JP4513467B2 - スペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

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本発明は、スペクトラム拡散通信装置に関し、特に、妨害波を検出し、回避するスペクトラム拡散通信装置に関する。
スペクトラム拡散通信は、無線LAN(local area network)や移動通信システムなどの無線通信分野で利用されている通信方式である。ここで、スペクトラム拡散とは、元の信号を広帯域に拡散することにより、干渉に強く秘匿性の高い通信を行なう技術である。
スペクトラム拡散通信では、送信装置において、変調後の信号にPN(Pseudo Noise)コードと呼ばれる拡散符号を乗算し、信号のエネルギーを広い周波数帯域に拡散して送信する。そして、受信装置において、同じ拡散符号を使って逆拡散し、元の狭帯域の信号を復元する。これにより、ノイズや混信による干渉成分が広帯域に分散され、干渉に強い無線通信を行なうことができる。
IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で標準化され、近年一般にも広く普及しているSS(spectrum spread:スペクトラム拡散)方式の無線LANにおいて主に使用される周波数帯は、ISM(industrial scientific and medical)バンドと呼ばれ、SS方式の無線LAN以外に、電子レンジなどの他の規格で広く使用されている周波数帯である。
このため、SS方式の無線LANでは、同じ周波数帯を使用している他の規格の無線通信装置が多数存在しており、これらの無線通信装置から送られる電波は妨害波となる。また、SS方式の無線LANでは、同じ無線LANシステムにおいて、複数の無線通信装置が通信を行なうため、通信相手以外の無線通信装置から送られる電波も妨害波となる。また、同じSS方式の無線LANを用いた他の無線LANシステムにおける無線通信装置から送られる電波も妨害波となる。したがって、SS方式の無線LANにおいては、このような妨害波を検出し、回避することが要求されている。
例えば、特許文献1に記載された従来の無線通信装置では、干渉妨害およびキャリア対干渉妨害比をダイナミックに決定するための方法において、干渉妨害は、アクティブTDMAタイムスロットの間に測定される。一実施形態において、基地局は、移動体局が不連続送信モードにおいて送信しているとき、DTX OFFピリオドの間になされた電力レベル測定を使用して、アクティブタイムスロットにおける干渉妨害レベルを決定する。別の実施形態において、基地局は、タイムスロットのSACCH部分の間の送信を辞めるように移動体局に命令し、非アクティブSACCHフィールドの間になされた電力レベル測定を使用して干渉妨害レベルI測定値を決定する。別の実施形態は、ガードおよびランプフィールドの間になされた電力レベル測定を使用して干渉妨害レベルIの決定を提供するための構成が記載されている。
また、特許文献2に記載された従来の無線通信装置では、無線送信装置からの電波を受信して復調するとともに、スイッチ回路を経て復調信号の出力を制御する無線受信装置において、電波着信時、比較演算器の演算処理によって着信電波強度値に応じた受信動作の下限閾値を生成してメモリに記憶保持し、以後、電波の着信ごとに記憶された下限閾値と着信電波強度値とを比較演算器によって比較判定し、着信電波強度値と下限閾値との大小に応じて、スイッチ回路をオンまたはオフに制御することによって、不要波の受信動作を阻止するための構成が記載されている。
特開2002−44716号公報 特開平08−032469号公報
特許文献1記載の無線通信装置では、希望波を受信しない既知の時間に、妨害波の受信レベルを測定する構成であるが、希望波を受信する時間に妨害波を受信した場合に、希望波の受信レベルと妨害波の受信レベルとがほぼ同じか、または妨害波の受信レベルの方が高いと、希望波と妨害波の区別がつかないため、妨害波を検出し、回避することができないという欠点があった。
また、特許文献2記載の無線通信装置では、受信レベルの閾値を設定し、閾値より低い信号を受信した場合には、妨害波であると判断し、受信動作を停止する構成であるため、希望波の受信レベルと妨害波の受信レベルとがほぼ同じか、または妨害波の受信レベルの方が高い場合には、希望波と妨害波の区別がつかず、妨害波を検出し、回避することができないという欠点があった。
そこで、本発明は、希望波の受信レベルと妨害波の受信レベルとがほぼ同じか、または妨害波の受信レベルの方が高い場合でも、妨害波を検出し、回避することが可能なスペクトラム拡散通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明の別の局面に係わるスペクトラム拡散通信装置は、受信信号の受信レベルを検出し、受信レベルを出力する受信レベル検出部と、受信信号の逆拡散を一定期間行ない、得られた一定数の相関値をカウントし、カウント結果を出力する復調部と、受信レベルおよび相関値のカウント結果である受信情報を受けて、受信レベルと受信レベルの閾値との比較および相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行ない、受信信号が妨害波かどうかを判断する判定部とを備え、判定部は、相関値のカウント結果が相関値の閾値未満の場合に受信信号は妨害波であると判断し、相関値のカウント結果が相関値の閾値以上である場合、かつ、受信レベルが受信レベルの閾値未満である場合に受信信号は妨害波であると判断する。
