JP4513636B2 - 空調ダクトの接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コンソールボックスの内側に配設される空調ダクトの接続構造に関するものである。
従来より、車両においては、空気調和装置から供給される空調空気を流通可能とする空調ダクトを、コンソールボックスの内部に配設する場合がある。例えば、特許文献1のコンソールボックスは、物品収納部を画成した本体部と、この本体部とは別体に形成されて該本体部の左前側に取着される左側体部と、同じく本体部とは別体に形成されて該本体部の右前側に取着される右側体部とを主体としている。これらのうち、左側体部及び右側体部は、ブロー成形によって中空状とすることにより、中間ダクト部を形成している。また、この中空ダクト部の前端部には、空気調和装置から延びる中空状の案内ダクト部が接続される。そして、これら中間ダクト部と案内ダクト部とにより、前記空気調和装置から供給される空調空気を車両後方側へ流通させる空気通路が形成されている。
特開2001−121945号公報
ところで、上記従来の特許文献1には、中間ダクト部のような中空物は、金型制作費が低く抑えられて製造コストの低廉を図ることが可能となるため、ブロー成形が適していると記載されている。同様の理由で、該特許文献1においては、中空物である案内ダクト部もまた、中間ダクト部と同じくブロー成形によって成形されていると思慮される。一方、こうしたブロー成形により成形される中空物は、内面形状の成形精度が外面形状の成形精度よりも低くなることが一般的に知られている。このため、ブロー成形により成形される中空物同士の接続において、いずれか一方の中空物の内側に他方の中空物を挿入する構成の場合には、前記一方の中空物の内形サイズが前記他方の中空物の外形サイズと合致せずに、両者間に隙間が形成されることが少なくない。そして、こうした隙間の形成により、前記他方の中空物が前記一方の中空物に対してがたつくといった不具合が少なからず生じていた。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、空調ダクトのがたつきを抑制することのできる空調ダクトの接続構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の空調ダクトの接続構造は、コンソールボックスの内側に設けられて内部に第1空気通路を有するとともに、射出成形により成形される第1空調ダクトと、ブロー成形により成形される第2空気通路を有する第2空調ダクトと、前記第1空調ダクトと前記第2空調ダクトとを接続して前記第1空気通路と前記第2空気通路とを連通する連通部とからなる空調ダクトの接続構造であって、前記第1空調ダクトは、複数の壁部によって形成されており、その複数の壁部のうちの1つである第1壁部は、前記コンソールボックスの意匠部によって構成されるとともに、該第1壁部において前記第1空気通路の内面側には、断熱材が貼着され、前記複数の壁部のうちの1つであって前記第1壁部に対向して配置された第2壁部は、前記コンソールボックス内部に配設された収納体の車両前後方向に延びる側壁と、前記収納体の車両幅方向に延びる前壁から車両前方に向かって突設された突部によって構成されるとともに、該第2壁部において前記第1空気通路の内面側には、前記側壁から前記突部に亘って、断熱材が貼着され、前記連通部は、前記第1空調ダクトに設けられた開口部の内側に、前記第2空調ダクトが挿入されることによって形成され、前記連通部では、前記第1壁部の内面と第2空調ダクトの外面とが前記断熱材を介して密着しているとともに、前記突部の内面と第2空調ダクトの外面とが前記断熱材を介して密着しており、前記断熱材は、その一部が前記突部の内面上から前記第1空気通路の外部へ向かって延出されており、該延出された断熱材が前記突部の外面上に折り返されることによって折返部が形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、射出成形により成形された第1空調ダクトの開口部の内側に、ブロー成形により成形された第2空調ダクトが挿入されることで、双方の空気通路を連通する連通部が形成される。なお、前記「連通部」とは、第1空調ダクトの開口部の内側において前記第2空調ダクトが挿入されている箇所をいう。