JP2002006766A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2002006766A
JP2002006766A JP2000190134A JP2000190134A JP2002006766A JP 2002006766 A JP2002006766 A JP 2002006766A JP 2000190134 A JP2000190134 A JP 2000190134A JP 2000190134 A JP2000190134 A JP 2000190134A JP 2002006766 A JP2002006766 A JP 2002006766A
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electrode
liquid crystal
light
display device
voltage
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Application number
JP2000190134A
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English (en)
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Koji Numao
孝次 沼尾
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光シャッタを用いてインパルス型の2次元表
示を行うことにより、動画像の画質を改善する。 【解決手段】 表示装置1は、信号シャッタ10とバッ
クライト20とを備えている。信号シャッタ10は、1
画素幅で走査方向(図中のAからBへの方向)へ平行に
延設された複数のデータ電極12と、1枚のベタ電極で
ある対向電極14とが配設された液晶パネルである。バ
ックライト20は、蛍光管24より出た光を集光筒21
およびレンズ22によって、走査方向に1画素幅を有
し、かつ、全てのデータ電極12を走査方向と交差する
方向に横断して照射する長さを有する線状光に集光し
て、信号シャッタ10に照射する。この線状光は、集光
筒21の回転により、走査方向に位置Aから位置Bまで
移動する。すなわち、データ電極12の各電極は、走査
方向に移動する線状光により1画素幅単位で照射され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インパルス型の2
次元表示を行う表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DMD(digital micromirror de
vice)やLCD(liquid crystal display)が表示装置
として広く使われるようになった。しかし、CRT(ca
thode-ray tube)に比べて、動画像を表示した際、フィ
ールド・シーケンシャルを用いカラー化したDMD・A
M−LCD(アクティブマトリクス型LCDパネル)に
は色ずれが存在し、3版式DMDやカラーフィルタを用
いた直視型およびプロジェクション型LCDには動きぼ
けが存在することが指摘されている。
【0003】これはCRTの発光が点順次発光素子であ
り、ある瞬間を取ったとき、画面の一部にしか画像が表
示されていないインパルス型表示装置であるのに対し、
DMDやLCDが面発光(正確には面透過)素子であ
り、常に画面全体が表示されているホールド型表示装置
であることに起因する。
【0004】この点について、第1回LCDホーラムに
おけるNHK放送技術研究所の栗田氏の論文(「ホール
ド型ディスプレイの表示方式と動画表示おける画質」,
第1回LCDフォーラム予稿集)に詳しく記載されてい
る。すなわち、動画像の視角速度が20deg/s程度
になると、開口率100%のホールド型表示装置では主
観評価値が2(原画に比べ評価画像の画質劣化が邪魔に
なる)レベルへ落ちてしまうが、開口率20%のホール
ド型表示装置では主観評価値が4(原画に比べ評価画像
の画質劣化が判るが気にならない)レベルに止まり、イ
ンパルス型表示装置では主観評価値が5(原画に比べ評
価画像の画質劣化が判らない)レベルと全く劣化しない
ことが示されている。なお、開口率とは、1フィールド
期間に対する光透過時間(あるいは反射時間)である。
【0005】これを説明すると、開口率100%のホー
ルド型ディスプレイでは、図24(a)に示す静止輝度
分布の物体が、図24(b)に示すように水平方向に3
/フィールドの速度で移動したとき、移動する物体を目
で追う行為(これをアイトラッキングと言う)により、
図24(c)に示すような輝度(動き)ぼけが物体の移
動方向に発生するためと思われる。すなわち、これが先
の主観評価値が2になる原因と考えられる。
【0006】また、開口率20%のホールド型表示装置
では、図25(a)に示す静止輝度分布の物体が、図2
5(b)に示すように水平方向に3/フィールドの速度
で移動したとき、アイトラッキングにより物体の移動方
向に発生する輝度(動き)ぼけの領域が図25(c)に
示すように生じるが、図24(c)に比べて狭くなって
いる。これは、図25(b)のアイトラッキング線上を
物体が横切る時間が短くなったためと思われる。すなわ
ち、これが先の主観評価値が4へ改善する原因と考えら
れる。
【0007】そして、開口率が充分小さいCRTのよう
なインパルス型表示装置では、図26(a)に示す静止
輝度分布の物体が、図26(b)に示すように水平方向
に3/フィールドの速度で移動したとき、物体の移動方
向に輝度(動き)ぼけは発生しない(もしくは認識でき
ない)(図26(c))。すなわち、これが先の主観評
価値が5となる原因と考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、DMDやLC
D等の非発光素子(シャッタ素子)へ入射する光の開口
率を20%等に下げることにより、動画像を表示したと
きの動きぼけを改善することが考えられる。
【0009】しかし、LCD等のマトリクス型表示素子
では、走査電極(またはゲート電極)1本当たりの選択
時間τ0が10〜100[μs]程度必要である。この
ため、走査電極(またはゲー卜電極)数をm[本]とす
ると、 光源の開口時間=1フレーム(フィールド)期間−τ0
×m となり、数[ms]オーダーの高速応答光源が必要とな
る。
【0010】また、液晶自体が充分応答しないうちに光
照射を始めれば、やはり動きぼけが発生する。ここで、
TN(twisted nematic )液晶の応答速度は数[ms]
以上である。そこで、液晶の速度も考慮すると、光源の
開口に割り当てる時間は、 光源の開口時間=1フレーム(フィールド)期間−τ0
×m−液晶応答時間 となり、充分な時間を割り当てるためには走査電極(ま
たはゲート電極)数を減らす必要がでてくる。
【0011】また、公開特許公報「特開平3−1469
24号公報(公開日:平成3年(1991)6月21
日)」および公開特許公報「特開平4−9004号公報
(公開日:平成4年(1992)1月13日)」には、
2枚のFLC(ferroelectricliquid crystal;強誘電
性液晶)パネルを用いた直視型LCDが記載されてい
る。そして、このFLCD(ferroelectric liquid cry
stal display)は、FLCパネルで選択した走査電極幅
しか表示されないので、インパルス型表示装置となり、
動画像の画質改善が期待できる。しかし、このFLCD
では、そもそも多階調表示能力のない白黒2値表示しか
できず、静止画像の画質も悪い表示装置にしかならな
い。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、光シャッタを備えた表示
装置であって、動画像の画質を改善することができる表
示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、上
記の課題を解決するために、第1の方向に沿って配置さ
れた複数の画素を含み、該画素の光の透過または非透過
状態を制御可能な連続体が、上記第1の方向と交差する
第2の方向に複数本配列されている表示素子と、上記第
1の方向に特定の幅を有する線状光を上記連続体の複数
本に同時に照射する線状光源とを具備することを特徴と
している。
【0014】ここで、光シャッタを備えた表示装置にお
いて、表示素子に照射する光を、走査方向(第1の方
向)に1画素幅(単純マトリクスで言う1走査電極、T
FTで言う1ゲート電極で制御される画素)まで集光す
れば、その他の画素(単純マトリクスで言う非選択走査
電極上の画素、TFTで言うゲートがOFFされている
画素)の電圧印加状態が、表示装置の表示状態とは無関
係になる。
【0015】そこで、上記の構成のように、走査方向に
沿って画素を含む1画素幅の細長い連続体(幅は単純マ
トリクスでは信号電極幅、TFTでは画素電極幅)を形
成し、連続体単位で駆動するとともに、この連続体に走
査方向と交差する方向(第2の方向)の1画素幅の線状
光を照射すれば、各連続体には線状光の走査方向の幅の
光によって表示用の画素が形成される。
【0016】よって、上記の構成によれば、画素が1次
元配列された表示素子を用いて、インパルス型応答の表
示が得られる。すなわち、上記表示装置では、信号電極
単位で駆動しながら、光シャッタへ入射する光の開口率
を究極まで下げることが可能となるため、走査方向に複
数の画素を有し、その画素単位に駆動する表示装置と同
等の表示特性が得られる。
【0017】本発明の表示装置は、上記の課題を解決す
るために、さらに、上記線状光源が、上記線状光を上記
第1の方向に沿って走査するものであり、かつ、上記表
示素子が、上記線状光源による上記線状光の走査に同期
して、上記画素の光の透過または非透過状態を制御する
ものであることを特徴としている。
【0018】上記の構成により、さらに、走査方向(第
1の方向)に連続し、それと交差する第2の方向に分離
配列した単数もしくは複数の連続体に、光の幅を走査方
向で狭くした線状光を走査方向へ移動させながら照射す
るとともに、照射される画素の光の透過(または反射)
状態を線状光の移動と同期して変化させることで、1次
元もしくは2次元表示装置が実現できる。
