    2枚の液晶表示装置のうち、一つの液晶表示装置の表示領域に、観察者方向から見た奥行きを表す奥行き座標が決定されている画素によって表される2次元画像を表示させ、他方の液晶表示装置の表示領域を光透過状態にすることを順次行い、周波数40Hz以上で、各液晶表示装置の表示領域に2次元画像を表示させることを繰り返し、
    2次元画像を各液晶表示装置に表示させる際に、2次元画像に描かれた表示対象の観察者から最も遠い箇所を表す画素の奥行き座標Z far と前記表示対象の観察者に最も近い箇所を表す画素の奥行き座標Z near との差をZ とし、表示する画素の奥行き座標Z と座標Z near との差をZ とし、前記画素に予め定められている輝度をPとしたときに、観察者側の液晶表示装置における前記画素の輝度をP×((Z −Z )/Z )と定め、もう一方の液晶表示装置における前記画素の輝度をP×(Z /Z )と定めることによって、各液晶表示装置における2次元画像の各画素の輝度を定め、定めた輝度で液晶表示装置毎に2次元画像を表示させる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  3. 制御部は、2次元画像を表示させる液晶表示装置を切り替える場合、照明手段を消灯し、2次元画像を表示していた液晶表示装置の表示領域を光透過状態にし、次に2次元画像を表示すべき液晶表示装置に2次元画像を表示させてから、照明手段を点灯する
    請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 制御部は、2次元画像を表示させる液晶表示装置を切り替える場合、2次元画像を表示していた液晶表示装置の表示領域を光透過状態にしてから、次に2次元画像を表示すべき液晶表示装置に2次元画像を表示させる
    請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
  5. 各液晶表示装置は、液晶を挟持する基板を備え、
    隣接する液晶表示装置の間に、前記基板の屈折率との差が0.2以内である屈折率を有する物質を備えた
    請求項1、2、3または4に記載の画像表示装置。
  6. 各液晶表示装置は、カラーフィルタを備えた液晶表示装置である請求項1、2、3、4または5に記載の画像表示装置。
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