JPH0832469A - 無線受信方式 - Google Patents

無線受信方式

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JPH0832469A
JPH0832469A JP16838194A JP16838194A JPH0832469A JP H0832469 A JPH0832469 A JP H0832469A JP 16838194 A JP16838194 A JP 16838194A JP 16838194 A JP16838194 A JP 16838194A JP H0832469 A JPH0832469 A JP H0832469A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無線通信システムにおける受信方式に関し、受
信時における不要着信および干渉妨害を防止しまたは軽
減することが可能な、無線受信方式を提供することを目
的とする。 【構成】無線送信装置からの電波を受信して復調すると
ともに、スイッチ回路211を経て復調信号の出力を制
御する無線受信装置において、電波着信時、比較演算器
23の演算処理によって着信電波強度値に応じた受信動
作の下限閾値を生成してメモリ221に記憶保持し、以
後、電波の着信ごとに記憶された下限閾値と着信電波強
度値とを比較演算器23によって比較判定し、着信電波
強度値と下限閾値との大小に応じて、スイッチ回路21
1をオンまたはオフに制御することによって、不要波の
受信動作を阻止するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信システムにお
ける受信方法および装置に関し、特に、受信時における
不要着信および干渉妨害を防止しまたは軽減して、より
よい無線回線を提供できるようにするための、無線受信
方式に関するものである。
【0002】無線通信システムにおいては、例えば隣接
して同一無線周波数の電波を使用する固定無線通信シス
テムがある場合、相互に異なる無線通信システムからの
送信波が、受信装置において不要波として着信する。
【0003】また無線周波数が異なる場合でも、相互変
調関係にある他の複数の無線通信システムの送信波の入
力による、相互変調波の受信や、感度抑圧効果等によっ
て、受信装置が妨害を受ける。
【0004】無線通信システムにおいては、このような
各種の妨害による影響を、各無線受信局装置の状況に応
じて、効果的に回避できるようにすることが必要であ
る。
【0005】
【従来の技術】図45は、従来の無線通信システムの構
成例を示したものであって、無線送信装置1と無線受信
装置2とからなるシステムのブロック図を示している。
【0006】無線受信装置2における電波の着信レベル
は、、無線送信装置1から無線受信装置2までの距離,
電波の伝播状態および空中線系の条件等によって、大き
な差を生じる。従来、無線受信装置2の受信動作閾値
は、スケルチ回路によって雑音出力を抑制するために最
低受信動作点に設定され、下限値として定められてい
た。
【0007】無線送信装置1において、送信ベースバン
ド信号を入力端子101から送信機(Tx)104に入
力することによって、変調波からなる送信波を送信アン
テナ105を介して電波として送出する。
【0008】無線受信装置2において、受信アンテナ2
01を介して入力された着信信号は、無線周波(RF)
部20における高周波増幅器(RFA)203において
増幅され、混合器(MIX)204において、局部発振
器(LO)205からの局部発振出力と混合することに
よって、中間周波数fiの信号に変換される。この信号
は、帯域通過型濾波器(BPF)206において所要の
帯域制限を行って選択度を高め、中間周波増幅器(IF
A)207において増幅されて出力される。この出力を
検波器(DT)208で検波して、ベースバンド信号に
復調する。復調されたベースバンド信号は、ベースバン
ド増幅器(LFA)212で所要のレベルに増幅され、
出力端子213から受信出力として送り出される。
【0009】さらに、スケルチ回路(SQ)210で、
検波出力から雑音成分のレベルを検出し、この雑音成分
レベルが大きいときスケルチ制御信号216を発生し
て、ベースバンド増幅器212の入力側に設けられたス
イッチ回路(SW)211をオフ制御する。従って、雑
音成分レベルが設定値より低下したとき、スイッチ回路
211をオン制御して受信出力を発生し、雑音成分レベ
ルが設定値より上昇したとき、スイッチ回路211をオ
フ制御して受信出力をミュートする。
【0010】この場合、検出された雑音成分のレベルの
みによって動作するスケルチ回路では、着信電波強度の
変化に対応して、動作閾値を広い範囲に設定することが
できない。そこで、閾値の可変範囲が広いことを必要と
する場合は、中間周波増幅器207の非飽和点から取り
出した、着信レベルに応じて変化する中間周波数の信号
を整流器で整流して得た、搬送波強度信号209を雑音
成分の検波信号と逆極性に合成して、スケルチ制御信号
216として用いることもできる。
【0011】さらに、妨害波の混信防止対策としては、
スケルチ回路の下限閾値の設定を、無線受信装置におけ
る、図示されないスケルチ設定器で行うことによって、
妨害波の除去を行うようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線受信方法で
は、無線受信局装置におけるスケルチ動作の制御は、下
限閾値の設定のみによって行われていたため、強力な電
波の混信があった場合、その排除が十分でなかった。
【0013】また、個々の無線受信局において、受信電
波の着信状態をみながら、装置の動作状態を設定するこ
とが必要となり、多数の無線受信局を有する無線通信シ
ステムでは、装置の調整作業の効率の面から難点があっ
た。さらに設定が困難な場所等に設置した無線受信局で
は、個々の受信状態に応じた動作閾値の設定を行うこと
ができないという問題があった。
【0014】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、無線受信局装置におい
て、通信相手局からの着信レベルに応じた受信動作点を
閾値として自動的に設定することによって、無線受信局
装置における動作閾値の設定作業を効率的に行うことが
できるとともに、強力な妨害電波の混信に対しても、こ
れを十分排除することが可能な、無線通信システムを提
供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理的
構成(1) を示したものである。図1において、図45に
おけると同じものを同じ番号で示し、22は無線受信装
置2における、受信出力制御の閾値設定動作を起動する
閾値設定スイッチ、23は電波強度に対応して受信出力
を制御するための下限閾値を演算して生成する比較演算
器、221は比較演算器23で生成された下限閾値デー
タを記憶するメモリである。
【0016】通信相手の無線送信装置1からの電波を受
信中に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22をオン
にすることによって、比較演算器23が起動する。比較
演算器23は、スケルチ回路210からの着信電波強度
信号215を取り込んで演算を行って、電波強度に対応
する受信出力制御の下限閾値を生成する。メモリ221
は、演算結果の閾値データを記憶する。なおここで、着
信電波強度信号は、後述のように、無線周波部20から
の搬送波強度信号209と、検波器208の出力におけ
る雑音出力とを逆極性に加算して作成したものである。
【0017】以後、電波の着信ごとに、比較演算器23
において、メモリ221に記憶された下限閾値と着信電
波強度信号とを比較して、比較結果に応じて制御出力を
発生し、着信電波強度信号が下限閾値より低いときスイ
ッチ回路211をオフにするように制御することによっ
て、ベースバンド信号の出力端子213への出力を決定
する。これによって、着信電波強度信号が閾値より低い
着信電波は受信しないようにする。
【0018】図2は、本発明の原理的構成(2) を示した
ものである。図2において、図1におけると同じものを
同じ番号で示し、214は論理積の演算を行う論理積回
路(LG)である。
【0019】通信相手の無線送信装置1からの電波を受
信中に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22をオン
にすることによって、比較演算器23が起動する。比較
演算器23は、スケルチ回路210からの着信電波強度
信号215を取り込んで演算を行って、電波強度に対応
する受信出力制御の上限閾値を生成する。メモリ221
は、演算結果の閾値データを記憶する。
【0020】以後、電波の着信ごとに、比較演算器23
において、メモリ221に記憶された閾値と着信電波強
度信号とを比較して、比較結果に応じて制御出力を発生
する。論理積回路214は、比較演算器23の制御出力
と、スケルチ回路210のスケルチ制御信号216との
論理積条件が成立したとき出力を発生して、スイッチ回
路211をオフにするように制御することによって、ベ
ースバンド信号の出力端子213への出力を決定する。
これによって、着信電波強度信号がスケルチ動作の閾値
より低い場合と、着信電波強度信号がメモリ221に記
憶された上限閾値より高い場合の着信電波は受信しない
ようにする。
【0021】図1はまた、本発明の原理的構成(3) を示
している。ただし、比較演算器23において、演算結果
として下限閾値と上限閾値の2種類の閾値を求める点が
異なっている。
【0022】通信相手の無線送信装置1からの電波を受
信中に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22をオン
にすることによって、比較演算器23が起動する。比較
演算器23は、スケルチ回路210からの着信電波強度
信号215を取り込んで演算を行って、電波強度に対応
する受信出力制御の下限閾値と上限閾値とを生成する。
メモリ221は、この2種類の閾値を記憶する。
【0023】以後、電波の着信ごとに、比較演算器23
において、メモリ221に記憶された2種類の閾値と着
信電波強度信号とを比較して、比較結果に応じて制御出
力を発生し、着信電波強度信号が下限閾値より低いとき
と、上限閾値より高いときスイッチ回路211をオフに
するように制御することによって、ベースバンド信号の
出力端子213への出力を決定する。これによって、着
信電波強度信号が下限閾値より低い場合と、上限閾値よ
り高い場合の着信電波は受信しないようにする。
【0024】図3は、本発明の原理的構成(4) を示した
ものである。図3において、図1におけると同じものを
同じ番号で示し、202は受信アンテナ201と、無線
周波部20との間に挿入された可変減衰器(ATT)で
ある。なお、可変減衰器202に制御入力の保持機能が
あれば、メモリ221は不要である。
【0025】通信相手の無線送信装置1からの電波を受
信中に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22をオン
にすることによって、比較演算器23が起動する。比較
演算器23は、スケルチ回路210からの着信電波強度
信号215を取り込んで演算を行って、可変減衰器20
2による所要減衰量を求める。メモリ221は、この減
衰値を記憶する。
【0026】以後、電波の着信ごとに、比較演算器23
はメモリ221に記憶された減衰値によって可変減衰器
202の減衰量を設定するように制御する。スケルチ回
路210は、この状態でスケルチ制御信号216を発生
して、スイッチ回路211をオフにするように制御する
ことによって、ベースバンド信号の出力端子213への
出力を決定する。これによって、可変減衰器202が挿
入された状態で、着信電波強度信号がスケルチ動作の閾
値より低い場合の着信電波は受信しないようにする。
【0027】図4は、本発明の原理的構成(5) を示した
ものである。図4において、図3におけると同じものを
同じ番号で示し、スイッチ回路211が比較演算器23
からの出力によって制御される点が異なっている。原理
的構成(5) は、原理的構成(1) と原理的構成(4) とを複
合した構成を有している。
【0028】通信相手の無線送信装置1からの電波を受
信中に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22をオン
にすることによって、比較演算器23が起動する。比較
演算器23は、スケルチ回路210からの着信電波強度
信号215を取り込んで演算を行って、可変減衰器20
2による所要減衰量と、電波強度に対応する受信出力制
御の下限閾値とを生成する。メモリ221は、この減衰
値と下限閾値とを記憶する。
【0029】以後、電波の着信ごとに、比較演算器23
は、メモリ221に記憶された減衰値によって可変減衰
器202の減衰量を設定するとともに、この状態で、メ
モリ221に記憶された下限閾値と着信電波強度信号と
を比較して、比較結果、電波強度信号が閾値より低いと
きスイッチ回路211をオフにするように制御すること
によって、ベースバンド信号の出力端子213への出力
を決定する。これによって、可変減衰器202が挿入さ
れた状態で、着信電波強度信号が下限閾値より低い着信
電波は受信しないようにする。
【0030】図5〜図8は、本発明の原理的構成(6)-1
〜(6)-5 を示したものである。原理的構成(6)-1 〜(6)-
5 においては、上述の原理的構成(1) 〜(5) と対比し
て、無線送信装置1において、閾値設定信号を送出する
ための信号発生器(OSC)11と、ベースバンド信号
入力と閾値設定信号入力との切替スイッチ103とを有
しており、無線受信装置2において、閾値設定スイッチ
22を欠いているとともに、閾値設定信号を受信する信
号受信器(SIG)24を備えている点が異なってい
る。
【0031】無線送信装置1において、切替スイッチ1
03の操作に基づいて、信号発生器11から閾値設定信
号を送出し、無線受信装置2において、検波器208の
ベースバンド信号出力から、信号受信器24を介して閾
値設定信号を検出することによって、図5, 図6の場合
は、上述の原理的構成(1),(3) または(2) の場合と同様
な、比較演算器23における閾値設定の動作を、図7,
図8の場合は、原理的構成(4),(5) の場合と同様な、可
変減衰器202に対する減衰量設定と比較演算器23に
おける閾値設定の動作を、それぞれ遠隔で起動する。メ
モリ221は、これらの閾値および減衰値を記憶する。
【0032】以後、電波の着信ごとに、図5,図6の場
合は、上述の原理的構成(1),(3) または(2) の場合と同
様にして、ベースバンド信号の出力端子213への出力
を決定して、着信電波の受信を制限するようにし、図
5,図6の場合は、上述の原理的構成(4),(5) の場合と
同様にして、可変減衰器を挿入した状態で、ベースバン
ド信号の出力端子213への出力を決定して、着信電波
の受信を制限するようにする。
【0033】なお、図5〜図8に示された原理的構成
(6)-1 〜(6)-5 において、図1〜図4に示された実施例
(1) 〜(5) と同様に、無線受信装置2に閾値設定スイッ
チ22を設けて、受信側における閾値設定操作を併用で
きるようにしてもよい。
【0034】図9〜図12は、本発明の原理的構成(7)-
1 〜(7)-5 を示したものである。原理的構成(7)-1 〜
(7)-5 においては、上述の原理的構成(1) 〜(5) および
(6)-1〜(6)-5 の場合に、定期的に閾値の設定更新を行
う例を示している。
【0035】原理的構成(1) 〜(5) に対応する場合は、
これらの場合と比較して、無線受信装置2に受信タイマ
229を備えた点が異なっている。なお、図9〜図12
においては、閾値設定スイッチ22を省略して示されて
いる。無線受信装置2において、閾値設定スイッチ22
の操作に基づいて、比較演算器23を起動することによ
って、図9,図10の場合は、上述の原理的構成(1),
(3) または(2) の場合と同様な、比較演算器23におけ
る閾値設定の動作を、図11,図12の場合は、原理的
構成(4),(5) の場合と同様な、可変減衰器202に対す
る減衰量設定と、比較演算器23における閾値設定の動
作をそれぞれで起動する。メモリ221は、これらの閾
値および減衰値を記憶する。
【0036】以後、電波の着信ごとに、図9,図10の
場合は、上述の原理的構成(1),(3)または(2) の場合と
同様にして、ベースバンド信号の出力端子213への出
力を決定して、着信電波の受信を制限するようにし、図
11,図12の場合は、上述の原理的構成(4),(5) の場
