JP4514067B2 - 緩み止めナット - Google Patents

緩み止めナット Download PDF

Info

Publication number
JP4514067B2
JP4514067B2 JP2009084199A JP2009084199A JP4514067B2 JP 4514067 B2 JP4514067 B2 JP 4514067B2 JP 2009084199 A JP2009084199 A JP 2009084199A JP 2009084199 A JP2009084199 A JP 2009084199A JP 4514067 B2 JP4514067 B2 JP 4514067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
nut
coil
coil spring
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009084199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010078139A (ja
Inventor
康之 鈴木
隆一 石川
Original Assignee
有限会社エコツール
石徳螺子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社エコツール, 石徳螺子株式会社 filed Critical 有限会社エコツール
Priority to JP2009084199A priority Critical patent/JP4514067B2/ja
Publication of JP2010078139A publication Critical patent/JP2010078139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514067B2 publication Critical patent/JP4514067B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Description

この発明は、ボルトにより被締結部材を固定するに際し、緩みや脱落を防止するための緩み止めナットに関するものである。
従来、被締結部材を固定するには、ボルトとナットによる締め付け方式があらゆる分野で多用されている。ボルトに締め付けられたナットは、単純に取り付けただけでは、振動や外力等によって緩んでしまいやすいために、スプリングワッシャーを挟み込むことが通常行われている。また、被締結部材を確実に固定するには、ダブルナットを使用した締め付け方式も広く行われている。
しかしながら、このようなボルトとナットによる締め付け方式では、例えばダブルナットを使用した場合、締め付け直後では被締結部材の固定が確実ではあっても、長期間にわたっての振動や衝撃等により一旦緩んでしまうと、2個のナットはそれぞれが自由に回転するようになってボルトより脱落してしまうという問題点を有していた。
このため、特許文献1では、ボルトの雄螺子溝のピッチに整合するコイルバネをナットのバネ収容凹部に収容し、ボルトに対するナットの締め付け方向への回転に伴いボルトの雄螺子溝からコイルバネが離反し摩擦力を軽減して回転を許容すると共に、ボルトとナットとが螺合したときのボルトに対するナットの離脱方向への回転に伴いボルトの雄螺子溝にコイルバネが密着し摩擦力を増加して回転を阻止し、ボルトにナットを一旦締結すればその締結を容易に外すことができないようにすると共に、長期間にわたって振動や外力等が働くことによるボルトとナット相互間の緩みを防止することができる緩み止めナットが開示されている。
特開2003−307210号公報
解決しようとする問題点は、特許文献1では、ボルトの雄螺子溝のピッチに整合するコイルバネをナットのバネ収容凹部に収容し、コイルバネの伸縮を利用してボルトに対するナットの締付けを行い、またボルトに対するナットの離脱方向への回転に伴いボルトの雄螺子溝にコイルバネが密着し摩擦力を増加して回転を阻止する構造であり、コイルバネとナットのバネ収容凹部との間に隙間があることから、この隙間によって締結の際にナットがガタつくことある点である。
そこで、この発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、ボルトに簡易に螺合され、ボルトに一旦締結すればその締結を容易に外すことができないようにすると共に、長期間にわたって振動や外力等が働くことによる緩みを確実に防止することができ、しかも締結の際にガタつくことがない緩み止めナットを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、ボルトの雄螺子溝のピッチに整合するコイルのピッチを有するコイルバネと、
前記コイルバネを収容可能とし、前記ボルトに対するナット締付方向への回転に伴い前記ボルトの雄螺子溝から前記コイルバネが離反し摩擦力を軽減させて回転を許容させると共に、前記ボルトと螺合したときの前記ボルトに対するナット離脱方向への回転に伴い前記ボルトの雄螺子溝に前記コイルバネが密着し摩擦力を増加させて回転を阻止するように設けたバネ収容部と、
