JPH0135103B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ひなし織機用のよこ糸予備送出し兼
測長装置、ことに作動空気又は作動流体により引
抜くことにより、このよこ糸の保持及びよこ入れ
を行なう織機用のよこ糸予備送出し兼測長装置に
関する。

この種の織機においては、よこ糸の径路に、織
機の一方の側に位置しよこ糸保持体を構成するボ
ビンと、よこ入れノズルとの間において、布の幅
に従つて前もつて定めた長さのよこ糸を周期的に
貯え、この一時的に貯えたよこ糸をよこ入れ時に
一度に引抜くことのできる予備送出し兼測長装置
を設けることはよく知られている。

とくに仏国特許2428603号明細書には、軸線方
向みぞの貫通する回転軸に管状部材を連結し、調
節可能な周辺寸法を持ち回転しないようにしたド
ラムのまわりへのよこ糸の巻き付けのために、よ
こ糸の到達とその前記管状部片内への進入が容易
になるようにし、前記ドラムのまわりに巻いた所
定の巻き数のよこ糸を保持しこれ等所定巻き数の
よこ糸を周期的に釈放する保持手段を設けたよこ
糸予備送出し兼測長装置について記載してある。

所望の巻き数のよこ糸を接線方向に巻き付ける
ことのできる回転軸により固定ドラムに巻き付け
る原理を使うこのよこ糸予備送出し兼測長装置に
おいては、多数の巻き数のよこ糸の長さ、従つて
よこ入れを行うように引抜く前に貯えられる糸の
長さは、巻き付けドラムに半径方向に固定部分を
設けることにより、調節自在にされる。この固定
部分内には、所望の巻き数を保持し釈放する保持
手段と半径方向に調節自在な部材により構成する
部分とを取付けてある。この構造により得られる
ドラムは、本装置の軸線に対して、最大幅に対す
る布の幅の減小（整経）に従つて一層大きく又は
一層小さく偏心する周辺を備えている。この偏心
構造により、実質的な正弦法則に従つて変りよこ
糸を引つ張るときにぴくぴくした動きを生ずるよ
こ糸張力が生ずる。

さらに前記した公知の装置においては、所望の
巻き数を保持し釈放する保持手段は、軸を一定の
向きに保ちながら円形運動で駆動できるようにす
る外サイクロイド歯車列を備えている。この外サ
イクロイド歯車列自体は、糸が通る半径方向の管
状部材を支える回転軸により駆動される。この駆
動は、ウオーム及びウオーム歯車（タンゼント
輪）と駆動ピニオン及び受動ピニオンに掛けたエ
ンドレスのベルト又はチエーンとを介して生ず
る。この構造は、多数のピニオン、軸及び軸受か
ら成る複雑な機構を構成する。この機構の製作及
び組立てはこれを取付けようとする部分の寸法が
小さいのでむずかしい。さらにこの機構の構造
は、多数の巻き数の糸を保持するように軸の軌道
を調節することができない。その理由は、ドラム
が、前記機構を納める半径方向に固定の部分と、
半径方向に調節自在な部片により構成した部分と
から成つているからである。

本発明は、所定の巻き数を保持し又釈放するの
に極めて簡単な手段を設けてあるので、形式は同
様であるが極めて改良されたよこ糸予備送出し兼
測長装置を提供することによりこれ等の障害を除
こうとするにある。これ等の手段は、ドラム周辺
を全く偏心させないで調節できるドラム構造に適
合できる。

このために所定の巻き数のよこ糸を保持し釈放
する保持手段は、本発明によるよこ糸予備送出し
兼測長装置においては、一定の角度間隔を隔てた
つめを周辺に形成されウオーム及びウオーム歯車
より回転軸から連続的に回転させられるように設
けられた軸により支えられたつめ車により構成さ
れている。この回転軸は、よこ糸が通過する半径
方向管状部材を支える。前記つめ車の各つめによ
り前記巻き付けドラムのまわりに巻き付けた次次
の一巻きのよこ糸を保持し、次で前記つめ車の回
転に引続く前記つめの引つ込みにより次のつめに
よつて一巻きのよこ糸が既に保持される前に巻き
付けた全部の巻き数のよこ糸を一度に釈放するこ
とができるように、前記回転軸を前記巻き付けド
ラムに対して配置する。

