JP5390512B2 - 医療用x線ct撮影装置 - Google Patents

医療用x線ct撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5390512B2
JP5390512B2 JP2010510143A JP2010510143A JP5390512B2 JP 5390512 B2 JP5390512 B2 JP 5390512B2 JP 2010510143 A JP2010510143 A JP 2010510143A JP 2010510143 A JP2010510143 A JP 2010510143A JP 5390512 B2 JP5390512 B2 JP 5390512B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
imaging
medical
living organ
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010510143A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009133896A1 (ja
Inventor
照二 中井
浩司 安田
哲造 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J Morita Manufaturing Corp filed Critical J Morita Manufaturing Corp
Priority to JP2010510143A priority Critical patent/JP5390512B2/ja
Publication of JPWO2009133896A1 publication Critical patent/JPWO2009133896A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5390512B2 publication Critical patent/JP5390512B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications
    • A61B6/51Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications for dentistry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/04Positioning of patients; Tiltable beds or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computed tomography [CT]
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units
    • A61B6/4435Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit and the detector unit being coupled by a rigid structure
    • A61B6/4441Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit and the detector unit being coupled by a rigid structure the rigid structure being a C-arm or U-arm
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/545Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving automatic set-up of acquisition parameters

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、医療用X線CT撮影装置に関する発明であって、特に所定の面に対して対称な位置にある生体器官をCT撮影する医療用X線CT撮影装置に関する。
近時、医療用X線CT撮影装置の開発が進み歯科用や耳鼻科領域等の頭部撮影用に対応した装置も数多く開発生産されている。また、歯科用のX線CT撮影装置では、CT撮影のみならず、パノラマX線撮影も1台で行える兼用装置(例えば特許文献1)も開発されている。また、フィルム撮影を行う古い医療用X線CT撮影装置の例が、特許文献2に開示されている。この特許文献2に示す医療用X線撮影装置は、顎関節撮影機能を有する歯科用パノラマ撮影装置であり、顎関節の開口及び閉口の状態と、パノラマX線撮影とを1台の装置で撮影可能である。しかしながら、特許文献2に係るX線撮影装置は、X線CT撮影装置ではないため、顎関節の断面を任意の方向から再構成することができない。
また、医療用X線CT撮影装置としては、特許文献3にX線CT撮影装置が開示されており、脊椎を中心として左右に配置された臓器の診断に用いている。この特許文献3に示すX線CT撮影装置は、脊髄を中心線として左右に対称配置された部位を抽出する技術を備えている。また、特許文献4は、被写体の模式図上の関心領域を撮影目標領域として指定し、当該撮影目標領域をX線CT撮影する装置が開示されている。
特許第3807833号公報 特開昭54−113292号公報 特開2006−149446号公報 特許第3926120号公報
しかし、所定の面(例えば、正中線を含んで生体を左右に分ける分断面や頭部の咬合面など)に対して対称な位置にある生体器官(例えば、顎関節や耳鼻咽喉科領域)をX線CT撮影する場合、従来の医療用X線CT撮影装置では、それぞれの生体器官を別々に撮影するか、撮影したCT画像から対称な位置の部位を抽出する別途作業が必要であった。また、従来の医療用X線CT撮影装置では、所定の面に対して対称な位置にある生体器官のCT画像を対比したい場合、術者が操作して当該CT画像を対比表示させる必要があり、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできなかった。
そこで、本発明は、所定の面に対して対称な位置にある生体器官を効率よくCT撮影可能な医療用X線CT撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、コーンビームを発生するX線源と、前記コーンビームを検出するX線検出部と、被写体を挟んで前記X線源と前記X線検出部とを対向して配置する支持部と、前記被写体を保持する被写体保持部と、前記支持部と前記被写体保持部とを相対的に回転駆動させる回転駆動部と、前記回転駆動部の回転軸を前記被写体に対して相対的に移動可能とする軸移動部と、前記被写体の正中線に平行又は垂直な面に対して対称な位置にある第1生体器官及び第2生体器官についてそれぞれ特定した撮影領域のX線CT撮影を、前記第1生体器官撮影後、回転駆動部の回転軸を前記被写体に対して相対移動させて、前記軸移動部及び前記回転駆動部を用いて自動的に連続で行う制御部と、前記X線CT撮影によって前記X線検出部で得られる電気信号に基づき、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を再構成する画像処理部と、前記画像処理部によって得られた前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を表示する表示部とを備える。

第1生体器官及び第2生体器官の両方に対して特定された撮影領域のCT撮影を自動的に連続して行うので、術者の作業負担が軽減される。また、本発明の請求項1に記載の医療用X線CT撮影装置は、被写体の一部のみを撮影領域とする局所的なCT撮影を行う装置として構成でき、第1生体器官及び第2生体器官のそれぞれの撮影領域に対する被曝線量を小さくでき、且つ高解像度のX線CT撮影を行うことができる効果を有している。また、本発明の請求項1に記載の医療用X線CT撮影装置は、従来の歯科用パノラマX線撮影装置と同等の占有面積の、歯科医院などの防X線室に収まる程度の大きさにすることができる。
本発明の第2の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記第1生体器官及び第2生体器官に対してそれぞれ撮影領域を特定する撮影領域特定部をさらに備える。
これにより、第1生体器官及び第2生体器官の両方に対して撮影領域を特定できるので、所望の撮影領域を特定することができる。
本発明の第3の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1又は第2の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記第1生体器官及び第2生体器官の間にある第3生体器官のX線CT撮影を行い前記第3生体器官のX線CT撮影が、前記第1生体器官と前記第2生体器官のX線CT撮影の前または後、または前記第1生体器官のX線CT撮影と前記第2生体器官のX線CT撮影の間に自動的に連続で行われるものである。
これにより、第1生体器官、第2生体器官のみならず、別の部位である第3生体器官のX線CT撮影も自動的に連続で行われるので、第1生体器官、第2生体器官とともに別の部位をCT撮影したい場合に術者の作業負担がいっそう軽減される。
本発明の第4の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1乃至第3のいずれか1つの態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記回転駆動部及び前記軸移動部は、前記回転軸の移動に伴い連動させることでパノラマX線撮影を行うものである。
これにより、パノラマX線撮影を行うことができるので、1台で何役にも使用でき利用効率の高い装置である。
本発明の第5の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1乃至第4のいずれか1つの態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、連続で前記X線CT撮影した前記第1生体器官の前記CT画像と、前記第2生体器官の前記CT画像とを関連付けて記憶する記憶部をさらに備える。
これにより、記憶部が第1生体器官のCT画像と、第2生体器官のCT画像とを関連付けて記憶するので、第1生体器官及び第2生体器官のCT画像を一組のデータと管理することができ、データ管理が容易になる効果を有している。
本発明の第6の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第2の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記撮影領域特定部は、表示部に少なくとも前記第1生体器官及び前記第2生体器官を含むイラストを表示し、前記イラストに基づいて前記撮影領域を特定するものである。
これにより、術者が生体器官のイラストに基づいて撮影領域を特定できるので、撮影領域を簡単に特定することができる効果を有している。
本発明の第7の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1乃至第6のいずれか1つの態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記被写体が大人であるか、子供であるかを選択し、当該選択に伴い前記X線CT撮影の条件を変更する撮影条件変更部をさらに備える。
これにより、撮影条件変更部により被写体が大人であるか、子供であるかを選択して撮影条件を変更するので、最適なX電源の管電流や管電圧等のX線照射条件などを自動的に調整することが可能になる効果を有している。また、本発明の請求項5に記載の医療用X線CT撮影装置では、第1生体器官及び第2生体器官の位置である撮影領域の中心位置も、大人であるか子供であるかを選択すれば、おおよその位置を自動的に(工場設定値に基づいて)決定することができる。
本発明の第8の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1乃至第7のいずれか1つの態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記第1生体器官及び前記第2生体器官は、顎関節又は耳鼻咽喉科領域であるようにしたものである。
これにより、顎関節又は耳鼻咽喉科領域の生体器官は、所定の面に対して対称に配置されている生体器官であることが多いので、効率の良い診断をサポートできる効果を有している。
本発明の第9の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第8の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記第1生体器官及び前記第2生体器官は前記顎関節であり、前記X線CT撮影は、前記顎関節の開口状態又は閉口状態のいずれか一方を撮影後、残りの状態を連続して撮影するものである。
これにより、開口状態と閉口状態とを連続して撮影可能であるので、顎関節の滑動状態を見ることができ、より精密な診断をサポートできる効果を有している。
本発明の第10の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第9の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、表示部は、前記第1生体器官及び前記第2生体器官の前記開口状態の前記CT画像と前記閉口状態の前記CT画像とを1つの表示画面上に対比して表示するものである。
これにより、開口状態のCT画像と閉口状態のCT画像とを1つの表示画面上に対比して表示するので、開口状態及び閉口状態の変化を見ながら診断でき、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる効果を有している。