ここで、第1空調ダクトは、射出成形により成形されるため、外面形状の成形精度と内面形状の成形精度とがほぼ等しく、その断面における外形サイズ及び内形サイズともに、ほぼ所望通りに設定することができる。一方、第2空調ダクトは、中空物の成形に適しているブロー成形により成形されているため、外面形状の成形精度が内面形状の成形精度よりも高く、その断面における外形サイズをほぼ所望通りに設定することができる。これらの点を鑑み、上記構成では、成形精度の高い面同士の係合、すなわち第1空調ダクトの内面と第2空調ダクトの外面との係合により両ダクトを接続している。このため、第1空調ダクトの内面と第2空調ダクトの外面との間に隙間が形成されることによるがたつきの発生といった不具合を抑制することができるようになる。
そして、連通部において第1空調ダクトの内面と第2空調ダクトの外面とが断熱材を介して密着される。このため、これら空調ダクトのがたつきが好適に抑制されるようになる。また、この断熱材により、第1空調ダクトの内面と第2空調ダクトの外面との間が密封(シール)され、両者間からの空調空気の漏れが抑制されるようになる。
また、コンソールボックスの意匠部を構成するとともに第1空気通路を構成する第1壁部の内面上には、間詰材として断熱材が貼着されている。これにより、空調ダクトのがたつきの抑制、空調空気の漏れの抑制のみならず、コンソールボックスの意匠部において、その断熱効果が高まる。このため、第1空調ダクトの内部(第1空気通路)と外部(車室内)との温度差が大きい場合にも、該コンソールボックスの意匠部における結露の発生が抑制される。また、断熱材を間詰材として利用することにより、第1壁部の内面上に間詰材と断熱材とを各々別途配設する構成する場合に比べ、作業工程が低減し、配設作業が容易となる。
さらに、コンソールボックスの収納体を構成するとともに第1空気通路を構成する第2壁部の内面上には、間詰材として断熱材が貼着されている。これにより、空調ダクトのがたつきの抑制、空調空気の漏れの抑制のみならず、コンソールボックスの収納体の断熱効果が高められるため、該収納体の内部における結露の発生が抑制される。また、断熱材を間詰材として利用することにより、第2壁部の内面上に間詰材と断熱材とを各々別途配設する構成する場合に比べ、作業工程が低減し、配設作業が容易となる。
加えて、折返部が形成されることにより、連通部において第2壁部の端部は、断熱材によって覆われた状態とされている。これにより、第1空調ダクトの内側に第2空調ダクトが挿入される際、第2空調ダクトの端部によって断熱材が第2壁部の内面上から剥がれることが抑制される。
請求項2に記載の発明は、前記第1空調ダクトは、前記第1壁部と前記突部との間が、前記第1壁部と前記収納体の車両前後方向に延びる側壁との間より幅広に形成されていることを要旨とする。
本発明の空調ダクトの接続構造によれば、空調ダクトのがたつきを抑制することができる。
以下、本発明の空調ダクトの接続構造を具体化した一実施形態について説明する。なお、以下の記載では特に説明がない限り、車両の進行方向(前進方向)を前方と規定し、上下方向は、車両進行方向における上下方向に一致するものとする。
図1に示すように、コンソールボックス11は、運転席及び助手席の間で車両前後方向に延びるように配設されている。このコンソールボックス11の前端部は、車室内の前端部中央に配設される図示しないセンタパネルと接続されている。同コンソールボックス11の後端部には、合成樹脂により有蓋長四角箱状に形成されたボックス本体11aが設けられている。図2に示すように、このボックス本体11aの内部(中央部)には、有底長四角箱状に形成された収納体12が設けられている。
ボックス本体11aの左右両側部には、車両前後方向に延びる一対のサイドパネル13が設けられている。これら一対のサイドパネル13は、それぞれ収納体12の左右両側壁12aから所定の間隔をおいて離間するとともに各側壁12aに対して平行に延びるように配設されている。ボックス本体11aの後端部には、車両幅方向に延びるリアパネル14が設けられているうえ、該ボックス本体11aの上端部には、長四角板状をなし前記収納体12の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋体15が設けられている(図1参照)。また、ボックス本体11aの左右両側部、より詳しくは各サイドパネル13とこれに対向する収納体12の側壁12aとの間には、第1空調ダクト17が複数の壁部により形成されている。以下、サイドパネル13、収納体12、第1空調ダクト17について順次説明する。
