JP4513239B2 - 織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の糸巻き付け面形成体により形成された環状の糸巻き付け面と緯糸係止体との係脱作用によって緯糸の測長貯留及び前記糸巻き付け面からの緯糸引き出しを制御し、前記糸巻き付け面の半径方向へ位置変位可能に前記複数の糸巻き付け面形成体を環状に配列した緯糸測長貯留装置の測長量調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実開平3−111585号公報、特開2000−73255号公報に開示される巻き付け方式の緯糸測長貯留装置では、緯糸を巻き付けるためのドラムが複数のドラム片によって構成されている。これらのドラム片は、測長量と貯留量、又は貯留量のみ(以下、測長貯留量という)を変更可能にするために径方向に移動可能になっている。実開平3−111585号公報における複数のドラム片は、リンク機構を用いて径方向に同時に位置変位可能である。特開2000−73255号公報における複数のドラム片は、カム機構を用いて径方向に同時に位置変位可能である。
【0003】
ドラム片を保持するためのドラムホルダは、ドラムの周囲で周回される糸ガイドを駆動するための回転軸に軸受けを介して相対回転可能に支持されている。ドラムホルダは、磁力を用いて回転軸の回転に関係なく静止保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ドラムホルダ側を回転軸の回転に追随しないように静止保持することは、測長精度を高める上で重要である。ドラム片を径方向に移動して測長貯留量を調整するための測長貯留量調整機構は、ドラムホルダ側にある。測長貯留量調整機構の重量は、ドラム片及びドラムホルダの重量と共に軸受けを介して回転軸で受け止められる。ドラムホルダ側の重量が大きいほど、ドラムホルダ側を回転軸の回転に追随させないようにするための磁力を強くする必要がある。そのため、測長貯留量調整機構の存在は、磁力の強化を要求する。磁力の強化は、かなりのコストアップをもたらす。
【0005】
本発明は、コストに関して有利な測長貯留量調整装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、静止保持される複数の糸巻き付け面形成体により形成された環状の糸巻き付け面と緯糸係止体との係脱作用によって緯糸の測長貯留及び前記糸巻き付け面からの緯糸引き出しを制御し、前記糸巻き付け面の半径方向へ位置変位可能に前記複数の糸巻き付け面形成体を環状に配列した緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置を対象とし、請求項1の発明では、前記複数の糸巻き付け面形成体を支持する支持基板に対して着脱される円板形状の基枠と、前記基枠に取り付け位置変更可能に取り付けられる指示体と、前記指示体を前記基枠に取り付け位置変更可能に取り付けるための取り付け手段とを備えた測長貯留量調整装置を構成し、前記支持基板は、磁石の吸引力により静止保持されるとともに、前記複数の糸巻き付け面形成体が固定される前面と、前記前面より前方に突設される筒部とを備え、前記筒部に前記基枠の背面に形成された円形の凹部を嵌合した状態では、前記糸巻き付け面形成体が前記指示体に当接して前記糸巻き付け面の拡径方向又は縮径方向への移動を規制されると共に、前記糸巻き付け面形成体と前記指示体との当接によって前記支持基板に対する前記糸巻き付け面形成体の被支持位置を規定するようにした。
【0007】
測長貯留量調整装置は、緯糸測長貯留装置の支持基板の筒部に対して着脱できる。従って、複数台の織機に用いられている複数の緯糸測長貯留装置における測長貯留量調整を1個の測長貯留量調整装置で遂行することができる。緯糸測長貯留装置の使用時には測長貯留量調整装置の重量が糸巻き付け面側に加わることはない。従って、測長貯留量調整機構が緯糸測長貯留装置に常時装着されている従来装置に比べ、糸巻き付け面側を回転軸の回転に追随させないようにするための磁力は弱くて済む。また、支持基板の筒部に基枠を嵌合する構成は、緯糸測長貯留装置に測長貯留量調整装置を装着する上で簡便である。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1において、前記糸巻き付け面形成体は、前記糸巻き付け面形成体の糸巻き付け面を形成する糸係合面と前記指示体との当接によって前記糸巻き付け面の拡径方向への移動を規制されるようにした。
【0009】
糸巻き付け面を形成する糸係合面を基準にして測長貯留量の調整が行われるため、高い調整精度が得られる。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、前記取り付け手段は、前記凹部の半径方向にのみ位置変更可能に前記基枠に前記指示体を嵌合する嵌合手段と、前記凹部の半径方向へ位置変更可能に前記基枠に前記指示体を撥ね込んだ状態で締め付け固定するねじ止め手段とから構成した。
