JP4515022B2 - 発光装置 - Google Patents

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真之 坂倉
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光又は燐光により発光する発光素子を備えた発光装置に関する。特に本発明は、絶縁ゲート型トランジスタ又は薄膜トランジスタ等の能動素子とそれに接続する発光素子が備えられた発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶を用いた表示装置は、外光を利用する反射型を別として、通常は液晶を狭持したパネルと光源とが組み合わされて画像を表示する仕組である。液晶表示装置は様々な電子装置における画像表示手段として採用されているが、視野角が狭いといった欠点を有している。それに対し、エレクトロルミネセンスが得られる発光体を表示手段として利用する表示装置は視野角が広く、視認性も優れることから次世代の表示装置として注目されている。
【0003】
エレクトロルミネッセンスを利用した発光素子は、陰極から注入された電子と陽極から注入された正孔が発光体で成る層(発光層)で再結合して励起子を形成し、その励起子が基底状態に戻る時に放出されるエネルギーを光として取り出している。エレクトロルミネッセンスには蛍光と燐光とがあり、それらは励起状態における一重項状態からの発光(蛍光)と、三重項状態からの発光(燐光)として理解されている。発光による輝度は数千〜数万cd/m2におよぶことから、原理的に表示装置等への応用が可能であると考えられている。
【0004】
薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)と発光素子を組み合わせる一例として、多結晶珪素を用いたTFTの上層に二酸化珪素から成る絶縁膜を介して有機エレクトロルミネセンス層が形成された構成が開示されている。また、陽極上にテーパー形状に加工された端部を有するパッシベーション層は、有機エレクトロルミネセンス層の下層側に位置している。また、陰極は仕事関数が4eVより低い材料が選択され、銀又はアルミニウムのような金属とマグネシウム合金化したものが適用される(特許文献1参照)。
【0005】
発光素子を構成する有機化合物や、電極として用いられるアルカリ金属又はアルカリ土類金属は、水や酸素と反応して劣化してしまうことが知られている。水分による劣化を防ぐ手段として、表示領域を覆う皿状の形状をなした保護筐体を、発光素子が形成された基板に接着剤などで固着すると共に、保護筐体で覆われる内側に乾燥剤を配置する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また、材質の異なる第1の基板及び第2の基板間に表示領域が形成され、第1及び第2の基板を接着するシールと一方の基板間に緩衝層となる平坦化膜が形成された構成が開示されている。緩衝層となる平坦化膜を介在させることにより、熱ストレスの影響を低減し、シールと基板が剥離するのを防いでいる(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−241047号公報
【特許文献2】
特開平9−148066号公報
【特許文献3】
特開2001−102166号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発光素子が形成された基板と保護筐体又は封止用基板をシールにより気密封止しても、ダークスポット等の水分を起因とする劣化を防止することができなかった。発光素子に通電して駆動すると、素子内の電流がジュール熱に変換され発熱する。この時、構成部材の熱膨張係数の差により発生する歪みによりシール部分や、積層体の屈曲部で被膜の亀裂や破断といった不良が発生し、その部分からダークスポット等の進行性不良が発生することが考えられる。
【0009】
発光素子で形成される表示領域の周りに封止をするシールパターンを形成する際に、シールの接着性及び気密性を強固なものとしようとすると、画素領域の周りでシールに費やす面積が大きくなり、所謂額縁領域が大きくなってしまう。表示パネルを必要とする機器にこのようなパネルを組み込むと、当該機器のサイズやデザインに制約を与え商品としての価値が低下する。
【0010】
本発明はこのような問題点を鑑みてなされたものであり、TFTと発光素子を組み合わせて構成される発光装置の信頼性を向上させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、発光素子で形成される表示領域が形成された基板と、その表示領域の外周部に形成されたシールパターンに上にそれに沿って形成された樹脂材料で封止板が固着されている発光装置である。シールドパターンは金属材料で形成されるものであり、リング状に幾重にも重ね合わせて形成されていても良い。樹脂材料はそのシールドパターンに接して形成することで、接着強度を高めている。本発明は、以下に示す態様を包含している。
【0012】
第1の基板と第2の基板との間に発光素子が形成され、発光素子は、有機化合物で形成される第1絶縁層と当該第1絶縁層の表面に窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第2絶縁層上に形成され、発光素子で形成される表示領域の外周部において、当該表示領域を囲むシールドパターンが第2絶縁層上に金属配線で形成され、シールドパターンに接して形成された接着性の樹脂により第1の基板と第2の基板が固着されているものである。
【0013】
第1の基板と第2の基板との間に発光素子が形成され、発光素子は、有機化合物で形成される第1絶縁層と当該第1絶縁層の表面に形成され窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第2絶縁層上に形成され、発光素子で形成される表示領域の外周部において、表示領域を囲むシールドパターンが無機絶縁層上に金属配線で形成され、第2絶縁層の上層において、有機化合物で形成される第3絶縁層と、当該第3絶縁層の露出した上面及び側面を覆って形成された窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第4絶縁層が形成され、第4絶縁層で側面が覆われた第3絶縁層の開口部に、金属配線の上表面が配置され、金属配線に接して形成された接着性の樹脂により第1の基板と第2の基板が固着されているものである。
【0014】
第1の基板と第2の基板との間に発光素子が形成され、発光素子は、有機化合物で形成される第1絶縁層と当該第1絶縁層の表面に形成され窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第2絶縁層上に形成され、発光素子で形成される表示領域の外周部において、表示領域を囲むシールドパターンが無機絶縁層上に金属配線で形成され、第2絶縁層の上層において、有機化合物で形成される第3絶縁層と、当該第3絶縁層の露出した上面及び側面を覆って形成された窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第4絶縁層が形成され、第4絶縁層で側面が覆われた第3絶縁層の開口部が複数形成され、当該開口部に金属配線の上表面が配置され、金属配線に接して形成された接着性の樹脂により第1の基板と第2の基板が固着されているものである。
【0015】
第1の基板と第2の基板との間に発光素子が形成され、発光素子は、有機化合物で形成される第1絶縁層と当該第1絶縁層の表面に形成され窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第2絶縁層上に形成され、発光素子で形成される表示領域の外周部において、表示領域を囲むシールドパターンが無機絶縁層上に金属配線で形成され、第2絶縁層の上層において、有機化合物で形成される第3絶縁層と、当該第3絶縁層の露出した上面及び側面を覆って形成された窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第4絶縁層が形成され、第4絶縁層で側面が覆われた第3絶縁層の開口部に、金属配線の上表面及び側面が配置され、金属配線に接して形成された接着性の樹脂により第1の基板と第2の基板が固着されているものである。
【0016】
第1の基板と第2の基板との間に発光素子が形成され、発光素子は、有機化合物で形成される第1絶縁層と当該第1絶縁層の表面に形成され窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第2絶縁層上に形成され、発光素子で形成される表示領域の外周部において、表示領域を囲むシールドパターンが無機絶縁層上に金属配線で形成され、第2絶縁層の上層において、有機化合物で形成される第3絶縁層と、当該第3絶縁層の露出した上面及び側面を覆って形成された窒素を含む無機絶縁体材料で形成された第4絶縁層が形成され、第4絶縁層で側面が覆われた第3絶縁層の開口部が複数形成され、当該開口部に金属配線の上表面及び側面が配置され、金属配線に接して形成された接着性の樹脂により第1の基板と第2の基板が固着されているものである。
【0017】
上記本発明の構成において、無機絶縁体材料は、高周波スパッタリング法で作成された窒化珪素であることが望ましい。無機絶縁体材料は、含有する酸素濃度が10原子%以下、かつ、水素濃度が10原子%以下であることが望ましい。
【0018】
上記本発明の構成において、表示領域を囲むシールドパターンが無機絶縁層上に金属配線で形成され、有機化合物で形成される第3絶縁層と第3絶縁層の開口部に金属配線の上表面又は上面及び側面が配置され、金属配線に接して形成された接着性の樹脂により第1の基板と第2の基板が固着する構成により、接着力を強固なものとすることができ、封止をするシールパターンの面積を小さくすることができる。その結果、所謂額縁領域を小さくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様を図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解されものであり、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付するものとする。