前記ボルトの雄螺子溝のピッチに整合する雌螺子溝を有するナット部と、
を含み、
前記ナット部の雌螺子溝のピッチ数を、前記コイルバネのコイルのピッチ数より多くし、
前記ナット部のナット締付側に、前記ボルトの外径より大きな内径を有する環状突起を一体に形成し、
前記環状突起のナット軸方向の長さより厚く、かつボルト挿通孔を有する板状弾性部材を備え、
前記環状突起の外周に、前記板状弾性部材のボルト挿通孔の内径を固着し、
前記バネ収容部の先端開口側には、前記コイルバネを係止するための係止孔がナット軸方向と平行に形成され、
前記バネ収容部の内壁の一部には、断面凹み状の押動部が先端開口側からナット軸方向に形成され、
前記コイルバネの一方の端部を、前記コイル部の外周部より外方の位置でコイル軸方向と平行に他方端部側に向けて屈曲し、他方の端部を、前記コイル部の外周部より外方に延出し、
前記コイルバネの一方の端部を、前記バネ収容部の前記係止孔に係止し、他方の端部を前記バネ収容部の内壁内の前記押動部に配置して自由端とし、
前記コイルバネの装着状態では、前記コイル部と前記内壁との間には隙間があり、この隙間は前記コイル部が外方へ広がること許容し、
前記バネ収容部の先端開口側には、ボルト貫通孔を有するキャップ部が固定され、
締付の回転時は、前記バネ収容部内において前記コイルバネの前記コイル部は、前記一方の端部を支点として外方へ広がり、前記ボルトの前記雄螺子溝にネジ込まれ、締付状態では前記板状弾性部材の締付側全面が押圧面となり、
前記板状弾性部材によってナット軸方向に付勢力が生じて前記ボルトの雄螺子溝と前記ナット部の雌螺子溝とを密着させると共に、前記コイル部と密着させ、
前記回転を阻止する以上の回転時には、前記一方の端部は、前記バネ収容部の前記係止孔から係止が解除され、
前記押動部により前記他方の端部を押動し、前記ボルトから離脱するようになしたことを特徴とする緩み止めナットである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、コイルバネとバネ収容部との間に隙間があっても、ナット部の雌螺子溝のピッチ数を、コイルバネのコイルのピッチ数より多くしたことで、ナット部の雌螺子溝とボルトの雄螺子溝とが隙間なく螺合して支持しており、締結の際に緩み止めナットがガタつくことがない。また、ナット部のナット締付側に、板状弾性部材を固着したことで、締結の際に板状弾性部材よってナット軸方向の不勢力が生じて締結の際に緩み止めナットがガタつくことがない。また、ナット部と板状弾性部材とが一体されており、使用時に板状弾性部材の脱落や忘れたりすることがない。また、緩み止めナットをボルトから離脱する際には、ナット離脱方向への回転に伴い回転を阻止する以上に回転すると、一方の端部は、バネ収容部から係止が解除され、押動部により他方の端部を押動し、ボルトの雄螺子溝を保護しながら簡単に緩み止めナットを回転してボルトから離脱することができる。
第1の参考例の実施の形態を示す締結時の緩み止めナットの断面図である。 ボルトに対するナットの回転動作を示すもので、(a)はボルトに対するナットの締め付け方向への回転動作状態の断面図、(b)はボルトに対するナットの緩み方向への回転動作状態の断面図である。 緩み止めナットの断面図である。 コイルバネの具体例を示すもので、(a)はコイルバネの全体側面図、(b)はコイルバネの正面図、(c)はコイルバネの背面図である。 実施の形態を示す締結時の緩み止めナットの断面図である。 緩み止めナットの断面図である。 第2の参考例の実施の形態を示す締結時の緩み止めナットの断面図である。 緩み止めナットの斜視図である。
以下、この発明の緩み止めナットの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
第1の参考例の実施の形態]
この第1の参考例の実施の形態を、図1乃至図4に基づいて説明すると、緩み止めナット10は、バネ収容部11と、ナット部12と、コイルバネ13と、キャップ部14とを含み、ナット部12に工具を嵌めて回転させて締め付け、または解除を行ない、ナット部12と、コイルバネ13が、ボルト2の雄螺子溝2aに螺合巻装される。
バネ収容部11は、円筒状であり、ナット部12と一体に成形され、キャップ部14は、バネ収容部11にコイルバネ13を取り付けた後に、バネ収容部11を覆うように圧入、又は接着などにより固定される。キャップ部14には、ボルト貫通孔14aが形成され、このボルト貫通孔14aはバネ収容部11の内壁11aの径より小径に形成されている。バネ収容部11の先端側には、コイルバネ13を係止するための係止孔11bがナット軸方向と平行に形成されている。キャップ部14は、コイルバネ13が外部から見えないようにして外観性の向上を図り、かつコイルバネ13を保護するために設けられているが、キャップ部14は設けなくてもよい。
コイルバネ13は、図4に示すように、ボルト2の雄螺子溝2aのピッチに整合するコイル部13aと、コイル部13aの一方の端部13bと、コイル部13aの他方の端部13cとを有する。一方の端部13bは、コイル部13aの外法の位置でコイル軸方向と平行に屈曲し、他方の端部13cは、コイル部13aの外周部より僅か外方に延出している。
