JP4513723B2 - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
分散安定剤の存在下で、電解質を添加することで前記着色剤含有樹脂溶液の球形粒子Aを形成する第2工程、
更に電解質を添加し、撹拌シェアを前記第2工程よりも低くすることで前記球形粒子Aを合一させて非球形粒子Bを製造する第3工程、
前記非球形粒子B中の前記有機溶剤を除去後、該非球形粒子Bを前記水性媒体から分離し、乾燥する第4工程、
を含むことを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法を提供するものである。
第1工程:カルボキシル基を有するポリエステル樹脂を主成分とする結着樹脂と着色剤とを有機溶剤中に溶解又は分散させた着色剤含有樹脂溶液を塩基性化合物の存在下で水性媒体中に乳化又は懸濁させる工程。
第2工程:分散安定剤の存在下で、電解質を添加することで前記着色剤含有樹脂溶液の球形粒子Aを形成する工程。
第3工程:更に電解質を添加し、撹拌シェアを前記第2工程よりも低くすることで前記球形粒子Aを合一させて非球形粒子Bを製造する工程。
第4工程:前記非球形粒子B中の前記有機溶剤を除去後、該非球形粒子Bを前記水性媒体から分離し、乾燥する工程。
結着樹脂と着色剤は、高速攪拌機により疎水性有機溶剤中に溶解または分散することが好ましい。この場合、離型剤のような添加剤などはあらかじめ別々に予備分散を行ってマスター混練チップを調整した後に混合しても良い。第1工程においては、DESPA(浅田鉄工株式会社)、ホモミクサ(特殊機化工業株式会社)などの高速攪拌機が使用できる。この時の翼先端速度は4〜30m/sであることが好ましく、10〜25m/sであることが特に好ましい。上記高速攪拌機を用いることで、結着樹脂の疎水性有機溶剤への溶解を効率よく行えると共に、着色剤の結着樹脂溶液中での均一微分散を達成できる。すなわち、あらかじめ微分散された着色剤の状態を高速攪拌することで、結着樹脂溶液中においても保持することができる。翼先端速度が4m/sより低いと、結着樹脂溶液中での着色剤の微分散が不十分となり好ましくない。一方、30m/sより高いと、専断による発熱が大きくなり、溶剤の揮発と相まって均一攪拌が困難となるため好ましくない。また、溶解、または分散する場合の温度は、20〜60℃の範囲が好ましく、30〜50℃の範囲が特に好ましい。
これは、ポリエステル樹脂の酸価が1未満であると、ポリエステル樹脂と有機溶剤とが水と均一に溶解もしくは混合した水溶液の製造、またはポリエステル樹脂と有機溶剤との微粒子が水中に懸濁した懸濁液の製造がスムーズに行われず、粗大粒子が発生するので好ましくない。
一方、ポリエステル樹脂の酸価が30より大きいと、各種環境下における帯電量が安定しないため好ましくない。酸価が1〜30KOHmg/gであるポリエステル樹脂は、カルボキシル基が塩基性化合物により中和されることによりアニオン型となる。その結果、樹脂の親水性が増加し、分散安定剤や界面活性剤を使用しなくとも安定に分散または溶解することができる。
参考文献
1)永田進治、山口厳、薮田清三、原田誠:化学工学、24、618(1960)
2)大山義年、遠藤一夫:化学工学、20、666 (1956)
3)Zwietering,T.N:Chem.Eng.Sci.,8,244(1958)
4)Baldi,G.,R.Conti and E.Alaria:Chem.Eng.Sci.,33,21(1978)
5)Davies,J.T.: Chem.Eng.Process,20,175(1986)
架橋型のポリエステル樹脂を製造する際には、さらに架橋剤として多価エポキシ化合物を使用する。そのような化合物としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジルエーテル、N,N−ジグリシジルアニリン、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、テトラキス1,1,2,2(p−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテル、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ基を有するビニル化合物の重合体、あるいは共重合体、エポキシ化レゾルシノール−アセトン縮合物、部分エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ基を有するビニル化合物の重合体、あるいは共重合体、半乾性もしくは乾性脂肪酸エステルエポキシ化合物などが挙げられる。上記の化合物の中でもビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテルがより好適に用いられる。
直鎖型ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、40〜70℃であることが好ましく、50〜65℃であることが特に好ましい。ガラス転移温度(Tg)が40℃より低いと、トナーが保存、運搬、あるいはマシンの現像装置内部で高温下に晒された場合にブロッキング現象(熱凝集)を生じやすい。また、ガラス転移温度(Tg)が70℃より高いと、低温定着性が低下するため好ましくない。
また、直鎖型ポリエステル樹脂の軟化点としては、90℃以上となっていることが好ましく、中でも、90℃〜130℃であることが好ましい。ここで、直鎖型ポリエステル樹脂の軟化点としては、90℃〜120℃であることがより好ましく、90℃〜110℃であることが特に好ましい。これは、架橋型ポリエステル樹脂と同様に、軟化点が90℃未満の場合は、ガラス転移温度が低下してしまい、トナーが凝集現象を生じやすくなるので保存時や印字の際にトラブルになりやすく、130℃を越える場合には定着性が悪化しやすくなるためである。
(樹脂合成例1)
テレフタル酸 221 質量部
イソフタル酸 95 質量部
ネオペンチルグリコール 104 質量部
エチレングリコール 62 質量部
テトラブチルチタネート 2.5質量部
エピクロン830 7.0質量部
カージュラE 3.0質量部
*エピクロン830:大日本インキ化学工業(株)製ビスフェノールF型エポキシ樹脂
エポキシ当量170(g/eq)