【0019】したがって、光シャッタを用いた表示装置
において、インパルス型の2次元表示が可能となり、動
画像の画質を改善することができる。
【0020】本発明の表示装置は、上記の課題を解決す
るために、さらに、上記表示素子は、上記画素が上記線
状光に照射されている期間における、光透過状態の期間
と光非透過状態の期間との割合を、その画素に表示すべ
き階調に応じて制御するものであることを特徴としてい
る。
【0021】ここで、表示素子へ入射する線状光が1画
素幅だけ走査方向へ移動する期間において、画素の状態
が光透過状態および光非透過状態の何れか一方だけであ
ると、表示装置は2値表示しかできない。
【0022】そこで、上記の構成により、上記画素が上
記線状光に照射されている期間における、光透過状態の
期間と光非透過状態の期間との割合を、その画素に表示
すべき階調に応じて制御することによって、任意の階調
レベルを表示することが可能となる。
【0023】本発明の表示装置は、上記の課題を解決す
るために、さらに、上記表示素子は、上記第1の方向に
延設された第1電極が上記第2の方向に複数本形成され
た第1の基板と、少なくとも上記第1の方向に延設され
た第2電極が形成された第2の基板とを有し、電極形成
面を互いに対向配置した上記第1の基板と上記第2の基
板との間に、上記線状光源による上記線状光の走査に同
期して配向状態が変化する液晶が封入されている第1の
液晶パネルであることを特徴としている。
【0024】上記の構成により、さらに、上記表示装置
は、表示素子が、第1の基板の上に線状光の走査方向
(第1の方向)に長細く、第1の方向と交差する第2の
方向に複数配列した信号電極(第1電極)を形成し、第
2の基板の上に少なくとも走査方向(第1の方向)に連
続した対向電極(第2電極)を形成し、これら第1の基
板および第2の基板を電極を内側にして貼り合わせ、両
基板間に走査方向(第1の方向)への光の移動と同期し
て配向状態が変化する液晶を配置した液晶パネルであ
る。なお、上記対向電極(第2電極)は1枚のベタ電極
であってもよい。
【0025】これにより、上記表示装置は、信号電極と
対向電極とからなる液晶パネルを表示素子として、液晶
パネルの走査電極の代わりに信号電極の長軸方向に線状
光を走査する。そして、信号電極への印加電圧で、線状
光の走査と同期して液晶パネルの各画素の透過・非透過
状態を制御すると、任意の階調レベルで多階調表示でき
る。
【0026】よって、上記表示装置は、連続体である第
1電極ごとに駆動して線状光で走査することにより、単
純マトリクス構成でありながら、画素ごとにアクティブ
素子を持たせた場合と同等の高画質を得ることができ
る。
【0027】以上のように、上記表示装置では、液晶パ
ネルを信号シャッタに用いてインパルス型の2次元表示
が可能となり、動画像の画質を改善できる。さらに、上
記表示装置は、TFT等のアクティブ素子を用いた液晶
パネルのような歩留まりの問題がないため、単純マトリ
クス構成の安価な液晶パネルを表示素子として利用でき
る。
【0028】本発明の表示装置は、上記の課題を解決す
るために、さらに、上記第1電極が、上記第2の方向に
沿った仮想的な分割線により複数に分割されていること
を特徴としている。
【0029】上記の構成により、さらに、上記表示装置
は、第1電極が第1の方向に複数に分割されているた
め、第1電極を線状光の走査方向の上流側の領域と下流
側の領域とで別々に駆動することができる。
【0030】これにより、画素に光が照射されている期
間に印加された電圧の直流成分を中和するように、画素
に光が照射されていない期間に電圧を印加することが可
能となる。
【0031】したがって、暗あるいは明に偏った表示状
態においても、第1の液晶パネルの液晶に印加される直
流成分が偏らず、液晶の駆動特性の劣化を防ぐことがで
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について図1から図9に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。
【0033】本実施の形態に係る表示装置は、ベタ電極
と信号電極とからなる液晶パネルと、その液晶パネルの
走査電極の代わりに信号電極の長軸方向に線状光源を走
査し、その線状光源と同期して信号電極電圧で液晶パネ
ルを透過・非透過を制御することでインパルス型の2次
元表示を行うものである。上記表示装置は、インパルス
型表示が可能となるため、動画像の画質が改善できる。
【0034】なお、本実施の形態では、1次元表示素子
として液晶パネルを用いるが、これに限定するものでは
なく、1次元のDMDや機械的なシャッタ素子も利用で
きる。すなわち、本発明に係る表示装置は、1次元表示
素子である信号シャッタ10(後述)自体の構成には依
存しない。
【0035】図1は、本実施の形態に係る表示装置1の
構成の概略を示す模式図である。図1に示すように、本
実施の形態に係る表示装置1は、信号シャッタ(表示素
子,第1の液晶パネル)10とバックライト(線状光
源)20とを備えて構成されている。
【0036】図2は、上記表示装置1の1次元表示素子
である液晶パネル(信号シャッタ10)の構成を示す模
式図である。
【0037】図2(a)に示すように、上記信号シャッ
タ10は、データ電極(連続体,第1電極)12が配設
されたガラス基板(第1の基板)11と、対向電極(第
2電極)14が配設されたガラス基板12とが、データ
電極12および対向電極14を内側に対向させて配置さ
れ、両ガラス基板11・13の外周部が封止剤15を用
いて貼り合わされ、その間に液晶16が注入されて形成
されている。
【0038】そして、図2(b)に示すように、上記ガ
ラス基板11は、表面にインジウム錫酸化物(以下、
「ITO」と略称する)等からなる複数の透明なデータ
電極12(DL0〜DL5)が1画素幅で走査方向(図
中の位置Aから位置Bへの方向;第1の方向)へ平行に
延設されている。なお、このデータ電極12は、例えば
酸化シリコン(SiO2 )からなる透明な絶縁膜(図示
せず)により表面が被覆されている。さらに、その絶縁
膜の上には、配向膜(図示せず)がラビング処理等の一
軸配向処理が施されて形成されている。この配向膜とし
ては、ポリビニルアルコール等を用いることができる。
【0039】また、上記ガラス基板(第2の基板)13
は、表面にITO等からなる1枚の透明な対向電極14
(DCOM)が形成されている。なお、この対向電極1
4は、例えば酸化シリコン(SiO2 )からなる透明な
絶縁膜(図示せず)により被覆されている。また、その
絶縁膜の上には、配向膜(図示せず)がラビング処理等
の一軸配向処理が施されて形成されている。この配向膜
としては、ポリビニルアルコール等を用いることができ
る。
【0040】上記液晶16としては、強誘電性液晶を用
いることができる。液晶16は、強誘電性液晶のように
高速応答が可能であればよい。すなわち、他の高速応答
が可能な液晶としては、例えばバイステーブルネマチッ
ク液晶等があり、液晶16として用いることができる。
【0041】また、図1に示すように、上記表示装置1
は、上記信号シャッタ10がセル厚1.5[μm]で形
成されるとともに、偏光軸が互いに直交する2枚の偏光
板18・19で挟まれ、さらに、一方の偏光板19の背
面に走査型のバックライト20が配置されている。
【0042】ここで、上記偏光板19は、FLC(ferr
oelectric liquid crystal;強誘電性液晶)パネルであ
る信号シャッタ10に一軸偏光した光を導くものであ
る。よって、あらかじめ偏光した光が信号シャッタ10
に入射する場合には、偏光板19は必ずしも必要ではな
い。
【0043】なお、上記信号シャッタ10の構成で、強
誘電性液晶を動的に散乱させてシャッタ効果を得る構成
も考えられる。しかし、表面安定化強誘電性液晶の方が
応答速度が速く、コントラストも得易い。
【0044】なお、現状では、直視型大画面パネルをT
FT等のアクティブ素子を用いた液晶パネルで作り込む
ことは歩留まりとコストから難しい。上記表示装置1
は、TFT等のアクティブ素子を使わない単純マトリク
ス構成で、TFT等と同等の画質が得られるので、歩留
まり、すなわちコストの点でメリットが大きい。よっ
て、上記信号シャッタ10には、液晶パネルを好適に使
用できる。
【0045】ここで、図1を用いて、走査型のバックラ
イト20について説明する。バックライト20は、蛍光
管(光源)24より出た光を集光筒(集光手段)21に
よりレンズ22に集め、レンズ22にて平行な光として
反射板23に当て、その反射光を偏光板19へ投射す
る。
【0046】上記集光筒21は、円筒の側面に上記走査
方向と直交する方向に直線状のスリットが形成されてい
る。そして、集光筒21およびレンズ22は、反射板2
3で反射された光が、上記走査方向(第1の方向)に1
画素幅以下に集光され、かつ、データ電極12(DL0
〜DL5)の全てを走査方向と直交する方向(第2の方
向)に横断して照射する長さを有する線状光となるよう
に設定されている。さらに、集光筒21は、回転するこ
とで、偏光板19へ投射する線状光を走査方向(位置A
から位置B)へ移動させる。すなわち、各電極DL0〜
DL5は、走査方向に位置Aから位置Bまで移動する1
画素幅以下の線状光により1画素幅単位で照射される。
【0047】そして、信号シャッタ10の各電極への電
圧印加と、バックライト20の集光筒21の回転とが同
期して開始される。これにより、信号シャッタ10の各
画素に表示すべき映像に対応する信号を信号シャッタ1
0に印加している間に、その画素に対応する位置に線状
光が投光されるので、その画素に対応する映像が表示さ
れる。なお、この映像はインパルス型表示となる。
【0048】また、図3および図4を用いて、他の走査
型のバックライト(線状光源)30について説明する。
すなわち、走査型のバックライト30は、走査型のバッ
クライト20の代わりに信号シャッタ10と組み合わせ
ることができる。
【0049】図3(a)に示すように、上記走査型のバ
ックライト30は、ライト部(光源)31、走査板(第
2の液晶パネル)40、選択反射板32、偏光板33が
この順に積層された構成である。
【0050】図4(a)に示すように、上記走査板40
は、ITO電極(第3電極)42およびITO電極(第
4電極)44がそれぞれ配設されたガラス基板(第3の