【0020】
図1はアクティブマトリクス駆動方式の発光装置の構成を説明する一例である。TFTは表示領域を形成する画素部302とその周辺部に形成される駆動回路部301に設けられている。TFTのチャネル形成領域を形成する半導体層は、非晶質珪素又は多結晶珪素が選択可能であるが、本発明はどちらを採用しても構わない。
【0021】
基板101はガラス基板又は有機樹脂基板が採用される。有機樹脂材料はガラス材料と比較して軽量であり、発光装置自体の軽量化に有効に作用する。発光装置を作製する上で適用できるものとしては、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アラミド等の有機樹脂材料を用いることができる。ガラス基板は無アルカリガラスと呼ばれる、バリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラスを用いることが望ましい。ガラス基板の厚さは0.5〜1.1mmのものが採用されるが、軽量化を目的とすると厚さは薄くする必要がある。また、さらに軽量化を図るには比重が2.37g/cm3と小さいものを採用することが望ましい。
【0022】
図1では駆動回路部301にnチャネル型TFT303とpチャネル型TFT304が形成され、表示領域を形成する画素部302にはnチャネル型TFTで形成される第1TFT305とpチャネル型TFTで形成される第4TFT306と容量部307が形成された構成を示している。そして、第4TFT306は発光素子309と接続する構成となっている。
【0023】
これらのTFTは、窒化珪素又は酸化窒化珪素から成る第1無機絶縁層102上に半導体層103〜106、ゲート絶縁膜108、ゲート電極110〜113により構成されるものである。ゲート電極の上層には、水素を含有する窒化珪素又は酸化窒化珪素からなる第2無機絶縁層114が形成され、第1無機絶縁層102と合わせて半導体層に水分や金属などの不純物が拡散して汚染されないようにする保護膜として機能している。
【0024】
第2無機絶縁層114上には、平坦化膜としてポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド、アクリル、BCBから選択される第1有機絶縁層115が0.5〜1μmの厚さで形成されている。第1有機絶縁層115は、スピン塗布法で当該有機化合物を塗布した後焼成によって形成する。有機絶縁体材料は吸湿性があり、水分を吸蔵する性質を持っている。その水分が再放出されると、この上層部に形成される発光素子の有機化合物に酸素を供給して発光素子を劣化させる原因となる。水分の吸蔵及び再放出を防ぐため、第1有機絶縁層115の上に第3無機絶縁層116を50〜200nmの厚さで形成する。第3無機絶縁層116は下地との密着性及びバリア性の観点から緻密な膜とする必要があり、好ましくはスパッタリング法で形成される窒化珪素、酸化窒化珪素、酸化窒化アルミニウム、窒化アルミニウム等から選択される無機絶縁材料で形成する。
【0025】
窒素のみをスパッタガスとして用い珪素をターゲットして用いてスパッタリング法により作製された窒化珪素膜においては、膜厚が10〜100nm、好ましくは20〜40nmあれば十分である。同様に、スパッタリング法で作製される酸化窒化アルミニウム膜では、40nm以上に厚さが必要である。
【0026】
発光素子309は、第3無機絶縁層116上に形成する。基板101を通して発光を放射する構造とする場合は、第3無機絶縁層116上に陽極層126としてITO(酸化インジウム・スズ)層を形成する。ITOには平坦化や低抵抗化を目的として酸化亜鉛又はガリウムが添加されていても良い。配線117〜125は陽極層126を形成した後に形成され、配線123は表示領域を形成する画素部において、陽極層126と重ね合わせて電気的接続を成している。
【0027】
画素毎を分離する第2有機絶縁層(隔壁層)128はポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド、アクリル、BCBから選択される材料により形成する。これらは熱硬化型又は光硬化型の材料が適用可能である。第2有機絶縁層(隔壁層)128は当該有機絶縁体材料を0.5〜2μmの厚さで全面に形成した後、陽極層126に合わせて開口部を形成する。この場合、陽極層126の端部を覆うように形成し、その側壁の傾斜角を35〜45度とする。第2有機絶縁層(隔壁層)128は表示領域を形成する画素部302のみでなく、駆動回路部301に渡って延在して形成され、配線117〜125を覆って形成することで層間絶縁膜としての機能も兼ね備えている。
【0028】
有機絶縁体材料は吸湿性があり、水分を吸蔵する性質を持っている。その水分が再放出されると、発光素子309の有機化合物に水分を供給して発光素子を劣化させる原因となる。水分の吸蔵及び再放出を防ぐため、第2有機絶縁層128の上に第4無機絶縁層129を10〜100nmの厚さで形成する。第4無機絶縁層129は窒化物で成る無機絶縁物材料をもって形成する。具体的には、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムから選択される無機絶縁物材料により形成する。第4無機絶縁層129は、第2有機絶縁層128の上面及び側面を覆って形成され、陽極層126に重なる端部をテーパー形状となるように形成する。
【0029】
発光素子309は陽極層128と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含む陰極層131と、その間に形成される発光体を含む有機化合物層130をもって形成される。発光体を含む有機化合物層130は一層又は複数の層が積層されて形成されている。各層はその目的と機能により、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等と区別して呼ばれている。これらは、低分子系有機化合物材料、中分子系有機化合物材料、又は高分子系有機化合物材料のいずれか、或いは、両者を適宣組み合わせて形成することが可能である。また、電子輸送性材料と正孔輸送性材料を適宜混合させた混合層、又はそれぞれの接合界面に混合領域を形成した混合接合を形成しても良い。
【0030】
陰極層131は仕事関数の小さいアルカリ金属又はアルカリ土類金属により形成され、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)若しくはカルシウム(Ca)を含む材料を用いる。好ましくはMgAg(MgとAgをMg:Ag=10:1で混合した材料)でなる電極を用いれば良い。他にもMgAgAl電極、LiAl電極、また、LiFAl電極が挙げられる。又は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のフッ化物とアルミニウムなどの低抵抗金属とを組み合わせて形成しても良い。陰極層131は共通電極として複数の画素に渡って形成され、表示領域を形成する画素部302の外側、或いは表示領域を形成する画素部302と駆動回路部301との間で配線120に接続され、外部端子に導かれる。
【0031】
図示しないが、その上層には、窒化珪素、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、酸化窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどから選択される材料で第5無機絶縁層を形成しても良い。特に、DLC膜は酸素、CO、CO2、H2O等のガスバリア性が高いことが知られている。第5無機絶縁層は、陰極131を形成した後、大気解放しないで連続的に形成することが望ましい。第5無機絶縁層の下層には窒化珪素のバッファ層を設け密着性を向上させても良い。
【0032】
また、同様に図示されていないが、陽極層126と発光体を含む有機化合物層623との界面に0.5〜5nmでトンネル電流が流れる程度の厚さの第6無機絶縁層を形成しておいても良い。これは陽極表面の凹凸に起因する短絡の防止と、陰極に用いるアルカリ金属等が下層側に拡散するのを抑止する効果がある。
【0033】
図1では第1TFT305をマルチゲート構造とし、且つ、低濃度ドレイン(LDD)を設けオフ電流を低減させている。第4TFT306にはゲート電極とオーバーラップするLDDを設けている。多結晶珪素を用いたTFTは、高い動作速度を示すためホットキャリア効果による劣化が起こりやすい。そのため、図1のように、画素内において機能に応じて構造の異なるTFT(オフ電流の十分に低いスイッチング用TFTと、ホットキャリア注入に強い電流制御用TFT)を形成することは、高い信頼性を有し、且つ、良好な画像表示が可能な(動作性能の高い)発光装置を作製する上で非常に有効である。この表示領域を形成する画素部における上面図は図2で示されている。図2ではほぼ1画素分の構成を示し、第1TFT305、第2TFT311、第3TFT312、第4TFT306、容量部307が設けられている。その等価回路図を図3に示す。
【0034】
勿論、ここで示す画素構成は一例であり、本発明を構成するための必須要件とはならない。
【0035】
駆動回路部301の回路構成は、ゲート信号側駆動回路とデータ信号側駆動回路とで異なるがここでは省略する。nチャネル型TFT303及びpチャネル型TFT304には配線118、119が接続され、これらのTFTを用いて、シフトレジスタやラッチ回路、バッファ回路等が形成することが可能である。
【0036】
入力端子部308はゲート電極と同一層で形成される配線又は第3無機絶縁層116上に形成される配線で形成される。図1ではゲート電極と同一層で形成する一例を示し、導電層109と127で形成されている。導電層127は陽極層126と同時に形成されるものであり、酸化物導電性材料で形成される。実際には表面に露出する部分をこの酸化物導電性材料で覆うことにより、酸化反応による表面抵抗の増大を防いでいる。
【0037】