合と同様にして、可変減衰器を挿入した状態で、ベース
バンド信号の出力端子213への出力を決定して、着信
電波の受信を制限するようにする。
【0037】無線受信装置2における受信タイマ229
は、閾値設定スイッチ22の操作によってスタートし、
受信側における閾値設定を行う時間間隔以内にタイムア
ウトするように設定されている。比較演算器23は、受
信タイマ229がタイムアウトしたとき、下限閾値設定
の場合は、初期値である最低動作着信電波強度の状態、
すなわちスケルチ動作閾値のレベルに閾値を戻し、上限
閾値設定の場合は、最高動作着信電波強度の状態に閾値
を戻す。
【0038】本発明の場合、受信側において、閾値設定
スイッチ22による閾値設定操作を、例えば時計と連動
させて、毎日の定時送信に合わせて行うような場合に、
受信タイマ229によって、一定時間経過ごとに閾値設
定状態をリセットすることによって、毎日、定時的に閾
値の設定更新を行う。
【0039】さらに原理的構成(7)-1 〜(7)-5 におい
て、原理的構成(6)-1 〜(6)-5 に対応する場合は、無線
送信装置1に切替スイッチ103を動作させるための送
信タイマ117を備えるとともに、無線受信装置2に前
述の受信タイマ229を備えている。
【0040】無線送信装置1において、送信タイマ11
7の動作に基づく切替スイッチ103の操作によって、
信号発生器11から閾値設定信号を送出する。無線受信
装置2において、信号受信器24を介して閾値設定信号
を検出して、比較演算器23を起動することによって、
図9,図10の場合は、上述の原理的構成(6)-1,(6)-3
または(6)-2 の場合と同様な、比較演算器23における
閾値設定の動作を、図11,図12の場合は、原理的構
成(6)-4,(6)-5 の場合と同様な可変減衰器202に対す
る減衰量設定と比較演算器23における閾値設定の動作
を、それぞれ遠隔で起動する。メモリ221は、これら
の閾値および減衰値を記憶する。
【0041】以後、電波の着信ごとに、図9,図10の
場合は、上述の原理的構成(6)-1,(6)-3 または(6)-2 の
場合と同様にして、ベースバンド信号の出力端子213
への出力を決定して、着信電波の受信を制限するように
し、図11,図12の場合は、上述の原理的構成(6)-4,
(6)-5 の場合と同様にして、可変減衰器を挿入した状態
で、ベースバンド信号の出力端子213への出力を決定
して、着信電波の受信を制限するようにする。
【0042】無線送信装置1において、送信タイマ11
7によって定時的に閾値設定信号を送信する場合は、無
線受信装置2における受信タイマ229の設定時間を、
送信タイマ117の設定時間間隔より多少長い時間に設
定するとともに、受信タイマ229が閾値設定信号の受
信でリセットして、新たに経過時間の計数を行って、メ
モリ221の閾値データを更新するようにする。
【0043】図5〜図12はまた、本発明の原理的構成
(8) を示している。本発明の原理的構成(8) において
は、本発明の原理的構成(6)-1 〜(6)-5,(7)-1 〜(7)-5
において、無線送信装置1の信号発生器11に、送信局
を識別する信号を含むとともに、無線受信装置2の動作
閾値を可変制御する信号を含む閾値設定信号を送信する
機能を付加する。さらに無線送信装置1に、無線受信装
置2における動作閾値を可変制御する信号の送信データ
を記録する機能を備える。
【0044】また無線受信装置2の信号受信器24に、
送信側からの動作閾値を可変制御する信号の受信機能を
備えることによって、受信したこの信号の内容にメモリ
221の内容を書き替え、スイッチ回路211を制御す
るための比較データとして使用する。
【0045】本発明の原理的構成(8) においては、無線
受信装置2における動作閾値を決定するための数値デー
タを、無線送信装置1から伝送し、無線受信装置2で
は、比較演算器23において、受信した指定値と、受信
状態の情報(着信電波強度信号)とによって比較演算処
理を行って、動作閾値を決定する。
【0046】さらに、無線受信装置2に可変減衰器20
2を備える場合は、動作閾値を可変制御する信号に、減
衰量の設定情報を付加し、比較演算器23がこの情報に
基づいて、可変減衰器202の減衰量の可変制御を行
う。
【0047】図1〜図12はまた、本発明の原理的構成
(9) を示している。本発明の原理的構成(9) において
は、本発明の原理的構成(1) 〜(5) において、無線受信
装置2における動作閾値を決定するための数値データ
を、手動によって外部から指定できるようにする。
【0048】また、上述の本発明の原理的構成(8) にお
いて、無線送信装置1から信号を伝送することによっ
て、無線受信装置2における動作閾値を決定するための
数値データを入力し、無線受信装置2では、比較演算器
23によって、この指定値と受信状態と比較演算処理し
て、動作閾値を決定する。
【0049】原理的構成(9) のそれぞれの場合における
動作閾値の設定方法としては、次の各種の方式を単独
で、または組み合わせて用いることができる。 (1) ワンタッチ法(下限閾値設定) (2) ワンタッチ法(減衰量設定) (3) ワンタッチ法(下限閾値および減衰量設定) (4) 絶対値指定法(下限閾値設定) (5) 絶対値指定法(減衰量指定) (6) 可変値指定法(下限閾値設定) (7) 可変値指定法(減衰量設定) (8) マージン指定法1(下限閾値設定) (9) マージン指定法2(下限閾値設定) (10) マージン指定法2(減衰量設定) (11) ワンタッチ法(上限閾値設定) (12) 絶対値指定法(上限閾値設定) (13) 可変値指定法(上限閾値設定) (14) マージン指定法(上限閾値設定) (15) 複合指定法(上限閾値設定)
【0050】図1〜図12はまた、本発明の原理的構成
(10)を示している。本発明の原理的構成(10)において
は、本発明の原理的構成(1) 〜(5) ,(6)-1〜(6)-5,(7)-
1 〜(7)-5,(8) において、無線受信装置2に対する動作
閾値を決定する際に必要となる着信動作マージンの値
を、次式の関係に基づいて自動設定する。 Maa=K(Lt−Lr)+Mt+Mr
【0051】ここで、Maa:着信動作マージン(dB) K :定数 Lt:送信局の送信出力(dBμ) Lr:通信相手送信波着信電波強度値(dBμ) Mt:相手無線送信装置の送信出力変動マージン値(d
B) Mr:無線受信装置の電波強度検出変動マージン値(d
B)
【0052】図13は、本発明の原理的構成(11)を示し
たものである。図13において、上記各図におけると同
じものを同じ番号で示している。無線送信装置1におい
て、信号発生器11は、選択スイッチ12と、選択信号
発生器13と、条件信号発生器14とからなっている。
また、無線受信装置2においては、切替スイッチ25と
入力スイッチ26とを備えている。
【0053】無線送信装置1において、選択スイッチ1
2を切り替えることによって、選択信号発生器13にお
ける選択信号発生部13A,13B,…,13Nを選択
して、着信電波強度の区分に対応する選択信号を、送信
機104を経て送信する。
【0054】無線受信装置2において、選択信号を検波
器208で復調し、信号受信器24を経てそれぞれの選
択信号に区分して出力する。また、比較演算器23は、
無線送信装置1からの着信電波強度値の区分A,B,
…,Nに応じて、切替スイッチ25を切替え設定する。
受信した選択信号の区分と切替スイッチ25の選択とが
一致すると、選択信号が出力されて入力スイッチ26を
オンに制御する。
【0055】さらに無線送信装置1では、選択スイッチ
12の切替えに応じて、条件信号発生器14における、
条件信号発生部14A,14B,…,14Nを選択し
て、無線受信装置2を動作させるための条件データを送
信する。
【0056】無線受信装置2では、信号受信器24を介
して条件データを受信して、入力スイッチ26を経て比
較演算器23に入力して、信号受信処理を行ったのち、
メモリ221に格納する。これによって、閾値データや
可変減衰器202の減衰量データ等の、無線受信装置2
の動作条件を、メモリ221に格納した条件データに従
って設定する。
【0057】本発明においては、このような原理的構成
に対応して、次のような手段を備えている。
【0058】(1) 無線送信装置からの電波を受信して復
調するとともに、スイッチ回路211を経て復調信号の
出力を制御する無線受信装置において、電波着信時、比
較演算器23の演算処理によって着信電波強度値に応じ
た受信動作の下限閾値を生成してメモリ221に記憶保
持するとともに、以後、電波の着信ごとに記憶された下
限閾値と着信電波強度値とを比較演算器23によって比
較判定し、着信電波強度値と下限閾値との大小に応じ
て、スイッチ回路211をオンまたはオフに制御するこ
とによって、不要波の受信動作を阻止する。
【0059】(2) 無線送信装置からの電波を受信して復
調するとともに、スイッチ回路211を経て復調信号の
出力を制御する無線受信装置において、電波着信時、比
較演算器23の演算処理によって着信電波強度値に応じ
た受信動作の上限閾値を生成してメモリ221に記憶保
持するとともに、以後、電波の着信ごとに記憶された上
限閾値と着信電波強度値とを比較演算器23によって比
較判定して、着信電波強度値が上限閾値以上のとき判定
出力を発生するとともに、比較演算器23から無線受信
装置のスケルチ動作の最低動作着信電波強度以下のとき
スケルチ制御信号を発生し、論理積回路214によって
得られた判定出力とスイッチ信号との論理積の出力の有
無に応じてスイッチ回路211をオフまたはオンに制御
することによって、不要波の受信動作を阻止する。
【0060】(3) 無線送信装置からの電波を受信して復
調するとともに、スイッチ回路211を経て復調信号の
出力を制御する無線受信装置において、電波着信時、比
較演算器23の演算処理によって着信電波強度値に応じ
た受信動作の下限閾値と上限閾値を生成してメモリ22
1に記憶保持するとともに、以後、電波の着信ごとに記
憶された下限閾値および上限閾値と着信電波強度値とを
比較演算器23によって比較判定して、着信電波強度値
が下限閾値以上で上限閾値以下のときスイッチ回路21
1をオンに制御するとともに、それ以外のときスイッチ
回路211をオフに制御することによって、不要波の受
信動作を阻止する。
【0061】(4) 受信入力に可変減衰器202を備え、
無線送信装置からの電波を減衰して受信復調するととも
に、スイッチ回路211を経て復調信号の出力を制御す
る無線受信装置において、電波着信時、比較演算器23
の演算処理によって着信電波強度値に応じた可変減衰器
202の減衰量を生成してメモリ221に記憶保持する
とともに、以後、電波の着信ごとに記憶された減衰量を
可変減衰器202に設定して、着信電波強度値と無線受
信装置のスケルチ動作の最低動作着信電波強度値とを比
較演算器23によって比較判定し、着信電波強度値が最
低動作着信電波強度値以上または以下に応じてスイッチ
回路211をオンまたはオフに制御することによって、
不要波の受信動作を阻止する。
【0062】(5) 受信入力に可変減衰器202を備え、
無線送信装置からの電波を減衰して受信復調するととも
に、スイッチ回路211を経て復調信号の出力を制御す
る無線受信装置において、電波着信時、比較演算器23
の演算処理によって着信電波強度値に応じた受信動作の
下限閾値と、可変減衰器202の減衰量を生成してメモ
リ221に記憶保持するとともに、以後、電波の着信ご
とに記憶された減衰量を可変減衰器202に設定して、
記憶された下限閾値と着信電波強度値とを比較演算器2
3によって比較判定し、着信電波強度値と下限閾値との
大小に応じて、スイッチ回路211をオンまたはオフに
制御することによって、不要波の受信動作を阻止する。
【0063】(6) (1) 〜(5) の場合に、無線受信装置に
閾値設定スイッチ22を備え、閾値設定スイッチ22の
操作によって、比較演算器23における、各閾値および
/または可変減衰器202の減衰量の生成と、生成され
た値のメモリ221への記憶保持との処理を起動する。
【0064】(7) (1) 〜(5) の場合に、無線送信装置に
信号発生器11を備えて、閾値設定信号を送信するとと
もに、無線受信装置に信号受信器24を備えて、閾値設
定信号を受信することによって、比較演算器23におけ
る、各閾値および/または可変減衰器202の減衰量の
生成と、生成された値のメモリ221への記憶保持との
処理を起動する。
【0065】(8) (1) 〜(5) の場合に、無線受信装置に
閾値設定スイッチ22を備え、閾値設定スイッチ22の
操作によって、各閾値決定の基礎となるデータおよび/
または可変減衰器202の減衰量指定の基礎となるデー
タを入力することによって、比較演算器23が、これら
のデータと着信電波強度とから、各閾値データおよび/
または可変減衰器202の減衰量を生成して、生成され
た値をメモリ221へ記憶保持する。
【0066】(9) (1) 〜(5) の場合に、無線送信装置に
信号発生器11を備えて、各閾値決定の基礎となるデー
タおよび/または可変減衰器202の減衰量指定の基礎
となるデータを送信するとともに、無線受信装置に信号
受信器24を備えて、これらのデータを受信することに
よって、比較演算器23が、これらのデータと着信電波
強度とから、各閾値データおよび/または可変減衰器2
02の減衰量を生成して、生成された値をメモリ221
へ記憶保持する。
【0067】(10) (1) 〜(5) の場合に、無線送信装置
に信号発生器11を備えて、各閾値および/または可変
減衰器202の減衰量の演算条件プログラムのデータを
送信するとともに、無線受信装置に信号受信器24を備
えて、これらのデータを受信することによって、比較演
算器23がこのデータをメモリ221に記憶して、各閾
値および/または可変減衰器202の減衰量の演算条件
を更新する。
【0068】(11) (7)または(9) の場合に、無線送信
装置に一定時間を計数する送信タイマ117を備えると
ともに、無線受信装置に送信タイマより長い時間を計数
する受信タイマ229を備え、閾値設定信号または各閾
値決定の基礎となるデータおよび/または可変減衰器2
02の減衰量指定の基礎となるデータを一定周期ごとに
送信するとともに、無線受信装置においてこれを受信し
たとき、比較演算器23の演算処理とメモリ221への
記憶保持を起動するとともに受信タイマ229の計数を
リセットし、比較演算器23において演算結果の出力終
了前に受信タイマが計数終了したときは、メモリ221
に保持されている各閾値データおよび/または減衰量デ
ータを、下限閾値はスケルチ動作の最低動作着信電波強
度値に、上限閾値は十分大きい値に、可変減衰器202
の減衰量は零に更新する。
【0069】(12) (1) 〜(5),(6) 〜(9) の場合に、比
較演算器23における各閾値および/または可変減衰器
202の減衰量の設定時、閾値決定のためのマージン値
を設けて、着信電波強度値が大きいときはマージン値を
小さくし、着信電波強度値が小さいときはマージン値を
大きくするように制御する。
【0070】(13) (9) または(11)の場合に、無線送信
装置に、選択信号発生器13を備えて、着信電波強度値
を複数の段階に区分した選択信号を送出するとともに、
条件信号発生器14を備えて、選択区分に応じた各閾値
データおよび/または可変減衰器202の減衰量のデー
タまたは各閾値決定の基礎となるデータおよび/または
可変減衰器202の減衰量指定の基礎となるデータを送
出し、無線受信装置に、切替スイッチ25を備えて、着
信電波強度値の段階に応じて選択し、受信した選択信号
の区分が切替スイッチ25の選択と一致したとき入力ス
イッチ26をオンにして条件信号を受信し、条件信号に
よって指定された各閾値データおよび/または可変減衰
器202の減衰量のデータまたは各閾値決定の基礎とな
るデータおよび/または可変減衰器202の減衰量指定
の基礎となるデータに応じてメモリ221に記憶し、ま
たは記憶内容を更新することによって、比較演算器23
が各着信電波強度に応じた比較演算処理を行う。
【0071】
【作用】図1に示された本発明の原理的構成(1) におい
ては、通信相手の無線送信装置1の電波を受信中に、無
線受信装置2の閾値設定スイッチ22のオン制御によっ
て、比較演算器23に対する起動信号を発生する。比較
演算器23では、着信電波強度信号215を基に、装置
の性能から予め決まっている最低動作電波強度値と、所
定の動作マージン値とから比較演算処理を行って、スイ
ッチ回路211をオン制御するための下限閾値を設定し
てメモリ221に記憶する。
【0072】メモリ221に記憶する下限閾値データ
は、相手無線送信装置からの着信電波強度以下で、か