サイドパネル13は、射出成形により成形されている。図2に示すように、サイドパネル13は、ボックス本体11aの意匠部を構成する、第1空調ダクト17の第1壁部18を有している。この第1壁部18には、第1空調ダクト17を形成する壁部をそれぞれ構成する一対のリブ21,22が相対向して突設されている。また、ここでは、これら一対のリブ21,22のうち、上側のものを第1リブ21、下側のものを第2リブ22とする。これら一対のリブ21,22は、上下方向に離間して設けられている。各リブ21,22は、板状に形成されているうえ、車両前後方向に沿って延設されている。
収納体12は、その内部に収納物を収納するべく、射出成形によって有底長四角箱状に成形されたものであり、図2及び図4に示すように、対向する左右一対の側壁12aと、前壁12cとを有している。また、前壁12cの下部には、左右一対の突部41が設けられている。この突部41は、板状に形成されており、車両前方に向かって突設されている。そして、側壁12a及び突部41は、前記第1壁部18に対向して設けられており、空調ダクト17の第2壁部を構成している。また、前記サイドパネル13は、各リブ21,22の先端が側壁12a及び突部41に溶着されることにより、収納体12に固定されている。なお、前記「溶着」の手段としては、超音波振動を利用した超音波溶着、高周波誘電加熱法を用いた高周波溶着の他、振動溶着、スピン溶着等の摩擦溶着や、熱板式溶着等の加熱溶着が挙げられる。
第1空調ダクト17は、第1壁部18と、第2壁部としての収納体12の側壁12a及び突部41と、第3及び第4壁部としての第1リブ21及び第2リブ22との各壁部により、車両前後方向に延びる四角筒状に形成されている。そして、これら第1壁部18、側壁12a、突部41、第1リブ21及び第2リブ22によって囲まれた内側に第1空気通路17aが形成されている。また、これら第1壁部18、側壁12a、突部41、第1リブ21及び第2リブ22は、それぞれ射出成形によって成形されている。すなわち、第1空調ダクト17は射出成形により成形されてなるものである。
図1に示すように、第1空調ダクト17の後端はリアフェイスレジスタ27となっている。そして、空気調和装置により供給された空調空気は、後述する第2空調ダクト43及び第1空調ダクト17を通じてリアフェイスレジスタ27から車室内へ吹き出されるようになっている。
図2及び図4に示すように、第1壁部18において前記第1空気通路17a内に露出する内面18a上、すなわち、第1壁部18の内面18a上で前記一対のリブ21,22の間には、断熱材29が両面テープを介して貼着されている。この断熱材29は、第1壁部18の断熱効果を高め、該第1壁部18における結露の発生を抑制するために用いられる。断熱材29は、車両の前後方向に沿って前記第1壁部18の内面18a上に配設されている。該断熱材29は、その前端が前記一対のリブ21,22の前端と揃うように配置されている(図2参照)。
前記断熱材29の材料としては、例えば、発泡樹脂材料、無発泡樹脂材料、不織布、グラスウール、ロックウール等の多孔質材料が挙げられる。本実施形態では、好適な断熱性能を有する観点から発泡樹脂材料が使用されている。この発泡樹脂材料としては、エステル系又はエーテル系のポリウレタン、架橋又は無架橋ポリエチレン、ポリクロロプレン、スチレンブタジエン共重合体、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン等が挙げられ、これらが単独又は併用して使用される。また、発泡樹脂材料は、断熱性能の向上という観点から、発泡倍率が10〜40倍のものが好ましい。なお、発泡樹脂材料には連続気泡のものと、独立気泡のものとがあり、何れを使用してもよい。ここで、連続気泡の発泡樹脂材料は材料中の気泡のうち一部又は全部が繋がっており、断熱性能に優れるという利点を有するため、本実施形態では断熱材29を連続気泡の発泡樹脂材料で形成することが好ましい。
