JP3207374U - 蝶ナットの緩み止め装置 - Google Patents

蝶ナットの緩み止め装置 Download PDF

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Abstract

【課題】振動や外力等が作用することによる蝶ナットの緩みを確実に防止することができ、しかも、緩む止めのための加工が少なく、容易に作製できる蝶ナットの緩み止め装置を提供する。【解決手段】ボルト6に装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔3を有する胴部2と、その両側に突出する一対の翼部4とからなり、前記ネジ孔3に前記ボルト6の雄ネジ6aが螺合する雌ネジ溝3aを形成し、この雌ネジ溝3aの加工開始の起点をいずれか一方の前記翼部4の位置に合致させ、前記ネジ孔3に連続するよう前記胴部2に前記ボルト6の前記雄ネジ6aのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部7aよりなるコイルバネ7を配置し、前記コイルバネ7の一端部7bを前記起点に合致する一方の前記翼部4に設けた係止部5に挿入して固定するとともに、前記コイルバネ7の他端部7cを前記胴部2の周縁2aより外方に非接触として自由状態で突出させる。【選択図】図1

Description

この発明は、ボルトに装着される蝶ナットの緩みや外れを防止する蝶ナットの緩み止め装置に関するものである。
従来、ナットの緩みを防止するものとして、特許文献1のようにボルトの雄ネジ溝のピッチに整合するコイルバネをナットのバネ収容凹部に収容し、ボルトとナットとが螺合したときのボルトに対するナットの離脱方向への回転に伴いボルトの雄ネジ溝にコイルバネが密着し摩擦力を増加して回転を阻止し、ボルトにナットを一旦締結すればその締結を容易に外すことができないようにするものがある。
実開昭50−135866号公報
解決しようとする問題点として、特許文献1による場合は、ナットにボルトの雄ネジ溝に密着するコイルバネを収納する凹部とか、コイルバネの折曲支持部の先端を嵌装保持する取付孔を設けることになり、これらの加工がナットに必要で、しかも、コイルバネの組み付けに手間がかかるなどの問題があった。
この考案は、以上のようなことを考慮してなされたもので、ボルトがコイルバネに簡易に螺合され、長期間にわたって振動や外力等が作用することによる蝶ナットの緩みを確実に防止することができ、しかも、緩む止めのための加工が少なく、製作が容易な蝶ナットの緩み止め装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の考案は、ボルトに装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔を有する胴部と、その両側に突出する一対の翼部とからなり、前記ネジ孔に前記ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジ溝を形成し、この雌ネジ溝の加工開始の起点をいずれか一方の前記翼部の位置に合致させ、前記ネジ孔に連続するよう前記胴部に前記ボルトの前記雄ネジのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部よりなるコイルバネを配置し、前記コイルバネの一端部を一方の前記翼部に設けた係止部に挿入して固定するとともに、前記コイルバネの他端部を前記胴部の周縁より外方に非接触の自由状態で突出することを特徴とする蝶ナットである。
請求項2に記載の考案は、ボルトに装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔を有する胴部と、その両側に突出する一対の翼部とからなり、前記ネジ孔に前記ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジ溝を形成し、この雌ネジ溝の加工開始の起点をいずれか一方の前記翼部の位置に合致させ、前記ネジ孔に連続するよう前記胴部に前記ボルトの前記雄ネジのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部よりなるコイルバネを配置し、前記コイルバネの一端部を前記起点に合致する一方の前記翼部に設けた係止部に挿入して固定するとともに、前記コイルバネの他端部を前記胴部の周縁より外方に非接触の自由状態で突出することを特徴とする蝶ナットである。