基板)41およびガラス基板(第4の基板)43が、I
TO電極42・44を内側に対向させて配置され、両ガ
ラス基板41・43の外周部が封止剤45を用いて貼り
合わされ、その間に液晶46として強誘電性液晶が注入
されて形成されている。
【0051】そして、図4(b)に示すように、上記ガ
ラス基板41は、表面にITOからなる複数の透明なI
TO電極42(SL0〜SL5)が走査方向とは直交し
て形成されている。そして、ITO電極42の上には絶
縁膜(図示せず)が形成され、さらにその上に配向膜
(図示せず)が形成されている。
【0052】また、上記ガラス基板43は、表面上にI
TO等からなる複数の透明なITO電極44(SLA〜
SLG)がITO電極42と平行に、ITO電極42の
抜きの位置(間隙)が互いに重ならないように形成され
ている。そして、ITO電極44の上には絶縁膜(図示
せず)が形成され、さらにその上に配向膜(図示せず)
が形成されている。
【0053】上記走査板40は、ITO電極44とIT
O電極42との間に電圧を印加することで、その電極間
に挟まった液晶46の配向状態を変えて、その電極に対
応する線状の部分の光の透過・非透過を切り替える。例
えば、液晶46として強誘電性液晶を用いた場合、IT
O電極44とITO電極42との間に一方の極性の電圧
を印加することで液晶分子を一方の配向状態として、そ
の電極に対応する線状の部分の光を透過させ、他方の極
性の電圧を印加することで液晶分子を他方の配向状態と
して、その電極に対応する線状の部分の光を非透過させ
る。
【0054】なお、この走査板40のガラス基板43上
のITO電極44は必ずしもパターニングする必要はな
い。すなわち、図5に示すように、ガラス基板43上に
ITO電極44′(SCOM)をベタ電極で形成した走
査板(第2の液晶パネル)40′を、走査型のバックラ
イト30の走査板40の代わりに用いることもできる。
このように、ITO電極44′をベタ電極とすること
で、電極パターニングのコストを節約できる。
【0055】図3(a)に示すように、上記走査型のバ
ックライト30は、走査板40を用いて、ライト部31
の蛍光管31aから出た光を選択反射板31dにて選択
反射板31dの透過軸と直交する偏光(これを仮にS波
とする)を反射させ、並行する偏光(これを仮にP波と
する)のみを通過させ、通過したP波を走査板40で旋
光させるか否かを制御する。すなわち、走査板40で旋
光させたとき選択反射板32を透過させ、旋光させない
とき選択反射板32で反射させる。この選択反射板31
d・32で反射された光は、λ/4板31cや反射板3
1bで反射されて再利用される。
【0056】なお、選択反射板32の偏光度が不十分な
場合には、偏光度を向上させ、バックライト30を透過
した偏光が偏光軸を直交させた偏光板でシャッタ効果を
生ずるように偏光板33を設けることができる。
【0057】これにより、走査型のバックライト30で
は、あらかじめ一軸偏光した光がバックライト表面に現
れる。
【0058】なお、上記選択反射板31dは、住友3M
製のDBEF(Dual Brightness Enhancement Film)を
用いることができる。なお、充分な偏光特性が得られな
い場合には、走査板40と選択反射板31dとの間に選
択反射板35と偏光軸が一致した偏光板を入れてもよ
い。
【0059】そして、図3(a)に示すように、上記走
査型のバックライト30は、走査板40の液晶46(強
誘電性液晶)の配向状態を選択反射板31dにより、透
過する偏光の偏光軸と平行もしくは直交させた状態とす
ることで光を非透過状態とし、液晶46の配向状態を偏
光の偏光軸と20°〜45°傾けることで光を透過状態
としている。
【0060】したがって、図3(b)に示すように、バ
ックライト30は、走査板40のITO電極42・44
により液晶46の配向状態を制御することで、バックラ
イト20(図1)と同様に、1画素幅の光透過面を走査
方向へ移動させながら、線状光を走査できる。
【0061】なお、上記表示装置1は、走査型のバック
ライト20・30等のバックライトが1画素幅の投射光
を走査方向(データ電極12の延設方向)へ移動させる
ことができればよい。よって、上記表示装置1は、走査
型のバックライト20・30の構成に依存しない。した
がって、上記表示装置1のバックライトは、有機・無機
EL製バックライトの発光面を走査方向に直交させてパ
ターニングすることで得てもよいし、希ガス蛍光ランプ
を走査方向に直交させて並べることでも実現できる。
【0062】ここで、図6〜図9を用いて、信号シャッ
タ10(図2)と、走査板40′(図5)を備えた走査
型のバックライト30とを組み合わせた表示装置2につ
いて説明する。図6は、表示装置2の構成および信号シ
ャッタ10の動作原理を示す模式図である。また、図7
は、信号シャッタ10の表示状態を示す概念図である。
図8および図9は、走査板40′の各電極および信号シ
ャッタ10の各電極への電圧印加タイミングを模式的に
示すタイミング図である。
【0063】図6に示すように、走査型のバックライト
30により走査された光は、強誘電性の液晶16の2つ
の配向状態の何れかと概ね平行な一軸偏光となり、信号
シャッタ10を構成する液晶16の配向状態によって透
過/非透過が切り替えられる。その結果、図7に示すよ
うな表示を得ることができる。
【0064】なお、図7に示した電極SL0〜SL5
は、走査板40(図4)または走査板40′(図5)の
ITO電極42…であり、信号シャッタ10にはこれと
対応する電極は存在しない。
【0065】つぎに、図8および図9を用いて、走査型
のバックライト30(図3)に走査板40′(図5)を
用いた場合の走査板40′および信号シャッタ10の各
電極へ印加する電圧について説明する。なお、以下では
一部の電極についてのみ説明する。
【0066】図8には、走査板40′のITO電極4
4′(図5(b)ではSCOMと表示)へ印加する電圧
と、走査板40′のITO電極42の第0電極,第1電
極,第2電極(図5(b)ではSL0,SL1,SL2
と表示)へそれぞれ印加する電圧とが順に示してある。
なお、電極SL0,SL1,SL2のタイミング上のS
WON,SWOFFは、例えば電極SL0では、時間−
8×t0で電極SL0の部分が光透過状態となり、時間
0×t0で電極SL0の部分が光非透過状態となること
を示している。なお、t0は1画素当たりの選択期間を
1/8に分割した時間である。
【0067】図9には、信号シャッタ10の対向電極1
4(図2(b)ではDCOMと表示)へ印加する電圧
と、信号シャッタ10のデータ電極12の第0電極,第
1電極,第2電極,第3電極(図2(b)ではDL0,
DL1,DL2,DL3と表示)へそれぞれ印加する電
圧とが順に示してある。なお、電極DL0,DL1,D
L2,DL3のタイミング上のLevel0〜Leve
l8は、選択期間(t0×8)ごとの透過・非透過の状
態を、全期間非透過状態から全期間透過状態までの9段
階で表示している。例えば、電極DL0の時間−8×t
0〜0×t0の選択期間に付されたLevel7は、時
間−7×t0で電圧が−V0からV0へ変化して、これ
以降、走査板40′の電極SL0の部分が透過状態とな
るため、信号シャッタ10の電極DL0の部分はこの選
択期間中に7/8期間だけ透過状態となることを示して
いる。
【0068】以上のように、上記表示装置2では、走査
型のバックライト30の走査板40′の各電極部分SL
0〜SL5が光透過状態となっている間、信号シャッタ
10の各電極部分DL0〜DL5に印加する一方極性電
圧V0と他方極性電圧−V0との印加時間の比を制御す
ることにより、光を透過させる時間を制御する。その結
果、2次元多階調表示が得られる(図7)。また、上記
表示装置2では、各画素の光透過時間が各8×t0と短
く、インパルス型の表示特性が得られるため、動画像で
の画質改善を実現できる。
【0069】なお、この走査板40′および信号シャッ
タ10で用いた液晶は、BDH社製のFLC材料である
SCE8であり、t0=1[ms]、V0=10[V]
である。
【0070】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図9から図23に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1において示した部材と同一の機能を有する部材には、
同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の
形態1において定義した用語については、特に断らない
限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるも
のとする。
【0071】前記の実施の形態1に係る表示装置1・2
によれば、例えば図9に示したように、信号シャッタ1
0の電極DL2が常にLevel0の表示状態であった
場合、電極DL2(図2(b))に常に負極性の電圧を
印加しなければならない。これは液晶16へ直流電圧を
印加することになるため、液晶16に駆動特性の劣化等
が生じる場合がある。
【0072】そこで、本実施の形態では、この問題に対
応するための2つの方法を説明する。
【0073】〔1〕電極を分割する方法 信号シャッタの液晶に直流電圧を印加する問題に対応す
る第1の方法として、信号シャッタ10のデータ電極1
2の代わりに、各電極DL0〜DL5を各電極の延設方
向に2分割した電極を使用する方法がある。この方法
を、図10から図12を用いて説明する。
【0074】図10は、信号シャッタ10(図2)の代
わりに用いることができる信号シャッタ(表示素子,第
1の液晶パネル)10′の構成を示す模式図である。な
お、信号シャッタ10′は、データ電極12の代わりに
データ電極(連続体,第1電極)12′有する点を除
き、信号シャッタ10と同一の構成を備えている。
【0075】すなわち、図10(a)に示すように、上
記信号シャッタ10′は、データ電極12′が配設され
たガラス基板11と、対向電極14が配設されたガラス
基板12とが、データ電極12′および対向電極14を
内側に対向させて配置され、両ガラス基板11・13の
外周部が封止剤15を用いて貼り合わされ、その間に液
晶16が注入されて形成されている。
【0076】そして、図10(b)に示すように、上記