【0012】
基枠の凹部の径中心部を筒部の凸部の径中心部に合致させれば、指示体は糸巻き付け面の径方向にのみ位置変更可能となる。ねじ止め手段は、基枠に指示体を止着する上で簡便な手段である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0014】
図1に示す11は駆動源となるモータであり、モータ11の作動により回転軸12が回転する。モータ11は図示しない支持ブラケット上に支持されている。回転軸12には糸巻き付け管13が斜交して接続されている。回転軸12内には基端から中間部にかけて糸通路121が形成されており、糸巻き付け管13内の糸通路131が糸通路121に接続している。モータ11の前面には非磁性体製のカバー14が止着されており、回転軸12の先端部には非磁性体製の円環状の支持基板15がベアリング16を介して相対回転可能に支持されている。支持基板15の前面には円筒形状(即ち、円周面体形状)の筒部151が突設されている。筒部151と回転軸12との間にはベアリング20が介在されている。
【0015】
カバー14と支持基板15との対向面には磁石17,18が対向して止着されている。磁石17,18は互いに吸引し合い、この吸引力によって支持基板15がカバー14に対して静止保持される。回転軸12に止着された糸巻き付け管13はカバー14と支持基板15との間を周回する。
【0016】
図2に示すように、支持基板15の前面には複数の糸巻き付け面形成体19がねじ21によって締め付け固定されている。糸巻き付け面形成体19は、基部191と、測長部192とからなる。複数の測長部192の表面は、糸巻き付け面の一部となる凸弧面としての円弧面形状の糸係合面193となっている。糸係合面193は、略円形状の糸巻き付け面を形成する。糸巻き付け管13は支持基板15の周囲を周回し、糸通路121,131を通された緯糸Yが糸巻き付け面に巻き付けられる。支持基板15は、複数の糸巻き付け面形成体19を支持する支持部となる。筒部151は、前記支持部に設けられた円周面体形状の凸部となる。
【0017】
基部191には長孔194が形成されている。ねじ21は、長孔194を通って支持基板15に螺合されている。長孔194は、糸巻き付け面形成体19を支持基板15の半径方向、即ち糸巻き付け面の半径方向への取り付け位置の変更を可能にする。
【0018】
1つの糸巻き付け面形成体19の近傍には電磁ソレノイド22が配設されており、緯糸係止体221が電磁ソレノイド22の励消磁により駆動される。緯糸係止体221は糸巻き付け面形成体19上の孔195に出入りし、糸巻き付け管13から繰り出される緯糸Yが緯糸係止体221の係止作用によって糸巻き付け面上に巻き付け貯留される。緯糸係止体221が孔195から離脱すれば糸巻き付け面上の巻き付け糸の引き出しが可能となる。電磁ソレノイド22は、孔195を備えた糸巻き付け面形成体19の半径方向への位置変更に応じて同じだけ半径方向へ位置変更できるようになっている。
【0019】
図3(a),(b)は、測長貯留量調整装置26を示し、図4は測長貯留量調整装置26の分解斜視図である。測長貯留量調整装置26は、支持基板15の筒部151に嵌合される円板形状の基枠23と、基枠23に取り付け位置変更可能に取り付けられる指示体24と、基枠23に指示体24を締め付け固定するねじ25とからなる。
【0020】
図3(b)に示すように、基枠23の背面には円形の凹部231が形成されている。凹部231の径と筒部151の外径とは略同一であり、支持基板15の筒部151は、凹部231に嵌合する。筒部151と凹部231とが嵌合した状態では、凹部231の径中心は、筒部151の径中心、即ち回転軸12の回転中心軸線L(図1に図示)に一致する。図4に示すように、基枠23の前面には支持溝232が凹部231の半径方向に延びるように形成されている。凹部231の径中心は、支持溝232の幅の中心にある。
【0021】
合成樹脂製の指示体24は、支持溝232に嵌めこまれている。指示体24を支持溝232に嵌め込んだ状態では、指示体24の前面と基枠23の前面とは、面一となる。指示体24の幅は、支持溝232の幅と同程度、かつ支持溝232に沿ってスライド可能に設定されている。支持溝232は、凹部231の半径方向にのみ位置変更可能に基枠23に指示体24を嵌め込む嵌め込み手段となる。指示体24には指示印Tが刻設されており、基枠23の前面には目盛りMが刻設されている。
【0022】
指示体24の先端部には位置規制片241が直角に折曲した状態に形成されている。位置規制片241の裏面は、円弧面形状の規制面242となっている。凹弧面である規制面242の円弧面の円弧半径は、測長部192の糸係合面193の円弧面の円弧半径と同じにしてある。従って、規制面242と糸係合面193とは面接触可能である。
【0023】