このようにして所望の成績は、ウオーム及びウ
オーム歯車とつめ車形のつめ付き輪とから成る極
めて簡単な機構により得られる。従つて必要な軸
受の個数は明らかに著しく減少させられる。

従つて本発明によれば、非常に簡単な設計であ
るにもかかわらず非常に有効な設計の特殊な構造
を提供することができる。

所定の巻き数に対応して貯えられた糸の長さを
調節することができるように、ドラムを、複数の
同心のよこ糸支持部材を支え、回転しないように
した円板により構成するのが有利である。各よこ
糸支持部材は、一様な角度間隔で配分され、すべ
て半径方向に調節自在である。前記したつめ車
は、これ等のよこ糸支持部材の１つの付近に位置
し、つめ車軸線に沿い調節自在な位置を持ち、隣
接するよこ糸支持部材の半径方向の調節に追従で
きるようにしてある。

従つて本発明によれば、よこ糸の長さの調節
と、よこ糸送出しのためのつめ車の回転位置の調
節とを、容易に迅速にかつ簡便に行なうことがで
きる。

すなわちドラムは、もはや半径方向に固定した
部分と、半径方向に調節自在な部片により構成し
た部分とから成つていないで、つねにほぼ同心に
位置させることのできるすべて半径方向に調節自
在な有用な部材を備えている。しかしこれ等の部
材の１つの他の部材に対する半径方向位置からの
極めてわずかな片寄りは問題にはならない。従つ
て他のよこ糸支持部材を近似的に位置させた後１
個のよこ糸支持部材だけの精密な調節を行うこと
ができる。

つめ車を、隣接するよこ糸支持部材の調節に追
従させるには、このつめ車の軸をウオーム歯車の
ボス内で滑動するように取付けるのが有利であ
る。このウオーム歯車は、これをつめ車の軸に所
望の位置で連結するように止めナツトを受ける円
すい形ねじのような部分と、みぞのような山形案
内又は扁平部分とを備え、各つめの向きを保つよ
うにしてある。

前記した構造には次の障害がある。よこ糸のよ
こ入れ時に、ドラムの各よこ糸支持部材に巻き付
けられ織り幅に対応する長さの糸が、急激に引抜
かれ放出される。これは、対応する巻き数のよこ
糸を保持するつめを、隣接するよこ糸支持部材の
後方に後退させるときである。よこ糸がよこ入れ
され、その移動の終りに達すると、緊張状態にな
つていない最後の一巻きは、これに続く貯蔵作用
の最初の一巻きに影響を及ぼす。しかしこの一巻
きのよこ糸は主として消えたつめの場所を占める
ように到達した新たなつめによりすでに保持され
ている。

所定の巻き数を必要とするときに、後続の貯蔵
のための最初の一巻きを、その保持に先だつてつ
めから逃げないようにするために、本発明は付加
的な特徴としてよこ糸予備送出し兼測長装置に、
よこ糸を巻き取るようにドラムの周辺に近接して
位置し又１個のつめを、ドラムに前もつて巻き付
けた多数の巻き数のよこ糸を釈放するように後退
させたときに、すでに巻き付けた最初のよこ糸の
一巻きを後続のつめの後方の位置に保つようにつ
め車の付近に位置させた固定の保持衝合部材を設
ける。極めて簡単な付属部品を構成するこの保持
衝合部材は、その作用をつめ車の作用と組合わせ
られ、前もつて貯えられた所定長のよこ糸のよこ
入れ時に、既に巻き付けられている新たな一巻き
をドラム上に信頼できる状態に保持し、このよう
にして本発明よこ糸予備送出し兼測長装置の信頼
性のある精密な作用を保証する。この保持衝合部
材は、静的部材である。しかしその取付けは、ド
ラムの軸線に直角をなす平面内で位置に関し調節
でき、ドラムのよこ糸支持部材と共につめ車の位
置の調節に追従できるようにするのがよい。特定
の実施例によれば保持衝合部材は、本発明装置を
内部に納める固定のカバーに直接又はこのカバー
の周辺に固定した山形材の形の支持体に調節自在
に取付けるために、すべり路を備えた台板に連結
した剛性の又はたわみ性の出張りの形の活動部分
を備えている。