本発明の第11の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第9の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記X線CT撮影した前記顎関節の前記開口状態から前記閉口状態までのCT画像を動画として前記表示部に表示するものである。
これにより、開口状態から閉口状態までのCT画像を動画として表示するので、生体器官の実際の動きを見ながら診断でき、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる効果を有している。
本発明の第12の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1乃至第11のいずれかの1つの態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記表示部は、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を1つの表示画面上に対比して表示するものである。
これにより、表示部が、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を1つの表示画面上に対比して表示するので、一覧としてCT画像を観察でき、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる効果を有している。
本発明の第13の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第2又は第6の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記撮影領域特定部で特定した前記第1生体器官及び前記第2生体器官の大きさに基づき、前記X線源又は前記軸移動部のうち少なくともいずれか一方を調整するものである。
これにより、撮影領域特定部で特定した前記第1生体器官及び前記第2生体器官の大きさに基づき、前記X線源又は前記軸移動部のうち少なくともいずれか一方を調整するので、撮影領域に対する被曝線量を小さくできる。
本発明の第14の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第1乃至第13のいずれか1つの態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記表示部は、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT撮影データが合成され、実際の前記第1生体器官及び前記第2生体器官の3次元位置に従って配置されたCT画像を表示するものである。
これにより、表示される第1生体器官、第2生体器官が実際の配置に従ったものであるので、両者の位置を把握するのに視認性がよい。
本発明の第15の態様に係る医療用X線CT撮影装置は、第3の態様に係る医療用X線CT撮影装置であって、前記表示部は、前記第1生体器官、前記第2生体器官、前記第3生体器官のCT撮影データが合成され、実際の前記第1生体器官、前記第2生体器官、前記第3生体器官の3次元位置に従って配置されたCT画像を表示するものである。
これにより、表示される第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官が実際の配置に従ったものであるので、3者の位置を把握するのに視認性がよい。
本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの支持部及び駆動部の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの支持部及び駆動部の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの支持部及び駆動部の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの概略図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mで表示する歯列弓のイラスト図である。 領域特定用の画像例を示す図である。 領域特定用の画像例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用X線CT撮影装置Mの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る医療用X線CT撮影装置Mの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 撮影領域を領域設定する例を示す図である。 撮影領域を領域設定する他の例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る医療用X線CT撮影装置Mの表示画面を示す図である。 コーンビームの照射状態を示す図である。 コーンビームの照射状態を示す図である。 コーンビームの照射状態を示す図である。 コーンビームの照射状態を示す図である。 コーンビームの照射状態を示す図である。 第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った場合の画像表示例を示す図である。 模式的にCT撮影データiosが合成された様子を示す図である。 第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った場合の画像表示例を示す図である。 第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った場合の画像表示例を示す図である。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置は、所定の面(例えば、正中線を含んで生体を左右に分ける分断面や頭部の咬合面など)に対して対称な位置にある生体器官(例えば、顎関節や耳鼻咽喉科領域)を自動的に連続してCT撮影し、当該CT撮影した生体器官のCT画像を対比して表示することができる。なお、CT画像には、所定の面に対して対称な位置にある生体器官のそれぞれの断層像やボリュームレンダリング像も含まれる。
図1は、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置を説明するための図である。図1に示す医療用X線CT撮影装置Mは、X線撮影装置本体M1と、X線画像表示装置M2とで構成されている。そして、X線撮影装置本体M1は、旋回用モータを内蔵した旋回アームである支持部30を備えており、この支持部30の両端にX線発生部10とX線検出部20とを対向させて支持している。また、支持部30を昇降移動させるために、昇降フレーム91に支持部30が吊り下げられている。この昇降フレーム91は、基台93に立設した支柱92に対し設けられており、支持部30を吊り下げる上部フレーム91aと、被写体oを保持する下部フレーム91bとが前方に突出した略コの字形状となるように構成されている。さらに、昇降フレーム91は、図示しない昇降機構で昇降可能で、且つ支持部30の回転軸を水平移動させるXYテーブル(図示せず)が内蔵されている。
下部フレーム91bは、被写体oである人間の頭部を左右から固定するイヤロッド、顎を固定するチンレストなどからなる被写体保持部40を備える。但し、被写体oの身長に合わせて支持部30を昇降させて適宜な位置で被写体oを被写体保持部40に導入する。図1に示したX線撮影装置本体M1は、防X線室95内に収容され、防X線室95の壁の外側には、表示部88aである小型液晶パネルを設けた操作パネル86aが取り付けられている。また、図1に示したX線画像表示装置M2は、通信ケーブルによってX線撮影装置本体M1との間でデータを送受信できる構成となっている。X線画像表示装置M2は、例えばコンピュータやワークステーションで構成されており、表示装置本体80には、例えば液晶モニタ等のディスプレイ装置からなる表示部88bや、キーボード、マウス等で構成された操作部86bが付加されている。表示部88bに表示された文字や画像の上でのマウスでのポインタ操作等を通じて各種指令を与えることが可能である。表示部88bはタッチパネルで構成することもできるので、この場合、表示部88bは操作部86bも兼ねることになる。
図2に、支持部30及び上部フレーム91aを説明するための部分断面図を示す。上部フレーム91aは、前後方向(Y方向)に移動するテーブル(Yテーブル)35Y、Yテーブル35Yに支持されて横方向(X)方向に移動するテーブル(Xテーブル)35X、Yテーブル35YをY方向に移動させるY方向のY軸モータ60y、Yテーブル35Yに対してXテーブル35XをX方向に移動させるX軸モータ(図示しない)、Xテーブル35Xと支持部30とを連結する軸32の軸心である旋回軸30cを中心として支持部30を旋回させる旋回用モータ60rを備えている。軸32と支持部30の間にはベアリング37が介在し、軸32に対する支持部30の旋回を容易にしている。旋回用モータ60rは支持部30の内部に固定され、ベルト38により軸32に回動力を伝達して、支持部30を旋回させる。軸32、ベアリング37、ベルト38及び旋回用モータ60rは、支持部30を旋回する旋回機構の1例である。3つの制御モータを予め決められたプログラムに従って駆動することで、支持部30を旋回しながら、XYテーブル(35X,35Y)を前後(Y方向)及び左右(X方向)に移動できる。
図2に示す支持部30を旋回、移動させる機構は一例であり、本発明はこれに限定されず、例えば図3に示す別の支持部30及び上部フレーム91aの機構であっても良い。図3に示す機構は、図2に示す機構と概ね同じであるが、支持部30を旋回する旋回機構が異なっている。上部フレーム91aは、前後方向(Y方向)に移動するテーブル(Yテーブル)35Y、Yテーブル35Yに支持されて横方向(X)方向に移動するテーブル(Xテーブル)35X、Yテーブル35YをY方向に移動させるY方向のY軸モータ60y、Yテーブル35Yに対してXテーブル35XをX方向に移動させるX軸モータ60x(図2では図示しない)、Xテーブル35Xと支持部30とを連結する軸32の軸心である旋回軸30cを中心として支持部30を旋回させる旋回用モータ60rを備えている。さらに、図3に示す上部フレーム91aは、Xテーブル35Xと支持部30とを連結する軸32と、当該軸32と支持部30の間に介在するベアリング37’とを備えている。旋回用モータ60rの回転軸が支持部30に固定された軸32の外周に当接して軸32に回動力を伝達して支持部30を、旋回軸30cを中心として旋回させる。
図4に、図2及び図3で示したXYテーブル(35X,35Y)の平面図を示す。図4では、前後方向(Y方向)に移動するテーブル(Yテーブル)35Y、Yテーブルに支持されて横方向(X)方向に移動するテーブル(Xテーブル)35X、YテーブルをY方向に移動させるY方向のY軸モータ60y、Yテーブルに対してXテーブルをX方向に移動させるX軸モータ60xの配置が示されている。なお、上述の例では制御のための座標計算の便宜上、X方向とY方向が直交するが、特に直交でなくとも、2次元制御ができれば、任意の角度で交差させて構わない。
また、本発明に係る医療用X線CT撮影装置は、図1に示した医療用X線CT撮影装置Mに限られず、図5及び図6に示すような別の医療用X線CT撮影装置Mであっても良い。図5は、別の医療用X線CT撮影装置Mの正面図であり、図6は、図5の医療用X線CT撮影装置Mの側面図である。図5、図6に示したX線撮影装置本体M1は、旋回用モータ60r(図示しない)によって旋回され、且つその両端にX線発生部10とX線検出部20とを対向させて支持した支持部30と、被写体oである人体の頭部を固定するヘッドレストないしホルダを備えたシート状に形成された被写体保持部40とを備え、この支持部30、被写体保持部40は、アーチ状に形成された固定フレーム90に変位可能に取り付けられている。
より具体的には、支持部30は、チェーン駆動部61により昇降可能な昇降フレーム91を介して、固定フレーム90に取り付けられており、その昇降フレーム91には、支持部30の旋回の中心となる軸32(旋回軸30c)を2次元移動、ここでは前述のX方向とY方向に水平移動させるXYテーブル62が内蔵されている。被写体保持部40は、昇降可能な昇降部63によって底部を下方から支持されており、固定フレーム90の底部には、その昇降部63をXYテーブル62と同様に水平移動させるXYテーブル64が内蔵されている。また、固定フレーム90の支柱部には、液晶モニタ、小型液晶パネル等で構成された表示部88aや、複数の操作ボタン等で構成された操作パネル86aが取り付けられている。なお、X線検出器21は、X線検出部20に装着されているX線を検出するための機器である。
次に、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mを図7に示すブロック図を用いて説明する。図7に示す医療用X線CT撮影装置Mは、X線撮影装置本体M1と、X線画像表示装置M2とを備え、通信ケーブルによってデータを送受信する構成になっている。
データの送受信ができれば、無線によっても構わない。
X線撮影装置本体M1は、X線発生部10とX線検出部20とを対向させて支持した支持部30と、支持部30を駆動する駆動部60と、撮影装置本体制御部70とを備えている。撮影装置本体制御部70には、表示部88aと操作パネル86aとが付加されている。この操作パネル86aは、所定の面に対して対称な位置にある生体器官(撮影領域)の位置等を指定することにも用いられる。
X線発生部10は、X線を照射するX線管等からなるX線源すなわちX線発生器11と、X線ビームBの広がりを規制するスリット、コリメータ等からなる照射野制御部12とで構成されており、X線検出部20は、X線発生器11から照射されたX線を検出するX線検出部である、2次元的に広がったMOSセンサやCCDセンサ等からなるX線検出器21を設けたカセット22で構成されている。カセット22はX線検出部20に対して着脱自在であるが、カセット22を介さずにX線検出部20にX線検出器21を固定的に設けても良い。駆動部60は、支持部30の旋回軸30cを協働して水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yと、支持部30を回転させる旋回用モータ60rとを備えている。なお、旋回用モータ60rが支持部30に固定された軸32を回転するようにしても、軸32に対して支持部30が回動可能な構造において、旋回用モータ60rが支持部30を回転するようにしても良く、支持部が旋回軸30cを中心として旋回するよう駆動するものであればよい。