指示体24には一対の長孔243,244が直列状態に形成されている。ねじ25は、長孔244を通って基枠23に螺合されている。ねじ25を締め付けると、ねじ25の頭部251が指示体24に当接し、指示体24が基枠23に固定される。ねじ25は、凹部231の半径方向へ位置変更可能に基枠23に指示体24を嵌め込んだ状態で締め付け固定するねじ止め手段となる。支持溝232及びねじ25は、指示体24を基枠23に取り付け位置変更可能に取り付けるための取り付け手段を構成する。
【0024】
図2に鎖線で示すように筒部151に基枠23を嵌合した状態では、回転軸12の軸線Lの方向に見た場合にねじ21が長孔243を通して見える。長孔243,244は同形同大であり、長孔243,244の間隔は、基枠23の半径方向にねじ25の位置からねじ21の位置への方向の距離に等しくなるようにしてある。
【0025】
測長貯留量の調整は以下のように行われる。ねじ25を緩めた状態で所望の織布の織幅に応じた目盛りMの位置に指示印Tを合わせるように基枠23に対して指示体24を位置決めした後、ねじ25を締めて基枠23に指示体24を固定する。次に、複数の糸巻き付け面形成体19のうちの1つを締め付けているねじ21を緩めて糸巻き付け面形成体19を支持基板15の径中心に近づけておき、筒部151に基枠23を嵌合する。そして、測長部192が位置規制片241に当接するまで糸巻き付け面形成体19を半径方向に移動する。測長部192の糸係合面193を位置規制片241の規制面242に面接触させた後、ねじ21を締めつけて支持基板15に糸巻き付け面形成体19を固定する。他の糸巻き付け面形成体19に対しても、それらのねじ21を緩めた後に同様の操作を行えばよい。
【0026】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)支持基板15を備えた緯糸測長貯留装置と同じ装置が複数の織機で用いられている場合、緯糸測長貯留装置の支持基板15の筒部151に対して着脱できる測長貯留量調整装置26は、他の複数台の織機に用いられている複数の緯糸測長貯留装置における測長貯留量調整にも使用できる。従って、緯糸測長貯留装置に測長貯留量調整機構を予め組み付けてある従来構成に比べ、緯糸測長貯留装置の支持基板15に対して着脱できる測長貯留量調整装置26は、織機1台当たりに関して非常に安価である。
【0027】
(1-2)緯糸測長貯留装置の使用時、即ち測長貯留を行なっているときには測長貯留量調整装置26は、支持基板15から外されており、測長貯留量調整装置26の重量が支持基板15に加わることはない。従って、測長貯留量調整機構が緯糸測長貯留装置に常時装着されている従来装置に比べ、支持基板15を回転軸12の回転に追随させないようにするための磁石17,18の磁力は弱くて済む。即ち、磁石17,18は、従来よりも小型のもので済み、磁石のコストは低減する。
【0028】
(1-3)糸巻き付け面形成体19は、糸係合面193と指示体24の規制面242との当接によって糸巻き付け面の拡径方向への移動を規制される。即ち、支持基板15に対する糸巻き付け面形成体19の被支持位置が糸係合面193と規制面242との当接によって規定される。糸巻き付け面を形成する糸係合面193を基準にして測長貯留量の調整が行われるため、高い調整精度が得られる。
【0029】
(1-4)測長貯留量調整装置26は、基枠23と筒部151との凹凸の嵌合によって支持基板15に取り付けられる。支持基板15の筒部151に基枠23を嵌合する構成は、緯糸測長貯留装置に測長貯留量調整装置26を装着する上で簡便である。
【0030】
(1-5)凹部231に筒部151を嵌合した状態では、凹部231の径中心と筒部151の径中心とが一致し、凹部231の径中心が支持溝232の幅中心にある。従って、支持溝232に嵌め込まれた指示体24は、糸巻き付け面の径方向にのみ位置変更可能である。支持溝232に指示体24を嵌め込む構成は、指示体24を糸巻き付け面の径方向にのみ位置変更可能とする上で簡便である。
【0031】
(1-6)ねじ止め手段を構成するねじ25は、基枠23に指示体24を止着する上で簡便な手段である。
(1-7)支持溝232に嵌め込まれた指示体24は、ねじ25を中心とした基枠23に対する回動を阻止される。支持溝232に指示体24を嵌め込む構成は、指示体24がねじ25を中心にして回動しないようにする上で簡便な構成である。
【0032】
(1-8)糸巻き付け面形成体19がねじ21を中心にして糸巻き付け面の周方向に傾くと、正確な測長貯留量が得られない。糸係合面193と規制面242とは面接触し、糸係合面193と規制面242とが面接触した状態では糸巻き付け面形成体19がねじ21を中心として回動することはない。即ち、糸係合面193と規制面242とを面接触させる構成は、糸巻き付け面形成体19がねじ21を中心にして糸巻き付け面の周方向に傾動しないようにする。
【0033】
