JP4510312B2 - エーテル化合物の分解方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エーテル化合物の分解方法に関し、より詳しくは、エーテル化合物中のC−O結合を切断することによってエーテル化合物を分解する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
エーテル化合物、特にポリエーテル化合物は,比較的安定しているため、クッション等の材料として広く使用されている。
【0003】
近年、産業廃棄物の処理問題は重要な社会的課題である。特に高分子製品の処理については、これを単に焼却して燃料とするだけではなく、それをより低分子の化合物に分解し、回収して有効的に再利用することがますます重要視されている。しかしながら、安定なエーテル結合を持つエーテル化合物は、これを分解することは容易ではなかった。
【0004】
一方で、熱分解を行って低分子化合物へと分解するのでは、この熱分解反応に高温高圧の熱分解装置を必要とするので、これを工業的レベルで行うには膨大な設備コストがかかってしまう。
【0005】
このため、常圧下で、それほど高温にしなくても、エーテル化合物を分解させ、比較的低分子の化合物に変換する方法を見出せれば、熱分解装置などの設備を必要とせず、低コストにて簡便かつ容易にエーテル化合物から低分子化合物を得ることができ、その産業上の利用価値は甚大である。
【0006】
本発明は、簡便かつ容易にエーテル化合物を分解することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、周期表の第5〜6族の金属を含む金属ハロゲン化物存在下で、エーテル結合を量論的又は触媒的に切断することができることを見いだし、本発明に至った。
【0008】
即ち、本発明では、下記式(I)で示されるエーテル化合物を
R2−O−R1 (I)
(式中、R1及びR2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、分子量が100万以下であり、置換基を有していてもよく、かつ、主鎖に、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及び珪素原子からなる群より選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含有してもよい炭化水素基である。)、周期表の第5〜6族の金属を含む金属ハロゲン化物存在下、エーテル化合物中のC−O結合を切断することによって分解することを特徴とするエーテル化合物の分解方法が提供される。
【0009】
本発明において、周期表の第5〜6族の金属が、Mo、W、Nb又はTaであることが好ましい。
【0010】
また、上記分解方法では、更にトラップ剤を添加してもよい。また、前記トラップ剤が下記式(II)で示される酸ハロゲン化物である
R3−C(=O)−Y (II)
(式中、R3は、水素原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいアミノ基;置換基を有していてもよいシリル基又は水酸基であり、Yは、ハロゲン原子である。)ことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明では、下記式(I)で示されるエーテル化合物を
R2−O−R1 (I)
(式中、R1及びR2は、上記の意味を有する。)、周期表の第5〜6族の金属を含む金属ハロゲン化物存在下、エーテル化合物中のC−O結合を切断することによって分解することを特徴とするエーテル化合物の分解方法が提供される。
【0012】
R1及びR2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、分子量が100万以下であり、置換基を有していてもよい炭化水素基である。
【0013】
本明細書では、炭化水素基は、飽和若しくは不飽和の非環式であってもよいし、飽和若しくは不飽和の環式であってもよい。炭化水素基が非環式の場合には、線状でもよいし、枝分かれでもよい。炭化水素基には、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリル基、アルキルジエニル基、ポリエニル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、(シクロアルキル)アルキル基などが含まれる。
【0014】
R1及びR2の分子量は、100万以下であり、好ましくは50万以下であり、更に好ましくは20万以下である。なお、本明細書において、分子量とは重量平均分子量をさす。
【0015】
R1及びR2には、置換基が導入されていてもよく、この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基、C1〜C10アルコキシ基、C6〜C10アリールオキシ基、アミノ基、水酸基又はシリル基などが挙げられる。
【0016】