同様に、X軸モータ60x、Y軸モータ60yが前述の昇降フレーム91に対して軸32を水平移動させるようにしても、軸32に対して支持部30が水平方向に変位可能な構造において、X軸モータ60x、Y軸モータ60yが軸32に対して支持部30を水平移動させるようにしても良い。旋回用モータ60r、X軸モータ60x、Y軸モータ60yは、被写体oに対して支持部30を相対的に移動させる駆動源となる駆動部60を構成している。撮影装置本体制御部70は、駆動部60を制御する制御プログラムを含んだ各種制御プログラムを実行するCPU71から構成され、X線発生部10を制御するX線発生部制御部72と、X線検出部20を制御するX線検出部制御部73とを備えている。X線撮影装置本体M1の制御部70とX線画像表示装置M2の制御部を構成するCPU81とは、総合的に制御部70aを構成する。操作パネル86aは、複数の操作ボタン等で構成されている。なお、操作パネル86aに代わる、または操作パネル86aと併用で用いられる入力部としては、操作ボタンのほか、キーボード、マウス、タッチペン等の入力部を用いることもできる。また、音声による指令をマイクなどで受け付けて認識するようにしてもよい。つまり、操作パネル86aは操作部86の一例であり、操作部86としては、操作者の操作が受け付けられればどのようなものでも構わない。また、表示部88aは、液晶モニタ等のディスプレイである。
例えば表示部88aに、X線撮影装置本体M1の操作に必要な文字や画像等の情報を表示するようにしても良いし、後述するX線画像表示装置M2と接続して、X線画像表示装置M2の表示部88bに表示される表示内容が表示部88aにも表示されるようにしても良い。また、表示部88aに表示される文字や画像の上でマウス等によるポインタ操作などを通してX線撮影装置本体M1に各種の指令ができるようにしても良い。なお、被写体保持部40、駆動部60は、X線発生器11、X線検出器21を被写体oに対して相対的に移動させる移動機構部65として機能する。
X線撮影装置本体M1は、操作パネル86a、あるいはX線画像表示装置M2からの指令に従って、被写体oの撮影領域(所定の面に対して対称な位置にある生体器官)rを局所的にCT撮影する。また、X線撮影装置本体M1は、各種指令や座標データ等をX線画像表示装置M2から受信する一方、撮影したCT画像のデータをX線画像表示装置M2に送信する。
X線画像表示装置M2は、表示装置本体80に、表示部88bと、操作部86bとが接続されている。表示装置本体80は、各種プログラムを実行するCPU81と、ハードディスク等で構成され、各種撮影データや画像等を記憶する記憶部82と、操作部86で指定した領域の座標を算出し、撮影領域rとして特定する撮影領域特定部83と、CT画像の再構成その他の演算を行う画像演算部84とを備えている。ここで、記憶部82、撮影領域特定部83、画像演算部84は画像処理部85を形成する。
記憶部82は、局所的にCT撮影した所定の面に対して対称な位置にある生体器官のCT画像同士を関連付けて記憶することができる。操作パネル86a及び操作部86bが操作部86を構成しており、この操作部86を用いて撮影領域rを特定する。具体的には、生体の一部又は全体を表示する画面(イラストやパノラマ画像等)において術者が撮影したい領域を操作部86で指定することで撮影領域rを特定する。操作部86による撮影領域rの特定は、所定の面に対して対称な位置にある生体器官の一方を指定して、他方の生体器官の位置を撮影領域特定部83等で自動で求めても、術者が両方の生体器官の位置を指定しても良い。さらに、術者が生体器官の位置を指定せずに、操作部86が被写体oの情報や撮影対象部位等を指定するのみで、撮影領域特定部83等が自動で撮影領域rを特定しても良い。表示部88a及び表示部88bが表示部88を構成しており、この表示部88の画面上に表示された画像に対して操作部86の操作を加えて撮影領域rを特定してもよいし、画面上に領域特定用の画像を表示することなく、操作部86から部位の名称の入力やコード入力などで直接部位の指定を行うようにしてもよい。
図8は、図7に示す医療用X線CT撮影装置Mとは別の医療用X線CT撮影装置Mを説明するブロック図である。基本構成は図7に示す医療用X線CT撮影装置Mと同じであるが、図8に示すX線撮影装置本体M1は、支持部30を回転させる旋回用モータ60rは備えるが、軸32を移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yを備えていない点が異なる。さらに、図8に示すX線撮影装置本体M1は、被写体保持部40に保持した被写体oを水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yと、被写体保持部40を昇降させるZ軸モータ60zとを備えている点が異なっている。
さらに、図9は、図7に示す医療用X線CT撮影装置Mとは別の医療用X線CT撮影装置Mを説明するブロック図である。基本構成は図7に示す医療用X線CT撮影装置Mと同じであるが、図9に示すX線撮影装置本体M1は、被写体保持部40に保持された被写体oを支持部30に対して相対的に移動させるために、軸32を協働して水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yと、支持部30を回転させる旋回用モータ60rと備える以外に、被写体保持部40を協働して水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yと、被写体保持部40を昇降させるZ軸モータ60zとを備えている点が異なっている。図7〜図9において、X軸モータ60x、Y軸モータ60y、Z軸モータ60zは被写体oに対して軸32を相対的に移動する軸移動部として機能する。旋回用モータ60rは、支持部30と被写体保持部40とを相対的に回転駆動させる回転駆動部として機能する。もっとも、被写体保持部40の方を回転すると生体が目を回す可能性もあるので、被写体保持部は回転させず、支持部30の方を回転させる構成とする場合が多いと考えられる。
このように、被写体oに対して支持部30を相対的に移動させる駆動部60、移動機構部65の機構は様々に考えられる。X軸モータ60x、Y軸モータ60y、Z軸モータ60zの一部が支持部30の駆動側にあり、残りが被写体保持部40の駆動側にある構成でも良く、さらに、双方にX軸モータ60x、Y軸モータ60y、Z軸モータ60zの少なくとも一部が重複して備えられていても良い。重複する場合は双方の移動量を総合できるので、相対的移動の量を大きくしたり、移動パターンを多様化したりすることが可能という利点があるが、コストの面からは、図7、図8のように、X軸モータ60x、Y軸モータ60y、Z軸モータ60zの一部が支持部30の駆動側にあり、残りが被写体保持部40の駆動側にある構成が望ましい。
より具体的に述べると、上記の構成例を含め、次のような構成例1〜6が考えられる。なお、以下の構成例1〜6は、図2に示すX線撮影装置本体M1のような構造のX線撮影装置に応用できるものとして考えられる。
構成例1は、昇降フレーム91に軸32を水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60y、支持部30を回転させる旋回用モータ60r、支持部30を昇降させるZ軸モータ60zを設け、固定フレーム90の底部には被写体保持部40を移動させる駆動部は設けない。
構成例2は、昇降フレーム91に軸32を水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60y、支持部30を回転させる旋回用モータ60rを設け、固定フレーム90の底部に被写体保持部40を昇降させるZ軸モータ60zを設ける。
構成例3は、昇降フレーム91に支持部30を回転させる旋回用モータ60rを設け、固定フレーム90の底部に被写体保持部40を水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60y、被写体保持部40を昇降させるZ軸モータ60zを設ける。
構成例4は、昇降フレーム91に支持部30を回転させる旋回用モータ60r、支持部30を昇降させるZ軸モータ60zを設け、固定フレーム90の底部に被写体保持部40を水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yを設ける。
構成例5は、昇降フレーム91に支持部30を回転させる旋回用モータ60r、支持部30を昇降させるZ軸モータ60zを設け、X軸モータ60x、Y軸モータ60yのうちの一方を昇降フレーム91に設けて支持部30の旋回軸30cを移動させ、他方を固定フレーム90の底部に設けて被写体保持部40を移動させて、X軸モータ60x、Y軸モータ60yの総合運動で被写体oに対してX線発生器11、X線検出器21を水平移動させる。
構成例6は、昇降フレーム91に支持部30を回転させる旋回用モータ60rを設け、固定フレーム90の底部に被写体保持部40を昇降させるZ軸モータ60zを設け、X軸モータ60x、Y軸モータ60yのうちの一方を、昇降フレーム91に設けて軸32を移動させ、他方を固定フレーム90の底部に設けて被写体保持部40を移動させて、X軸モータ60x、Y軸モータ60yの総合運動で被写体oに対してX線発生器11、X線検出器21を水平移動させる。
ここで、本発明における相対的移動とは、図7〜図9、及び上述の構成例1〜6で示した被写体oと支持部30との関係のように、一方αから他方βを観察した場合に、その一方αが実際は静止しようと移動しようと、他方βが移動しているように見える移動を指す。すなわち、被写体oから見ると、支持部30が移動していることであり、被写体oが静止していて支持部30が移動している場合も、被写体o自身が移動して支持部30が静止している場合も、被写体o及び支持部30の双方が移動している場合も含まれる。
相対的移動には、上記以外にも様々な構成例が考えられる。軸32の軸心とX線ビームの撮影上の回転中心は必ずしも一致しない。X線ビームは照射されながら支持部30が回転するのに伴って回転するのであるが、支持部30の回転と軸32の変位の合成によりX線ビームの撮影上の回転中心を軸32の軸心とは別の箇所に設定することもできる。本願の出願人の出願にかかる特開2007―29168はそのような撮影上の回転中心を設定する構成例を開示しており、本件についてもそのような方式によるCT撮影も可能である。医療用X線CT撮影装置Mは、CT撮影はX線源(X線発生器11)からコーンビームX線を発生して撮影する。コーンビームによる撮影であるので、薄いファンビームを用いる撮影に比べて支持部30の回転回数が少なくCT撮影でき、被写体oの負担が小さく装置全体の構造も小さくすることができる。再構成には最低支持部半回転分の照射データがあれば足りる。パノラマ撮影は旋回軸30cと平行な方向に細長い細隙X線ビームをX線源(X線発生器11)から発生して撮影する。X線ビームの形状の変更は、スリットないしコリメータによりX線源から照射されるX線の照射範囲を規制することで行う。スリットないしコリメータの制御で、X線が通過する開口の形状を正方形その他の方形や円などに規制してコーンビームX線が照射されるようにしたり、開口の形状を旋回軸30cと平行な方向に細長い細隙に規制して細隙X線ビームが照射されるようにする。単一のX線源の前面のスリットないしコリメータを制御して、コーンビームX線の照射と細隙X線ビームの照射が切り換えられる構成がコストの面から望ましい。X線検出器21は、CT撮影とパノラマ撮影とでそれぞれ対応するものに変更してもよいし、単一のX線検出器21の検出面へのX線照射領域をそれぞれ変更してもよい。X線検出器21をそれぞれ対応するものに変更する例としては、例えば図7〜図9に示すカセット22としてCT撮影用のものとパノラマ撮影用とを複数種準備し、入れ換える構成などが考えられる。単一のX線検出器21の検出面へのX線照射領域をそれぞれ変更する例としては、例えばCT撮影にはX線検出器の検出面の全面にX線照射し、パノラマ撮影にはX線検出器の検出面の中央の回転軸30cと平行な方向に細長い細隙部分のみにX線照射する構成などが考えられる。本願実施例の医療用X線CT撮影装置Mは、設置する床に垂直に立設する構造であるが、寝台構造で患者が寝た姿勢で撮影を行う構造でも構わず、回転軸30cの傾きは任意である。X線検出器としてのX線センサとしては、2次元の検出面のものであればよく、例えばCCDセンサ、MOSセンサ、CMOSセンサ、TFTセンサ、FTセンサ、X線固体撮像素子からなるセンサ、イメージインテンシファイアなどが考えられる。
本実施の形態では、上述した構成の医療用X線CT撮影装置Mを用いて、所定の面に対して対称な位置にある生体器官(例えば、左右対称の顎関節や上下対称の上歯列と下歯列)の撮影領域rを操作部86等で特定し、当該生体器官のそれぞれの撮影領域rを中心とするX線CT撮影を連続して行う。以下、具体的に顎関節をCT撮影する場合について説明する。対称な位置にある生体器官の一方を第1生体器官とし、他方を第2生体器官とする。
まず、表示部88に図10に示すような歯列弓のイラスト100を表示する。なお、表示するイラストは図10に示すように2次元の場合に限られず、3次元であっても良い。3次元表示の例としては、いわゆるコンピュータグラフィックスなどで見受けるような、立体的な上下の歯の歯列弓の3次元画像データを生成し、例えば斜視で表示するようにしたり、操作を加えて回動表示するものなどが考えられる。図10に示す歯列弓が表示された表示部88を術者が見ながら、操作部86を用いて顎関節の位置を指定し撮影領域rを特定する。顎関節の位置の指定は、いずれか一方(例えば右側の顎関節)を指定し、他方は自動的に算出しても、両方指定しても良い。また、図10では、撮影領域rをイラスト100上に円形で表示しているが、撮影領域rの中心を十字で表示する等の他の表示方法でも良い。なお、イラストが3次元の場合は、撮影領域rの表示も半透明の球や円柱等の3次元で表示される。