*カージュラE(シェルジャパン製アルキルグリシジルエステル)
エポキシ当量250(g/eq)
<直鎖型ポリエステル樹脂の合成例>
テレフタル酸 315質量部
ネオペンチルグリコール 21質量部
エチレングリコール 12質量部
プロピレングリコール 122質量部
テトラブチルチタネート 2.5質量部
以上の原料をガラス製2Lの四ツ口フラスコに入れ温度計、攪拌棒及び窒素導入管を取り付け、電熱マントルヒーター中で、常圧窒素気流下にて240℃で12時間反応後、順次減圧し、10mmHgで反応を続行した。反応はASTM・E28−517に準じる軟化点により追跡し、軟化点が100℃に達した時反応を終了した。
カルナバワックス「カルナバワックス 1号」(加藤洋行輸入品)30部と直鎖型ポリエステル樹脂(R−2)70部とメチルエチルケトン150部とをデスパーで予備混合した後、スターミルLMZ-10(アシザワファインテック社製)で微細化を行い、固形分含有量40質量%の離型剤微分散液W―1を調製した。ワックスマスター溶液の組成は、R−2/ワックス/メチルエチルケトン=28/12/60である。
シアン顔料(大日本インキ化学工業(株)社製シアン顔料「KET BLUE 111」)を2000質量部と直鎖型ポリエステル樹脂(R−2)を2000質量部とを、ST/A0羽根をセットした20Lヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)社製)へ投入し、698 回転/minで2分間攪拌し、混合物を得た。該混合物を、ニーデックスMOS140-800(オープンロール連続押し出し混練機)(三井鉱山(株)社製)を用いて、溶融混練し、マスターチップを作製した。
同様に、マゼンタ顔料(クラリアントジャパン(株)社製マゼンタ顔料「Permanent Rubine F6B」)、イエロー顔料(クラリアントジャパン(株)社製イエロー顔料「Toner Yellow HG」についてマスターチップを作製した。また、得られたマスターチップをR−2の樹脂及びメチルエチルケトンで希釈し、400倍の光学顕微鏡で着色剤の微分散状態、粗大粒子の有無を観察したところ、粗大粒子がなく、均一に微分散していた。各顔料のマスターチップの組成は、Cyan:顔料/樹脂(R−2)=50/50、Yellow:顔料/樹脂(R−2)=55/45、Magenta:顔料/樹脂(R−2)=50/50、であった。以下、CyanマスターチップをP-1C、MagentaマスターチップをP-2M、YellowマスターチップをP-3Yと略記する。
上記離型剤分散液、着色剤マスターチップ、希釈樹脂(追加樹脂)、メチルエチルケトンを、固形分含有量が65%、温度条件が40〜45℃の範囲で、DESPA(浅田鉄工所(株)高速攪拌機、翼径230mm)の777 回転/minにより2時間混合し、溶解・分散を行った。得られた混合物は、固形分含有量を65%に再調整してミルベースMB−1とした。作製したミルベースの配合を表1に示す(配合量は質量部を示す)。
攪拌翼として翼径230mmのDESPA(浅田鉄工所(株)製高速分散機)を有する円筒型の容器にミルベースMB−1を46.15部(固形分30部)仕込み、次いで1規定アンモニア水4部(塩基性化合物I)を加えて、777 回転/minにて十分に攪拌した後、温度を35℃に調製した。ついで、攪拌速度を1100 回転/minに変更して34部の脱イオン水を1.0部/minで滴下して懸濁液を作製した。この時の攪拌翼の周速は13.2m/sであった。脱イオン水を添加して行くにつれ、系の粘度は上昇していったが、水は滴下と同時に系内に取り込まれ、攪拌混合は均一であった。脱イオン水を24部添加した段階で粘度の急激な低下が観察された(転相点)。さらに残りの脱イオン水を所定量添加した後、スラリーを光学顕微鏡で観察すると、樹脂は溶解しており、顔料と離型剤の微粒子が分散している状態が観察された。未乳化物は観察されなかった(第1工程)。顔料、ワックスの微粒子は水性媒体中に安定に分散していることから、微粒子表面には樹脂が吸着していると考えられる。更に、回転数を777 回転/minに落とし、残りの1規定アンモニア水1部(塩基性化合物II)とアニオン性乳化剤であるネオゲンSC−F(第一工業製薬社製)0.22部を脱イオン水3.25部にあらかじめ溶解した水溶液を添加した。この時、系内の状態は均一であり、添加した事による粗大粒子の発生は見られなかった。この時の溶剤含有比率は27.6%である。
溶剤含有比率=全溶剤量/(全有機溶剤量+全水量+アンモニア水)×100
乾燥後の母トナーを、界面活性剤を含む水の中に懸濁させることにより試料を作製する。次いで100μmのアパーチャーチューブを用いたコールターカウンターマルチサイザーIIにより該母トナーの粒径、粒度分布を測定した。
平均円形度は、トナー粒子のSEM(走査型電子顕微鏡)写真を撮影し、それを測定し計算することによっても求めることができるが、本発明においては、東亜医用電子(株)製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000により求める。フロー式粒子像分析装置FPIA−1000とは、トナー粒子等の微粒子の大きさや形状を撮像する装置であり、粒子の撮像は以下の通りに行われる。
(1)トナー粒子の懸濁液の作製
水20gに対し界面活性剤(エルクリヤー(中外写真薬品(株)製)0.1gを添加し、更に試料である母トナー0.04gを添加し、超音波分散機でトナー粒子を水中に懸濁させる。
(2)測定条件
測定温度;25℃
測定湿度;60%
測定トナー粒子数;5000±2000個
(3)含水率