つ、その無線受信装置の最低動作着信電波強度以上の値
に対応するものとする。
【0073】以後、無線受信装置2は、電波の着信のた
びに、比較演算器23において、記憶した閾値データ
と、着信電波強度とを比較演算処理して、下限閾値を超
えた着信電波に対して、スイッチ回路211をオン制御
して、出力端子213に復調出力を送出する。また、閾
値以下の着信電波に対しては、不要電波の着信としてス
イッチ回路211を継続的にオフ状態にする。
【0074】なお、メモリ221に記憶されている閾値
データは、閾値設定スイッチ22の操作によってリセッ
トされるとともに、再び最新の閾値データに書き替えて
記憶される。
【0075】これにより、無線受信装置の個々の条件に
合致した閾値設定を、閾値設定スイッチ22のワンタッ
チ操作で行うことが可能となり、相手無線送信装置から
の着信電波強度より低い不要着信電波の受信動作を排除
することができるので、混信に強い無線通信システムを
構築することができるようになる。
【0076】図2に示された本発明の原理的構成(2) に
おいては、通信相手の無線送信装置1の電波を受信中
に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22のオン制御
によって、比較演算器23に対する起動信号を発生す
る。比較演算器23では、着信電波強度信号215を基
に、装置の性能から予め決まっている最低動作電波強度
値と、回線変動マージン値とから比較演算処理を行っ
て、スイッチ回路211をオン制御するための上限閾値
を設定してメモリ221に記憶する。
【0077】以後、無線受信装置2は、電波の着信のた
びに、装置の性能から予め決まっている最低動作電波強
度を下限閾値とするスケルチ動作の制御信号と、比較演
算器23における上限閾値以上の着信電波の検出時の制
御出力との論理積条件の成立によってスイッチ回路21
1をオフ制御することによって、出力端子213への復
調出力をミュートして、不要着信を排除する。
【0078】なお、メモリ221に記憶されている閾値
データは、閾値設定スイッチ22の操作によってリセッ
トされるとともに、再び最新の閾値データに書き替えて
記憶される。
【0079】これにより、無線受信装置の個々の条件に
合致した閾値設定を、閾値設定スイッチ22のワンタッ
チ操作で行うことが可能となり、相手無線送信装置から
の着信電波強度より高い不要着信電波と、スケルチ動作
限界より低い不要着信電波の受信動作を排除することが
できるので、混信に強い無線通信システムを構築するこ
とが可能となる。
【0080】図1に示された本発明の原理的構成(3) に
おいては、通信相手の無線送信装置1の電波を受信中
に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22のオン制御
によって、比較演算器23に対する起動信号を発生す
る。比較演算器23では、着信電波強度信号215と回
線変動マージン値を基に、比較演算処理を行って、スイ
ッチ回路211をオン制御するための下限閾値データと
上限閾値データとをメモリ221に記憶する。
【0081】以後、無線受信装置2は、電波の着信のた
びに、比較演算器23において、記憶した閾値データ
と、着信電波強度とを比較演算処理して、下限閾値を超
え、かつ上限閾値未満の着信電波に対して、スイッチ回
路211をオン制御して、出力端子213に復調出力を
送出する。また、下限閾値以下および上限閾値以上の着
信電波に対しては、不要電波の着信としてスイッチ回路
211を継続的にオフ状態にする。
【0082】なお、メモリ221に記憶されている閾値
データは、閾値設定スイッチ22の操作によってリセッ
トされるとともに、再び最新の閾値データに書き替えて
記憶される。
【0083】これにより、無線受信装置の個々の条件に
合致した下限と上限の閾値設定を、閾値設定スイッチ2
2のワンタッチ操作で行うことが可能となり、相手無線
送信装置からの着信電波強度より低い不要着信電波と、
着信電波強度より高い不要着信電波の受信動作を排除す
ることができるので、混信に強い無線通信システムを構
築することができるようになる。
【0084】図3に示された本発明の原理的構成(4) に
おいては、通信相手の無線送信装置1の電波を受信中
に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22のオン制御
によって、比較演算器23に対する起動信号を発生す
る。比較演算器23では、着信電波強度信号215か
ら、スケルチ回路の動作限界として予め決まっている最
低動作電波強度値において、動作マージンを基に所定の
S/Nを確保できるように、可変減衰器202の減衰量
を制御する。可変減衰器202の減衰量は、受信電波の
停止後も保持される。
【0085】以後、無線受信装置2は、可変減衰器20
2によって減衰した状態で、スケルチ回路210の動作
閾値を超えた着信電波に対してのみ、スイッチ回路21
1のオン制御によって、受信状態とする。
【0086】なお、メモリ221に記憶されている可変
減衰器202の減衰量は、閾値設定スイッチ22の操作
によってリセットされて、再び最新の減衰量を保持す
る。
【0087】これによって、無線受信装置の個々の条件
に合致した閾値設定を、ワンタッチ操作で行うことが可
能となり、相手無線送信装置からの着信電波強度より低
い不要着信電波を排除するとともに、強力な異周波数信
号による相互変調波の影響を除き、かつ感度抑圧妨害に
強い無線通信システムを構築することができるようにな
る。
【0088】図4に示された本発明の原理的構成(5) に
おいては、通信相手の無線送信装置1の電波を受信中
に、無線受信装置2の閾値設定スイッチ22のオン制御
によって、比較演算器23に対する起動信号を発生す
る。比較演算器23では、着信電波強度信号215と回
線変動マージン値を基に、比較演算処理を行って、スイ
ッチ回路211をオン制御するための下限閾値データ
と、可変減衰器202の減衰量とを決定する。
【0089】そして下限閾値データと、可変減衰器20
2の減衰量とをメモリ221に記憶し、これらの値を受
信電波の停止後も保持する。
【0090】以後、無線受信装置2は、可変減衰器20
2によって減衰した状態で、下限閾値を超えた着信電波
に対してのみ、スイッチ回路211をオン制御して受信
状態とし、下限閾値以下の着信電波に対しては、オフ状
態を継続する。
【0091】なお、メモリ221に記憶されている下限
閾値と可変減衰器202の減衰量は、閾値設定スイッチ
22の操作によってリセットされて、再び最新の下限閾
値データおよび可変減衰器202の減衰量を保持する。
【0092】これによって、無線受信装置の個々の条件
に合致した閾値設定を、ワンタッチ操作で行うことが可
能となり、相手無線送信装置からの着信電波強度より低
い不要着信電波を排除するとともに、強力な異周波数信
号による相互変調波の影響を除き、かつ感度抑圧妨害に
強い無線通信システムを構築することができるようにな
る。
【0093】図5ないし図8に示された本発明の原理的
構成(6)-1 〜(6)-5 においては、無線送信装置1におい
て、切替スイッチ103の動作によって、信号発生器1
1からの閾値設定信号を、送信機104を介して送信す
る。無線受信装置2では、通信相手の無線送信装置1か
らの閾値設定信号を信号受信器24で検出し、これによ
って、比較演算器23を起動する。無線送信装置1は、
閾値設定信号の送出後、一定時間送信を継続することに
よって、無線受信装置2では、着信電波強度の計測と各
閾値データのメモリ221への格納を行うとともに、減
衰器202を有する構成の場合は、可変減衰器202に
対する所要の減衰量の設定を行う。
【0094】なお、メモリ221に記憶されている閾値
データおよび、可変減衰器202の減衰量のデータは、
次に閾値設定信号を受信することによってリセットさ
れ、再び最新の閾値データを記憶し、また、可変減衰器
202の減衰量を保持する。
【0095】このようにすることによって、各無線受信
装置の設置場所における、閾値設定操作が不要となる。
【0096】図9ないし図12に示された本発明の原理
的構成(7)-1 〜(7)-5 においては、無線受信装置2が、
閾値設定の所定時間を経過しても、無線送信装置1から
閾値設定信号を受信しなかったときは、受信タイマ22
9の設定時間の終了によって、比較演算器23にリセッ
ト信号を送出して、メモリ221に記憶していた閾値デ
ータを解除し、無線受信装置2の閾値を、最低動作着信
電波強度値に戻す。
【0097】以後、無線送信装置1から閾値設定信号を
受信することによって、原理的構成(1) 〜(5),(6)-1 〜
(6)-5 の機能に従って、新たに最適閾値によって動作可
能となる。
【0098】これによって、無線送信装置1における、
予測外の送信レベルの低下や電波伝播条件の変化、無線
受信装置2における受信感度の低下等の事態の発生の場
合でも、この無線受信装置2が設定した閾値によって受
信不能の状態に陥ることはなく、受信タイマ229の設
定時間後には、自動的にこれを回避することができる。
【0099】図9ないし図12に示された本発明の原理
的構成(8) においては、無線受信装置2の設置状態に応
じて、予め定められた、無線受信装置の動作閾値を決定
するための数値データを、無線送信装置1から伝送する
ことによって、無線受信装置2では、比較演算器23に
おいて、受信した指定値と、受信状態の情報(着信電波
強度信号215)とによって比較演算処理を行って、動
作閾値を決定することができるとともに、無線受信装置
2に可変減衰器202を備える場合は、動作閾値を可変
制御する信号に、減衰量の設定情報を付加することによ
って、比較演算器23がこの情報に基づいて、可変減衰
器202の減衰量の可変制御を行うことができる。
【0100】図1ないし図12に示された本発明の原理
的構成(9) においては、本発明の原理的構成(1) 〜(5)
において、無線受信装置2における動作閾値を定めるた
めの条件値の数値データを手動によって外部から指定す
ることができる。
【0101】また本発明の原理的構成(8) において、無
線送信装置1から信号を伝送することによって、無線受
信装置2における動作閾値を決定するための数値データ
を入力し、無線受信装置2では、比較演算器23によっ
て、この指定値と受信状態の情報と比較演算処理して、
動作閾値を決定することができる。
【0102】本発明の原理的構成(9) のそれぞれの場合
における動作閾値の設定方法としては、次の各種の方式
を単独で、または組み合わせて用いることができる。以
下、次の符号を使用する。 Lmin : 最低動作着信電波強度値 (dBμ) Lr : 通信相手送信波着信電波強度値 (dBμ) Lra : 可変減衰器202通過後の相手送信波着信電波強度値 (dBμ) Ma : 着信動作マージン(固定) (dB) Maa : 着信動作マージン(自動可変) (dB) Lz : 絶対値指定レベル (dBμ) Mb : マージン指定値 (dB) Mt : 相手無線送信装置の送信出力変動マージン値 (dB) Mr : 無線受信装置の電波強度検出変動マージン値 (dB) Lv : 可変値指定レベル (dB) At : 可変減衰器202の減衰量 (dB) Atp : 可変減衰器202の前回の減衰量 (dB) Lat : 可変減衰器202の挿入開始着信電波強度値 (dBμ) Lsl : 下限閾値の決定値 (dBμ) Lsu : 上限閾値の決定値 (dBμ) Lpl : 前回の下限閾値 (dBμ) Lpu : 前回の上限閾値 (dBμ) Lt : 無線送信装置の送信出力 (dBμ) K : 定数 Lo : 受信電波強度情報
【0103】図14〜図23は、それぞれ着信電波強度
と検出特性(1) 〜(10)を示したものである。以下、これ
らの図を使用して、動作閾値の設定方法を説明する。
【0104】(1) ワンタッチ指定法(下限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図14に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した下限閾値を設定する機能を持つ。
【0105】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、ワンタッチ信
号を送り、通信相手送信波着信電波強度値Lrと、最低
動作着信電波強度値Lmin を基に、比較演算器23の処
理によって次の数式による比較演算を行って、閾値の設
定を行う。 (Lr−Ma)≧Lmin の場合は Lsl=Lr−Ma …(1) (Lr−Ma)<Lmin の場合は Lsl=Lmin …(2)
【0106】無線受信局装置では、着信電波強度がLsl
を超えたとき、スイッチ回路211がオンして、受信動
作が行われる。
【0107】(2) ワンタッチ指定法(減衰量設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図15に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した可変減衰器202の減衰量を設定する機
能を持つ。
【0108】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、ワンタッチ信
号を送り、通信相手送信波着信電波強度値Lrと、可変
減衰器202の挿入開始着信電波強度値Latを基に、比
較演算器23の処理によって次の数式による比較演算を
行って、減衰量の設定を行う。 (Lr−Ma)≧Lat の場合は At =(Lr−Ma)−Lat …(3) (Lr−Ma)<Lat の場合は At =0 …(4)
【0109】無線受信局装置では、可変減衰器202通
過後の相手送信波着信電波強度値Lraが、最低動作着信
電波強度値Lmin を超えたとき、スイッチ回路211が
オンして受信動作を行う。なお、可変減衰器202の挿
入開始着信電波強度値Latは、最低動作着信電波強度値
Lmin より大きい値とする。
【0110】(3) ワンタッチ指定法(下限閾値および減
衰量設定) キー操作によって外部から、または無線送信装置1から
無線回線を介して、ワンタッチ信号を送り、通信相手送
信波着信電波強度値Lrと、最低動作着信電波強度値L
min を基に、比較演算器23の処理によって次の数式に
よる比較演算を行って、可変減衰器202の減衰量と、
下限閾値との設定を行う。 (Lr−Ma)≧Lat の場合は At =(Lr−Ma)−Lat …(5) (Lr−Ma)<Lat の場合は At =0 …(6) (Lr−Ma)≧Lmin の場合は Lsl=Lra−Ma …(7) (Lr−Ma)<Lmin の場合は Lsl=Lmin …(8)
【0111】無線受信局装置では、可変減衰器202通
過後の相手送信波着信電波強度値Lraが、下限閾値の決
定値Lslを超えたとき、スイッチ回路211がオンして
受信動作を行う。
【0112】(4) 絶対値指定法(下限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図14に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲に、下限閾値
を設定する機能を持つ。
【0113】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、絶対値指定信
号としてLz値を送り、比較演算器23の処理によって
次の数式による比較演算を行って、閾値の設定を行う。 (Lr−Ma)≧Lz≧Lmin の場合は Lsl=Lz …(9) Lz>(Lr−Ma) の場合は Lsl=Lr−Ma …(10) Lz<Lmin の場合は Lsl=Lmin …(11)
【0114】無線受信局装置では、着信電波強度がLsl
を超えたとき、スイッチ回路211がオンして、受信動
作が行われる。
【0115】(5) 絶対値指定法(減衰量設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図15に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した可変減衰器202の減衰量を設定する機
能を持つ。
【0116】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、絶対値指定信
号としてLz値を送り、比較演算器23の処理によって
次の数式による比較演算を行って、減衰量の設定を行
う。 (Lr−Ma)≧Lz≧Latの場合は At =Lz−Lat …(12) Lz>(Lr−Ma) の場合は At =Lsl−Lat …(13) Lz<Lmin の場合は At =0 …(14)
【0117】無線受信局装置では、可変減衰器202通