図10のように撮影領域rを特定すると、撮影領域特定部83等で当該撮影領域rの座標を算出し、算出した座標に基づいてCPU71が支持部30や被写体保持部40を駆動部60を用いて駆動する。具体的には、例えば、XYテーブル62または64を用いて支持部30や被写体保持部40を2次元に移動させて、目的の位置に到達してから旋回用モータ60rで支持部30を旋回させて、図10に示す右側の撮影領域r(顎関節)をCT撮影行い、さらにXYテーブル62または64を用いて支持部30や被写体保持部40を2次元に移動させて、目的の位置に到達してから旋回用モータ60rで支持部30を旋回させて自動的に図10に示す左側の撮影領域r(顎関節)のCT撮影を連続して行う。つまり、図10に示す右側の撮影領域r(顎関節)と図10に示す左側の撮影領域r(顎関節)とを局所的にCT撮影を自動的に連続して行う。また、顎関節を局所的にCT撮影する際に、歯列弓のパノラマ撮影を行っても良い。
表示部88の画面上に表示する領域特定用の画像は、図10に示す歯列弓のイラスト100のような被写体をイラスト化した画像でもよいし、位置の設定さえ適切に行ってあれば、イラストの代わりに通常の可視光を撮影するカメラで被写体を実写して得た画像を用いてもよい。
また、必ずしも現実的な形状を示さずとも、図11及び図12に示すような模式的なイラスト100Dのような画像でもよい。
図11では、上顎右側の前歯から臼歯までを1番から8番までのRHのグループとし、上顎左側の前歯から臼歯までを1番から8番までのLHのグループとし、下顎右側の前歯から臼歯までを1番から8番までのRLのグループとし、下顎左側の前歯から臼歯までを1番から8番までのLLのグループとして表示している。
図11において、TMJRは右側顎関節であり、TMJLは左側顎関節を示している。RHのグループ、LHのグループに対してRLのグループ、LLのグループは咬合面を挟んで対称となる関係にあり、RHのグループ、RLのグループに対してLHのグループ、LLのグループは正中線を含む面を挟んで対称となる関係にある。TMJRとTMJLも正中線を含む面を挟んで対称となる関係にある。
ここでは、「正中線を含む面」は、頭部を左右に対象に分ける面ないし体全体を左右に対象に分ける面と考えられる。この「咬合面を挟んで対称となる関係、正中線を含む面を挟んで対称となる関係」は本願における「対称」の例である。
部位を特定するための構成は、例えば、表示部88をタッチパネルとして、該当箇所をタッチで特定してもよいし、表示部88の画面上に表示するポインタをマウスなどで動かして特定する、コンピュータにおいて周知の構成としてもよいし、画像に表示された番号を、例えば右上の1番を特定したい場合にキーボードで「RH8」のように入力できるようにしてもよい。
この場合、左右の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、例えばRHグループの8番を特定するとLHグループの8番も自動的に特定されるようにしてもよいし、上下の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、例えばRHグループの8番を特定するとRLグループの8番も自動的に特定されるようにしてもよい。
このようにして、例えば左右の対であればRHグループの8番とLHグループの8番の特定ができるとRHグループの8番に該当する部位とLHグループの8番に該当する部位のCT撮影が連続で行われる。
上下の対であればRHグループの8番とRLグループの8番の特定ができるとRHグループの8番に該当する部位とRLグループの8番に該当する部位のCT撮影が連続で行われる。
さらに、特定の1本の歯牙の指定のみならず、範囲指定できるようにしてもよい。
例えば、表示部88をタッチパネルとした場合に、ある歯牙から別の歯牙まで指でなぞるようにタッチすると、その範囲内の歯牙がCT撮影対象になるように制御するようにすることもできる。
この場合、左右の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、例えばRHグループの6番から8番まで特定するとLHグループの6番から8番も自動的に特定されるようにしてもよいし、上下の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、例えばRHグループの6番から8番までを特定するとRLグループの6番から8番も自動的に特定されるようにしてもよい。
範囲指定については、例えば図12のようにゾーン別に区画してゾーン指定する構成も考えられる。図示の例では、図11のイラスト100Dと同様のイラスト100D´のような模式的な画像においてRHグループの1番から5番までの前歯寄りのゾーンをRH1、6番から8番までの臼歯のゾーンをRH2のようにゾーン別区画している。同様に、LHグループの1番から5番までの前歯寄りのゾーンをLH1、6番から8番までの臼歯のゾーンをLH2で、RLグループの1番から5番までの前歯寄りのゾーンをRL1、6番から8番までの臼歯のゾーンをRL2で、LLグループの1番から5番までの前歯寄りのゾーンをLL1、6番から8番までの臼歯のゾーンをLL2で区画している。
例えば、表示部88をタッチパネルとした場合に、図12に示す「RH2」の枠の部分をタッチするとRH2の6番から8番までが収まる範囲がCT撮影の対象として特定されるように構成できる。
この場合、左右の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、例えばRH2のゾーンを特定するとLH2のゾーンも自動的に特定されるようにしてもよいし、上下の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、例えばRH2のゾーンを特定するとRL2のゾーンも自動的に特定されるようにしてもよい。
このようにして、例えば左右の対であればRHグループの6番から8番とLHグループの6番から8番の特定ができるとRHの6番から8番に該当する部位とLHの6番から8番に該当する部位のCT撮影が連続で行われる。
上下の対であればRHグループの6番から8番とRLグループの6番から8番の特定ができるとRHグループの6番から8番に該当する部位とRLグループの6番から8番に該当する部位のCT撮影が連続で行われる。
単にRHのグループ、LHのグループ、RLのグループ、LLのグループという特定ができるようにしてもよい。その例として、表示部88をタッチパネルとした場合に、図11、図12に示す「RH」の枠の部分をタッチするとRHのグループの1番から8番まで全てが収まる範囲がCT撮影の対象として特定されるような構成などが考えられる。この場合、左右の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、RHグループの特定によりLHグループも自動的に特定されるようにしてもよいし、上下の部位を一対の第1生体器官、第2生体器官とするときは、RHグループの特定によりRLグループも自動的に特定されるようにしてもよい。
このようにして、例えば左右の対であればRHグループとLHグループの特定ができるとRHグループに該当する部位とLHグループに該当する部位のCT撮影が連続で行われる。
上下の対であればRHグループとRLグループの特定ができるとRHグループに該当する部位とRLグループに該当する部位のCT撮影が連続で行われる。
予め枠を準備しておいて、表示部88の上でその枠に希望範囲が収まるように移動させて特定できるようにしてもよい。
他に、表示部88の画面上に表示する領域特定用の画像として、被写体をX線撮影して得た画像を用いてもよい。
具体的には、後述のように、被写体をパノラマ撮影して得たパノラマ画像を図13に示すパノラマ画像200のように表示して、位置指定用に用いる例や、CT撮影に先立ってまず被写体oの透視画像を異なる角度から撮影し、その角度ごとに得られた透視画像を表示し、表示された透視画像上で目標位置を指定し、目標部位のCT撮影を行う例などが考えられる。
図11、図12に関し、模式的イラストを表示する例を前述したが、複数のボタンをこのイラストを立体化したような形状と配置で設けて、位置指定するようにしてもよく、これは画面上に領域特定用の画像を表示することなく、直接部位の指定を行う例として考えられる。
以上の歯牙別の指定、範囲指定、グループ別区画の指定などは、他の実施形態にも応用できる。例えば、図10において上記のゾーンを囲みの線などでイラスト100に重ねて、あるいは近傍に表示するなど、適宜応用可能である。
次に、CT撮影でX線検出器21により得られた電気信号(データ)は画像演算部84でCT画像として再構成され、表示部88に表示される。図13に、表示部88に表示される画面の表示例を示す。図13に示す表示画面2は、顎関節を含む歯列弓Xのパノラマ画像200と、顎関節のCT断面画像201とが上下に対比されて表示されている。CT断面画像201には、画像2010に右側の閉口状態の顎関節YR、画像2011に左側の閉口状態の顎関節YL、画像2012に右側の開口状態の顎関節yR、画像2013に左側の開口状態の顎関節yLの画像が含まれている。なお、図13に示す閉口状態の顎関節YR,YLと開口状態の顎関節yR,yLとのCT画像を得るためには、上述した局所的なCT撮影を閉口状態と閉口状態との2回行う必要がある。
以上のように、所定の面に対して対称な位置にある生体器官ついて診断を行うためには、両方の生体器官についてそれぞれCT撮影を行う必要があり、従来は、術者が一方の生体器官を対象に位置づけをしてCT撮影を行い、当該撮影が済んだ後に術者がさらに他方の生体器官を対象に位置づけをしてCT撮影を行う必要があり、作業上煩瑣であった。しかし、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mでは、両方の撮影領域rを特定し、その後両方の撮影領域rについて局所的なCT撮影を自動的に連続して行うので、術者の負担が軽減される。また、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mは、被写体oの一部のみを撮影領域とする局所的なCT撮影を行う装置に構成でき、この場合、生体器官に対する被曝線量が小さく高解像度のX線CT撮影を行うことができる。さらに、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mは、局部X線CT撮影を行うので、従来の歯科用パノラマX線撮影装置と同等の占有面積となり、歯科医院などの防X線室に収まる程度の大きさにすることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mでは、被写体oが大人であるか子供であるかに基づき撮影条件を変更する。本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mの動作について、図14に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mの構成自体は、実施の形態1に係る医療用X線CT撮影装置Mと同じであるため、詳細な説明は省略する。
まず、図14に示すステップS1では、被写体oをX線CT装置に位置付ける。つまり、ステップS1では、被写体oを被写体保持部40に保持させる。ステップS2では、操作部86で被写体oが大人のサイズであることを選択したか否かを判断する。ステップS2でYesの場合はステップS3に進み、Noの場合はステップS4に進む。ステップS3では、被写体oが大人のサイズであると選択されたことに伴い、大人の撮影条件を設定する。大人の生体器官の大きさは、小人の生体器官の大きさと異なり、大人の撮影条件で撮影する方が望ましい。具体的に、撮影領域rの大きさを変更する撮影条件としては、X線源から照射されるX線ビームの範囲を調整する照射野制御部12のスリット幅を変更したり、移動機構部により被写体oとX線発生器11との位置関係を変えて拡大率を変更したりすることが考えられる。通常、拡大率はX線源とX線検出器の間の距離に対する被写体とX線検出器の間の距離の比率であらわされるので、その比率を変更する。管電圧、管電流制御や照射時間、旋回速度の制御などで、小人の場合は大人の場合より照射X線量を小さくするなど、照射X線量の変更をしてもよい。また、スリット幅の変更と、拡大率の変更とを組み合わせても良い。なお、撮影領域rの大きさの変更は、大人か小人かの場合に限られず、撮影対象となる生体器官の種類によっても変更される。例えば、耳小骨を撮影対象とする場合と、蝸牛を撮影対象とする場合とで撮影領域rの大きさを変更する。この撮影領域rの大きさは、X線発生部制御部72やX線検出部制御部73による撮影領域変更部によって変更される。
ステップS4では、操作部86で被写体oが小人のサイズであることを選択したか否かを判断する。ステップS4でYesの場合はステップS5に進み、Noの場合はステップS2に戻る。ステップS5では、被写体oが小人のサイズであると選択されたことに伴い、小人の撮影条件を設定する。
次に、ステップS6では、操作部86でCT撮影モードを選択したか否かを判断する。ステップS6でYesの場合はステップS7に進み、Noの場合はステップS8に進む。ステップS7では、顎関節撮影モードを選択したか否かを判断し、Yesの場合はステップS9に進み、Noの場合はステップS17に進む。ステップ7にいう顎関節撮影モードは、左右の顎関節を連続でCT撮影するモードを意味する。ステップS17は、通常のCT撮影のルーチンであり、特に連続撮影は行わず、所望の部位の局所CT撮影などのCT撮影を1回の位置指定に対して1回行うプロセスである。被写体に対して支持部を相対的に位置付けして旋回させて行う既知のCT撮影なので、詳細なステップ別の説明は省略する。通常のCT撮影とは、連続撮影を行う撮影ではないというだけのものであるので、1回の位置指定に対して1回行われる左右いずれか一方の顎関節のCT撮影を排斥するものではない。ステップS9では、顎関節を撮影領域rとして特定する。特定方法は実施の形態1で述べたように、イラスト等を用いて一方又は両方を操作部86で指定しても、予め設定されたデータに基づいても良い。必ずしもいったん画面上に画像を表示せずとも、操作部86から部位の名称の入力やコード入力などで直接部位の指定を行うようにしてもよいことは前述のとおりである。