またこの発明の別の局面に係わるスペクトラム拡散通信装置は、受信信号の受信レベルを検出し、受信レベルを出力する受信レベル検出部と、受信信号の逆拡散を一定期間行ない、得られた一定数の相関値をカウントし、カウント結果を出力する復調部と、受信レベルおよび相関値のカウント結果である受信情報を受けて、受信レベルと受信レベルの閾値との比較および相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行ない、受信信号が妨害波かどうかを判断する判定部とを備え、受信レベル検出部から出力された受信レベルおよび復調部から出力された相関値のカウント結果である受信情報を受けて、最新の一定期間分を保存するデータ記憶部をさらに含み、判定部は、データ記憶部から最新の一定期間分の受信情報を取得し、これを用いて受信レベルの閾値および相関値の閾値の修正を行なう。
より好ましくは、判定部は、一定期間保存された相関値のカウント結果の大きいほうからx番目(xは1以上の自然数)または小さいほうからx番目の相関値のカウント結果を検索し、x番目の相関値のカウント結果から一定値だけ小さい値または大きい値を相関値の閾値と決定し、一定期間保存された受信レベルの大きいほうからy番目(yは1以上の自然数)または小さいほうからy番目の受信レベルを検索し、y番目の受信レベルから一定値だけ小さい値または大きい値を受信レベルの閾値と決定する。
またこの発明の別の局面に係わるスペクトラム拡散通信装置は、受信信号の受信レベルを検出し、受信レベルを出力する受信レベル検出部と、受信信号の逆拡散を一定期間行ない、得られた一定数の相関値をカウントし、カウント結果を出力する復調部と、受信レベルおよび相関値のカウント結果である受信情報を受けて、受信レベルと受信レベルの閾値との比較および相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行ない、受信信号が妨害波かどうかを判断する判定部とを備え、復調部は、複数の相関値を用いて拡散前の変調データの推定を行ない、推定された変調データの復調を行ない、復調データを生成し、復調部から復調データを受けて、データの再生を行ない、データから制御情報を生成するデータ処理部をさらに含み、データ処理部から制御情報を受けて、受信信号を送信した局装置の識別番号を取得し、識別番号を判定部へ送り、かつ、現在のタイムスロットで通信相手となるべき局装置の識別番号を判定部へ送る制御部をさらに含み、判定部は、前記受信レベルと受信レベルの閾値との比較および前記相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行なって前記受信信号が妨害波でないと判断した場合でも、制御部から受けた受信信号を送信した局装置の識別番号および通信相手となるべき局装置の識別番号が一致しない場合は、受信信号は妨害波であると判断する。
ましくは、判定部は、前記制御部から受けた前記受信信号を送信した局装置の識別番号および前記通信相手となるべき局装置の識別番号が一致しないことにより受信信号が妨害波であると判断すると受信処理中断信号をデータ処理部に送り、データ処理部は、受信処理中断信号を受けた場合にデータの再生を停止する。
スペクトラム拡散通信装置において、希望波の受信レベルと妨害波の受信レベルとがほぼ同じか、または妨害波の受信レベルの方が高い場合でも、妨害波を検出し、回避することができる。
まず、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置が適用されるシステムについて、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置の適用例である、無線LANシステムの構成図を示す。同図を参照して、この無線LANシステムは、主局装置100と、M個の従局装置1〜従局装置M(Mは1以上の自然数)とで構成される。
主局装置100と、従局装置1〜従局装置Mとの間でスペクトラム拡散通信が行なわれる。主局装置および従局装置1〜従局装置Mは、スペクトラム拡散通信装置である。
図2にこの無線LANシステムの無線フレームの構成を示す。この無線LANシステムでは、時分割多重方式が用いられており、1つの無線フレームがN個(Nは2以上の自然数)のタイムスロットTS#1〜タイムスロットTS#Nにより、分割されている。
主局装置100と、従局装置1〜従局装置Mとの間で送受信される無線信号は連続的な信号ではなく、パケットである。各局装置はタイムスロット1つ分より短い時間長のパケットを生成し、通信相手となる局装置に送信する。