前記構成により、この考案は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の考案では、ボルトに装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔を有する胴部と、その両側に突出する一対の翼部とからなり、前記ネジ孔に前記ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジ溝を形成し、前記ネジ孔に連続するよう前記胴部に前記ボルトの前記雄ネジのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部よりなるコイルバネを配置し、前記コイルバネの一端部を一方の前記翼部に設けた係止部に挿入して固定するとともに、前記コイルバネの他端部を前記胴部の周縁より外方に非接触の自由状態で突出するので、前記ボルトの振動などが伝わり生じる前記蝶ナット体の緩みを確実に防止でき、しかも、前記蝶ナット体の前記雌ネジ孔に形成するネジ加工開始の起点が容易に分かり、雄ネジのピッチに簡単にコイルバネのコイルピッチを整合できる。
請求項2に記載の考案では、ボルトに装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔を有する胴部と、その両側に突出する一対の翼部とからなり、前記ネジ孔に前記ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジ溝を形成し、この雌ネジ溝の加工開始の起点をいずれか一方の前記翼部の位置に合致させ、前記ネジ孔に連続するよう前記胴部に前記ボルトの前記雄ネジのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部よりなるコイルバネを配置し、前記コイルバネの一端部を前記起点に合致する一方の前記翼部に設けた係止部に挿入して固定するとともに、前記コイルバネの他端部を前記胴部の周縁より外方に非接触の自由状態で突出するので、前記翼部の前記係止部に前記コイルバネの前記一端部を挿入されることにより、前記雌ネジ溝のピッチと前記コイル部のコイルピッチとが連続するように組み付けることが容易にでき、しかも、前記雌ねじ溝の加工開始の前記起点に生じる応力集中と、前記ボルトの緩みで前記コイル部に生じる引っ張り力との両方を前記蝶ナットの前記胴部より強度の大きな前記翼部で負担することになり、前記蝶ナット体の強度を確保し、破損を防ぐことができるとともに、前記ボルトのネジ込方向に前記コイルバネが移動することを阻止でき、前記コイルバネの前記他端部が前記翼部に近接することになり、簡単に前記他端部と前記翼部とを一緒に摘みことができ、前記ボルトの離脱操作がし易くなる。
この考案における第1の実施の形態を示す一部断面した側面図。 この考案における第1の実施の形態を示す平面図。 この考案における蝶ナットの緩み方向の作動状態を示す断面図。 この考案における蝶ナットの平面図。 この考案における第2の実施の形態を示す側面図。 この考案における第2の実施の形態を示す平面図。 この考案におけるプレス蝶ナットの平面図。 この考案におけるプレス蝶ナットの作動状態を示すもので、(a)はプレス蝶ナットの締め付け方向の作動状態の断面図、(b)はプレス蝶ナットの緩み方向の作動状態の断面図。 この考案における第3の実施形態を示す平面図。 図9のA−A線に沿う断面図。
以下、この考案の蝶ナットの緩み止め装置の実施の形態について説明する。この考案の実施の形態は、考案の最も好ましい形態を示すものであり、この考案はこれに限定されない。
この考案の第1の実施の形態を、図1および図4に基づいて説明する。図1は蝶ナットの緩み止め装置を実施した一例を示すもので、符号1で示されるものは合成樹脂よりなる蝶ナット体である。
前記蝶ナット体1は、中央にネジ孔3を有する凹状の胴部2とその左右両側に一体成形された翼部4とからなり、被締結部材Wに挿入するボルト6に螺合する。
前記ネジ孔3に前記ボルト6の雄ねじ6aが螺合する雌ネジ3aを形成し、この雌ネジ3aのネジ加工開始の起点3bを図4に示すように、左右両側の前記翼部4のいずれか一方に合致させる。
凹状の前記胴部2内にコイルバネ7を配置し、このコイルバネ7は前記ボルト6の前記雄ネジ6aのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部7aと、前記コイル部7aより延出する一端部7bと、他端部7cとよりなる。
前記一端部7bは、前記コイル部7aの外周の外側でコイル部軸方向と平行に折り曲げるとともに、他方の前記他端部7cは、コイル部7aの外周より外側に延出する。
前記一端部7bは前記起点3bに合致する前記翼部4に穿設した貫通溝51よりなる係止部5に係止して固定し、かつ、前記貫通溝51内に挿入された前記コイルバネ7の前記一端部7bの先端を屈曲する。