ガラス基板11は、表面にITO等からなる複数の透明
なデータ電極12′(DLU0〜DLU5,DLD0〜
DLD5)が形成されている。なお、このデータ電極1
2′は、例えば酸化シリコン(SiO2 )からなる透明
な絶縁膜(図示せず)により表面が被覆されている。さ
らに、その絶縁膜の上には、配向膜(図示せず)がラビ
ング処理等の一軸配向処理が施されて形成されている。
【0077】また、上記ガラス基板13は、表面上にI
TO等からなる1枚の透明な対向電極14(DCOM)
が形成されている。さらに、上記液晶16としては、強
誘電性液晶を用いることができる。
【0078】ここで、上記の各データ電極12′は、信
号シャッタ10のデータ電極12の各電極DL0〜DL
5(図2(b))が各電極の延設方向(第1の方向)と
直交する仮想的な分割線に沿って2つの領域に二分割さ
れた形状を有している。すなわち、信号シャッタ10′
のガラス基板11には、電極DL0〜DL5が分割され
た形状で、それぞれ電極DLU0〜DLU5(12′
U)および電極DLD0〜DLD5(12′D)が形成
されている。なお、分割のパターンは2分割でなくても
よい。
【0079】そして、2分割された電極12′U・1
2′Dは、個別にドライバICに接続され駆動される。
具体的には、電極12′Uへ光を照射している間、電極
(連続体,第1電極)12′DへDCバランスを取るた
めの電圧を印加し、電極12′Dへ光を照射している
間、電極(連続体,第1電極)12′UへDCバランス
を取るための電圧を印加する。これにより、液晶16へ
印加される電圧のDC成分を取り除き、液晶特性の劣化
を防ぐことができる。
【0080】ここで、図11および図12を用いて、表
示装置2(図6)において、信号シャッタ10を上記信
号シャッタ10′に置き換えた場合に、走査板40′お
よび信号シャッタ10′の各電極へ印加する電圧につい
て説明する。なお、以下では一部の電極についてのみ説
明する。
【0081】図11には、走査板40′のITO電極4
4′(図5(b)ではSCOMと表示)へ印加する電圧
と、走査板40′のITO電極42の第0電極,第1電
極,第2電極(図5(b)ではSL0,SL1,SL2
と表示)へそれぞれ印加する電圧とが順に示してある。
なお、電極SL0,SL1,SL2のタイミング上のS
WON,SWOFFは、例えば電極SL0では、時間−
8×t0で電極SL0の部分が光透過状態となり、時間
0×t0で電極SL0の部分が光非透過状態となること
を示している。
【0082】図12には、信号シャッタ10′の対向電
極14(図10(b)ではDCOMと表示)へ印加する
電圧と、信号シャッタ10′のデータ電極12′のうち
電極12′Uの第0電極,第1電極,第2電極,第3電
極(図10(b)ではDLU0,DLU1,DLU2,
DLU3と表示)へそれぞれ印加する電圧と、信号シャ
ッタ10′のデータ電極12′のうち電極12′Dの第
0電極,第1電極,第2電極,第3電極(図10(b)
ではDLD0,DLD1,DLD2,DLD3と表示)
へそれぞれ印加する電圧とが示してある。
【0083】ここで、電極12′U(DLU0〜DLU
3)および電極12′D(DLD0〜DLD3)は、走
査型のバックライト30から光が照射される時間には表
示のための電圧が、その後、光が照射されない時間には
逆極性の電圧がそれぞれ印加されることにより、直流成
分がキャンセルされる。
【0084】例えば、電極DLU2は、走査型のバック
ライト30から光が照射される時間−8×t0〜16×
t0の間には表示のための電圧が印加され、その後、光
が照射されない時間16×t0〜40×t0の間には時
間−8×t0〜16×t0とは逆極性の電圧が印加され
ている。これに対して、電極DLD2は、走査型のバッ
クライト30から光が照射される時間16×t0〜40
×t0の間には表示のための電圧が印加され、その後、
光が照射されない時間40×t0〜64×t0(すなわ
ち、時間−8×t0〜16×t0)の間には時間16×
t0〜40×t0とは逆極性の電圧が印加されている。
【0085】〔2〕補償パネルを設ける方法 信号シャッタの液晶に直流電圧を印加する問題に対応す
る第2の方法として、信号シャッタと走査型のバックラ
イト側の偏光板との間に、例えば1フレーム周期で極性
が反転する補償パネルを置く方法がある。この方法を、
図13から図23を用いて説明する。
【0086】まず、図13および図14を用いて、信号
シャッタ10(図2)および補償パネル50と、走査板
40′(図5)を備えた走査型のバックライト30とを
組み合わせた表示装置3について説明する。図13は、
表示装置3の構成と、信号シャッタ10および補償パネ
ル50の動作原理を示す模式図である。また、図14
は、補償パネル50の構成を示す模式図である。
【0087】図13に示すように、表示装置3は、信号
シャッタ10と走査型のバックライト30側の偏光板1
9との間に、補償パネル50が設けられている。
【0088】図14(a)に示すように、上記補償パネ
ル50は、ITO電極52・54がそれぞれ配設された
ガラス基板51・52が、ITO電極52・54を内側
に対向させて配置され、両ガラス基板51・53の外周
部が封止剤55を用いて貼り合わされ、その間に液晶5
6が注入されて形成されている。
【0089】そして、図14(b)に示すように、上記
ガラス基板51は、表面にITO等からなるパターニン
グしないベタのITO電極52(COM2)が形成され
ている。なお、このITO電極52は、例えば酸化シリ
コン(SiO2 )からなる透明な絶縁膜(図示せず)に
より表面が被覆されている。さらに、その絶縁膜の上に
は、配向膜(図示せず)がラビング処理等の一軸配向処
理が施されて形成されている。
【0090】また、上記ガラス基板53は、表面にIT
O等からなるパターニングしないベタのITO電極54
(COM1)が形成されている。なお、この対向電極5
4は、例えば酸化シリコン(SiO2 )からなる透明な
絶縁膜(図示せず)により被覆されている。また、その
絶縁膜の上には、配向膜(図示せず)がラビング処理等
の一軸配向処理が施されて形成されている。
【0091】すなわち、上記補償パネル50は、ITO
電極52・54をパターニングしない点を除けば、信号
シャッタ10(図2)として用いたFLCパネルと同一
の構成である。そして、注入する液晶56も、信号シャ
ッタ10と同様に、強誘電性液晶であるBDH社製のS
CE8を用いることができる。
【0092】なお、液晶56に強誘電性液晶を用いたの
は、偏光軸の変化の速度を稼ぐためである。よって、偏
光軸の変化の速度を必要としない場合には、注入する液
晶56にTN液晶等を採用することもできる。
【0093】そして、図13に示すように、上記補償パ
ネル50は、信号シャッタ10とラビング方向を直交さ
せて配置する。補償パネル50および信号シャッタ10
のFLC分子の配置が直交すると光は非透過となり、両
者の配置が直交しなければ光は透過する。
【0094】ここで、図15〜図17,図18〜図2
0,図21〜図23を参照しながら、走査板40′の各
電極、信号シャッタ10の各電極および補償パネル50
の各電極への電圧印加タイミングについて、3つの例を
あげて説明する。
【0095】まず、図15から図17を用いて、表示装
置3(図13)において、走査板40′、信号シャッタ
10および補償パネル50の各電極へ印加する電圧の第
1例について説明する。なお、以下では一部の電極につ
いてのみ説明する。
【0096】図15には、走査板40′のITO電極4
4′(図5(b)ではSCOMと表示)へ印加する電圧
と、走査板40′のITO電極42の第0電極,第1電
極,第2電極(図5(b)ではSL0,SL1,SL2
と表示)へそれぞれ印加する電圧とが順に示してある。
なお、電極SL0,SL1,SL2のタイミング上のS
WON,SWOFFは、例えば電極SL0では、時間−
8×t0で電極SL0の部分が光透過状態となり、時間
0×t0で電極SL0の部分が光非透過状態となること
を示している。
【0097】図16には、補償パネル50のITO電極
54(図14(b)ではCOM1と表示)へ印加する電
圧と、ITO電極52(図14(b)ではCOM2と表
示)へ印加する電圧とが順に示してある。図16に示す
ように、電極COM2へ印加する電圧は1フレーム周期
での極性を反転させる。すなわち、電極COM2に電圧
−V0が印加される期間(例えば、時間−8×t0〜4
0×t0)では補償パネル50は正極性フレームとな
り、電圧+V0が印加される期間(例えば、時間40×
t0〜88×t0)では補償パネル50は負極性フレー
ムとなる。
【0098】図17には、信号シャッタ10の対向電極
14(図2(b)ではDCOMと表示)へ印加する電圧
と、信号シャッタ10のデータ電極12の第0電極,第
1電極,第2電極,第3電極(図2(b)ではDL0,
DL1,DL2,DL3と表示)へそれぞれ印加する電
圧とが順に示してある。
【0099】ここで、補償パネル50の電極COM2
(図14(b))へ印加する電圧の極性(図16)と、
信号シャッタ10のデータ電極12の各電極DL0〜D
L5(図2(b))へ印加する電圧の極性(図17)と
が同じ場合、これら2つのFLCパネルのFLC分子の
配置は直交するため、光は非透過となる。一方、電極C
OM2および各電極DL0〜DL5に印加する電圧の極
性が異なる場合、2つのFLCパネルのFLC分子の配
置は20°〜45°程度傾くため、光は透過する。
【0100】なお、図17の電極DL0〜DL3のタイ
ミング上のLevel0〜Level8は、正極性フレ
ームに電極DL0〜DL3(図2)へ印加する電圧を示
す。また、Level0−〜Level8−は、負極性
フレームに電極DL0〜DL5へ印加する電圧を示す。
【0101】これにより、電極DL2のように、常にL
evel0の表示状態であっても、正極性フレームと負
極性フレームとで信号シャッタ10および補償パネル5
0の各電極へ印加される電圧の直流成分がキャンセルさ
れるので、液晶に一方の極性の直流電圧を常に印加する
ことがなく、液晶の駆動特性の劣化等の問題が回避でき
る。
【0102】さらに、図18から図20を用いて、表示
装置3(図13)において、走査板40′、補償パネル
50および信号シャッタ10の各電極へ印加する電圧の
第2例について説明する。なお、図18から図20のタ