R1及びR2は、主鎖に、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及び珪素原子からなる群より選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含有してもよい。例えば、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及び珪素原子からなる群より選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含有するモノマーからなるポリマーを挙げることができる。
【0017】
上記式(I)で示されるエーテル化合物としては、例えば、主鎖に1以上のエーテル結合を含むポリマー、コポリマー、ターポリマー等を挙げることができ、このようなポリマーとしては、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、エンジニアリングプラスチックス、導電性ポリマーを制限なく挙げることができる。
【0018】
上記式(I)で示されるエーテル化合物としては、好ましくはポリエーテルを挙げることができる。
【0019】
本発明のエーテル結合の分解方法では、周期表の第5〜6族の金属を含む金属ハロゲン化物を用いる。
【0020】
周期表の5〜6族の金属としては、例えば、Cr、Mo、W、V、Nb、Ta等を挙げることができ、好ましくは、Mo、W、Nb、Taである。
【0021】
本明細書において、金属ハロゲン化物とは、金属ハロゲン結合を有する化合物のことであり、錯体も含むものである。例えば、NbX5、TaX5、MoX2、MoX3、MoX4、MoX5、MoX6、WX2、WX3、WX4、WX5、及び、WX6(式中、Xは、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を示す。)並びに、これらの錯体を好ましく挙げることができ、塩化モリブデン(V)、塩化タングステン(VI)、塩化ニオブ(V)、及び、塩化タンタル(V)、並びにこれらの錯体を特に好ましく挙げることができる。
【0022】
金属ハロゲン化物の量は、エーテル化合物(I)1モルに対し、0.0001モル〜100モルであり、好ましくは0.01モル〜10モルであり、更に好ましくは0.1モル〜2モルであり、特に好ましくは約0.1モル〜約1モルである。
【0023】
上記式(I)で示されるエーテル化合物の分解方法としては、典型的には、上記式(I)で示されるエーテル化合物の溶液に、金属ハロゲン化物を添加し、攪拌する。もっとも、エーテル化合物(I)と金属ハロゲン化物の添加順序には制限がない。溶媒中にエーテル化合物(I)及び金属ハロゲン化物を同時に添加してもよいし、エーテル化合物(I)を添加した後に、金属ハロゲン化物を添加してもよいし、金属ハロゲン化物を添加した後に、エーテル化合物(I)を添加してもよい。
【0024】
このエーテル化合物の分解方法において、金属ハロゲン化物は、触媒として反応に関わるのではなく、化学量論的に反応に関わり、エーテル化合物(I)と反応して中間体を生成していると思われる。
【0025】
例えば、反応機構としては、下記のスキームが提案される。
【0026】
【化1】
(式中、R1及びR2は、上記の意味を有する。Mは周期表の第5〜6族の金属であり、Xはハロゲン原子である。nは1〜6の整数を示す。)
エーテル化合物(I)は金属ハロゲン化物と反応してエーテル化合物中のC−O結合を切断し、上記式(IV)で示されるハロゲン化物と、上記式(V)で示される錯体を生成するものと考えられる。
【0027】
R1及び/又はR2中に、エーテル結合が有る場合、上記金属ハロゲン化物によって、同様の反応により、このようなエーテル結合が切断されるものと考えられる。
【0028】
なお、この反応機構は仮説に過ぎず、本発明はこの反応機構に限定されるものではない。
【0029】
反応は、好ましくは−100℃〜300℃の温度範囲で行われ、特に好ましくは−80℃〜200℃の温度範囲、更に好ましくは0℃〜200℃の温度範囲で行われる。圧力は、例えば、0.1バール〜2500バールの範囲内で、好ましくは0.5バール〜10バールの範囲内である。
【0030】
溶媒としては、上記式(I)で示されるエーテル化合物を溶解することができる溶媒が好ましい。溶媒は、脂肪族又は芳香族の有機溶媒が用いられる。エーテル系溶媒、例えばテトラヒドロフラン又はジエチルエーテル;ジクロロエタン、塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素;o−ジクロロベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が用いられる。
【0031】
本発明において、エーテル化合物を分解する際に、更に、トラップ剤を添加してもよい。トラップ剤を添加することによって、上記金属ハロゲン化物を触媒量使用することでエーテル化合物の分解反応を進行させることができるようになる、分解後に生じた化合物にトラップ剤がキャップすることで、この化合物に更なる高分子が付加するのを防ぐことができる、エーテル化合物や分解後に生じた化合物が凝集するのを防ぐ、又は、反応過程で上記金属ハロゲン化物を再生することができる等の利点がある。
【0032】
トラップ剤としては、例えば、有機ハロゲン化合物が好ましく、更に好ましくは、下記式(III)で示される酸ハロゲン化物を挙げることができる。
R3−C(=O)−Y (III)
