JP3857322B2 - 電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル信号として情報を送信および受信するための方法および装置 - Google Patents

電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル信号として情報を送信および受信するための方法および装置 Download PDF

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Description

発明の背景
本発明は、一般に無線通信システムに関し、さらに詳しくは、情報を電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS:power hopped direct sequence spread spectrum)信号として送信および受信するための方法および装置に関する。
発明の背景
直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS:direct sequence spread spectrum)送信機においては、通常の拡散プロセスを用いて、拡散コードによって送信すべきデータ、すなわち発信源情報を乗算する。拡散コードのチッピング速度により拡散量が決まる。たとえば512ビットの拡散コードワードについては、発信源情報内の1ビットが出力中に512ビットを生成する。このため、5kb/秒データ・ストリームに関する±5kHzの帯域幅は拡散後は±2.5MHzを占拠する。それに由来する拡散信号は、搬送周波数において変調される。
DSSS受信機は、拡散搬送周波数の中心周波数に同調され、拡散コードワードは被受信エネルギに相関される。正の相関と反相関とが、発信源情報データ・ビットとして解釈される。
干渉者が所望の信号と同じ帯域を占拠すると、所望の信号との相関が阻止される。所望のDSSS信号が遠くにあり、共チャネルDSSS送信機が等しい電力を持つ受信機のほうに近いと、所望の信号が干渉者の信号の上に乗る。多くの受信機においては使用可能なダイナミック・レンジは限られるので、ある点で、近い信号が、遠い信号が受信機内に現れることを阻止して遠い信号を凌ぐ。この近遠問題は周知である。周波数ホップ拡散スペクトル(FHSS:frequency hopped spread spectrum)送信は、この近遠問題を解決する一方法である。
FHSSのための通常の拡散プロセスは、元の発信源メッセージを中心周波数の特定のシーケンス上で狭帯域モードで再送信することである。拡散速度により、同じ信号が他の周波数上に再送信される回数が決まる。疑似ノイズ(PN:pseudonoise)シーケンスは、コピーの各々について正確な周波数を決める。たとえば、50の拡散シーケンスについては、発信源メッセージからの一連のビットは50の周波数上に50回現れる。このため、5kb/秒データ・ストリームに関する±5kHzの帯域幅は拡散後は±250kHzを占拠する。
FHSS受信機は、PNシーケンスによって決まる中心周波数に同調され、データは狭帯域チャネルから復調される。エラー率が最も低いデータが保持される。受信機は、送信機のそれと同期されるPNシーケンスによって周波数ホップを追跡する。
破壊的な干渉者が特定の時点で所望の信号と同じ帯域を占拠すると、他のチャネル上の以前のあるいは後のコピーを用いねばならないことになる。所望のFHSS信号が遠くにあり、共チャネルHFSS送信機のほうが同等の電力を持つ受信機に近い場合は、所望の信号は干渉送信機および受信機が利用する異なるPNシーケンスにより、ある点で干渉者の信号から離れる。両シーケンスがすべての周波数ホップについて同じ周波数スロットに到達する確率は極めて低い。各コピーについて種々の近いほうの干渉者が同じスロットに到達する確率は、より分析が困難であり、特に利用度の高いスロットについては困難であるが、ホップの回数は利用と共に大きくなる。チャネル上の他の形式の干渉は他の解決策を有するが、DSSSなどの広帯域ノイズが帯域上にある場合は、遠くからの受信はFHSSには不可能である。
このため、DSSSなどの広帯域ノイズがある場合にも通信機能を保持しつつ、DSSS送信に関する近遠問題を解決する発信方法および装置が必要である。
発明の概要
本発明の1局面は、情報を電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号として送信する方法である。本方法は、情報を所定の拡散シーケンスでエンコードして直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)信号を生成する段階と、複数の周波数スロットで動作しDSSS信号によって変調される複数の同時無線信号を生成する段階とによって構成される。複数の同時無線信号の個々の信号の出力電力は、所定の電力ホッピング・シーケンスに従って周期的に調整される。
本発明の別の局面は、複数の電力レベルにおいて複数の周波数スロット内に同時に送信されるPHDSSS信号として基地送信機から送信される情報を受信する受信機における方法であって、この複数の電力レベルは所定の電力ホッピング・シーケンスに従って周期的に調整される。本方法は、複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットからの信号を復調して、少なくとも1つの被復調信号を生成する段階と、所定の拡散シーケンスを少なくとも1つの被復調信号と相関する段階とによって構成される。本方法は、相関段階における予測される数の実質的な正相関と実質的な反相関の発見に応答して、少なくとも1つの被復調信号が使用可能であること判断する段階;および使用可能と判断された少なくとも1つの被復調信号を解読して情報を得る段階によってさらに構成される。
