JP4509971B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4509971B2
JP4509971B2 JP2006161245A JP2006161245A JP4509971B2 JP 4509971 B2 JP4509971 B2 JP 4509971B2 JP 2006161245 A JP2006161245 A JP 2006161245A JP 2006161245 A JP2006161245 A JP 2006161245A JP 4509971 B2 JP4509971 B2 JP 4509971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
ray tube
tube current
value
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006161245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007325853A (ja
Inventor
誠 郷野
哲也 堀内
明彦 西出
明 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2006161245A priority Critical patent/JP4509971B2/ja
Priority to US11/757,732 priority patent/US7639776B2/en
Priority to NL1033936A priority patent/NL1033936C2/nl
Priority to DE102007026801A priority patent/DE102007026801A1/de
Priority to CN200710109912.2A priority patent/CN101084830A/zh
Publication of JP2007325853A publication Critical patent/JP2007325853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4509971B2 publication Critical patent/JP4509971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computerised tomographs
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/488Diagnostic techniques involving pre-scan acquisition
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/542Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving control of exposure
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/08Electrical details
    • H05G1/26Measuring, controlling or protecting
    • H05G1/30Controlling
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Description

本発明は、医療用X線CT(Computed Tomography)装置であって、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)、または、シネスキャン、または、ヘリカルスキャンまたは、可変ピッチヘリカルスキャン、または、ヘリカルシャトルスキャンにおいて、X線自動露出機能を用いて、被曝低減、画質改善を実現するX線CT装置に関する。
従来、多列X線検出器、または、フラットパネルに代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を有するX線CT装置においては、X線自動露出機能(“オートミリアンペア”などと呼ばれている機能)を用いて、被曝低減、画質改善を実現している(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、「X線自動露出機能」とは、z方向に連続する断層像におけるCT値の標準偏差に代表される画質の指標値を均一にするように、X線を被検体へ照射する際のX線管電流条件を照射位置に応じて自動的に設定する機能をいう。
たとえば、X線CT装置においては、被検体の各z方向位置の断面積(プロファイル面積)に応じるように、撮影時にX線管へ供給するX線管電流の設定値を最適化すると共に、xy平面内における被検体の形状の偏平度に応じるように、撮影時にデータ収集系が1回転する際のX線管電流の設定値を最適化することによって、被曝低減、画質改善を実現している。
具体的には、被検体についての本スキャンを実施する前に、その被検体についてスカウトスキャンを実施することによって、その被検体の透視像であるスカウト像を撮影する。その後、本スキャンの実施の際に被検体の体軸方向とビュー方向とのそれぞれにおいて、X線を照射し被検体を透過したX線を検出することによってX線投影データを得る各位置にてX線管へ供給する管電流値のそれぞれを、その撮影されたスカウト像に基づいて中央処理装置が算出し設定する。ここでは、本スキャンの実施時に被検体の周囲においてX線投影データを得る各位置に対応するように、被検体の断面積と断面形状とを、スカウト像に基づいて中央処理装置が求める。その後、その各位置について求めた断面積と断面形状とに対応するように、各位置における管電流の設定値のそれぞれを、中央処理装置が調整し設定する。そして、その設定された管電流値をX線管に供給し被検体についての本スキャンを実施し、その被検体のX線投影データを取得する。その後、その得られた投影データに基づいて、被検体の断層像を画像再構成する。
特開2001−178713号公報
図16(a),図16(b),図16(c),図16(d)は、ヘリカルスキャンを行う際に設定するX線管電流の変化を示している。ここで、横軸は、被検体におけるz方向座標を示し、縦軸は、X線管電流値を示している。
図16(a)においては、z方向における被検体の各部位について、一定な値のX線管電流をX線管に供給することによって撮影を実施している。この場合において、断面積が小さい部位の場合や、被検体が小児の場合には、過剰なX線の被曝が発生する場合がある。
このため、図16(c)に示すように、z方向における被検体の断面積を考慮するために、スカウト像に基づいて、各z方向位置における被検体のプロファイル面積を求める。その後、各断層像において画像ノイズ(各画素のCT値の標準偏差)がz方向にほぼ一定になるように、X線管電流の設定値を、その求めたプロファイル面積に基づいて最適化している。
なお、この場合において各断層像の画像ノイズは、ノイズ指標値として、たとえば、図14に示すように、入力画面にて設定値を入力することによって、設定が行なわれる。
また、被検体の断面は、円形のように縦横方向が同じ長さではなく、その縦横比が異なり偏平である。このため、図16(b)に示すように、x軸方向に長い楕円形状の断面を持つ被検体を撮影する場合において、X線管と多列X線検出器の中心線がx軸方向近傍にいる時には、X線管電流値を、楕円形状と同一面積を持つ円形の場合に必要なX線管電流値より大きく設定する。一方で、X線管と多列X線検出器の中心線がy軸方向近傍にいる時には、X線管電流値を、楕円形状と同一面積を持つ円形の場合に必要なX線管電流値より小さく設定する。このように、360度のビュー角度内で、連続的にX線管電流を変化させることによって、各ビュー方向におけるX線投影データに含まれる画像ノイズが、被検体の各ビュー方向において、ほぼ一定になるように設定している。
つまり、図16(c)に示すように、z方向においてX線管電流値を最適化すると共に、図16(b)に示すように、xy平面内にもX線管電流値を最適化することによって、図16(d)に示すように、被検体におけるx方向とy方向とz方向との3次元の情報に基づいて最適化されたX線管電流値を設定し、画質改善を実現している。
しかし、被検体が大きい場合、または、断層像のスライス厚が薄い場合、または、スキャン速度が速い場合、または、ノイズ指標値が小さく良い画質が求められる場合などにおいては、上記のようにして設定されるX線管電流値が大きくなる。このため、熱容量が小さく、大きなX線管電流を長い時間出力した時、冷却する必要があるX線管や、大きなX線管電流を出力できないX線管がX線CT装置に搭載されている場合には、その設定されたX線管電流値に対応できない場合があった。
よって、このような場合には、上記のようなX線自動露出機能が、充分に能力を発揮できない場合があった。
また、多列X線検出器またはフラットパネルに代表される2次元X線エリア検出器を含むX線CT装置においては、X線無駄被曝の問題が、より大きくなる方向にあり、このX線自動露出機能によって、さらに、断層像の画質の最適化が求められている。
そこで、本発明の目的は、X線自動露出機能において、X線管球の管電流値に制限があっても、その制限に左右されずに、その他の撮影条件変数を調整することにより、最適なノイズ標準値である断層像の画質を実現するX線CT装置を提供することにある。
また、X線自動露出機能において、撮影される断層像に影響を与える複数の撮影条件の変数に優先度を付けて、優先度に基いて撮影される断層像に影響を与える複数の変数を順番に調整することによって、最適な画質を実現できるX線CT装置を提供することにある。
第1の観点のX線CT装置においては、X線管と、前記X線管に相対しX線を検出するX線検出器とを、被検体の体軸方向であるZ方向に沿った方向を軸にして被検体の周囲に回転させながら、前記X線管に前記被検体へX線を照射させ、前記被検体を透過したX線を前記X線検出器に検出させるスキャンを実施することによって、X線投影データを収集するX線データ収集手段と、前記X線データ収集手段によって収集されたX線投影データを画像再構成して断層像を得る画像再構成手段と、前記断層像を得るための条件としてX線管電流値を含む2種以上の変数を設定する機能を含む撮影条件設定手段とを有するX線CT装置において、前記撮影条件設定手段は、少なくとも一部の照射領域において、前記断層像の画質を制御する変数として、前記X線管電流値以外の変数のうち少なくとも1つを、前記X線の照射位置に応じた所望値に設定する機能を含むことを特徴とする。
第1の観点におけるX線CT装置では、ノイズ指標値に影響を与える撮影条件の変数(パラメータ)を調整することができるため、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第2の観点のX線CT装置においては、第1の観点に記載のX線CT装置において、前記設定機能は、前記X線管電流値以外の変数のうち少なくとも1つを前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定した領域において、X線管電流値を一定に設定することを特徴とする。
第2の観点におけるX線CT装置では、X線管電流一定値としなければならない場合であっても、X線管電流値以外のノイズ指標値に影響を与える撮影条件の変数(パラメータ)を調整することができるため、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第3の観点のX線CT装置においては、第1または第2の観点に記載のX線CT装置において、前記設定機能は、前記X線管電流値以外の変数のうち少なくとも1つを前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定した領域において、X線管電流値を、所望の画質特性を得るために優先的に調整された前記X線管電流値より小さく設定することを特徴とする。
第3の観点におけるX線CT装置では、例えば、撮影条件設定手段で設定されたノイズ指標値または画質指標値に基づき、Z方向に画質を一定にするようにX線自動露出機能により求められたX線管電流値が、そのX線管において設定可能なX線管電流の範囲外になった場合、X線管電流値をそのX線管において設定可能なX線管電流より小さい値とし、X線管電流値以外のノイズ指標値に影響を与える撮影条件の変数(パラメータ)を調整することができるため、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第4の観点のX線CT装置においては、第1または第2の観点に記載のX線CT装置において、前記設定機能は、前記X線管電流値以外の変数のうち少なくとも1つを前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定した領域において、X線管電流値を前記所望の値に設定した変数に伴った値に設定することを特徴とする。
第4の観点におけるX線CT装置では、前記X線管電流値以外の変数を制御すると共に、X線管電流値についても撮影条件設定手段で設定されたノイズ指標値または画質指標値に基づき、Z方向に画質を一定にするようにX線自動露出機能により求められた値とすることによって、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第5の観点のX線CT装置においては、第1の観点に記載のX線CT装置において、前記設定機能は、被検体のZ方向への移動速度に応じて、前記X線管電流値以外の変数のうち少なくとも1つを、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定することを特徴とする。
第5の観点におけるX線CT装置では、たとえば、ヘリカルシャトルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンのように、テーブルの移動速度がスキャン中に変化するような場合に、X線管電流値以外のノイズ指標値に影響を与える撮影条件の変数(パラメータ)を調整することができるため、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第6の観点のX線CT装置においては、第1から第5の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定するX線管電流値以外の変数として、アキシャルスキャン、シネスキャン、又はヘリカルスキャンにおける被検体の体軸方向の座標位置の間隔を含むことを特徴とする。
第6の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数として、被検体の体軸方向の座標位置(たとえば、ヘリカルスキャンの場合はヘリカルピッチ)を制御することができるため、X線管電流の値に制限があった場合でも、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第7の観点のX線CT装置においては、第1から第5の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定するX線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる画像空間z方向フィルタリング処理に用いる変数を含むことを特徴とする。