R3は、水素原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいアミノ基;置換基を有していてもよいシリル基又は水酸基である。
【0033】
本明細書では、C1〜C20炭化水素基は、飽和若しくは不飽和の非環式であってもよいし、飽和若しくは不飽和の環式であってもよい。C1〜C20炭化水素基が非環式の場合には、線状でもよいし、枝分かれでもよい。C1〜C20炭化水素基には、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C2〜C20アルキニル基、C3〜C20アリル基、C4〜C20アルキルジエニル基、C4〜C20ポリエニル基、C6〜C18アリール基、C6〜C20アルキルアリール基、C6〜C20アリールアルキル基、C4〜C20シクロアルキル基、C4〜C20シクロアルケニル基、(C3〜C10シクロアルキル)C1〜C10アルキル基などが含まれる。
【0034】
C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C2〜C20アルキニル基、C3〜C20アリル基、C4〜C20アルキルジエニル基、及び、C4〜C20ポリエニル基は、それぞれ、C1〜C10アルキル基、C2〜C10アルケニル基、C2〜C10アルキニル基、C3〜C10アリル基、C4〜C10アルキルジエニル基、及び、C4〜C10ポリエニル基であることが好ましい。
【0035】
C6〜C18アリール基、C6〜C20アルキルアリール基、C6〜C20アリールアルキル基、C4〜C20シクロアルキル基、及び、C4〜C20シクロアルケニル基は、それぞれ、C6〜C10アリール基、C6〜C12アルキルアリール基、C6〜C12アリールアルキル基、C4〜C10シクロアルキル基、及び、C4〜C10シクロアルケニル基であってもよい。
【0036】
本発明の実施において有用な、置換基を有していてもよいアルキル基の例としては、制限するわけではないが、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ドデカニル、トリフルオロメチル、ペルフルオロ−n−ブチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ベンジル、2−フェノキシエチル等がある。
【0037】
本発明の実施において有用な、置換基を有していてもよいアリール基の例としては、制限するわけではないが、フェニル、2−トリル、3−トリル、4−トリル、ナフチル、ビフェニル、4−フェノキシフェニル、4−フルオロフェニル、3−カルボメトキシフェニル、4−カルボメトキシフェニル等がある。
【0038】
本発明の実施において有用な、置換基を有していてもよいアルコキシ基の例としては、制限するわけではないが、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、t−ブトキシ等がある。
【0039】
本発明の実施において有用な、置換基を有していてもよいアリールオキシ基の例としては、制限するわけではないが、フェノキシ、ナフトキシ、フェニルフェノキシ、4−メチルフェノキシ、2−トリルオキシ、3−トリルオキシ、4−トリルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ、4−フェノキシフェニルオキシ、4−フルオロフェニルオキシ、3−カルボメトキシフェニルオキシ、4−カルボメトキシフェニルオキシ等がある。
【0040】
C1〜C20炭化水素基、C1〜C20アルコキシ基、C6〜C20アリールオキシ基、アミノ基、シリル基には、置換基が導入されていてもよく、この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基、C1〜C10アルコキシ基、C6〜C10アリールオキシ基、アミノ基、水酸基又はシリル基などが挙げられる。
【0041】
本発明の実施において有用な、置換基を有していてもよいアミノ基の例としては、制限するわけではないが、アミノ、ジメチルアミノ、メチルアミノ、メチルフェニルアミノ、フェニルアミノ等がある。
【0042】
本発明の実施において有用な、置換基を有していてもよいシリル基としては、制限するわけではないが、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリメトキシシリル、トリエトキシシリル、ジフェニルメチルシリル、トリフェニルシリル、トリフェノキシシリル、ジメチルメトキシシリル、ジメチルフェノキシシリル、メチルメトキシフェニル等がある。
【0043】
Yは、ハロゲン原子である。ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子等を挙げることができ、好ましくは塩素原子、臭素原子を挙げることができる。本発明のエーテル化合物の分解方法において、金属ハロゲン化物を再生して使用することができるようにする観点からは、金属ハロゲン化物が含有するハロゲン原子であることが好ましい。
【0044】
トラップ剤の量は、エーテル化合物(I)1モルに対し、0.1モル〜100モルであり、好ましくは0.5モル〜50モルであり、更に好ましくは0.5モル〜2モルであり、特に好ましくは約1モルである。
【0045】