なお本発明によれば、前記したよこ糸支持部材
と共につめ車を回転させるウオーム及びウオーム
歯車を囲むケーシングを取付けた円板は、半径方
向管状部材を支える回転軸により支えられてい
る。この支持は、軸受を介して行なわれる。この
円板と固定のカバーとに永久磁石を取付け、円板
を実際上固定の角度位置に保つと共に、管状部材
を通すようにしたすきまを設ける。円板すなわち
ドラムを構成する全構造は、機械的複雑さを伴わ
ないで管状部材を通すのにじやまにならない手段
により回転しないようにされる。前記管状部材の
自由端部は、円板の周辺と、カバーの周辺とによ
り形成された同じ形状のみぞ穴に沿う円形の軌道
を画く。円板及びカバーに取り付けた永久磁石
は、対応する構造を持ち、これ等の円板及びカバ
ーを磁性体から作る場合には非磁性体から成る支
持体により保持されなければならない。

以下本発明によるひなし織機用のよこ糸予備送
出し兼測長装置の２つの実施例を添付図面につい
て詳細に説明する。

第１図に示した本発明装置は、支持体２により
織機のフレームに取付けたカバー１を備えてい
る。カバー１のボスは、回転軸５を取付けた軸受
３，４のハウジングとして作用する。回転軸５は
本装置の全体の軸線６のまわりに回転する。他の
２個の軸受７，７′により回転軸５は、カバー１
内に位置させた円板８を支える。

回転軸５には、織機の駆動源から織機の作動と
同期して回転軸５の回転駆動を容易にするピニオ
ン９をキー止めしてある。回転軸５の軸線６に沿
い回転軸５の全長の一部にわたりみぞ１０が貫通
している。みぞ１０は、回転軸５の後端部で開口
し、管１１により半径方向に実質的に延びてい
る。管１１は、取付けブロツク１２により回転軸
５に連結されている。

カバー１の円すい台形内面には、非磁性体から
成り永久磁石１４を挿入した支持ブロツク１３を
固定してある。回転軸５に沿い軸線方向には動か
ないようにした円板８は、その後面に非磁性体か
ら成る環状体１５を支えている。環状体１５には
他の永久磁石１６を挿入してある。永久磁石１６
の配置は、第１の永久磁石１４の配置に対応す
る。すなわち円板８は、これを支える回転軸５の
回転運動に関係なく実際上固定の角度位置に保た
れる。永久磁石１４，１６間に存在するすきまｄ
により管１１の細くした中央部分を通すことがで
きる。

円板８は、回転軸５の前端部に形成した〔又は
回転軸５に取り付けた〕ウオーム１８を内部に納
めた中央ケーシング１７と一体である。ウオーム
１８は、ウオーム歯車１９（第２図）にかみあ
う。ウオーム歯車１９のボスは、中央ケーシング
１７の各側に位置させた軸受２０，２１内に回転
するように取り付けられている。ウオーム歯車１
９は、そのボスを貫通する軸２２と共に回動する
ように連結してある。中央ケーシング１７の外側
の軸端部は、一定の角度間隔を互いに隔てたつめ
２４、たとえば60゜の角度ずつ互いに隔てた６個
のつめ２４（第３図及び第４図）を周辺に形成し
たつめ車２３を支えている。