第7の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる画像空間z方向フィルタリング処理に用いる変数を制御することができるため、X線管電流の値に制限があった場合でも、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第8の観点のX線CT装置においては、第1から第5の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定するX線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる投影データ空間列方向フィルタリング処理に用いる変数を含むことを特徴とする。
第8の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる投影データ空間列方向フィルタリング処理に用いる変数を制御することができるため、X線管電流の値に制限があった場合でも、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第9の観点のX線CT装置においては、第1から第5の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定するX線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる投影データ空間チャネル方向フィルタリング処理に用いる変数を含むことを特徴とする。
第9の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる投影データ空間チャネル方向フィルタリング処理に用いる変数を制御することができるため、X線管電流の値に制限があった場合でも、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第10の観点のX線CT装置においては、第1から第5の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定するX線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる投影データ空間ビュー方向フィルタリング処理に用いる変数を含むことを特徴とする。
第10の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いられる投影データ空間ビュー方向フィルタリング処理に用いる変数を制御することができるため、X線管電流の値に制限があった場合でも、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第11の観点のX線CT装置においては、第1から第5の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値に設定するX線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いる画像再構成変数を含むことを特徴とする。
第11の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数として、前記画像再構成手段において用いる画像再構成変数(たとえば、再構成に用いる投影データ量)を制御することができるため、X線管電流の値に制限があった場合でも、Z方向に連続した断層像のノイズ指標値を満足する画質を実現できる。
第12の観点のX線CT装置においては、第1から第11の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記設定機能において、前記X線の照射位置に応じて所望の値に設定する2つ以上の変数が、それぞれの変数に優先度をつけて設定されることを特徴とする。
第12の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値以外の変数を、優先度をつけて調整できるため、X線管電流値の制限によりノイズ指標値の低下を回避し、より広い範囲のノイズ指標値に対応することができる。
第13の観点のX線CT装置においては、第1から第12の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記撮影条件設定手段は、前記X線管電流またはその他の変数を、前記断層像平面の大きさを考慮した所望の値に設定する機能をさらに含むことを特徴とする。
第13の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値またはその他の変数を、前記断層像平面の大きさを考慮した所望の値に設定できるため、Z方向に画質の保たれた断層像が得られる。
第14の観点のX線CT装置においては、第1から第13の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記撮影条件設定手段は、前記X線管電流またはその他の変数を、前記断層像平面における中心近辺または関心領域近辺の標準偏差が一定になるような所望の値に設定する機能をさらに含むことを特徴とする。
第14の観点におけるX線CT装置では、X線管電流値またはその他の変数を、前記断層像平面における中心近辺または関心領域近辺の標準偏差が一定になるような所望の値に設定できるため、Z方向に画質の保たれた断層像が得られる。
第15の観点のX線CT装置においては、第1から第14の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の走査が、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンであることを特徴とする。
第15の観点におけるX線CT装置では、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンにおいて、Z方向に画質の保たれた断層像が得られる。
第16の観点のX線CT装置においては、第1から第15の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線の走査が、前記被検体の体軸方向において、前記走査が停止する範囲を含むことを特徴とする。
第16の観点におけるX線CT装置では、前記被検体の体軸方向において、前記走査が停止する範囲があったとしても、Z方向に画質を一定に保つように制御することができることから、Z方向に画質の保たれた断層像を得ることができる。
第17の観点のX線CT装置においては、第1から第16の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記被検体の体軸方向の変数値の変化を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする。
第17の観点におけるX線CT装置では、Z方向に変化させた変数の変化を、グラフまたは数値の変化により確認することができ、最適な変数制御が行われているかを確認することができる。
第18の観点のX線CT装置においては、第17の観点に記載のX線CT装置において、前記X線の照射位置に応じた所望の値の算出は、撮影条件の設定のために撮影されたスカウト撮影の結果に基づき算出されたものであり、前記表示手段は、前記スカウト撮影によって得られた前記被検体の像と対応させてグラフ表示することを特徴とする。
第18の観点におけるX線CT装置では、スカウト像に対応させて変数の変化をグラフ表示して確認することで、最適な変数制御が行われているかを確認することができる。
第19の観点のX線CT装置においては、第1から第18の観点のいずれかに記載のX線CT装置において、前記X線検出器より検出されたデータを、3次元画像再構成処理を行なう画像再構成手段をさらに含むことを特徴とする
第19の観点におけるX線CT装置では、3次元画像再構成処理を行なうことにより、アーチファクトの少ないヘリカルピッチ等の被検体の体軸方向の座標位置の間隔に依存しない、Z方向に画質の保たれた断層像を得ることができる。
第20の観点のX線CT装置においては、第19の観点に記載のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、ヘリカルピッチが1以下の場合には、1回転以上の回転によって得られたデータを用いて3次元画像再構成処理を行なうことを特徴とする。
第20の観点におけるX線CT装置では、ヘリカルピッチが1以下の場合には、1回転以上の回転によって得られたデータを用いることにより、画質の良い断層像が得られる。
本発明のX線CT装置によれば、X線CT自動露出機能において、X線管球の管電流の出力値に制限があっても、その上限値に左右されずに、常に、最適なノイズ標準値を満足する断層像の画質を実現できる。
または、本発明のX線CT装置によれば、別の効果として、X線CT自動露出機能において、画像に影響を与える複数の変数に優先度を付けて、優先度に基づいて、その画像に影響を与える複数の変数を順番に調整して行くことによって、最適な画質を効率良く実現することができる。
つまり、本発明によれば、画像品質を向上可能なX線CT装置を提供することができる。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
<実施形態1>
[装置構成]
図1に示すように、本発明の実施形態にかかるX線CT装置の構成ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、図1に示すように、操作者の入力を受ける入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などのデータ処理を実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ5と、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニタ6と、プログラムやX線検出器データや投影データやX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。本実施形態において、撮影条件の入力は、入力装置2から入力され、記憶装置7に記憶される。図14に、撮影条件入力画面の例を示す。
撮影テーブル10は、図1に示すように、被検体を乗せて、走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降およびテーブル直線移動される。
走査ガントリ20は、図1に示すように、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、ビーム形成X線フィルタ28と、多列X線検出器24と、DAS(Data Acquisition System)25と、被検体の体軸の回りに回転するようにX線管21などを制御する回転部コントローラ26と、制御信号などを前記操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御コントローラ29とを具備している。ここで、ビーム形成X線フィルタ28は、図2に示すように、撮影中心である回転中心に向かうX線の方向にはフィルタの厚さが最も薄く、周辺部に行くに従いフィルタの厚さが増し、X線をより吸収できるようになっているX線フィルタである。このため、本実施形態においては、円形または楕円形に近い断面形状の被検体の体表面の被曝を少なくできるようになっている。また、走査ガントリ傾斜コントローラ27により、走査ガントリ20はz方向の前方および後方に、±約30度程度、傾斜できる。
X線管21と多列X線検出器24は、図2に示すように、回転中心ICの回りを回転する。鉛直方向をy方向とし、水平方向をx方向とし、これらに垂直なテーブルおよびクレードル進行方向をz方向とするとき、X線管21および多列X線検出器24の回転平面は、xy平面である。また、クレードル12の移動方向は、z方向である。
図2および図3は、X線管21と多列X線検出器24との幾何学的配置を、xy平面またはyz平面から見た説明図である。
X線管21は、図2に示すように、コーンビームCBと呼ばれるX線ビームを発生する。なお、コーンビームCBの中心軸方向がy方向に平行なときを、ビュー角度0度とする。
多列X線検出器24は、z方向に、例えば、256列のX線検出器列を有する。また、各X線検出器列はチャネル方向に、例えば、1024チャネルのX線検出器チャネルを有する。
図2に示すように、X線管21のX線焦点から放射されたX線ビームは、ビーム形成X線フィルタ28によって、再構成領域Pの中心では、より多くのX線が照射されるように、また、再構成領域Pの周辺部では、より少ないX線が照射されるように、X線線量を空間的に制御される。その後、再構成領域Pの内部に存在する被検体にX線が吸収され、その被検体を透過したX線が、多列X線検出器24でX線検出器データとして収集される。
また、図3に示すように、X線管21のX線焦点から放射されたX線ビームは、X線コリメータ23により断層像のスライス厚方向に制御される。、つまり、回転中心軸ICにおいてX線ビーム幅がDとなるように制御される。そして、回転中心軸IC近辺に存在する被検体にX線が吸収され、その被検体を透過したX線は、多列X線検出器24でX線検出器データとして収集される。
このように、X線が照射されることによって収集された投影データは、多列X線検出器24からDAS25へ出力され、そのDAS25でA/D変換される。そして、スリップリング30を経由してデータ収集バッファ5に入力される。その後、そのデータ収集バッファ5に入力されたデータは、記憶装置7のプログラムにより中央処理装置3で処理され、断層像に画像再構成される。その後、その断層像がモニタ6の表示画面において表示される。
なお、X線管21およびX線コントローラ22は、その時点までに出力されたX線出力の履歴に応じたX線管の負荷量を常時中央処理装置3のソフトウェアまたはX線コントローラ22のソフトウェアが管理している。これにより、X線管21の出力できる最大X線出力条件は、時々刻々と変化する。このようなX線管負荷管理機能により、X線管21の破損などがないように、X線管21は防御され守られている。
[動作の概要]
以下より、上記のX線CT装置100の動作の概要について示す。
図4は、本実施形態のX線CT装置についての動作の概要を示すフロー図である。
まず、ステップP1では、図4に示すように、被検体をクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。
ここでは、クレードル12の上に乗せられた被検体は各部位の基準点に走査ガントリ20のスライスライト中心位置を合わせる。
つぎに、ステップP2では、図4に示すように、スカウト像収集を行う。
ここでは、スカウト像は、通常、0度,90度のビュー角度において撮影される。なお、部位によっては、例えば、頭部のように、90度スカウト像のみの場合であってもよい。このスカウト像撮影の詳細については、後述する。
つぎに、ステップP3では、図4に示すように、撮影条件設定を行う。
ここでは、通常、撮影条件の設定については、スカウト像上に撮影する断層像の位置、大きさを表示させて行う。この場合に、ヘリカルスキャン,可変ピッチヘリカルスキャン,ヘリカルシャトルスキャン,コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン),シネスキャンを1回実施する分の全体としてのX線線量情報の表示を行う。また、シネスキャンにおいては、走査ガントリ20内の回転部15のX線データ収集系の回転数、または、撮影時間の設定値を図14に示すようなモニタ6に表示されているユーザーインターフェイスに入力すると、その被検体の関心領域における入力された回転数分、または、その入力された時間分に対応するX線線量情報が図14に示すようなモニタ6に表示されているユーザーインターフェイスに表示される。