次に、ステップS10では、ステップS9で特定した撮影領域rに基づき左右のいずれかの顎関節をCT撮影する。そして、ステップS11では、左右のうち残りの顎関節をCT撮影する。ステップS12では、ステップS10,S11で撮影した電気信号(左右の顎関節データ)を基にCT画像を再構成する。そして、ステップS13では、ステップS12で再構成した左右の顎関節のCT画像を表示部88(表示装置)に表示する。
一方、ステップS8では、操作部86でパノラマ撮影を選択したか否かを判断する。ステップS8でYesの場合はステップS14に進み、Noの場合はステップS6に戻る。ステップS14では、パノラマ撮影を実行し、ステップS15では、ステップS14で撮影した電気信号(パノラマデータ)を基にパノラマ画像を再構成する。そして、ステップS16では、ステップS15で再構成したパノラマ画像を表示部88(表示装置)に表示する。ここで、ステップS9からステップS11にかけての一方の顎関節から他方の顎関節のCT撮影における位置的制御について言及する。撮影される被写体が通常の一般的体格、骨格の生体であれば、X線撮影装置本体M1が存在する3次元空間のどのあたりに対をなす器官の一方があり、どのあたりに他方があるか、予め座標データとして設定することができる。これを利用して、座標データを基にその領域を中心としたCT撮影を行う移動機構部65の制御をすることができる。例えば、術者が具体的な3次元座標の入力をしなくとも、「右の顎関節」のキーを作っておき、そのキーをONするだけで一般的体格、骨格であれば存在するであろう3次元空間における右の顎関節の領域の局所CT撮影を行う移動機構部65の制御を設定しておくことができるので、被写体保持部40に被写体oを固定しさえすれば、ワンタッチで右の顎関節のCT撮影をすることが可能である。左の顎関節についても同様に3次元的制御ができるので、一方の顎関節の特定をするだけで一方の顎関節と他方の顎関節のCT撮影を連続で行うことが可能である。これは、顎関節のみならず、他の器官についても同じである。
イラスト100において表示される領域と、X線撮影装置本体M1が存在する3次元空間上の領域の位置が一致するように設定しておくことで、所望の領域のCT撮影が可能である。このようにして、イラスト上での領域特定が実際に被写体保持部40に固定された被写体oに対する3次元空間的領域特定に変換できる。無論、一般的体格、骨格の生体ではなく個別の生体の体格、骨格的データをとっておいて利用してもよい。画面上に図10のイラスト100のような領域特定用の画像を表示することなく、操作部86から部位の名称の入力やコード入力などで直接部位の指定を行うようにしてもよいことは既に述べたとおりであるが、これは上述のような座標データを基に実現可能である。例えば、キーボードのキーでもよいし、画面表示されるマウスでのクリック用のキーでもよいが、顎関節連続撮影の実行を開始するキーを定めておき、顎関節撮影モードになった後に、顎関節連続撮影の実行を開始するキーをONする構成とすることができる。CT撮影に先立ってまずパノラマ撮影を行い、得られたパノラマ画像を表示して、表示されたパノラマ画像上で目標部位を指定し、目標部位のCT撮影を行う構成を採用してもよく、その場合にも上記の思想が応用できる。本願の出願人の出願にかかる特許再公表WO2003/0834407公報記載の発明はそのような構成の例を開示している。パノラマ撮影においては、略馬蹄形状の薄層であるパノラマ断層がX線撮影装置本体M1が存在する3次元空間において想定されており、パノラマ撮影はそのパノラマ断層を撮影するよう設定されている。表示されたパノラマ画像はパノラマ断層を平面に展開したものであるので、パノラマ画像上で特定の位置を指定することで3次元空間における位置を特定することができる。これを利用してまずパノラマ画像を表示し、表示されたパノラマ画像の上で顎関節を指定するようにしてもよい。上述のような、位置の指定に用いるためのパノラマ画像をパノラマスカウトビューと称することとする。図13において、このようなパノラマスカウトビューに用いた画像をパノラマ画像200として表示してもよい。
さらに、CT撮影に先立ってまず被写体oの透視画像を異なる角度から撮影し、その角度ごとに得られた透視画像を表示し、表示された透視画像上で目標位置を指定し、目標部位のCT撮影を行う構成を採用してもよく、その場合にも上記の思想が応用できる。本願の出願人の出願にかかる特許公開2004―329293公報記載の発明はそのような構成の例を開示している。複数の透視画像において旋回軸30cの軸方向と平行な方向における位置が同じであれば、その旋回軸30cの軸方向と交差する方向の位置を特定することで3次元空間における位置を特定することができる。これを利用してまず異なる角度から撮影した複数の透視画像を表示し、表示された透視画像の上で顎関節を指定するようにしてもよい。上述のような、位置の指定に用いるための透視画像を2方向透視画像スカウトビューと称することとする。図13において、このような2方向透視画像スカウトビューに用いた画像をパノラマ画像200の代わりに表示してもよい。上述のパノラマスカウトビューや2方向透視画像スカウトビューのような例は、個別の生体を撮影したデータを基にしているので、より正確な位置の特定ができるという利点がある。
図14に示したフローチャートでは、開口状態又は閉口状態のいずれかの顎関節に対してCT撮影行う医療用X線CT撮影装置Mの動作について説明したが、図15に示したフローチャートでは、開口状態及び閉口状態の顎関節に対してCT撮影行う医療用X線CT撮影装置Mの動作について説明する。図15に示したフローチャートは、基本的に図14に示したフローチャートと同じであり、同じステップは同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
ステップS10aでは、ステップS9で特定した撮影領域rに基づき左右のいずれかの顎関節を開口状態でCT撮影する。そして、ステップS11aでは、左右のうち残りの顎関節を開口状態でCT撮影する。さらに、ステップS10bでは、ステップS9で特定した撮影領域rに基づき左右のいずれかの顎関節を閉口状態でCT撮影する。そして、ステップS11bでは、左右のうち残りの顎関節を閉口状態でCT撮影する。ステップS12abでは、ステップS10a,S11aで撮影した電気信号(左右の開口状態の顎関節データ)、ステップS10b,S11bで撮影した電気信号(左右の開口状態の顎関節データ)を基にCT画像を再構成する。そして、ステップS13aでは、ステップS12abで再構成した左右の開口状態及び閉口状態の顎関節のCT画像を表示部88(表示装置)に表示する。
図14のステップ13で表示部88に表示する閉口状態の顎関節のCT画像を図16に示す。図16に示すCT画像では、画面の左側に被写体oの右側顎関節の断面CT画像P1Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面の右側に被写体oの左側顎関節の断面CT画像P1Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。断面CT画像P1Rは、左上に右側顎関節のxy面での断面CT画像P11R、左下に右側顎関節のxz面での断面CT画像P12R、右下に右側顎関節のyz面での断面CT画像P13Rがそれぞれ表示されている。同じように、断面CT画像P1Lは、左上に左側顎関節のxy面での断面CT画像P11L、左下に左側顎関節のxz面での断面CT画像P12L、右下に左側顎関節のyz面での断面CT画像P13Lがそれぞれ表示されている。
CT撮影の際に撮影対象部位、この例では各顎関節の位置を検出できるので、各断面CT画像で初めに表示されるデフォルトの断面を例えばその部位の中央付近に設定することができる。図示においては各顎関節の下顎頭の中央付近を中心に各断面CT画像の断面が設定されている。次に述べるように、断面の位置は例えば各カーソルzc、yc、xcなどで所望の位置に移動操作可能である。
あるx座標におけるyとzからなる2次元の平面をyz面とし、あるy座標におけるxとzからなる2次元の平面をxz面とし、あるz座標におけるxとyからなる2次元の平面をxy面とする。xy面、xz面、yz面は互いに直交する断面であり、xy面の位置を示すzカーソルzcがxz面、yz面に、xz面の位置を示すyカーソルycがxy面、yz面に、yz面の位置を示すxカーソルxcがxy面、xz面に示され、各カーソルzc、yc、xcをマウスによるポインタの移動操作などで移動させてxy面、xz面、yz面の位置を移動させることができる。
xy面のxカーソルxcとxz面のxカーソルxcは連動していて、一方を移動操作すると他方も自動的に移動する構成である。xy面のyカーソルycとyz面のyカーソルycも、xz面のzカーソルzcとyz面のzカーソルzcも同じ関係にある。
一方、図15のステップ13aで表示部88に表示する閉口状態及び開口状態の顎関節のCT画像を図17に示す。図17に示すCT画像では、画面上段に閉口状態のCT画像を、画面下段に開口状態のCT画像をそれぞれ表示している。図17に示す上段のCT画像は、図16に示すCT画像と同じであり、画面の左側に閉口状態の右側顎関節の断面CT画像P1Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面の右側に閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P1Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。図17に示す下段のCT画像は、画面の左側に開口状態の右側顎関節の断面CT画像P3Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P4Rとが表示され、画面の右側に開口状態の左側顎関節の断面CT画像P3Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P4Lとが表示される。断面CT画像P3Rは、左上に開口状態の右側顎関節のxy面での断面CT画像P31R、左下に開口状態の右側顎関節のxz面での断面CT画像P32R、右下に開口状態の右側顎関節のyz面での断面CT画像P33Rがそれぞれ表示されている。同じように、断面CT画像P3Lは、左上に開口状態の左側顎関節のxy面での断面CT画像P31L、左下に開口状態の左側顎関節のxz面での断面CT画像P32L、右下に開口状態の左側顎関節のyz面での断面CT画像P33Lがそれぞれ表示されている。
以上のように、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mでは、開口状態又は閉口状態のいずれかの顎関節か、開口状態及び閉口状態の顎関節かのX線CT撮影を大人のサイズか小人のサイズかを設定して行うので、最適なX電源の管電流や管電圧等のX線照射条件などを自動的に調整することが可能で、生体器官の位置、つまり撮影領域rの中心位置も、大人であるか小人であるかを選択すれば、おおよその位置を装置が自動的に(工場設定値に基づいて)決定することができる。
また、本実施の形態に係る医療用X線CT撮影装置Mでは、閉口状態及び開口状態の顎関節のCT撮影を行い、当該撮影したデータに基づきCT画像を再構成する。しかし、本発明に係る医療用X線CT撮影装置Mでは、閉口状態及び開口状態の顎関節のCT撮影以外に、中間状態(閉口と開口との間の状態)の顎関節のCT撮影を少なくとも1回行い、当該撮影したデータに基づきCT画像を再構成し、連続して再生することで顎関節の開口状態から閉口状態までのCT画像を動画として表示部88に表示することができる。
以上、左右の顎関節のような第1生体器官と第2生体器官を連続でCT撮影する例を述べたが、CT撮影の対象は第1生体器官と第2生体器官のみとは限らず、他の部位が混在してもよい。
このような他の部位を、第3生体器官と呼ぶことにして、図18を用いて説明する。
なお、ここで、「第3生体器官」とは、前述の第1生体器官と第2生体器官とは別のCT撮影対象部位の意味であって、第3生体器官が単数でも複数でもよい。
図18は、右側の顎関節およびその近傍の部位を右側の生体器官or、左側の顎関節およびその近傍の部位を左側の生体器官ol、両顎関節の間の歯列を中心とする部位を中央の生体器官ocと考え、右側の生体器官orをCT撮影の対象とする右側の撮影領域rrを、左側の生体器官olをCT撮影の対象とする左側の撮影領域rlを、中央の生体器官ocをCT撮影の対象とする中央の撮影領域rcを領域設定した例である。
この例においては、第3生体器官は第1生体器官と第2生体器官の間に存在する部位であり、かつ第1生体器官と第2生体器官と連続する部位である。
撮影領域rr、撮影領域rl、撮影領域rcのCT撮影は連続して行われるが、その順はいずれでもよい。
以下、その順の例を示す。
例1…撮影領域rrのCT撮影、撮影領域rlのCT撮影、撮影領域rcのCT撮影
例2…撮影領域rlのCT撮影、撮影領域rrのCT撮影、撮影領域rcのCT撮影
例3…撮影領域rcのCT撮影、撮影領域rrのCT撮影、撮影領域rlのCT撮影
例4…撮影領域rcのCT撮影、撮影領域rlのCT撮影、撮影領域rrのCT撮影
例5…撮影領域rrのCT撮影、撮影領域rcのCT撮影、撮影領域rlのCT撮影
例6…撮影領域rlのCT撮影、撮影領域rcのCT撮影、撮影領域rrのCT撮影
ここでは、右側の生体器官orと左側の生体器官olの一方を第1生体器官、他方を第2生体器官とし、中央の生体器官ocは第3生体器官と考える。
例1、例2は第3生体器官のCT撮影が第1生体器官と第2生体器官の連続CT撮影の後に行われる例である。
例3、例4は第3生体器官のCT撮影が第1生体器官と第2生体器官の連続CT撮影の前に行われる例である。
例5、例6は第3生体器官のCT撮影が第1生体器官と第2生体器官の連続CT撮影の間に介在する例である。
撮影領域rr、撮影領域rl、撮影領域rcの大きさは、図19に示すように、撮影領域rr、撮影領域rl、撮影領域rcを総合すると上顎、下顎、顎関節全てを含む歯列弓全体が左右、奥行、高さともに収まるように設定される。