本発明の第3局面は、情報をPHDSSS信号として送信する送信機である。本送信機は、情報を所定の拡散コードでエンコードしてDSSS信号を作成するエンコーダと、エンコーダに結合されて複数の周波数スロット上で動作しDSSS信号によって変調される複数の同時無線信号を生成する無線信号発生器とによって構成される。無線信号発生器は、所定の電力ホッピング・シーケンスに応じて複数の同時無線信号の各々の出力電力を周期的に調整するよう構築される。
本発明の第4局面は、複数の電力レベルにおいて複数の周波数スロット内に同時に送信されるPHDSSS信号として基地送信機から送信される情報を受信する受信機であって、この複数の電力レベルは所定の電力ホッピング・シーケンスに従って周期的に調整される。本受信機は、PHDSSS信号を傍受するアンテナと、アンテナに結合されて、複数の周波数スロットのうち少なくとも1つの周波数スロットからの信号を復調して、少なくとも1つの被復調信号を作成する受信機回路とによって構成される。本受信機は、受信機回路に結合されて、所定の拡散シーケンスを少なくとも1つの被復調信号と相関する相関器と、相関器に結合されて、相関器による予測された数の実質的正相関と実質的反相関との発見に応答して少なくとも1つの被復調信号が使用可能であると判定する処理システムとによってさらに構成される。処理システムは、使用可能であると判断された少なくとも1つの被復調信号を解読して情報を得るようにプログラミングされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電力ホッピング・シーケンスを示す電力ホッピング図である。
第2図は、本発明による第1送信機の電気ブロック図である。
第3図は、本発明による第2送信機の電気ブロック図である。
第4図は、従来技術による一般的なDSSS受信機の電気ブロック図である。
第5図は、本発明によるPHDSSS受信機の電気ブロック図である。
第6図は、本発明によるPHDSSS受信機回路の電気ブロック図である。
第7図は、本発明による第1送信機の動作を示す流れ図である。
第8図は、本発明による第2送信機の動作を示す流れ図である。
第9図は、本発明によるPHDSSS受信機の動作を示す流れ図である。
図面の詳細説明
新規の電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)送信方法および装置が以下に開示される。要するに、DSSSのための通常の拡散プロセスを用いて、広帯域幅ベースバンド信号すなわちDSSS信号を作成する。次に、所定の電力ホッピング・シーケンスにより、いくつかの周波数におけるDSSS信号の各コピーに用いる電力レベルを決定する。FHSSにおいては、コピーは同一の電力レベルにおける異なる周波数上の時間シーケンス内に分布する。
PHDSSSでは、コピーは空間(周波数)シーケンス内に分布する。FHSSは、時間シーケンス周波数に依存して、周波数スロット内の電力レベルが干渉者の電力を凌駕するようにする。PHDSSSは、各周波数スロット内のシーケンスに応じて電力レベルを決定論的に設定するが、すべてのスロットを同時に送信する。PHDSSSにおける異なる周波数上の複数のコピーの各々が、その周波数に関して現在定義される電力設定値により乗算される。種々の周波数における種々の電力レベルのコピーが、好ましくは合計されて送信される。電力レベルは、変調に優先して、さらに変調前に各コピーについて設定することができる。好ましくは、PHDSSSはモトローラ社製FLEXファミリー・プロトコルのものなどの周知の通信プロトコルを利用する。FLEXファミリー・プロトコルはエラー検出と修正を行い、受信されるコードワード内の送信エラーを検出および修正する。あるいは、もちろん、他の同様のプロトコルを利用することもできる。
PHDSSS受信機は、好ましくは、コピーの少なくとも1つの中心周波数に同調される。同時に、受信機は電力制御シーケンスと、検出される干渉パターンなどの他の要因とに基づき、コピーの他の中心周波数にも同調することができる。拡散コードワードは、好ましくは、受信される各コピー上で被受信エネルギに相関される。正相関と反相関とは、元の情報のビット(または符号)として解釈される。より良い受信のために必要な場合は、2つ以上の被回復信号を合成(あるいはその中から選択)することによってダイバーシチ受信を行うことができる。
少数のスロットのみを用いて、全スロットが受信機により復調される場合は、所定の電力ホッピング・シーケンスを知る必要はない。多数の周波数スロットが用いられる場合は、受信機はスロットの一部だけを復調する必要があるので、シーケンスを知ることは価値がある。最も高い電力レベルだけを拾うことが必ずしも解答とはならない。これは高い所望信号電力対干渉が目的であるためである。周波数ホップおよび電力ホップ信号のみが帯域内にあり、すべてのシーケンスが既知の場合は、送信機に同期した状態を保ち所望の信号対干渉電力の比が最も良いスロットを選択することが実行可能で望ましい。スロット内である程度の価値を与えるには、余り多くの電力が必要でないことに留意されたい。満電力より各々が30dB下に各コピーを拡散するには−20dBしか必要ではない。