円板８は、又その前面に４個のよこ糸支持部材
２５を備えている。各よこ糸支持部材２５は、軸
線６に対して傾斜した縁部を持つ有用部分２６
と、穴２８を形成した取り付け出張り２７とから
成つている。各よこ糸支持部材２５に対し円板８
の前面には、半径方向のみぞ２９が形成されてい
る。みぞ２９の底部には１連のねじ穴３０を形成
している。よこ糸支持部材２５はこのようにし
て、穴２８を貫通しねじ穴３０の１つにねじ込ん
だねじ３１により所望の半径方向位置に固定され
る。

作動中に回転軸５は、矢印３２の向きに連続的
に回転するようにしてある。回転軸５は、これと
一緒に管１１を回転させる。管１１の自由端部
は、円板８の周辺と、カバー１の周辺との間に設
けたのと同じ形状のみぞ穴３３に沿い円形の軌道
を画く。織機の側部に位置させたボビン（図示し
てない）から巻きほぐれるよこ糸３４は、軸線６
に沿い本装置に達し、矢印３５に従つて回転軸５
のみぞ１０の入口に連関する。この入口からよこ
糸１４は管１１に入込み、管１１から円形のみぞ
穴３３を通過することによつて出る。それぞれみ
ぞ１０へと入口と、みぞ１０及び管１１の接合部
に位置する曲がり部と、管１１の自由端とに位置
させたセラミツク材製アイレツト３６，３７，３
８により前記した径路にわたり、よこ糸３４の正
確な案内を確実に行う。

最後のアイレツト３８により矢印３９（第２図
の向きに接線方向に供給されるよこ糸３４は、円
板８に取り付けた４個のよこ糸支持部材２５によ
り構成された固定のドラムのまわりの次次の一巻
きに巻かれる。各よこ糸支持部材２５の有用部分
２６の２つの傾斜縁部によこ糸３４を押しつける
ことにより、８角形の一巻きを形成する。最初の
一巻きは、つめ車２３のつめ２４の１つにより保
持される。

ウオーム１８及びウオーム歯車１９の減速によ
り、又つめ２４の角度間隔により定まる全巻き数
ｎ（第１図）は、ｎ巻きのよこ糸を保持するつめ
２４が、隣接するよこ糸支持部材２５の有用部分
２６の傾斜縁部の１つの下方に見えなくなるとき
まで、よこ糸支持片材２５のまわりに巻き付けら
れる。このようにしてこれ等のｎ巻きのよこ糸を
釈放され、よこ糸３４のよこ入れのために矢印４
０の向きに一度に引抜くことができる。このとき
に新たな一巻きは、すでによこ糸支持部材２５の
まわりに巻いてあるが、見えなくなつたつめの場
所を占めるようになるつめ車２３の別のつめ２４
により保持される。よこ糸３４を貯え釈放する同
じサイクルがこのようにして無期限に繰り返され
る。各つめ２４は連関面２４′を備えている。連
関面２４′の凹入形状は、よこ糸３４をつめ２４
の下降運動に同伴することなく、よこ糸３４を保
持するように定められる。

このようにしてｎ巻きの形に保持されたよこ糸
３４の長さの調節を行なうには、各サイクルごと
に４個のよこ糸支持部材２５の半径方向位置を前
記した調節自在な締付部片を使うことによりほぼ
同様に変更して、４個のよこ糸支持部材２５が本
装置の軸線６を中心とする同じ円周につねに位置
するようにする。４個のよこ糸支持部材２５の別
の位置は第２図に鎖線で示してある。この位置
は、よこ糸の貯蔵長さのかなり短縮された場合に
対応する。

つめ車２３は、隣接するよこ糸支持部材２５の
半径方向の移動に追従するのがよい。このために
第２図に示すようにつめ車２３の軸２２は、ウオ
ーム歯車１９のボスの内側で滑動するように取り
付けられている。このボスは、その両端部の一方
で中央ケーシング１７の外側に、みぞ穴と共にナ
ツト４２をはめる円すい形ねじを形成した部分４
１を備えている。ナツト４２を締付けることによ
り、ウオーム歯車１９と、つめ車２３の軸２２と
の間を一緒に回転するようにするが、軸線方向に
は固定する。