なお、本実施形態においては、いわゆる、自動露出機能を用いて、撮影条件を設定する。この自動露出機能による撮影条件の設定については、後述する。
つぎに、ステップP4では、図4に示すように、断層像撮影を行う。
この断層像撮影、および、画像再構成の詳細については、後述する。
つぎに、ステップP5では、図4に示すように、画像再構成された断層像を表示する。
つぎに、ステップP6では、図4に示すように、3次元画像表示を行う。
ここでは、z方向に連続に撮影された断層像を、3次元画像とし、図15に示すように3次元画像表示を行う。
この3次元画像表示方法には、図15に示すように、ボリュームレンダリング3次元画像表示方法、MIP(Maximum Intensity Projection)画像表示方法、MPR(Multi Plain Reformat)画像表示方法、3次元再投影画像表示方法などがある。これらは、診断用途により、適宜使い分けて利用される。
[自動露出機能による撮影条件の設定]
以下より、上記のステップP3において、X線CT装置100が自動露出機能によって撮影条件を設定する際の動作について説明する。
上記のステップP3の撮影条件設定において、前述の自動露出機能を用いる場合には、上記のステップP2において得られた0度方向(y軸方向)または90度方向(x軸方向)についてのスカウト像に基づいて、撮影時に被検体においてX線投影データを得る各z方向の座標位置についてのプロファイル面積(断面積)を、中央処理装置3が算出する。そして、その算出したプロファイル面積に基づいて、その各z方向位置において最適なX線管電流値を、撮影条件として設定する。そして、モニタ6が、その設定した撮影条件を示す画像を表示する。X線自動露出機能の変数のz方向における変化を、グラフまたは数値の少なくとも1つの方法により、スカウト像に対応するように表示する。
図17(a)は、X線管の熱容量が充分に大きく、X線管の管電流に制限がない場合において設定するX線管電流値とヘリカルピッチとを図示している。ここでは、図17(a)に示すように、たとえば、被検体の部位1と部位2とを、ヘリカルピッチHPを1に設定した条件で撮影し、その被検体の部位3を、ヘリカルピッチHPを2に設定した条件で撮影するように計画する。そして、90度方向のスカウト像に基づいて、被検体の各z方向座標位置において最適なX線管電流を求める。この場合には、前述したように、図16(c)に示すように、被検体のz方向のプロファイル面積の変化に対応するように、X線管電流の設定値を決定する。また、この他に、前述したように、図16(b)に示すように、被検体のxy平面内において、X線透過経路の変化に対応するようにX線管電流の設定値を決定しても良い。このように、X線管の熱容量が充分に大きく、X線管の管電流に制限がない場合は、X線管電流の設定を調整することによって、充分に最適な撮影条件を得られる。
しかし、図17(b)に示すように、X線管の熱容量が充分に大きくなく、X線管電流に制限がある場合においては、被検体の部位1,部位2についてはヘリカルピッチHPを1で撮影し、部位3についてはヘリカルピッチHPを2で撮影するように計画し、90度方向のスカウト像に基づいて各z方向座標位置の最適なX線管電流を求めた時には、前述したように、設定可能なX線管電流の上限値を超える場合がある。
従来は、このような場合は、X線管電流の上限値で撮影する。このため、図17(b)に示すように、このz方向においてX線管電流の上限値を超えて設定された範囲aの間についての画像は、画質が低下する場合があった。よって、本発明にかかる実施形態では、このような場合に、画質に関わる他の撮影条件の変数を変えることにより、画質の低下を防止する。そこで、本実施形態においては、この範囲aの間については、図17(b)において実線で示すようにヘリカルピッチHPが2に設定された所を、図17(b)において破線で示すようにヘリカルピッチHP3に変更する。このことによって、本実施形態は、画質の劣化を防いでいる。
画質の画像ノイズの観点においては、ヘリカルピッチを、上記のように(HP3/HP2)倍にするとX線管電流換算でX線管電流を(HP2/HP3)倍にすることと、ヘリカルピッチを考慮した単位時間あたりの単位z方向幅におけるX線管電流量が、ほぼ等価になる。このため、図17(b)に示すように、この範囲aの部分だけについてヘリカルピッチHPを3に変更すれば、X線管21へ供給するX線管電流が相対的に低くても、同等の画像品質を得ることができる。図17(b)においては、求められているX線管電流に対し、ヘリカルピッチをHP3に下げることで、求められるX線管電流を、(HP3/HP2)倍に下げられる。これにより、X線管電流を設定可能な範囲としてスキャンした場合でも、最適な画像ノイズの画質を得ることが実現できる。また、ヘリカルピッチが下げられない場合は、他の画像ノイズ改善手段である投影データ空間チャネル方向フィルタリングなどにより、画像ノイズ改善を行うことができる。
[自動露出機能による撮影条件の設定の処理の流れ]
以下より、自動露出機能による撮影条件の設定の処理の流れについて説明する。
図18は、自動露出機能による撮影条件の設定の処理を示すフロー図である。ここでは、X線電流不足を、ヘリカルピッチ、または、投影データ空間チャネル方向フィルタで補うX線自動露出機能で説明する。
まず、ステップA1では、図18に示すように、スカウト像より、各z方向のプロファイル面積を求め、各z方向位置の最適なX線管電流値を求める。
つぎに、ステップA2では、図18に示すように、z=zsとする。
ここでは、z方向開始座標をzsとする。つまり、本ステップでは、以下で各z方向座標位置の撮影条件を制御するためにz方向座標位置を初期値に設定するように、中央処理装置3がデータ処理を実施する。
つぎに、ステップA3では、図18に示すように、zの位置のX線管電流を出力できるかを判断し、その出力ができる場合(YES)であればステップA4へ進み、その出力ができない場合(NO)であればステップA5へ進む。
ここでは、X線管の各時刻における出力できるX線管電流の範囲内のX線管電流を要求された場合には、X線管電流の設定値を、中央処理装置3から制御コントローラ29経由でX線コントローラ22へ出力できると中央処理装置3が判断する。
一方で、X線管の各時刻における出力できるX線管電流の範囲外のX線管電流を要求された場合には、X線管電流の設定値を、中央処理装置3から制御コントローラ29経由でX線コントローラ22へ出力できないと中央処理装置3が判断する。
ステップA4では、図18に示すように、z=z+Δzとする。
つまり、ここでは、z方向座標位置を次のz方向座標位置にするように、中央処理装置3がデータ処理を実施する。
ステップA5では、図18に示すように、ヘリカルピッチを下げられるかを判断し、下げられる場合(YES)であればステップA6へ進み、下げられない場合(NO)であればステップA7へ進む。
具体的には、撮影テーブル10のクレードル12のz方向進行速度が制御可能な範囲の場合には、ヘリカルピッチを下げることができると中央処理装置3が判断する。
一方で、撮影テーブル10のクレードル12のz方向進行速度が制御不可能な範囲の場合には、ヘリカルピッチを下げることができないと中央処理装置3が判断する。
ステップA6では、図18に示すように、ヘリカルピッチを変更する。
ここでは、撮影テーブル10のクレードル12のz方向進行速度が制御可能な範囲に基づいて、当初設定したヘリカルピッチを、最低速度に対応する別のヘリカルピッチへ中央処理装置3が変更し設定する。
ステップA7では、図18に示すように、投影データ空間チャネル方向フィルタリングを行う。
ここでは、前処理されたX線投影データまたはビームハードニング補正されたX線投影データに対して、投影データ空間チャネル方向フィルタリングを中央処理装置3が行なう。なお、ここで、「投影データ空間チャネル方向フィルタリング」とは、具体的には、各列のX線投影データに重畳するチャネル方向の空間フィルタリング処理のことをいう。
ステップA8では、図18に示すように、z≧zeかを判断し、z≧zeである場合(YES)であれば処理を終了し、z≧zeではない場合(NO)であればステップA3へ戻る。ただし、z方向終点座標をzeとする。
以上のような処理の流れによって、画像ノイズのパラメータであるX線管電流のパラメータを優先し、次に、ヘリカルスキャンにおける画像ノイズのパラメータであるヘリカルピッチを優先し、次に、画像ノイズのパラメータである投影データ空間チャネル方向フィルタリングを優先して、最適な画像ノイズを実現している。つまり、複数の画像ノイズのパラメータに、優先度をつけて制御し、最適な画像ノイズを実現している。このように複数のパラメータの間において優先度を設定し、その優先度に基づいて、順次、パラメータを設定することによって、より画質を最適化できる効果がある。
[断層像撮影およびスカウト像撮影における動作の概略]
以下より、断層像撮影(図4のステップP4),スカウト像撮影(図4のステップP2)を実施する際の動作の概略について示す。
図5は、本発明にかかる実施形態のX線CT装置100の断層像撮影およびスカウト像撮影の動作の概略を示すフロー図である。
まず、ステップS1では、図5に示すように、データ収集を行う。
ここで、ヘリカルスキャンによってデータ収集を行う場合には、X線管21と多列X線検出器24とを、被検体の回りに回転させ、かつ、撮影テーブル10上のクレードル12を直線移動させながら、X線検出器データのデータ収集動作を行なう。そして、ビュー角度viewと、検出器列番号jと、チャネル番号iとで表わされるX線検出器データD0(view,j,i)に、テーブル直線移動z方向座標位置Ztable(view)を付加させる。このようにX線検出器データを収集するヘリカルスキャンにおいては、一定速度の範囲のデータ収集を行う。
また、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンによってデータ収集を行う場合には、一定速度の範囲のデータ収集に加えて、加速時、減速時においてもデータ収集を行う。
このz方向座標位置はX線投影データに付加させてもよいし、また別ファイルとしてX線投影データと関連付けても良い。ヘリカルシャトルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン時にX線投影データを3次元画像再構成する場合に、このz方向座標位置の情報は用いられる。また、ヘリカルスキャンまたはコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャン時に用いることにより、画像再構成された断層像の精度改善、画質改善を実現することができる。
このz方向座標位置は撮影テーブル10のクレードル12の位置制御データを用いても良いし、撮影条件設定時に設定された撮影動作から予測される各時刻におけるz方向座標位置を用いることもできる。
また、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンによってデータ収集を行う場合には、撮影テーブル10上のクレードル12を、あるz方向位置に固定させたまま、データ収集系を1回転または複数回転させてX線検出器データのデータ収集を行う。そして、必要に応じて、次のz方向位置に移動した後に、再度データ収集系を1回転または複数回転させてX線検出器データのデータ収集を行う。
また、スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、撮影テーブル10上のクレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。
つぎに、ステップS2では、図5に示すように、前処理を行う。
ここでは、X線検出器データD0(view,j,i)に対して前処理を行い、投影データに変換する。前処理は、図6に示すように、ステップS21のオフセット補正,ステップS22の対数変換,ステップS23のX線線量補正,ステップS24の感度補正からなる。
スカウト像撮影の場合においては、その前処理されたX線検出器データを、チャネル方向の画素サイズおよびクレードル直線移動方向であるz方向の画素サイズをモニタ6の表示画素サイズに合わせて表示すれば、スカウト像として完成である。
つぎに、ステップS3では、図5に示すように、ビームハードニング補正を行なう。
ここでは、前処理された投影データD1(view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行なう。このステップS3のビームハードニング補正では、前処理S2において感度補正S24が行なわれた投影データをD1(view,j,i)とし、ステップS3のビームハードニング補正の後のデータをD11(view,j,i)とすると、以下の(数式1)のように、例えば、多項式形式で表わされる。
Figure 0004509971
この時、検出器の各j列ごとに独立したビームハードニング補正を行なえるため、撮影条件で各データ収集系の管電圧が異なっていれば、各列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。
つぎに、ステップS4では、図5に示すように、zフィルタ重畳処理を行なう。
ここでは、ビームハードニング補正された投影データD11(view,j,i)に対して、z方向(列方向)のフィルタをかけるzフィルタ重畳処理を行う。
すなわち、各ビュー角度、各データ収集系における前処理後、ビームハードニング補正された多列X線検出器D11(view,j,i)(i=1〜CH,j=1〜ROW)の投影データに対し、列方向に例えば下記の(数式2)に示すような、列方向フィルタサイズが5列のフィルタをかける。ただし、(数式3)を満足させる。
Figure 0004509971
Figure 0004509971
その補正された検出器データD12(view,j,i)は、以下の(数式4)のようになる。
Figure 0004509971
なお、チャネルの最大値をCH,列の最大値をROWとすると、以下の(数式5),(数式6)のようになる。
Figure 0004509971
Figure 0004509971
また、列方向フィルタ係数を各チャネルごとに変化させると、画像再構成中心からの距離に応じてスライス厚を制御できる。一般的に、断層像では、再構成中心に比べ周辺部の方が、スライス厚が厚くなる。このため、列方向フィルタ係数を中心部と周辺部で変化させて、列方向フィルタ係数を中心部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅を広く変化させると共に、周辺部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅をせまく変化させることにより、スライス厚を、周辺部と画像再構成中心部との両者において一様にすることができる。
このように、多列X線検出器24の中心部チャネルと周辺部チャネルとのそれぞれにおいて列方向フィルタ係数を制御することにより、スライス厚を中心部と周辺部とのそれぞれにおいて調整できる。列方向フィルタでスライス厚を弱干厚くすると、アーチファクト、ノイズともに大幅に改善される。これによりアーチファクト改善具合、ノイズ改善具合も制御できる。つまり、3次元画像再構成された断層像つまり、xy平面内の画質が制御できる。また、その他に、列方向(z方向)フィルタ係数を逆重畳(デコンボリューション)フィルタにすることにより、薄いスライス厚の断層像を実現することもできる。