イミング図は、図15から図17に示したタイミング図
とほぼ同一であるため、相違点のみを説明する。
【0103】第2例では、図20に示すように、信号シ
ャッタ10の各電極DL0〜DL3へ印加する電圧V0
および−V0の順番を、直前の電圧により変化させる。
例えば、電極DL0に印加する電圧は、時間−8×t0
〜0×t0では直前の電圧がV0であったので、同じ極
性の電圧V0を印加することから始めているが、時間0
×t0〜8×t0では直前の電圧が−V0であったの
で、同じ極性の電圧−V0を印加することから始めてい
る。
【0104】ここで、信号シャッタ10の液晶16の配
向状態は、データ電極12へ印加する電圧により変化す
る。また、極性変化によって強誘電性液晶の配向状態が
遷移するためには、数10[μs]の期間が必要であ
る。したがって、正確な階調表示を得るためには、その
分を考慮して電圧極性の変化する時間を微調整しなけれ
ばならない。
【0105】例えば、図17に示すように、前記第1例
の電極DL0のタイミングでは、選択時間8×t0〜1
6×t0の間に印加電圧極性の変化が時間8×t0およ
び時間14×t0で生じている。これに対して、図20
に示すように、第2例の電極DL0のタイミングでは、
時間8×t0〜16×t0の間に印加電圧極性の変化が
時間12×t0で生じるだけである。強誘電性液晶の応
答速度時間は数10[μs]必要なので、この応答期間
の輝度が制御しきれないという問題がある。よって、第
2例のように、直前の電圧に応じて電圧を印加する方
が、極性変化のための時間微調整がより簡単になる。
【0106】また、この信号シャッタ10は容量性負荷
とみなせるので、液晶16へ印加する電圧極性を変化さ
せるためには、それに必要な電荷を供給する必要があ
り、この電圧極性変化の回数が少なくなる程、信号シャ
ッタ10での消費電力が減ることになる。
【0107】このように、ある単位期間に、先に何れの
極性の電圧を印加するかを、直前の電圧がどちらの極性
か、すなわちそれまでの電圧印加の履歴に基づいて変え
ることで、上記2点で好ましい結果が得られる。
【0108】なお、第2例の電極DL1の電圧印加タイ
ミングでは(図20)、時間32×t0〜40×t0の
間に、前後の電圧は−V0とする必要があるので、電圧
V0の期間をどのタイミングで印加しても上記2点での
効果は余り期待できない。この場合、前後の信号とのク
ロストークがより起き難いように、その期間の中央で電
圧V0を印加することも有効である。
【0109】また、ある単位期間に印加する一方の極性
電圧と他方の極性電圧の時間幅比を、この直前の電圧が
どちらの極性か、それまでの電圧印加履歴がどのような
ものかにより変えることもできる。
【0110】さらに、図21から図23を用いて、表示
装置3(図13)において、走査板40′、補償パネル
50および信号シャッタ10の各電極へ印加する電圧の
第3例について説明する。なお、図21から図23のタ
イミング図は、図15から図17に示したタイミング図
とほぼ同一であるため、相違点のみを説明する。
【0111】第3例では、電極DL0,DL1,DL
2,DL3の電圧印加タイミング図に示すように(図2
3)、信号シャッタ10の各電極への印加電圧が表示す
べき階調値に対応して変化させる。
【0112】ここで、強誘電性液晶では、液晶へ印加さ
れる力は印加電圧と自発分極に比例する。また、液晶の
配向状態が変わる速度は、その力に比例し、粘性に反比
例する。
【0113】そこで、表示装置3は、信号シャッタ10
の液晶16へ印加する電圧の極性を変化させるタイミン
グを変えるだけでなく、液晶16へ印加する電圧自体を
変化させて配向状態を制御することにより階調表示が可
能となる。
【0114】この場合、それまでの電圧印加履歴がどの
ようなものかにより印加すべき電圧が変わってくるの
で、目的とする電圧を印加する前にリセット電圧を印加
することが有効である(例えば、電極DL0の電圧印加
タイミング図の時間−8×t0や0×t0(図2
3))。
【0115】もちろん、単位期間に印加する電圧をそれ
までの電圧印加履歴に応じて変えてもよいし、単位期間
に印加するリセット電圧とその後の電圧とを両方を変化
させてもよいし、電圧印加時間幅の比を変えることもで
きる。
【0116】以上のように、光の強度を走査方向(第1
の方向)で集光して行き、走査方向に1画素幅(単純マ
トリクスで言う1走査電極、TFTで言う1ゲート電極
で制御される画素)まで光を集光すれば、その他の画素
(単純マトリクスで言う非選択走査電極上の画素、TF
Tで言うゲートがOFFされている画素)でどのような
電圧印加状態でも関係ないことになる。
【0117】そこで、走査電極方向に細長い画素(幅は
単純マトリクスでは信号電極幅、TFTでは画素電極
幅)を作り、その細長い画素単位でアクティブ素子を用
いて駆動すれば、走査方向に複数の画素を有し、その画
素単位にアクティブ素子を備えた表示装置と同等の表示
特性が得られる。すなわち、走査方向(第1の方向)に
連続し、それと交差する第2の方向に分離配列した単数
もしくは複数の画素と、その画素へ照射する光の幅を走
査方向(第1の方向)で狭くし、その光を走査方向(第
1の方向)へ移動させ、その光の幅の移動と同期して画
素の光の透過(または反射)状態を変化させることで、
1次元もしくは2次元表示装置が実現できる。
【0118】したがって、上記表示装置によれば、想定
される走査電極数(集光した光の幅が1cmでパネルの
走査側の幅が40cmなら走査電極数は概ね40本)の
逆数でコンパクションされた画像となるので、インパル
ス型表示装置と同等の動画像画質を得ることができる。
【0119】なお、このような走査方向に連続した画素
を持つ1次元素子へ走査電極幅の光を照射し2次元画像
を得る場合、照射する光が想定する走査電極幅分移動す
る間の画素の光透過(または反射)状態の平均値を、そ
の想定する場所で表示すべき輝度レベルに合わせ変化さ
せることが好ましい。
【0120】上記表示装置に適した1次元素子として
は、1次元のDMD素子も考えられるが、特にLCDの
場合、TFT素子等のアクティブ素子を画素ごとに持た
ない単純マトリクス構成では高画質を得ることが難し
い。しかしながら、上記のように走査電極方向に長細い
画素を持たせ、外付けのドライバICを用いて、その画
素全体を駆動すれば、単純マトリクス構成でアクティブ
素子を画素ごとに持たせた場合と同様に高画質を得るこ
とができる。
【0121】すなわち、上記表示装置は、上記1次元素
子が、第1の基板の上に光が走査される方向(第1の方
向)に長細く、第1の方向と交差する第2の方向に複数
配列した信号電極(第1電極)を形成し、第2の基板の
上に走査方向(第1の方向)に連続した対向電極(第2
電極)を形成し、これら第1の基板および第2の基板を
電極を内側にして貼り合わせ、両基板間に走査方向(第
1の方向)への光の移動と同期して配向状態が変化する
液晶を配置した液晶表示素子である場合に、より真価を
発揮できる。なお、上記対向電極(第2電極)は、第2
の方向に連続するとともに、第1の方向にも連続したベ
タ電極であってもよい。
【0122】さらに、上記液晶表示素子は、走査電極幅
の光がその光の幅(走査電極幅)分移動する間に配向状
態が変化する方が好ましい。そして、そのような高速応
答が可能な液晶の1つに強誘電性液晶がある。よって、
強誘電性液晶は、上記表示装置の液晶表示素子に好適で
ある。
【0123】ここで、強誘電性液晶の表示モードには、
動的に液晶を動かして光を散乱させるモードと、液晶分
子の配向軸の角度を印加電圧によって移動させて表示す
るモードとがある。そして、後者のモードの方が高速応
答である。よって、上記表示装置は、後者のモードを利
用するために、光源から1次元素子へ入射する光が1軸
偏光されていることが好ましい。
【0124】この場合、上記1次元素子の強誘電性液晶
分子は、印加電圧により基板平面に対して寝た格好の円
錐上の表面を移動する。そこで、上記の信号電極(第1
電極)および対向電極(第2電極)を介して強誘電性液
晶へ一方極性の電圧を印加し、この電圧により強誘電性
液晶分子が上記円錐上を移動した状態で、この強誘電性
液晶分子の長軸方向と、この1次元素子へ光源から入射
する偏光の偏光軸方向とを一致させるのが好ましい。な
お、これは直交させても同様に好ましく、軸が多少ずれ
ても効果があることに変わりはない。
【0125】このとき、電圧印加により強誘電性液晶分
子が上記円錐上で充分寝た状態となることがより好まし
い。また、強誘電性液晶も電圧印加から分子が充分寝る
までには時間がかかるので、この時間と光を走査する時
間とを勘案し、適切な時間が経った状態で強誘電性液晶
分子の長軸方向と、この1次元素子へ光源から入射する
偏光の偏光軸方向を一致(平行または直交)させるのが
好ましい。
【0126】つぎに、上記表示装置の駆動方法について
説明する。上記1次元素子の強誘電性液晶に、信号電極
(第1電極)および対向電極(第2電極)を介して、先
に偏光軸を合わせる際に印加したのと同様の一方極性の
電圧を印加することにより、画素を構成する強誘電性液
晶が先に設定した光遮断(または吸収)状態の位置に安
定し、他方極性の電圧を印加することにより、画素を構
成する強誘電性液晶が先の円錐上の反対側に位置に安定
し光透過(または反射)状態とすることができる。
【0127】しかし、上記のような強誘電性液晶の駆動
方法では、表示状態が暗か明に偏ると液晶へ印加される
DC成分が偏る。そして、DCが印加され続けると、液
晶素子は駆動特性の変化や劣化が起こる。
【0128】そこで、上記DC成分による偏りに対する
対応方法として、液晶へDC成分が残らないように、上
記1次元素子の信号電極(第1電極)へ光が当たってい
ない時に、先に光が当たっていた時に液晶へ印加したD
C成分をキャンセルするためのDC成分を印加すること
が好ましい。
【0129】また、上記DC成分による偏りに対する別
の対応方法として、上記1次元素子へ入射する光の偏光
軸を、次の第1の期間と第2の期間とで変化させる方法
がある。
【0130】すなわち、上記第1の期間では、強誘電性
液晶へ信号電極(第1電極)および対向電極(第2電
極)を介して一方極性の電圧を印加し、この電圧により
強誘電性液晶分子が円錐上を移動した状態で、この強誘
電性液晶分子の長軸方向と、1次元素子へ光源から入射
する偏光の偏光軸方向とを概ね一致または直交させる。