トラップ剤を使用した上記式(I)で示されるエーテル化合物の分解方法としては、典型的には、上記式(I)で示されるエーテル化合物の溶液に、金属ハロゲン化物、酸ハロゲン化物等のトラップ剤を添加し、攪拌する。もっとも、溶媒中にエーテル化合物(I)、金属ハロゲン化物及びトラップ剤は同時に添加してもよいし、エーテル化合物(I)を添加した後に、金属ハロゲン化物及びトラップ剤を同時に添加してもよいし、エーテル化合物(I)を添加した後に、金属ハロゲン化物を添加し、次いでトラップ剤を添加してもよい。
【0046】
このエーテル化合物の分解方法において、トラップ剤として酸ハロゲン化物を使用することにより、金属ハロゲン化物は、触媒として反応に関わると思われる。
【0047】
例えば、反応機構としては、下記のスキームが提案される。
【0048】
【化2】
(式中、R1、R2、R3及びY、上記の意味を有する。Mは周期表の第5〜6族の金属であり、Xはハロゲン原子である。nは1〜6の整数を示す。)
エーテル化合物(I)は金属ハロゲン化物と反応してエーテル化合物中のC−O結合を切断し、上記式(IV)で示されるハロゲン化物と、上記式(V)で示される錯体を生成する。次いで、酸ハロゲン化物(II)は、錯体(V)と反応し、エステル化合物(VI)と金属ハロゲン化物を生成する。本分解方法によって、X=Yの場合は、金属ハロゲン化物が再生し、再度分解反応に使用することができるようになる。
【0049】
R1及び/又はR2中に、エーテル結合が有る場合は、上記金属ハロゲン化物及び酸ハロゲン化物によって、同様の反応により、このようなエーテル結合が切断されるものと考えられる。
【0050】
なお、この反応機構は仮説に過ぎず、本発明はこの反応機構に限定されるものではない。
【0051】
反応は、好ましくは−100℃〜300℃の温度範囲で行われ、特に好ましくは−80℃〜200℃の温度範囲、更に好ましくは0℃〜200℃の温度範囲で行われる。圧力は、例えば、0.1バール〜2500バールの範囲内で、好ましくは0.5バール〜10バールの範囲内である。
【0052】
溶媒としては、上記式(I)で示されるエーテル化合物を溶解することができる溶媒が好ましい。溶媒は、脂肪族又は芳香族の有機溶媒が用いられる。エーテル系溶媒、例えばテトラヒドロフラン又はジエチルエーテル;ジクロロエタン、塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素;o−ジクロロベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が用いられる。
【0053】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は、下記の実施例に制限されるものではない。
【0054】
すべての反応は窒素雰囲気下で行った。ジブチルエーテルは、ハロゲン化リチウムアルミニウムで乾燥させ、テトラヒドロフランは、フェニルメチルケチルナトリウムで乾燥させ、及び1,2-ジクロロエテンはP2O5で乾燥させた。他の材料はそのままの状態で用いた。
【0055】
1H-NMRおよび13C-NMRスペクトルは、25℃にて重水素化クロロホルム溶液(TMS1%含有)を内部標準として、Bruker ARX-装置を用いて測定した。ガスクロマトグラフ分析は、シリカガラスキャピラリカラムSHIMADZU CBP1-M25-O25 及び SHIMADZU C-R6A-Chromatopac integrator を備えたSHIMADZU GC-14A ガスクロマトグラフで測定した。単結晶X線回折は、モリブデン又は銅の電極を持つEnraf-Nonius CAD4 回折装置を用いて測定した。
【0056】
実施例1
安息香酸n−ブチル
塩化モリブデン(V)(0.1 mmol, 27 mg)、ジクロロエタン(DCE) (5 ml) の混合物に、ジブチルエーテル(1 mmol, 130 mg) 及び塩化ベンゾイル (1 mmol, 141 mg)を加えた。反応混合物を80 ℃で3時間攪拌した。3 N HClを加えて反応を終了させ、シリカゲルを充填剤として、カラムクロマトグラフィーを行い、表記化合物を得た。無色液体。単離収率 75 %。
【0057】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ0.98 (t, J =7.4 Hz, 3H), 1.44-1.53 (m, 2H), 1.72-1.78 (m, 2H), 4.33 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 7.35 (t, J =7.7 Hz, 2H), 7.52-7.56 (m, 1H), 8.03-8.04 (m, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 13.77, 19.30, 30.28, 64.84, 128.32 (2C), 129.55 (2C), 130.58, 132.79, 166.70. 高分解能質量分析計 計算値 C11H14O2 178.0993。
【0058】
実施例1における反応機構としては、下記のスキームが考えられる。
【0059】
【化3】