バネ収容部11には、コイルバネ13が収容され、この収容状態でコイル部13aの一方の端部13bは係止孔11bに係止され、他方の端部13cは内壁11a内に配置した自由端としている。コイルバネ13の装着状態では、コイル部13aと内壁11aとの間には隙間Dがあり、この隙間Dはコイル部13aが外方へ広がること許容する。
内壁11aの一部には、断面凹み状の押動部11cが軸方向に形成され、コイルバネ13の他方の端部13cは、断面凹み状の押動部11cに当接しないように配置されている。
緩み止めナット10を離脱するときに、ナット離脱方向への回転に伴いボルト2の雄螺子溝2aにコイルバネ13のコイル部13aが密着し摩擦力を増加させて回転を阻止する以上の回転を行なうと、この回転力によってコイルバネ13が引きずられて回転し、一方の端部13bや一方の端部13bを係止している係止孔11bに負荷が集中してかかり、係止孔11bが破損したり、変形し、また一方の端部13bが破損したり、伸びる等変形してバネ収容部11の係止孔11bから外れるなどによって係止が解除される。これによって、押動部11cが他方の端部13cに当たり押動するために、コイルバネ13が外方へ広がり、あるいは摩擦が無くなりあるいは軽減する等で自由に回転できるようになり、ボルト2の雄螺子溝2aを保護しながら緩み止めナット10をボルト2から離脱することができるようになっている。押動部11cの形状は、特に限定されず、一方の端部13bが破壊され、あるいは変形してバネ収容部11の係止孔11bから外れて係止が解除されると、他方の端部13cを押動することができればよく、例えば、内壁11aより内側へ突出させて押動することができるようにしてもよい。
ナット部12は、ボルト2の雄螺子溝2aのピッチに整合する雌螺子溝12aを有し、このナット部12の雌螺子溝12aのピッチ数を、コイルバネ13のコイルのピッチ数より多くしている。しかも、コイル部13aの部分の長さよりナット部12の雌螺子溝12aの部分の長さを長くし、この長い部分のナット部12の雌螺子溝12aとボルト2の雄螺子溝2aの螺合によって一体化でき、コイルバネ13のコイル部13aとバネ収容部11の内壁11aとの間に隙間Dがあっても、この隙間Dによって締結の際に緩み止めナット10がガタつくことがないようにしている。
次に、以上のように構成された第1の参考例の実施の形態についての使用、動作を説明すると、図1に示すように、被締結部Wを締結するに際し、例えば被締結物Wを貫挿したボルト2に対して、コイルバネ13が被締結物Wとは反対側に位置するようにして緩み止めナット10をネジ込んで行く。
このとき、図2(a)に示すように、ボルト2の雌螺子溝2aに対し緩み止めナット10をナット締付方向に回すと、ナット部12の雌螺子溝12aとボルト2の雄螺子溝2aとが隙間なく螺合していき、この締結の際にガタつくことがなく、円滑に螺合することができる。
さらに、緩み止めナット10をネジ込んで行くと、バネ収容部11内においてボルト2の雄螺子溝2aに嵌ったコイルバネ13のコイル部13aは、一方の端部13bを支点として外方へ広がり、ボルト2と接触しているコイルバネ13の素線の摩擦力が軽減され、緩み止めナット10はボルト2の雄螺子溝2aに円滑にネジ込まれる。そして、緩み止めナット10と一緒にネジ込まれたコイルバネ13は、ボルト2の雄螺子溝2aに嵌り込み、コイルバネ13の素線の弾性力によりボルト2の軸中心に向って押さえ付けられる。
図2(b)に示すように、逆にボルト2の雄螺子溝2aに対し緩み止めナット10をナット離脱方向に回すと、バネ収容部11内においてコイルバネ13は一方の端部13bを支点として内径方向に収縮する状態となるようにコイルバネ13の素線が引っ張られてボルト2の雄螺子溝2aを締め付け、強力な緩み止め状態にさせる。このため、コイルバネ13と一体となった緩み止めナット10はコイルバネ13の部分で回転が阻止されて緩まなくなる。この状態では、コイルバネ13のコイル部13aとバネ収容部11の内壁11aとの間に隙間Dがあるが、ナット部12の雌螺子溝12aのピッチ数を、コイルバネ13のコイルのピッチ数より多くしたことで、ナット部12の雌螺子溝12aとボルト2の雄螺子溝2aとが隙間なく螺合して支持しており、締結の際に緩み止めナット1がガタつくことがない。また、コイル部13aの部分の長さよりナット部12の雌螺子溝12aの部分の長さを長くし、この長い部分のナット部12の雌螺子溝12aとボルト2の雄螺子溝2aの螺合によって一体化しており、コイルバネ13のコイル部13aとバネ収容部11の内壁11aとの間に隙間Dがあっても、この隙間Dによって締結の際に緩み止めナット10がガタつくことがない。
図2(c)に示すように、緩み止めナット10をボルト2から離脱するときに、ナット離脱方向への回転に伴いボルト2の雄螺子溝2aにコイルバネ13のコイル部13aが密着し摩擦力を増加させて回転を阻止する以上の回転を行なうと、この回転力によってコイルバネ13が引きずられて回転し、一方の端部13bや一方の端部13bを係止している係止孔11bに負荷が集中してかかり、係止孔11bが破損したり、変形し、また一方の端部13bが破損したり、伸びる等変形してバネ収容部11の係止孔11bから外れて係止が解除される。これによって、押動部11cが他方の端部13cに当たり押動し、これによりコイルバネ13が外方へ広がり、あるいは摩擦が無くなりあるいは軽減する等で自由に回転できるようになり、緩み止めナット10を緩めたり、ボルト2の雄螺子溝2aを保護しながらボルト2から容易に離脱することができる。