表示領域を形成する画素部302に形成された第2有機絶縁層128は駆動回路部301上に延在している。基板101の外周部には第3無機絶縁層上に形成された配線117〜125と同一層で形成される金属配線140から成るシールドパターンが設けられている。金属配線140は一定電位に保持され、代表的には接地されていることが好ましい。第2有機絶縁層128はシールドパターンが形成された領域に延在し、金属配線140の配置に合わせて開口部が形成されている。この開口部はシールドパターンに合わせて複数個に分けて形成されていても良い。当該シールドパターンは駆動回路部301及び当該駆動回路部301と入力端子とを接続する配線117と一部が重なって設けられても良く、発光装置の額縁領域(画素部の周辺領域)の面積を縮小させている。
【0038】
この開口部及びその周辺には接着性の樹脂133が充填され、封止板134が固着される。封止板134にはステンレス鋼やアルミニウムなどの金属を用いることができる。また、ガラス基板などを適用しても良い。接着性の樹脂133と封止板134で囲まれた内側には、酸化バリウムなどの乾燥剤135を封入して、水分による劣化を防ぐこともできる。封止板の厚さは30〜120μm程度の有機樹脂材料を使って可撓性を持たせても良い。その表面にはガスバリア層としてDLCや窒化珪素など無機絶縁体から成る被膜を形成しておいても良い。シールドパターン上に接着性の樹脂133で形成されているシールパターンに用いられる材料の一例はエポキシ系接着剤であり、その側面部も無機絶縁体から成る被膜で覆うことによりその部分から浸透する水蒸気を防ぐことができる。
【0039】
接着性の樹脂133としては、紫外線硬化型アクリル樹脂や、カチオン紫外線硬化型エポキシ樹脂を用いることができる。
【0040】
封止板134と発光素子309が形成された基板101との接着強度は、このシールドパターン上の第2有機絶縁層128及び第4無機絶縁層129に形成された開口部によって高められている。接着性の樹脂133は第4無機絶縁層129又は金属配線140と接しその部分で接着する。当該開口部による凹凸形状は、接着性の樹脂133が硬化する時の応力を緩和し、密着性を高める効果がある。また、接着性の樹脂133との接着性を高める目的においては、金属配線140の最表面を窒化チタンで形成しても良い。
【0041】
図16は発光素子309が形成された基板101と封止板135とが固着される他の形態を示している。図16(A)では、第3無機絶縁層116、第1有機絶縁層115、第2無機絶縁層114にコンタクトホールが形成され、金属配線140に凹部136が形成された構成である。この凹部136は、金属配線140に沿って全周に渡って形成されていても良いし、離散的に形成されていても良い。この凹凸形状によっても、接着性の樹脂133の応力が緩和され、強固な接着強度を得ることができる。
【0042】
図16(B)で示すように、金属配線140は一つとしても良く、その場合、第2有機樹脂絶縁層128と第4無機絶縁層129により形成される凹凸形状を、当該配線上に作り込んでも良い。このような構成によっても同様な効果を得ることができる。
【0043】
また、図17(A)は金属配線140の上面及び側面とで接着性の樹脂133が接触している構成を示している。図17(B)はその詳細を示している。金属配線140は低抵抗材料としてアルミニウムを主成分とする材料が適用されるが、アルミニウムは腐食しやすく、また珪素との接触すると200℃以下でも拡散する性質を有している。従って、図17(B)で示す様に金属配線はしばしば積層構造が適用される。代表的な構成は、第1金属層140a及び第3金属層140cを高融点金属又は当該金属を含む合金又はシリサイドで形成し、第2金属層140bにアルミニウムなどの低抵抗金属を適用する。例えば、第1金属層140aを100nmのチタンで、第2金属層140bを300nmのアルミニウムで、第3金属層140cを150nmの窒化チタンで形成することができる。第2金属層140bであるアルミニウムの側端面は酸化し、実際には接着性の樹脂133と酸化アルミニウムが接触することにより接着強度を高めている。
【0044】
尚、図1で示すように、半導体層105、106の下層側(基板101側)には、第1無機絶縁層102が形成されている。その反対の上層側には第2無機絶縁層114が形成されている。一方、発光素子309の下層側には第3無機絶縁層116が形成されている。上層側には第5無機絶縁層132を形成しても良い。また、その間には第4無機絶縁層129が形成されている。これらは全て無機絶縁体材料で形成されるものである。そして、その中に発光素子309が形成される構造となっている。
【0045】
第1TFT305や第4TFT306に対しナトリウム等のアルカリ金属の汚染源として基板101や発光素子309が考えられるが、第1無機絶縁層102と第2無機絶縁層114で囲むことによりそれを防ぐことができる。一方、発光素子309は酸素や水分を最も嫌うため、それを防ぐために第3無機絶縁層116、第4無機絶縁層129、第5無機絶縁層132が無機絶縁体材料で形成されその汚染を防いでいる。これらは発光素子309が有するアルカリ金属元素をTFT側に出さないための機能も備えている。
【0046】
図4は図1を用いて説明した発光装置の構成要素を具備する基板の外観図を示している。基板101には表示領域を形成する画素部302、ゲート信号側駆動回路301a、301b、データ信号側駆動回路301c、陰極層の接続部310、入出力端子部308、配線又は配線群117が備えられている。シールドパターンを形成する金属配線140はゲート信号側駆動回路301a、301b、データ信号側駆動回路301c及び当該駆動回路部と入力端子とを接続する配線又は配線群117と一部が重なっていても良い。金属配線140が形成するリング状のパターンは一重でも良いし複数本用いた多重パターンとしても良い。また、図4の挿入図(A)で示すように連続した線状のパターンとしても良いし、(B)に示すように不連続の点線状のパターンを重ね合わせても良い。このようにすると、発光装置の額縁領域(画素部の周辺領域)の面積を縮小させることができる。外部入力端子部には、FPC136が固着されている。
【0047】
図4で示す発光装置の側端部B−B'線の断面構造を図5で示している。この部分においても、金属配線140から成るシールドパターンが設けられている。第2有機絶縁層128はシールドパターンが形成された領域に延在し、金属配線140の配置に合わせて開口部が形成されている。この開口部は図示するようにシールドパターンに合わせて複数個に分けて形成されていても良い。この開口部及びその周辺には接着性の樹脂133が充填され、封止板134が固着される。金属配線140には凹部が形成されていても良く、この凹形状によっても、接着性の樹脂133の応力が緩和され、強固な接着強度を得ることができる。
【0048】
このように、TFTと発光装置を組み合わせて表示領域を形成する画素部を形成し、発光装置を完成させることができる。このような発光装置はTFTを用いて駆動回路を同一基板上に形成することもできる。図1で示すように、TFTの主要構成要素である半導体膜、ゲート絶縁膜及びゲート電極を、その下層側及び上層側を窒化珪素又は酸化窒化珪素から成るブロッキング層と保護膜により囲むことにより、アルカリ金属や有機物の汚染を防ぐ構造を有している。一方発光素子はアルカリ金属を一部に含み、窒化珪素又は酸化窒化珪素又はDLC膜から成る保護膜と、窒化珪素又は炭素を主成分とする絶縁膜から成るガスバリア層とで囲まれ、外部から酸素や水分が浸入することを防ぐ構造を有している。
【0049】
【実施例】
[実施例1]
本実施例は図1に示す発光装置を作製する工程について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0050】
図6(A)において、基板101はガラス基板、石英基板、セラミック基板などを用いることができる。また、珪素基板、金属基板またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐える耐熱性を有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0051】
基板101上に酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒化珪素膜(SiOxy)等の絶縁膜から成る第1無機絶縁層102を形成する。代表的な一例は2層構造を有し、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される第1酸化窒化珪素膜を50nm、SiH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される第2酸化窒化珪素膜を100nmの厚さに積層形成する構造が採用される。
【0052】
活性層とする半導体膜は、第1無機絶縁層102上に形成した非晶質半導体膜を結晶化して得る。非晶質半導体膜は30〜60nmの厚さで形成し、加熱処理やレーザー光の照射により結晶化させる。非晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは珪素またはシリコンゲルマニウム(Si1-xGex;0<x<1、代表的には、x=0.001〜0.05)合金などで形成すると良い。
【0053】
代表的な一例は、プラズマCVD法によりSiH4ガスを用いて、非晶質珪素膜を54nmの厚さに形成する。結晶化は、パルス発振型または連続発振型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザー、YLFレーザーを用いることができる。YAGレーザー、YVO4レーザー、YLFレーザーを用いる場合には、その第2高調波〜第4高調波を利用する。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放出されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は、実施者が適宜選択すればよい。
【0054】
結晶化法として、ニッケルなどの半導体の結晶化に対し触媒作用のある金属元素を添加して結晶化させても良い。例えば、ニッケルを含有する溶液を非晶質珪素膜上に保持させた後、脱水素化(500℃、1時間)続けて熱結晶化(550℃、4時間)を行い、更に結晶性を向上させるためYAGレーザー、YVO4レーザー、YLFレーザーから選ばれた連続発振レーザー光の第2高調波を照射する。