なお、この反応機構は仮説に過ぎず、本発明はこの反応機構に限定されるものではない。
【0060】
実施例2
カプロン酸n−ブチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、塩化ベンゾイルの代わりに、塩化カプロイルを用い、反応混合物を24時間攪拌した。無色液体、単離収率 78%。
【0061】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ 0.87-0.97 (m, 6H), 1.22-1.85 (m, 10H), 2.29 (t, J =7.5 Hz, 2H), 4.07(t, J = 6.7 Hz, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 13.72, 13.92, 19.17, 22.33, 24.73, 30.73, 31.35, 34.39, 64.12, 174.05.高分解能質量分析計 計算値 C10H20O2 172.1462。
【0062】
実施例3
安息香酸n−オクチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、ジブチルエーテルの代わりに、ジオクチルエーテルを用い、反応混合物を1時間攪拌した。無色液体。
【0063】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ 0.88 (t, J =6.8 Hz, 3H), 1.28-1.47 (m, 10H), 1.69-1.80 (m, 2H), 4.31(t, J =6.7 Hz, 2H), 7.41-7.45 (m, 3H), 7.48-7.57 (m, 1H), 8.04-8.06(m, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 14.11, 22.67, 26.08, 28.75, 29.23, 29.28, 31.82, 65.15, 128.32(2C), 129.55(2C), 130.57, 132.79, 166.70. 高分解能質量分析計 計算値 C15H22O2 234.1619。
【0064】
実施例4
カプロン酸n−オクチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、ジブチルエーテルの代わりに、ジオクチルエーテルを用い、塩化ベンゾイルの代わりに、塩化カプロイルを用いた。無色液体。
【0065】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.90 t, J = 6.6 Hz), 1.26 - 1.32 (m, 16H), 1.57 - 1.66 (m, 2H), 2.29 (t, J = 7.5, 2 H), 4.06 (t, J = 6.7 Hz); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 13.92, 14.09, 22.34, 22.65, 24.73, 25.95, 28.68, 29.22 (2C), 35.35, 31.80, 34.40, 64.42, 174.04. 高分解能質量分析計 計算値 C14H28O2, 228.2088 実測値 229.2167。
【0066】
実施例5
安息香酸メチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、ジブチルエーテルの代わりに、t-ブチルメチルエーテルを用い、反応混合物を50℃で1時間攪拌した。無色液体、単離収率 76%。
【0067】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ 3.88 (s, 3H), 7.41 (m, J =7.7 Hz, 2H), 7.50-7.54 (m, 1H), 8.02-8.04 (m, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 52.05, 128.36 (2C), 129.58 (2C), 130.17, 132.91, 167.06. 高分解能質量分析計 計算値 C8H8O2, 136.0524。
【0068】
実施例6
カプロン酸プロピル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、ジブチルエーテルの代わりに、アリルプロピルエーテルを用い、塩化ベンゾイルの代わりに、塩化カプロイルを用いた。反応混合物は1時間攪拌した。無色液体、単離収率 81%。
【0069】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ 0.90 (t, J =6.8 Hz, 3H), 0.94(t, J =7,4 Hz, 3H),1.27-1.34 (m, 4H), 1.61-1.68(m, 4H), 2.30 (t, J =7.5 Hz, 2H), 4.03 (t, J =6,7 Hz, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 10.43, 13.94, 22.06, 22.38, 24.76, 31.38, 34.40, 65.87, 174.07. 高分解能質量分析計 計算値 C9H18O2, 158.1306。