実施の形態]
この実施の形態を、図5及び図6に基づいて説明すると、第1の参考例の実施の形態と同一の構成部分については、同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されている。この第2の実施の形態にあっては、ナット部12のナット締付側に環状突起12bを突出させて一体に形成している。この環状突起12bは、ボルト2の外径より大きな内径を有している。このナット部12には板状弾性部材15が備えられ、この板状弾性部材15は環状突起12bの軸方向の長さより厚く、かつボルト挿通孔15aを有する。この板状弾性部材15は、環状突起12bの外周に、ボルト挿通孔15aの内径を圧入して固着している。この実施の形態では、板状弾性部材15として、皿バネを用いているが、これに限定されずスプリングワッシャー、座金等弾性を有する部材であれば良い。
このように、ナット部12のナット締付側に、板状弾性部材15を固着したことで、締結の際に板状弾性部材15よって軸方向に付勢力が生じてボルト2の雄螺子溝2aとナット部12の雌螺子溝12aとを密着させると共に、コイル部13aと密着させるから締結の際にガタつくことがない。また、ナット部12と板状弾性部材15とが一体されており、使用時に板状弾性部材15の脱落や忘れたりすることがない。
第2の参考例の実施の形態]
この第2の参考例の実施の形態を、図7及び図8に基づいて説明すると、第1の参考例の実施の形態と同一の構成部分については、同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されている。この第3の実施の形態にあっては、緩み止めナット1が蝶ナットであり、一対の翼10aを有する。コイルバネ13の他方の端部13cは、コイル部13aの外側に沿ってコイル軸方向に延ばし、一方の端部13b側に位置させ、さらに端部を外側に曲げた構成である。
また、バネ収容部11には、溝部11eが一方の翼10aの近傍に形成されている。この溝部11eは、先端部からナット軸方向に形成され、コイルバネ13の他方の端部13cが移動可能な大きさに形成されている。コイルバネ13の一方の端部13bは、バネ収容部11の係止孔11bに係止し、他方の端部13cをバネ収容部11の溝部11eに外部から移動可能に配置されている。このバネ収容部11の溝部11eは、他方の端部13cが自由に移動できる大きさや形状であれば特に限定されないし、溝でなくてもよい。
この第2の参考例の実施の形態で、緩み止めナット10をネジ込んで行くと、緩み止めナット10と一緒にネジ込まれたコイルバネ13は、ボルト2の雄螺子溝2aに嵌り込み、コイルバネ13の素線の弾性力によりボルト2の軸中心に向って押さえ付けられる。このコイルバネ13は、係止孔11bによって一方の端部13bが係止され、他方の端部13cが自由端となっているため、係止孔11bを支点として円滑に外方へ広がり、緩み止めナット10をボルト2にネジ込むことができる。
逆にボルト2の雄螺子溝2aに対し緩み止めナット10をナット離脱方向に回すときには、バネ収容部11内において、コイルバネ13は一方の端部13bと他方の端部13cが係止されているため、内径方向に収縮する状態となるようにコイルバネ13の素線が引っ張られてボルト2の雄螺子溝2aを締め付け、強力な緩み止め状態にさせる。このため、コイルバネ13と一体となった緩み止めナット10はコイルバネ13の部分で回転が阻止されて緩まなくなる。
緩み止めナット10を離脱するときには、他方の端部13cと翼1aとを一緒に指で摘み、他方の端部13cを離脱方向へ移動させると共に、ナット離脱方向へ回転させる。このように、緩み止めナット10をボルト2から離脱する際には、コイルバネ13の他方の端部13cを外部から離脱方向に移動すると共に、ナット離脱方向へ回転すると、コイルバネ11のコイル部11aが外方へ広がりボルト2の雄螺子溝2aの密着を解除して摩擦が無くなりあるいは軽減する等で自由に回転を許容するようになるから、ボルト2の雄螺子溝2aを保護しながら簡単に緩み止めナット10を回転してボルト2から離脱することができる。この実施の形態では、係止孔11bを破損したり、コイルバネ11の一方の端部13bを破損したり、変形させることなく自由に緩み止めを解除することができるために、何回でも使用することができる。
この発明は、被締結部材を固定するに際し、ボルトに装着されて緩みや脱落を防止するための緩み止めナットに適用可能であり、ボルトに簡易に螺合され、ボルトに一旦締結すればその締結を容易に外すことができないようにすると共に、長期間にわたって振動や外力等が働くことによる緩みを確実に防止することができ、しかも締結の際にガタつくことがない。
W 被締結物
10 緩み止めナット
11 バネ収容部
12 ナット部
13 コイルバネ
14 キャップ部