(1-9)糸巻き付け面形成体19の糸係合面193に傷が付くと、糸巻き付け面から引き出し解舒される緯糸Yの引き出し抵抗が増し、緯入れ不良を発生するおそれが高くなる。糸係合面193に当接する指示体24を合成樹脂製とした構成は、指示体24と糸係合面193との当接による糸係合面193の損傷を回避する上で有効である。
【0034】
(1-10)ねじ21の締め付けは、糸巻き付け面形成体19と指示体24とを当接した状態で長孔243からねじ回しを通して行える。従って、糸係合面193と規制面242との面接触を保持しておけば、糸巻き付け面形成体19は測長貯留量調整装置26によって規定された支持基板15に対する被支持位置で傾くことなく支持基板15に固定される。
【0035】
(1-11)指示体24の前面と基枠23の前面とが面一であるため、目盛りMと指示印Tとは同一面上にある。目盛りMと指示印Tとを同一面上に設ける構成は、正確な測長貯留量調整に有効である。
【0036】
次に、図5〜図7の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
図5及び図6に示すように、測長貯留量調整装置27は、円形状の基枠28と、基枠28の周縁のフランジ281に形成された複数の支持溝282にそれぞれ嵌め込まれた指示体29と、フランジ281の内側の凹部283に嵌入されたカム体30と、基枠28の径中心を貫通してカム体30の径中心に螺合されるねじ31とからなる。
【0037】
指示体29の基端部にはピン291が取り付けられている。カム体30には複数のカム溝301が形成されており、カム溝301にはピン291が嵌め込まれている。ねじ31を緩めた状態でカム体30をねじ31を中心にして回動すると、指示体29がピン291とカム溝301とのカム作用によって支持溝282に沿って基枠28の半径方向へ移動する。
【0038】
図7に示すように、支持基板15の筒部151は、凹部283に嵌合する。筒部151と凹部283とを嵌合した状態では、指示体29の先端部の位置規制片292が糸巻き付け面形成体19の糸係合面193に面接触可能である。位置規制片292は、第1の実施の形態における位置規制片241と同じ形状である。
【0039】
図6に示すように、目盛りM1は、指示体29の側面に設けられている。支持溝282とフランジ281の外周面との成す角T1が指示印となる。指示体29に設けられた長孔293は、第1の実施の形態における長孔243と同じ役割を果たす。
【0040】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。又、支持基板15に対する複数の糸巻き付け面形成体19の被支持位置の設定が同時に行える。
【0041】
次に、図8の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
指示体24Aの先端部の位置規制片241Aの外周面245は、糸巻き付け面形成体19の測長部192の内周面195に面接触する。第3の実施の形態の測長貯留量調整装置26Aは、第1の実施の形態における(1-1)項、(1-2)項、(1-4)〜(1-7)項と同じ効果をもたらす。
【0042】
次に、図9の第4の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
測長貯留量調整装置32は、円筒形状の基枠33と、基枠33に一体形成されたアーム片34と、アーム片34の先端部の折曲部に形成された孔341に挿通された指示体35と、アーム片34に螺合されて指示体35に当接するねじ36とからなる。基枠33には支持基板15の筒部151が嵌合される。アーム片34は、基枠33の半径方向に延びている。アーム片34に形成された孔342は、ねじ21を締めつける際にねじ回しを通すためのものである。ねじ36を緩めれば、指示体35は、アーム片34の長さ方向に移動可能である。
【0043】
指示体35の先端部の位置規制片351は、第1の実施の形態における位置規制片241と同じ形状をしている。位置規制片351は、糸巻き付け面形成体19の糸係合面193に面接触する。
【0044】
第4の実施の形態では、第1の実施の形態における(1-1)〜(1-3)項、(1-4)〜(1-7)項と同じ効果が得られる。
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
【0045】
(1)第1の実施の形態において、目盛りMを指示体24側に設け、指示印Tを基枠33側に設けること。
(2)第1の実施の形態において、ラック−ピニオン機構を用いて指示体24を基枠23に対して半径方向へ移動できるようにすること。この場合、ラックは指示体24側に設けられ、ピニオンは基枠23側に設けられる。指示体24は、ラック−ピニオン機構におけるセルフロック作用によって基枠23に固定される。
【0046】
(3)第2の実施の形態において、カム溝を有するカム体の代わりにリンク機構を用いて複数の指示体29を同時に動かせるようにすること。
前記した実施の形態から把握できる請求項記載以外の発明について以下に記載する。
【0047】