【0055】
その後、得られた結晶性半導体膜をフォトマスク(1)を用いて写真蝕刻法により所望の形状にエッチング処理し、島状に分離された半導体層103〜107を形成する。また、半導体層103〜107を形成した後、nチャネル型TFTのしきい値電圧を制御するためにp型を付与する不純物元素を添加してもよい。半導体に対してp型を付与する不純物元素には、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など周期律第13族元素が知られている。
【0056】
次いで、図6(B)で示すように、島状に分離された半導体層103〜107を覆うゲート絶縁膜108を形成する。ゲート絶縁膜108はプラズマCVD法やスパッタ法で、酸化珪素又は酸化窒化珪素などの無機絶縁体材料を用いて形成し、その厚さを40〜150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。勿論、このゲート絶縁膜は、珪素を含む絶縁膜を単層或いは積層構造として用いることができる。
【0057】
酸化珪素膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Silicate)とO2を混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて115nmの厚さで形成する。
【0058】
ゲート絶縁膜108上には、ゲート電極を形成する目的で、膜厚10〜50nmの窒化タンタル(TaN)から成る第1導電膜10と、膜厚100〜400nmのタングステン(W)から成る第2導電膜11とを積層形成する。ゲート電極を形成するための導電性材料としてはTa、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または当該元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成する。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、第1導電膜をタンタル(Ta)膜で形成し、第2導電膜をW膜とする組み合わせ、第1導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2導電膜をAl膜とする組み合わせ、第1導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2導電膜をCu膜とする組み合わせとしてもよい。
【0059】
次に、フォトマスク(2)を用いて図6(C)に示すように、写真蝕刻法によりゲート電極パターンが形成されるマスク12を形成する。その後、ドライエッチング法により第1エッチング処理を行う。エッチングには例えばICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法が適用される。エッチング用ガスに限定はないが、WやTaNのエッチングにはCF4とCl2とO2とを用いると良い。第1エッチング処理では、基板側には所定のバイアス電圧を印加して、形成される電極パターン13〜17の側面に15〜50度の傾斜角を持たせる。第1エッチング処理によりゲート絶縁膜として形成される絶縁膜表面は10〜30nm程度薄くなる領域が形成される。
【0060】
この後、図6(D)で示すように第2エッチング条件に変え、エッチング用ガスにSF6とCl2とO2とを用い、基板側に印加するバイアス電圧を所定の値として、W膜の異方性エッチングを行う。こうして、ゲート電極110〜113及び、入力端子部の配線109を形成する。その後、マスク12は除去する。第2エッチング処理によりゲート絶縁膜として形成される絶縁膜表面はさらに10〜30nm程度薄くなる領域が形成される。
【0061】
ゲート電極が形成された後、図7(A)で示すように第1ドーピング処理を行い、半導体層に第1n型不純物領域18〜22を形成する。この第1n型不純物領域はゲート電極がマスクとなり自己整合的に形成されるものである。ドーピング条件は適宜設定すれば良いが、水素希釈5%のPH3を用い、50kV、6×1013/cm2のドーズ量で注入する。
【0062】
次いで、図7(B)に示すように、フォトマスク(3)を用い、写真蝕刻法によりマスク23を形成し第2ドーピング処理を行う。第2ドーピング処理は水素希釈5%のPH3を用い、65kV、3×1015/cm2のドーズ量で行い、第2n型不純物領域24、25と第3n型不純物領域26を形成する。半導体層103にはゲート電極がマスクとなり自己整合的に形成されるものであり、ゲート電極の外側に形成される第2n型不純物領域24と、ゲート電極と重なる位置に形成される第3n型不純物領域26が形成される。半導体層105にはマスク23により形成される第2n型不純物領域25が形成される。
【0063】
図7(C)では、フォトマスク(4)を用いて写真蝕刻法によりマスク27を形成し第3ドーピング処理を行う。第3のドーピング処理は、水素希釈5%のB26を用い、80kV、2×1016/cm2のドーズ量で行い、半導体層104、106、107にp型不純物領域28〜30を形成する。
【0064】
以上までの工程でそれぞれの半導体層にn型またはp型の導電型を有する不純物領域が形成される。図8(A)で示すように、半導体層103において第2n型不純物領域24はソース又はドレイン領域、第3n型不純物領域26はLDD領域として機能する。半導体層104においてp型不純物領域28はソース又はドレイン領域として機能する。半導体層105において、第2n型不純物領域25はソース又はドレイン領域として機能し、第1n型不純物領域20はLDD領域として機能する。半導体層106において、p型不純物領域29はソース又はドレイン領域として機能する。
【0065】
そして、ほぼ全面を覆う第2無機絶縁層114を形成する。第2無機絶縁層114は、プラズマCVD法またはスパッタリング法を用い、厚さを100〜200nmとして珪素と水素を含む無機絶縁体材料で形成する。その好適な一例は、プラズマCVD法により形成される膜厚150nmの酸化窒化珪素膜である。
【0066】
第2無機絶縁層114を形成した後、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化はファーネスアニール炉またはクリーンオーブンを用いて加熱処理を行うことで実現する。加熱処理の温度は窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には410〜500℃で行う。なお、この他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
【0067】
次いで、図8(B)に示すように、第2無機絶縁層114上に第1有機絶縁層115を0.5〜1μmの厚さで形成する。有機絶縁体材料としては熱硬化型のアクリル材料を用い、スピン塗布後、250℃で焼成することにより平坦性のある被膜を形成することができる。さらにその上に、第3無機絶縁層116を50〜100nmの厚さで形成する。
【0068】
第3無機絶縁層116を形成するに当たっては、第2有機絶縁層114が形成された基板を減圧下において80〜200℃で加熱処理を行い脱水処理をする。第3無機絶縁層116を形成するのに適した材料の一例は、珪素をターゲットとして用い、スパッタリング法により作製される窒化珪素膜である。成膜条件は適宜選択すれば良いが、特に好ましくはスパッタガスには窒素(N2)又は窒素とアルゴンの混合ガスを用い、高周波電力を印加してスパッタリングを行う。基板温度は室温の状態とし、加熱手段を用いなくても良い。具体的な一例は、珪素をターゲットとして用い、13.56MHzの高周波電力を印加して、窒素ガスのみスパッタリング法により形成した窒化珪素膜である。ターゲットは硼素が添加され1〜2Ωsq.の珪素であり、窒素ガスのみを供給して0.4Pa、800Wの高周波電力(13.56MHz)である。ターゲットのサイズは直径152.4mmである。
【0069】
次いで、図9(A)に示すように、フォトマスク(5)を用い、写真蝕刻によりマスクパターンを形成し、ドライエッチングによりコンタクトホール30及び入力端子部の開口31を形成する。ドライエッチングの条件は、CF4、O2、Heを用いて第3無機絶縁層116と第1有機絶縁層115とをエッチングし、その後、CHF3を用いて第2無機絶縁層114とゲート絶縁膜108をエッチングする。
【0070】
その後、厚さ30〜120nmのITOをスパッタリング法で形成し、フォトマスク(6)を用いて写真蝕刻により所定のパターンに形成する。これにより、発光素子の陽極層126が形成され、また、入力端子部において配線上にITO膜127が形成される。
【0071】
その後、図9(B)で示すように、Al、Ti、Mo、Wなどを用いて配線及び画素電極を形成する。配線の形成にはフォトマスク(7)を用いる。例えば、膜厚50〜250nmのTi膜と、膜厚300〜500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜を用いる。こうして、配線117〜125を形成する。
【0072】
さらに図10で示すように、第2有機絶縁層128を形成する。これは第1有機絶縁層115と同様にアクリル材料を用いて形成する。そして、フォトマスク(8)を用いて陽極層126上、陰極層の接続部310、及び入力端子部に開口部を形成する。第2有機絶縁層128は、陽極層126の端部を覆うように形成しその側壁の傾斜角を35〜45度とする。
【0073】
有機絶縁体材料は吸湿性があり、水分を吸蔵する性質を持っている。水分の吸蔵及び再放出を防ぐため、第2有機絶縁層128の上に第4無機絶縁層129を10〜100nmの厚さで形成する。第4無機絶縁層129は窒化物で成る無機絶縁物材料をもって形成する。第3無機絶縁層129は、スパッタリング法により作製される窒化珪素膜を用いる。これは第4無機絶縁層116と同様なものが適用される。第4無機絶縁層129は、第2有機絶縁層128の上面及び側面を覆って形成され、陽極層126に重なる端部をテーパー形状となるように形成する。
【0074】