図示するように、第3生体器官に対する撮影領域rcは、第1生体器官、第2生体器官に対する撮影領域rr、撮影領域rlの間にあり、撮影領域rr、撮影領域rlに連続する領域である。3者が切れ目なく連続する領域であることにより、撮影対象部位の1かたまりの切れ目のないCT撮影データを得ることができる。
撮影領域rr、撮影領域rl、撮影領域rcは、前述のように撮影領域特定部83で術者が指定してもよいが、統計的に得た標準的な骨格の歯列弓を基準として、例えば被写体保持部の位置に対して予め位置設定するようにしてもよい。
(実施の形態3)
上述の実施の形態では、医療用X線CT撮影装置Mの構成及び動作方法について説明したが、本実施の形態では、医療用X線CT撮影装置Mの表示部88に、所定の面に対して対称な位置にある生体器官を対比して表示させる表示例について説明する。
まず、図20に、パノラマ画像200と、閉口状態及び開口状態の顎関節のCT画像とを表示した例を示す。図20では、中心にパノラマ画像200を表示し、上段に閉口状態の顎関節のCT画像、下段に開口状態の顎関節のCT画像がそれぞれ表示されている。図20に示す上段のCT画像が、画面の左側に閉口状態の右側顎関節の断面CT画像P11R〜P13Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面の右側に閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P11L〜P13Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。さらに、図20に示す下段のCT画像は、画面の左側に開口状態の右側顎関節の断面CT画像P31R〜P33Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P4Rとが表示され、画面の右側に開口状態の左側顎関節の断面CT画像P31L〜P33Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P4Lとが表示される。
このように、パノラマ画像200と、閉口状態及び開口状態の顎関節のCT画像とを対比させて表示させると、パノラマ画像200で顎関節を含む歯列弓全体を観察しながら、顎関節の閉口状態及び開口状態を診察でき、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる。
また、図21に、顎関節を含む歯列弓のイラスト100と、閉口状態及び開口状態の顎関節のCT画像とを表示した例を示す。図21では、中心にイラスト100を表示し、上段に閉口状態の顎関節のCT画像、下段に開口状態の顎関節のCT画像がそれぞれ表示されている。図21に示す上段のCT画像が、画面の左側に閉口状態の右側顎関節の断面CT画像P11R〜P13Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面の右側に閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P11L〜P13Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。さらに、図21に示す下段のCT画像は、画面の左側に開口状態の右側顎関節の断面CT画像P31R〜P33Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P4Rとが表示され、画面の右側に開口状態の左側顎関節の断面CT画像P31L〜P33Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P4Lとが表示される。
このように、イラスト100と、閉口状態及び開口状態の顎関節のCT画像とを対比させて表示させることでも、歯列弓全体のイラスト100で顎関節の位置を認識しながら、顎関節の閉口状態及び開口状態を診察でき、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる。
さらに、図22では、図16と異なる配置で閉口状態の顎関節のCT画像を表示した例を示す。図22では、図16と同様に、画面の左側に閉口状態の右側顎関節の断面CT画像P1Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面の右側に閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P1Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。しかし、図22では、図16と異なり、左上に右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2R、右上に右側顎関節のxy面での断面CT画像P11R、右下に右側顎関節のxz面での断面CT画像P12R、左下に右側顎関節のyz面での断面CT画像P13Rがそれぞれ表示されている。但し、閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P1Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとの配置は、図16と同じである。
このように、右側顎関節のCT画像と左側顎関節の断面CT画像とを鏡映対称に表示させることで、実際の顎関節の配置に近い形で表示できるので、効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる。
また、図23では、図21と異なり、顎関節を含む歯列弓のイラスト100と、閉口状態の顎関節のCT画像とを表示している。図23では、画面上段の左側に閉口状態の右側顎関節の断面CT画像P11R〜P13Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面上段の右側に閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P11L〜P13Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。さらに、図23では、画面下段に顎関節を含む歯列弓のイラスト100が表示されている。同じレイアウトで閉口状態の顎関節のCT画像を開口状態の顎関節のCT画像の代わりに表示してもよい。なお、顎関節を含む歯列弓のイラスト100と、閉口状態の顎関節のCT画像との表示は図23に限られず、図24に示すようにイラスト100と、閉口状態の顎関節のCT画像とを横一列に表示しても良い。
このように、顎関節を含む歯列弓のイラスト100と、閉口状態の顎関節のCT画像とを表示することで、全体を一覧することができ効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる。
さらに、図25では、図20と異なり、パノラマ画像200と、閉口状態の顎関節のCT画像とを表示している。図25では、画面上段の左側に閉口状態の右側顎関節の断面CT画像P11R〜P13Rと右側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Rとが表示され、画面上段の右側に閉口状態の左側顎関節の断面CT画像P11L〜P13Lと左側顎関節のボリュームレンダリング画像P2Lとが表示される。さらに、図25では、画面下段にパノラマ画像200が表示されている。同じレイアウトで閉口状態の顎関節のCT画像を開口状態の顎関節のCT画像の代わりに表示してもよい。なお、パノラマ画像200と、閉口状態の顎関節のCT画像との表示は図25に限られず、図26に示すようにパノラマ画像200と、閉口状態の顎関節のCT画像とを横一列に表示しても良い。
このように、パノラマ画像200と、閉口状態の顎関節のCT画像とを表示することで、全体を一覧することができ効率の良い診断及び効果的な患者説明をサポートできる。
上述した例は、顎関節に関するものであり、正中線を含む面に対して左右の対称位置にある生体器官のCT画像について説明した。しかし、本発明はこれに限られず、所定の面に対して上下の対称位置にある生体器官、例えば咬合面に対して上下の対称位置にある上歯列及び下歯列のCT画像であっても良い。
上歯列及び下歯列をCT撮影する医療用X線CT撮影装置Mについて説明する。当該医療用X線CT撮影装置Mでは、図27の左側に示す頭蓋骨のイラスト300を用いて、撮影領域rである上歯列301及び下歯列302を特定し、特定した位置に基づきX線発生部10やX線検出部20を移動させてCT撮影を行う。CT撮影で得たデータに基づきCT画像を再構成して、図27の左側のようなCT画像を表示部88に表示する。図27では、画面右側にイラスト300を表示し、画面左上に上歯列301のCT画像P5Hと上歯列301のボリュームレンダリング画像P6Hと、画面左下に下歯列302のCT画像P5Lと下歯列302のボリュームレンダリング画像P6Lとをそれぞれ表示する。
なお、CT画像P5Hは、左上に上歯列301のxy面での断面CT画像P51H、左下に上歯列301のxz面での断面CT画像P52H、右下に上歯列301のyz面での断面CT画像P53Hをそれぞれ表示している。また、CT画像P5Lは、左上に下歯列302のxy面での断面CT画像P51L、左下に下歯列302のxz面での断面CT画像P52L、右下に下歯列301のyz面での断面CT画像P53Lをそれぞれ表示している。ここで、本来の咬合では上歯列と下歯列とはずれを有しているが、表示される断面CT画像P53Hと断面CT画像P53Lとは同一y軸上になるように位置を調整している。また、図27では、イラスト300と上歯列及び下歯列のCT画像を表示しているが、本発明はこれに限られず、上歯列及び下歯列のCT画像のみ表示しても良い。
CT撮影のためのコーンビームは、撮影対象部位にのみ照射されるように規制されることが望ましく、コーンビームの上下の幅を上顎の歯牙、下顎の歯牙の一方のみを包含するように規制した構成が考えられる。その場合、撮影対象部位が上下に変化する場合には何らかの形でコーンビームの照射野の位置を撮影対象部位の位置に対応させる必要がある。
具体的には、図5及び図6に示す例で、被写体保持部40に対して支持部30を昇降させてもよいし、支持部30に対して被写体保持部40を昇降させてもよいし、相互に昇降してもよい。図8や図9の例のように、Z軸モータ60zを駆動して支持部30に対し、被写体保持部40を昇降させてもよいし、図28及び図29の例のようにX線発生器11の前の照射野制御部12をモータ等を用いた図示しない周知のアクチュエータで図示の矢印の方向に昇降させてコーンビームの上下の打ち分け制御をしてもよい。図28は上顎の歯牙を照射する場合、図29は下顎の歯牙を照射する場合を示す。
また、図30のように、昇降フレーム91が被写体である患者oの顎を乗せて頭部を保持するためのチンレストを備えた昇降フレーム下部91aと昇降フレーム下部91aに対して昇降変移する昇降フレーム上部91bからなる構成とし、患者oの体格に合わせて昇降フレーム下部91aと昇降フレーム上部91b全体を図示しない移動機構で支柱92に対して移動させて昇降位置付けした後に、さらに昇降フレーム上部91bが昇降フレーム下部91bに対してCT撮影対象部位に合わせて昇降できる構成としてもよい。
図示の例では、昇降フレーム下部91aに昇降フレーム上部91bの昇降移動方向に長手軸を持つねじ軸を備えた昇降駆動モータZMが設けられ、昇降フレーム上部91bの一部がそのねじ軸と螺合する雌ねじとなっていて、昇降駆動モータZMの駆動によって昇降フレーム上部91bが昇降フレーム下部91bに対して昇降できる構造となっている。
図30は上顎の歯牙を照射する場合、図31は下顎の歯牙を照射する場合を示す。
また、図32のように、昇降フレーム91内部に図2のXテーブル35X、Yテーブル35Yと同様のテーブルからなり、支持部30を軸支するXYテーブルXYTと、XYテーブルXYTを昇降させるZテーブルZTを設け、被写体oないし被写体保持部40に対して支持部30を昇降させてコーンビームの照射野を上下に移動させる制御をしてもよい。図32は上顎の歯牙を照射する場合を示している。
下顎の歯牙を照射する場合は図29、図31とほぼ同様であるので図示を略する。
なお、図28乃至図32においては、図1から図9と共通する要素については同じ図番を付し、詳細説明を略する。
図33は、図18について説明した前述の右側の生体器官or、左側の生体器官ol、中央の生体器官ocのような、第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った場合の画像表示例である。
第1生体器官のCT撮影で得たCT撮影データを第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官のCT撮影で得たCT撮影データを第2生体器官CT撮影データio2、第3生体器官のCT撮影で得たCT撮影データを第3生体器官CT撮影データio3とする。
第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官CT撮影データio2、第3生体器官CT撮影データio3は、画像演算部84により実際の生体における第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の位置を忠実に反映するように位置演算をして、合成されて1つのCT撮影データiosとなる。
合成の際の位置演算は、例えば、第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った時の旋回アームの移動量から撮影領域rr、撮影領域rl、撮影領域rcの位置を計り、合成において撮影領域rr、撮影領域rl、撮影領域rcの位置を忠実に第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官CT撮影データio2、第3生体器官CT撮影データio3の配置に反映する演算が考えられる。
実際のCT撮影データは再構成されて表示されるまでは可視のデータではないが、図34に模式的にCT撮影データiosが合成された様子を示す。
