JP4512949B2 - 非水電解液および非水電解液二次電池 - Google Patents
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実施例1
<分岐型のポリエーテル骨格を有する化合物4aの合成>
分子の枝にエチレンオキサイドセグメントを有する分岐型のポリエーテル骨格を有する化合物4a[下記構造式(10)]を合成した。詳細な合成方法および条件は、以下の通りである。
窒素雰囲気下で、3.41gの水素化ナトリウム(純度55%)を100mlの脱水テトラヒドロフラン(THF)に氷浴下で分散させ、これに10.0mlのジエチレングリコールモノメチルエーテルをゆっくり滴下した。その後14時間撹拌して得られた溶液に、氷浴下で5.2mlの3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペンをゆっくり滴下して、10分間攪拌した。これを16時間加熱撹拌した後、反応混合物を塩化メチレン/希塩酸で抽出し、塩化メチレン相を減圧留去によって濃縮し、粗生成物を得た。この反応粗生成物を、固定相にシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、下記構造式(11)で表され、nが2である化合物1aを8.43g得た(収率68%)。
窒素雰囲気下で、6.21gの1aを、9−BBN(9−borabicyclo[3.3.1]nonane)の0.5M脱水THF溶液128mlに、0℃でゆっくり滴下した。これに6Nの水酸化ナトリウム水溶液58mlと31質量%の過酸化水素水66mlを、0℃で加えた。これを1時間室温で撹拌した後、減圧留去によりTHFを除去し、得られた反応混合物を200mlのヘキサンで洗浄した後、塩化メチレン/希塩酸で抽出し、塩化メチレン相を減圧留去によって濃縮し、粗生成物を得た。固定相にシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーでこの反応粗生成物を精製し、下記構造式(12)で表され、nが2である化合物2aを0.90g得た(収率14%)。
窒素雰囲気下で、533mgの水素化ナトリウム(純度55%)を氷浴下で50mlの脱水THFに分散させ、これに2.1gの2aをゆっくり滴下した。3時間還流して得られた溶液に、0.39mlの3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペンを氷浴下でゆっくり滴下して、10分間攪拌した。これを16時間加熱撹拌した後、反応混合物を塩化メチレン/希塩酸で抽出し、塩化メチレン相を減圧留去によって濃縮し、粗生成物を得た。固定相にシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで、この反応粗生成物を精製し、下記構造式(13)で表され、nが2である化合物3aを1.04g得た(収率46%)。
水素雰囲気下、三方コックを取付けた50mlのなす型フラスコ中で、15.8mgのパラジウム炭素を無水エタノールに分散させ、これに1.04gの3aを加えた。これを、水素を満たした風船で加圧した状態で室温で3日間撹拌した。パラジウム炭素をろ過で除去し、得られたろ液中のエタノールを減圧留去で除去することにより、1.01g(収率97%)の透明な液体4aを得た。4aの構造を、1H−NMR(CDCl3)を用いて同定した。その結果は、以下の通りである。δ 3.68−3.54(m,32H),3.49(d,8H),3.42(d,4H),3.39(s,12H),3.33(m,2H),3.21(m,2H),2.17(m,2H),1.97(m,1H),0.90(d,3H)。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4a:80質量%に、LiTFSI[Lithum bis(trifluoromethane sulfonyl)imide、Li・N(CF3SO2)2]:20質量%を、Ar雰囲気中で溶解させて非水電解液を調製した。
<分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4bの合成>
下記構造式(14)で表される化合物4bを、4aと同様に合成した。詳細な合成方法および条件は、以下の通りである。
窒素雰囲気下で、2.05gの水素化ナトリウム(純度55%)を、100mlの脱水テトラヒドロフラン(THF)に氷浴下で分散させ、これに10.0mlのテトラエチレングリコールモノメチルエーテルをゆっくり滴下した。その後14時間撹拌して得られた溶液に、3.1mlの3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペンを氷浴下でゆっくり滴下し10分間攪拌した。これを16時間加熱撹拌した後、反応混合物を塩化メチレン/希塩酸で抽出し、塩化メチレン相を減圧留去によって濃縮し、粗生成物を得た。この反応粗生成物を、固定相にシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、上記構造式(11)で表され、nが4である化合物1bを5.39g得た(収率45%)。
窒素雰囲気下で、5.18gの1bを、9−BBNの0.5M脱水THF溶液67mlに、0℃でゆっくり滴下した。これに6Nの水酸化ナトリウム水溶液30mlと31質量%の過酸化水素水34mlを、0℃で加えた。これを1時間室温で撹拌した後、減圧留去によりTHFを除去し、得られた反応混合物を200mlのヘキサンで洗浄した後、塩化メチレン/希塩酸で抽出し、塩化メチレン相を減圧留去によって濃縮し、粗生成物を得た。固定相にシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーでこの反応粗生成物を精製し、上記構造式(12)で表され、nが4である化合物2bをを4.22g得た(収率78%)。