開口部310は発光素子309の陰極層と配線120を接続するコンタクト部である。この開口部310は画素部の周辺に設けるものであり、陰極層の抵抗が問題となる場合は、この開口部310を複数箇所設けても良い。
【0075】
その後、図11で示すように発光体を含む有機化合物層130、陰極層131などを形成し、封止板を固着することにより図1で示す発光装置を作製することができる。以上のように9枚のフォトマスクを用いて発光装置を作製することができる。
【0076】
尚、本実施例では、第3無機絶縁層116側から陽極層126、有機化合物層130、陰極層131の順に積層する発光素子309について例示したが、本発明はこれに限定されず、第3無機絶縁層116側から逆の順番に積層した発光素子としても良い。
【0077】
[実施例2]
本実施例は、実施例1と異なる工程で発光装置を作製する一例を図面を用いて説明する。
【0078】
まず、実施例1と同様な工程により、図8(B)で示す第1有機絶縁層115及び第3無機絶縁層116までを形成する。その後、図12(A)で示すように、第3無機絶縁層116上にITO32を形成する。
【0079】
その後、図12(B)で示すように、ITOをエッチングして陽極層126を形成し、その後コンタクトホール30を形成する。このエッチング処理により、入力端子部における端子109を同時に露出させることができる。そして、図12(C)で示すように、Al、Ti、Mo、Wなどを用いて配線及び画素電極を形成する。配線は実施例1と同様に形成すれば良い。配線141は端子109上に被覆させることができ、この構成により入力端子の低抵抗化を図ることができる。
【0080】
さらに図13で示すように、第2有機絶縁層128を形成する。これは第1有機絶縁層115と同様にアクリル樹脂材料を用いて形成する。そして、陽極層126上、陰極層の接続部310、及び入力端子部に開口部を形成する。第2有機絶縁層128は、陽極層126の端部を覆うように形成しその側壁の傾斜角を35〜45度とする。
【0081】
第2有機絶縁層128の上には、第4無機絶縁層129を10〜100nmの厚さで形成する。第4無機絶縁層129は窒化物で成る無機絶縁物材料をもって形成する。第4無機絶縁層129は、スパッタリング法により作製される窒化珪素膜を用いる。これは第3無機絶縁層116と同様なものが適用される。第4無機絶縁層129は、第2有機絶縁層128の上面及び側面を覆って形成され、陽極層126に重なる端部をテーパー形状となるように形成する。
【0082】
その後、発光体を含む有機化合物層、陰極層、シールパターンなどを形成し、封止板を固着することにより発光装置を作製することができる。ここで作製される発光装置においても、駆動回路部301に、nチャネル型TFT303、pチャネル型TFT304、画素部302に第1TFT305、第2TFT306、容量部307が形成されている。
【0083】
[実施例3]
本実施例は、実施例1と異なる工程で発光装置を作製する一例を図面を用いて説明する。
【0084】
まず、実施例1と同様な工程により、図8(B)で示す第1有機絶縁層115及び第3無機絶縁層116までを形成する。その後、図14(A)で示すように、コンタクトホール30を形成する。このエッチング処理により、入力端子部における端子109を同時に露出させることができる。
【0085】
そして、図14(B)で示すように、Al、Ti、Mo、Wなどを用いて配線及び画素電極を形成する。配線は実施例1と同様に形成すれば良い。配線141は端子109上に被覆させることができ、この構成により入力端子の低抵抗化を図ることができる。
【0086】
その後、ITO膜を形成し、エッチングして陽極層126を形成する。この工程順によれば、入力端子部の配線141上にITO127を被覆させることができ、FPCとの接触抵抗が高くなってしまうのを防ぐことができる。
【0087】
さらに図15で示すように、第2有機絶縁層128を形成する。これは第1有機絶縁層115と同様にアクリル材料を用いて形成する。そして、陽極層126上、陰極層の接続部310、及び入力端子部に開口部を形成する。第2有機絶縁層128は、陽極層126の端部を覆うように形成しその側壁の傾斜角を35〜45度とする。
【0088】
その上には、第2有機絶縁層128の上に第4無機絶縁層129を10〜100nmの厚さで形成する。第4無機絶縁層129はは窒化物の無機絶縁物材料で形成する。第4無機絶縁層129は、スパッタリング法により作製される窒化珪素膜を用いる。これは第4無機絶縁層116と同様なものが適用される。第4無機絶縁層129は、第2有機絶縁層128の上面及び側面を覆って形成され、陽極層126に重なる端部をテーパー形状となるように形成する。
【0089】
その後、発光体を含む有機化合物層、陰極層、シールパターンなどを形成し、透光性の封止板135を固着することにより発光装置を作製することができる。ここで作製される発光装置においても、駆動回路部301にnチャネル型TFT303、pチャネル型TFT304、画素部302に第1TFT305、第2TFT306、容量部307が形成されている。
【0090】
以上のように、本実施例によれば、封止板135を通して発光素子309からの光を放射する、上方放射型の発光装置を作製することができる。
【0091】
[実施例4]
本実施例は、実施例1〜3でTFTに適用する半導体層の作製方法の一実施例を図18を用いて説明する。本実施例は、絶縁表面上に形成された非晶質珪素膜に連続発振レーザー光を走査して結晶化させるものである。
【0092】
図18(A)において、ガラス基板401上に100nmの酸化窒化珪素膜でなるバリア層402が形成されている。その上にプラズマCVD法で形成された非晶質珪素膜403が54nmの厚さに形成されている。
【0093】
レーザー光はNd:YVO4レーザー発振装置から連続発振により放射される連続光であり、波長変換素子により得られる第2高調波(532nm)である。連続発振レーザー光は光学系により長楕円形状に集光され、基板401とレーザー光405の照射位置を相対的に移動させることにより非晶質珪素膜403を結晶化させ結晶性珪素膜404を形成する。光学系としてはF20のシリンドリカルレンズが適用され、これによりΦ2.5mmのレーザー光を照射面において長軸2.5mm、短軸20μmの長楕円形状とすることができる。
【0094】
勿論、レーザー発振装置としては他を適用することも可能であり、連続発振の固体レーザー発振装置としてはYAG、YVO4、YLF、YAlO3などの結晶にCr、Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmをドープした結晶を使ったレーザー発振装置を適用することができる。
【0095】
Nd:YVO4レーザー発振装置の第2高調波(532nm)を用いる場合、当該波長はガラス基板401及びバリア層402を透過するので、図18(B)で示すようにガラス基板401側からレーザー光405を照射しても良い。
【0096】
こうして、レーザー光405が照射された領域から結晶化が進み、結晶性珪素膜404を形成することができる。レーザー光の走査は一方向のみの走査でなく、往復走査をしても良い。往復走査する場合には1回の走査毎にレーザーエネルギー密度を変えて、段階的に結晶成長をさせることも可能である。また、非晶質珪素膜を結晶化させる場合にしばしば必要となる水素出しの処理を兼ねることも可能であり、最初に低エネルギー密度で走査し、水素を放出した後、エネルギー密度を上げて2回目に走査で結晶化を完遂させても良い。このような作製方法によっても同様にレーザー光の走査方向に結晶粒が延在する結晶性半導体膜を得ることができる。その後、島状に分割した半導体層を形成し、実施例1に適用することができる。
【0097】
尚、本実施例で示す構成は一例であり、同様な効果が得られるものであれば他のレーザー発振装置や光学系との組み合わせを適用しても良い。
【0098】
[実施例5]
本実施例は、実施例1〜3でTFTに適用する半導体層の作製方法の一実施例を図19を用いて説明する。本実施例は、絶縁表面上に形成された非晶質珪素膜を予め結晶化しておき、さらに連続発振レーザー光により結晶の大粒径化を図るものである。
【0099】
図19(A)に示すように、実施例1と同様にガラス基板501上にブロッキング層502、非晶質珪素膜503を形成する。その後、結晶化温度の低温化と結晶成長を促進させる金属元素としてNiを添加するため、酢酸ニッケル塩が5ppmの水溶液をスピン塗布して触媒元素含有層504を形成する。
【0100】
その後、図19(B)で示すように580℃、4時間の加熱処理により非晶質珪素膜を結晶化させる。結晶化はNiの作用により非晶質珪素膜中にシリサイドを形成しながら拡散してそれと同時に結晶成長する。こうして形成された結晶性珪素膜506は棒状または針状の結晶が集合して成り、その各々の結晶は巨視的にはある特定の方向性をもって成長しているため結晶性が揃っている。また、{110}面の配向率が高いという特徴がある。
【0101】
その後、図19(C)で示すように連続発振レーザー光508を走査して結晶性珪素膜506の結晶性を向上させる。レーザー光の照射により結晶性珪素膜は溶融し再結晶化する。この再結晶化に伴って、レーザー光の走査方向に結晶粒が延在するように結晶成長が成される。この場合、予め結晶面が揃った結晶性珪素膜が形成されているので、異なる面の結晶の析出や転位の発生を防ぐことができる。その後、島状に分割した半導体層を形成し、実施例1〜3に適用することができる。
【0102】
[実施例6]
本実施例は、実施例1でTFTに適用する半導体層の作製方法の一実施例を図20を用いて説明する。
【0103】
図20(A)に示すように、実施例3と同様にガラス基板511上にブロッキング層512、非晶質珪素膜513を形成する。その上にマスク絶縁膜514として100nmの酸化珪素膜をプラズマCVD法で形成し、開口部515を設ける。その後、触媒元素としてNiを添加するため、酢酸ニッケル塩が5ppmの水溶液をスピン塗布する。Niは開口部515で非晶珪素膜と接する。
【0104】
その後、図20(B)で示すように580℃、4時間の加熱処理により非晶質珪素膜を結晶化させる。結晶化は触媒元素の作用により、開口部515から基板表面と平行な方向に成長する。こうして形成された結晶性珪素膜517は棒状または針状の結晶が集合して成り、その各々の結晶は巨視的にはある特定の方向性をもって成長しているため結晶性が揃っている。また、特定方位の配向率が高いという特徴がある。