前記コイルバネ7の前記一端部7bを前記貫通溝51に挿入する際、前記一端部7bの先端の屈曲をさらに弾性変形させ、前記貫通溝51の入口を通過させる。その後、前記一端部7bの屈曲は元に戻り、前記一端部7bの屈曲が前記貫通溝51内に形成した突起5aに係止する。
前記コイルバネ7の前記他端部7cは、前記翼部4の付け根の直下に位置する前記胴部2の前記周縁2aに設けた開口2bより外方に非接触で突出させ、前記翼部4の近傍まで延出して先端を自由状態にする。なお、前記コイルバネ7の前記他端部7cを非接触で突出させると、前記蝶ナット体1の振動がコイルバネ7に直接伝わることがなくなる。
前記被締結物Wを貫挿した前記ボルト6に対して、前記コイルバネ7が被締結物Wとは反対側に位置するようにして前記蝶ナット体1をネジ込む。
このとき、前記コイルバネ7の前記他端部7cと前記翼部4とを一緒に指で摘むことにより、前記コイルバネ7の前記コイル部7aは、前記一端部7bを支点として外方へ広がり、図3に示すように、前記ボルト6の前記雄ネジ6aの谷に嵌った前記コイルバネ7の素線が非接触状態になり、摩擦力が軽減されて前記蝶ナット体1は前記ボルト6の前記雄ネジ6aに円滑にネジ込まれる。
そして、前記コイルバネ7の前記他端部7cと前記翼部4との摘みを外すと、前記コイルバネ7の素線の弾性力により前記ボルト6の軸中心に向って押さえ付けられ、前記蝶ナット体1と一緒にネジ込まれた前記コイルバネ7の前記コイル部7aは、図1に示すように、前記ボルト6の前記雄ネジ6aの谷に嵌り込む。しかも、前記コイルバネ7の前記一端部7bの先端の屈曲が前記突起5aに係止しているので、前記コイルバネ7が前記ボルト6のネジ込方向に移動することがない。
また、前記コイル部7aの軸方向の長さを前記蝶ナット体1の前記雌ネジ溝3aの軸方向の長さより長くしたので、この長い軸方向の前記コイルバネ7の前記コイル部7aと前記蝶ナット体1の前記雌ネジ溝3aとが前記ボルト6の前記雄ネジ6aへの螺合によって一体化しており、締結の際に前記蝶ナット体1がガタつくことがない。
そして、前記ボルト6の前記雄ネジ6aに対し前記蝶ナット体1をナット離脱方向に回ろうとしても、前記翼部4の前記貫通溝51に前記コイルバネ7の一方の前記一端部7bが挿入されているため、内径方向に収縮する状態となるように前記コイルバネ7の素線が引っ張られて前記ボルト6の前記雄ネジ6aを締め付け、強力な緩み止め状態にされる。このため、前記コイルバネ7と一体となった前記蝶ナット体1は前記コイルバネ7の前記コイル部7aで回転が阻止されて緩まなくなる。
前記蝶ナット体1を離脱するときには、他方の前記他端部7cと前記翼部4とを一緒に指で摘まむと、前記コイルバネ7の前記コイル部7aが外方へ広がり、図3に示すように、前記ボルト6の前記雄ネジ6aの谷と、前記コイル部7aとの密接を解除して摩擦が無くなり、あるいは軽減する等で自由に回転を許容するようになるから、前記ボルト6の前記雄ネジ6aを保護しながら簡単に前記蝶ナット体1を回転して前記ボルト6から離脱させることができる。
次に、第2の実施の形態を、図5および図8に基づいて説明する。この実施の形態では蝶ナット体がプレス蝶ナット体からなり、符号11をプレス蝶ナット体としたが、第1の実施の形態と同じ構成では同一の符号を付している。
前記プレス蝶ナット体11は、鋼板をプレス加工して形成され、中央に凹状の胴部2とその左右両側に一体絞り成形された翼部4とからなり、被締結部材Wに挿入するボルト6に螺合する。
前記翼部4は断面U字状に形成され、一対の羽片4a、4aよりなる係止部5とともに、前記胴部2は底面2cと周縁2aとを有し、前記底面2cにはネジ孔3を穿設し、前記周縁2aは左右両側の前記羽片4a、4aに連結する。
前記ネジ孔3に前記ボルト6の雄ねじ6aが螺合する雌ネジ3aを形成し、この雌ネジ3aの加工開始の起点3bを左右両側の前記翼部4のいずれか一方に合致させる。
前記胴部2の上方にコイルバネ7を配置し、このコイルバネ7は前記ボルト6の前記雄ネジ6aのピッチに整合するコイル部7aと、前記コイル部7aの一端部7bと、前記コイル部7aの他端部7cとを有する。前記一端部7bは、前記コイル部7aの外周の外側でコイル部軸方向と平行に屈曲し、前記他端部7cは、前記コイル部7aの外周より外側に延出する。前記コイル部7aの前記一端部7bには、合成樹脂製よりなる断面円形状のスペーサー8を被覆する。
前記コイル部7aのコイル部軸方向と平行な前記一端部7bを前記起点3bに合致する前記翼部4の前記羽片4a、4a間よりなる前記係止部5に前記スペーサー8を介して挿入し、前記羽片4a、4aをカシメて、前記一端部7bを挟持して固定し、前記他端部7cは前記コイル部7aの外周より外側に延出させる。