過後の相手送信波着信電波強度値Lraが、最低動作着信
電波強度値Lmin を超えたとき、スイッチ回路211が
オンして受信動作を行う。
【0118】(6) 可変値指定法(下限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図16に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した下限閾値を設定する機能を持つ。
【0119】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、前回の下限閾
値であるLpl値に対する可変値指定信号として±Lv値
を送り、比較演算器23の処理によって次の数式による
比較演算を行って、閾値の設定を行う。 (Lr−Ma)≧(Lpl±Lv)≧Lmin の場合はLsl=Lpl±Lv …(15) (Lpl±Lv)>(Lr−Ma) の場合はLsl=Lr−Ma …(16) (Lpl±Lv)<Lmin の場合はLsl=Lmin …(17)
【0120】無線受信局装置では、着信電波強度がLsl
を超えたとき、スイッチ回路211がオンして、受信動
作が行われる。
【0121】(7) 可変値指定法(減衰量設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図17に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した可変減衰器202の減衰量を設定する機
能を持つ。
【0122】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、前回の下限閾
値であるLpl値に対する可変値指定信号として±Lv値
を送り、比較演算器23の処理によって次の数式による
比較演算を行って、減衰量の設定を行う。 (Lr−Ma)≧(Lpl±Lv)≧Latの場合はAt=Atp±Lv …(18) (Lpl±Lv)>(Lr−Ma) の場合はAt=Lsl−Lat …(19) (Lpl±Lv)<Lat の場合はAt=0 …(20)
【0123】無線受信局装置では、可変減衰器202通
過後の相手送信波着信電波強度値Lraが最低動作着信電
波強度値Lmin を超えたとき、スイッチ回路211がオ
ンして、受信動作が行われる。
【0124】(8) マージン指定法1(下限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図18に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した下限閾値を設定する機能を持つ。
【0125】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、最低動作着信
電波強度値Lmin に対するマージン指定信号としてMb
値を送り、比較演算器23の処理によって次の数式によ
る比較演算を行って、閾値の設定を行う。 (Lr−Ma)≧(Lmin +Mb)の場合は Lsl=Lmin +Mb …(21) (Lr−Ma)<(Lmin +Mb)の場合は Lsl=Lr−Ma …(22)
【0126】無線受信局装置では、通信相手送信波着信
電波強度値Lrが下限閾値の決定値Lslを超えたとき、
スイッチ回路211がオンして、受信動作が行われる。
【0127】(9) マージン指定法2(下限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図19に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した下限閾値を設定する機能を持つ。
【0128】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、Lr値に対す
るマージン指定信号としてMb値を送り、比較演算器2
3の処理によって次の数式による比較演算を行って、閾
値の設定を行う。 (Lr−Ma)≧(Lr−Mb)≧Lmin の場合はLsl=Lr−Mb …(23) (Lr−Mb)>(Lr−Ma) の場合はLsl=Lr−Ma …(24) (Lr−Mb)<Lmin の場合はLsl=Lmin …(25)
【0129】無線受信局装置では、通信相手送信波着信
電波強度値Lrが下限閾値の決定値Lslを超えたとき、
スイッチ回路211がオンして、受信動作が行われる。
【0130】(10) マージン指定法2(減衰量設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図20に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した可変減衰器202の減衰量を設定する機
能を持つ。
【0131】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、Lr値に対す
るマージン指定信号としてMb値を送り、比較演算器2
3の処理によって次の数式による比較演算を行って、減
衰量の設定を行う。 (Lr−Ma)≧(Lr−Mb)≧Latの場合はAt=Lsl−Lat …(26) (Lr−Mb)>(Lr−Ma) の場合はAt=Lsl−Lat …(27) (Lr−Mb)<Lat の場合はAt=0 …(28)
【0132】無線受信局装置では、可変減衰器202通
過後の相手送信波着信電波強度値Lraが最低動作着信電
波強度値Lmin を超えたとき、スイッチ回路211がオ
ンして、受信動作が行われる。
【0133】(11) ワンタッチ指定法(上限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図21に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した上限閾値を設定する機能を持つ。
【0134】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、ワンタッチ信
号を送り、比較演算器23の処理によって、通信相手送
信波着信電波強度値Lrと、最低動作着信電波強度値L
min を基に、次の数式による比較演算を行って、閾値の
設定を行う。 (Lr+Ma)≧Lmin の場合は Lsu=Lr+Ma …(29) (Lr+Ma)<Lmin の場合は Lsu=Lmin …(30)
【0135】無線受信局装置では、通信相手送信波着信
電波強度値Lrが、上限閾値の決定値Lsuに満たないと
き、スイッチ回路211がオンして、受信動作が行われ
る。
【0136】(12) 絶対値指定法(上限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図21に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した上限閾値を設定する機能を持つ。
【0137】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、絶対値指定信
号としてLz値を送り、比較演算器23の処理によっ
て、通信相手送信波着信電波強度値Lrと、最低動作着
信電波強度値Lmin を基に、次の数式による比較演算を
行って、閾値の設定を行う。 (Lr+Ma)≧Lzの場合は Lsu=Lz …(31) (Lr+Ma)<Lzの場合は Lsu=Lr+Ma …(32)
【0138】無線受信局装置では、通信相手送信波着信
電波強度値Lrが、上限閾値の決定値Lsuに満たないと
き、スイッチ回路211がオンして、受信動作が行われ
る。
【0139】(13) 可変値指定法(上限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図22に示す。比
較演算器23は直線性の悪い検出特性を着信電波強度に
置換するテーブルを持ち、電波強度値Lmin からLrま
での範囲の、所定マージンを考慮した上限閾値を設定す
る機能を持つ。
【0140】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、前回の上限閾
値Lpuに対する可変値指定信号として±Lv値を送り、
比較演算器23の処理によって、次の数式による比較演
算を行って、閾値の設定を行う。 (Lr+Ma)≦(Lpu±Lv)の場合は Lsu=Lpu±Lv …(33) (Lr+Ma)>(Lpu±Lv)の場合は Lsu=Lr+Ma …(34)
【0141】無線受信局装置では、通信相手送信波着信
電波強度値Lrが、上限閾値の決定値Lsuに満たないと
き、スイッチ回路211がオンして、受信動作が行われ
る。
【0142】(14) マージン指定法(上限閾値設定) この場合の着信電波強度と検出特性を図23に示す。比
較演算器23は、直線性の悪い検出特性を着信電波強度
に置換するテーブルを持ち、電波強度値Lminから通信
相手送信波着信電波強度値Lrまでの範囲の、所定マー
ジンを考慮した上限閾値を設定する機能を持つ。
【0143】そして、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して、通信相手送信
波着信電波強度値Lrに対するマージン指定信号として
Mb値を送り、比較演算器23の処理によって次の数式
による比較演算を行って、減衰量の設定を行う。 (Lr+Ma)≦(Lr+Mb)の場合は Lsu=Lr+Mb …(35) (Lr+Ma)>(Lr+Mb)の場合は Lsu=Lr+Ma …(36)
【0144】無線受信局装置では、通信相手送信波着信
電波強度値Lrが、上限閾値の決定値Lsuに満たないと
き、スイッチ回路211がオンして、受信動作が行われ
る。
【0145】(15) 複合指定法(下限閾値,上限閾値) 図24は、着信電波強度と下限閾値、上限閾値の関係を
示したものである。無線送信装置1では、上記(1) から
(10)までのいずれかの下限閾値設定法による指定信号
と、上記(11)から(14)までのいずれかの上限閾値設定法
による指定信号とを、キー操作によって外部から、また
は無線送信装置1から無線回線を介して送る。
【0146】無線受信装置2では、比較演算器23が、
直線性の悪い検出特性を着信電波強度に置換するテーブ
ルを持ち、比較演算処理を行って、下限閾値の決定値L
slから上限閾値の決定値Lsuの範囲の、着信電波強度の
電波に対してのみ受信動作を行わせ、この範囲外の電波
の受信を排除する機能を持つ。
【0147】図1〜図12に示された本発明の原理的構
成(10)においては、着信動作マージンを、固定マージン
Maに代えて、無線回線状態に応じた着信動作マージン
値を自動的に決定することによって、より精度の高い閾
値の設定が可能となる。
【0148】無線受信装置2の比較演算器23におい
て、先に課題を解決する手段における原理的構成(10)の
説明において示された次式の比較演算を行い、着信電波
強度に応じた着信動作マージン値を決定して、閾値の設
定または可変減衰器202の減衰量の設定処理を行う。
【0149】 Maa=K(Lt−Lr)+Mt+Mr …(37) ここで、Maa, K,Lt,Mt,Mrついては、原理的
構成(10)の説明において既に示されている。
【0150】図13に示された本発明の原理的構成(11)
においては、無線受信装置2は、通信相手無線送信装置
からの通信相手送信波着信電波強度値Lrを、予めいく
つかの強度幅A,B,…,Nに区分する。比較演算器2
3は、着信電波強度値の区分に従って、切替スイッチ2
5を切替え設定する。
【0151】無線送信装置1は、信号発生器11におい
て、着信電波強度値の区分に対応する選択スイッチ12
をA,B,…,Nに設定または順次切り替えることによ
って、選択信号発生部13A,13B,…,13Nのい
ずれかから、選択信号を発生して選択スイッチ12,切
替スイッチ103を経て送信機104に加えることによ
って、変調波として送信する。無線受信装置2では、こ
れを受信して検波器208で検波復調した信号から、信
号受信器24において選択信号を検出する。受信した選
択信号が無線受信装置2の着信電波強度値の区分と一致
すれば、切替スイッチ25を経て、入力スイッチ26を
オン制御する。
【0152】無線送信装置1では、選択スイッチ12に
よって設定または順次切り替えて、電波強度区分に対応
した条件信号発生部14A,14B,…,14Nのいず
れかから、無線受信装置2を受信動作させるための条件
データを送信する。無線受信装置2では、信号受信器2
4で条件データを復調して、オン動作中の入力スイッチ
26を経て比較演算器23に入力して、信号受信処理を
行ったのちに、メモリ221に格納する。無線受信装置
2は、メモリ221に格納した条件データに従って動作
する。
【0153】本発明によれば、例えば、電波強度区分に
応じた、閾値データや可変減衰器202の減衰量データ
の送信、または無線受信装置2の演算処理条件式や定数
値の送信が可能となる。
【0154】
【実施例】以下、図25〜図44に基づいて本発明の実
施例を詳細に説明する。なお、これら各図において、同
一符号によって同一部分または相当部分を示す。
【0155】図25は、本発明方式の実施に好適な無線
通信システムの構成例を示したものであって、1aは無
線送信局(T)、2a,2b,2c,…,2nは無線受
信局(R)を示し、1bはこの無線通信システムに妨害
を与える他の無線送信局(T)である。
【0156】図25に示すように、無線送信局1aと各
無線受信局2a,2b,2c,…,2nとは、実線で示
す無線電波で結ばれている。各無線受信局2a,2b,
2c,…,2nは、同一構成を有するものとする。
【0157】いま、無線送信局1aから送信すると、送
られた電波が各無線受信局2a,2b,2c,…,2n
で受信されるが、例えば、同一周波数を使用する無線送
信局1bが送信すると、この電波は、各無線受信局2
a,2b,2c,…,2nにおいても受信される。
【0158】異なる無線送信局からの同一周波数の電波
を受信する場合、妨害波の着信レベルUが希望波の着信
レベルDより低く、所定のD/U比が確保されるとき
は、妨害波は希望波に抑圧されて、通信が可能となる。
【0159】しかしながら、無線送信局1aが送信を休
止している状態で、無線送信局1bが送信した場合に
は、各無線受信局2a,2b,2c,…,2nは、受信
装置のスケルチ回路において、着信動作閾値を最良感度
点に設定しているので、妨害波の受信動作を行う。
【0160】そこで、着信動作閾値を、最良感度点の設
定から、通信相手局からの着信電波強度未満の電波の着
信を排除できるように変更することが要求される。
【0161】また妨害波を発生する無線送信局1bが移
動局の場合、無線送信局1bが各無線受信局2a,2
b,2c,…,2nの近傍に移動して送信すると、希望
波を送出する無線送信局1aからの電波より着信電波強
度が大きくなって妨害を受けるようになる。
【0162】すなわち、希望波Dと妨害波Uとのレベル
の違いを示すD/U比が悪化して、希望波の電波を復調
できなくなるだけでなく、妨害波の電波が復調されて出
力されるようになる。
【0163】そこでこのような場合、通信相手無線送信
局からの着信電波よりも強い電波による妨害に対して
も、その着信を排除できるようにすることが望まれる。
【0164】図26は、本発明の実施例(1) の無線受信
装置を示したものであって、無線受信装置2の構成をブ
ロック図によって示し、201は受信アンテナである。
203は高周波増幅器(RFA)、204は混合器(M
IX)、205は局部発振器(LO)、206は帯域通
過型濾波器(BPF)、207は中間周波増幅器(IF
A)であって、これらは無線周波部(RF部)20を構
成している。また208は検波器(DT)、210はス
ケルチ回路(SQ)、211はスイッチ回路(SW)、
212はベースバンド増幅器(LFA)、213はベー
スバンド信号の出力端子、220は中央処理装置(CP
U)、221はメモリ(MEM)、222はコンソー
ル、223はアナログディジタル(A/D)変換器、2
25はCPU220の出力ポート、228はCPU22
0の共通バスである。なお、メモリ221は、書き替え
可能な不揮発性記憶器である。
【0165】実施例(1) において、無線受信装置2が通
常の通信を行う場合は、電波を受信アンテナ201で受
けることによって、高周波増幅器203に着信信号が導
かれて増幅され、混合器204で局部発振器205の局
部発振信号と混合されることによって中間周波数fiに
変換され、帯域通過型濾波器206で帯域制限されたの
ち、中間周波増幅器207で増幅され、検波器208で
検波されてベースバンド信号に復調される。
【0166】さらにスケルチ回路210において、検波
出力から雑音成分の検出を行うとともに、中間周波増幅
器207において着信電波強度の検出を行って、搬送波