また、上記第2の期間では、強誘電性液晶へ信号電極
(第1電極)および対向電極(第2電極)を介して他方
極性の電圧を印加し、この電圧により強誘電性液晶分子
が円錐上を移動した状態で、この強誘電性液晶分子の長
軸方向と、この1次元素子へ光源から入射する偏光の偏
光軸方向を概ね一致または直交させる。
【0131】このように、1次元素子へ光源から入射す
る偏光の偏光軸方向を切り替えることによって、DC成
分が液晶に残りにくい表示装置となる。なお、上記の一
方極性の電圧と他方極性の電圧とは、絶対値が等しい逆
極性の電圧であることが好ましい。
【0132】上記表示装置は次のように駆動される。す
なわち、上記第1の期間では、1次元素子の強誘電性液
晶へ信号電極(第1電極)および対向電極(第2電極)
を通して、第1の期間で偏光軸を合わせる際に印加した
のと同様の一方極性の電圧を印加することにより、画素
を構成する強誘電性液晶が先に設定した光遮断(または
吸収)状態の位置に安定し、他方極性の電圧を印加する
ことにより、画素を構成する強誘電性液晶が先の円錐上
の反対側に位置に安定し光透過(または反射)状態とす
ることができる。また、上記第2の期間では、1次元素
子の強誘電性液晶へ信号電極(第1電極)および対向電
極(第2電極)を通して、第2の期間で偏光軸を合わせ
る際に印加したのと同様の他方極性の電圧を印加するこ
とにより、画素を構成する強誘電性液晶が先に設定した
光遮断(または吸収)状態の位置に安定し、一方極性の
電圧を印加することにより、画素を構成する強誘電性液
晶が先の円錐上の反対側に位置に安定し光透過(または
反射)状態とすることができる。
【0133】このように、第1の期間と第2の期間とを
交互に入れ替えれば、表示状態が暗明の何れかに偏って
も、第1と第2の期間で印加されるDC成分がキャンセ
ルされるので、液晶素子の駆動特性の変化や劣化が生じ
にくくなる。なお、上記のこの第1期間および第2期間
は、画像信号のフィールドまたはフレーム単位(単数も
しくは複数)で切り替えれば、DC成分をより確実にキ
ャンセルできるので好ましい。
【0134】ここで、上記の第1期間と第2期間とで1
次元素子へ入射する光の偏光軸を変える具体的な方法と
しては、光源から発した光を第1の偏光板に通し、その
後第2の液晶パネルを通し、この液晶の旋光状態を切り
替えることによって、1次元素子へ偏光した光を入射す
ることができる。もちろん、偏光板を回転させることに
よっても可能である。
【0135】また、1次元素子へ入射する光の偏光軸の
制御は、強誘電性液晶を用いた液晶パネル(第2の液晶
パネル)によって行うことができる。なお、この第2の
液晶パネルにTN(twisted nematic )液晶等を利用す
ることも可能であるが、第2の液晶パネルも高速応答す
る方が好ましいため、強誘電性液晶が好適である。
【0136】つづいて、強誘電性液晶を用いた1次元素
子で多階調表示をする方法について説明する。
【0137】上記1次元素子へ入射する光が想定する走
査電極幅だけ移動する期間に、一方極性あるいは他方極
性の電圧のみを印加すると2値表示しかできない。しか
し、その期間の途中でこの2つの電圧を入れかえると、
その入れ替えるタイミングに従い階調表示ができる。
【0138】そこで、強誘電性液晶へ信号電極(第1電
極)および対向電極(第2電極〉を通し、一方極性の電
圧V0を印加する時間と他方極性の電圧−V0を印加す
る時間との比を、一定期間内で、例えば図17の選択時
間−8×t0〜0×t0の電極DL1,DL2のよう
に、0:1〜1:0の範囲で変化させることによって、
画素の光遮断/透過状態を制御し、任意の階調レベルを
表示することが可能となる。
【0139】また、強誘電性液晶を用いた1次元素子で
多階調表示をする他の方法としては、上記1次元素子へ
入射する光が想定する走査電極幅だけ移動する期間に、
印加する一方極性および他方極性の電圧の値を変える方
法や、表示したい階調に従いある特定の電圧を印加し続
ける方法もある。なお、これらの方法は上記の電圧の印
加時間の比を変化させる方法と併用可能である。
【0140】さらに、ある極性の電圧を印加したときの
液晶の反応速度は、その直前の想定する走査電極幅の期
間において、最後に印加した電圧が一方極性か他方極性
か、また、それまでの電圧印加履歴に応じて変化する。
【0141】例えば、一方極性の電圧を印加し続けた後
に他方極性の電圧を印加すれば、強誘電性液晶分子がそ
の他方極性電圧に対応した位置まで移動するのに時間が
がかる。そのため、先に他方極性の電圧が印加し続けら
れていた場合、その期間にクロストークが生じる。
【0142】そこで、想定する走査電極幅の期間におい
て、一方極性の電圧と他方極性の電圧との何れを先に印
加するのかを、この直前の電圧がどちらの極性か、それ
までの電圧印加履歴がどのようなものかに応じて変える
ことによって、このクロストークを減らして、好ましい
表示を得ることができる。具体的には、例えば、直前の
電圧が一方極性であれば、その一方極性の電圧から印加
し始める。
【0143】また、想定する走査電極幅の期間におい
て、一方極性の電圧と他方極性の電圧の時間幅の比を、
この直前の電圧がどちらの極性か、それまでの電圧印加
履歴がどのようなものかに応じて変えることによって
も、クロストークを減らして、好ましい表示を得ること
ができる。具体的には、例えば、直前の電圧が一方極性
であれば、その一方極性の電圧の比を小さくする。
【0144】また、想定する走査電極幅の期間におい
て、一定期間に印加する電圧を、この直前の電圧がどち
らの極性か、それまでの電圧印加履歴がどのようなもの
かに応じて変えることによっても、クロストークを減ら
して、好ましい表示を得ることができる。
【0145】さらに、これらの階調表示のための補正方
法は、相互に併用可能である。
【0146】なお、上記の各実施の形態は本発明の範囲
を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更
が可能である。
【0147】本発明に係る表示装置は、第1の方向に光
の透過または反射状態を個別に制御可能な複数の画素が
形成可能な連続体(データ電極12(図2))が、該第
1の方向に交差する第2の方向に連続して配列されてな
る表示素子と、上記表示素子の第1の方向の特定の幅の
みに選択的に光を照射する光照射手段とを有し、上記の
各連続体には、上記光照射手段により照射された光の第
1の方向の幅によって表示用の画素が形成される構成で
あってもよい。これにより、外部または内部ドライバで
駆動された1次元配列された表示素子を用いて、インパ
ルス型応答の表示が得られる。
【0148】また、上記表示装置は、上記光照射手段
が、各連続体に特定の幅の上記光を第1の方向に走査す
る構成であってもよい。
【0149】また、上記表示装置は、上記表示素子が、
上記光照射手段により選択的に照射される光が上記表示
素子の第1の方向に走査されるのと同期して上記画素の
光の透過または反射状態が変化する構成であってもよ
い。
【0150】また、上記表示装置は、上記表示素子が、
上記表示素子を構成する各連続体に印加する電圧の変化
に伴って上記画素の光の透過または反射状態が変化する
構成であってもよい。
【0151】また、上記表示装置は、上記連続体に印加
する電圧が、上記画素に対応して表示すべき情報に基づ
いて設定される構成であってもよい。
【0152】また、上記表示装置は、上記光照射手段
が、上記表示素子の第1の方向の特定の幅に選択的に光
を照射してから次の特定の幅に選択的に光を照射するま
での期間において、上記画素の光透過または光反射期間
と光遮断または光吸収期間との比が、0:1から1:0
の範囲で変化するように光を照射する構成であってもよ
い。この駆動方法により、上記表示装置は、多階調表示
が得られる。
【0153】また、上記表示装置は、上記表示素子が、
上記第1の方向に延び、且つ上記第2の方向に連続して
配列された複数の第1電極が表面に形成された第1の基
板と、少なくとも上記第1の方向に延びた第2電極が表
面に形成された第2の基板とを有し、上記第1の基板と
第2の基板とを、それぞれの電極形成面が対向配置され
た状態で、上記光照射手段による第1の方向への光の走
査に同期して配向状態が変化する液晶が封入されてなる
第1の液晶パネルからなる構成であってもよい。これに
より、上記表示装置は、TFT等のアクティブ素子を用
いた液晶パネルのような歩留まりの問題がないため、表
示素子として液晶パネルを利用することが可能となる。
【0154】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルに封入された液晶が、強誘電性液晶であってもよ
い。ここで、応答速度と走査方向の表示能力とは比例す
る。これにより、上記表示装置は、液晶パネルの液晶と
して応答速度が速い強誘電性液晶を用いることにより、
表示分解能を高くすることができる。
【0155】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子の画素に表示すべき情報に基づい
て、該画素が光遮断または光吸収状態となるように、上
記第1の電極および第2の電極により第1の極性の電圧
が上記強誘電性液晶に印加されると共に、該画素が光透
過または光反射状態となるように、上記第1の電極およ
び第2の電極により上記第1の極性とは逆極性の第2の
極性の電圧が上記強誘電性液晶に印加される構成であっ
てもよい。
【0156】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子に入射される光が一軸偏光である
場合、上記第1の電極および第2の電極により第1の極
性の電圧が印加されて強誘電性液晶の液晶分子の配向状
態が一方向に揃ったときの該強誘電性液晶の液晶分子の
長軸方向と、上記表示素子に入射される偏光の偏光軸方
向とが概ね平行または直交する関係にある構成であって
もよい。ここで、強誘電性液晶の表示モードは、強誘電
性液晶分子を1次軸配向状態としその分子を電圧で動か
すモードが、コントラスト・応答速度とも優れている。
これにより、上記表示装置は、このような強誘電性液晶
の表示モードで表示できる。
【0157】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子の画素に光が照射されている期間