図33のP71、P72、P73、Pv1は、1つに合成されたCT撮影データiosを再構成してCT画像として表示した状態を示す。
断面CT画像P7は、右上の左右の顎関節のxy面での断面を示す断面CT画像P71、右下の左右の顎関節のxz面での断面を示す断面CT画像P72、左下の左側顎関節のyz面での断面CT画像P73からなり、それぞれ表示されている。x、y、zの各カーソルxc、yc、zcも表示されている点は図16などと同様である。
左上には、左側顎関節の部分のみのボリュームレンダリング画像Pv1も表示されている。ボリュームレンダリング画像Pvについては図16その他の図で示しているので、図33にては簡略な形で図示する。
図35に、図34のCT画像をさらに発展させた表示例を示す。
図35の表示は基本的に図34の表示と同様なのであるが、2つの位置の異なるyz面の位置を示すxカーソルが2本xc1、xc2で示され、別のyz面の断面CT画像P74が示され、右側顎関節の部分のみのボリュームレンダリング画像Pv2も表示されている点が異なっている。
断面CT画像P7Aは、断面CT画像P71、断面CT画像P72、断面CT画像P73、断面CT画像P74からなる。
無論、カーソルxc1、カーソルxc2ともに移動操作可能であり、P73で表示されるyz面もP74で表示されるyz面も変化させることができる。
このような表示で第1生体器官、第2生体器官を対比表示できるので、より効果的な診断ができる。
図34は第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った場合に第3生体器官のCT撮影データを第1生体器官、第2生体器官のCT撮影データと合成して表示する画像表示例であったが、実際の生体における器官の位置を忠実に反映するように位置演算をしてCT撮影データを生成する構成は、第1生体器官、第2生体器官のみについて行ってもよい。
図36は、図19について説明したような第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官CT撮影データio2を、画像演算部84により実際の生体における第1生体器官、第2生体器官の位置を忠実に反映するように位置演算をして、合成して図示しない1つのCT撮影データios´とし、そのCT撮影データを再構成して表示した例である。
図18について説明したように前述の右側の生体器官or、左側の生体器官ol、中央の生体器官ocのような、第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った上で、あえて第3生体器官のCT撮影データを合成の対象から外して、第1生体器官、第2生体器官のCT撮影データのみを合成して表示してもよいし、初めから第1生体器官、第2生体器官の撮影のみを行って、第1生体器官、第2生体器官のCT撮影データを合成して表示してもよい。
初めから第1生体器官、第2生体器官の撮影のみを行って、第1生体器官、第2生体器官のCT撮影データを合成する場合は、次のようになる。
右側の顎関節およびその近傍の部位を右側の生体器官or、左側の顎関節およびその近傍の部位を左側の生体器官olと考え、右側の生体器官orをCT撮影の対象とする右側の撮影領域rrを、左側の生体器官olをCT撮影の対象とする左側の撮影領域rlを領域設定する。
撮影領域rr、撮影領域rlのCT撮影は連続して行われるが、その順はいずれが先でもよい。ここでは、右側の生体器官orと左側の生体器官olの一方を第1生体器官と考える。撮影領域rr、撮影領域rlは、前述のように撮影領域特定部83で術者が指定してもよいが、統計的に得た標準的な骨格の歯列弓を基準として、被写体保持部の位置に対して予め位置設定するようにしてもよい。
以下、CT撮影データの合成と表示については、第1生体器官、第2生体器官、第3生体器官の連続CT撮影を行った上で、あえて第3生体器官のCT撮影データを合成の対象から外して、第1生体器官、第2生体器官のCT撮影データのみを合成して表示する場合でも、初めから第1生体器官、第2生体器官の撮影のみを行って、第1生体器官、第2生体器官のCT撮影データを合成して表示する場合でも共通である。
第1生体器官のCT撮影で得たCT撮影データを第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官のCT撮影で得たCT撮影データを第2生体器官CT撮影データio2とする。
第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官CT撮影データio2は、画像演算部84により実際の生体における第1生体器官、第2生体器官の位置を忠実に反映するように位置演算をして、合成されて1つのCT撮影データios´となる。
合成の際の位置演算は、例えば、第1生体器官、第2生体器官の連続CT撮影を行った時の旋回アームの移動量から撮影領域rr、撮影領域rlの位置を計り、合成において撮影領域rr、撮影領域rlの位置を忠実に第1生体器官CT撮影データio1、第2生体器官CT撮影データio2の配置に反映する演算が考えられる。
図36のP81、P82、P83、P84、Pvは、1つに合成されたCT撮影データiosを再構成してCT画像として表示した状態を示す。
断面CT画像P8は、右上の左右の顎関節のxy面での断面を示す断面CT画像P81、右下の左右の顎関節のxz面での断面を示す断面CT画像P82、左下の左側顎関節のyz面での断面CT画像P83、右下の右側顎関節のyz面での断面CT画像P84からなり、それぞれ表示されている。
左上には、左側顎関節の部分のみのボリュームレンダリング画像Pv1´が、右上には、右側顎関節の部分のみのボリュームレンダリング画像Pv2´が表示されている。
x、y、zの各カーソルxc、yc、zcも表示されている点は図16などと同様であるが、2つの位置の異なるyz面の位置を示すxカーソルが2本x1、x2で示される点が異なっている。
無論、カーソルxc1、カーソルxc2ともに移動操作可能であり、P83で表示されるyz面もP84で表示されるyz面も変化させることができる。
ボリュームレンダリング画像Pv1´、Pv2´については図16その他の図で示しているので、図36にては簡略な形で図示する。
このような表示で第1生体器官、第2生体器官を対比表示できるので、より効果的な診断ができる。
このように、所定の面に対して対称な位置にある生体器官であれば、本発明に係る医療用X線CT撮影装置Mを適用することができる。

Claims (15)

  1. コーンビームを発生するX線源と、
    前記コーンビームを検出するX線検出部と、
    被写体を挟んで前記X線源と前記X線検出部とを対向して配置する支持部と、
    前記被写体を保持する被写体保持部と、
    前記支持部と前記被写体保持部とを相対的に回転駆動させる回転駆動部と、
    前記回転駆動部の回転軸を前記被写体に対して相対的に移動可能とする軸移動部と、
    前記被写体の正中線に平行又は垂直な面に対して対称な位置にある第1生体器官及び第2生体器官についてそれぞれ特定した撮影領域のX線CT撮影を、前記第1生体器官撮影後、回転駆動部の回転軸を前記被写体に対して相対移動させて、前記第2生体器官を撮影する態様で、前記軸移動部及び前記回転駆動部を用いて自動的に連続で行う制御部と、
    前記X線CT撮影によって前記X線検出部で得られる電気信号に基づき、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を再構成する画像処理部と、
    前記画像処理部によって得られた前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を表示する表示部とを備える医療用X線CT撮影装置。
  2. 請求項1に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記第1生体器官及び第2生体器官に対してそれぞれ撮影領域を特定する撮影領域特定部をさらに備える医療用X線CT撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記第1生体器官及び第2生体器官の間にある第3生体器官のX線CT撮影を行い前記第3生体器官のX線CT撮影が、前記第1生体器官と前記第2生体器官のX線CT撮影の前または後、または前記第1生体器官のX線CT撮影と前記第2生体器官のX線CT撮影の間に自動的に連続で行われる医療用X線CT撮影装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記回転駆動部及び前記軸移動部は、前記回転軸の移動に伴い連動させることでパノラマX線撮影を行う医療用X線CT撮影装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    連続で前記X線CT撮影した前記第1生体器官の前記CT画像と、前記第2生体器官の前記CT画像とを関連付けて記憶する記憶部をさらに備える医療用X線CT撮影装置。
  6. 請求項2に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記撮影領域特定部は、表示部に少なくとも前記第1生体器官及び前記第2生体器官を含むイラストを表示し、前記イラストに基づいて前記撮影領域を特定する、医療用X線CT撮影装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記被写体が大人であるか、子供であるかを選択し、当該選択に伴い前記X線CT撮影の条件を変更する撮影条件変更部をさらに備える医療用X線CT撮影装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記第1生体器官及び前記第2生体器官は、顎関節又は耳鼻咽喉科領域である医療用X線CT撮影装置。
  9. 請求項8に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記第1生体器官及び前記第2生体器官は前記顎関節であり、前記X線CT撮影は、前記顎関節の開口状態又は閉口状態のいずれか一方を撮影後、残りの状態を連続して撮影する医療用X線CT撮影装置。
  10. 請求項9に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    表示部は、前記第1生体器官及び前記第2生体器官の前記開口状態の前記CT画像と前記閉口状態の前記CT画像とを1つの表示画面上に対比して表示する医療用X線CT撮影装置。
  11. 請求項9に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記X線CT撮影した前記顎関節の前記開口状態から前記閉口状態までのCT画像を動画として前記表示部に表示する医療用X線CT撮影装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記表示部は、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT画像を1つの表示画面上に対比して表示する医療用X線CT撮影装置。
  13. 請求項2又は6に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記撮影領域特定部で特定した前記第1生体器官及び前記第2生体器官の大きさに基づき、前記X線源又は前記軸移動部のうち少なくともいずれか一方を調整する医療用X線CT撮影装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記表示部は、前記第1生体器官及び前記第2生体器官のCT撮影データが合成され、実際の前記第1生体器官及び前記第2生体器官の3次元位置に従って配置されたCT画像を表示する医療用X線CT撮影装置。
  15. 請求項3に記載の医療用X線CT撮影装置であって、
    前記表示部は、前記第1生体器官、前記第2生体器官、前記第3生体器官のCT撮影データが合成され、実際の前記第1生体器官、前記第2生体器官、前記第3生体器官の3次元位置に従って配置されたCT画像を表示する医療用X線CT撮影装置。
JP2010510143A 2008-04-30 2009-04-28 医療用x線ct撮影装置 Active JP5390512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010510143A JP5390512B2 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 医療用x線ct撮影装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008118969 2008-04-30
JP2008118969 2008-04-30
JP2010510143A JP5390512B2 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 医療用x線ct撮影装置
PCT/JP2009/058374 WO2009133896A1 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 医療用x線ct撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009133896A1 JPWO2009133896A1 (ja) 2011-09-01
JP5390512B2 true JP5390512B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=41255112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010510143A Active JP5390512B2 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 医療用x線ct撮影装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8401267B2 (ja)
JP (1) JP5390512B2 (ja)