第５図、第６図及び第７図は第２の実施例を示
す。この場合第１図の実施例と共通の部品には同
じ参照数字を使い再度の説明は省くことにする。

この第２の実施例にも又、山形材の形の支持体
４４に取付けた保持衝合部材４３を設けてある。
支持体４４自体は、固定のカバー１の周辺にねじ
４５により固定してある。

第７図に示した保持衝合部材４３は、本装置の
軸線６に平行な平面内につめ車２３の付近に位置
させた出張り４６を備えている。山形の支持体４
４の一方の腕部分に第２のねじ５０により調節自
在に取り付けるために、すべり路４９を形成した
細長い台板４８に、出張り４６を中間部分４７を
介して連結する。

保持衝合部材４３は、その活動部分を構成する
出張り４６により、多数の巻き数の糸が矢印４０
の向きに供給されるときに、に、前もつて貯えら
れた巻き糸に加えられる引張り作用により新たな
一巻きが影響を受けても、この一巻きをつめ２４
の後方の位置に保つことができる。実際上新たな
一巻きは、これが出張り４６の内方に湾曲した縁
部の下方に接触することによつて移動するのを防
止され、この一巻きの外側に向う移動を防止さ
れ、従つてつめ２４からはずれるのを防止され
る。もちろん保持衝合部材４３は、よこ糸３４を
貯えて釈放する各サイクルごとに同様にして介入
する。

すべり路４９により保持衝合部材４３の位置
は、本装置の軸線６に直角をなす平面内で調節自
在であり、第１の実施例について前記したように
つめ車２３及びよこ糸支持部材２５の位置を調節
するのと同時に出張り４６の位置を変えることが
できる。

本発明は例示したひなし織機用よこ糸予備送出
し兼測長装置の実施例に限定するものではない。
とくにつめ２４又はよこ糸支持部材２５の個数及
び詳細形状を変更しても本発明の範囲外ではな
い。又保持衝合部材を設ける場合に、山形材の形
の支持体４４を設けないで、保持衝合部材４３の
調節自在な取り付けを適当な形状の固定カバー１
の周辺に直接行い、又は剛性の出張り４６の代り
に１個又は複数個のたわみ性部材たとえばブラシ
を使つてもよい。