に、該画素に対応して表示すべき情報にしたがって、該
画素に電圧が印加されるように、また、上記画素に光が
照射されていない期間に、光が照射されていた期間に該
画素に印加された電圧の直流成分を中和する構成であっ
てもよい。この駆動方法により、上記表示装置は、問題
となる直流電圧成分をキャンセルして、液晶の駆動特性
の劣化を防ぐことができる。
【0158】また、上記表示装置は、上記第1の液晶元
パネルの第1の基板に形成された第1の電極が複数に分
割されている構成であってもよい。この構成により、上
記表示装置は、特に信号シャッタの電極を上下に分割し
て駆動することで(図10)、暗か明に偏った表示状態
においても液晶へ印加されるDC成分が偏らず、液晶の
駆動特性劣化が少なくなり好ましい。
【0159】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子に入射される光が一軸偏光である
場合、第1の期間では、上記第1の電極および第2の電
極により第1の極性の電圧を上記強誘電性液晶に印加す
ることにより該強誘電性液晶の液晶分子の配向状態が第
1の方向に揃ったときの該液晶分子の長軸方向と、上記
表示素子に入射される偏光の偏光軸方向とが概ね平行ま
たは直交し、第2の期間では、上記第1の電極および第
2の電極により第2の極性の電圧を上記強誘電性液晶に
印加することにより該強誘電性液晶の液晶分子の配向状
態が第1の方向に揃ったときの該液晶分子の長軸方向
と、上記表示素子に入射される偏光の偏光軸方向とが概
ね平行または直交する関係にある構成であってもよい。
この駆動方法により、上記表示装置は、周期的に偏光軸
を変化させることで、DC成分が偏らず液晶の駆動特性
劣化が少ない表示が得られる。
【0160】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子の画素に対して表示すべき情報に
基づいて、上記第1の期間で、上記画素が光遮断または
光吸収状態となるように、上記第1の電極および第2の
電極により第1の極性の電圧が上記強誘電性液晶に印加
されると共に、該画素が光透過または光反射状態となる
ように、上記第1の電極および第2の電極により第2の
極性の電圧が上記強誘電性液晶に印加され、上記第2の
期間で、上記画素が光透過または光反射状態となるよう
に、上記第1の電極および第2の電極により第1の極性
の電圧が上記強誘電性液晶に印加されると共に、該画素
が光遮断または光吸収状態となるように、上記第1の電
極および第2の電極により第2の極性の電圧が上記強誘
電性液晶に印加される構成であってもよい。
【0161】また、上記表示装置は、上記表示素子と光
照射手段との間に、上記表示素子に上記光照射手段から
入射される光が一軸偏光である場合、該表示素子への偏
光の入射に先立って、該偏光が入射されて液晶分子の配
向状態が制御されることにより、該表示素子に入射され
る偏光の偏光軸を制御する第2の液晶パネルを設けた構
成であってもよい。これにより、上記表示装置は、第2
の液晶パネルを用いることで、電気的に偏光特性を持た
せることができ、メカニカル的な劣化のない信頼性ある
偏光特性が得られる。
【0162】また、上記表示装置は、上記第2の液晶パ
ネルを構成する液晶が、強誘電性液晶であってもよい。
これにより、上記表示装置は、液晶パネルの液晶として
強誘電性液晶を用いることで、偏光方向の切り替えが速
くなる。
【0163】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子の第1の方向の特定の幅に選択的
に光が照射されてから、次の特定の幅に選択的に光が照
射されるまでの期間のうち、上記第1の電極および第2
の電極により、第1の極性の電圧が上記強誘電性液晶に
印加される時間と第2の極性の電圧が印加される時間と
の比が0:1〜1:0の範囲で変化する構成であっても
よい。この駆動方法により、上記表示装置は、上記第1
の液晶パネルの画素の光遮断・透過状態を制御し、任意
の階調レベルで多階調表示できる。
【0164】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子の第1の方向の特定の幅に選択的
に光が照射される期間の最初に印加される電圧の極性
を、上記の光が照射される直前の印加電圧の極性に応じ
て決定する構成であってもよい。この駆動方法により、
上記表示装置は、上記第1の液晶パネルのクロストーク
等の影響を受け難くできる。
【0165】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記第1の電極および第2の電極により強誘電
性液晶に印加される電圧値の変化に伴って、上記表示素
子の画素の光透過または光反射/光遮断または光吸収状
態を制御する構成であってもよい。この駆動方法によ
り、上記表示装置は、上記第1の液晶パネルの画素の光
遮断・透過状態を制御し、任意の階調レベルで多階調表
示できる。
【0166】また、上記表示装置は、上記第1の液晶パ
ネルが、上記表示素子の第1の方向の特定の幅に選択的
に光が照射される期間の最初に印加される電圧の極性
を、上記の光が照射される直前の印加電圧の極性に応じ
て決定する構成であってもよい。この駆動方法により、
上記表示装置は、上記第1の液晶パネルのクロストーク
等の影響を受け難くできる。
【0167】さらに、本発明の表示装置は、「上記線状
光源(バックライト20)が、光源と、側面に高さ方向
に沿って一定幅のスリットが形成された円筒状であっ
て、内部に上記光源を備え、中心軸を回転中心として回
転する集光手段と、上記集光手段のスリットから出射さ
れた線状光を、上記表示素子へ反射する反射板とを具備
する」構成であってもよい。
【0168】これにより、上記表示装置の線状光源は、
光源より出た光を走査方向に1画素幅を有し、かつ、連
続体(第1電極)を走査方向(第1の方向)と交差する
第2の方向に横断して照射する長さを有する線状光に集
光して、表示素子に照射する。そして、線状光源は、集
光手段の回転により、線状光を走査方向に移動させなが
ら、連続体を1画素幅単位で照射する。したがって、上
記線状光源が線状光で連続体を走査方向に1画素幅単位
で走査できるため、光シャッタを用いたインパルス型の
2次元表示装置が実現できる。
【0169】さらに、本発明の表示装置は、「上記線状
光源(バックライト30)が、光源と上記表示素子との
間に、上記画素の幅で上記第2の方向に延設された第3
電極が上記第1の方向に複数本形成された第3の基板
と、少なくとも上記第2の方向に延設された第4電極が
形成された第4の基板とを有し、電極形成面を互いに対
向配置した上記第3の基板と上記第4の基板との間に、
上記線状光の走査に同期して配向状態が変化する液晶が
封入されている第2の液晶パネルが配設されている」構
成であってもよい。
【0170】これにより、上記表示装置の線状光源は、
第3電極の1本を光透過状態にすることによって、光源
より出た光を走査方向に1画素幅を有し、かつ、連続体
(第1電極)を走査方向(第1の方向)と交差する第2
の方向に横断して照射する長さを有する線状光を出射す
る。そして、線状光源は、光透過状態にする第3電極を
走査方向に順に切り換えることにより、線状光を走査方
向に移動させながら、連続体を1画素幅単位で照射す
る。したがって、上記線状光源が線状光で連続体を走査
方向に1画素幅単位で走査できるため、光シャッタを用
いたインパルス型の2次元表示装置が実現できる。
【0171】
【発明の効果】本発明の表示装置は、以上のように、第
1の方向に沿って配置された複数の画素を含み、該画素
の光の透過または非透過状態を制御可能な連続体が、上
記第1の方向と交差する第2の方向に複数本配列されて
いる表示素子と、上記第1の方向に特定の幅を有する線
状光を上記連続体の複数本に同時に照射する線状光源と
を具備する構成である。
【0172】それゆえ、上記の構成のように、走査方向
に沿って画素を含む1画素幅の細長い連続体(幅は単純
マトリクスでは信号電極幅、TFTでは画素電極幅)を
形成し、連続体単位で駆動するとともに、この連続体に
走査方向と交差する方向(第2の方向)の1画素幅の線
状光を照射すれば、各連続体には線状光の走査方向の幅
の光によって表示用の画素が形成される。
【0173】よって、上記の構成によれば、画素が1次
元配列された表示素子を用いて、インパルス型応答の表
示が得られるという効果を奏する。すなわち、上記表示
装置では、信号電極単位で駆動しながら、光シャッタへ
入射する光の開口率を究極まで下げることが可能となる
ため、走査方向に複数の画素を有し、その画素単位に駆
動する表示装置と同等の表示特性が得られるという効果
を奏する。
【0174】本発明の表示装置は、以上のように、さら
に、上記線状光源が、上記線状光を上記第1の方向に沿
って走査するものであり、かつ、上記表示素子が、上記
線状光源による上記線状光の走査に同期して、上記画素
の光の透過または非透過状態を制御する構成である。
【0175】それゆえ、さらに、走査方向(第1の方
向)に連続し、それと交差する第2の方向に分離配列し
た単数もしくは複数の連続体に、光の幅を走査方向で狭
くした線状光を走査方向へ移動させながら照射するとと
もに、照射される画素の光の透過(または反射)状態を
線状光の移動と同期して変化させることで、1次元もし
くは2次元表示装置が実現できるという効果を奏する。
【0176】したがって、光シャッタを用いた表示装置
において、インパルス型の2次元表示が可能となり、動
画像の画質を改善することができるという効果を奏す
る。
【0177】本発明の表示装置は、以上のように、さら
に、上記表示素子は、上記画素が上記線状光に照射され
ている期間における、光透過状態の期間と光非透過状態
の期間との割合を、その画素に表示すべき階調に応じて
制御する構成である。
【0178】それゆえ、上記の構成により、上記画素が
上記線状光に照射されている期間における、光透過状態
の期間と光非透過状態の期間との割合を、その画素に表
示すべき階調に応じて制御することによって、任意の階
調レベルを表示できるという効果を奏する。
【0179】本発明の表示装置は、以上のように、さら
に、上記表示素子が、上記第1の方向に延設された第1
電極が上記第2の方向に複数本形成された第1の基板
と、少なくとも上記第1の方向に延設された第2電極が