つぎに、ステップS5では、図5に示すように、再構成関数重畳処理を行う。
すなわち、zフィルタ重畳処理されたX線投影データD12(view,j,i)をフーリエ変換し、再構成関数を掛け、逆フーリエ変換する。再構成関数重畳処理S5では、zフィルタ重畳処理後のデータをD12とし、再構成関数重畳処理後のデータをD13、重畳する再構成関数をKernel(j)とすると、再構成関数重畳処理は以下の(数式7)のように表わされる。
Figure 0004509971
つまり、再構成関数kernel(j)は検出器の各j列ごとに独立した再構成関数重畳処理を行なえるため、各列ごとのノイズ特性、分解能特性の違いを補正できる。
つぎに、ステップS6では、図5に示すように、3次元逆投影処理を行う。
ここでは、再構成関数重畳処理した投影データD13(view,j,i)に対して、3次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y,z)を求める。画像再構成される画像はz軸に垂直な面であるxy平面に3次元画像再構成される。以下の再構成領域Pはxy平面に平行なものとする。この3次元逆投影処理については、図5を参照して後述する。
つぎに、ステップS7では、図5に示すように、後処理を行なう。
ここでは、逆投影データD3(x,y,z)に対して画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行い、断層像D31(x,y)を得る。
この後処理の画像フィルタ重畳処理では、3次元逆投影後の断層像をD31(x,y,z)とし、画像フィルタ重畳後のデータをD32(x,y,z)、断層像平面であるxy平面において重畳される2次元の画像フィルタをFilter(z)とすると、以下の(数式8)のようになる。
Figure 0004509971
つまり、検出器の各j列ごとに独立した画像フィルタ重畳処理を行なえるため、各列ごとのノイズ特性、分解能特性の違いを補正できる。
または、この2次元の画像フィルタ重畳処理の後に、下記に示す画像空間z方向フィルタ重畳処理を行ってもよい。また、この画像空間z方向フィルタ重畳処理は2次元画像フィルタ重畳処理の前に行ってもよい。さらには、3次元の画像フィルタ重畳処理を行って、この2次元の画像フィルタ重畳処理と、画像空間z方向フィルタ重畳処理の両方を兼ねるような効果を出してもよい。
画像空間z方向フィルタ重畳処理では、画像空間z方向フィルタ重畳処理された断層像をD33(x,y,z)、2次元の画像フィルタ重畳処理された断層像をD32(x,y,z)とすると、以下の(数式9)のようになる。ただし、v(i)はz方向の幅が2l+1の画像空間z方向フィルタ係数で、以下の(数式10)のような係数列となる。
Figure 0004509971
Figure 0004509971
ヘリカルスキャンにおいては、画像空間フィルタ係数v(i)は、z方向位置に依存しない画像空間z方向フィルタ係数であってよいが、特に、z方向に検出器幅の広い2次元X線エリア検出器24、多列X線検出器24を用いた場合に、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンを実施する際においては、画像空間z方向フィルタ係数v(i)は、z方向のX線検出器の列の位置に依存した画像空間z方向フィルタ係数であれば、各断層像の列位置に依存した詳細な調整ができるので更に効果的である。
そして、上記のようにして得られた断層像はモニタ6に表示される。
[3次元逆投影処理]
以下より、上記したX線CT装置100の動作において、3次元逆投影処理を実施する際(図5のS6)の動作の概略について示す。
図7は、3次元逆投影処理(図6のステップS6)の詳細を示すフロー図である。
本実施形態では、画像再構成される画像はz軸に垂直な面、xy平面に3次元画像再構成される。つまり、再構成領域Pは、xy平面に平行なものとする。
まず、ステップS61では、図7に示すように、断層像の画像再構成に必要な全ビュー(すなわち、360度分のビュー又は「180度分+ファン角度分」のビュー)中の一つのビューに着目し、再構成領域Pの各画素に対応する投影データDrを抽出する。
ここでは、図8(a),図8(b)に示すように、xy平面に平行な512×512画素の正方形の領域を再構成領域Pとし、y=0のx軸に平行な画素列L0,y=63の画素列L63,y=127の画素列L127,y=191の画素列L191,y=255の画素列L255,y=319の画素列L319,y=383の画素列L383,y=447の画素列L447,y=511の画素列L511を列にとると、これらの画素列L0〜L511をX線透過方向に多列X線検出器24の面に投影した図9に示す如きラインT0〜T511上の投影データを抽出すれば、それらが画素列L0〜L511の投影データDr(view,x,y)となる。ただし、x,yは断層像の各画素(x,y)に対応する。
X線透過方向は、X線管21のX線焦点と各画素と多列X線検出器24との幾何学的位置によって決まるが、X線検出器データD0(view,j,i)のz座標z(view)がテーブル直線移動z方向位置Ztable(view)としてX線検出器データに添付されて判っているため、加速・減速中のX線検出器データD0(view,j,i)でもX線焦点、多列X線検出器のデータ収集幾何学系の中において、X線透過方向を正確に求めることができる。
なお、例えば、画素列L0をX線透過方向に多列X線検出器24の面に投影したラインT0のように、ラインの一部が多列X線検出器24のチャネル方向の外に出た場合は、対応する投影データDr(view,x,y)を「0」にする。また、z方向の外に出た場合は投影データDr(view,x,y)を補外して求める。
このようにして、図10に示すように、再構成領域Pの各画素に対応する投影データDr(view,x,y)を抽出できる。
つぎに、ステップS62では、図7に示すように、投影データDr(view,x,y)にコーンビーム再構成加重係数を乗算し、図11に示す如き投影データD2(view,x,y)を作成する。
ここで、コーンビーム再構成加重係数w(i,j)は、以下の通りである。ファンビーム画像再構成の場合は、一般に、view=βaでX線管21の焦点と再構成領域P上(xy平面上)の画素g(x,y)とを結ぶ直線がX線ビームの中心軸Bcに対してなす角度をγとし、その対向ビューをview=βbとするとき、以下の(数式11)のようになる。
Figure 0004509971
再構成領域P上の画素g(x,y)を通るX線ビームと、その対向X線ビームが、再構成平面Pとなす角度を、αa,αbとすると、これらに依存したコーンビーム再構成加重係数ωa,ωbを掛けて加算し、逆投影画素データD2(0,x,y)を求める。この場合、(数式12)のようになる。
Figure 0004509971
ただし、D2(0,x,y)_aはビューβaの逆投影データ、D2(0,x,y)_bはビューβbの逆投影データとする。
なお、コーンビーム再構成加重係数の対向ビーム同士の和は、(数式13)のようになる。
Figure 0004509971
コーンビーム再構成加重係数ωa,ωbを掛けて加算することにより、コーン角アーチファクトを低減することができる。
例えば、コーンビーム再構成加重係数ωa,ωbは、次式により求めたものを用いることができる。なお、gaは、ビューβaの加重係数、gbは、ビューβbの加重係数である。そして、ファンビーム角の1/2をγmaxとするとき、以下の(数式14)から(数式19)のようになる。
Figure 0004509971
Figure 0004509971
Figure 0004509971
Figure 0004509971
Figure 0004509971
Figure 0004509971
ここでは、例えば、q=1とする。
また、例えば、ga,gbの1例として、max[ ]を、最大値を求める関数とすると、以下の(数式20),(数式21)のようになる。
Figure 0004509971
Figure 0004509971
また、ファンビーム画像再構成の場合は、更に、距離係数を再構成領域P上の各画素に乗算する。距離係数は、X線管21の焦点から投影データDrに対応する多列X線検出器24の検出器列j,チャネルiまでの距離をr0とし、X線管21の焦点から投影データDrに対応する再構成領域P上の画素までの距離をr1とするとき、(r1/r0)で示される。
また、平行ビーム画像再構成の場合は、再構成領域P上の各画素に、コーンビーム再構成加重係数w(i,j)のみを乗算すればよい。
つぎに、ステップS63では、図7に示すように、逆投影データD3(x,y)に、投影データD2(view,x,y)を画素対応に加算する。
具体的には、図12に示すように、予めクリアしておいた逆投影データD3(x,y)に、投影データD2(view,x,y)を画素対応に加算する。
つぎに、ステップS64では、図7に示すように、画像再構成に必要な全ビューの逆投影データD2を加算したか否かについて判断する。
ここでは、全てについて加算していない場合(NO)には、断層像の画像再構成に必要な全ビュー(すなわち、360度分のビュー又は「180度分+ファン角度分」のビュー)について、ステップS61〜S63を繰り返し、図12に示すように、逆投影データD3(x,y)を得る。一方で、全てについて加算した場合(Yes)には、図7に示すように、本処理を終了する。
なお、図13(a),図13(b)に示すように、再構成領域Pを512×512画素の正方形の領域とせずに、直径512画素の円形の領域としてもよい。
以上のように、本実施形態のX線CT装置100は、被検体が載置されるクレードル12を撮影空間において移動する撮影テーブル10と、その撮影空間において移動されるクレードル12に載置されている被検体に対してX線を照射し、その被検体を透過したX線を検出するスキャンを実施することによって投影データを取得する走査ガントリ20と、撮影テーブル10および走査ガントリ20の動作を制御してスキャンを実施させることによって投影データを時系列順に複数取得させると共に、そのスキャンの実施によって得られた投影データから被検体の断層像を計算によって画像再構成する中央処理装置3と、その中央処理装置3によって画像再構成された断層像を表示画面に表示するモニタ6とを有する(図1参照)。ここで、撮影テーブル10は、中央処理装置3からの制御信号に基づいて、クレードル12に載置される被検体を、その体軸方向であるz方向に沿うように移動させる。そして、走査ガントリ20は、撮影テーブル10によって移動される被検体の周囲から被検体へ、z方向に沿った方向を軸にして回転するようにX線を放射するX線管21と、そのX線管21から放射され、その被検体を透過したX線を検出する多列X線検出器24とを含み、中央処理装置3からの制御信号に基づいて各部が制御される。このX線管21は、被検体の周囲を回転する回転方向に沿ったチャネル方向と、その回転の回転軸方向に沿った列方向とに広がったコーン状になるように、X線を被検体へ放射する。そして、多列X線検出器24は、そのX線管21から放射され、その被検体を透過したX線を検出する複数のX線検出器が、チャネル方向と列方向とに対応するようにマトリクス状に配列されている(図2,図3参照)。
このX線CT装置100を用いて被検体を撮影する際においては、まず、被検体について本スキャンを実施する条件を、操作者が入力装置2に入力する。
つぎに、その入力装置2に入力された条件に基づいて、本スキャンの実施時に走査ガントリ20と撮影テーブル10とを動作させるパラメータを中央処理装置3が設定する。
ここでは、たとえば、被検体についてヘリカルスキャン方式にて本スキャンを実施するように、各部を動作させる際のパラメータを、いわゆるX線自動露出機能を用いて中央処理装置3が設定する。
本実施形態においては、上述の図17(b)に示すように、まず、入力装置2に入力された条件に基づいて、第1のヘリカルピッチ設定データH1に対応するようなヘリカルピッチにて被検体について本スキャンを実施する際に、その被検体の体軸方向と、その被検体の周囲のビュー方向とのそれぞれにてX線投影データを得る各位置において、X線管21へ供給するX線管電流値のそれぞれを、中央処理装置3が算出し、その算出値を第1の管電流設定データA1として記憶装置7が記憶する。たとえば、本スキャンを実施する前に撮影された被検体のスカウト像に基づいて、被検体の断面積と断面形状とを求めた後に、その求めた断面積と断面形状とに対応するように、本スキャン実施時に各位置にてX線管21へ供給するX線管電流値のそれぞれを算出し、第1の管電流設定データA1とする。つぎに、その第1の管電流設定データA1として設定されたX線管電流値のそれぞれが、X線管21に適合可能な基準範囲Sに含まれるか否かを、中央処理装置3が判断する。そして、それぞれがその時刻における基準範囲Sに含まれる場合には、その第1の管電流設定データA1を本スキャン時にX線管21へ供給する設定値として中央処理装置3が決定する。一方で、図17(b)に示すように、基準範囲Sに含まれないX線管電流値を第1の管電流設定データA1が含む場合には、その第1の管電流設定データA1にかかるX線管電流値のそれぞれを本スキャン時にX線管21へ供給する設定値として決定せずに、その第1の管電流設定データA1において基準範囲Sに含まれない部分aのX線管電流値を、基準範囲Sに含まれる値になるように中央処理装置3が調整し、第1の管電流設定データA1を第2の管電流設定データA2へ変更し、記憶装置7に記憶させる。たとえば、図17(b)に示すように、基準範囲Aの上限値を超える場合には、その上限値に近くなるように、基準範囲Sに含まれない部分aのX線管電流値を調整する。そして、その第2の管電流設定データA2にかかるX線管電流値のそれぞれを、本スキャン時にX線管21へ供給するX線管電流値の設定値として中央処理装置3が決定する。また、これと共に、図17(b)に示すように、第1の管電流設定データA1において基準範囲Sに含まれないX線管電流値が設定された部分aについてのヘリカルピッチの設定値を、その第1の管電流設定データA1に係るX線管電流値と第2の管電流設定データA2に係るX線管電流値との比に対応するように調整することによって、中央処理装置3が第1のヘリカルピッチ設定データH1を第2のヘリカルピッチ設定データH2へ変更し、記憶装置7に記憶させる。そして、その第2のヘリカルピッチ設定データH2を本スキャン時のヘリカルピッチの設定値として決定する。このようにしてX線管電流値とヘリカルピッチとを含む各パラメータを、コンピュータである中央処理装置3がデータ処理することによって設定する。
つぎに、その設定したパラメータに基づいて、走査ガントリ20と撮影テーブル10との動作を、中央処理装置3が制御することによって、被検体についてスキャンを実施し、X線投影データを得る。
つぎに、その得られたX線投影データに基づいて、中央処理装置3が被検体の断層像を画像再構成する。そして、モニタ6が、その断層像を表示画面に表示する。
このように、本実施形態は、本スキャンを実施する際にX線管21へ供給するX線管電流値をX線自動露出機能によって設定した後に、そのX線自動露出機能によって設定されたX線管電流値が、X線管21において設定可能なX線管電流値の基準範囲に含まれない場合には、その基準範囲に含まれない部分のX線管電流値を、当該基準範囲に含まれるように変更すると共に、その変更前のX線管電流値と変更後のX線管電流値との比に対応するようにヘリカルピッチの設定値を変更する。このため、本実施形態は、X線自動露出機能によって設定されたX線管電流値が、X線管21において設定可能なX線管電流値の基準範囲に含まれない場合であっても、X線自動露出機能によって設定されたX線管電流値にてスキャンが実施されることによって得られる断層像と、同様な画像品質の断層像を得ることができる。よって、本実施形態は、z方向に連続する断層像の画質を均一にすると共に画質をより最適化できる。