また、本実施形態では、収納体12の側壁12aにおいて前記第1空気通路17a内に露出する内面12b及び突部41において前記第1空気通路17a内に露出する内面41aに、上記と同様の断熱材30が両面テープを介して貼着されている。断熱材30は、車両の前後方向に沿って側壁12a及び突部41それぞれの内面12b,41a上に配設されている。断熱材30の前端部には折返部30aが形成されている。この折返部30aは、断熱材30の前端部を突部41の内面41a上から前記第1空気通路17aの外部へ向けて延出させるとともに該突部41の外面41b上に折り返すことにより形成されている。これにより、突部41の内面41aは、断熱材30によって覆われた状態とされている。そして、断熱材30の端縁30cは突部41の外面41b上に配置されている。
図3に示すように、前記第1空調ダクト17の前端に設けられた開口部17bには、車両用の空気調和装置から延びる第2空調ダクト43が接続されている。第2空調ダクト43は、ブロー成形により成形されており、内部に第2空気通路43aを有している。この第2空調ダクト43は、第1空調ダクト17の開口部17bの内側に挿入されており、この状態で双方の空調ダクト17,43が接続されている。これにより、第1空調ダクト17の第1空気通路17aと第2空調ダクト43の第2空気通路43aとを連通する連通部Rが形成される。なお、前記「連通部R」とは、第1空調ダクト17の開口部17bの内側において前記第2空調ダクト43が挿入されている箇所、すなわち第1空気通路17aと第2空気通路43aとが重複する箇所(図3及び図4において二点鎖線で囲まれた箇所)をいう。
図4に示すように、この連通部Rでは、第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面とが、断熱材30を介して密着されている。つまり、本実施形態では、断熱材30を間詰材として利用している。より詳しくは、この連通部Rでは、第1壁部18の内面18aとこれに対向する第2空調ダクト43の外面とが、間詰材としての断熱材29の前端部29bを介して密着されている。また、突部41の内面41aとこれに対向する第2空調ダクト43の外面とが、間詰材としての断熱材30の前端部30b(突部41の内面41a上に位置する、断熱材30の前端部30b)を介して密着されている。さらに、この間詰材により、第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面との間が密封(シール)されるようになっている。
このように、本実施形態の断熱材の前端部(連通部Rに位置する箇所)は、主に第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面との密着性を高めるものとして機能する。一方、断熱材のうち前端部以外の箇所(前記連通部R以外に位置する箇所)は、主に第1壁部18(サイドパネル13)又は側壁12aの断熱効果を高めるものとして機能する。
さて、車両へのコンソールボックス11の組み付けに際して、第1空調ダクト17と第2空調ダクト43とを接続する場合には、該第1空調ダクト17の開口部17bの内側に第2空調ダクト43を挿入する。ここで、本実施形態では、断熱材30の端縁30cは突部41の外面41b上に配置されているため、第1空調ダクト17の開口部17bへの第2空調ダクト43の挿入に際し、該第2空調ダクト43の端部が断熱材30の端縁30cに引っ掛かるといった不都合が生じない。そのため、第1空調ダクト17の開口部17bへの第2空調ダクト43の挿入が容易となる。
また、該第2空調ダクト43は、その端部を断熱材30の前端部30b(突部41の内面41a上に位置する箇所)に押圧させながら挿入されるため、該挿入に伴って断熱材30の前端部30bが第1空気通路17aの内方へ引っ張られる。しかしながら、本実施形態では、断熱材30の折返部30aが前記突部41に係止されることにより、突部41の内面41a上における断熱材30の貼着状態が維持される。このため、第1空調ダクト17の開口部17bの内側への第2空調ダクト43の挿入に際し、突部41の内面41a上から断熱材30が剥がされるといった不具合が生じることがない。
そして、図4に示すように、第1空調ダクト17の開口部の内側に第2空調ダクト43が挿入された状態では、第1壁部18の内面18aと第2空調ダクト43の外面とが断熱材29(間詰材)を介して密着される。また、突部41の内面41aと第2空調ダクト43の外面とが断熱材30(間詰材)を介して密着される。