〔1〕前記糸係合面は凸弧面であり、前記凸弧面に対する前記指示体の当接面は、前記凸弧面と面接触可能な同形の凹弧面である織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。
【0048】
〔2〕前記嵌め込み手段は、前記凸部の半径方向に沿うように前記基枠に形成された支持溝を備え、前記ねじ止め手段は、前記支持溝の溝方向に長い長孔と、前記長孔を貫通して前記支持溝の底に螺合されるねじとを備え、前記ねじの頭部が前記ねじのねじ込みによって前記指示体に当接するようにした織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。
【0049】
〔3〕前記支持部は、円板形状の支持基板と、前記支持基板の径中央部に突設された筒部とを備え、記糸巻き付け面形成体は、前記筒部の周囲の前記支持基板の前面にねじによって止着されるものであり、前記基枠の凹部は前記筒部に嵌合され、前記筒部の軸線方向に見た場合には前記ねじを透視可能な長孔が前記指示体に形成されており、前記ねじを回すためのねじ回しが前記長孔に挿通されて前記ねじが回される織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。
【0050】
〔4〕前記基枠に対する前記指示体の取り付け位置を示すための目盛りを前記基枠と前記指示体とのいずれか一方に設け、他方に指示印を設けた織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、支持基板の筒部に基枠を装着した状態では、糸巻き付け面形成体が指示体に当接して前記糸巻き付け面の拡径方向又は縮径方向への移動を規制されると共に、前記糸巻き付け面形成体と前記指示体との当接によって前記支持基板に対する前記糸巻き付け面形成体の被支持位置を規定するようにしたので、コストに関して有利な測長貯留量調整装置を提供し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側断面図。
【図2】正面図。
【図3】(a)は測長貯留量調整装置26の正面図。(b)は測長貯留量調整装置26の背面図。
【図4】測長貯留量調整装置26の分解斜視図。
【図5】第2の実施の形態を示す要部背面図。
【図6】測長貯留量調整装置27の分解斜視図。
【図7】要部側断面図。
【図8】第3の実施の形態を示す要部側断面図。
【図9】第4の実施の形態を示す要部側断面図。
【符号の説明】
15…支持部としての支持基板。151…凸部としての筒部。19…糸巻き付け面形成体。193…糸係合面。23,28,33…基枠。231,283…凹部。232…取り付け手段を構成する嵌め込み手段としての支持溝。24,24A,29,35…指示体。25…取り付け手段を構成するねじ止め手段としてのねじ。
Claims (3)
- 静止保持される複数の糸巻き付け面形成体により形成された環状の糸巻き付け面と緯糸係止体との係脱作用によって緯糸の測長貯留及び前記糸巻き付け面からの緯糸引き出しを制御し、前記糸巻き付け面の半径方向へ位置変位可能に前記複数の糸巻き付け面形成体を環状に配列した緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置において、
前記複数の糸巻き付け面形成体を支持する支持基板に対して着脱される円板形状の基枠と、
前記基枠に取り付け位置変更可能に取り付けられる指示体と、
前記指示体を前記基枠に取り付け位置変更可能に取り付けるための取り付け手段とを備え、
前記支持基板は、磁石の吸引力により静止保持されるとともに、前記複数の糸巻き付け面形成体が固定される前面と、前記前面より前方に突設される筒部とを備え、前記筒部に前記基枠の背面に形成された円形の凹部を嵌合した状態では、前記糸巻き付け面形成体が前記指示体に当接して前記糸巻き付け面の拡径方向又は縮径方向への移動を規制されると共に、前記糸巻き付け面形成体と前記指示体との当接によって前記支持基板に対する前記糸巻き付け面形成体の被支持位置を規定するようにした織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。 - 前記糸巻き付け面形成体は、前記糸巻き付け面形成体の糸巻き付け面を形成する糸係合面と前記指示体との当接によって前記糸巻き付け面の拡径方向への移動を規制される請求項1に記載の織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。
- 前記取り付け手段は、前記凹部の半径方向にのみ位置変更可能に前記基枠に前記指示体を嵌め込む嵌め込み手段と、前記凹部の半径方向へ位置変更可能に前記基枠に前記指示体を嵌め込んだ状態で締め付け固定するねじ止め手段とからなる請求項1又は2に記載の織機における緯糸測長貯留装置の測長貯留量調整装置。
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