<実施形態2>
以下より、本発明にかかる実施形態2について説明する。
実施形態1においては、z方向のX線管電流の設定値が上限値を超えてしまった範囲について、画質に影響を与える変数の1つであるヘリカルピッチを調整することにより、X線管電流の設定値を、上限値以下の範囲内に設定した場合であっても、最適な画質が得られる例について示している。一方、本実施形態においては、他の画質に影響を与える変数の1つであるチャネル方向フィルタリングを調整することにより、X線管電流の設定値を上限値以下の範囲内に設定した場合であっても、最適な画質を得られる例について示す。
この点を除き、本実施形態は、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
図19(a)は、被検体において腕と肺野部とを含む部分の断層像を示している。
このような場合においては、各ビュー方向のX線投影データのノイズをより均一化するために、y方向である0度方向のX線投影データと、x方向である90度方向のX線投影データの画像ノイズを同じレベルにするには、x方向である90度方向に、より大きなX線管電流をX線管21へ供給することが必要とされる。
つまり、前述の図16(b)に示したように、xy平面内のX線管電流の変更が必要とされる。
この場合、図19(b)に示すように、ビュー方向90度および270度において、より大きなX線管電流が求められる。そして、図19(b)に示すように、求められるX線管電流がX線管電流値の上限を超えてしまった範囲b1,b2,b3,b4については、その範囲と、その範囲の前後において得られるX線投影データに対してチャネル方向フィルタリング処理を施すことが好ましい。ここでは、X線管電流が上限値以上設定できずにX線管電流不足でS/Nが悪くなったX線投影データにおいて、そのS/Nが改善され最終的に得られる断層像の画像ノイズがノイズ指標を達成できるように、チャネル方向フィルタリングの強度を、あらかじめ調整しておくことができる。具体的には、要求されたX線管電流に対して出力できるX線管電流が小さい場合にチャネル方向フィルタリングの強度を大きく調整することによって、近傍チャネルのX線投影データをより多く重畳することでX線投影データのノイズ改善になるため、その範囲b1,b2,b3,b4にて得られるX線投影データによって断層像に発生するノイズが減少する。逆に、要求されたX線管電流に対して出力できるX線管電流がそこそこ大きい場合にチャネル方向フィルタリングの強度を小さく調整することによって、近傍チャネルのX線投影データをより少なく重畳することでX線投影データのノイズ改善になるため、その範囲b1,b2,b3,b4にて得られるX線投影データによって断層像に発生するノイズが減少する。ここでは、X線管の各時刻における出力できるX線管電流の範囲内のX線管電流を要求された場合には、
X線管電流の設定値を、中央処理装置3から制御コントローラ29経由でX線コントローラ72へ出力できると中央処理装置3が判断する。
一方で、X線管の各時刻における出力できるX線管電流の範囲外のX線管電流を要求された場合には、X線管電流の設定値を、中央処理装置3から制御コントローラ29経由でX線コントローラ72へ出力できないと中央処理装置3が判断する。
この調整は、スカウト像に基づいて予測された被検体の断面についての楕円比率(Oval Ratio)から、長手方向のビュー、つまり、求められるX線管電流がX線管電流値の上限を超えてしまったビューに対するチャネル方向フィルタリングの強度を、あらかじめ決めておくことができる。このように、特に、より大きいX線管電流値を求められているz方向座標位置、または、ビュー方向においては、チャネル方向フィルタリングの強度を、より強くすることにより、X線管電流値の上昇を防げる。つまり、図19(b)に示すように、チャネル方向フィルタリングの強度を変化させることによって、実線で示されているX線管電流の設定値を、点線で示されているX線管電流の設定値まで下げることができる。
したがって、本実施形態は、実施形態1と同様に、X線自動露出機能によって設定されたX線管電流値が、X線管21において設定可能なX線管電流値の基準範囲に含まれない場合であっても、X線自動露出機能によって設定されたX線管電流値にてスキャンが実施されることによって得られる断層像と、同様な画質の断層像を得ることができる。よって、本実施形態は、z方向に連続した断層像の画質の均一性を確保しながら各断層像の画質を向上することができる。
なお、この実施形態2のX線管電流の制御およびチャネル方向フィルタリングの強度の制御は、ヘリカルスキャンにもシネスキャンにも適用できる。また、1回転分を考えればコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)にも適用できる。
<実施形態3>
以下より、本発明にかかる実施形態3について説明する。
実施形態1および実施形態2においては、ヘリカルスキャンまたはz方向に連続したコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、z方向の画質を最適化する場合について記載している。
本実施形態においては、可変ピッチヘリカルスキャンやヘリカルシャトルスキャンにおけるヘリカルピッチ、画像再構成に用いる投影データの回転数の変化を考慮して、X線管電流を最適化する。
この点を除き、本実施形態は、実施形態1,2と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
図20,図21,図22は、可変ピッチヘリカルスキャン、または、ヘリカルシャトルスキャンにおいて、ヘリカルピッチと使用データ回転数とX線管電流との関係を示す図である。
図20,図21,図22に示すように、可変ピッチヘリカルスキャンやヘリカルシャトルスキャンにおいては、z方向または時刻t方向とともにヘリカルピッチを変化させる。特に、開始点z0、停止点z3においては、ヘリカルピッチを0にする。つまり、開始点z0、停止点z3においては、撮影テーブルまたはX線データ収集系を、ある一定時間滞留させる。また、撮影テーブルまたはX線データ収集系の加速時、減速時において画像再構成する際には、X線投影データを1回転以上使用して、S/Nを改善することができる。
図20に示すように、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンを実施する際には、中央処理装置3は、時刻t0からt1の間において、撮影テーブルを、z方向のz0に位置させたまま滞留させる。そして、時刻t1からt2の間においては、撮影テーブルを、z方向のz0からz1の間を加速させて移動する。そして、時刻t2からt3の間においては、撮影テーブルを、z方向におけるz1からz2の間において一定速度で移動する。そして、時刻t3からt4の間においては、撮影テーブルを、z方向におけるz2からz3の間において減速させながら移動する。そして、時刻t4からt5の間においては、撮影テーブルを、z方向のz3に位置させたまま、滞留させる。
そして、ヘリカルピッチについては、図20に示すように、時刻t0からt1の間では0に設定する。その後、時刻t1からt2の間では撮影テーブル10のクレードル12を加速し、時刻t2からt3の間では、ヘリカルピッチを1に設定する。そして、時刻t3とt4と間では撮影テーブル10のクレードル12を減速し、時刻t4とt5との間では、ヘリカルピッチを0に戻すように設定する。
そして、画像再構成に使用するX線投影データについては、図20に示すように、時刻t0では1回転であるが、時刻t0とt2との間の途中で、最大値n回転(n>1)のX線投影データを用い、また、時刻t2においては1回転に戻る。
また、時刻t2とt3との間では、画像再構成に使用されるX線投影データが1回転で一定である。また、時刻t3では、画像再構成に使用されるX線投影データが1回転であるが、時刻t3とt5との間の途中で、最大値n回転のX線投影データを用いる。最後に、時刻t5においては、画像再構成に使用されるX線投影データが1回転に戻る。特に、ヘリカルピッチが1以下の部分については、画像再構成に用いるX線投影データの範囲をより大きく取ることができ、画質を改善することができる。ヘリカルシャトルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャンの加減速時においては、特に、これが有効となる。なお、上記において、「n回転のX線投影データ」とは、「被検体をスキャンする際に被検体の周囲を、X線管21および多列X線検出器24からなるデータ収集系が、n周分、回転することによって得られたX線投影データ」のことをいう。そして、「画像再構成に使用するX線投影データは1回転である」とは、「被検体をスキャンする際に被検体の周囲をX線管21が1回転することによって得られたX線投影データを用いて、画像再構成を実施する」ことを意味する。
この場合は、時刻t0と時刻t5との近傍においては、通常のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)の画像再構成に、画像再構成方法およびその画質を、より近づけ、時刻t2とt3との間においては、通常のヘリカルスキャンの画像再構成に、画像再構成方法およびその画質を近づけるために、時刻t0とt5との間、時刻t2とt3との間においては、画像再構成に使用するX線投影データを1回転にしている。
そして、画質を時刻t0とt5との間で一定にするようにX線管電流を制御する。ここでは、図20に示すように、時刻t0ではX線管電流を、mA1より大きいmA2(mA2>mA1)に設定し、時刻t0とt2との間の途中で、最小値のX線管電流であるmA1になるように設定する。そして、時刻t2において、X線管電流を、そのmA1より大きいmA2に戻すように設定する。
その後、時刻t2とt3との間では、X線管電流を、mA1より大きいmA2として一定に設定する。そして、時刻t3とt5との間の途中で、最小値のX線管電流であるmA1になるように設定する。そして、時刻t5においては、X線管電流を、そのmA1より大きいmA2に戻すように設定する。
なお、時刻t0とt2との間および時刻t3とt5との間においては、ヘリカルピッチHPと、X線管電流mAと、画像再構成で使用するX線投影データのビュー角度範囲Lの間には、以下の(数式22)の関係を満足するように調整する。これにより、z方向において、一定の画質が得られる。
なお、ここで、「画像再構成で使用するX線投影データのビュー角度範囲L」とは、画像再構成に用いられるX線投影データのビュー角度の開始角度から、画像再構成に用いられるX線投影データのビュー角度の終了角度までの角度範囲をいい、終了角度と開始角度との間の角度に基づいて設定される。
Figure 0004509971
つまり、X線管電流mAとX線投影データのビュー角度範囲Lとの積と、ヘリカルピッチHPの比とが、一定、もしくは、ほぼ一定になるように制御することによって、z方向に一定の画質が得られる。
また、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンでは、中央処理装置3は、図21に示すように、z座標においては、時刻t0とt1との間を、撮影テーブルがz0に滞留するように設定する。そして、時刻t1とt2との間については、撮影テーブルがz方向のz0とz1との間において加速しながら移動するように設定する。そして、時刻t2とt3との間については、撮影テーブルがz方向のz1とz2との間において一定速度で移動するように設定する。そして、時刻t3とt4との間については、撮影テーブルがz方向のz2とz3との間を減速しながら移動するように設定する。そして、時刻t4とt5との間については、撮影テーブルがz方向のz3において滞留するように設定する。
そして、この場合、ヘリカルピッチについては、図21に示すように、時刻t0とt1との間では、0とする。そして、時刻t1とt2との間では、撮影テーブル10のクレードル12を加速し、時刻t2とt3との間では、ヘリカルピッチHPを例えば1で一定とする。そして、時刻t3とt4との間では、撮影テーブル10のクレードル12を減速し、時刻t4とt5との間では、ヘリカルピッチを0に戻す。
そして、画像再構成に使用するX線投影データは、時刻t0とt2と間では、n回転から1回転に減少する。そして、時刻t2とt3との間では、1回転で一定になるように設定する。そして、時刻t3とt4との間では、1回転からn回転に増加する。
このため、時刻t0とt2との間、時刻t3とt4との間には、より多くのX線投影データが用いられ画質が良くなる。このため、画質を時刻t0とt4との間で一定にするために、X線管電流については、時刻t0とt2との間、時刻t3とt4との間において、より小さくすることができる。特に、ヘリカルピッチが1以下の部分については、画像再構成に用いるX線投影データの範囲を、より大きく取ることができ、画質を改善することができる。ヘリカルシャトルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャンの加減速時においては、特に、これが有効となる。
よって、X線管電流については、図21に示すように、mA2>mA1とすると、時刻t0では小さいX線管電流mA1に設定する。そして、時刻t0とt2との間においては、小さいX線管電流mA1から、そのmA1より大きいX線管電流mA2に増加させて、時刻t2にて、大きなX線管電流mA2になるように設定する。そして、時刻t2とt3との間においては、その大きいX線管電流mA2で一定になるように設定する。そして、時刻t3とt5との間では、大きいX線管電流mA2から、小さいX線管電流mA1に減少させる。
なお、時刻t0とt2との間、および、時刻t3とt5との間においては、ヘリカルピッチHPと、X線管電流mAと、画像再構成で使用するX線投影データのビュー角度範囲Lとの間には、前記の(数式22)の関係で制御する。これにより、前述の場合と同様に、z方向に一定の画質が得られる。
つまり、X線管電流mAとX線投影データのビュー角度範囲Lとの積と、ヘリカルピッチHPとの比が一定、もしくは、ほぼ一定になるように調整して設定することで、z方向に一定の画質が得られる。
この場合は、時刻t2とt3との間においては、通常のヘリカルスキャンの画像再構成に近づけるために、時刻t2とt3との間においては、画像再構成に使用する投影データを1回転にしている。時刻t0とt2との間および時刻t3とt5との間においては、撮影テーブルとデータ収集系の相対速度としてz方向に撮影テーブル10のクレードル12が進む速度が、時刻t0、時刻t5に近づくにつれ、さらに遅くなっている。
このため、断層像のz方向の厚さであるスライス厚を増やさずに、つまり、断層像のz方向の分解能を落とさずに、より画像ノイズを改善するために、時刻t0、時刻t5において、n回転のX線投影データを画像再構成に使用している。