主局装置100は、無線フレームの開始タイミングを決定し、報知用のパケットを各従局装置に送信し、各従局装置は、この報知用のパケットにより、無線フレームの開始タイミングを認識し、かつ、各タイムスロットの開始タイミングを認識する。これにより、各局装置間において同期をとることができ、時分割多重方式を実現することができる。
各タイムスロットにおいて、主局装置100および従局装置1〜従局装置Mは、どの局装置が通信相手となるかが分かっている。
各タイムスロットにおいては、1つの局装置は、送信および受信のいずれか一方を行なう。
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図3は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置の機能ブロック図を示す。同図を参照して、このスペクトラム拡散通信装置は、アンテナ1と、スイッチ2と、受信部3と、受信レベル検出部4と、データ記憶部5と、復調部6と、データ処理部7と、制御部8と、判定部9と、送信部10と、変調部11とを含む。
なお、スペクトラム拡散通信装置である、図1に示す無線LANシステムにおける主局装置100および従局装置1〜従局装置Mの構成は共通である。
制御部8は、現在のタイムスロット(以下、現スロットという。)が、通信相手となる局装置へパケットを送信すべきタイムスロット(以下、送信スロットという。)であるか、あるいは、通信相手となる局装置からパケットを受信すべきタイムスロット(以下、受信スロットという。)であるかどうかを判断し、送信スロットまたは受信スロットを示す送受信情報をスイッチ2へ送る。
また、制御部8は、次のタイムスロットが受信スロットである場合、次のタイムスロットにおいて通信相手となる局装置の識別番号Aを、次のタイムスロットが開始する前に、データ記憶部5および判定部9へ送る。
なお、送信スロットではなく、かつ、どの局装置からもパケットを受信すべきでないタイムスロットである場合は、このスペクトラム拡散通信装置は、待ち受け状態となり、制御部8は、局装置の識別番号として存在しない識別番号を、データ記憶部5および判定部9に送る。この場合、判定部9は、受信した無線信号(以下、受信信号という。)は妨害波であると判断する。
まず、このスペクトラム拡散通信装置の送信スロットにおける動作について説明する。
変調部11は、送信すべきデータ列からなるパケットを変調し、変調したパケットを拡散し、送信部10へ送る。
送信部10は、拡散されたパケットを受けて、これをスイッチ2へ送る。
スイッチ2は、制御部8から受けた、送信スロットを示す送受信情報を受けて、送信部10から受けたパケットをアンテナ1へ送る。
ここで、スイッチ2は、制御部8から送受信情報を受けて、送信部10から受けたパケットをアンテナ1へ送るか、あるいは、アンテナ1から受けた受信信号を、受信部3へ送るかを選択する。
アンテナ1は、スイッチ2からのパケットを受けて、通信相手となる局装置にパケットを送信する。
次に、このスペクトラム拡散通信装置の受信スロットにおける基本動作について説明する。
アンテナ1は、受信信号をスイッチ2へ送る。
スイッチ2は、受信スロットを示す送受信情報を受けて、アンテナ1から受けた受信信号を、受信部3に送る。
受信部3は、スイッチ2から受けた受信信号を、受信レベル検出部4および復調部6へ送る。
受信レベル検出部4は、受信部3から受けた受信信号を包絡線検波する、すなわち、受信信号のピークを結んでできる曲線から受信レベルを検出し、データ記憶部5へ送る。
復調部6は、受信部3から受信信号を受けて、受信信号の逆拡散を行ない、逆拡散により得られた相関値のカウント結果をデータ記憶部5へ送る。
ここで、相関値のカウント結果とは、一定期間逆拡散を行なうことにより得られた一定数の相関値のうち、正の相関値をカウントした値である。
復調部6は、パケットのデータ列の1ビットに対応する期間受信信号の逆拡散を行ない、逆拡散により得られた一定数の相関値を用いて、送信側の局装置における、拡散前の変調データの推定を行なう。そして、復調部6は、推定した変調データを復調し、復調データをデータ処理部7へ送る。
データ処理部7は、復調部6から復調データを受けて、パケットのデータ列を再生する。そして、データ処理部7は、パケットのデータ列から、パケットの制御情報を生成し、これを制御部8へ送る。
ここで、制御情報とは、このパケットの先頭部分を構成するデータをいい、通信を行なう局装置同士の間で用いられる情報、例えば、これらの局装置の識別番号が含まれている。また、パケットにおける制御情報の後ろの部分に、本来通信を行なうべきデータが含まれている。
制御部8は、データ処理部7から制御情報を受けて、処理している受信信号を送信した局装置の識別番号Bを取得し、これを判定部9へ送る。
データ記憶部5は、受信レベル検出部4からの受信レベルおよび復調部6からの相関値のカウント結果を受けて、これらを現スロットの受信情報に加え、更新する。
ここで、受信情報とは、データ記憶部5において蓄積される受信レベルおよび相関値のカウント結果をいう。