強度信号209としてスケルチ回路210に与えること
によって、スケルチ回路210から着信電波強度信号2
15に電波強度情報Loを発生し、これをA/D変換器
223を経てディジタル信号に変換する。
【0167】一方、CPU220は、共通バス228を
介してメモリ221,コンソール222および出力ポー
ト225を接続することによって、メモリ221に格納
されているプログラムによって所定の動作を行う。
【0168】コンソール222において閾値設定の操作
を行うと、これによってCPU220が起動されて、A
/D変換器223に対して、電波強度情報の取り込み指
示を行う。
【0169】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報を、メモリ221に格納されてい
る変換テーブルを用いて着信電波強度値に変換し、予め
組まれている演算式、例えば前述の式(1) および(2) に
よって、ミュート制御すべき下限閾値を自動的に決定し
て、メモリ221に格納する。
【0170】その後、メモリ221に格納したミュート
制御すべき閾値を基に、その時点での電波強度情報Lo
との比較を継続的に行い、比較結果によって出力ポート
225から制御信号を発生して、スイッチ回路211を
制御する。
【0171】閾値として下限閾値を使用する場合は、電
波強度情報が閾値以上のとき、スイッチ回路211をオ
ン制御することによって、ベースバンド増幅器212か
らのベースバンド信号を端子213に出力する。また電
波強度情報が閾値に満たないときは、スイッチ回路21
1を常にオフ制御することによって、ベースバンド信号
を端子213に出力しないようにする。
【0172】このようにすることによって、通信相手の
無線送信局からの着信電波強度値Lrより低い不要波の
受信動作を阻止することができる。
【0173】図27は、着信電波強度検出のための回路
構成例を示したものであって、中間周波増幅器207と
スケルチ回路210における、実施例の回路構成を示し
ている。
【0174】中間周波増幅器207において、231は
前段中間周波増幅器、232は後段中間周波増幅器、2
33は結合コンデンサ、234は整流ダイオード、23
5および237は平滑用コンデンサ、236は平滑用抵
抗器である。
【0175】スケルチ回路210において、241は高
域通過型濾波器、242は雑音増幅器、243は結合コ
ンデンサ、244は整流ダイオード、245および24
7は平滑用コンデンサ、246は平滑用抵抗器、248
はレベル変換器、249は比較器、250はスケルチ回
路の閾値回路である。
【0176】また208は検波器(DT)、209は搬
送波強度信号、215は着信電波強度信号、216はス
ケルチ制御信号である。
【0177】図28は、着信電波強度検出回路の検出特
性を例示したものであって、Liは整流ダイオード23
4の出力における搬送波に基づく電波強度特性、Lnは
整流ダイオード244の出力における雑音出力に基づく
雑音強度特性、Lmは特性Liと特性Lnとの合成特性
である。また、Loは特性Lmをレベル変換した電波強
度情報であって、着信電波強度信号215に対応する。
【0178】受信電波は中間周波数fiに変換され、前
段中間周波増幅器231で増幅されたのち、さらに後段
中間周波増幅器232で増幅され、検波器208に送ら
れて、ベースバンド信号に復調される。中間周波信号が
非飽和な点から結合コンデンサ233を介して中間周波
信号の一部を抽出し、整流ダイオード234で整流して
直流分を取り出して、コンデンサ235,抵抗器23
6,コンデンサ237からなる平滑回路で平滑して、図
28に示された中間周波の搬送波強度を示す電波強度特
性Liの出力を発生する。
【0179】一方、検波器208の検波出力から、高域
通過型濾波器241を経てベースバンド信号より高い周
波数の雑音成分を分波し、雑音増幅器242で増幅した
のち、結合コンデンサを介して整流ダイオード244で
整流し、コンデンサ245,抵抗器246,コンデンサ
247からなる平滑回路で平滑して、図28に示され
た、電波強度と反比例して変化する負電圧からなる、雑
音強度特性Lnの出力を発生する。
【0180】抵抗器236と抵抗器246とを接続する
ことによって、電波強度特性Liの出力と、雑音強度特
性Lnの出力とは合成されて、図28においてLmで示
すような、低い着信電波強度から高い着信電波強度にわ
たって電波強度を示す合成特性の出力が得られる。この
合成特性の出力をレベル変換器248を介して、負電圧
成分を有しない信号に変換して、電波強度情報Loとし
て出力する。
【0181】また合成特性Lmの出力は、比較器249
においてスケルチ回路の閾値回路250の閾値電圧と比
較することによって、所定閾値を超えた着信電波に対し
て、スケルチ制御信号216を発生する。
【0182】さらに広い範囲にわたって電波強度検出を
行う場合には、大きな着信入力レベルでも飽和しない中
間周波増幅段から中間周波信号を取り出したのち、対数
増幅器を用いて増幅して整流することによって、所要の
出力を得ることができる(不図示)。
【0183】図29は、本発明の実施例(2) を示したも
のであって、無線受信装置2の構成をブロック図によっ
て示している。図中、214は論理積回路(LG)、2
16はスケルチ制御信号である。
【0184】実施例(1) の場合と同様に、コンソール2
22において閾値設定の操作を行うと、CPU220が
起動されて、A/D変換器223に対して、電波強度情
報の取り込み指示を行う。
【0185】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報を、メモリ221に格納されてい
る変換テーブルを用いて着信電波強度値に変換し、予め
組まれている演算式、例えば前述の式(29)および(30)に
よって、ミュート制御すべき上限閾値を自動的に決定し
て、メモリ221に格納する。
【0186】その後、メモリ221に格納したミュート
制御すべき閾値を基に、その時点での電波強度情報Lo
との比較を継続的に行い、比較結果によって出力ポート
225から論理積回路214を経て制御信号を発生し
て、スイッチ回路211を制御する。
【0187】閾値として上限閾値を使用する場合は、電
波強度情報が閾値以下のとき、出力ポート225の出力
およびスケルチ制御信号216によって、論理積回路2
14に肯定信号を出力して、スイッチ回路211をオン
制御することによって、ベースバンド増幅器212から
のベースバンド信号を端子213に出力する。また電波
強度情報が閾値を超えるときは、出力ポート225から
否定信号を出力して、スイッチ回路211を常にオフ制
御することによって、ベースバンド信号を端子213に
出力しないようにする。ただし、着信電波強度が最低動
作着信電波強度値Lmin 、すなわちスケルチ動作感度に
満たないときは、スケルチ制御信号によって否定信号を
論理積回路214に入力するので、スイッチ回路211
はオフ制御される。
【0188】これによって、通信相手の無線送信局から
の通信相手送信波着信電波強度値Lrより大きい不要電
波に対して、受信動作を抑圧することができる。
【0189】また図26は、本発明の実施例(3) を示し
ている。実施例(1) の場合と同様に、コンソール222
において閾値設定の操作を行うと、CPU220が起動
されて、A/D変換器223に対して、電波強度情報の
取り込み指示を行う。
【0190】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報を、メモリ221に格納されてい
る変換テーブルを用いて着信電波強度値に変換し、予め
組まれている演算式、例えば前述の式(29)および(30)に
よって、ミュート制御すべき下限閾値と上限閾値とを自
動的に決定して、メモリ221に格納する。
【0191】その後、メモリ221に格納したミュート
制御すべき2値の閾値を基に、その時点での電波強度情
報Loとの比較を継続的に行い、比較結果によって出力
ポート225から論理積回路214を経て制御信号を発
生して、スイッチ回路211を制御する。
【0192】これによって、通信相手の無線通信局から
の通信相手送信波着信電波強度値Lrより低い不要電波
と、通信相手送信波着信電波強度値Lrより高い不要電
波に対する受信動作を阻止することができる。
【0193】図30は、本発明の実施例(4) を示したも
のであって、無線受信装置2の構成をブロック図によっ
て示している。図中、202は可変減衰器(ATT)、
226はディジタルアナログ(D/A)変換器である。
【0194】実施例(1) の場合と同様に、コンソール2
22において閾値設定の操作を行うと、CPU220が
起動されて、A/D変換器223に対して、電波強度情
報の取り込み指示を行う。
【0195】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報を、メモリ221に格納されてい
る変換テーブルを用いて着信電波強度値に変換し、予め
組まれている演算式、例えば前述の式(3) および(4) に
よって、可変減衰器202の減衰量設定値を自動的に決
定して、メモリ221に格納する。
【0196】その後、メモリ221に格納した減衰量設
定値を基に、D/A変換器226を介して、可変減衰器
202の減衰量を設定する。これによって、以後、着信
電波は、可変減衰器202によって減衰されて、通信相
手送信波着信電波強度値Lrは、可変減衰器202通過
後の相手送信波着信電波強度値Lraとなる。
【0197】一方、無線受信装置2の下限閾値は、最低
動作着信電波強度値Lmin 、すなわちスケルチ回路21
0の動作感度で決定される。着信電波強度がスケルチ動
作感度に満たないときは、スケルチ制御信号216によ
って否定信号をスイッチ回路211に送ってオフ制御す
る。
【0198】図31は、着信電波強度と可変減衰器によ
る減衰との関係を示したものである。図示のように、通
信相手の無線送信局からの通信相手送信波着信電波強度
値Lrが大きければ、可変減衰器202の減衰量Atを
大きくすることができ、可変減衰器202通過後の相手
送信波着信電波強度値Lraに減衰させて、無線受信装置
2の高周波増幅器203に入力する。
【0199】しかしながら、通信相手送信波着信電波強
度値Lrが小さい場合は、可変減衰器202の挿入によ
って、無線受信装置2においてS/Nの低下を招くた
め、一定の可変減衰器202の挿入開始着信電波強度値
Lat以上となるように、可変減衰器202の減衰値を設
定する。ここで、可変減衰器202の挿入開始着信電波
強度値Latは、最低動作着信電波強度値Lmin より大き
い値とする。
【0200】これによって、通信相手の無線送信局から
の通信相手送信波着信電波強度値Lrより低い不要電波
に対して、受信動作を阻止することができるとともに、
強力な異周波電波による感度抑圧や、高周波増幅器20
3や混合器204における相互変調波の発生を防止する
ことができる。
【0201】図32は、本発明の実施例(5) を示したも
のであって、無線受信装置2の構成をブロック図によっ
て示している。本実施例は、実施例(1) による下限閾値
の設定と、実施例(4) の可変減衰器202によって着信
電波を減衰させる方式との組み合わせである。
【0202】実施例(1) の場合と同様に、コンソール2
22において閾値設定の操作を行うと、CPU220が
起動されて、A/D変換器223に対して、電波強度情
報の取り込み指示を行う。
【0203】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報を、メモリ221に格納されてい
る変換テーブルを用いて着信電波強度値に変換し、予め
組まれている演算式、例えば前述の式(5),(6) および
(7),(8) によって、ミュート制御する下限閾値と、可変
減衰器202の減衰量設定値とを自動的に決定して、メ
モリ221に格納するとともに、可変減衰器202の減
衰量を設定する。
【0204】その後、メモリ221に格納した下限閾値
を基に、その時点での電波強度情報Loとの比較を継続
的に行い、二つの比較結果の論理積の演算を行って、出
力ポート225から制御信号を発生して、スイッチ回路
211を制御する。
【0205】これによって、最低動作着信電波強度値L
min より高い点に下限閾値を設定することができ、従っ
て、可変減衰器202によって通信相手の無線送信局か
らの通信相手送信波着信電波強度値Lrを多く減衰させ
ることがないため、通信相手の無線送信局からの信号を
良好なS/N状態で受信することができる。
【0206】このようにして、通信相手の無線送信局か
らの通信相手送信波着信電波強度値Lrより低い不要電
波に対する受信動作を阻止するとともに、強力な異周波
数電波による感度抑圧や、高周波増幅器203や混合器
204における相互変調波の発生を防止することができ
る。
【0207】図33は、本発明の実施例(6) の無線送信
装置を示したものであって、無線送信装置1の構成をブ
ロック図によって示している。図中において、101は
ベースバンド信号の入力端子、102はベースバンド増
幅器(LFA)、103は切替スイッチ、104は無線
送信機(Tx)、105は送信アンテナ、110はCP
U、111は記憶器(MEM)、112はディスプレイ
(DSP)、113はキーボード(KBD)、114は
シリアルインタフェース(SIF)、115はCPU1
10の出力ポート(OP)、116はCPU110の共
通バス、118は変調器(MOD)である。
【0208】図34は、本発明の実施例(6) の無線受信
装置を示したものであって、無線受信装置2の構成をブ
ロック図によって示している。図中において、図26に
おけると同じものを同じ番号で示し、224はシリアル
インタフェース(SIF)、230は復調器(DEM)
である。
【0209】実施例(6) において、無線送信局が通常の
通信を行う場合は、図33に示す無線送信装置1を起動
して(ただし起動回路は不図示)、入力端子101から
ベースバンド信号からなる送信信号を入力し、ベースバ
ンド増幅器102で所定のレベルに増幅したのち、切替
スイッチ103を介して無線送信機104の変調入力に
加える。無線送信機104では、変調入力に応じて無線
搬送波に変調を行って、所定の送信電力を送信アンテナ
105から、無線受信装置2に向けて送信する。
【0210】図34において、無線受信装置2では、受
信アンテナ201を介して高周波増幅器203に着信信
号が導かれて増幅され、混合器204で局部発振器20
5の局部発振信号と混合されることによって中間周波数
fiに変換され、帯域通過型濾波器206で帯域制限さ
れたのち、中間周波増幅器207で増幅され、検波器2
08で検波されてベースバンド信号に復調される。
【0211】実施例(6) においては、無線送信装置1か
ら無線受信装置2に閾値設定信号を送り、無線受信装置
2に組み込まれたプログラムに従って、各受信局の受信
レベルに応じた閾値を自動的に設定する。
【0212】無線送信装置1からの閾値設定信号を送信
する場合は、キーボード113を操作することによっ
て、記憶器111に書き込まれている自局の閾値設定信
号を読み出して、ディスプレイ112に表示するととも
に、シリアルインタフェース114からシリアル信号と
してディジタル伝送用変調器118に加え、ベースバン
ド帯域信号として、切替スイッチ103に送る。
【0213】また、シリアル信号の送信に先立って、出
力ポート115から切替スイッチ103に切替信号を送
出し、信号送出終了まで切替スイッチ103のオン動作
を継続させて、シリアル信号を無線送信機104に加
え、搬送波を変調して送信アンテナ105から電波とし
て送信する。
【0214】記憶器111,ディスプレイ112,キー
ボード113,シリアルインタフェース114および出
力ポート115は、共通バス116を介してCPU11
0と接続されており、記憶器111内に格納されている
プログラムに従ったCPU110の制御命令に基づいて
動作を行う。
【0215】無線受信装置2によって復調されたベース
バンド信号の一部は、ディジタル信号の復調器230に
よって復調され、シリアル信号としてシリアルインタフ
ェース224に入力される。シリアルインタフェース2
24に入力されたディジタル信号の閾値設定信号は、C
PU処理によって判読される。
【0216】この閾値設定信号を受信することによっ
て、実施例(1) におけるコンソール222の操作に基づ
く閾値設定の起動と同様にして起動が行われて、以後、
実施例(1) と同様の動作が行われる。
【0217】なお、実施例(6) においては、閾値設定信
号をディジタル信号によって行う方式について説明した
が、所要の設定情報を伝送できるものであれば、他の信
号方式でもよい。