【0070】
実施例7
カプロン酸2-プロピニル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、ジブチルエーテルの代わりに、アリルトリメチルシリルエーテルを用い、塩化ベンゾイルの代わりに、塩化カプロイルを用いた。無色液体。
【0071】
1H NMR (CDCl3, Me4Si): δ 0.88 (t, J =6.8 Hz, 3H), 1.25-1.34 (m, 4H), 1.58-1.67(m, 2H), 2.32 (t, J =7.5 Hz, 2H), 4.56 (d, J =5.8Hz, 2H), 5.22 (dd, J1 = 10.4 Hz, J2 = 1.1 Hz, 1H), 5.30 (dd, J1 = 17.2 Hz, J2 = 1.1 Hz, 1H), 5.90 (ddt, J1 = 17.2 Hz, J2 = 10.4 Hz, J3 = 7.5, 1H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si ): δ 13.90, 22.31, 24.64, 31.30, 34.25, 64.92, 118.07, 132.34, 173.55. 高分解能質量分析計 計算値 C9H16O2, 156.1149。
【0072】
実施例8
安息香酸ブチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、塩化モリブデン(V)の代わりに、塩化タングステン(VI)を用いた。
【0073】
実施例9
安息香酸ブチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、塩化モリブデン(V)の代わりに、塩化ニオブ(V)を用い、反応混合物を24時間攪拌した。
【0074】
実施例10
安息香酸ブチル
実施例1と同様の手順を行った。ただし、塩化モリブデン(V)の代わりに、塩化タンタル(V)を用い、反応混合物を6時間攪拌した。
【0075】
実施例1〜10の収率を表1に示す。なお、収率は、GC収率を示す。単離収率はかっこ内に記載する。
【0076】
【表1】
【0077】
実施例11
バレリアン酸n−ブチル
実施例1と同様の手順で行った。但し、塩化ベンゾイルの代わりに、塩化バレリルを用いた。無色液体。単離収率32%。
【0078】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ 0.94 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.20 (s, 9H), 1.36-1.42 (m, 2H), 1.58-1.63 (m, 2H), 4.06 (t, J = 6.6 Hz, 2H). 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ 13.75, 19.19, 27.22 (3C), 30.72, 38.75, 64.19, 178.68. 高分解能質量分析計 計算値 C9H18O2: 158.1307。
【0079】
【発明の効果】
本発明の方法により、簡易にエーテル化合物を分解することができる。
Claims (2)
- 下記式(I)で示されるエーテル化合物を、
R2−O−R1 (I)
(式中、R1及びR2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、分子量が100万以下であり、置換基を有していてもよく、かつ、主鎖に、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及び珪素原子からなる群より選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含有してもよい炭化水素基である。)
NbX 5 、TaX 5 、MoX 2 、MoX 3 、MoX 4 、MoX 5 、MoX 6 、WX 2 、WX 3 、WX 4 、WX 5 、及び、WX 6 (式中、Xは、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を示す。)からなる群から選ばれる金属ハロゲン化物及び下記式(II)で示される酸ハロゲン化物
R 3 −C(=O)−Y (II)
(式中、R 3 は、水素原子;置換基を有していてもよいC 1 〜C 20 炭化水素基;置換基を有していてもよいC 1 〜C 20 アルコキシ基;置換基を有していてもよいC 6 〜C 20 アリールオキシ基;置換基を有していてもよいアミノ基;置換基を有していてもよいシリル基又は水酸基であり、Yは、ハロゲン原子である。)の存在下、
エーテル化合物中のC−O結合を切断することによって、分解することを特徴とするエーテル化合物の分解方法。 - 前記金属ハロゲン化物が塩化モリブデン(V)、塩化タングステン(VI)、塩化ニオブ(V)及び塩化タンタル(V)からなる群から選ばれるものである、請求項1に記載のエーテル化合物の分解方法。
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