ここで、第1空調ダクト17の開口部17bの内側に第2空調ダクト43を挿入することで双方のダクト17,43を接続する場合の利点を説明する。本実施形態の第1空調ダクト17は、射出成形により成形されるため、内面形状の成形精度と外面形状の成形精度とがほぼ等しく、その断面における内形サイズ及び外形サイズともに、ほぼ所望通りに設定されている。一方、本実施形態の第2空調ダクト43は、ブロー成形により成形されているため、外面形状の成形精度が内面形状の成形精度よりも高く、その断面における外形サイズがほぼ所望通りに設定されている。そして、本実施形態では、第1空調ダクト17及び第2空調ダクト43において成形精度の高い面同士、すなわち第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面とを密着させた状態で、双方のダクト17,43を接続している。このため、第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面との間に隙間が形成されることがなく、これら両面の良好な密着状態が確保されるようになる。従って、本実施形態によれば、例えば車両の走行中における振動等により第2空調ダクト43ががたつくといった不具合がほとんど生じない。
空気調和装置より供給された空調空気は、第2空調ダクト43及び第1空調ダクト17内を流通した後、リアフェイスレジスタ27から車室内(後部座席側)へ吹き出される。このとき、上記コンソールボックス11では、サイドパネル13(第1壁部18)の内面18a及び収納体12の側壁12aの内面12bのそれぞれに断熱材が貼着されている。これにより、サイドパネル13(意匠部)及び収納体12の側壁12aの断熱効果が各々高められるため、第1空調ダクト17の内部(空気通路17a)と外部(車室内)との温度差が大きい場合にも、該サイドパネル13の表面及び収納体12の内部における結露の発生が抑制される。加えて、第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面との間に設けられた間詰材(断熱材29,30)により、双方の面同士がシールされる。このため、両面間からの空調空気の漏れが抑制されるようになる。
そして、本実施形態では、断熱材29,30の一部(前端部)をそれぞれ前記連通部Rに配設することで、該断熱材29,30の一部が前記間詰材として機能する。すなわち、本実施形態では、結露の抑制を図ろうとする箇所の内面(例えば、第1壁部18の内面18a)に断熱材を貼着する作業の過程において、間詰材が所定箇所に配設されることとなる。換言すれば、断熱材29を貼着する作業、及び間詰材を貼着する作業の2つの作業を包括することができるようになる。従って、本実施形態によれば、第1壁部18の内面18a上に間詰材と断熱材とを各々別途配設する構成に比べ、それらの配設作業の工程が低減する。よって、断熱材及び間詰材の配設作業が容易となる。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態では、第1空調ダクト17の開口部17bの内側に第2空調ダクト43が挿入された状態で双方の空調ダクト17,43が接続されている。この状態においては、第1空調ダクト17及び第2空調ダクト43において成形精度の高い面同士、すなわち第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面とが間詰材を介して密着されている。このため、第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面との間に隙間が形成されることがなく、第1空調ダクト17に対する第2空調ダクト43のがたつきを好適に抑制することができる。
・ 第1空調ダクト17の内面と第2空調ダクト43の外面との間が間詰材によりシールされるため、両者間からの空調空気の漏れを好適に抑制することができる。
・ 第1壁部18の内面18a上、及び収納体12の側壁12aの内面12b上には断熱材が貼着されている。このため、サイドパネル13(意匠部)及び収納体12の側壁12aの断熱効果が各々高められる。従って、第1空調ダクト17の内部(第1空気通路17a)と外部(車室内)との温度差が大きい場合にも、該サイドパネル13の表面及び収納体12の内部における結露の発生が抑制される。
・ 本実施形態では、断熱材の一部(前端部)を間詰材として利用している。このため、例えば、第1壁部18の内面18a上に間詰材と断熱材とを各々別途配設する構成に比べ、配設作業の工程が低減され、ひいては間詰材及び断熱材の配設作業の容易化及び迅速化を図ることができる。