【0105】
加熱処理が終了したらマスク絶縁膜514をエッチング除去することにより図20(C)で示すような結晶性珪素膜517を得ることができる。その後、島状に分割した半導体層を形成し、実施例1に適用することができる。
【0106】
[実施例7]
実施例5又は6において、結晶性珪素膜517を形成した後、膜中に1019/cm3以上の濃度で残存する触媒元素をゲッタリングにより除去する工程を加えても良い。
【0107】
図21で示すように、結晶性珪素膜507上に、薄い酸化珪素膜で成るバリア層509を形成し、その上にゲッタリングサイト510としてアルゴン又はリンが1×1020/cm3〜1×1021/cm3添加された非晶質珪素膜をスパッタリング法で形成する。
【0108】
その後、ファーネスアニール炉による600℃、12時間の加熱処理、又はランプ光又は加熱された気体を加熱手段とするRTAにより650〜800℃、30〜60分の加熱処理により、触媒元素として添加されているNiをゲッタリングサイト510に偏析させることができる。この処理により結晶性珪素膜507の触媒元素濃度は1017/cm3以下とすることができる。
【0109】
同様な条件で行われるゲッタリング処理は実施例4で作製される結晶性珪素膜に対しても有効である。非晶質珪素膜にレーザー光を照射して形成される結晶性珪素膜中に含まれる微量の金属元素をこのゲッタリング処理で除去することができる。
【0110】
[実施例8]
実施例1で示す本発明のアクティブマトリクス駆動方式の発光装置において、画素部302における異なる構成を図23と図24に示す。これは画素部に遮光膜を設けた構成であり、発光素子309が形成された以外の領域を遮光膜で覆うものである。遮光膜の作用は、外部から入射した光が配線や電極などで散乱するのを防ぎ、視覚的に画像を鮮明に表示することができる。
【0111】
図23(A)は、第2無機絶縁層114と第1有機絶縁層115との間に遮光層2401を設けた構成である。平坦化を目的とした第1有機絶縁層115の下層側に形成することで、画素部の平坦性は確保されると共に、発光素子309の発光がTFT側に入射するのを確実に防ぐことができる。この構成は、発光素子309の発光が基板側に放射される構成の発光装置に有効であり、光を放射する領域には遮光層2401に開口部が形成されている。
【0112】
図23(B)は第3無機絶縁層116上に遮光層2402を設けた構成であり、配線121〜125は遮光層2402上に設けられる。この構成も発光素子309の発光が基板側に放射される構成の発光装置に有効であり、外部からの入射光が配線で散乱し、視認性を低下させてしまうのを防ぐことができる。
【0113】
図24(A)は発光素子309の発光が基板とは反対側に放射される構成の発光装置に適した構成であり、遮光層2501は第3無機絶縁層116と配線121〜125上に形成している。配線上に遮光層2501を形成することにより、外部からの入射光が配線で散乱し、視認性を低下させてしまうのを防ぐことができる。図24(B)は第2有機絶縁層128が遮光層を兼ねた構成であり、同様の効果を得ることができる。
【0114】
遮光層を形成する材料は、絶縁性を有し遮光性のある材料であれば良い。例えば、絶縁性の有機化合物に黒色又はそれに類する色の顔料を混合させたものが適用される。また、着色する目的においては、炭素の微粉末を混入させても良い。
【0115】
このような本実施例の構成は、実施例1〜3と自由に組み合わせることができる。
【0116】
[実施例9]
本実施例は、画素部の構成が実施例1と異なる態様を図25と図26に例示する。まず、実施例1と同様に第3無機絶縁層116まで形成する。その後、コンタクトホールを形成して配線123を形成する。その後、陽極層を形成するためにITOなど仕事関数が4eV以上の酸化物導電膜を形成する。陽極層126は配線123上で重畳するように形成する。
【0117】
図25(A)は陽極層126の端部を覆う第2有機絶縁層128を感光性でネガ型の有機樹脂で形成する。例えば、感光性ネガ型のアクリル樹脂で形成する。これにより、第2有機絶縁層128が陽極層126と接する端部は図で示すように曲率を有する傾斜面となり、その形状は少なくとも2つの曲率R1、R2で表すことができる。ここでR1は中心点が配線の上層側にあり、R2は下層側にあることになる。この形状は露光条件によっても若干変化するが、膜厚は1.5μmであり、R1、R2の値は0.2〜2μmとなる。いずれにしても連続的に曲率が変化する傾斜面が形成される。
【0118】
その後、図25(B)で示すようにこのなだらかな曲率を有する傾斜面に沿って第4無機絶縁層129、有機化合物層130、陰極層131、第5絶縁層132を形成する。この第2有機絶縁層128の断面形状は、応力を緩和する作用(特に図中点線で囲む、陽極層126、第4無機絶縁層129、有機化合物層130が重なる領域)があり、これにより発光素子がこの端部から劣化するのを抑えることが可能となる。即ち画素の周辺から劣化して非発光領域が拡大する進行性の劣化を抑制することができる。
【0119】
図26(A)は、感光性のネガ型アクリル樹脂に換えて、感光性のポジ型アクリル樹脂で第2有機絶縁層128を形成した例であり、この場合端部における断面形状が異なっている。曲率半径R3は0.2〜2が得られ、その中心点は陽極層126の下層側に位置する。これを形成した後、図26(B)に示すように曲率を有する傾斜面に沿って第4無機絶縁層129、有機化合物層130、陰極層131、第5絶縁層132を形成する。この場合も同様な効果を得ることができる。
【0120】
本実施例は、実施例1、2、3、8において、特に第2有機絶縁層を置き換える形で実施することができる。
【0121】
[実施例10]
実施例1において、発光素子309における有機化合物層の構成に特段の限定事項はなく、公知の構成を用いることができる。有機化合物層130は、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれ、これらの層が積層された形態又はこれらの層を形成する材料の一部又は全部が混合された形態をとることができる。具体的に、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的にEL素子は、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極等の順に積層した構造を有していても良い。
【0122】
発光層は典型的には有機化合物を用いて形成するが、有機化合物又は無機化合物を含む電荷注入輸送物質及び発光材料で形成され、その分子数から低分子系有機化合物、中分子系有機化合物、高分子系有機化合物から選ばれた一種又は複数種の層を含み、電子注入輸送性又は正孔注入輸送性の無機化合物と組み合わせても良い。尚、中分子とは昇華性を有さず、分子数が20以下、又は連鎖する分子の長さが10μm以下の有機化合物を指していう。
【0123】
発光材料は、低分子系有機化合物としてトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体やビス(ベンゾキノリラト)ベリリウム錯体等の金属錯体をはじめ、フェニルアントラセン誘導体、テトラアリールジアミン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体等が適用可能であり、これをホスト物質としてクマリン誘導体、DCM、キナクリドン、ルブレン等が適用され、その他公知の材料を適用することが可能である。高分子系有機化合物としては、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリパラフェニレン系、ポリチオフェン系、ポリフルオレン系等があり、ポリ(パラフェニレンビニレン)(poly(p-phenylene vinylene)):(PPV)、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレンビニレン)(poly(2,5-dialkoxy-1,4-phenylene vinylene)):(RO−PPV)、ポリ(2−(2'−エチル−ヘキソキシ)−5−メトキシ−1,4−フェニレンビニレン)(poly[2-(2'-ethylhexoxy)-5-methoxy-1,4-phenylene vinylene]):(MEH−PPV)、ポリ(2−(ジアルコキシフェニル)−1,4−フェニレンビニレン)(poly[2-(dialkoxyphenyl)-1,4-phenylene vinylene]):(ROPh−PPV)、ポリパラフェニレン(poly[p-phenylene]):(PPP)、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレン)(poly(2,5-dialkoxy-1,4-phenylene)):(RO−PPP)、ポリ(2,5−ジヘキソキシ−1,4−フェニレン)(poly(2,5-dihexoxy-1,4-phenylene))、ポリチオフェン(polythiophene):(PT)、ポリ(3−アルキルチオフェン)(poly(3-alkylthiophene)):(PAT)、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(poly(3-hexylthiophene)):(PHT)、ポリ(3−シクロヘキシルチオフェン)(poly(3-cyclohexylthiophene)):(PCHT)、ポリ(3−シクロヘキシル−4−メチルチオフェン)(poly(3-cyclohexyl-4-methylthiophene)):(PCHMT)、ポリ(3,4−ジシクロヘキシルチオフェン)(poly(3,4-dicyclohexylthiophene)):(PDCHT)、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−チオフェン](poly[3-(4octylphenyl)-thiophene]):(POPT)、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−2,2ビチオフェン](poly[3-(4-octylphenyl)-2,2-bithiophene]):(PTOPT)、ポリフルオレン(polyfluorene):(PF)、ポリ(9,9−ジアルキルフルオレン)(poly(9,9-dialkylfluorene):(PDAF)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン)(poly(9,9-dioctylfluorene):(PDOF)等が挙げられる。