判定部9は、受信レベルの閾値bおよび相関値の閾値aを、局装置ごとに保持している。そして、判定部9は、制御部8から処理している受信信号を送信した局装置の識別番号Bを受けて、この識別番号Bに対応する局装置の受信レベルの閾値bおよび相関値の閾値aを選択する。判定部9は、データ記憶部5から、現スロットの受信情報に含まれる、最新の受信レベルおよび相関値のカウント結果を取得する。判定部9は、選択した受信レベルの閾値bと取得した受信レベルとの比較および選択した相関値の閾値aと取得した相関値のカウント結果との比較を行なう。判定部9は、これらの比較結果から、現在処理している受信信号が、妨害波かどうかを判断する。
また、判定部9は、制御部8から受けた処理している受信信号を送信した局装置の識別番号Bと、制御部8から受けた通信相手の局装置の識別番号Aとの比較を行なう。判定部9は、両者が一致しない場合は、現在処理している受信信号は、妨害波であると判断する。
[動作]
次に、図4に示す、本実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置の動作手順を定めたフローチャートを参照して、このスペクトラム拡散通信装置の動作について説明する。
まず、上述のように、制御部8は、次のタイムスロットが受信スロットである場合、次のタイムスロットにおいて通信相手となる局装置の識別番号Aを、次のタイムスロットが開始する前に、あらかじめデータ記憶部5および判定部9へ送っている。
新たなタイムスロットが始まると、制御部8は、現スロットが送信スロットであるかどうかを判断する(S1)。
現スロットが送信スロットである場合は、次のタイムスロットまで、受信信号の処理は行なわず、パケットの生成および送信が行なわれる(S23)。
現スロットが送信スロットでない場合は、受信レベル検出部4は、受信部3から受けた受信信号の受信レベルを検出し、これをデータ記憶部5へ送る(S2)。また、復調部6は、受信部3から受けた受信信号から相関値のカウント結果を生成し、これをデータ記憶部5へ送る(S3)。また、復調部6は、受信部3から受けた受信信号から復調データを生成し、これをデータ処理部7へ送る(S4)。
データ記憶部5は、受信レベルおよび相関値のカウント結果を、現スロットの受信情報に加えて更新する(S5)。
判定部9は、データ記憶部5から最新の受信レベルおよび相関値のカウント結果を取得する(S6)。
判定部9は、取得した相関値のカウント結果が、保持している相関値の閾値a未満である場合は(S7)、受信信号は妨害波であると判断し、受信処理中断信号を復調部6およびデータ処理部7へ送る(S9)。
この場合に検出される妨害波は、他のシステムの装置から送信された無線信号であると考えられる。なぜならば、この無線LANシステムにおいては、各局装置が拡散処理を行なう際に用いる拡散符号は共通であるため、同じ無線LANシステムまたは他の無線LANシステムの装置から送信された無線信号であれば、相関値のカウント結果は、相関値の閾値a以上となるからである。
また、判定部9は、取得した相関値のカウント結果が相関値の閾値a以上である場合でも(S7)、取得した受信レベルが、保持している受信レベルの閾値b未満である場合は(S8)、受信信号は妨害波であると判断し、受信処理中断信号を復調部6およびデータ処理部7へ送る(S9)。
ここで、受信レベルの閾値bは、同じ無線LANシステムにおける局装置からの受信信号の受信レベルの最小値より低い値を設定する。したがって、この場合に検出される妨害波は、他の無線LANシステムにおける局装置から送信された無線信号であると考えられる。ただし、同じ無線LANシステムの通信範囲と他の無線LANシステムの通信範囲で重複する部分のある場合などは、他の無線LANシステムにおける局装置から送信された無線信号の受信レベルが閾値b以上である場合もある。このため、受信レベルの閾値bを用いて検出される妨害波は、必ずしも他の無線LANシステムにおける局装置から送信された無線信号の全部であるとはいえない。
復調部6は、判定部9から受信処理中断信号を受けると、受信信号の処理を停止する(S10)。
データ処理部7は、判定部9から受信処理中断信号を受けると、パケットのデータ列の再生を中止し、再生途中のパケットのデータ列を破棄する(S10)。なお、データ処理部7は、受信処理中断信号を受けた後、最初に受けた復調データを新たなパケットのデータ列の最初のデータとして扱い、パケットのデータ列の再生を行なう。
一方、判定部9は、取得した相関値のカウント結果が相関値の閾値a以上であり(S7)、取得した受信レベルが受信レベルの閾値b以上である場合は(S8)、少なくとも、処理している受信信号は、同じ無線LANシステムまたは他の無線LANシステムの局装置から送信された無線信号であると判断する。
上述のように、相関値の閾値aおよび受信レベルの閾値bによる判断だけでは、処理している受信信号が、同じ無線LANシステムの局装置から送信された無線信号であるか、または他の無線LANシステムの局装置から送信された無線信号であるかを、十分に判断することができない。また、同じ無線LANシステムにおいて、通信相手の局装置から送信された無線信号であるか、または通信相手以外の局装置から送信された無線信号であるかの判断をすることができない。したがって、処理している受信信号が、通信相手の局装置から送信された無線信号かどうかの判断をすることが、さらに必要となる。