試料約0.5gを精秤、140℃―40min加熱乾燥し、デシケーター中で冷却した後再度精秤し、加熱減分から含水率を算出した。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が5.5μmになるまで攪拌を継続した。粒径が5.5μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.11が1.09に、円形度は0.967が0.984になった(第2工程)。その後、脱イオン水を10部添加し、溶剤含有比率を19.6%に調整した。溶剤含有比率は、全溶剤量/(全有機溶剤量+全水量+アンモニア水+硫酸ナトリウム水溶液)×100より求める。次いで、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が8.0μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった(第3工程)。また、電解質の固形分に対する添加量は2.1%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は6.9μm、平均円形度0.936、球形頻度8.0%であった。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)1部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が4.1μmになるまで攪拌を継続した。粒径が4.1μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.12が1.10に、円形度は0.964が0.983になった(第2工程)。その後、脱イオン水を10部添加し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)3部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が7.9μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった(第3工程)。また、電解質の固形分に対する添加量は2.1%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は6.8μm、平均円形度0.938、球形頻度7.7%であった。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)3部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が6.6μmになるまで攪拌を継続した。粒径が6.6μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.11が1.09に、円形度は0.966が0.985になった(第2工程)。その後、脱イオン水を10部添加し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)1.2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が8.1μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった(第3工程)。また、電解質の固形分に対する添加量は2.1%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は7.0μm、平均円形度0.939、球形頻度8.2%であった。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が5.5μmになるまで攪拌を継続した。粒径が5.5μmになった時点で、85 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が8.0μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.85m/sであった。また、電解質の固形分に対する添加量は2.1%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は6.8μm、平均円形度0.976、球形頻度38.1%であった。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が5.5μmになるまで攪拌を継続した。粒径が5.5μmになった時点で、脱イオン水を10部添加した。その後、回転数を85 回転/minにして、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が8.1μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった。また、電解質の固形分に対する添加量は2.1%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は7.0μm、0.949、球形頻度13.5%であった。5.5μmで球形粒子に調整しなかったため、球形頻度が多く残り、粒度分布が悪化した。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が5.5μmになるまで攪拌を継続した。粒径が5.5μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.12が1.10に、円形度は0.966が0.983になった(第2工程)。その後、脱イオン水を10部添加し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)3部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が8.0μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.85m/sであり、第2工程の周速比85%であった。また、電解質の固形分に対する添加量は2.2%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は6.9μm、平均円形度0.964、球形頻度18.2%であった。三段目電解質添加後、攪拌シェアは第2工程の周速比85%であったため、略球形化し球形頻度は多く残った。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が5.5μmになるまで攪拌を継続した。粒径が5.5μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.12が1.10に、円形度は0.967が0.985になった(第2工程)。