DSSSの場合のように、干渉者が受信機が同調される帯域を占拠する場合、所望の信号との相関が阻止される。しかし、複数のコピーは異なるチャネル上での回復を可能にする。所望のPHDSSS信号が遠くにあり、共チャネルDSSS送信機が同等の電力を持つ受信機により近い場合は、受信機は異なるチャネルを選択することができる。干渉者自身がPHDSSSである場合は、周波数スロットの1つは所望の信号よりも低い電力を有することになる。FHSSの場合のように、ホップ数が干渉の成功確率を決定する場合、コピー数はPHDSSSにおける成功確率において役割を果たす。相違点は、FHSSでは干渉がホップと共にずれるのに対して、PHDSSSでは各電力ホップの期間中は定常的であることである。
第1図を参照して、電力ホッピング図700は、本発明による電力ホッピング・シーケンスを示す。図700の列702は、各々がPHDSSS信号を伝える10個の周波数スロットF1〜F10を表す。たとえば、4つのホップ704が図700に示される。周波数スロットF1〜F10の各々に対応する水平線は、4つのホップ704の各々について各周波数スロット内に用いられる電力設定値706を示す。連続ホップについては、この例で用いられる電力ホッピング・シーケンスは周波数スロットF1〜F9の電力設定値を1だけ右にずらし、次にスロットF10に用いられる電力設定値をF1スロットに戻す。言うまでもなく、本発明により、他の多くの決定論的ホッピング・シーケンスを用いることができる。好ましくは、電力設定値は、周波数スロットF1〜F10のすべてで送信される総電力がホップ704の任意のホップの間にPHDSSS信号を送信するために用いられる送信機の最大電力出力容量を超えないような値である。
第2図を参照して、本発明による第1送信機100の電気ブロック図は、所定の拡散シーケンスで情報をエンコードしエンコーダ出力130において直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)信号を生成するエンコーダ102によって構成される。エンコーダ102は、当技術では周知の方法を用いて所定の拡散シーケンスを生成する従来の拡散コード・シーケンス発生器106によって構成される。発信源情報すなわちデータ108は、従来の高速乗算器110において所定の拡散シーケンスで乗算され、エンコーダ出力130においてDSSS信号を生成する。エンコーダ出力130は無線信号発生器出力128において、複数の同時無線信号を生成する無線信号発生器104に結合される。この同時無線信号は複数の周波数スロット上で動作し、DSSS信号によって変調される。無線信号発生器104は、所定の電力ホッピング・シーケンスに応じて複数の同時無線信号の各々の出力電力を周期的に調整するよう構成され、それによって出力128にPHDSSS信号を生成する。
無線信号発生器104は、複数の無線周波数F1〜FNにおいて動作する複数の搬送波を生成する搬送波発生器112によって構成される。搬送波発生器112は、好ましくは、複数の搬送波を同時に生成する複数の従来の単周波数搬送波発生器120によって構成される。無線信号発生器104は、搬送波発生器112に結合され、エンコーダ102に結合され、複数の搬送波をDSSS信号で変調して複数の変調器出力132において複数の被変調信号を作成する変調器114によってさらに構成される。変調器114は、好ましくは、各々が複数の単周波数搬送波発生器120の1つに一意的に結合され、さらにエンコーダ出力130に結合されてDSSS信号を受信する複数の従来型個別変調器122によって構成される。
無線信号発生器104は、変調器114に結合されて所定の電力ホッピング・シーケンスに応じて複数の被変調信号の出力電力を調整し、無線信号発生器出力128においてPHDSSS信号を生成する電力調整器116も備える。電力調整器116は、複数のホップ・シーケンス出力P1〜PNにおいて並列に所定の電力ホッピング・シーケンス出力を生成する電力ホッピング・シーケンス発生器126によって構成される。電力ホッピング・シーケンス発生器126は、好ましくは従来の技術を利用してホップ・シーケンス出力P1〜PNにおいて複数のアナログ電圧を生成する。この複数のアナログ電圧は、所定の電力ホッピング・シーケンスに応じ所定の下限と上限との間で、ホップ毎に新しい値に調整される。好ましくは、ホップは発信源情報データ速度以下の速度、たとえばデータ速度の1/10において起こり、そのデータ速度に同期されるので、符号の送信への干渉が最小限になる。あるいは、電力ホッピング・シーケンス発生器126が電力調整器116を制御する複数のデジタル値をホップ・シーケンス出力P1〜PNにおいて生成することができることは言うまでもない。さらに、ホッピング速度は発信源情報データ速度と同じくらい速くすることも、あるいは送付されるメッセージ毎に1回のホップ程度に遅くすることもできることは言うまでもない。
電力調整器116は、さらに複数の電力調整要素124によって構成される。電力調整要素124は、好ましくは従来の高速乗算器である。複数の電力調整要素124の各々が複数の変調器出力132の1つと、複数のホップ・シーケンス出力P1〜PNの1つとに一意的に結合される。複数の電力調整要素124の各々は、複数の変調器出力132のうち結合される1つの出力において複数の被変調信号の1つをホップ・シーケンス出力P1〜PNのうち結合される1つの出力における複数のアナログ電圧のうち1つの電圧によって乗算し、それによって複数の電力調整器出力134において複数の電力ホップDSSS信号を生成する。電力調整器116は、複数の電力調整器出力134において複数の電力ホップDSSS信号を加算し、第1送信機100の出力128においてPHDSSS信号を生成する従来の加算要素118も備える。