判定部9が、この無線LANシステムの局装置から送信されたパケットを受信したと判断した場合、復調部6は、受信処理を継続する(S11)。そして、データ処理部7がパケットのデータ列から、制御情報を生成し、制御部8へ送る(S12)。
制御部8は、データ処理部7から制御情報を受けて、処理している受信信号を送信した局装置の識別番号Bを取得し、この識別番号Bを判定部9へ送る。
判定部9は、制御部8から、処理している受信信号を送信した局装置の識別番号Bを受けると、この識別番号Bおよび前のタイムスロットにおいて制御部8から受けた通信相手の局装置の識別番号Aが一致している場合は、処理している受信信号は、通信相手の局装置から送信された無線信号であると判断し(S14)、復調部6は、さらに受信処理を継続する(S14)。
データ処理部7は、パケットのデータ列の再生が完了すると、受信完了信号を判定部9へ送る(S15)。
判定部9は、データ処理部7から受信完了信号を受けて、データ記憶部5から、通信相手の局装置に対応する累積受信情報および現スロットの受信情報に含まれる、通信相手の局装置に対応する受信情報を取得する。判定部9は、この受信情報を、累積受信情報に加えて更新し、データ記憶部5に送る。そして、判定部9は、更新した累積受信情報を用いて通信相手の局装置に対応する閾値の修正を行なう(S16)。
また、データ記憶部5は、判定部9から、更新された累積受信情報を受けて、通信相手の局装置に対応する累積受信情報として保存する(S17)。また、データ記憶部5は、現スロットの受信情報から、通信相手の局装置に対応する受信情報を削除する。
ここで、累積妨害波受信情報は、特に無線LANシステム以外の他のシステムの装置から送信される妨害波の特徴を得ることを目的として収集される情報である。このため、希望波である、通信相手の局装置から送信された無線信号の受信情報を削除する必要がある。
一方、判定部9は、制御部8から、処理している受信信号を送信した局装置の識別番号Bを受けると、この識別番号Bおよび制御部8から受けた通信相手の局装置の識別番号Aが一致していない場合は、処理している受信信号は、通信相手以外の局装置から送信された無線信号であると判断し(S14)、受信処理中断信号を復調部6およびデータ処理部7へ送る(S18)。
また、判定部9は、処理している受信信号は、他のシステムにおける装置から送信された無線信号ではなく、かつ、同じまたは他の無線LANシステムにおける通信相手以外の局装置から送信された無線信号であることを示す判定情報をデータ記憶部5へ送る(S18)。
復調部6は、判定部9から受信処理中断信号を受けると、受信信号の処理を停止する(S19)。
データ処理部7は、判定部9から受信処理中断信号を受けると、パケットのデータ列の再生を中止し、再生途中のパケットのデータ列を破棄する(S19)。
データ記憶部5は、判定部9から判定情報を受けると、現スロットの受信情報から、誤受信した局装置に対応する受信信号の受信情報を削除する(S20)。
これは、受信レベルおよび相関値のカウント結果では、希望波である、通信相手の局装置から送信された無線信号と区別のつかない、通信相手以外の局装置から送信された無線信号の受信情報を削除するためである。
以上の動作の後、現スロットが終了していない場合は、再び受信信号の処理を行なう(S21)。現スロットが終了した場合は、データ記憶部5は、現スロットの受信情報を累積妨害波受信情報に加え、更新する(S22)。
以上より、特許文献1記載の無線通信装置および特許文献2記載の無線通信装置では、希望波の受信レベルと妨害波の受信レベルとがほぼ同じか、または妨害波の受信レベルの方が高い場合には、妨害波を検出し、回避することができないという欠点があったが、本実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置では、判定部9が、相関値の閾値aよりも、取得した相関値のカウント結果の方が小さい場合は、受信信号は妨害波であると判断する。すなわち、受信レベルとは無関係である相関値を用いて、妨害波か否かの判断をすることにより、希望波の受信レベルと妨害波の受信レベルとがほぼ同じか、または妨害波の受信レベルの方が高い場合でも、妨害波を検出することができる。
また、判定部9は、相関値による判断に加えて、受信レベルによる判断を行なう。すなわち、判定部9は、取得した相関値のカウント結果が相関値の閾値a以上である場合でも、受信レベルの閾値bより、取得した受信レベルの方が小さい場合は、受信信号は妨害波であると判断する。これにより、同じ無線LANシステムにおける局装置からの受信信号の受信レベルの最小値と考えられる受信レベルより低いかどうかを判断して、妨害波である、他の無線LANシステムからの局装置から送信された無線信号を検出することができる。
また、判定部9は、パケットのデータ列に含まれる識別番号Bと、現スロットにおいて通信相手となる局装置の識別番号Aとが一致していない場合は、処理している受信信号は、妨害波である、通信相手以外の局装置から送信された無線信号であると判断する。これにより、相関値のカウント結果および受信レベルを用いた判断では希望波と区別できない妨害波である、同じ無線LANシステムにおける、通信相手以外の局装置から送信された無線信号および受信レベルの閾値bでは検出することのできなかった、他の無線LANシステムにおける局装置から送信された無線信号を検出することができ、希望波の判断の信頼性をさらに高めることができる。