DE (1) DE112009001015B4 (ja)
FI (1) FI128923B (ja)
WO (1) WO2009133896A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160085942A (ko) 2015-01-08 2016-07-19 오스템임플란트 주식회사 영상 촬영 방법 및 장치

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8538110B2 (en) 2008-05-01 2013-09-17 J. Morita Manufacturing Corporation Medical X-ray CT imaging apparatus, medical X-ray CT image display device, and medical X-ray CT image display method
FI20105934A (fi) 2010-09-08 2012-03-09 Palodex Group Oy Menetelmä ja järjestelmä tietokonetomografiakuvauksen ohjaamiseksi
BR112013015849A2 (pt) * 2010-12-22 2018-06-05 Trophy aparelho de formação de imagem, e, método para obter dados da imagem
US9743893B2 (en) * 2011-12-21 2017-08-29 Carestream Health, Inc. Dental imaging with photon-counting detector
JP6076822B2 (ja) * 2012-05-02 2017-02-08 株式会社モリタ製作所 X線ct撮影装置
KR101389841B1 (ko) * 2012-05-16 2014-04-29 주식회사바텍 파노라마 영상 데이터 제공 방법 및 장치
WO2013172685A1 (ko) * 2012-05-16 2013-11-21 주식회사 바텍 X선 파노라마 영상 재구성 장치 및 방법
ES2935893T3 (es) * 2012-09-07 2023-03-13 Trophy Aparato para la obtención parcial de imágenes por TC
JP6031463B2 (ja) 2013-03-08 2016-11-24 株式会社モリタ製作所 医療用x線ct撮影装置
JPWO2014181889A1 (ja) * 2013-05-10 2017-02-23 タカラテレシステムズ株式会社 X線パノラマ・ct撮影を利用した物質同定装置及び物質同定方法
WO2014192775A1 (ja) * 2013-05-27 2014-12-04 株式会社東芝 X線ct装置及び画像診断装置
ITBO20130599A1 (it) 2013-10-31 2015-05-01 Cefla Coop Metodo e apparato per aumentare il campo di vista in una acquisizione tomografica computerizzata con tecnica cone-beam
KR102137544B1 (ko) 2013-11-18 2020-07-24 주식회사바텍 치과용 3차원 표면영상 생성 장치 및 방법
JP6529719B2 (ja) * 2014-03-28 2019-06-12 株式会社吉田製作所 歯科用デジタルパノラマx線撮影装置
US9993217B2 (en) 2014-11-17 2018-06-12 Vatech Co., Ltd. Producing panoramic radiograph
EP3232933B1 (en) * 2014-12-18 2022-07-20 Koninklijke Philips N.V. Imaging system for imaging an elongated region of interest of an object
KR20160107799A (ko) * 2015-03-05 2016-09-19 삼성전자주식회사 단층 영상 장치 및 그에 따른 단층 영상 복원 방법
US10092264B2 (en) * 2015-08-27 2018-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, radiation imaging system, and non-transitory computer-readable storage medium
DE102015222821A1 (de) * 2015-11-19 2017-05-24 Sirona Dental Systems Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Betreiben eines dentaldiagnostischen Bilderzeugungssystems
CN107456242A (zh) * 2017-09-22 2017-12-12 江苏美伦影像系统有限公司 一种基于曲线全景扫描的口腔断层影像系统
JP7249567B2 (ja) * 2017-10-27 2023-03-31 学校法人日本大学 歯科用x線ct撮影装置及びx線ct撮影条件設定プログラム
EP3476295B1 (en) * 2017-10-27 2020-11-25 Nihon University Medical x-ray ct imaging apparatus, medical x-ray ct imaging condition setting method, and x-ray ct imaging condition setting program
JP6985236B2 (ja) * 2018-10-24 2021-12-22 株式会社モリタ製作所 医療用ct撮影装置、医療用ct撮影方法、プログラム及び記録媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0723946A (ja) * 1993-07-13 1995-01-27 Toshiba Corp X線ct装置
JP2005080748A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 撮影条件設定方法およびx線ct装置
JP2007325853A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54113292A (en) 1978-02-23 1979-09-04 Morita Mfg Dental panorama xxray camera for taking jaw joint standard
JP3207073B2 (ja) 1994-04-13 2001-09-10 株式会社モリタ製作所 X線撮影装置
JP3807833B2 (ja) 1996-12-10 2006-08-09 株式会社モリタ製作所 X線撮影装置
JP3743594B2 (ja) * 1998-03-11 2006-02-08 株式会社モリタ製作所 Ct撮影装置
US7039156B2 (en) * 2000-10-04 2006-05-02 Nihon University Display method and apparatus of x-ray projection image for medical use, x-ray CT apparatus for medical use and recording medium for recording program to achieve the display method
JP3926120B2 (ja) 2001-02-16 2007-06-06 株式会社モリタ製作所 被写体のx線撮影位置設定手段、この手段を備えたx線撮影装置
JP3964271B2 (ja) 2001-06-22 2007-08-22 株式会社モリタ製作所 医療用走査型デジタルx線撮影装置
FI128745B (fi) * 2002-04-11 2020-11-30 J Morita Mfg Corp Röntgentietokonetomografialaite
FR2840710B1 (fr) 2002-06-11 2005-01-07 Ge Med Sys Global Tech Co Llc Systeme de traitement d'images numeriques, installation d'imagerie incorporant un tel systeme, et procede de traitement d'images correspondant
JP4163991B2 (ja) 2003-04-30 2008-10-08 株式会社モリタ製作所 X線ct撮影装置及び撮影方法
JP4514039B2 (ja) 2004-11-25 2010-07-28 株式会社日立メディコ 医用画像表示装置
DE112006000869B4 (de) 2005-04-11 2017-10-19 J. Morita Mfg. Corp. Radiographievorrichtung mit Übersichtsbildfunktion
JP4632891B2 (ja) 2005-07-22 2011-02-16 株式会社モリタ製作所 X線ct撮影装置およびx線ct撮影方法
DE102005052993B4 (de) * 2005-11-07 2014-08-21 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur automatisierten Auswertung eines dreidimensionalen Abbildes eines seitensymmetrischen Organsystems
JP5312932B2 (ja) 2006-03-09 2013-10-09 イマグノーシス株式会社 医用三次元画像の表示制御プログラムおよび医用三次元画像の表示方法
JP5196751B2 (ja) 2006-09-13 2013-05-15 株式会社東芝 コンピュータ支援診断装置
JP5046238B2 (ja) 2007-02-27 2012-10-10 株式会社モリタ製作所 X線ct撮影画像の表示方法、x線ct画像表示装置、x線ct撮影装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0723946A (ja) * 1993-07-13 1995-01-27 Toshiba Corp X線ct装置
JP2005080748A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 撮影条件設定方法およびx線ct装置
JP2007325853A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160085942A (ko) 2015-01-08 2016-07-19 오스템임플란트 주식회사 영상 촬영 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009133896A1 (ja) 2009-11-05
FI20106130A (fi) 2010-10-29
US8401267B2 (en) 2013-03-19
JPWO2009133896A1 (ja) 2011-09-01
FI128923B (fi) 2021-03-15
US20110044520A1 (en) 2011-02-24
DE112009001015B4 (de) 2024-05-23
DE112009001015T5 (de) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5390512B2 (ja) 医療用x線ct撮影装置
JP5426538B2 (ja) 医療用x線ct撮影装置、医療用x線ct画像表示装置及びその表示方法
JP5709820B2 (ja) X線撮影装置
US8588364B2 (en) Medical X-ray apparatus
JP5539729B2 (ja) X線ct撮影装置
JP4739278B2 (ja) X線ct撮影装置
JP4786685B2 (ja) X線画像表示方法、x線撮影装置、及びx線画像表示装置
US9036776B2 (en) X-ray photography apparatus
JP5308739B2 (ja) X線画像表示方法、及びx線撮影装置
JP5274757B2 (ja) 撮影計画支援方法およびx線ct装置
JP4503654B2 (ja) 歯顎顔面のx線ct画像の表示方法、x線ct断層撮影装置、およびx線画像表示装置
JP5805689B2 (ja) X線ct撮影装置及びx線ct撮影方法
JP4503573B2 (ja) スカウトビュー機能を備えた医療用x線撮影装置
JP5667871B2 (ja) 医療用x線撮影装置
JP2006314774A (ja) スカウトビュー機能を備えたx線撮影装置
JP2020093173A (ja) X線ct撮影装置
JP2012061016A (ja) X線ct撮影装置及びx線ct画像の表示方法
JP5746132B2 (ja) 医療用x線撮影装置
JP5798016B2 (ja) X線撮影装置
JP2011194032A (ja) X線ct撮影装置
JP6985236B2 (ja) 医療用ct撮影装置、医療用ct撮影方法、プログラム及び記録媒体
JP2017056364A (ja) X線撮影装置及びx線画像選択方法
JP6182807B2 (ja) X線撮影装置及びx線画像選択方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5390512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250