その後、脱イオン水を5部添加し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)1.5部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が8.0μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった(第3工程)。また、電解質の固形分に対する添加量は2.0%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は6.9μm、平均円形度0.928、球形頻度7.6%であった。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)10部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が2.6μmになるまで攪拌を継続した。粒径が2.6μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.13が1.11、円形度は0.963が0.984になった(第2工程)。その後、脱イオン水を10部添加し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)1.5部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が3.6μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった(第3工程)。また、電解質の固形分に対する添加量は1.7%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は3.2μm、平均円形度0.936、球形頻度8.2%であった。
第1工程については実施例1同様に実施した。次いで、翼径347mmのマックスブレンド翼、及びコンデンサー付属の円筒容器に、上記懸濁液を移送した後、攪拌速度を85 回転/minに保持したまま、温度を26℃に調整した。その後回転数を120 回転/minに調整し、3.5%の硫酸ナトリウム水溶液(一段目の電解質)12部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が3.2μmになるまで攪拌を継続した。粒径が3.2μmになった時点で回転数を120 回転/minに調整し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(二段目の電解質)1部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を47 回転/minに調整し、粒径が4.0μmになるまで攪拌を継続した。粒径が4.0μmになった時点で、回転数を85 回転/minで30分ホールドし、粒度分布及び形状を整えた。この工程において、粒度分布Dv/Dnは1.13が1.11に、円形度は0.965が0.983になった(第2工程)。その後、脱イオン水を10部添加し、5.0%の硫酸ナトリウム水溶液(三段目の電解質)2部を、1kg/minで滴下し、滴下終了後、回転数を20 回転/minに調整し、粒径が5.8μmに成長するまで攪拌を継続した。このときの攪拌翼の周速は0.36m/sであった(第3工程)。また、電解質の固形分に対する添加量は1.9%であった。その後、第4工程については、実施例1同様に実施した。乾燥後の粒径は5.0μm、平均円形度0.937、球形頻度8.5%であった。
ミルベースMB−2を使用し、実施例1同様にマゼンタトナーを作製した。乾燥後の粒径は7.0μm、平均円形度0.936、球形頻度7.8%であった。
ミルベースMB−3を使用し、実施例1同様にイエロートナーを作製した。乾燥後の粒径は6.9μm、平均円形度0.935、球形頻度7.5%であった。
市販の非磁性一成分現像方式/ブレードクリーニング方式のプリンター(リコー(株)製「イプシオカラー2100」)のカートリッジから専用トナーを抜き、洗浄したカートリッジに上記外添したトナーを充填し、画像濃度5%で1000枚の連続印字を、25℃、60%の環境下で行った。評価方法は紙への汚れなしを○、紙への汚れ一部有りを△、紙への汚れが全面有りを×とした。その結果、実施例1〜5、8、9はクリーニング性良好で紙への汚れはなく○であった。比較例1、3は平均円形度が大きく、球形頻度も多いことからクリーニング不良が発生し、感光体に残ったトナーにより全面に発生し×、比較例2は、△であった。結果を表2〜4に示す。
2 シリンダ
3 トナー
4 荷重面
D ノズル径
L ノズル長さ(深さ)
S ストローク
Claims (5)
- カルボキシル基を有するポリエステル樹脂を主成分とする結着樹脂と着色剤とを有機溶剤中に溶解又は分散させた着色剤含有樹脂溶液を塩基性化合物の存在下で水性媒体中に乳化又は懸濁させる第1工程、
分散安定剤の存在下で、電解質を添加することで前記着色剤含有樹脂溶液の球形粒子Aを形成する第2工程、
更に電解質を添加し、撹拌シェアを前記第2工程よりも低くすることで前記球形粒子Aを合一させて非球形粒子Bを製造する第3工程、
前記非球形粒子B中の前記有機溶剤を除去後、該非球形粒子Bを前記水性媒体から分離し、乾燥する第4工程、
を含むことを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。 - 前記第2工程後に、水性媒体を追加し、次いで前記第3工程を行う請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
- 前記球形粒子Aの平均粒子径が、目標とするトナーの平均粒子径の50%〜85%である請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
- 前記球形粒子Aの平均円形度が、0.97以上であり、球形頻度が40%以上である請求項1乃至3いずれかに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
- 非球形粒子Bの平均円形度が、0.92〜0.95であり、球形頻度が10%以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
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