窒素雰囲気下で、180mgの水素化ナトリウム(純度55%)を50mlの脱水THFに氷浴下で分散させ、これに2.1gの2bをゆっくり滴下した。3時間還流して得られた溶液に、0.25mlの3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペンを氷浴下でゆっくり滴下し10分間攪拌した。110時間加熱撹拌した後、反応混合物を塩化メチレン/希塩酸で抽出し、塩化メチレン相を減圧留去によって濃縮し、粗生成物を得た。固定相にシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで、この反応粗生成物を精製し、上記構造式(13)で表され、nが4である化合物3bを676mg得た(収率30%)。
水素雰囲気下、三方コックを取付けた50mlのなす型フラスコ中で、11.9mgのパラジウム炭素を無水エタノールに分散させ、これに675mgの3bを加えた。これを、水素を満たした風船で加圧した状態で3日間撹拌した。パラジウム炭素をろ過で除去し、得られたろ液中のエタノールを減圧留去で除去することにより、687mg(収率>99%)の透明な液体4bを得た。4bの構造を、1H−NMR(CDCl3)を用いて同定した。その結果は、以下の通りである。δ 3.68−3.54(m,64H),3.49(d,8H),3.42(d,4H),3.39(s,12H),3.33(m,2H),3.21(m,2H),2.17(m,2H),1.97(m,1H),0.90(d,3H)。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4bを用いた他は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
<分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物3の合成>
下記構造式(15)で表される化合物3を合成した。詳細な合成方法および条件は、以下の通りである。
1H,1H,5H−オクタフルオロペンタノール(20.9g)、および水酸化カリウム(0.685g)をTHF(25ml)に加え、60℃で10分撹拌した。これに、氷浴下で、3−(1H,1H,5H−オクタフルオロペンチロキシ)−1,2−エポキシプロパン(19.8g)を加え、48時間還流撹拌した。これを3N塩酸で中和し、エーテルで抽出、エーテル相を無水MgSO4で乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下で蒸留して、下記構造式(16)で表される化合物3−1(30.5g、収率85%)を得た。この化合物3−1の構造を、1H−NMR(CDCl3)で同定した。その結果は、以下の通りである。δ 6.06(tt,J=5.6Hz,2H),4.99(quin,5.2Hz,2H),3.69(sep,J=6.0Hz,4H),2.42(d,1H)。
窒素雰囲気下で、化合物3−1(1.84g)、および水酸化カリウム(0.038g)をTHF(15ml)に加え、60℃で10分撹拌した。これを室温まで放冷し、N,N’−カルボニルジイミダゾール(0.489g)を加え、3時間還流撹拌した。反応液をエバポレーターで濃縮し、n−ヘキサン:酢酸エチル(3:1、体積比)でカラムクロマトグラフィーにかけ、透明な液体である化合物3(1.25g、収率66%)を得た。この化合物3の構造を、1H−NMR(CDCl3)で同定した。その結果は、以下の通りである。δ 6.06(tt,4H), 4.00(m,5H),3.98(sext,J=11.6Hz,8H),3.81(d,J=4.8Hz,8H)。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物3を用いた他は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
<分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4の合成>
下記構造式(17)で表される化合物4を合成した。詳細な合成方法および条件は、以下の通りである。
合成原料としてn−ブタノール(37.1g)、n−ブチルグリシジルエーテル(66.7g)を用いて、実施例3における化合物3−1の合成反応と同様の反応を行い、下記構造式(18)で表される化合物4−1(25.5g、収率25%)を得た。この化合物4−1の構造を、1H−NMR(CDCl3)で同定した。その結果は、以下の通りである。δ 3.93(quin,1H),3.45(m,8H),2.90(s,1H),1.55(quin,4H),1.38(sext,4H),0.92(t,6H)。
窒素雰囲気下で、脱水THF(30ml)および水素化ナトリウム(5.00g)を氷浴下撹拌し、化合物4−1(25.5g)を少量ずつ加え、15分撹拌した。これに、氷浴下で3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペン(7.88g)を少量ずつ加え、50℃で24時間撹拌した。得られた反応液に蒸留水を加えて失活させた後、エーテルで抽出し、エーテル相を無水MgSO4で乾燥した。その後乾燥剤をろ別し、ろ液をエバポレーターで濃縮してn−ヘキサン:酢酸エチル(5:1、体積比)でカラムクロマトグラフィーにかけ、下記構造式(19)で表される化合物4−2(17.4g、収率71%)を得た。この化合物4−2の構造を、1H−NMR(CDCl3)で同定した。その結果は、以下の通りである。δ 5.20(s,2H),4.18(s,4H),3.62(quin,2H),3.60(m,8H),3.42(m,8H),1.54(quin,8H),1.36(sext,8H),0.91(t,12H)。