Claims (1)

  1. ボルトの雄螺子溝のピッチに整合するコイルのピッチを有するコイルバネと、
    前記コイルバネを収容可能とし、前記ボルトに対するナット締付方向への回転に伴い前記ボルトの雄螺子溝から前記コイルバネが離反し摩擦力を軽減させて回転を許容させると共に、前記ボルトと螺合したときの前記ボルトに対するナット離脱方向への回転に伴い前記ボルトの雄螺子溝に前記コイルバネが密着し摩擦力を増加させて回転を阻止するように設けたバネ収容部と、
    前記ボルトの雄螺子溝のピッチに整合する雌螺子溝を有するナット部と、
    を含み、
    前記ナット部の雌螺子溝のピッチ数を、前記コイルバネのコイルのピッチ数より多くし、
    前記ナット部のナット締付側に、前記ボルトの外径より大きな内径を有する環状突起を一体に形成し、
    前記環状突起のナット軸方向の長さより厚く、かつボルト挿通孔を有する板状弾性部材を備え、
    前記環状突起の外周に、前記板状弾性部材のボルト挿通孔の内径を固着し、
    前記バネ収容部の先端開口側には、前記コイルバネを係止するための係止孔がナット軸方向と平行に形成され、
    前記バネ収容部の内壁の一部には、断面凹み状の押動部が先端開口側からナット軸方向に形成され、
    前記コイルバネの一方の端部を、前記コイル部の外周部より外方の位置でコイル軸方向と平行に他方端部側に向けて屈曲し、他方の端部を、前記コイル部の外周部より外方に延出し、
    前記コイルバネの一方の端部を、前記バネ収容部の前記係止孔に係止し、他方の端部を 前記バネ収容部の内壁内の前記押動部に配置して自由端とし、
    前記コイルバネの装着状態では、前記コイル部と前記内壁との間には隙間があり、この隙間は前記コイル部が外方へ広がること許容し、
    前記バネ収容部の先端開口側には、ボルト貫通孔を有するキャップ部が固定され、
    締付の回転時は、前記バネ収容部内において前記コイルバネの前記コイル部は、前記一方の端部を支点として外方へ広がり、前記ボルトの前記雄螺子溝にネジ込まれ、締付状態では前記板状弾性部材の締付側全面が押圧面となり、
    前記板状弾性部材によってナット軸方向に付勢力が生じて前記ボルトの雄螺子溝と前記ナット部の雌螺子溝とを密着させると共に、前記コイル部と密着させ、
    前記回転を阻止する以上の回転時には、前記一方の端部は、前記バネ収容部の前記係止孔から係止が解除され、
    前記押動部により前記他方の端部を押動し、前記ボルトから離脱するようになしたことを特徴とする緩み止めナット。
JP2009084199A 2008-08-29 2009-03-31 緩み止めナット Active JP4514067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009084199A JP4514067B2 (ja) 2008-08-29 2009-03-31 緩み止めナット