また、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンでは、図22に示すように、時刻t0とt1との間においては、撮影テーブルがz座標においてz0に滞留するように設定する。そして、時刻t1とt2との間においては、撮影テーブルが、z座標におけるz0とz1との間を加速させて移動する。そして、時刻t2とt3との間においては、撮影テーブルを、z座標におけるz1とz2との間を一定速度で移動させる。そして、時刻t3とt4との間においては、撮影テーブルをz座標においてz2とz3との間を減速させて移動させる。そして、時刻t4とt5との間においては、撮影テーブルをz3に滞留させる。
また、ヘリカルピッチについては、時刻t0とt1との間では、0に設定する。そして、時刻t1とt2との間では、撮影テーブル10のクレードル12を加速し、時刻t2とt3との間では、ヘリカルピッチHPを1として一定になるように設定する。そして、時刻t3とt4との間では、撮影テーブル10のクレードル12を減速し、時刻t4とt5との間では、ヘリカルピッチHPを0に戻すように設定する。
また、画像再構成に使用するX線投影データについては、時刻t0とt5との間では、一定にして、1回転にしている。この場合は、断層像の時間分解能を一定にすることを優先するように、その使用するX線投影データの画像再構成に使用するX線投影データのビュー角度範囲を、一定にしている。
このため、画質を時刻t0とt4との間で一定にするように、X線管電流を、図22に示すように、時刻t0では、小さなX線管電流mA1とし、時刻t0とt2との間では、その小さいX線管電流mA1から、大きなX線管電流mA2に増加させる。なお、この時は、ヘリカルピッチが大きくなるとX線管電流も大きくなる。ここでは、ヘリカルピッチとX線管電流の比が一定またはほぼ一定になるように制御するのがよい。そして、時刻t2では、大きなX線管電流mA2とし、時刻t2とt3との間では、そのX線管電流mA2を一定に保たせる。そして、時刻t3では、X線管電流mA2とし、時刻t3とt5との間では、その大きなX線管電流mA2から、小さなX線管電流mA1に減少させる。なお、この時、ヘリカルピッチが小さくなるとX線管電流も小さくなる。ここでは、ヘリカルピッチとX線管電流の比が一定またはほぼ一定になるように制御するのがよい。そして、時刻t5では、小さいX線管電流mA1に戻す。
このように、図20に示すように、断層像の画質を、通常のコンベンショナルスキャン、ヘリカルスキャンにて得られる画質に近づけるように、中央処理装置3が、X線管電流を調整する。そして、図21に示すように、加減速時にX線被曝をより少なくするように、中央処理装置3が、X線管電流を調整すると共に、断層像の画質を維持するように、X線管電流を調整する。そして、図22に示すように、断層像の時間分解能を一定に保つように、中央処理装置3が、X線管電流を調整する。
上記の例では、まず、断層像の画質の変数であるヘリカルピッチ、画像再構成に使用されるデータ量の変数の制御を、まず、第1に優先して調整した後に、X線管電流の調整を行っている。このように、スカウト像より得られたz方向のX線管電流値の変化テーブルに対応するために、まず、第1にX線管電流という断層像の画質を制御する変数を使う。なお、この場合の他に、X線管電流以外のその他の画質を制御する変数を優先して調整し、それらの変数の調整により、始めに得られたスカウト像からのz方向のX線電流値の変化テーブルを補正後にX線管電流の調整を行って、X線CT装置の自動露出機能を実現することもできる。
図20,図21,図22に示した実施形態についての処理の流れを、以下に示す。
図20,図21,図22に示した実施形態の可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンにおいては、中央処理装置3が、図23に示すように、それぞれの処理を実施する。
まず、ステップA11では、図23に示すように、スカウト像より各z方向のプロファイル面積を求め、各z方向位置の最適なX線管電流値を求める。
つぎに、ステップA12では、図23に示すように、z=zsとする。ただし、z方向開始座標をzsとする。
つぎに、ステップA13では、図23に示すように、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンの動作制御パターンより、各z方向位置のヘリカルピッチを求める。
つぎに、ステップA14では、図23に示すように、動作制御パターンより、各z方向位置の画像再構成に使用されるデータ範囲を求める。
つぎに、ステップA15では、図23に示すように、動作制御パターンで決められたヘリカルピッチ、画像再構成に使用されるデータ範囲より、使用されるデータ量を考慮し、最適なX線管電流値を補正する。
つぎに、ステップA16では、図23に示すように、zの位置のX線管電流は出力できるかを判断し、YESであればステップA17へ行き、NOであればステップA18へ行く。
つぎに、ステップA17では、図23に示すように、z=z+Δzとする。
つぎに、ステップA18では、図23に示すように、投影データ空間チャネル方向フィルタリングを行う。
つぎに、ステップA19では、図23に示すように、z≧zeかを判断し、YESであれば処理を終了し、NOであればステップA13へ戻る。ただし、z方向終点座標をzeとする。
なお、上記の例では、X線管電流よりも優先して制御する断層像の画質の変数として、ヘリカルピッチ、画像再構成におけるX線投影データの使用する範囲の長さ以外の画質の変数を用いても同様な効果を出せる。
以上のように、本実施形態のX線CT装置100によれば、実施形態1と実施形態2と同様に、多列X線検出器、または、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を有するX線CT装置において、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンを実施する際に、X線自動露出機能において、X線管球の管電流上限値に制限があっても、その上限値に左右されずに、常に、最適なノイズ標準値を満足するような断層像の画質を実現できる。また、画像に影響を与える複数の変数に優先度を付けて、優先度に基いて画像に影響を与える複数の変数を順番に調整することによって、最適な画質を実現できる。
なお、本実施形態における画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ法による3次元画像再構成法でもよい。さらに、他の3次元画像再構成方法でもよい。または2次元画像再構成でも良い。
本実施形態では、ヘリカルスキャンの場合について記載しているが、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)、シネスキャンの場合でも、同様に効果を出すことができる。
本実施形態は、走査ガントリ20を傾斜させない場合について記載しているが、走査ガントリ20を傾斜させた状態でスキャンを実施する、いわゆるチルト・スキャンの場合でも、同様な効果を出すことができる。
本実施形態は、生体信号にX線投影データ収集が同期しない場合について記載しているが、生体信号、特に、心拍信号に同期させても同様な効果を出すことができる。
また、本実施形態では、多列X線検出器、または、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を有するX線CT装置について記載しているが、1列のX線検出器を有するX線CT装置においても、同様の効果を出せる。
なお、本実施形態においては、撮影テーブル10のクレードル12をz方向に動かすことにより、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンを実現している。しかし、走査ガントリ20または走査ガントリ20内の回転部15を撮影テーブル10のクレードル12に対して動かすことによっても同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態では、各列ごとに係数が異なった列方向(z方向)フィルタの係数を、各チャネルの前処理された、またはビームハードニング処理されたX線投影データの列方向に重畳することにより、画質のばらつきを調整することによって、各列において均一なスライス厚とし、アーチファクトの発生を防止し、ノイズが少ない画質を実現している。これには、様々なz方向フィルタ係数が考えられるが、いずれも同様の効果を出すことができる。
本実施形態では、医用X線CT装置について記載しているが、産業用X線CT装置、または、他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにおいても適用できる。
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置を示すブロック図である。 図2は、X線発生装置(X線管)および多列X線検出器をxy平面で見た説明図である。 図3は、X線発生装置(X線管)および多列X線検出器をyz平面で見た説明図である。 図4は、被検体撮影の流れを示すフロー図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るX線CT装置の画像再構成の概略動作を示すフロー図である。 図6は、前処理の詳細を示すフロー図である。 図7は、3次元画像再構成処理の詳細を示すフロー図である。 図8は、再構成領域上のラインをX線透過方向へ投影する状態を示す概念図である。 図9は、X線検出器面に投影したラインを示す概念図である。 図10は、投影データDr(view,x,y)を再構成領域上に投影した状態を示す概念図である。 図11は、再構成領域上の各画素の逆投影画素データD2を示す概念図である。 図12は、逆投影画素データD2を画素対応に全ビュー加算して逆投影データD3を得る状態を示す説明図である。 図13は、円形の再構成領域上のラインをX線透過方向へ投影する状態を示す概念図である。 図14は、X線CT装置の撮影条件入力画面を示す図である。 図15は、3次元MPR表示・3次元表示の例を示す図である。 図16においては、(a)が、一定X線管電流の場合を示す図である。(b)が、xy平面内のX線管電流変更の場合を示す図である。(c)が、z方向のX線管電流変更の場合を示す図である。(d)が、xyz3次元X線管電流変更の場合を示す図である。 図17においては、(a)が、X線管のX線管電流に制限がない場合を示す図である。(b)が、X線管のX線管電流に制限がある場合のヘリカルピッチの変更を示す図である。 図18は、X線管電流不足をヘリカルピッチまたは投影データ空間チャネル方向フィルタで補うX線自動露出機能のフロー図である。 図19においては、(a)が、被検体において腕と肺野部とを含む部分についての断層像を示す図である。(b)が、チャネル方向フィルタリングによるX線管電流値の調整を示す図である。 図20は、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンのヘリカルピッチ・使用データ回転数・X線管電流の関係の例1を示す図である。 図21は、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンのヘリカルピッチ・使用データ回転数・X線管電流の関係の例2を示す図である。 図22は、可変ピッチヘリカルスキャンまたはヘリカルシャトルスキャンのヘリカルピッチ・使用データ回転数・X線管電流の関係の例3を示す図である。 図23は、画像再構成に使用されるデータ量を考慮してX線管電流を決めるX線自動露出機能を示す図である。
符号の説明
1…操作コンソール
2…入力装置
3…中央処理装置
5…データ収集バッファ
6…モニタ
7…記憶装置
10…撮影テーブル
12…クレードル
15…回転部
20…走査ガントリ
21…X線管
22…X線コントローラ
23…コリメータ
24…多列X線検出器または2次元X線エリア検出器
25…DAS(データ収集装置)
26…回転部コントローラ
27…走査ガントリ傾斜コントローラ
28…ビーム形成X線フィルタ
29…制御コントローラ
30…スリップリング
dp…X線検出器面
P…再構成領域
pp…投影面
IC…回転中心(ISO)
CB…X線ビーム
BC…ビーム中心軸
D…回転中心軸上での多列X線検出器幅

Claims (5)

  1. X線管と、前記X線管に相対しX線を検出するX線検出器とを、被検体の体軸方向であるz方向に沿った方向を軸にして被検体の周囲に回転させながら被検体をz方向に移動させて、前記X線管に前記被検体へX線を照射させ、前記被検体を透過したX線を前記X線検出器に検出させるヘリカルスキャンを実施することによって、X線投影データを収集するX線データ収集手段と、
    前記X線データ収集手段によって収集されたX線投影データを画像再構成して断層像を得る画像再構成手段と、
    前記断層像を得るための条件としてX線管電流値を含む2種以上の変数を設定する機能を含む撮影条件設定手段と
    を有するX線CT装置において、
    前記撮影条件設定手段は、前記断層像の画像ノイズが前記z方向において略一定となるように前記X線の照射位置に応じた前記X線管電流値の所望値を求め、前記X線管電流値の所望値が、所定の基準範囲に含まれる前記X線の照射位置に対し、当該X線管電流値の所望値を設定する第1の機能と、前記第1の機能で求められたX線管電流値の所値が、前記所定の基準範囲より大きい前記X線の照射位置に対し、前記所定の基準範囲に含まれる前記X線管電流値の所望値より小さいX線管電流値を設定すると共にヘリカルスキャンにおけるヘリカルピッチを、前記略一定の画像ノイズとなるように前記X線の照射位置に応じた所望値に設定する第2の機能を含むことを特徴とするX線CT装置。
  2. X線管と、前記X線管に相対しX線を検出するX線検出器とを、被検体の体軸方向であるz方向に沿った方向を軸にして被検体の周囲に回転させながら被検体をz方向に移動させて、前記X線管に前記被検体へX線を照射させ、前記被検体を透過したX線を前記X線検出器に検出させるヘリカルスキャンを実施することによって、X線投影データを収集するX線データ収集手段と、
    前記X線データ収集手段によって収集されたX線投影データを画像再構成して断層像を得る画像再構成手段と、
    前記断層像を得るための条件としてX線管電流値を含む2種以上の変数を設定する機能を含む撮影条件設定手段と
    を有するX線CT装置において、
    前記撮影条件設定手段は、前記X線投影データのノイズがビュー方向において略一定となるように前記X線の照射位置に応じた前記X線管電流値の所望値を求め、前記X線管電流値の所望値が、所定の基準範囲に含まれる前記X線の照射位置に対し、当該X線管電流値の所望値を設定する第1の機能と、前記第1の機能で求められたX線管電流値の所値が、前記所定の基準範囲より大きい前記X線の照射位置に対し、前記X線管電流値の所望値より小さいX線管電流値を設定すると共にヘリカルスキャンにおけるヘリカルピッチを、前記略一定のノイズとなるように前記X線の照射位置に応じた所望値に設定する第2の機能を含むことを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項1または2に記載のX線CT装置において、前記第2の機能は、前記ヘリカルスキャンにおけるヘリカルピッチを前記X線の照射位置に応じた所望値に設定した前記X線の照射位置において、X線管電流値を一定に設定することを特徴とするX線CT装置。
  4. 請求項1または2に記載のX線CT装置において、前記第2の機能は、前記ヘリカルスキャンにおけるヘリカルピッチを前記X線の照射位置に応じた所望値に設定した前記X線の照射位置において、X線管電流値を前記所望値に設定したヘリカルピッチに伴った値に設定する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のX線CT装置において、