また、判断部9は、妨害波を検出した場合は、受信処理中断信号を復調部6およびデータ処理部7へ送る。そして、復調部6は、判定部9から受信処理中断信号を受けると、受信処理を停止する。また、データ処理部7は、判定部9から受信処理中断信号を受けると、パケットのデータ列の再生を中止し、再生途中のパケットのデータ列を破棄する。これにより、通信相手の局装置からの無線信号を受信する前に妨害波を受信した場合に、この妨害波を検出できず、受信処理を継続してしまうことにより、その後に到着した通信相手の局装置から送信された無線信号の受信処理を行なうことができなくなるという問題を防ぐことができる。また、データ処理部7が、復調部6から送られる不要な復調データからパケットのデータ列を再生し、誤ったデータ処理を行なってしまうという問題を防ぐことができる。
次に、図5に示す本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置における判定部9の動作手順を定めたフローチャートを参照して、判定部9の閾値の修正動作について説明する。
判定部9は、データ処理部7から受信完了信号を受けると、閾値の修正を開始する(S31)。
判定部9は、データ記憶部5から、通信相手の局装置に対応する累積受信情報および現スロットの受信情報に含まれる、通信相手の局装置に対応する受信情報を取得する(S32)。
判定部9は、取得した累積受信情報のうち、最も古いタイムスロットに対応する受信情報を削除し、取得した現スロットの受信情報を累積受信情報に加え、更新する(S33)。
また、判定部9は、この更新された累積受信情報をデータ記憶部5に送り、データ記憶部5は、この更新された累積受信情報を、通信相手の局装置に対応する累積受信情報として保存する(S34)。
判定部9は、更新された累積受信情報に含まれる相関値のカウント結果を大きい順に並べ、大きいほうからx番目(xは1以上の自然数)となる相関値のカウント結果Jを検索する。また、判定部9は、この累積受信情報に含まれる受信レベルを大きい順に並べ、大きいほうからy番目(yは1以上の自然数)となる受信レベルKを検索する(S35、S36)。
判定部9は、相関値のカウント結果Jから一定値Cjだけ小さい値を、通信相手の局装置に対応する相関値の閾値aとする。また、判定部9は、受信レベルKから一定値Ckだけ小さい値を、通信相手の局装置に対応する受信レベルの閾値bとする(S37)。
すなわち、判定部9は、相関値のカウント結果のデータの集合および受信レベルのデータの集合について、それぞれ大きいほうから一定数のデータを含む集合を選択し、その集合の最小値からさらに一定値だけ小さい値を閾値としている。
ここで、累積受信情報は、希望波と判断された場合に取得する受信情報により構成されているから、累積受信情報のほぼ全てを、一定数のデータの集合として選択するようにxおよびyの値を設定し、そして、選択された一定数のデータの集合の最小値からさらに小さい値を閾値とする。これにより、閾値が大きすぎることで、希望波を誤って妨害波と判断することを防ぐことができる。
以上より、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置では、データ記憶部5が、局装置ごとに累積受信情報を保存し、また、判定部9が、局装置ごとに閾値を保存し、かつ、希望波である通信相手の局装置から送信された無線信号を正確に特定できた場合にのみ、通信相手に対応する閾値の修正を行なう。これにより、各局装置ごとの伝播環境に応じた、より精度の高い閾値の修正を行なうことができる。
また、判定部9は、累積受信情報のうち、最も古いタイムスロットに対応する受信情報を削除し、現スロットの受信情報を累積受信情報に加える。このような累積受信情報を用いて閾値の修正を行なうことにより、伝播環境の変化に適切に対応することができる。
次に、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置におけるデータ記憶部5の、あるタイムスロットにおける受信情報の処理について、図4のフローチャートと対応付けながら、図6を参照して説明する。
あるタイムスロットにおいて、このスペクトラム拡散通信装置が、最初に、他のシステムの装置からの無線信号を受信し、次に、この無線LANシステムにおける通信相手以外の局装置からの無線信号を受信し、次に、この無線LANシステムにおける通信相手の局装置からの無線信号を受信し、次に、他のシステムの装置からの無線信号を受信し、その後、このタイムスロットが終了した場合について説明する。
まず、他のシステムの装置からの無線信号を受信したと判断し、受信信号の処理を中止した場合は(S10)、データ記憶部5の現スロットの受信情報には、他のシステムの装置からの無線信号の受信情報31が蓄積されている。