窒素雰囲気下で、化合物4−2(2.24g)をTHF(5ml)に加え、氷浴下で、更に9−BBNの0.5M THF溶液(20ml)を少量ずつ加えて、2時間撹拌した。次に30%過酸化水素水(2.2ml)を加え、室温で1時間撹拌した。得られた反応液に炭酸カリウムを飽和するまで加え、エーテルで抽出し、エーテル相を無水MgSO4で乾燥した。その後乾燥剤をろ別し、ろ液をエバポレーターで濃縮してn−へキサン:酢酸エチル(1:1、体積比)でカラムクロマトグラフィーにかけ、下記構造式(20)で表される化合物4−3(1.90g、収率81%)を得た。この化合物4−3の構造を、1H−NMR(CDCl3)で同定した。その結果は、以下の通りである。δ 3.73(m,4H),3.64(dd,Ja=9.6Hz,Jb=6.8Hz,2H),3.58(quin,J=5.2Hz,2H),3.45(m,16H),3.33(t,1H),2.10(sep,J=5.4Hz,1H),1.55(quin,J=7.1Hz,8H),1.35(sext,J=7.5Hz,8H),0.92(t,12H)。
合成原料に化合物4−3(0.934g)を用い、実施例3における化合物3の合成反応と同様の反応を行い、透明な液体である化合物4(0.525g、収率55%)を得た。この化合物4の構造を、1H−NMR(CDCl3)で同定した。その結果は、以下の通りである。δ 4.19(d,J=6.0Hz,4H),3.63(m,8H),3.52(m,4H),3.45(m,32H),2.33(quin,J=6.0,2H),1.55(quin,16H),1.35(sext,16H),0.92(t,24H)。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4を用いた他は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
<分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物5の合成>
合成原料にエタノールとエチルグリシジルエーテルを用いた他は、実施例4と同様の手順で、下記構造式(21)で表される透明な液体の化合物5を合成した。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物5を用いた他は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
<分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物6の合成>
合成原料にイソプロパノールとイソプロピルグリシジルエーテルを用いた他は、実施例4と同様の手順で、下記構造式(22)で表される透明な液体の化合物6を合成した。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物6を用いた他は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
<分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物7[Bis(4−(2,6−dioxaheptyl))carbonate)]の合成>
下記構造式(23)で示される化合物7を合成した。詳細な合成方法および条件は、以下の通りである。
上記の分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物7を用いた他は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4aに代えて、常温下で液体で、エーテル結合を有しているテトラグライムを用いた以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4aに代えて、ポリエチレンオキシド(PEO、分子量:8000)を用いて、実施例1と同様の組成の非水電解液を調製した。なお、PEOは常温で固体であるため、電解質塩であるLiTFSIを、PEOのアセトン溶液に溶解させ、これを60℃で一晩真空乾燥してアセトンを除去する方法で、非水電解質を調製した(なお、比較例2の非水電解質は常温で固体であるが、便宜上、以降は「非水電解液」と記載する)。
分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物4aに代えて、ジエチルカーボネート(DEC)を用いて、実施例1と同様の組成の非水電解液を調製した。この比較例3で用いたDECは、非水電解液二次電池の非水電解液溶媒として汎用されている室温で液状の溶媒の中でも、耐酸化性が比較的良好なものである。
ステンレス鋼(SUS)板上に、φ=8.0mmで厚みが500μmの、セル(穴)を有するプロピレンゴムを貼り付け、実施例1〜7または比較例1、2の非水電解液を該セル中に注入した後に、別のSUS板を、該プロピレンゴム上に重ねて、非水電解液が2枚のSUS板で挟み込まれた状態とした。これを宝泉社製のHSセルに組み込んでモデルセルを作製した。そして、モデルセル中の非水電解液の−20〜70℃の温度範囲でのイオン伝導度とその温度依存性を、交流インピーダンス法により測定した。なお、測定条件は、測定装置:Solartron Group Ltd.製「Solartron−1287」、測定範囲:0.1〜106Hz、電位変化:5mVとした。実施例1〜6および比較例1、2の非水電解液についてのイオン伝導度測定の結果を図2に、実施例7の非水電解液についてのイオン伝導度測定の結果を図3に示す。
正極にSUS板、負極にリチウム金属箔を有する電池(モデルセル)を作製して、実施例1〜7および比較例1〜3の非水電解液中のリチウム塩(LiTFSI)が脱溶媒和して、SUS板表面にリチウム金属が析出するか否か、非水電解液の5Vでの電流値および酸化開始電位を調べた。
実施例8
<非水電解液二次電池の作製>