形成された第2の基板とを有し、電極形成面を互いに対
向配置した上記第1の基板と上記第2の基板との間に、
上記線状光源による上記線状光の走査に同期して配向状
態が変化する液晶が封入されている第1の液晶パネルで
ある。
【0180】それゆえ、さらに、信号電極と対向電極と
からなる液晶パネルを表示素子として、液晶パネルの走
査電極の代わりに信号電極の長軸方向に線状光を走査す
る。そして、信号電極への印加電圧で、線状光の走査と
同期して液晶パネルの各画素の透過・非透過状態を制御
すると、任意の階調レベルで多階調表示できる。
【0181】よって、上記表示装置は、連続体である第
1電極ごとに駆動して線状光で走査することにより、単
純マトリクス構成でありながら、画素ごとにアクティブ
素子を持たせた場合と同等の高画質を得ることができる
という効果を奏する。
【0182】したがって、上記表示装置によれば、液晶
パネルを信号シャッタに用いてインパルス型の2次元表
示が可能となり、動画像の画質を改善できるという効果
を奏する。さらに、上記表示装置は、TFT等のアクテ
ィブ素子を用いた液晶パネルのような歩留まりの問題が
ないため、単純マトリクス構成の安価な液晶パネルを表
示素子として利用できるという効果を奏する。
【0183】本発明の表示装置は、以上のように、さら
に、上記第1電極が、上記第2の方向に沿った仮想的な
分割線により複数に分割されている構成である。
【0184】それゆえ、さらに、上記表示装置は、第1
電極が第1の方向に複数に分割されているため、第1電
極を線状光の走査方向の上流側の領域と下流側の領域と
で別々に駆動することができる。よって画素に光が照射
されている期間に印加された電圧の直流成分を中和する
ように、画素に光が照射されていない期間に電圧を印加
することが可能となるという効果を奏する。
【0185】したがって、暗あるいは明に偏った表示状
態においても、第1の液晶パネルの液晶に印加される直
流成分が偏らず、液晶の駆動特性の劣化を防ぐことがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る表示装置の概略を
示す構成図である。
【図2】同図(a)および(b)は、それぞれ図1に示
した表示装置が備える信号シャッタの断面および平面を
示す構成図である。
【図3】同図(a)および(b)は、それぞれ図1に示
した表示装置が備える他のバックライトの断面および平
面を示す構成図である。
【図4】同図(a)および(b)は、それぞれ図3に示
したバックライトが備える走査板の断面および平面を示
す構成図である。
【図5】同図(a)および(b)は、それぞれ図3に示
したバックライトが備える他の走査板の断面および平面
を示す構成図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る他の表示装置の概
略を示す構成図である。
【図7】図6に示した表示装置の表示状態を示す説明図
である。
【図8】図5に示した走査板の各電極への電圧印加タイ
ミングを模式的に示すタイミング図である。
【図9】図2に示した信号シャッタの各電極への電圧印
加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図8
のタイミングと対応するタイミングを示す。
【図10】同図(a)および(b)は、それぞれ図1に
示した表示装置が備える他の信号シャッタの断面および
平面を示す構成図である。
【図11】図5に示した走査板の各電極への電圧印加タ
イミングを模式的に示すタイミング図である。
【図12】図10に示した信号シャッタの各電極への電
圧印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、
図11のタイミングと対応するタイミングを示す。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の概
略を示す構成図である。
【図14】同図(a)および(b)は、それぞれ図13
に示した表示装置が備える補償パネルの断面および平面
を示す構成図である。
【図15】図5に示した走査板の各電極への電圧印加タ
イミングを模式的に示すタイミング図である。
【図16】図14に示した補償パネルの各電極への電圧
印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図
15のタイミングと対応するタイミングを示す。
【図17】図2に示した信号シャッタの各電極への電圧
印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図
15および図16のタイミングと対応するタイミングを
示す。
【図18】図5に示した走査板の各電極への電圧印加タ
イミングを模式的に示すタイミング図である。
【図19】図14に示した補償パネルの各電極への電圧
印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図
18のタイミングと対応するタイミングを示す。
【図20】図2に示した信号シャッタの各電極への電圧
印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図
18および図19のタイミングと対応するタイミングを
示す。
【図21】図5に示した走査板の各電極への電圧印加タ
イミングを模式的に示すタイミング図である。
【図22】図14に示した補償パネルの各電極への電圧
印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図
21のタイミングと対応するタイミングを示す。
【図23】図2に示した信号シャッタの各電極への電圧
印加タイミングを模式的に示すタイミング図であり、図
21および図22のタイミングと対応するタイミングを
示す。
【図24】開口率100%のホールド型ディスプレイの
動きぼけの原理を示す模式図である。
【図25】開口率20%のホールド型ディスプレイの動
きぼけの原理を示す模式図である。
【図26】インパルス型ディスプレイの動きぼけが生じ
ない原理を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2,3 表示装置 10,10′ 信号シャッタ(表示素子,第1の液晶
パネル) 11 ガラス基板(第1の基板) 12,12′,12′D,12′U データ電極(連
続体,第1電極) 13 ガラス基板(第2の基板) 14 対向電極(第2電極) 16 液晶 20,30 バックライト(線状光源) 21 集光筒(集光手段) 23 反射板 24 蛍光管(光源) 31 ライト部(光源) 40,40′ 走査板(第2の液晶パネル) 41 ガラス基板(第3の基板) 42 ITO電極(第3電極) 43 ガラス基板(第4の基板) 44 ITO電極(第4電極) 46 液晶 DCOM 電極(第2電極) DL0〜DL5,DLU0〜DLU5,DLD0〜DL
D5電極(連続体,第1電極) SCOM 電極(第4電極) SL0〜SL3 電極(第3電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G09G 3/20 641A 5G435 G09G 3/20 641 641R 3/34 J 3/34 D 3/36 3/36 G02F 1/1335 530 Fターム(参考) 2H041 AA16 AB14 AC06 AZ01 AZ05 2H091 FA08X FA08Z FA14Z FA41Z LA16 2H093 NA20 NA43 NA56 NC16 NC42 ND60 5C006 AA01 AA15 AA16 AC28 AF44 AF46 AF71 BA12 BB12 BB14 BB29 EA01 FA16 FA18 FA29 FA34 FA38 FA56 5C080 AA10 AA18 BB05 DD03 EE19 EE29 FF12 JJ04 JJ05 JJ06 5G435 AA00 BB12 BB15 CC12 DD09 DD13 EE27 EE33 FF03 FF05 FF08 FF15 GG24 HH02 HH12 HH14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の方向に沿って配置された複数の画素
    を含み、該画素の光の透過または非透過状態を制御可能
    な連続体が、上記第1の方向と交差する第2の方向に複
    数本配列されている表示素子と、 上記第1の方向に特定の幅を有する線状光を上記連続体
    の複数本に同時に照射する線状光源とを具備することを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】上記線状光源が、上記線状光を上記第1の
    方向に沿って走査するものであり、 かつ、上記表示素子が、上記線状光源による上記線状光
    の走査に同期して、上記画素の光の透過または非透過状
    態を制御するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の表示装置。
  3. 【請求項3】上記表示素子は、上記画素が上記線状光に
    照射されている期間における、光透過状態の期間と光非
    透過状態の期間との割合を、その画素に表示すべき階調
    に応じて制御するものであることを特徴とする請求項2
    に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】上記表示素子は、 上記第1の方向に延設された第1電極が上記第2の方向
    に複数本形成された第1の基板と、少なくとも上記第1
    の方向に延設された第2電極が形成された第2の基板と
    を有し、 電極形成面を互いに対向配置した上記第1の基板と上記
    第2の基板との間に、上記線状光源による上記線状光の
    走査に同期して配向状態が変化する液晶が封入されてい
    る第1の液晶パネルであることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】上記第1電極が、上記第2の方向に沿った
    仮想的な分割線により複数に分割されていることを特徴
    とする請求項4に記載の表示装置。
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