【0218】以上説明したように、本実施例によれば、
無線送信装置1からの遠隔操作によって、各無線受信装
置2に適した下限閾値の設定を行うことができ、各無線
受信装置での閾値設定のための作業が一切不要となる。
【0219】図35は、本発明の実施例(7) の無線受信
装置を示したものであって、無線受信装置2の構成をブ
ロック図によって示し、図中において、図34における
と同じものを同じ番号で示している。
【0220】実施例(6) において説明した無線受信装置
の場合と同様に、閾値設定信号を無線送信装置1から送
信すると、この閾値設定信号を受信することによって、
無線受信装置2において、実施例(2) におけるコンソー
ル222の操作に基づく閾値設定の起動と同様にして起
動が行われる。以後、実施例(6) の場合と同様にして、
図33に示された無線送信装置から閾値設定信号を送信
することによって、無線受信装置2の復調器230によ
ってディジタル信号を復調して、シリアルインタフェー
ス224に入力する。そして、CPU処理によって、シ
リアルインタフェース224から受けたディジタル信号
からなる閾値設定信号を判読する。これによって、以
後、実施例(2) と同様の動作を行うことができる。
【0221】このように、実施例(7) によれば、無線送
信装置1からの遠隔操作によって、各無線受信局におい
て、無線受信装置2の動作に適した上限閾値の設定を行
うことができ、無線受信装置2における閾値設定のため
の作業が一切不要となる。
【0222】また図34は、本発明の実施例(8) を示し
ている。実施例(6) の場合と同様に、無線送信装置1か
ら閾値設定信号を送信する。無線受信装置2では、この
閾値設定信号を受信することによって、実施例(3) にお
けるコンソール222の操作による閾値設定動作の起動
と同様にして、閾値設定動作が起動される。
【0223】図33に示された無線送信装置1から、実
施例(6) と同様にしてディジタル信号からなる閾値設定
信号を送信すると、無線受信装置2では、復調器230
でこのディジタル信号を復調し、シリアルインタフェー
ス224に入力することによって、ディジタル信号から
なる閾値設定信号を、CPU処理により判読する。これ
により、以後、実施例(3) と同様の動作を行うことがで
きる。
【0224】このように実施例(8) によれば、無線送信
装置1からの遠隔操作によって、各無線受信局におい
て、無線受信装置2の動作に適した下限閾値と上限閾値
の設定を行うことができ、無線受信装置2における閾値
設定のための作業が一切不要となる。
【0225】図36は、本発明の実施例(9) の無線受信
装置を示したものであって、無線受信装置2の構成をブ
ロック図によって示している。実施例(6) の場合と同様
に、無線送信装置1から閾値設定信号を送信する。無線
受信装置2では、この閾値設定信号を受信することによ
って、実施例(4) におけるコンソール222の操作によ
る閾値設定動作の起動と同様にして、閾値設定動作が起
動される。
【0226】図33に示された無線送信装置1から、実
施例(6) と同様にしてディジタル信号からなる閾値設定
信号を送信すると、無線受信装置2では、復調器230
でこのディジタル信号を復調し、シリアルインタフェー
ス224に入力することによって、ディジタル信号から
なる閾値設定信号を、CPU処理により判読する。これ
により、以後、実施例(4) と同様の動作を行うことがで
きる。
【0227】このように実施例(9) によれば、無線送信
装置1からの遠隔操作によって、各無線受信局におい
て、無線受信装置2の動作に適した可変減衰器202の
減衰量の設定を行うことができ、無線受信装置2におけ
る可変減衰器202の減衰量設定のための作業が一切不
要となる。
【0228】図37は、本発明の実施例(10)の無線受信
装置を示したものであって、無線受信装置2の構成をブ
ロック図によって示している。実施例(6) の場合と同様
に、無線送信装置1から閾値設定信号を送信する。無線
受信装置2では、この閾値設定信号を受信することによ
って、実施例(5) におけるコンソール222の操作によ
る閾値設定動作の起動と同様にして、閾値設定動作が起
動される。
【0229】図33に示された無線送信装置1から、実
施例(6) と同様にしてディジタル信号からなる閾値設定
信号を送信すると、無線受信装置2では、復調器230
でこのディジタル信号を復調し、シリアルインタフェー
ス224に入力することによって、ディジタル信号から
なる閾値設定信号を、CPU処理により判読する。これ
により、以後、実施例(5) と同様の動作を行うことがで
きる。
【0230】このように実施例(10)によれば、無線送信
装置1からの遠隔操作によって、各無線受信局におい
て、無線受信装置2の動作に適した下限閾値の設定と、
可変減衰器202の減衰量の設定を行うことができ、無
線受信装置2における閾値の設定と可変減衰器202の
減衰量設定のための作業が一切不要となる。
【0231】また図26は、本発明の実施例(11)を示し
ている。無線受信装置2において、実施例(1) の場合の
ように、コンソール222において閾値設定の操作を行
う代わりに、閾値指定の数値データを入力する。
【0232】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報と閾値指定数値データとを、メモ
リ221に予め格納されている演算式、例えば前述の式
(9),(10)および(11)によって、演算処理することによっ
て、無線受信装置2の動作状態に応じた下限閾値を自動
的に決定して、メモリ221に格納する。以後、実施例
(1) の場合と同様の動作を行う。
【0233】これによって、各無線受信装置2の動作状
態に応じた下限閾値の設定を行うことができるととも
に、自己修正機能を備えることによって、誤った閾値設
定が行われることを防止できる。
【0234】また図29は、本発明の実施例(12)を示し
ている。無線受信装置2において、実施例(2) の場合の
ように、コンソール222において閾値設定の操作を行
う代わりに、閾値指定の数値データを入力する。
【0235】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報と閾値指定数値データとを、メモ
リ221に予め格納されている演算式、例えば前述の式
(31),(32) によって、演算処理することによって、無線
受信装置2の動作状態に応じた上限閾値を自動的に決定
して、メモリ221に格納する。以後、実施例(2) の場
合と同様の動作を行う。
【0236】これによって、各無線受信装置2の動作状
態に応じた上限閾値の設定を行うことができるととも
に、自己修正機能を備えることによって、誤った閾値設
定が行われることを防止できる。
【0237】また図26は、本発明の実施例(13)を示し
ている。無線受信装置2において、実施例(3) の場合の
ように、コンソール222において閾値設定の操作を行
う代わりに、閾値指定の数値データを入力する。
【0238】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報と閾値指定数値データとを、メモ
リ221に予め格納されている演算式、例えば前述の式
(9),(10),(11),(31)および(32)によって、演算処理する
ことによって、無線受信装置2の動作状態に応じた下限
閾値と上限閾値とを自動的に決定して、メモリ221に
格納する。以後、実施例(3) の場合と同様の動作を行
う。
【0239】これによって、各無線受信装置2の動作状
態に応じた下限閾値と上限閾値の設定を行うことができ
るとともに、自己修正機能を備えることによって、誤っ
た閾値設定が行われることを防止できる。
【0240】また図30は、本発明の実施例(14)を示し
ている。無線受信装置2において、実施例(4) の場合の
ように、コンソール222において閾値設定の操作を行
う代わりに、減衰量指定の数値データを入力する。
【0241】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報と閾値指定数値データとを、メモ
リ221に予め格納されている演算式、例えば前述の式
(12),(13) および(14)によって、演算処理することによ
って、無線受信装置2の動作状態に応じた減衰量を自動
的に決定して、メモリ221に格納する。以後、実施例
(4) の場合と同様の動作を行う。
【0242】これによって、各無線受信装置2の動作状
態に応じた、可変減衰器202の減衰量の設定を行うこ
とができるとともに、自己修正機能を備えることによっ
て、誤った減衰値設定が行われることを防止できる。
【0243】また図32は、本発明の実施例(15)を示し
ている。無線受信装置2において、実施例(5) の場合の
ように、コンソール222において閾値設定の操作を行
う代わりに、閾値指定の数値データを入力する。
【0244】そして、A/D変換器223を介して取り
込まれた電波強度情報と閾値指定数値データとを、メモ
リ221に予め格納されている演算式、例えば前述の式
(9),(10),(11) および式(12),(13),(14)によって、演算
処理することによって、無線受信装置2の動作状態に応
じた下限閾値と可変減衰器202の減衰量とを自動的に
決定して、メモリ221に格納する。以後、実施例(5)
の場合と同様の動作を行う。
【0245】これによって、各無線受信装置2の動作状
態に応じた、下限閾値と可変減衰器202の減衰量の設
定とを行うことができる。
【0246】また図33は、本発明の実施例(16)の無線
送信装置を示し、図34は本発明の実施例(16)の無線受
信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置1
と無線受信装置2の構成をブロック図によって示してい
る。
【0247】前述の実施例(6) においては、無線送信装
置1から閾値設定信号を送信することによって、無線受
信装置2において閾値設定の起動が行われたが、実施例
(16)においては、キーボード113から閾値設定信号に
代えて、数値データである閾値指定信号を入力すること
によって、実施例(11)の場合と同様に、無線送信装置1
から数値データを送信し、これによって無線受信装置2
では、実施例(11)の場合と同様に、演算処理を行って閾
値を設定する。
【0248】図38は、実施例(16)の動作を示すタイミ
ングチャートである。図38において、(a) は無線送信
装置1の送信動作、(b) は無線送信装置1から送信され
た閾値設定信号、(c) は他の無線送信局からの妨害電
波、(d) は無線受信装置2の着信電波強度、(e) は無線
受信装置2における下限閾値設定レベル、(f) は無線受
信装置2の出力端子213のベースバンド信号出力をそ
れぞれ示す。
【0249】いま、他の無線送信局からの妨害電波(c)
が送出されると、無線受信装置2において、着信電波強
度(d) で着信するが、下限閾値設定レベル(e) が低いの
で、妨害電波(c) に基づくベースバンド信号を、出力端
子213に出力する。
【0250】この状態で、無線送信装置1が送信動作を
行って、閾値指定信号を無線受信装置2に送ると、無線
受信装置2では閾値指定信号を受信して、下限閾値レベ
ルを上げて設定する。しかしながら、無線送信装置1か
らの着信電波強度は高いので、出力端子213における
ベースバンド信号の出力は可能である。
【0251】次に、無線送信装置1から下限閾値レベル
をさらに上げるように変更操作を行うと、無線受信装置
2の下限閾値設定レベル(e) はさらに上がる。
【0252】再び他の無線送信局からの妨害電波(c) が
着信すると、着信電波強度(d) が無線受信装置2の下限
閾値設定レベル(e) に満たないため、ベースバンド信号
の出力端子213への出力が阻止される。
【0253】図38においては、無線送信装置1から、
通信終了後に、無線受信装置2の下限閾値設定レベル
(e) を下げるように、変更操作した場合を示している。
【0254】また図33は、本発明の実施例(17)の無線
送信装置を示し、図35は本発明の実施例(17)の無線受
信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置1
と無線受信装置2の構成をブロック図によって示してい
る。
【0255】前述の実施例(7) においては、無線送信装
置1から閾値設定信号を送信することによって、無線受
信装置2において閾値設定の起動が行われたが、実施例
(17)においては、キーボード113から閾値設定信号に
代えて、数値データである閾値指定信号を入力すること
によって、実施例(12)の場合と同様に、無線送信装置1
から数値データを送信し、これによって無線受信装置2
では、実施例(12)の場合と同様に、演算処理を行って閾
値を設定する。
【0256】また図33は、本発明の実施例(18)の無線
送信装置を示し、図34は本発明の実施例(18)の無線受
信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置1
と無線受信装置2の構成をブロック図によって示してい
る。
【0257】前述の実施例(8) においては、無線送信装
置1から閾値設定信号を送信することによって、無線受
信装置2において閾値設定の起動が行われたが、実施例
(18)においては、キーボード113から閾値設定信号に
代えて、数値データである閾値指定信号を入力すること
によって、実施例(13)の場合と同様に、無線送信装置1
から数値データを送信し、これによって無線受信装置2
では、実施例(13)の場合と同様に、演算処理を行って閾
値を設定する。
【0258】また図33は、本発明の実施例(19)の無線
送信装置を示し、図36は本発明の実施例(19)の無線受
信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置1
と無線受信装置2の構成をブロック図によって示してい
る。
【0259】前述の実施例(9) においては、無線送信装
置1から減衰量設定信号を送信することによって、無線
受信装置2において可変減衰器202の減衰量設定の起
動が行われたが、実施例(19)においては、キーボード1
13から減衰量設定信号に代えて、数値データである減
衰量指定信号を入力することによって、実施例(14)の場
合と同様に、無線送信装置1から数値データを送信し、
これによって無線受信装置2では、実施例(14)の場合と
同様に、演算処理を行って可変減衰器202の減衰量を
設定する。
【0260】また図33は、本発明の実施例(20)の無線
送信装置を示し、図37は本発明の実施例(20)の無線受
信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置1
と無線受信装置2の構成をブロック図によって示してい
る。
【0261】前述の実施例(10)においては、無線送信装
置1から閾値設定信号を送信することによって、無線受
信装置2において閾値設定の起動が行われたが、実施例
(20)においては、キーボード113から閾値設定信号に
代えて、数値データである閾値指定信号を入力すること
によって、実施例(15)の場合と同様に、無線送信装置1
から数値データを送信し、これによって無線受信装置2
では、実施例(15)の場合と同様に、演算処理を行って閾
値を設定する。
【0262】図39は、本発明の実施例(21)の無線送信
装置を示したものであって、無線送信装置1の構成をブ
ロック図によって示している。図中において、図33に
おけると同じものを同じ番号で示し、117は送信タイ
マである。
【0263】図40は、本発明の実施例(21)の無線受信
装置を示したものであって、無線受信装置2の構成をブ
ロック図によって示している。図中において、図34に
おけると同じものを同じ番号で示し、229は受信タイ
マである。
【0264】前述の実施例(11)および(16)においては、
無線受信装置2における閾値の設定制御を無線送信装置
1から行ったが、長期間にわたって運用する間に、電波
伝播状態の変化や、無線送信装置1および無線受信装置
2の性能の劣化等によって、設定されている閾値では、
通信相手の無線送信局からの電波が阻止される障害が発
生することがある。
【0265】そこで、無線受信装置2では、一定期間経
過すると、設定した閾値を受信タイマ229の設定時間
経過によって解除し、最低動作着信電波強度値Lmin に
戻す機能を備える。また、無線送信装置1では、送信タ
イマ117の設定時間を受信タイマ229の設定時間よ
り短い時間に設定し、この設定時間間隔で、自動的に閾
値設定信号、または記憶器111に記憶している前回の
閾値設定信号を送信する。
【0266】これによって、無線回線の状態変化に対応