あるいは、双方向無線通信システムにおいては、電力調整器116はPHDSSS信号を受信する受信機からの帰還によって構成される逆方向チャネル信号を取り込むアンテナ136を備えることがある。アンテナ136は従来の逆方向チャネル受信機138に結合され、逆方向チャネル信号を復調して帰還を得る。受信機138は、帰還を処理する従来のマイクロプロセッサ140に結合される。マイクロプロセッサ140は電力ホッピング・シーケンス発生器126に結合され、PHDSSS信号のパラメータ、たとえば電力ホッピング・シーケンスを帰還に従って調整する。このような帰還および調整によって、ある周波数上に受け入れ可能な信号を捕捉する可能性を高くすることができる。逆方向チャネル受信機138は、本明細書においては「基地局受信機」とも呼ばれることに留意されたい。
あるいは、異なる拡散コードを利用する複数のエンコーダを用いて、複数のDSSS信号を生成することもできることは言うまでもない。複数のDSSS信号を複数の個別の変調器122に結合し、それに由来するPHDSSS信号が各々の周波数スロット上に異なる拡散コードを用いるようにすることができる。
第3図を参照して、本発明による第2送信機200の電気ブロック図が示される。第2送信機200は第1送信機100と類似するが、根本的な差異は無線信号発生器202において、電力調整器204が、所定の電力ホッピング・シーケンスに従って複数の搬送波の出力電力を周期的に調整し、複数の電力調整器出力123において複数の電力ホップ搬送波を生成する搬送波発生器112に結合されることである。また、変調器206は電力調整器出力134とエンコーダ102とに結合され、複数の電力ホップ搬送波をDSSS信号で変調して、PHDSSS信号を生成する。上記の差異のために、加算要素118は電力調整器204から変調器206に移動された。第1送信機100または第2送信機200のいずれか一方が基地局送信機として用いられる場合、本明細書においては「基地送信機」とも呼ばれることに留意されたい。
第4図を参照して、電気ブロック図はDSSS被変調信号を取り込むアンテナ302によって構成される従来技術による一般的なDSSS受信機300を示す。DSSS被変調信号は受信機回路304の従来の復調器310の第1入力322に結合される。復調器310の第2入力328は、搬送波信号を生成する従来の搬送波発生器314に結合される。復調器310はDSSS被変調信号と搬送波信号とを混合し、復調器310の出力324において被復調DSSS信号を生成する。被復調DSSS信号は、従来の搬送波追跡器312の入力336に結合され、搬送波追跡器312の出力340において周波数制御信号を生成する。搬送波発生器314の周波数トリミング入力342は、搬送波追跡器312の出力340に結合されて周波数制御信号を受信し、それによって周知の方法を用いて搬送波発生器を周波数上に維持する。出力324の被復調DSSS信号は、従来の乗算器316の第1入力332に結合される。乗算器316の第2入力330は、従来の拡散コード発生器320に結合され、拡散コード・シーケンスをそこから受信する。乗算器316は、被復調DSSS信号と拡散コード・シーケンスを乗算して乗算器の出力334、これは受信機回路304の出力326でもあるが、ここで拡散解除発信源データを生成する。乗算器の出力334は従来の拡散コード追跡器318の入力338に結合され、拡散コード追跡器の出力344における拡散解除発信源データに応答して位相制御信号を生成する。拡散コード追跡器318の出力344は、拡散コード発生器320の位相制御入力346に結合され、位相制御信号をそれに供給して拡散コード発生器320により生成される拡散コード・シーケンスを被復調DSSS信号と同期状態に維持する。従来の相関器306は受信機304の出力326に結合され、拡散解除発信源データを相関して、出力バス308において発信源データ・ビット・ストリームと信号品質指標とを生成する。信号品質指標は、たとえば、拡散解除発信源データに関して決定される被測定最大相関値と100%相関に対応する相関値とを比較することにより決定される。あるいは、相関器306を拡散コード追跡器318と一体にすることができることは言うまでもない。
第5図を参照して、電気ブロック図は、PHDSSS信号を取り込むアンテナ802によって構成される本発明によるPHDSSS受信機800を示す。アンテナ802はPHDSSS受信機回路806の入力804に結合され、PHDSSS信号によって利用される複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットからの信号を復調して、複数の受信機回路出力808において少なくとも1つの被復調信号を生成する。受信機回路806については、下記にさらに説明する。複数の受信機回路出力808は、複数の従来の相関器810に結合され、所定の拡散シーケンスを少なくとも1つの被復調信号と相関させて、相関および信号品質標示のための周知の方法を用いて、複数の出力バス822において少なくとも1つの発信源データ・ビット・ストリームと対応する信号品質指標とを提供する。複数の出力バス822は処理システム814の対応する複数の入力バス824に結合され、相関器による予測される数の実質的正相関と実質的反相関の発見に応答して、少なくとも1つの被復調信号が使用可能であることを判定する。処理システム814は、使用可能であると判定される少なくとも1つの被復調信号を解読して、それに含まれる情報を得るようプログラミングされる。