前記コイル部7aの前記一端部7bの先端は、前記胴部2の前記底面2cに当接させ、前記羽片4a、4aの挟持とともに前記コイルバネ7が傾かないように片持支持し、前記ボルト6を前記プレス蝶ナット体11から前記コイルバネ7まで螺合させる。
前記コイル部7aの前記他端部7cは、前記胴部2の前記周縁2bより外方に非接触で延出させ、前記翼部4の近傍まで突出して先端を自由状態にする。
なお、他方の前記端部7cは、前記周縁2bに開口(図示せず)を設け、この開口より前記翼部4の近傍まで延出してもよい。
前記被締結物Wを貫挿した前記ボルト6に対して、前記コイルバネ7が前記被締結物Wとは反対側に位置するようにして前記プレス蝶ナット体11をネジ込む。このとき、前記コイルバネ7の前記他端部7cと前記翼部4とを一緒に指で摘むことにより、前記コイルバネ7の前記コイル部7aは、前記一端部7bを支点として外方へ広がり、前記ボルト6の前記雄ネジ6aの谷に嵌った前記コイルバネ7の素線の摩擦力が軽減され、前記プレス蝶ナット体11は前記ボルト6の前記雄ネジ6aに円滑にネジ込まれる。
そして、前記コイルバネ7の前記他端部7cと前記翼部4との摘みを外すと、前記コイルバネ7の素線の弾性力により前記ボルト6の軸中心に向って押さえ付けられ、前記プレス蝶ナット体11と一緒にネジ込まれた前記コイルバネ7は、図8(a)に示すように、前記ボルト6の前記雄ネジ6aの谷に嵌り込む。
また、前記コイル部7aの部分の長さを前記プレス蝶ナット体11の前記雌ネジ3aの部分の長さより長くしたので、この長い部分の前記コイル7の前記コイル部7aと前記プレス蝶ナット体11の前記雌ネジ3aとが前記ボルト6の前記雄ネジ6aへの螺合によって一体化しており、締結の際に前記プレス蝶ナット体11がガタつくことがない。
そして、前記ボルト6の前記雄ネジ6aに対し前記プレス蝶ナット体11をナット離脱方向に回ろうとしても、前記羽片4a、4aの前記係止部5に前記コイルバネ7の前記一端部7bが挟持されているため、内径方向に収縮する状態となるように前記コイルバネ7の素線が引っ張られて前記ボルト6の前記雄ネジ6aを締め付け、強力な緩み止め状態にさせる。このため、前記コイルバネ7と一体となった前記プレス蝶ナット体11は前記コイルバネ7の前記コイル部7aで回転が阻止されて緩まなくなる。
前記プレス蝶ナット体11を離脱するときには、前記他端部7cと前記翼部4とを一緒に指で摘まむと、前記コイルバネ7の前記コイル部7aが外方へ広がり、図8(b)に示すように、前記ボルト6の前記雄ネジ6aの谷と、前記コイル部7aとの密着を解除して摩擦が無くなり、あるいは軽減するなどで自由に回転を許容するようになるから、前記ボルト6の前記雄ネジ6aを保護しながら簡単に前記プレス蝶ナット体11を回転して前記ボルト6から離脱することができる。
さらに、第3の実施の形態を、図9および図10に基づいて説明する。この実施の形態において第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じ構成は同一の符号を付している。
この第3の実施の形態では、第2の実施の形態で説明している鋼板をプレス加工して形成されたプレス蝶ナット体11において、凹状の胴部2の周縁2aを六角形とし、これに、雌ネジ9aを有する六角ナット9を嵌合する。
前記六角ナット9は、前記雌ネジ9aの加工開始の起点(図示せず)が前記プレス蝶ナット体11の左右両側の翼部4のいずれか一方に合致するように嵌合される。
前記プレス蝶ナット体11の前記胴部2の底面2cに開口したネジ孔3aよりボルト(図示せず)を挿通し、これを前記雌ネジ9aに螺合して前記プレス蝶ナット体11が締結される。
前記六角ナット9の前記雌ネジ9aの部分の長さを長くでき、締結の際に前記プレス蝶ナット体11がガタつくことがなく、しかも、安定した締結力を得ることができる。なお、前記胴部2の前記周縁2aを六角形以外の四角形などにして、これに前記プレス蝶ナット11を嵌合してもよい。
なお、前記六角ナット9の上方に配置され、前記ボルト6が螺合するコイルバネ7については、第2の実施の形態と同一なので説明を省略する。また、第2の実施で形態では、前記コイル部7aの前記一端部7bに前記スペーサー8を被覆するが、第3の実施の形態では、第1の実施の形態のように前記コイル部7aの前記一端部7bを前記翼部4の前記羽片4a、4a間に前記スペーサー71を介さないで挿入し、羽片4a、4aをカシメて、前記一端部7bを挟持して固定している。