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008249067 2008-08-29
JP2009084199A JP4514067B2 (ja) 2008-08-29 2009-03-31 緩み止めナット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010078139A JP2010078139A (ja) 2010-04-08
JP4514067B2 true JP4514067B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=42208814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009084199A Active JP4514067B2 (ja) 2008-08-29 2009-03-31 緩み止めナット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4514067B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018132177A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 日東精工株式会社 コイルばねを備えたロックナットに装着するロック解除部材および当該ロック解除部材を装着したロックナットの締結方法と緩め方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5489038B2 (ja) * 2010-04-30 2014-05-14 株式会社山田精密製作所 緩み止め機能付きナット
JP2012026565A (ja) * 2010-06-22 2012-02-09 Ishitoku Rashi Co Ltd 締結装置
JP4901983B2 (ja) * 2010-06-23 2012-03-21 石徳螺子株式会社 締結装置
JP5407010B1 (ja) * 2012-04-27 2014-02-05 株式会社Khi 脱落防止具
JP6231790B2 (ja) * 2013-07-04 2017-11-15 濱中ナット株式会社 弛み止めナット
JP6145718B2 (ja) * 2015-03-23 2017-06-14 鈴木 康之 プレス蝶ナットの緩み止め装置
CN106151233A (zh) * 2015-03-31 2016-11-23 铃木康之 冲压蝶形螺母的锁紧装置
JP6094002B2 (ja) * 2015-04-27 2017-03-15 鈴木 康之 蝶ナットの緩み止め装置
JP6603569B2 (ja) * 2015-12-15 2019-11-06 日東精工株式会社 ナット取外し工具
CN107785852A (zh) * 2016-08-30 2018-03-09 江苏兆邦电力器材有限公司 一种楔形耐张线夹
JP6979362B2 (ja) * 2018-01-24 2021-12-15 イーグルクランプ株式会社 ビームクランプ
CN111692186A (zh) * 2020-06-22 2020-09-22 海盐宏茂五金制品有限公司 一种挖掘机用锁紧紧固螺母
CN112283228B (zh) * 2020-11-18 2022-07-29 海盐上宇紧固件科技股份有限公司 一种船舶柴油机用高强度汽缸盖螺栓
CN113669350B (zh) * 2021-07-29 2023-07-07 河北光兴半导体技术有限公司 防松螺栓结构
CN116255483B (zh) * 2023-05-09 2023-08-04 德州联合石油科技股份有限公司 阀座及止回阀