ここで述べる「実質的」という言葉は、被復調信号の符号期間に対応する時間的間隔に関して相関器810により生成される相関値(信号品質指標により標示される)が所定の範囲の相関値の外側にあることを意味する。所定範囲の相関値は、純粋なノイズ(すなわち信号が存在しない)により生成される所定の確率よりも高い値を有する最高および最低相関値によって決定されることが好ましい。「予測される数」は、検証されるデータ内の符号数に等しい。たとえば、エラー修正コードワードの受信時には、コードワードが使用可能であることを判定するためには、コードワードのビットの所定の部分だけを確実に受信すればよい。
処理システム814は、使用可能であると判定された少なくとも1つの被復調信号を解読して、PHDSSS信号内の発信源情報を得るようプログラミングされる。処理システム814は、少なくとも1つの従来型プロセッサ816と本発明による処理システム814をプログラミングする従来型メモリ818とによって構成される。処理システム814は、好ましくは、データおよび制御バス820を介してPHDSSS受信機回路に結合され、そこから別の信号品質情報、たとえば少なくとも1つの被復調信号に対応する被受信信号強度指標(RSSI:received signal strength indication)値を受信する。この値は、処理システム814によって用いられ、どの信号が解読および場合によっては合成に最も向くかを決定する一助となる。好ましくは、データおよび制御バス820も処理システム814によって利用され、PHDSSS受信機回路の制御、たとえば監視および追跡すべき周波数スロットの選択を行う。
好ましくは、処理システム814は、少なくとも2つの被復調信号の各々における予測される数の実質的正相関と実質的反相関の発見に応答して、少なくとも2つの被復調信号が使用可能であると判定するようさらにプログラミングされる。処理システム814は、使用可能であると判定される少なくとも2つの被復調信号を合成して、周知の技術を利用してダイバーシチ受信被復調信号を生成し、ダイバーシチ受信被復調信号を解読して情報を得る。ここで言う「合成」という言葉は、ある時間的期間の間用いる1つの「最良の」信号を選択することと、少なくとも2つの被復調信号の(重み付けした)和を形成することの両方を含め広義に定義される。また、処理システム814は、PHDSSS受信機回路806を制御して、所定の電力ホッピング・シーケンスが処理システム814に未知の場合に複数の周波数スロットのすべてから信号を復調するようプログラミングされる。
処理システム814は、所定の電力ホッピング・シーケンスが処理システム814に既知の場合に、受信機回路806と共働し所定の電力ホッピング・シーケンスと同期して各ホップ中に最も高い被受信信号を有する複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットから信号を復調するよう、さらにプログラミングされる。あるいは、処理システム814を、所定の電力ホッピング・シーケンスが処理システム814に既知の場合に、受信機回路806と共働して、所定の電力ホッピング・シーケンスと同期して各ホップ中に受け入れ可能な被受信信号品質を有する複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットから信号を復調するようさらにプログラミングすることができることは言うまでもない。また、処理システム814は、受信機回路806と共働して、複数の周波数スロットに関する被受信信号品質を測定し、それによって複数の被受信品質測定値を生成し、複数の被受信品質測定値に基づき少なくとも2つの被復調信号を選択または合成するようプログラミングされる。たとえば、任意の周波数スロット内で最も高い相関値が所定の値より低い場合は、ダイバーシチ受信を利用することを決定することができる。あるいは、組み立てられたコードワード,メッセージのセグメントまたはメッセージ全体において検出されるエラー数に基づいて、ダイバーシチ受信の利用を決定することができる。あるいは、受信機800は処理システム814に結合され、周知の技術を用いてPHDSSS信号の被受信信号品質に関する帰還を送信する従来の逆方向チャネル送信機826を備えることができることも言うまでもない。送信機826はアンテナ802に結合され、あるいはそれ自身の別アンテナを利用して、帰還を送信することができる。
第6図を参照して、電気ブロック図は、本発明によるPHDSSS受信機回路806を示す。受信機回路806は、複数の復調器310の複数の第1入力322に結合される入力804によって構成される。復調器310の第2入力328は、複数の搬送波発生器906に結合される。搬送波発生器は搬送波発生器314と同様であるが、根本的な差異は、搬送波発生器906がそれぞれ、周知の技術を用いて搬送波発生器906により生成される複数の中心周波数の1つを決定する周波数選択入力926によって構成される点である。搬送波発生器906の周波数選択入力926は、搬送波発生器906により生成されるホッピング周波数のシーケンスを決定するホッピング・コード・シーケンス発生器928の複数のホッピング周波数出力924に結合される。搬送波発生器906の周波数トリミング入力922は、従来の搬送波追跡器910の追跡器出力920に結合されて、搬送波発生器を周波数上に維持する。搬送波追跡器910は、1つの復調器310の出力324に結合される。好ましくは、ホッピング周波数は、所定の周波数間隔により互いに相対され、単独の基準周波数から同期されるので、1つの搬送波追跡器910しか必要とされない。あるいは、複数の搬送波追跡器910を代わりに利用することができることも言うまでもない。