    前記第2の機能において、前記X線管電流及びヘリカルピッチ以外の2つ以上の前記変数が、それぞれの変数に優先度をつけて設定されることを特徴とするX線CT装置。
JP2006161245A 2006-06-09 2006-06-09 X線ct装置 Active JP4509971B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161245A JP4509971B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 X線ct装置
US11/757,732 US7639776B2 (en) 2006-06-09 2007-06-04 X-ray CT apparatus
NL1033936A NL1033936C2 (nl) 2006-06-09 2007-06-05 Röntgen-CT-apparatuur.
DE102007026801A DE102007026801A1 (de) 2006-06-09 2007-06-06 Röntgen-CT-Gerät
CN200710109912.2A CN101084830A (zh) 2006-06-09 2007-06-11 X射线ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161245A JP4509971B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007325853A JP2007325853A (ja) 2007-12-20
JP4509971B2 true JP4509971B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=38721352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006161245A Active JP4509971B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 X線ct装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7639776B2 (ja)
JP (1) JP4509971B2 (ja)
CN (1) CN101084830A (ja)
DE (1) DE102007026801A1 (ja)
NL (1) NL1033936C2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10939879B2 (en) 2016-07-25 2021-03-09 Canon Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5184834B2 (ja) * 2007-07-18 2013-04-17 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置
US20090086911A1 (en) * 2007-09-27 2009-04-02 General Electric Company Inspection tool for radiographic systems
JP5523726B2 (ja) * 2008-04-04 2014-06-18 株式会社東芝 X線ct装置
JP5390512B2 (ja) * 2008-04-30 2014-01-15 株式会社モリタ製作所 医療用x線ct撮影装置
WO2009141766A2 (en) * 2008-05-21 2009-11-26 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Dynamic adjustable source collimation during fly-by scanning
US20090310740A1 (en) * 2008-06-16 2009-12-17 General Electric Company Computed tomography method and system
JP5511188B2 (ja) * 2009-01-05 2014-06-04 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 画像再構成方法およびx線ct装置
JP5514450B2 (ja) * 2009-02-23 2014-06-04 株式会社日立メディコ X線ct装置
US7881426B2 (en) * 2009-02-26 2011-02-01 Morpho Detection, Inc. Method and system for performing a scan of an object
JP2010213798A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 循環器用x線診断システム
EP2454925B1 (en) * 2009-07-15 2022-10-05 Mayo Foundation For Medical Education And Research System and method for automatic tube potential selection for radiation dose reduction in ct
JP5683174B2 (ja) 2010-08-31 2015-03-11 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法
JP5863250B2 (ja) * 2011-01-31 2016-02-16 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置
CN103458791B (zh) * 2011-04-04 2016-11-16 皇家飞利浦有限公司 利用旋转扫描架进行预扫描成像
CN104135929A (zh) * 2012-02-01 2014-11-05 株式会社东芝 医用图像诊断装置
JP2013192751A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Toshiba Corp X線診断装置及びx線診断装置の制御方法
KR101534098B1 (ko) * 2013-09-13 2015-07-07 삼성전자주식회사 Ct 장치 및 이를 이용한 엑스선 제어 방법
DE102013219249A1 (de) * 2013-09-25 2015-03-26 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und System zur automatischen Auswahl eines Scanprotokolls
JPWO2015156125A1 (ja) * 2014-04-11 2017-04-13 株式会社日立製作所 医用画像撮影装置及び医用画像撮影方法
US10278666B2 (en) * 2014-06-13 2019-05-07 Palodex Group Oy Systems and methods of automated dose control in x-ray imaging
US9486173B2 (en) 2014-08-05 2016-11-08 General Electric Company Systems and methods for adjustable view frequency computed tomography imaging
KR101795605B1 (ko) * 2014-08-28 2017-11-08 삼성전자주식회사 의료 영상 장치 및 그 동작 방법
CN104398266A (zh) * 2014-11-19 2015-03-11 沈阳东软医疗系统有限公司 一种扫描剂量的调制方法及装置
CN105615912B (zh) * 2015-12-17 2020-06-12 东软医疗系统股份有限公司 一种ct扫描方法和系统
US10702221B2 (en) 2015-12-25 2020-07-07 Shanghai United Imaging Healthcare Co., Ltd. Methods and systems for CT balance measurement and adjustment
CN106923852B (zh) * 2015-12-30 2022-02-08 上海联影医疗科技股份有限公司 Ct设备及其光路异常检测方法
US10085698B2 (en) * 2016-01-26 2018-10-02 Genereal Electric Company Methods and systems for automated tube current modulation
US10470733B2 (en) 2016-05-09 2019-11-12 Canon Medical Systems Corporation X-ray CT device and medical information management device
US10561391B2 (en) * 2016-08-18 2020-02-18 General Electric Company Methods and systems for computed tomography
US20180064403A1 (en) * 2016-09-06 2018-03-08 Toshiba Medical Systems Corporation Medical image diagnostic apparatus
US10390787B2 (en) * 2016-09-27 2019-08-27 Varian Medical Systems, Inc. Optimization of image acquisition parameters for registration with reference image
JP6125126B1 (ja) * 2017-01-18 2017-05-10 典人 畠山 X線撮影条件補正方法、プログラム、及び、x線システム
CN107157504B (zh) * 2017-05-31 2022-01-25 上海联影医疗科技股份有限公司 一种螺旋ct扫描的控制方法
DE102017215059B3 (de) * 2017-08-29 2019-02-21 Siemens Healthcare Gmbh Verfahren zum Betrieb einer bildgebenden Röntgeneinrichtung, insbesondere Computertomograph, Röntgeneinrichtung und Computerprogrammprodukt
US10973489B2 (en) * 2017-09-29 2021-04-13 General Electric Company CT imaging system and method using a task-based image quality metric to achieve a desired image quality
CN107638189B (zh) * 2017-10-25 2021-06-01 东软医疗系统股份有限公司 Ct成像方法和装置
CN108065952B (zh) * 2018-01-03 2021-08-13 东软医疗系统股份有限公司 一种剂量调制方法及装置
CN111616723B (zh) * 2019-02-27 2024-01-02 佳能医疗系统株式会社 扫描协议调整装置以及扫描协议调整方法
EP3795081A1 (de) * 2019-09-20 2021-03-24 Siemens Healthcare GmbH Computertomograph und verfahren zum betrieb eines computertomographen
CN111528891B (zh) * 2020-05-11 2023-05-02 东软医疗系统股份有限公司 剂量调制方法、装置、ct设备及ct系统
CN114113172B (zh) * 2021-12-23 2024-01-09 北京航星机器制造有限公司 一种ct安检方法

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08206107A (ja) * 1994-09-06 1996-08-13 General Electric Co <Ge> X線量低減方法
JP2000079117A (ja) * 1998-08-25 2000-03-21 General Electric Co <Ge> イメ―ジング・システムにおいて画像ノイズを最適化する方法及び装置
JP2001509048A (ja) * 1997-01-29 2001-07-10 ピッカー メディカル システムズ リミテッド 可変電流ctスキャニング
JP2003265459A (ja) * 2002-03-15 2003-09-24 Toshiba Corp X線ct装置
JP2004000585A (ja) * 2002-04-29 2004-01-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc ノイズ軽減のための適応投影フィルタ処理スキーム
JP2004113791A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Siemens Ag Ctスキャンにおける自動露出制御方法と装置
JP2004188163A (ja) * 2002-10-18 2004-07-08 Hitachi Medical Corp 断層撮影装置
JP2004337391A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2005185718A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線断層撮像装置および撮像方法
WO2005077278A1 (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Hitachi Medical Corporation 断層撮影像の再構成方法及び断層撮影装置
JP2005253628A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Toshiba Corp 放射線画像診断装置および放射線画像診断装置のデータ処理方法
JP2005279282A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toshiba Corp 風車アーチファクト削減用の半径内画像依存検出器列フィルタリング方法、x線ct装置及びプログラム
JP2006025868A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 画像処理装置及び画像処理方法並びにx線ctシステム
JP2006102176A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Toshiba Corp X線ct装置及び画像再構成方法