【0124】
無機化合物材料を電荷注入輸送層に適用しても良く、ダイヤモンド状カーボン(DLC)、Si、Ge、及びこれらの酸化物又は窒化物であり、P、B、N等が適宜ドーピングされていても良い。またアルカリ金属又はアルカリ土類金属の、酸化物、窒化物又はフッ化物や、当該金属と少なくともZn、Sn、V、Ru、Sm、Inの化合物又は合金であっても良い。
【0125】
以上に掲げる材料は一例であり、これらを用いて正孔注入輸送層、正孔輸送層、電子注入輸送層、電子輸送層、発光層、電子ブロック層、正孔ブロック層等の機能性の各層を適宜積層することで発光素子を形成することができる。また、これらの各層を合わせた混合層又は混合接合を形成しても良い。エレクトロルミネッセンスには一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明に係るエレクトロルミネセンス素子はいずれか一方の発光を用いていても良いし、又は両方の発光を用いていても良い。
【0126】
本実施例は、実施例1、2、3、8において、特に発光素子309を置き換える形で実施することができる。
【0127】
[実施例11]
実施例1において発光素子309の陽極層126と陰極層131を反転させた構成とすることができる。この場合、積層順は陰極層131、有機化合物層130、陽極層126という順番になる。陽極層126としてはITOの他、仕事関数が4eV以上の窒化物金属(例えば、窒化チタン)を10〜30nmの厚さで形成して透光性を持たせることで代用することもできる。また、陰極層126の構成としては10〜30nmのアルミニウム層上に0.5〜5nmのフッ化リチウム層を形成しても良い。
【0128】
本実施例は、実施例1、2、3、8において、特に発光素子309を置き換える形で実施することができる。
【0129】
[実施例12]
本発明の発光装置は、様々な適用が可能である。その一例は、携帯情報端末(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話等)、ビデオカメラ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビ受像器、携帯電話、が挙げられる。それらの一例を図22に示す。
【0130】
図22(A)は本発明を適用してテレビ受像器を完成させる一例であり、筐体3001、支持台3002、表示部3003等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部3003に適用され、本発明によりテレビ受像器を完成させることができる。
【0131】
図22(B)は本発明を適用してビデオカメラを完成させた一例であり、本体3011、表示部3012、音声入力部3013、操作スイッチ3014、バッテリー3015、受像部3016等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部3012に適用され、本発明によりビデオカメラを完成させることができる。
【0132】
図22(C)は本発明を適用してノート型のパーソナルコンピュータを完成させた一例であり、本体3021、筐体3022、表示部3023、キーボード3024等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部3023に適用され、本発明によりパーソナルコンピュータを完成させることができる。
【0133】
図22(D)は本発明を適用してPDA(Personal Digital Assistant)を完成させた一例であり、本体3031、スタイラス3032、表示部3033、操作ボタン3034、外部インターフェース3035等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部3033に適用され、本発明によりPDAを完成させることができる。
【0134】
図22(E)は本発明を適用して音響再生装置を完成させた一例であり、具体的には車載用のオーディオ装置であり、本体3041、表示部3042、操作スイッチ3043、3044等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部3042に適用され、本発明によりオーディオ装置を完成させることができる。
【0135】
図22(F)は本発明を適用してデジタルカメラを完成させた一例であり、本体3051、表示部(A)3052、接眼部3053、操作スイッチ3054、表示部(B)3055、バッテリー3056等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部(A)3052および表示部(B)3055に適用され、本発明によりデジタルカメラを完成させることができる。
【0136】
図22(G)は本発明を適用して携帯電話を完成させた一例であり、本体3061、音声出力部3062、音声入力部3063、表示部3064、操作スイッチ3065、アンテナ3066等により構成されている。本発明により作製されるTFT基板は表示部3064に適用され、本発明により携帯電話を完成させることができる。
【0137】
尚、ここで示す装置はごく一例であり、これらの用途に限定するものではないことを付記する。
【0138】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明により、発光素子で形成される表示領域の外周部に金属配線でなるシールドパターンを形成し、その上層に有機絶縁層及び当該有機絶縁層の表面を覆う無機絶縁層により凹凸形状を形成し、その領域に接着性の樹脂を充填してシールパターンを形成することにより、接着力の高い強固な封止構造を形成することができる。このような封止構造とすることにより、外部から水分等が侵入することを防止でき、発光素子の劣化を防止して発光装置の信頼性を高めることができる。
【0139】
さらに、内部構造においては、TFTの主要構成要素である半導体膜、ゲート絶縁膜及びゲート電極は、その下層側及び上層側を窒化珪素、酸化窒化珪素、酸化窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムから選択される無機絶縁物材料で囲むことにより、アルカリ金属や有機物の汚染を防ぐ構造を有している。一方発光素子はアルカリ金属を一部に含み、窒化珪素、酸化窒化珪素、酸化窒化アルミニウム、窒化アルミニウム、DLCから選択される無機絶縁物材料によって囲むことにより外部から酸素や水分が浸入することを防ぐ構造を実現する。そして、発光装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図2】 本発明の発光装置の画素部の構造を説明する上面図。
【図3】 画素の等価回路図。
【図4】 本発明の発光装置の構成要素を具備する基板の外観図。
【図5】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図6】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図7】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図8】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図9】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図10】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図11】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図12】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図13】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図14】 本発明の発光装置の作製工程を説明する断面図。
【図15】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図16】 入力端子部及び封止部の構成を説明する断面図。
【図17】 入力端子部及び封止部の構成を説明する断面図。
【図18】 本発明の発光装置を構成するTFTに適用する半導体層を作製する工程の一例を説明する図。
【図19】 本発明の発光装置を構成するTFTに適用する半導体層を作製する工程の一例を説明する図。
【図20】 本発明の発光装置を構成するTFTに適用する半導体層を作製する工程の一例を説明する図。
【図21】 本発明の発光装置を構成するTFTに適用する半導体層を作製する工程の一例を説明する図。
【図22】 本発明の応用例を示す図。
【図23】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図24】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図25】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。
【図26】 本発明の発光装置の構造を説明する断面図。

Claims (8)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板上に設けられ、薄膜トランジスタと、陽極層及び陰極層の間に発光体を含む有機化合物層が形成された発光素子とを有する表示領域と、
    前記第1の基板上に設けられ、前記表示領域の外周部に設けられた金属配線からなるパターンと、