好ましくは、ホッピング・コード・シーケンス発生器928は周知の方法で結合される従来のプログラミング可能カウンタ,論理デコーダおよびラッチを利用して、データおよび制御バス820を通じた処理システム814の制御下でホッピング周波数出力924上に適切な周波数選択信号を生成する。あるいは、処理システム814を搬送波発生器906の周波数選択入力926に直接的に結合し、周波数選択信号を生成して、それによりホッピング・コード・シーケンス発生器928をなくすることができることも言うまでもない。
復調器310は、PHDSSS信号と搬送波信号とを混合して、好ましくは、復調器310の出力324において複数の被復調DSSS信号を生成する。出力324は、複数の乗算器316の複数の第1入力332に結合される。乗算器316の複数の第2入力330は、拡散コード発生器908の出力913に結合される。乗算器316は、拡散コード発生器908により生成される拡散コードにより複数の被復調DSSS信号を乗算して、複数の受信機回路出力808において複数の拡散解除発信源データ信号を生成する。好ましくは、複数の受信機回路出力808は、拡散コード追跡器912の複数の入力914に結合される。拡散コード追跡器912は拡散コード追跡器318と同様であるが、根本的な差異は、拡散コード追跡器912が複数の入力914と従来の論理選択器とを備えて、処理システム814の制御下でデータおよび制御バス820を介して複数の入力914の1つをイネーブルにすることである。好ましくは、処理システム814は、上記のごとく、受信機回路806および相関器810から受信される信号品質情報に基づき、入力914の1つをイネーブルにする。イネーブルになった入力914は、イネーブル入力914において使用可能な拡散解除発信源データに応答して位相制御信号を生成する。位相制御信号は、拡散コード追跡器912の出力918に現れ、拡散コード発生器908に結合されてそれに位相制御信号を供給し、複数の被復調DSSS信号と同期する拡散コード発生器908によって生成される拡散コード・シーケンスを維持する。
あるいは、拡散コード発生器908が出力913において複数の異なる拡散コードを生成することができることは言うまでもない。複数の異なる拡散コードを乗算器316に一意的に結合させて、複数の異なる拡散コード・シーケンスでエンコードされたPHDSSS信号を拡散解除することができる。
復調器310の複数の出力324は、複数の従来のRSSI回路916にも結合され、出力324において被復調DSSS信号の信号強度を判定する。RSSI回路916は好ましくは、個々の信号のRSSI値を測定し、その値をデジタル化し、周知の技術を利用してデータおよび制御バス820を介して処理システム814が利用できるようにする。処理システム814は相関器810から受信される信号品質指標と共にRSSI値を利用して被受信信号の更なる処理に関する決定を行う。好ましくは、受信機回路806はPHDSSS送信機により利用されるすべての周波数スロットから信号を復調および拡散解除する。あるいは、受信機回路806を、PHDSSS送信機により利用される周波数スロットの使用可能な下部集合から信号を復調および拡散解除するよう設計することもできることは言うまでもない。
第7図を参照して、本発明による第1送信機100の動作を示す流れ図400は、エンコーダ102が好ましくは、拡散シーケンスにより発信源情報108をエンコードし(402)、ベースバンドDSSS信号を生成することから始まる。同時に、搬送波発生器112が、複数の無線周波数上で動作する複数の、たとえば10個の搬送波を生成する(404)。変調器114が複数の搬送波をDSSSベースバンド信号で変調し(406)、複数の被変調信号を生成する。その後で、電力調整器116が周期的に、たとえば10個の発信源データ符号毎に、電力ホッピング・シーケンス発生器126により生成される電力ホッピング・シーケンスに応じて複数の被変調信号の出力電力を調整し(408)、それによって電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号を生成する。
第8図を参照して、本発明による第2送信機200の動作を示す流れ図500は、エンコーダ102が好ましくは、拡散シーケンスにより発信源情報108をエンコードし(402)、ベースバンドDSSS信号を生成することから始まる。同時に、搬送波発生器112が、複数の無線周波数上で動作する複数の、たとえば10個の搬送波を生成する(404)。電力調整器204が周期的に、たとえば10個の発信源データ符号毎に、電力ホッピング・シーケンス発生器126により生成される電力ホッピング・シーケンスに応じて複数の搬送波の出力電力を調整し(502)、それによって複数の電力ホップ搬送波を生成する。その後で変調器206が複数の電力ホップ搬送波をDSSSベースバンド信号で変調し(504)、電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号を生成する。
第9図を参照して、本発明による受信機800の動作を示す流れ図600は、処理システム814が受信機回路806を制御して複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットからの信号を復調する(602)ことで始まる。復調される信号の正確な数は、受信機回路806の能力と、処理システム814に周知の被受信信号品質の最新履歴とによって決まる。その後で、処理システム814と相関器810が共働して、データ符号を表す予測される数の実質的正相関と実質的反相関を発見しようと試みることによって、拡散コード発生器908により生成される拡散シーケンスを被復調信号と相関させる(604)。処理システム814により予測される実質的相関と実質的反相関の総数は、検証される被復調信号内に送信される符号数と等しいことに注目されたい。