して、無線受信装置2の閾値設定値が修正される。ま
た、設定閾値によって受信できなくなったときは、受信
タイマ229の動作後に受信可能となり、無線送信局か
らの次の閾値設定信号または閾値指定信号を受けること
によって、閾値の設定値を修正することができる。
【0267】図41は、実施例(21)の動作を示すタイミ
ングチャートである。図41において、(a) は無線送信
装置1の送信動作、(b) は無線送信装置1から送信され
た閾値設定信号、(br)は、無線送信装置1からの受信信
号、(t) は無線受信装置2内の受信タイマ229の動
作、(e) は無線受信装置2における下限閾値設定レベル
をそれぞれ示す。なお、Tは受信タイマ229の動作時
間である。
【0268】いま、無線送信装置1が送信し、閾値指定
信号を無線受信装置2に送ると、無線受信装置2では、
閾値指定信号を受信して下限閾値レベル(e) を上げると
ともに、受信タイマ229が時間計数を開始する。無線
受信装置2は、受信タイマ229の動作時間終了までは
指定された閾値を保持するため、動作時間Tに達するま
でに、無線送信装置1から閾値指定信号を送信する。こ
の時の閾値指定信号は前回と同値であっても、または設
定変更の指示信号であってもよい。
【0269】無線受信装置2では、閾値指定信号を受信
したとき、受信タイマ229の計数動作を解除して、再
び始めから時間計数を開始する。無線送信装置1では、
送信タイマ117によって、自動的に閾値指定信号の再
送信を、受信タイマ229の動作時間Tより短い間隔で
行うように設定する。
【0270】しかしながら電波伝播条件の変化等によっ
て、無線送信装置1からの着信電波強度が低下して、閾
値指定信号を受信できなくなったときは、受信タイマ2
29の設定時間の終了によって、受信タイマ229が閾
値レベルを最低動作着信電波強度値Lmin に戻すので、
弱い電波も受信できるようになる。
【0271】これによって、無線送信装置1からの、次
の閾値指定信号と、無線受信装置2内における演算処理
によって、閾値の再設定が自動的に行われる。
【0272】また図39は、本発明の実施例(22)の無線
送信装置を示し、図42は本発明の実施例(22)の無線受
信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置1
と無線受信装置2の構成をブロック図によって示してい
る。
【0273】本発明の実施例(22)においては、前述の実
施例(12)および(17)において、実施例(21)と同様に、送
信タイマ117と受信タイマ229を設けることによっ
て、閾値を修正する機能を備えている。
【0274】また、図39は、本発明の実施例(23)の無
線送信装置を示し、図40は本発明の実施例(23)の無線
受信装置を示している。
【0275】本発明の実施例(23)においては、前述の実
施例(13)および(18)において、実施例(21)と同様に、送
信タイマ117と受信タイマ229を設けることによっ
て、閾値を修正する機能を備えている。
【0276】また、図39は、本発明の実施例(24)の無
線送信装置を示し、図43は本発明の実施例(24)の無線
受信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置
1と無線受信装置2の構成をブロック図によって示して
いる。
【0277】本発明の実施例(24)においては、前述の実
施例(14)および(19)において、実施例(21)と同様に、送
信タイマ117と受信タイマ229を設けることによっ
て、閾値を修正する機能を備えている。
【0278】また、図39は、本発明の実施例(25)の無
線送信装置を示し、図44は本発明の実施例(25)の無線
受信装置を示したものであって、それぞれ無線送信装置
1と無線受信装置2の構成をブロック図によって示して
いる。
【0279】本発明の実施例(25)においては、前述の実
施例(15)および(20)において、実施例(21)と同様に、送
信タイマ117と受信タイマ229を設けることによっ
て、閾値を修正する機能を備えている。
【0280】また、図26および図34は、本発明の実
施例(26)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(26)の無線送信装置を示している。
【0281】実施例(11)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(16)においては、無線送
信装置1のキーボード113から閾値指定数値データと
して絶対値Lzの指定レベルを入力して、無線受信装置
2の下限閾値の設定を行ったが、実施例(26)において
は、無線受信装置2に、式(15),(16) および(17)の処理
機能を加えることによって、閾値指定数値データとし
て、現状の設定点を基準とした可変値±Lvの入力によ
って、閾値の変更設定を容易に行うことができる。
【0282】また、図29および図35は、本発明の実
施例(27)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(27)の無線送信装置を示している。
【0283】実施例(12)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(17)においては、無線送
信装置1のキーボード113から閾値指定数値データと
して絶対値Lzの指定レベルを入力して、無線受信装置
2の上限閾値の設定を行ったが、実施例(27)において
は、無線受信装置2に、式(33),(34) の処理機能を加え
ることによって、閾値指定数値データとして、現状の設
定点を基準とした可変値±Lvの入力によって、閾値の
変更設定を容易に行うことができる。
【0284】また、図26および図34は、本発明の実
施例(28)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(28)の無線送信装置を示している。
【0285】実施例(13)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(18)においては、無線送
信装置1のキーボード113から閾値指定数値データと
して絶対値Lzの指定レベルを入力して、無線受信装置
2の下限閾値および上限閾値の設定を行ったが、実施例
(28)においては、無線受信装置2に、式(15),(16),(17)
および式(33),(34) の処理機能を加えることによって、
閾値指定数値データとして、現状の設定点を基準とした
可変値±Lvの入力によって、閾値の変更設定を容易に
行うことができる。
【0286】また、図30および図36は、本発明の実
施例(29)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(29)の無線送信装置を示している。
【0287】実施例(14)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(19)においては、無線送
信装置1のキーボード113から減衰量指定数値データ
として絶対値Lzの指定値を入力して、無線受信装置2
の可変減衰器202の減衰量の設定を行ったが、実施例
(29)においては、無線受信装置2に、式(18),(19) およ
び式(20)の処理機能を加えることによって、減衰量指定
数値データとして、現状の設定点を基準とした可変値±
Lvの入力によって、減衰量の変更設定を容易に行うこ
とができる。
【0288】また、図32および図37は、本発明の実
施例(30)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(30)の無線送信装置を示している。
【0289】実施例(15)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(20)においては、無線送
信装置1のキーボード113から下限閾値および減衰量
指定数値データとしてそれぞれの絶対値Lzの指定値を
入力して、無線受信装置2の下限閾値および可変減衰器
202の減衰量の設定を行ったが、実施例(30)において
は、無線受信装置2に、式(15),(16),(17)および式(1
8),(19),(20)の処理機能を加えることによって、閾値お
よび減衰量指定数値データとして、現状の設定点を基準
とした可変値±Lvの入力によって、閾値および減衰量
の変更設定を容易に行うことができる。
【0290】また、図26および図34は、本発明の実
施例(31)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(31)の無線送信装置を示している。
【0291】実施例(11)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(16)においては、無線送
信装置1のキーボード113から下限閾値および減衰量
指定数値データとしてそれぞれの絶対値Lzの指定値を
入力して、無線受信装置2の下限閾値の設定を行った
が、実施例(31)においては、無線受信装置2に、式(2
1),(22) および式(23),(24),(25)の処理機能を加えるこ
とによって、マージン値データとして、現状のマージン
値から新しいマージン値Mbに、変更設定を容易に行う
ことができる。
【0292】また、図29および図35は、本発明の実
施例(32)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(32)の無線送信装置を示している。
【0293】実施例(12)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(17)においては、無線送
信装置1のキーボード113から閾値指定数値データと
して絶対値Lzの指定値を入力して、無線受信装置2の
上限閾値の設定を行ったが、実施例(32)においては、無
線受信装置2に、式(35),(36) の処理機能を加えること
によって、マージン値データとして、現状のマージン値
から新しいマージン値Mbに、変更設定を容易に行うこ
とができる。
【0294】また、図26および図34は、本発明の実
施例(33)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(33)の無線送信装置を示している。
【0295】実施例(13)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(18)においては、無線送
信装置1のキーボード113から閾値指定数値データと
して絶対値Lzの指定値を入力して、無線受信装置2の
下限閾値および上限閾値の設定を行ったが、実施例(33)
においては、無線受信装置2に、式(21),(22),(23),(2
4),(25)および式(35),(36) の処理機能を加えることに
よって、マージン値データとして、現状のマージン値か
ら新しいマージン値Mbに、変更設定を容易に行うこと
ができる。
【0296】また、図30および図36は、本発明の実
施例(34)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(34)の無線送信装置を示している。
【0297】実施例(14)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(19)においては、無線送
信装置1のキーボード113から減衰量指定数値データ
として絶対値Lzの指定値を入力して、無線受信装置2
の可変減衰器202の減衰量の設定を行ったが、実施例
(34)においては、無線受信装置2に、式(26),(27) およ
び式(28)の処理機能を加えることによって、マージン値
データとして、現状のマージン値から新しいマージン値
Mbに、変更設定を容易に行うことができる。
【0298】また、図32および図37は、本発明の実
施例(35)の無線受信装置を示し、図33は本発明の実施
例(35)の無線送信装置を示している。
【0299】実施例(15)においては、コンソール222
から手動によって、また実施例(20)においては、無線送
信装置1のキーボード113から下限閾値および減衰量
指定数値データとして絶対値Lzの指定値を入力して、
無線受信装置2の下限閾値および可変減衰器202の減
衰量の設定を行ったが、実施例(35)においては、無線受
信装置2に、式(21),(22) または式(23),(24),(25) お
よび式(26),(27),(28)の処理機能を加えることによっ
て、マージン値データとして、現状のマージン値から新
しいマージン値Mbに、変更設定を容易に行うことがで
きる。
【0300】実施例(36)においては、上記各実施例にお
いて、無線受信装置2内の演算処理のマージン値の設定
を、式(37)による可変の着信動作マージンMaaにする方
法を行う。マージン値を、着信動作マージンMaaとする
ことによって、無線回線状態に応じたマージン値を自動
的に設定することができ、より確実に回線を確保しつつ
不要電波を除去することができる。
【0301】また、図33および図39は、本発明の実
施例(37)の無線送信装置を示し、図35〜図37,図3
9,図40,図42〜図44は本発明の実施例(37)の無
線受信装置を示している。
【0302】無線送信装置1においては、CPU11
0,記憶器111,共通バス116からなる演算装置に
おいて、キーボード113の操作によって、電波強度区
分に応じた選択信号を発信する機能と、電波強度区分に
応じた無線受信装置に対して送信する条件データを発信
する機能を備え、シリアルインタフェース114を介し
て変調器118で変調を行うことによって、送信機10
4 によって無線電波として送信する。
【0303】無線受信装置2においては、通信相手の無
線送信装置1からの電波強度を着信電波強度信号215
によって検知し、予め定められた電波強度区分に従っ
て、自局が検知する選択信号を確定しておく。
【0304】そして、無線受信装置2が無線送信装置1
からの選択信号を復調器230によって復調して、自局
の選択信号を受信したときのみ、続いて送られる条件デ
ータ信号を受信し取り込む。
【0305】取り込んだ条件データは、自局の受信電波
強度に応じた、例えば閾値指示値や可変減衰器202の
減衰量指示値、または受信電波強度区分に応じた演算処
理プログラム等である。
【0306】以上、実施例として、無線送信装置1およ
び無線受信装置2内の説明を、CPUを中心とした構成
によって、ソフトウェアによるCPU処理として述べた
が、ハードウェアのみで構成し実現することも可能であ
る。
【0307】このように、無線受信局に対して一つの無
線送信装置1と、多数の無線受信装置2を備えた無線通
信システムにおいて、受信電波強度区分に応じた、きめ
細かい受信条件の指定を行うことができ、妨害電波に強
く、調整作業が効率的なシステムを提供することができ
る。
【0308】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような各種の効果を得ることができる。 (1) 無線受信装置の設置時等において、通信相手無線送
信局からの着信電波強度を測定して、個々の無線受信装
置に適合した設定を行う必要がなく、ワンタッチで設置
状態に応じた閾値や、受信経路に挿入する減衰器の減衰
量を設定することができるので、作業を効率化するとと
もに、混信妨害に強い無線受信装置を実現することがで
きる。
【0309】(2) 無線送信装置からの遠隔操作によっ
て、無線受信装置の着信電波強度状態に応じた閾値や、
受信経路に挿入する減衰器の減衰量を設定することがで
きるので、作業を効率化するとともに、混信妨害に強い
無線通信システムを実現することができる。
【0310】(3) 送信タイマと受信タイマを備えること
によって、無線回線状態等の変化によって、設定した閾
値や、受信経路に挿入する減衰器の減衰量が不適当にな
った場合、定期的に閾値や減衰器の減衰量を更新するこ
とができる。
【0311】(4) また無線受信装置において、上限閾値
を設けることによって、強力な妨害電波に対する不要受
信動作を防止することができる。
【0312】(5) 無線受信装置に下限閾値と上限閾値と
を設けることによって、目的波に比べて弱い電波と強い
電波とに対する、不要受信動作を阻止することができ
る。
【0313】(6) 通信相手の無線送信局からの着信電波
強度に対する閾値や、受信高周波回路に挿入する減衰器
の減衰量の設定に当たって、着信動作マージンを設ける
ことによって、無線送信装置, 無線受信装置の変動、お
よび無線伝播路のフェージング等による変動に強い、安
定な無線通信システムを構成することが可能となる。
【0314】(7) 無線受信装置2の閾値の設定や、受信