次に、通信相手以外の局装置からの無線信号を受信したと判断し(S18)、受信信号の処理を中止した場合は(S19)、データ記憶部5の現スロットの受信情報には、誤受信した局装置に対応する受信情報32が新たに蓄積されている。そして、データ記憶部5は、判定部9から送られる判定情報を受けて、これを削除する(S20)。
次に、通信相手の局装置からの無線信号を受信したと判断し、そして、受信信号の処理を完了した場合は(S15)、データ記憶部5の現スロットの受信情報には、通信相手の局装置に対応する受信情報33が新たに蓄積されている。
そして、判定部9は、データ記憶部5から、受信情報33および通信相手の局装置(ここでは、図6に示すように、局装置1とする)に対応する累積受信情報35を取得する。累積受信情報には、過去Lタイムスロット分の受信情報が含まれている。そして、判定部9は、取得した累積受信情報35のうち、最も古いLタイムスロット前の受信情報を削除し、取得した受信情報33を累積受信情報35に加え、更新する。また、判定部9は、この更新された累積受信情報をデータ記憶部5に送り、データ記憶部5は、この更新された累積受信情報を、累積受信情報36として保存する。また、データ記憶部5は、現スロットの受信情報から受信情報33を削除する(S17)。
次に、他のシステムの装置からの無線信号を受信したと判断し、受信信号の処理を中止した場合は(S10)、データ記憶部5の現スロットの受信情報には、他のシステムの装置からの無線信号の受信情報34が新たに蓄積されている。
そして、タイムスロットが終了すると(S21)、データ記憶部5は、他のシステムの装置からの無線信号の受信情報31および受信情報34のみが含まれた現スロットの受信情報を、累積妨害波受信情報37に加え、かつ、累積妨害波受信情報37のうち、古い方から、受信情報31および受信情報34に相当する量の受信情報を削除し、累積妨害波受信情報38として新たに保存する(S22)。
[変形例]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置の使用される無線LANシステムにおいて、従局装置1〜従局装置Mの通信相手は、常に主局装置100であると限定するものではない。従局装置同士が直接通信を行ない、各従局装置が、主局装置100および他の従局装置ごとの累積受信情報および閾値を保持することができる。
本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置では、相関値のカウント結果を用いて妨害波か否かの判断を行なう構成としたが、これに限定するものではない。相関値のカウント結果の代わりに、復調部6において、一定期間の逆拡散により得られた一定数の相関値からなる相関値のパターンをそのままデータ記憶部5へ送る。データ記憶部5は、他のシステムの装置からの無線信号を受信したと判断した場合にのみ、相関値のパターンを、累積妨害波受信情報として保存する。そして、判定部9が、データ記憶部5から最新の相関値のパターンおよび累積妨害波受信情報に含まれる複数の相関値のパターンを取得し、最新の相関値のパターンと、累積妨害波受信情報に含まれる複数の相関値のパターンのうちの、少なくともいずれか1つと一致する場合には、受信信号は妨害波であると判断することができる。
本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置では、判定部9が、通信相手の局装置に対応する累積受信情報および現スロットの受信情報に含まれる、通信相手の局装置に対応する受信情報を用いて、累積受信情報を更新し、これをデータ記憶部5に送る構成としたが、これに限定するものではない。データ処理部7が受信完了信号をデータ記憶部5へ送る。そして、データ記憶部5は、受信完了信号を受けると、通信相手の局装置に対応する累積受信情報のうち、最も古いタイムスロットに対応する受信情報を削除し、現スロットの受信情報を累積受信情報に加え、通信相手の局装置に対応する累積受信情報として更新し、この更新された累積受信情報を判定部9へ送ることができる。
本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置では、判定部9が、更新された累積受信情報に含まれる相関値のカウント結果および相関値のカウント結果を大きい順に並べ、大きいほうからx番目およびy番目となるものを検索し、これらから一定値だけ小さい値を閾値とする構成としたが、これに限定するものではない。判定部9は、更新された累積受信情報に含まれる相関値のカウント結果および相関値のカウント結果を小さい順に並べ、小さいほうから数えて一定数となる相関値のカウント結果および受信レベルを検索する。そして、判定部9は、得られた相関値のカウント結果および受信レベルから一定値だけ大きい値を、通信相手の局装置に対応する相関値の閾値aおよび受信レベルの閾値bとすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
無線LANシステムの構成を示す図である。 無線LANシステムの無線フレームの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信装置の動作手順を定めたフローチャートである。 判定部9の動作手順を定めたフローチャートである。 データ記憶部5の受信情報の処理を示す図である。