・ 断熱材30の前端部には折返部30aが形成されている。このため、第1空調ダクト17の開口部への第2空調ダクト43の挿入時においては、断熱材30の折返部30aが前記突部41に係止されることで、突部41の内面41a上における断熱材30の貼着状態が維持されるようになる。このため、第1空調ダクト17の開口部への第2空調ダクト43の挿入に際し、突部41の内面41a上から断熱材30が剥がされるといった不具合を回避することができる。
(変更例)
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 断熱材と間詰材とを別部材により構成してもよい。つまり、断熱材を設けたうえ、第1空調ダクト17の開口部17bの内側、あるいは第2空調ダクト43の先端の外面に、例えば四角環状をなす間詰材を嵌め込む等してもよい。
断熱材29(30)を、サイドパネル13(収納体12)に貼着する手段としては、両面テープに限定されるものではなく、例えば、接着剤等であってもよい。
・ 第2空調ダクトは、空気調和装置から延びるダクトに限定されるものではなく、例えば、第1空調ダクト17に接続されて車両後方へ延びるダクトであってもよい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記第2空調ダクトは、車両の空気調和装置より延設されてなることを特徴とする空調ダクトの接続構造。
・ 前記第1壁部は、前記サイドパネルによって構成されていることを特徴とする空調ダクトの接続構造。このように構成した場合、サイドパネルの表面における結露の発生を好適に抑制することができる。
本実施形態のコンソールボックスのボックス本体を示す斜視図。 第1空調ダクトと第2空調ダクトとの接続構造を示す斜視図。 第1空調ダクトと第2空調ダクトとの接続構造を示す側断面図。 図3における4−4線断面図。
符号の説明
11…コンソールボックス、12…収納体、12a…第2壁部を構成する側壁、12b…内面、17…第1空調ダクト、17a…第1空気通路、18…第1壁部、18a…内面、29,30…断熱材、30a…折返部、41b…第2壁部(突部)の外面、43…第2空調ダクト、43a…第2空気通路。

Claims (2)

  1. コンソールボックスの内側に設けられて内部に第1空気通路を有するとともに、射出成形により成形される第1空調ダクトと、ブロー成形により成形される第2空気通路を有する第2空調ダクトと、前記第1空調ダクトと前記第2空調ダクトとを接続して前記第1空気通路と前記第2空気通路とを連通する連通部とからなる空調ダクトの接続構造であって、
    前記第1空調ダクトは、複数の壁部によって形成されており、その複数の壁部のうちの1つである第1壁部は、前記コンソールボックスの意匠部によって構成されるとともに、該第1壁部において前記第1空気通路の内面側には、断熱材が貼着され、
    前記複数の壁部のうちの1つであって前記第1壁部に対向して配置された第2壁部は、前記コンソールボックス内部に配設された収納体の車両前後方向に延びる側壁と、前記収納体の車両幅方向に延びる前壁から車両前方に向かって突設された突部によって構成されるとともに、該第2壁部において前記第1空気通路の内面側には、前記側壁から前記突部に亘って、断熱材が貼着され、
    前記連通部は、前記第1空調ダクトに設けられた開口部の内側に、前記第2空調ダクトが挿入されることによって形成され、
    前記連通部では、前記第1壁部の内面と第2空調ダクトの外面とが前記断熱材を介して密着しているとともに、前記突部の内面と第2空調ダクトの外面とが前記断熱材を介して密着しており、
    前記断熱材は、その一部が前記突部の内面上から前記第1空気通路の外部へ向かって延出されており、該延出された断熱材が前記突部の外面上に折り返されることによって折返部が形成されていることを特徴とする空調ダクトの接続構造。
  2. 前記第1空調ダクトは、前記第1壁部と前記突部との間が、前記第1壁部と前記収納体の車両前後方向に延びる側壁との間より幅広に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調ダクトの接続構造
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