たとえば、処理システム814が被受信データを符号毎に検証すると、符号が正確に受信される場合は、処理システム814は1つの実質的相関または実質的反相関を発見することになる。次に処理システム814は、受信される信号のいずれかが使用可能であるか否かをチェックする。この判定を行うにあたり、処理システム814は受信機回路806から受信されるRSSI情報と相関器810から受信される信号品質情報の両方を利用する。使用可能な信号がない場合は、処理システム814は所定の待機時間の後で使用可能な信号の位置特定をもう一度試みる(608)。一方、処理システム814が少なくとも1つの使用可能な信号を発見すると、処理システム814は2つ以上使用可能な信号があるか否かを調べる。ない場合は、処理システム814は1つの使用可能信号からのデータをメモリ818に格納し(612)、たとえばユーザに提示する。次に、処理システム814はメモリ818に電力ホッピング・シーケンスが予めプログラミングされたか否かを判断する。プログラミングされた場合は、処理システム814は電力ホッピング・シーケンスと同期して(618)、各ホップ中に最高の被受信品質を有する周波数スロットからの信号を復調する。好ましくは、これは前回ホップ中に最も低いエラー率を生成した電力設定を有する周波数スロットのみを復調することによって行われる。この動作方法により、必要な処理が軽減され、消費電力が削減されるという利点が得られる。ダイバーシチ受信を要求するには信号品質が悪すぎる場合は、被受信信号品質の最も高い2つ以上のスロットからの信号を同様に追跡することができる。この後、処理システム814は段階602に戻る。一方で、段階616において処理システム814により、メモリ818に電力ホッピング・シーケンスがプログラミングされていないと判断された場合は、流れは直接段階602に戻る。
一方、段階610において、2つ以上使用可能信号があると処理システム814が判断すると、処理システムはこれらの使用可能信号を合成して(614)、周知の方法によりダイバーシチ信号を生成する。たとえば、ダイバーシチ信号は、相関値の最も高い2つの使用可能信号を選択および合成することにより生成することができる。あるいは、ダイバーシチ信号は、RSSI値の最も高い2つの使用可能信号を選択および合成することにより生成することができること、または最も高いRSSI値と最高の相関値とを組み合わせて合成する2つ以上の信号を選択することができることは言うまでもない。次に、処理システム814はダイバーシチ信号からのデータをメモリ818内に格納する(620)。これで流れは上記と同様に段階616に進む。
かくして、本発明により、DSSS送信に関わる近遠問題を排除するという利点を持ち、なおかつDSSSなどの広帯域ノイズが存在しても通信する能力を維持する送信方法および装置が提供されることは明らかであろう。
上記は、本発明によるいくつかの実施例を例として開示するが、本開示の教義により本発明による多くの代替実施例が当業者に可能であることが理解頂けよう。その結果、本発明の範囲は添付の請求項によってのみ制限されるものである。

Claims (13)

  1. 電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号として情報を送信する方法であって:
    前記情報を所定の拡散シーケンスでエンコードして、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)信号を生成する段階;および
    複数の周波数スロット上で動作し前記DSSS信号により変調される複数の同時無線信号を生成する段階であって、前記複数の同時無線信号の個々の出力電力が所定の電力ホッピング・シーケンスに従い周期的に調整される段階;
    によって構成されることを特徴とする方法。
  2. 前記PHDSSS信号を受信する受信機に結合される逆方向チャネル送信機からの帰還を受信する段階によってさらに構成され、前記生成段階が前記帰還に従い前記所定の電力ホッピング・シーケンスを改変する段階によって構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記生成段階が:
    複数の無線周波数上で動作する複数の搬送波を生成する段階;
    前記複数の搬送波を前記DSSS信号で変調して複数の被変調信号を生成する段階;および
    前記複数の被変調信号の出力電力を前記所定の電力ホッピング・シーケンスに従い周期的に調整して前記PHDSSS信号を生成する段階;
    によって構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記生成段階が:
    複数の無線周波数上で動作する複数の搬送波を生成する段階;
    前記複数の搬送波の出力電力を前記所定の電力ホッピング・シーケンスに従い周期的に調整して複数の電力ホップ搬送波を生成する段階;および
    前記複数の電力ホップ搬送波を前記DSSS信号で変調して前記PHDSSS信号を生成する段階;
    によって構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 複数の電力レベルにおいて複数の周波数スロット内で同時に送信される電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号として基地送信機から送信される情報を受信する受信機における方法であって、前記複数の電力レベルが所定の電力ホッピング・シーケンスに従い周期的に調整される方法であって:
    前記複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットからの信号を復調して、少なくとも1つの被復調信号を生成する段階;
    所定の拡散シーケンスを前記少なくとも1つの被復調信号と相関させる段階;
    前記相関段階における予測される数の実質的正相関と実質的反相関の発見に応答して、前記少なくとも1つの被復調信号が使用可能であると判定する段階;および
    使用可能であると判定される前記少なくとも1つの被復調信号を解読して前記情報を得る段階;
    によって構成されることを特徴とする方法。
  6. 前記所定の電力ホッピング・シーケンスが前記受信機に既知であり、前記復調段階が前記所定の電力ホッピング・シーケンスと同期して、各ホップ中に最高の被受信信号品質を有する前記複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットからの前記信号を復調する段階によって構成されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記複数の周波数スロットに関する被受信信号品質を測定し、それによって複数の被受信品質測定値を生成する段階;および
    前記被受信信号品質に関する帰還を前記基地送信機に送信して、前記PHDSSS信号のパラメータを調整する段階;
    によってさらに構成されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号として情報を送信する送信機であって:
    前記情報を所定の拡散シーケンスでエンコードして、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)信号を生成するエンコーダ;および
    前記エンコーダに結合され、複数の周波数スロット上で動作し前記DSSS信号により変調される複数の同時無線信号を生成する無線信号発生器であって、前記複数の同時無線信号の個々の出力電力を所定の電力ホッピング・シーケンスに従い周期的に調整するように構成される前記無線信号発生器;
    によって構成されることを特徴とする送信機。
  9. 前記無線信号発生器が:
    前記PHDSSS信号を受信する受信機に結合される逆方向チャネル送信機から帰還を受信する基地局受信機;および
    前記基地局受信機に結合され、前記帰還に従い前記所定の電力ホッピング・シーケンスを改変するプロセッサ;
    によって構成されることを特徴とする請求項8記載の送信機。
  10. 複数の電力レベルにおいて複数の周波数スロット内で同時に送信される電力ホップ直接シーケンス拡散スペクトル(PHDSSS)信号として基地送信機から送信される情報を受信する受信機であって、前記複数の電力レベルが所定の電力ホッピング・シーケンスに従い周期的に調整される受信機であって:
    前記PHDSSS信号を取り込むアンテナ;
    前記アンテナに結合され、前記複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットからの信号を復調して、少なくとも1つの被復調信号を生成する受信機回路;
    前記受信機回路に結合され、所定の拡散シーケンスを前記少なくとも1つの被復調信号と相関させる相関器;および
    前記相関器に結合され、前記相関器による予測される数の実質的正相関と実質的反相関の発見に応答して、前記少なくとも1つの被復調信号が使用可能であると判定する処理システムであって、使用可能であると判定される前記少なくとも1つの被復調信号を解読して前記情報を得るようにプログラミングされる処理システム
    によって構成されることを特徴とする受信機。
  11. 前記受信機回路が前記複数の周波数スロットのうち少なくとも2つのスロットから少なくとも2つの信号を復調して、少なくとも2つの被復調信号を生成するよう構成され、前記相関器が少なくとも1つの所定の拡散シーケンスを前記少なくとも2つの被復調信号と相関させるように構成され、前記処理システムが:
    前記少なくとも2つの被復調信号の各々における予測される数の実質的正相関と実質的反相関の発見に応答して、前記少なくとも2つの被復調信号が使用可能であることを判定する;
    使用可能と判定される前記少なくとも2つの被復調信号を合成して、ダイバーシチ受信される被復調信号を生成する;および
    前記ダイバーシチ受信される被復調信号を解読して前記情報を得る;
    ことをプログラミングされることを特徴とする請求項10記載の受信機。
  12. 前記所定の電力ホッピング・シーケンスが前記処理システムに既知の場合に、前記処理システムが、前記相関器および前記受信機回路と共働して、前記所定の電力ホッピング・シーケンスに同期して各ホップ中に最高被受信信号品質を有する前記複数の周波数スロットのうち少なくとも1つのスロットから前記信号を復調するようにさらにプログラミングされることを特徴とする請求項10記載の受信機。
  13. 前記処理システムに結合される逆方向チャネル送信機によってさらに構成され、前記処理システムが前記相関器,前記逆方向チャネル送信機および前記受信機回路と共働して:
    前記複数の周波数スロットに関する被受信信号品質を測定し、それによって複数の被受信品質測定値を生成する;および
    前記被受信信号品質に関する帰還を前記基地送信機に送信して、前記PHDSSS信号のパラメータを調整する;
    ことをさらにプログラミングされることを特徴とする請求項10記載の受信機。
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