高周波回路に挿入する減衰器の減衰量の設定の着信動作
マージン値を、通信相手送信局からの着信電波強度に応
じて、自動演算によって設定する機能を有しているの
で、過剰なマージンを排除して、より精度の高い着信動
作マージンを設定することができ、従って、不要受信排
除時の精度向上を図ることができる。
【0315】(8) また通信相手送信局からの着信電波強
度の区分に応じて、閾値や受信高周波回路に挿入する減
衰器の減衰量の設定、閾値等の設定演算条件を、通信相
手送信装置から送信して設定を行うことができ、従って
きめ細かい受信条件の指定が可能な、安定でかつ混信妨
害に強い、無線通信システムの構築が容易にできるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成(1),(3),(9),(10) を示す
図である。
【図2】本発明の原理的構成(2),(9),(10)を示す図であ
る。
【図3】本発明の原理的構成(4),(9),(10)を示す図であ
る。
【図4】本発明の原理的構成(5),(9),(10)を示す図であ
る。
【図5】本発明の原理的構成(6)-1,(6)-3,(8),(9),(10)
を示す図である。
【図6】本発明の原理的構成(6)-2,(8),(9),(10)を示す
図である。
【図7】本発明の原理的構成(6)-4,(8),(9),(10)を示す
図である。
【図8】本発明の原理的構成(6)-5,(8),(9),(10)を示す
図である。
【図9】本発明の原理的構成(7)-1,(7)-3,(8),(9),(10)
を示す図である。
【図10】本発明の原理的構成(7)-2,(8),(9),(10)を示
す図である。
【図11】本発明の原理的構成(7)-4,(8),(9),(10)を示
す図である。
【図12】本発明の原理的構成(7)-5,(8),(9),(10)を示
す図である。
【図13】本発明の原理的構成(11)を示す図である。
【図14】着信電波強度と検出特性(1) を示す図であ
る。
【図15】着信電波強度と検出特性(2) を示す図であ
る。
【図16】着信電波強度と検出特性(3) を示す図であ
る。
【図17】着信電波強度と検出特性(4) を示す図であ
る。
【図18】着信電波強度と検出特性(5) を示す図であ
る。
【図19】着信電波強度と検出特性(6) を示す図であ
る。
【図20】着信電波強度と検出特性(7) を示す図であ
る。
【図21】着信電波強度と検出特性(8) を示す図であ
る。
【図22】着信電波強度と検出特性(9) を示す図であ
る。
【図23】着信電波強度と検出特性(10)を示す図であ
る。
【図24】着信電波強度と下限閾値、上限閾値の関係を
示す図である。
【図25】本発明方式の実施に好適な無線通信システム
の構成例を示す図である。
【図26】本発明の実施例(1),(3),(11),(13),(26),(2
8),(31),(33) の無線受信装置を示す図である。
【図27】着信電波強度検出のための回路構成例を示す
図である。
【図28】着信電波強度検出回路の検出特性を例示する
図である。
【図29】本発明の実施例(2),(12),(27),(32)の無線受
信装置を示す図である。
【図30】本発明の実施例(4),(14),(29),(34)の無線受
信装置を示す図である。
【図31】着信電波強度と可変減衰器による減衰との関
係を示す図である。
【図32】本発明の実施例(5),(15),(30),(35)の無線受
信装置を示す図である。
【図33】本発明の実施例(6),(16)〜(20),(26) 〜(3
5),(37) の無線送信装置を示す図である。
【図34】本発明の実施例(6),(8),(16),(18),(26),(2
8),(31),(33) の無線受信装置を示す図である。
【図35】本発明の実施例(7),(17),(27),(32),(37) の
無線受信装置を示す図である。
【図36】本発明の実施例(9),(19),(29),(34),(37) の
無線受信装置を示す図である。
【図37】本発明の実施例(10),(20),(30),(35),(37)の
無線受信装置を示す図である。
【図38】実施例(16)の動作を示すタイミングチャート
であって、(a) は無線送信装置1の送信動作、(b) は無
線送信装置1から送信された閾値設定信号、(c) は他の
無線送信局からの妨害電波、(d) は無線受信装置2の着
信電波強度、(e) は無線受信装置2における下限閾値設
定レベル、(f) は無線受信装置2の出力端子213のベ
ースバンド信号出力をそれぞれ示す。
【図39】本発明の実施例(21)〜(25),(37) の無線送信
装置を示す図である。
【図40】本発明の実施例(21),(23),(37)の無線受信装
置を示す図である。
【図41】実施例(21)の動作を示すタイミングチャート
であって、(a) は無線送信装置1の送信動作、(b) は無
線送信装置1から送信された閾値設定信号、(br)は、無
線送信装置1からの受信信号、(t) は無線受信装置2内
の受信タイマ229の動作、(e) は無線受信装置2にお
ける下限閾値設定レベルをそれぞれ示す。
【図42】本発明の実施例(22),(37) の無線受信装置を
示す図である。
【図43】本発明の実施例(24),(37) の無線受信装置を
示す図である。
【図44】本発明の実施例(25),(37) の無線受信装置を
示す図である。
【図45】従来の無線通信システムの構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 信号発生器 13 選択信号発生器 14 条件信号発生器 22 閾値設定スイッチ 23 比較演算器 24 信号受信器 25 切替スイッチ 26 入力スイッチ 117 送信タイマ 202 可変減衰器 211 スイッチ回路 214 論理積回路 221 メモリ 229 受信タイマ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線送信装置からの電波を受信して復調
    するとともに、スイッチ回路を経て該復調信号の出力を
    制御する無線受信装置において、 電波着信時、比較演算器の演算処理によって着信電波強
    度値に応じた受信動作の下限閾値を生成してメモリに記
    憶保持するとともに、 以後、電波の着信ごとに該記憶された下限閾値と着信電
    波強度値とを前記比較演算器によって比較判定し、着信
    電波強度値と下限閾値との大小に応じて、前記スイッチ
    回路をオンまたはオフに制御することによって、不要波
    の受信動作を阻止するようにしたことを特徴とする無線
    受信方式。
  2. 【請求項2】 無線送信装置からの電波を受信して復調
    するとともに、スイッチ回路を経て該復調信号の出力を
    制御する無線受信装置において、 電波着信時、比較演算器の演算処理によって着信電波強
    度値に応じた受信動作の上限閾値を生成してメモリに記
    憶保持するとともに、 以後、電波の着信ごとに該記憶された上限閾値と着信電
    波強度値とを前記比較演算器によって比較判定して、着
    信電波強度値が上限閾値以上のとき判定出力を発生する
    とともに、該比較演算器から該無線受信装置のスケルチ
    動作の最低動作着信電波強度以下のときスケルチ制御信
    号を発生し、論理積回路によって得られた該判定出力と
    スイッチ信号との論理積の出力の有無に応じて前記スイ
    ッチ回路をオフまたはオンに制御することによって、不
    要波の受信動作を阻止するようにしたことを特徴とする
    無線受信方式。
  3. 【請求項3】 無線送信装置からの電波を受信して復調
    するとともに、スイッチ回路を経て該復調信号の出力を
    制御する無線受信装置において、 電波着信時、比較演算器の演算処理によって着信電波強
    度値に応じた受信動作の下限閾値と上限閾値を生成して
    メモリに記憶保持するとともに、 以後、電波の着信ごとに該記憶された下限閾値および上
    限閾値と着信電波強度値とを前記比較演算器によって比
    較判定して、着信電波強度値が下限閾値以上で上限閾値
    以下のとき前記スイッチ回路をオンに制御するととも
    に、それ以外のとき該スイッチ回路をオフに制御するこ
    とによって、不要波の受信動作を阻止するようにしたこ
    とを特徴とする無線受信方式。
  4. 【請求項4】 受信入力に可変減衰器を備え、無線送信
    装置からの電波を減衰して受信復調するとともに、スイ
    ッチ回路を経て該復調信号の出力を制御する無線受信装
    置において、 電波着信時、比較演算器の演算処理によって着信電波強
    度値に応じた前記可変減衰器の減衰量を生成してメモリ
    に記憶保持するとともに、 以後、電波の着信ごとに該記憶された減衰量を前記可変
    減衰器に設定して、着信電波強度値と該無線受信装置の
    スケルチ動作の最低動作着信電波強度値とを前記比較演
    算器によって比較判定し、着信電波強度値が該最低動作
    着信電波強度値以上または以下に応じて前記スイッチ回
    路をオンまたはオフに制御することによって、不要波の
    受信動作を阻止するようにしたことを特徴とする無線受
    信方式。
  5. 【請求項5】 受信入力に可変減衰器を備え、無線送信
    装置からの電波を減衰して受信復調するとともに、スイ
    ッチ回路を経て該復調信号の出力を制御する無線受信装
    置において、 電波着信時、比較演算器の演算処理によって着信電波強
    度値に応じた受信動作の下限閾値と、前記可変減衰器の
    減衰量を生成してメモリに記憶保持するとともに、 以後、電波の着信ごとに該記憶された減衰量を前記可変
    減衰器に設定して、該記憶された下限閾値と着信電波強
    度値とを前記比較演算器によって比較判定し、着信電波
    強度値と下限閾値との大小に応じて、前記スイッチ回路
    をオンまたはオフに制御することによって、不要波の受
    信動作を阻止するようにしたことを特徴とする無線受信
    方式。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の無
    線受信方式において、前記無線受信装置に閾値設定スイ
    ッチを備え、該閾値設定スイッチの操作によって、前記
    比較演算器における、前記各閾値および/または可変減
    衰器の減衰量の生成と、該生成された値のメモリへの記
    憶保持との処理を起動することを特徴とする無線受信方
    式。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の無
    線受信方式において、前記無線送信装置に信号発生器を
    備えて、閾値設定信号を送信するとともに、前記無線受
    信装置に信号受信器を備えて、該閾値設定信号を受信す
    ることによって、前記比較演算器における、前記各閾値
    および/または可変減衰器の減衰量の生成と、該生成さ
    れた値のメモリへの記憶保持との処理を起動することを
    特徴とする無線受信方式。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれかに記載の無
    線受信方式において、前記無線受信装置に閾値設定スイ
    ッチを備え、該閾値設定スイッチの操作によって、各閾
    値決定の基礎となるデータおよび/または可変減衰器の
    減衰量指定の基礎となるデータを入力することによっ
    て、前記比較演算器が、これらのデータと着信電波強度
    とから、各閾値データおよび/または可変減衰器の減衰
    量を生成して、該生成された値をメモリへ記憶保持する
    ことを特徴とする無線受信方式。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし5のいずれかに記載の無
    線受信方式において、前記無線送信装置に信号発生器を
    備えて、各閾値決定の基礎となるデータおよび/または
    可変減衰器の減衰量指定の基礎となるデータを送信する
    とともに、前記無線受信装置に信号受信器を備えて、こ
    れらのデータを受信することによって、前記比較演算器
    が、これらのデータと着信電波強度とから、各閾値デー
    タおよび/または可変減衰器の減衰量を生成して、該生
    成された値をメモリへ記憶保持することを特徴とする無
    線受信方式。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
    無線受信方式において、前記無線送信装置に信号発生器
    を備えて、各閾値および/または可変減衰器の減衰量の
    演算条件プログラムのデータを送信するとともに、前記
    無線受信装置に信号受信器を備えて、該データを受信す
    ることによって、前記比較演算器が該データをメモリに
    記憶して、各閾値および/または可変減衰器の減衰量の
    演算条件を更新することを特徴とする無線受信方式。
  11. 【請求項11】 請求項7または9に記載の無線受信方
    式において、前記無線送信装置に一定時間を計数する送
    信タイマを備えるとともに、前記無線受信装置に該送信
    タイマより長い時間を計数する受信タイマを備え、前記
    閾値設定信号または各閾値決定の基礎となるデータおよ
    び/または可変減衰器の減衰量指定の基礎となるデータ
    を一定周期ごとに送信するとともに、前記無線受信装置
    においてこれを受信したとき、前記比較演算器の演算処
    理とメモリへの記憶保持を起動するとともに前記受信タ
    イマの計数をリセットし、該比較演算器において演算結
    果の出力終了前に該受信タイマが計数終了したときは、
    該メモリに保持されている各閾値データおよび/または
    減衰量データを、下限閾値はスケルチ動作の最低動作着
    信電波強度値に、上限閾値は十分大きい値に、可変減衰
    器の減衰量は零に更新することを特徴とする無線受信方
    式。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし5および6ないし9の
    いずれかに記載の無線受信方式において、前記比較演算
    器における各閾値および/または可変減衰器の減衰量の
    設定時、閾値決定のためのマージン値を設けて、着信電
    波強度値が大きいときはマージン値を小さくし、着信電
    波強度値が小さいときはマージン値を大きくするように
    制御することを特徴とする無線受信方式。
  13. 【請求項13】 請求項9または11に記載の無線受信
    方式において、前記無線送信装置に、選択信号発生器を
    備えて、着信電波強度値を複数の段階に区分した選択信
    号を送出するとともに、条件信号発生器を備えて、該選
    択区分に応じた各閾値データおよび/または可変減衰器
    の減衰量のデータまたは各閾値決定の基礎となるデータ
    および/または可変減衰器の減衰量指定の基礎となるデ
    ータを送出し、無線受信装置に、切替スイッチを備え
    て、着信電波強度値の段階に応じて選択し、受信した選
    択信号の区分が該切替スイッチの選択と一致したとき入
    力スイッチをオンにして条件信号を受信し、該条件信号
    によって指定された各閾値データおよび/または可変減
    衰器の減衰量のデータまたは各閾値決定の基礎となるデ
    ータおよび/または可変減衰器の減衰量指定の基礎とな
    るデータに応じてメモリに記憶し、または記憶内容を更
    新することによって、前記比較演算器が各着信電波強度
    に応じた比較演算処理を行うことを特徴とする無線受信
    方式。
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JP2006080638A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Sumitomo Electric Ind Ltd スペクトラム拡散通信装置
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JP2009296627A (ja) * 2002-03-25 2009-12-17 Agere Systems Inc 無線ローカル・エリア・ネットワークにおけるアクセス・ポイントで少なくとも1つの閾値を動的に設定する方法、及びアクセス・ポイント

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