    前記金属配線からなるパターンと接して形成された樹脂により前記第1の基板と固着される第2の基板と、
    を有し、
    前記表示領域には、前記第1の基板上に形成された前記薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタ上に形成された第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜上に形成され、前記薄膜トランジスタと電気的に接続された前記陽極層及び前記陰極層の一方である第1の電極と、
    前記第1の電極の端部及び前記無機絶縁膜の上に形成された第2の有機絶縁膜と、
    前記第1の電極及び前記第2の有機絶縁膜の上に形成された前記有機化合物層と、
    前記有機化合物層上に形成された前記陽極層及び前記陰極層の他方である第2の電極と、が設けられており、
    前記表示領域の外周部には、前記第1の基板上に形成された前記第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された前記無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜上に形成された前記金属配線からなるパターンと、
    前記無機絶縁膜及び前記金属配線からなるパターンの上に形成された前記第2の有機絶縁膜と、
    前記第2の有機絶縁膜に形成され、前記金属配線からなるパターンを露出するように複数形成された開口部による凹凸形状と、
    前記凹凸形状を充填し、且つ前記凹凸形状の凹部で露出する前記金属配線からなるパターンと接して形成された前記樹脂と、が設けられている
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 第1の基板と、
    前記第1の基板上に設けられ、薄膜トランジスタと、陽極層及び陰極層の間に発光体を含む有機化合物層が形成された発光素子とを有する表示領域と、
    前記第1の基板上に設けられ、前記表示領域の外周部に設けられた金属配線からなるパターンと、
    前記金属配線からなるパターンと接して形成された樹脂により前記第1の基板と固着される第2の基板と、
    を有し、
    前記表示領域には、前記第1の基板上に形成された前記薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタ上に形成された第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜上に形成され、前記薄膜トランジスタと電気的に接続された前記陽極層及び前記陰極層の一方である第1の電極と、
    前記第1の電極の端部及び前記無機絶縁膜の上に形成された第2の有機絶縁膜と、
    前記第1の電極及び前記第2の有機絶縁膜の上に形成された前記有機化合物層と、
    前記有機化合物層上に形成された前記陽極層及び前記陰極層の他方である第2の電極と、が設けられており、
    前記表示領域の外周部には、前記第1の基板上に形成された前記第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された前記無機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜及び前記無機絶縁膜に形成された第1の開口部と、
    前記無機絶縁膜上及び前記第1の開口部に形成され、前記第1の開口部による凹形状を有する前記金属配線からなるパターンと、
    前記無機絶縁膜及び前記金属配線からなるパターンの上に形成された前記第2の有機絶縁膜と、
    前記第2の有機絶縁膜に形成され、前記金属配線からなるパターンを露出するように複数形成された第2の開口部による凹凸形状と、
    前記凹凸形状及び前記金属配線からなるパターンの前記凹形状を充填し、且つ前記凹凸形状の凹部で露出する前記金属配線からなるパターンと接して形成された前記樹脂と、が設けられている
    ことを特徴とする発光装置。
  3. 第1の基板と、
    前記第1の基板上に設けられ、薄膜トランジスタと、陽極層及び陰極層の間に発光体を含む有機化合物層が形成された発光素子とを有する表示領域と、
    前記第1の基板上に設けられ、前記表示領域の外周部に設けられた金属配線からなるパターンと、
    前記金属配線からなるパターンと接して形成された樹脂により前記第1の基板と固着される第2の基板と、
    を有し、
    前記表示領域には、前記第1の基板上に形成された前記薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタ上に形成された第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された第1の無機絶縁膜と、
    前記第1の無機絶縁膜上に形成され、前記薄膜トランジスタと電気的に接続された前記陽極層及び前記陰極層の一方である第1の電極と、
    前記第1の電極の端部及び前記第1の無機絶縁膜の上に形成された第2の有機絶縁膜と、
    前記第2の有機絶縁膜の上面及び側面を覆って形成された前記第2の無機絶縁膜と、
    前記第1の電極及び前記第2の無機絶縁膜の上に形成された前記有機化合物層と、
    前記有機化合物層上に形成された前記陽極層及び前記陰極層の他方である第2の電極と、が設けられており、
    前記表示領域の外周部には、前記第1の基板上に形成された前記第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された前記第1の無機絶縁膜と、
    前記第1の無機絶縁膜上に形成された前記金属配線からなるパターンと、
    前記第1の無機絶縁膜及び前記金属配線からなるパターンの上に形成された前記第2の有機絶縁膜と、
    前記第2の有機絶縁膜に形成され、前記金属配線からなるパターンを露出するように複数形成された開口部による凹凸形状と、
    前記第2の有機絶縁膜の上面及び前記第2の有機絶縁膜に形成された前記開口部の側面を覆って形成された前記第2の無機絶縁膜と、
    前記凹凸形状を充填し、且つ前記凹凸形状の凹部で露出する前記金属配線からなるパターン及び前記第2の無機絶縁膜と接して形成された前記樹脂と、が設けられている
    ことを特徴とする発光装置。
  4. 第1の基板と、
    前記第1の基板上に設けられ、薄膜トランジスタと、陽極層及び陰極層の間に発光体を含む有機化合物層が形成された発光素子とを有する表示領域と、
    前記第1の基板上に設けられ、前記表示領域の外周部に設けられた金属配線からなるパターンと、
    前記金属配線からなるパターンと接して形成された樹脂により前記第1の基板と固着される第2の基板と、
    を有し、
    前記表示領域には、前記第1の基板上に形成された前記薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタ上に形成された第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された第1の無機絶縁膜と、
    前記第1の無機絶縁膜上に形成され、前記薄膜トランジスタと電気的に接続された前記陽極層及び前記陰極層の一方である第1の電極と、
    前記第1の電極の端部及び前記第1の無機絶縁膜の上に形成された第2の有機絶縁膜と、
    前記第2の有機絶縁膜の上面及び側面を覆って形成された前記第2の無機絶縁膜と、
    前記第1の電極及び前記第2の無機絶縁膜の上に形成された前記有機化合物層と、
    前記有機化合物層上に形成された前記陽極層及び前記陰極層の他方である第2の電極と、が設けられており、
    前記表示領域の外周部には、前記第1の基板上に形成された前記第1の有機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜上に形成された前記第1の無機絶縁膜と、
    前記第1の有機絶縁膜及び前記第1の無機絶縁膜に形成された第1の開口部と、
    前記第1の無機絶縁膜上及び前記第1の開口部に形成され、前記第1の開口部による凹形状を有する前記金属配線からなるパターンと、
    前記第1の無機絶縁膜及び前記金属配線からなるパターンの上に形成された前記第2の有機絶縁膜と、
    前記第2の有機絶縁膜に形成され、前記金属配線からなるパターンを露出するように複数形成された第2の開口部による凹凸形状と、
    前記第2の有機絶縁膜の上面及び前記第2の有機絶縁膜に形成された前記第2の開口部の側面を覆って形成された前記第2の無機絶縁膜と、
    前記凹凸形状及び前記金属配線からなるパターンの前記凹形状を充填し、且つ前記凹凸形状の凹部で露出する前記金属配線からなるパターン及び前記第2の無機絶縁膜と接して形成された前記樹脂と、が設けられている
    ことを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1又は請求項2において、
    前記第1の有機絶縁膜、前記無機絶縁膜及び前記第2の有機絶縁膜が、前記表示領域から前記表示領域の外周部に延在して形成されていることを特徴とする発光装置。
  6. 請求項3又は請求項4において、
    前記第1の有機絶縁膜、前記第1の無機絶縁膜、前記第2の有機絶縁膜及び前記第2の無機絶縁膜が、前記表示領域から前記表示領域の外周部に延在して形成されていることを特徴とする発光装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項において、
    前記樹脂は、紫外線硬化型アクリル樹脂又はカチオン紫外線硬化型エポキシ樹脂であることを特徴とする発光装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光装置を表示部に有するテレビ受像器、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、音響再生装置、デジタルカメラ又は携帯電話。
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