JP2006110183A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ctスキャンパラメータ設定方法、x線ct装置およびヘリカルスキャン方法

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5301108A (en) * 1993-02-01 1994-04-05 General Electric Company Computed tomography system with z-axis correction
US5379333A (en) * 1993-11-19 1995-01-03 General Electric Company Variable dose application by modulation of x-ray tube current during CT scanning
US5400378A (en) * 1993-11-19 1995-03-21 General Electric Company Dynamic dose control in multi-slice CT scan
JP3455577B2 (ja) * 1994-04-08 2003-10-14 株式会社東芝 X線ct装置
US5696807A (en) * 1996-09-05 1997-12-09 General Electric Company Methods and apparatus for modulating x-ray tube current
US6639965B1 (en) * 1999-09-30 2003-10-28 General Electric Company Methods and apparatus for cardiac imaging with conventional computed tomography
JP3977972B2 (ja) * 1999-12-13 2007-09-19 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 断層撮影用スキャン条件決定方法、断層撮影方法およびx線ct装置
JP4397490B2 (ja) 1999-12-27 2010-01-13 Geヘルスケア・ジャパン株式会社 X線ctシステム及び操作コンソール及びその制御方法及び記憶媒体
EP1172069A1 (de) 2000-07-14 2002-01-16 VAMP Verfahren und Apparate der Medizinischen Physik GmbH Computertomograph mit Dosisoptimierung durch Festlegung der optimalen Wahl des Röhrenstroms in Echtzeit (Belichtungsautomatik), der Röhrenstrommodulation (Dosisminimierung) und darauf aufbauender Nachverarbeitung durch 3D adaptive Filter (Rauschreduzierung
WO2002011068A1 (de) 2000-07-27 2002-02-07 Vamp Verfahren Und Apparate Der Medizinischen Physik Gmbh Computertomograph mit reduzierter dosisbelastung bzw. reduziertem bildpunktrauschen
JP2003010168A (ja) 2001-06-28 2003-01-14 Toshiba Corp X線ct装置
US6529576B2 (en) * 2001-06-29 2003-03-04 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Method and apparatus for pitch-adaptive reconstruction in multislice helical computed tomographic systems
JP4387638B2 (ja) * 2001-07-04 2009-12-16 株式会社東芝 X線コンピュータ断層診断装置
US6507639B1 (en) * 2001-08-30 2003-01-14 Siemens Aktiengesellschaft Method and apparatus for modulating the radiation dose from x-ray tube
JP3940579B2 (ja) 2001-10-18 2007-07-04 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
US6459756B1 (en) * 2001-10-30 2002-10-01 Siemens Corporate Research, Inc. System and method for providing normalization correction for image reconstruction in a reduced pitch spiral scan cone beam computed tomography imaging system
US6904127B2 (en) * 2001-11-21 2005-06-07 General Electric Company System and method of medical imaging having default noise index override capability
US7103134B2 (en) 2001-12-28 2006-09-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Computed tomography apparatus
US6836535B2 (en) * 2002-04-22 2004-12-28 General Electric Company Method and apparatus of modulating the filtering of radiation during radiographic imaging
JP2004132859A (ja) 2002-10-11 2004-04-30 Hitachi Ltd X線ct装置
JP2004180715A (ja) 2002-11-29 2004-07-02 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置
US7426255B2 (en) 2003-02-14 2008-09-16 Hitachi Medical Corporation X-ray CT device
WO2004080309A2 (en) 2003-03-10 2004-09-23 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Device and method for adapting the recording parameters of a radiograph
JP4490645B2 (ja) 2003-04-09 2010-06-30 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
US6973158B2 (en) 2003-06-25 2005-12-06 Besson Guy M Multi-target X-ray tube for dynamic multi-spectral limited-angle CT imaging
JP2005080748A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 撮影条件設定方法およびx線ct装置
JP4679068B2 (ja) 2004-04-26 2011-04-27 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
EP1765174A1 (en) 2004-07-07 2007-03-28 Koninklijke Philips Electronics N.V. Streak artifact reduction in cardiac cone beam ct reconstruction
JP2006141906A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線撮影装置
US7054407B1 (en) 2005-02-08 2006-05-30 General Electric Company Methods and apparatus to facilitate reconstruction of images
JP4509903B2 (ja) * 2005-09-27 2010-07-21 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08206107A (ja) * 1994-09-06 1996-08-13 General Electric Co <Ge> X線量低減方法
JP2001509048A (ja) * 1997-01-29 2001-07-10 ピッカー メディカル システムズ リミテッド 可変電流ctスキャニング
JP2000079117A (ja) * 1998-08-25 2000-03-21 General Electric Co <Ge> イメ―ジング・システムにおいて画像ノイズを最適化する方法及び装置
JP2003265459A (ja) * 2002-03-15 2003-09-24 Toshiba Corp X線ct装置
JP2004000585A (ja) * 2002-04-29 2004-01-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc ノイズ軽減のための適応投影フィルタ処理スキーム
JP2004113791A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Siemens Ag Ctスキャンにおける自動露出制御方法と装置
JP2004188163A (ja) * 2002-10-18 2004-07-08 Hitachi Medical Corp 断層撮影装置
JP2004337391A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2005185718A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線断層撮像装置および撮像方法
WO2005077278A1 (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Hitachi Medical Corporation 断層撮影像の再構成方法及び断層撮影装置
JP2005253628A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Toshiba Corp 放射線画像診断装置および放射線画像診断装置のデータ処理方法
JP2005279282A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toshiba Corp 風車アーチファクト削減用の半径内画像依存検出器列フィルタリング方法、x線ct装置及びプログラム
JP2006025868A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 画像処理装置及び画像処理方法並びにx線ctシステム
JP2006102176A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Toshiba Corp X線ct装置及び画像再構成方法
JP2006110183A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ctスキャンパラメータ設定方法、x線ct装置およびヘリカルスキャン方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10939879B2 (en) 2016-07-25 2021-03-09 Canon Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
NL1033936C2 (nl) 2008-10-28
CN101084830A (zh) 2007-12-12
US20070286332A1 (en) 2007-12-13
DE102007026801A1 (de) 2007-12-27
US7639776B2 (en) 2009-12-29
JP2007325853A (ja) 2007-12-20
NL1033936A1 (nl) 2007-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4509971B2 (ja) X線ct装置
JP4509903B2 (ja) X線ct装置
JP5011482B2 (ja) X線ct装置
JP4675753B2 (ja) X線ct装置
JP4639143B2 (ja) X線ct装置およびその制御方法
JP2007236662A (ja) X線ct装置およびそのx線ct画像再構成方法、x線ct画像撮影方法。
JP4611225B2 (ja) X線ct装置
US20070053480A1 (en) X-ray CT apparatus
KR20070051758A (ko) X선 ct 장치 및 x선 ct 투시 장치
EP1470783B1 (en) Radiation computed tomography apparatus and tomographic image producing method
JP2008006032A (ja) X線ct装置およびx線ct撮影方法
JP2007151806A (ja) X線ct撮像方法およびx線ct装置
JP2009089810A (ja) X線ct装置
JP2008012129A (ja) X線ct装置
JP4794223B2 (ja) X線ct装置
JP4884765B2 (ja) X線ct装置
JP2007319482A (ja) X線ct装置
JP5179007B2 (ja) X線ct装置およびそのx線ct画像再構成方法
JP2017131496A (ja) X線ct装置、撮影条件設定方法及び撮影条件設定プログラム
JP4938335B2 (ja) X線ct装置
JP2010022692A (ja) X線ct装置
JP2007130278A (ja) X線ct装置
JP2007151849A (ja) X線ct撮影方法およびx線ct装置
JP2007143605A (ja) X線ct装置
JP2007319397A (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20080516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100428

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4509971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250