以上本発明をその実施例について詳細に説明し
たが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の
変化変型を行うことができるのはもちろんであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明よこ糸予備送出し兼測長装置の
第１の実施例を示す後述第２図の１−１線に沿う
断面図、第２図は第１図の２−２線に沿う断面
図、第３図及び第４図は第１図及び第２図の装置
のつめ車及びその軸を拡大して示す正面図及び側
面図である。第５図は本装置の第２の実施例を示
す後述第６図の５−５線に沿う断面図、第６図は
第５図の横断面図、第７図は第５図及び第６図の
装置の要部を拡大して示す斜視図である。 ５……回転軸、１０……みぞ、１１……管、１
８……ウオーム、１９……ウオーム歯車、２２…
…軸、２３……つめ車、２４……つめ、２５……
よこ糸支持部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軸線方向のみぞが貫いている回転軸と、この
   回転軸と一体の管状部材とを備え、調節可能な周
   辺寸法を持ち回転しないようにしたドラムのまわ
   りに、よこ糸を巻付けることができるように、よ
   こ糸が、前記みぞに沿つて前記管状部材内を通過
   することができるようにし、さらに周期的釈放の
   ために前記ドラムのまわりに巻いた所定の巻き数
   のよこ糸を保持する可能性のつめ手段を備え、 前記つめ手段の各つめにより、前記巻付け用の
   ドラムのまわりに巻付けた次次の一巻きのよこ糸
   を保持し、次いで前記つめ手段の移動に引続く前
   記つめの引つ込みにより、次のつめによつてよこ
   糸の一巻きが既に保持される前に、巻き付けた全
   部の巻き数のよこ糸を一度に釈放することができ
   るように、前記つめ手段を、前記ドラムの周辺に
   対して配置した、ひなし織機、とくに空気圧手段
   又は水圧手段によつて引抜くことにより、よこ糸
   保持及びよこ入れを行なう織機に使用される、よ
   こ糸予備送出し兼測長装置において、 前記ドラムを、互いに等しい角度間隔を隔て半
   径方向に同心に調節可能な複数個の同心のよこ糸
   支持部材を備え、回転しないようにした円板によ
   り構成し、所定の巻き数のよこ糸を保持し釈放す
   る前記つめ手段を、互いに等しい角度間隔を隔て
   た一体のつめを周辺に形成され、前記回転軸によ
   り駆動されるウオーム及びウオーム歯車により連
   続的に回転できる軸により支えられたつめ車によ
   り構成し、 前記つめ車を、前記ドラムの調節可能なよこ糸
   支持部材の１個に隣接して配置すると共に、隣接
   する前記よこ糸支持部材の半径方向の調節に追従
   できるように、前記軸に沿い調節可能に位置させ
   たことを特徴とする、よこ糸予備送出し兼測長装
   置。 ２ 前記各つめに、このつめによりその下降移動
   中によこ糸を同伴しないでこのよこ糸を保持でき
   るおう入面を設けた特許請求の範囲第１項記載の
   よこ糸予備送出し兼測長装置。 ３ 前記各よこ糸支持部材に、よこ糸予備送出し
   兼測長装置全体の軸線に対して傾斜した縁部を持
   つよこ糸受入れ部分と、半径方向のみぞ内で前記
   円板に相対的に半径方向に調節することのできる
   取付け出張りとを設けた特許請求の範囲第１項記
   載のよこ糸予備送出し兼測長装置。 ４ 前記つめ車の軸が、前記ウオーム歯車のボス
   内で滑動できるように取り付けられると共に角変
   位するように案内され、このボスに、前記ウオー
   ム歯車を前記軸に所望の位置に連結するように止
   めナツトを受入れる円すい形ねじを形成するよう
   に止めナツトを受け入れる円すい形ねじを形成し
   た特許請求の範囲第１項または第３項記載のよこ
   糸予備送出し兼測長装置。 ５ 前記巻き付け用のドラムにあらかじめ巻き付
   けられた多数の巻き数のよこ糸を釈放するよう
   に、１個のつめが引つ込まされるときに、次のつ
   めの後方に既に巻き付けられたよこ糸の最初の一
   巻きを保持するように、前記ドラムの周辺と前記
   つめ車とに隣接して配置した固定の保持衝合部材
   を設けた特許請求の範囲第１項ないし第４項のい
   ずれかに記載のよこ糸予備送出し兼測長装置。 ６ 前記保持衝合部材に、取付け部を設け、前記
   保持衝合部材の位置を、前記巻き付け用のドラム
   の軸線に直角をなす平面内で調節できるようにし
   た特許請求の範囲第５項記載のよこ糸予備送出し
   兼測長装置。 ７ 前記保持衝合部材に、よこ糸予備送出し兼測
   長装置を納めた固定のカバーに、前記保持衝合部
   材を調節可能に取り付けるためのすべり路を備え
   た台板に連結された剛性の又はたわみ性の出張り
   を設けた特許請求の範囲第６項記載のよこ糸予備
   送出し兼測長装置。 ８ 前記保持衝合部材に、よこ糸予備送出し兼測
   長装置を納めたカバーの周辺に固定した山形材の
   形の支持体に、前記保持衝合部材を調節可能に取
   り付けるためのすべり路を備えた台板に連結され
   た剛性の又はたわみ性の出張りを設けた特許請求
   の範囲第６項記載のよこ糸予備送出し兼測長装
   置。 ９ 前記よこ糸支持部材を支える前記円板と、前
   記ウオーム及びウオーム歯車を囲むケーシングと
   を、軸受を介して前記回転軸により支え、前記円
   板を実際上固定の角度位置に保持し、前記管状部
   材が通るためのすきまを形成するように、永久磁
   石を前記円板により又前記カバーにより支えた特
   許請求の範囲第７項又は第８項記載のよこ糸予備
   送出し兼測長装置。