符号の説明
100 主局装置、1〜M 従局装置、TS#1〜TS#N タイムスロット、1 アンテナ、2 スイッチ、3 受信部、4 受信レベル検出部、5 データ記憶部、6 復調部、7 データ処理部、8 制御部、9 判定部、10 送信部、11 変調部、31,32,33,34 受信情報、35,36 累積受信情報、37,38 累積妨害波受信情報。

Claims (5)

  1. 受信信号の受信レベルを検出し、前記受信レベルを出力する受信レベル検出部と、
    前記受信信号の逆拡散を一定期間行ない、得られた一定数の相関値をカウントし、カウント結果を出力する復調部と、
    前記受信レベルおよび前記相関値のカウント結果からなる受信情報を受けて、前記受信レベルと受信レベルの閾値との比較および前記相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行ない、前記受信信号が妨害波かどうかを判断する判定部とを備え、
    前記判定部は、前記相関値のカウント結果が前記相関値の閾値未満の場合に前記受信信号は妨害波であると判断し、前記相関値のカウント結果が前記相関値の閾値以上である場合、かつ、前記受信レベルが前記受信レベルの閾値未満である場合に前記受信信号は妨害波であると判断するスペクトラム拡散通信装置。
  2. 受信信号の受信レベルを検出し、前記受信レベルを出力する受信レベル検出部と、
    前記受信信号の逆拡散を一定期間行ない、得られた一定数の相関値をカウントし、カウント結果を出力する復調部と、
    前記受信レベルおよび前記相関値のカウント結果からなる受信情報を受けて、前記受信レベルと受信レベルの閾値との比較および前記相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行ない、前記受信信号が妨害波かどうかを判断する判定部とを備え、
    前記受信レベル検出部から出力された前記受信レベルおよび前記復調部から出力された前記相関値のカウント結果からなる前記受信情報を受けて、最新の一定期間分を保存するデータ記憶部をさらに含み、
    前記判定部は、前記データ記憶部から前記最新の一定期間分の受信情報を取得し、これを用いて前記受信レベルの閾値および前記相関値の閾値の修正を行なうスペクトラム拡散通信装置。
  3. 前記判定部は、前記一定期間保存された相関値のカウント結果の大きいほうからx番目(xは1以上の自然数)または小さいほうからx番目の相関値のカウント結果を検索し、前記x番目の相関値のカウント結果から一定値だけ小さい値または大きい値を前記相関値の閾値と決定し、前記一定期間保存された受信レベルの大きいほうからy番目(yは1以上の自然数)または小さいほうからy番目の受信レベルを検索し、前記y番目の受信レベルから一定値だけ小さい値または大きい値を前記受信レベルの閾値と決定する請求項記載のスペクトラム拡散通信装置。
  4. 受信信号の受信レベルを検出し、前記受信レベルを出力する受信レベル検出部と、
    前記受信信号の逆拡散を一定期間行ない、得られた一定数の相関値をカウントし、カウント結果を出力する復調部と、
    前記受信レベルおよび前記相関値のカウント結果からなる受信情報を受けて、前記受信レベルと受信レベルの閾値との比較および前記相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行ない、前記受信信号が妨害波かどうかを判断する判定部とを備え、
    前記復調部は、前記複数の相関値を用いて拡散前の変調データの推定を行ない、前記推定された変調データの復調を行ない、復調データを生成し、
    前記スペクトラム拡散通信装置は、前記復調部から前記復調データを受けて、データの再生を行ない、前記データから制御情報を生成するデータ処理部と、
    前記データ処理部から前記制御情報を受けて、前記受信信号を送信した局装置の識別番号を取得し、前記識別番号を前記判定部へ送り、かつ、現在のタイムスロットで通信相手となるべき局装置の識別番号を前記判定部へ送る制御部とをさらに含み、
    前記判定部は、前記受信レベルと受信レベルの閾値との比較および前記相関値のカウント結果と相関値の閾値との比較を行なって前記受信信号が妨害波でないと判断した場合でも、前記制御部から受けた前記受信信号を送信した局装置の識別番号および前記通信相手となるべき局装置の識別番号が一致しない場合は、前記受信信号は妨害波であると判断するスペクトラム拡散通信装置。
  5. 前記判定部は、前記制御部から受けた前記受信信号を送信した局装置の識別番号および前記通信相手となるべき局装置の識別番号が一致しないことにより前記受信信号が妨害波であると判断すると、前記受信処理中断信号を前記データ処理部に送り、
    前記データ処理部は、前記受信処理中断信号を受けた場合に前記データの再生を停止する請求項記載のスペクトラム拡散通信装置。
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