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832756U (ja) * 1971-08-23 1973-04-20
JPS4867163U (ja) * 1971-12-07 1973-08-25
JPS50135866U (ja) * 1974-04-25 1975-11-08
JPS57165814U (ja) * 1981-04-15 1982-10-19
JPS62181712U (ja) * 1986-05-08 1987-11-18
JPH0243514U (ja) * 1988-09-19 1990-03-26
JPH0518409A (ja) * 1991-04-15 1993-01-26 Katsumi Ikeda 締結用機械要素の結合方法およびその締結用機械要素

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832756U (ja) * 1971-08-23 1973-04-20
JPS4867163U (ja) * 1971-12-07 1973-08-25
JPS50135866U (ja) * 1974-04-25 1975-11-08
JPS57165814U (ja) * 1981-04-15 1982-10-19
JPS62181712U (ja) * 1986-05-08 1987-11-18
JPH0243514U (ja) * 1988-09-19 1990-03-26
JPH0518409A (ja) * 1991-04-15 1993-01-26 Katsumi Ikeda 締結用機械要素の結合方法およびその締結用機械要素

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018132177A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 日東精工株式会社 コイルばねを備えたロックナットに装着するロック解除部材および当該ロック解除部材を装着したロックナットの締結方法と緩め方法
KR20180095417A (ko) 2017-02-17 2018-08-27 닛또 세이꼬 가부시키가이샤 코일스프링을 구비한 로크너트에 장착되는 로크해제부재 및 당해 로크해제부재를 장착한 로크너트의 체결방법과 해제방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010078139A (ja) 2010-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4514067B2 (ja) 緩み止めナット
JP3586837B2 (ja) パイプ用自己ロック式錠止め装置
JP4698636B2 (ja) ボルト緩み止め構造
JP4901983B2 (ja) 締結装置
US8807900B2 (en) Snap faster
CN107781270B (zh) 带垫圈的螺钉
JP2012031971A (ja) 回り止め機構付きボルト
JP2003307210A (ja) 緩み止めナット構造
US20120121360A1 (en) Fastening Device and Fastening System
JP2012026565A (ja) 締結装置
JP5030004B2 (ja) 座金及び座金付ネジ、これらを用いた固定構造及び固定方法並びに固定解除方法
KR20050115213A (ko) 풀림방지용 너트
JP5340001B2 (ja) 緩み止め構造
JP6094002B2 (ja) 蝶ナットの緩み止め装置
JP2015504810A (ja) 自動車のステアリング機構用の、デッドロック機能を有する盗難防止装置、およびその組み立て方法
JP2004278796A (ja) 車輪ブレーキディスクのための紛失防止装置
JP2022088534A (ja) 道具ホルダ
AU2007219022A1 (en) Mechanism for securing the handle of a door or window
JP3207374U (ja) 蝶ナットの緩み止め装置
JP2004271892A (ja) 光学アクセサリー鏡筒
JP6145718B2 (ja) プレス蝶ナットの緩み止め装置
KR102194640B1 (ko) 풀림 방지 기능을 강화한 볼트 어셈블리
JP2007085383A (ja) ねじの弛み止め構造
JP7394030B2 (ja) クリップ
KR20040056699A (ko) 외치형의 풀림방지 유닛을 갖춘 암-수나사체의 풀림방지시스템

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20090420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090603

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090609

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090901

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20091208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100506

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4514067

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250