以上の構成におけるプレス蝶ナットの緩み止め装置では、前記蝶ナット体1または前記プレス蝶ナット体11の前記ネジ孔3に形成した前記雌ネジ溝3aの加工を開始する前記起点3bを前記蝶ナット体1または前記プレス蝶ナット体11の前記翼部4に合致させるとともに、前記ボルトの雄ネジ6aに密接する前記コイルバネ7の前記一端部7bを前記翼部4の前記係止部5挿入させることにより、前記蝶ナット体1または前記プレス蝶ナット体11に前記コイルバネ7を組み付けることが容易にでき、前記ボルト6に対する前記蝶ナット体1または前記プレス蝶ナット体11の緩み止めが確実になる。しかも、前記雌ねじ溝3aの加工開始の前記起点3bに生じる応力集中と、前記ボルト6の緩みで前記コイル部7aに生じる引っ張り力との両方を蝶ナット体1の胴部2より強度の大きな前記翼部4で負担することになり、蝶ナット体1の強度を確保し、破損を防ぐことができる。
また、第1の実施の形態は、前記コイルバネ7の前記一端部7bの先端を屈曲して前記係止部5の前記貫通溝51に形成した前記突起51aに係止させることにより、前記ボルト6のネジ込方向に前記コイルバネ7が移動することを阻止できる。前記コイルバネ7の前記一端部7bの屈曲をさらに変形させれば、前記貫通溝51に前記コイルバネ7の前記一端部7bを容易に挿入することができる。
さらに、第1の実施の形態は、前記コイルバネ7の前記他端部7cを前記胴部2の周縁2aより外方に突出させる開口2bが、前記翼部4の付け根の直下に位置する前記胴部2の前記周縁2aに設けられることにより、前記開口2bによって前記蝶ナット体1の強度を低下することがなく、しかも、前記コイルバネ7の前記他端部7cが前記翼部4に近接するので、前記他端部7cと前記翼部4とを容易に摘みことができ、前記ボルト6の離脱操作がし易くなる。
特に、第2または第3の実施の形態では、前記コイルバネ7の前記一端7bは前記翼部4の前記羽片4a、4aの全長で挟持され、しかも、前記一端7bの先端を前記蝶ナット体1の前記胴部2の前記底面2aに当接させ、前記コイルバネ7が傾かないように片持支持でき、前記ボルト6を前記蝶ナット体1の前記雌ネジ溝3aから前記コイルバネ7まで円滑に螺合できる。
しかも、前記翼部4の前記羽片4a、4aの前記係止部5で挟持された前記一端部7bが破損、変形されることなく自由に緩み止めを解除することができるために、何回でも使用することができる。
この考案は、ボルトに装着される蝶ナットの振動等による緩み止めが簡単な構造で、かつ、容易に作製できる蝶ナットの緩み止め装置である。
1 蝶ナット体
11 プレス蝶ナット体
2 胴部
2a 周縁
2b 開口
2c 底面
3 ネジ孔
3a 雌ネジ
3b 加工開始の起点
4 翼部
4a 羽片
5 係止部
51 貫通溝
51a 突起
6 ボルト
6a 雄ネジ
7 コイルバネ
7a コイル部
7b 一端部
7c 他端部
8 スペーサー
9 六角ナット
9a 雌ネジ
W 被締結部材

Claims (2)

  1. ボルトに装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔を有する胴部と、その両側に突出する一対の翼部とからなり、前記ネジ孔に前記ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジを形成し、前記ネジ孔に連続するよう前記胴部に前記ボルトの前記雄ネジのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部よりなるコイルバネを配置し、前記コイルバネの一端部を一方の前記翼部に設けた係止部に挿入して固定するとともに、前記コイルバネの他端部を前記胴部の周縁より外方に非接触の自由状態で突出させることを特徴とする蝶ナットの緩み止め装置。
  2. ボルトに装着される蝶ナット体であって、この蝶ナット体は中央にネジ孔を有する胴部と、その両側に突出する一対の翼部とからなり、前記ネジ孔に前記ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジを形成し、この雌ネジの加工開始の起点をいずれか一方の前記翼部の位置に合致させ、前記ネジ孔に連続するよう前記胴部に前記ボルトの前記雄ネジのピッチに整合するコイルピッチを有するコイル部よりなるコイルバネを配置し、前記コイルバネの一端部を前記起点に合致する一方の前記翼部に設けた係止部に挿入して固定するとともに、前記コイルバネの他端部を前記胴部の周縁より外方に非接触の自由状態で突出させることを特徴とする蝶ナットの緩み止め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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