92質量部のLiCoO2と、5質量部の鱗片状黒鉛を混合し、この混合物に、3質量部分のポリフッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドンに溶解させた溶液を加えて混合し、正極合剤含有スラリーを得た。この正極合剤含有スラリーを、厚みが15μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の片面に均一に塗布して乾燥させ、その後φ=12mmの円形に切断して正極を得た。正極における正極活物質量は、約13mg/cm2であった。
実施例1の非水電解液に代えて、実施例2の非水電解液(実施例9)、実施例3の非水電解液(実施例10)、実施例4の非水電解液(実施例11)、実施例5の非水電解液(実施例12)、実施例6の非水電解液(実施例13)、実施例7の非水電解液(実施例14)および比較例1の非水電解液(比較例4)を用い、これらの非水電解液に10質量%のエチレンカーボネートと、20質量%のジエチルカーボネートを混合して、電池作製用の非水電解液を調製して使用した他は、実施例8と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
実施例1の非水電解液に変えて、化合物7、エチレンカーボネート(EC)およびDECを質量比で40:20:40で混合してなる混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/lの濃度で溶解させて調製した非水電解液を用いた以外は、実施例8と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
比較例2の非水電解液のアセトン溶液を調製し、該溶液を、実施例8で使用したものと同じセパレータに浸み込ませた後乾燥させる操作を3回繰り返して、比較例2の非水電解液を含有するセパレータを作製した。この非水電解液を含有するセパレータを、セパレータおよび非水電解液の代わりに用いた他は、実施例8と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
実施例8の非水電解液に変えて、ECとDECとを体積比で30:70で混合してなる混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/lの濃度で溶解させて調製した非水電解液を用いた以外は、実施例8と同様にして非水電解液二次電池を作製した。この比較例6の電池は、従来公知の非水電解液二次電池に相当する。
実施例16〜22、比較例7
負極に、下記のようにして作製した負極を用い、非水電解液には、表3に示す組成の溶媒に、LiPF6を1.0mol/lの濃度で溶解させて調製したものを用いた以外は、実施例8と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
Claims (14)
- 少なくとも、分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物と、電解質塩とを含有する非水電解液であって、
上記分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物が、下記一般式(3)または(4)で表され、室温で液体のカーボネート化合物であることを特徴とする非水電解液。
- 非水電解液の溶媒として、上記分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物とともに、上記分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物以外の有機溶媒を含有しており、
非水電解液の全溶媒中、上記分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物の量が、0.1質量%以上である請求項1または2に記載の非水電解液。 - 上記有機溶媒として、環状カーボネートおよび/または鎖状カーボネートを含有する請求項3に記載の非水電解液。
- 環状カーボネートとして、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネートを含有する請求項4に記載の非水電解液。
- 少なくとも、分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物と、電解質塩とを含有する非水電解液であって、
上記分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物が、下記一般式(3)または(4)で表され、室温で固体のカーボネート化合物であり、
上記カーボネート化合物を有機溶媒に溶解させたことを特徴とする非水電解液。
- 上記分岐型ポリエーテル骨格を有する化合物が、上記一般式(3)で表されるカーボネート化合物であり、上記R3、R4、R5、およびR6のうち少なくとも1つがメチル基である請求項2または7に記載の非水電解液。
- 上記R3、R4、R5、およびR6の全てがメチル基である請求項8に記載の非水電解液。
- 上記カーボネート化合物を溶解させる上記有機溶媒が、環状カーボネートおよび/または鎖状カーボネートである請求項7に記載の非水電解液。
- 環状カーボネートとして、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネートを含有する請求項10に記載の非水電解液。
- 上記電解質塩は、リチウム塩である請求項1〜11のいずれかに記載の非水電解液。
- 正極、負極、セパレータ、および請求項1〜12のいずれかに記載の非水電解液を有することを特徴とする非水電解液二次電池。
- 上記正極および上記負極は、リチウムを吸蔵・放出可能な活物質を含有するものである請求項13に記載の非水電解液二次電池。
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